JP6209390B2 - 折り畳みコンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製の中空板材からなる四角箱状の折り畳みコンテナに関する。
近年、軽量化等の観点から、合成樹脂製の中空板材からなるコンテナが利用されている。特許文献1には、四角板状の底板と、一対の長側板及び一対の短側板を備えた折り畳みコンテナが開示されている。各側板は、底板の周縁に沿って延設されたヒンジ部の位置で内方に折り畳み可能に構成されている。各側板のヒンジ部は、切込や熱圧着等によって形成された薄肉ヒンジ部として構成され、当該薄肉ヒンジ部にて各側板を回動させて折り畳み状態としている。
一般に、内部に中空構造を有する中空板材からなるコンテナでは、その強度を保持するために中空板材に補強部材が取り付けられている。特許文献1の折り畳みコンテナでは、一対の長側板及び短側板のそれぞれの左右側辺上縁に、各側板を係合するための係合部材としてのコーナ片が取り付けられている。これらコーナ片は、側板や底板を構成する中空板材を断面視したときに、その壁厚分、中空板材の表面から突出した状態となっている。したがって、各側板を折り畳むと、中空板材の表面から突出したコーナ片が、隣り合う中空板材に当接し、コーナ片の壁厚分、中空板材の壁厚より各側板がかさ高となっている。
特開2000−118529号公報
ところで、特許文献1の折り畳みコンテナでは、先に一対の長側板を折り畳んで底板上に重ねた後、一対の短側板を折り畳んで長側板上に重ねている。後から折り畳まれた短側板側のヒンジ部は、内部に収容する長側板の厚みと係合部材としてのコーナ片の壁厚とを考慮した高い位置に形成されている。
しかし、後から折り畳まれた短側板は、コーナ片で下側の長側板に当接しているため、コーナ片の取り付けられていない部分では、短側板と長側板との間に隙間が生じている。したがって、折り畳み状態で上方から荷重が加えられた場合、隙間が生じている部分では、短側板が撓みやすくなるといった問題があった。また、各側板の折り目は、中空板材の切込等によって形成された薄肉ヒンジ部であることから、短側板の撓みによって、薄肉ヒンジ部に負荷がかかり、薄肉ヒンジ部の強度を良好に維持できなくなるといった問題があった。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、中空板材からなる折り畳みコンテナの撓み、変形を抑制して、耐久性を向上させることである。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の折り畳みコンテナは、内部に中空構造を形成する合成樹脂製の中空板材からなり、四角板状の底壁と、前記底壁の周縁に立設される対向する各一対の第1側壁及び第2側壁を備える四角箱状のコンテナであって、前記底壁上に前記一対の第1側壁を重ねるとともに、前記一対の第1側壁上に前記一対の第2側壁を重ねることにより内方へ折り畳み可能な折り畳みコンテナにおいて、前記第2側壁には、該第2側壁の幅方向に延びる薄肉ヒンジ部が設けられ、前記各第1側壁の側部には、折り畳み時に、前記第2側壁の内面における前記薄肉ヒンジ部の近傍に当接して該第2側壁を支持する当接部が設けられ、前記第1側壁は、前記中空板材により形成される第1側壁部と、該第1側壁部に取り付けられる第1係合部材とを備え、前記第2側壁は、前記中空板材により形成される第2側壁部と、該第2側壁部に取り付けられるとともに、組み立て状態において前記第1係合部材と係合して前記第1側壁と前記第2側壁とを固定する第2係合部材とを備え、前記当接部は、前記第1係合部材に設けられた突部である。
上記構成によれば、折り畳み時に上側に位置する第2側壁に荷重が加えられたとき、第1側壁の側部に設けられて第2側壁の内面に当接する当接部でその荷重を受けることができる。したがって、第1側壁と第2側壁との間の隙間が存在することによる第2側壁の撓みを、当接部の当接により抑制することができる。また、当接部は、第2側壁の幅方向に延びる薄肉ヒンジ部の近傍に当接することから、薄肉ヒンジ部近傍での第2側壁の撓みをより好適に抑制することができる。これにより、薄肉ヒンジ部に掛かる負荷を低減させて、薄肉ヒンジ部の強度を良好に維持することが可能となる。折り畳みコンテナの撓み、変形を抑制して、その耐久性を向上させることができる。
