JP6209045B2 - レーザー用シャッター、レーザー加工装置 - Google Patents
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Description
パルス波レーザーは、高いピークのパルスエネルギーでありながら平均エネルギーが低いので、CWレーザーよりも熱の影響が少ない加工が可能である。パルス波レーザーは、ある範囲の繰返し周波数の変更が可能である。パルスの幅は、固定または定められた範囲で変更が可能なものがある。
CWレーザーは、連続してレーザーを照射することが可能だが、準連続発振レーザー、すなわちQCW(Quasi Continuous Wave)レーザーは、kHz台でスイッチングまたは変調が可能である。
それぞれのレーザー装置は、使い方と被加工物によって、異なる作用や加工結果をもたらす。
具体的には、例えば、ガルバノメーターを内蔵したスキャナーによって、レーザー光を所定の位置から走査して加工する方法がある。
また、スキャナーとX−Y加工テーブルを組み合わせて、繰り返しパターンを行う方法もある。
加工の例としては、切断、溶接、穴あけ、表面処理、改質、スクライブ、電子回路切断、半導体アニーリングなど種々の加工実態がある。
また、レーザー光を、機械的なシャッターまたは光学的なシャッターで遮断して、レーザー光の照射をON/OFF制御する方法もある。
機械的なシャッターの具体的な構成は、例えば、金属板または金属ブロックなどにレーザー光を受けてエネルギーを吸収し遮断するものや、高速回転するチョッパー・ディスクがある(例えば、特許文献1〜特許文献2を参照。)。
光学的なシャッターの具体的な構成は、例えば、ミラーで反射させて、レーザーでエネルギーを供給または遮断する方法や、光透過特性が変化する特性を有する材料を使用する方法、音響光学素子の組み合わせによるものが考えられている(例えば、特許文献3〜特許文献4を参照)。高速切り替えの一例として、ポリゴンミラーがある。
また、パルス波レーザーの場合、パルスの重なり具合によって、レーザーによる熱影響及び加工状況に変化をもたらす。
しかしながら、例えば、パルス幅が1ピコ秒から100ピコ秒、繰り返し周波数が数KHz台からMHz台のパルス波レーザーで、レーザーのON/OFFの制御に制御回路及びインターフェースを経由する場合、ミリ秒台の時間を要する場合がある。
このようにレーザーのON/OFF制御に時間を要するため、レーザービームと被加工材料の同期が可能な高速シャッターを得ることは困難である。
そのため、従来のレーザー加工装置では、高速スイッチングの実現が困難であった。
さらに、アパチャー以外の表面が反射材であり、反射材で反射されたレーザー光を吸収するレーザー吸収体が配置されている。これにより、レーザー光がアパチャー以外の部分に当たったときには、反射材で反射させてレーザー吸収体で吸収させることができる。
そして、シャッターを回転させることにより、レーザー光を、アパチャーの内部を通過する状態と、反射材で反射されて遮断される状態とを、切り替えることが可能になり、レーザー光をON/OFF制御することができる。このとき、シャッターの回転駆動を高速で行えば、レーザー光を高速でON/OFF制御することが可能になる。
また、シャッターの外形が円柱形または球形といった、中心線を中心とする回転体であり、強固な立体構造を有し、中心線を通る軸の周りに回転駆動させるため、回転の際の空気抵抗を受けにくい。これにより、シャッターの回転速度を高くしても、安定して回転させることができる。
また、レーザー光を遮断する際には、シャッターの表面の反射材でレーザー光を反射させて、レーザー吸収体に吸収させることができる。これにより、チョッパー・ディスクを使用した場合と比較して、シャッターが吸収するレーザー光の量を大幅に低減することができ、光源に高出力のレーザーを使用することが可能になる。
また、複数個のうちの2個のアパチャーの間を通過するレーザー光の光路が、円柱形の中心線や球形の中心からオフセットされるように、アパチャーが形成されている。これにより、シャッターに入力されるレーザー光が、このアパチャー間の光路を通過するように光源部(レーザー発振器など)を配置すれば、アパチャー以外の反射材の部分にレーザー光が当たるときに、垂直には当たらないため、反射して光源部側に戻る光量がほとんどない。これにより、光源部の損傷を防止することが可能となる。
さらに、アパチャー以外の表面が反射材であり、反射材で反射されたレーザー光を吸収するレーザー吸収体が配置されている。これにより、レーザー光がアパチャー以外の部分に当たったときには、反射材で反射させてレーザー吸収体で吸収させることができる。
そして、シャッターを回転させることにより、レーザー光を、アパチャーの内部を通過する状態と、反射材で反射されて遮断される状態とを、切り替えることが可能になり、レーザー光をON/OFF制御することができる。このとき、シャッターの回転駆動を高速で行えば、レーザー光を高速でON/OFF制御することが可能になる。
また、シャッターの外形が半球形または円錐形といった、中心線を中心とする回転体、もしくは多角錐形であり、強固な立体構造を有し、中心線を通る軸の周りに回転駆動させるため、回転の際の空気抵抗を受けにくい。これにより、シャッターの回転速度を高くしても、安定して回転させることができる。
また、レーザー光を遮断する際には、シャッターの表面の反射材でレーザー光を反射させて、レーザー吸収体に吸収させることができる。これにより、チョッパー・ディスクを使用した場合と比較して、シャッターが吸収するレーザー光の量を大幅に低減することができ、光源として高出力のレーザーを使用することが可能になる。
