JP6207406B2 - スパッタリングターゲット材及び配線積層体 - Google Patents

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本発明は、スパッタリングターゲット材及び配線積層体に関する。
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(以下ではFPDという)の画素駆動素子として、例えば薄膜トランジスタ(以下TFTという)が用いられている。近年、より高輝度な有機ELディスプレイや、より高精細な液晶ディスプレイ等の次世代FPDの開発が進められている。これらの次世代FPDに用いられるTFTは、例えば、半導体層が設けられた基板と、基板(半導体層)上に設けられ、配線が形成される主導電層と、を備える配線積層体により形成されている。TFTの半導体層として、一般的に、インジウム(In)、ガリウム(Ga)及び亜鉛(Zn)の酸化物からなる酸化物半導体が設けられている。また、主導電層上には、絶縁膜として例えば酸化シリコン(SiO膜)等の酸化物が設けられている。近年のFPDの大画面化や高精細化に伴い、TFTには、配線抵抗の低抵抗化が要求されている。そこで、配線抵抗の低抵抗化を実現する材料として、銅(Cu)を用いることが検討されている。つまり、低抵抗な配線として、Cu配線の採用が進んでいる。具体的には、主導電層をCuで形成することが提案されている。
ただし、Cu配線は低抵抗化を実現できる反面、例えば大気中等の酸化性雰囲気では、容易に酸化されてしまう。例えば、Cu配線上に絶縁膜としてのSiO膜を形成すると、SiO膜の形成(成膜)の際に用いられる酸化ガスと接触することで、下地であるCu配線が酸化されてしまう。また、半導体層としての酸化物半導体自体が有する酸素によっても、Cu配線が酸化されてしまうことがある。Cu配線が酸化されると、Cu配線の抵抗値が上昇してしまうことがある。
そこで、Cu配線の酸化を抑制するため、Cu配線と絶縁膜との間に、高い耐酸化性を有するモリブデン(Mo)合金等で形成される被覆層を設ける技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、Cu配線と絶縁膜との間に、高濃度でニッケル(Ni)を含有するNiCu合金からなる被覆層を設ける技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。また、被覆層の形成は、ターゲット材を用いたスパッタリングで行われる。
特開2013−60656号公報 特開2012−193444号公報
しかしながら、Moは非常に高価である。また、配線積層体をエッチングして主導電層にCu配線を形成する際、MoとCuとのエッチングレートを一致させるために、高価なエッチング液を用いる必要がある。つまり、特許文献1に記載の技術では、TFTやFPDの製造コストの上昇を招くことがある。
また、Niは磁性を有するため、Niを高濃度に含むターゲット材を用いた場合、スパッタレートが低下してしまう。また、NiCu合金層は、Cuで形成される主導電層と比較してエッチングレートが低い。つまり、特許文献2に記載の技術では、TFTやFPDの生産性の低下をもたらすことがある。
本発明は、上記課題を解決し、主導電層上に被覆層を形成する際、その形成コストを低減し、生産性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成されている。
本発明の第1の態様によれば、ニッケルの含有量が30wt%以上45wt%以下であり、亜鉛の含有量が10wt%以上30wt%以下であり、前記ニッケル及び前記亜鉛の合計含有量が55wt%以上65wt%以下であり、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金で形成されるスパッタリングターゲット材が提供される。
本発明の第2の態様によれば、前記銅は無酸素銅である第1の態様のスパッタリングターゲット材が提供される。
本発明の第3の態様によれば、基板と、前記基板上に設けられ、銅で形成される主導電層と、を備え、前記主導電層上には、第1又は第2の態様のスパッタリングターゲット材を用いて形成される被覆層が設けられている配線積層体が提供される。
本発明によれば、主導電層上に被覆層を形成する際、その形成コストを低減し、生産性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかるスパッタリングターゲット材を用いて形成した配線積層体の概略断面図である。 本発明の他の実施形態にかかるスパッタリングターゲット材を用いて形成した配線積層体の概略断面図である。