また、補強部材に当接部としての突部が形成されていることから、当接部の強度を保持することが可能となり、第2側壁からの荷重負荷による撓み、変形をより好適に抑制することができる。
本発明の折り畳みコンテナによれば、中空部材の撓み、変形を抑制して、耐久性を向上させることができる。
一方の第2側壁(長側壁)を立設させた状態の折り畳みコンテナの斜視図。 組み立て状態の折り畳みコンテナの斜視図。 本体部の斜視図。 (a)は第1側壁(短側壁)の薄肉ヒンジ部周辺の断面図。(b)は第2側壁(長側壁)の薄肉ヒンジ部周辺の断面図。 (a)、(b)は第2係合部材(長側係合部材)の斜視図。 (a)、(b)は第1係合部材(短側係合部材)の斜視図。 第1係合部材(短側係合部材)の側部の拡大斜視図。 (a)、(b)は上縁フレームの斜視図。 (a)、(b)は嵌合部材の斜視図。 図1のA−A断面図。
以下、本発明の折り畳みコンテナを図面に基づいて説明する。
図2に示すように、上方に開口する有底箱状の折り畳みコンテナ10(以下、単にコンテナ10と記載する。)は、長四角板状の底壁11と、底壁11の対向する短側縁に沿って立設された一対の短側壁12(第1側壁)と、底壁11の対向する長側縁に沿って立設された一対の長側壁13(第2側壁)とを備えている。このコンテナ10は、図1に示すように、一対の短側壁12を底壁11上に重ねて折り畳んだ後、一対の長側壁13を短側壁12上に重ねて折り畳むことによって、折り畳み可能に構成されている。
図3に示すように、コンテナ10は、中空構造を有する合成樹脂製の中空板材からなる本体部10aを備えている。本体部10aは、底壁11を構成する底部11aと、底部11aの短側縁に沿って立設され、短側壁12を構成する短側壁部12a(第1側壁部)と、底部11aの長側縁に沿って立設され、長側壁13を構成する長側壁部13a(第2側壁部)とを備えている。詳述すると、底部11aとなる長四角部分の四側縁に短側壁部12aとなる部分及び長側壁部13aとなる部分をそれぞれ一体にした十字状の中空板材を、底部11aとなる部分の四側縁に沿って箱状に屈曲させることによって、底部11a、短側壁部12a、及び長側壁部13aがそれぞれ形成されている。また、図4に示すように、上記中空板材は、内部に中空構造を形成するコア層21と、コア層21の両面に接合されるスキン層22,23とから構成されるものである。
図1及び図2に示すように、本体部10aに対して、各種部材が取り付けられることによって、コンテナ10が構成されている。具体的には、本体部10aの短側壁部12aの上部に短側係合部材30(第1係合部材)が取り付けられて、短側壁部12aと短側係合部材30とによってコンテナ10の短側壁12が構成されている。また、本体部10aの長側壁部13aの両側部及び上部に長側部材40が取り付けられて、長側壁部13aと長側部材40とによってコンテナ10の長側壁13が構成されている。長側部材40は、長側壁部13aの両端部に取り付けられる一対の長側係合部材50(第2係合部材)と、長側壁部13aの上部に取り付けられる上縁フレーム60とで構成されている。また、本体部10aの底部11aの隅部に嵌合部材70が取り付けられて、底部11aと嵌合部材70とによってコンテナ10の底壁11が構成されている。これら短側係合部材30、長側係合部材50、上縁フレーム60、嵌合部材70は、本体部10aとは別に、射出成形や押出し成形等により成形される合成樹脂製の部材である。
次に、短側壁12について記載する。
図3に示すように、短側壁12を構成する短側壁部12aは、横長四角形状に形成されるとともに、その上部両側部に対して、短側係合部材30を取り付けるための挿入突部121がそれぞれ設けられている。
図6に示すように、短側壁12を構成する短側係合部材30は、正面視略四角形状の板状部材である。図6(b)に示すように、短側係合部材30の下端面の両側部には、短側壁部12aの挿入突部121を挿入するための挿入凹部31が設けられている。
