JP6200781B2 - パンツ型着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型着用物品に関する。
パンツ型着用物品の一種であるパンツ型使い捨ておむつとしては、従来、腹側部から股下部を介して背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、且つ前身頃における外装体の左右両側縁と後身頃における外装体の左右両側縁とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているものが汎用されている。例えば特許文献1には、透液性内面シート、不透液性外面シート、及び両シート間に介在された吸液性コアを含んで構成されるパンツ型使い捨ておむつにおいて、両シート間における、吸収性コアの縦方向端縁よりも縦方向外方に位置する部分に、該部分の通気性及び吸汗性の向上を目的として、多数の開孔を有する通気性吸汗シートを配置することが記載されている。この通気性吸汗シートは、内面シートと外面シートとの間に介在されているため、該通気性吸汗シートの開孔をおむつの外部から目視で視認することは難しい。
また特許文献2には、液浸透性、柔軟性、通気性に優れ、パンツ型使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートとして好適な複合シートとして、第1のシートと第2のシートとが部分的に接合されて多数の接合部が形成されていると共に、第1のシートの該接合部以外の部分に凸部が形成されている複合シートであって、第2のシートにおける該凸部に対向する第1のシートとの非接合部分に開孔部が形成されているものが記載されている。特許文献2記載の複合シートにおいて、第2シートの開孔部は常時開いた状態であり、また、該複合シートがおむつに組み込まれた場合、該開孔部は該おむつの外面を形成する第1のシートで覆われるため、該開孔部を該おむつの外部から目視で視認することは難しい。
また特許文献3には、吸収性物品の構成部材として有用な弾性繊維不織積層体として、非弾性層であり伸縮性を有しない不織表面層に複数のスリットを形成し、別途用意した弛緩した状態の弾性層に、この不織表面層を積層一体化させたものが記載されている。特許文献3記載の弾性繊維不織積層体において、スリットのパターンは、不織表面層の伸長方向と直交する方向に延びるスリットが該方向に所定間隔を置いて複数配置されているパターンか、又は、不織表面層の伸長方向に延びるスリットと該伸長方向に直交する方向に延びるスリットとが所定方向に交互に配置されてなるパターンである。斯かる構成により、特許文献3記載の弾性繊維不織積層体には、ギャザー部分やしわがなく、平坦な表面を有し、伸張及び非伸張状態の双方において美的に好ましい外観となるとされている。また、スリットに関連して、特許文献4には、伸縮性の高い吸収性物品の吸収体として、長繊維のウエブを含む吸収性コアとこれを包むコアラップシートとからなる吸収体において、該コアラップシートに、該ウエブの配向方向と交差する方向に延びるスリットを多数形成することが記載されている。
また、特に乳幼児用のパンツ型使い捨ておむつにおいては、乳幼児に好印象を与えるための各種の図柄等の模様をおむつに施すことが行われており、この模様付けは、例えば特許文献5に記載されているように、印刷によるのが一般的である。また、おむつの模様付けに関連して、特許文献6には、パンツ型使い捨ておむつにおいて、胴回り弾性部材によって構成された線状の識別部(ギャザー)を、着用者によるおむつの表面側及び裏面側の識別に用いることが記載されている。
特開2000−189454号公報 特開2007−130817号公報 特開平9−512504号公報 特開2006−198396号公報 特開2005−230569号公報 特開2011−217899号公報
乳幼児の保護者等が乳幼児におむつを着用させる際に、乳幼児がそれを嫌がって暴れると、おむつを着用させることが困難になり、おむつの着用作業あるいは交換作業に必要以上の時間がかかってしまうことになる。これに対し、おむつに乳幼児の興味を引くような模様がおむつ外部から視認可能に設けられていると、おむつの着用・交換時に乳幼児の興味がその模様に引きつけられるため、保護者等がおむつを着用させることが容易になる。しかし、特許文献5に記載の如き、印刷による模様付けは、おむつ自体の製造工程とは別に印刷工程が必要となり、製造コストの高騰を招くことになる。印刷よりも低コストでおむつに模様付けすることができ、且つおむつの通気性及びフィット性を向上し得る技術は未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、着用時に外部から視認可能な模様が施され、比較的低コストで製造可能なパンツ型着用物品を提供することにある。
本発明は、着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部とそれらの間に位置する股下部とを有すると共に、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、且つ着用者の身体から遠い側に位置する伸縮性の外層シートと着用者の身体に近い側に位置する内層シートとを含んで構成された横方向に伸縮可能な外装体を備え、前記腹側部における該外装体及び前記背側部における該外装体それぞれの縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型着用物品であって、前記外層シートに、縦方向及び横方向の両方向に交差する方向に延びる複数のスリット状の切れ込みが互いに交差するように配置されてなる、模様が複数施されており、その複数の模様はそれぞれ独立しており、前記外装体の非伸長状態では前記切れ込みは閉じており、該非伸長状態から該外装体を横方向に伸長させて伸長状態にすると、該切れ込みが開いてその切れ込み幅が拡大し、それによって、該伸長状態における前記模様の前記着用物品外部からの視認性が該非伸長状態におけるそれに比して向上するようになされているパンツ型着用物品を提供するものである。
