JP6211402B2 - ニットパンツの編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、横編機を用いたニットパンツの編成方法に関する。
横編機を用いてニットパンツを編成することが従来から行われている。例えば特許文献1には、ニットパンツの股の位置に襠を形成するニットパンツの編成方法が開示されている。特許文献1の編成方法は、右脚部の前編地(右前編地)と左脚部の前編地(左前編地)とを接合することで形成した前襠よりも、右脚部の後編地(右後編地)と左脚部の後編地(左後編地)とを接合することで形成した後襠を長くすることで、人体の形状に沿ったニットパンツを編成する編成方法である。
右脚部2と左脚部3とを接合した後、胴部4を編成する特許文献1に記載のニットパンツの編成方法の編成工程の概略を図5に基づいて説明する。図5のS+数字は編成工程の番号を示す。この図5に示すように、特許文献1の編成方法では、各脚部2,3における前編地と後編地との二つの境界のうち、股側境界Y(特許文献1では接合側境界)が一方の針床に配置され、外側境界X(特許文献1では基準側境界)が前針床(FB)と後針床(BB)との間に配置された状態で、両脚部2,3を編成している(S1,S2を参照)。そして、両脚部2,3の接合前に、回し込みによって右脚部2を反時計回りに,左脚部3を時計回りに回転させて、外側境界XがFBに配置された状態とし(S3を参照)、両脚部2,3を接合している(S4を参照)。その接合の際、S3の矢印に示すように、FB側で前襠を形成し、BB側で前襠よりも長い後襠を形成すると共に、FBからBBに編目を回し込んで、FBに係止される編目の数と、BBに係止される編目の数と、を揃えている(S4を参照)。両脚部2,3の接合前の回し込みの量は、両脚部2,3の接合が終了したときに、外側境界XがFBとBBとの間に配置される量としている(S4参照)。そうすることで、接合された両脚部2,3に続いて胴部4を編成するS5において、胴部4の編幅方向端部の編目を回し込む必要がないため、回し込みに伴う捻れ目の発生を考慮することなくニットパンツを編成できる。
特開2006−152516号公報
特許文献1のニットパンツの編成方法には、ニットパンツの生産性の点で改良の余地がある。特に、特許文献1の編成方法では、右脚部と左脚部との接合前に両脚部の回し込みを行っており、また両脚部の接合の際にも一方の針床に係止される編目の数と他方の針床に係止される編目の数とを揃えるために両脚部の回し込みを行っている。これらの回し込みがニットパンツの生産性を向上させる上での制約になっている。回し込みを行うには、ラッキングと目移しとを複数回行う必要がある上、右脚部と左脚部の回し込み方向が異なるため、両脚部を同時に回し込むことができないからである。加えて、回し込みを行う場合、回し込まれる編目を予め捻っておくことが好ましいが、給糸口の蹴り返しが必要な捻れ目の形成は非常に手間がかかるという問題もある。
また、特許文献1では、胴部における胴前編地と胴後編地とにサイズ差を設けることを想定していないため、胴部の形状が人体の形状からずれた形状となり易い。そのため、胴部のフィット性は、専ら胴部の伸縮性に依存したものとなる。仮に胴前編地と胴後編地とにサイズ差を設ける場合、増やしや減らしを行うことになるが、そうした場合、前後の針床に係止される編目の数に差を生じる。その結果、前後の針床に係止される編目の数を揃えるために、回し込みを行う必要が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、人体の形状に沿った立体的なニットパンツを生産性良く編成することができるニットパンツの編成方法を提供することにある。
本発明は、前後に対向する一方の針床と他方の針床とを備える横編機を用いて、下記構成を備えるニットパンツを編成するニットパンツの編成方法であり、下記工程α〜工程γを備えるニットパンツの編成方法に係る。
『右前編地および右後編地を筒状に繋げた右脚部と、左前編地および左後編地を筒状に繋げた左脚部と、胴前編地および胴後編地を筒状に繋げた胴部と、を備えるニットパンツ』
『右脚部と左脚部とを、一方の針床と他方の針床とを用いて筒状に編成する工程α』
