JP5823460B2 - ハサミ型切断工具 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁操作棒及びハサミ型切断部を備えるハサミ型切断工具に関する。
従来より、間接活線工法において、作業者は、電柱に架設された配電線と変圧器とを接続する引下線等のケーブルを切断するために、ハサミ型切断工具を使用する。ハサミ型切断工具は、絶縁操作棒と、2つのハサミ刃を有するハサミ型切断部と、2つのハサミ刃を開閉するための機構と、を備えた工具である。また、ハサミ刃を開閉するための機構としては、2つのハサミ刃と連動する操作レバーや2つのハサミ刃と連動する駆動軸が知られている(特許文献1及び特許文献2参照。)。
特開2003−170364号公報 特開2002−160119号公報
しかし、作業者は、上述したハサミ型切断工具を使用してケーブルを切断する際、片方の手で絶縁操作棒を持ち、もう片方の手で操作レバーを握ったり、駆動軸を回転させたりすることによって、ハサミ刃を操作しなければならない。そのため、間接活線工法において、作業者がより容易にケーブルを切断できるハサミ型切断工具が、求められている。
本発明は、容易にケーブルを切断できるハサミ型切断工具を提供することを目的とする。
(1)先端部、基端部及び側面を有する絶縁操作棒と、第1アーム部と、第2アーム部と、前記第1アーム部と前記第2アーム部とが互いに回転可能なように前記第1アーム部と前記第2アーム部とを接続するアーム接続部材と、を有するハサミ型切断部と、を備え、前記第1アーム部における前記アーム接続部材よりも先端側である第1アーム先端側部は、第1刃状部を有しており、前記第1アーム部における前記アーム接続部材よりも基端部側である第1アーム基端側部は、前記絶縁操作棒の前記先端部に連結されており、前記第2アーム部における前記アーム接続部材よりも先端側である第2アーム先端側部は、前記第1刃状部と対になる第2刃状部を有しており、前記第2アーム部における前記アーム接続部材よりも基端部側である第2アーム基端側部は、前記絶縁操作棒の前記側面に接触する可動部材であって前記絶縁操作棒の前記側面に沿って、前記絶縁操作棒の軸方向に移動可能な可動部材を有し、前記可動部材と前記絶縁操作棒の前記側面との接触部分は、前記アーム接続部材から前記絶縁操作棒に対して引いた垂線と、前記絶縁操作棒の側面との交点よりも、前記絶縁操作棒の前記先端部側に位置するハサミ型切断工具である。
(2)(1)において、前記可動部材は、前記絶縁操作棒の前記側面に接し、回転することによって、前記絶縁操作棒の側面を前記絶縁操作棒の軸方向に移動可能なローラーからなるハサミ型切断工具である。
(3)(1)又は(2)において、前記第1アーム基端側部における前記アーム接続部材と前記絶縁操作棒の先端部との間の第1アーム連結部と、前記第2アーム基端側部における前記アーム接続部材と前記可動部材との間の第2アーム連結部と、を接続する連結部材を備え、前記連結部材は、前記接触部分が、前記交点よりも、前記絶縁操作棒の前記先端部側に位置するように、前記第2アーム部の可動範囲を規制するハサミ型切断工具である。
(4)(3)において、前記連結部材は棒状部材からなり、前記棒状部材は、第1連結穴と、前記第1連結穴に対して前記棒状部材の軸方向に離間し、前記棒状部材の前記軸方向に延びる長穴である第2連結穴と、を有し、前記棒状部材は、前記第1アーム連結部において、前記第1連結穴を通る第1アーム軸部材によって、前記第1アーム部に接続され、前記第2アーム連結部において、前記第2連結穴を通る第2アーム軸部材によって、前記第2アーム部に接続され、前記棒状部材は、前記第1アーム部に対して前記第1アーム軸部材を中心に回転可能であり、前記棒状部材が前記第1アーム部に対して、前記第1アーム軸部材を中心に回転すると、前記可動部材が、前記絶縁操作棒の側面を前記絶縁操作棒の軸方向に移動するとともに、前記第2アーム軸部材は、前記棒状部材の軸方向に前記第2連結穴を移動するハサミ型切断工具である。
本発明によれば、容易にケーブルを切断できるハサミ型切断工具を提供することができる。