本発明のパンツ型着用物品は、着用時に外部から視認可能な模様が施され、比較的低コストで製造することができる。特に、本発明のパンツ型着用物品の外装体に施された模様は、着用前(外装体の非伸長状態)は外部から視認し難いが、着用時に外装体が横方向に伸長されると視認性が向上するようになされているため、例えば該パンツ型着用物品を乳幼児に着用させる場合、該模様が乳幼児の興味を引き、それによって該パンツ型着用物品を着用させることが容易になる。また、斯かる模様は、本発明のパンツ型着用物品の着用状態(外装体が横方向伸長された状態)においては、該模様を構成するスリット状の切れ込みが開いた状態となるため、該模様によって該パンツ型着用物品の通気性及びフィット性の向上が図られる。
図1は、本発明のパンツ型着用物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を一部破断して模式的に示す展開平面図である。 図3は、図1に示すおむつを模式的に示す分解斜視図である。 図4は、図1に示すおむつの外装体を構成する外層シートを模式的に示す一部破断斜視図である。 図5は、図1に示すおむつの外装体を構成する外層シートの非伸長状態における非肌対向面側(外面側)を模式的に示す平面図である。 図6(a)は、図5に示す外層シートにおける模様が施された部分を拡大して模式的に示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す外層シートを矢印で示す方向(横方向)に伸長させた状態を模式的に示す平面図である。 図7は、図1に示すおむつの着用状態を模式的に示す斜視図である。 図8(a)及び図8(b)は、本発明に係る外層シートの他の例の図6(a)及び図6(b)相当図である。 図9(a)及び図9(b)は、本発明に係る外層シートの更に他の例の図6(a)及び図6(b)相当図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本発明のパンツ型着用物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が記載されている。おむつ1は、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配されて該吸収性本体2を固定している外装体3とを備えている。外装体3は、図2に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線を形成している。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部で切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。本明細書において、肌対向面は、おむつ1及びその構成部材(例えば吸収性本体2)における、着用状態において着用者の肌側に向けられる面(着用者の肌に近い側)であり、非肌対向面は、おむつ1及びその構成部材における、着用状態において着用者の肌側とは反対側に向けられる面(相対的に肌対向面よりも肌から遠い側)である。
おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部A、背側に配される背側部C、及びそれらの間に位置して着用者股間部に配される股下部Bを有していると共に、縦方向Yとこれに直交する横方向Xとを有している。おむつ1の縦方向Yは、腹側部Aと背側部Cとの間を股下部Bを介して延びる方向である。股下部Bは、外装体3の縦方向Yに沿う両側縁部にレッグ開口部LH,LH形成用の凹欠部(レッグ縁部10,10)が形成されている領域である。
吸収性本体2は、図2に示すように、おむつ1の縦方向Yと同方向に長い矩形形状を有している。吸収性本体2は、その長手方向を、展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Yに一致させて、外装体3の中央部に接着剤により接合されている。吸収性本体2は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23を有し、これら各部材が接着剤等の公知の接合手段により一体化されてなる。表面シート21、裏面シート22及び吸収体23としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体23としては、パルプ繊維等の繊維材料の集合体又は吸水性ポリマーの粒子を含んで構成される吸収性コアを有するものを用いることができ、該吸収性コアは、液透過性のコアラップシートで被覆されていても良い。
吸収性本体2の肌対向面における縦方向Yに沿う左右両側には、図2に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシート材から構成された側方カフス24,24が設けられている。各側方カフス24の自由端部の近傍には糸状の側方カフス弾性部材25が1本以上伸長状態で配されている。各側方カフス24は、伸長状態で配された側方カフス弾性部材25がおむつ1の着用状態において収縮することによって起立し、液の側方への流出を阻止する。
