JP6209727B2 - 換気用ベントキャップ - Google Patents

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本発明は、住宅等の室内空気を室外に換気するときに、建物の外壁部分に設置される換気用ベントキャップに関するものである。
従来、この種の換気用ベントキャップとして室内側に風雨の吹き込みを防止する遮蔽板を設けた換気用ベントキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その換気用ベントキャップについて図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、従来の換気用ベントキャップは、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿される本体筒部101と、本体筒部101の室外側端部から室外側に突出させてなる円筒状のカラー部102と、カラー部102の内側に設けられ、本体筒部101の室外側開口部に連通する開口部を有したベース103と、ベース103に支持部材104を介して室外に設けられる遮蔽部105とを備えた換気用ベントキャップであって、ベース103と支持部材104と遮蔽部105とをユニット化して遮蔽ユニット106を構成し、遮蔽ユニット106をカラー部102に着脱自在に設け、かつ、ベース103に網107が設けられた構成としている。
そして、本体筒部101の外周にはばね性を有した抜け止め金具108が固着され、カラー部102の外周には、遮蔽ユニット106を構成するベース103を固定するためのねじを通す挿通穴109が設けられ、ベース103の外周には、ねじ110と螺合する雌ねじ111を有し、さらに、網107はベース103に取り付けられている。
そして、長期間の使用によって網107が目詰まりの状態になった際には、ねじ110を外し、遮蔽ユニット106を本体筒部101のカラー部102から反外壁側に抜くことで、遮蔽ユニット106を外壁から取り外すことができる。
特開2009−264624号公報(段落0040、図3)
このような従来の換気用ベントキャップにおいては、遮蔽部105を有しているため、網107が目詰まりした場合、掃除をするためには遮蔽部105を外す必要があり、その際、ねじ110を外すのに工具を用いて外さなければならないため、その作業時間がかかっていたという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、遮蔽部を短時間にかつ容易に脱着・固定できる換気用ベントキャップを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、建物の外壁内に設けられて室内側と室
外側を連通するダクト内に嵌挿されるフランジを有した本体筒部と、前記フランジの平面上に配置された網と、前記本体筒部の室外側端部から室外側に突出して円筒状となるカラー部と、前記カラー部の内壁より小径の枠体に支持部材を介して室外側に設けられる遮蔽部とを備え、前記カラー部の遮蔽部側周縁と前記遮蔽部の外周縁との間に開口を設けた構成であって、前記枠体にはL字状の切り欠け部と、前記枠体における前記カラー部側の端部よりも前記カラー部側に突出した鈎状の爪を有し、前記カラー部には、中心側に突出して前記L字状の切り欠け部と係合するピンと、前記枠体の鈎状の爪を係合固定するための固定金具とを設け、前記固定金具は、前記カラー部の内周との間で前記枠体の鈎状の爪を挟んで係止する換気用ベントキャップという構成としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿されるフランジを有した本体筒部と、前記フランジの平面上に配置された網と、前記本体筒部の室外側端部から室外側に突出して円筒状となるカラー部と、前記カラー部の内壁より小径の枠体に支持部材を介して室外側に設けられる遮蔽部とを備え、前記カラー部の遮蔽部側周縁と前記遮蔽部の外周縁との間に開口を設けた構成であって、前記枠体にはL字状の切り欠け部と、前記枠体における前記カラー部側の端部よりも前記カラー部側に突出した鈎状の爪を有し、前記カラー部には、中心側に突出して前記L字状の切り欠け部と係合するピンと、前記枠体の鈎状の爪を係合固定するための固定金具とを設け、前記固定金具は、前記カラー部の内周との間で前記枠体の鈎状の爪を挟んで係止する換気用ベントキャップとしたことにより、遮蔽部をカラー部に取り付ける際、ピンが合うように遮蔽部を挿入させ、さらに遮蔽部を回転させると、ピンの位置により、遮蔽部が容易に外れることがなくなり、それと同時に、鉤状の爪が固定金具に係止固定されることとなり、また外す際も、同様の作業内容で行うことができるので、遮蔽部を短時間に容易に脱着・固定できるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の換気用ベントキャップの構成を示す断面図 同換気用ベントキャップの構成を示す斜視図 同換気用ベントキャップのL字状の切り欠け部の詳細を示す図 同換気用ベントキャップの構成を示す正面図 従来の換気用ベントキャップの構成を示す斜視図
