JP4259378B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用車やトラック等の車両に設けられ、経済走行を行うためのアシスト情報を表示器に表示することが可能な車両用表示装置に関する。
近年、乗用車やトラック等の車両(自動車)において、燃費の向上(経済走行)を図ると共に、CO2や窒素酸化物、硫黄酸化物などの排出ガスの低減を図るために、車載式で燃費悪化を示す車両評価システムが開発されてきている(例えば特許文献1参照)。このシステムは、例えばインストルメントパネル(「インパネ」と略称する)部分に設置される液晶ディスプレイユニットと、CPU(マイコン)や音声合成装置等を内蔵したメインユニットとを備えて構成されている。
そして、メインユニットでは、自動車のセンサから入力される車速、エンジン回転数、アクセル開度の情報を解析し、該当車両で燃費を悪化させる運転をした場合に、液晶ディスプレイに、「車速超過」、「アクセル」、「シフトアップ」といった警告表示を行い、併せて合成音声による警告を行うようになっている。これと共に、液晶ディスプレイに、どれだけ燃料が過剰に消費されているかの度合いを、色で区別された目盛によりグラフ状に表示するようになっている。これにて、ドライバは、液晶ディスプレイに表示された情報あるいは音声による警告が出た場合に自分の運転の悪さに気づき、運転を修正することで経済走行できるようになっている。
特開2002−362185号公報
しかしながら、上記従来の燃費悪化を示す車両評価システムでは、ドライバが警告に従うという方式のため、機械に強制的に指示されるという不快感をドライバがもち、それが長距離の運転などで継続的になるとドライバはストレスを感じてしまい、燃費を悪化させる運転を助長し結果的に燃費を悪化させてしまったり、さらには安全運転にも支障をきたすようになってしまう問題がある。
また、上記従来システムは、車両の各種センサからの信号をメインユニットに入力するために配線の本数が多くなり、精度を上げようと入力信号数を多くとると多大な配線スペースが必要となり、システムの配置上も制限させるという問題や、メーカや車種により信号が変わるため、入力の受ける回路が変わってしまう問題もある。
また、表示器に液晶ディスプレイを用いる場合は、ドライバにとって見やすい位置に設置されることが望ましいが、例えばインパネの上面部に設けるようにすると、液晶ディスプレイがドライバの視界の一部を常に遮る問題があり、配置に運転上差し支えが無い場所に配置が限定されるという問題がある。また、液晶ディスプレイをインパネ部分に埋め込むように設けるようにすると、表示位置が比較的下方となってドライバにとって見にくく、視線移動が大きくなる問題がある。
特にトラックでは、液晶ディスプレイを比較的低い位置に設けざるを得ないが、これでは、液晶ディスプレイを見るためにドライバの視線移動が大きくなって、疲労が大きくなる不具合がある。そして、液晶ディスプレイに情報が常に表示されていると共に、経済走行状態になっていない状態では、音声による警告も比較的頻繁に行われるため、ドライバが煩わしく感じる場合も多くなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、経済走行のためのアシスト情報を表示器に表示可能なものにあって、ドライバの運転時の視界を徒に狭めることなく、ドライバにとって見やすい位置に表示器を配設することができる車両用表示装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用表示装置は、インストルメントパネル上又はメータ部内に配設され、車両のドライバにより視認可能な表示器と、車両の動力性能に応じた経済走行を行うための基本データを予め記憶し、車両の現在の走行状態を前記基本データと比較することにより経済走行の観点から評価する走行状態評価手段と、この走行状態評価手段の評価に基づいて経済走行状態に近づけるためのアシスト情報を必要時に前記表示器に表示させることが可能であると共に、前記表示器に車両情報を表示させることが可能な表示制御手段とを具備しており、走行状態評価手段には、車内ネットワークを介して車両の現在の走行状態のデータとして、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上のデータが入力されると共に、表示制御手段は、アシスト情報として、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上に関する情報を前記表示器に表示させ、さらに、少なくとも過去の一定時間内における車速の振れ幅が設定値以下となったときに車両が定常走行状態にあると判断する判断手段を備え、前記表示制御手段は、前記判断手段により車両が定常走行状態にあると判断されたときにのみ、アシスト情報を前記表示器に表示させると共に、前記車両情報の種類が警告情報であるときには、前記表示器にその警告情報を優先的に表示させる構成になっている(請求項1の発明)