図6(a)に示すように、短側係合部材30においてコンテナ10の組立時に外側に位置する外面30bの両側部には、短側係合部材30の側縁に沿って上下方向に延びる係合凹部32がそれぞれ設けられている。係合凹部32内には、短側係合部材30の厚さ方向に突出する3つの係合突部33が上下に並設されている。
また、短側係合部材30の外面30bの上部には、左右方向に延びる収容凹部34が設けられている。短側係合部材30の外面30bにおいて、収容凹部34と係合凹部32とは、間に側縁リブ35を挟んで区画形成されている。側縁リブ35は、係合突部33の突出長より高く形成されている。側縁リブ35における係合突部33よりも上方に位置する部位には、側縁リブ35を貫通する挿通孔35aが形成されている。
収容凹部34内にはロックバー36が収容されている。ロックバー36は、収容凹部34内を上下方向にスライド移動可能に配置される四角板状の部材である。ロックバー36の両側端面には、側縁リブ35の挿通孔35aに挿通されて係合凹部32に突出する係合突部36aが設けられている。また、ロックバー36の下端面には、収容凹部34内において、ロックバー36を上方へ付勢する一対の付勢板36bが一体形成されている。
短側係合部材30の上端において側縁リブ35に挟まれた位置には、収容凹部34の上縁を構成する上縁リブ38が短側係合部材30の幅方向に亘って同一高さで設けられている。また、短側係合部材30の下部には、係合凹部32の下端部から下方に向かうとともに短側係合部材30の下縁の幅方向に延びる下縁リブ39が幅方向に亘って同一高さで設けられている。短側係合部材30の外面30bにおいて、側縁リブ35が形成された側部を除く部分では、上縁リブ38以外の部分は、上縁リブ38と同一の高さか低くなるように形成されている。
図7に示すように、側縁リブ35は、上縁リブ38の両端部から上昇傾斜する傾斜面に連なって形成されるとともに、下縁リブ39の両端部から上昇傾斜する傾斜面に連なって形成されており、側縁リブ35は、短側係合部材30の上端から、係合凹部32の下端に至るまでの部分で同一高さの正面視L字状の突条として形成されている。これにより、側縁リブ35は、短側係合部材30の外面30bにおいて、最も高さの高い突出部分となっており、短側壁12全体のなかで、側縁リブ35での壁厚が最も厚くなっている。本実施形態においては、側縁リブ35が、第1係合部材としての短側係合部材30に設けられた当接部として機能する突部に相当する。
図6に示すように、短側係合部材30の中央部において下縁リブ39の上部には、コンテナ10を把持する際に手を挿入するための把持孔37が貫通形成されている。
図6(b)に示すように、短側係合部材30の内面30aにおいて把持孔37より上部は、短側係合部材30の幅方向に亘って凹凸のない上部平面30cとして形成されている。また、短側係合部材30の内面30aは、その全体に亘って、上部平面30cより突出する部分が存在しないように形成されている。つまり、上部平面30c以外の部分は、上部平面30cと同一の高さか低くなるように形成されている。
図1及び図4(a)に示すように、短側壁12における短側壁部12aの下部には、短側壁部12aの下辺に沿って幅方向に延びる切込部12bが設けられている。切込部12bは、底部11aを構成する内面側のスキン層23から、所定高さだけ上方位置に形成されている。切込部12bは、短側壁部12aの外面側から形成され、短側壁部12aの内面側に位置するスキン層23を残しつつ、短側壁部12aの外面側に位置するスキン層22及びコア層21を切断してなるハーフカットである。短側壁12は、切込部12bにおいて残存する内側のスキン層23部分を屈曲させて、切込部12bを開いた状態とすることによって内方へ折り畳むことが可能になっている。つまり、切込部12bにおいて残存する内側のスキン層23部分が薄肉ヒンジ部12cを構成している。
次に、長側壁13について記載する。
