JP5008314B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は吸収性物品に関する。
使い捨てのパンツおむつに代表される吸収性物品においては、幼児や保護者に対する嗜好性や意匠効果を高めるために、非使用面に動物やキャラクター等の図柄を表示したものが知られている。
更に、幼児等の関心をひくため、おむつの未着用時から着用時に図柄が変更する構成が提案されている(特許文献1参照)。この提案のおむつは、ギャザーの伸縮によって図柄が微妙に変化するに過ぎず、幼児の関心を強くひくことができるものではない。
また、知能がある程度発達した乳幼児の関心を惹きつけ、オムツ交換時の労力の負担を軽減することを目的として、折り畳みされた使い捨てオムツを着用する際に広げると、隠れた図柄が露出する構成も提案されている(特許文献2参照)。しかし、この提案のおむつでは、広げると図柄がわかってしまって着用前に乳幼児が興味を失ってしまったり、逆に興味を持ってしまっておむつをおもちゃにしたり、オムツ交換時の労力の負担を軽減させるとは限らない。
一方、生理用ナプキンに代表される大人の女性が使用する吸収性物品では、個人の体型に合わせてフィットするように伸張するタイプが提案されている(特許文献3参照)が、デザイン性および利便性の観点で図柄等の工夫はなされてはいなかった。
特開平11−104172号公報 特開2004−105476号公報 特表平10-508225号公報
吸収性物品においては、使い捨てオムツの場合は、乳幼児だけでなく療養者や老人等の大人も使用者となり、生理用ナプキンや失禁パッドの場合は、使用者は女性や健常者となる。また、ひとりで装着できない状態の場合には、保護者や介護者等が装着及び交換の補助や作業にあたり、実際に装着しないものも使用者となる。ところで、吸収性物品の使用や交換においては、使用者は憂鬱感や嫌悪感等の精神的な負担を感じることはよく知られているが、前述の参考文献の技術では、乳幼児を主眼としており、いろいろな使用者がいる状況において、特に大人に対してはその嗜好性を満たすものではなく、また、複雑な折り畳みによって変化を見せる場合には、使用者の操作が煩雑であった。
従って、本発明の目的は、前述した従来技術が有する欠点を解消し、使用者の嗜好性を満足し、操作性に負担を与えない吸収性物品を提供することにある。
本発明の吸収性物品は、表面シート裏面シート及びこれらの両シート間に介在された吸収体を有する吸収性物品であって、前記吸収性物品は、生理用ナプキンであり、前記吸収体は、パルプ、吸水性ポリマー及びこれらを取り囲むシートを有しており、該シート、前記表面シート及び前記裏面シートのそれぞれが伸縮性を有することによって、吸収性物品は、使用者の前後方向となる長手方向に伸縮性を有しており、吸収性物品は、前記裏面シート側の面に配されたずれ止め粘着剤によって、下着に、使用者の前後方向に伸長した状態を維持したまま固定可能であり、防漏シートとして機能する不透明な隠蔽シートが、吸収性物品の前記表面シート側の一部を覆うように設けられており、該隠蔽シートは、該表面シートに接合されずに該表面シートを覆う部分と、該表面シート上に固定されている部分とを有しており、該隠蔽シートは、伸長性を有しないか、又は伸縮性を有する他の構成部材より低い伸長性を有しており、吸収性物品は、前記隠蔽シートに覆われた部分における前記吸収体に、図柄又は文字を具備しており、吸収性物品は、その使用前の自然状態においては、前記隠蔽シートの被覆によって前記図柄又は前記文字が隠蔽されており、該吸収性物品を伸長させると、その伸長に連動して隠蔽シートがスライドすることにより、前記図柄の一部又は前記文字の一部が、前記表面シートを透過して外部から視認可能となるようになされている。
本発明によれば、吸収性物品を伸長することによって、使用者に操作性の負担をかけずに、隠蔽された図柄及び/又は文字が現れて大きな変化としてそれを認識することができ、いろいろなタイプの使用者の嗜好性を満足することができるそれにより、吸収性物品の使用時に、使用者や介助者の憂鬱感や嫌悪感等の精神的な負担を軽減することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の吸収性物品の参考形態であるパンツ型の使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)、使用前の自然状態での斜視図が示されており、図2には、図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開した平面図が示されている。図3には図2におけるI−I線に沿う断面図が示されている。