本発明の請求項1〜4記載の換気用ベントキャップは、建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿されるフランジを有した本体筒部と、前記フランジの平面上に配置された網と、前記本体筒部の室外側端部から室外側に突出して円筒状となるカラー部と、前記カラー部の内壁より小径の枠体に支持部材を介して室外側に設けられる遮蔽部とを備え、前記カラー部の遮蔽部側周縁と前記遮蔽部の外周縁との間に開口を設けた構成であって、前記枠体にはL字状の切り欠け部と、前記枠体における前記カラー部側の端部よりも前記カラー部側に突出した鈎状の爪を有し、前記カラー部には、中心側に突出して前記L字状の切り欠け部と係合するピンと、前記枠体の鈎状の爪を係合固定するための固定金具とを設け、前記固定金具は、前記カラー部の内周との間で前記枠体の鈎状の爪を挟んで係止するという構成としている。これにより、遮蔽部をカラー部に取り付ける際、ピンが合うように遮蔽部を挿入させ、さらに遮蔽部を回転させると、ピンの位置により、遮蔽部が容易に外れることがなくなり、それと同時に、鉤状の爪が固定金具に係止
固定されることとなり、また外す際も、同様の作業内容で行うことができるので、遮蔽部を短時間に容易に脱着・固定できるという効果を得ることができる。
また、フランジに回動自在な挟み板を設け、前記挟み板と前記フランジとの間に網を着脱自在に挟持するという構成にしてもよい。これにより、フランジに網を載せ、挟み板を回動させて、網をフランジと挟み板で挟持することとなるので工具を用いないで網を本体から容易に脱着することができる、という効果が得られる。
また、開口を下方に設けたという構成にしてもよい。これにより、排出される空気は下方の開口から室外側へ流れ出ることとなるので、軒天井付近の外壁に設置されても排出される空気によって軒天井が汚れることを防止することができる、という効果が得られる。
また、遮蔽部は外周縁から中心に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を設けたという構成にしてもよい。これにより、排出される空気は突形状部に沿って室外側へ流れ出ることとなるので、排気流により壁が汚れるのを防止することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、建物の外壁1内に設けられて室内2側と室外3側を連通するダクト4内に嵌挿されるフランジ5を有した本体筒部6と、フランジ5の平面上に配置された金属製の網7と、本体筒部6の室外側端部8から室外3側に突出して円筒状となるカラー部9と、カラー部9の内壁10より小径の円筒状の枠体11に支持部材12を最低2個介して室外3側に設けられる遮蔽部13とを備え、カラー部9の遮蔽部側周縁14と遮蔽部13の外周縁15との間に開口16を設けた構成であって、枠体11にはL字状の切り欠け部17と鉤状の爪18を有し(この実施の形態では両側に設けている)、カラー部9には、カラー部9の中心側に突出したピン19と、枠体11の鉤状の爪18を係合固定するための固定金具20とを設けた構成としている。
上記構成において、枠体11を設けた遮蔽部13をカラー部9に取り付ける際、L字状の切り欠け部17の挿入口21とピン19が合うように遮蔽部13をカラー部9に挿入させ、ピン19が枠体11の奥端22達した際に遮蔽部13を袋口端23側に回転させると、枠体11の袋口端23がピン19に近接するようになり、ピン19はL字状の切り欠け部17の突端24の内側の領域25内(奥端22、突端24、袋口端23で囲まれる領域、図3の網掛部)に入ることとなる。これにより、不用意に遮蔽部13がカラー部9に対し軸方向に引き抜く力がかかっても、ピン19が突端24に当接することとなり、容易に外れることがない。
