JP2016087287A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用感及び吸収性能に優れるパンツ型吸収性物品を提供すること。
【解決手段】一対の前側レッグ弾性部材34,34のうちの一方と他方とは、横方向Yにおいて互いに離間配置されて前側不連続部340を形成し、一対の後側レッグ弾性部材35,35のうちの一方と他方とは、横方向Yにおいて互いに離間配置されて後側不連続部350を形成し、両不連続部340,350は外装体3の横方向Yの中央部に位置している。前側レッグ弾性部材34と後側レッグ弾性部材35とが縦方向Xにおいて互いに離間配置されて、離間領域1Dが形成されている。吸収性コア23における離間領域1Dに対応する部分に、吸収性コア23の肌対向面又は非肌対向面の少なくとも一方に開口端部を有する開口部5が縦方向Xに連続的に延びるように形成されている。縦方向Xからみて、開口部5の少なくとも一部が、両不連続部340,350と重なっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来、パンツ型使い捨ておむつとしては、液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されてこれを横方向中央部で固定している外装体とを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、且つ縦方向において着用時に着用者の腹側に位置する前身頃と背側に位置する後身頃とに二分され、該前身頃及び該後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているものが汎用されている。例えば特許文献1〜3には、斯かる構成のパンツ型使い捨ておむつにおいて、一対のレッグ開口部それぞれの開口縁部に沿ってレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が配されているものが記載されている。特許文献1〜3記載のおむつにおいては、前身頃に配される前側レッグ弾性部材と後身頃に配される後側レッグ弾性部材とが縦方向において互いに離間配置されていると共に、前側及び後側レッグ弾性部材それぞれにおいて、横方向の一方側のレッグ弾性部材と他方側のレッグ弾性部材とが横方向において互いに離間配置されて不連続部を形成している。
また、この種の吸収性物品においては、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部及びその近傍における吸収性コアの面積をできる限り広く確保することによって、排泄液の漏れを効果的に防止できる場合があるが、斯かる観点から吸収性コアの横方向長さ(幅)を広めに確保すると、比較的剛性の高い吸収性コア(吸収性本体)が着用者の大腿部に当接する機会が増加するため、着用感が低下し着用者に着用違和感を与えるおそれがある。そこで、排泄部対向部及びその近傍における吸収性コア形成材料の量を他の部位よりも減らす、あるいは排泄部対向部及びその近傍に吸収性コア形成材料を配さずに空間部とする、等の方法によって吸収性コアに縦方向に延びるスリット状の開口部を形成し、それによって吸収性コアの剛性を低減させて着用感を向上させる工夫が従来行われている。また、このような吸収性コアにおけるスリット状の開口部は、排泄液を一時的に貯蔵し縦方向を拡散させる作用を有するので、吸収性物品の吸収性能の向上、液漏れ防止にも寄与し得る。
図8には、吸収性コアにスリット状の開口部が設けられた、従来のパンツ型使い捨ておむつ90が示されている。図8の右側の符号(I)が付された図は、おむつ90の着用者の開脚状態に対応し、図8の左側の符号(II)が付された図は、おむつ90の着用者の閉脚状態に対応する。図8の右側の符号(I)が付された図は、使用前のおむつ90の展開且つ伸長状態における肌対向面側の展開平面図でもある。おむつ90は、吸収性コア91を具備する吸収性本体92と、該吸収性本体92の非肌対向面側に配されてこれを横方向Yの中央部で固定している外装体93とを備えている。外装体93は前側レッグ弾性部材94と後側レッグ弾性部材95とを備え、両レッグ弾性部材94,95は、外装体93を構成する複数枚のシート間に伸長状態で介在配置されている。両レッグ弾性部材94,95それぞれにおいて、横方向Yの一方側のレッグ弾性部材94,95と他方側のレッグ弾性部材94,95とは横方向Yにおいて互いに離間配置されて不連続部96を形成しているが、両レッグ弾性部材94,95は縦方向Xにおいては離間配置されていない。吸収性コア91における排泄部対向部及びその近傍(おむつ90の股下部における横方向Yの中央部)には、該吸収性コア91を厚み方向に貫通するスリット状の開口部97が縦方向Xに連続的に延びるように形成されている。
また特許文献1には、吸収性コアにおけるおむつの股下領域に位置する部分の横方向中央に、縦方向に延びる溝部からなる中央曲部を設けることで、吸収性コアが内方向に凸に曲がることができるようにし、股下領域を中心に吸収性コアを変形させて着用者の身体に吸収性コアをフィットさせる技術が記載されている。この吸収性コアの中央曲部は、二層構造の吸収性コアにおける下層(着用者の身体から相対的に遠い側の吸収性コア)を厚み方向に貫通するスリット状の貫通口と、該貫通口の一端部側の開口端部を閉塞する上層とによって画成されており、前側レッグ弾性部材と後側レッグ弾性部材との離間領域に配されている。但し、特許文献1記載のおむつにおいては、前側レッグ弾性部材及び後側レッグ弾性部材は、平面視において吸収性コアと重なっていない。
特開2013−13524号公報 特表2012−65818号公報 特開2006−149747号公報
特許文献1記載のおむつは、吸収性コアに形成された前記中央曲部の作用によって、着用時の違和感はある程度低減されているが、該中央開口部の横方向長さが比較的長く幅広であるため、吸収性コアの吸収容量が実用上十分でなく吸収性能の低下を招くおそれがある。また、幅広の前記中央曲部の影響によって、おむつの着用中において吸収性コアに予測し得ない変形が生じるおそれがあり、着用感が低下するおそれがある。
また、図8に示す従来のパンツ型使い捨ておむつ90においては、着用当初(おむつ90を着用してから着用者が最初に閉脚するまでの間)は、図8(I)に示すように、開口部97の開口状態が維持されているので、開口部97による作用効果(着用感及び吸収性能の向上)が期待できるが、着用者が閉脚すると、図8(II)に示すように、吸収性コア91が着用者の両大腿部によって横方向Yに圧縮されることによって、吸収性コア91に対して横方向Yの両外方から圧力PFがかかるため、開口部97が閉塞してしまい、所望の効果が十分に奏されない。着用者の閉脚動作によって開口部97が閉塞しても、速やかに開口すれば問題ないが、おむつ90においては閉塞した開口部97を開口させる力が働かないため、開口部97が一度閉塞してしまうとその閉塞状態が長時間維持され、いずれ開口部97が消滅してしまう。特に、吸収性コア91が排泄液を吸収して膨潤した後は、開口部97の閉塞・消滅が起こりやすく、開口部97に期待される機能を十分に発現できないおそれがある。また、吸収性コア91が排泄液を吸収して膨潤した後は、吸収性コア91の厚みが大きくなると共に圧縮弾性率が高くなり、着用感の低下に繋がる要因が増加することから、このようなタイミングで開口部97の機能が低下・消失することは、着用感の急激な低下を招き望ましくない。
従って本発明は、着用感及び吸収性能に優れるパンツ型吸収性物品に関する。
本発明は、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、一対の前記レッグ開口部それぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃に伸長状態で配された前側レッグ弾性部材と、後身頃に伸長状態で配された後側レッグ弾性部材とを備え、
前記前側レッグ弾性部材は、前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記前側レッグ弾性部材と、他方を起点とする前記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて前側不連続部を形成しており、該前側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
