JP2014180715A - 切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、構造も特に複雑にすることなく、小さな力で切断することができるようにした切断工具を提供する。
【解決手段】先端部の対向内側縁に刃部1a、2aを設けた一対のハンドル1、2の一方のハンドル1の軸3を、もう一方のハンドル2の軸孔4に軸着してなるものとし、前記軸3は、従節端3aと従節端3bとを有し、これら従節端3aと従節端3bとの間にカム曲面3cを有したものとし、前記軸孔4は、カム曲面4aとカム曲面4bとを有し、これらカム曲面4aとカム曲面4bとの間に従節端4cを有したものとし、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wの切断時に、前記軸3の従節端3aと前記軸孔4のカム曲面4aとの従動から、前記軸3のカム曲面3cと前記軸孔4の従節端4cとの従動に切り替わるようにしている。
【選択図】図7

Description

この発明は、比較的太い電線、ケーブル等の被切断物を切断するのに適した手動用の切断工具に関するものである。
従来、この種の切断工具としては、例えばケーブルカッターが存在する。このケーブルカッターは、支軸で連結された左右一対のハンドルを備え、これらハンドルの先端にはそれぞれ刃部が設けられ、ハンドルを開き、その刃部にケーブルを銜え、ハンドルを閉じることでケーブルを切断する。しかし、ある一定の太さ以上のケーブルを切断する場合には、両手で操作するか、もしくは片方のハンドルを床に押さえつけるなどしなければ、そのケーブルを切断することができず、片手で操作することができなかった。
従来のケーブルカッターは、ケーブルの銜え部を作用点とし、支軸部を支点とし、ハンドル部を力点としたテコの原理を採用している。ケーブルを小さい力で切断するには、作用点と力点の距離を長くする方法、作用点と支点の距離を短くする方法があるが、作用点と力点の距離を長くすれば、工具自体が大きくなり、重量増大につながり、作用点と支点の距離を短くすれば、ハンドルの開き幅が大きくなり、両手操作につながる。
そこで、このような問題点を解決するために、次のような切断工具が発明されている。この切断工具は、図17〜20に示したように、枢軸15によって連結された左右一対の操作ハンドル11、12と、このハンドルの操作によって開閉する一対のケーブル切断刃体13、14とを備えている。そして、前記枢軸15とは別の第2軸17が一方のハンドルの握り部方向に変位して設けられている。さらに、枢軸15の嵌合用軸穴16とは別の第2軸穴18が、他方のハンドルの握り部方向に変位して形成され、この第2軸穴18が軸穴16の一端部16aを軸点として所要移動を許容する空間18bを備えている。また、前記軸穴16が、第2軸穴18の一端部18aを軸点として枢軸15の所要移動を許容する空間16bを備えている。そして、これら軸穴16の一端部16aと第2軸穴18の一端部18aとの二つの軸点が、連続した単一のハンドル操作内で自動的に切り替わってケーブル切断が行われる構造としている(特許文献1)。
特開2010−136821号公報
上記特許文献1に記載された切断工具は、枢軸15(第1支点)が空間16bによって所要移動を許容されており、第2軸17(第2支点)がハンドル11、12の開閉の規制を行っているため、第1支点を移動させながら、第2支点でハンドル11、12を開き、ケーブル切断刃体13、14でケーブルCを銜えたときは、ケーブルCを銜えた個所の作用点と、枢軸15の支点との距離は、従来のケーブルカッターとほぼ同じであるが、ケーブルCの最も切断力が必要とされる状態時、ハンドルを大きく広げることなく握りやすい状態でケーブルCを切断できるので、初段階において、通常のケーブルカッターより小さい力で切断できるように操作性を向上した製品となっているが、ケーブルCの切断が6〜7割を過ぎた時点で、第1支点から第2支点に切り替わったとき、前記作用点と支点との距離が約2倍となってしまい、本来ならこの時点では、ケーブルCを切断する切断力は最も必要とされる切断力の6割程度の力で切断可能であるが、この支点が切り替わったときに、前記作用点と支点との距離に比例して切断に要する力が約2倍となり、その結果、残り4〜3割を切断するのに必要な力はそれまでの最も切断力を必要とする以上の力を必要とし、このときの切断に要する力が通常のケーブルカッターより1割以上の力が要することになるため、必ずしもケーブルを容易に切断できるとは言えない。
さらに、通常のケーブルカッターは、左右一対のハンドルと、これらハンドルの先端に設けられた刃部と、左右一対のハンドルを連結する支軸の3部品で構成されているが、特許文献1に記載された切断工具では、枢軸15とは別の第2軸17が設けられているため、部品点数が多くなり、またこの第2軸17の設置穴も必要となるため、加工に手間がかかり、さらに枢軸15の嵌合用軸穴16とは別の第2軸穴18が形成されているため、この第2軸穴18の加工にも手間がかかり、構造も複雑になっている。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、通常のケーブルカッターより部品点数を増やすことなく、構造も特に複雑にすることなく、通常のケーブルカッターと比べて小さな力で切断することができるようにした切断工具を提供することを目的としてなされたものである。
