JP6210512B2 - 容器体装着用のポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器体装着用のポンプ装置、特に操作回数を認知可能な容器体装着用のポンプ装置に関する。
医薬品などの如く使用量が定められている液体の容器では、例えば朝・夕毎に使用したことを識別できるように吐出操作をカウントできると便利である。こうした要請から、ポンプ式ではないが、エアゾール容器において容器体から起立する棒状のノズルの先端に押釦付きの回転部材を取り付け、この回転部材に押釦の押下げ操作により回転部材を回転させる回転手段を組み込み、回転部材の回転量により押下げ操作の回数を認知できるようにしたものが知られている。上記回転手段は、回転部材の周方向に傾く係合斜面に、押釦と連動して上下動する突起を摺動可能に当接させてなる(特許文献1)。
特開2011−156474
特許文献1は、エアゾール容器に回転手段を提供することを開示しているに過ぎない。液体に用いる容器体装着用のポンプ装置は、初期操作としてポンプ内部の空気を排出するために押釦を押す作業(プライミング)が必要である点などでエアゾール容器とは作用が異なり、もちろん構造も異なる。
本発明の目的は、吐出操作の回数を視覚的に認知することが可能な容器体装着用のポンプ装置を提供することである。
第1の手段は、
容器体100の口頸部102内方へ垂設するためのシリンダ4を有し、このシリンダ4の内面の上部に抜け止め用筒部24を固定してなる装置本体2と、
容器体の口頸部102への装着用の装着筒部34を有し、この装着筒部34の内面上部に、上記シリンダの上端部を口頸部102に対して係止させる係止手段Eを設けた装着部材32と、
上記シリンダ4内へ上方付勢させて昇降自在にステム54の下半部を挿入するとともに、ステム54の上部に押下げヘッド70を付設しており、ステム54の下半部の回りに設けた環状ピストン52を抜け止め用筒部24下方のシリンダ部分に摺接させた作動部材50と、
を具備し、
作動部材50の上下動により、シリンダ4の下部内に設けた第1逆止弁V1を介して容器体100内の液体をシリンダ4内へ吸い込むとともに、シリンダ4内の液体を作動部材50の一部に形成した第2逆止弁V2を介して押下げヘッド70のノズル80から吐出可能に設け、
また装着筒部34の上部から起立した案内筒部36の内面で上記押下げヘッド70の昇降を案内するように形成し、
さらに作動部材50の押下げ回数を表示するカウンター手段を有する容器体装着用のポンプ装置であって、
上記カウンター手段は、作動部材50への押下げ力を押下げヘッド70の回転力に変換する回転手段Rと、押下げヘッド70の回転量を表示する回転量表示手段Mとで形成し、
上記回転手段Rは、装置本体2の外面から延設する外向きのフランジ部Fの上面側に、上面を下側係合斜面S1とする複数の第1係合凸部28を、また上記案内筒部36の上部内面に、下面を上側係合斜面S2とする複数の第2係合凸部38を、垂直方向から見て互い違いに周方向に等ピッチで配列し、また下側係合斜面S1は側方から見て周方向の一方から他方へ下がるように、上側係合斜面S2は側方から見て周方向一方から他方へ上がるように傾斜させることで、上記押下げヘッド70の下部外面に付設した被係合突起78が押下げヘッド70の下降時には下側係合斜面S1と接し、次に押下げヘッド70の上昇時には上側係合斜面S2と接して、押下げヘッド70が周方向一方から他方へ回転するように形成している。
本手段は、図1に示すように、容器体装着用のポンプ装置に使用回数を感知させるカウンター手段を組み込むことを提案しており、当該カウンター手段は、押下げヘッド70の押下げに連動して押下げヘッドを回転させる回転手段Rと、押下げヘッド70の回転量を表示する回転量表示手段Mとからなる。そして回転手段Rは、装置本体2より外方突出するフランジ部Fから起立する下側係合斜面S1付きの第1係合凸部28と、装着部材32の案内筒部36に付設した上側係合斜面S2付きの第2係合凸部38と、それら両係合斜面に係合する、押下げヘッド70の外面に付設された被係合突起78とで形成している。押下げヘッド70を回転させるための専用の部品を用いることなく、既存のポンプ装置の各部材の一部を改良して回転機能を実現しているので、構造を簡単にすることができる。