また、シャッターにおいて、半球形の球面や円錐形または多角錐形の側面に、アパチャーが形成されている。これにより、シャッターに入力されるレーザー光が、このアパチャー間の光路を通過するように光源部を配置すれば、アパチャー以外の反射材の部分にレーザー光が当たるときに、垂直には当たらないため、反射して光源部側に戻る光量がほとんどない。これにより、光源部の損傷を防止することが可能となる。
また、光源部の光源として高出力のレーザーを使用することが可能になる。
さらに、反射光による光源部の損傷を防止することが可能になる。
また、レーザーの光路中にミラーや音響光学素子などの光学的スイッチを使用しないので、レーザー発振器のピーク出力値や光学的品質を変えることがなく、平均出力を下げて、熱の影響の少ないレーザー加工装置を実現することが可能である。
これにより、レーザー加工装置においては、加工条件を広げることが可能となる。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第2の実施の形態の変形例
4.第3の実施の形態
5.第4の実施の形態
6.第5の実施の形態
本発明の第1の実施の形態のレーザー加工装置の概略構成図(斜視図)を、図1に示す。
図1に示すレーザー加工装置1は、レーザー光を発生させる光源部と、光源部からのレーザー光をON/OFF制御するシャッター部と、被加工材にレーザー光を照射して被加工材の加工を行う加工部を備えている。
シャッター部は、上下に配置された第1のシャッターユニット11及び第2のシャッターユニット31と、これらのシャッターユニット11,31を制御する制御装置57とから成る。これらの構成によって、光源部からのレーザー光の通過と遮断を切り替えて、ON/OFF制御する。
加工部は、被加工材52が載置され、X方向とY方向に移動可能な、X−Yテーブル53と、レーザー光を被加工材52に照射する光学系ユニット50から成る。
レーザー発振器2には、CWレーザー、パルス波レーザーのいずれも使用することが可能であり、シングルモード、マルチモードを問わず、ほとんどの既存のレーザー発振器を使用することが可能である。また、レーザー発振器を構成するレーザーも、固体レーザー、半導体レーザー、レーザー励起レーザーなど、各種のレーザーを採用することが可能である。加工する対象の被加工材52の材料や、加工に使用するレーザー光の波長に応じて、適切なレーザー発振器を使用する。
ビームエクスパンダー4は、レーザー発振器2から出射したコリメート・レーザー光3に対して、光径を広げて、第1のシャッターユニット11に入力される入力レーザー12とする。
反射材19は、詳細を後述するように、円筒形シャッター14自体を金属などの材料で形成して反射材19としても良く、円筒形シャッター14の材料の表面に反射膜を形成して反射材19としても良い。
また、円筒形シャッター14と、スピンドル・モーター24とは、軸21に設けられたカプラー25で接続されている。
スピンドル・モーター24の図中右側の側面には、インターフェース26が設けられている。そして、このインターフェース26と制御装置57との間に、水冷配管、エアーベアリング用空気配管、電機系配線がそれぞれ接続されている。
スピンドル・モーター24は、その回転数の制御や、第2のシャッターユニット31との同期の制御が、制御装置57によって行われる。
なお、レーザー・エネルギーが強い場合には、円筒形シャッター14や軸21などを冷却することが望ましい。
円筒形シャッター14のアパチャー15の大きさは、通過するレーザー光の光束より、少し大きい程度となっている。
また、2箇所のアパチャー15は、通過するレーザー光の光路が、円筒形シャッター14の中心線からオフセットされるように形成されている。即ち、2箇所のアパチャー15を結ぶ線は、円筒の直径ではなく、弦となっている。
そして、円筒形シャッター14が回転して、2箇所のアパチャー15が上下になったときにレーザー光が通るように、光源部と円筒形シャッター14が相対配置されている。これにより、円筒形シャッター14に入力レーザー12が当たる位置は、アパチャー15の位置に対応して、円筒形シャッター14の中心線の真上からオフセットされている。
入力レーザー12がアパチャー15に当たったときは、アパチャー15を通過して、下側のアパチャー15から出射されて、出力レーザー13となる。
入力レーザー12がアパチャー15以外の部分に当たったときには、入力レーザー12が円筒形シャッター14の表面の反射材19で反射される。このとき、入力レーザー12が円筒形シャッター14の中心線の真上からオフセットされた位置に照射されるので、反射材19で反射された入力レーザー12は、入射側に戻ることなく、レーザー吸収ブロック22に向かい、レーザー吸収ブロック22で吸収される。
また、円筒形シャッター14に反射率の高い材料を使用して、そのまま反射材19としても良く、円筒形シャッター14に反射率の高くない材料を使用して、表面に反射率の高い材料によって反射膜を形成して反射材19としても良い。
円筒形シャッター14の軸21は、円筒形シャッター14の外側に接続された構成も、円筒形シャッター14の内部を貫通して形成された構成も、いずれも可能である。円筒形シャッター14は、高速回転に対応するために軽量化することが望ましく、また、回転の精度を向上させるためにバランスの工夫をすることが望ましい。
円筒形シャッター14に反射率の高い材料を使用した場合には、円筒形シャッター14の内面に吸収材をコーティングする。
円筒形シャッター14に吸収材を使用した場合には、内面はそのままとする。
また、円筒形シャッター14の材料に、反射率や吸収率は高くないが、軽くて丈夫な材料を使用して、表面に反射膜を形成して、内面に吸収材をコーティングしても良い。
また、レーザー吸収ブロック22が、レーザーパワーメーターのセンサーを兼ねる構成としても良い。このような構成とした場合、レーザーが常時反射する場所において、レーザーパワーの測定が可能となる。
また、円筒形シャッター34と、スピンドル・モーター44とは、軸41に設けられたカプラー45で接続されている。