本発明の実施形態のハサミ型切断工具1の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の一部を拡大した図である。 (A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の一部をそれぞれ図1に示すx〜z方向から見た図である。 (A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の動作を示すための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態のハサミ型切断工具1の構成を示す図である。図2(A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の一部を拡大した図である。図3(A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の一部を図1に示すx〜z方向から見た図である。図4(A)〜(C)は、ハサミ型切断工具1の動作を示すための図である。
図1に示すように、ハサミ型切断工具1は、絶縁操作棒100と、ハサミ型切断部200と、連結部材300と、を備えている。
絶縁操作棒100は、絶縁部材からなり、図1に示すように、先端部110と、基端部120と、側面130と、を有する棒状の部材である。また、先端部110には、先端突起部140が設けられている。
ハサミ型切断部200は、第1アーム部210と、第2アーム部220と、第1アーム部210と第2アーム部220とを接続するアーム接続部材230と、可動部材としてのローラー240と、を備える。
図1に示すように、第1アーム部210は、アーム接続部材230よりも先端側部である第1アーム先端側部211と、アーム接続部材230よりも基端側の部分である第1アーム基端側部212と、を有している
第1アーム先端側部211は、第1刃状部213を有している。第1刃状部213は、ハサミ型切断部200の一方の刃となる部分である。第1アーム先端側部211は、上方向に湾曲している。
第1アーム基端側部212は、横方向に延びる部分と、アーム接続部材230に向けて斜め下に延びる部分と、を有している。そのため、第1アーム基端側部212は、全体として屈曲した形状を有している。第1アーム基端側部212は、横方向に延びる部分の基端側において、ネジ等の連結部材S1を用いて、絶縁操作棒100の先端部110に設けられた先端突起部140に連結されている。なお、第1アーム基端側部212は、全体として屈曲した形状でなくてもよい。例えば、第1アーム基端側部212は、斜め下に延びる部分のみで構成されたほぼ直線状の形状を有していてもよい。
図1、図2(A)及び図3(A)に示すように、第1アーム基端側部212には、図1のx方向に貫通する第1アーム穴214が設けられている。また、第1アーム穴214の中には、x方向と略直交する方向に延びる略円柱状の第1アーム軸部材215が設けられている。第1アーム穴214、第1アーム軸部材215等については、図2及び図3を用いて、改めて詳細に説明する。第1アーム穴214及び第1アーム軸部材215は、第1アーム基端側部212に連結部材300(後述する)を連結するためのものである。また、第1アーム基端側部212における第1アーム軸部材215が設けられた部分を、第1アーム連結部216ともいう。
図1に示すように、第2アーム部220は、アーム接続部材230よりも先端側部である第2アーム先端側部221と、アーム接続部材230よりも基端側の部分である第2アーム基端側部222と、を有している。
第2アーム先端側部221は、第2刃状部223を有している。この第2刃状部223は、ハサミ型切断部200の他方の刃となる部分である。また、第2アーム先端側部221は、下方向に湾曲している。ハサミ型切断部200において、第1刃状部213と第2刃状部223とが対になり、ハサミが構成される。
第2アーム基端側部222は、ほぼ直線形状になっている。第2アーム基端側部222には、ローラー240が、ネジ等の連結部材S2を用いて連結されている。ローラー240は、絶縁操作棒100の側面130に接触している。ローラー240は、回転することによって、絶縁操作棒100の側面130に沿って、絶縁操作棒100の軸方向に移動可能になっている。なお、第2アーム基端側部222の形状は、ほぼ直線形状でなくてもよい。例えば、一部曲がった部分を有する形状であってもよい。