<本発明の一実施形態>
まず、本発明の一実施形態にかかる配線積層体の構成について、図1を参照しながら説明する。
(1)配線積層体の構成
図1に示すように、本実施形態に係る配線積層体10は、半導体層を備える基板1と、基板1上(基板1が備える半導体層上)に設けられる主導電層2と、主導電層2上に設けられる絶縁膜3と、を備えている。基板1として、例えばガラス基板や、シリコン(Si)基板等が用いられる。主導電層2は、銅(Cu)(例えば純銅)で形成され、配線が形成される配線膜(主配線膜)として機能する。また、主導電層2は電極としても機能する。絶縁膜3は、例えば酸化シリコン(SiO)膜で形成されている。半導体層は、例えばインジウム(In)、ガリウム(Ga)及び亜鉛(Zn)の酸化物(IGZO)からなる酸化物半導体で形成されている。
基板1と主導電層2との間には、第1の被覆層(ベース層)4Aが設けられている。主導電層2と絶縁膜3との間には、第2の被覆層(キャップ層)4Bが設けられている。第1及び第2の被覆層4A,4Bはそれぞれ、主導電層2の酸化を抑制する保護膜(電極保護膜)として機能する。つまり、第1及び第2の被覆層4A,4Bはそれぞれ、主導電層2が酸素と接触することを抑制するバリア層(ブロック層)として機能する。第1及び第2の被覆層4A,4Bはそれぞれ、所定量のニッケル(Ni)及び所定量の亜鉛(Zn)が含まれる銅合金で形成されている。具体的には、第1及び第2の被覆層4A,4Bはそれぞれ、所定量のNi及び所定量のZnが含まれる後述のスパッタリングターゲット材を用いたスパッタリング(例えばマグネトロンスパッタリング)により形成される。
このような配線積層体10は、例えば薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)等の半導体装置の配線材として用いられる。
(2)スパッタリングターゲット材の構成
以下では、第1の被覆層4A及び第2の被覆層4Bの形成に用いられるスパッタリングターゲット材について説明する。つまり、主導電層2の酸化を抑制する保護膜(電極保護膜)の形成に用いられるスパッタリングターゲット材について説明する。
本実施形態にかかるスパッタリングターゲット材(以下では、単にターゲット材とも言う。)は、所定量のNiと、所定量のZnとを含み、残部がCu及び不可避不純物で形成された銅合金で形成されている。つまり、ターゲット材は、Cuを母材とし、その母材中に所定量のNi及び所定量のZnを含有させた銅合金で形成されている。これにより、第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制できる。その結果、主導電層2の酸化を抑制できる。
母材のCuとしては、例えば純度が99.9%以上の無酸素銅(OFC:Oxygen Free Copper)等を用いるとよい。
ターゲット材は、Niの含有量が30wt%以上45wt%以下、好ましくは35wt%以上40wt%以下である銅合金で形成されている。
Niの含有量を30wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。Niの含有量を35wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性をより向上させることができる。つまり、Niを含有することによる第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制する効果は、Niの含有量に依存する。従って、Niの含有量が多くなるほど、第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制する効果が高くなる。なお、Niの含有量が30wt%未満であると、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性が低下してしまう。
Niの含有量を45wt%以下とすることで、ターゲット材の透磁率の低下を抑制できる。つまり、磁性を有するNiの含有量が低減されることで、ターゲット材の透磁率を高くできる。これにより、ターゲット材のスパッタレートを向上させることができる。従って、配線積層体10の生産性を向上させることができる。Niの含有量を40wt%以下とすることで、ターゲット材の透磁率をより高くできる。Niの含有量が45wt%を超えると、Niの含有量が多くなり、ターゲット材の透磁率の低下が著しくなり、スパッタレートの低下が著しくなる。
