JP6205971B2 - 車両用情報表示装置 - Google Patents
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Description
前記車速表示部は、車両の速度を表示する。
前記情報表示領域は、前記車速表示部に少なくとも一部が接し、前記速度以外の情報を表示する。
前記表示情報制御手段は、前記情報表示領域の表示内容を制御する。
前記車両状態検出手段は、前記車両の状態を検出する。
そして、前記表示情報制御手段は、前記車両状態検出手段によって検出された複数の車両状態におけるそれぞれの異常判断閾値を予め設定し、前記複数の車両状態のうち、前記前記異常判断閾値との差異が所定値以下になった車両状態が生じたとき、前記異常判断閾値との差異が所定値以下になった車両状態を示す計器を前記情報表示領域に表示する。
さらに、前記複数の車両状態と各車両状態におけるそれぞれの前記異常判断閾値との差異が、全ての車両状態で大きいときには、前記車両に搭載されたナビゲーションシステムから入力されるナビ情報に基づいて求められた情報を前記情報表示領域に表示する。
すなわち、比較的視認頻度の高い車速メータ表示領域の近傍位置に、異常判断閾値に近づいた車両状態を示す計器を表示することができる。これにより、車両の状態に注意喚起が必要になった際、ドライバーは、注意すべき車両状態の対象や程度、その変化状況を短時間の視線移動によって把握することができる。
まず、実施例1の車両用情報表示装置における構成を「情報表示装置の全体構成」、「情報制御処理構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の車両用情報表示装置を示す全体システム図である。以下、図1に基づき、実施例1の車両用情報表示装置の全体構成を説明する。
この表示器10は、液晶ディスプレイによって形成され、パネル面10aに、車速メータ表示領域(車速表示部)11と、情報表示領域12と、周囲領域13と、を有している。
すなわち、この車速メータ表示領域11では、指針の回動量によって車速を示すアナログメータを表示している。
そして、CPU20aでは、入力された各種情報に応じて、車速メータ表示領域11に表示する指針11cを車速に応じて変化させる車速表示指令を出力する。さらに、後述する情報制御処理を実行し、情報表示領域12に表示する表示内容を指示する表示指令を出力する。
ここで、図2に示すように、「エンジン回転数注意閾値」とは、エンジン回転数が走行可能状態から注意喚起状態へと切り替わる際の基準となる値(注意喚起閾値)である。また、「エンジン回転数限界閾値」とは、エンジン回転数が注意喚起状態から走行不可能状態へと切り替わる際の基準となる値(異常判断閾値)である。そして、「燃料量注意閾値」とは、残燃料量が走行可能状態から注意喚起状態へと切り替わる際の基準となる値(注意喚起閾値)である。また、「燃料量限界閾値」とは、残燃料量が注意喚起状態から走行不可能状態へと切り替わる際の基準となる値(異常判断閾値)である。また、「冷却水温注意閾値」とは、残燃料量が走行可能状態から注意喚起状態へと切り替わる際の基準となる値(注意喚起閾値)である。「冷却水温限界閾値」とは、エンジン冷却水温が注意喚起状態から走行不可能状態へと切り替わる際の基準となる値(異常判断閾値)である。
さらに、「注意喚起状態」とは、車両の通常走行が可能な走行可能状態と、車両の走行が不可能な走行不可能状態(いわゆるレッドゾーン)との間の状態であり、走行できない走行不可能状態に対して所定量手前の段階である。つまり、当該車両状態(例えばエンジン回転数)を示す値(現時点のエンジン回転数)と、その車両状態(エンジン回転数)における異常判断閾値(エンジン回転数限界閾値)との差異が、所定値以下になっている状態である。
なお、各閾値は任意の値に設定することができる。
図3は、実施例1の車両用情報表示装置で実行される情報制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、情報制御処理構成を示す図3のフローチャートの各ステップについて説明する。なお、この情報制御処理構成は、イグニッションキーがON制御されている間、実行され続ける。
ここで、「所定値」とは、当該車両状態における異常判断閾値と注意判断閾値との差異である。つまり、エンジン回転数においては、エンジン回転数限界閾値からエンジン回転数注意閾値を差し引いた値である。また、残燃料量においては、燃料量限界閾値から燃料量注意閾値を差し引いた値である。さらに、エンジン冷却水温においては、冷却水温限界閾値から冷却水温注意閾値を差し引いた値である。
なお、複数の車両状態において差異が所定値以下になった場合には、予め表示させる優先順位を設定しておき、この優先順位が高い車両状態を示す計器を表示させる。ここでは、エンジン回転数→残燃料量→エンジン冷却水温、の順に優先順位を設定している。
