JP6205835B2 - 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法 - Google Patents

照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6205835B2
JP6205835B2 JP2013102195A JP2013102195A JP6205835B2 JP 6205835 B2 JP6205835 B2 JP 6205835B2 JP 2013102195 A JP2013102195 A JP 2013102195A JP 2013102195 A JP2013102195 A JP 2013102195A JP 6205835 B2 JP6205835 B2 JP 6205835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
region
wavelength
light source
optical path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013102195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014222317A (ja
Inventor
高橋 達也
達也 高橋
藤田 和弘
和弘 藤田
一成 安部
一成 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013102195A priority Critical patent/JP6205835B2/ja
Priority to US14/277,196 priority patent/US9417511B2/en
Publication of JP2014222317A publication Critical patent/JP2014222317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6205835B2 publication Critical patent/JP6205835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2006Lamp housings characterised by the light source
    • G03B21/2033LED or laser light sources
    • G03B21/204LED or laser light sources using secondary light emission, e.g. luminescence or fluorescence
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/1006Beam splitting or combining systems for splitting or combining different wavelengths
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/04Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film by four or more separation records
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/08Sequential recording or projection
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
    • H04N9/3111Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying the colours sequentially, e.g. by using sequentially activated light sources
    • H04N9/3114Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying the colours sequentially, e.g. by using sequentially activated light sources by using a sequential colour filter producing one colour at a time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3164Modulator illumination systems using multiple light sources

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Description

本発明は、照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法に関する。
近年、大画面のディスプレイ装置が急速に普及してきており、それらを用いた会議やプレゼンテーション、研修などが一般的になってきている。このようなディスプレイとしては、液晶やプラズマなど様々なものがあり、場所の広さや参加人数などによって適当なものが選択されている。その中でも、スクリーン等の投影面に画像を投影して拡大表示することができる拡大表示装置すなわち投影表示装置(以後、「プロジェクタ」と呼ぶ)が選択されている。このプロジェクタは、比較的安価で可搬性にも優れているため(即ち小型軽量で持ち運びやすいため)、最も広く普及している大画面ディスプレイと言える。
そのような背景の中で、最近ではコミュニケーションの必要な場面や状況が益々増えてきている。例えば、オフィスにおいても小さな会議室や、パーテイション等で仕切られた打合せスペースが数多く設けられ、プロジェクタを使った会議や打合せなどが頻繁に行われるようになった。
このようなプロジェクタに用いる照明装置として、高輝度の放電ランプ(例えば、超高圧水銀ランプ)を光源とするものが知られている。この放電ランプは、高輝度を低コストで実現できる一方で、点灯開始後、安定して発光するまでに所要の時間を要する。そこで、放電ランプに対する代替光源として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の発光ダイオード(LED)、有機EL素子等の固体発光素子を用いることが提案されて実用化されている。
この固体発光素子を用いた照明装置として、例えば、励起光源(第一光源)から発する励起光を蛍光体に照射し、この蛍光体から赤色(R)、緑色(G)、黄色(Y)の各色の光を生じさせるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)特許文献1にでは記載の照明装置では、この励起光源(第一光源)として青色レーザダイオード等を用い、この励起光源から発する青色の励起光を蛍光体に照射し、この蛍光体を励起させることにより、赤色(R)、緑色(G)、黄色(Y)の各色の蛍光を得ている。この赤色(R)、緑色(G)、黄色(Y)の波長領域の蛍光の中から、カラーホイールによって赤色(R)、緑色(G)の波長領域の光を時分割に取り出し、出射光路から出射している。
また、この特許文献1に記載の照明装置では、励起光源とは別個に備えた青色レーザダイオード等の光源(第2光源)から青色(B)の光を出射し、この青色光を、光学手段(色合成プリズム)により、カラーホイールを透過した後の赤色光、緑色光の出射光路に合流させている。そして、赤色、緑色、青色の各色の光を時分割で順次に照明装置から出射させている。また、このような照明装置を用いた投射装置では、照明装置から順次に出射される赤色、緑色、青色の各色の光を光変調素子へと向かわせて、その光変調素子により各色の光を画素毎に諧調制御することでカラー投影画像を形成している。
上記した照明装置では、赤色光、緑色光については、カラーホイールを透過させることで、所望の色味や色純度の光を取り出して出射させることができる。しかしながら、青色光については、カラーホイールを介することなく、第2光源から発光された青色光を出射光路に直接に合流させている。そのため、所望の色味や色純度の青色光を取り出すことはできず、青色光の色純度の向上が図れていないという問題があり、正確な色彩のカラー画像を再現するには限界がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、色純度の高い光を出射することが可能な照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、励起光を発光する第1光源と、励起光により励起されて第1波長領域および第2波長領域を少なくとも含む蛍光を生じさせる波長変換部材と、第1波長領域および第2波長領域とは異なる第3波長領域を含む光を発光する第2光源と、波長変換部材からの蛍光の光路および第2光源からの光の光路を合流させて単一の出射光路に導く光路合流素子と、出射光路中に配置され、蛍光の少なくとも第1波長領域、第2波長領域、および、第2光源からの少なくとも第3波長領域を、時分割に取り出して出射させる光分離素子と、を備え、波長変換部材は、励起光が照射されて蛍光を生じる領域の全部が、蛍光を前記光路合流素子に向けて反射させる反射光路を形成し、光分離素子は、第1光源を、第2光源が消灯しているときの第1光源の発光量よりも小さい発光量で点灯するとともに第2光源を点灯させているときに、蛍光の第1波長領域の光および第2波長領域の光の少なくとも一方と、第2光源からの第3波長領域の光とを取り出して出射させることを特徴とする。
本発明によれば、色純度の高い光を出射することが可能な照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法を得ることができる。
本願の実施例1に係る照明装置を備えた投射装置(プロジェクタ)を示す光学図である。 図1に示す蛍光体ホイール(波長変換部材)を拡大して示した平面図である。 図1に示す光透過制御ホイール(光分離素子)を拡大して示した平面図である。 図1に示す実施例1の照明装置から画像生成部に向けて出射される光の色、各光源のON・OFFタイミング、および、光透過制御ホイールで透過させる光の色の関係の一例を、画像フレームとの関係において示す説明図である。 本願の実施例2に係る照明装置を示す光学図である。 本願の実施例3の照明装置で用いる光透過制御ホイールを拡大して示した平面図である。 実施例3の照明装置から画像生成部に向けて出射される光の色、各光源のON・OFFタイミング、および、光透過制御ホイールで透過させる光の色の関係の一例を、画像フレームとの関係において示す説明図である。 本願の実施例4の照明装置で用いる光透過制御ホイールを拡大して示した平面図である。 本願の実施例4に係る照明装置から画像生成部に向けて出射される光の色、各光源のON・OFFタイミング、および、光透過制御ホイールで透過させる光の色の関係の一例を、画像フレームとの関係において示す説明図である。 本願の実施例5の照明装置で用いる光透過制御ホイール(光分離素子)を拡大して示した平面図である。 本願の実施例5に係る照明装置から画像生成部に向けて出射される光の色、各光源のON・OFFタイミング、および、光透過制御ホイールで透過させる光の色の関係の一例を、画像フレームとの関係において示す説明図である。 本願の実施例6に係る照明装置から画像生成部に向けて出射される光の色、各光源のON・OFFタイミング、および、光透過制御ホイールで透過させる光の色の関係の一例を、画像フレームとの関係において示す説明図である。
以下に、本願の実施例を、図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は本願の実施例1における照明装置およびこの照明装置を備えた投射装置(プロジェクタ)を示す光学図である。図1に示すように、実施例1の投射装置1は、照明装置2と、制御部3と、導光光学系4と、画像生成部5と、投影光学系6と、を備えている。この投射装置1は、投影面であるスクリーンScに画像を投影して拡大表示する装置である。
[照明装置2]
照明装置2は、赤色光、緑色光、青色光を、時分割で順次に、またはこれらを組み合わせて(混合して)出射する装置である。照明装置2は、導光光学系4の後述するライトトンネル4aへ向けて、各色の光(光束)を出射する。この照明装置2の構成の詳細については、後述する。
[導光光学系4]
導光光学系4は、照明装置2から出射された光を、画像生成部5に導くものである。導光光学系4は、ライトトンネル4aと、集光素子4bと、を有している。ライトトンネル4aは、照明装置2から出射された光が入射するものであり、内部を中空とする筒状を呈し、その内側面にミラーが設けられた構成を有している。ライトトンネル4aは、その内部で光の反射を繰り返すことにより、入射された光の輝度分布を均一化する機能、すなわち、入射された光の光量むらをなくす機能を有している。集光素子4bは、ライトトンネル4aを経て輝度分布が均一化された光(光束)を適宜集光して、画像生成部5の後述する反射ミラー(被照射部)5aへと導く。
[画像生成部5]
画像生成部5は、導光光学系4により導かれた光を用いて、画像生成データに基づくフルカラーの画像を形成するものである。画像生成部5は、反射ミラー5aと、光変調素子5bと、を有している。反射ミラー5aは、導光光学系4により導かれた光を光変調素子5bへ向けて反射し、当該光変調素子5bへと進行させる。