おむつ1は、図2及び図3に示すように、表面シート2、裏面シート3、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備えている吸収性本体10を、該吸収性本体10の外側(非肌当接面側)に位置して該吸収性本体10を接合固定している外装体5とを具備している。おむつ1は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aの両側縁と背側に配される背側部Bの両側縁とが互いに接合されて、ウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されて、パンツ型となる。なお、腹側部Aと背側部Bとの間は股下部Cとなっている。両側縁の接合は、詳細には外装体5同士の接合であり、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されてサイドシール部が形成されている。
図2に示すように、おむつ1は、股下部Cの両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、全体として長手方向中央部が内方に括れた砂時計状の形状となっている。外装体5は、おむつの外形形状に一致する砂時計状の外形を有している。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4よりも外形寸法の大きい略矩形状の平面視形状を有し、それぞれ、吸収体4の両側縁及び両端縁から外方に延出しており、それらの延出部において互いに接合されている。
また、図2に示すように、吸収性本体10は縦長矩形状であり、その長手方向をおむつ1の長手方向に一致させて、おむつ1の腹側部Aから背側部Bに亘り、外装体5の幅方向中央部に位置するように、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段により所定箇所において外装体5と接合されている。本参考形態では、吸収性本体10の両側部と両端部及び股下部Cに当接する位置において外装体5と接合されている。
吸収性本体10は、当該技術分野において通常用いられているものを特に制限なく用いることができ、その構成材料も特に制限はない。表面シート2は、液透過性であり、不織布や開孔フィルム、またはこれらの複合シートを用いることができ、親水性を有することが好ましい。裏面シート3は、液不透過性(難透過性を含む)であり、フィルムや撥水性の不織布等を用いることができ、透湿性を有していることが更に好ましい。吸収体4は、液保持性であり、フラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合積繊物や、不織布や紙で吸収性ポリマーを担持した吸収シート等を用いることができる。
外装体5は2枚のシート材から構成されている。具体的には図3に示すように、外装体5は外層シート51と内層シート52との積層体から構成されている。外層シート51はおむつ1の最外面をなしている。内層シート52は、外層シート51に隣接しておむつ1の内面側に配されている。外層シート51及び内層シート52は何れも撥水性の不織布から構成されている。外層シート51と内層シート52とは、それらの側縁部の輪郭は同形状となっているが、長手方向に関する形状は異なっている。具体的には、外層シート51は、内層シート52の前後端縁から前後方向に延出した延出部を有し、両延出部ではそれぞれ、外装体5の内層シート上に吸収性本体10が配置固定された後、該吸収性本体10の前後端を覆うように該吸収性本体10側に折り返される。折り返された延出部の端縁は、吸収体4の前後端縁を越えて延出し吸収体4上にまで達している。これによっておむつ1には、吸収体4の前後端縁からそれぞれ前後方向に延出するエンドフラップが形成される。
エンドフラップにはおむつ1の幅方向に延びる複数の弾性部材71が所定間隔をおいて伸長状態で配されている。これによってウエスト開口部7にはその全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。また各レッグ開口部8,8には、その開口縁部に沿って複数の弾性部材81が伸長状態で配されている。これらの弾性部材とは別に、図1及び図2に示すように、ウエスト開口部7とレッグ開口部8,8との間に位置する胴周囲部Dには、おむつ1の幅方向に延びる複数の弾性部材91が所定間隔をおいて配されている。弾性部材91は、少なくとも吸収体4の両側縁よりも幅方向外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体4が存在する部位の少なくとも幅方向中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配設されていない。以上の各弾性部材71,81,91は何れも外装体5を構成する外層シート51と内層シート52との間に挟持固定されている。
