JP4136978B2 - ハイブリッド車両の動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は有段式変速機を搭載するハイブリッド車両の動力伝達装置に関する。
車両の駆動源としてガソリンエンジンなどの内燃機関と電動モータとを併用するハイブリッド車両の駆動方式には、シリーズ式とパラレル式とシリーズ・パラレル式とがある。シリーズ式は発電機として作動する電動モータ(発電用モータ)により発電される電力をバッテリに充電し、駆動源として作動する電動モータ(駆動用モータ)により車両を駆動させる駆動方式であり、エンジンは発電用モータを駆動するために使用される。パラレル式はエンジンを駆動源の主体とし、エンジンに負荷がかかる発進時や加速時には電動モータを駆動源として作動させて駆動力を補助し、軽負荷時には電動モータを発電機として作動させてバッテリの充電を行なわせる駆動方式である。シリーズ・パラレル式は、エンジンに加えて、発電用モータと駆動用モータとを独立に有する車両の駆動方式である。シリーズ・パラレル式は駆動用モータ作動中でもエンジンにより発電用モータを作動させて発電し得る点でパラレル式と相違する一方、車両の走行状況に応じて、エンジン単体による駆動と、駆動用モータ単体による駆動と、双方を駆動源とする駆動とに切り換えて走行する点でパラレル式と共通する。
パラレル式やシリーズ・パラレル式の駆動方式を採用するハイブリッド車両の動力伝達装置には、車両の走行状況に応じてエンジン動力を効率良く伝達するため、複数の変速歯車列により構成される常時噛合い式の有段式変速機を搭載したものがある。たとえば、特許文献1に開示されるハイブリッド車両においては、同期切換機構つまりシンクロナイザーにより低速段と高速段の二段に切り換わる常時噛合い式の有段式変速機が組み込まれている。
一般のハイブリッド車両と同様、有段式変速機を搭載するハイブリッド車両においても、所定の車速以上で走行する車両を減速させる際には、電動モータを回生ブレーキとして作動させることによりバッテリの充電を行なっている。このとき、車両を減速させる運動エネルギーを発電により電気エネルギーに変換して制動力を得ていることから、エネルギーの回生量が大きいほど車両の減速度も大きくなる。これまでに、変速比の大小に係わらず回生量を同一に設定している車両や、特許文献1に開示されるように変速比のアップシフト時とダウンシフト時とで相違するように回生量を設定している車両がある。
特開2000−2327号公報
有段式変速機を搭載するハイブリッド車両においては、車両を減速させる際または降坂路を走行する際にはエンジンブレーキを作動させることができる。しかしながら、変速比が高速側だとエンジンブレーキが利きにくいため減速度もその分だけ小さく、逆に低速側だとエンジンブレーキが利きやすいため減速度もその分だけ大きく、この変速比の大小に伴う減速度のばらつきが乗員の快適性を損なっていた。
従来、この減速度のばらつきを緩和するため、変速比が高速側に設定された状態でエンジンブレーキを作動させる際には所定の燃料カットを行なって駆動力の発生を抑制するようにした技術や、変速比が低速側に設定された状態での減速度を緩和するために変速比が低速側のときの減速度に合わせて電動モータによる回生制動を一律に小さく設定するようにした技術が提案されている。しかしながら、前者の技術は燃料カットの範囲が高速側の変速比に制限されていることから燃料消費量の改善を図る上では十分な技術とは言えず、後者の技術はエネルギーの回生効率の改善を図る上では十分な技術とは言えない。
本発明の目的は、変速比の大小に係わらず、一定の減速度が得られるハイブリッド車両の動力伝達装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、燃料消費量およびエネルギー回生効率の改善を図ることが可能なハイブリッド車両の動力伝達装置を提供することにある。
