JP6209188B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

本実施形態は、走行用のモータを備えた電動車両に関する。
特許文献1には、電気自動車において、回生した電力等を蓄電するバッテリの満充電時に回生制動力から摩擦制動力に切り替える技術について開示されている。
特開平10−271605号公報
例えば特許文献1に開示の技術のように、電気自動車等の車両においては、回生した電力等を蓄電するためのバッテリが満充電になった場合は、回生制動力から摩擦制動力に切り替えている。
特に、電気自動車においても、一般的なガソリン車、ディーゼル車のエンジンブレーキのような制動を実現するため、回生制動力によりエンジンブレーキ相当の制動力を実現することができる。そして、この場合に、前記バッテリの充電量が蓄電の限界となる基準値に近付いたときは、回生制動力を漸減させる一方、摩擦制動力を漸増させて、エンジンブレーキ相当の制動力の実現手段を回生制動力から摩擦制動力にスムーズに移行させることが考えられる。この他にも運転者が要求する制動力に対して、前記バッテリの充電量や当該バッテリの保護のために回生制動力が制限されて制動力が不足した場合に、摩擦制動力を発生させることも考えられる。
ところで、登坂路においてストール状態から、少しモータトルクが下がることにより、車両がずり下がる場合がある。例えば、登坂路においてモータ・ジェネレータにおけるモータの発熱を防止するため、モータの回転位置をずらして(ギアの位置が変わり)モータトルクを下げることにより、車両が徐々にずり下がる場合である。
ストール状態では、バッテリからの放電による駆動力で停止状態を維持している。そして、車両のずり下がりが生じると、バッテリへの回生による制動力によって、あたかもガソリンエンジンにおけるエンジンブレーキがかかったような状態で、車両がずり下がっていく。
ところで、バッテリが満充電状態である場合、前記したように回生制動力が制限される。このような状態では、特許文献1に記載の技術のように、回生制動力の制限による制動力の不足分を摩擦制動力で代替することが行われる。
しかしながら、前記した技術では、ストール状態からずり下がりによる回生制動力の制限と、摩擦制動力の立ち上がりが瞬間的に行われることになる。すなわち、モータトルクの急峻な減少が生じることにより、ショックが発生する。また、摩擦制動力が瞬間的に要求されるが、摩擦制動装置における各部の液圧の立ち上がりラグによって、瞬間的に制動力不足が発生する。このようなことから、運転者が違和感を覚えることになる。
そこで、本発明の課題は、ストール状態からのずり下がりにおけるフィーリングの向上を課題とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、モータを有し、車両に回生制動力を発生させる回生制動力発生部と、前記車両に摩擦制動力を発生させる摩擦制動力発生部と、回生制限時において、摩擦制動力発生部に摩擦制動力を発生させる制御部と、前記回生制動力で回生した電力を蓄電するバッテリと、を有し、前記バッテリには、前記モータのモータ回転数が所定の値になるまで、前記モータによって発生する回生電力は、前記バッテリに蓄電されず、前記制御部は、回生が制限されている状態で、車両が停車してから、運転者が車両進行方向への操作をしているにも関わらず、進行方向とは逆方向への車両の移動が検出された場合に、当該車両の移動が検出されてから前記バッテリへの蓄電が開始される前記モータ回転数となるまでの間に、前記摩擦制動力が目標摩擦制動力となるように前記摩擦制動力を徐々に増加させる制御を行うことを特徴とする電動車両である。
請求項1に係る発明によれば、回生制動と、摩擦制動の切り替えが急峻とならないため、回生制動と、摩擦制動の切り替え時に生じるショックを抑制することができ、運転者のフィーリングを向上させることができる。また、摩擦制動力を徐々に増加させることにより、摩擦制動装置10における液圧のタイムラグによる制動力不足を回避することができる。
そして、請求項に記載の発明は、前記回生制動力で回生した電力を蓄電するバッテリを有し、前記制御部は、前記回生制動力発生部で発生する回生電力が、前記バッテリに蓄電されない間に、前記摩擦制動力が目標摩擦制動力となるように制御することを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、回生制動力発生部の発生する回生電力が、前記バッテリ以外の機器で消費されている間に、前記摩擦制動力が目標摩擦制動力となるようにするため、制限されている回生制動力が発生する前に、摩擦制動力を目標摩擦制動力とすることができる。