上記構成によれば、走行状態評価手段により、車両の現在の走行状態が経済走行の観点から評価され、その評価に基づいて、表示制御手段により、経済走行状態に近づくためのアシスト情報を必要時に表示器に表示させることができる。
また、上記構成では車内ネットワークにより複数のセンサに関してそれらの信号処理を一箇所の特定のシステムで行なえば良いので、各センサの信号が直接的に入力される場合と比べて、信号処理が容易となると共に、配線の本数も少なくすることができるため、配置上で制限となることがなく、しかもネットワークとの接続もコネクタなどを用いて簡単に行うことができる。さらに通信方式や規格が同じ(例えばCAN)であれば、メーカが異なっても回路(通信回路)を変える必要がないため非常に汎用性が高い。また、同じメーカであれば、通信規格だけでなく通信データの中身までも全車両統一されることも考えられるため、そうなると同じメーカでは回路だけでなくソフトも同じものを使うことができる。
このとき、走行状態評価手段に、車両の走行状態として、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上のデータが入力されると共に、表示制御手段は、アシスト情報として、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上に関する情報を表示器に表示させる構成としたので、ドライバは、表示器に表示された、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションに関するアシスト情報に従って運転を行うことにより、効果的な経済走行を行うことができる。
ところで、上記アシスト情報は、必要時にのみ表示器に表示すれば良いのであるが、例えば車両が渋滞に巻込まれているような場合には、経済走行を行うことが現実として困難となることが予測され、アシスト情報を表示しても無意味であり、むしろ、ドライバにとってはアシスト情報の表示が煩わしく感じることもある。
そこで、少なくとも過去の一定時間内における車速の振れ幅が設定値以下となったときに車両が定常走行状態にあると判断する判断手段を設けると共に、この判断手段により車両が定常走行状態にあると判断されたときにのみ、表示制御手段によってアシスト情報を表示器に表示させる構成とすれば、渋滞等がなく車両が安定して走行している定常走行状態においてのみ、表示器に効果的にアシスト情報を表示させることができる。
また、表示制御手段により、表示器に各種の車両情報を表示させることも可能なので、ドライバの見やすい位置にアシスト情報だけでなく車両情報をも表示することにより、表示器をより有効に使用することができる。このとき、車両情報の種類が警告情報であるときには、表示器に、その警告情報が優先的に表示されることにより、ドライバが警告情報に気付きやすくなるので、より効果的となる。尚、上記車両情報としては、例えば、車速やエンジン回転数、走行距離、車間距離、ドアの開閉情報、瞬間燃費、燃料の残量、シートベルトの装着、水温など様々なものがある。
本発明においては、上記車内ネットワークに、カーナビゲーション装置を接続すると共に、そのカーナビゲーション装置から道路データを取得し、走行状態評価手段を、その道路データも考慮して評価を行うように構成することができる(請求項2の発明)。これによれば、カーナビゲーション装置から道路データを容易に取得することができ、その道路データに基づいて道路状況等を考慮したより有効なアシスト情報を表示させることが可能となる。
また、前記表示器に表示するアシスト情報を、最適値からの差分に応じた輝度差で表現することにより、見やすく表示さすることができる(請求項3の発明)。
さらに、表示器として、非表示時において透明であり表示時においても非表示部分は透明である自発光型の透明ELパネルを用い、運転時のドライバの視界内に配置することができる。ドライバの視界を徒に狭めることがなく、運転席の前部にいわば視覚的に開放感をもった状態で設置できる。しかも、自発光型の透明ELパネルは、バックライトが不要であるため薄いパネルとして構成でき、少ない設置スペースで設置が可能である(請求項4の発明)。
