JP2020102925A - 車両用変速機の制御装置 - Google Patents

車両用変速機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動車両に搭載されるノンシンクロナイザー変速機構において、ショックトルクの発生を抑制し、機械的信頼性を担保することができる、車両用変速機の制御装置を提供すること。【解決手段】アクセルペダルのオフ状態を検出した後、車両を減速するためにモータの出力トルクを減少させる場合、モータ制御部は、モータの出力トルクを目標トルク値よりも大きい暫定目標トルク値まで所定の減少率で減少させて、所定時間前記暫定目標トルク値を維持した後、前記モータの出力トルクを前記目標トルク値まで所定の減少率で減少させること。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用変速機の制御装置であって、特に電動車両に搭載されるノンシンクロナイザー変速機構の制御技術に関する。
電気自動車等のモータを駆動源とする車両において、モータと複数のギアからなる減速機構とを備え、駆動輪が連結されたディファレンシャルギアにモータの駆動力を伝達することができる車両用駆動装置が知られている(特許文献1)。
近年、車速ゼロからの登坂能力向上、最高速度性能、及び加減速でのモータ効率向上等の観点から、このような駆動装置において、減速機構に変えて変速機構を採用することが検討されている。
従来の変速機構においては、駆動ギアと受動ギアとの間にシンクロナイザーが設けられるが、電動車両においては駆動ギアの回転速度をモータの回転速度により制御可能となることから、ノンシンクロナイザーで変速機構が構成することができる。
このような変速機構においては、物理的にギアを同期させるシンクロナイザーを用いないため、ギアの噛み合わせの際にそれぞれのドグ歯の歯先同士が当接してしまう虞がある。したがって、ノンシンクロナイザー変速機構において確実に変速制御を実施するためには、ドグ歯間隔が比較的広いドグクラッチ機構が好適に選択される。
国際公開第2014/148410号
しかしながら、このようなドグクラッチ機構においては、ギア歯間隔が比較的広いことからギア接合後にバックラッシュ(ガタ)が生じる虞がある。
また、アクセルペダルがオフとなった場合、モータから出力される所定方向における正トルクを伝達していた駆動系構造に対し、制動力となる反対方向の負トルクを付与することになる。このようなモータトルク制御に伴い駆動系構造にねじれが発生するが、ねじれの開放が急速に行われると比較的大きなショックトルクが生じ、機械的な信頼性が低下する虞がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、電動車両に搭載されるノンシンクロナイザー変速機構において、ショックトルクの発生を抑制し、機械的信頼性を担保することができる、車両用変速機の制御装置を提供することにある。
本適用例に係る車両用変速機の制御装置は、車両に搭載されるモータにより駆動される駆動ギアと前記駆動ギアと係合することにより前記モータからの駆動力を駆動輪に伝達する複数の受動ギアとからなる係合要素を含み、前記複数の受動ギアの少なくとも1つを選択的に前記駆動ギアに係合させることにより変速比が異なる複数のギア段を成立させ、前記モータの回転速度を変速して前記車両の駆動輪に伝達する車両用変速機の制御装置において、前記係合要素を係合させる場合、前記モータの速度を制御することにより、前記駆動ギアと前記受動ギアとの回転数を同期させた後に、前記駆動ギアと前記受動ギアとを係合させる係合動作制御部と、前記係合動作制御部により前記係合要素の係合動作が完了した後、前記車両のアクセルペダルの操作に応じて前記モータの出力トルクを所定の目標トルク値に制御するモータ制御部と、を含み、前記アクセルペダルのオフ状態を検出した後、前記車両を減速するために前記モータの出力トルクを減少させる場合、前記モータ制御部は、前記モータの出力トルクを前記目標トルク値よりも大きい暫定目標トルク値まで所定の減少率で減少させて、所定時間前記暫定目標トルク値を維持した後、前記モータの出力トルクを前記目標トルク値まで所定の減少率で減少させる。