ここで、通常表示指令の出力時には、図1に示すように、ナビゲーションシステム25からのナビ情報に基づいて演算される車両の現時点の位置から転回予定地点までの距離と、転回方向を示す。
実施例1の車両用情報表示装置を搭載した車両において、イグニッションキーをON制御する。これにより、図3に示す情報制御処理が実行される。
つまり、図4に示すように、情報表示領域12の表示部12aを矩形状から円弧状に変形する。また、円弧の周縁部に沿って順に並んでエンジン回転数を示す複数の目盛り31aと、円弧中心から径方向に延在し、エンジン回転数に応じて先端で指示する位置を変化させる指針31bと、表示部12aの周縁に、走行不可能状態になるエンジン回転数を示す目盛り31aに沿って延在したレッドライン部31cと、を表示する。なお、「レッドライン部」とは、表示部12aとは異なる色(ここでは赤)で、表示部12aの周縁を縁取る線である。
つまり、図5に示すように、情報表示領域12の表示部12aを矩形状から円弧状に変形する。また、円弧中心から径方向に延在し、残燃料量に応じて先端で指示する位置を変化させる指針32aと、指針32aが回動した際の指示限界位置に配置されて残燃料の上限値と下限値を示す一対の目盛り32bと、を表示する。
さらに、ここでは、残燃料量から演算される航続可能距離を文字32cによって、表示部12a内に表示する。
つまり、図6に示すように、情報表示領域12の表示部12aを矩形状から円弧状に変形する。また、円弧中心から径方向に延在し、エンジン冷却水温に応じて先端で指示する位置を変化させる指針33aと、指針33aが回動した際の指示限界位置に配置されて冷却水温の上限値と下限値を示す一対の目盛り33bと、を表示する。
しかも、ここでは、走行不可能状態になる冷却水温のときに指針33aによって指示される領域に沿って延在したレッドライン部33cを、表示部12a内に表示する。なお、「レッドライン部」とは、表示部12aとは異なる色(ここでは赤)で延在された線である。
また、車両状態のいずれかが注意喚起状態(走行不可能状態よりも所定量手前の状態)であれば、情報表示領域12において、当該車両状態がアナログメータ表示される。
そして、当該車両状態の状況を速やかに把握することで、ドライバーは当該車両状態が、注意喚起状態であること、つまり走行不可能状態に近いことを認識することができ、当該車両状態が走行不可能状態に陥ることを回避するように促すことができる。
そのため、各車両状態が計器表示されていないことで、各車両状態に異常がないことを把握できると共に、走行時に必要な情報を取得することができる。
このため、ドライバーはいずれかの車両状態が注意喚起状態であることを、この情報表示領域12を注視することなく把握でき、より短時間で車両状態に注意が必要なことを理解することができる。
実施例1の車両用情報表示装置1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記車速表示部(車速メータ表示領域)11に少なくとも一部が接し、前記速度以外の情報を表示する情報表示領域12と、
前記情報表示領域12の表示内容を制御する表示情報制御手段(表示コントローラ)20と、
前記車両の状態(エンジン回転数)を検出する車両状態検出手段(エンジン回転数センサ)22と、を備え、
前記表示情報制御手段(表示コントローラ)20は、前記車両状態検出手段(エンジン回転数センサ)22によって検出された車両状態(エンジン回転数)における異常判断閾値(エンジン回転数限界閾値)を予め設定し、前記車両状態(エンジン回転数)と前記異常判断閾値(エンジン回転数限界閾値)との差異が所定値以下のとき、前記車両状態(エンジン回転数)を示す計器(エンジン回転数計)を前記情報表示領域12に表示する構成とした。
これにより、車両の状態に注意喚起が必要になった際、注意すべき車両状態を短時間の視線移動でドライバーに把握させることができる。
これにより、(1)の効果に加え、各車両状態が計器表示されていないことで、各車両状態に異常がないことを把握できると共に、走行時に必要な情報を取得することができる。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、情報表示領域12を注視することなく車両状態が注意喚起状態であることを把握でき、より短時間で車両状態に注意が必要なことを理解することができる。
前記表示情報制御手段(表示コントローラ)20は、前記エンジン回転数と前記異常判断閾値(エンジン回転数限界閾値)との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域12に前記エンジン回転数を示すエンジン回転数計を表示する構成とした。