また、請求項に記載の発明は、前記回生制動力発生部は、モータを有しており、前記バッテリには、前記モータのモータ回転数が所定の値になるまで、前記モータによって発生する回生電力は、前記バッテリに蓄電されず、前記制御部は、前記車両の移動が検出されてから、前記バッテリへの蓄電が開始される前記モータ回転数となるまでの間に、前記摩擦制動力が、前記目標摩擦制動力となるように制御することを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、低車速状態である間に、摩擦制動力を増加させるため、運転者に違和感を与えないことができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の電動車両であって、前記回生制動力で回生した電力を蓄電するバッテリを有し、前記回生制動力発生部において、前記バッテリの状態に応じた回生制動力の制限値である回生制動力制限値が存在し、前記制御部は、前記回生が制限されているときにおける前記回生制動力の制限値へむけて、現在の前記回生制動力の制限値を徐々に減少させることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、回生制動力の制限値を、前記回生が制限されているときにおける前記回生制動力の制限値へむけて、徐々に減少させることにより、回生制動力の上限値を徐々に抑えることができるため、回生制動力の減少を滑らかにすることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の電動車両であって、前記制御部は、前記回生制動力の変化に連動するよう、前記摩擦制動力を徐々に増加させることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、回生制動力と、摩擦制動力との交代を滑らかに行うことができ、運転者への違和感を減少させることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電動車両であって、前記制御部は、前記回生制動力を徐々に減少させ、前記回生制動力の減少に伴う制動力の不足分を補うよう、前記摩擦制動力を増加させることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、制動力の過不足が発生することを防ぐことができる。
本発明によれば、ストール状態からのずり下がりにおけるフィーリングを向上させることができる。
本実施形態にかかる車両の要部系統図である。 車両の制御系のシステム構成を示すブロック図である。 車両のストール状態を説明するための図である。 比較例に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係を示す図であり、(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。 本実施形態に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係を示す図であり、(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図5(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。 本実施形態に係る制動システムの動作手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係るモータ・ジェネレータにおけるモータの回転方向と、駆動力制限値の関係を示す図である。 切替係数マップを示す図である。 駆動力算出部の機能ブロック図を示す。 駆動力制限値の算出の詳細を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係の別の例を示す図(その1)であり、(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図5(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。 本実施形態に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係の別の例を示す図(その2)であり、(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図5(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。 本実施形態に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係の別の例を示す図(その3)であり、(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図5(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態にかかる車両の要部系統図である。
この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR,2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR,2bLと、を有する。左右の前輪2aR,2aLに連結された前輪車軸4には、モータ・ジェネレータ(MG:Motor Generator)3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動、後輪駆動でもよく、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車等として構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示を省略する。
