JP4564270B2 - 換気口カバー - Google Patents

換気口カバー Download PDF

Info

Publication number
JP4564270B2
JP4564270B2 JP2004061642A JP2004061642A JP4564270B2 JP 4564270 B2 JP4564270 B2 JP 4564270B2 JP 2004061642 A JP2004061642 A JP 2004061642A JP 2004061642 A JP2004061642 A JP 2004061642A JP 4564270 B2 JP4564270 B2 JP 4564270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
front cover
cylindrical
locking
back cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004061642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005249321A (ja
Inventor
浩司 小野
孝 赤星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unix Co Ltd
Original Assignee
Unix Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unix Co Ltd filed Critical Unix Co Ltd
Priority to JP2004061642A priority Critical patent/JP4564270B2/ja
Publication of JP2005249321A publication Critical patent/JP2005249321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4564270B2 publication Critical patent/JP4564270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Description

この発明は、建物の換気口に取付ける換気口カバーに関し、特に換気口に取付ける背面カバーに対し正面カバーを着脱可能とした換気口カバーに関する。
建物内に設置されたダクトの外部開口端となる換気口には、換気口カバーが取付けられる。この換気口カバーは、塵埃が外面に付着し堆積すると見映えの点で好ましく無く、また内部の通気路に塵埃が付着し堆積すると通気性能を阻害することから、本来的には清掃作業を行うのが望ましい。また、防虫網や防火ダンパーを備える換気口カバーにあっては、防虫網に付着・堆積した塵埃の清掃や、温度ヒューズの点検・交換作業など各種のメンテナンスが必要となる。
ところで、従来の換気口カバー1は、図10,図11で示すような構造であり、正面カバー2と背面カバー3とを複数のネジNを使って相互に固定するのが一般的である。したがって、前述の清掃作業やメンテナンスを行うためには、これらのネジNを1本1本取外さなければならず作業性が悪く、またネジNを紛失するというトラブルの発生もあった。そこで、図12のような換気口カバー4が提案されている(特許文献1参照)。
図12の換気口カバー4では、正面カバー5を背面カバー6へ固定するために、ネジNを一本も使わない。すなわち、この換気口カバー4には、正面カバー5の後端の円筒部5aに、半球状に内向きに膨出する複数の突起5bが形成されており、また背面カバー6の前端の円筒部6aにも、半球状に内向きに膨出する複数の凹部6bが形成されている。そして、正面カバー5を背面カバー6に取付ける際には、円筒部5a,6aどうしを重ね合わせた状態で、正面カバー5を押込み、突起5bを凹部6bに嵌り込ませるようにする。一方、正面カバー5の取外す際には、正面カバー5を手前側に引っ張って、突起5bを凹部6bから離脱させるようにする。
特開平9−100583号公報
ところで、図12のような換気口カバー4であれば、ネジNによる取付けを廃止した分、図10,図11の換気口カバー1よりも、正面カバー2の取外し時における作業性の悪さが無く、プッシュ・プルのワンタッチで、取付けと取外しが可能であり便利である。しかしながら、一般的に、換気口カバーは、室内の天井裏に設置されたダクトの外部側開口端をなす換気口に取付けられ、このため脚立などを使わなければ届かない高所に取付けるのが通例である。
ところが、前述の換気口カバー4では、正面カバー5の取外し時に、正面カバー5を手前側に引っ張って、つまり作業者が脚立などに登った状態で建物の壁から離れる方向へ力を加えて、突起5bを凹部6bから離脱させなければならない。このため、正面カバー5を手前側に引っ張る際に、また突起5bが凹部6bから離脱した際に、作業者の上体が後方に煽られて後傾姿勢になり易く、足場が不安定な高所での作業を強いられることを考慮すると、ワンタッチであっても取外し作業の安全性をさらに高める必要性は高い。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、背面カバーに対する正面カバーの着脱が容易であり、且つ足場が不安定な高所での作業でも安全に正面カバーの取外し作業ができる換気口カバーを提供することである。