図3に示すように、長側壁13を構成する長側壁部13aは、横長四角形状に形成されている。図1に示すように、長側壁13を構成する長側部材40は、長側壁部13aの左右の両側縁に取り付けられる一対の長側係合部材50と、長側壁部13aの上縁に取り付けられる上縁フレーム60とから構成されている。長側壁部13aの横長四角形状の上部中央部には、上縁フレーム60を取り付けるための切欠131が設けられている。
図5に示すように、長側係合部材50は、全体として上下方向に延びる断面L字状の板状部材であって、長側壁部13aに固定される固定壁部51と、固定壁部51の側縁から内方(短側壁12側)へ突出する係合壁部52とを備えている。
固定壁部51の内側端面には、長側壁部13aの側縁を挿入するための挿入凹部53が設けられている。固定壁部51の下端面には、所定間隔をおいて一対の回動軸部54が設けられている。回動軸部54の両側部には側方へ突出する軸体54aが形成されている。
係合壁部52は、組立状態において、短側壁12を構成する短側係合部材30と係合する部位であって、固定壁部51の内面51aの外側縁に沿って上下方向に延びるように成形されている。係合壁部52には、係合壁部52を貫通する3つの係合孔55が上下に並設されるとともに、係合壁部52の側端面には上方に凹む係合溝56が凹設されている。また、係合溝56の下部には、係合壁部52から内方に向けて開口する開口部56aが形成されている。
図1及び図8に示すように、上縁フレーム60は、その下面側に挿入凹部61を有する断面U字状の棒状部材であって、上記挿入凹部61内に長側壁部13aの切欠131を含む上縁を挿入させた状態として長側壁部13aに固定されている。図8(b)に示すように、上縁フレーム60の内面60aは、凹凸形状のない平面として形成されている。
長側部材40は、内面において面一となるように取り付けられている。つまり、長側係合部材50の固定壁部51の内面51aと、上縁フレーム60の内面60aとは、長側壁部13aに取り付けた時に面一となるように形成されている。
図1及び図4(b)に示すように、長側壁13における長側壁部13aの下部には、長側壁部13aの下辺に沿って幅方向に延びる切込部13bが設けられている。そして、長側壁13は、切込部13bによって残存する内側のスキン層23部分を屈曲させて切込部13bを開いた状態とすることによって内方へ折りたたむことが可能となっている。つまり、切込部13bにおいて残存する内側のスキン層23部分が薄肉ヒンジ部13cを構成している。また、長側壁13の切込部13bは、短側壁12の切込部12bよりも高い位置に形成されている。これにより、図4(b)に示すように、長側壁13を折り畳んだ際に、底壁11と長側壁13との間に短側壁12を収容可能な空間S1が確保される。短側壁12は、短側係合部材30における側縁リブ35形成位置での壁厚が最も厚くなっている。
次に、底壁11について記載する。
図3に示すように、底壁11を構成する底部11aは、横長四角形状に形成されている。図9に示すように、底壁11を構成する嵌合部材70は、略三角板状の下壁部70aと、下壁部70aの短側壁12側の側縁から立設される縦壁部70bと、下壁部70aの長側壁13側の側縁から立設される横壁部70cとを備えている。下壁部70aの内側の下面側には、底部11aの隅部を取り付けるための取り付け凹部71が設けられている。
横壁部70cの上端面は水平面状に形成されて、長側係合部材50の下面が載置される載置面となる。そして、横壁部70cの上端面には、所定間隔をおいて一対の軸受け部72が略四角孔状に凹設されている。軸受け部72は、長側係合部材50の回動軸部54が軸支される部位であり、回動軸部54と共にヒンジを形成する。
図9(b)に示すように、軸受け部72の側端面の内方位置には、内側から外側へ向かって下降傾斜する傾斜面を有するとともに、下面側が平らに形成される略三角柱状の係止突部73が突設されている。そして、回動軸部54は、上方から軸受け部72内に挿入されて、軸受け部72における係止突部73の下面と軸受け部72の底面との間の空間S2内に軸体54aが収容されることによって、軸受け部72に対して回動可能に軸支される。
次に、本実施形態のコンテナ10の折り畳み方法について記載する。