光変調素子5bは、制御部3の後述する画像処理制御部3aに接続されており、この画像処理制御部3aによって駆動制御される。この光変調素子5bは、照明装置2から出射されて導光光学系4により導かれた各色の光を、画素毎に諧調制御することでカラー投影画像を形成する。また、光変調素子5bは、実施例1では、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス;Digital Micromirror Device)で構成されている。このDMDからなる光変調素子5bは、画素単位のマイクロミラーを有し、画像処理制御部3aの制御下で、各マイクロミラーが異なる2つの角度のいずれかとされた状態を維持することが可能とされている(いわゆる、2値制御)。すなわち、光変調素子5bの各マイクロミラーは、導光光学系4により導かれた各色の光を投影光学系6へ向けて反射する角度(ON状態)と、当該各色の光を内部の吸収体へ向けて反射して外部に出射させない角度(OFF状態)と、のいずれかの状態となる。このため、光変調素子5bでは、各マイクロミラーが個別に駆動(2値制御)されることにより、表示する画素毎に投影する光を制御することができる。また、光変調素子5bでは、例えば、パルス幅変調方式(PWM方式)により各マイクロミラーのON状態の時間比率を調整することで、表示する画素毎における階調表現を行うことができる。
なお、実施例1および以降の実施例では、光変調素子5bとしてDMDを用いているが、本願がこれに限定されることはない。照明装置2から出射されて導光光学系4により導かれた各色の光を利用してカラー投影画像を形成するものであれば、例えば、液晶を用いてもよい。
[投影光学系6]
投影光学系6は、画像生成部5の光変調素子5bにより生成された投影画像をスクリーンScに投影する。この投影光学系6は、固定鏡筒に設けられた固定レンズ群や可動鏡筒に設けられた可動レンズ群を備えている。この可動レンズ群を移動させることにより、フォーカス調整やズーム調整を行うことが可能となっている。
[制御部3]
制御部3は、投射装置1の全体の動作を統括制御するものであり、画像処理制御部3aと、インターフェース3bとを有している。制御部3のハードウェア構成としては、CPU(中央処理ユニット;Central Processing Unit)、ROM(リードオンリーメモリ;Read Only Memory)、RAM(ランダムアクセスメモリ;Random Access Memory)等を有して構成される。制御部3の画像処理制御部3aは、ROMに予め記憶されているプログラムに従って、RAMをワークメモリとして用いて、以下のように投射装置1の各部を駆動制御する。
画像処理制御部3aは、照明装置2の後述する第1光源(励起光源)10、第2光源11、蛍光体ホイール14の駆動部14m、および、光透過制御ホイール15の駆動部15m、並びに、画像生成部5の光変調素子5b、および、投影光学系6の可動レンズ群の駆動機構(図示せず)等に接続されている。これにより、画像処理制御部3aは、照明装置2における各色の光の出射制御処理、画像生成部5の光変調素子5bにおける投影画像の生成制御処理、投影光学系6におけるフォーカス調整やズーム調整の調整制御処理を実行する。
また、制御部3は、外部情報機器に対するインターフェース3bを有している。画像処理制御部3aは、このインターフェース3bを介して、例えば、パーソナルコンピュータ7等の外部情報機器から、画像データ等を取り込むことができる。この取り込んだ画像データに対して、画像処理制御部3aは適宜の画像処理を施し、画像生成部5の光変調素子5bで投影画像を生成するのに適合する画像生成データを生成する。次いで、画像処理制御部3aは、生成した画像生成データに基づいて、画像生成部5を駆動する駆動信号を生成し、この駆動信号を画像生成部5に向けて出力する。このとき、制御部3は、生成した画像生成部5の駆動信号に同期させた照明装置2の出射制御信号を生成し、この出射制御信号を照明装置2に向けて出力する。
画像処理制御部3aは、以下のように、出射制御信号により照明装置2を駆動制御するとともに、駆動信号により画像生成部5を駆動制御する。すなわち、画像処理制御部3aは、画像の一フレーム期間内に、照明装置2から、赤色(R)の波長領域(後述する波長λB)の光と、緑色(G)の波長領域(後述する波長λC)の光と、青色(B)の波長領域(後述する波長λa)の光とを、時分割で順次切り替えて出射させる。また、画像処理制御部3aは、照明装置2から出射される各色の光の出射のタイミングに同期して、画像生成部5における光変調素子5bの各マイクロミラーを個別に駆動する。このような制御により、投射装置1では、投影光学系6から、画像生成データに基づく各色の投影画像を、図1に示すスクリーンScに順次投影させる。以上により、投射装置1では、目の残像現象を利用して、画像生成データに基づくフルカラーの画像をスクリーンScに生成する。
[照明装置2の詳細]
次に、本願に係る照明装置の一実施例としての照明装置2の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図2は、照明装置2で用いる蛍光体ホイール14の拡大平面図であって、励起光の入射側から見た図である。図3は、光透過制御ホイール15の拡大平面図であって、蛍光等の入射側から見た図である。なお、図1では、理解容易のために、ダイクロイックミラー17から第2集光レンズ18を経て蛍光体ホイール14に至る間、および、ダイクロイックミラー17から、第2集光レンズ18、光透過制御ホイール15を経て、ライトトンネル4aに至る間において、互いに異なる波長領域(λA,λB,λC,λD,λa)の複数の光が通る光軸(第1光軸O1、第2光軸O2、第3光軸O3)を互いにずらして示している。
実施例1の照明装置2は、赤(R)の波長領域(後述する波長λB)の光と、緑色(G)の波長領域(後述する波長λC)の光と、青色(B)の波長領域(後述する波長λa)の光とを、単一の出射光路Piからライトトンネル4aに向けて、時分割で順次に出射する。この照明装置2は、図1に示すように、第1光源(励起光源)10と、第2光源11とからなる2つの光源を備えている。
第1光源(励起光源)10は、励起光として青色の波長領域(λA)の光を発光する固体発光素子である。第1光源(励起光源)10は、実施例1では、可視光としての青色レーザ光を発生する青色レーザダイオード(半導体レーザ、LDともいう)が用いられており、波長λA(400nm<λA<450nm)の光(光束)を発光する。また、第1光源(励起光源)10は、図1では説明の便宜上、一個のLDみを模式的に示しているが、実施例1では、複数個の青色レーザダイオードからなる発光アレイにより構成されている。第1光源(励起光源)10は、後述するように、蛍光体ホイール14の蛍光体14bで蛍光(波長λBと波長λCとを含む波長λDの蛍光)を生じさせる励起光源として機能する。
また、LDは、偏光特性を有しているため、偏光方向を適切に選択することによって、ダイクロイックミラー17での反射率を向上させることができる。つまり、励起光源としての第1光源10にLDを用いて、ダイクロイックミラー17に対してS偏光の励起光とすることで、このダイクロイックミラー17での励起光の反射率をより向上させることができる。その結果、励起光を蛍光体ホイール14に効率的に照射して、蛍光体ホイール14からの蛍光の生成効率を向上させることができ、より効率の高い照明装置2を実現することができる。
第2光源11は、波長λBおよび波長λCとは異なる波長(波長λa)の光を発光する固体発光素子である。この第2光源11として、実施例1では、可視光としての青色の光を発光する発光ダイオード(LED)が用いられており、波長λa(後述する第3波長領域;400nm〜500nm)を含む中心発光波長:450nmの光(光束)を発光する。
なお、第1光源(励起光源)10として、青色レーザダイオードの代わりに、青色光を発生する発光ダイオード(LED)や、紫外域の波長領域を生じるレーザダイオード(LD)を用いてもよいし、これらを複合した光源を用いてもよい。また、第2光源11として、発光ダイオードの代わりに、青色レーザダイオードを用いることもできる。また、青色レーザダイオードを用いる場合、第1光源(励起光源)10と同様に、第2光源11は、単一の青色レーザダイオードにより構成されていてもよく、複数の青色レーザダイオードにより構成されていてもよい。
実施例1の照明装置2は、このように、2つの光源を備えていることから、第1光源(励起光源)10を利用して蛍光を出射する第1照明光学系10Aと、第2光源11を利用して光を出射する第2照明光学系11Aと、を有している。ここでは、第1照明光学系10Aにおける光路を第1光路P1とし、第2照明光学系11Aにおける光路を第2光路P2とする。また、後述する光路合流素子としてのダイクロイックミラー17により、第1光路P1と第2光路P2とが単一の出射光路に合流される。この出射光路をPiとする。この出射光路Piは、ダイクロイックミラー17により透過または反射されて導光光学系4に向かう蛍光と第2光源11からの光とが進行する光路であり、ダイクロイックミラー17から出射光の出射口(図示せず)までの光路を示す。
第1光源(励起光源)10を利用する第1照明光学系10Aは、第1光源(励起光源)10、第1コリメートレンズ12、光路合流素子としてのダイクロイックミラー17、第1集光レンズ16、波長変換部材としての蛍光体ホイール14、第2集光レンズ18、および、光分離素子としての光透過制御ホイール15を備えて構成されている。図1に示すO1は、第1光源(励起光源)10から出射する波長λAの青色光(励起光)の光軸(第1光軸)を示し、O2は、蛍光体ホイール14から生じる波長λB(第1波長領域)および波長λC(第2波長領域)を含む波長λDの蛍光(黄色蛍光)の光軸(第2光軸)を示す。
第2光源11を利用する第2照明光学系11Aは、図1に示すように、第2光源11、第2コリメートレンズ13、ダイクロイックミラー17、第2集光レンズ18、および、光透過制御ホイール15を備えて構成されている。図1に示すO3は、第2光源11から出射する波長λa(第3波長領域)を含む青色光の光軸(第3光軸)を示す。
また、第1光源(励起光源)10と第2光源11とは、照明装置2から出射させる各色の光に対応して、制御部3により点灯制御が行われている。すなわち、後に詳述するように、実施例1では、第1光源(励起光源)10の点灯(ON)時には、第2光源11を消灯(OFF)させ、第2光源11の点灯(ON)時には、第1光源10を消灯(OFF)させている。そのため、出射光路Pi中で、第1光源(励起光源)10からの波長λAの青色光と、第2光源11からの波長λaを含む青色光とが混ざるのを防止可能となっている。
実施例1では、さらに、第1光源(励起光源)からの波長λAの青色光(励起光)と、第2光源からの波長λaを含む青色光とが、互いに異なる方向からダイクロイックミラー17へ入射するような位置合わせで、第1光源(励起光源)10と第2光源11とが配置されている。つまり、第1照明光学系10Aからの光(波長λAの青色光および波長λDの蛍光)が、ダイクロイックミラー17の一方の面(こちらを表面とする)から入射する場合、第2照明光学系11Aからの光(波長λaの青色光)は、この面とは反対側の面(裏面)から入射する位置合わせとなっている。また、ダイクロイックミラー17は、波長λAの青色光と、波長λaを含む青色光とを反射させる光学特性を有している。したがって、第1照明光学系10Aからの波長λAの青色光(励起光)と第2照明光学系11Aからの波長λaの青色光とは、第2光軸O2上で、互いに反対方向に反射される。そのため、例えば、励起光である波長λAが、波長λaを含むか、または波長λaの一部を含む場合であっても、励起光に由来する波長λaまたはその一部の光が、第2光源11の波長λaの青色光に混ざるのを防ぐことができる。
以下、第1照明光学系10Aの各構成部品について説明する。第1照明光学系10Aの第1コリメートレンズ12は、第1光源(励起光源)10から出射する波長λAの発散する光(光束)を集光して、ほぼ平行光束として取り出す。さらに、第1コリメートレンズ12は、このようにほぼ平行光束にした波長λAの青色光(励起光)を、ダイクロイックミラー17に向けて出射させる。
ダイクロイックミラー17は、第1光源(励起光源)10からの波長λAの青色光(励起光)および第2光源11からの波長λaの青色光を反射させ、後述の蛍光体ホイール14から生じる波長λDの黄色蛍光を透過させる光学特性を有している。このダイクロイックミラー17は、波長λAの青色光の光軸である第1光軸O1および波長λDの黄色蛍光の光軸である第2光軸O2に対して、約45度の角度で傾けて配置されている。ダイクロイックミラー17は、第1光軸O1上を進行してきた波長λAの青色光(励起光)の大部分を、第1光軸O1に対して、ほぼ90度の方向であって、蛍光体ホイール14に向かう方向に反射させる。ダイクロイックミラー17は、さらに、第2光軸O2を進行してきた波長λDの蛍光を、光透過制御ホイール15に向けて透過させ、出射光路Piに導く。
また、ダイクロイックミラー17は、第1照明光学系10Aから出射される蛍光を透過させて、出射光路Piに導くだけでなく、第2照明光学系11Aから出射される波長λaを含む青色光を反射して出射光路Piに合流させる機能を有している。このように、ダイクロイックミラー17は、第1照明光学系10Aからの出射光の光路(第1光路P1)と、第2照明光学系11Aからの出射光の光路(第2光路P2)とを合流させて、単一の出射光路Piに向かわせる光路合流素子として機能する。
