JP6198920B1 - 金切鋏 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明における金切鋏は、支軸(支点)となる要ネジを挟んで、片側に刃(作用点)、他方側に把持部(力点)が形成された鋏(いわゆる「洋鋏」と称されるもの)をいう。
これによれば、図12に示すように、上刃板101の軸着部(要ネジ)102の軸孔102Aを長孔に形成して上刃板101を摺動自在に設け、上刃板101と上側握柄(上刃把持部)103とを分離し、上側握柄103の分断先端部分103Aを下側握柄104の軸着部102の軸孔105よりも少し下方の軸孔106に軸着し、上刃板101の分断下端部分101Aを少し延長して上側握柄103の分断先端部分103Aに重合させて、上側握柄103の分断先端部分103Aの軸孔106より下方に離れた軸孔107に軸着するようにしている。
ここで、前記軸切替機構は、前記下刃板に設けられたシーソースイッチにより形成されるようにしてもよい。
これにより、選択した位置選択用軸孔の位置によりテコ比や刃の開き角度を選択して切断することができる。
金切鋏1は、上刃10aが形成された上刃鋏部10と、下刃20aが形成された下刃鋏部20とからなる。
下刃鋏部20は、下刃板21と下刃把持部22とからなり、切先20bとは反対端となる下刃板21の後側端部に下刃把持部22が一体的に接続された構造にしてある。
また、刃が閉じられたときに上刃把持部12と下刃把持部22とが過度に接近しないようにするため、第一軸32を軸とした中間板13と上刃板11との間の回転を補助的に制限するためのストッパピン38が上刃板11に設けられ、中間板13に形成された切り欠き10dに当接するようにしてある。
図7〜9では、第一軸32、第二軸33、第三軸34と各軸孔の位置関係や、上刃板11、中間板13、下刃板21、上刃把持部12、下刃把持部22の位置関係を説明する便宜上、背面側から見た図とし、また、シーソースイッチ36の一部を省略し、各部分の構造を重ね合わせて表示するようにして、実際には隠れてしまう部分もシースルーで表示してある。
上刃把持部12が(中間板13とともに)開かれると、第二軸33は長孔17a内でスライドし、長孔17aの孔壁に第二軸33が当接した位置で上刃把持部12が最大に開いた状態となって動きが制限される。このとき、第三軸34は下刃板21側に引っ込められているので、長孔17bから外れた位置に移動することができる。
長孔17aは、上刃10aと下刃20aとが根元まで完全に開くまで第二軸33がスライドできるように長孔17aの長軸方向の長さを調整するとともに、最大に開いた状態で把持部12、22を手で持てるように長孔17aの位置を調整してある。
上刃把持部12が(中間板13とともに)開かれると、第三軸34は長孔17b内でスライドするようにしてある。長孔17bの孔壁は、上刃把持部12の開き角度が(使用する範囲で)最大に開いた状態となるまで第三軸34が孔壁に当接しないようにしてある。そして最大に開いたときに、ストッパピン35が切り欠き10cに当接して動きが制限されるようにしてある。このとき、第二軸33は下刃板21側に引っ込められているので、長孔17aから外れた位置に移動することができる。
また、最大に開いた状態(ストッパピン35が切り欠き10cに当接した状態)で上刃10aと下刃20aとが全開するのではなく、刃の中程まで開くようにして切断できるようにしてある。
上刃把持部12において手から力を加える力点をFとし、刃で切断する切断点(作用点)をCとする。
切断点Cと要ネジ31との距離a1、要ネジ31と第一軸32との距離A(一定)、第一軸32と第二軸33との距離b1、第一軸32と力点Fとの距離B(一定)とする。
力点Fに加える力をf1、切断点Cに加わる力をf2とすると、テコ比f2/f1は、以下の式(1)で表される。
f2/f1=(A/a1)×((B+b1)/b1) ・・・(1)
上刃把持部12において手から力を加える力点をFとし、刃で切断する切断点(作用点)をCとする。
切断点Cと要ネジ31との距離a2、要ネジ31と第一軸32との距離A(一定)、第一軸32と第三軸34との距離b2、第一軸32と力点Fとの距離B(一定)とする。
力点Fに加える力をg1、切断点Cに加わる力をg2とすると、テコ比g2/g1は、以下の式(2)で表される。
g2/g1=(A/a2)×((B+b2)/b2) ・・・(2)
把持部側の開き角度がほぼ同じ場合は、第三軸34を用いた場合と第二軸33を用いた場合とでは、前者の方が刃の開き角度が抑えられているのでa2>a1となる。