図1、図2(B)及び図3(B)に示すように、第2アーム基端側部222には、y方向に貫通する第2アーム穴224が設けられている。また、第2アーム穴224の中には、y方向と略直交する方向に延びる略円柱状の第2アーム軸部材225が設けられている。第2アーム穴224、第2アーム軸部材225等については、図2及び図3を用いて、改めて詳細に説明する。第2アーム穴224及び第2アーム軸部材225は、第2アーム基端側部222に連結部材300(後述する)を連結するためのものである。また、第2アーム基端側部222における第2アーム軸部材225が設けられた部分を、第2アーム連結部226ともいう。
また、第2アーム穴224は、ローラー240まで延びている。ローラー240は、第2アーム穴224の中に挿入され、回転軸において連結部材S2で接続される。
図1に示すように、アーム接続部材230は、第1アーム部210と第2アーム部220とがアーム接続部材230を中心に互いに回転可能なように、第1アーム部210と第2アーム部220とを接続する部材である。アーム接続部材230は、例えば、カシメやネジ等からなる。
第2アーム部220がアーム接続部材230を中心に第1アーム部210に近づく方向に回転すると、ハサミを構成する第1刃状部213と第2刃状部223とは、閉じる。より具体的には、ローラー240が、回転することによって絶縁操作棒100の側面130を沿って絶縁操作棒100の先端部110側に移動すると、第2アーム部220は、第1アーム部210に対してアーム接続部材230を中心に回転し、第1刃状部213と第2刃状部223とは閉じる。第1刃状部213と第2刃状部223との間にケーブル等が存在する場合、第1刃状部213と第2刃状部223とが閉じることによって、ケーブル等は切断される。
また、第2アーム部220がアーム接続部材230を中心に第1アーム部210から遠ざかる方向に回転すると、ハサミを構成する第1刃状部213と第2刃状部223とは、開く。より具体的には、ローラー240が、回転することによって絶縁操作棒100の側面130を沿って絶縁操作棒100の基端部120側に移動すると、第2アーム部220は、第1アーム部210に対してアーム接続部材230を中心に回転し、第1刃状部213と第2刃状部223とは開く。
図1に示すように、ローラー240と絶縁操作棒100の側面130との接触部分Mは、アーム接続部材230から絶縁操作棒100に対して引いた垂線Lと、側面130との交点Pよりも、絶縁操作棒100の先端部110側に位置している。接触部分Mが交点Pよりも絶縁操作棒100の先端部110側に位置する理由については、図4を用いて後述する。
図1及び図2(C)に示すように、連結部材300は、棒状部材からなる。連結部材300は、第1連結穴310と、第2連結穴320と、を有している。第1連結穴310は、略円形の穴である。第2連結穴320は、第1連結穴310に対して連結部材300の軸方向に離間し、連結部材300の軸方向に延びる略楕円形状の長穴である。また、第1連結穴310及び第2連結穴320は、x方向及びy方向と直交する方向に連結部材300を貫通する穴である。
連結部材300の第1連結穴310が設けられた側の部分は、第1アーム基端側部212に設けられた第1アーム穴214に挿入されている。そして、連結部材300は、第1連結穴310を通る第1アーム軸部材215によって、第1アーム基端側部212における第1アーム連結部216に連結される。連結部材300は、第1アーム部210に対して第1アーム軸部材215を中心に回転可能になっている。
連結部材300の第2連結穴320が設けられた側の部分は、第2アーム基端側部222に設けられた第2アーム穴224に挿入されている。そして、連結部材300は、第2連結穴320を通る第2アーム軸部材225によって、第2アーム基端側部222における第2アーム連結部226に連結される。第2アーム軸部材225は、連結部材300の軸方向に第2連結穴320を移動可能となっている。
