JP6205173B2 - 天井用目地カバー装置 - Google Patents

天井用目地カバー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6205173B2
JP6205173B2 JP2013098071A JP2013098071A JP6205173B2 JP 6205173 B2 JP6205173 B2 JP 6205173B2 JP 2013098071 A JP2013098071 A JP 2013098071A JP 2013098071 A JP2013098071 A JP 2013098071A JP 6205173 B2 JP6205173 B2 JP 6205173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
cover plate
center
sliding base
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013098071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014218815A (ja
Inventor
健治 近藤
健治 近藤
Original Assignee
カネソウ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カネソウ株式会社 filed Critical カネソウ株式会社
Priority to JP2013098071A priority Critical patent/JP6205173B2/ja
Publication of JP2014218815A publication Critical patent/JP2014218815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6205173B2 publication Critical patent/JP6205173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)

Description

本発明は、隣接する左右の建造物の天井相互間の目地を覆う天井用目地カバー装置に関する。
この種の天井用目地カバー装置にあって、例えば特許文献1には、隣接する左右の建造物の天井相互間の目地を構成する左右の側壁面にパンタグラフ状の伸縮リンクが枢支されて、該伸縮リンクに中央カバー板(中央天井目地カバー)が吊持され、該中央カバー板と左右の側壁面に連結された左右の端部カバー板(天井目地カバー)とにより目地を覆うようにした構成が開示されている。かかる構成では、地震等により左右の建造物が相対変位した場合に、伸縮リンクが伸長または収縮作動することにより、中央カバー板を目地の左右方向の略中央に維持できる。これにより、目地の長手方向に相対変位した場合に、中央カバー板に対して左右の端部カバー板がスムーズに動くことができ、当該変位を安定して吸収できるようになっている。
こうした特許文献1に開示された構成にあって、中央カバー板を目地の左右方向の略中央に維持するための伸縮リンクは、そのジョイント部分に、中央カバー板を支えることによる負荷が掛かり易い。特に、免震ビルのように目地の幅寸法が比較的大きい場合には、中央カバー板が大きくその重量も重くなることから、伸縮リンクのジョイント部に負荷が集中する虞がある。
特開2012−36641号公報(図1,2,13,14参照)
上述した天井用目地カバー装置としては、中央カバー板を目地の左右方向の略中央で安定して保持しつつ、中央カバー板を支持する支持強度が高い構成が希求されている。
本発明は、中央カバー板を目地の略中央で保持でき、かつ該中央カバーの支持強度に優れた天井用目地カバー装置の提供を目的とするものである。
本発明は、隣接する左右の建造物の天井相互間の目地に差し渡されて、該目地を覆う天井用目地カバー装置であって、左右方向の摺動路が並んで設けられた摺動基体と、該摺動基体の両摺動路に一端部が夫々摺動可能に嵌挿され、両建造物に他端部が夫々水平方向に回動可能に連結された左右一対の支持杆と、摺動基体の左右両端部に夫々配設された滑車に無端状のワイヤーが掛け渡され、該滑車間で並ぶワイヤーの両直線部に、左右の支持杆の一端部が夫々保持されてなる滑車機構とを備えてなり、前記摺動基体を目地の左右方向の略中央に保持する中心保持装置と、目地の左右方向の略中央で該目地の長手方向に延在し、前記中心保持装置の摺動基体に吊持された中央カバー板と、目地の左右両側で該目地の長手方向に延在し、外側縁が左右の建造物に夫々連結されて、前記中央カバー板と共に目地を覆う左右一対の端部カバー板とを備えていることを特徴とする天井用目地カバー装置である。