そこで本発明は、上記目的を達成すべく、建物の換気口に取付ける背面カバーと、背面カバーの前方を覆うように背面カバーに取付ける正面カバーとを備えており、これら背面カバーと正面カバーに挿抜可能な円筒部を各々形成し、この円筒部どうしを差込み合わせることで、背面カバーに対し正面カバーを取付ける換気口カバーについて、正面カバーと背面カバーに、円筒部どうしを差込み合わせた状態で正面カバーの回転により円筒部どうしの抜け方向で係止して正面カバーを抜止めする係止手段を設けたことを特徴とする。
この換気口カバーでは、正面カバーと背面カバーとの取付手段として、円筒部どうしを差込み合わせた状態で正面カバーの回転により円筒部どうしの抜け方向で係止して正面カバーを抜止めする係止手段を設けたので、背面カバーに対する正面カバーの着脱を、正面カバーの回転という容易な作業によって行える。また、背面カバーに対する正面カバーの取外し時には、従来技術の換気口カバー1のような多数のネジNの取外しが不要でワンタッチでの取外しが可能であり、また換気口カバー4のごとく正面カバー5を手前側に強く引っ張る必要がなく、作業者の上体が後方に煽られて後傾姿勢になることも無いので、足場が不安定な高所での作業であってもワンタッチで安全に正面カバーの取外しを行える。
前記換気口カバーの係止手段の一具体例としては、正面カバーか背面カバーの何れか一方の円筒部に、該円筒部の開口端から該円筒部の筒軸方向に沿って肉抜きした導入開孔と、導入開孔から該円筒部の周方向に沿って肉抜きした長孔とからなる係止受け部を設けるとともに、前記何れか他方に、該円筒部の厚みを通じる長さに突出して、該係止受け部の長孔に対し前記抜け方向で係止する係止突起とを設けたものとして構成される。
また、前記換気口カバーの係止手段の他の具体例としては、正面カバーと背面カバーに各々形成した対向内面に、先端が各対向内面から片持ち梁状に離間する板ばね係止片を各々設け、正面カバーの回転により、板ばね係止片どうしが弾性接触しながら重ね合わさり前記抜け方向で相互に係止するものとして構成される。
ところで、前述のごとく正面カバーを回転可能な構成とした場合、正面カバーを背面カバーに取付けた状態で、正面カバーが回転することを確実に防止できるようにする必要がある。そこで、本発明は、前記換気口カバーについて、正面カバーか背面カバーの何れかに、円筒部どうしを差込み合わせた状態で前記抜け方向に正面カバーを付勢するばね部材を設けたものと構成される。
ばね部材によって正面カバーに対し抜け方向に向かう付勢が与えられると、係止手段による抜け方向での係止する力が増大する。このため、正面カバーの回転は確実に防止される。また、ばね部材には、次のような効用もある。すなわち、ばね部材は、前述のように、円筒部どうしを差込み合わせた状態で、それらの抜け方向に向かう弾発的な付勢力を発揮する。したがって、背面カバーから正面カバーを取外す際には、正面カバーを背面カバーに向けてばね部材の付勢に抗して押込んで回転させれば、前述の係止手段による抜け方向での係止を弱めることができるか皆無となり、正面カバーを比較的楽に回転させることができる。このことから正面カバーの取外し時には、作業者の姿勢が建物の壁に向かう前傾姿勢となり、従来技術のように上体が後方に煽られる後傾姿勢とはならないため、足場の不安定な高所での作業となっても安全に正面カバーの取外し作業が行えるのである。
こうしたばね部材を設けた構成による、正面カバーの取外し時における作業者の安全性確保は、次の本発明によって、さらに確実なものとなる。即ち、本発明は、前記換気口カバーについて、係止受け部の長孔に、円筒部の開口端側へ肉抜きしてなる段部を設けたものとして構成される。係止受け部の長孔に段部を形成すると、正面カバーを押込まなければ係止突起が段部を乗り越えることができないため、正面カバーが回転不能となる。したがって、この発明によれば、正面カバーの取外し時に、作業者に対して常に押込みを必要とさせることで前傾姿勢を誘導することができるため、さらに安全性が高まる。
以上の本発明による換気口カバーについては、背面カバーの円筒部が、正面カバーの円筒部よりも大径であり、その先端に折曲形状のカール部を形成したものとして構成される。前述のように、正面カバーは回転により着脱されるので、正面カバーを回転させる作業者の手が背面カバーの円筒部の先端と接触しても、該先端にはカール部が形成されているため、手や指を切ったりしないように安全性を確保できる。また、背面カバーを建物の壁に設置する際には、壁と背面カバーとの間にコーキングが施されるが、カール部によって、コーキング剤が正面カバーの方へ流出するのを堰き止めることができる。さらに、換気口カバーの内部の雨水を排水する際にも、背面カバーのカール部によって、壁から離れた外方へ滴下させることができる。