また、Niの含有量を45wt%以下とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下を抑制できる。つまり、第1及び第2の被覆層4A,4BとCuで形成される主導電層2とのエッチングレートの差を小さくできる。これにより、例えば、エッチング液を用いたエッチングにより主導電層2に配線を形成する際、主導電層2と第1又は第2の被覆層4A,4Bとの間の界面に段差が生じることを抑制できる。その結果、所望の形状の配線を主導電層2に高精度で形成できる。Niの含有量を40wt%以下とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下をより抑制できる。Niの含有量が45wt%を超えると、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下が著しくなる。つまり、第1及び第2の被覆層4A,4BとCuで形成される主導電層2とのエッチングレートの差が大きくなってしまう。
ターゲット材は、Znの含有量が10wt%以上30wt%以下、好ましくは20wt%以上25wt%以下である銅合金で形成されている。
Znの含有量を10wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。Znの含有量を20wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性をより向上させることができる。つまり、Znを含有することによる第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制する効果は、Znの含有量に依存する。従って、Znの含有量が多くなるほど、第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制する効果が高くなる。なお、Znの含有量が10wt%未満であると、Niの含有量を増やさなければ、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができない。その結果、磁性を有するNiの含有量を低減させることができず、ターゲット材の透磁率が高くなってしまう。
Znの含有量を30wt%以下とすることで、加工性を向上させることができる。例えば、ターゲット材を形成する際の熱間圧延や冷間圧延等の圧延時に、ターゲット材に割れが発生してしまうことを抑制できる。Znの含有量を25wt%以下とすることで、圧延時の割れの発生をより抑制できる。Znの含有量が30wt%を超えると、銅合金中に生成される金属間化合物(例えばCuZnやCuZn)の量が多くなる。このような金属間化合物は例えば圧延時に加熱されると酸化して脆化してしまう。従って、ターゲット材の延性が低下し、圧延時に割れが発生してしまう。
ターゲット材は、Ni及びZnの含有量がそれぞれ上述の所定範囲内であって、かつ、Niの含有量及びZnの含有量の合計(Ni及びZnの合計含有量)が55wt%以上65wt%以下、好ましくは57wt%以上62wt%以下である銅合金で形成されている。
Ni及びZnの合計含有量を55wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。Ni及びZnの合計含有量を57wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性をより向上させることができる。つまり、Ni及びZnの合計含有量が多くなるほど、第1及び第2の被覆層4A,4Bの酸化を抑制する効果が高くなる。Ni及びZnの合計含有量が55wt%未満であると、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性が低下してしまう。
Ni及びZnの合計含有量を65wt%以下とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下を抑制できる。Ni及びZnの合計含有量を62wt%以上とすることで、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下をより抑制できる。Ni及びZnの合計含有量が65wt%を超えると、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下が著しくなる。つまり、第1及び第2の被覆層4A,4BとCuで形成される主導電層2とのエッチングレートの差が大きくなってしまう。
(3)スパッタリングターゲット材の製造方法
次に、本実施形態にかかるスパッタリングターゲット材の製造方法について、例えば溶解鋳造法を例示して説明する。
(鋳造工程)