このように、連結部材300が第1アーム連結部216と第2アーム連結部226とを連結することによって、連結部材300は、第2アーム部220の可動範囲を規制する。そのため、ローラー240と絶縁操作棒100の側面130との接触部分である接触部分Mは、より確実に、交点Pよりも、絶縁操作棒100の先端部110側に位置することになる。
図1において破線で示されていた部分を図2(A)〜(C)を用いて詳細に説明する。図2(A)は、図1の第1アーム基端側部212の一部を拡大した部分破断図である。図2(A)に示されるように、連結部材300の一部は、第1アーム基端側部212を貫通する第1アーム穴214の中に挿入されている。また、連結部材300が有する略円形の穴である第1連結穴310には、略円柱状の第1アーム軸部材215が通されている。第1アーム軸部材215の径は、連結部材300の回転を妨げない程度に、第1連結穴310の径に比べて小さい。そのため、連結部材300は、第1アーム軸部材215を中心に、円滑に回転可能となっている。
図2(B)は、図1の第2アーム基端側部222の一部を拡大した部分破断図である。図2(B)に示されるように、連結部材300の一部は、第2アーム基端側部222を貫通する第2アーム穴224の中に挿入されている。連結部材300が有する長穴の第2連結穴320には、略円柱状の第2アーム軸部材225が通されている。第2アーム軸部材225の径は、第2連結穴320における第2アーム軸部材225の移動を妨げない程度に、第2連結穴320の短軸方向の径に比べて小さい。そのため、第2アーム軸部材225は、第2連結穴320を連結部材300の軸方向に、円滑に移動可能となっている。
図2(C)は、第1アーム軸部材215が、第1連結穴310に通され、第2アーム軸部材225が、第2連結穴320に通された状態の連結部材300を示した図である。連結部材300は、ハサミ型切断工具1において、このような状態で、第1アーム連結部216と第2アーム連結部226とを連結している。
図1において破線で示されていた部分を図3(A)〜(B)を用いて、さらに詳細に説明する。図3(A)は、第1アーム基端側部212の一部を図1に示すx方向から見た場合のX−X断面図である。第1アーム基端側部212の一部分は、他の部分に比べて、x方向及びy方向と直交する方向に太くなっている。そして、この太くなっている部分に、第1アーム穴214が設けられている。第1アーム穴214の中には、略円柱状の第1アーム軸部材215が、配置されている。また、上述したように、第1アーム軸部材215は、連結部材300の第1連結穴310を通っているため、図3(A)では、第1アーム軸部材215の両側に連結部材300が見えている。そして、第1アーム軸部材215の径は、第1連結穴310の径よりも小さいため、第1アーム軸部材215と連結部材300との間には、隙間が存在する。第1アーム穴214は、第1アーム基端側部212における太い部分に設けられているため、連結部材300に比べて十分大きくなっている。そのため、連結部材300は、第1アーム軸部材215を中心に円滑に回転可能となっている。
図3(B)は、第2アーム部220の第2アーム基端側部222の一部を図1に示すy方向から見た場合のY−Y断面図である。第2アーム基端側部222の一部分は、他の部分に比べて、x方向及びy方向と直交する方向に太くなっている。そして、この太くなっている部分に、第2アーム穴224が設けられている。第2アーム穴224の中には、略円柱状の第2アーム軸部材225が、配置されている。また、第2アーム軸部材225は、連結部材300の第2連結穴320を通っているため、図3(B)では、第2アーム軸部材225の両側に連結部材300が見えている。そして、第2アーム軸部材225の径は、第2連結穴320の短軸方向の径よりも小さいため、第2アーム軸部材225と連結部材300との間には、隙間が存在する。第2アーム穴224は、第2アーム基端側部222における太い部分に設けられているため、連結部材300に比べて十分大きくなっている。そのため、第2アーム軸部材225は、第2連結穴320を連結部材300の軸方向に移動可能となっている。