前記後側レッグ弾性部材は、後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記後側レッグ弾性部材と、他方を起点とする後記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて後側不連続部を形成しており、該後側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
前記前側レッグ弾性部材と前記後側レッグ弾性部材とが縦方向において互いに離間配置されて、離間領域が形成されており、
前記吸収性コアにおける前記離間領域に対応する部分に、該吸収性コアの肌対向面又は非肌対向面の少なくとも一方に開口端部を有する開口部が縦方向に連続的に延びるように形成されおり、前記縦方向からみて、前記開口部の少なくとも一部が、前記前側不連続部及び前記後側不連続部と重なっているパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、着用感及び吸収性能に優れるパンツ型吸収性物品が提供される。
図1は、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における非肌対向面側(外面側)を模式的に示す展開平面図である。 図4は、図2の縦中心線Lxでの断面を模式的に示す横断面図である。 図5は、図1に示すおむつを分解して模式的に示す分解斜視図である。 図6は、図1に示すおむつの外装体を構成する伸縮性の外層シートの一部(腹側外層シート)の一例を模式的に示す一部破断斜視図である。 図7は、図1に示すおむつの吸収性コア(開口部)の状態を説明する図であり、図7(a)は、該おむつの展開且つ伸長状態における非肌対向面側(外面側)を簡略化して模式的に示す展開平面図、図7(b)は、該吸収性コアの模式的な横断面図である。図7の(I)は、おむつの着用者の開脚状態に対応し、図7の(II)は、おむつの着用者の閉脚状態に対応する。 図8は、従来のパンツ型使い捨ておむつの吸収性コア(開口部)の状態を説明する図であり、該おむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)の模式的な展開平面図である。図8の(I)は、おむつの着用当初(おむつを着用してから着用者が最初に閉脚するまでの間)の状態に対応し、図8の(II)は、おむつの着用者の閉脚状態に対応する。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図5には、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が記載されている。おむつ1は、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配されて該吸収性本体2を固定している外装体3とを備え、前身頃F及び後身頃Rそれぞれにおける該外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部FS,RSどうしが接合されて、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
図2及び図3に示すように、前身頃Fは、おむつ1を縦方向Xに二分する縦中心線Lxを基準として、着用時に着用者の身体の前側(腹側)を覆う部分であり、後身頃Rは、着用者の身体の後側(背側)を覆う部分である。また本明細書において、肌対向面は、おむつ1及びその構成部材(例えば吸収性本体2)における、着用状態において着用者の肌側に向けられる面(着用者の肌に近い側)であり、非肌対向面は、おむつ1及びその構成部材における、着用状態において着用者の肌側とは反対側に向けられる面(相対的に肌対向面よりも肌から遠い側)である。
おむつ1は、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部1A、背側に配される背側部1C、及びそれらの間に位置して着用者股間部に配される股下部1Bを有している。おむつ1の縦方向Xは、前身頃Fと後身頃Rとの間を延びる方向、即ち、腹側部1Aと背側部1Cとの間を股下部1Bを介して延びる方向であり、吸収性本体2の長手方向に一致する。腹側部1Aは前身頃Fの一部であり、背側部1Cは後身頃Rの一部であり、股下部1Bは前身頃Fと後身頃Rとに跨って存している。腹側部1A及び背側部1Cは、何れも縦方向Xにおいてサイドシール部Sと同位置にある部分であり、おむつ1の着用時に着用者の胴回りに配される胴回り部である。股下部1Bは、外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部にレッグ開口部LH,LH形成用の凹欠部(レッグ縁部LS,LS)が形成されている領域である。股下部1Bは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部(縦中心線Lx上)又はその近傍に位置している。
吸収性本体2は、図2及び図3に輪郭線で示したように平面視矩形形状を有しており、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置され、接着剤により外装体3に接合されている。外装体3は、図2及び図3に示す如きおむつ1の展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線を形成している。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図4に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収性コア23(230,231)を有しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収性コア23は、おむつ1(外装体3)の横方向Yの中央部に位置している。表面シート21及び裏面シート22としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
吸収性コア23は、上層吸収性コア230と該上層吸収性コア230の非肌対向面側に配される下層吸収性コア231とからなる二層構造を含んで構成されている。上層吸収性コア230は、平面視において、縦方向Xの前側(腹側部1A寄りの部分)が他の部分よりも幅広の縦長形状をなし、下層吸収性コア231よりも縦方向Xの長さが短く、且つ下層吸収性コア231において横方向Yの長さ(幅)が最も短い最幅狭部の該長さよりも横方向Yの長さが短い。下層吸収性コア231は、縦方向Xの中央部が前後端部(縦方向両端部)それぞれよりも横方向Yの長さ(幅)が短く、縦方向Xの中央部が括れた平面視砂時計状(ダンベル状)をなしており、上層吸収性コア230よりも平面視における寸法(面積)が大きい。平面視において上層吸収性コア230の全体が下層吸収性コア231と重なっており、下層吸収性コア231は吸収性コア23の輪郭を形成している。上層吸収性コア230は、下層吸収性コア231の肌対向面の中央に配されている。上層吸収性コア230と下層吸収性コア231とは、接着剤によって互いに接合されておらず、両者は一体不可分ではなく分離可能になされている。上層吸収性コア230及び下層吸収性コア231の形成材料としては、この種の吸収性物品の吸収性コアに従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、吸水性ポリマー粒子及びパルプ繊維等の繊維材料の1種以上を用いることができる。上層吸収性コア230及び下層吸収性コア231の表面は、紙、不織布等のコアラップシート(図示せず)によって一体的に被覆(二層構造全体が1枚のコアラップシートでまとめて被覆)されていても良く、それぞれ個別に被覆されていても良い。
吸収性本体2の肌対向面における縦方向Yに沿う左右両側部には、図2、図4及び図5に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシート材25から構成された側方カフス24,24が設けられている。各側方カフス24の自由端部の近傍には糸状の側方カフス弾性部材26が1本又は複数本伸長状態で配されている。各側方カフス24は、伸長状態で配された側方カフス弾性部材26がおむつ1の着用状態において収縮することによって少なくとも股下部1Bで起立し、液の側方への流出を阻止する。