以上の各発明における正面カバーについては、前述の従来技術の換気口カバー1,4における正面カバー2,5のごとく前面に通気を整流するガラリ部を一体に有する構成、また前面にガラリ部に代えて網部を一体に有する構成、そして前面にガラリ部や網部を一体に備えないものであってもよい。この場合には、例えば、正面カバーや背面カバーとは別体のアタッチメントとしたガラリ板や網板を、正面カバーと背面カバーとの間に備えるようにしてもよい。そして、前述のばね部材を設けた本発明においては、ばね部材が、正面カバー又は背面カバーに対してガラリ板や網板を付勢する構成とすることで、がたつきの無い確実な取付状態を得ることができる。また、本発明が適用される換気口カバーの基本形状としても、従来技術として例示した他に、丸形フードや角形フードを基本形状としたものでもよい。さらに、本発明の換気口カバーは、相互に差込み合わさる円筒部を正面カバーと背面カバーに備える構成であればよく、しかもそれらの円筒部は必ずしも従来技術のように各カバーにおいて外周面を構成する部分に構成せずに、他の部分に構成することもできる。
また、以上の各発明におけるばね部材は、円筒部どうしの抜け方向で弾発的な付勢を正面カバーに付与できるものであれば、板ばね状のもの、圧縮コイルスプリングによるものなどを利用できる。
本発明の換気口カバーによれば、正面カバーの回転操作によって、正面カバーを背面カバーから容易に着脱できる。このため、正面カバーの取外し時の作業性を向上することができ、換気口カバーを清掃したり、換気口カバーの内部に備える網やガラリ板などの清掃や防火ダンパーの点検も、作業性良く行える。
また、本発明の換気口カバーによれば、正面カバーを取外すために作業者に必要な操作は、正面カバーの回転操作であって、作業者の上体が後方に煽られる後傾姿勢にならないため、高所における作業でも安全性を確保できる。
以下、本発明の実施形態の一例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態および変形例で共通する構成については同一の符号を付して重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1〜図5〕: 本実施形態の換気口カバー7は、何れもステンレスなどの金属製とした正面カバー8と背面カバー9とで構成される。正面カバー8には、その前面に、複数の整流用の羽根板10を切り起こした円板形状のガラリ部11が形成される。ガラリ部11から後方には前側円筒部12が形成され、その後端には外向きフランジ状の円環状鍔部13が形成される。円環状鍔部13の外縁から後方には、背面カバー9と組み合わさる後側円筒部14が形成される。一方、背面カバー9は、建物の外壁Wに開口する換気口A(図6参照)に対する取付箇所となる円筒状の差込筒部15が形成される。なお、差込筒部15の外周上には、換気口Aの内周面に対して弾発的に当接して固定力を強化する複数個の板ばねが設けられている(図示略)。差込筒部15の前端には、外向きフランジ状の円環状鍔部16が形成される。これは、図1で示すごとく正面カバー8の円環状鍔部13と対面位置する。円環状鍔部16の外縁から前方には、正面カバー8の後側円筒部14の内周面に差込ませる前側円筒部17が形成される。
ところで、換気口カバー7には、以上に加えて「係止手段」の構成を備えている。それは、背面カバー9の円環状鍔部16に設けた「係止突起」および「ばね部材」としての取付片18と、正面カバー8の後側円筒部14に設けた「係止受け部」としての係止孔19である。
取付片18は、背面カバー9の円環状鍔部16に固定する基部18aと、基部18aから片持ち梁状に伸長する「ばね部材」としてのばね片18bと、基部18aから円環状鍔部16の外周端側へ伸長して立ち上げた「係止突起」としての係止片18cとを一部品として構成したものである。このうち、係止片18cは、正面カバー8の後側円筒部14の板厚を通じる長さをもって、前側円筒部17の径方向内向きに突出している。
一方、係止孔19は、正面カバー8の後側円筒部14に形成され、後側円筒部14の開口端から筒軸方向に沿って切り欠いた導入開孔19aと、導入開孔19aの底側から後側円筒部14の周方向に沿って切り欠いた長孔19bとで構成される。なお、長孔19bにはさらに、後側円筒部14の開口端側へ肉抜きしてなる段部19cが形成される。
次に、換気口カバー7の作用・効果を説明する。
図1及び図3(a)の状態から、背面カバー9の前側円筒部17の内周面側に、正面カバー8の後側円筒部14の外周面を合わせて差込ませる。この差込みは、取付片18の係止片18cを、係止孔19の導入開孔19aに入り込ませながら行う。すると、取付片18のばね片18bが、対向する正面カバー8の円環状鍔部13に対して接触する。この単なる接触状態では、係止片18cは、依然として導入開孔19aの深さ方向における中間に位置しており、長孔19bには到達しない。よって、そのままでは正面カバー8が回転不能であるため、さらに正面カバー8を、ばね片18bの弾性に抗して押込むようにする。