モータ・ジェネレータ3は、車両駆動用の電動機と回生用の発電機とを兼ねたものである。二次電池であるバッテリ5は、モータ・ジェネレータ3の電源としてインバータ6によってモータ・ジェネレータ3に電力供給を行う。また、車両100の減速の際には減速エネルギをモータ・ジェネレータ3が電力に変換し、バッテリ5が、この回生した発電電力を蓄電する。そして、この回生の際には、モータ・ジェネレータ3が回生制動力を発生する。すなわち、モータ・ジェネレータ3等により、回生制動力発生部を実現している。
また、バッテリ5には、バッテリ5の充電量(SOC:State Of Charge)を検出する充電量検出センサ8(電圧センサ及び/又は電流センサ)が設けられている。
制御装置(ECU:Electronic Control Unit)7は、マイクロコンピュータを備え、各部を集中的に制御する装置である(詳細は後述)。
摩擦制動装置10は、摩擦制動力発生部となるものである。すなわち、各車輪2aR,2aL,2aR,2aLのディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホイールシリンダに接続され、液圧(液圧)により当該ホイールシリンダを駆動して、ブレーキロータにブレーキパッドを押し当てて摩擦制動力を発生するための装置である。
摩擦制動装置10としては、摩擦制動力を発生するための制動装置であれば様々な装置を適用できるが、例えば、所謂バイ・ワイヤ・ブレーキ・システムを適用することができる。バイ・ワイヤ・ブレーキ・システムは、電動モータを備え、当該電動モータの制御に応じて液圧機構が動作することにより各車輪2aR,2aL,2bR,2bLのディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動して、各車輪2aR,2aL,2bR,2bLに摩擦制動力を与える装置である。制御装置7は、信号線を介して制御信号を送ることで摩擦制動装置10の前記電動モータの制御を行う。
[制御系のシステム構成]

図2は、車両の制御系のシステム構成を示すブロック図である。
制御装置7には、所定のインターフェイスを介して、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキペダルストロークセンサ21と、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ22と、前記の充電量検出センサ8とが信号線により接続されている。また、制御装置7には、所定のインターフェイスを介して信号線により、前記のモータ・ジェネレータ3と、前記のインバータ6と、前記のバッテリ5と、前記の摩擦制動装置10とが接続されている。さらに、制御装置7では、車輪速センサ11の検出信号(車輪速信号)が入力される。車輪速センサ11は、車輪の回転速度を検出するセンサである。車輪速信号は、車輪が1回転するごとに所定数のパルスを発生するパルス波である。制御装置7は、車輪速センサ11から入力される車輪速信号に基づいて車両100の車速を算出する。したがって、車輪速センサ11は車速を検出する車速センサになる。
制御装置7は、所定の制御プログラムに基づいて、制御部110及び制御部110を構成している駆動力制限値算出部111、モータ指令駆動力管理部112及び摩擦制動力管理部113の機能を実現している。これら、駆動力制限値算出部111、モータ指令駆動力管理部112及び摩擦制動力管理部113の機能の詳細については後述する。
また、制御装置7には、切替係数マップ140が記憶されている。切替係数マップ140の詳細については後述する。
[ストール状態]
図3は、車両のストール状態を説明するための図である。
図3に示すように、登坂路で上向きに車両100が停車しており、運転者がアクセルペダルを踏むことで登坂路に沿った上向きの駆動力Faと、車両100の重さの登坂路に沿った成分Fbとが釣り合うことで、ブレーキ(摩擦制動力)を使用せずに停止している状態が、ストール状態での停止である。
前記したように、モータ・ジェネレータ3におけるモータの発熱を防止するために、制御装置7がモータの回転位置をずらして、モータトルクを下げることにより、上向きの駆動力Faが小さくなり、Fa<Fbとなるため、下方へのずり下がりが生じる。
[タイミングチャート]
(比較例)
図4は、比較例に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係を示す図である。図4(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図4(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図4(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。適宜、図1及び図2を参照する。
