JP6207479B2 - 空気調和機の室内機、及び、空気調和機の室内機の製造方法 - Google Patents
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なお、以下で説明する構成、製造方法等は、一例であり、本発明に係る空気調和機の室内機は、そのような構成、製造方法等に限定されない。また、各図において、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
実施の形態1に係る空気調和機の室内機を説明する。
<空気調和機の室内機の構成及び製造方法>
実施の形態1に係る空気調和機の室内機の構成及び製造方法について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の、分解斜視図である。
図1に示されるように、空気調和機の室内機100は、背面ケース1と、送風ファン2と、熱交換ユニット3と、電気品箱4と、吹出口ユニット5と、枠体6と、前面意匠パネル7と、フィルター8と、を備える。
図2及び図3に示されるように、背面ケース1のベース11の左右方向の両端部には、前方へ突出する一対の壁面(一方の壁面12、他方の壁面13)が形成される。送風ファン2は、例えば、クロスフローファンであり、回転軸が左右方向を向く状態で、一方の壁面12及び他方の壁面13によって保持される。一方の壁面12及び他方の壁面13の間には、送風ファン2の外周面に沿う形状(つまり円弧状)の風路壁14が形成される。そして、風路壁14とベース11との間に、左右方向に延びる熱交換器収容溝15が形成される。熱交換器収容溝15の一方の端部15aのうちの少なくとも上側に位置する領域は、一方の壁面12によって覆われない。つまり、背面ケース1の一方の端部15aが有る側の壁面12の上面には、後述する熱交換ユニット3の熱交換器固定板23の凸部23aを、左右方向から通過させて、熱交換器収容溝15に進入させることができる程度の広さの切り欠きが形成される。また、熱交換器収容溝15の他方の端部15bのうちの一部の領域は、他方の壁面13によって覆われる。他方の壁面13には、後述する熱交換ユニット3の熱交換器固定板23の凸部23aに沿う形状の凹部13aが形成される。また、背面ケース1の熱交換器収容溝15の下側には、左右方向に延びる接続パイプ収容空間16が形成される。
図4に示されるように、熱交換ユニット3は、前側熱交換器21と、後側熱交換器22と、前側熱交換器21及び後側熱交換器22を一体的に固定する熱交換器固定板23と、前側熱交換器21及び後側熱交換器22と室外機の冷媒配管とを接続する接続パイプ24と、を有する。後側熱交換器22が、実際に熱交換しないもの、例えばプラスチックで構成されるダミー部品等であってもよい。熱交換器固定板23は、前側熱交換器21及び後側熱交換器22の左右方向の、他方の壁面13に近い側の端部に、取り付けられる。熱交換器固定板23の後側熱交換器22を固定する側には、他方の壁面13の凹部13aに沿う形状の凸部23aが形成される。接続パイプ24は、前側熱交換器21及び後側熱交換器22の左右方向の、一方の壁面12に近い側の端部から延出する。接続パイプ24には、冷凍サイクルを循環する冷媒が流入する。
図5に示されるように、背面ケース1に、送風ファン2と、熱交換ユニット3と、電気品箱4(図示省略)と、吹出口ユニット5と、枠体6と、が取り付けられる。枠体6は、背面ケース1にネジ等で固定される。枠体6に前面意匠パネル7と、フィルター8と、が着脱自在に取り付けられる。
図6及び図7に示されるように、寝かされた状態の背面ケース1に、送風ファン2を載せ、熱交換ユニット3の熱交換器固定板23が取り付けられた側を先頭にして、熱交換ユニット3の熱交換器固定板23の凸部23aを熱交換器収容溝15の一方の端部15aに左右方向から挿入するとともに、熱交換ユニット3の接続パイプ24を接続パイプ収容空間16に左右方向から挿入して、スライドさせる。熱交換器収容溝15の一方の端部15aのうちの少なくとも上側に位置する領域が、一方の壁面12によって覆われないため、熱交換ユニット3の熱交換器固定板23の凸部23aを容易に挿入することができる。
図8に示されるように、図7に示されるような状態になると、熱交換ユニット3の熱交換器固定板23の凸部23aは、背面ケース1の壁面13の凹部13aに嵌合して、前側熱交換器21及び後側熱交換器22を介さずに、送風ファン2に至る風路を遮断する。
実施の形態1に係る空気調和機の室内機の作用について説明する。