尚、透明ELからなる表示器をメータに重ねるように設けることでき、設置スペース的に有利となる。ドライバは、メータを見る感覚で、表示器の表示を容易に視認することができる。
以下、本発明を乗用車(ガソリンエンジン車)に適用した一実施例について、図1ないし図7を参照して説明する。まず、図2は、車両たる乗用車の運転席の前部の様子を概略的に示しており、ここで、運転席の前部には、インストルメントパネル1(以下「インパネ1」と略称する)が設けられ、その上部にフロントガラス2が設けられている。前記インパネ1には、メータ部3が埋込まれるようにして設けられ、その手前側に位置してステアリングホイール4が設けられている。詳しく図示はしないが、前記メータ部3には、スピードメータ、タコメータ、オドメータ、水温計、燃料計、時計、各種のワーニングランプ等が設けられている。
また、前記インパネ1の中央部(センタコンソール部分)には、液晶ディスプレイ5を有する周知構成のカーナビゲーション装置6や、カーオーディオ装置7等が設けられている。更に、前記インパネ1には、エアコンの吹出し口8や各種のスイッチ類なども設けられている。そして、本実施例では、前記インパネ1の中央部上面部に、本実施例に係る車両用表示装置9を構成するELディスプレイユニット10が配設されるようになっている。このELディスプレイユニット10は、基台部10a上に、後述する表示器としての自発光型の透明ELパネル11を立上り状に備えて構成されている。
図1に示すように、本実施例に係る車両用表示装置9は、前記ELディスプレイユニット10と、そのELディスプレイユニット10をコントロールする制御ユニット12とを備えて構成される。前記制御ユニット12は、車内の適宜の部位(例えばセンタコンソール部分)に配設されるようになっている。前記ELディスプレイユニット10は、上記した前記自発光型の透明ELパネル11と、この透明ELパネル11を駆動するためのELドライバ13と、このELドライバ13を制御するELコントローラ14とから構成されている。前記ELドライバ13及びELコントローラ14は、前記基台部10a内に組込まれている。また、前記ELドライバ13は、電源回路を含んで構成される。
図示及び詳しい説明は省略するが、前記透明ELパネル11は、ガラス基板上に、第1透明電極(走査電極)、絶縁層、発光層、絶縁層、第2透明電極(データ電極)を順に積層し、封止剤を介してガラス板で封止した周知構成を備えている。このとき、前記第1透明電極(走査電極)と第2透明電極(データ電極)とは夫々多数本存在し、それらが直交することでマトリクス表示が可能となるように構成されている。
前記ELドライバ13は、走査側ドライバ及びデータ側ドライバを備えて構成され、ELコントローラ14により制御されて前記透明ELパネル11の走査電極及びデータ電極をマトリクス駆動するようになっている。これにて、透明ELパネル11に任意の数字、文字、マーク、グラフなどを表示することが可能とされている。この透明ELパネル11は、通常時(非表示時)において透明であり、また、表示時においても非表示部分は透明である。さらに、バックライトが不要であるため薄いパネルとして構成される。
そして、前記制御ユニット12は、CPU(マイコン)15、通信回路16、メモリカード17などを備えて構成されている。詳しくは後述するように、前記CPU15は、そのソフトウエア構成により、車両の現在の走行状態を示す情報を取得し、その走行状態を経済走行(燃費が良く、排出ガスの少ない走行)の観点から評価すると共に、その評価に基づいて理想的な経済走行状態に近づくためのアシスト情報を必要時に前記透明ELパネル11に表示させるべく、前記ELコントローラ14に信号を出力するようになっている。従って、このCPU15が、走行状態評価手段及び表示制御手段として機能するのである。
本実施例では、前記制御ユニット12(CPU15)は、前記通信回路16を介して車内ネットワーク(車内LAN)18に接続されている。この車内ネットワーク18は、車両に搭載された複数のシステム(各々の制御コンピュータ)間でのネットワークを形成するもので、この車内ネットワーク18には、図示のように、他のシステム19や前記カーナビゲーション装置6が接続されている。
