JP6201687B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6201687B2
JP6201687B2 JP2013244719A JP2013244719A JP6201687B2 JP 6201687 B2 JP6201687 B2 JP 6201687B2 JP 2013244719 A JP2013244719 A JP 2013244719A JP 2013244719 A JP2013244719 A JP 2013244719A JP 6201687 B2 JP6201687 B2 JP 6201687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
data
unit
ejection
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013244719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015101048A (ja
Inventor
悟 植松
悟 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013244719A priority Critical patent/JP6201687B2/ja
Publication of JP2015101048A publication Critical patent/JP2015101048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6201687B2 publication Critical patent/JP6201687B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
インクジェットタイプのプリンターは、インクの吐出状態を示す吐出データとクロック信号とをコントローラーから駆動ICに送信し、駆動ICが受信した吐出データに基づいて、圧力発生素子を制御するのが一般的である。
コントローラーと駆動ICとは、フレキシブルケーブルなどで接続されている。吐出データの伝送に誤りがあると、所望の画像を印刷できない。
そこで、コントローラーにおいて、送信した吐出データを記憶し、駆動ICで受信した印字データを受信したクロック信号を用いて再生し、再生した吐出データをコントローラーに返信し、コントローラーにおいて駆動ICから返信された吐出データを内部のクロック信号を用いて再生し、記憶した吐出データと再生した吐出データとを比較することによって伝送が正しく行われたか否かを判定する技術が先行技術文献に開示されている。
特開平10−324045号公報
しかしながら、従来の技術では、データ伝送の正誤を判定することができても、駆動ICにおいて受信した吐出データが誤っていた場合、印刷を中止するしか手立がなかった。このため、1枚の用紙に印刷中にデータ伝送の誤りが検知されると、その用紙は無駄になってしまうといった問題があった。また、データ伝送の正誤を判定するのは、コントローラーであったので、駆動ICからコントローラーに吐出データを返信する過程で誤りが発生することもあり得る。仮に、駆動ICで受信した吐出データが正しく、返信する際に誤ったとすると、正しく吐出データが伝送されているのに、印刷を中止することになる。また、駆動ICで受信した吐出データの一部に誤りがあり、この吐出データを返信する過程で誤りがあった結果、正しい吐出データをコントローラーが駆動ICから受信することもあり得る。この場合には、誤った吐出データに基づいて印刷がなされるので、所望の画像を印刷できないといった問題がある。
特に、高速高解像度で印刷を行うためには、吐出データの周波数を記録媒体又はキャリッジの搬送速度に合わせて高くする必要がある。そのような場合、吐出データとクロック信号の同期ずれが問題となる。従来の技術では、駆動ICから吐出データは返信されるが、クロック信号は返信されない。このため、伝送遅延時間が小さい低速低解像度の印刷を行うプリンターにしか適用できないといった問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体を無駄にすること無く、吐出データが正常に伝送されるように整合性確認を実行することなどを解決課題の一つとする。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、液体を吐出するノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、前記圧力室に対応して液体を吐出するために設けられた圧力発生素子とを備えたヘッドと、前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、 前記ノズルから液体を吐出する状態を示す吐出データと当該吐出データに同期したクロック信号とを出力する制御部と、伝送路を介して前記吐出データと前記クロック信号とを受信し、受信した前記クロック信号によって受信した前記吐出データをラッチできるかを確認する整合性確認処理を実行し、ラッチ可能な前記吐出データと前記クロック信号とを出力する受信部と、前記受信部から出力される前記吐出データと前記クロック信号とに基づいて、前記圧力発生素子に前記駆動信号を供給して前記ヘッドを駆動する駆動部とを備え、 前記受信部は、前記駆動信号生成部を初期化する初期化期間において、前記整合性確認処理を実行する、ことを特徴とする。
この態様によれば、駆動信号生成部を初期化する初期化期間において、受信部は、受信したクロック信号によって受信した吐出データをラッチできるかを確認する整合性確認処理を実行する。液体の吐出は、駆動信号に基づいて実行されるので、液体を吐出する前に正常に吐出データを伝送できるか否かを確認することができる。よって、誤った吐出データに基づいて液体を液滴受容物に吐出することを防止できる。また、吐出データの伝送が正常であるか否かを判定するのは受信部であるから、受信部で受信した吐出データを制御部に伝送する必要がなく、そのための伝送路を確保する必要もない。さらに、吐出データを制御部に返信しなくてよいので、返信過程で発生する誤りに対処する必要もない。従って、液体吐出装置の構成を簡素化することができ、しかも吐出データを返信する際に発生する誤りに起因する液体の誤吐出を無くすことができる。
上述した液体吐出装置の一態様において、前記受信部は、前記整合性確認処理において、受信した前記クロック信号と受信した前記吐出データとの位相を調整し、前記調整結果に基づいて、前記初期化期間が終了した後に、ラッチ可能な前記吐出データと前記クロック信号とを出力することが好ましい。
この態様によれば、受信部において、クロック信号と吐出データとの位相を調整するので、仮に、伝送路においてクロック信号と吐出データとのうち一方が遅延したとしても、ラッチ可能な吐出データとクロック信号とを再生することができる。
上述した液体吐出装置の一態様において、前記受信部は、前記整合性確認処理において、受信した前記クロック信号によって受信した前記吐出データをラッチできない場合には、受信不能であることを示すエラー信号を、前記制御部に通知することが好ましい。
この態様によれば、制御部は、初期化期間中にエラー信号を取得できるので、液体を吐出する前に、吐出処理を中止したり、警告を報知することが可能となる。
上述した液体吐出装置の一態様において、1インチ四方を記録するための前記吐出データのデータ量は、1600×1600ビット以上であって、A3サイズの用紙を毎分60枚以上、印刷可能であることが好ましい。
特に、高速高解像度で印刷を実行するには、吐出データの周波数を記録媒体又はキャリッジの搬送速度に合わせて高くする必要がある。そのような場合、吐出データとクロック信号の同期ずれが大きな問題となるが、本発明によれば、受信部において整合性確認処理を実行するので、吐出データとクロック信号を制御部に返信する必要がなく、高速高解像度の印刷に対応することができる。
上述した液体吐出装置の一態様において、前記制御部は、前記吐出データ及び前記クロック信号を差動形式で出力し、前記受信部は、前記差動形式の前記吐出データ及び前記クロック信号をシングルエンド形式に変換するコンパレータを備えることが好ましい。
この態様によれば、差動形式で吐出データ及びクロック信号を伝送するので、伝送路にコモンモードノイズが重畳してもこれを除去することができる。よって、高周波数の吐出データ及びクロック信号を制御部から受信部に伝送することが可能となり、高速高解像度の印刷を容易に実行することが可能となる。