なお、以降の説明において、充電量検出センサ8(図1参照)に基づいて検出されたSOCにより、バッテリ8が回生制限状態であると判定されているものとする。
図4(a)〜(c)において、横軸は時間を示しており、各グラフにおいて時間は対応している。ちなみに、図4(b)、図4(c)では、車両100の前方に向かって働く力を+としている(以下、同じ)。
なお、本実施形態において、駆動力は制動力を含むものとする。すなわち、車両100の進行方向を正とすると、正の駆動力は「駆動力」であり、負の駆動力は「制動力」となる。
まず、時刻t0〜t1の間、車両100は登坂路においてストール状態で停車している。この間、図4(a)に示すように車速は0km/hであり、図4(c)に示すように摩擦制動力は0Nである。そして、図4(b)に示すように、時刻t0〜t1の間、要求駆動力211及びモータ指令駆動力(回生制動力)212はF0であり、駆動力制限値(回生制動力の制限値)213はF2となっている。ここで、F0は、車両100の重さにおける坂方向の成分と釣り合う力である。また、駆動力制限値213は、充放電によって出力することのできる駆動力又は制動力の制限値である。なお、図4(b)において、見やすくするため、要求駆動力211とモータ指令駆動力212とはずらした状態で示しているが、実際には追従(一致)している。以下の図面においても、図をみやすくするため、例えば、図4の時刻t3以降のモータ指令駆動力222と駆動力制限値213のように、実際には追従(一致)している線をずらして示している。ちなみに、時刻t0〜t1の間、バッテリ5は放電状態である。
図4(b)に示すように、時刻t1において、モータ・ジェネレータ3におけるモータの回転位置がずらされることによりモータトルクが下がることで、図4(a)に示すように、車両100がずり下がり始める。
しかし、車両100のずり下がりが始まる時刻t1から、車両100の後退速度が所定の速度−v1となるまでは制御部110は停車状態と判定している。
これは、速度0〜−v1までは低速であるため、モータ・ジェネレータ3が回生することによって生じる電力は補機等で消費され、バッテリ5に蓄電されないためである。つまり、バッテリ5が満充電状態となっていても、速度0〜−v1(時刻t1〜t3)の間は回生制動力を発生させることが可能であり、摩擦制動力を発生させる必要がないため、制御部110は停車状態と判定する。なお、時刻t1〜t3では、制御部110が停車状態と判定しているため、図4(b)におけるモータ指令駆動力212は要求駆動力211に追従し、駆動力制限値213は時刻t0〜t1と同様F2となっている。
時刻t3となり、車両100の後退速度が−v1以下となると(図4(a)参照)、モータ・ジェネレータ3で生じる回生電力が補機等で消費しきれなくなり、バッテリ5は蓄電状態になる。前記したように、満充電状態等ではバッテリ5への回生電力の蓄電には制限があるので、摩擦制動力による制動力が必要となる。よって、制御部110は、車両100の後退速度が−v1以下となると、制御部110は、ずり下がり状態と判定し、摩擦制動力による制動を開始する。
すなわち、図4(a)に示すように、車両100の後退速度が−v1以下となる時刻t2となると、駆動力制限値213はF10まで低下する。これは、前記したように、回生電力の蓄電に制限があるため、モータ・ジェネレータ3が発生する回生制動力に制限が生じるためである。そして、駆動力制限値213がF10まで低下すると、モータ指令駆動力212も駆動力制限値213に追従する。この結果、要求駆動力211と、モータ指令駆動力212とに乖離が生じるため、この解離部分を摩擦制動力で補う(図4(c)参照)。このときの摩擦制動力をF20とする。摩擦制動力F20は、要求駆動力211に対するモータ指令駆動力212の不足分を補う制動力である。
この際、駆動力制限値213及びモータ指令駆動力212が時刻t3において瞬間的に低下するため、ショックが生じる。また、図4(c)では、時刻t3において摩擦制動力が瞬間的に立ち上がっているが、実際には破線221で示すように、摩擦制動装置10における液圧のタイムラグが生じる。そのため、このタイムラグ間では、回生制動力の不足分を摩擦制動力が補完しきれないこととなる。ちなみに、バッテリ5が満充電状態である場合、時刻t3以降における駆動力制限値213(F20)は、補機等で消費可能な電力を生じる駆動力等である。
(本実施形態)
図5は、本実施形態に係る車速、駆動力、摩擦制動力の関係を示す図である。図5(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図5(b)は、要求駆動力、駆動力制限値及びモータ指令駆動力の時間変化を示す図であり、図5(c)は、摩擦制動力の時間変化を示す図である。適宜、図1及び図2を参照する。
図5(a)〜(c)においても、図4(a)〜(c)と同様、横軸は時間を示しており、各グラフにおいて時間は対応している。また、図5において、図4と同様のものについては、同一の符号を付す。