外装体3は、図2に示すように、その縦方向Yに沿う両側縁が股下部Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部10,10を形成しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Yの中央域が横方向Xの内方に向けて括れた砂時計状の形状を有している。外装体3は、腹側部Aにおける縦方向Yに沿う両側縁部A1,A2と背側部Cにおける縦方向Yに沿う両側縁部C1,C2とが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されており、その接合によって、図1に示すように、おむつ1に一対のサイドシール部S,Sが形成され、その結果として、ウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
外装体3は、図3に示すように、伸縮性の外層シート31と内層シート32との積層体を含んで構成されており、横方向に伸縮可能である。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置し、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート32は、着用者の身体に近い側に位置し、おむつ1の肌対向面(内面)を形成する。外層シート31と内層シート32とはそれらの厚み方向に隣接している。外層シート31と内層シート32との間は、所定の部位において接着剤によって接合されている。外層シート31は、内層シート32と同形状・同寸法の部分に加えて更に、両シート31,32を積層した際に内層シート32の腹側部A側の縦方向Yの端部から外方に延出する腹側延出部31Eと、内層シート32の背側部C側の縦方向Yの端部から外方に延出する背側延出部31Eとを有している。外層シート31の両延出部31E,31Eは、それぞれ、図2に示すように、内層シート32上に配置固定された吸収性本体2の縦方向Yの両端部を覆うように、内層シート32側に折り返され、接着剤によって、両延出部31E,31Eと対向するおむつ1の他の構成部材(内層シート32、吸収性本体2、側方カフス24)に固定されている。
外層シート31は、少なくとも横方向Xに伸縮性を有している。図4には、伸縮性の外層シート31の一例が示されている。図4に示す外層シート31は、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有するもので、本実施形態においては、図4に示すように、該繊維層としての2枚のシート35,36、及び両シート35,36間に挟持された複数の糸状の弾性フィラメント37を含んで構成されている。斯かる構成を有する伸縮性の外層シート31は、例えば、特開2009−61743号公報に記載の方法に従って製造することができる。
外層シート31を構成する2枚のシート35,36は、何れも伸長可能なものである。シート35,36は、弾性フィラメント37の延びる方向(横方向X)と同方向に伸長可能になっている。伸長可能とは、(イ)シート35,36の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、シート35,36全体として伸長する場合とを包含する。
外層シート31を構成する弾性フィラメント37は、弾性樹脂が溶融又は軟化した状態で延伸されて形成されたものである。複数の弾性フィラメント37は、それぞれ、外層シート31の全長(外装体3の横方向Xの全長)に亘って実質的に連続している。複数の弾性フィラメント37は、互いに交差せずに一方向(横方向X)に延びるように配列している。弾性フィラメント37は、実質的に非伸長状態で2枚のシート35,36に接合されている。外層シート31における弾性フィラメント37のシート35,36との接合は、シート35,36を構成する繊維(非弾性繊維)が弾性フィラメント37中に埋没した状態で該弾性フィラメント37に融着することによりなされたものであり、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いてなされたものではない。従って、シート35,36(非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層)とこれに接合されている弾性フィラメント37との間には接着剤が存在しない。
外層シート31は、弾性フィラメント37の延びる方向(横方向X)と同方向に伸縮可能になっている。外層シート31の伸縮性は、弾性フィラメント37の弾性に起因して発現する。外層シート31を、弾性フィラメント37の延びる方向と同方向に引き伸ばすと、弾性フィラメント37及びシート35,36が伸長する。そして外層シート31の引き伸ばしを解除すると、弾性フィラメント37が収縮し、その収縮に連れてシート35,36が引き伸ばし前の状態に復帰する。また、外層シート31においては、弾性フィラメント37と直交した状態で結合している他の弾性フィラメントは存在していないので、外層シート31を、弾性フィラメント37の延びる方向(横方向X)と同方向に引き伸ばしたときには、該外層シート31が横方向Xに縮む、いわゆる幅縮みをほとんど起こさずに伸長する。