本発明の液体吐出装置の一種であるインクジェットプリンターの構成を示す 概略図 図1に示すインクジェットプリンターにおけるヘッドユニット35及びフレキシブルケーブル29の構成例を示す分解概略斜視図 本発明のインクジェットプリンターの主要部を概略的に示すブロック図 図1に示すインクジェットプリンターにおけるヘッドユニットの一例を示す概略的な断面図 4色インクを用いるヘッドユニットのノズルプレートのノズル配置パターン の一例を示す説明図 ヘッドユニットの他の例を示す概略的な断面図 ヘッド駆動部の構成を示すブロック図 受信部の構成を示すブロック図 位相比較回路の構成を示す回路図 クロック決定部の構成を示すブロック図 タイミング信号生成回路の動作を示すタイミングチャート 位相比較回路の動作を示すタイミングチャート ヘッド制御部及び選択部の構成を示す回路図 デコーダーの動作を示す真理値表 ヘッド制御部及び選択部の動作を示すタイミングチャート 選択部から出力される駆動信号の電圧の一例を示すタイミングチャート
以下、本発明の液体吐出装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態は例示として挙げるものであり、これにより本発明の内容を限定的に解釈すべきではない。なお、以下、本実施形態では、一例として、インク(液状材料)を吐出して記録用紙(液滴受容物)に画像をプリントするインクジェットプリンターを用いて説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態における液体吐出装置の一種であるインクジェットプリンター1の構成を示す概略図である。なお、以下の説明では、図1中、上側を「上部」、下側を「下部」という。まず、このインクジェットプリンター1の構成について説明する。
図1に示すインクジェットプリンター1は、装置本体2を備えており、上部後方に記録用紙Pを設置するトレイ21と、下部前方に記録用紙Pを排出する排紙口22と、上部面に操作パネル7とが設けられている。
操作パネル7は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDランプ等で構成され、エラーメッセージ等を表示する表示部(図示せず)と、各種スイッチ等で構成される操作部(図示せず)とを備えている。この操作パネル7の表示部は、報知手段として機能する。
また、装置本体2の内部には、主に、往復動する印字部(移動体)3を備える印刷装置4と、記録用紙Pを印刷装置4に対し供給・排出する給紙装置5と、印刷装置4及び給紙装置5を制御する制御部6とを有している。
制御部6の制御により、給紙装置5は、記録用紙Pを一枚ずつ間欠送りする。この記録用紙Pは、印字部3の下部近傍を通過する。このとき、印字部3が記録用紙Pの送り方向とほぼ直交する方向に往復移動して、記録用紙Pへの印刷が行われる。即ち、印字部3の往復動と記録用紙Pの間欠送りとが、印刷における主走査及び副走査となって、インクジェット方式の印刷が行われる。
印刷装置4は、印字部3と、印字部3を主走査方向に移動(往復動)させる駆動源となるキャリッジモーター41と、キャリッジモーター41の回転を受けて、印字部3を往復動させる往復動機構42とを備えている。
印字部3は、複数のヘッドユニット35と、各ヘッドユニット35にインクを供給するインクカートリッジ(I/C)31と、各ヘッドユニット35及びインクカートリッジ31を搭載したキャリッジ32とを有している。なお、インクの消費量が多いインクジェットプリンターの場合には、インクカートリッジ31がキャリッジ32に搭載されず別な場所に設置され、チューブでヘッドユニット35と連通されインクが供給されるように構成してもよい(図示せず)。
なお、インクカートリッジ31として、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の4色のインクを充填したものを用いることにより、フルカラー印刷が可能となる。この場合、印字部3には、各色にそれぞれ対応したヘッドユニット35(この構成については、後に詳述する。)が設けられることになる。ここで、図1では、4色のインクに対応した4つのインクカートリッジ31を示しているが、印字部3は、その他の色、例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー、特色インクなどのインクカートリッジ31をさらに備えるように構成されてもよい。
また、本実施形態のインクジェットプリンター1は、A3サイズの用紙に対して1600×1600dpi以上の解像度の印刷を、毎分60枚以上の印刷速度で実行可能できるように構成されている。
図2は、ヘッドユニット35及びフレキシブルケーブル29の構成を示す分解概略斜視図である。同図に示すように、実施形態におけるヘッドユニット35は、ノズルプレート240、流路基板25、共通液室基板26、コンプライアンス基板27等から概略構成され、これらの部材を積層した状態でユニットケース28に取り付けられている。
ノズルプレート240は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル241を列状に開設した板状の部材である。例えば、1600dpiに対応するピッチで1600個のノズル241を列設することでノズル列が構成されている。実施形態においては、当該ノズルプレート240に2つのノズル列が形成されている。ここで、2つのノズル列は、ノズル241の並んだ方向にノズル241間のピッチの半分だけずれて形成されている。ノズルプレート240は、例えば、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板またはステ
ンレス鋼等から形成できる。
流路基板25は、その上面(共通液室基板26側の面)に二酸化シリコンからなる極薄い弾性膜30が熱酸化によって形成されている。流路基板25には、異方性エッチング処理によって複数の隔壁で区画されたキャビティ245(図4参照)が各ノズル241に対応して複数形成されている。したがって、キャビティ245も列状に形成され、ノズル241の並んだ方向にノズル241間のピッチの半分だけずれている。流路基板25におけるキャビティ245の列の外側には、連通空部251が形成されている。この連通空部251は、各キャビティ245と連通している。
また、流路基板25におけるキャビティ245毎に、弾性膜30を変形させてキャビティ245のインクを加圧する圧電素子200が形成されている。
圧電素子200が形成された流路基板25上には、厚さ方向に貫通した貫通空部26aを有する共通液室基板26が配置される。共通液室基板26の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、樹脂等が挙げられるが、流路基板25の熱膨張率と略同一の材料で形成されていることがより好ましい。例えば、流路基板25がシリコン単結晶基板の場合と同一材料のシリコン単結晶基板を用いて形成することができる。
また、この共通液室基板26における貫通空部26aは、流路基板25の連通空部251と連通している。また、共通液室基板26において、隣り合う圧電素子列の間には、基板厚さ方向を貫通した配線空部26bが形成されている。
また、共通液室基板26の上面側には、コンプライアンス基板27が配置される。この
コンプライアンス基板27における共通液室基板26の貫通空部26aに対向する領域には、インク導入針側からのインクを共通液室に供給するためのインク導入口27aが厚さ方向に貫通して形成されている。
また、このコンプライアンス基板27の貫通空部26aに対向する領域のインク導入口27a及び後述する貫通口27b以外の領域は、極薄く形成された可撓部27cとなっており、この可撓部27cによって貫通空部26aの上部開口が封止される。ことで共通液室が区画形成される。そして、この可撓部27cは、共通液室内のインクの圧力変動を吸収するコンプライアンス部として機能する。さらに、コンプライアンス基板27の中央部には、貫通口27bが形成されている。この貫通口27bは、ユニットケース28の空部28aと連通する。
ユニットケース28は、インク導入口27aに連通してインク導入針側から導入されたインクを共通液室側に供給するためのインク導入路28bが形成されると共に、可撓部27cに対向する領域にこの可撓部27cの膨張を許容する凹部が形成された部材である。このユニットケース28の中心部には、厚さ方向に貫通した空部28aが開設されており、この空部28a内にフレキシブルケーブル29の一端側が白抜き矢印で示した挿入方向に挿通されて、圧電素子200から引き出された端子と接続され、接着剤によって固定されている。ユニットケース28の材料としては、例えば、ステンレス鋼等の金属材料が挙げられる。
フレキシブルケーブル29は、ポリイミド等の矩形状のベースフィルムの一方の面に圧