ダイクロイックミラー17により反射された波長λAの青色光(励起光)の進行方向、すなわち、青色光(励起光)の反射光路中には、第1集光レンズ16および蛍光体ホイール14が設けられている。第1集光レンズ16は、少なくとも1つ以上のレンズからなり、ダイクロイックミラー17と蛍光体ホイール14との間に設けられている。第1集光レンズ16は、ダイクロイックミラー17に反射され第1照明光学系10Aの反射光路を進行する波長λAの青色光(励起光)を、蛍光体ホイール14の後述する蛍光体14bの微小領域14c(図2参照)に集光する。また、第1集光レンズ16は、後述するように、この蛍光体14bの微小領域14cから生じる蛍光(光束)を集光して、ダイクロイックミラー17に入射させる機能も有している。
蛍光体ホイール14は、図1、図2に示すように、円板状基板14aと、この円板状基板14aの表面に設けられた蛍光体14bとで構成されている。円板状基板14aは、全体に円板形状を呈し、少なくとも蛍光体14bを設けた領域の全部が、蛍光体14bから生じる波長λDの蛍光を全反射する光学特性を有する反射部材で構成されている。すなわち、円板状基板14aの、少なくとも蛍光体14bを設けた領域が、蛍光の反射光路を構成している。このように、円板状基板14aを、蛍光を全反射する光学特性を有する反射部材で形成することにより、蛍光体14bから360度方向に生じる蛍光を、ダイクロイックミラー17の方向に向かって、効率よく出射させることができる。なお、円板状基板14aは、蛍光体14bを設けた領域のみを反射部材で形成してもよいし、全体を反射部材で形成してもよい。
蛍光体14bは、円板状基板14aの中心軸線(回転軸14i)を中心とする環状(リング状)に形成され、当該円板状基板14aに設けられている。この蛍光体14bは、第1光源(励起光源)10から出射した波長λAの青色光(励起光)により励起されて、少なくとも波長λB(第1波長領域)の赤色光および波長λC(第2波長領域)の緑色光を含む蛍光を発生する材料(蛍光材料)で構成されている。この蛍光材料としては、特に限定されないが、緑色光および赤色光を含む黄色光を発光するYAG系の黄色の蛍光体が好適である。実施例1では、この蛍光体14bとして、波長λB(580nm<λC<750nm)の赤色光および波長λC(450nm<λB<600nm)の緑色光を含む波長λD(450nm<λD<750nm)の黄色蛍光を生じさせる蛍光材料を用いている。したがって、蛍光体14bからは、波長λBの赤色光および波長λCの緑色光を含む波長λDの黄色蛍光(黄色光)が生じる。
蛍光体ホイール14では、図1に示すように、円板状基板14aが、電動モータ等の駆動部14mの回転軸14iに取り付けられている。この駆動部14mは、制御部3により駆動制御される。駆動部14mが駆動されることで、回転軸14iを回転中心として、蛍光体ホイール14が回転駆動される。蛍光体ホイール14は、回転軸14iを回転中心とする回転駆動に関わらず、第1集光レンズ16で集光された波長λAの青色光(励起光)が入射する位置(図2の微小領域14c)に蛍光体14bが常に存在するように設けられている。
ここで、蛍光体ホイール14の蛍光体14bでは、図2に示すように、第1集光レンズ16を経た波長λAの光が微小領域14cに小さな点状(スポット状)に照射される。この小さな点状の光の照射位置が、蛍光体14bの同一箇所に収集して照射されると、蛍光の生成効率が低下したり、発光特性が劣化したりすることがある。これに対し、実施例1の蛍光体ホイール14では、上述のように、回転軸14iを中心に回転駆動させている。これにより、蛍光体14b上で微小領域14cが形成される箇所を時間的に変化させることができる。すなわち、蛍光体14bでは、波長λAの励起光による小さな点状の照射位置を時間的に変化させることができ、波長λAの励起光のエネルギーが同一箇所(微小領域14c)に集中され続けることを防止することができる。このため、実施例1の蛍光体ホイール14では、蛍光体14bにおける蛍光の生成効率の低下や、蛍光体14bの発光特性の劣化を防止することができる。
また、蛍光体14bに形成される微小領域14cの大きさ(スポット状の光の直径)としては、数mm程度が好ましく、2mm程度がより好ましい。そのため、リング状の蛍光体14bの半径方向の幅(形成長さ)は、微小領域14cの直径以上とすることが望ましい。
なお、実施例1では、蛍光体ホイール14を用い、この蛍光体ホイール14を回転させている。しかしながら、微小領域14cが形成される箇所すなわち波長λAの光(光束)による小さな点状の照射位置を、時間的に変化させることができるものであれば、他の構成であってもよく、本願が実施例1の構成に限定されるものではない。そのような構成としては、例えば、円板状基板14aに替えて長尺な板形状として、その長尺方向に延びる蛍光体を設けてもよい。この板状部材を、その長尺方向に往復移動させることにより、励起光の照射位置を時間的に変化させることができ、蛍光体の蛍光の生成効率の低下の防止や、発光特性の劣化の防止が可能な蛍光体ホイールを得ることができる。または、所望の発光特性を常時得ることができれば、蛍光体を回転移動や往復移動しなくてもよく、蛍光体を固定して用いてもよい。
また、蛍光体ホイール14の蛍光体14bから生じた波長λDの蛍光は、直接または円板状基板14aにより反射されて、第2光軸O2上を進行し、第1集光レンズ16に入射する。この第1集光レンズ16により、波長λDの蛍光は、平行光束にされて、ダイクロイックミラー17に入射する。波長λDの蛍光は、ダイクロイックミラー17を透過して、第2光軸O2上を、出射光路Piの方向に進行する。このように、ダイクロイックミラー17を透過することで、波長λDの黄色蛍光は、波長λAの青色光(励起光)と分離されて、出射光路Piの方向に導かれる。
この波長λDの黄色蛍光の進行方向であって、出射光路Pi中(ダイクロイックミラー17とライトトンネル4aとの間)に、第2集光レンズ18と、光透過制御ホイール15とが設けられている。第2集光レンズ18は、少なくとも1つ以上のレンズからなり、波長λDの蛍光を集光し、スポット状の小さな光(図3に示す「SP」)にして、光透過制御ホイール15に入射させる。
光透過制御ホイール15は、ダイクロイックミラー17を透過した波長λDの黄色蛍光から、波長λBの赤色光と波長λCの緑色光とをそれぞれ分離して取り出す機能を有している。より詳細には、光透過制御ホイール15は、この波長λBの赤色光、波長λCの緑色光、および、後述する第2照明光学系11Aから出射する波長λaの青色光を、時分割で順次に出射光路Piに出射させる機能を有している。
この光透過制御ホイール15は、図3に示すように、全体に円板形状を呈し、円周方向に120度間隔で3分割された扇状の3つの領域(セグメント)、第1領域15a、第2領域15b、および、第3領域15cを有している。第1領域15aは、波長λDの黄色蛍光から、波長λB(第1波長領域)の赤色光を選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。第2領域15bは、波長λDの蛍光のうち、波長λC(第2波長領域)の緑色光を選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。また、第3領域15cは、第2照明光学系11A(第2光源11)から出射された波長λa(第3波長領域)を含む青色光中の波長λaを選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。
なお、第1〜第3領域15a〜15cで透過させる波長領域は、実施例1の範囲に限定されることない。例えば、赤色光を取り出す第1領域15aでは、波長λBのすべてを透過させているが、波長λBの範囲内で、より狭い特定の波長領域を選択して透過させ、余分な波長領域の光をカットするようにしてもよい。これにより、赤色光の色味を自由に調整することができるとともに、色純度を向上させることができる。さらに、第1領域15aで、例えば、640nm付近のより狭い波長領域を透過させるようにすれば、色純度のより高い赤色光を得ることができる。
同様に、第2領域15bでも、波長λCの範囲内で、より狭い特定の波長領域を選択して透過させることで、余分な波長領域の光をカットして、緑色光の色味を自由に調整することができるとともに、緑色光の色純度を高めることができる。また、第2領域15bで、例えば、525nm付近の狭い波長領域を透過させるようにすれば、色純度のより高い緑色光を得ることができる。また、第3領域15cは、波長λaを含む青色光中の波長λaを選択して透過させることで、青色光の色純度を高めている。また、第3領域15cでも、波長λaの範囲内で、さらに狭い特定の波長領域を選択して透過させ、余分な波長領域の光をカットすることで、青色光の色味を自由に調整することができるとともに、青色光の色純度を高めることができる。さらに、第3領域15cで、例えば、450nm付近のより狭い波長領域を透過させるようにすれば、色純度のより高い青色光を得ることができる。
また、光透過制御ホイール15は、図1に示すように、駆動部15mの回転軸15iに取り付けられて設けられている。この駆動部15mは、制御部3により駆動制御される。駆動部15mが駆動されることで、回転軸15iを回転中心として、光透過制御ホイール15が回転駆動される。光透過制御ホイール15は、実施例1では、図3に示す矢印A1方向に、1秒間に120回転するものとし、1フレーム(例えば、1/60秒、または、倍速の1/120秒)の間に例えば1回転されるものとしている。この回転により、第1照明光学系10Aおよび第2照明光学系11Aの共通の出射光路Pi上に、第1領域15a、第2領域15b、第3領域15cが、この順に時分割で配置される。
そして、照明装置2では、制御部3(画像処理制御部3a)により、この光透過制御ホイール15の回転姿勢に対応して、第1光源(励起光源)10と第2光源11との点灯制御が行われる。すなわち、出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15の第1領域15aまたは第2領域15bが存在するタイミングで、第1光源10が点灯(ON)され、第2光源11が消灯(OFF)される。また、出射光路Pi中に、第3領域15cが存在するタイミングで、第1光源10が消灯(OFF)され、第2光源11が点灯(ON)される。このような制御により、照明装置2から、波長λB、波長λB、波長λCの出射光が、時分割で順次に出射光路Piから出射される。この各色の出射光の出射タイミングに同期させて、制御部3(画像処理制御部3a)では、画像生成部5の光変調素子5bを駆動させて、画像生成データに基づく各色の投影画像を生成する。
なお、実施例1および以降の実施例では、光分離素子として、円板形状の光透過制御ホイール15を用いているが、本願がこれらの実施例の構成に限定されるものではない。第1照明光学系10Aから出射された蛍光から赤色光および緑色光と、第2照明光学系11Aから出射された青色光とを、時分割で取り出して出射することができるものであれば、他の構成であってもよい。このような構成としては、例えば、光透過制御ホイール15を板形状として、第1領域15a、第2領域15b、第3領域15cに区画する。そして、この区画した方向に板状部材を往復移動させて、第2光軸O2上で第1領域15a、第2領域15b、第3領域15cをそれぞれ切り替えるようにしてもよい。
[各色の画像の生成シーケンス]
以下、図4を用いて、実施例1の投射装置における各色の画像の生成シーケンスについて、照明装置2による照明手順(照明方法)およびこのときの画像生成部5で生成される画像に基づいて説明する。図4は、照明装置2から赤色(R),緑色(G),青色(B)の光を出射するための制御と、画像フレームとの関係を示す説明図である。図4では、状態1〜状態3に対応して、第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、出射光路Pi中での光透過制御ホイール15の各領域(15a〜15c)の配置タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングとを示している。
この図4に示すように、実施例1の投射装置1では、画像生成データの第nフレーム目において、制御部3の制御の下、赤色(Rn)、緑色(Gn)、青色(Bn)の画像が、画像生成部5(光変調素子5b)によって生成される。この赤色(Rn)、緑色(Gn)、青色(Bn)の各画像の生成期間を、状態1、状態2、状態3とする。また、この画像の生成タイミングに同期して、照明装置2では、以下のような手順によって、赤色(R)、緑色(G)、青色(b)の光を時分割で順次に出射し、画像生成部5の光変調素子5bに照射する。この光変調素子5bにより、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各光が、表示画素毎に階調制御された後、投影光学系6を介して投射装置1から出射され、スクリーンScに投影されることで、目の残像現象を利用して、カラーの拡大画像が表示される。以下、詳細に説明する。