外層シート31を構成する2枚のシート35,36は、それぞれ、短繊維の不織布であり得る。不織布としては、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。シート35とシート36とは、同種のものでも良く、あるいは異種のものでも良い。ここで言う、「同種のシート」とは、シートの製造プロセス、シートの構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シートの厚みや坪量等がすべて同じであるシートどうしを意味する。これらのうちの少なくとも一つが異なる場合には、「異種のシート」である。
外層シート31を構成する弾性フィラメント37は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、外層シート31に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα−オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
一方、内層シート32は、伸縮性を有しておらず非伸縮性である。本実施態様においては、外装体3は、伸縮性の外層シート31と非伸縮性の内層シート32との積層体を含んで構成されている。非伸縮性の内層シート32は、縦方向Y又は横方向Xにおいて伸縮性を有しないことが好ましく、両方向X,Yの何れにも伸縮性を有しないことが好ましい。外装体3において、伸縮性の外層シート31と非伸縮性の内層シート32とは、該外層シート31の伸長状態下に、相対向する面で接合されており、そのため、外装体3全体として、少なくとも外層シート31の伸長可能方向(横方向X)に伸縮性を有している。
シートが、ある方向に実質的に伸縮性を有しないとは、該シートに対して当該ある方向に引っ張る力を加えても、該シートが、殆ど伸びないことを意味する。例えば、長さ15×幅5cmのサンプルに対して、該サンプルをテンシロン等の材料引っ張り試験機で長手方向に引っ張って、該サンプルが破断するときの破断伸度が10%以下である場合、そのサンプルは、長手方向に実質的に伸縮性を有しない。尚、破断伸度とは(破断時の該サンプル長さ−該サンプルの元の長さ)/(該サンプルの元の長さ)×100で算出することができる。
非伸縮性の内層シート32としては、各種製法による不織布が好ましく用いられ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等である。非伸縮性の内層シート32として用いる不織布の構成繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。非伸縮性の内層シート32として用いる不織布を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でも良く、親水性でも撥水性でも良い。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
図2に示すように、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおけるウエスト部Dには、1本又は複数本のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材11が横方向Xに伸長状態で配されている。ウエスト弾性部材11は、ウエスト部Dの横方向Xの略全長に亘って延びている。ウエスト部Dは、着用者の腰回りに位置する部位であり、通常、おむつ1の腹側部A側又は背側部C側の縦方向Yの端部からおむつ1の縦方向Yの全長の1〜15%の長さまでの領域である。これによってウエスト開口部WH(図1参照)には、その全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。
また、図2に示すように、股下部Bの縦方向Yに沿う両側部(レッグ縁部)10,10それぞれには、1本又は複数本のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材12が伸長状態で配されている。これによって一対のレッグ開口部LH,LH(図1参照)それぞれの開口縁部であるレッグ縁部10には、その全周に亘って実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成されている。レッグ弾性部材12は、少なくとも吸収性本体2の縦方向Yに沿う両側縁よりも横方向Xの外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸長状態で配されており、且つ吸収性本体2が存在する部位の少なくとも横方向Xの中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
また、図2に示すように、これらの弾性部材11,12とは別に、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける、ウエスト部Dと股下部Bとの間に位置する胴周り部Eには、1本又は複数本の胴周りギャザー形成用の胴周り弾性部材13が横方向Xに伸長状態で配されている。胴周り弾性部材13は、少なくとも吸収性本体2の縦方向Yに沿う両側縁よりも横方向Xの外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸長状態で配されており、且つ吸収性本体2が存在する部位の少なくとも横方向Xの中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