電素子200への駆動電圧の印加を制御するための制御IC29dが実装されると共に、この制御IC29dに接続される個別電極配線のパターンが形成されている。個別電極配線は制御部6から各種の制御信号を制御IC29dに伝送する伝送路として機能する。また、制御IC29dは後述するヘッド駆動部34として機能する。また、フレキシブルケーブル29の一端部には、図示しない接続端子が、圧電素子200から引き出された各外部電極248(図4参照)に対応して複数列設され、他端部には、プリンター1本体側からの信号を中継する基板の基板端子部に接続される他端側接続端子が複数列設されている。そして、フレキシブルケーブル29は、両端部の接続端子以外の配線パターンや制御IC29dの表面がレジストで覆われている。
外部電極248及び内部電極249と接続されるフレキシブルケーブル29の一端側29aは、凸になるように折り曲げられている。より詳しくは、フレキシブルケーブル29の本体29bから先端29aが稜線となるように山型に折り曲げられ、端29cがフレキシブルケーブル29の挿入方向とは逆方向に折り返されている。
ノズルプレート240、流路基板25、共通液室基板26、コンプライアンス基板27及びユニットケース28は、接着剤や熱溶着フィルム等を間に配置して積層した状態で加熱することで相互に接合される。
説明を図1に戻す。往復動機構42は、その両端をフレーム(図示せず)に支持されたキャリッジガイド軸422と、キャリッジガイド軸422と平行に延在するタイミングベルト421とを有している。
キャリッジ32は、往復動機構42のキャリッジガイド軸422に往復動自在に支持されるとともに、タイミングベルト421の一部に固定されている。
キャリッジモーター41の作動により、プーリを介してタイミングベルト421を正逆走行させると、キャリッジガイド軸422に案内されて、印字部3が往復動する。そして、この往復動の際に、印刷されるイメージデータ(印刷データ)に対応して、ヘッドユニット35の各インクジェットヘッドから適宜インク滴が吐出され、記録用紙Pへの印刷が行われる。
給紙装置5は、その駆動源となる給紙モーター51と、給紙モーター51の作動により回転する給紙ローラ52とを有している。
給紙ローラ52は、記録用紙Pの搬送経路(記録用紙P)を挟んで上下に対向する従動ローラ52aと駆動ローラ52bとで構成され、駆動ローラ52bは給紙モーター51に連結されている。これにより、給紙ローラ52は、トレイ21に設置した多数枚の記録用紙Pを、印刷装置4に向かって1枚ずつ送り込んだり印刷装置4から1枚ずつ排出したりするようになっている。なお、トレイ21に代えて、記録用紙Pを収容する給紙カセットを着脱自在に装着し得るような構成であってもよい。
さらに給紙モーター51は、印字部3の往復動作と連動して、画像の解像度に応じた記録用紙Pの紙送りも行う。給紙動作と紙送り動作については、それぞれ別のモーターで行うことも可能であり、また、電磁クラッチなどのトルク伝達の切り替えを行う部品によって同じモーターで行うことも可能である。
制御部6は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)やデジタルカメラ(DC)等のホストコンピューター8から入力された印刷データに基づいて、印刷装置4や給紙装置5等を制御することにより記録用紙Pに印刷処理を行うものである。また、制御部6は、操作パネル7の表示部にエラーメッセージ等を表示させ、あるいはLEDランプ等を点灯/点滅させるとともに、操作部から入力された各種スイッチの押下信号に基づいて、対応する処理を各部に実行させるものである。さらに、制御部6は、必要に応じてエラーメッセージや吐出異常などの情報をホストコンピューター8に転送することもある。
図3は、本発明のインクジェットプリンターの主要部を概略的に示すブロック図である。この図3において、本発明のインクジェットプリンター1は、ホストコンピューター8から入力された印刷データなどを受け取るインターフェース部9と、制御部6と、キャリッジモーター41と、キャリッジモーター41を駆動制御するキャリッジモータードライバー43と、給紙モーター51と、給紙モーター51を駆動制御する給紙モータードライバー53と、ヘッド駆動部34と、ヘッドユニット35と、ヘッド駆動部34に駆動信号を供給する駆動信号生成部33と、回復機構24と、操作パネル7とを備える。
回復機構24は、ヘッドユニット35からインク滴を吐出不能となった場合に、ヘッドユニット35が正常に動作するように機能を回復させるための機構である。具体的には、回復機構24はフラッシング動作やワイピング動作を実行する。フラッシング動作は、ヘッドユニット35のキャップの装着時や、記録用紙にインク滴がかからない場所において、ヘッドユニット35のすべてのあるいは対象となるノズル241からインク滴を吐出するヘッドクリーニング動作である。また、ワイピング動作では、ノズルプレートをクリーニングするためにヘッド面に付着している付着物(紙粉やごみなど)を、ワイパで拭き取る。このときノズル241内が負圧になって、他の色のインクを引込んでしまう可能性がある。そこで、ワイピング動作後に、ヘッドユニット35のすべてのノズル241から一定量のインク滴を吐出させフラッシング動作が実施される。
この図3において、制御部6は、印刷処理を実行するCPU(Central Processing Unit)61と記憶部62とを備える。記憶部62は、ホストコンピューター8からインターフェース部9を介して入力される印刷データを図示しないデータ格納領域に格納する不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)と、印刷処理などのアプリケーションプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)と、各部を制御する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリーの一種であるPROMとを備えている。なお、制御部6の各構成要素は、図示しないバスを介して電気的に接続されている。
上述のように、印字部3は、各色のインクに対応した複数のヘッドユニット35を備える。また、各ヘッドユニット35は、複数のノズル241と、これらの各ノズル241にそれぞれ対応する圧電素子200とを備える。即ち、ヘッドユニット35は、1組のノズル241及び圧電素子200を有してなるインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)を複数個備えた構成になっている。
また、制御部6には、図示しないが、例えば、インクカートリッジ31のインク残量、印字部3の位置、温度、湿度等の印刷環境等を検出可能な各種センサーが、それぞれ電気的に接続されている。
制御部6は、インターフェース部9を介して、ホストコンピューター8から印刷データを入手すると、その印刷データを記憶部62に格納する。そして、CPU61は、この印刷データに所定の処理を実行して、この処理データ及び各種センサーからの入力データに基づいて、駆動信号生成部33、各ドライバー43、53及びヘッド駆動部34に制御信号を出力する。各ドライバー43、53を介してこれらの制御信号が入力されると、印刷装置4のキャリッジモーター41及び給紙装置5がそれぞれ作動する。これにより、記録用紙Pに印刷処理が実行される。駆動信号生成部33は、例えば、制御部6から供給される駆動データとクロック信号に基づいて、駆動データをDA変換して駆動信号を生成する。この場合、電源が投入されても直ちに駆動信号を生成することができず、正常な駆動信号を生成するためには、動作が安定するまで時間を要する。以下の説明では、駆動信号生成部33に電源が供給されてから動作が安定して駆動信号を出力可能となるまでの期間を初期化期間と称する。ヘッド駆動部34は、初期化期間が経過するまでに、後述する整合性確認処理を実行し、印字データSIとクロック信号SCKの位相差を調整する。
また、特に、制御部6は、ヘッド駆動部34に対して、クロック信号SCK、印字データSI、ラッチ信号LAT及びチェンジ信号CHを、LVDS(Low voltage differential signaling)規格に準拠した差動形式で出力する。このため、コモンモードノイズを除去することができ、環境ノイズに影響を受けにくく、近接するラインからのクロストークなどによる誤動作を低減することができる。
上述したようにA3サイズの用紙に対して1600×1600dpiの解像度で印刷を行い毎分60枚の生成物を得るためには、クロック信号SCKの周波数は以下のように計算できる。