この発明の切断工具は、先端部の対向内側縁に刃部1a、2aを設けた一対のハンドル1、2の一方のハンドル1の軸3を、もう一方のハンドル2の軸孔4に軸着してなるものとし、前記軸3は、従節端3aと従節端3bとを有し、これら従節端3aと従節端3bとの間にカム曲面3cを有したものとし、前記軸孔4は、カム曲面4aとカム曲面4bとを有し、これらカム曲面4aとカム曲面4bとの間に従節端4cを有したものとし、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wの切断時に、前記軸3の従節端3aと前記軸孔4のカム曲面4aとの従動から、前記軸3のカム曲面3cと前記軸孔4の従節端4cとの従動に切り替わるようにしている。
さらに、この発明の切断工具は、先端部の対向内側縁に刃部1a、2aを設けた一対のハンドル1、2の一方のハンドル1の軸3を、もう一方のハンドル2の軸孔4に軸着してなるものとし、前記軸3は、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから軸芯よりも近い位置に従節端3aと、同軸被切断物Wから軸芯よりも遠い位置に従節端3bとを有し、これら従節端3aと従節端3bとの間にカム曲面3cを有したものとし、前記軸孔4は、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから中心よりも近い位置にカム曲面4aと、同被切断物Wから中心よりも遠い位置にカム曲面4bとを有し、これらカム曲面4aとカム曲面4bとの間に従節端4cを有したものとし、前記被切断物Wの切断時に、前記軸3の従節端3aと前記軸孔4のカム曲面4aとの従動から、前記軸3のカム曲面3cと前記軸孔4の従節端4cとの従動に切り替わるようにしている。
また、この発明の切断工具は、先端部の対向内側縁に刃部1a、2aを設けた一対のハンドル1、2の一方のハンドル1の軸3を、もう一方のハンドル2の軸孔4に従動するように軸着してなるものとし、前記軸3は、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから軸芯よりも近い位置に従節端3aと、同軸被切断物Wから軸芯よりも遠い位置に従節端3bとを有し、これら従節端3aと従節端3bとの間にカム曲面3cを有したものとし、前記軸孔4は、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから中心よりも近い位置にカム曲面4aと、同被切断物Wから中心よりも遠い位置にカム曲面4bとを有し、これらカム曲面4aとカム曲面4bとの間に従節端4cを有したものとし、前記被切断物Wの切断時前半には、前記軸3の従節端3aが前記軸孔4のカム曲面4aを従動するようにし、前記被切断物Wの切断時中半で、前記軸3の従節端3aと前記軸孔4のカム曲面4aとの従動から、前記軸3のカム曲面3cと前記軸孔4の従節端4cとの従動に切り替わるようにし、前記被切断物Wの切断時後半には、前記軸3のカム曲面3cを前記軸孔4の従節端4cが軸3の従節端3bに向かって従動するようにしている。
そして、この発明の切断工具では、前記軸3のカム曲面3cは、凹円弧面a とし、前記軸孔4の従節端4cは、凸円弧面b としている。
さらに、この発明の切断工具で、前記軸3のカム曲面3cは、凹円弧面a の中間部を凸円弧面a とし、前記軸孔4の従節端4cは、凸円弧面b としている。
また、この発明の切断工具では、前記軸3は、その断面形状を曲率の大きな凸円弧面a と曲率の小さな凹円弧面a で囲まれた形状とし、前記軸孔4は、その平面形状を曲率の小さな凹円弧面b と曲率の大きな凸円弧面b で囲まれた形状としている。
この発明の切断工具は、以上に述べたように構成されており、通常の切断工具より部品点数を増やすことなく、構造も特に複雑にすることがないので、簡単に製造することができ、製造コストも安価なものとなる。
そして、この発明の切断工具は、通常の切断工具と比べて小さな力で切断することができるようにしたので、太い被切断物であっても、ハンドルを両手で操作したり、片方のハンドルを床に押さえつけるなどしなくても、片手で容易に切断することができるものとなる。