まず、母材であるCuを例えば高周波溶解炉等を用いて溶解して銅の溶湯を形成する。続いて、銅の溶湯中に、所定量のNiと、所定量のZnとを添加して混合し、銅合金の溶湯を形成する。このとき、Niの含有量が30wt%以上45wt%以下となり、Znの含有量が10wt%以上30wt%以下となり、Ni及びZnの合計含有量が55wt%以上65wt%以下となり、残部がCu及び不可避不純物からなるように、各成分の添加量を調整する。そして、この銅合金の溶湯を鋳型に注いで(出湯して)冷却し、所定量のNi及びZnを含有する銅合金の鋳塊を鋳造する。
(圧延工程)
鋳造工程が終了した後、鋳塊を所定温度(例えば700℃以上)で所定時間(例えば2時間)加熱して、所定の加工度(例えば総加工度90%)で熱間圧延を行い、所定厚さ(例えば10mm)の熱間圧延材を形成する。その後、熱間圧延材に所定の加工度で1回又は複数回の冷間圧延と、必要に応じて1回又は複数回の焼鈍処理とを行い、所定厚さ(例えば8mm)の冷間圧延材(つまりターゲット素材)を形成する。
(切削工程)
圧延工程が終了した後、例えばNCフライスを用い、冷間圧延材(ターゲット素材)が所定厚さとなるように切削加工を行う。これにより、本実施形態に係るスパッタリングターゲット材が製造される。
(4)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、ターゲット材は、30wt%以上45wt%以下のNi、10wt%以上30wt%以下のZnを含み、残部がCu及び不可避不純物からなる銅合金で形成されている。また、図1に示す配線積層体10の第1及び第2の被覆層4A,4Bを、本実施形態にかかるターゲット材を用いて形成している。これにより、主導電層2の酸化を抑制できる。従って、主導電層2の酸化による抵抗値の上昇を抑制できる。例えば、Cu配線の酸化による配線抵抗の抵抗値の上昇を抑制できる。
具体的には、上記(a)のターゲット材を用いて第1の被覆層4Aを形成している。これにより、基板1が備える半導体層と主導電層2とが接触しなくなる。従って、半導体層が例えばIGZOで形成されている場合、半導体層が有する酸素による主導電層2の酸化を抑制できる。
また、上記(a)のターゲット材を用いて第2の被覆層4Bを形成している。これにより、主導電層2上に絶縁膜としてのSiO膜を形成する際、SiO膜の形成(成膜)に用いられる酸化ガスが主導電層2に接触することを抑制できる。従って、主導電層2の酸化を抑制できる。このように、本実施形態は、絶縁膜3がSiO膜等の酸化膜で形成される場合に有効である。具体的には、絶縁膜3の成膜の際、酸素を含有する酸化ガスを用いる場合に有効である。つまり、絶縁膜3として例えばSiN膜等の非酸素含有膜を用いることができない高性能FPD用の配線積層体に用いられる場合に特に有効である。
(b)本実施形態によれば、上記(a)のターゲット材を用いて第1及び第2の被覆層4A,4Bを形成している。これにより、第1及び第2の被覆層4A,4B自体の酸化も抑制できる。つまり、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。従って、第1及び第2の被覆層4A,4Bと接する主導電層2の酸化をより抑制できる。
(c)本実施形態によれば、ターゲット材は、所定量のNiと所定量のZnとを含んでいる。つまり、所定量のZnを含んでいる。これにより、Niの含有量を低減させても、ターゲット材を用いて形成される第1,第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。また、磁性を有するNiの含有量を低減させることができるので、ターゲット材の透磁率の低下を抑制できる。なお、Ni又はZnのいずれかの添加では、Ni又はZnをかなり高濃度で添加しなければ、ターゲット材を用いて形成される層の耐酸化性を向上させることが難しい。
(d)本実施形態によれば、ターゲット材は、Niの含有量が30wt%以上45wt%以下である銅合金で形成されている。これにより、ターゲット材を用いて形成される第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させることができる。また、ターゲット材の透磁率の低下を抑制できる。また、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下を抑制できる。
(e)本実施形態によれば、ターゲット材は、Znの含有量が10wt%以上30wt%以下である銅合金で形成されている。これにより、ターゲット材を用いて形成される第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させつつ、加工性(例えば圧延加工性)を向上させることができる。また、加工性を向上させることで、ターゲット材の生産性を向上させることができる。これにより、ターゲット材の製造コストを低減できる。