A3の用紙は、横297mm、縦420mmであり、縦方向の長さは16.5(= 420/25.4)インチとなる。A3の用紙を1枚印刷するには縦方向のショット数は 1,600 * 16.5 = 26,457 shotとなる。このため、1秒間に26,457shotで駆動する必要があり、駆動周波数はこれと等しく26,457Hzとなり、駆動周期は7.79μsecとなる。このため、37.79μsecの間にA3横方向の吐出非吐出の1列分の印字データSIを伝送しなければならない。1列は297mmであるから18,709shot分の印字データSIを伝送する必要がある。従って、1shotの印字データSIの周期はこの0.002μsecと非常に短い。印字データSIを判別するためのクロック信号SCKの周波数は500MHz程度必要になる。
この計算は、ドットのON-OFFのみを表すようなプリンターを用いた場合を想定しているが、ドットサイズを複数用いるプリンターにおいては、ドットサイズ種類分だけ波形が必要となるゆえ、駆動周波数をより高くする必要がある。ドットを選択するためのデータ数もドットサイズに比例して増える。このため、本実施形態のように1600×1600dpiの解像度で印刷を行い毎分60枚の生成物を高階調(OFF,S,M,L)で印刷する場合は、駆動周波数は倍の52,913Hz必要となり周期は18.89μsecとなる。そして、伝送する印字データSIのデータ量も2倍となるため18,709shot×2bit分のデータが必要となり、結果としてクロック信号SCKの周波数は4倍の2000MHzが必要なる。
このように高速高画質印刷においては、印字データSI及びクロック信号SCKを高周波で伝送する必要があるため、2つの信号の同期ズレが発生しやすく、また同期ズレが発生した場合、誤吐出につながってしまう。そこで、本実施形態では、上述したようにLVDS規格に準拠して印字データSI及びクロック信号SCKなどを伝送するとともに、後述するようにヘッド駆動部34において、印字データSI及びクロック信号SCKの位相差を調整することによって同期ズレを解消している。
次に、各ヘッドユニット35の構造を説明する。図4は、図1に示すヘッドユニット35(インクジェットヘッド)の概略的な断面図であり、図5は、図4に示すヘッドユニット35を適用した印字部3のノズル面の一例を示す平面図である。
図4に示すヘッドユニット35は、圧電素子200の駆動によりキャビティ245内のインク(液体)がノズル241から吐出するものである。このヘッドユニット35は、ノズル241が形成されたノズルプレート240と、キャビティプレート242と、振動板243と、複数の圧電素子200を積層してなる積層圧電素子201とを備えている。
キャビティプレート242は、所定の形状(凹部が形成されるような形状)に成形され、これにより、キャビティ245及びリザーバ246が形成される。キャビティ245とリザーバ246とは、インク供給口247を介して連通している。また、リザーバ246は、インク供給チューブ311を介してインクカートリッジ31と連通している。
積層圧電素子201の図4中下端は、中間層244を介して振動板243と接合されている。積層圧電素子201には、複数の外部電極248及び内部電極249が接合されている。即ち、積層圧電素子201の外表面には、外部電極248が接合され、積層圧電素子201を構成する各圧電素子200同士の間(または各圧電素子の内部)には、内部電極249が設置されている。この場合、外部電極248と内部電極249の一部が、交互に、圧電素子200の厚さ方向に重なるように配置される。
そして、外部電極248と内部電極249との間に駆動信号波形を印加することにより、積層圧電素子201が図4中の矢印で示すように変形して(図4上下方向に伸縮して)振動し、この振動により振動板243が振動する。この振動板243の振動によりキャビティ245の容積(キャビティ内の圧力)が変化し、キャビティ245内に充填されたインク(液体)がノズル241より液滴として吐出する。
液滴の吐出によりキャビティ245内で減少した液量は、リザーバ246からインクが供給されて補給される。また、リザーバ246へは、インクカートリッジ31からインク供給チューブ311を介してインクが供給される。
なお、図4に示すノズルプレート240に形成されたノズル241の配列パターンは、例えば、図5に示すノズル配置パターンのように、段をずらして配置される。また、このノズル241間のピッチは、印刷解像度(dpi:dot per inch)に応じて適宜設定され得るものである。なお、図6では、4色のインク(インクカートリッジ31)を適用した場合におけるノズル241の配置パターンを示している。
次に、ヘッドユニット35の他の例について説明する。図6に示すヘッドユニット35Aは、圧電素子200の駆動により振動板262が振動し、キャビティ258内のインク(液体)がノズル253から吐出するものである。ノズル(孔)253が形成されたステンレス鋼製のノズルプレート252には、ステンレス鋼製の金属プレート254が接着フィルム255を介して接合されており、さらにその上に同様のステンレス鋼製の金属プレート254が接着フィルム255を介して接合されている。そして、その上には、連通口形成プレート256及びキャビティプレート257が順次接合されている。
ノズルプレート252、金属プレート254、接着フィルム255、連通口形成プレート256及びキャビティプレート257は、それぞれ所定の形状(凹部が形成されるような形状)に成形され、これらを重ねることにより、キャビティ258及びリザーバ259が形成される。キャビティ258とリザーバ259とは、インク供給口260を介して連通している。また、リザーバ259は、インク取り入れ口261に連通している。
キャビティプレート257の上面開口部には、振動板262が設置され、この振動板262には、下部電極263を介して圧電素子200が接合されている。また、圧電素子200の下部電極263と反対側には、上部電極264が接合されている。ヘッド駆動部34は、上部電極264と下部電極263との間に駆動信号波形を印加(供給)することにより、圧電素子200が振動し、それに接合された振動板262が振動する。この振動板262の振動によりキャビティ258の容積(キャビティ内の圧力)が変化し、キャビティ258内に充填されたインク(液体)がノズル253より液滴として吐出する。
液滴の吐出によりキャビティ258内で減少した液量は、リザーバ259からインクが供給されて補給される。また、リザーバ259へは、インク取り入れ口261からインクが供給される。
次に、ヘッド駆動部34について説明する。図7にヘッド駆動部34の主要部及び周辺の構成を示す。この例のヘッド駆動部34は上述した制御IC29dによって構成される。ヘッド駆動部34は、クロック信号SCK、印字データSI、ラッチ信号LAT及びチェンジ信号CHを受信して、受信したクロック信号SCKによって受信した印字データSIをラッチできるかを確認する整合性確認処理を実行し、ラッチ可能な印字データSIとクロック信号SCKとを出力する受信部400、ヘッド制御部500及び各ノズルに対応した複数の圧電素子200に接続される選択部600を備える。ヘッド制御部500及び選択部600は、受信部400から出力される印字データSIxとクロック信号CKxとに基づいて、圧電素子200に駆動信号を供給してヘッドユニット35を駆動する駆動部として機能する。
図8に受信部400の主要部の詳細な構成を示す。同図に示すのは、クロック信号SCK及び印字データSIに対応する部分であるが、ラッチ信号LAT及びチェンジ信号CHについても同様に構成されている。
コンパレータCMP1は、差動形式のクロック信号SCK(+)及びSCK(-)をシングルエンド形式のクロック信号SCK1に変換する。コンパレータCMP2は、差動形式の印字データSI(+)及びSI(-)をシングルエンド形式の印字データSIに変換する。
遅延回路DL1〜DL3は、2個のインバータを直列に接続して構成され、ΔTdに遅延時間を有する。遅延回路DL1はクロック信号SCK1を遅延してクロック信号SCK2を出力し、遅延回路DL2はクロック信号SCK2を遅延してクロック信号SCK3を出力し、遅延回路DL3はクロック信号SCK3を遅延してクロック信号SCK4を出力する。この結果、位相の異なる4個のクロック信号SCK1〜SCK4が生成される。なお、遅延時間ΔTdは、適宜設定してもよいが、N種類(この例では4種類)の位相の異なるクロック信号を生成する場合、クロック信号の1周期をTwとすると、Tw/N≦ΔTd≦Tw/(N-1)であることが好ましい。
位相比較回路PD1〜PD4は、クロック信号SCK1〜SCK4と印字データSIとの位相を比較して、位相差を示す位相比較信号PS1〜PS4を生成する。
クロック決定部430には、クロック信号SCK1〜SCK4及び位相比較信号PS1〜PS4が供給される。クロック決定部430は、位相比較信号PS1〜PS4に基づいて、クロック信号SCK1〜SCK4に中から位相差が所定値に最も近いものを選択してクロック信号CKxとして出力する。