この発明の切断工具の第一実施形態を示しており、ハンドルを閉じた状態の正面図である。 図1に示すこの発明の切断工具のハンドルを開いた状態の正面図である。 図1に示すこの発明の切断工具の背面図である。 図1に示すこの発明の切断工具の右側面図である。 図1に示すこの発明の切断工具の左側面図である。 この発明の切断工具の第一実施形態を用いた被切断物の切断過程前半の第一段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第一実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程前半の第二段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第一実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程中半を示す説明図である。 この発明の切断工具の第一実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程後半の第一段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第一実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程後半の第二段階を示す説明図である。 (A )(B )はこの発明の切断工具の第一実施形態の切断過程前半の第一、二段階における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )(B )は(A )(B )の各状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 (A )はこの発明の切断工具の第一実施形態の切断過程中半における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )は(A )の状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 (A )(B )はこの発明の切断工具の第一実施形態の切断過程後半の第一、二段階における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )(B2 )は(A )(B )の各状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を示しており、ハンドルを閉じた状態の正面図である。 図10に示すこの発明の切断工具のハンドルを開いた状態の正面図である。 図10に示すこの発明の切断工具の背面図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を用いた被切断物の切断過程前半の第一段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程前半の第二段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程中半を示す説明図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程後半の第一段階を示す説明図である。 この発明の切断工具の第二実施形態を用いて被切断物を切断する切断過程後半の第二段階を示す説明図である。 (A )(B )はこの発明の切断工具の第二実施形態の切断過程前半の第一、二段階における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )(B )は(A )(B )の各状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 (A )はこの発明の切断工具の第二実施形態の切断過程中半における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )は(A )の状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 (A )(B )はこの発明の切断工具の第二実施形態の切断過程後半の第一、二段階における軸が軸孔を従動する状態を示す説明図であり、(A )(B )は(A )(B )の各状態の軸と軸孔の位置関係を示す拡大図である。 従来の切断工具のハンドルを閉じた状態の正面図である。 従来の切断工具のハンドルを開いた状態の正面図である。 従来の切断工具の一方のハンドルに形成した軸孔部分を拡大した説明図である。 従来の切断工具を用いて被切断物を切断する過程を示す説明図である。
以下、この発明の切断工具を実施するための形態を、第一実施形態として示した図1〜9、第二実施例として示した図10〜16に基づいて詳細に説明する。
この発明の切断工具は、図1〜5、図10〜12に示したように、先端部の対向内側縁に刃部1a、2aを設けた一対のハンドル1、2を、一方のハンドル1の軸3が、もう一方のハンドル2の軸孔4を従動するように軸着してなるものとしている。
前記軸3は、ボルトBの軸部とし、この軸部を前記ハンドル1の刃部1aの直ぐ下方に形成された貫通孔(図示せず)に通し、その軸部をハンドル1から突出するようにするなどして設けられており、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから軸芯よりも近い位置に従節端3aと、同被切断物Wから軸芯よりも遠い位置に従節端3bとを有し、これら従節端3aと従節端3bとの間にカム曲面3cを有したものとしている。なお、図示したものでは、前記ボルトBの軸部をハンドル1の貫通孔からハンドル2の軸孔4に通し、その軸部の先端のネジ溝にナットNを締め付けることにより、前記ハンドル1、2を軸着したものとしているが、前記ボルトBの軸部の先端をかしめ加工するなどして、前記ハンドル1、2を軸着したものとしてもよい。