本適用例に係る車両用変速機の制御装置においては、アクセルペダルがオン状態からオフ状態となった場合に、駆動系構造に対して正トルクから負トルクを付与する際に、モータの出力トルクが暫定目標トルク値で維持されるため、正トルクに伴う正側のねじれが駆動系構造において解放され、その後に負トルクに伴う負側のねじれが駆動系構造に加わることになる。このため、アクセルペダルがオン状態からオフ状態となる場合であっても、ショックトルクの発生が低減され、電動車両における機械的な信頼性の低下を抑制することができる。
また、本適用例に係る車両用変速機の制御装置においては、駆動系構造に対して正トルクから負トルクを付与する際に、アクセルペダルの動きに追従させ、トルク値を正側から負側に瞬時に減少させず、トルク値を所定の減少率で減少させる。これにより、係合要素に対して急なトルク変化に伴う動きが発生することが減少し、駆動ギアと選択された受動ギアが係合している状況においても、ショックトルクが生じる可能性が低減されることになる。
以上のことから、上記適用例に係る車両用変速機の制御装置は、電動車両に搭載されるノンシンクロナイザー変速機構において、ショックトルクの発生を抑制し、機械的信頼性を担保することができる。
本発明の実施例に係る車両用変速機の制御装置を搭載した電動車両の全体構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施例に係る車両用変速機の制御装置から構成されるトルク制御システムのブロック図である。 本発明の実施例に係る車両用変速機の制御装置を搭載した電動車両における、アクセル開度変更に伴うトルク値及び駆動負荷の時間変化を示すグラフである。 従来の電動車両における、アクセル開度変更に伴うトルク値及び駆動負荷の時間変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつその構成について詳細に説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本実施例に係る車両用変速機の制御装置を搭載した電動車両10の全体構成を説明する。ここで、図1は、電動車両10の全体構成を概略的に示す上面図である。
図1に示すように、電動車両10は、ラダーフレーム11、キャブ12、荷箱13、車輪機構14、駆動装置15、バッテリパック16、及び駆動電力供給部17を備える電動トラック(電気トラック)である。なお、図1では、電動車両10の上面からキャブ12及び荷箱13を透過するように見た場合の上面図として表している。
本実施例において、電動車両10は、走行用駆動源としてモータ(電動機)を備える電気自動車として想定されているが、エンジンを更に備えるハイブリッド自動車であってもよい。また、電動車両10は電動トラックに限定されることなく、車両を駆動するためのバッテリを備える他の商用車であってもよい。
ラダーフレーム11は、左サイドレール21L、右サイドレール21R、及び複数のクロスメンバ22を有する。左サイドレール21L及び右サイドレール21Rは、電動車両10の車長方向Aに延在し、互いに車幅方向Bに対して平行に配置される。複数のクロスメンバ22は、左サイドレール21Lと右サイドレール21Rとを連結している。そして、ラダーフレーム11は、キャブ12、荷箱13、駆動装置15、バッテリパック16、及び電動車両10に搭載されるその他の重量物を支持する。以下において、左サイドレール21L及び右サイドレール21Rを総称して、単にサイドレール21とも称する。
キャブ12は、図示しない運転席を含む構造体であり、ラダーフレーム11の前部上方に設けられている。一方、荷箱13は、電動車両10によって搬送される荷物等が積載される構造体であり、ラダーフレーム11の後部上方に設けられている。
車両前方に位置する車輪機構14は、本実施例において、車両前方に位置する左右の前輪23、2つの前輪23の車軸としてのフロントアクスル24から構成される。また、車両後方に位置する車輪機構14は、車両後方に位置し且つ左右に各2つ配置された後輪25、これらの後輪25の車軸としてのリアアクスル26から構成される。そして、電動車両10においては、後輪25が駆動輪として機能するように駆動力が伝達され、電動車両10が走行することになる。なお、車輪機構14は、図示しないサスペンション機構を介してラダーフレーム11に懸架され、電動車両10の重量を支持する。