まず、図4に示す状態1において、制御部3(画像処理制御部3a)によって生成された赤色の画像(Rn)が、画像生成部5の光変調素子5bに表示される。このときに、照明装置2では、制御部3の制御の下、第1光源(励起光源)10である青色レーザダイオードが点灯(ON)され、第2光源11である青色発光ダイオードが消灯(OFF)される。第1光源(励起光源)10から出射した波長λAの青色光(励起光)は、第1コリメートレンズ12により、ほぼ平行光束にされ、第1光軸O1上を進行してダイクロイックミラー17に入射する。波長λAの青色光(励起光)は、ダイクロイックミラー17で反射され、その反射光路中に配置された第1集光レンズ16へ向かって進行する。
波長λAの青色光(励起光)は、第1集光レンズ16により集光されて、蛍光体ホイール14における蛍光体14bの微小領域14c(図2参照)を照射する。すると、波長λAの青色光(励起光)により励起されて、蛍光体14bの当該微小領域14cから、波長λBの赤色光と波長λCの緑色光とを含む波長λDの黄色蛍光が生じる。この波長λDの黄色蛍光は、直接にまたは円板状基板14aにより反射されて第2光軸O2上を進行し、第1集光レンズ16に入射する。このとき、励起光である波長λAの青色光の一部は、蛍光体14bの微小領域14cに吸収されずに、円板状基板14aにより反射されて第2光軸O2上を進行し、第1集光レンズ16に入射する。これらの光(波長λDの黄色蛍光、波長λAの青色光)は、第1集光レンズ16により集光されて、第2光軸O2上を進行し、ダイクロイックミラー17に入射する。
このダイクロイックミラー17は、上述した光学特性により、第1集光レンズ16を経た波長λAの青色光は反射し、第1集光レンズ16を経た波長λDの黄色蛍光のみを透過させ出射光路Piに向かわせる。このように、第1照明光学系10Aの光路では、波長λDの黄色蛍光を出射光路Piへと導くとともに、励起光としての波長λAの青色光を出射光路Piへと導くことが防止されている。
ダイクロイックミラー17を透過した波長λDの黄色蛍光は、第2集光レンズ18により集光され、光透過制御ホイール15に入射する。この状態1では、波長λDの黄色蛍光の出射光路Pi中には、光透過制御ホイール15の第1領域15a(図3参照)が配置されている。この第1領域15aに波長λDの黄色蛍光が入射すると、波長λBの赤色光のみが選択されて第1領域15aを透過する。この第1領域15aを透過した波長λBの赤色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、赤色の投影画像が生成される。また、第1領域15aの作用により、波長λBの赤色光のみが取り出されて出射されることから、赤色光を所望の色味に調整することができるとともに、赤色光の色純度を高めることができる。
次に、図4に示す状態2では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに緑色の画像(Gn)が表示される。このとき、制御部3は、第1光源(励起光源)10を引き続き点灯(ON)させ、第2光源11を引き続き消灯(OFF)させる。また、状態2では、光透過制御ホイール15の回転により、波長λDの黄色蛍光の出射光路Pi中に、第2領域15b(図3参照)が配置される。そのため、第1照明光学系10Aから出射され、ダイクロイックミラー17を透過した波長λDの黄色蛍光が、光透過制御ホイール15に入射すると、波長λCの緑色光のみが選択されて第2領域15bを透過する。この第2領域15bを透過した波長λCの緑色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、緑色の投影画像が生成される。また、第2領域15bの作用により、波長λCの緑色光のみが取り出されて出射されることから、緑色光を所望の色味に調整することができるとともに、緑色光の色純度を高めることができる。
次に、図4に示す状態3では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに青色の画像(Bn)が表示される。このとき、制御部3は、第1光源(励起光源)10を消灯(OFF)させ、第2光源11を点灯(ON)させる。また、状態3では、光透過制御ホイール15の回転により、出射光路Pi中に、第3領域15c(図3参照)が配置される。そして、第2光源11の点灯(ON)により、第2照明光学系11Aから、波長λaを含む発散する光(光束)が出射される。この波長λaを含む発散する光は、第2コリメートレンズ13により集光されて、ほぼ平行光束にされ、第3光軸O3上を進行して、その光路(第2光路P2)上に配置されたダイクロイックミラー17に入射する。
このダイクロイックミラー17は、前述したように、第2光源11から出射する波長λaを含む青色光を反射する光学特性(分光特性)を有している。そのため、波長λaを含む青色光は、ダイクロイックミラー17によって90度方向に反射され、出射光路Piに導かれる。このように、ダイクロイックミラー17は、第2照明光学系11Aから出射される波長λaを含む青色光の光路を、第1照明光学系10Aから出射される波長λDの黄色蛍光の光路、すなわち、単一の出射光路Piに合流させる光路合流素子として機能する。
ダイクロイックミラー17により反射された波長λaを含む青色光は、第2集光レンズ18によって集光され、光透過制御ホイール15に入射する。このとき、波長λaを含む青色光の光路中には、光透過制御ホイール15の第3領域15cが配置されているため、この第3領域15cにより、波長λaの青色光が選択されて透過する。この透過した波長λaの青色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、青色の投影画像が生成される。このように、第3領域15cの作用により、波長λaの青色光のみが取り出されて出射されることから、青色光を所望の色味に調整することができるとともに、青色光の色純度を高めることができる。
以上のように、実施例1の投射装置1では、照明装置2から時分割で順次に出射される波長λB、波長λC、波長λaの光が、導光光学系4のライトトンネル4aに導かれてそれぞれ均一照度にされる。投射装置1では、このように順次に出射されて均一照度とされた波長λB、波長λC、波長λaの光が、導光光学系4を経て画像生成部5の光変調素子5bに照射される。そして、投射装置1では、上述したように、画像生成部5で生成された各色の投影画像を、投影光学系6により順次スクリーンScに投影させることで、残像現象を利用して、画像生成データに基づくフルカラーの画像をスクリーンScに生成する。
ここで、各色の光を出射させる従来の照明装置の課題について説明する。従来の照明装置では、励起光源から発する青色の励起光を蛍光体に照射し、この蛍光体から生じた赤色(R)、緑色(G)、黄色(Y)の蛍光から、カラーホイールによって赤色(R)、緑色(G)の波長領域の光を時分割に取り出して出射させている。また、励起光源とは別個に備えた光源から青色(B)の光を出射し、この青色光を、光学手段(色合成プリズム)により、カラーホイールを透過した赤色光、緑色光の出射光路に合流させ、この出射光路から出射させている。このように赤色光、緑色光については、カラーホイールを透過させることで、所望の色味や色純度の光を取り出して出射させることができる。しかしながら、青色光については、カラーホイールを介することなく、第2光源から出射した青色光を、出射光路に直接に合流させている。そのため、所望の色味や色純度の青色光を取り出すことができず、青色光の色純度の向上が図れないという問題があった。この場合、青色光の色純度を高めるためには、色純度の高い光源を用いることが考えられるが、コスト高となってしまう。
これに対して、本願に係る実施例1の照明装置2では、第1光源10からの励起光により励起されて生じる赤色光および緑色光だけでなく、第2光源11からの青色光についても、光透過制御ホイール15を透過させて余分な波長領域をカットしている。これにより、実施例1では、青色光の色純度も高めることができる。したがって、本願に係る実施例1の照明装置2から、色純度の高い各色の光(出射光)を出射することができる。そして、このような照明装置2を備えた本願の実施例1に係る投射装置1では、色純度の高い各色の光を利用することで、色再現範囲が高く、より鮮明で高精彩なカラー画像を投射することができる。また、第1光源10のみで赤色光、緑色光を生成しているため、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色毎に光源を用意する必要がなく、照明装置2や投射装置1の低コスト化、小型化を実現することができる。また、光透過制御ホイール15の各領域(15a,15b,15c)で透過させる波長領域を調整することにより、各色の光の所望の色味に調整することができ、カラー画像の色味の自由度を高めることができる。
また、実施例1では、光透過制御ホイール15の第1〜第3領域15a〜15cを円周方向に120度間隔で形成し、各色の光の出射時間を等間隔にしている。すなわち、状態1〜状態3の期間を等間隔としている。しかし、本願が実施例1に限定されることなく、例えば、状態1の赤色光の出射時間(期間)を長くすることによって、投射画像に赤味を帯びさせること等ができる。
(実施例2)
次に、本願の実施例2の照明装置について、図5に基づいて説明する。図5は、実施例2に係る照明装置2aの光学図である。この図5に示す実施例2の照明装置2aは、λAの青色光(励起光)およびλaの青色光を反射させ、λDの黄色蛍光を透過させる実施例1のダイクロイックミラー17に代えて、λAの青色光(励起光)およびλaの青色光を透過させ、λDの黄色蛍光を反射させるダイクロイックミラー17−2に代えたこと以外は、図1に示す実施例1の照明装置2と同様の基本構成を有している。そのため、第1実施例と同様の構成については、詳細な説明は省略する。以降の実施例でも同様である。
この実施例2の照明装置2aは、第1光源10を利用する第1照明光学系10Aと、第2光源11を利用する第2照明光学系11Aとを有している。第1照明光学系10Aは、第1光源(励起光源)10、第1コリメートレンズ12、ダイクロイックミラー17−2、第1集光レンズ16、蛍光体ホイール14、第2集光レンズ18、および、光透過制御ホイール15を備えて構成されている。図5に示すO1は、第1光源(励起光源)10から出射する青色光(励起光)の光軸(第1光軸)を示し、O2は、蛍光体ホイール14から生じた蛍光の光軸(第2光軸)を示す。また、P1は、第1照明光学系10Aの光路(第1光路)を示す。
第2照明光学系11Aは、第2光源11、第2コリメートレンズ13、ダイクロイックミラー17−2、第2集光レンズ18、および、光透過制御ホイール15を備えて構成されている。図5に示すO3は、第2光源11から出射する波長λaの青色光の光軸(第3光軸)を示す。また、P2は、第2照明光学系11Aの光路(第2光路)を示す。
上記実施例1のダイクロイックミラー17は、波長λAの青色光(励起光)および波長λaの青色光を反射させ、波長λDの黄色蛍光を透過させる光学特性を有している。これに対して、実施例2のダイクロイックミラー17−2は、波長λAの青色光(励起光)および波長λaの青色光を透過させ、波長λDの黄色蛍光を反射させる光学特性を有している。また、実施例1では、第1集光レンズ16および蛍光体ホイール14は、ダイクロイックミラー17による波長λAの青色光(励起光)の反射光路中に配置されている。これに対して、実施例2では、第1集光レンズ16および蛍光体ホイール14は、ダイクロイックミラー17−2による波長λAの青色光(励起光)の透過光路中に配置されている。
また、第1照明光学系10Aの第1光源(励起光源)10からの波長λAの青色光(励起光)と、第2照明光学系11Aの第2光源11からの波長λaの青色光は、ともにダイクロイックミラー17−2の一方の面(表面)から入射し、このダイクロイックミラー17−2を透過する。このとき、第1光源(励起光源)10からの波長λAの青色光(励起光)の入射光路の軸(第1光軸O1)と第2光源11から波長λaの青色光の入射光路の軸(第3光軸O3)とがほぼ直交するような方向から、それぞれの光がダイクロイックミラー17−2に入射するような位置合わせとなっている。これにより、出射光路Piで波長λAの青色光(励起光)と、波長λaの青色光とは、ダイクロイックミラー17−2を透過してそれぞれ異なる方向に進行するため、互いに混ざるのを防止することができる。なお、実施例2でも、第2光源11の点灯(ON)時には、第1光源10を消灯(OFF)させているため、これらの光が混ざるのを、より防止できるようになっている。
以下、実施例2の照明装置2aの第1照明光学系10Aの光路と、第2照明光学系11Aの光路とについて説明する。この光路が異なること以外は、実施例2の照明装置2aによる照明手順(照明方法)および、この照明装置2aを備えた投射装置での画像生成手順は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。まず、第1照明光学系10Aの第1光源(励起光源)10から出射した波長λAの青色光(励起光)は、第1コリメートレンズ12により、ほぼ平行光束にされ、第1光軸O1上を進行してダイクロイックミラー17−2に入射する。そして、波長λAの青色光(励起光)は、ダイクロイックミラー17−2を透過し、その透過光路中に配置された第1集光レンズ16へ向かって進行する。