タイミング信号生成部450は、電源電圧Vddの立ち上がりを検知してリセット信号RSを生成すると共に、リセット信号RSの立ち上がりから駆動信号生成部33の初期化期間を経過した後、アクティブとなる制御信号を生成する。
図9に位相比較回路PD1の詳細な構成を示し、図12に初期化期間における位相比較回路PD1〜PD4のタイミングチャートを示す。なお、位相比較回路PD2〜PD4は位相比較回路PD1と同様に構成されている。図9に示すように位相比較回路PD1は、Dフリップフロップ411、排他的論理和回路412、チャージポンプ回路413、コンデンサ414、及びオペアンプ415を備える。
Dフリップフロップ411のデータ入力端子には、印字データSIが供給され、クロック入力端子にはクロック信号SCK1が供給される。Dフリップフロップ411はクロック信号SCK1の立ち上がりエッジに同期して印字データSIをラッチして、出力データQ1を生成する。排他的論理和回路412は、印字データSIと出力データQ1との排他的論理和を演算して出力信号E1を生成する。この結果、図12に示すように、出力信号E1は、印字データSIの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジから、クロック信号SCK1の立ち上がりエッジまでの期間だけハイレベルとなる。出力信号E1のハイレベルの期間は、印字データSIとクロック信号SCK1との位相差を示している。なお、初期化期間において、制御部6から出力される印字データSIは、「1」(ハイレベル)と「0」(ローレベル)を繰り返し、反転周期が最も短かくなるように設定されている。換言すれば、初期化期間に制御部6から出力される印字データSIは、実際の印字に用いられるデータではなく整合性確認処理のためのテストデータである。
また、位相比較回路PD2におけるDフリップフロップ411の出力データを「Q2」、排他的論理和回路412の出力信号を「E2」、位相比較回路PD3におけるDフリップフロップ411の出力データを「Q3」、排他的論理和回路412の出力信号を「E3」、位相比較回路PD4におけるDフリップフロップ411の出力データを「Q4」、排他的論理和回路412の出力信号を「E4」すると、出力データQ2〜Q4、出力信号E2〜E4は、図12に示すものとなる。
図9に示すチャージポンプ回路413は、出力信号E1がハイレベルの期間、コンデンサ414に定電流で充電し、ローレベルの期間、コンデンサ414から定電流で放電する。また、コンデンサ414の一方の端子には基準電圧Vrefが供給されている。従って、ノードNの電圧は、出力信号E1のデューティー比が50%の場合に、基準電圧Vrefとなる。オペアンプ415は、ボルテージフォロアとして機能し、ノードNの電圧を位相比較信号PS1として出力する。なお、オペアンプ415にローパスフィルタの機能を持たせてもよい。この場合、クロック信号SCK1の周波数成分を十分低減できるようにローハスフィルタの特性を設定することが好ましい。
図10にクロック決定部430の詳細な構成を示す。クロック決定部430は、位相比較信号PS1〜PS4に基づいて、クロック信号SCK1〜SCK3のうち、クロック信号と印字データISの位相差が最も所定値に近いクロック信号を指定するデータD1〜D4を生成する。データD1はクロック信号SCK1を指定する場合にハイレベルとなり、データD2はクロック信号SCK2を指定する場合にハイレベルとなり、データD3はクロック信号SCK3を指定する場合にハイレベルとなり、データD4はクロック信号SCK4を指定する場合にハイレベルとなる。この例の所定値は、クロック信号と印字データSIとがクロック信号の半周期の位相差となるように設定されている。このため、クロック決定部430は、位相比較信号PS1〜PS4のうち基準電圧Vrefと最も近い信号を特定し、データD1〜D4のうち特定した信号に対応するデータをアクティブ(ハイレベル)とし、他のデータを非アクティブ(ローレベル)とする。この例では、ラッチにおけるセットアップ時間(印字データSIの立ち上がりからクロック信号の立ち上がりまでの時間)と、ホールド時間(クロック信号の立ち上がりから印字データSIの立ち下がりまでの時間)とが等しくなるように所定値を定めたが、確実にラッチができるのであれば、所定値をどのように定めてもよい。例えば、セットアップ時間がホールド時間より短くなるように定めてもよい。
次に、クロック選択部440は、Dフリップフロップ441〜444と、ナンド回路445〜449とを備える。Dフリップフロップ441〜444のクロック入力端子には制御信号CTLが供給される一方、リセット端子にはリセット信号RSが供給され、各データ入力端子には、データD1〜D4が供給される。ここで、リセット信号RSは、図11に示すように電源電圧Vddの立ち上がりに同期して立ち上がるパルス状の信号であり、制御信号CTLは電源電圧Vddが時刻t0で立ち上がった後、時間Txが経過した後に立ち上がるパルス状の信号である。ここで、時間Txは、安定した位相比較信号PS1〜PS4が得られるのに十分な時間である。また、時刻t1は駆動信号生成部33の初期化期間が終了する前の時刻である。
リセット信号RSがハレベルになると、Dフリップフロップ441〜444はリセットされ、それらの出力データの論理レベルはローレベルにリセットされる。そして、時刻t2において制御信号CTLが立ち上がると、これに同期してデータD1〜D4がラッチされる。ラッチされた状態は、インクジェットプリンター1の電源がオンされている期間中継続する。
ナンド回路445〜448の一方の入力端子には、Dフリップフロップ441〜444の出力データが供給される一方、他方の入力端子にはクロック信号SCK1〜SCK4が供給される。このため、ナンド回路445〜448はゲートして機能し、データD1〜D4のうちアクティブとなるデータに対応したクロック信号がナンド回路445〜448の一つから出力される。ナンド回路449にはナンド回路445〜448の出力信号が供給され、クロック信号SCK1〜SCK4のうち一つが選択されクロック信号CKxとして出力される。上述したようにセットアップ時間とホールド時間とが等しくなるように所定値を定めた場合、図12に示す例ではクロック信号SCK2が選択されクロック信号CKxとしてクロック決定部430から出力される。
一方、印字データSIは、図8に示す遅延回路DL4を介して印字データSIxとして出力される。ここで、遅延回路DL4の遅延時間は、図10に示すナンド回路445〜448の遅延時間とナンド回路449の遅延時間の合計と等しくなるように設定されている。これにより、印字データSIxとクロック信号CKxとの位相差は、印字データSIxをクロック信号CKxで確実にラッチできるように調整される。
図13は、ヘッド制御部500及び選択部600の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、ヘッド制御部500には、クロック信号CKx、印字データSIx、ラッチ信号LAT及びチェンジ信号CHが供給される。ヘッド制御部500は、圧電素子200(ノズル)のそれぞれに対応して、シフトレジスタ(S/R)510とラッチ回路520とデコーダー530との組を含む。
ここで、印字データSIxは、画像の1ドットを形成するにあたって、1つのノズルから吐出させるインク量を規定する。本実施形態では、非記録、小ドット、中ドット及び大ドットの4階調を表現するために、印字データSIxは、上位ビット(MSB)及び下位ビット(LSB)の2ビットで構成される。そして、印字データSIxは、クロック信号CKxに同期してノズルごとに、ヘッドユニット35の主走査に合わせて制御部6からシリアルで供給される。
シリアルで供給された印字データSIxを、ノズルに対応して2ビット分、一旦保持するための構成がシフトレジスタ510である。詳細には、圧電素子200(ノズル)に対応した段数のシフトレジスタ510が互いに縦続接続されるとともに、シリアルで供給された印字データSIxが、クロック信号CKxにしたがって順次後段に転送される構成となっている。
このため、クロック信号CKxに同期して印字データSIxがヘッド制御部500に供給されるとともに、すべてのシフトレジスタ510のそれぞれに対応した印字データSIxが順次転送された時点でクロック信号CKxの供給が停止すると、シフトレジスタ510のそれぞれは、自身に対応した印字データSIxを保持した状態を維持することになる。
なお、圧電素子200の個数をm(mは複数)としたときに、シフトレジスタ510を区別するために、印字データSIxが供給される上流側から順番に1段、2段、…、m段と表記している。