以上の各弾性部材11,12,13は、何れも外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤等の接合手段により挟持固定されている。各弾性部材11,12,13としては、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
本実施形態のおむつ1の主たる特徴の1つとして、図5に示すように、外層シート31に、縦方向Y及び横方向Xの両方向に交差する方向に延びる複数(2本)のスリット状の切れ込み51,52が互いに交差するように配置されてなる、模様5が複数施されている点が挙げられる。複数の模様5はそれぞれ独立しており、隣接する模様5,5どうしは互いに繋がっていない。模様5は、外装体3(外層シート31)の非伸長状態において、平面視X字状であり、これを構成する2本の切れ込み51,52は、長さが同一で、それらの中点で交差している。各切れ込み51,52は、外層シート31を厚み方向に貫通している。模様5は、外層シート31のみに施され、内層シート32には施されていない。
模様5は、少なくとも外層シート31における伸縮可能部位に施される。即ち、外層シート31は少なくとも横方向Xに伸縮性を有しているところ、模様5は少なくともその伸縮性が阻害されていない部位に施される。外層シート31において、吸収性本体2と重なる吸収性本体対応領域31P(図5中、点線で囲まれた領域)は、剛性が高く非伸縮性の吸収性本体2と固定されるため、外層シート31が本来有する伸縮性が阻害される。また、この吸収性本体対応領域31Pよりも縦方向Yの外方で且つ該領域31Pの縦方向Yの延長線上に位置する、吸収性本体縦方向外方領域31Q(図5中、斜線を付した領域)も、領域31Pほどではないとしても、外層シート31が本来有する伸縮性が阻害される部位である。本実施形態においては、図5に示すように、腹側部A及び背側部Cそれぞれの外層シート31において、両領域31P,31Q以外の他の領域、即ち、吸収性本体2と重ならず且つ吸収性本体2の縦方向Yの延長線上にも位置しない領域(換言すれば、吸収性本体2の縦方向Yに沿う両側縁2S,2Sに挟まれていない領域)に、模様5が施されている。模様5は、縦方向Y及び横方向Xそれぞれに所定間隔を置いて複数施されており、外層シート31には、縦方向Yに延びる模様5の縦列と横方向Xに延びる模様5の横列とがそれぞれ複数形成されている。本実施形態においては、股下部Bには模様5は施されていない。但し、模様5は、外層シート31における少なくとも伸縮性が阻害されていない領域に施されていれば良く、伸縮性が阻害されている領域31P,31Qに施されていても良く、外層シート31の全域に施されていても良い。
模様5が施された外装体3は次のようにして製造される。即ち、外層シート31(外層シート原反)を一方向(外層シート原反の長手方向)に引っ張ってこれを搬送している最中において、伸長状態にある外層シート31に対し、該搬送方向に対して平行方向でもなく直交方向でもない交差方向に沿って、カッター等の切断手段を用いてスリット状の切れ込み51,52を所定数入れ、しかる後、外層シート31の伸長状態を維持したまま、これを内層シート32に接合することにより、外装体3を製造することができる。このように、スリット状の切れ込み51,52からなる模様5は、外装体(外層シート)に模様を施さない場合でも通常実施される工程(複数枚のシートを接合して外装体を製造する工程)において、外層シート31に切り込みを入れるだけで施すことができ、印刷模様等に比して低コストで模様付けすることができる。また、切れ込み51,52は、外層シート31にカッター等の切断手段の刃先を当てるだけで形成することができ、外層シート31の一部を切り出すことがなく、切れ込み51,52の形成によっては廃棄の対象となる切れ端(トリム)が生じないので、斯かる点においてもおむつ1の製造コストの低下が図られる。
外層シート31(外層シート原反)に切り込み51,52を入れる際(内層シート32と接合する際)の該外層シート31の引っ張り力(外層シート3の搬送時の引っ張り力)は、後述するように、おむつ1の着用状態において切れ込み51,52の切れ込み幅が適度に拡大して模様5の視認性が高まるようにする観点から、好ましくは0.1N/70mm以上、更に好ましくは1N/70mm、そして、好ましくは40N/70mm以下、更に好ましくは 5N/70mm以下、より具体的には、好ましくは0.1N/70mm以上且つ40N/70mm以下、更に好ましくは1N/70mm以上且つ5N/70mm以下である。
図5は、非伸長状態(自然状態)の外層シート31を示した図であり、説明容易の観点から、模様5(切れ込み51,52)を図示しているが、実際には非伸長状態の外層シート31(外装体3)においては、切れ込み51,52は閉じており、それらの切れ込み幅(切れ込みの延びる方向と直交する方向の長さ)はほぼゼロであるため、模様5は目視では視認し難い状態である。しかしながら、図6に示すように、斯かる非伸長状態から外装体3(外層シート31)を横方向Xに伸長させて伸長状態にすると、切れ込み51,52は、図6(a)に示すように閉じた状態から、図6(b)に示すように開いた状態へと変形し、切れ込み51,52の切れ込み幅(特に切れ込み51,52の交点及びその近傍の切れ込み幅)が拡大する。その結果、外装体3の伸長状態における模様5のおむつ外部からの視認性が、外装体3の非伸長状態(自然状態)におけるそれに比して向上する。従来のように、外装体3(外層シート31)に施された模様が印刷模様である場合は、外装体3が横方向Xに伸長されると、その印刷模様も横方向Xに引き伸ばされることになるため、結果として外装体3の伸長状態において、印刷模様が設計者の意図しないおかしな模様になってしまうおそれがある。本実施形態に係る模様5は、このような、外装体の伸長に伴う模様の変形を有効に利用したものであると言える。外装体3(外層シート31)を横方向Xに伸長させた状態において、模様5は、図6(b)に示すように、外方に向けて突出する外方尖端部と内方に向けて突出する内方尖端部とが周方向に交互に配された、八角形形状をなしている。