スピンドル・モーター44の図中右側の側面には、インターフェース46が設けられている。そして、このインターフェース46と制御装置57との間に、水冷配管、エアーベアリング用空気配管、電機系配線がそれぞれ接続されている。
スピンドル・モーター44は、その回転数の制御や、第1のシャッターユニット11との同期の制御が、制御装置57によって行われる。
なお、レーザー・エネルギーが強い場合には、円筒形シャッター34や軸41などを冷却することが望ましい。
そして、円筒形シャッター34が回転して、2箇所のアパチャー35,36,37が上下になったときにレーザー光が通るように、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14と第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34が相対配置されている。これにより、円筒形シャッター34に入力レーザー32が当たる位置は、アパチャー35,36,37の位置に対応して、円筒形シャッター34の中心線の真上からオフセットされている。
入力レーザー32がアパチャー35,36,37に当たったときは、アパチャー35,36,37を通過して、下側のアパチャー35,36,37から出射されて、出力レーザー33となる。
入力レーザー32がアパチャー35,36,37以外の部分に当たったときには、入力レーザー32が円筒形シャッター34の表面の反射材39で反射される。このとき、入力レーザー32が円筒形シャッター34の中心線の真上からオフセットされた位置に照射されるので、反射材39で反射された入力レーザー32は、入射側に戻ることなく、レーザー吸収ブロック42に向かい、レーザー吸収ブロック42で吸収される。
また、円筒形シャッター34に反射率の高い材料を使用して、そのまま反射材39としても良く、円筒形シャッター34に反射率の高くない材料を使用して、表面に反射率の高い材料によって反射膜を形成して反射材39としても良い。
円筒形シャッター34の軸41は、円筒形シャッター34の外側に接続された構成も、円筒形シャッター34の内部を貫通して形成された構成も、いずれも可能である。円筒形シャッター34は、高速回転に対応するために軽量化することが望ましく、また、回転の精度を向上させるためにバランスの工夫をすることが望ましい。
また、レーザー吸収ブロック42が、レーザーパワーメーターのセンサーを兼ねる構成としても良い。このような構成とした場合、レーザーが常時反射する場所において、レーザーパワーの測定が可能となる。
左側のアパチャー35は、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14のアパチャー15と同様に、通過するレーザー光の光束より少し大きい程度に形成されている。
中央のアパチャー36は、通過するレーザー光の光束よりも十分に大きい、矩形状に形成されている。
右側のアパチャー37は、左側に向かうほど開口幅が狭くなる、扇形に形成されている。この構成により、ラック・ピニオンギアー48の動作で、このアパチャー37に入力レーザー32が当たる位置を変えることにより、入力レーザー32に対するアパチャー37の開口幅を変えて、バースト波レーザーの発生タイミングを変えることが可能である。そして、ラック・ピニオンギアー48を連続的に動作させることにより、バースト波レーザーの発生タイミングを連続的に変えることも可能になる。なお、この扇形のアパチャー37の代わりに菱形のアパチャーを形成しても、同様の作用効果が得られる。
図1では、入力レーザー32が通る位置には、円筒形シャッター34の中央のアパチャー36があり、入力レーザー32がアパチャー36を通過し、下側のアパチャー36から出射して、出力レーザー33となっている。
光学系ユニット50に入力された出力レーザー33は、光学系ユニット50によって集束されることにより、集光レーザー51となり、この集光レーザー51が結像して被加工材52に照射され、被加工材52が加工される。
そして、被加工材52が載置されたX−Yテーブル53を、X軸方向(矢印54)またはY軸方向(矢印55)に動かすことにより、被加工材52の加工される位置を変えることができる。
これに対して、第1のシャッターユニット11でレーザー光が遮断されている状態を図2に示し、第2のシャッターユニット31でレーザー光が遮断されている状態を図3に示す。なお、図2及び図3では、レーザー発振器2及び制御装置57などの図示を省略している。
図2では、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14において、アパチャー15以外の部分に、入力レーザー12が当たっている。そして、入力レーザー12が、円筒形シャッター14の表面の反射材19で反射されて斜め上方に向かう反射光18となり、レーザー吸収ブロック22で吸収される。
図3では、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34において、アパチャー35,36,37以外の部分に入力レーザー32が当たっている。そして、入力レーザー32が、円筒形シャッター34の表面の反射材39で反射されて斜め上方に向かう反射光38となり、レーザー吸収ブロック42で吸収される。なお、この図3では、図1と同様に、入力レーザー32が通る位置には、円筒形シャッター34の中央のアパチャー36がある。
図1のレーザー発振器2としてCWレーザーを使用した場合のタイミングチャートを、図4に示す。なお、図4においては、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34を、2つのアパチャー36間に形成された貫通路以外が充填され、表面が反射材39とされた構成としている。円筒形シャッター34は、表面が反射材39であり、内部が完全に空洞とされた円筒形状の構成としても良い。