ラッチ回路520は、シフトレジスタ510で保持された印字データSIxをラッチ信号LATの立ち上がりでラッチする。
デコーダー530は、ラッチ回路520によってラッチされた2ビットの印字データSIxをデコードして、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHとで規定される期間T1、T2ごとに、選択信号Sa、Sbを出力する。なお、デコーダー530におけるデコード内容については後述する。
選択部600は、1対のトランスミッションゲート600a、600bを、圧電素子200(ノズル)のそれぞれに対応してm組、有する。トランスミッションゲート600aは、選択信号SaがHレベルのときにオンし、Lレベルのときにオフする。同様に、トランスミッションゲート600bは、選択信号SbがHレベルのときにオンし、Lレベルのときにオフする。
トランスミッションゲート600aの一端には駆動信号COM−Aが供給され、トランスミッションゲート600bの一端には駆動信号COM−Bが供給されて、トランスミッションゲート600a、600bの他端が共通接続されてヘッドユニット35への出力端となっている。
このように構成されたヘッド制御部500及び選択部600の動作を説明する前に、駆動信号COM−A、COM−Bの波形について説明する。
図15は、駆動信号COM−A、COM−Bの波形と、ヘッドユニット35における動作とを説明するためのタイミングチャートである。
図に示されるように駆動信号COM−Aは、印刷期間Taのうち、ラッチ信号LATが立ち上がってからチェンジ信号CHが立ち上がるまでの期間T1に配置された駆動パルスAdp1と、印刷期間Taのうち、チェンジ信号CHが立ち上がってから次のラッチ信号LATが立ち上がるまでの期間T2に配置された駆動パルスAdp2とを連続させた波形となっている。本実施形態において駆動パルスAdp1、Adp2とは、互いにほぼ同一の波形であり、仮にそれぞれによって圧電素子200が駆動されたとしたならば、ノズル241から所定量、具体的には中程度の量のインクがそれぞれ吐出されるような波形である。
駆動信号COM−Bは、期間T1に配置された駆動パルスBdp1と、期間T2に配置された駆動パルスBdp2とを連続させた波形となっている。本実施形態において駆動パルスBdp1、Bdp2とは、互いに異なる波形である。このうち、駆動パルスBdp1は、ノズルの開口部付近のインクを微振動させてインクの粘度の増大を防止するための波形である。このため、仮に駆動パルスBdp1によって圧電素子200が駆動されたとしても、ノズルからインク滴が吐出されない。また、駆動パルスBdp2は、駆動パルスAdp1(Adp2)とは異なる波形となっている。仮に駆動パルスBdp2によって圧電素子200が駆動されたとしたならば、ノズルから上記所定量よりも少ない量のインクが吐出されるような波形である。
なお、駆動パルスAdp1、Adp2、Bdp1、Bdp2の開始タイミングでのレベルと、終了タイミングでのレベルとは、いずれもVcで共通である。また、駆動信号COM−A(駆動パルスAdp1、Adp2)の最大電圧Vmax-Aと、駆動信号COM−B(駆動パルスBdp1、Bdp2)の最大電圧Vmax-Bとは互い異なり、駆動信号COM−Aの最低電圧Vmin-Aと、駆動信号COM−Bの最低電圧Vmin-Bとは互い異なる。
一方、受信部400からノズル毎に2ビットの印字データSIxが、クロック信号CKxに同期してシリアルで供給されて、ノズルに対応するシフトレジスタ510において順次転送される。そして、クロック信号CKxの供給が停止して、シフトレジスタ510のそれぞれには、ノズルに対応した印字データSIxが保持された状態になる。なお、印字データSIxは、シフトレジスタ510における最終m段、…、2段、1段のノズルに対応した順番で供給される。
印刷期間Taの開始タイミングにおいて、ラッチ信号LATが立ち上がると、ラッチ回路520のそれぞれは、シフトレジスタ510に保持された印字データSIxを一斉にラッチする。図13及び図15において、L1、L2、…、Lmは、1段、2段、…、m段のシフトレジスタ510に対応するラッチ回路520によってラッチされた印字データSIxを示している。
デコーダー530は、ラッチされた印字データSIxの2ビットに応じて、印刷期間Taの期間T1及び期間T2のそれぞれにおいて、選択信号Sa、Sbの論理レベルを図14に示されるようなテーブル(デコード内容)を参照して出力する。
なお、この図において、ラッチされた2ビットの印字データSIxについては(MSB、LSB)と表記している。また、選択信号Sa、Sbの論理レベルについては、特に図示していないが、レベルシフターによって、クロック信号CKx、印字データSIx、ラッチ信号LAT及びチェンジ信号CHよりも高振幅論理にレベルシフトされる。
図16は、印字データSIxに応じて選択されてヘッドユニット35に供給される駆動信号Voutの電圧波形を示す図である。印字データSIが(1、1)のとき、選択信号Sa、Sbは、図14のデコード内容を参照すれば、期間T1においてH、Lレベルとなるので、トランスミッションゲート600aがオンし、トランスミッションゲート600bがオフする。このため、駆動信号COM−Aの駆動パルスAdp1が選択される。一方、印字データSIxが(1、1)のとき、選択信号Sa、Sbは、期間T2においてもH、Lレベルとなるので、駆動信号COM−Aの駆動パルスAdp2が選択される。このように期間T1において駆動パルスAdp1が選択され、期間T2において駆動パルスAdp2が選択されて、駆動信号Voutとしてヘッドユニット35の圧電素子200に供給される。駆動信号Voutとして駆動パルスAdp1、パルスAdp2が選択されて圧電素子200に供給されると、対応したノズルから中程度の量のインクが2回にわけて吐出される。したがって、被記録材上ではそれぞれのインクが着弾して合体するので、結果的に、大ドットが形成される。
ラッチされた2ビットの印字データSIxが(0、1)のとき、選択信号Sa、Sbは、期間T1においてH、Lレベルとなるので、駆動信号COM−Aの駆動パルスAdp1が選択される一方、期間T2においてL、Hレベルとなるので、駆動信号COM−Bの駆動パルスBdp2が選択される。このように期間T1において駆動パルスAdp1が選択され、期間T2において駆動パルスBdp2が選択されて圧電素子200に供給されると、これに対応したノズルから中程度及び小程度の量のインクが2回にわけて吐出される。このため、被記録材上ではそれぞれのインクが着弾して合体するので、結果的に、中ドットが形成される。
ラッチされた2ビットの印字データSIxが(1、0)のとき、選択信号Sa、Sbは、期間T1においてL、Lレベルとなるので、駆動信号COM−Aの駆動パルスAdp1、駆動信号COM−Bの駆動パルスBdp1のいずれも選択されない一方、期間T2においてL、Hレベルとなるので、駆動信号COM−Bの駆動パルスBdp2が選択される。このため、ノズルからは、期間T1において小程度の量のインクが1回だけ吐出されるだけであるので、被記録材上では、結果的に、小ドットが形成される。
印字データSIxが(0、0)であれば、選択信号Sa、Sbは、期間T1においてL、Hレベルとなるので、駆動信号COM−Bの駆動パルスBdp1が選択される一方、期間T1においてL、Lレベルとなるので、駆動信号COM−Aの駆動パルスAdp2、駆動信号COM−Bの駆動パルスBdp2のいずれも選択されない。このため、ノズルからは期間T1においてノズルの開口部付近のインクが微振動するのみであり、インクは吐出されないので、被記録材上では、結果的にドットが形成されない、すなわち非記録となる。
なお、図15及び図16において、駆動信号COM−A、COM−Bの選択については1段、2段、…、m段において同時並行的において実行される。
また、駆動パルスがいずれも選択されない場合、圧電素子200の一端は、電気的にどの部分にも接続されないハイ・インピーダンス状態になる。ただし、選択されない状態の前のレベルVcに、例えば駆動信号Voutを圧電素子200や供給ラインに寄生する容量成分によって保持されるので、いずれの駆動パルスが選択されなくても、圧電素子200の一端の電位が不定にはならない。
このように、ヘッド制御部500による制御にしたがって選択部600は、印字データSIxに応じて駆動信号COM−A、COM−Bを選択し(または選択しないで)、駆動信号Voutとして圧電素子200に供給する。この供給によって、大ドット、中ドット、小ドット及び非記録の4階調が表現される。
なお、このような選択動作は、ノズル毎に同時並行的において実行される。また、図15や図16に示した波形等は、特に駆動信号COM−A、COM−Bはあくまでも一例である。実際には、キャリッジの移動速度や印刷媒体の性質などに応じて、予め用意された様々な波形の組み合わせが用いられる。