第2アーム穴224は、第2アーム基端側部222におけるローラー240(図3(B)では、図示しない。)が連結されている部分まで延びている。ローラー240は、この第2アーム穴224に挟まれるようにして連結される。
図3(C)は、図1におけるz方向から、第1アーム部210と第2アーム部220とがアーム接続部材230で接続された状態を見た図である。z方向から見ているため、第1アーム先端側部211が有する第1刃状部213が見えている。第2刃状部223は、第1刃状部213と対になっているため、z方向からは見えない。図3(C)においては、第1アーム部210と第2アーム部220とは、アーム接続部材230を中心に、紙面に直交する方向に、互いに回転する。
次に、図4を使用して、ハサミ型切断工具1の動作を説明する。なお、連結部材300の動きについては後で詳述する。作業者(図示しない)は、絶縁操作棒100を持ち、絶縁操作棒100を動かすことによって、図4(A)のように、第1刃状部213と第2刃状部223とでケーブルCを挟む。
次に、作業者は、第1刃状部213をケーブルCに押し当てて、絶縁操作棒100をケーブルCに近づけていく。作業者が、第1刃状部213をケーブルCに押し当てたまま、絶縁操作棒100をケーブルCに近づけていくと、第1アーム部210は、ケーブルCによって、絶縁操作棒100側に押し返されることになる。すなわち、第1アーム部210は、絶縁操作棒100の方向に力を受ける。そのため、図4(B)に示すように、第1アーム基端側部212における斜め下に延びる部分は、絶縁操作棒100側にしなり、第1アーム基端側部212における横方向に延びる部分は、下側にしなる。その結果、第1アーム部210は、絶縁操作棒100に近づくことになる。
第1アーム部210が絶縁操作棒100に近づくと、アーム接続部材230も絶縁操作棒100側に移動するため、アーム接続部材230と絶縁操作棒100との距離は、作業者が絶縁操作棒100をケーブルCに近づける前に比べて、短くなる。アーム接続部材230と絶縁操作棒100との距離が短くなると、第2アーム部220は、元の位置にはいられなくなる。そのため、第2アーム部220の第2アーム基端側部222に連結されたローラー240は、絶縁操作棒100の先端部110側に移動する。その結果、第2アーム部220が絶縁操作棒100の先端部110側に移動するため、第2アーム部220は、アーム接続部材230を中心に、第1アーム部210に対して回転することになる。第2アーム部220がアーム接続部材230を中心に第1アーム部210に対して回転すると、第1刃状部213と第2刃状部223とは、閉じて、図4(B)のように、ケーブルCに食い込む。
作業者が、図4(C)のように、さらに絶縁操作棒100をケーブルに近づけていくと、図4(B)での説明と同じ理由により、第1刃状部213と第2刃状部223は、さらに閉じることになる。その結果、ケーブルCは、切断される。
ケーブルCが切断されると、第1アーム部210は、ケーブルCによって絶縁操作棒100側に押されなくなる。そのため、第2アーム部220は、自重によって絶縁操作棒100の基端部120側に移動する。そして、閉じていた第1刃状部213と第2刃状部223は、図4(A)のように再び開くことになる。
次に、図4(A)〜図4(C)のように、ハサミ型切断工具1が動作した場合における、連結部材300の動きを説明する。第1刃状部213と第2刃状部223が、ケーブルCを挟んだ状態の図4(A)においては、連結部材300は、図1で説明した状態と同様の状態になっている。この状態においては、連結部材300は、第2アーム部220が絶縁操作棒100の基端部120側に移動しないように、第2アーム部220の可動範囲を規制している。
ハサミ型切断工具1において、図4(B)に示すように、第2アーム部220が絶縁操作棒100の先端部110側に移動すると、連結部材300は、第1アーム軸部材215を中心に、第1アーム部210に対して回転する。また、第2アーム部220が絶縁操作棒100の先端部110側に移動すると、第1アーム部210と第2アーム部220との距離は、図4(A)に比べて小さくなる。そのため、第2アーム軸部材225は、連結部材300の軸方向に、第1アーム軸部材215に向けて、連結部材300の第2連結穴を移動することになる。また、連結部材300は、第2アーム穴224により深く挿入される。その結果、図4(B)においては、連結部材300は、第2アーム穴224を貫通している。