本発明のハイブリッド車両の動力伝達装置は、エンジン動力が入力される変速機入力軸と、モータ動力が入力されるとともに前記変速機入力軸との間で複数の変速歯車列が構成される変速機出力軸とを備えるハイブリッド車両の動力伝達装置であって、前記変速歯車列を介さずに前記変速機出力軸に接続され、駆動力および回生制動力を発生させる駆動用モータが装着されるモータ駆動軸と、エンジン動力を前記変速歯車列に伝達する動力伝達状態とエンジン動力の伝達を遮断する遮断状態とに切り換わる同期切換機構と、減速度が等アクセル開度等車速で一定となるように、前記駆動用モータによる回生量を変速比の小さい前記変速歯車列が動力伝達状態にあるときよりも変速比の大きい前記変速歯車列が動力伝達状態にあるときの方を小さくする回生量制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、運転条件が等アクセル開度等車速のときに、変速比の小さい変速歯車列が動力伝達状態にあるときよりも変速比の大きい変速歯車列が動力伝達状態にあるときの方を小さく設定することにより、エンジンブレーキの大小による減速度のばらつきを緩和することができ、変速比の大小に係わらず一定の減速度を得ることができる。
本発明によれば、変速歯車列を介さずに駆動用モータが装着されるモータ駆動軸を変速機出力軸に直結することにより、回生制動時に動力伝達状態にある変速歯車列の変速比の大小に係わらず、所定の回生制動を行なうことができる。
本発明によれば、減速度のばらつきを緩和するため高速側の変速比に狭められていた燃料カットの範囲を低速側にも広げることができるので、燃料消費量の改善を図ることができる。また、変速比が高速側の時は回生量が大きく設定されるので、エネルギーの回生効率の改善を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の動力伝達装置の一部を示すスケルトン図である。
動力伝達装置10は2つの動力源としてエンジン20と駆動用モータ21とを備えており、このエンジン20は車両の進行方向に向けて配置されたクランク軸20aを備える縦置きエンジンとなっている。エンジン20と駆動用モータ21との間には、発電用モータ22、フロントディファレンシャル機構23そして有段式変速機24が設けられている。また、ギヤケース27に組み込まれる有段式変速機24は相互に平行となる変速機入力軸25と変速機出力軸26とを備えており、変速機入力軸25には入力クラッチ28と発電用モータ22とを介してエンジン20が連結される一方、変速機出力軸26にはフロントディファレンシャル機構23と駆動用モータ21とが連結されている。
ギヤケース27の車両前方側にはジェネレータケース29が組み付けられており、このジェネレータケース29内に発電用モータ22が収容されている。発電用モータ22はロータ22aとステータ22bとを備えており、ロータ22aはエンジン20のクランク軸20aに連結され、ステータ22bはロータ22aを囲むようにジェネレータケース29に固定されている。ロータ22aはクランク軸20aに連結されているため、エンジン20を駆動することによって発電が可能となる。
また、クランク軸20aにはロータ22aを介してエンジン出力軸30が連結されており、エンジン出力軸30はエンジン動力によって駆動される。エンジン出力軸30と変速機入力軸25との間には入力クラッチ28が設けられており、入力クラッチ28を締結することによってエンジン動力が変速機入力軸25に伝達され、締結を解除することによってエンジン動力の伝達は遮断される。なお、この入力クラッチ28は、電磁コイル28aを励磁することによって締結状態に切り換えられ、励磁を解除することにより遮断状態に切り換えられる電磁クラッチとなっている。
変速機入力軸25には2つの駆動歯車31a,32aが回転自在に設けられており、変速機出力軸26には2つの従動歯車31b,32bが固定されている。それぞれの駆動歯車31a,32aと従動歯車31b,32bとは常時噛み合って低速段と高速段の変速歯車列を形成しており、変速機入力軸25には低速段と高速段のいずれかを動力伝達状態に切り換える同期切換機構33が設けられている。この同期切換機構33はシンクロメッシュ機構となっており、変速機入力軸25に固定されるシンクロハブ33aと、これに常時噛み合うシンクロスリーブ33bとを備えている。シンクロスリーブ33bを駆動歯車31aに噛み合わせると低速段が動力伝達状態となり、駆動歯車32aに噛み合わせると高速段が動力伝達状態となる。シンクロスリーブ33bは図示しないシフトリンクを介してシフトアクチュエータに連結されており、シフトアクチュエータの駆動力によってエンジン動力を伝達する動力伝達状態とエンジン動力の伝達を遮断する遮断状態とに切り換わるようになっている。