外装体3は、図2及び図3に示すように、その縦方向Xに沿う両側縁が股下部1Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部LS,LSを形成しており、図2及び図3に示す如き平面視において、縦方向Xの中央域が横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状の形状を有している。股下部1Bには、外装体3において横方向Yの長さが最も短い部位が存している。外装体3は、前身頃F(腹側部1A)における縦方向Xに沿う両側縁部FS,FSと後身頃R(背側部1C)における縦方向Xに沿う両側縁部RS,RSとが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されており、その接合によって、図1に示すように、おむつ1に一対のサイドシール部S,Sが形成され、さらにウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
外装体3は、図4及び図5に示すように、外層シート31と内層シート32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート32は、着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の肌対向面(内面)を形成する。外層シート31と内層シート32との間は、所定の部位において接着剤によって接合されている。
本実施形態においては、図5に示すように、内層シート32は1枚の連続したシートから構成されているのに対し、外層シート31は複数枚のシートが組み合わされて構成されており、腹側部1Aを構成する腹側外層シート31Aと、背側部1Cを構成する背側外層シート31Cと、両シート31A,31C間に位置して股下部1Bを構成する股下外層シート31Bとを含んで構成されている。外層シート31を構成する各シート31A,31B,31Cは、それらの縦方向Xの端部どうしが重ね合わされ、その重ね合わせ部分において接着剤、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合され一体化されている。シート31A,31Cとシート31Bとの重ね合わせ部分においては、それぞれ、縦方向Xの中央に位置するシート31Bが吸収性本体2から相対的に近い側に位置し、シート31Bの縦方向Xの両端部の非肌対向面はシート31A,31Cで被覆されている。
図2及び図5に示すように、腹側外層シート31Aは、内層シート32の腹側部1A側の縦方向Xの端部から外方に延出する腹側延出部31AEを有し、また、背側外層シート31Cは、内層シート32の背側部1C側の縦方向Xの端部から外方に延出する背側延出部31CEを有しており、両延出部31AE,31CEは、それぞれ、内層シート32上に配置固定された吸収性本体2の縦方向Xの両端部を覆うように、内層シート32側に折り返され、接着剤によって、両延出部31AE,31CEと対向するおむつ1の他の構成部材(内層シート32、吸収性本体2、側方カフス24)に固定されている。
本実施形態においては、外層シート31を構成する腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは横方向Yに伸縮性を有しているのに対し、外層シート31の残りの部分(股下外層シート31B)及び内層シート32は伸縮性を有しておらず非伸縮性である。従って、外装体3において、シート31A,31Cを含む領域は横方向Yに伸縮性を有し、シート31A,31Cを含まない領域は横方向Yに伸縮性を有していない。本実施形態においては、前身頃Fの胴回り部である腹側部1Aは腹側外層シート31Aを含み、後身頃Rの胴回り部である背側部1Cは背側外層シート31Cを含むから、腹側部1A及び背側部1C共に、横方向Yに伸縮性を有している。また本実施形態においては、腹側外層シート31Aが、腹側部1Aと股下部1Bとの境界、即ち、前身頃Fにおける一対のサイドシール部S,Sそれぞれの下端(縦方向Xの内方側の端部)を通って横方向Yに延びる仮想直線を越えて股下部1Bに延出し、背側外層シート3Cが、背側部1Cと股下部1Bとの境界、即ち、後身頃Rにおける一対のサイドシール部S,Sそれぞれの下端(縦方向Xの内方側の端部)を通って横方向Yに延びる仮想直線を越えて股下部1Bに延出しているので、股下部1Bにおける両シート31A,31Cのこれら延出部を含む部分、即ち、股下部1Bにおける腹側部1A及び背側部1C寄りの部分も、それぞれ横方向Yに伸縮性を有している。一方、股下部1Bにおける腹側部1A及び背側部1C寄り以外の部分(股下部1Bの縦方向Xの中央部)は横方向Yに伸縮性を有していない。
腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは、少なくとも横方向Yに伸縮性を有している。図6には、伸縮性の腹側外層シート31Aの一例が示されている。図6に示す腹側外層シート31Aは、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有するもので、該繊維層としての2枚の繊維シート41,42と、両シート41,42間に介在配置された該弾性フィラメントとしての弾性部材43とを含んで構成されている。斯かる構成を有する伸縮性の背側外層シート31Aは、例えば、特開2009−61743号公報に記載の方法に従って製造することができる。伸縮性の背側外層シート31Cも図6に示す伸縮性の腹側外層シート31Aと同様に構成することができる。
腹側外層シート31Aを構成する2枚のシート41,42は、何れも伸長可能なものである。シート41,42は、弾性部材43の延びる方向(横方向Y)と同方向に伸長可能になっている。伸長可能とは、(イ)シート41,42の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、シート41,42全体として伸長する場合とを包含する。
腹側外層シート31Aを構成する弾性部材43は、弾性樹脂が溶融又は軟化した状態で延伸されて形成された弾性フィラメントである。複数の弾性部材43は、それぞれ、シート31Aの全長(外装体3の横方向Yの全長)に亘って実質的に連続している。複数の弾性部材43は、互いに交差せずに一方向(横方向X)に延びるように配列している。弾性部材43は、実質的に非伸長状態で2枚のシート41,42に接合されている。シート31Aにおける弾性部材43のシート41,42との接合は、シート41,42を構成する繊維(非弾性繊維)が弾性部材43中に埋没した状態で該弾性部材43に融着することによりなされたものであり、ホットメルト型接着剤等の接着剤を用いてなされたものではない。従って、シート41,42(非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層)とこれに接合されている弾性部材43との間には接着剤が存在しない。
腹側外層シート31Aは、弾性部材43の延びる方向(横方向Y)と同方向に伸縮可能になっている。シート31Aの伸縮性は、弾性部材43の弾性に起因して発現する。シート31Aを弾性部材43の延びる方向と同方向に引き伸ばすと、弾性部材43及びシート41,42が伸長する。そしてシート31Aの引き伸ばしを解除すると、弾性部材43が収縮し、その収縮に連れてシート41,42が引き伸ばし前の状態に復帰する。また、シート31Aにおいては、弾性部材43と直交した状態で結合している他の弾性部材は存在していないので、シート31Aを、弾性部材43の延びる方向(横方向Y)と同方向に引き伸ばしたときには、該シート31Aが横方向Yに縮む、いわゆる幅縮みをほとんど起こさずに伸長する。