ここで、「目地の左右方向」とは、目地を横断して両建造物の天井相互を差し渡す方向であり、換言すれば「目地の幅方向」と言える。また、「目地の長手方向」とは、目地の幅方向と直交する方向を意味する。また、無端状のワイヤーは、実質的に無端状であればよい。
かかる構成にあっては、無端状のワイヤーに左右の支持杆の一端部が夫々保持されていることにより、該ワイヤーの、各一端部を夫々保持した部位間の長さは一定に保たれることから、左右の建造物が相対変位した場合に、左右の支持杆が摺動基体に対して互いに反対方向へ等距離移動し、該摺動基体を目地の左右方向の略中央に安定して保持できる。そのため、この摺動基体に吊持された中央カバー板を、地震等により左右の建造物が相対変位した場合にも、目地の左右方向の略中央で安定して保持できる。また、中央カバー板を吊持する摺動基体を、該摺動基体の両摺動路に一端部が嵌挿され且つ他端部が左右の建造物に連結された左右の支持杆によって支持するようにしたことにより、中央カバー板の支持強度が高く、該支持強度が従来構成の伸縮リンクに比して格段に向上する。そのため、本発明の構成によれば、中央カバー板の重量を充分かつ安定して支えることができ、比較的長期に亘って安定して保持できると共に、地震等が発生した場合に中央カバー板を目地の略中央で安定して保持することができる。
尚ここで、中心保持装置の滑車機構としては、左右の支持杆の一端部が、ワイヤーの両直線部の左右対称となる部位に夫々保持されている構成が好適であり、特に両直線部の中心部位に夫々保持されている構成がさらに好適である。こうした構成により、摺動基体を、目地の左右方向の中央に維持し易い。また、中心保持装置は、目地の長手方向に複数配設された構成が好適であり、これにより中央カバー板を一層安定して保持できる。
上述した天井用目地カバー装置にあって、中央カバー板は、摺動基体に上下方向に嵌挿された支持軸の下端に支持されて、摺動基体に連結された圧縮ばねによって上方向に付勢され、両外側縁に外方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜受面が形成されてなり、左右一対の端部カバー板は、その天井面が前記中央カバー板の天井面と略面一となるように、外側縁が左右の建造物に夫々連結され、内側縁に前記中央カバー板の傾斜受面と同方向に傾斜する押圧傾斜面が形成されてなるものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、中央カバー板と左右一対の端部カバー板とが、その各下面で構成される夫々天井面を略面一として配設されることから、これら天井面によって構成される天井が優れた美観を有するものとできる。また、左右の建造物が接近する方向に相対変位すると、左右の端部カバー板の押圧傾斜面によって中央カバー板の両傾斜受面が下方へ押し付けられて、該中央カバー板が左右の端部カバー板の下側に位置し、その後に離間する方向に相対変位すると、中央カバー板が圧縮ばねの付勢力によって上方へ復帰して略面一な状態に戻る。このように目地の左右方向へ相対変位した場合にも、中央カバー板および端部カバー板が円滑に位置変換できる。
本発明は、上述したように、摺動基体、左右の支持杆、および滑車機構とからなる中心保持装置によって、摺動基体により吊持した中央カバー板を、地震等により建造物が目地の左右方向に相対変位した場合にも、該目地の左右方向の略中央に安定して保つことができる。また、中央カバー板を吊持する摺動基体を左右の支持杆によって支持することにより、中央カバー板の支持強度に優れ、該支持強度が従来構成の伸縮リンクに比して格段に向上する。したがって、中央カバー板を比較的長期に亘って安定して保持できると共に、地震等による相対変位に対して中央カバー板を目地の略中央で安定して保持できる。