駆動装置15は、モータユニット31及びギアユニット32を有する。モータユニット31は、モータ、及び当該モータを収容するモータハウジングから構成される。一方、ギアユニット32は、複数のギアからなる減速機構、当該減速機構から入力される動力を左右の後輪25に対して振り分ける差動機構、並びにこれらの2つの機構を収容するギアハウジングから構成される。
また、駆動装置15は、当該減速機構によって当該モータの駆動トルクを車両の走行に適した大きさに調整し、当該減速機構及び差動機構を介してリアアクスル26に駆動力を伝達する。これにより駆動装置15は、リアアクスル26を介して後輪25を回転させて電動車両10を走行させることができる。ここで、駆動装置15は、本実施例においては、左サイドレール21L及び右サイドレール21Rに対して車幅方向Bの内側(すなわち、サイドレール間のスペース)に配置され、図示しない支持部材によりラダーフレーム11に支持されている。
バッテリパック16は、電動車両10を走行させるためのエネルギー源として駆動装置15のモータに電力を供給するバッテリと、当該バッテリを収容するバッテリハウジングを有している。バッテリパック16は、電動車両10に必要とされる電力を蓄えるために比較的大型で大容量の二次電池である。本実施例において、バッテリパック16は、車幅方向Bに対して左サイドレール21Lと右サイドレール21Rとの間、且つ駆動装置15の車両前方に配置されるが、当該配置場所に限定されることはない。また、バッテリパック16は、図示しない連結部材によりラダーフレーム11に固定又は懸架されることになる。
駆動電力供給部17は、いわゆるインバータであり、バッテリパック16から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ53へ供給する。そして、電動車両10に対するアクセル操作に応じて、交流電力の供給量が制御され、モータ53の回転速度が制御されることになる。なお、図1において、駆動電力供給部17はギアユニット32の車両後方に設けられているが、バッテリパック16と駆動装置15との間に設けられてもよい。
次に、図2乃至図4を参照しつつ、電動車両10に搭載されるトルク制御システム40の構成、本実施例に係る車両用変速機の制御装置(ECU41)、及び当該制御装置による具体的なトルク制御について説明する。ここで、図2は、電動車両10に搭載されるトルク制御システム40のブロック図である。また、図3は、本実施例に係るECU41を搭載した電動車両10における、アクセル開度変更に伴うトルク値及び駆動負荷の時間変化を示すグラフである。更に、図4は、従来の電動車両における、アクセル開度変更に伴うトルク値及び駆動負荷の時間変化を示すグラフである。
図2に示すように、トルク制御システム40は、ECU41、アクセルセンサ51、アクセルペダル52、モータ53、係合要素60、後輪25を含んでいる。そして、本実施例におけるトルク制御システム40は、特に、ドライバーがアクセルペダル52から足を離間してアクセル操作を停止した際に、モータ53から出力されるトルクを制御することになる。
ECU41は、モータ53を制御するためのモータ制御部42、並びにモータ53及び係合要素60を制御する係合動作制御部43を含んでいる。ここで、ECU41は、電動車両10を全体的に制御する装置であるが、本実施例においては、モータ53のトルク制御に焦点を当てて説明する。
係合要素60は、モータ53に接続され、モータ53により駆動される駆動ギア61を有している。また、係合要素60は、駆動ギア61と係合することによりモータ53からの駆動力を駆動輪である後輪25に伝達する複数の受動ギア(第1受動ギア62及び第2受動ギア63)を有している。ここで、第1受動ギア62と第2受動ギア63とは寸法及び歯数が異なっており、第1受動ギア62又は第2受動ギア63の一方を選択して駆動ギア61に係合させることにより、変速比が異なる複数のギア段が成立することになる。そして、係合要素60は、モータ53の回転速度を変速して電動車両10の駆動輪である後輪25に伝達することになる。
また、係合要素60は、シンクロナイザーを備えないノンシンクロナイザー型のトランスミッションである。更に、係合要素60は、係合動作制御部43によって第1受動ギア62又は第2受動ギア63のいずれかが自動的に選択されるオートマチックトランスミッションでもある。