このとき、他のシステム19(例えばエンジン制御システム)においては、車内の各種センサからの信号が入力され、リアルタイムで演算処理されてデータ化されるようになっている。この場合、前記各種センサとして、例えば、エンジン回転数センサ、アクセル開度センサ、車速センサ、シフトポジションセンサ等からの信号が入力されるようになっている。また、前記カーナビゲーション装置6は、周知のように、道路地図データを備えると共に、自車位置を検出する機能等を有して構成されている。
そして、CPU15には、車内ネットワーク18を介して、エンジン回転数情報、アクセル開度情報、車速情報、シフトポジション情報、走行距離情報、時刻情報、イグニッションのオン・オフ情報が入力されるようになっている。これにて、CPU15は、車両の現在の走行状態のデータを取得するようになっているのである。さらに、CPU15は、車内ネットワーク18を介して前記カーナビゲーション装置6から走行中の道路の道路情報やその周辺の地図情報を取得するようになっている。
また、前記メモリカード17は、制御ユニット12に着脱可能に設けられており、車両の走行状態の履歴を記憶する記憶手段として機能するようになっている。尚、前記車内ネットワーク18には、例えばCANが用いられ、これにより、通信線が2本で済むようになっている。この車内ネットワーク18に対する前記制御ユニット12(通信回路16)の接続にはコネクタが用いられる。
さて、前記CPU15は、上記のように、車両の現在の走行状態のデータを、経済走行の観点から評価するのであるが、この際、予め、エンジン回転数(及び/又はアクセル開度)、車速、シフトポジションに関して、その車両(エンジン)の動力性能等に応じた経済走行を行うための基本データが記憶されており、車両の現在の走行状態の情報を、その基本データと比較することにより、経済走行ができているかどうか、できていないときにはどの程度外れているかを求めるようになっている。また、本実施例では、その評価の際に、前記カーナビゲーション装置6から取得した走行中の道路の道路データ(制限速度、信号や踏切、直線道路かカーブの連続する道路か、上り坂、下り坂など)や自走距離が考慮されるようになっている。
そして、後の作用説明でも述べるように、CPU15は、その評価結果を、アシスト情報として前記透明ELパネル11に表示させるようになっている(図4〜図6参照)。このアシスト情報には、経済走行ができている旨の情報も含まれる。これに対して、経済走行ができていないときには、アシスト情報として、エンジン回転数(及び/又はアクセル開度)、車速、シフトポジションに関して、経済走行からどちら側に外れているか、どの程度外れているか、どのようにすれば経済走行に近づくかのいずれかの情報が表示されるようになっている。このアシスト情報の表示方法としては、様々な形態が可能である。
このとき、本実施例では、これも後の作用説明にて述べるように、CPU15は、渋滞等がなく車両が安定して走行している定常走行状態にあるかどうかを判断し、定常走行状態にあると判断したときにのみ、アシスト情報を透明ELパネル11に表示させるようになっている。この判断は、例えば車速情報の時間的な変化に基づいて行われ、CPU15は判断手段としても機能するようになっている。
更に、本実施例では、CPU15は、イグニッションのオン・オフ情報及び時刻情報又は走行距離情報に基づいて、連続走行が長時間(例えば4時間)又は長距離に及んだときに、ドライバに対し休憩を促す勧告を透明ELパネル11に表示させるようになっている(図7参照)。また、この休憩勧告後に、一定時間以上のイグニッションのオフを検出した場合に、休憩勧告の表示を停止させる。
次に、上記構成の作用について、図3ないし図7も参照して述べる。まず、図3のフローチャートは、CPU15が実行するアシスト情報の表示処理の手順を示している。即ち、ステップS1,S2では、車両が安定して走行している定常走行状態にあるかどうかの判断がなされる。この判断では、車両の車速情報を取得し(ステップS1)、過去の一定時間内における車速の振れ幅が設定値以下となったときに、定常走行状態にあると判断される(ステップS2)。具体例をあげると、例えば過去10秒間における車速の振り幅が5km/h以下のときに、定常走行状態にあると判断される。
今、例えば渋滞等で車両がこまめに走行、停止を繰返すような場合には、車速の振れ幅(変化)が大きくなり、車両が安定して走行していないと判断されることになる(ステップS2にてNo)。この場合には、ステップS3にて、前記透明ELパネル11の表示が停止(消灯)され、つまり、透明ELパネル11は、何ら表示がなされず透明なままの状態とされる。