天井用目地カバー装置1の施工状態を示す側面図である。 天井用目地カバー装置1の施工状態を示す平面図である。 図2中のA−A線拡大断面図である。 図3中のB−B部分拡大図である。 摺動基体5の部分拡大側面図である。 摺動基体5の部分拡大平面図である。 建造物P,Qが接近する方向に相対変位したときの、天井用目地カバー装置1の作動状態を示す側面図である。 建造物P,Qが接近する方向に相対変位したときの、天井用目地カバー装置1の作動状態を示す平面図である。 建造物P,Qが接近する方向に相対変位したときの、滑車機構31の作動状態を示す部分拡大平面図である。 建造物P,Qが離隔する方向に相対変位したときの、天井用目地カバー装置1の作動状態を示す側面図である。 建造物P,Qが離隔する方向に相対変位したときの、天井用目地カバー装置1の作動状態を示す平面図である。 建造物P,Qが離隔する方向に相対変位したときの、滑車機構31の作動状態を示す部分拡大平面図である。 建造物P,Qが目地Sの長手方向に相対変位したときの、天井用目地カバー装置1の作動状態を示す平面図である。
本発明の実施形態を、図1〜図13に基づいて説明する。尚、図1,図5,図7,図10については、圧縮ばね46を省略している。
本実施例の天井用目地カバー装置1は、図1,2に示すように、目地Sを介して隣接する左右の建造物P,Q間に配設されて、両建造物P,Qの側壁面x,y間の目地Sを覆うものである。
建造物P,Qの対向する両側壁面x、yには、天井用目地カバー装置1を構成する左右一対の支持杆6,6が固定枠12,12を介して連結されている。この固定枠12は、断面コ字形に形成されており、側壁面x,yから突出された複数のアンカーボルト(図示せず)とナット(図示せず)とにより側壁面x、yに固定されている。
目地Sの左右方向の略中央には、摺動基体5が左右一対の支持杆6,6により支持されて設けられており、摺動基体5の略中心に設けられた支持軸45により中央カバー板15が吊持されている。さらに、中央カバー板15の左右両側には、左右一対の端部カバー板16,16が側壁面x,yに固定されており、中央カバー板15の天井面15aと左右の端部カバー板16,16の天井面16a,16aとによって目地Sを覆う天井部分を構成している。
上記した左右一対の支持杆6,6は、その一端部6a,6aが摺動基体5の摺動路21,21に夫々摺動可能に嵌挿されており、他端部6b,6bが上記の固定枠12,12に水平方向へ回動可能に枢支されている。ここで、支持杆6の他端部6b,6bは、固定枠12に配設された上下方向の回動軸(図示せず)により枢支されている。
上記の摺動基体5は、図3,4に示すように、その両側面部に左右方向の摺動路21,21が平行に形成されており、各摺動路21は上下で対向する凹溝22,22により構成されている。こうした摺動路21,21に、支持杆6,6の一端部6a,6aが夫々嵌挿されている。これにより、各支持杆6,6と摺動基体5とが相対的に左右方向に摺動可能である。さらに、各摺動路21,21には、夫々の凹溝22,22に、支持杆6の一端縁に遊転可能に配設された案内輪25(図1,5参照)が嵌挿されて、案内輪25によって支持杆6が摺動路21,21を円滑に摺動できるようにしている。また、摺動基体5の両端には、支持杆6が嵌挿される片方の端部に、該支持杆6の上部に当接される補助輪26が遊転可能に配設されており、該補助輪26により支持杆6の円滑な摺動を補助している。
この摺動基体5には、その両端部の上部に滑車32,32が夫々配設されている。滑車32,32は水平方向に回転するように設けられており、図1,2,5,6に示すように、両滑車32,32に無端状のワイヤー33が掛け渡されている。こうした滑車32,32間で平行に並ぶワイヤー33の直線部33a,33aには、夫々の直下で摺動する支持杆6,6の一端部6a,6aが保持部材34,34を介して保持されている。ここで、保持部材34,34は、夫々の結合部位でワイヤー33の長さを二分するように、直線部33a,33aの左右方向の略中間部位に結合されている。これにより、摺動基体5の左右方向の中間位置が、目地Sの左右方向の略中心となる。このように、滑車32,32に無端状のワイヤー33が掛け渡されて、該ワイヤー33に左右の支持杆6,6の一端部6a,6aが保持された構成によって、本発明にかかる滑車機構31が構成されている。
上述した摺動基体5、左右一対の支持杆6,6、および滑車機構31によって、本発明にかかる中心保持装置10が構成されている。そして、中心保持装置10は、目地Sの長手方向に所定間隔をおいて複数設けられている。