図2に示すように、組み立て状態にあるコンテナ10は、底壁11の嵌合部材70の横壁部70c上に長側係合部材50が載置されることによって長側壁13が立設状態となっているとともに、嵌合部材70の縦壁部70b上に沿って短側壁12が立設状態となっている。このとき、長側係合部材50の回動軸部54の軸体54aは嵌合部材70の軸受け部72に軸支されている。また、短側係合部材30に収容されたロックバー36の係合突部36aが、長側係合部材50の係合壁部52の係合溝56に係合されるとともに、短側係合部材30の係合突部33が、長側係合部材50の係合孔55に係合されることにより、短側壁12と長側壁13とが互いに連結された状態となって、内方への回動が阻止されている。
図2及び図6に示すように、組み立て状態にあるコンテナ10を折り畳むには、まず、短側係合部材30のロックバー36を下方へスライド移動させるように操作することにより、ロックバー36の係合突部36aと、係合壁部52の係合溝56との係合状態を解除する。係合突部36aと係合溝56との係合状態を解除すると同時に、短側壁12と長側壁13との連結状態が解除される。
連結状態が解除された短側壁12を、薄肉ヒンジ部12cを回動軸として下方へ90度回動させて底壁11上に折り畳む。そして、対向する一対の短側壁12をともに底壁11上に折り畳んだ後、長側壁13を、短側壁12上に折り畳む。このとき、長側壁13の中央部においては、薄肉ヒンジ部13cを回動軸として長側壁13が回動し、長側壁13の両側部においては、長側係合部材50の回動軸部54における軸体54aの中心を回動軸として、嵌合部材70に対して長側係合部材50が回動する。そして、長側壁13が下方へ折り畳まれたとき、長側係合部材50の固定壁部51の内面51aから突出する係合壁部52は、底壁11の両端縁外側に収容されて、固定壁部51の内面51aが短側係合部材30の外面30bに当接する。
上述したとおり、長側係合部材50の固定壁部51の内面51aと上縁フレーム60の内面60aとは面一に形成されており、かつ、短側係合部材30の外面30bにおける側縁リブ35が形成された側部を除く部分では、上縁リブ38と同一か低くなるように形成されている。したがって、固定壁部51の内面51aが短側係合部材30の外面30bに当接したとき、長側壁13において長側部材40が取り付けられていない部分、すなわち長側壁部13a部分では、短側壁12との間に隙間が生じている。
図10は、図1のA−A断面図であるが、長側壁13が短側壁12上に折り畳まれて、短側係合部材30の外面30bに、長側係合部材50の固定壁部51内面51aと面一の上縁フレーム60内面60aが当接したとき、長側部材40が取り付けられていない部分では、長側壁部13aと短側壁12との間に隙間S3が生じている。そして、短側係合部材30の側縁リブ35がその隙間S3に突出した状態となっている。
ここで、長側壁13の薄肉ヒンジ部13cは、内部に短側壁12を収容可能な空間S1を確保するべく短側壁12の薄肉ヒンジ部12cより高い位置に形成されている。そして、側縁リブ35は、折り畳み状態で、短側壁12に対して薄肉ヒンジ部13cの高さに相当する厚みを付与するようにその高さが決められている。つまり、側縁リブ35の形成位置での短側係合部材30の厚みは、長側壁13の薄肉ヒンジ部13cの底壁11からの高さと略同一に形成されていることになる。
これにより、コンテナ10の折り畳み状態では、側縁リブ35は、上記隙間S3に突出して長側壁部13aに当接している。また、側縁リブ35は短側係合部材30の側部に沿って形成されていることから、折り畳み状態では、長側壁部13aの薄肉ヒンジ部13cに沿って設けられている。本実施形態では、側縁リブ35が、短側壁12の側部に設けられて折り畳み時に長側壁13を支持する当接部であり、長側壁13の長側壁部13aに当接して支持する突部である。
なお、図1に示すように、短側壁12及び長側壁13が折り畳まれたとき、一対の短側壁12はその上縁が離間した状態で底壁11上に降り畳まれるとともに、一対の長側壁13はその上縁が離間した状態で短側壁12上に折り畳まれる。これにより、短側壁12の上縁と長側壁13の上縁とは、井桁状に直交している。