図4(C)においては、連結部材300は、第1アーム軸部材215を中心にさらに回転する。そして、第2アーム軸部材225は、連結部材300の軸方向に、第1アーム軸部材215に向けて、連結部材300の第2連結穴320をさらに移動することになる。
ケーブルCを切断した後、上述したように、第2アーム部220は、自重によって元の位置に戻る。そして、第2アーム軸部材225が、連結部材300の第2連結穴320の下に当たることによって、第2アーム部220は静止し、図4(A)の状態に戻る。
上述したように、接触部分Mは、交点Pよりも絶縁操作棒100の先端部110側に位置している。この理由は、以下の通りである。仮に、接触部分Mが、交点Pよりも絶縁操作棒100の基端部120側に位置すると、アーム接続部材230と絶縁操作棒100との距離が短くなった場合、ローラー240は、絶縁操作棒100の基端部120側に移動してしまう。そうすると、作業者は、絶縁操作棒100にケーブルを近づけても、第1刃状部213と第2刃状部223は閉じないため、ケーブルCを切断することができない。そのため、接触部分Mは、交点Pよりも絶縁操作棒100の先端部110側に位置し、交点Pよりも絶縁操作棒100の基端部120側に位置しないようにしている。
本実施形態においては、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態において、ハサミ型切断工具1は、絶縁操作棒100と、第1アーム部210と、第2アーム部220と、アーム接続部材230と、を有するハサミ型切断部200と、を備え、第1アーム先端側部211は、第1刃状部213を有しており、第1アーム基端側部212は、絶縁操作棒100の先端部110に連結されており、第2アーム先端側部221は、第1刃状部213と対になる第2刃状部223を有しており、第2アーム基端側部222は、絶縁操作棒100の側面130に接触するローラー240であって絶縁操作棒100の側面130に沿って、絶縁操作棒100の軸方向に移動可能なローラー240を有し、ローラー240と絶縁操作棒100の側面130との接触部分である接触部分Mは、アーム接続部材230から絶縁操作棒100に対して引いた垂線Lと、絶縁操作棒100の側面130との交点Pよりも、絶縁操作棒100の先端部110側に位置する。
そのため、作業者は、ハサミ型切断工具1の第1刃状部213をケーブルCに押し当てながら、絶縁操作棒100をケーブルCに近づけていくという作業だけで、ケーブルCを切断することができる。すなわち、作業者は、1つの作業でケーブルCを切断することができる。
本実施形態においては、第1アーム連結部216と第2アーム連結部226とが、連結部材300によって連結されているため、より簡単に、接触部分Mが、交点Pよりも絶縁操作棒100の先端部110側に位置するように、第2アーム部220の動作を規制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されない。例えば、図1〜図4では、可動部材としてローラー240を示したが、これに限定されない。可動部材は、絶縁操作棒100の側面130に接触し、絶縁操作棒100の側面130に沿って、絶縁操作棒の軸方向に移動する部材であればよい。例えば、第2アーム基端側部222の端部が、絶縁操作棒100の側面130に接触し、絶縁操作棒100の側面130に沿って、絶縁操作棒の軸方向に移動可能になった構成であってもよい。この構成の場合、第2アーム基端側部222の端部が、可動部材として機能する。
また、図1〜図4では、連結部材300として、ほとんど変形しない硬い棒状部材を示したが、これに限定されない。連結部材300は、第2アーム部220の可動範囲を規制する機能を有していればよく、例えば、バネやゴムのような弾性部材であってもよい。