第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14は、その回転(矢印20)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印64)。これにより、CWレーザーON63の状態において、円筒形シャッター14のアパチャー15の径の大きさ及び円筒形シャッター14の回転速度によって決まる、CWバースト波65が得られる。
続いて、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14からのレーザー出力13を、レーザー入力32として、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34に照射する。
第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34は、その回転(矢印40)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印66)。これにより、円筒形シャッター34のアパチャー36の開口度と回転(矢印40)の速度によってON/OFFする、レーザー出力33となり、CWレーザーによるバースト波67が得られる。
図4において、CWバースト波65では、5つの等間隔のパルスが得られており、バースト波67では、円筒形シャッター34によって一部のパルスが遮断されたことにより、3つのパルスが得られている。
そして、例えば、最高出力2kWのCWファイバーレーザーをレーザー発振器2に用いて、ピーク・エネルギー2kWのバースト波67が得られる。
図1のレーザー発振器2としてパルス波レーザーを使用した場合のタイミングチャートを、図5に示す。
図4の場合と同様に、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14は、その回転(矢印20)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印64)。これにより、パルス波レーザーON63aの状態において、円筒形シャッター14のアパチャー15の径の大きさ及び円筒形シャッター14の回転速度によって決まる、パルス波レーザーのバースト波65aが得られる。
続いて、第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14からのレーザー出力13を、レーザー入力32として、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34に照射する。
図4の場合と同様に、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34は、その回転(矢印40)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印66)。これにより、円筒形シャッター34のアパチャー36の開口度と回転(矢印40)の速度によってON/OFFする、レーザー出力33となり、パルス波レーザーによるバースト波67aが得られる。
図5において、パルス波レーザーのバースト波65aでは、5組の等間隔のパルス群が得られており、バースト波67aでは、円筒形シャッター34によって一部のパルス群が遮断されたことにより、3つのパルス群が得られている。
例えば、1パルスのピーク・エネルギー6μJで繰り返し周波数4MHzのパルス波ファイバーレーザーをレーザー発振器2に用いて、繰り返し周波数が低い、バースト波65a及びバースト波67aが得られる。
拡大波形71に示すように、レーザー発振器2のパルス波は、パルスの高さが揃っている。これに対して、拡大波形72に示すパルス波レーザーのバースト波65aと、拡大波形73に示すバースト波67aは、円筒形シャッター14のアパチャー15の内外にレーザー光が掛かったときのパルスの高さが低くなっている。
例えば、毎分20万回転のスピンドル・モーターでは毎秒3,333回転となり、図1に示すように第1のシャッターユニット11の円筒形シャッター14のアパチャー15が1組2個である場合には、3.3kHzの繰り返し周波数が得られる。
特に、図5に示したような、高い周波数のパルス列を低い周波数の周期で繰り返すバースト波65a,67aを被加工材52に照射する、バーストモードを採用することにより、熱の影響の非常に少ない加工が可能となる。
ただし、シャッターを超高速で回転させる場合には、ベアリングよりもエアーベアリングを、シャッターやスピンドル・モーターの軸に用いることが望ましい。
円柱形シャッターを使用する場合、円柱形シャッターの表面の2箇所のアパチャーを結ぶ貫通路を、円柱形シャッターの内部に形成する。そして、貫通路の内壁でレーザー光が乱反射しないように、吸収材によって円柱形シャッターを形成するか、貫通路の内壁に吸収材をコーティングすることが望ましい。
なお、シャッターを高速で回転させて使用する場合には、軽金属をシャッターに採用したり、シャッターへの加工によって軽量化を施したりすることが望ましい。
これらのシャッターの配置を逆にして、光源部側の第1のシャッターユニットのシャッターを低速で回転させ、加工部側の第2のシャッターユニットのシャッターを高速で回転させる構成としても良い。
また、シャッターユニットを3つ以上配置しても構わない。
次に、本発明のレーザー加工装置の第2の実施の形態の概略構成図を、図6A及び図6Bに示す。図6A及び図6Bは、本実施の形態における、第1のシャッターユニット11のシャッター14Xの断面図(中心線に垂直な面における断面図)を示している。
なお、レーザー加工装置のその他の構成(光源部、第2のシャッターユニット、加工部)は、図示を省略しているが、図1に示した第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成とする。