一方、車両が安定して走行している定常走行状態にあると判断されたときには(ステップS2にてYes)、ステップS4にて、アシスト情報に関する計算処理(走行状態の評価)がなされる。この計算処理(評価)は、上述のように、ネットワークを介してエンジン回転数(及び/又はアクセル開度)、車速、シフトポジション等の情報を取得し、それらを基本データと比較することにより行われる。そして、次のステップS5にて、透明ELパネル11にアシスト情報を表示することが行われる。
図4、図5、図6は、それぞれ、透明ELパネル11に、エンジン回転数に関するアシスト情報を表示する際のいくつかの表示例を示している。図4は、経済走行を行うに最適な(理想的な)回転数(基本データ)が、例えば1000〜1800rpmであるのに対し、(a)は、現在のエンジン回転数がその範囲内にある場合(例えば1800rpm)を示し、(b)はその範囲から外れている場合(例えば2000rpm)を示している。ここでは経済走行ができている場合には、(a)のように現在のエンジン回転数が表示され、外れている場合には、(b)のようにどちらに外れているか(この場合「OVER」)が表示される。経済走行状態から外れている場合に、表示を赤で行うといったように色を変えて表示しても良い。
図5は、例えばトラックの例で、最も燃費の良い回転数(基本データ)が、例えば1200rpmであるのに対し、(a)は、現在のエンジン回転数がそれより低い場合(例えば1000rpm)を示し、(b)は、現在のエンジン回転数がそれより高い場合(例えば2000rpm)を示している。ここでは、エンジン回転数が、理想的な経済走行状態から、どれくらい低いか、どれくらい高いかを数字((a)では「−20」、(b)では「+80」)で表示するようになっている。この場合も、外れている方向に応じて表示の色を変えるようにしても良い。
図6は、経済走行を行うに最適な回転数の範囲が、例えば1000〜1800rpmであるのに対し、(a)は、現在のエンジン回転数がその範囲内にある場合を示し、ここでは、「ECO」の表示を行うことにより経済走行ができていることを示している。(b)は、現在のエンジン回転数が、経済走行を行うに最適な回転数の範囲か、そこからどちらに外れているかを、インジケータの如き目盛中に現在の回転数を矢印で示すことにより表示するようになっている。
尚、上記例では、エンジ回転数に関してアシスト情報を表示するようにしたが、エンジン回転数に代えてアクセル開度についてアシスト情報を表示するようにしても良い。また、図示はしないが、現在の車速情報及び車速に関する基本データ(経済走行に理想的なスピード)に基づいて、現在の車速に関するアシスト情報を、上記と同様な手法で、透明ELパネル11に表示するようにしても良い。さらに、これも図示はしないが、現在のシフトポジションの情報に基づいて、経済走行できる最適なシフトポジションに関するアシスト情報を透明ELパネル11に表示することもできる。
そして、図7は、透明ELパネル11に、休憩を促す勧告を表示させる際の表示例を示している。図3には示されていないが、CPU15は、連続走行が長時間又は長距離に及んだと判断すると、ドライバに対し休憩を促す勧告(「休憩してください」といったメッセージ)を透明ELパネル11に表示させるようになっている。休憩勧告したにもかかわらず、走行が継続された場合には、さらに所定時間経過(所定距離走行)後に、警告を発するようにすることもできる。
これにて、ドライバは、透明ELパネル11のアシスト情報の表示を見て、自分が経済走行を行っているかどうかを知ることができ、経済走行ができていないときには、エンジン回転数(アクセル開度)、車速、シフトポジションに関して、どうすれば経済走行を行うことができるかを容易に知ることができる。さらには、休憩勧告の表示により、ドライバに対して休憩を促して、ドライバの集中力低下によって経済走行ができなくなることを防止することができ、また、安全運転の励行につながるものとなる。
このとき、上記透明ELパネル11は、自発光型でありバックライトが不要であるためるため薄いパネルとして構成することができ、少ないスペースで設置が可能となった。これにより、透明ELパネル11をドライバの目の高さに近いインパネ1上に配設することができた。しかも、この透明ELパネル11は、通常時(非表示時)において透明であり、また、表示時においても非表示部分は透明であり、運転席の前部にいわば視覚的に開放感をもった状態で設置できる。従って、ドライバが大きな視線移動を伴うことなく見やすい位置においてアシスト情報を表示することができ、しかも、ドライバの運転時の視界を徒に狭めることなく済ませることができるのである。