まず、時刻t0〜t1の間、車両100がストール状態で停車しているが、この時間における車速、要求駆動力211、モータ指令駆動力212、駆動力制限値213、摩擦制動力は図4と同様であるので、ここでの説明を省略する。
そして、時刻t1において、モータ・ジェネレータ3におけるモータの回転位置がずらされることによりモータトルクが下がることで、図4(a)に示すように、車両100がずり下がり始める。
すると、制御部110は、図4(b)に示すように駆動力制限値213を下降させ始める。ただし、この時点ではモータ指令駆動力212より駆動力制限値213の方が上回っているので、モータ指令駆動力212は時刻t1での値のままとしている。この間に発生した回生電力は補機等で消費される。
時刻t2において、駆動力制限値213とモータ指令駆動力212とが一致すると、それ以降の時刻において、モータ指令駆動力212は駆動力制限値213より大きい値を出力することができないので、モータ指令駆動力212は駆動力制限値213に追従して(一致するように)徐々に下降する。この間に、発生した回生電力は補機等で消費される。
モータ指令駆動力212の下降に伴い、制動力の不足分を補うように摩擦制動力を徐々に上昇させていく。
摩擦制動力は、時刻t3において、駆動力制限値213(及びモータ指令駆動力212)が制限値F10に達したときに、摩擦制動力もF20(図4のF20と同じ)となっているようにする。
なお、摩擦制動力の上昇は、モータ指令駆動力212の減少による制動力不足分を補うように行われる。
図5に示されるように、本実施形態では、車両100のずり下がりが始まってから、制御部110がずり下がり状態と判定するまでの間(すなわち、バッテリ5に蓄電されない間)に、モータ指令駆動力212を徐々に減少させ、摩擦制動力を徐々に上昇させる。
ちなみに、時刻t2〜t3において微小な回生電力が生じるが、生じた回生電力は補機等で消費され、バッテリ5には蓄電されない。
図5に示すように、制御部110は、駆動力制限値213とともにモータ要求駆動力212を徐々に減少させることにより、モータ指令駆動力212の瞬間的な減少によるショックを回避することができるとともに、摩擦制動装置10における液圧のタイムラグによる制動力不足を回避することができる。
また、本実施形態によれば、回生制動力発生部の発生する回生電力が、前記バッテリ以外の機器で消費されている間に、前記摩擦制動力が目標摩擦制動力となるようにするため、制限されている回生制動力が発生する前に、摩擦制動力を目標摩擦制動力とすることができる。
さらに、駆動力制限値213を、回生が制限されているときにおける駆動力制限値F10へむけて、徐々に減少させることにより、モータ指令駆動力212の上限値を徐々に抑えることができるため、モータ指令駆動力212の減少を滑らかにすることができる。
そして、モータ指令駆動力212の減少と、摩擦制動力の増加を連動させることで、回生制動力と、摩擦制動力との交代を滑らかに行うことができ、運転者への違和感を減少させることができる。
また、制御部110は、モータ指令駆動力212の減少による制動力不足分を補うよう、摩擦制動力を上昇させることで、制動力の過不足が発生することを防ぐことができる。
[フローチャート]
図6は、本実施形態に係る制動システムの動作手順を示すフローチャートである。適宜図1、図2、図5を参照する。
まず、制御部110は、ギアによる進行方向と反対方向への車両100の移動を検知したか否かを判定する(S101)。制御部110は、例えば、車輪速センサ11から後方への車輪2aR,2aL,2bR,2bLの回転を1パルスでも検出したら移動を検知したと判定する。また、車輪速センサ11に限らず、制御部110は、モータ・ジェネレータ3におけるモータ回転数を基に移動を検知してもよい。
ちなみに、「ギアによる進行方向と反対方向への車両100の移動」とは、ギアがドライブ側に入っていれば後方への移動であり、ギアがリア側に入っていれば前方への移動である。つまり、坂において、下向きに停車し、ギアがリア側に入っている車両100が、前方にずり下がっていることである。
ステップS101の結果、ギアによる進行方向と反対方向への車両100の移動を検知していない場合(S101→No)、制御部110はステップS101へ処理を戻す。
ステップS101の結果、ギアによる進行方向と反対方向への車両100の移動を検知した場合(S101→Yes)、駆動力制限値算出部111は駆動力制限値を算出する(S102)。駆動力制限値の算出方法については後述する。ステップS101で「Yes」が選択されるのは、図5の時刻t1に相当する。
続いて、制御部110は、駆動力制限値213が要求駆動力211以下であるか否かを判定する(S103)。
ステップS103の結果、要求駆動力211より大きい場合(S103→No)、制御部110は、ステップS102へ処理を戻す。
ステップS103の結果、要求駆動力211以下である場合(S103→Yes)、モータ指令駆動力管理部112は、モータ指令駆動力212を駆動力制限値213に一致させるよう更新する(S104)。ステップS103で「Yes」が選択されるのは図5の時刻t2である。