『工程αの後に、右前編地と左前編地とを接合することで前襠を形成すると共に、右後編地と左後編地とを接合することで前襠よりも長い後襠を形成する工程β』
『工程βの後に、胴部を、一方の針床と他方の針床とを用いて筒状に編成する工程γ』
本発明のニットパンツの編成方法は、上記工程αと工程βを次のように行うことを特徴とする。
[工程α]…右前編地と右後編地との境界である右脚股側境界と右脚外側境界の両方が一方の針床に配置された状態となった右脚部を完成させると共に、左前編地と左後編地との境界である左脚股側境界と左脚外側境界の両方が一方の針床に配置された状態となった左脚部を完成させる。
[工程β]…工程βでは、一方の針床における右脚部の股側端部編目から右脚股側境界よりも外側(股側とは反対側)の位置にある編目までを含む右前接合領域と、一方の針床における左脚部の股側端部編目から左脚股側境界よりも外側(股側とは反対側)の位置にある編目までを含む左前接合領域と、を接合すると共に、他方の針床における右前接合領域と同じ幅の右後接合領域と、他方の針床における左前接合領域と同じ幅の左後接合領域と、を接合する。
本発明のニットパンツの編成方法として、工程αにおいて、引き返し編成を用いて、右後接合領域および左後接合領域の少なくとも一部に、股側から外側に向かって徐々にウエール方向高さが高くなる傾斜を形成する形態を挙げることができる。
本発明のニットパンツの編成方法として、工程αにおいて、右脚部の編成開始から終了までの間、一方の針床に係止される右脚部の編目のうち、股側とは反対側の端部にある外側端部編目を基準とした右脚外側境界の相対的な位置を変化させず、左脚部の編成開始から終了までの間、一方の針床に係止される左脚部の編目のうち、股側とは反対側の端部にある外側端部編目を基準とした脚外側境界の相対的な位置を変化させない形態を挙げることができる。
本発明のニットパンツの編成方法によれば、ニットパンツの前側部分と後側部分のサイズ差が大きく、前襠の長さと後襠の長さとが異なっているニットパンツの編成において、右脚部と左脚部とを接合する前にも接合する際にも、両脚部の回し込みを行う必要がない。それは、右脚股側境界と左脚股側境界が一方の針床側に配置された状態となるように右脚部と左脚部を編成することで、両脚部を接合して襠を形成する際、一方の針床の接合幅と他方の針床の接合幅を同じとしても、前襠よりも後襠を長くすることができるからである。また、両針床における接合幅が同じであれば、一方の針床における編目の数と他方の針床における編目の数とを揃えるための回し込みは必要なくなる。このように、ニットパンツの編成過程で煩雑な回し込みを省略してニットパンツを編成できるので、ニットパンツを生産性良く編成することができる。
引き返し編成によって接合領域に傾斜を形成する本発明のニットパンツの編成方法によれば、より立体的で人体の形状に沿ったニットパンツを編成することができる。また、引き返し編成を行うことによってニットパンツの前側部分と後側部分とに容易にサイズ差を形成することができる。このように、襠の形成位置に引き返し編成を適用する技術思想は今までにない技術思想である。
両脚部の外側境界の位置を不変とした本発明のニットパンツの編成方法によれば、両脚部の編成効率を向上させることができる。脚部の外側境界を不変とすれば、脚部の編幅を型紙に沿って増していくだけで、股側境界が一方の針床側に配置された脚部を編成することができるからである。
(A)は実施形態1に示すニットパンツの概略図、(B)は(A)のB−B断面概略図である。 実施形態1に示すニットパンツの左側部分の型紙を示す概略図である。 実施形態1のニットパンツの編成工程概略図である。 ニットパンツにおける襠の形成前に行う前処理の編成概略図である。 従来のニットパンツの編成方法の編成工程概略図である。
以下、本発明の編地の編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
実施形態1では、少なくとも前後に対向する一対の針床を備える2枚ベッド横編機を用いて、図1に示す人体の形状に沿った立体的なニットパンツ1を編成する例を説明する。なお、使用する横編機は、4枚ベッド横編機などであっても良い。
≪全体構成≫