「フランジ部」は、装置本体の各部材の一部から延長するものであればどのような構造でもよい。図1に示す図示例では、フランジ部Fを、抜け止め用筒部24の上部から延長したフランジ状壁部26としているが、例えばフランジ状壁部の突出長を短くして、シリンダ4の外向きフランジ8から第1係合凸部を突出した場合にも、本発明の作用効果が発揮される。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記装置本体2と装着部材32との間に回り留め手段Uを設けるとともに、
上記フランジ部F及び案内筒部36の相互に対応する周方向の一部を、第1係合凸部28及び第2係合凸部38の形成を省略したプライミング操作用領域A1とし、周方向の残りの部分を、第1係合凸部28乃至第2係合凸部38を設けた通常操作領域A2とし、上記被係合突起78が通常操作領域A2内に位置するときに限って押下げヘッド70の押下げにより押下げヘッド70が回転するように形成した。
本手段では、図4に示すように、上記フランジ部の周方向の一部を、第1係合凸部28乃至第2係合凸部38を形成しないプライミング操作用領域A1としている。プライミング操作においては、押下げヘッド70の被係合突起78が、第1係合凸部28及び第2係合凸部38と係合しないプライミング操作用領域A1にある状態で使用することで、プライミングのための押下げヘッド70の押下げがカウントされないようにすることができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
上記複数の第1係合凸部28は、相互に一定の空隙g1を存して周方向に配向された、フランジ部Fからの起立板として、また上記複数の第2係合凸部38は、相互に一定幅の凹溝g2を存して周方向に配設された案内筒部36の内周面から内方へ突出する肉厚部としてそれぞれ形成し、
押下げヘッド70の下降により、上記空隙g1内に位置する被係合突起78が下側係合斜面S1へ接して当該斜面を斜行した後に隣りの凹溝g2内に入り、押下げヘッド70の上昇により、凹溝g2内に位置する被係合突起78が上側係合斜面S2へ当接して当該斜面を斜行した後に隣りの空隙g1に入るように構成した。
本手段の構成では、被係合突起78は、押下げヘッド70を押し下げたときに、第2係合凸部同士の間の凹溝g2から下側係合斜面S1を経て第1係合凸部同士の間の空隙g1へ入り、上記押下げの解放により作動部材50が上方へ復帰するときに、当該空隙から上側係合斜面S2を経て上記凹溝へ入る。言い換えれば、作動部材50が上下する範囲の中間位置で被係合突起78が下側係合斜面S1又は上側係合斜面S2に当接して斜めにスライドする。押下げヘッド70の押下げを開始した後、ある程度の勢いが生じたときに被係合突起78が下側係合斜面S1に突き当たるので、下側係合斜面S1との摩擦に負けずに、押下げヘッド70を押し切ることができ、使い勝手を損なわない。作動部材が上昇するときも同様である。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段の何れかを有し、かつ
上記被係合突起78は、側方からみて、その上面を、周方向の一方から他方へ下がる下側傾斜面T1に、またその下面を、周方向一方から他方へ上がる上側傾斜面T2にそれぞれ形成し、かつ下側傾斜面T1の傾斜角度を第1係合凸部28の下側係合斜面S1の傾斜角と一致させるとともに、上側傾斜面T2の傾斜角度を第2係合凸部38の上側係合斜面S2の傾斜角と一致させるようにした。
本手段では、図3に示すように、被係合突起78の上面を、上側係合斜面S2と同じ傾斜角度で傾斜する上側傾斜面T2に、被係合突起78の下面を、下側係合斜面S1と同じ傾斜角度で傾斜する下側傾斜面T1としている。これにより、被係合突起78のガイドを円滑に行うことができる。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段の何れかを有し、かつ
上記回転量表示手段Mは、案内筒部36の上部に付設された内向きフランジ42の上面に形成した第1マークm1と、押下げヘッド70の頂壁部72の上面に形成された第2マークm2とで構成された。