また、摩擦制動力管理部113は、摩擦制動力をモータ指令駆動力212の低下に伴う制動力の不足分上昇させる(S105)。具体的には、摩擦駆動力管理部は、モータ指令駆動力212の低下に伴う制動力の不足分の摩擦制動力を生じさせるよう摩擦制動装置10に指示し、摩擦制動装置10は、指示された摩擦制動力を発生する。このとき、発生する摩擦制動力は微小であるので、液圧のタイムラグは無視できる。
続いて、制御部110は、車速が−v1以下であるか否かを判定する(S106)。ここでは、モータ・ジェネレータ3のモータ回転数が所定の値以上であるか否かを判定してもよい。
ステップS106の結果、車速が−v1より大きい場合(S106→No)、制御部110は、ステップS102へ処理を戻す。
ステップS106の結果、車速が−v1以下である場合(S106→Yes)、制御部110は、モータ指令駆動力212、駆動力制限値213、摩擦制動力を現在の値で維持する(S107)。
[駆動力制限値の減少方法]
図7〜図10を参照して、図6のステップS102における駆動力制限値の算出方法の具体的な例を説明する。
図7は、本実施形態に係るモータ・ジェネレータ3におけるモータの回転方向と、駆動力制限値の関係を示す図であり、図8は切替係数マップ140を示す図であり、図9は、駆動力算出部の機能ブロック図を示す。
図7において、横軸がモータ・ジェネレータ3の回転方向(モータの回転方向)を示し、縦軸は駆動力制限値を示している。
回転方向について、+方向が車両100(図1参照)の前方への移動を示し、−方向が車両200の後方への移動(すなわちバックしている)を示している。
領域D1は、ギアが前方への走行に入っており(シフトレバーが「D」)、運転者がアクセルペダルを踏むことによって、車両100が前方へ走行しているとき、又は、車両100がストール状態で停止しているときのバッテリ5の駆動力制限値を示している。すなわち、領域D1は放電側の駆動力制限値を示している(以下、放電側駆動力制限値と称す)。領域D1における放電側駆動力制限値の値F2は、図5における駆動力制限値F2と一致する。
領域C1は、ギアが前方への走行に入っており(シフトレバーが「D」)、車両200が回生制動力を発生している時の回生電力による駆動力制限値である。いわば、エンジンブレーキ相当の制動力が発生しているときにおける回生電力の制限値による駆動力制限値である(以下、蓄電側駆動力制限値と称す)。領域C1における蓄電側駆動力制限値の値を−F10とする。
領域D2は、ギアが後方への走行に入っており(シフトレバーが「R」)、運転者がアクセルペダルを踏むことによって、車両100が後方へ走行しているときのバッテリ5の駆動力制限値を示している。すなわち、領域D2は放電側駆動力制限値を示している。領域D2における放電側駆動力制限値の値−F2は、領域D1の放電側駆動力制限値の値F2を正負反転させたものである。
領域C2は、ギアが前方への走行に入っており(シフトレバーが「D」)、車両100が回生制動力を発生している時の回生電力による駆動力制限値である。つまり、登坂路において車両100が後方へずり下がっているときにおける回生電力の制限値による蓄電側駆動力制限値である。領域C2における蓄電側駆動力制限値をF10は、領域C1の蓄電側駆動力制限値の値−F10を正負反転させたものであり、図5における駆動力制限値F10と一致する。
ちなみに、領域C2は、ギアが後方への走行に入っており(シフトレバーが「R」)、車両100が回生制動力を発生している時の回生電力による駆動力制限値でもある。つまり、バック走行しているときにおける領域C2は、エンジンブレーキ相当の制動力が発生しているときにおける回生電力の制限値による駆動力制限値でもある。
同様に、領域C1は、ギアが後方への走行に入っており(シフトレバーが「R」)、登坂路において車両100が下向きにストール状態で停車している状態から、モータ・ジェネレータ3におけるモータの回転位置がずれることでモータトルクが下がることで、前方へのずり下がりが生じているときの回生電力による駆動力制限値でもある。
本実施形態では、車輪速センサ11が車両100の移動を検知した時刻(図5のt1)における駆動力制限値(領域D1における放電側駆動力制限値F2)から、制御部110がバッテリ5への蓄電を行う際の駆動力制限値(領域C2における蓄電側駆動力制限値F10:図4の時刻t3以降)へ徐々に駆動力制限値を減少させる。
なお、駆動力制限値F10,F2等は予め制御装置において記憶されている。
この際、制御部110は図8に示す切替係数マップ140を利用する。
図8に示されるように、切替係数マップ140では、モータ回転数と、切替係数とが対応付けられている。切替係数は0〜1の値を有し、モータ回転数0に切替係数0が対応付けられ、モータ回転数N1に切替係数1が対応付けられている。ここで、モータ回転数N1とは、図4における車速−v1に相当するモータ回転数である。
図9は、駆動力制限値算出部111の構成を示す図である。
まず、モータ・ジェネレータ3からモータ回転数が切替係数演算部301に入力され、切替係数演算部301は、切替係数マップ140を参照して、モータ回転数に対応した切替係数を算出する。ここで、算出された切替係数をE1とする(0≦E1≦1)。