<変形例>
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる各種の変形例が可能である。また、各変形例は、変形例同士を適宜組み合わせてもよく、更に、上述した各実施形態と適宜組み合わせてもよい。
(1)変形例1
上述した実施形態では、受信部400は、受信したクロック信号SCKによって受信した印字データSIをラッチできるかを確認する整合性確認処理の一例として、印字データSIとクロック信号SCKとの位相差を調整して、ラッチ可能な印字データSIxとクロック信号CKxとを出力した。しかしながら、セットアップ時間及びホールド時間の条件が厳しい場合には、遅延によって生成された複数のクロック信号のいずれを用いても印字データをラッチできないことがあり得る。そのような場合、受信部400は、受信不能であることを示すエラー信号を、制御部6に通知してもよい。より具体的には、判定部431は、位相差の基準となる所定値と、各位相比較信号PS1〜PS4との差分が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定し、許容範囲外である場合に受信不能であることを示すエラー信号を生成し、エラー信号をフレキシブルケーブル29を介して制御部6に送信すればよい。
(2)変形例2
上述した実施形態では、受信部400は、受信したクロック信号SCKによって受信した印字データSIをラッチできるかを確認する整合性確認処理の一例として、印字データSIとクロック信号SCKとの位相差を調整し、ラッチ可能な印字データSIxとクロック信号CKxとを出力したが、本発明はこれに限定されるものではない。
即ち、整合性確認処理は、受信したクロック信号SCKによって受信した印字データSIをラッチできるかを確認するのであればどのような手法を用いてもよい。例えば、予め定められたビットパターンをクロック信号SCKと同期して制御部6からヘッド駆動部34に送信し、受信部400において予め定められたビットパターンが再生できるか否かを判定し、判定結果を示す判定信号を受信部400から制御部6に返信するようにしてもよい。この場合、受信部400は、ビットパターンが正しく再生できた場合には、受信した印字データSIと受信したクロック信号SCKとをヘッド制御部500に出力し、ビットパターンが正しく再生できなかった場合には、受信した印字データSIと受信したクロック信号SCKをヘッド制御部500に出力しないように動作すればよい。このように制御することによって、誤った印字データSIによって、印刷することを防止できる。また、受信部400から制御部6に返信する判定信号は2値でよいので、伝送中に誤ることもない。
さらに、制御部6からビットパターンを低いビットレートで受信部400に伝送し、これを受信部400が記憶部に記憶し、この後、印刷中のビットレートで所定のビットパターンの印字データSIをクロック信号SCKと同期して伝送してもよい。この場合には、受信部400が備える記憶部として揮発性のメモリを用いることができる。
(3)変形例3
上述した実施形態では、受信部400は、整合性確認処理を初期化期間中にのみ実行したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェットプリンター1に電源が投入された後、液体を記録媒体に吐出する吐出期間以外に実行してもよい。そのような期間としては、初期化期間の他、ある用紙の印刷が終了してから、次の用紙の印刷が開始されるまでの期間が含まれる。
(4)変形例4
上述した実施形態では、圧力室において圧力を発生させる圧力発生素子の一例として圧電素子200を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧力室に圧力を発生させることができるのであればどのような素子を用いてもよい。そのような圧力発生素子としては、電気エネルギーを熱に変換する熱変換素子が含まれる。すなわち、熱によって圧力室内の液体に気泡を発生させ、液体をノズルから吐出させるものであってもよい。
(5)変形例5
上述した実施形態では、ヘッドの主走査方向と紙送りの副走査方向が異なるシリアルプリンターを一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッドの幅が用紙の幅となるラインプリンターであってもよい。
(6)変形例6
上述した実施形態及び変形例は、液体としてインクを吐出する液体吐出装置の一例として、インクジェットプリンターを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、液体を吐出するのであれば、どのような装置であってもよい。例えば以下のような各種の材料を含む液体(サスペンション、エマルション等の分散液を含む)を吐出する装置であってもよい。即ち、カラーフィルタのフィルタ材料(インク)、有機EL(Electro Luminescence)装置におけるEL発光層を形成するための発光材料、電子放出装置における電極上に蛍光体を形成するための蛍光材料、PDP(Plasma Display Panel)装置における蛍光体を形成するための蛍光材料、電気泳動表示装置における泳動体を形成する泳動体材料、基板Wの表面にバンクを形成するためのバンク材料、各種コーティング材料、電極を形成するための液状電極材料、2枚の基板間に微小なセルギャップを構成するためのスペーサを構成する粒子材料、金属配線を形成するための液状金属材料、マイクロレンズを形成するためのレンズ材料、レジスト材料、光拡散体を形成するための光拡散材料、DNAチップやプロテインチップなどのバイオセンサーに利用する各種試験液体材料などである。
また、本発明では、液体を吐出する対象となる液体受容物は、記録用紙のような紙に限
らず、フィルム、織布、不織布等の他のメディアや、ガラス基板、シリコン基板等の各種
基板のようなワークであってもよい。
1…インクジェットプリンター、6…制御部、33…駆動信号生成部、34…駆動部、35…ヘッドユニット、200…圧電素子(圧力発生素子)、400…受信部、430…クロック決定部、500…ヘッド制御部、DL1〜DL4…遅延回路、PD1〜PD4…位相比較回路、PS1〜PS4…位相比較信号、SI,SIx…印字データ、SCK,SCK1〜SCK4,CKx…クロック信号。

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、前記圧力室に対応して液体を吐出するために設けられた圧力発生素子とを備えたヘッドと、
    前記圧力発生素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記ノズルから液体を吐出する状態を示す吐出データと当該吐出データに同期したクロック信号とを出力する制御部と、
    伝送路を介して前記吐出データと前記クロック信号とを受信し、受信した前記クロック信号によって受信した前記吐出データをラッチできるかを確認する整合性確認処理を実行し、ラッチ可能な前記吐出データと前記クロック信号とを出力する受信部と、
    前記受信部から出力される前記吐出データと前記クロック信号とに基づいて、前記圧力発生素子に前記駆動信号を供給して前記ヘッドを駆動する駆動部とを備え、
    前記受信部は、前記駆動信号生成部を初期化する初期化期間において、前記整合性確認処理を実行する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記受信部は、
    前記整合性確認処理において、受信した前記クロック信号と受信した前記吐出データとの位相を調整し、
    前記調整結果に基づいて、前記初期化期間が終了した後に、ラッチ可能な前記吐出データと前記クロック信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記受信部は、前記整合性確認処理において、受信した前記クロック信号によって受信した前記吐出データをラッチできない場合には、受信不能であることを示すエラー信号を、前記制御部に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 1インチ四方を記録するための前記吐出データのデータ量は、1600×1600ビット以上であって、A3サイズの用紙を毎分60枚以上、印刷可能な請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、前記吐出データ及び前記クロック信号を差動形式で出力し、
    前記受信部は、前記差動形式の前記吐出データ及び前記クロック信号をシングルエンド形式に変換するコンパレータを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