また、図1〜図4では、第1アーム穴214及び第2アーム穴224に挿入するようにして、連結部材300を設けたが、これに限定されない。例えば、第1アーム部210の側面に第1アーム軸部材215を設け、第2アーム部220の側面に第2アーム軸部材225を設け、側面に設けられた第1アーム軸部材215と側面に設けられた第2アーム軸部材225とを連結部材300で連結してもよい。
また、ハサミ型切断工具1において、連結部材300は、設けられなくてもよい。例えば、作業者が、ハサミ型切断工具1を使用する前に、接触部分Mが、交点Pよりも絶縁操作棒100の先端部110側に位置するように、ローラー240の位置を調整すればよいからである。
1 ハサミ型切断工具
100 絶縁操作棒
110 先端部
120 基端部
130 側面
200 ハサミ型切断部
210 第1アーム部
211 第1アーム先端側部
212 第1アーム基端側部
213 第1刃状部
214 第1アーム穴
215 第1アーム軸部材
216 第1アーム連結部
220 第2アーム部
221 第2アーム先端側部
222 第2アーム基端側部
223 第2刃状部
224 第2アーム穴
225 第2アーム軸部材
226 第2アーム連結部
230 アーム接続部材
240 ローラー(可動部材)
300 連結部材
310 第1連結穴
320 第2連結穴
M 接触部分
P 交点
L 垂線

Claims (4)

  1. 先端部、基端部及び側面を有する絶縁操作棒と、
    第1アーム部と、第2アーム部と、前記第1アーム部と前記第2アーム部とが互いに回転可能なように前記第1アーム部と前記第2アーム部とを接続するアーム接続部材と、を有するハサミ型切断部と、を備え、
    前記第1アーム部における前記アーム接続部材よりも先端側である第1アーム先端側部は、第1刃状部を有しており、前記第1アーム部における前記アーム接続部材よりも基端部側である第1アーム基端側部は、前記絶縁操作棒の前記先端部に連結されており、前記第2アーム部における前記アーム接続部材よりも先端側である第2アーム先端側部は、前記第1刃状部と対になる第2刃状部を有しており、前記第2アーム部における前記アーム接続部材よりも基端部側である第2アーム基端側部は、前記絶縁操作棒の前記側面に接触する可動部材であって前記絶縁操作棒の前記側面に沿って、前記絶縁操作棒の軸方向に移動可能な可動部材を有し、
    前記可動部材と前記絶縁操作棒の前記側面との接触部分は、前記アーム接続部材から前記絶縁操作棒に対して引いた垂線と、前記絶縁操作棒の側面との交点よりも、前記絶縁操作棒の前記先端部側に位置するハサミ型切断工具。
  2. 前記可動部材は、前記絶縁操作棒の前記側面に接し、回転することによって、前記絶縁操作棒の側面を前記絶縁操作棒の軸方向に移動可能なローラーからなる
    請求項1に記載のハサミ型切断工具。
  3. 前記第1アーム基端側部における前記アーム接続部材と前記絶縁操作棒の先端部との間の第1アーム連結部と、前記第2アーム基端側部における前記アーム接続部材と前記可動部材との間の第2アーム連結部と、を連結する連結部材を備え、前記連結部材は、前記接触部分が、前記交点よりも、前記絶縁操作棒の前記先端部側に位置するように、前記第2アーム部の可動範囲を規制する
    請求項1又は2のいずれかに記載のハサミ型切断工具。
  4. 前記連結部材は棒状部材からなり、前記棒状部材は、第1連結穴と、前記第1連結穴に対して前記棒状部材の軸方向に離間し、前記棒状部材の前記軸方向に延びる長穴である第2連結穴と、を有し、
    前記棒状部材は、前記第1アーム連結部において、前記第1連結穴を通る第1アーム軸部材によって、前記第1アーム部に接続され、前記第2アーム連結部において、前記第2連結穴を通る第2アーム軸部材によって、前記第2アーム部に連結され、
    前記棒状部材は、前記第1アーム部に対して前記第1アーム軸部材を中心に回転可能であり、
    前記棒状部材が前記第1アーム部に対して、前記第1アーム軸部材を中心に回転すると、前記可動部材が、前記絶縁操作棒の側面を前記絶縁操作棒の軸方向に移動するとともに、前記第2アーム軸部材は、前記棒状部材の軸方向に前記第2連結穴を移動する
    請求項3に記載のハサミ型切断工具。
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