また、目地Sの長手方向に並設された複数の摺動基体5の上側には、図1〜6に示すように、目地Sの長手方向に延在するばね受部材41が配設されている。このばね受部材41は、断面仰コ字形に形成されてなり、各摺動基体5と夫々交差する部位から複数のガイド筒42が下方へ突設されている(図3,4参照)。各ガイド筒42は、各摺動基体5の左右方向の中心部に形成された上下方向の挿通孔43(図4参照)に上方から夫々嵌入されている。これによって、ばね受部材41が各摺動基体5に取り付けられており、該ばね受部材41により各摺動基体5の相互間隔が保持されている。各ガイド筒42にはそれぞれ、支持軸45が上下方向に進退可能に挿通されている。支持軸45は、その下端が中央カバー板15に固定され、その上端が摺動基体5の上面側に突出されており、該上端にガイド筒42の内径よりも太径のナット(図示せず)が螺合されている。さらに、ばね受部材41には、その長手方向に所定間隔をおいて、複数の圧縮ばね46の上端が取り付けられている。そして、各圧縮ばね46の下端が、中央カバー板15に取り付けられており、複数の圧縮ばね46によって中央カバー板15が上方へ付勢されている。
目地Sの左右方向の略中央部には、上記した各摺動基体5の下方に位置させて目地Sの長手方向に延在する中央カバー板15が配設されている。この中央カバー板15は、目地Sの左右方向の幅の、略3分の1の横幅寸法で縦長矩形状に形成されており(図1参照)、その上面側に補強フレーム51を備えている。補強フレーム51は、左右両側に配設された縦枠52,52と、該縦枠52,52に左右両端部が固定された複数の横枠53とにより、平面視において略梯子状に形成されている。さらに、補強フレーム51には、その左右方向の中心位置に、長手方向に延在する中心支持材55が、複数の横枠53の上面に夫々固定されて配設されている。ここで、縦枠52、横枠53、および中心支持材55は、中空角形を成す。中心支持材55には、上記の各支持軸45に夫々対応する部位に、該支持軸45を挿通する所定高さの介装筒47が上方に夫々突設されており、各介装筒47下に、上下方向に貫通する挿通孔(図示せず)が夫々形成されている。各挿通孔には、介装筒47を介して上方から支持軸45が夫々挿通され、該支持軸45の下端に該挿通孔よりも太径のナット(図示せず)が螺合されている。さらに、中心支持材55には、上記したばね受部材41に上端を取り付けた複数の圧縮ばね46の下端が取り付けられている。
こうした補強フレーム51の下面側には中央カバー板15が宛われ、該中央カバー板15が螺子止めなどの固定手段を介して補強フレーム51に接合されている。これにより、中央カバー板15は、補強フレーム51を介して各支持軸45の下端に支持されており、各支持軸45により上記した中心保持装置10の摺動基体5に吊持されている。さらに、中央カバー板15は、ばね受部材41と補強フレーム51とに配設された複数の圧縮ばね46の弾発力によって上方へ付勢されている。ここで、補強フレーム51に突設された介装筒47によって、前記圧縮ばね46の付勢力により上方移動可能な中央カバー板15の上限位置が決まる。また、中央カバー板15の左右両側縁には、左右両外方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜受面54,54が長手方向に亘って形成されている(図1,5参照)。そして、中央カバー板15の下面によって、天井面15aが構成されている。
また、目地Sの左右の側部には、目地Sの長手方向に延在する端部カバー板16,16が左右一対で配設されている。端部カバー板16,16は、夫々目地Sの左右方向の幅の、略3分の1の横幅寸法で縦長矩形状に形成されており(図1参照)、その上側に補強フレーム61,61を夫々備えている。各補強フレーム61は、建造物P,Qの側壁面x,yに配設された固定枠(図示せず)に、外端が固定された横枠63を、目地Sの長手方向に所定間隔をおいて複数備え、さらに、各横枠63の下面側に長手方向に並設された複数の縦枠62を、目地Sの左右方向に所定間隔をおいて複数備えている。そして、各横枠63の内端には、目地Sの長手方向に沿って内端枠64が配設されている。ここで、縦枠62、横枠63、および内端枠64は、それぞれ中空角形をなす。こうした補強フレーム61,61の下面側に端部カバー板16,16が宛われ、各端部カバー板16が補強フレーム61の各縦枠62に螺子止めなどの固定手段を介して接合されている。これにより、各端部カバー板16,16は、補強フレーム61を介して建造物P,Qの側壁面x,yに夫々固定されている。端部カバー板16,16は、その各内側縁に、上記中央カバー板15の傾斜受面54,54と同方向に傾斜する押圧傾斜面67,67と、各押圧傾斜面67,67の内端からさらに内方へ突出する水平支持面68,68と、各水平支持面68,68から内側方へ傾斜する案内面69,69とが形成されている(図5参照)。ここで、水平支持面68,68は、各補強フレーム61,61の内端枠64,64の下面に支持されている。