本手段では、図8に示すように、回転量表示手段Mを、案内筒部36の内向きフランジ42の上面に形成した第1マークm1と、押下げヘッド70の頂壁部72の上面に形成した第2マークm2とで構成している。上面から見ると、第1マークm1に対して第2マークm2が周方向に移動することで使用回数が容易に視認することができるとともに、側方から見ると、それらのマークが目に入らないので製品の体裁を損なうことがない。また需要者が使用回数カウント機能付きの商品を購入する場合には、それらのマークを目印にすることで、そうした機能を有しない製品と容易に区別することができるので、安心して購入することができる。
第6の手段は、第1の手段から第5の手段の何れかを有し、かつ
上記装置本体2のフランジ部Fを、装置本体2のうち抜け止め用筒部24の上部から外方へ延出させたフランジ状壁部とした。
本手段では、作動部材50の抜け出し防止用の抜け止め用筒部24から、カウンター手段の一部である第1係合凸部28付きのフランジ部Fを延設した。既存の部品に別の機能を発揮する部位を組み込むことで、部品数を増やさず、低コストで多機能のポンプ装置を提供できる。
第1の手段に係る発明によれば、カウンター手段の回転手段Rを、装着部材32の案内筒部36に設けた第1係合凸部28と、装置本体2のフランジ部Fに設けた第2係合凸部38と、押下げヘッド70に設けた被係合突起78とで構成しており、別途に回転部材を設ける場合に比べて簡易な構造とすることができる。
第2の手段に係る発明によれば、フランジ部F及び案内筒部36の周方向の一部を、係合凸部を設けないプライミング操作用領域A1としたから、プライミング操作の際の上下動を計数することを防止できる。
第3の手段に係る発明によれば、押下げヘッド70の下降により、上記空隙g1内に位置する被係合突起78が下側係合斜面S1へ接して当該斜面を斜行した後に隣りの凹溝g2内に入り、押下げヘッド70の上昇により、凹溝g2内に位置する被係合突起78が上側係合斜面S2へ当接して当該斜面を斜行した後に隣りの空隙g1に入るように構成したから、凹溝g2と空隙g1との間の被係合突起78の移動を円滑に行うことができる。
第4の手段に係る発明によれば、被係合突起78の上面及び下面をそれぞれ斜面としたから、被係合突起78の案内が円滑に行える。
第5の手段に係る発明によれば、上記装置本体2のフランジ部Fを、装置本体2のうち抜け止め用筒部24の上部から外方へ延出させたフランジ状壁部としたから、上方からみて押下げヘッド70の操作回数が一見してわかると同時に、側方からはそれらマークが目に入らないので、容器に装着したときに容器の外観を損なわない。
第6の手段に係る発明によれば、上記装置本体2のフランジ部Fを、装置本体2のうち抜け止め用筒部24の上部から外方へ延出させたフランジ状壁部としたから、通常のポンプ装置に比べて部品数を増やさずに回転手段Rを構成できる。
本発明の第1実施形態に係る容器体装着用のポンプ装置の縦断面図である。 図1のポンプ装置の要部拡大図である。 図1のポンプ装置の一部切り欠き背面図である。 図1のIV−IV方向の断面図である。 図1のポンプ装置の一部品の縦断面図である。 図1のポンプ装置の他部品の縦断面図である。 図1のポンプ装置の第1係合凸部付きのフランジ部及び第2係合凸部38付きの案内筒部の内面形状を、180°展開した図面である。 図1のポンプ装置の平面図である。 図1のポンプ装置を押下げヘッドが回転した状態で示す平面図である。 図1のポンプ装置の回転手段の作用説明図である。 図1のポンプ装置のプライミング操作を行うときの平面図である。
図1から図11は、本発明の第1の実施形態に係る容器体装着用のポンプ装置を示している。このポンプ装置は、装置本体2と、装着部材32と、ポペット弁体44と、作動部材50とで構成されている。これら各部材は、例えば合成樹脂や金属で形成することができる。
装置本体2は、図1に示す如く、シリンダ4及び補助部材22を具備する。
上記シリンダ4は、周壁6の上端部に外向きフランジ8を付設し、この外向きフランジ8を、パッキン10を介して容器体100の口頸部102上面に載置することが可能に構成している。図示例では、周壁6の上半部6aを下半部6bに比べて大径に形成するとともに、その上半部6aに通気孔12を開口している。通気孔12は、図1の状態で後述の環状ピストン52により閉鎖され、図1の状態から作動部材50を下降させたときには環状ピストン52が通気孔12の形成箇所より下がることで開口するように配置する。