図2及び図3に示すように吸収性本体10においては、その左右両側部に、長手方向へ延びる一対の立体ガード6が形成されている。立体ガード6は、吸収性本体10の幅方向内方側に自由端6Aを有し且つ外方側に固定端6B(立ち上がりの基端)を有している。自由端6A近傍には、弾性部材61が伸縮自在に配設されている。一方、固定端6Bにも、弾性部材が伸縮自在に配設されて、おむつ1の装着時には身体との装着性を向上させていてもよい。
各弾性部材としては天然又は合成のエラストマー材料を用いることができる。立体ガードを構成するとしては、撥水性の不織布が用いられるのが好ましい。
図1のように、おむつ1には、腹側部Aに図柄Pが設けられ、図柄Pにはおみくじという文字も含まれている。おむつ1は、横方向(図4の矢印の方向)に伸長可能であり、図4のように、おむつ1を装着するため又は装着したことによって、横方向に伸長されると、その使用前である伸長前の自然状態において隠蔽されていた文字Q(大吉)が現れ、視認可能となる。また、おむつ1は伸縮可能であり、横方向の伸長を止めて自然状態に戻すと、文字Qは隠蔽されて視認できなくなる。
図柄Pと文字Qは、図3のように、腹側部Aの吸収性本体10と外装体5の内層シート52の間に重ねて配置された2枚のシートに形成されている。図柄Pは外側の第1シート21に、文字Qは第1シートより内側に位置する第2シート22に形成されている。第1シート21と第2シート22とは同じ大きさであり、両シートは、吸収性本体10の幅よりやや大きく、また、腹側部Aの吸収性本体10の前側端部の内側方向から股下部Cまでに延在する長さを有している。第1シート21は、外装体5に接合されており、第2シート22は第1シート21を介して外装体5に接合されている。詳細には、胴周囲部Dの腹側部Aにおいて、第1シート21及び第2シート22の両側部は、吸収性本体10の横方向外方で、且つ弾性部材91が存在して伸縮性が発現される領域において、外装体5と接合され、吸収性本体10の前側端部と外装体5との接合部よりも内側で、外装体5と接合されている。このように、隠蔽シートである第1シート21は、伸長可能で伸縮性も有する材料である外装体5と接合されている。
また、第1シート21は、図5(a)に示すように、図柄Pを縦断するようにスリット部または切り欠き線が形成されている。図5(b)のように、第2シート22に形成された文字Qは、図柄Pおよびスリット部と重なる位置に形成されている。おむつ1を非使用面である外装体5の表面から見たときに、第2シート22に形成された文字Qは、第1シート21に隠蔽されており、視認できない。従って、第1シート21は、文字Qを隠蔽する隠蔽シートである。
おむつ1を図4のように横方向に伸長させることによって、外装体5(内層シート52)が伸長され、外装体5に接合された第1シート21は、その接合部間で引張られることで引張り方向にスライドし、図5(c)及び(d)のように、スリット部又は切り欠け部において開いて、第2シート22が現われ、第2シート22に形成された文字Qが晒されて視認できるようになる。このように、隠蔽シートである第1シート21は、吸収性物品の伸長に連動してスライドし、隠蔽された文字Qを視認させるが、図4のように、あたかも図柄Pの下から文字Qが現れたように、文字Qを視認できる。尚、第2シート22は伸縮性を有するフィルムまたは不織布から構成されており、外装体5の伸長を阻害しない。
吸収性物品の自然状態となる外装体5を伸長させない状態において、第1シート21は外装体5に接合されて、吸収性物品内に配置されている。
おむつ1は、各弾性部材によって、伸長可能となり、且つ、伸長された状態からほぼ元の状態まで収縮することができ、つまり伸縮性を有する。従って、外装体5への横方向の伸長がなくなると、外装体5が元の位置まで収縮することによって、第1シート21も移動して開口されたスリット部又は切り欠き部は閉じ、文字Qがまた第1シート21に隠蔽されて視認できないようになる。
第1シート21および第2シート22は、不織布や樹脂フィルムから構成され、図柄や文字を印刷によって形成する場合には、印刷性の観点から、平滑なものが好ましい。また、第1シート21は、下層に形成された文字や別の図柄の隠蔽性の観点から、酸化チタン等を配合して不透明であることが好ましいが、第1シート21に形成された図柄や文字によって、下層の図柄や文字を隠蔽することができる場合には半透明でもよい。第2シート22に、伸縮性が必要な場合、印刷性との関係から、エラストマー成分を含む樹脂フィルムや不織布、また、不織布とフィルムとのラミネートシート等を用いることが好ましい。
シートへの文字や図柄の印刷は、インクジェット、スクリーン印刷等の通常の方法で行うことができる。また、印刷に用いられるインクとして、ニトロセルロース系インク、ポリアミド系インク、アクリエル系インク、染料型インク等の非水溶性インク、また、マレイン酸樹脂系インク、アクリル系水性インク等の水溶性インクが挙げられる。
参考形態では、第1シート21はスリット部又は切り欠き部にしたが、2枚のシートを用いて、伸長によって開口できる程度に重なり部を形成してもよい。切り欠き部の場合は、第1シート21をおむつ1への組み込み性が向上し、重なり部を形成した場合は、下層の文字又は別の図柄の隠蔽性に優れる。