シャッター14Xの表面は、第1の実施の形態の円筒形シャッター14と同様に、反射材19となっている。
アパチャー15Xの大きさは、図1の第1の実施の形態のアパチャー15と同様に、レーザー光の光束より少し大きい程度となっている。また、各アパチャー15Xを結ぶように、充填された材料を貫通する貫通路27が、4本形成されている。
なお、貫通路27の内壁は、レーザー光を吸収する吸収材とすることが望ましい。そのため、円柱内に充填する材料を吸収材とするか、貫通路27の内壁に吸収材をコーティングする。
第1の実施の形態では、円筒形シャッター14の1回転で1回レーザー光が通過していたので、本実施の形態では、同じシャッターの回転数で、第1の実施の形態の4倍のパルスもしくはパルス群が得られることになる。
第1のシャッターユニット11のシャッター14Xは、その回転(矢印20)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印68)。これにより、CWレーザーON63の状態において、シャッター14Xのアパチャー15Xの径の大きさ及びシャッター14Xの回転速度によって決まる、CWバースト波69が得られる。
シャッター14Xの1/4回転毎に、貫通路27をレーザー光が通過して、CWバースト波69においてパルスが得られている。図7では5つのパルスを示しているが、境界部にあるパルスを2つ示しているため、シャッター14Xが1回転する間に、CWバースト波69として、パルスが4つ得られる。
第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34は、その回転(矢印40)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印66)。これにより、円筒形シャッター34のアパチャー36の開口度と回転(矢印40)の速度によってON/OFFする、レーザー出力33となり、CWレーザーによるバースト波70が得られる。
図7において、シャッター14Xの1回転の期間(1サイクル)74に、CWバースト波69では、4つの等間隔のパルスが得られており、バースト波70では、円筒形シャッター34によって4つ目のパルスが遮断されたことにより、3つのパルスが得られている。
そして、例えば、最高出力2kWのCWファイバーレーザーをレーザー発振器2に用いて、ピーク・エネルギー2kWのバースト波69が得られる。
図7の場合と同様に、第1のシャッターユニット11のシャッター14Xは、その回転(矢印20)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印68)。これにより、パルス波レーザーON63aの状態において、シャッター14Xのアパチャー15Xの径の大きさ及びシャッター14Xの回転速度によって決まる、パルス波レーザーのバースト波69aが得られる。図8では5つのパルス群を示しているが、境界部にあるパルス群を2つ示しているため、シャッター14Xが1回転する間に、パルス波レーザーのバースト波69aとして、パルス群が4つ得られる。
図7の場合と同様に、第2のシャッターユニット31の円筒形シャッター34は、その回転(矢印40)に従って、図の左から右の状態に遷移する(矢印66)。これにより、円筒形シャッター34のアパチャー36の開口度と回転(矢印40)の速度によってON/OFFする、レーザー出力33となり、パルス波レーザーによるバースト波70aが得られる。
図8において、シャッター14Xの1回転の期間(1サイクル)74に、バースト波69aでは、4つの等間隔のパルス群が得られており、バースト波70でaは、円筒形シャッター34によって4つ目のパルス群が遮断されたことにより、3つのパルス群が得られている。
例えば、1パルスのピーク・エネルギー6μJで繰り返し周波数4MHzのパルス波ファイバーレーザーを用いて、繰り返し周波数が低い、バースト波69a及びバースト波70aが得られる。
特に、図8に示したような、高い周波数のパルス列を低い周波数の周期で繰り返すバースト波69a,70aを被加工材に照射する、バーストモードを採用することにより、熱の影響の非常に少ない加工が可能となる。
(変形例1)
ここで、第2の実施の形態に対する変形例として、第1のシャッターユニットのシャッターの断面図を、図9A及び図9Bに示す。
この円筒形シャッター14Yは、等間隔に4つのアパチャー15Yが形成され、表面が反射材19とされている。そして、円筒形シャッター14Yの内部は、空洞となっている。
その他の構成は、図6A及び図6Bに示した、第2の実施の形態と同様である。
また、第2の実施の形態に対する他の変形例として、第1のシャッターユニットのシャッターの断面図を、図10A及び図10Bに示す。
この円筒形シャッター14Zは、等間隔に4つのアパチャー15Zが形成され、表面が反射材19Zとされている。そして、円筒形シャッター14Zの内部は、中心部が軸21Zの周囲のある程度の厚さまで円柱状に充填され、円柱状の部分と表面の円筒の部分との間が空洞となっている。そして、矢印20Zで示すように軸21Zの周りに回転する。
アパチャー15Zは、図6のアパチャー15Xや図9のアパチャー15Yよりも大きく形成され、入力レーザー12の光束よりも十分に大きく形成されている。
また、本例のレーザー吸収ブロック22Zは、他の例のレーザー吸収ブロック22よりも少し大きく形成されている。
その他の構成は、図6A及び図6Bに示した、第2の実施の形態と同様である。
本発明の第3の実施の形態のレーザー加工装置の概略構成図(斜視図)を、図11に示す。
本実施の形態では、図11に示すレーザー加工装置81において、第1のシャッターユニット11a及び第2のシャッターユニット31aを、第1の実施の形態のレーザー加工装置1とは異なる構成としている。