前記軸孔4は、前記ハンドル2の刃部2aの直ぐ下方において、前記軸3に対応する位置に形成されており、前記刃部1a、2a間に挟んだ被切断物Wから中心よりも近い位置にカム曲面4aと、同被切断物Wから中心よりも遠い位置にカム曲面4bとを有し、これらカム曲面4aとカム曲面4bとの間に従節端4cを有したものとしている。
そして、この発明の切断工具は、前記被切断物Wの切断時前半には、前記軸3の従節端3aが前記軸孔4のカム曲面4aを従動するようにしている。
さらに、この発明の切断工具は、前記被切断物Wの切断時中半で、前記軸3の従節端3aと前記軸孔4のカム曲面4aとの従動から、前記軸3のカム曲面3cと前記軸孔4の従節端4cとの従動に切り替わるようにしている。
また、この発明の切断工具は、前記被切断物Wの切断時後半には、前記軸3のカム曲面3cを前記軸孔4の従節端4cが軸3の従節端3bに向かって従動するようにしている。
前記軸3は、図示したように、その断面形状を曲率の大きな凸円弧面a と曲率の小さな凹円弧面a で囲まれた形状としているが、前記従節端3a、従節端3bおよびカム曲面3cとを有する形状であれば、どのような形状であってもよい。前記従節端3aおよび従節端3bは、凸円弧面a と凹円弧面a とが交わる両角の凸円弧面としており、前記カム曲面3cは、凹円弧面a としている。なお、前記カム曲面3cは、第二実施形態では、凹円弧面a の中間部を凸円弧面a としている(図10〜12参照)。
前記軸孔4は、図示したように、その平面形状を曲率の小さな凹円弧面b と曲率の大きな凸円弧面b で囲まれた形状としているが、前記カム曲面4a、カム曲面4bおよび従節端4cとを有する形状であれば、どのような形状であってもよい。前記カム曲面4aおよびカム曲面4bは、凹円弧面b と凸円弧面b とが交わる両端の凹円弧面としており、前記従節端4cは、凸円弧面b としている。
なお、前記軸3における曲率の大きな凸円弧面a の曲率は、前記軸孔4における曲率の小さな凹円弧面b の曲率より大きくしており、前記軸3における曲率の小さな凹円弧面a の曲率は、前記軸孔4における曲率の大きな凸円弧面b の曲率より小さくしたものとしている。このようにすることにより、前記軸3は軸孔4内でスムーズに従動できるものとなる。
次に、この発明の切断工具の第一実施形態を用いた被切断物の切断過程について、図6A〜6E、図7〜9に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図ではハンドル2に設けた刃部2aは、被切断物Wを受け止めたままの状態で、ハンドル1の刃部1aのみが切断作用をする状態として示しているが、実際の切断作用は刃部1a、2aで同時に行われる。
先ず、図6Aに示したように、ハンドル1、2を開いた状態にして、刃部1aで被切断物Wを受け止めた状態にする。そして、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図6Bに示した状態(切断過程前半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで5〜6割程度、切断される。
図6Aおよび図6Bに示した状態では、図7A 、A および図7B 、B に示したように、前記軸3の従節端3aの凸円弧面が前記軸孔4のカム曲面4aの凹円弧面を従動する。そのため、この発明の切断工具では、刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の従節端3a(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より5割以上短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
そして、図6Bに示した状態から、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図6Cに示した状態(切断過程中半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで7〜8割程度、切断される。
図6Cに示した状態では、図8Aおよび図8Bに示したように、前記軸3の従節端3aの凸円弧面と前記軸孔4のカム曲面4aの凹円弧面との従動から、前記軸3のカム曲面3cの凹円弧面a と前記軸孔4の従節端4cの凸円弧面b との従動に切り替わる。そのため、この発明の切断工具では、刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸孔4の従節端4c(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より4割以上短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
さらに、図6Cに示した状態から、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図6Dおよび図6Eに示した状態(切断過程後半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで完全に切断される。