次に本実施形態のコンテナ10の作用について記載する。
図10に示すように、コンテナ10の折り畳み状態では、短側壁12の短側係合部材30が底壁11に内面側に当接するとともに、短側係合部材30の外面30bが、長側壁13の上縁フレーム60の内面60aに当接することになる。このとき、長側壁部13aにおいて長側部材40(上縁フレーム60)が設けられていない部分、すなわち、長側壁部13aが露出している部分では、短側壁12との間に、隙間S3が形成されている。隙間S3の上下方向の高さは、長側壁部13aの内面から長側部材40の突出高さ、すなわち、長側壁部13aの内面から上縁フレーム60の内面60aまでの距離に相当する。
短側壁12の短側係合部材30には、側縁リブ35が設けられており、短側壁12全体の壁厚のうち、側縁リブ35での壁厚が最も厚くなるように形成されている。そして、その壁厚は、長側壁13の長側壁部13aの切込部13bの高さ、すなわち、底部11aの上面から長側壁部13aの薄肉ヒンジ部13cまでの距離と略同一となるよう形成されている。したがって、コンテナ10の折り畳み状態では、長側壁部13aの内面に側縁リブ35が当接して、長側壁13を支持している。コンテナ10の折り畳み状態においては、側縁リブ35が長側壁部13aの薄肉ヒンジ部13c近傍で、薄肉ヒンジ部13cに沿って長側壁部13aの内面に当接していることから、長側壁部13aの薄肉ヒンジ部13c近傍に生じた長側壁13と短側壁12との隙間S3を埋めるように作用する。
次に、本実施形態のコンテナ10の効果について記載する。
(1)短側壁12の側縁リブ35が、長側壁13の薄肉ヒンジ部13c近傍で、長側壁13の長側壁部13aに当接することから、折り畳み時に上側に重ねられる長側壁13の薄肉ヒンジ部13c近傍での長側壁13の撓みを抑制することができる。これにより、折り畳み状態のコンテナ10に上方から荷重が加えられた場合に、薄肉ヒンジ部13cへの作用を低減することが可能であり、薄肉ヒンジ部13cの変形を抑制することができる。したがって、コンテナ10の耐久性を向上させることができる。
(2)側縁リブ35は、長側壁部13aの薄肉ヒンジ部13cに沿って突条に形成されていることから、薄肉ヒンジ部13cの撓み抑制効果をより向上させることができる。
(3)短側壁12を補強する短側係合部材30に側縁リブ35を一体形成したことから、薄肉ヒンジ部13cを保護する部材を別途設けることなく、その構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。また、次の変更例を互いに組み合わせ、その組み合わせ構成にように上記実施形態を変更することも可能である。
・ 本実施形態では、側縁リブ35をその上下方向について連続した突条として形成したが、その形状はこれに限定されない。複数の突部が上下方向に並設された形状としてもよい。
・ 本実施形態では、長側壁13を支持する当接部を側縁リブ35として、短側係合部材30の外面30bの側部に設けたが、当接部は短側係合部材30の外面30bに設けることに限定されない。短側係合部材30の側端縁に設けてもよい。例えば、係合凹部32の側縁に突出形成させてもよい。
・ 本実施形態では、当接部としての側縁リブ35を短側係合部材30に一体形成したが、別体として形成して、短側係合部材30に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、長側壁13の薄肉ヒンジ部13cの位置に合わせて適宜突部の高さを調整することが容易となる。
・ 本実施形態では、長側壁13の薄肉ヒンジ部13cの位置は、長側部材40(上縁フレーム60)の突出高さを考慮して決められており、薄肉ヒンジ部13cの位置に合わせて側縁リブ35(突部)の高さが設定されている。しかし、側縁リブ35の高さは、長側部材40の突出高さを考慮することなく設定された薄肉ヒンジ部13cの高さに合わせて設定されてもよい。