腹側外層シート31Aを構成する2枚のシート41,42は、それぞれ、短繊維の不織布であり得る。不織布としては、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等が挙げられる。シート41とシート42とは、同種のものでも良く、あるいは異種のものでも良い。ここで言う、「同種のシート」とは、シートの製造プロセス、シートの構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シートの厚みや坪量等がすべて同じであるシートどうしを意味する。これらのうちの少なくとも一つが異なる場合には、「異種のシート」である。
腹側外層シート31Aを構成する弾性部材43(弾性フィラメント)は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、シート31Aに好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα−オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、これらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。
このように、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cは伸縮性を有しているのに対し、股下外層シート31B及び内層シート32は伸縮性を有しておらず非伸縮性である。非伸縮性のシート31B,32は、縦方向X又は横方向Yにおいて伸縮性を有しないことが好ましく、両方向X,Yの何れにも伸縮性を有しないことが好ましい。外装体3において、一部(腹側部1A及び背側部1C)のみが伸縮性を有する外層シート31と全体が非伸縮性の内層シート32とは、外層シート31の伸縮性を有する部分(腹側外層シート31A及び背側外層シート31C)の伸長状態下に、相対向する面で接合されており、そのため、外装体3全体としては、腹側外層シート31A及び背側外層シート31Cが配されている腹側部A及び背側部C(胴回り部)は、少なくとも両シート31A,31Cの伸長可能方向(横方向Y)に伸縮性を有し、他の部分(股下部Bにおける腹側部1A及び背側部1C寄り以外の部分。股下部1Bの縦方向Xの中央部。)は伸縮性を有してない。
シートが、ある方向に実質的に伸縮性を有しないとは、該シートに対して当該ある方向に引っ張る力を加えても、該シートが、殆ど伸びないことを意味する。例えば、長さ15×幅5cmのサンプルに対して、該サンプルをテンシロン等の材料引っ張り試験機で長手方向に引っ張って、該サンプルが破断するときの破断伸度が10%以下である場合、そのサンプルは、長手方向に実質的に伸縮性を有しない。尚、破断伸度とは(破断時の該サンプル長さ−該サンプルの元の長さ)/(該サンプルの元の長さ)×100で算出することができる。
非伸縮性の股下外層シート31B及び内層シート32としては、それぞれ、各種製法による不織布が好ましく用いられ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等である。非伸縮性のシート31B,32として用いる不織布の構成繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。非伸縮性のシート31B,32として用いる不織布を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でも良く、親水性でも撥水性でも良い。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
外装体3は、ウエスト開口部WHの開口縁部にウエストギャザーを形成するウエスト弾性部材33を備えている。即ち、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおけるウエスト開口部WHの開口縁部には、1本又は複数本(本実施形態では複数本)のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材33が横方向Yの全長に亘って伸長状態で配されており、これによってウエスト開口部WHには、その全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。ウエスト弾性部材33は、糸状又は帯状であり、外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤により挟持固定されている。
また外装体3は、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃Fに伸長状態で配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の前側レッグ弾性部材34と、後身頃Rに伸長状態で配された1本又は複数本(本実施形態では複数本)の後側レッグ弾性部材35とを備えている。レッグ弾性部材34,35は、何れも糸状又は帯状であり、外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤により挟持固定されている。
前側レッグ弾性部材34は、図2及び図3に示すように、前身頃Fにおける腹側部1A(胴回り部)を構成する外装体3の両側縁部FS,FS(サイドシール部S)それぞれからレッグ開口部LHの開口縁部であるレッグ縁部LSに沿って縦方向Xの内方且つ横方向Yの内方に延びて吸収性本体2の縦方向Xに沿う側縁2Sに達し、図2及び図3に示す如き平面視において吸収性コア23(上層吸収性コア230及び下層吸収性コア231の両方)と重なっている。即ち、平面視して、前側レッグ弾性部材34の側縁部FS側とは反対側の端部は、吸収体性コア23と重なる位置に存在している。
また、図2及び図3に示すように、前身頃Fにおける外装体3の両側縁部FS,FSのうちの一方を起点とする前側レッグ弾性部材34と、他方を起点とする前側レッグ弾性部材34とは繋がっておらず、これら一対の前側レッグ弾性部材34,34は、横方向Yにおいて互いに離間配置されて前側不連続部340を形成している。前側不連続部340は、外装体3(おむつ1)の横方向Yの中央部に位置している。前側不連続部340においては、弾性部材による弾性伸縮性は発現しない。一対の前側レッグ弾性部材34,34は、前側不連続部340を通って縦方向Xに延びる仮想直線(おむつ1を横方向Yに二分する横中心線)を基準として左右対称に配されている。
後側レッグ弾性部材35は、図2及び図3に示すように、後身頃Rにおける背側部1C(胴回り部)を構成する外装体3の両側縁部RS,RS(サイドシール部S)それぞれからレッグ開口部LHの開口縁部であるレッグ縁部LSに沿って縦方向Xの内方且つ横方向Yの内方に延びて吸収性本体2の縦方向Xに沿う側縁2Sに達し、図2及び図3に示す如き平面視において吸収性コア23(上層吸収性コア230及び下層吸収性コア231の両方)と重なっている。即ち、後側レッグ弾性部材35の側縁部RS側とは反対側の端部は、吸収体性コア23と重なる位置に存在している。
また、図2及び図3に示すように、後身頃Rにおける外装体3の両側縁部RS,RSのうちの一方を起点とする後側レッグ弾性部材35と、他方を起点とする後側レッグ弾性部材35とは繋がっておらず、これら一対の後側レッグ弾性部材35,35は、横方向Yにおいて互いに離間配置されて後側不連続部350を形成している。後側不連続部350は、外装体3(おむつ1)の横方向Yの中央部に位置しており、前側不連続部340と横方向Yにおいて同位置にある。後側不連続部350においては、弾性部材による弾性伸縮性は発現しない。一対の後側レッグ弾性部材35,35は、後側不連続部350を通って縦方向Xに延びる仮想直線(おむつ1を横方向Yに二分する横中心線)を基準として左右対称に配されている。
前側レッグ弾性部材34及び後側レッグ弾性部材35は、それぞれ図2及び図3に示す如き平面視において、長さ方向の一端部が、腹側部1A又は背側部1Cにて横方向Yに沿って配され、長さ方向の他端部が、股下部1Bにて該一端部とは反対側を向いて横方向Yに沿って配され、これら両端部に挟まれた中間部が、縦方向X及び横方向Yの両方向に交差する方向に配されており、該中間部に変曲点を有している。ここでいう「変曲点」は、曲率の異なる2種類の曲線の変わり目を意味し、この変わり目で引いた接線に対し、曲線の一方と他方とが異なる側にあるもののみならず、同じ側にあるものも含まれる。即ち、前側レッグ弾性部材34における、腹側部1A(胴回り部)を構成する外装体3の両側縁FS,FSから吸収性本体2の縦方向Xに沿う側縁2Sに至るまでの部分の少なくとも一部(腹側部1Aと股下部1Bとの境界又はその近傍に位置する部分)が、外装体3(股下部1B)の中心部に向かって斜めに延びており、また、背側レッグ弾性部材35における、背側部1C(胴回り部)を構成する外装体3の両側縁RS,RSから吸収性本体2の縦方向Xに沿う側縁2Sに至るまでの部分の少なくとも一部(背側部1Cと股下部1Bとの境界又はその近傍に位置する部分)が、外装体3(股下部1B)の中心部に向かって斜めに延びている。