図1(A)に示すニットパンツ1は、着用した際に違和感なく履くことができる立体的な形状を備える。特に、図1(B)のニットパンツ1のB−B断面図に示すように、ニットパンツ1の前後方向に延びる右脚部2と左脚部3との接合ラインである襠9がニットパンツ1に形成されており、ニットパンツ1の特に腰回りの部分が人体の形状に沿った立体的な形状となっている。
襠9は、図1(B)に示すように、右前編地2Fの一部と左前編地3Fの一部とを接合することで形成される前襠9F(一点鎖線よりも紙面下側の中太線参照)と、右後編地2Bの一部と左後編地3Bの一部とを接合することで形成される後襠9B(太線)と、で構成されている。後襠9Bは、前襠9Fよりも長く形成されており、それによってニットパンツ1のフィット性を向上させている。後襠9Bを長くしているのは、人体の臀部が後方に出っ張っているからである。
図1に示すニットパンツ1の型紙を図2に示す。図2には、ニットパンツの左側部分の型紙のみを示しており、右側部分の型紙は、左側部分の型紙とほぼ対称と考えて良い。図中の二点鎖線は、着用時にニットパンツの裾から履き口に向かって真っすぐに伸びるラインであり、例えばスーツなどでは折り目がついているラインである。このライン上に一直線に編目が並んでいると、見栄え・履き心地に優れるニットパンツとなる。
図2の型紙に示すように、本実施形態のニットパンツ1(図1参照)では、前編地に比べて後編地が相対的に大きく形成されている。このように前後差のあるニットパンツ1とすることで、人体の形状に沿った立体的なニットパンツ1とすることができる。
≪編成方法≫
上述したニットパンツ1を編成するにはまず、右脚部2と左脚部3とを、一方の針床と他方の針床とを用いて筒状に編成する(工程αに相当)。次いで、右前編地2Fと左前編地3Fとを接合することで前襠9Fを形成すると共に、右後編地2Bと左後編地3Bとを接合することで前襠9Fよりも長い後襠9Bを形成する(工程βに相当)。そして、胴部4を、一方の針床と他方の針床とを用いて筒状に編成する(工程γに相当)。これら工程α〜工程γにより、ニットパンツ1は裾から履き口に向かって編成される。つまり、図1(A)、図2においては、紙面左右方向が編幅方向、紙面上下方向がウエール方向となる。
ニットパンツ1の各部の編成を、図3の編成工程図に基づいて詳細に説明する。図3の左側にあるS+数字は編成工程の番号を、FBは前針床(一方の針床)を、BBは後針床(他方の針床)を示す。ニットパンツに備わる各部の前編地は中太線で、後編地は太線で示し、前編地と後編地との境界は棒線で示している。
S1には、右脚部2と左脚部3とをそれぞれ独立し筒状に編成し始めた状態が示されている。本例では、右脚部2における右前編地2Fと右後編地2Bとの境界のうち、股側に配置される右脚股側境界21がFBとBBとの間に配置され、股側とは反対側に配置される右脚外側境界29がFB側に配置されている。つまり、右後編地2Bの一部が、FBにおける右前編地2Fの外側に配置された状態となっている。同様に、左脚部3における左前編地3Fと左後編地3Bとの境界のうち、股側に配置される左脚股側境界31がFBとBBとの間に配置され、股側とは反対側に配置される左脚外側境界39がFB側に配置されている。つまり、左後編地3Bの一部が、FBにおける左前編地3Fの外側に配置された状態となっている。
なお、右脚部2(3)の編成開始時の境界21,29(31,39)の位置は、S1に示す位置に限定されるわけではない。境界21,29(31,39)の位置は、型紙に応じて適宜変更することができる。
S2には、型紙に応じて両脚部2,3の前編地2F,3Fおよび後編地2B,3Bの編幅を適宜増減した状態が示されている(だいたい膝の位置と考えて良い)。その際、FBに係止される右脚部2(左脚部3)の編目のうち、股側とは反対側の端部にある外側端部編目を基準とした右脚外側境界29(左脚外側境界39)の相対的な位置は、変化させないことが好ましい。そうすることで、脚部2,3の編幅を型紙に沿って増していくだけで、右脚部2の右脚股側境界21と左脚部3の左脚股側境界31とをFB側に配置することができる。股側境界21,31をFBに配置することは、後述するように、ニットパンツ1の編成効率の向上に寄与する。