なお、光源部及び加工部は、図1に示した第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成である。
半球形シャッター14aは、外形が半球形であり、その球面(半球の端部の平面を含まない部分)に、レーザー光を通すアパチャー15aが設けられ、中心にある軸21aの周りに回転可能な構成とされている。
そして、半球形シャッター14aは、半球形シャッター14aを回転させるスピンドル・モーター24に接続されている。
なお、第1のシャッターユニット11aのうち、スピンドル・モーター24、エアーベアリング23、カプラー25、インターフェース26は、それぞれ第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成である。
半球形シャッター14aの球面に、アパチャー15aが数箇所形成されており、これらのアパチャー15aの間をレーザー光が通過することができる。
アパチャー15aの大きさは、通過するレーザー光の光束より、少し大きい程度となっている。
また、アパチャー15aは、通過するレーザー光の光路が、半球形シャッター14aの中心線を通るように形成されている。
そして、半球形シャッター14aが回転して、数箇所のうちの2箇所のアパチャー15aが上下になったときにレーザー光が通るように、光源部と半球形シャッター14aが相対配置されている。半球形シャッター14aに入力レーザー12aが当たる位置は、半球形シャッター14aの中心線の真上にある。
入力レーザー12aがアパチャー15aに当たったときは、アパチャー15aを通過して、下側のアパチャー15aから出射されて、出力レーザー13aとなる。
入力レーザー12aがアパチャー15a以外の部分に当たったときには、入力レーザー12aが半球形シャッター14aの表面の反射材19aで反射される。このとき、入力レーザー12aが半球形シャッター14aの曲面の最上部ではない部分に照射されるので、反射材19aで反射された入力レーザー12aは、入射側(真上)に戻ることなく、左上方のレーザー吸収ブロック22aに向かい、レーザー吸収ブロック22aで吸収される。
また、半球形シャッター14aに反射率の高い材料を使用して、そのまま反射材19aとしても良く、半球形シャッター14aに反射率の高くない材料を使用して、表面に反射率の高い材料によって反射膜を形成して反射材19aとしても良い。
半球形シャッター14aの内部は空洞になっている。半球形シャッター14aは、高速回転に対応するために軽量化することが望ましく、また、回転の精度を向上させるためにバランスの工夫をすることが望ましい。
半球形シャッター14aに反射率の高い材料を使用した場合には、半球形シャッター14aの内面に吸収材をコーティングする。
半球形シャッター14aに吸収材を使用した場合には、内面はそのままとする。
また、半球形シャッター14aの材料に、反射率や吸収率は高くないが、軽くて丈夫な材料を使用して、表面に反射膜を形成して、内面に吸収材をコーティングしても良い。
また、レーザー吸収ブロック22aが、レーザーパワーメーターのセンサーを兼ねる構成としても良い。
なお、第2のシャッターユニット31aのうち、スピンドル・モーター44、エアーベアリング43、カプラー45、インターフェース46、ラック・ピニオンギアー48は、それぞれ第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成である。
このうち、円筒形シャッター34aの中央のアパチャー36aは、第1の実施の形態の円筒形シャッター34の左のアパチャー35と同じ構成である。円筒形シャッター34aの右のアパチャー37aは、第1の実施の形態の円筒形シャッター34の右のアパチャー37と同じ構成である。
円筒形シャッター34aの左のアパチャー35aは、数箇所に等間隔で形成されている。
それぞれのアパチャー35a,36a,37aは、通過するレーザー光の光路が、円筒形シャッター34aの中心線からオフセットしているように形成されている。円筒形シャッター34に入力レーザー32aが当たる位置は、アパチャー35a,36a,37aの位置に対応して、円筒形シャッター34aの中心線の真上からオフセットされている。
円筒形シャッター34aの回転により、入力レーザー32aが当たる円筒形シャッター34aの位置が、アパチャー35a,36a,37a、あるいは、アパチャー35a,36a,37a以外の部分、というように変化する。
入力レーザー32aがアパチャー35a,36a,37aに当たったときは、アパチャー35a,36a,37aを通過して、下側のアパチャー35a,36a,37aから出射されて、出力レーザー33aとなる。
入力レーザー32aがアパチャー35a,36a,37a以外の部分に当たったときには、入力レーザー32aが円筒形シャッター34aの表面の反射材39aで反射される。このとき、入力レーザー32aが円筒形シャッター34aの中心線の真上からオフセットされた位置に照射されるので、反射材39aで反射された入力レーザー32aは、入射側に戻ることなく、レーザー吸収ブロック42aに向かい、レーザー吸収ブロック42aで吸収される。
また、円筒形シャッター34aの材質や反射材39aや吸収材の構成は、第1の実施の形態の円筒形シャッター34と同様とすることができる。
また、レーザー吸収ブロック42aが、レーザーパワーメーターのセンサーを兼ねる構成としても良い。このような構成とした場合、レーザーが常時反射する場所において、レーザーパワーの測定が可能となる。
左側のアパチャー35a及び中央のアパチャー36aは、通過するレーザー光の光束より、少し大きい程度に形成されている。