入力クラッチ28を締結するとともに、低速段または高速段を動力伝達状態に切り換えることにより、変速機出力軸26はエンジン動力によって駆動される。このような変速機出力軸26の一端には、フロントディファレンシャル機構23のリングギヤ34に噛み合うドライブピニオンギヤ35が固定されており、変速機出力軸26を経たエンジン動力がフロントディファレンシャル機構23を介して左右の前輪に分配されるようになっている。
また、ギヤケース27内には変速機出力軸26に平行となって連結軸36が回転自在に収容されている。連結軸36には伝達歯車37が固定されており、この伝達歯車37に常時噛み合う伝達歯車38が変速機出力軸26に固定されている。なお、変速機出力軸26と連結軸36とは車幅方向にずれており、作図の便宜上、図2において連結軸36と伝達歯車37とは破線で示している。
ギヤケース27の車両後方側にはモータケース40が取り付けられており、このモータケース40内に駆動用モータ21が組み込まれている。駆動用モータ21はロータ21aとステータ21bとを備えており、ステータ21bはロータ21aを囲むようにモータケース40に固定されている。ロータ21aに固定されるモータ駆動軸21cは、ロータ21aの両端からそれぞれ突出するようになっており、モータ駆動軸21cの一端が連結軸36にスプライン結合されている。このように、変速機出力軸26にはモータ駆動軸21cが連結されており、駆動用モータ21を駆動することによって、変速機出力軸26にはエンジン動力だけでなくモータ動力の伝達が可能となっている。
また、モータケース40の車両後方側にはトランスファケース41が取り付けられており、トランスファケース41内には後輪に対して動力を伝達するトランスファ機構42が組み込まれている。トランスファ機構42は、モータ駆動軸21cの他端にスプライン結合されるトランスファ入力軸43と、これに平行に配置されるトランスファ出力軸44とを備えている。トランスファ入力軸43とトランスファ出力軸44とは歯車列45を介して噛み合っており、モータ駆動軸21cからの動力はトランスファ出力軸44に伝達されるようになっている。
トランスファケース41内にはトルク配分機構として、トランスファ出力軸44上に組み込まれる電子制御式のカップリング46が収容されている。このカップリング46はトランスファ出力軸44のスプライン部に結合される連結軸47を備え、この連結軸47に固定されたハブ47aには摩擦プレート48が装着されている。摩擦プレート48に接触する摩擦プレート49が後輪出力軸50に固定されたドラム50aに装着されている。後輪出力軸50にはスプラインが設けられ、このスプライン部にはジョイント51がスプライン結合されており、このジョイント51には図示しないリヤディファレンシャル機構を駆動するプロペラシャフトが連結されている。トランスファケース41内には電磁コイル52が組み込まれており、カップリング46は、電磁コイル52を励磁することによって締結状態に切り換えられ、励磁を解除することにより遮断状態に切り換えられる電磁クラッチとなっている。
電磁コイル52を励磁してカップリング46を締結状態に切り換えることにより、前輪だけでなく後輪に対しても動力を伝達することができる。しかも、電磁コイル52に対する通電電流の大きさに応じてカップリング46の締結力を制御することができるため、車両の走行状態に応じて前後輪間のトルク分配比を100:0〜50:50の範囲で設定することができる。
駆動用モータ21を駆動制御するため、駆動用モータ21にはインバータ53を介して高電圧バッテリ54が接続されている。高電圧バッテリ54からの直流電流は、インバータ53によって交流電流に変換された後に駆動用モータ21のステータコイル21dに供給される。インバータ53はステータコイル21dに供給する電力の周波数や電圧を調整することにより、走行状況に応じて駆動用モータ21の駆動状態を制御することができる。また、発電用モータ22のステータコイル22cもインバータ53を介して高電圧バッテリ54に接続されており、発電された交流電流はインバータ53によって直流電流に変換されて高電圧バッテリ54に充電されるようになっている。さらには、インバータ53を介して発電用モータ22に電力を供給することができるため、発電用モータ22をスタータモータとして作動させることもできる。