このように、外層シート31に施された模様5は、外装体3(外層シート31)が非伸長状態では目視で視認し難いが、外装体3が横方向Xに伸長されると目視で視認可能になる。おむつ1を着用する際には、外装体3は必ず横方向Xに伸長されるから、例えば、乳幼児の保護者が乳幼児におむつ1を着用させる際には、乳幼児の目に図6(b)に示す如きおむつ1の模様5がはっきりと映ることになり、おむつ1の着用作業中、乳幼児の興味を模様5に引きつけることが可能となり、その結果、保護者がおむつ1を着用させることが容易になる。また、こうして乳幼児に着用されたおむつ1においては、外装体3は横方向Xに伸長状態にあるため、これを外部から目視した際には、図7に示すように、切れ込み51,52が開いた状態の模様5を目視で確認することができる。また、おむつ1の着用状態においては、模様5を構成する切れ込み51,52が開いた状態にあるため、おむつ1の通気性が向上すると共に、おむつ1の柔軟性が向上してフィット性が向上する。
前述した模様5による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、模様5(切れ込み51,52)の各部の寸法等は次のように設定することが好ましい。
切れ込み51,52それぞれの長さは、好ましくは1mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは100mm以下、更に好ましくは30mm以下、より具体的には、好ましくは1mm以上100mm以下、更に好ましくは10mm以上30mm以下である。
隣接する模様5,5のピッチL(図5参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして、好ましくは1000mm以下、更に好ましくは50mm以下、より具体的には、好ましくは1mm以上1000mm以下、更に好ましくは5mm以上50mm以下である。
模様5の単位面積(10cm四方の領域)当たりの数は、好ましくは1個以上、更に好ましくは4個以上、そして、好ましくは5000個以下、更に好ましくは50個以下、より具体的には、好ましくは1個以上5000個以下、更に好ましくは4個以上50個以下である。
また、内層シート32の非肌対向面(外層シート31との対向面)における、外層シート31の模様5に対応する部位(模様5と重なる部位)の色は、おむつ1の外面を形成する外層シート31の非肌対向面の色と異なっていても良い。斯かる構成により、おむつ1を着用する際に、外装体3の横方向Xの伸長により切れ込み51,52が開いた状態となった模様5(図7参照)を介して、内層シート32の非肌対向面における模様5と重なる部位の色(例えば、赤色、青色、黄色等)が目視で明瞭に視認可能となり、その色と模様5の周辺部を形成する外層シート31の外面の色(例えば白色)との対比により、あたかも模様5が周辺部から浮き上がったかのような印象を、これを見る者に与えることが可能となり、その結果、模様5による作用効果がより一層効果的に奏される。斯かる構成において、内層シート32における、外層シート31の非肌対向面の色と異なる部位は、該シート32の非肌対向面における模様5と重なる部位のみであっても良く、該シート32の非肌対向面全域であっても良く、該シート32全体であっても良い。内層シート32の地色(例えば白色)を変更する方法は特に制限されず、例えば公知の印刷方法を利用することができる。
本発明に係る外層シートに施される模様は、図6に示す如き模様5に制限されない。図8及び図9には、本発明に係る模様(外層シート)の他の例が図6と同様に示されている。後述する他の例については、前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図8に示す外層シート31Aにおける模様5Aは、図8(a)に示すように、外装体3(外層シート31A)の非伸長状態において、平面視略X字状であり、これを構成する2本の切れ込み51,52は、長さは同一であるものの、それらの交点53は、切れ込み51,52の中点ではなく、該中点よりも縦方向Yの下方側(ウエスト開口部WHから遠い側)に偏倚した位置にある。即ち、各切れ込み51,52は、それぞれ、それらの交点53よりも縦方向Yの下方側(ウエスト開口部WHから遠い側)に位置する部分の長さが、交点53よりも縦方向Yの上方側(ウエスト開口部WHから近い側)に位置する部分の長さに比して短い。そして、外層シート31Aを横方向Yに伸長させると、複数の模様5Aは、それぞれ図8(b)に示すように蝶の形になる。