図6Dおよび図6Eに示した状態では、図9A 、A および図9B 、B に示したように、前記軸3のカム曲面3cの凹円弧面a を軸孔4の従節端4cの凸円弧面b が軸3の従節端3bに向かって従動する。そのため、この発明の切断工具では、刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸孔4の従節端4c(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より3割ほど短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
次に、この発明の切断工具の第二実施形態を用いた被切断物の切断過程について、図13A〜13E、図14〜16に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図ではハンドル2に設けた刃部2aは、被切断物Wを受け止めたままの状態で、ハンドル1の刃部1aのみが切断作用をする状態として示しているが、実際の切断作用は刃部1a、2aで同時に行われる。
先ず、図13Aに示したように、ハンドル1、2を開いた状態にして、刃部1aで被切断物Wを受け止めた状態にする。そして、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図13Bに示した状態(切断過程前半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで4割程度、切断される。
図13Aに示した状態では、図14A、A に示したように、前記軸3の従節端3aの凸円弧面が前記軸孔4のカム曲面4aの凹円弧面を従動する。そのため、この発明の切断工具では、刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の従節端3a(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より5割以上短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
図13Bに示した状態では、図14B、B に示したように、前記軸3の従節端3aの凸円弧面と前記軸孔4のカム曲面4aの凹円弧面との従動から、前記軸3のカム曲面3cの凸円弧面a と前記軸孔4の従節端4cの凸円弧面b との従動に切り替わる。そのため、この発明の切断工具では、刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸孔4の従節端4c(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より4割以上短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
そして、図13Bに示した状態から、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図13Cに示した状態(切断過程中半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで7〜8割程度、切断される。
図13Cに示した状態では、図15A、A に示したように、前記軸3のカム曲面3cの凸円弧面a を前記軸孔4の従節端4cの凸円弧面b が従動する。そのため、この発明の切断工具では、刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の従節端3a(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部1aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より3割以上短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
さらに、図13Cに示した状態から、ハンドル1、2を徐々に閉じて行き、図13Dおよび図13Eに示した状態(切断過程後半)までハンドル1、2を閉じると、被切断物Wは刃部1a、2aで完全に切断される。
図13Dおよび図13Eに示した状態では、図16A 、A および図16B 、B に示したように、前記軸3のカム曲面3cの凹円弧面a を軸孔4の従節端4cの凸円弧面b が軸3の従節端3bに向かって従動する。そのため、この発明の切断工具では、刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸孔4の従節端4c(支点)との距離は、通常の切断工具における刃部2aで被切断物Wを受け止めた個所(作用点)と軸3の軸芯(支点)との距離より3割ほど短くなり、通常の切断工具より被切断物Wを小さい力で切断できることになる。
以上に述べたように、この発明の切断工具は、前記軸3を軸孔4内で従動自在として前記ハンドル1、2を軸着したものとしており、基本的には通常の切断工具と同じ3部品で構成されているので、部品点数を増やすことなく、構造も特に複雑にすることなく、簡単に製造することができるものとなる。