そして、図3(b)のように、係止片18cが導入開孔19aの底側まで到達したならば、正面カバー8を時計回りに回転させる(図3(c))。引き続き回転させて係止片18cが長孔19bの奥側まで到達したならば、正面カバー8に対する押込みと回転の操作を止める。これによって、正面カバー8は、ばね片18bによって背面カバー9と離間する方向へ付勢された状態で、長孔19bに対して係止する。
したがって、この換気口カバー7では、正面カバー8を時計回りに回転させることで背面カバー9に取付けるため、取付作業が容易である。また、正面カバー8を取付けると、ばね片18bのばね力によって、係止片18cが係止孔19(長孔19b)に対して強く係止するため、正面カバー8の反時計回りの逆回転が阻止され、確実に抜け防止される。また、長孔19bに段部19cが形成され、正面カバー8を背面カバー9に対して押込まなければ係止片18bが段部19cを乗り越えることができないため、この点でも正面カバー8の逆回転阻止は、確実になされる。そして、正面カバー8の取外し時には、そのように、正面カバー8を押込んで反時計回りに逆回転させなければならばい。したがって、作業者の姿勢が建物の壁に向かう前傾姿勢となり、従来技術のように上体が後方に煽られる後傾姿勢とはならないため、高所においても安全に取外し作業が行える。
また、この換気口カバー7では、「係止手段」をなす「ばね部材」(ばね片18b)と「係止突起」(係止片18c)とを一部品として、すなわち取付片18として一体形成したため、部品点数を低減できる利点もある。なお、この部品点数の減少という利点を欠いてもよければ、例えば基部18aとばね片18bとを一部品として、また基部18aと係止片18cとを一部品として、二部品構成としてもよい。さらには、係止片18cについては、背面カバー9の前側円筒部17を部分的に切り立ち上げて構成し、部品として構成しないこともできる。
さらに、この換気口カバー7では、外壁Wへ設置する際に、背面カバー9の前側円筒部17と外壁Wとの間に全周にわたってコーキングが施されるが(図6参照)、正面カバー8の後側円筒部14が背面カバー9の前側円筒部17の内側に差込まれることで、正面カバー8の係止孔19は、背面カバー9の前側円筒部17によって覆われて外部に露呈しない。このため、コーキングが係止孔19を通じて内部に浸入し、取付片18と係止孔19に付着して、正面カバー8が取外せなくなる、といったようなおそれも無い。
次に、本実施形態による換気口カバー7の変形例を説明する。
換気口カバー7については、例えば図4で示すように、正面カバー8と背面カバー9との間に、網板20を内蔵する構成としてもよい。この場合には、ばね片18bが網板20を背面カバー9の円環状鍔部16に対して付勢するので、取付状態で、網板20のがたつきが生じることもない。また、このように網板20を備える構成とした場合、ばね片18bは網板20との接触部分が湾曲形状であるから、当該接触部分が網目に対して完全に引っ掛かってしまって正面カバー8が回転不能となるような不都合はない。
また、換気口カバー7については、図5で示すような正面カバー21とし、これと背面カバー22との間にガラリ板23を内蔵する構成としてもよい。また、この変形例のように、正面カバー21の円筒部21aを大径に、背面カバー22の円筒部22aを小径に構成することもできる。なお、この場合には、前述したコーキングの付着防止のため、正面カバー21を背面カバー22に取付けた状態で、正面カバー21の円筒部21aによって背面カバー22の係止孔19を覆い隠すことができるように、該円筒部21aを形成するようにする。さらに、取付片18を正面カバー21に、係止孔19を背面カバー9に形成することもできる。もちろん、このガラリ板23に代えて、図4の網板20を内蔵する構成でもよい。
また、換気口カバー7は、図6で示す背面カバー24を備えるものとして構成できる。この背面カバー24は、前側円筒部25の先端に折曲形状のカール部26を形成した点で、前述の背面カバー9と異なっている。前述のように、正面カバー8は回転によって背面カバー24に対して着脱される。したがって、正面カバー8を回転させる作業者の手が背面カバー24の前側円筒部25の先端と接触しても、該先端にはカール部26が形成されているので、手や指を切ったりしないように安全性を確保できる。また、背面カバー24を建物の外壁Wに設置する際には、外壁Wと背面カバー24との間にコーキングCが施されるが、カール部26によって、未硬化のコーキング剤が正面カバー8の方へ流出するのを堰き止めることができる。さらに、換気口カバー7の内部の雨水を排水する際に、前述の背面カバー9では、雨水が前側円筒部17の下端の外面をつたって外壁Wに付着するおそれがあるが、この背面カバー24であれば、カール部26によって、外壁Wへの流路が遮断されるので、外壁Wから離れた位置での排水が可能となり、外壁Wの汚損をできるだけ無くすことができる。