上記シリンダ4の周壁6の下半部6bの内周面には、複数の縦リブ14Aを設け、さらに各縦リブ14Aと連続して上向きの段部を形成する縦向きの係止リブ14Bを縦設している。周壁6の下半部6bの下端側は、下端小径のテーパ状筒部15に形成しており、テーパ状筒部15の内面下部を第1弁座16としている。またシリンダ4の下端からはパイプ嵌合筒部18を垂下しており、このパイプ嵌合筒部18内にパイプ20を嵌合している。
上記補助部材22は、後述の作動部材50の抜け止め用筒部24を有し、この抜け止め用筒部24を、通気孔12上方の周壁部分内面に嵌着するとともに、抜け止め用筒部24の上端部から突出した外向きのフランジ状壁部26を上記シリンダ4の外向きフランジ8の上に載置している。図示例では、抜け止め用筒部24の内周面の下半部を、その上半部から環状傾斜部22aを介して拡径する大径部に形成している。
本実施形態では、請求項にいうフランジ部Fを補助部材のフランジ状壁部26として、このフランジ状壁部26の外周部からは複数の第1係合凸部28を起立している。もっとも前述の如くフランジ状壁部26の突出長を外向きフランジの突出長より短くしてフランジ状壁部より外方の外向きフランジ部分から第1係合凸部28を起立した構造も、本発明の技術的範囲に含まれる。図示例において、図4に示す如く、これら第1係合凸部28は、フランジ状壁部26の外周部の一部(プライミング操作用領域A1)を除いた、残りの部分(通常操作領域A2)に対して、一定のピッチで配列されている。これら第1係合凸部28の上面は、側方から見て周方向の一方から他方へ下がる下側係合斜面S1に形成されている。また図示例では、それら第1係合凸部28は、フランジ状壁部26の上面から起立する一定の巾を有する縦長帯状の起立板として、隣り合う起立板同士の間に空隙g1を存して形成されている。
上記抜け止め用筒部24の上端からは延長筒部30を起立している。
装着部材32は、上記口頸部102の外面へ嵌合(図示例では螺合)することが可能な装着筒部34を有する。装着筒部34の内周上端部には、シリンダの係止手段Eである下向き段部を設けており、この係止段部をシリンダ4の外向きフランジ8の上面外縁部に係止させるように形成している。これにより、外向きフランジ8を、パッキン10を介して口頸部102の上面に圧接させることができる。
上記装着筒部34の上端部からは、後述の押下げヘッド70を案内するための案内筒部36を起立している。案内筒部36の上端部には内向きフランジ42を付設しており、案内筒部36の内面上半部からは、複数の第2係合凸部38を内方突出している。これら第2係合凸部38は、周方向に一定の巾を有する帯状であり、周方向に第1係合凸部28と同じ一定のピッチで相互の間に下方開口の凹溝g2を存して配列している。第2係合凸部38の下面は、側方から見て周方向一方から他方へ上がるように傾斜させた上側係合斜面S2とする。
好適な図示例では、複数の第2係合凸部38は、第1係合凸部28と同じように、案内筒部36の周方向の一部(プライミング操作領域A1)には形成せず、周方向の残りの部分(通常操作領域A2)に形成している。
図示例では、図10に示す如く、第1係合凸部28の周方向の巾、第1係合凸部同士の空隙g1の周方向の巾、第2係合凸部38の周方向の巾、及び第2係合凸部同士の間の凹溝g2の周方向の巾を、全てほぼ同一としている。各第2係合凸部38の形成箇所は、第2係合凸部38の下端が第1係合凸部28の上端よりも上方に位置するように設定されている。
上記案内筒部36の内周面下半部には、第1係合凸部28の付設箇所に対応して、係合溝部40を縦設している。そしてこの係合溝部40内に、上記一部の第1係合凸部28の外側の端部28aで形成する係合部を嵌合して、装着部材32に対する補助部材22の回転を阻止する回り留め手段Uを形成している。但し、回り留め手段Uの構造は適宜変更することができる。
上記内向きフランジ42の上面には、上記第2係合凸部38の形成位置に対応して、操作回数を示す目盛りである第1マークm1を形成する。
ポペット弁体44は、シリンダ4の下半部内に挿入された縦長棒状の部材であり、その下端部とシリンダ4の第1弁座とで第1逆止弁V1を形成している。ポペット弁体44は、その上端部を後述のピストンガイド55の内部へスライド可能に嵌挿するとともに、下端部外周から放射方向に突出した複数の係合片46を、付勢手段Cである後述のコイルスプリングの下端に係止している。そしてピストンガイド55の内面との摩擦力により作動部材50に追従して、係合片46がコイルスプリングの下端に当接する位置と、ポペット弁体の下端が第1弁座16に当たる位置との間で昇降可能に形成している。