JP2013244719A 2013-11-27 2013-11-27 液体吐出装置 Active JP6201687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013244719A JP6201687B2 (ja) 2013-11-27 2013-11-27 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013244719A JP6201687B2 (ja) 2013-11-27 2013-11-27 液体吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015101048A JP2015101048A (ja) 2015-06-04
JP6201687B2 true JP6201687B2 (ja) 2017-09-27

Family

ID=53377166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013244719A Active JP6201687B2 (ja) 2013-11-27 2013-11-27 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6201687B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6751583B2 (ja) * 2016-03-31 2020-09-09 キヤノン株式会社 記録装置、及びその制御方法
JP6852320B2 (ja) 2016-09-09 2021-03-31 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP6976078B2 (ja) * 2017-05-12 2021-12-01 キヤノン株式会社 素子基板、記録ヘッド、及び記録装置
JP7363303B2 (ja) * 2019-09-30 2023-10-18 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、及び駆動回路

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10210018A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Minolta Co Ltd データ伝送装置
US6091891A (en) * 1997-05-09 2000-07-18 Lexmark International, Inc. Method and apparatus for calibrating delay lines to create gray levels in continuous tone printing
JPH10324045A (ja) * 1997-05-27 1998-12-08 Canon Inc プリント装置
JPH11177540A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Fuji Xerox Co Ltd データ転送装置及び方法
JPH11268382A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Canon Inc 記録装置及び記録制御方法
JP4545879B2 (ja) * 1999-05-20 2010-09-15 東芝テック株式会社 駆動制御方法及び駆動制御装置
JP3616546B2 (ja) * 2000-01-24 2005-02-02 株式会社沖データ 駆動回路及びそれを用いた印刷ヘッド並びに電子写真プリンタ、駆動回路用配線基板及びそれを用いた印刷ヘッド
JP2006116705A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置及び液滴吐出制御方法
JP4541131B2 (ja) * 2004-12-24 2010-09-08 株式会社沖データ 駆動回路及びledアレイ駆動回路、並びに駆動回路用配線基板、印刷ヘッド、及び印刷装置
JP4963898B2 (ja) * 2006-08-11 2012-06-27 株式会社沖データ 駆動装置、ledヘッド、及び画像形成装置
JP4438857B2 (ja) * 2007-12-11 2010-03-24 ソニー株式会社 通信システム、受信装置、および受信方法
JP2010120331A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2010247544A (ja) * 2010-07-20 2010-11-04 Seiko Epson Corp 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015101048A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI672229B (zh) 液體噴射頭、液體噴射裝置、液體循環方法及液體吐出方法
JP6136796B2 (ja) 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
US20150062219A1 (en) Liquid discharging apparatus and controlling method therefor
JP6332511B2 (ja) 液体吐出装置、及びその制御方法
JP6065524B2 (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP2018202713A (ja) 大判プリンター
JP6201687B2 (ja) 液体吐出装置
JP2018051812A (ja) 液体噴射装置、フラッシング調整方法、液体噴射装置の制御プログラム及び記録媒体
JP2014091317A (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
JP6387632B2 (ja) 液体吐出装置
US9387671B2 (en) Head driving device, recording head unit, and image forming apparatus
JP2016049691A (ja) ヘッドユニット、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置の制御プログラム
JP2016049690A (ja) 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置の制御プログラム
JP2022072000A (ja) 液体吐出装置、及び容量性負荷駆動回路
JP2004223979A (ja) 液体噴射ヘッドの駆動方法及び液体噴射装置
US10286656B2 (en) Liquid ejecting apparatus, control device, recording system, control program of liquid ejecting apparatus, recording medium, and image forming method
JP2017113965A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP4187150B2 (ja) 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置
JP2015112726A (ja) 液体吐出装置
JP2017170768A (ja) 液体吐出装置、ヘッドユニット及び大判プリンター
TW201722743A (zh) 液體噴射裝置及噴射選擇信號產生電路
JP6658149B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出装置のヘッドユニット、及び、液体吐出装置における液体の吐出状態の判定方法
JP6747567B1 (ja) 液体吐出ヘッドユニットおよび液体吐出装置
JP2020049935A (ja) プリントヘッド制御回路、プリントヘッド及び液体吐出装置
JP2006240049A (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6201687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150