そして、乗算部302が、算出された切替係数E1と、入力された図7の領域C2における蓄電側駆動力制限値(図7のF10)を乗算する。ここで、算出された値はE1×F10である。
一方、切替係数演算部301で算出された切替係数E1は、算出部311にも入力される。そして、算出部311は、値1−E1を算出する。
そして、乗算部312は、算出部311から出力された値(1−E1)と、入力された現在の放電側駆動力制限値(図7のF2)とを乗算する。ここで、算出された値は(1−E1)×F2である。
最後に、加算部321が、乗算部302の出力値と、乗算部312の出力値とを加算した結果を駆動力制限値213(図4)として出力する。加算部321によって出力される駆動力制限値213は、(E1×F10)+(1−E1)×F2である。駆動力制限値算出部111は、車両100の車速が−v1以下となるまで繰り返す。
図10は、駆動力制限値の算出の詳細を示すタイミングチャートである。
ここで図10(a)は、車速の時間変化を示すグラフであり、図10(b)は、要求駆動力、駆モータ指令駆動力、放電側駆動力制限値及び蓄電側駆動力制限値の時間変化を示す図であり、図10(c)は、切替係数の時間変化を示す図である。
図10(a)は、図4(a)及び図5(a)と同様であるので、ここでの説明を省略する。
図10(b)において、線401はモータの回転方向が+方向であるときの放電側駆動力制限値である。すなわち、線401は図7の領域D1における駆動力制限値(F2)を示している。また、線402はモータの回転方向が+方向であるときの蓄電側駆動力制限値である。すなわち、線402は図7の領域C1における駆動力制限値(−F10)を示している。
さらに、線403はモータの回転方向が−方向であるときの蓄電側駆動力制限値である。すなわち、線403は図7の領域C2における駆動力制限値(F10)を示している。そして、線404はモータの回転方向が−方向であるときの放電側駆動力制限値である。すなわち、線404は図7の領域D2における駆動力制限値(−F2)を示している。
なお、図10(c)では、図8と異なり、切替係数を時間変化で示しているが、これは、各時刻におけるモータ回転数に対応する切替係数と、時刻とを対応させているためである。
駆動力制限値算出部111は、図9で説明した手順に従って、モータの回転方向が+方向であるときの放電側駆動力制限値401と、モータの回転方向が−方向であるときの蓄電側駆動力制限値403と、切替係数とを基に、駆動力制限値をモータの回転方向が−方向であるときの蓄電側駆動力制限値403となるよう徐々に減少させる(符号411参照)。なお、符号411は、図5における駆動力制限値133の時刻t1〜t3と同じものである。
本実施形態によれば、制御部110は、駆動力制限値213とともにモータ要求駆動力212を徐々に減少させることにより、モータ指令駆動力212の瞬間的な減少によるショックを回避することができるとともに、摩擦制動装置10における液圧のタイムラグによる制動力不足を回避することができる。
[変形例]
なお、本実施形態は、図5で示した制御以外にも、例えば、図11、図12及び図13に示すような制御が行われてもよい。
図11、図12及び図13は、本実施形態に係る別の例を示す図である。図11(a)〜(c)における各グラフ、図12(a)〜(c)における各グラフ及び図13(a)〜(c)における各グラフについて、図5(a)〜(c)と同様の要素については説明を省略する。また、図11〜図13において、図5と同様のものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
図11では、時刻t1において、車両100(図1参照)の移動が始まり、駆動力制限値213の下降が始まると同時に、モータ指令駆動力212の下降が始まっている。そして、モータ指令駆動力212が、予め分かっている蓄電側における駆動力制限値213の値になると、その値を維持する。また、摩擦制動力は、モータ指令駆動力212の低下に伴って生じる制動力不足分を補うよう徐々に上昇していく。
図12では、時刻t1において、車両100(図1参照)の移動が始まり、駆動力制限値213の下降が始まると同時に、モータ指令駆動力212の下降が始まっているが、駆動力制限値213が蓄電側における駆動力制限値213の値となる時刻t3で、駆動力制限値213と一致するよう、モータ指令駆動力212が下降している。この場合も、摩擦制動力は、モータ指令駆動力212の低下に伴って生じる制動力不足分を補うよう徐々に上昇していく。
図13では、時刻t1において、車両100(図1参照)の移動が始まり、駆動力制限値213の下降が始まると同時に、モータ指令駆動力212の下降が始まっているが、モータ指令駆動力212の下降時における傾きは、駆動力制限値213の下降時における傾きよりも小さい。そして、時刻t11において、モータ指令駆動力212と、駆動力制限値213とが一致した後、モータ指令駆動力212は、駆動力制限値213に追従して(一致するように)下降している。この場合も、摩擦制動力は、モータ指令駆動力212の低下に伴って生じる制動力不足分を補うよう徐々に上昇していく。