作動部材50は、環状ピストン52と、ステム54と、ピストンガイド55と、押下げヘッド70とで構成している。
上記環状ピストン52は、シリンダ4の周壁6上半部6aに昇降可能に嵌合させている。図示の環状ピストン52は、外周壁部52aと内周壁部52bとの上下方向中間部を連結壁部52cで連結させており、外周壁部52aをシリンダ4に摺接させるとともに、内周壁部52bが後述のピストンガイド55の縦筒部56の回りを囲むように形成している。
上記ステム54は、シリンダ4の内部から上方へ起立している。図示例のステムは小径筒部54aから下端大径のテーパ状壁部54bを介して大径筒部54cを垂下してなり、補助部材22内に昇降自在に嵌合している。テーパ状壁部54bが抜け止め用筒部24の環状傾斜部22aに係止することで、ステム54の上方抜け出しを防止している。上記大径筒部54cの内面には環状ピストン52の内周壁部52bを昇降可能に嵌着している。
上記ピストンガイド55は、通液孔57付きの縦筒部56の下端から外方へ鍔状の第2弁座58を突出し、この第2弁座58から複数の連結片60を介して周壁6内面付近へガイドリング62を突設してなる。縦筒部56の上部は上記ステム54の小径筒部54aの下部へ嵌着している。縦筒部56の下端部には上記ポペット弁体44の上端部を嵌合している。なお、ステム54とピストンガイド55の縦筒部56との間には、通液孔57を後述の第2逆止弁V2と連通させる通液路Pを形成する。この通液路は縦筒部56の外面とステム54の内面との何れか一方に縦溝を縦設することで形成することができる。
作動部材50は、上記ステム54及びピストンガイド55に対して、上述の環状ピストン52が、外周壁部52aが抜け止め用筒部24に当接する位置と、内周壁部52bの下端が第2弁座58に当接する位置との間で相対的に昇降可能となるように構成されている。そして内周壁部52bの下端と第2弁座58とは第2逆止弁V2を構成している。
なお、本明細書において「相対的な上下動」とは、ステム及び環状ピストンがともに上昇するが、ステム及び環状ピストンの一方の上昇幅に対して他方の上昇幅が大きいために一方を基準として他方がより高い位置に移動すること、並びに、ステム及び環状ピストンがともに下降するが、ステム及び環状ピストンの一方の下降幅に対して他方の下降幅が大きいために一方を基準として他方がより低い位置に移動することをいうものとする。
上記ピストンガイド55の下面とシリンダ4の係止リブ14Bとの間には作動部材50の付勢手段Cであるコイルスプリングが介装されている。
上記押下げヘッド70は、頂壁部72の裏面中央部から小径の取付筒部74を、頂壁部72の外周からヘッド周壁部76を、それぞれ垂下するとともに、取付筒部74の内部に連通するノズル80を、ヘッド周壁76より外方へ突出している。上記取付筒部74はステム54の上端部に嵌着されている。ヘッド周壁76は、内向きフランジ42の内側へ挿入されている。
上記頂壁部72の上面の外周部の一部には、矢印などの形状の第2マークm2を形成する。この第2マークm2と前述の第1マークm1とで回転量表示手段Mを形成する。
上記ヘッド周壁76の下部外周面の一部(図示例ではノズル80と反対側)より被係合突起78を外方突出している。この被係合突起78の下面は、外方から見て周方向一方から他方へ下がる傾斜面とする下側傾斜面T1に、その上面を、外方から見て周方向一方から他方へ上がる傾斜面とする上側傾斜面T2に傾斜されている。また被係合突起78の周方向の側面は垂直面である。被係合突起78と第1係合凸部28と第2係合凸部38とで押し下げヘッド70の回転手段Rを形成している。
上記被係合突起78は、図1の状態において、第2係合凸部38同士の間の凹溝g2内に位置している。
本発明のポンプ装置の組み立て工程では、図11に示すように、作動部材50は、装置本体2に対して第2マークm2が、第1マークm1が表示されていない位置に在るように取り付ける。そうすると、被係合突起78はプライミング操作用領域A1に位置する。この状態で押下げヘッド70を押し下げても、被係合突起78は第1係合凸部28及び第2係合凸部38と係合しないので、押下げヘッド70が回転することがない。