また、第2シート22は、図6(a)〜(d)のように、第1シート21にはスリットや切り欠きを設けず、単に第1シート21が移動するだけで、下層の文字や図柄が認識できてもよい。図6(a)、(b)では、第1シート21にはギフトボックスの図柄Pが、第2シート22にはプレゼントの人形の図柄Qが描かれており、吸収性物品の伸長によって第1シート21が移動することによって、ギフトボックスから人形が現れるように視認できる。この場合、第1シート21は、外装体5の伸縮性を発現する領域で、吸収性本体10の幅方向外方の一方の領域で固定され、他方の領域では固定されていない。第2シート22は、第1シート21とは接合されておらず、吸収性本体10の裏面シート3に接合されている。
このように、第2シート22は、第1シート21と接合せずに、吸収性本体10の外装体5側である裏面シート3に接合されていてもよい。この場合、第2シート22の伸縮性は特に必要はない。また、第2シート22を用いずに、吸収性本体10の非肌当接面の図柄P該当箇所に、つまり、裏面シート3に文字Qを直接設けてもよい。
また、伸長方向は、横方向で説明したが、縦方向や縦/横方向に伸長または伸縮可能なおむつでもよい。この場合、各弾性部材の配置を変更したり、外装体5の構成材料として伸縮する材料を選択して製造する。
外装体5は、2層のシート間に弾性部材を配置させて伸縮性を付与したが、シート自体が伸縮性を有する材料を用いた場合には、特に弾性部材を配置させなくてもよい。
参考形態のパンツ型の使い捨ておむつ1は、おみくじ付きであり、図4のように、伸長によっておみくじ札である図柄Pの下から、運勢である大吉と書かれた文字Qが現れる。文字Qは、大吉だけでなく、小吉や中吉等の運勢に関する文字を複数種類用意し、1つのおむつに1種類の文字が配置される。このように、おむつ1を用いるにあたって、運勢が記載された文字Qが出現する。使用者や介護者は、使用する際または使用中に今日の運勢を占うことを楽しんだり、次の使用を楽しみにしたり、コミュニケーションを円滑にすることができる。また、使用者が自分で伸長することを積極的に行うことによって、特に老人や障害者では衰えた筋肉を鍛えることが期待できる。
また、第1シート21や第2シート22に形成された図柄や文字は、使用者の嗜好に合わせて、任意に変更する。
次に、本発明を吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン(以下、単にナプキンともいう。)に適用したものを説明する。図7は、本発明の一実施形態である生理用ナプキンの斜視図を示したものであり、図8は、図7を長手方向である前後方向に伸長させたものである。尚、上述した参考形態と同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、上述した参考形態についての説明が適宜適用される。
本発明の実施形態である生理用ナプキン40は、表面シート2、裏面シート(図示なし)、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備えている。表面シート2は液透過性を有し、裏面シートは液不透過性(難透過性を含む)を有する。表面シート2および裏面シートは吸収体周囲において、吸収体4より外方へ延出し、延出部において両シートが接合されている。非肌当接面には、下着に固定するためのずれ止め粘着剤(図示なし)が配されている。図7のように、生理用ナプキンの前後縁部には、防漏シート23が配されていて、防漏性を向上させている。防漏シート23は、生理用ナプキン10の使用面側である表面シート2上に固定されており、詳細には表面シート2と裏面シート3の接合部に固定されている。
ナプキン40は、伸長性を有しており、長手方向である使用者の前後方向に伸長することができ、使用者の身体に合わせた配置をさせることができる。ナプキン40は、図8のように、長手方向である前後方向に伸長させ、ずれ止め粘着剤によって、伸長状態を維持したまま、下着のクロッチ部に固定される。更に、ナプキン40は、位置や大きさの微調整を容易にし、また、フィット性を向上させるために、伸縮性を有しているのが好ましい。尚、伸縮性を有する場合、ズレ止め粘着剤の固定力を収縮力よりも大きく設計しておくと、下着への固定性が向上する。
生理用ナプキンを伸長させるためには、少なくとも表面シートおよび裏面シートが伸長可能である必要があり、伸縮させるには、両シートが伸縮可能である必要がある。吸収体は、パルプおよび吸水性ポリマーが混合されこれらの材料を取り囲むシートに伸長または伸縮可能な材料を用いられていることが好ましく、吸収体を構成する材料も生理用ナプキンの伸長性および伸縮性を阻害しない材料で構成されていることが一層好ましい。生理用ナプキンには、例えば、特開2005−237952号公報に記載された材料が好ましく用いられる。