波長λAの青色光(励起光)は、第1集光レンズ16により集光されて、蛍光体ホイール14における蛍光体14bの微小領域14c(図2参照)を照射する。すると、波長λAの青色光(励起光)により励起されて、蛍光体14bの当該微小領域14cから、波長λBの赤色光と波長λCの緑色光とを含む波長λDの黄色蛍光が生じる。この波長λDの黄色蛍光は、直接にまたは円板状基板14aにより反射されて第2光軸O2上を進行し、第1集光レンズ16に入射する。このとき、励起光である波長λAの青色光の一部は、蛍光体14bの微小領域14cに吸収されずに、円板状基板14aにより反射されて第2光軸O2上を進行し、第1集光レンズ16に入射する。これらの光(波長λDの黄色蛍光、波長λAの青色光)は、第1集光レンズ16により集光されて、第2光軸O2上を進行し、ダイクロイックミラー17−2に入射する。
このダイクロイックミラー17−2は、上述した光学特性により、第1集光レンズ16を経た波長λAの青色光(光束)は透過させ、第1集光レンズ16を経た波長λDの蛍光(光束)のみを反射して出射光路Piに向かわせる。このように、実施例2でも、第1照明光学系10Aの光路では、波長λDの黄色蛍光を出射光路Piへと導くとともに、励起光としての波長λAの青色光を出射光路Piへと導くことが防止されている。
ダイクロイックミラー17−2で反射された波長λDの黄色蛍光は、第2集光レンズ18により集光され、光透過制御ホイール15に入射する。このとき、出射光路Pi中には、光透過制御ホイール15の第1領域15aが配置されている(図3参照)。この第1領域15aに波長λDの黄色蛍光が入射すると、波長λBの赤色光のみが第1領域15aを透過する。この第1領域15aを透過した波長λBの赤色光は、出射光路Piを介して照明装置2aから出射される。
また、波長λDの黄色蛍光の出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15の第2領域15bが配置されているとき、波長λDの黄色蛍光の波長λBの緑色光のみが第2領域15bを透過する。この第2領域15bを透過した波長λCの緑色光は、出射光路Piを介して照明装置2aから出射される。
また、第2照明光学系11Aの第2光源11から出射した波長λaを含む発散する青色光は、第2コリメートレンズ13により集光されて、ほぼ平行光束にされる。この平行光束となった波長λaを含む青色光は、第3光軸O3上を進行して、その光路上に配置されたダイクロイックミラー17−2に入射する。
このダイクロイックミラー17−2は、前述したように、第2光源11から出射する波長λaを含む青色光を透過させる光学特性を有している。そのため、波長λaを含む青色光は、ダイクロイックミラー17−2を透過して、出射光路Piに導かれる。この場合も、ダイクロイックミラー17−2は、第2照明光学系11Aから出射される波長λaを含む青色光の光路と、第1照明光学系10Aから出射される波長λDの黄色蛍光の光路とを合流させて、単一の出射光路Piに向かわせる光路合流素子として機能する。
ダイクロイックミラー17−2により反射された波長λaを含む青色光は、第2集光レンズ18によって集光され、光透過制御ホイール15に入射する。このとき、波長λaを含む青色光の光路中には、光透過制御ホイール15の第3領域15cが配置されている。この第3領域15cにより、波長λaの青色光が選択されて透過する。この透過した波長λaの青色光は、出射光路Piを介して照明装置2aから出射される。
以上、実施例2の照明装置2aにおいても、蛍光体ホイール14から生じた蛍光に由来する赤色光(R)、緑色光(G)のみならず、第2光源11から直接に出射光路Piに出射させる青色光(B)についても、光透過制御ホイール15を透過させている。そのため、第2光源11の波長領域よりも狭い波長領域である波長λaの青色光のみを取り出すことができ、青色光の色純度を高めることができる。したがって、照明装置2aから、色純度の高い赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)を出射させることができる。そして、この照明装置2aを備えた投射装置では、色純度の高い各色の光を利用することで、色再現範囲が高く、より鮮明で高精彩なカラー画像を投射することができる。
(実施例3)
次に、本願の実施例3の照明装置を備えた投射装置について、図6、図7に基づいて説明する。図6は、実施例3に係る照明装置で用いる光透過制御ホイール15−2の拡大平面図であって、光の入射側から見た図である。ある。図7は、実施例3の照明装置から赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)の光を出射するための制御と、画像フレームとの関係を示す説明図である。実施例3の照明装置を備えた投射装置は、光透過制御ホイール15を、図6に示す光透過制御ホイール15−2に代えたこと以外は、図1に示す実施例1の照明装置2を備えた投射装置1と同様の基本構成を有している。そのため、実施例と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
実施例3で用いる光透過制御ホイール15−2では、赤色(R),緑色(G)、青色(B)の光に加えて、黄色(Y)の光を選択して透過させる。また、この光透過制御ホイール15−2を用いることで、画像生成部5(光変調素子5b)では、赤色(Rn)、緑色(Gn)、青色(Bn)の画像に加えて、黄色(Yn)画像を生成(表示)するよう構成されている。
この光透過制御ホイール15−2は、図6に示すように、全体に円板形状を呈し、円周方向に90度間隔で4分割された扇状の4つの領域(セグメント)、第1領域15−2a、第2領域15−2b、第3領域15−2c、および、第4領域15−2dを有している。光透過制御ホイール15−2は、回転軸15−2iを中心軸として、矢印A1方向に回転する。第1領域15−2a〜第3領域15−2cについては、図3に示す実施例1の光透過制御ホイール15の第1領域15a〜第3領域15cと同様の光学特性(分光特性)を有している。つまり、第1領域15−2aは、波長λDの蛍光から、波長λB(第1の波長領域)の赤色光を選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。第2領域15−2bは、波長λDの黄色蛍光のうち、波長λC(第2の波長領域)の緑色光を選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。第3領域15−2cは、第2照明光学系11A(第2光源11)から出射された波長λa(第3の波長領域)を含む青色光中の波長λaを選択して透過させる光学特性(分光特性)を有している。そして、実施例3で追加された第4領域15−2dは、波長Bおよび波長Cの混色、すなわち、波長λDの黄色蛍光(黄色光)を透過させる光学特性(分光特性)を有している。
なお、実施例1で説明したように、第1〜第3領域15−2a〜15−2cで透過させる波長領域も、実施例3の範囲に限定されることない。第1〜第3領域15−2a〜15−2cで、それぞれ波長λB、λC、λaの範囲内で、さらに狭い波長領域を透過させるようにしてもよく、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の色味の自由な調整や、色純度の向上が可能となる。
同様に、第4領域15−2dでも、波長λDの範囲内で、さらに狭い特定の波長領域を選択して透過させ、余分な波長領域をカットすることで、黄色(Y)の色味を自由に調整することができるとともに、黄色光の色純度を高めることができる。
なお、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)を出射する時間は、光透過制御ホイール15−2の各領域(セグメント)の面積(角度)で決まるが、全体で白色となるように、それぞれの光強度に応じて調整すればよい。したがって、図6に示す実施例3の光透過制御ホイール15−2では、第1領域15−2a〜第4領域15−2dを、90度に分割しているが、本願が実施例3の構成に限定されることはない。例えば、黄色の発光量(発光パワー)が大きい場合は、第4領域15−2dの面積(角度)を小さくして、黄色光の出射時間(期間)を他の色の光の出射時間より短く設定してもよい。このような調整により、カラーバランス(カラーの色味調整)を良好に保つことができる。また、第1光源(励起光源)10からの励起光の照射パワーを一定にする場合は、赤色(R)、緑色(G)、黄色(Y)の出射時間を調整することで、生成される画像の明るさの調整が可能である。
[各色の画像の生成シーケンス]
次に、図7を用いて、実施例3における各色の画像の生成シーケンスを説明する。図7では、状態1〜状態4に対応した第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、出射光路中での光透過制御ホイール15−2の各領域(15−2a〜15−2d)の配置タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングとを示している。この図7に示す状態1では、制御部3(画像処理制御部3a)の制御によって生成された赤色の画像(Rn)が、画像生成部5の光変調素子5bに表示される。この状態1では、出射光路Pi中には、光透過制御ホイール15−2の第1領域15−2aが配置されている。このときに、照明装置2では、制御部3の制御の下、第1光源(励起光源)10である青色レーザダイオードが点灯(ON)され、第2光源11である青色発光ダイオードが消灯(OFF)される。
これにより、実施例1と同様に、第1光源(励起光源)10からの波長λAの青色光(励起光)により励起された蛍光体ホイール14から、波長λBの赤色光と波長λCの緑色光とを含む波長λDの黄色蛍光が生じる。この波長λDの黄色蛍光が、第1集光レンズ16により集光された後、ダイクロイックミラー17を透過し、第2集光レンズ18により集光され、光透過制御ホイール15−2に入射する。この光透過制御ホイール15−2に入射した波長λDの黄色蛍光のうち、波長λBの赤色光のみが選択されて第1領域15−2aを透過する。この第1領域15−2aを透過した波長λBの赤色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、赤色の投影画像が生成される。
次に、図7に示す状態2では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに緑色の画像(Gn)が表示される。このとき、制御部3は、第1光源(励起光源)10を引き続き点灯(ON)させ、第2光源11を引き続き消灯(OFF)させる。また、状態2では、波長λDの黄色蛍光の出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15−2の第2領域15−2bが配置される。そのため、ダイクロイックミラー17を透過した波長λDの黄色蛍光が、光透過制御ホイール15−2に入射すると、波長λBの緑色光のみが選択されて第2領域15−2bを透過する。この第2領域15−2bを透過した波長λCの緑色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、緑色の投影画像が生成される。
次に、図7に示す状態3では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに青色の画像(Bn)が表示される。このとき、制御部3は、第1光源(励起光源)10を消灯(OFF)させ、第2光源11を点灯(ON)させる。また、状態3では、出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15−2の第3領域15−2cが配置される。第2光源11の点灯(ON)により、第2照明光学系11Aから出射された波長λaを含む青色光が、第2コリメートレンズ13により集光されて、ダイクロイックミラー17に入射する。
波長λaを含む青色光は、このダイクロイックミラー17により反射され、第2集光レンズ18によって集光されて、光透過制御ホイール15−2に入射する。光透過制御ホイール15−2に入射した、波長λaを含む青色光のうち、波長λaの青色光が選択されて第3領域15−2cを透過する。この透過した波長λaの青色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、青色の投影画像が生成される。
また、図7に示す状態4では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに黄色の画像(Yn)が表示される。このとき、制御部3は、第1光源(励起光源)10を点灯(ON)させ、第2光源11を消灯(OFF)させる。また、状態4では、出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15−2の第4領域15−2dが配置される。そのため、ダイクロイックミラー17を透過した波長λDの黄色蛍光が、光透過制御ホイール15−2に入射すると、波長λB、波長λCを含む波長λDの黄色蛍光(黄色光)が第2領域15−2bを透過する。この第4領域15−2dを透過した波長λDの黄色蛍光(黄色光)は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、黄色の投影画像が生成される。
以上のように、実施例3の投射装置では、照明装置から時分割で順次に出射される波長λB、波長λC、波長λa、波長λDの光が、導光光学系4のライトトンネル4aに導かれてそれぞれ均一照度にされる。投射装置1では、このように順次に出射されて均一照度とされた波長λB、波長λC、波長λa、波長λDの光が、導光光学系4を経て画像生成部5の光変調素子5bに照射される。そして、投射装置では、画像生成部5で生成された各色の投影画像を、投影光学系6により順次スクリーンScに投影させることで、残像現象を利用して、画像生成データに基づくフルカラーの画像をスクリーンScに生成する。