(f)本実施形態によれば、ターゲット材は、Ni及びZnの含有量がそれぞれ上述の所定範囲内であって、さらにNi及びZnの合計含有量が55wt%以上65wt%以下である銅合金で形成されている。これにより、ターゲット材を用いて形成される第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性を向上させつつ、第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートの低下を抑制できる。
(g)本実施形態は、エッチング液を用いたウェットエッチングを行って、主導電層2に配線を形成する場合に特に有効である。つまり、本実施形態は、第1及び第2の被覆層4A,4Bと主導電層2とのエッチングレートが近いため、ウェットエッチングを行う際、主導電層2を形成するCuが、第1及び第2の被覆層4A,4Bを形成する銅合金よりも先にエッチング液に溶出してしまうことを抑制できる。つまり、主導電層2の側面(例えば主導電層2の既にエッチングされた箇所の側部)が、エッチングされることを抑制できる。例えば、オーバーハングが形成されてしまうことを抑制できる。つまり、第1の被覆層4Aの側面が主導電層2の下面(つまり主導電層2の第1の被覆層4Aと接する面)から外側にはみ出ることを抑制できる。例えば、第1の被覆層4Aの側面(第2の被覆層4Bの側面)が主導電層2の下面(上面)から庇のように突き出ることを抑制できる。その結果、主導電層2に形成される配線の信頼性をより向上させることができる。
(h)本実施形態によれば、ターゲット材を形成する銅合金中の不可避不純物の濃度が高い場合であっても、高い耐酸化性を有する第1及び第2の被覆層4A,4Bを形成できる。例えば、不可避不純物の濃度が、JIS H3100に規格されている無酸素銅の不可避不純物の濃度よりも高い濃度であっても、高い耐酸化性を有する第1及び第2の被覆層4A,4Bを形成できる。具体的には、銅合金中の不可避不純物の濃度が1wt%未満であればよい。
(i)本実施形態によれば、高い耐酸化性を有する第1及び第2の被覆層4A,4Bを安価に形成できる。例えば、第1及び第2の被覆層4A,4Bをモリブデン(Mo)合金で形成する場合と比べて安価に形成できる。
(j)本実施形態によれば、ターゲット材を形成する銅合金の母材として、無酸素銅を用いている。例えば純度が99.9%以上である無酸素銅を用いている。このような無酸素銅を用いることにより、第1及び第2の被覆層4A,4B中の酸素濃度をより低減できる。従って、第1及び第2の被覆層4A,4Bの耐酸化性をより向上させることができ、上記(b)の効果がより得られる。また、母材として、従来のターゲット材と比べて純度が低い無酸素銅を用いた場合であっても、このターゲット材を用いて形成される層(膜)の耐酸化性を向上させることができる。従って、上記(h)の効果がより得られる。
(本発明の他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の実施形態では、被覆層として、第1の被覆層4A及び第2の被覆層4Bを設けたが、これに限定されない。例えば、第1の被覆層4A又は第2の被覆層4Bのいずれかが設けられていればよい。つまり、主導電層2上に被覆層が設けられていればよい。
上述の実施形態では、基板1と、第1の被覆層4Aと、主導電層2と、第2の被覆層4Bと、絶縁膜3と、を備える配線積層体10について説明したが、これに限定されない。例えば、図2に示すような配線積層体10Aであってもよい。基板1として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基板等が用いられる。第1の被覆層4A及び第2の被覆層4Bはそれぞれ、上述のターゲット材を用いて形成されている。透明導電層5として例えばITO層が形成されている。このような配線積層体10Aにおいても、主導電層2のいずれかの主面上に被覆層4(第1の被覆層4A及び第2の被覆層4B)が設けられていればよい。このような配線積層体10Aは、例えばタッチパネルセンサ等の配線材として用いることができる。このような配線積層体10Aであっても、上述の効果が得られる。
上述の実施形態は、基板1が備える半導体層が、酸化物半導体で形成される場合に特に有効である。しかしながら、半導体層がアモルファスシリコン等で形成されていてもよい。
