JP6197751B2 - 研磨装置及び研磨装置の制御方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、研磨装置及び研磨装置の制御方法に関し、例えば、ワークに接して回転する研磨材と、当該研磨材を覆う集塵機能付きフードと、を備える研磨装置及び研磨装置の制御方法に関する。
回転する研磨材によってワークを研磨した際に、粉塵(研磨カス)が発生する。そのため、一般的な研磨装置は、粉塵を随時集塵して当該粉塵の飛散を防止するために、研磨材を集塵機能付きフードで覆っている。
例えば、特許文献1の研磨装置は、集塵機能付きフードを研磨材から独立した状態で上下方向に摺動可能に支持すると共にコイルバネによって下方に付勢し、研磨材の摩耗量に関わりなく、集塵機能付きフードをワークに押し付けることができる構成とされている。
特開平9−123060号公報
特許文献1の研磨装置は、コイルバネによって常に集塵機能付きフードをワークに押し付けているため、ワークに傷などの損傷が生じる虞がある。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、ワークの研磨作業中に当該ワークへの損傷を抑制することができる研磨装置及び研磨装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る研磨装置は、ワークに接して回転する研磨材と、前記研磨材を覆う集塵機能付きフードと、を備える研磨装置であって、
前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部と前記ワークとの隙間が予め設定された距離以下になり、且つ前記下端部と前記ワークとの非接触状態を維持するように、前記集塵機能付きフードの位置を制御する位置制御部を備える。
これにより、ワークの研磨作業中に当該ワークへの損傷を抑制しつつ、粉塵を良好に集塵することができる。
上述の研磨装置において、前記研磨材の摩耗量を検出する検出部を備え、
前記位置制御部は、前記研磨材が大径状態から小径状態に摩耗して当該研磨材の摩耗量が増加するに従って、前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部が前記ワークに対して近付くように当該集塵機能付きフードを傾斜させた状態から前記集塵機能付きフードの傾斜を小さくすることが好ましい。
これにより、集塵機能を維持しつつ、集塵機能付きフードのワークへの接触を抑制することができる。
上述の研磨装置において、前記集塵機能付きフードの集塵部における粉塵の入口側に向かって当該集塵部を絞る絞り部を備えることが好ましい。
これにより、集塵部の入口近傍の流速が上昇し、集塵力を向上させることができる。
上述の研磨装置において、前記研磨材による前記ワークの研磨部位周辺を前記集塵機能付きフードと共に囲むように当該集塵機能付きフードに設けられ、且つ前記ワークより柔らかい材料で構成された囲み部を備えることが好ましい。
これにより、ワークの研磨時の粉塵の飛散を抑制し、且つ飛散した粉塵が囲み部に接触して飛散速度が落ちて集塵し易くなる。
本発明の一態様に係る研磨装置の制御方法は、ワークに接して回転する研磨材と、前記研磨材を覆う集塵機能付きフードと、を備える研磨装置の制御方法であって、
前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部と前記ワークとの隙間が予め設定された距離以下になり、且つ前記下端部と前記ワークとの非接触状態を維持するように、前記集塵機能付きフードの位置を制御する。
これにより、ワークの研磨作業中に当該ワークへの損傷を抑制しつつ、粉塵を良好に集塵することができる。
上述の研磨装置の制御方法において、前記研磨材が大径状態から小径状態に摩耗して当該研磨材の摩耗量が増加するに従って、前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部が前記ワークに対して近付くように当該集塵機能付きフードを傾斜させた状態から前記集塵機能付きフードの傾斜を小さくすることが好ましい。
これにより、集塵機能を維持しつつ、集塵機能付きフードのワークへの接触を抑制することができる。
本発明によれば、ワークの研磨作業中に当該ワークへの損傷を抑制することができる研磨装置及び研磨装置の制御方法を提供することができる。
実施の形態1の研磨装置を模式的に示す正面図である。 実施の形態1の研磨装置における研磨部周辺を模式的に示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置における制御系のブロック図である。 研磨材でワークを研磨する様子を模式的に示す部分断面図である。 実施の形態1の研磨装置において、フードを略水平に配置して、新品の研磨材でワークを研磨する様子を示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置において、フードを略水平に配置して、摩耗した研磨材でワークを研磨する様子を示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置において、フードの傾斜と研磨材の摩耗との関係を示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置において、異なるフードの傾斜と研磨材の摩耗との関係を示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置において、異なるフードの傾斜と研磨材の摩耗との関係を示す側面図である。 