このように、実施例3でも、実施例1等と同様に、光透過制御ホイール15−2によって、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)の各色の光の色味を自由な調整や、色純度の向上を図ることができる。更に、照明装置から出射される出射光に、黄色光が加わったため、より明るい画像が得られるとともに、色再現範囲を広げることが可能となる。
(実施例4)
次に、本願の実施例4の照明装置を備えた投射装置について、図8、図9に基づいて説明する。図8は、実施例4に係る照明装置で用いる光透過制御ホイール15−3の拡大平面図であって、光の入射側から見た図である。図9は、実施例4の照明装置から赤色(R),緑色(G),青色(B)、黄色(Y)、白色(W)の光を出射するための制御と、画像フレームとの関係を示す説明図である。実施例4の照明装置は、光透過制御ホイール15を、図8に示す光透過制御ホイール15−3に代えたこと以外は、図1に示す実施例1の照明装置2を備えた投射装置1と同様の基本構成を有している。そのため、実施例と同様の構成については、詳細な説明は省略する。
実施例4で用いる光透過制御ホイール15−3では、赤色(R),緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)の光に加えて、白色(W)の光を選択して透過させる。また、この光透過制御ホイール15−3を用いることで、画像生成部5(光変調素子5b)では、赤色(Rn)、緑色(Gn)、青色(Bn)、黄色(Yn)画像に加えて、白色(Wn)の画像を生成(表示)するよう構成されている。
この実施例4では、全体に円板形状を呈する光透過制御ホイール15−3を、円周方向に約72度間隔で5分割して、扇状の5つの領域(セグメント)、第1領域15−3a、第2領域15−3b、第3領域15−3c、第4領域15−3d、および、第5領域15−3eを形成している。光透過制御ホイール15−3は、回転軸15−3iを中心軸として、矢印A1方向に回転する。なお、第1領域15−3a〜第4領域15−3dについては、図6に示す実施例3の光透過制御ホイール15−2の第1領域15−2a〜第4領域15−2dと同様の光学特性(分光特性)を有しているため、説明は省略する。
これに対して、第5領域15−3eでは、蛍光体ホイール14から生じた波長Bおよび波長Cを含む波長λDの黄色蛍光(黄色光)および第2光源11から出射された青色光中の波長λaを同時に透過させる光学特性(分光特性)を有している。そのため、実施例4では、この第5領域15−3eは、ほぼ透明に形成されている。この第5領域15−3eでは、第1光源(励起光源)10由来の波長λDの黄色光および第2光源11由来の波長λaよりも、より狭い波長領域の光をそれぞれ透過させ、余分な波長領域の光をカットするような光学特性(分光特性)とすることで、ホワイトバランス(白色光の色味)の調整の自由度および白色光の色純度を向上させることができる。
[各色の画像の生成シーケンス]
次に、図9を用いて、実施例4における各色の画像の生成シーケンスを説明する。図9では、状態1〜状態5に対応した第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、出射光路中での光透過制御ホイール15−3の各領域(15−3a〜15−3e)の配置タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングとを示している。この図9に示す状態1〜状態4に対応した画像生成時の作用、すなわち、第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、光透過制御ホイール15−3での各色の光の透過タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングは、図7に示す実施例3と同様であるため、詳細な説明は省略する。以下では、状態5での画像生成時の作用を説明する。
図9に示す状態5では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに白色の画像(Wn)が表示される。このとき、制御部3は、先の状態4で点灯(ON)していた第1光源(励起光源)10を引き続き点灯(ON)させ、さらに、第2光源11を点灯(ON)させる。また、状態5では、出射光路Pi中に、光透過制御ホイール15−3の第5領域15−3eが配置される。
このように、状態5では、第1光源(励起光源)10により励起された波長λDの黄色蛍光(黄色光)が、ダイクロイックミラー17を透過して、光透過制御ホイール15−3に入射する。これと同時に、第2光源11からの波長λaを含む青色光が、ダイクロイックミラー17により反射されて、光透過制御ホイール15−3に入射する。そして、波長λDの黄色蛍光(黄色光)と、波長λaの青色光(または、波長λD、波長λaよりも狭い波長領域の光)とが選択されて第5領域15−3eを透過することで、加法色の原理によって、これらが混合された白色光(W)が出射光路Piから出射する。この白色光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、白色の投影画像が生成される。
以上のように、実施例4では、照明装置から時分割で順次に出射される赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)、白色(W)の光が、導光光学系4のライトトンネル4aに導かれてそれぞれ均一照度にされる。投射装置では、このように順次に出射されて均一照度とされた赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)、白色(W)の光が、導光光学系4を経て画像生成部5の光変調素子5bに照射される。そして、投射装置1では、画像生成部5で生成された各色の投影画像を、投影光学系6により順次スクリーンScに投影させることで、残像現象を利用して、画像生成データに基づくフルカラーの画像をスクリーンScに生成する。
ここで、特許文献1では、赤色光、緑色光、青色光を合成して生成した白色光を使用することで、投影画像の明るさを向上させようとしている。しかし、実施例1の説明でも述べたように、特許文献1に記載のような従来の照明装置では、青色光の色純度の向上を図っていないため、この青色光を用いて合成される白色光の色純度の向上も図ることができず、明るく精彩な投影画像を得るには限界がある。
これに対して、実施例4では、赤色、緑色光、青色光を合成して白色光を取り出す際にも、光透過制御ホイール15−3を透過させることで、白色光の色味調整を行うとともに、色純度を高めている。そのため、実施例4の投射装置では、より明るく、鮮明で高精彩なカラー画像を投射することができる。
(実施例5)
次に、本願の実施例5の照明装置を備えた投射装置について、図10、図11に基づいて説明する。図10は、実施例5に係る照明装置で用いる光透過制御ホイール15−4の拡大平面図であって、光の入射側から見た図である。図11は、実施例5の照明装置から赤色(R),緑色(G),シアン色(C)の光を出射するための制御と、画像フレームとの関係を示す説明図である。実施例5の照明装置を備えた投射装置は、第2光源11として中心発光波長450nmの青色LD光源を用い、光透過制御ホイール15を、図10に示す光透過制御ホイール15−4に代えたこと以外は、図1に示す実施例1の照明装置2を備えた投射装置1と同様の基本構成を有している。そのため、実施例と同様の構成については、詳細な説明は省略する。また、実施例5では、画像生成部5(光変調素子5b)で、赤色(Rn)、緑色(Gn)、シアン色(Cn)の画像を生成(表示)するよう構成されている。
[各色の画像の生成シーケンス]
次に、図11を用いて、実施例5における各色の画像の生成シーケンスを説明する。図11では、状態1〜状態3に対応した第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、光透過制御ホイール15−4での各色の光の透過タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングとを示している。この図11に示す状態1、状態2に対応した画像生成時の作用、すなわち、第1光源(励起光源)10、第2光源11のON・OFFタイミングと、光透過制御ホイール15−4の第1領域15−4a、第2領域15−4bでの各色の光の透過タイミングと、画像生成部5での各色の画像の生成タイミングは、図4に示す実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。以下では、状態3での画像生成時の作用を説明する。
図11に示す状態3では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに青色の画像(Bn)が表示される。このとき、制御部3は、先の状態2で点灯(ON)していた第1光源(励起光源)10を状態3の期間(時間)のうちの一部の時間だけ、引き続き点灯(ON)させる。また、状態3の期間(時間)中、第2光源11を点灯(ON)させる。これにより、状態3では、ダイクロイックミラー17を介して、一定の時間だけ、出射光路Pi中に、第2光源11からの青色光と蛍光体ホイール14から生じた黄色蛍光(黄色光)とが混合して出射される。この混合した光は、光透過制御ホイール15−4に入射し、第2光源11由来の青色光(または波長λa等の一部の光)と黄色蛍光(黄色光)の一部(例えば、緑色光を含む波長領域)とがシアン色透過用の第3領域15−4cを透過することで、シアン色(C)の光が生成される。このシアン色(C)の光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射される。これにより、一定時間、シアン色の投影画像が生成される。また、状態3の残りの時間は、第1光源(励起光源)10が消灯(OFF)され、第2光源11のみが点灯(ON)されることで、青色光のみが出射光路Piに出射される。この青色光(例えば、波長λaの光)が第3領域15−4cを透過し、出射光路Piから出射し、光変調素子5bに照射されることで、青色の投影画像が生成される。
以上のように、実施例5では、光透過制御ホイール15−4の青色光を透過させる第3領域15−4cの光学特性(分光特性)を、シアン色を透過させるように調整している。そして、状態3で、第1光源(励起光源)10と第2光源11とを同時に点灯(ON)させる一定時間(一定期間)を設けることにより、青色光と蛍光を混合した上で、第3領域15−4cを透過させ、照明装置から出射させる青色光の色味をシアン色に調整している。そのため、実施例5のように中心発光波長450nmのLD光源を使った場合、青色光の色度座標は、ある一点で固定されてしまうが、シアン色の生成により、青色の色度座標を微調整することが可能となり、青色光の色味の自由度を高めることができる。
なお、実施例5では、図11に示すように、状態3において、LD光源である第1光源(励起光源)10を点灯させる時間を短くしているが、本願が実施例5の構成に限定されることはなく、第1光源(励起光源)10の状態3における点灯時間を、より長くして、シアン色光の照射時間を長くしてもよい。また、シアン色透過用の第3領域15−4cで透過させる波長領域を、任意に調整することもできる。この第1光源(励起光源)10の点灯時間と、透過させる波長領域を調整した第3領域15−4cとの組み合わせにより、任意の色味のシアン色の光を生成することが可能となり、色再現範囲を広げることが可能となる。
(実施例6)
次に、本願の実施例6の照明装置を備えた投射装置について、図12に基づいて説明する。図12は、実施例6の照明装置から赤色(R),緑色(G),シアン色(C)の光を出射するための制御と、画像フレームとの関係を示す説明図である。図12に示す第1光源(励起光源)10の帯の高さは、この第1光源(励起光源)10の発光量(発光パワー)を表している。実施例6では、第1光源(励起光源)10点灯時間と発光量(発光パワー)とを変化させたこと以外は、実施例5と同様の照明装置およびこれを備えた投射装置を用いる。実施例6では、このような投射装置を用いて、実施例5と同様の作用により、各色の光を出射して、カラー画像を生成している。そのため、同様の構成および作用については、詳細な説明は省略する。以下、実施例6において、図12に示す状態3での作用について説明する。
[青色の画像の生成シーケンス]
図12に示す状態3では、制御部3の制御により、画像生成部5の光変調素子5bに青色の画像(Bn)が表示される。このとき、制御部3は、先の状態1、2で点灯(ON)していた第1光源(励起光源)を、状態3で引き続き点灯(ON)させるが、状態3での第1光源(励起光源)10の発光量を、状態1、2での発光量よりも低くしている。また、状態3では、第2光源11も点灯(ON)させる。これにより、状態3では、ダイクロイックミラー17を介して、出射光路Pi中に、第2光源11からの青色光と蛍光体ホイール14から生じた黄色蛍光(黄色光)とが同時に出射光路Piに出射されて混ざり合う。この混合した光は、光透過制御ホイール15−4に入射し、第2光源11由来の青色光(青色光の全部または波長λa等、青色光の一部の光)と黄色蛍光(黄色光)の一部(例えば、波長領域λCの緑色光)とがシアン色透過用の第3領域15−4cを透過することで、シアン色(C)の光が生成される。このシアン色(C)の光は、出射光路Piから図1に示すライトトンネル4aに向けて出射され、光変調素子5bに照射されることで、状態3でシアン色の投影画像が生成される。