左右の端部カバー板16,16は、地震の無い常態において、その天井面16a,16aが上記中央カバー板15の天井面15aと略面一となる状態で配設されている。そして、この状態で、端部カバー板16,16の各水平支持面68,68に、該中央カバー板15の補強フレーム51を構成する左右の縦枠52,52が当接し、端部カバー板16,16の各押圧傾斜面67,67が中央カバー板15の両傾斜受面54,54の上面側に位置している(図5参照)。地震の際に目地Sの幅が狭くなると、押圧傾斜面67,67が傾斜受面54,54を外側方から押圧することによって中央カバー板15が下方へ押し出されるようになっている。
次に、上述した天井用目地カバー装置1の作動について説明する。
図7〜9に示すように、地震等によって建造物P,Qが接近する方向に相対変位すると、端部カバー板16,16の各内側縁の押圧傾斜面67,67により中央カバー板15の両外側縁の傾斜受面54,54が外側方から押圧されて、中央カバー板15が圧縮ばね46の弾発力に抗して下方に押し出されると共に、端部カバー板16,16の内端側が中央カバー板15の上側に進入することにより、その接近方向の相対変位に追従する。
こうした接近方向の相対変位に伴って、中心保持装置10では、左右の支持杆6,6が互いに反対向きに移動し、各支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動基体5の摺動路21,21を摺動する。このときに、滑車機構31の両滑車32,32に掛け渡された無端状のワイヤー33が、その直線部33a,33aに各支持杆6,6の一端部6a,6aを保持していることにより、周方向へ動き(右回り又は左回り)、各支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動路21,21を夫々反対向きに移動する距離が等しい。そのため、地震等によって目地Sの幅が変化しても、摺動基体5と一方の支持杆6との相対的な位置関係と、該摺動基体5と他方の支持杆6との相対的な位置関係とは、左右対称に保たれることから、摺動基体5が目地Sの略中央に保持される。これにより、摺動基体5の略中心に設けられた支持軸45によって吊持された中央カバー板15が、目地Sの略中央に保持される。
このように接近した状態から建造物P,Qが離隔する方向に相対変位すると、左右の端部カバー板16,16の内端側が中央カバー板15の上側から抜け出すと共に、中央カバー板15が圧縮ばね46の弾発力によって上方へ引き戻されて、図1,2に示す常態に戻る。こうした相対変位に伴って、中心保持装置10では、左右の支持杆6,6が上記の接近方向への相対変位の場合と逆方向へ変位し、各支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動路21,21を夫々摺動する。このときに、各支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動路21,21を夫々逆方向に移動する距離は、上述したように、滑車機構31の作動によって等しくなることから、摺動基体5と一方の支持杆6との相対的な位置関係と、該摺動基体5と他方の支持杆6との相対的な位置関係とは、左右対称に保たれる。これにより、摺動基体5が目地Sの略中央で保持され、中央カバー板15が目地Sの略中央に保持される。
一方、図10〜図12に示すように、建造物P,Qが常態から離隔する方向に相対変位すると、左右の端部カバー板16,16が夫々外側方に移動して、その離隔方向の相対変位に追従する。これに伴って、中央カバー板15と左右の端部カバー板16,16とが離間し、該中央カバー板15が、圧縮ばね46の弾発力により上方へ引き上げられ、介装筒47によって支持される高さ位置で保持される。このときに、左右の支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動基体5の摺動路21,21を夫々摺動し、上述したように、滑車機構31の作動によって、摺動基体5と左右の各支持杆6,6との相対的な位置関係が左右対称に保たれる。これにより、建造物P,Qが常態から隔離方向に相対変位した場合にも、摺動基体5が目地Sの略中央に保持され、中央カバー板15が目地Sの略中央に保持される。このように隔離した状態から建造物P,Qが接近する方向に相対変位すると、左右の端部カバー板16,16の案内面69,69が中央カバー板15の両外側縁の傾斜受面54,54により外側方からおされて、中央カバー板15が下方に押し出され、常態に戻る。このときにも、滑車機構31の作動によって摺動基体5が目地Sの略中央に保持され、中央カバー板15が目地Sの略中央に保持される。