S3には、さらに両脚部2,3を編成して、両脚部2,3を完成させた状態が示されている。この状態から、S3の矢印で示すように、右脚部2と左脚部3の近接境界を中心とする所定幅の領域の編目を重ね合わせ、ニットパンツ1の股の位置で両脚部2,3を接合する。具体的には、FBにおける右脚部2の股側端部編目から右脚股側境界21よりも外側の位置にある編目までを含む右前接合領域R1と、FBにおける左脚部3の股側端部編目から左脚股側境界31よりも外側の位置にある編目までを含む左前接合領域R2と、を接合する。さらに、BBにおける右前接合領域R1と同じ幅の右後接合領域R3と、BBにおける左前接合領域R2と同じ幅の左後接合領域R4と、を接合する。FB側とBB側とで接合幅が同じであると、回し込みが必要なくなる。
上記接合領域R1,R2の接合、および接合領域R3,R4の接合には、重ね目の形成とニットによって接合を行う伏目処理を利用することができる。例えば、右前接合領域R1に紙面左から編目A,B,Cがあり、左前接合領域R2に紙面左側から編目D,E,Fがあるとした場合、編目Cと編目Dとを重ね合わせ、その重ね目に続く新たな編目Gを編成し、その編目Gと編目Bとを重ね合わせ、その重ね目に続く新たな編目Hを編成する。そして、編目Hと編目Eとを重ね合わせて、その重ね目に続く新たな編目Iを編成する、というように左右交互に重ね目の形成とニットとを繰り返すことで接合領域R1,R2の接合を行うことができる。接合領域R3,R4の接合についても、接合領域R1,R2の接合と同様に行うことができる。接合領域R1,R2の接合と、接合領域R3,R4の接合と、は一つの給糸口を用いて行うこともできるし、異なる給糸口を用いて行うこともできる。
S4には、襠9を介した両脚部2,3の接合が完了した状態が示されている。ここで、両脚部2,3の接合前に両脚部2,3の後編地2B,3Bの一部がFB側に配置されているため(S3を参照)、FB側とBB側とで同じ幅の接合領域を接合したにも拘らず、前襠9Fよりも後襠9Bを長くすることができる。
以降、接合された両脚部2,3に続いて胴部4を編成する(S5参照)。胴部4を編成する際は、引き返し編成やC字状編成を用いて、胴前編地4Fと胴後編地4Bの編幅やウエール方向の高さを調整し、人体の腰回りの形状に沿った胴部4を編成すると良い。
ここで、胴部4の編成にあたっては、S4の右脚外側境界29(左脚外側境界39)を胴部の右側境界42(左側境界43)として、胴部4を編成することが好ましい。このように、脚部2(3)の境界29(39)と胴部4の境界42(43)を合わせることで、図2の型紙に示す二点鎖線の位置に一直線に編目が並び、見栄え・履き心地に優れるニットパンツ1を編成することができる。
以上説明した図3に示すニットパンツの編成方法によれば、前襠9Fよりも後襠9Bが長くなった人体の形状に沿ったニットパンツ1を編成できる。ここで、図3の編成方法では、両脚部2,3の接合前に、両脚部2,3を回転させる回し込みを行っておらず、接合の際にも両脚部2,3のFB側の端部編目をBB側に移す回し込みを行っていない。そのため、特許文献1の編成方法よりも効率良くニットパンツ1を編成できる。
≪編成方法に関する備考≫
図1に示すニットパンツ1における襠9が形成される部分をより人体の形状に沿ったものとするために、襠9の形成前に接合領域R1〜R4(図3のS3参照)に丸みを持たせても構わない。具体的には、図4の編成概略図の矢印に示すように、右脚部2と左脚部3とを接合する工程βの前(即ち工程α)に、C字状の引き返し編成を用いて、接合領域R1〜R4に、股側から外側に向かって徐々にウエール方向高さが高くなる傾斜を形成する。上記接合領域R1〜R4に傾斜を形成しておくことで、接合領域R1,R2を接合すると共に、接合領域R3,R4を接合するだけで、人体の股の形状に沿った前襠9Fと後襠9Bを形成できる。この傾斜の角度や傾斜の形成幅を調節することで、前襠9Fと後襠9B(図2参照)の形状を、さらに人体の形状に沿った形状とすることができる。例えば、図2の型紙に示すように、前襠9Fに比べて後襠9Bの傾斜を緩くすると、履き心地に優れるニットパンツ1となる。