なお、本実施例においては、第1受動ギア62が低速用のギアとし、第2受動ギア63が高速用のギアとして用いることを想定しているが、これに限定されることなく、第1受動ギア62を高速用のギアとし、第2受動ギア63を低速用のギアとして用いてもよい。。また、係合要素60は、他の変速比となる追加の受動ギアを更に有していてもよく、3段以上のギア段が成立してもよい。
ECU41の係合動作制御部43は、電動車両10の速度及びその他の状態に応じて、第1受動ギア62又は第2受動ギア63の一方を選択する。そして、係合動作制御部43は、選択した受動ギアと駆動ギア61とを係合させるために、モータ53の速度を制御し、駆動ギア61と選択した受動ギアとの回転数を同期させる。その後、係合動作制御部43は、回転数が同期された状態において、駆動ギア61と選択した受動ギアを係合させる。すなわち係合動作が行われる。これにより、両ギアの摩耗を防止することができる。
ECU41のモータ制御部42には、アクセルセンサ51が接続されており、ドライバーのアクセルペダル52の操作量に関するセンサ信号が供給されることになる。そして、モータ制御部42は、上記係合動作が完了している状況において、電動車両10のアクセルペダル52の操作量に応じ、モータ53の出力トルクを所定の目標トルク値となるように制御する。具体的に、ドライバーがアクセルペダル52を踏み込むと、当該踏込量に対応させ、踏込前の出力トルクよりも高い目標トルク値を設定し、モータ53の出力トルクを当該高い目標トルク値となるようにモータ53を制御する。
一方、図3の上グラフ(アクセル開度の時間変化のグラフ)に示すように、ドライバーがアクセルペダル52の踏込みをやめ、アクセルペダル52の開度が100%から0%まで減少した場合(すなわち、オフ状態となった場合)、当該オフ状態を検出したモータ制御部42は、電動車両10を減速するためにモータ53の出力トルクを減少させることになる。このような場合において、図3の中グラフ(トルク値の時間変化のグラフ)に示すように、モータ制御部42は、アクセルペダル52がオフ状態となる前の出力トルク(開始トルクT1)よりも低い目標トルク値T2を設定し、モータ53の出力トルクを当該低い目標トルク値T2となるようにモータ53を制御する。ここで、開始トルクT1は、電動車両10を前進させるための正トルクであるが、目標トルク値T2は、電動車両10に対して制動力を印加するようにするための負トルクとなる。
更に、図3の中グラフに示すように、当該低い目標トルク値T2となるようにモータ53を制御する場合、モータ制御部42は、モータ53の出力トルクを当該低い目標トルク値T2よりも大きい暫定目標トルク値T3まで所定の減少率で減少させて、所定時間において暫定目標トルク値T3を維持する。本実施例において、当該暫定目標トルク値T3をゼロとしているが、ゼロ付近の負のトルク値であってもよい。
そして、図3の中グラフに示すように、モータ制御部42は、暫定目標トルク値T3を所定時間維持した後、モータ53の出力トルクを目標トルク値T2まで所定の減少率で減少させる。これにより、電動車両10のアクセルペダル52の操作量に応じた所望の出力トルクが、モータ53から出力されることになる。
図3の下グラフ(駆動負荷の時間変化のグラフ)に示すように、モータ53、係合要素60、及びドライブシャフトからなる駆動系構造に加わる駆動負荷は、図3の中グラフであるトルク値の変化と同様に変化することになる。具体的には、出力トルクが開始トルクT1で維持されている間においては、当該駆動系構造に対しては、駆動負荷(開始負荷L1)が加わっている。その後、アクセル開度が100%から0%に減少すると、トルク値の減少ととともに駆動負荷も減少し、トルク値が暫定目標トルク値T3(0N・m)に到達すると、駆動負荷も0Nとなる。更に、暫定目標トルク値T3が維持されている間は、駆動負荷の値も0Nに維持される。その後、目標トルク値T2に向けてトルク値が減少するとともに駆動負荷も更に減少し、トルク値が目標トルク値T2に到達すると、駆動負荷も最終負荷L2に到達することになる。