プライミング操作が完了した後、押下げヘッド70を回転させて、図8に示す状態になるようにする。ここまでの作業は、製造元で予めその作業を行ってもよい。プライミング操作をして液体が吐出することを確認した後に図8の状態まで押し下げヘッド70を回すとよく、これにより、消費者が使用するときにはプライミング操作をせずに直ちに使用することができる。もっとも利用者がプライミング作業を行うようにしても構わない。
次に図1の状態から押下げヘッド70を押し下げると、作動部材50が下降してステム54内の液体が第2逆止弁V2を介してノズル80から吐出され、押下げヘッド70の押し下げを解放すると、付勢手段Cが作動部材50を押し上げることで、ステム54内部が負圧化し、第2逆止弁V2が閉じるとともに第1逆止弁V1が開き、容器体100内の液体がステム54内に吸引される。
作動部材50が下降すると、被係合突起78は、図10(A)に示す第2係合凸部38間の凹溝g2内から下降して下側係合斜面S1に当たり(同図(B)参照)、下側係合斜面に沿って斜めに滑った後に、第1係合凸部28間の空隙g1内に入る(同図(C)参照)。
次に作動部材50が上昇すると、被係合突起78は、上記空隙g1内から上昇して上側係合斜面S2に当たり(同図(D)参照)、上側係合斜面に沿って斜めに滑った後に、最初の空隙g1の隣りに存する空隙g1内に入る(同図(E)参照)。
これにより、押下げヘッド70の押し下げ回数に対応して押下げヘッド70を回転することができる。押下げヘッド70の回転により押下げヘッド70の頂壁部72の第2マークm2が移動するので、第2マークm2と第1マークm1との位置関係により操作回数が視認できる。
2…装置本体 4…シリンダ 6…周壁 6a…(同)上半部 6b…(同)下半部
8…外向きフランジ 10…パッキン 12…通気孔
14A…縦リブ 14B…係合リブ 15…テーパ状筒部
16…第1弁座 18…パイプ嵌合筒部 20…パイプ
22…補助部材 22a…環状傾斜部 24…抜け止め用筒部 24a…係止段部
26…フランジ状壁部 28…第1係合凸部 28a…端部(係合部)
30…延長筒部
32…装着部材 34…装着筒部 36…案内筒部 38…第2係合凸部
40…係合溝部 42…内向きフランジ 44…ポペット弁体 46…係合片
50…作動部材 52…環状ピストン 52a…外周壁部 52b…内周壁部
52c…連結壁部
54…ステム 54a…小径筒部 54b…テーパ状壁部 54c…大径筒部
55…ピストンガイド 56…縦筒部 57…通液孔
58…第2弁座 60…連結片 62…ガイドリング
70…押下げヘッド 72…頂壁部 74…取付筒部
76…ヘッド周壁 78…被係合突起
80…ノズル
100…容器体 102…口頸部
A1…プライミング操作用領域 A2…通常操作領域
C…付勢手段 E…係止手段 g1…空隙 g2…凹溝 F…フランジ部
M…回転量表示手段 m1…第1マーク m2…第2マーク
P…通液路 R…回転手段
S1…下側係合斜面 S2…上側係合斜面 T1…下側傾斜面 T2…上側傾斜面
U…回り留め手段
V1…第1逆止弁 V2…第2逆止弁

Claims (6)

  1. 容器体(100)の口頸部(102)内方へ垂設するためのシリンダ(4)を有し、このシリンダ(4)の内面の上部に抜け止め用筒部(24)を固定してなる装置本体(2)と、
    容器体の口頸部(102)への装着用の装着筒部(34)を有し、この装着筒部(34)の内面上部に、上記シリンダの上端部を口頸部(102)に対して係止させる係止手段(E)を設けた装着部材(32)と、
    上記シリンダ(4)内へ上方付勢させて昇降自在にステム(54)の下半部を挿入するとともに、ステム(54)の上部に押下げヘッド(70)を付設しており、ステム(54)の下半部の回りに設けた環状ピストン(52)を抜け止め用筒部(24)下方のシリンダ部分に摺接させた作動部材(50)と、
    を具備し、
    作動部材(50)の上下動により、シリンダ(4)の下部内に設けた第1逆止弁(V1)を介して容器体(100)内の液体をシリンダ(4)内へ吸い込むとともに、シリンダ(4)内の液体を作動部材(50)の一部に形成した第2逆止弁(V2)を介して押下げヘッド(70)のノズル(80)から吐出可能に設け、