・ 本実施形態では、側縁リブ35の高さは、折り畳み状態で長側壁部13aに当接するように設定したが、この高さに限定されない。折り畳み状態で薄肉ヒンジ部13cの位置より低くなるように形成してもよい。
・ 各側壁の長短は特に限定されるものではない。例えば、長側壁13を第1側壁とし、短側壁12を第2側壁としてもよい。
・ 本体部10aを構成する中空板材は、コア層21及びスキン層22、23とから構成されるものに限定されない。例えば、断面がハーモニカ状等の押出し製品からなる中空板材であってもよい。
・ 上記実施形態では、長側壁部13aの内面側に位置するスキン層23を残しつつ、長側壁部13aの外面側に位置するスキン層22及びコア層21を切断してなるハーフカット状の切込部13bによって薄肉ヒンジ部13cを設けていたが、薄肉ヒンジ部はこれに限定されるものではない。例えば、長側壁部13aの内面側のスキン層23と外側のスキン層22とを熱圧着させてなる圧着凹部を長側壁部13aの外面に幅方向に延びるように形成し、その圧着凹部を薄肉ヒンジ部13cとしてもよい。
なお、上記実施形態のように、切込部13bによって薄肉ヒンジ部13cを形成した場合には、長側壁部13aの内面側に位置するスキン層23のみが実質的なヒンジ部分となるため、他の構成によって薄肉ヒンジ部13cを形成した場合と比較して、ヒンジ部分の強度が小さくなりやすい。そのため、上記(1)、(2)の効果は、切込部13bによって薄肉ヒンジ部13cを形成した構成において特に顕著に得られる。
・ 短側壁12の薄肉ヒンジ部12cについても同様に熱圧着により形成してもよい。
・ 短側係合部材30と長側係合部材50との係合構成は特に限定されるものではなく、箱状に組み立てた際に隣接する側壁同士が連結される構成であればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ) 前記突部は、前記第1側壁の左右側辺に沿って延びる突条として形成されていることを特徴とする折り畳みコンテナ。
(ロ) 前記突部は、前記第1側壁の左右側辺に沿って複数形成されていることを特徴とする折り畳みコンテナ。
(ハ) 前記突部は、中空部材により形成される前記第2側壁部に当接していることを特徴とする折り畳みコンテナ。
(ニ) 前記第1側壁の上部には、前記底壁に当接する第1当接部が設けられ、前記第2側壁の上部には、前記第1側壁に当接する第2当接部が設けられ、折り畳み時において、第1当接部は、第1当接部の上方に位置することを特徴とする折り畳みコンテナ。
10…コンテナ、11…底壁、12…短側壁(第1側壁)、12a…短側壁部(第1側壁部)、13…長側壁(第2側壁)、13a…長側壁部(第2側壁部)、12c、13c…薄肉ヒンジ部、30…短側係合部材(第1係合部材)、35…側縁リブ(当接部、突部)、40…長側部材、50…長側係合部材(第2係合部材)、60…上縁フレーム。

Claims (1)

  1. 内部に中空構造を形成する合成樹脂製の中空板材からなり、四角板状の底壁と、前記底壁の周縁に立設される対向する各一対の第1側壁及び第2側壁を備える四角箱状のコンテナであって、前記底壁上に前記一対の第1側壁を重ねるとともに、前記一対の第1側壁上に前記一対の第2側壁を重ねることにより内方へ折り畳み可能な折り畳みコンテナにおいて、
    前記第2側壁には、該第2側壁の幅方向に延びる薄肉ヒンジ部が設けられ、
    前記各第1側壁の側部には、折り畳み時に、前記第2側壁の内面における前記薄肉ヒンジ部の近傍に当接して該第2側壁を支持する当接部が設けられ、
    前記第1側壁は、前記中空板材により形成される第1側壁部と、該第1側壁部に取り付けられる第1係合部材とを備え、
    前記第2側壁は、前記中空板材により形成される第2側壁部と、該第2側壁部に取り付けられるとともに、組み立て状態において前記第1係合部材と係合して前記第1側壁と前記第2側壁とを固定する第2係合部材とを備え、
    前記当接部は、前記第1係合部材に設けられた突部であることを特徴とする折り畳みコンテナ。
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