図9に示す外層シート31Bにおける模様5Bは、図9(a)に示すように、外装体3(外層シート31B)の非伸長状態において、平面視V字状であって且つそのV字の頂部(尖端部)が横方向(図9(a)では右方向)に突出しており、これを構成する2本の切れ込み51,52は、長さが同一であり、それぞれV字の頂部を起点として、縦方向Y及び横方向Xの両方向に交差する方向に延びている。そして、外層シート31Bを横方向Yに伸長させると、複数の模様5Bは、それぞれ図9(b)に示すように略ハートの形になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に制限されず、適宜変更可能である。例えば、前記実施形態では、また前記実施形態は、本発明をパンツ型使い捨ておむつに適用した例であるが、本発明はこれ以外の着用物品、例えばショーツ型生理用ナプキン等にも同様に適用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部とそれらの間に位置する股下部とを有すると共に、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、且つ
着用者の身体から遠い側に位置する伸縮性の外層シートと着用者の身体に近い側に位置する内層シートとを含んで構成された横方向に伸縮可能な外装体を備え、前記腹側部における該外装体及び前記背側部における該外装体それぞれの縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型着用物品であって、
前記外層シートに、縦方向及び横方向の両方向に交差する方向に延びる複数のスリット状の切れ込みが互いに交差するように配置されてなる、模様が複数施されており、その複数の模様はそれぞれ独立しており、
前記外装体の非伸長状態では前記切れ込みは閉じており、該非伸長状態から該外装体を横方向に伸長させて伸長状態にすると、該切れ込みが開いてその切れ込み幅が拡大し、それによって、該伸長状態における前記模様の前記着用物品外部からの視認性が該非伸長状態におけるそれに比して向上するようになされているパンツ型着用物品。
<2>
前記外装体の非伸長状態において、前記模様はX字状であるか、又はV字状であって且つそのV字の頂部が横方向に突出している前記<1>記載のパンツ型着用物品。
<3>
複数の前記模様は、それぞれ、前記外装体(前記外層シート)の非伸長状態において、平面視V字状であって且つそのV字の頂部(尖端部)が横方向に突出しており、これを構成する2本の前記切れ込みは、長さが同一であり、それぞれV字の頂部を起点として、縦方向及び横方向の両方向に交差する方向に延びており、
前記外装体(前記外層シート)を横方向に伸長させると、複数の前記模様は、それぞれ略ハートの形になる前記<1>又は<2>記載のパンツ型着用物品。
<4>
前記内層シートは非伸縮性である前記<1>〜<3>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<5>
非伸縮性の前記内層シートは、スパンボンド不織布、エアスルー不織布及びニードルパンチ不織布からなる群から選択される1種以上である前記<4>記載のパンツ型着用物品。
<6>
前記内層シートの非肌対向面における前記模様に対応する部位の色は、前記外層シートの非肌対向面の色と異なる前記<1>〜<5>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<7>
前記内層シートにおける、前記外層シートの非肌対向面の色と異なる部位は、該内層シートの非肌対向面における前記模様と重なる部位のみである前記<6>記載のパンツ型着用物品。
<8>
前記内層シートにおける、前記外層シートの非肌対向面の色と異なる部位は、該内層シートの非肌対向面全域である前記<6>記載のパンツ型着用物品。
<9>
前記模様は、前記外層シートのみに施され、前記内層シートには施されていない前記<1>〜<8>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<10>
前記模様は、少なくとも前記外層シートにおける伸縮可能部位に施される前記<1>〜<9>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<11>
吸収性本体を備え、前記外装体は、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定しており、且つ該外装体は、該吸収性本体と重なる吸収性本体対応領域と、該吸収性本体対応領域よりも縦方向の外方で且つ該吸収性本体対応領域の縦方向の延長線上に位置する、吸収性本体縦方向外方領域とを有している前記<1>〜<10>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<12>
前記模様は、腹側部及び前記背側部それぞれの前記外層シートにおいて、前記吸収性本体対応領域及び前記吸収性本体縦方向外方領域以外の他の領域(前記吸収性本体と重ならず且つ前記吸収性本体の縦方向の延長線上にも位置しない領域。前記吸収性本体の縦方向に沿う両側縁に挟まれていない領域)に施されている前記<11>記載のパンツ型着用物品。
<13>
前記外層シートは、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に複数の糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有する前記<1>〜<12>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<14>
前記弾性フィラメントは、弾性樹脂が溶融又は軟化した状態で延伸されて形成されたものである前記<13>記載のパンツ型着用物品。