上述の実施形態では、溶解鋳造法によりスパッタリングターゲット材を製造する方法について説明したが、これに限定されない。例えば、Cu、Ni、Znの粉末を使用する粉末焼結法や、Cu、Ni、Znの粉末を不活性ガスで高速で吹き付けて堆積させるコールドスプレー法を用いても良い。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料を作製し、各試料を用いてスパッタリングにより形成した合金膜(又は純銅膜)の耐酸化性、エッチングレート、スパッタレート、及び加工性についての評価を行った。
<試料の作製>
(実施例1)
実施例1では、まず、純度が99.9%以上の無酸素銅を用い、高周波溶解炉で無酸素銅を1100℃以上1300℃以下に加熱して溶解して銅の溶湯を作製した。そして、高周波溶解炉による銅の溶湯の加熱を維持しつつ、純度が99.9%であるNiブロック(Niの塊)と純度が99.9%であるZnブロック(Znの塊)とをそれぞれ所定比率で銅の溶湯中に添加(投入)し、Niブロック及びZnブロックを溶解して混合して銅合金の溶湯を作製した。その後、銅合金の溶湯を鋳型に注いで冷却し、Niの含有量が30wt%、Znの含有量が25wt%、Ni及びZnの合計含有量が55wt%である銅合金(Cu−30Ni−25Zn)の鋳塊(インゴット)を鋳造した。得られたインゴットを800℃で2時間加熱した後、総加工度が90%の熱間圧延を行い、厚さが10mmである熱間圧延材を作製した。続いて、所定の加工度の冷間圧延を行い、厚さが8mmである冷間圧延材(ターゲット素材)を作製した。そして、NCフライスにより冷間圧延材に切削加工を行った。これにより、厚さが5mmであって直径が100mmである(5mm×φ100mm)ターゲット材を作製した。これを実施例1の試料とした。
(実施例2〜9及び比較例1〜8)
実施例2〜9及び比較例1〜8では、銅の溶湯中に添加するNiブロック及びZnのブロックの比率を変更し、ターゲット材を形成する銅合金(インゴット)の組成を下記の表1に示す通りとした。その他は、実施例1と同様にして、ターゲット材を作製した。これらをそれぞれ、実施例2〜9及び比較例1〜8の試料とした。
<スパッタリング方法>
実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料の評価、つまり各試料を用いてスパッタリングにより形成した膜の評価を行うため、各試料を用いてスパッタリングを行い、50mm×50mmのガラス基板上に所定の膜を形成した。スパッタ装置として、アルバック株式会社製のSH−350を用いた。実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料をターゲット材として用いる場合、各試料と純銅製のバッキングプレートとをそれぞれ、溶かしたインジウム(In)を介して接合してスパッタリング装置に取付けた。つまり、各試料はそれぞれ、バッキングプレートに接合された状態で、スパッタリング装置に取付けた。また、スパッタ条件は下記の通りとした。つまり、出力を1kW(DC)とし、スパッタガスとしてアルゴン(Ar)ガスを用い、ガス圧(スパッタリングを行うチャンバ内の圧力)を0.5Paとした。
<耐酸化性の評価方法>
50mm×50mmのガラス基板上に、ガラス基板の側から順に、厚さが1000nmである純銅膜と、厚さが50nmである合金膜と、を形成したサンプルを作製した。つまり、上述のスパッタリング方法により、実施例1〜9及び比較例1〜7の各試料をそれぞれターゲット材として用いて、厚さが50nmである合金膜を形成してそれぞれのサンプルを作製した。純銅膜は、純銅からなるターゲット材(例えば比較例8の試料であるターゲット材)を用いた他は、上述のスパッタリング方法と同一の方法により形成した。なお、比較例8の試料を用いて形成したサンプルは、50mm×50mmのガラス基板上に、厚さが1000nmである純銅膜のみを形成したサンプルである。
続いて、実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料を用いて形成した各サンプル(以下では、各サンプルとも言う。)について、ファン・デル・パウ(van der Pauw)法により電気抵抗率(%)を測定した。つまり、電気抵抗率の測定は、3mm角のエリアの四隅付近にそれぞれ電極としての針を立てて行った。このときの各サンプルの電気抵抗率の測定値をそれぞれ、加熱前の電気抵抗率とする。また、得られた各サンプルを、大気中にて、ホットプレートで400℃に加熱した。その後、各サンプルについて、上述のファン・デル・パウ法により電気抵抗率を測定した。このときの各サンプル(つまり加熱後の各サンプル)の電気抵抗率の測定値をそれぞれ、加熱後の電気抵抗率とする。そして、下記(式1)により電気抵抗率の上昇率(%)を算出した。