そして、この発明の切断工具は、切断過程前半の最も切断力が必要とされる状態では通常の切断工具の半分ほどの力で被切断物Wを切断できることになるので、被切断物Wを容易に切断することが可能となり、切断過程後半では通常の切断工具より7割以下の力で被切断物Wを切断できるので、切断開始から完了まで通常の切断工具より小さい力で切断ができる。
1 ハンドル
1a 刃部
2 ハンドル
2a 刃部
3 軸
3a 従節端
3b 従節端
3c カム曲面
4 軸孔
4a カム曲面
4b カム曲面
4c 従節端
凸円弧面
凹円弧面
凸円弧面
凹円弧面
凸円弧面

Claims (6)

  1. 先端部の対向内側縁に刃部(1a、2a)を設けた一対のハンドル(1、2)の一方のハンドル(1)の軸(3)を、もう一方のハンドル(2)の軸孔(4)に軸着してなる切断工具であって、
    前記軸(3)は、従節端(3a)と従節端(3b)とを有し、これら従節端(3a)と従節端(3b)との間にカム曲面(3c)を有したものとし、前記軸孔(4)は、カム曲面(4a)とカム曲面(4b)とを有し、これらカム曲面(4a)とカム曲面(4b)との間に従節端(4c)を有したものとし、
    前記刃部(1a、2a)間に挟んだ被切断物(W)の切断時に、前記軸(3)の従節端(3a)と前記軸孔(4)のカム曲面(4a)との従動から、前記軸(3)のカム曲面(3c)と前記軸孔(4)の従節端(4c)との従動に切り替わるようにしたことを特徴とする切断工具。
  2. 先端部の対向内側縁に刃部(1a、2a)を設けた一対のハンドル(1、2)の一方のハンドル(1)の軸(3)を、もう一方のハンドル(2)の軸孔(4)に軸着してなる切断工具であって、
    前記軸(3)は、前記刃部(1a、2a)間に挟んだ被切断物(W)から軸芯よりも近い位置に従節端(3a)と、同軸被切断物(W)から軸芯よりも遠い位置に従節端(3b)とを有し、これら従節端(3a)と従節端(3b)との間にカム曲面(3c)を有したものとし、前記軸孔(4)は、前記刃部(1a、2a)間に挟んだ被切断物(W)から中心よりも近い位置にカム曲面(4a)と、同被切断物(W)から中心よりも遠い位置にカム曲面(4b)とを有し、これらカム曲面(4a)とカム曲面(4b)との間に従節端(4c)を有したものとし、
    前記被切断物(W)の切断時に、前記軸(3)の従節端(3a)と前記軸孔(4)のカム曲面(4a)との従動から、前記軸(3)のカム曲面(3c)と前記軸孔(4)の従節端(4c)との従動に切り替わるようにしたことを特徴とする切断工具。
  3. 先端部の対向内側縁に刃部(1a、2a)を設けた一対のハンドル(1、2)の一方のハンドル1の軸(3)を、もう一方のハンドル(2)の軸孔(4)に従動するように軸着してなる切断工具であって、
    前記軸(3)は、前記刃部(1a、2a)間に挟んだ被切断物(W)から軸芯よりも近い位置に従節端(3a)と、同軸被切断物(W)から軸芯よりも遠い位置に従節端(3b)とを有し、これら従節端(3a)と従節端(3b)との間にカム曲面(3c)を有したものとし、前記軸孔(4)は、前記刃部(1a、2a)間に挟んだ被切断物(W)から中心よりも近い位置にカム曲面(4a)と、同被切断物(W)から中心よりも遠い位置にカム曲面(4b)とを有し、これらカム曲面(4a)とカム曲面(4b)との間に従節端(4c)を有したものとし、
    前記被切断物(W)の切断時前半には、前記軸(3)の従節端(3a)が前記軸孔(4)のカム曲面(4a)を従動するようにし、
    前記被切断物(W)の切断時中半で、前記軸(3)の従節端(3a)と前記軸孔(4)のカム曲面(4a)との従動から、前記軸(3)のカム曲面(3c)と前記軸孔(4)の従節端(4c)との従動に切り替わるようにし、
    前記被切断物(W)の切断時後半には、前記軸(3)のカム曲面(3c)を前記軸孔(4)の従節端(4c)が軸(3)の従節端(3b)に向かって従動するようにしたことを特徴とする切断工具。
  4. 前記軸(3)のカム曲面(3c)は、凹円弧面(a )とし、前記軸孔(4)の従節端(4c)は、凸円弧面(b )としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の切断工具。
  5. 前記軸(3)のカム曲面(3c)は、凹円弧面(a )の中間部を凸円弧面(a )としとし、前記軸孔(4)の従節端(4c)は、凸円弧面(b )としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の切断工具。
  6. 前記軸(3)は、その断面形状を曲率の大きな凸円弧面(a )と曲率の小さな凹円弧面(a )で囲まれた形状とし、前記軸孔(4)は、その平面形状を曲率の小さな凹円弧面(b )と曲率の大きな凸円弧面(b )で囲まれた形状としたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の切断工具。
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