また図2及び図3に示すように、前側レッグ弾性部材34と後側レッグ弾性部材35とは縦方向Xにおいて互いに離間配置されており、それによって離間領域1Dが形成されている。本実施形態のように、レッグ弾性部材34,35が複数本ある場合、それら複数本のうちで縦方向Xの最内方に位置するレッグ弾性部材34,35に挟まれた領域が離間領域1Dである。離間領域1Dは股下部1Bに位置し、前記排泄部対向部を有している。外装体3は、離間領域1Dに、該外装体3の他の部位よりも横方向Yの長さが短い(幅が狭い)最幅狭部を有している。
本実施形態のおむつ1の主たる特徴の1つとして、図2及び図3に示すように、吸収性コア23における離間領域1Dに対応する部分(平面視において離間領域1Dと重なる部分)に、吸収性コア23の肌対向面(表面シート21との対向面)又は非肌対向面(裏面シート22との対向面)の少なくとも一方に開口端部を有する開口部5が縦方向Xに連続的に延びるように形成されている点が挙げられる。本実施形態においては、吸収性コア23に形成されている開口部5は1本のみであり、図2及び図3に示す如き平面視において矩形形状をなしている。開口部5の横方向Yの長さ(幅)は、開口部5の縦方向Xの全長に亘って一定である。縦方向Xからみて、開口部5の少なくとも一部は、前側レッグ弾性部材34の前側不連続部340及び後側レッグ弾性部材35の後側不連続部350と重なる位置にある。また、本実施形態において、開口部5の縦方向Xの長さは離間領域1Dのそれに比して短く、開口部5は前側不連続部340及び後側不連続部350には達していない。尤も、開口部5の縦方向Xの端部は、前側レッグ弾性部材34の前側不連続部340及び後側レッグ弾性部材35の後側不連続部350よりも縦方向Xの外方に延出しないことを条件に、前側不連続部340及び後側不連続部350に位置していても構わない。
離間領域1Dは一対の前側レッグ弾性部材34,34と一対の後側レッグ弾性部材35,35とに挟まれた領域であり、離間領域1Dの四隅はこれらのレッグ弾性部材34,35によって常時外方に向かって引っ張られた状態にあるところ、このような常時引張状態にある離間領域1Dにおける吸収性コア23に、細幅の開口部5が形成されていることにより、おむつ1の着用中において開口部5の開口が維持されやすくなり、開口部5が着用者の足の開閉に追従する形で開閉可能になるため、おむつ1の着用者が足を閉じることによって開口部5が一旦は閉塞しても、再び開口し得る。即ち、おむつ1の着用中においては、着用者が足を開いている場合(吸収性コア23に対して横方向Yの両外方から圧力がかかっていない場合)には、図7(a)の(I)に示すように、吸収性コア23の開口部5は開口状態であり、この開口状態から着用者が足を閉じると、図7(a)の(II)に示すように、吸収性コア23に対して横方向Yの両外方から圧力PFがかかるため、開口部5は閉塞状態あるいはこれに近い状態となるが、前述した本実施形態の特徴的な構成により、開口部5の閉塞状態は維持され難く、速やかに図7(a)の(I)に示す如き開口状態に戻る。つまり、おむつ1の着用中においては、開口部5の開口状態と閉塞状態とが繰り返されるが、開口部5は実質的には(長時間に亘っては)閉塞しない。従って、おむつ1においては、開口部5に期待される機能、例えば、1)吸収性コアの剛性を弱めて、着用者が閉脚時に感じる装着違和感を軽減する機能、及び2)尿等の排泄液を一時的に貯蔵し、おむつ縦方向の前後に排泄液を拡散させる機能が十分に発現し、それによって着用感及び吸収性能が大幅に向上する。
本実施形態においては図4に示すように、吸収性コア23は、上層吸収性コア230と下層吸収性コア231とからなる二層構造を含んで構成されているところ、下層吸収性コア231は、該下層吸収性コア231を厚み方向に貫通する貫通口を有し、上層吸収性コア230は、該貫通口における該上層吸収性コア230側の開口端部の少なくとも一部を塞ぐように、下層吸収性コア231の肌対向面と接触しており、該貫通口とこれを閉塞する上層吸収性コア230とによって開口部5が形成されている。つまり、開口部5は、吸収性コア23の一部を構成する下層吸収性コア231においては「貫通口」であるが、吸収性コア23全体においては、吸収性コア23の非肌対向面(裏面シート22との対向面)のみに開口端部を有する「溝」(吸収性コア23の厚み方向の肌対向面側が閉塞して底部を形成している開口部)ということができる。吸収性コア形成材料の存在しない空間部が形成されているのは下層吸収性コア231のみであり、上層吸収性コア230にはそのような空間部は形成されていない。本実施形態においては、上層吸収性コア230は、下層吸収性コア231の前記貫通口における該上層吸収性コア230側の開口端部の全部を塞いでいる。
吸収性コア23の開口部5が図4に示すように構成されていることにより、開口部5における上層吸収性コア230側の開口端部の開口がより一層維持されやすくなるため、前述した開口部5による作用効果がより一層確実に奏されるようになる。即ち、おむつ1の着用者が足を閉じた場合には、吸収性コア23は着用者の両大腿部によって横方向Yに圧縮され、その際の圧力によって下層吸収性コア231における開口部5を挟んで横方向Yの一側部と他側部とが、横方向Yの内方側に移動しようとするため、例えば、吸収性コアが単層構造からなり、開口部5がその単層構造の吸収性コアに穿設された貫通口からなる場合は、その下層吸収性コア231の移動によって、開口部5が完全に閉塞するおそれがある。しかし、本実施形態における開口部5は、図4に示すように、単層構造の吸収性コア(下層吸収性コア231)に穿設された貫通口における肌対向面側の開口端部を、該吸収性コアとは別体の吸収性コア(上層吸収性コア230)が該開口端部の周辺部と接触しつつ該開口端部を閉塞することによって形成されているため、下層吸収性コア231が押圧されることによって横方向Yに移動しようとしても、これと接触する上層吸収性コア230が、両者間の摩擦力の作用によって係止部材として機能し、下層吸収性コア231の横方向Yの移動を抑制し得る。従って、図7(a)に示すように、吸収性コア23の開口部5が完全に開口している状態(おむつ1の着用者が足を開いている状態)において、おむつ1の着用者が足を閉じる等して、下層吸収性コア231に対してその横方向Yの両外方から圧力がかかった場合には、図7(b)に示すように、少なくとも開口部5における下層吸収性コア231の肌対向面側の開口端部の開口は維持され得る。
このような、上層吸収性コア230による下層吸収性コア231の横方向Yへの移動制御機能をより確実に奏させるようにする観点から、上層吸収性コア230は下層吸収性コア231よりも坪量が大きいことが好ましい。両者の坪量の比(上層吸収性コア230の坪量/下層吸収性コア231の坪量)は、好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.1以上、そして、好ましくは3.0以下、さらに好ましくは2.9以下、より具体的には、好ましくは1.0以上3.0以下、さらに好ましくは1.1以上2.9以下である。
上層吸収性コア230の坪量は、好ましくは100g/cm以上、さらに好ましくは 150g/cm以上、そして、好ましくは400g/cm以下、さらに好ましくは350g/cm以下、より具体的には、好ましくは100g/cm以上400g/cm以下、さらに好ましくは150g/cm以上350g/cm以下である。
下層吸収性コア231の坪量は、好ましくは50g/cm以上、さらに好ましくは80g/cm以上、そして、好ましくは300g/cm以下、さらに好ましくは280g/cm以下、より具体的には、好ましくは50g/cm以上300g/cm以下、さらに好ましくは80g/cm以上280g/cm以下である。