(式1)
電気抵抗率の上昇率(%)=((加熱前の電気抵抗―加熱後の電気抵抗)/加熱前の電気抵抗)×100
各サンプルの加熱前の電気抵抗率(%)、加熱後の電気抵抗率(%)、及び電気抵抗率の上昇率(%)をそれぞれ、下記の表1に示す。電気抵抗率の上昇率が小さくなるほど、より高い耐酸化性を有することとなる。電気抵抗率の上昇率が7%以上であると、純銅膜への酸素の侵入が深刻であることを確認した。つまり、純銅膜の酸化が進んでいることを確認した。従って、電気抵抗率の上昇率が7%未満であるサンプルを合格(○)とした。
<エッチングレートの評価方法>
50mm×50mmのガラス基板上に、厚さが300nmである合金膜(厚さが300nmである純銅膜)を形成し、サンプルを作製した。つまり、上述のスパッタリング方法により、実施例1〜9及び比較例1〜7の各試料をそれぞれターゲット材として用いて、厚さが300nmである合金膜をガラス基板上に形成してそれぞれのサンプルを作製した。また、上述のスパッタリング方法により、比較例8の試料をターゲット材として用いて、厚さが300nmである純銅膜をガラス基板上に形成してサンプルを作製した。
続いて、実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料を用いて形成した各サンプル(以下では、各サンプルとも言う。)について、エッチングレート比を算出した。具体的には、まず、エッチング液としての40℃の過硫酸アンモニウム200g/L水溶液に各サンプルを浸漬した。そして、合金膜(純銅膜)がガラス基板上から完全になくなるまでに要した時間(エッチング時間)を測定した。そして、各サンプルのエッチング時間で膜厚を除して、各サンプルのエッチングレート(nm/s)を算出した。続いて、下記(式2)により、各サンプルのエッチングレート比を算出した。なお、エッチングレートとして、比較例8のサンプルのエッチングレートを用いた。
(式2)
エッチングレート比=各サンプルのエッチングレート/純銅膜のエッチングレート
各サンプルのエッチングレート及びエッチングレート比をそれぞれ、下記の表1に示す。エッチングレート比の値が1に近づくほど、つまり各サンプル(合金膜)のエッチングレートと純銅膜のエッチングレートとの差が小さくなるほど、良好なエッチング性を示すこととなる。例えば、図1に示す配線積層体10において、主導電層2のエッチングレートと第1及び第2の被覆層4A,4Bのエッチングレートとの差が小さくなるほど、主導電層2に配線を形成する際、主導電層2と被覆層4との間の界面に段差が生じにくくなる。その結果、主導電層2に所望の配線形状を有する配線を高精度で形成できる。エッチングレート比が0.5以上であれば、良好なエッチング性を示すことを確認した。例えば、主導電層2に所望の配線形状を有する配線を高精度で形成できることを確認した。従って、エッチングレート比が0.5以上であるサンプルを合格(○)とした。
<スパッタレートの評価方法>
まず、50mm×50mmのガラス基板上に、3mm×3mmの開口(窓)を形成したステンレス製のマスクを載置した。その後、実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料をターゲット材として用い、上述のスパッタリング方法により、1分間スパッタリングを行い、ガラス基板上に合金膜(純銅膜)を形成してそれぞれのサンプルを作製した。
続いて、実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料を用いて形成した各サンプル(以下では、各サンプルとも言う。)について、純銅膜に対するスパッタレート比を算出した。具体的には、まず、各サンプルからマスクを取り除いた。そして、株式会社キーエンス製のレーザ顕微鏡VK−8700を用いてガラス基板上に形成された合金膜(純銅膜)の膜厚を測定した。そして、スパッタ時間(1分)で各サンプルの膜厚を除して、各サンプルのスパッタレートを算出した。続いて、下記(式3)により、各サンプルのスパッタレート比を算出した。なお、純銅膜のスパッタレートとして、比較例8のサンプルのスパッタレートを用いた。
(式3)
スパッタレート比=各サンプルのスパッタレート/純銅膜のスパッタレート
各サンプルのスパッタレート及びスパッタレート比をそれぞれ、下記の表1に示す。スパッタレート比の値が1に近づくほど、つまり各サンプル(合金膜)のエッチングレートが純銅膜のスパッタレートに近づくほど、生産性が向上することとなる。例えば、図1に示す配線積層体10の生産性が向上することとなる。エッチングレート比が0.7未満であると、生産性の低下が著しくなることを確認した。つまり、1分間当たり(単位時間当たり)に成膜できる膜厚が薄くなってしまうことを確認した。従って、スパッタレート比が0.7以上であるサンプルを合格(○)とした。