また、図13に示すように、建造物P,Qが目地Sの長手方向に相対変位すると、中心保持装置10の左右の支持杆6,6が建造物P,Qの側壁面x、yに枢結されていることから、中心保持装置10全体が目地Sの長手方向に傾斜して追従する。これに伴って、左右の端部カバー板16,16は、中央カバー板15に対して長手方向の前後に相対的に変位する。このときには、上述した離隔方向への相対変位と同様に、左右の支持杆6,6の一端部6a,6aが摺動基体5の摺動路21,21を夫々摺動し、滑車機構31の作動によって、摺動基体5と左右の各支持杆6,6との相対的な位置関係が左右対称に保たれる。これにより、中央カバー板15は、目地Sの左右方向の略中央で保持されると共に、目地Sの長手方向にあっても、該長手方向へ相対変位した端部カバー板16,16間の略中央に保持される。こうした長手方向への相対変位から常態へ戻る場合も、滑車機構31の作動によって中央カバー板15は目地Sの中央に保持される。
上述した本発明の天井用目地カバー装置1によれば、地震等により建造物P,Qの目地Sが相対変位した場合にも、中心保持装置10の作動によって、摺動基体5が目地Sの略中央に保持されることから、該摺動基体5により吊持された中央カバー板15を目地Sの略中央に保持できる。さらに、中央カバー板15を吊持する摺動基体5を、該摺動基体5の両側面に夫々設けた摺動路21,21に一端部6a,6aを嵌挿した左右一対の支持杆6,6によって、建造物P,Qの側壁面x、y間に支持するようにしたことにより、中央カバー板15を吊持する支持強度に優れ、該支持強度が従来構成の伸縮リンクに比して格段に向上するため、該中央カバー板15を充分且つ安定して支えることができる。したがって、中央カバー板15を比較的長期に亘って安定して保持できると共に、地震等が発生した場合にも中央カバー板15を目地Sの略中央で安定して保持することができる。
また、中央カバー板15と左右一対の端部カバー板16,16とを、該中央カバー板15の天井面15aと該端部カバー板16,16の天井面16a,16aとが略面一となる状態で配設することができるため、優れた美観を得ることができる。
なお、本発明の目地カバー装置は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
1 天井用目地カバー装置
5 摺動基体
6 支持杆
6a 一端部
6b 他端部
10 中心保持装置
15 中央カバー板
15a 天井面
16 端部カバー板
16a 天井面
21 摺動路
31 滑車機構
32 滑車
33 ワイヤー
33a 直線部
45 支持軸
46 圧縮ばね
54 傾斜受面
67 押圧傾斜面
P,Q 建造物
S 目地

Claims (2)

  1. 隣接する左右の建造物の天井相互間の目地に差し渡されて、該目地を覆う天井用目地カバー装置であって、
    両側面部に、左右方向の摺動路が、平行となるように並んで設けられた摺動基体と、該摺動基体の両摺動路に一端部が夫々摺動可能に嵌挿され、両建造物に他端部が夫々水平方向に回動可能に連結された左右一対の支持杆と、摺動基体の左右両端部に夫々配設された滑車に無端状のワイヤーが掛け渡され、該滑車間で並ぶワイヤーの両直線部に、左右の支持杆の一端部が夫々保持されてなる滑車機構とを備えてなり、前記摺動基体を目地の左右方向の略中央に保持する中心保持装置と、
    目地の左右方向の略中央で該目地の長手方向に延在し、前記中心保持装置の摺動基体に吊持された中央カバー板と、
    目地の左右両側で該目地の長手方向に延在し、外側縁が左右の建造物に夫々連結されて、前記中央カバー板と共に目地を覆う左右一対の端部カバー板と
    を備えていることを特徴とする天井用目地カバー装置。
  2. 中央カバー板は、摺動基体に上下方向に嵌挿された支持軸の下端に支持されて、摺動基体に連結された圧縮ばねによって上方向に付勢され、両外側縁に外方に向けて斜め上方に傾斜する傾斜受面が形成されてなり、
    左右一対の端部カバー板は、その天井面が前記中央カバー板の天井面と略面一となるように、外側縁が左右の建造物に夫々連結され、内側縁に前記中央カバー板の傾斜受面と同方向に傾斜する押圧傾斜面が形成されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の天井用目地カバー装置。