尚、本実施例においては、前記メモリカード17に、車両の走行状態の履歴を記憶することができるようになっている。これにより、走行後に、メモリカード17に記憶された車両の走行状態の履歴を分析して、例えば経済走行がどれくらいできたかといったことを評価することが可能となり、ひいては経済走行の観点からのドライバの運転技術の向上などを図ることができる。
このように本実施例によれば、経済走行のためのアシスト情報を表示可能な表示器として、透明ELパネル11を採用したので、ドライバの運転時の視界を徒に狭めることなく、ドライバにとって見やすい位置に透明ELパネル11を配設することができるという優れた効果を得ることができる。このとき、アシスト情報として、エンジン回転数(アクセル開度)、車速、シフトポジションに関する情報を表示することにより、ドライバが容易に経済走行を行うことが可能となり、さらには、休憩勧告をも表示することにより、ドライバに対して休憩を促すことができる。
そして、本実施例では、車両が定常走行状態にあるかどうかを判断し、定常走行状態にあるときにのみ、アシスト情報を表示させる構成としたので、必要時に効果的にアシスト情報を表示させることができ、表示が無意味な渋滞時等では、透明ELパネル11にアシスト情報が表示されることがなくなってドライバにとっての煩わしさを解消することができる。
また、特に本実施例では、CPU15に、車内ネットワーク18を介して車両の各種情報が入力されるように構成したので、個々のセンサから信号が入力されるように構成する場合と比べて、信号処理が容易となると共に、配線の本数も少なくすることができ、車内ネットワーク18との接続もコネクタなどを用いて簡単に行うことができる。さらには、車内ネットワーク18に接続されたカーナビゲーション装置6からの道路データを容易に取得することができ、その道路データに基づいて道路状況等を考慮したより有効なアシスト情報を表示させることが可能となるものである。
図8は、本発明の他の実施例を示すものであり、上記実施例と異なるところは以下の点にある。即ち、この実施例において、車両に、前方を撮影する車載前方カメラ21が搭載されており、この車載前方カメラ21の撮影画像信号を処理するカメラECU22が、車内ネットワーク18に接続されている。そして、CPU15は、ドライバの集中力が低下したかどうかを判定する集中力低下判定手段としての機能を備え、ドライバの集中力が低下したと判定したときに、透明ELパネル11に休憩を促す勧告を表示させるようになっている。
具体的には、前記カメラECU22は、車載前方カメラ21の撮影画像信号から道路上の白線を認識する機能及び車両の白線逸脱を検出する機能を備えており、CPU15は、そのカメラECU22からの情報により、所定時間内に設定回数以上の白線逸脱があったときに、ドライバの集中力が低下していると判断するようになっている。これによれば、ドライバの集中力が低下したときに、ドライバに休憩とることを促すことができ、集中力低下によって経済走行が十分にできなくなることを未然に防止することができ、またドライバが安全な運転を行うことにつながるものとなる。尚、集中力低下判定手段としては、その他にも、ドライバのまばたきの回数の検出や、ハンドル操作における修正舵の回数の検出などに基づいて集中力の低下を判定するように構成することが可能である。
尚、上記実施例では、透明ELパネル11をインパネ1上に配設するようにしたが、透明ELパネル11をフロントガラス2の内面側に配設することもできる。これによれば、運転時のドライバの目の高さにより近い位置(視界内)に透明ELパネル11を配置することが可能となる。あるいは、透明ELパネル11をメータ部3内に配設することもできる。これによれば、メータに重ねるように透明ELパネル11を設けることができ、設置スペース的に有利となり、また、ドライバは、メータを見る感覚で、透明ELパネル11のアシスト情報を容易に視認することができる。
そして、上記実施例では、透明ELパネル11にアシスト情報(及び休憩勧告)のみを表示するようにしたが、アシスト情報の非表示時に、透明ELパネル11に各種の車両情報を表示させるように構成することも可能である。これにより、ドライバの見やすい位置にアシスト情報だけでなく車両情報をも表示することが可能となり、透明ELパネル11をより有効に使用することができる。車両情報としては、例えば、車速やエンジン回転数、走行距離、車間距離、ドアの開閉情報、瞬間燃費、燃料の残量、シートベルトの装着、水温など様々なものがある。このとき、車両情報の種類が警告情報であるときには、透明ELパネル11に、アシスト情報表示時であっても、その警告情報を優先的に表示させる構成としても良い。