これにより、(1)〜(3)のいずれかの効果に加え、ドライバーは、エンジン回転数が注意喚起状態であることを短時間の視線移動で把握することができる。
前記表示情報制御手段(表示コントローラ)20は、前記駆動用エネルギー残量(残燃料量)と前記異常判断閾値(燃料量限界閾値)との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域12に前記駆動用エネルギー残量(残燃料量)を示すエネルギー計を表示する構成とした。
これにより、(1)〜(4)のいずれかの効果に加え、ドライバーは、残燃料量が注意喚起状態であることを短時間の視線移動で把握することができる。
これにより、(5)の効果に加え、ドライバーは現時点からの航続可能距離を正確に把握することができる。
前記表示情報制御手段(表示コントローラ)20は、前記冷却水温と前記異常判断閾値(冷却水温限界閾値)との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域12に前記冷却水温を示す水温計を表示する構成とした。
これにより、(1)〜(6)のいずれかの効果に加え、ドライバーは、冷却水温が注意喚起状態であることを短時間の視線移動で把握することができる。
実施例2は、情報表示領域の表示位置を、実施例1に対して異ならせた例である。
そして、CPU50aでは、入力された各種情報に応じて、車速メータ表示領域41に表示する指針41cを車速に応じて変化させる車速表示指令と、第1情報表示領域42に表示する転回地点までの距離を示す文字42bと転回方向を示す矢印42cをナビ情報に応じて変化させる第1情報表示指令を出力する。さらに、情報制御処理を実行し、第2情報表示領域43に表示する表示内容を指示する表示指令を出力する。
すなわち、図3に示す情報制御処理のステップS1において、車両状態を示すエンジン回転数・残燃料量・エンジン冷却水温のそれぞれを検出する。次に、ステップS2へと進んで、検出した現時点の各車両状態と、予め設定した各車両状態における異常判定閾値との差異を算出し、その差異が所定値(当該車両状態における異常判断閾値と注意判断閾値との差異)以下であるか否かを判断する。
なお、インターネット情報とは、例えばニュースや天気予報である。
このとき、図8に示すように、第2情報表示領域43の第2表示部43aを、インターネット情報を表示していたよりも拡大する。また、第2表示部43aの周縁部に沿って順に並んでエンジン回転数を示す複数の目盛り31aと、第2表示部43aの径方向に延在し、エンジン回転数に応じて先端で指示する位置を変化させる指針31bと、第2表示部43aの周縁に、走行不可能状態になるエンジン回転数を示す目盛り31aに沿って延在したレッドライン部31cと、を表示する。
このとき、図9に示すように、第2情報表示領域43の第2表示部43aを、インターネット情報を表示していたときよりも拡大する。また、第2表示部43aの径方向に延在し、残燃料量に応じて先端で指示する位置を変化させる指針32aと、指針32aが回動した際の指示限界位置に配置されて残燃料の上限値と下限値を示す一対の目盛り32bと、残燃料量から演算される航続可能距離を表示する文字32cと、を表示する。
しかも、ここでは、注意喚起状態になる残燃料量のときに指針32aによって指示される領域に沿って延在したレッドライン部32dを、第2表示部43aの周縁に表示する。
このとき、図10に示すように、第2情報表示領域43の第2表示部43aを、インターネット情報を表示していたときよりも拡大する。また、第2表示部43aの中心から径方向に延在し、エンジン冷却水温に応じて先端で指示する位置を変化させる指針33aと、指針33aが回動した際の指示限界位置に配置されて冷却水温の上限値と下限値を示す一対の目盛り33bと、走行不可能状態になる冷却水温のときに指針33aによって指示される領域に沿って延在したレッドライン部33cと、を表示する。
これにより、注意喚起状態となった車両状態を示すアナログメータを目視しやすくなり、当該車両状態をさらに正確に把握することができる。
前記情報表示領域(第2情報表示領域)43に前記車両状態(エンジン回転数)を示す計器(アナログメータ)を表示するとき、前記情報表示領域(第2情報表示領域)43を、前記車両状態(エンジン回転数)を示す計器(アナログメータ)以外の情報(インターネット情報)を表示するときよりも拡大する構成とした。
これにより、注意喚起状態となった車両状態を示すアナログメータを目視しやすくなり、当該車両状態をさらに正確に把握することができる。
さらに、車両状態として、モータ温度やインバータ温度、これらを冷却する冷却水温度としてもよい。つまり、車両状態は、エンジン回転数・残燃料量・エンジン冷却水温に限らず、車速以外であって車両の状態を示すパラメータであれば、任意に選択することができる。