<加工性の評価方法>
また、各試料であるターゲット材の加工性についての評価を行った。つまり、ターゲット材を作製する際に、割れが発生しないか否かを評価した。ターゲット材を作製する工程において、最終の冷間圧延時に、冷間圧延材のエッジ部分に割れが発生しなかったものを「無」とし、割れが発生したものを「有」とし、加工性の評価を行った。最終の冷間圧延時に、冷間圧延材のエッジ部分に割れが発生しなかったものを合格とした。各試料の加工性の評価結果を、下記の表1に示す。
<総合評価>
耐酸化性、エッチングレート、スパッタレート、及び加工性のいずれの評価においても良好な結果が得られた試料を「○」とし、いずれか1つでも不合格の評価があった試料を「×」とした。
<評価結果>
実施例1〜9及び比較例1〜8の各試料について、耐酸化性、エッチングレート、スパッタレート、及び加工性について評価した結果を表1に示す。
Figure 0006207406
表1から、実施例1〜9にかかる試料及び実施例1〜9の各試料を用いて形成した合金膜は、耐酸化性、エッチングレート、スパッタレート、加工性のいずれの評価においても、良好な結果が得られることを確認した。つまり、実施例1〜9の各試料を用いて形成した合金膜はいずれも、電気抵抗率の上昇率が7%未満であり、高い耐酸化性を有することを確認した。また、実施例1〜9の各試料を用いて形成した合金膜はいずれも、エッチングレート比が0.5以上であり、良好なエッチング性を有することを確認した。また、実施例1〜9の各試料であるターゲット材はいずれも、スパッタレート比が0.7以上であり、良好なスパッタレートを有することを確認した。また、実施例1〜9の各試料はいずれも、各試料を作製する際、最終の冷間圧延時に割れが発生することがなく、良好な加工性を有することを確認した。
比較例1,3,5,8の各試料を用いて形成した合金膜(純銅膜)はいずれも、電気抵抗率の上昇率が7%以上となり、所望の耐酸化性を有しないことを確認した。つまり、ターゲット材のNi含有量が30wt%未満である、Znの含有量が10wt%未満である、又は、Ni及びZnの合計含有量が55wt%未満であると、高い耐酸化性を有する合金膜(純銅膜)を形成できないことを確認した。
比較例2,6,7の各試料を用いて形成した合金膜はいずれも、エッチングレート比が0.5未満となることを確認した。つまり、ターゲット材のNi含有量が45wt%を超える、又は、Ni及びZnの合計含有量が65wt%を超えると、合金膜のエッチングレートが低下してしまうことを確認した。つまり、純銅膜のエッチングレートと合金膜のエッチングレートとの差が大きくなってしまうことを確認した。
比較例2,7の各試料であるターゲット材はいずれも、スパッタレート比が0.7未満となることを確認した。つまり、ターゲット材のNi含有量が45wt%を超えると、ターゲット材のスパッタレートが低下してしまうことを確認した。
比較例4の試料であるターゲット材は、良好な加工性を有しないことを確認した。つまり、ターゲット材のZnの含有量が30wt%を超えると、ターゲット材の延性が低下してしまう。このため、ターゲット材の作製時、特に圧延時にターゲット材に割れが発生してしまうことがあることを確認した。
1 基板
2 主導電層
4A 第1の被覆層
4B 第2の被覆層
5 透明導電層
10 配線積層体

Claims (3)

  1. 基板と、前記基板上に設けられ、銅で形成される主導電層と、前記主導電層上に設けられる被覆層とを備える配線積層体の前記被覆層の形成に用いられるスパッタリングターゲット材であって、
    ニッケルの含有量が30wt%以上45wt%以下であり、亜鉛の含有量が10wt%以上30wt%以下であり、前記ニッケル及び前記亜鉛の合計含有量が55wt%以上65wt%以下であり、残部が銅及び不可避不純物からなる銅合金で形成される
    スパッタリングターゲット材。
  2. 前記銅は無酸素銅である
    請求項1に記載のスパッタリングターゲット材。
  3. 基板と、
    前記基板上に設けられ、銅で形成される主導電層と、を備え、
    前記主導電層上には、請求項1又は2に記載のスパッタリングターゲット材を用いて形成され、不可避不純物としての酸素以外の酸素を含まない被覆層が設けられている
    配線積層体。
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