JP2013098071A 2013-05-08 2013-05-08 天井用目地カバー装置 Active JP6205173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098071A JP6205173B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 天井用目地カバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013098071A JP6205173B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 天井用目地カバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014218815A JP2014218815A (ja) 2014-11-20
JP6205173B2 true JP6205173B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=51937530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013098071A Active JP6205173B2 (ja) 2013-05-08 2013-05-08 天井用目地カバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6205173B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6207537B2 (ja) * 2015-01-22 2017-10-04 ドーエイ外装有限会社 天井用目地装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3062648B2 (ja) * 1996-02-23 2000-07-12 ドーエイ外装有限会社 天井用目地装置
JP3035224B2 (ja) * 1996-08-14 2000-04-24 松下電工株式会社 三連式引戸
JP3623073B2 (ja) * 1997-06-05 2005-02-23 株式会社ムラコシ精工 扉装置
JP3118577B2 (ja) * 1997-08-14 2000-12-18 ドーエイ外装有限会社 目地カバー装置
JP4783260B2 (ja) * 2006-10-26 2011-09-28 パナソニック電工株式会社 引戸の吊り込み方法
JP5670678B2 (ja) * 2010-09-09 2015-02-18 パナソニック株式会社 吊車型の連動引戸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014218815A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6787643B2 (ja) 上下免震装置
KR101460345B1 (ko) 브레이스 마찰댐퍼
JP2009107760A (ja) マンコンベアトラス支持装置
JP6205173B2 (ja) 天井用目地カバー装置
JP6545092B2 (ja) ユニット型壁面走行ロボット
JP6469997B2 (ja) テントフレーム
JP5912973B2 (ja) 目地装置
JP6326259B2 (ja) 構造体の制振構造
JP6099374B2 (ja) 制振構造
JP6207537B2 (ja) 天井用目地装置
JP6134670B2 (ja) 乗客コンベア装置
JP5138393B2 (ja) 建物
JP6304939B2 (ja) 床用目地カバー装置
JP7076702B2 (ja) 支持装置およびそれを用いた免震足場
JP6517498B2 (ja) エスカレーター
JP6647786B2 (ja) 間仕切りパネル
JP2019082092A (ja) 免震建物
JP5278974B2 (ja) 床用目地装置
JP6017391B2 (ja) 可動連結式手摺装置
JP4475588B2 (ja) 天井用目地装置
JP5671167B1 (ja) 躯体間隙の間仕切り構造及び仕切り部材の支持機構
JP4977091B2 (ja) 床用目地装置
JP2022129012A (ja) 床用目地カバー装置
JP2022134427A (ja) 床用目地カバー装置
JP2004143670A (ja) エキスパンションジョイント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6205173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250