10 表示器
11 車速メータ表示領域(車速表示部)
11a 基盤部
11b 目盛り
11c 指針
12 情報表示領域
12a 表示部
12b 文字
12c 矢印
13 周囲領域
20 表示コントローラ(表示情報制御手段)
20a CPU
20b メモリ
21 車速センサ
22 エンジン回転数センサ(車両状態検出手段)
23 燃料センサ(車両状態検出手段)
24 水温センサ(車両状態検出手段)
25 ナビゲーションシステム
31a 目盛り
31b 指針
31c レッドライン部
32a 指針
32b 目盛り
32c 文字
33a 指針
33b 目盛り
33c レッドライン部
Claims (8)
- 車両の速度を表示する車速表示部と、
前記車速表示部に少なくとも一部が接し、前記速度以外の情報を表示する情報表示領域と、
前記情報表示領域の表示内容を制御する表示情報制御手段と、
前記車両の状態を検出する車両状態検出手段と、を備え、
前記表示情報制御手段は、前記車両状態検出手段によって検出された複数の車両状態におけるそれぞれの異常判断閾値を予め設定し、前記複数の車両状態のうち、前記前記異常判断閾値との差異が所定値以下になった車両状態が生じたとき、前記異常判断閾値との差異が所定値以下になった車両状態を示す計器を前記情報表示領域に表示し、前記複数の車両状態と各車両状態におけるそれぞれの前記異常判断閾値との差異が、全ての車両状態で大きいときには、前記車両に搭載されたナビゲーションシステムから入力されるナビ情報に基づいて求められた情報を前記情報表示領域に表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1に記載された車両用情報表示装置において、
前記表示情報制御手段は、前記複数の車両状態において前記異常判断閾値との差異が所定値以下になった場合には、予め設定された表示の優先順位が高い車両状態を示す計器を前記情報表示領域に表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された車両用情報表示装置において、
前記表示情報制御手段は、前記情報表示領域に前記車両状態を示す計器を表示するとき、前記情報表示領域を、前記車両状態を示す計器以外の情報を表示するときとは異なる形状に変形する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された車両用情報表示装置において、
前記情報表示領域は、前記車速表示部と同形状であって、前記車速表示部の内側に配置され、
前記情報表示領域に前記車両状態を示す計器を表示するとき、前記情報表示領域を、前記車両状態を示す計器以外の情報を表示するときよりも拡大する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された車両用情報表示装置において、
前記車両状態検出手段を、前記車両に搭載されたエンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサとし、
前記表示情報制御手段は、前記エンジン回転数と前記異常判断閾値との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域に前記エンジン回転数を示すエンジン回転数計を表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された車両用情報表示装置において、
前記車両状態検出手段を、前記車両が有する駆動用エネルギー残量を検出する残エネルギー量検出センサとし、
前記表示情報制御手段は、前記駆動用エネルギー残量と前記異常判断閾値との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域に前記駆動用エネルギー残量を示すエネルギー計を表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項6に記載された車両用情報表示装置において、
前記表示情報制御手段は、前記情報表示領域に前記駆動用エネルギー残量を示すエネルギー計を表示する際、航続可能距離を併せて表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載された車両用情報表示装置において、
前記車両状態検出手段を、前記車両に搭載された冷却水温を検出する水温センサとし、
前記表示情報制御手段は、前記冷却水温と前記異常判断閾値との差異が所定値以下になったら、前記情報表示領域に前記冷却水温を示す水温計を表示する
ことを特徴とする車両用情報表示装置。
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