第2実施形態〔図7〜図9〕: 本実施形態の換気口カバー27は、何れもステンレス等の金属製とした正面カバー28と背面カバー29とで構成される。これらは、次の本実施形態における特徴を除く残余の構成については、第1実施形態の正面カバー8および背面カバー9と同一である。すなわち、本実施形態では、「係止手段」であり「係止突起」として板ばね係止片30,31を設けたものである。具体的には、正面カバー28の板ばね係止片30と、背面カバー29の板ばね係止片31は、「対向内面」としての円環状鍔部13,16に対して固定されている。なお、板ばね係止片30,31は同一形状のものである。
次に、本実施形態の作用・効果を説明する。図7及び図9(a)の状態から、背面カバー29の前側円筒部17の内周面に、正面カバー28の後側円筒部14の外周面を合わせて差込ませる。この差込みのときには、図9(b)のように、板ばね係止片30,31どうしを周方向でずらしておく。そして、差込状態で正面カバー28を時計回りに回転させると、図9(c)のように正面カバー28の板ばね係止片30が、背面カバー29の板ばね係止片31と一旦相互に弾性接触してから、図9(d)で示すように弾性接触が解除された状態で組み合わさって係止する。
以上のように、この換気口カバー27では、正面カバー28を回転させることで背面カバー29に取付けるため、取付作業が容易である。また、板ばね係止片30,31どうしが一旦弾性接触してからそれが解除された状態で組み合わさって係止することで正面カバー28が取付けられる。このため、板ばね係止片30,31どうしの弾性接触を乗り越えなければ、正面カバー28を背面カバー29に対して反時計回りに逆回転させることができないから、正面カバー28は確実に回転防止される。そして、正面カバー28の取外し時には、正面カバー28を手前に引っ張るのではなく逆回転させるので、上体が後方に煽られる後傾姿勢とはならず、足場の悪い高所での作業でも安全に取外し作業が行える。また、この換気口カバー27では、「係止手段」をなす板ばね係止片30,31が同一形状であるため、複数種類の別部品を製造する必要がなく、部品点数を少なくできる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。換気口カバー27については、第1実施形態と同様に網板20やガラリ板23を備える構成にできる。また、正面カバー28と背面カバー29についても、図5や図6で示す構成に変更することができる。
なお、以上の第1実施形態とその変形例および第2実施形態とその変形例では、換気口カバー7,27、網板20、ガラリ板23など、各部材の材質として金属製のものを例示したが、プラスチック製のものであってもよい。また、屋外取付用の換気口カバーとして構成しても、屋内取付用の換気口カバーとして構成してもよい。
第1実施形態による換気口カバーを図2のSB−SB線方向から見た分解断面図。 図1の換気口カバーにおける背面カバーの内部構造を示す裏面図。 図1の換気口カバーにおける背面カバーに対する正面カバーの取付説明図であり、分図(a)は取付前の状態を示す斜視図、分図(b)は正面カバーの係止孔に背面カバーの取付片を進入させた状態を示す説明図、分図(c)は正面カバーの回転により取付片が係止孔の内部を移動する状態を示す説明図、分図(d)は取付片が係止孔に抜止め係止した状態を示す説明図。 図1の換気口カバーの変形例を示す分解断面図。 図1の換気口カバーの他の変形例を示す分解断面図。 図1の換気口カバーのさらに他の変形例による外壁への取付状態を示す断面図。 第2実施形態による換気口カバーを図8のSC−SC線方向から見た分解断面図。 分図(a)は図7の換気口カバーにおける正面カバーの内部構造を示す裏面図、分図(b)は図7の換気口カバーにおける背面カバーの内部構造を示す裏面図。 図7の換気口カバーにおける背面カバーに対する正面カバーの取付説明図であり、分図(a)は取付前の状態を示す斜視図、分図(b)は正面カバーの後側円筒部を背面カバーの前側円筒部に差込み合わせた状態を示す説明図、分図(c)は回転により正面カバーの板ばね係止片が、背面カバーの板ばね係止片と当接し弾性接触する状態を示す説明図、分図(d)は板ばね係止片どうしが係止し、正面カバーを抜止めした状態を示す説明図。 一従来例による換気口カバーの外観正面図。 図10のSA−SA線に沿う換気口カバーの外壁への取付状態を示す断面図。 他の従来例による換気口カバーの外壁への取付状態を示す断面図。
符号の説明
7 換気口カバー(第1実施形態)
8 正面カバー
9 背面カバー
10 羽根板
11 ガラリ部
12 前側円筒部
13 円環状鍔部
14 後側円筒部(円筒部)
15 差込筒部
16 円環状鍔部
17 前側円筒部(円筒部)
18 取付片(係止手段)
18a 基部
18b ばね片(ばね部材)
18c 係止片(係止突起)
19 係止孔(係止手段)
19a 導入開孔
19b 長孔
19c 段部
20 網板
21 正面カバー
21a 前側円筒部
22 背面カバー
22a 後側円筒部
23 ガラリ板
24 背面カバー
25 前側円筒部
26 カール部
27 換気口カバー(第2実施形態)
28 正面カバー
29 背面カバー
30,31 板ばね係止片(係止突起;係止手段)
W 外壁