    また装着筒部(34)の上部から起立した案内筒部(36)の内面で上記押下げヘッド(70)の昇降を案内するように形成し、
    さらに作動部材(50)の押下げ回数を表示するカウンター手段を有する容器体装着用のポンプ装置であって、
    上記カウンター手段は、作動部材(50)への押下げ力を押下げヘッド(70)の回転力に変換する回転手段(R)と、押下げヘッド(70)の回転量を表示する回転量表示手段(M)とで形成し、
    上記回転手段(R)は、装置本体(2)の外面から延設する外向きのフランジ部(F)の上面側に、上面を下側係合斜面(S1)とする複数の第1係合凸部(28)を、また上記案内筒部(36)の上部内面に、下面を上側係合斜面(S2)とする複数の第2係合凸部(38)を、垂直方向から見て互い違いに周方向に等ピッチで配列し、また下側係合斜面(S1)は側方から見て周方向の一方から他方へ下がるように、上側係合斜面(S2)は側方から見て周方向一方から他方へ上がるように傾斜させることで、上記押下げヘッド(70)の下部外面に付設した被係合突起(78)が押下げヘッド(70)の下降時には下側係合斜面(S1)と接し、次に押下げヘッド(70)の上昇時には上側係合斜面(S2)と接して、押下げヘッド(70)が周方向一方から他方へ回転するように形成したことを特徴とする、容器体装着用のポンプ装置。
  2. 上記装置本体(2)と装着部材(32)との間に回り留め手段(U)を設けるとともに、
    上記フランジ部(F)及び案内筒部(36)の相互に対応する周方向の一部を、第1係合凸部(28)及び第2係合凸部(38)の形成を省略したプライミング操作用領域(A1)とし、周方向の残りの部分を、第1係合凸部(28)乃至第2係合凸部(38)を設けた通常操作領域(A2)とし、上記被係合突起(78)が通常操作領域(A2)内に位置するときに限って押下げヘッド(70)の押下げにより押下げヘッド(70)が回転するように形成したことを特徴とする、請求項1記載の液体容器装着用のポンプ装置。
  3. 上記複数の第1係合凸部(28)は、相互に一定の空隙(g1)を存して周方向に配向された、フランジ部(F)からの起立板として、また上記複数の第2係合凸部(38)は、相互に一定幅の凹溝(g2)を存して周方向に配設された案内筒部(36)の内周面から内方へ突出する肉厚部としてそれぞれ形成し、
    押下げヘッド(70)の下降により、上記空隙(g1)内に位置する被係合突起(78)が下側係合斜面(S1)へ接して当該斜面を斜行した後に隣りの凹溝(g2)内に入り、押下げヘッド(70)の上昇により、凹溝(g2)内に位置する被係合突起(78)が上側係合斜面(S2)へ当接して当該斜面を斜行した後に隣りの空隙(g1)に入るように構成したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の液体容器装着用のポンプ装置。
  4. 上記被係合突起(78)は、側方からみて、その上面を、周方向の一方から他方へ下がる下側傾斜面(T1)に、またその下面を、周方向一方から他方へ上がる上側傾斜面(T2)にそれぞれ形成し、かつ下側傾斜面(T1)の傾斜角度を第1係合凸部(28)の下側係合斜面(S1)の傾斜角と一致させるとともに、上側傾斜面(T2)の傾斜角度を第2係合凸部(38)の上側係合斜面(S2)の傾斜角と一致させるようにしたことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の液体容器装着用のポンプ装置。
  5. 上記回転量表示手段(M)は、案内筒部(36)の上部に付設された内向きフランジ(42)の上面に形成した第1マーク(m1)と、押下げヘッド(70)の頂壁部(72)の上面に形成された第2マーク(m2)とで構成されたことを特徴とする、請求項1から請求項4の何れかに記載の液体容器装着用のポンプ装置。
  6. 上記装置本体(2)のフランジ部(F)を、装置本体(2)のうち抜け止め用筒部(24)の上部から外方へ延出させたフランジ状壁部としたことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の液体容器装着用のポンプ装置。
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