右側のアパチャー37aは、左側に向かうほど開口幅が狭くなる、扇形に形成されている。この構成により、ラック・ピニオンギアー48の動作で、このアパチャー37aに入力レーザー32aが当たる位置を変えることにより、入力レーザー32aに対するアパチャー37aの開口幅を変えて、バースト波レーザーの発生タイミングを変えることが可能である。そして、ラック・ピニオンギアー48を連続的に動作させることにより、バースト波レーザーの発生タイミングを連続的に変えることも可能になる。
図11では、入力レーザー32aが通る位置には、円筒形シャッター34aの中央のアパチャー36aがあり、入力レーザー32aがアパチャー36aを通過し、下側のアパチャー36aから出射して、出力レーザー33aとなっている。
そして、被加工材52が載置されたX−Yテーブル53を、X軸方向(矢印54)またはY軸方向(矢印55)に動かすことにより、被加工材52の加工される位置を変えることができる。
図12Aに示すように、半球形シャッター14aの上のアパチャー15aに当たった入力レーザー12aは、半球形シャッター14aの断面の円の中心部を通過して、下のアパチャー15aから出射して、出力レーザー13aとなる。
図12Bに示すように、半球形シャッター14aの表面の反射材19aに当たった入力レーザー12aは、反射材19aで反射されて左斜め上方に向かう反射光18aとなり、レーザー吸収ブロック22aで吸収される。
これにより、半球形シャッター14aが1回転する間に、出力レーザー13aとして、10個のパルス波、もしくは10個のパルス群が得られる。
さらに超高速の回転を得る手段としては、例えば、英国ABL社製の高周波・空気軸受を備えたスピンドル・モーターやウエストウインドのエアスピンドルがあり、負荷が無い状態で毎分30万回転が可能とされている。
また、例えば、入手が容易な毎分5万回転の高速スピンドル・モーターでは、毎秒833回転であり、0.833kHzとなる。例えば、図12Aに示すように半球形シャッター14aを適用してアパチャー15aが10個の場合は、8.3kHzの繰り返し周波数を得る。
さらに、レーザー光を遮断する際には、それぞれのシャッター14a,34aの表面の反射材19a,39aでレーザー光を反射させて、その反射光をレーザー吸収ブロック22a,42aで吸収させている。これにより、それぞれのシャッター14a,34aが吸収するレーザー光の量を、チョッパー・ディスクと比較して大幅に低減することができ、高出力のレーザーをレーザー発振器2に使用することが可能になる。
本発明の第4の実施の形態のレーザー加工装置の概略構成図(斜視図)を、図13A及び図13Bに示す。
本実施の形態では、シャッター部のシャッターとして、図13A及び図13Bに示す円錐形シャッター14bを用いている。図13Aは、レーザー光が円錐形シャッター14bを通過する場合を示している。図13Bは、レーザー光が円錐形シャッター14bで遮断される場合を示している。
なお、光源部及び加工部は、図1に示した第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成である。
円錐形シャッター14bは、表面が反射材19bで形成されている。そして、円錐形シャッター14bは、図示しないスピンドル・モーターによって、矢印20bで示すように軸21bを中心として回転駆動される。
円錐形シャッター14bには、その曲面の部分に、アパチャー15bが図示しないものも含めて4箇所形成されており、これらのアパチャー15bの間をレーザー光が通過することができる。
アパチャー15bの大きさは、通過するレーザー光の光束より、少し大きい程度となっている。
また、アパチャー15bは、通過するレーザー光の光路が、円錐形シャッター14bの中心線を通るように形成されている。
そして、円錐形シャッター14bが回転して、4箇所のうちの2箇所のアパチャー15bが上下になったときにレーザー光が通るように、光源部と円錐形シャッター14bが相対配置されている。円錐形シャッター14bに入力レーザー12bが当たる位置は、円錐形シャッター14bの中心線の真上にある。
入力レーザー12bがアパチャー15bに当たったときは、アパチャー15bを通過して、下側のアパチャー15bから出射されて、出力レーザー13bとなる。
入力レーザー12bがアパチャー15b以外の部分に当たったときには、入力レーザー12bが円錐形シャッター14bの表面の反射材19bで反射される。このとき、入力レーザー12bが円錐形シャッター14bの曲面に照射されるので、反射材19bで反射された入力レーザー12bは、入射側(真上)に戻ることなく、図13Bに示すように、左上方のレーザー吸収ブロック22bに向かう反射光18bとなり、レーザー吸収ブロック22bで吸収される。
また、円錐形シャッター14bの材質や反射材や吸収材の構成、レーザー吸収ブロック22bを冷却する構成は、それぞれ前述した各実施の形態と同様の構成とすることができる。
さらに、レーザー光を遮断する際には、円錐形シャッター14bの表面の反射材19bでレーザー光を反射させて、その反射光18bをレーザー吸収ブロック22bで吸収させている。これにより、円錐形シャッター14bが吸収するレーザー光の量を、チョッパー・ディスクと比較して大幅に低減することができ、高出力のレーザーをレーザー発振器に使用することが可能になる。
本発明の第5の実施の形態のレーザー加工装置の概略構成図(斜視図)を、図14A及び図14Bに示す。
本実施の形態では、シャッター部のシャッターとして、図14A及び図14Bに示す多角錐形シャッター14cを用いている。図14Aは、レーザー光が多角錐形シャッター14cを通過する場合を示している。図14Bは、レーザー光が多角錐形シャッター14cで遮断される場合を示している。
なお、光源部及び加工部は、図1に示した第1の実施の形態のレーザー加工装置1と同様の構成である。
多角錐形シャッター14cは、表面が反射材19cで形成されている。そして、多角錐形シャッター14cは、図示しないスピンドル・モーターによって、矢印20cで示すように軸21cを中心として回転駆動される。