空気調和機の室内機100では、一方の壁面12が、熱交換器収容溝15の一方の端部15aのうちの少なくとも上側に位置する領域を、覆わない形状である。従来の空気調和機の室内機では、一方の壁面12が、熱交換器収容溝15の一方の端部15aのうちの全領域を、左右方向から覆う形状であったため、熱交換ユニット3を、左右方向から挿入して取り付けることができなかった。一方、空気調和機の室内機100では、熱交換ユニット3を、左右方向の一方の壁面12側から挿入して、背面ケース1に取り付けることが可能であるため、背面ケース1を寝かした状態で熱交換ユニット3を取り付けることが可能となって、熱交換ユニット3の背面ケース1への取り付け作業が確実化及び容易化され、また、組立工程が増えてしまうことが抑制される。なお、特に、空気調和機の室内機100が、後側熱交換器22が拡大されたものである程、上述の効果が顕著となる。
Claims (4)
- 一対の壁面と、前記一対の壁面間を左右方向に延びる熱交換器収容溝と、が形成された背面ケースと、
前記熱交換器収容溝の前方に配設された送風ファンと、
上方から前記送風ファンの前側に延出する前側熱交換器と、上方から前記送風ファンの後側に延出し、下端部が前記熱交換器収容溝に収容された後側熱交換器と、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器を一体的に固定する熱交換器固定部材と、を有する熱交換ユニットと、
を備え、
前記一対の壁面のうちの一方の壁面は、前記熱交換器収容溝の端部のうちの少なくとも上側に位置する領域を、覆わない形状であり、
前記一対の壁面のうちの他方の壁面は、前記熱交換器収容溝の端部のうちの一部の領域を、覆う形状であり、
前記熱交換器固定部材は、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器の左右方向の、前記一対の壁面のうちの他方の壁面側の端部に取り付けられた熱交換器固定板であり、
前記熱交換器固定板は、前記壁面と嵌合して、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器を介さずに前記送風ファンに至る風路を遮蔽することを特徴とする空気調和機の室内機。 - 左右方向と直交する面で前記背面ケースを切断して得られる断面図形の輪郭線と、
前記熱交換ユニットのうちの、該面を基準とする前記一対の壁面のうちの他方の壁面側の領域を、該面に投影して得られる投影図形の輪郭線と、
が重ならないことが、
左右方向の各位置を通る該面において満たされた、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記背面ケースの前記熱交換器収容溝の下側に、左右方向に延びる接続パイプ収容空間が形成され、
前記熱交換ユニットは、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器の左右方向の、前記一対の壁面のうちの一方の壁面側の端部から前記接続パイプ収容空間に延出する接続パイプを有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機の室内機。 - 一対の壁面と、前記一対の壁面間を左右方向に延びる熱交換器収容溝と、が形成された背面ケースと、
前記熱交換器収容溝の前方に配設された送風ファンと、
上方から前記送風ファンの前側に延出する前側熱交換器と、上方から前記送風ファンの後側に延出し、下端部が前記熱交換器収容溝に収容された後側熱交換器と、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器を一体的に固定する熱交換器固定部材と、を有する熱交換ユニットと、
を備えた空気調和機の室内機の製造方法であって、
前記一対の壁面のうちの一方の壁面は、前記熱交換器収容溝の端部のうちの少なくとも上側に位置する領域を、覆わない形状であり、
前記一対の壁面のうちの他方の壁面は、前記熱交換器収容溝の端部のうちの一部の領域を、覆う形状であり、
前記熱交換器固定部材は、前記前側熱交換器及び前記後側熱交換器に取り付けられ、
前記熱交換ユニットは、左右方向の前記一対の壁面のうちの一方の壁面側から挿入されて、前記熱交換器固定部材と他方の前記壁面とを嵌合させて、前記背面ケースに取り付けられる、ことを特徴とする空気調和機の室内機の製造方法。
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