このような動力伝達装置10が搭載されたハイブリッド車両は、エンジン20と駆動用モータ21とを動力源とし、車両の走行状況に応じて、駆動用モータ21のみで車両を駆動するモータ走行モードとエンジン20のみで車両を駆動するエンジン走行モードと、両方の動力を用いて車両を駆動するパラレル走行モードとに選択的に切り換えて走行することができる。たとえば、駆動トルクが要求される発進時には駆動用モータ21を用いてモータ走行モードで車両を駆動し、車速の上昇とともにエンジン20を用いてエンジン走行モードで車両を駆動する。高速走行中に加速する場合などの高負荷時には、駆動用モータ21とエンジン20とを併用したパラレル走行モードで車両を駆動する。一方、低負荷走行時には、エンジン動力を動力源として発電用モータ22により発電し、発電された電力エネルギーをバッテリ54に充電することができる。エンジン20の始動時には発電用モータ22を駆動源として作動させてクランク軸20aを回転させることができ、更に制動時には駆動用モータ21を発電機として作動させることにより回生された電力をバッテリ54に充電することができる。
モータ駆動軸21cは伝達歯車37,38により変速機出力軸26に直結されているので、エンジン動力が変速機出力軸26に伝達されるときには、エンジン動力はモータ駆動軸21cにも伝達される。そして、モータ駆動軸21cはトランスファ出力軸44に連結されているので、エンジン動力はモータ駆動軸21cを介してトランスファ出力軸44に伝達され、図示しないプロペラシャフトおよび後輪用の差動歯車機構を介してエンジン動力が後輪に伝達される。モータ駆動軸21cには駆動用モータ21が装着されているので、モータ動力をモータ駆動軸21cに直接伝達し、モータ動力のみ又はこれにエンジン動力を付加して後輪に伝達することもできる。
図2は図1に示す動力伝達装置の制御回路を示すブロック図であり、ハイブリッドシステムを制御するハイブリッドECU(H−ECU) 55と変速操作を制御するトランスミッションECU(T−ECU)56とを有する回生量制御手段としての制御部57には、車速を検出する車速センサ58、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ59、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ60、バッテリ54の残量を検出するバッテリセンサ61、およびブレーキペダルの踏み込み量に応じて発生するマスターシリンダー内の油圧を検出するブレーキセンサ62その他のセンサから検出信号が入力されるようになっている。
これらの検出信号をもとに、ハイブリッドECU55では、要求される駆動力に対してエンジン20および駆動用モータ21のそれぞれが分担するトルクを算出してエンジン20のスロットル開度や駆動用モータ21の回転を制御したり、バッテリ54の残量に応じて発電用モータ22およびエンジン出力を制御する。一方、トランスミッションECU56では、車速やアクセル開度等の検出信号をもとに、入力クラッチ28の締結状態を制御したり、上述のシフトアクチュエータ63を作動させて有段式変速機24で設定される変速比を制御したりする。これらの制御を行なうため、制御部57には制御信号を演算するマイクロプロセッサ、制御プログラム、演算式、およびマップデータなどを格納するROMや一時的にデータを格納するRAMなどが設けられており、ハイブリッドECU55およびトランスミッションECU56の間では、ブレーキ要求、車速、アクセル開度、変速段などのデータが相互に通信可能となっている。
エンジン動力を変速機出力軸26に伝達する場合には、シンクロスリーブ33bを低速段の変速歯車列を構成する駆動歯車31aか、高速段の変速歯車列を構成する駆動歯車32aのいずれかに噛み合わせる。一方、変速歯車列のいずれかが動力伝達状態にあるときには、動力伝達状態にある変速歯車列を介してエンジンブレーキを作動させることができる。このときのエンジンブレーキによる減速度は、変速比の小さい高速側だと小さく、逆に変速比の大きい低速側だと大きくなる。本発明にあっては、変速比の大小に係わらず一定の減速度を得るために、駆動用モータ21による回生制動を変速比が高速側の時は大きく低速側の時は小さく設定することにより、エンジンブレーキの大小による減速度のばらつきを緩和させる。