また、襠9の形成前に引き返し編成を行って、ニットパンツ1の後側部分を前側部分よりも多く編成しておくことで、接合領域R1〜R4の接合によって襠9を形成するだけで、図2の型紙に示すように、ニットパンツ1の後側部分を前側部分よりも大きく、臀部の突出に対応した形状にすることができる。これに対して、襠9の形成後にニットパンツ1の後側部分を前側部分よりも大きくするために増やしや減らしを利用する場合、引き返し編成のように型紙に沿った形状の編地を編成することが難しい。しかも、増やしや減らしによってFBとBBに係止される編目の数に差ができた場合、その差を解消するための回し込みを行わなければならない。
ここで、ニットパンツ1の襠9における傾斜の形成状態は、図2に示す状態に限定されるわけではない。例えば、前襠9Fに傾斜を形成せず、後襠9Bの全体あるいは一部に傾斜を形成しても良い。あるいは、前襠9Fの一部と後襠9Bの一部に傾斜を形成しても良い。また、傾斜の形成位置は、図3に示す接合領域R1〜R4から食み出していても構わない。
なお、本発明のニットパンツの両脚部の長さは特に限定されない。例えば本発明のニットパンツは、ショートパンツやホットパンツなどのような短い脚部を備えるニットパンツであっても良い。
FB 前針床(一方の針床) BB 後針床(他方の針床)
1 ニットパンツ
2 右脚部 2F 右前編地 2B 右後編地
21 右脚股側境界 29 右脚外側境界
R1 右前接合領域 R3 右後接合領域
3 左脚部 3F 左前編地 3B 左後編地
31 左脚股側境界 39 左脚外側境界
R2 左前接合領域 R4 左後接合領域
4 胴部 4F 胴前編地 4B 胴後編地
42 胴部の右側境界 43 胴部の左側境界
9 襠 9F 前襠 9B 後襠
X 外側境界 Y 股側境界

Claims (3)

  1. 前後に対向する一方の針床と他方の針床とを備える横編機を用いて、右前編地および右後編地を筒状に繋げた右脚部と、左前編地および左後編地を筒状に繋げた左脚部と、胴前編地および胴後編地を筒状に繋げた胴部と、を備えるニットパンツを編成するニットパンツの編成方法であり、
    前記右脚部と前記左脚部とを、前記一方の針床と前記他方の針床とを用いて筒状に編成する工程αと、
    前記工程αの後に、前記右前編地と前記左前編地とを接合することで前襠を形成すると共に、前記右後編地と前記左後編地とを接合することで前記前襠よりも長い後襠を形成する工程βと、
    前記工程βの後に、前記胴部を、前記一方の針床と前記他方の針床とを用いて筒状に編成する工程γと、
    を備えるニットパンツの編成方法において、
    前記工程αでは、前記右前編地と前記右後編地との境界である右脚股側境界と右脚外側境界の両方が前記一方の針床に配置された状態となった前記右脚部を完成させると共に、前記左前編地と前記左後編地との境界である左脚股側境界と左脚外側境界の両方が前記一方の針床に配置された状態となった前記左脚部を完成させ、
    前記工程βでは、前記一方の針床における前記右脚部の股側端部編目から前記右脚股側境界よりも外側の位置にある編目までを含む右前接合領域と、前記一方の針床における前記左脚部の股側端部編目から前記左脚股側境界よりも外側の位置にある編目までを含む左前接合領域と、を接合すると共に、前記他方の針床における前記右前接合領域と同じ幅の右後接合領域と、前記他方の針床における前記左前接合領域と同じ幅の左後接合領域と、を接合するニットパンツの編成方法。
  2. 前記工程αにおいて、引き返し編成を用いて、前記右後接合領域および前記左後接合領域の少なくとも一部に、股側から外側に向かって徐々にウエール方向高さが高くなる傾斜を形成する請求項1に記載のニットパンツの編成方法。
  3. 前記工程αにおいて、
    前記右脚部の編成開始から終了までの間、前記一方の針床に係止される前記右脚部の編目のうち、股側とは反対側の端部にある外側端部編目を基準とした前記右脚外側境界の相対的な位置を変化させず、
    前記左脚部の編成開始から終了までの間、前記一方の針床に係止される前記左脚部の編目のうち、股側とは反対側の端部にある外側端部編目を基準とした前記左脚外側境界の相対的な位置を変化させない請求項1または請求項2に記載のニットパンツの編成方法。
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