図14A及び図14Bにおいて、多角錐形シャッター14cは六角錐形状であり、多角錐形シャッター14cには、アパチャー15cが側面の境界の稜を中心とした部分に合計2箇所形成されており、これらのアパチャー15cの間をレーザー光が通過することができる。
アパチャー15cの大きさは、通過するレーザー光の光束より、少し大きい程度となっている。
また、アパチャー15cは、通過するレーザー光の光路が、多角錐形シャッター14cの中心線を通るように形成されている。
そして、多角錐形シャッター14cが回転して、2箇所のアパチャー15cが上下になったときにレーザー光が通るように、光源部と多角錐形シャッター14cが相対配置されている。多角錐形シャッター14cに入力レーザー12cが当たる位置は、多角錐形シャッター14cの中心線の真上にある。
入力レーザー12cがアパチャー15cに当たったときは、アパチャー15cを通過して、下側のアパチャー15cから出射されて、出力レーザー13cとなる。
入力レーザー12cがアパチャー15c以外の部分に当たったときには、入力レーザー12cが多角錐形シャッター14cの表面の反射材19cで反射される。このとき、入力レーザー12cが多角錐形シャッター14cの側面もしくは側面の境界の稜付近に照射されるので、反射材19cで反射された入力レーザー12cは、入射側(真上)に戻ることなく、図14Bに示すように、左上方のレーザー吸収ブロック22cに向かう反射光18cとなり、レーザー吸収ブロック22cで吸収される。
また、多角錐形シャッター14cの材質や反射材や吸収材の構成、レーザー吸収ブロック22cを冷却する構成は、それぞれ前述した各実施の形態と同様の構成とすることができる。
さらに、レーザー光を遮断する際には、多角錐形シャッター14cの表面の反射材19cでレーザー光を反射させて、その反射光18cをレーザー吸収ブロック22cで吸収させている。これにより、多角錐形シャッター14cが吸収するレーザー光の量を、チョッパー・ディスクと比較して大幅に低減することができ、高出力のレーザーをレーザー発振器に使用することが可能になる。
本発明では、反射光を吸収するレーザー吸収体は、ブロック状に限定されるものではなく、板状など、その他の構成も可能である。また、レーザー吸収体を設ける範囲は、シャッターの軸の周りの回転駆動や入力レーザー及び出力レーザーの光路を妨げない限り、任意の範囲とすることが可能である。例えば、シャッターの周りを囲んで、入力レーザー及び出力レーザーの光路の部分に開口を設けた構成も可能である。
本発明では、これらの方向が垂直である構成に限定されず、例えば、これら2つの方向のなす角度が90°よりある程度まで小さい構成とすることも可能である。なす角度の許容範囲はシャッターの構成によるが、例えば90°〜45°のような範囲となる。この構成とする場合には、レーザー光の光路に合わせて、シャッターのアパチャーやレーザー吸収ブロックを適切な位置に形成すれば良い。
なお、従来のチョッパー・ディスクの場合は、ディスクの回転軸の方向と通過するレーザー光の光路の方向が平行もしくは平行に近いため、本発明とは構成が異なる。
上述の各実施の形態のように、シャッターの回転の軸の方向とレーザー光の光路の方向を垂直とすると、レーザー加工装置の設計や各部の配置が容易になる利点を有する。
この点は、上述した各実施の形態の構成にも当てはまるが、図1や図11の構成などのように、シャッターが複数ある場合には、主にパルス幅を規定するシャッターのアパチャーの間隔によってデューティー比が決定される。
また、各実施の形態の構成は、本発明の範囲内で、適宜、変形や組み合わせをすることができる。例えば、第2の実施の形態のシャッター14Xで採用していた貫通路を、他の形状(半球形、球形、円錐形、多角錐形)のシャッターにも適用することが可能である。
Claims (5)
- 円柱形または球形の外形を有し、前記外形の中心線を通る軸の周りに回転駆動が可能であり、
前記円柱形の側面に、もしくは、前記球形の球面に、レーザー光を内部に通過させるための複数個のアパチャーが設けられ、
複数個のうちの2個の前記アパチャーの間を通過するレーザー光の光路が、前記円柱形の前記中心線、もしくは、前記球形の中心からオフセットされるように、複数個の前記アパチャーが形成され、
前記側面または前記球面において、前記アパチャー以外の表面が反射材であり、
前記反射材で反射されたレーザー光を吸収するレーザー吸収体が配置されて成る
レーザー用シャッター。 - 半球形、円錐形、多角錐形のいずれかの外形を有し、前記外形の中心線を通る軸の周りに回転駆動が可能であり、
前記半球形の球面に、もしくは、前記円錐形または前記多角錐形の側面に、レーザー光を内部に通過させるための複数個のアパチャーが設けられ、
前記球面または前記側面において、前記アパチャー以外の表面が反射材であり、
前記反射材で反射されたレーザー光を吸収するレーザー吸収体が配置されて成る
レーザー用シャッター。 - 前記円柱形の内部が空間とされた円筒形であり、前記円筒形の内壁が前記レーザー光を吸収する吸収材から成る、請求項1に記載のレーザー用シャッター。
- 前記外形の内部に充填された材料に、2個の前記アパチャーの間を貫通する貫通路が設けられている、請求項1または請求項2に記載のレーザー用シャッター。
- レーザー発振器を光源として含む光源部と、
前記光源部からのレーザー光に対して、通過と遮断を切り替えるレーザー用シャッターを1つ以上有するシャッター部と、
前記シャッター部を通過したレーザー光を被加工材に照射して、前記被加工材の加工を行う、加工部を備え、
前記シャッター部のそれぞれの前記レーザー用シャッターが、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレーザー用シャッターの構成である
レーザー加工装置。
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