すなわち、本実施例においては、アクセルペダル52がオン状態からオフ状態となった場合に、モータ53から出力される所定方向における正トルクを伝達していた駆動系構造に対し、制動力となる反対方向の負トルクを付与することになっても、駆動系構造には比較的に大きなショックトルクは生じないことになる。これは、駆動系構造に対して正トルクから負トルクを付与する際に、負荷の値が0N又はその近傍のマイナスの値となる暫定目標トルク値T3を所定時間維持するため、正トルクに伴う正側のねじれが駆動系構造において解放され、その後に負トルクに伴う負側のねじれが駆動系構造に加わることになるからである。このため、本実施例に係るトルク制御を行うことにより、アクセルペダル52がオン状態からオフ状態となる場合であっても、ショックトルクの発生が低減され、電動車両10における機械的な信頼性の低下を抑制することができる。
なお、暫定目標トルク値T3の維持時間については、アクセルペダル52を踏み込んでいる際に駆動系構造に加わるねじれの大きさに応じて調整することが好ましく、特に当該ねじれが大きい場合には、当該維持時間を長くすることが重要となる。但し、暫定目標トルク値T3が維持され過ぎると、アクセルペダル52を離したにもかかわらず、電動車両10が減速しないというドライバーの違和感にもつながるため、例えば、0.5秒から1秒程度の間で調整されることになる。
また、本実施例においては、駆動系構造に対して正トルクから負トルクを付与する際に、アクセルペダル52の動きに追従させ、トルク値を正側から負側に瞬時に減少させず、トルク値を所定の減少率で徐々に減少させている。これにより、係合要素60に対して急なトルク変化に伴う動きが低減され、駆動ギア61と選択された受動ギアが係合している状況においても、ショックトルクが生じる可能性を低減することができる。
以上のことから、車両用変速機の制御装置であるECU41は、電動車両10に搭載されるノンシンクロナイザー変速機構において、ショックトルクの発生を抑制し、機械的信頼性を担保することができることになる。
これに対して、図4に示すように、アクセルペダル52の動きに追従させ、トルク値を正側(開始トルクT11)から負側(目標トルクT12)に瞬時に減少させる従来の手法においては、駆動系構造に加わる駆動負荷が、開始負荷L11から最終負荷L12に変化する際に、駆動系構造にショックトルク(極大負荷L13)が付与されることになる。このようなショックトルクが付与されると、駆動系構造には信頼性を損なうような故障が生じることになる。
また、図4に示すようなトルク制御においては、係合要素60に対して急なトルク変化に伴う動きを低減できないため、係合要素60にショックトルクが生じる場合もある。
10 電動車両
11 ラダーフレーム
12 キャブ
13 荷箱
14 車輪機構
15 駆動装置
16 バッテリパック
17 駆動電力供給部
25 後輪(駆動輪)
40 トルク制御システム
41 ECU(車両用変速機の制御装置)
42 モータ制御部
43 係合動作制御部
51 アクセルセンサ
52 アクセルペダル
53 モータ
60 係合要素
61 駆動ギア
62 第1受動ギア
63 第2受動ギア
A 車長方向
B 車幅方向

Claims (1)

  1. 車両に搭載されるモータにより駆動される駆動ギアと前記駆動ギアと係合することにより前記モータからの駆動力を駆動輪に伝達する複数の受動ギアとからなる係合要素を含み、前記複数の受動ギアの少なくとも1つを選択的に前記駆動ギアに係合させることにより変速比が異なる複数のギア段を成立させ、前記モータの回転速度を変速して前記車両の駆動輪に伝達する車両用変速機の制御装置において、
    前記係合要素を係合させる場合、前記モータの速度を制御することにより、前記駆動ギアと前記受動ギアとの回転数を同期させた後に、前記駆動ギアと前記受動ギアとを係合させる係合動作制御部と、
    前記係合動作制御部により前記係合要素の係合動作が完了した後、前記車両のアクセルペダルの操作に応じて前記モータの出力トルクを所定の目標トルク値に制御するモータ制御部と、を含み、
    前記アクセルペダルのオフ状態を検出した後、前記車両を減速するために前記モータの出力トルクを減少させる場合、前記モータ制御部は、前記モータの出力トルクを前記目標トルク値よりも大きい暫定目標トルク値まで所定の減少率で減少させて、所定時間前記暫定目標トルク値を維持した後、前記モータの出力トルクを前記目標トルク値まで所定の減少率で減少させる、車両用変速機の制御装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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