また本実施形態においては、前述したように、外装体3における前身頃F及び後身頃Rそれぞれの胴回り部(腹側部1A及び背側部1C)を含む領域は、横方向Yに伸縮性を有しているところ、図2及び図3に示す如き平面視において、その伸縮性領域、即ち、腹側外層シート31A又は背側外層シート31Cを含む領域(腹側部1A及び背側部1C、並びに股下部1Bにおける腹側部1A及び背側部1C寄りの部分)と上層吸収性コア230とは重なっていない。このように、上層吸収性コア230が、外装体3における横方向Yに伸縮性を有する領域と重ならないことにより、吸収性コア23の開口部5に外装体3の横方向Yの伸縮による余計な力が作用し難くなるため、着用者の足の開閉と開口部5の開閉との連動性がより一層向上し、前述した開口部5による作用効果がより一層確実に奏されるようになる。
また本実施形態においては、吸収性本体2は、内層シート32(外装体3)における吸収性コア23に対応する領域(平面視において吸収性コア23と重なる領域)を少なくとも一部含む部分にて該内層シート32と接合されている。より具体的には、吸収性本体2と内層シート32とは、吸収性本体2の周縁又はその近傍(該周縁から50mm以内)に対応する部位にて接着剤によって互いに接合されており、吸収性本体2と内層シート32(外装体3)とは、該部位以外では互いに接合されていない。このように、吸収性本体2と内層シート32(外装体3)とが吸収性コア23に対応する領域を少なくとも一部含む部分にて互いに接合されていることにより、内層シート32と外層シート31との間に介在配置され内層シート32と一体となっているレッグ弾性部材34,35による、離間領域1Dを引っ張る力が、より確実に吸収性コア23の開口部5に作用するようになるため、おむつ1の着用中において開口部5の開口がより一層維持されやすくなり、前述した開口部5による作用効果がより一層確実に奏されるようになる。
また本実施形態においては、前述したように、前側レッグ弾性部材34及び背側レッグ弾性部材35それぞれにおける、胴回り部(腹側部1A、背側部1C)と股下部1Bとの境界又はその近傍に位置する部分が外装体3(股下部1B)の中心部に向かって斜めに延びているため、両レッグ弾性部材34,35による離間領域1Dを引っ張る力が、より確実に吸収性コア23の開口部5に作用しやすく、前述した開口部5による作用効果がより一層確実に奏され得る。
前述した開口部5による作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、おむつ1の各部の寸法等は下記の範囲に設定することが好ましい。
開口部5の縦方向Xの長さ1Lと、前側不連続部340、離間領域1D及び後側不連続部350それぞれの縦方向Xの長さの合計値2Lとの比(1L/2L)は、好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.1以上、そして、好ましくは1.0以下、さらに好ましくは0.9以下、より具体的には、好ましくは0.05以上1.0以下、さらに好ましくは0.1以上0.9以下である。
離間領域1Dの縦方向Xの長さは、好ましくは100mm以上、さらに好ましくは120mm以上、そして、好ましくは300mm以下、さらに好ましくは280mm以下、より具体的には、好ましくは100mm以上300mm以下、さらに好ましくは120mm以上280mm以下である。
開口部5の縦方向Xの長さは、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは300mm以下、さらに好ましくは280mm以下、より具体的には、好ましくは10mm以上300mm以下、さらに好ましくは30mm以上280mm以下である。
開口部5の横方向Yの長さ(幅)は、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは7mm以上、そして、好ましくは20mm以下、さらに好ましくは18mm以下、より具体的には、好ましくは5mm以上20mm以下、さらに好ましくは7mm以上18mm以下である。開口部5の横方向Yの長さが短すぎると、開口部5を形成する意義に乏しく、また開口部5の横方向Yの長さが長すぎると、吸収性コア23の剛性低下による着用感の向上は期待できるものの、吸収性コア23の吸収容量の低下、吸収性コア23の制御できない変形等の不都合を招くおそれがある。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。本発明において、吸収性コアにおける前記離間領域に対応する部分の横方向中央部に形成される「開口部」は、該吸収性コアの肌対向面又は非肌対向面の少なくとも一方に開口端部を有し且つ縦方向に連続的に延びるように形成されていれば良く、前記実施形態における開口部5のような、吸収性コア23の肌対向面及び非肌対向面のうちの一方のみに開口端部を有する「溝」(吸収性コア23の厚み方向の一端側が閉塞して底部を形成している開口部)に限定されず、吸収性コア23の肌対向面及び非肌対向面それぞれに開口端部を有する「貫通口」であっても良い。
また前記実施形態においては、吸収性コア23が二層構造であったが、本発明に係る吸収性コアは単層構造でも良く、三層以上の多層構造でも良い。単層構造の吸収性コアにおける前記離間領域に対応する部分の横方向中央部に形成される「開口部」は、前述したように、該単層構造の吸収性コアの肌対向面及び非肌対向面のうちの一方のみに開口端部を有する「溝」でも良く、該単層構造の吸収性コアを厚み方向に貫通する「貫通口」でも良い。
また前記実施形態においては、吸収性コア23に形成された開口部5は1本のみであったが、吸収性コア23における離間領域1Dに対応する部分の横方向Yの中央部には、複数本の開口部5が横方向Yに多列に形成されていても良い。その場合、その複数本の開口部5の全てが、前側レッグ弾性部材34の前側不連続部340及び後側レッグ弾性部材35の後側不連続部350と横方向Yにおいて少なくとも一部が重なる位置にあることが好ましい。
また前記実施形態においては、外層シート31は複数枚のシートが組み合わされて構成されていたが、内層シート32と同様に1枚の連続したシートから構成されていても良い。
また、外装体3は、腹側部に位置する外装体腹側領域及び背側部に位置する外装体背側領域とに分割されており、吸収性本体2は、前記外装体腹側領域及び前記外装体背側領域に架け渡して固定されていても良い。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
前記外装体は、一対の前記レッグ開口部それぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃に伸長状態で配された前側レッグ弾性部材と、後身頃に伸長状態で配された後側レッグ弾性部材とを備え、
前記前側レッグ弾性部材は、前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記前側レッグ弾性部材と、他方を起点とする前記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて前側不連続部を形成しており、該前側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
前記後側レッグ弾性部材は、後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記後側レッグ弾性部材と、他方を起点とする後記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて後側不連続部を形成しており、該後側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
前記前側レッグ弾性部材と前記後側レッグ弾性部材とが縦方向において互いに離間配置されて、離間領域が形成されており、
前記吸収性コアにおける前記離間領域に対応する部分に、該吸収性コアの肌対向面又は非肌対向面の少なくとも一方に開口端部を有する開口部が縦方向に連続的に延びるように形成されおり、前記縦方向からみて、前記開口部の少なくとも一部が、前記前側不連続部及び前記後側不連続部と重なっているパンツ型吸収性物品。