図3は本発明の動力伝達装置における回生量制御の処理手順を示すフローチャートである。車両がパラレル走行モードで走行されるときに実行される(ステップS1参照)。ステップS2では、車速やブレーキ踏み込み量などに基づいて設定される回生条件が成立しているか否かの判断がなされる。この回生条件が成立している場合にはエンジンブレーキによる制動に加えて駆動用モータ21による回生制動が行なわれることになる。なお、本発明はエンジンブレーキを作動させることが可能な状態つまり変速歯車列のいずれかが動力伝達状態にあれば適用することができるので、パラレル走行モードで走行する場合(ステップS1参照)に限られることなく、エンジン走行モードで走行する場合にも適用することができる。
ステップS3ではトランスミッションECU56よりハイブリッドECU55へ変速比に関するデータが伝達され、続くステップS4では変速比に関するデータに基づいて駆動用モータ21による回生量の算出が行なわれる。上述の通り、本発明にあっては、変速比の大小に係わらず一定の減速度が得られるように、変速比の大小により変化するエンジンブレーキの利き具合に応じて、エンジンブレーキの差に起因する減速度の大小を埋めるように駆動用モータ21による回生量を制御する。図1に示す動力伝達装置10では二段の変速歯車列が構成されエンジンブレーキの利き具合も二段階に分かれているので、それぞれの段階に応じて回生量が算出されることになる。ハイブリッドECU55では、この算出された回生量に基づいてステータコイル21dに対する通電電流を制御し、駆動用モータ21による回生量を制御する。モータ駆動軸21cは変速歯車列を介さずに変速機出力軸26に直結されているので、回生制動時に噛み合わされている変速歯車列の変速比の大小に係わらず、変速段に応じて所定の回生制動を行なうことができる。
本発明によれば、運転条件が等アクセル開度等車速のときに、変速比が高速側の時は回生量を大きく低速側の時は回生量を小さく設定することにより、エンジンブレーキの大小による減速度のばらつきが緩和することができ、変速比の大小に係わらず一定の減速度を得ることができる。これより、車両を減速させる際または降坂路を走行する際に狭められる燃料カットの範囲を低速側に広げても減速度にばらつきを生じることがなく、燃料消費量の改善を図ることができる。上述の通り、変速比が高速側の時は回生量が大きく設定されるので、エネルギーの回生効率の改善を図ることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する動力伝達装置10は、シリーズ・パラレル式のハイブリッド車両に搭載される動力伝達装置10であるが、パラレル式のハイブリッド車両に搭載される動力伝達装置に本発明を適用するようにしても良い。さらに、四輪駆動用の動力伝達装置10に限られることはなく、二輪駆動用の動力伝達装置に本発明を適用しても良い。
本発明の一実施の形態であるハイブリッド車両の動力伝達装置の一部を示すスケルトン図である。 図1に示す動力伝達装置の制御回路を示すブロック図である。 本発明の動力伝達装置における回生量制御の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 動力伝達装置
20 エンジン
21 駆動用モータ
21c モータ駆動軸
22 発電用モータ
24 有段式変速機
25 変速機入力軸
26 変速機出力軸
33 同期切換機構
53 インバータ
54 高電圧バッテリ
55 ハイブリッドECU(H−ECU)
56 トランスミッションECU(T−ECU)
57 制御部

Claims (1)

  1. エンジン動力が入力される変速機入力軸と、モータ動力が入力されるとともに前記変速機入力軸との間で複数の変速歯車列が構成される変速機出力軸とを備えるハイブリッド車両の動力伝達装置であって、
    前記変速歯車列を介さずに前記変速機出力軸に接続され、駆動力および回生制動力を発生させる駆動用モータが装着されるモータ駆動軸と、
    エンジン動力を前記変速歯車列に伝達する動力伝達状態とエンジン動力の伝達を遮断する遮断状態とに切り換わる同期切換機構と、
    減速度が等アクセル開度等車速で一定となるように、前記駆動用モータによる回生量を変速比の小さい前記変速歯車列が動力伝達状態にあるときよりも変速比の大きい前記変速歯車列が動力伝達状態にあるときの方を小さくする回生量制御手段とを有することを特徴とするハイブリッド車両の動力伝達装置。
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