防漏シート23には、図柄や文字は形成していないが、防漏シート23で被覆された表面シート2またはその下層には、図柄Rが形成されており、本実施形態では、吸収体4の表面シート2側に形成されている。図8のように、ナプキン40を伸長させることによって、遮蔽シートである防漏シート23がスライドし、吸収体4に描かれた図柄Rの一部が表面シート2を透過して視認できるようになり、更に引き続き伸長を続けると、図柄Rの花模様の全体が視認することができる。
ナプキン40において、図柄Rは、使用者へ伸長状態に関する情報を与える。図柄Rの一部を視認できる状態では、伸長限界に近づいたことを示し、花模様が完全に見えた状態では、伸長の限界であることを示す。図柄Rの視認状態と伸長との関係については、パッケージ等に記載しておき、事前に使用者に知らせておく。又は、図柄Rの代わりに、「伸長限界」という文字で表示してもよい。
防漏シート23は、伸長性は不要であるが、伸長性がある場合は、他の構成材料よりも伸長性が低いことが好ましい。また、隠蔽性の観点から、不透明であることが好ましい。防漏シート23には、デザイン性を向上さえるために、図柄を施してもよい。
本実施形態である生理用ナプキン40は、図柄Rによってデザイン性が向上し、憂鬱な時期に精神的な負担を減らすことができる。また、使用者に伸長の限界を知らせることができ、限界以上に伸長しようとしてナプキン40に損傷を与えることを防止することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
図7では、防漏シート23は表面シート2上に固定されていたが、表面シート2と吸収体4の間に位置させ、吸収体4の図柄を遮蔽させてもよい。この場合、生理用ナプキンの前後方向端部において、表面シート2と裏面シート3の間で接合する。
本発明の吸収性物品の参考形態である使い捨ておむつの自然状態を示す斜視図である。 参考形態の展開状態を模式的に示す平面図である。 図2の要部断面図を模式的に示す図である。 図1を横方向に伸長させた状態を模式的に示す斜視図である。 参考形態について、伸長により隠蔽シートによって隠蔽された図柄や文字が現われる様子を模式的に示す図であり、(a)は伸長前の要部断面図、(b)は伸長前の要部平面図、(c)は伸長された要部断面図、(d)は伸長された要部平面図である。 別の参考形態について、伸長により隠蔽シートによって隠蔽された図柄や文字が現われる様子を模式的に示す図であり、(a)は伸長前の要部断面図、(b)は伸長前の要部平面図、(c)は伸長された要部断面図、(d)は伸長された要部平面図である。 本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの自然状態を示す斜視図である。 図7を長手方向に伸長させた状態を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 外装体
10 吸収性本体
21 第1シート(隠蔽シート)
22 第2シート
23 防漏シート(隠蔽シート)
40 生理用ナプキン(吸収性物品)

Claims (2)

  1. 表面シート裏面シート及びこれらの両シート間に介在された吸収体を有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、生理用ナプキンであり、
    前記吸収体は、パルプ、吸水性ポリマー及びこれらを取り囲むシートを有しており、該シート、前記表面シート及び前記裏面シートのそれぞれが伸縮性を有することによって、吸収性物品は、使用者の前後方向となる長手方向に伸縮性を有しており、
    吸収性物品は、前記裏面シート側の面に配されたずれ止め粘着剤によって、下着に、使用者の前後方向に伸長した状態を維持したまま固定可能であり、
    防漏シートとして機能する不透明な隠蔽シートが、吸収性物品の前記表面シート側の一部を覆うように設けられており、該隠蔽シートは、該表面シートに接合されずに該表面シートを覆う部分と、該表面シート上に固定されている部分とを有しており、該隠蔽シートは、伸長性を有しないか、又は伸縮性を有する他の構成部材より低い伸長性を有しており、
    吸収性物品は、前記隠蔽シートに覆われた部分における前記吸収体に、図柄又は文字を具備しており、
    吸収性物品は、その使用前の自然状態においては、前記隠蔽シートの被覆によって前記図柄又は前記文字が隠蔽されており、該吸収性物品を伸長させると、その伸長に連動して隠蔽シートがスライドすることにより、前記図柄の一部又は前記文字の一部が、前記表面シートを透過して外部から視認可能となるようになされている吸収性物品。
  2. 前記隠蔽シートが、吸収性物品の長手方向の端部における前記表面シート上に接合されている請求項1記載の吸収性物品。
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