そして、このような調整により、第三軸34を長孔17bに挿入して小さく開いたときの方が、第二軸33を長孔17bに挿入して大きく開いたときよりも切断力が大きくなるようにすることもできる。
すなわち、大きく刃を開いて長い距離を切断するときは第二軸33を長孔17bに挿入し、小さく刃を開いて力強く軽い力で切断するときは第三軸34を長孔17bに挿入して用いることもできる。
上記実施形態ではシーソースイッチ36により第二軸33と第三軸34を選択的に切り替えるようにしたが、軸の切り替えをスライド機構にすることで三つ以上の位置で選択できるようにしてもよい。
図11は本発明の変形実施形態を示す図である。上記の実施形態における第二軸孔23、第三軸孔24に代えて、下刃板21に三つの軸孔41、42、43を形成し、これらのいずれか一つにスライド軸44を挿入して固定できるようにしたものである。すなわち、スライド軸44は、中間板13に段を設けて低頭のボルトをスライドできるようにし、下刃板21に三箇所の座グリ孔を設けてバネ付きのキャップで止めるようにして上記三箇所で固定可能にしてある。これにより、刃の開き角度を三段階に調整できるようになる。
例えば、ピアノ線等の金属ワイヤや電気工事で使用される電線等の金属線材の切断工具として用いられるニッパにおいても有効に利用できる。すなわち、ピアノ線は細いが大きな切断荷重が必要であり、電気配線用の電線はピアノ線よりも太いがピアノ線より切断荷重が小さい。よって、ピアノ線の場合は小さく開いて大きい力で切断し、電線の場合はピアノ線よりは小さい力でよいが大きく開いて切断するというように本発明を適用することができる。
10 上刃鋏部
10a 上刃
10b 切先
10c、10d 切り欠き
11 上刃板
11a 段差
12 上刃把持部
13 中間板
14、15 第一軸孔
17、17a、17b 長孔
18 ピン孔
20 下刃鋏部
20a 下刃
20b 切先
20c 切り欠き
21 下刃板
21a 段差
22 下刃把持部
23 第二軸孔
24 第三軸孔
30 ネジ孔
31 要ネジ
32 第一軸
33 第二軸
34 第三軸
35 ストッパピン
36 シーソースイッチ(軸切替機構)
38 ストッパピン
39 バネ
41、42、43 軸孔
44 スライド軸
Claims (3)
- 上刃が形成された上刃板を有する上刃鋏部と、下刃が形成された下刃板を有する下刃鋏部とが、前記上刃および前記下刃の根元付近に設けた要ネジで軸支される金切鋏であって、
前記上刃鋏部は、前記上刃板と、前記上刃板から分離し片端に中間板が延設された上刃把持部とからなり、前記上刃板の上刃の切先とは反対端近傍位置および前記中間板上の前記上刃把持部近傍位置に設けられた第一軸孔どうしに第一軸が挿入されて、前記上刃板と前記中間板とは前記中間板が前記下刃板との間に挟まるようにして回動可能に軸支され、
前記中間板上の第一軸孔よりも先端側に第二軸と第三軸とのいずれかが選択的に挿入される長孔が形成され、
前記下刃鋏部は、前記下刃板と、前記下刃板の下刃の切先とは反対端で前記下刃板に一体接続される下刃把持部とからなり、
前記下刃板上の前記要ネジと前記下刃把持部との間に第二軸孔および第三軸孔が形成され、
さらに、前記第二軸孔に挿入された第二軸と前記第三軸孔に挿入された第三軸とのいずれか一つを選択的に突出させて前記中間板に設けられた前記長孔に挿入させる軸切替機構を備えたことを特徴とする金切鋏。 - 前記軸切替機構は、前記下刃板に設けられたシーソースイッチにより形成される請求項1に記載の金切鋏。
- 上刃が形成された上刃板を有する上刃鋏部と、下刃が形成された下刃板を有する下刃鋏部とが、前記上刃および前記下刃の根元付近に設けた要ネジで軸支される金切鋏であって、
前記上刃鋏部は、前記上刃板と、前記上刃板から分離し片端に中間板が延設された上刃把持部とからなり、前記上刃板の上刃の切先とは反対端近傍位置および前記中間板上の前記上刃把持部近傍位置に設けられた第一軸孔どうしに第一軸が挿入されて、前記上刃板と前記中間板とは前記中間板が前記下刃板との間に挟まるようにして回動可能に軸支され、
前記中間板上の第一軸孔よりも先端側に長孔が形成され、
前記下刃鋏部は、前記下刃板と、前記下刃板の下刃の切先とは反対端で前記下刃板に一体接続される下刃把持部とからなり、
前記下刃板上の前記要ネジと前記下刃把持部との間にあって、前記上刃と前記下刃とを閉じた状態で前記中間板に形成された長孔が対向する位置に複数の位置選択用軸孔が形成されるとともに、前記位置選択用軸孔のいずれか一つに前記中間板の長孔まで達する調整軸が選択的に挿入されることを特徴とする金切鋏。
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