以上のように、実施例6の照明装置では、状態3の期間中、第2光源11を点灯(ON)させるだけでなく、第1光源(励起光源)10を、状態1または状態2よりも低い発光量で点灯(ON)させることで、青色光と蛍光とを混合している。そして、光透過制御ホイール15−4によって、シアン色に調整した光を出射させている。したがって、青色の色度座標を微調整することが可能となり、青色光の色味の自由度を高めることができる。もちろん、本願が実施例6の構成に限定されることはなく、実施例5の第1光源(励起光源)11の点灯時間の調整と、実施例6の第1光源(励起光源)10の発光量の調整とを組み合わせてもよい。
また、実施例5、実施例6では、シアン色(C)の光を生成して出射し、シアン色の投影画像を生成しているが、本願がこれらの実施例の構成に限定されることはない。例えば、上記実施例3のように黄色(Y)の光を生成する場合や、実施例4のように白色(W)の光を生成する場合等でも、第1光源(励起光源)10と第2光源11との発光時間や発光量を変化させてもよい。これにより、2つの光源からの出射光を混合し、任意の色味の黄色光や白色光を生成することが可能となる。また、黄色蛍光から取り出される赤色光や緑色光についても、第1光源(励起光源)10の点灯により生じる黄色蛍光に、第2光源11からの青色光を混合させ、光透過制御ホイールの赤色光の透過領域や緑色光の透過領域の光学特性(分光特性)を調整してもよい。これにより、赤色光の色座標や緑色光の色座標の微調整が可能となり、色再現範囲の微調整が可能となる。
以上、本願の照明装置および投射装置を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、本願の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、前記構成部材の数、位置、形状等は各実施例に限定されることはなく、本願を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、上記各実施例では、投射装置として、スクリーン等の投影面に画像を投影して拡大表示する投影装置(プロジェクター)に適用した例を説明したが、本願がこれらの実施例に限定されることはない。例えば、半導体デバイスの制作工程でウェハー上に回路パターンを露光する露光装置としての投影装置等に適用することもできる。
1 投射装置
2 照明装置
5 画像生成部
5b 光変調素子(被照射部)
6 投影光学系
10 第1光源(励起光源)
11 第2光源
14 蛍光体ホイール(波長変換部材)
15,15−2,15−3,15−4 光透過制御ホイール(光分離素子)
15a,15−2a,15−3a,15−4a 第1領域
15b,15−2b,15−3b,15−4b 第2領域
15c,15−2c,15−3c,15−4c 第3領域
15−2d,15−3d 第4領域
15−3e 第5領域
17,17−2 ダイクロイックミラー(光路合流素子)
特開2011−191602号公報

Claims (17)

  1. 励起光を発光する第1光源と、
    前記励起光により励起されて第1波長領域および第2波長領域を少なくとも含む蛍光を生じさせる波長変換部材と、
    前記第1波長領域および前記第2波長領域とは異なる第3波長領域を含む光を発光する第2光源と、
    前記波長変換部材からの前記蛍光の光路および前記第2光源からの前記光の光路を合流させて単一の出射光路に導く光路合流素子と、
    前記出射光路中に配置され、前記蛍光の少なくとも前記第1波長領域、第2波長領域、および、前記第2光源からの少なくとも前記第3波長領域を、時分割に取り出して出射させる光分離素子と、を備え、
    前記波長変換部材は、前記励起光が照射されて前記蛍光を生じる領域の全部が、前記蛍光を前記光路合流素子に向けて反射させる反射光路を形成し
    前記光分離素子は、前記第1光源を、前記第2光源が消灯しているときの前記第1光源の発光量よりも小さい発光量で点灯するとともに前記第2光源を点灯させているときに、前記蛍光の前記第1波長領域および前記第2波長領域の少なくとも一方と、前記第2光源からの前記第3波長領域とを取り出して出射させることを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1光源からの前記励起光と、前記第2光源からの前記第3波長領域を含む光とは、それぞれ異なる方向から前記光路合流素子に入射するように構成され、
    前記励起光が、前記第3波長領域の光を含むとき、
    前記光路合流素子は、前記励起光中の前記第3波長領域の光を反射または透過させ、前記出射光路に合流させない方向に導くことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光分離素子は、前記第1波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第1領域と、前記第2波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第2領域と、前記第3波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第3領域と、を有し、前記第1領域、前記第2領域、および、前記第3領域を、前記出射光路中に順次に配置させることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記光分離素子は、前記出射光路中に、前記第1波長領域の光および前記第2波長領域の光を同時に透過させて前記出射光路に導く第4領域を、さらに有し、前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域、および、前記第4領域を、前記出射光路中に順次に配置させることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記光分離素子は、前記第1波長領域の光、前記第2波長領域の光、および前記第3波長領域の光を同時に透過させて前記出射光路に導く第5領域を、さらに有し、前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域、前記第4領域、および、前記第5領域を、前記出射光路中に順次に配置させることを特徴とする請求項3または4に記載の照明装置。
  6. 前記第1領域または前記第2領域が、前記第1波長領域の光または前記第2波長領域の光と、前記第3波長領域の光とを同時に透過させるよう構成されたことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 前記第3領域が、前記第1波長領域の光または前記第2波長領域の光と、前記第3波長領域の光とを同時に透過させるよう構成されたことを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の照明装置。
  8. 前記第1光源は、レーザダイオードであり、前記光路合流素子は、前記レーザダイオードからの前記励起光を反射させて、前記波長変換部材に導くよう構成されたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置を備え、前記照明装置から出射された光が照射される画像生成部と、該画像生成部で変調された画像を投射する投影光学系と、を備えたことを特徴とする投射装置。
  10. 第1光源からの励起光により励起されて波長変換部材から生じた蛍光と、第2光源から発光された光とを、時分割に被照明部に照射する照明方法において、
    前記波長変換部材は、前記励起光の照射により前記蛍光を生じる領域の全部が、前記蛍光を前記光路合流素子に向けて反射させるよう構成され、
    前記第1光源を点灯させて前記励起光を発光させるステップと、
    前記励起光を前記波長変換部材に導き、該波長変換部材に第1波長領域および第2波長領域を少なくとも含む蛍光を生じさせるステップと、
    前記第2光源を点灯させて前記第1波長領域および前記第2波長領域とは異なる第3波長領域を含む前記光を発光させるステップと、
    前記蛍光の光路および前記第2光源からの前記光の光路を合流させて単一の出射光路に導くステップと、
    前記出射光路に合流された前記蛍光の少なくとも前記第1波長領域、第2波長領域、および、前記第2光源からの少なくとも前記第3波長領域の各光を、時分割に取り出して出射させるステップと、を有し、
    前記各光を、時分割に取り出して出射させるステップでは、前記第1光源を、前記第2光源が消灯しているときの前記第1光源の発光量よりも小さい発光量で点灯させるとともに前記第2光源を点灯させ、前記蛍光の前記第1波長領域の光および前記第2波長領域の光の少なくとも一方と、前記第2光源からの前記第3波長領域の光とを取り出して出射させるステップを少なくとも含むことを特徴とする照明方法。
  11. 前記第1波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第1領域と、前記第2波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第2領域と、前記第3波長領域の光を少なくとも透過させて前記出射光路に導く第3領域と、を有し、前記出射光路中に配置された光分離素子を備え、
    前記光分離素子の前記第1領域、前記第2領域、および、前記第3領域を、前記出射光路中に順次に配置させるステップを、さらに有することを特徴とする請求項10に記載の照明方法。
  12. 前記出射光路中に、前記第1領域または前記第2領域が配置されているとき、前記第1光源を点灯させるとともに前記第2光源を消灯させ、
    前記出射光路中に、前記第3領域が配置されているとき、前記第1光源を消灯させるとともに前記第2光源を点灯させることを特徴とする請求項11に記載の照明方法。
  13. 前記出射光路中に、前記第1領域または前記第2領域が配置されているとき、前記第1光源および前記第2光源を点灯させ、前記第1波長領域または前記第2波長領域の光と、前記第3波長領域の光とが、前記第1領域または前記第2領域を同時に透過するようにし、
    前記出射光路中に、前記第3領域が配置されているとき、前記第1光源を消灯させるとともに前記2光源を点灯させることを特徴とする請求項11に記載の照明方法。
  14. 前記出射光路中に、前記第1領域または前記第2領域が配置されているとき、前記第1光源を点灯させるとともに前記第2光源を消灯させ、
    前記出射光路中に、前記第3領域が配置されているとき、前記第2光源を点灯させるとともに該第2の光源を点灯させている間の少なくとも一定期間、前記第1光源を点灯させて、前記第1波長領域または前記第2波長領域の光と、前記第3波長領域の光とが、前記第3領域を同時に透過するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の照明方法。
  15. 前記出射光路中に、前記第1領域または前記第2領域が配置されているとき、前記第1光源を点灯させるとともに前記第2の光源を消灯させ、
    前記出射光路中に、前記第3領域が配置されているとき、前記第2の光源を点灯させるとともに前記第1光源を、前記第1領域または前記第2領域が配置されているときの前記第1光源の発光量よりも小さい発光量で、点灯させて、前記第1波長領域または前記第2波長領域の光と、前記第3波長領域の光とが、前記第3領域を同時に透過するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の照明方法。
  16. 前記光分離素子が、前記第1波長領域の光と前記第2波長領域の光とを少なくとも透過させて前記出射光路に導く第4領域を、さらに有し、
    前記出射光路中に、前記第4領域が配置されているとき、前記第1光源を点灯させるとともに前記第2光源を消灯させることを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の照明方法。
  17. 前記光分離素子が、前記第1波長領域の光、前記第2波長領域の光、および前記第3波長領域の光を同時に透過させて前記出射光路に導く第5領域を、さらに有し、
    前記出射光路中に、前記第5領域が配置されているとき、前記第1光源および前記第2光源を点灯させることを特徴とする請求項11から16のいずれか一項に記載の照明方法。
JP2013102195A 2013-05-14 2013-05-14 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法 Active JP6205835B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102195A JP6205835B2 (ja) 2013-05-14 2013-05-14 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法
US14/277,196 US9417511B2 (en) 2013-05-14 2014-05-14 Lighting device, projector including the same, and lighting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102195A JP6205835B2 (ja) 2013-05-14 2013-05-14 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014222317A JP2014222317A (ja) 2014-11-27