<2>
前記開口部の前記縦方向の端部は、前記前側不連続部及び前記後側不連続部よりも縦方向外方に延出しない前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記外装体は、着用者の身体から相対的に遠い側に位置する外層シートと、着用者の身体に相対的に近い側に位置する内層シートとを含んで構成され、両シート間に前記前側レッグ弾性部材及び前記後側レッグ弾性部材が介在されており、
前記吸収性本体は、前記内層シートにおける前記吸収性コアに対応する領域を少なくとも一部含む部分にて該内層シートと接合されている前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記外層シートは、着用状態において着用者の腹側に配される腹側部を構成する腹側外層シートと、背側に配される背側部を構成する背側外層シートと、これら両シート間に位置して着用者股間部に配される股下部を構成する股下外層シートとを含んで構成されている前記<3>に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは横方向に伸縮性を有している前記<4>に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記股下外層シート及び前記内層シートは、伸縮性を有しておらず非伸縮性である前記<4>又は<5>に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記腹側外層シート及び前記背側外層シートは、非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層の一面に糸状の弾性フィラメントが接合した構成を有する前記<4>〜<6>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記吸収性本体は、前記内層シート(前記外装体)における前記吸収性コアに対応する領域(平面視において前記吸収性コアと重なる領域)を少なくとも一部含む部分にて、該内層シートと接合されている前記<3>〜<7>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記吸収性本体と前記内層シートとは、前記吸収性本体の周縁又はその近傍(該周縁から50mm以内)に対応する部位にて接着剤によって互いに接合されている前記<3>〜<8>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記吸収性コアは、上層吸収性コアと該上層吸収性コアの非肌対向面側に配される下層吸収性コアとからなる二層構造を含んで構成され、
前記下層吸収性コアは、該下層吸収性コアを厚み方向に貫通する貫通口を有し、前記上層吸収性コアは、該貫通口における該上層吸収性コア側の開口端部の少なくとも一部を塞ぐように、該下層吸収性コアの肌対向面と接触しており、該貫通口とその開口端部を閉塞する該上層吸収性コアとによって前記開口部が形成されている前記<1>〜<9>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記上層吸収性コアは前記下層吸収性コアよりも坪量が大きい前記<10>に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記外装体における前身頃及び後身頃それぞれの前記胴回り部を含む領域は、横方向に伸縮性を有しており、平面視においてその伸縮性領域と前記上層吸収体とは重なっていない前記<10>又は<11>に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記上層吸収性コアは、平面視において、縦方向の前側(腹側部寄りの部分)が他の部分よりも幅広の縦長形状をなしている前記<10>〜<12>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記上層吸収性コアは、平面視において、前記下層吸収性コアよりも縦方向の長さが短く、且つ該下層吸収性コアにおいて横方向の長さが最も短い最幅狭部の該長さよりも横方向の長さが短い前記<10>〜<13>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記平面視において前記上層吸収性コアの全体が前記下層吸収性コアと重なっている前記<10>〜<14>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記上層吸収性コアと前記下層吸収性コアとは、接着剤によって互いに接合されていない前記<10>〜<15>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記上層吸収性コア及び前記下層吸収性コアの表面は、コアラップシートによって一体的に被覆されている前記<10>〜<16>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記上層吸収性コアと前記下層吸収性コアとの坪量の比(上層吸収性コアの坪量/下層吸収性コアの坪量)は、好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.1以上、そして、好ましくは3.0以下、さらに好ましくは2.9以下、より具体的には、好ましくは1.0以上3.0以下、さらに好ましくは1.1以上2.9以下である前記<10>〜<17>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記上層吸収性コアの坪量は、好ましくは100g/cm以上、さらに好ましくは 150g/cm以上、そして、好ましくは400g/cm以下、さらに好ましくは350g/cm以下、より具体的には、好ましくは100/cm以上400g/cm以下、さらに好ましくは150g/cm以上350g/cm以下である前記<10>〜<18>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記下層吸収性コアの坪量は、好ましくは50g/cm以上、さらに好ましくは80g/cm以上、そして、好ましくは300g/cm以下、さらに好ましくは280g/cm以下、より具体的には、好ましくは50g/cm以上300g/cm以下、さらに好ましくは80g/cm以上280g/cm以下である前記<10>〜<19>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記前側レッグ弾性部材及び前記後側レッグ弾性部材それぞれにおける、前記胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部から前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に至るまでの部分の少なくとも一部が、前記外装体の中心部に向かって斜めに延びている前記<1>〜<20>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
前記開口部は前記吸収性コアに1本のみ形成されている前記<1>〜<21>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<23>
前記前側レッグ弾性部材及び前記後側レッグ弾性部材それぞれにおける、前記胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部側とは反対側の端部は、平面視して、前記吸収性コアと重なる位置に存在する前記<1>〜<22>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<24>
前記開口部の縦方向長さは前記離間領域のそれに比して短く、該開口部は前記前側不連続部及び前記後側不連続部には達していない前記<1>〜<23>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<25>