また、本実施形態では、登坂路において車両100が上向きにストール状態で停車している状態からずり下がりが生じた場合について説明しているか、ギアがリアに入っている状態で、車両100が下向きにストール状態で停車している状態から、車両100が前方にずり下がる場合についても適用可能である。
この場合、図5において、駆動力制限値213、モータ指令駆動力212、摩擦制動力の符号が反転したグラフとして処理が行われる。なお、図5の符号を反転させると、摩擦制動力が負の値となるが、これは、前記したように、車両100の前方に向かってかかる力を正としているためである。摩擦制動力が負の方向に増加しても、摩擦制動力の絶対値は増加することに変わりはない。駆動力制限値213、モータ指令駆動力212についても同様である。
なお、本実施形態では、車両100がストール状態で停止しているとき、モータ・ジェネレータ3におけるモータの発熱を防止するため、モータの回転位置をずらしてモータトルクを下げることにより、車両100が徐々にずり下がる場合について説明しているが、これに限らない。例えば、運転者がアクセルペダルを軽く踏むことで、図3に示す上向きの駆動力Faと、車両100の重さの坂方向の成分Fbとが釣り合っている状態から、運転者がアクセルペダルを緩めることで、ずり下がりが生じる場合についても適用可能である。
また、図8及び図9に示すように、本実施形態では、モータ回転数を基に駆動力制限値の減少度合いを算出しているがこれに限らない。例えば、制御部110が、車両100の後退速度から、図5における車速が−v1となる時刻t3を算出し、該時刻t3までに駆動力制限値213がF10となるよう、駆動力制限値213を下降させてもよい。
なお、本実施形態では、車両100のずり下がりが生じる際に、運転者に違和感を生じさせない車両100の後退速度を保つことを前提としているが、所定の割合で、後退速度を遅くしても、早くしてもよいし、最終的に車両100が停止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、制御部110が、図5、図11〜図13に示すように、車両100の後退速度が−v1となるまでの間に、回生の制限が行われているときにおける駆動力制限値F10となるように駆動力制限値213を制御しているがこれに限らない。
2aR,2aL 前輪(車輪)
2bR,2bL 後輪(車輪)
3 モータ・ジェネレータ(回生制動力発生部)
5 バッテリ
6 インバータ
7 制御装置
10 摩擦制動装置(摩擦制動発生部)
11 車輪速センサ
100 車両(電動車両)
110 制御部
111 駆動力制限値算出部
112 モータ指令駆動力管理部
113 摩擦制動力管理部
120 切替係数マップ
211 要求駆動力
212 モータ指令駆動力(回生制動力)
213 駆動力制限値(回生制動力の制限値)

Claims (4)

  1. モータを有し、車両に回生制動力を発生させる回生制動力発生部と、
    前記車両に摩擦制動力を発生させる摩擦制動力発生部と、
    回生制限時において、摩擦制動力発生部に摩擦制動力を発生させる制御部と、
    前記回生制動力で回生した電力を蓄電するバッテリと、を有し、
    前記バッテリには、前記モータのモータ回転数が所定の値になるまで、前記モータによって発生する回生電力は、前記バッテリに蓄電されず、
    前記制御部は、
    回生が制限されている状態で、車両が停車してから、運転者が車両進行方向への操作をしているにも関わらず、進行方向とは逆方向への車両の移動が検出された場合に、当該車両の移動が検出されてから前記バッテリへの蓄電が開始される前記モータ回転数となるまでの間に、前記摩擦制動力が目標摩擦制動力となるように前記摩擦制動力を徐々に増加させる制御を行う
    ことを特徴とする電動車両。
  2. 前記回生制動力で回生した電力を蓄電するバッテリ
    を有し、
    前記回生制動力発生部において、前記バッテリの状態に応じた回生制動力の制限値である回生制動力制限値が存在し、
    前記制御部は、
    前記回生が制限されているときにおける前記回生制動力の制限値へむけて、現在の前記回生制動力の制限値を徐々に減少させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記制御部は、
    前記回生制動力の変化に連動するよう、前記摩擦制動力を徐々に増加させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電動車両。
  4. 前記制御部は、
    前記回生制動力を徐々に減少させ、前記回生制動力の減少に伴う制動力の不足分を補うよう、前記摩擦制動力を増加させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電動車両。
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