さらには、ユーザがアシスト情報を透明ELパネル11に表示させるかどうかを選択するための選択操作手段(選択スイッチ)を設けるようにしても良く、これにより、ユーザ(ドライバ)自身の所望によってアシスト情報を表示させることができる。その他、上記実施例では、エンジン車の場合を具体例としたが、本発明は、モータを駆動源とする電気自動車や、モータとガソリンエンジンとを併用するハイブリッド車にも適用することができる。また、ミッション車に限らず、オートマチック車にも適用できることは勿論である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
本発明の一実施例を示すもので、全体構成を概略的に示すブロック図 運転席の前部における透明ELパネルの配設例を示す図 CPUの実行するアシスト情報の表示の処理手順を示すフローチャート 透明ELパネルにおけるアシスト情報の表示例を示す図(その1) 透明ELパネルにおけるアシスト情報の表示例を示す図(その2) 透明ELパネルにおけるアシスト情報の表示例を示す図(その3) 透明ELパネルにおける休憩勧告の表示例を示す図 本発明の他の実施例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はインストルメントパネル、2はフロントガラス、3はメータ部、6はカーナビゲーション装置、9は車両用表示装置、11は透明ELパネル(表示器)、12は制御ユニット、15はCPU(走行状態評価手段、表示制御手段、判断手段、集中力低下判断手段)、17はメモリカード(記憶手段)、18は車内ネットワークを示す。

Claims (4)

  1. インストルメントパネル上又はメータ部内に配設され、ドライバにより視認可能な表示器と、
    車両の動力性能に応じた経済走行を行うための基本データを予め記憶し、車両の現在の走行状態を前記基本データと比較することにより経済走行の観点から評価する走行状態評価手段と、
    この走行状態評価手段の評価に基づいて経済走行状態に近づけるためのアシスト情報を必要時に前記表示器に表示させることが可能であると共に、前記表示器に車両情報を表示させることが可能な表示制御手段とを具備し、
    前記走行状態評価手段には、車内ネットワークを介して車両の現在の走行状態のデータとして、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上のデータが入力されると共に、
    前記表示制御手段は、アシスト情報として、エンジン回転数、アクセル開度、車速、シフトポジションのうち少なくとも1つ以上に関する情報を前記表示器に表示させ、
    さらに、少なくとも過去の一定時間内における車速の振れ幅が設定値以下となったときに車両が定常走行状態にあると判断する判断手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記判断手段により車両が定常走行状態にあると判断されたときにのみ、アシスト情報を前記表示器に表示させると共に、前記車両情報の種類が警告情報であるときには、前記表示器にその警告情報を優先的に表示させることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記車内ネットワークには、カーナビゲーション装置が接続され、前記走行状態評価手段は、前記カーナビゲーション装置から取得した道路データを考慮して評価を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示器に表示されるアシスト情報は、最適値からの差分が輝度差により見やすく表示されることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用表示装置。
  4. 前記表示器は、非表示時において透明であり表示時においても非表示部分は透明である透明ELからなると共に、運転時のドライバの視界内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用表示装置。
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