前記開口部の縦方向の長さ1Lと、前記前側不連続部、前記離間領域及び前記後側不連続部350それぞれの縦方向の長さの合計値2Lとの比である1L/2Lは、好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.1以上、そして、好ましくは1.0以下、さらに好ましくは0.9以下、より具体的には、好ましくは0.05以上1.0以下、さらに好ましくは0.1以上0.9以下である前記<1>〜<24>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<26>
前記離間領域の縦方向長さは、好ましくは100mm以上、さらに好ましくは120mm以上、そして、好ましくは300mm以下、さらに好ましくは280mm以下、より具体的には、好ましくは100mm以上300mm以下、さらに好ましくは120mm以上280mm以下である前記<1>〜<25>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<27>
前記開口部の縦方向長さは、好ましくは10mm以上、さらに好ましくは30mm以上、そして、好ましくは300mm以下、さらに好ましくは280mm以下、より具体的には、好ましくは10mm以上300mm以下、さらに好ましくは30mm以上280mm以下である前記<1>〜<26>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<28>
前記開口部の横方向長さは、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは7mm以上、そして、好ましくは20mm以下、さらに好ましくは18mm以下、より具体的には、好ましくは5mm以上20mm以下、さらに好ましくは7mm以上18mm以下である前記<1>〜<27>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
<29>
前記吸収性本体は、肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コアを有する前記<1>〜<28>の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
1,90 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2,92 吸収性本体
2S 吸収性本体の縦方向に沿う側縁
21 表面シート
22 裏面シート
23,91 吸収性コア
230 上層吸収性コア
231 下層吸収性コア
24 側方カフス(立体ギャザー)
3,93 外装体
31 外層シート
31A 腹側外層シート(伸縮性シート)
31B 股下外層シート(非伸縮性シート)
31C 背側外層シート(伸縮性シート)
32 内層シート(非伸縮性シート)
33 ウエスト弾性部材
34 前側レッグ弾性部材
340 前側不連続部
35 後側レッグ弾性部材
350 後側不連続部
5 開口部
F 前身頃
R 後身頃
1A 腹側部(前身頃の胴回り部)
1B 股下部
1C 背側部(後身頃の胴回り部)
1D 離間領域
X 縦方向
Y 横方向

Claims (8)

  1. 着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装体とを備え、前身頃及び後身頃それぞれにおける該外装体の縦方向に沿う両側縁部どうしが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    前記外装体は、一対の前記レッグ開口部それぞれの開口縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材として、前身頃に伸長状態で配された前側レッグ弾性部材と、後身頃に伸長状態で配された後側レッグ弾性部材とを備え、
    前記前側レッグ弾性部材は、前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
    前身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記前側レッグ弾性部材と、他方を起点とする前記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて前側不連続部を形成しており、該前側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
    前記後側レッグ弾性部材は、後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部それぞれから前記レッグ開口部の開口縁部に沿って縦方向内方且つ横方向内方に延びて前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に達し、平面視において前記吸収性コアと重なっており、
    後身頃における胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部のうちの一方を起点とする前記後側レッグ弾性部材と、他方を起点とする後記前側レッグ弾性部材とは、横方向において互いに離間配置されて後側不連続部を形成しており、該後側不連続部は前記外装体の横方向中央部に位置しており、
    前記前側レッグ弾性部材と前記後側レッグ弾性部材とが縦方向において互いに離間配置されて、離間領域が形成されており、
    前記吸収性コアにおける前記離間領域に対応する部分に、該吸収性コアの肌対向面又は非肌対向面の少なくとも一方に開口端部を有する開口部が縦方向に連続的に延びるように形成されおり、
    前記縦方向からみて、前記開口部の少なくとも一部が、前記前側不連続部及び前記後側不連続部と重なっているパンツ型吸収性物品。
  2. 前記開口部の前記縦方向の端部は、前記前側不連続部及び前記後側不連続部よりも縦方向外方に延出しない請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記外装体は、着用者の身体から相対的に遠い側に位置する外層シートと、着用者の身体に相対的に近い側に位置する内層シートとを含んで構成され、両シート間に前記前側レッグ弾性部材及び前記後側レッグ弾性部材が介在されており、
    前記吸収性本体は、前記内層シートにおける前記吸収性コアに対応する領域を少なくとも一部含む部分にて該内層シートと接合されている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記吸収性コアは、上層吸収性コアと該上層吸収性コアの非肌対向面側に配される下層吸収性コアとからなる二層構造を含んで構成され、
    前記下層吸収性コアは、該下層吸収性コアを厚み方向に貫通する貫通口を有し、前記上層吸収性コアは、該貫通口における該上層吸収性コア側の開口端部の少なくとも一部を塞ぐように、該下層吸収性コアの肌対向面と接触しており、該貫通口とその開口端部を閉塞する該上層吸収性コアとによって前記開口部が形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記上層吸収性コアは前記下層吸収性コアよりも坪量が大きい請求項4に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記外装体における前身頃及び後身頃それぞれの前記胴回り部を含む領域は、横方向に伸縮性を有しており、平面視においてその伸縮性領域と前記上層吸収体とは重なっていない請求項4又は5に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 前記前側レッグ弾性部材及び前記後側レッグ弾性部材それぞれにおける、前記胴回り部を構成する前記外装体の両側縁部から前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁に至るまでの部分の少なくとも一部が、前記外装体の中心部に向かって斜めに延びている請求項1〜6の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
  8. 前記開口部は前記吸収性コアに1本のみ形成されている請求項1〜7の何れか一項に記載のパンツ型吸収性物品。
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