A 換気口

Claims (5)

  1. 建物の換気口に取付ける背面カバーと、背面カバーの前方を覆うように背面カバーに取付ける正面カバーとを備えており、これら背面カバーと正面カバーに挿抜可能な円筒部を各々形成し、この円筒部どうしを差込み合わせることで、背面カバーに対し正面カバーを取付ける換気口カバーにおいて、
    正面カバーか背面カバーの何れか一方のカバーの円筒部に、該円筒部の開口端から該円筒部の筒軸方向に沿って肉抜きした導入開孔とこの導入開孔の底側から該円筒部の周方向に沿ってさらに肉抜きした長孔とからなる係止受け部を設けるとともに、
    何れか他方に、該円筒部の厚みを通じる長さに突出して、該係止受け部の長孔に対し前記抜け方向で係止する係止片でなる係止突起を設け、
    円筒部どうしを差込み合わせた状態における正面カバーの回転により、両円筒部の各先端からは離れた位置で円筒部どうしの抜け方向に係止して正面カバーを抜止めする係止手段を構成し、
    正面カバーと背面カバーに前記抜け方向で離間して対面する円環状鍔部が各々設けられており、
    該円環状鍔部の周上の複数箇所に、円筒部どうしを差込み合わせて係止受け部と係止突起とが係止した状態で正面カバーを前記抜け方向で常時付勢するばね部材を設けたことを特徴とする換気口カバー。
  2. 係止受け部の長孔に、円筒部の開口端側へ肉抜きしてなる段部を設けた請求項1記載の換気口カバー。
  3. 建物の換気口に取付ける背面カバーと、背面カバーの前方を覆うように背面カバーに取付ける正面カバーとを備えており、これら背面カバーと正面カバーに挿抜可能な円筒部を各々形成し、この円筒部どうしを差込み合わせることで、背面カバーに対し正面カバーを取付ける換気口カバーにおいて、
    正面カバーと背面カバーに各々形成した対向内面に、先端が各対向内面から片持ち梁状に離間する板ばね係止片でなる係止突起を各々設け、
    円筒部どうしを差込み合わせた状態における正面カバーの回転により、両円筒部の各先端からは離れた位置で板ばね係止片どうしが弾性接触しながら重ね合わさり円筒部どうしの抜け方向に係止して正面カバーを抜止めする係止手段を構成したことを特徴とする換気口カバー。
  4. 正面カバーか背面カバーの何れかに、円筒部どうしを差込み合わせた状態で前記抜け方向で正面カバーを付勢するばね部材を設けた請求項3記載の換気口カバー。
  5. 背面カバーの円筒部が、正面カバーの円筒部より大径であり、その先端に折曲形状のカール部を形成したものである請求項1〜請求項4何れか1項記載の換気口カバー。
JP2004061642A 2004-03-05 2004-03-05 換気口カバー Expired - Lifetime JP4564270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061642A JP4564270B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 換気口カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061642A JP4564270B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 換気口カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005249321A JP2005249321A (ja) 2005-09-15
JP4564270B2 true JP4564270B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=35029957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004061642A Expired - Lifetime JP4564270B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 換気口カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4564270B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4670115B1 (ja) * 2010-09-30 2011-04-13 大建プラスチックス株式会社 換気口
JP5640695B2 (ja) * 2010-11-29 2014-12-17 パナソニック株式会社 外壁端末換気口
JP5695938B2 (ja) * 2011-03-02 2015-04-08 積水化学工業株式会社 防音パネル
JP6209727B2 (ja) * 2012-12-21 2017-10-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 換気用ベントキャップ
KR102637783B1 (ko) * 2017-02-01 2024-02-19 엘지전자 주식회사 공기조화기