また、それと同時に、枠体11の袋口端23がピン19に近接すると、図2に示す鉤状の爪18が固定金具20に挟まれ係止されることとなり、遮蔽部13がカラー部9に固定されることとなる。
さらに、遮蔽部13をカラー部9から外す際には、上記で説明した、遮蔽部13をカラー部9に固定する際と逆方向に遮蔽部13を回転させ、そして遮蔽部13をカラー部9から反挿入方向すなわち手前側に引くと、ピン19がL字状の切り欠け部17から外れ、かつ、固定金具20によって挟持されていた鉤状の爪18が外れるため遮蔽部13がカラー部9から外すことができる。
換気を長時間行うと網7が目詰まりすることがあるが、換気用ベントキャップの使用者は工具を使用することなく、簡単に遮蔽部13を脱着でき、網7の目詰まりを掃除することができる。
このように本発明の換気用ベントキャップを用いれば、遮蔽部13を脱着する際には、遮蔽部13を回して引く、挿入して回すのみで、短時間にかつ容易に脱着・固定できるという効果を得られる。
また、フランジ5に額縁の裏に設けられているような回動自在な挟み板26を2個以上に設け、挟み板26とフランジ5との間に網7を脱着自在に挟持するという構成にしてもよい。
これにより、フランジ5に網7を載せ、挟み板26を回動させて、網7をフランジ5と挟み板26で挟持することとなるので工具を用いないで網7を本体筒部6から容易に脱着することができるという効果が得られる。
また、開口16を下方に設けたという構成にしてもよい。
これにより、図1に示す排出される空気27にはダクト4を通って本体筒部6を通り下方の開口16から室外3側へ流れ出ることとなるので、軒天井28付近の外壁に設置されても排出される空気27によって軒天井28が汚れることを防止することができる。
また、遮蔽部13は外周縁15から中心に向かうにしたがって室内2側に厚みが増加する突形状部29を設けたという構成にしてもよい。
これにより、排出される空気27は突形状部29に沿って室外3側へ流れ出ることとなるので、排気流により壁30が汚れるのを防止することができる。
なお、突形状部29の頂点を中心より軒天井28側に設けた構成にすれば、より排出される空気27を下方の開口16へ導くことができるので、軒天井28が汚れることをより防止することができる。
本発明にかかる換気用ベントキャップは、工具を用いることなく、遮蔽部を短時間に容易に脱着・固定できるという効果を有し、建物の外壁に設置される換気用ベントキャップ等として有用である。
1 外壁
2 室内
3 室外
4 ダクト
5 フランジ
6 本体筒部
7 網
8 室外側端部
9 カラー部
10 内壁
11 枠体
12 支持部材
13 遮蔽部
14 遮蔽部側周縁
15 外周縁
16 開口
17 L字状の切り欠け部
18 鉤状の爪
19 ピン
20 固定金具
21 挿入口
22 奥端
23 袋口端
24 突端
25 領域
26 挟み板
27 空気
28 軒天井
29 突形状部
30 壁

Claims (4)

  1. 建物の外壁内に設けられて室内側と室外側を連通するダクト内に嵌挿されるフランジを有した本体筒部と、
    前記フランジの平面上に配置された網と、
    前記本体筒部の室外側端部から室外側に突出して円筒状となるカラー部と、
    前記カラー部の内壁より小径の枠体に支持部材を介して室外側に設けられる遮蔽部とを備え、
    前記カラー部の遮蔽部側周縁と前記遮蔽部の外周縁との間に開口を設けた構成であって、前記枠体にはL字状の切り欠け部と、前記枠体における前記カラー部側の端部よりも前記カラー部側に突出した鈎状の爪を有し、
    前記カラー部には、中心側に突出して前記L字状の切り欠け部と係合するピンと、前記枠体の鈎状の爪を係合固定するための固定金具とを設け
    記固定金具は、前記カラー部の内周との間で前記枠体の鈎状の爪を挟んで係止することを特徴とする換気用ベントキャップ。
  2. フランジに回動自在な挟み板を設け、前記挟み板と前記フランジとの間に網を着脱自在に挟持する構成とした請求項1に記載の換気用ベントキャップ。
  3. 開口を下方に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の換気用ベントキャップ。
  4. 遮蔽部は外周縁から中心に向かうにしたがって室内側に厚みが増加する突形状部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の換気用ベントキャップ。
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