JP6205835B2 true JP6205835B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=51895538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013102195A Active JP6205835B2 (ja) 2013-05-14 2013-05-14 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9417511B2 (ja)
JP (1) JP6205835B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9796355B1 (en) 2016-08-29 2017-10-24 Ford Global Technologies, Llc Hood lifter assembly with protective cover

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6102132B2 (ja) * 2012-09-12 2017-03-29 株式会社リコー 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
US20150323861A1 (en) * 2012-12-25 2015-11-12 Nec Display Solutions, Ltd. Light source apparatus, projector, and method for illuminating an image modulation element
JP5637274B2 (ja) * 2012-12-26 2014-12-10 株式会社リコー 光源装置及びこれを用いたプロジェクタ
US10732495B2 (en) * 2014-05-02 2020-08-04 Coretronic Corporation Illumination system, projection apparatus and method for driving illumination system
JP2016157096A (ja) 2015-02-20 2016-09-01 株式会社リコー 照明装置及び画像投射装置
WO2016165569A1 (zh) * 2015-04-09 2016-10-20 深圳市光峰光电技术有限公司 发光装置和投影系统
CN106154712B (zh) * 2015-04-09 2020-07-03 深圳光峰科技股份有限公司 发光装置和投影显示设备
WO2016170686A1 (ja) * 2015-04-24 2016-10-27 Necディスプレイソリューションズ株式会社 投射型表示システム、投射型表示装置及びタイミング調整方法
JP6597200B2 (ja) * 2015-06-17 2019-10-30 株式会社リコー 照明装置及び画像投射装置
JP6206560B2 (ja) 2015-09-28 2017-10-04 株式会社リコー システム
US10133164B2 (en) * 2016-05-25 2018-11-20 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Projection display apparatus for improving the chromaticity of blue light
JP6928781B2 (ja) * 2016-05-25 2021-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 投写型映像表示装置
CN107703705A (zh) * 2016-08-09 2018-02-16 深圳市光峰光电技术有限公司 光源系统及投影设备
JP7009735B2 (ja) * 2016-09-08 2022-01-26 株式会社リコー 画像表示装置及び物体装置
CN108008593B (zh) * 2016-10-28 2020-02-28 深圳光峰科技股份有限公司 光源系统及显示设备
CN108107658B (zh) * 2016-11-25 2019-10-25 深圳光峰科技股份有限公司 光源系统、投影系统及照明装置
CN108132576B (zh) * 2016-12-01 2021-04-23 中强光电股份有限公司 光源模块、投影装置及其驱动方法
CN108227353B (zh) * 2016-12-14 2020-12-22 中强光电股份有限公司 光源模块以及投影装置
WO2019033672A1 (zh) 2017-08-18 2019-02-21 海信集团有限公司 双色激光光源和激光投影机
JP6819910B2 (ja) * 2018-01-09 2021-01-27 カシオ計算機株式会社 光源装置及び投影装置
CN111566558B (zh) * 2018-01-19 2022-02-01 索尼公司 光源装置及投影式显示装置
JP7028021B2 (ja) * 2018-03-28 2022-03-02 株式会社リコー 画像形成ユニットおよび画像投射装置
CN108710256B (zh) * 2018-03-30 2020-09-08 苏州佳世达光电有限公司 分光模块及应用其的投影装置
CN110389488B (zh) * 2018-04-19 2021-11-12 深圳光峰科技股份有限公司 光源系统及投影设备
CN111381425B (zh) * 2018-12-29 2022-04-15 深圳光峰科技股份有限公司 光源系统及投影装置
JP7268421B2 (ja) 2019-03-18 2023-05-08 株式会社リコー 光源光学系、光源装置及び画像投射装置
CN111722465A (zh) 2019-03-20 2020-09-29 株式会社理光 光源装置、图像投影装置和光源光学系统
JP7434808B2 (ja) 2019-11-01 2024-02-21 株式会社リコー 光源装置及び画像投射装置
WO2021084449A1 (en) 2019-11-01 2021-05-06 Ricoh Company, Ltd. Light-source device, image projection apparatus, and light-source optical system
CN114647139B (zh) * 2020-12-18 2023-08-04 中强光电股份有限公司 照明系统及投影装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0865210B1 (en) * 1997-03-12 2006-07-26 Texas Instruments Incorporated Colour-sequential video display system
JP2005331705A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Plus Vision Corp 半導体発光素子を光源に含むプロジェクタ
JP4923500B2 (ja) * 2005-09-29 2012-04-25 カシオ計算機株式会社 プロジェクタ装置、及びその光源制御方法
JP5625287B2 (ja) * 2009-08-21 2014-11-19 カシオ計算機株式会社 光源装置、投影装置、投影方法及びプログラム
JP5796272B2 (ja) * 2009-09-28 2015-10-21 カシオ計算機株式会社 光源装置、投影装置及び投影方法
JP5494053B2 (ja) * 2010-03-16 2014-05-14 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP5617288B2 (ja) * 2010-03-18 2014-11-05 セイコーエプソン株式会社 照明装置及びプロジェクター
CN102213383B (zh) * 2010-04-01 2013-08-14 中强光电股份有限公司 光源模组与波长转换模组
CN102213384A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 中强光电股份有限公司 光源模组与投影装置
CN102235618B (zh) * 2010-04-23 2014-11-19 中强光电股份有限公司 照明模块与投影装置
JP5672861B2 (ja) 2010-08-27 2015-02-18 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2012048130A (ja) 2010-08-30 2012-03-08 Sanyo Electric Co Ltd プロジェクタ
JP5672949B2 (ja) 2010-10-25 2015-02-18 セイコーエプソン株式会社 光源装置及びプロジェクター
JP5895226B2 (ja) * 2010-11-30 2016-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源装置および投写型表示装置
JP5842162B2 (ja) 2011-03-23 2016-01-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 光源装置及びそれを用いた画像表示装置
JP5633946B2 (ja) * 2011-04-05 2014-12-03 Necディスプレイソリューションズ株式会社 光源装置、投写型表示装置、および画像形成素子照明方法
US20130088689A1 (en) * 2011-10-07 2013-04-11 Young Optics Inc. Light source module and projection apparatus
US9606428B2 (en) * 2012-09-12 2017-03-28 Nec Display Solutions, Ltd. Illuminating optical device, projector and method of controlling an illuminating optical device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9796355B1 (en) 2016-08-29 2017-10-24 Ford Global Technologies, Llc Hood lifter assembly with protective cover

Also Published As

Publication number Publication date
US9417511B2 (en) 2016-08-16
US20140340649A1 (en) 2014-11-20
JP2014222317A (ja) 2014-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6205835B2 (ja) 照明装置、この照明装置を備えた投射装置、および、照明方法
KR101737244B1 (ko) 조명 장치, 프로젝터 및 조명 방법
US9250506B2 (en) Illumination light source device and projector provided with the same, and control method of the projector
JP5987368B2 (ja) 照明装置および投射装置
JP6233572B2 (ja) 照明装置
JP6056293B2 (ja) 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
US10268109B2 (en) Projector and image light projection method
JP2017224619A (ja) 光源システム及び関連する投影システム
WO2014196079A1 (ja) 光源装置およびそれを備えた投写型表示装置
JP6155939B2 (ja) 照明装置および投射表示装置
JP2014056068A (ja) 照明光源装置及びこの照明光源装置を備えた投射装置及び投射装置の制御方法
JP6759853B2 (ja) 照明装置、画像投射装置
JP2012203262A (ja) 投影装置
JP2018136506A (ja) 照明装置、画像投射装置
JP6439391B2 (ja) 光源装置及び投射表示装置
JP6379473B2 (ja) 照明装置、投射表示装置、および、照明方法
JP2016166925A (ja) 照明装置及び投射表示装置
JP2019174527A (ja) 光源装置、並びに、それを用いたプロジェクタ装置及び照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6205835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151