KR102377514B1 (ko) * 2017-05-12 2022-03-21 임종갑 후드캡용 안내구

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4896368U (ja) * 1972-02-19 1973-11-15
JPS5460959U (ja) * 1977-10-07 1979-04-27
JPS552469U (ja) * 1979-02-27 1980-01-09
JPS5993011U (ja) * 1982-12-16 1984-06-23 株式会社佐々木電機製作所 電球の着脱装置
JPS6315430U (ja) * 1986-07-16 1988-02-01
JPH04127410U (ja) * 1991-05-13 1992-11-19 株式会社京浜精機製作所 結合装置
JPH0593755U (ja) * 1993-06-16 1993-12-21 株式会社チップトン 遊星旋回式バレル加工機におけるバレル槽の装着装置
JP2000346412A (ja) * 1999-05-31 2000-12-15 Shirufaa:Kk 換気口
JP2002168507A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Mirai Ind Co Ltd 換気ルーバー

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4896368U (ja) * 1972-02-19 1973-11-15
JPS5460959U (ja) * 1977-10-07 1979-04-27
JPS552469U (ja) * 1979-02-27 1980-01-09
JPS5993011U (ja) * 1982-12-16 1984-06-23 株式会社佐々木電機製作所 電球の着脱装置
JPS6315430U (ja) * 1986-07-16 1988-02-01
JPH04127410U (ja) * 1991-05-13 1992-11-19 株式会社京浜精機製作所 結合装置
JPH0593755U (ja) * 1993-06-16 1993-12-21 株式会社チップトン 遊星旋回式バレル加工機におけるバレル槽の装着装置
JP2000346412A (ja) * 1999-05-31 2000-12-15 Shirufaa:Kk 換気口
JP2002168507A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Mirai Ind Co Ltd 換気ルーバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005249321A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4564270B2 (ja) 換気口カバー
US20060272231A1 (en) Housing assembly
JP4695018B2 (ja) 給排気口
US20080185055A1 (en) Soffit vent
JP2009019811A (ja) 天井据付け型空気調和機のねじカバー装置
JP5315832B2 (ja) 外壁端末換気口
JP2009264624A (ja) 換気用ベントキャップ
JP5588848B2 (ja) 送風装置
EP2284353B1 (en) Locking system for blinds
JP4951972B2 (ja) 空気調和機用ファンユニット
JP2015021651A (ja) 換気構造及び換気具
JP2008232490A (ja) 換気装置
JP3164773B2 (ja) 天井埋込形空気調和機
JP6209727B2 (ja) 換気用ベントキャップ
JP5396909B2 (ja) 天井埋込形換気扇
JP5332307B2 (ja) 送風機
JP5223456B2 (ja) 送風機
JP5446133B2 (ja) 送風機
JP5104351B2 (ja) 羽根の着脱装置
JP5223455B2 (ja) 送風機
JP4335640B2 (ja) 天井用換気扇
JP3063579U (ja) 通風器
JP3359886B2 (ja) 換気口
JP6270570B2 (ja) 被取付部品の取付構造、換気扇、送風機及び空気調和機
JP3497313B2 (ja) パイプフード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100702

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100730

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4564270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term