<15>
複数の前記弾性フィラメントは、それぞれ、前記外層シートの全長(前記外装体の横方向の全長)に亘って実質的に連続している前記<13>又は<14>記載のパンツ型着用物品。
<16>
複数の前記弾性フィラメントは、互いに交差せずに一方向(横方向)に延びるように配列している前記<13>〜<15>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<17>
複数の前記弾性フィラメントは、実質的に非伸長状態で、伸長可能な前記繊維層からなる2枚のシートに接合されている前記<13>〜<16>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<18>
前記外層シートにおける前記弾性フィラメントの、伸長可能な前記繊維層(該繊維層からなるシート)との接合は、該繊維層(該シートを構成する繊維)(非弾性繊維)が、該弾性フィラメント中に埋没した状態で該弾性フィラメントに融着することによりなされている前記<13>〜<17>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<19>
前記外層シートを構成する2枚の伸長可能な前記繊維層(該繊維層からなる2枚のシート)は、それぞれ、短繊維の不織布である前記<13>〜<18>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<20>
前記腹側部及び前記背側部それぞれにおけるウエスト部には、1本又は複数本のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材が横方向に伸長状態で配されており、
前記股下部の縦方向に沿う両側部(レッグ縁部)それぞれには、1本又は複数本のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が伸長状態で配されている前記<1>〜<19>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<21>
前記パンツ型着用物品は、パンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<20>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
<22>
前記パンツ型着用物品は、ショーツ型生理用ナプキンである前記<1>〜<20>の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型着用物品)
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
3 外装体
31,31A,31B 外層シート
32 内層シート
5,5A,5B 模様
51,52 スリット状の切れ込み
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
D ウエスト部
E 胴周り部
Y 縦方向
X 横方向

Claims (5)

  1. 着用者の腹側に配される腹側部及び背側に配される背側部とそれらの間に位置する股下部とを有すると共に、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有し、且つ
    着用者の身体から遠い側に位置する伸縮性の外層シートと着用者の身体に近い側に位置する内層シートとを含んで構成された横方向に伸縮可能な外装体を備え、前記腹側部における該外装体及び前記背側部における該外装体それぞれの縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型着用物品であって、
    前記外層シートに、縦方向及び横方向の両方向に交差する方向に延びる複数のスリット状の切れ込みが互いに交差するように配置されてなる、模様が複数施されており、その複数の模様はそれぞれ独立しており、
    前記模様は、前記外層シートのみに施され、前記内層シートには施されておらず、
    前記外装体の非伸長状態では前記切れ込みは閉じており、該非伸長状態から該外装体を横方向に伸長させて伸長状態にすると、該切れ込みが開いてその切れ込み幅が拡大し、それによって、該伸長状態における前記模様の前記着用物品外部からの視認性が該非伸長状態におけるそれに比して向上するようになされているパンツ型着用物品。
  2. 前記外装体の非伸長状態において、前記模様はX字状であるか、又はV字状であって且つそのV字の頂部が横方向に突出している請求項1記載のパンツ型着用物品。
  3. 前記内層シートは非伸縮性である請求項1又は2記載のパンツ型着用物品。
  4. 前記内層シートの非肌対向面における前記模様に対応する部位の色は、前記外層シートの非肌対向面の色と異なる請求項1〜3の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
  5. 前記外層シートは、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に複数の糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有する請求項1〜4の何れか一項に記載のパンツ型着用物品。
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