実施の形態1の研磨装置における検出部を示す図であり、(a)は検出部における研磨材の摩耗量を検出する前の状態を示す図であり、(b)は検出部における研磨材の摩耗量を検出中の状態を示す図である。 研磨部の回転に伴う研磨材の浮き上がりを説明する図である。 新品の研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置と摩耗した研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置とを比較した図であり、(a)は新品の研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置を示す図であり、(b)は摩耗した研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置を示す図である。 実施の形態2の研磨部周辺を示す正面図である。 実施の形態3及び4の研磨部周辺を示す側面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
先ず、本実施の形態の研磨装置を説明する。図1は、本実施の形態の研磨装置を模式的に示す正面図である。図2は、本実施の形態の研磨装置における研磨部周辺を模式的に示す側面図である。図3は、本実施の形態の研磨装置における制御系のブロック図である。図4は、研磨材でワークを研磨する様子を模式的に示す部分断面図である。なお、以下の説明では、研磨材でワークを研磨する際に研磨部を送る方向を前側として説明する。
本実施の形態の研磨装置1は、図1乃至図3に示すように、研磨部2、位置制御部3、集塵機4及び制御部5を備えている。
研磨部2は、研磨機6、フード7及び固定冶具8を備えている。研磨機6は、研磨材9及び駆動装置10を備えている。研磨材9は、ワークWの表面を研磨するための円盤状の金属板や砥石であって、駆動装置10の駆動力によって所定の方向に回転する。
本実施の形態の研磨材9は、円形面が略上下方向に配置される。詳細には、研磨材9の回転軸9aが略水平に配置されており、研磨材9が反時計回りに回転する。但し、研磨材9の円形面は、略水平方向に配置されてもよく、また、研磨装置1の上下方向に対して傾斜して配置されてもよい。
駆動装置10は、モータや減速器などを備えており、出力軸10aが研磨材9における円形面の略中心に連結されている。この駆動装置10のモータは、制御部5から入力される制御信号に基づいて制御される。
フード7は、研磨材9によるワークWの研磨によって発生する粉塵の飛散を抑制する。本実施の形態のフード7は、下方が開放した箱型形状であり、研磨材9を上方から覆う。そして、フード7は、下面が略水平(即ち、フード7の下面がワークWの表面と略平行)に配置された状態でワークWとの間に所定の隙間Tが確保される。
このようなフード7は、研磨材9によってワークWを研磨した際に粉塵が飛散する方向(以下、単に粉塵飛散方向と省略する場合がある。)の側面に集塵口7aが形成されている。本実施の形態の集塵口7aは、フード7の後側面の上部に配置されている。
固定冶具8は、駆動装置10及びフード7を支持する。これにより、研磨材9とフード7とは一体的に位置制御される。
位置制御部3は、例えば一般的なロボットアームであって、先端部(所謂手先)が固定冶具8に連結されている。位置制御部3の根元側の端部は、固定冶具12に固定されている。このような位置制御部3の各関節のモータは、制御部5から入力される制御信号に基づいて制御される。
集塵機4は、一般的な吸引装置であり、フード7の集塵口7aに先端部が連結された集塵ホース13を介して当該フード7に連結されている。これにより、集塵機4とフード7とで集塵機能付きフードを構成することになり、フード7内の粉塵は集塵ホース13を介して集塵機4に吸引される。
制御部5は、具体的な制御については後述するが、駆動装置10のモータ及び位置制御部3の各関節のモータを制御する。
このような研磨装置1は、位置制御部3によって、回転する研磨材9を例えば図4に示すようなワークWの溶接部W1に接触させて当該溶接部W1に対して研磨部2を研磨装置1の前方に移動させる動作を繰り返し、溶接部W1を研磨しつつ、研磨によって発生する粉塵を集塵する。但し、本実施の形態の研磨装置1は、溶接部W1を研磨したが研磨する箇所は溶接部に限定されない。
ここで、図5は、本実施の形態の研磨装置において、フードを略水平に配置して、新品(即ち、未だ摩耗していない大径状態)の研磨材でワークを研磨する様子を示す側面図である。図6は、本実施の形態の研磨装置において、フードを略水平に配置して、摩耗した小径状態の研磨材でワークを研磨する様子を示す側面図である。図7乃至図9は、本実施の形態の研磨装置において、フードの傾斜と研磨材の摩耗との関係を示す側面図である。なお、図6、図8及び図9において、新品の研磨材9を二点鎖線で示している。
図5と図6とを比較して明らかなように、フード7を略水平に配置して大径状態の研磨材9でワークWを研磨する場合は、フード7の下端部とワークWの表面(被研磨面)との間の隙間Tが広く、粉塵を良好に集塵することができない。そのため、本実施の形態の制御部5は、フード7における粉塵飛散方向(本実施の形態では後方)の下端部がワークWに近付くように当該フード7を傾斜させるべく、位置制御部3を制御する。これにより、フード7における粉塵飛散方向の下端部とワークWの表面との隙間Tが狭くなり、粉塵を良好に集塵することができる。
しかし、フード7の傾斜、詳細には、ワークWの表面から延びる鉛直線L1と、研磨材9の回転軸9aを通り、且つフード7の下面と直交する線L2と、で成すフード7の傾斜角度θ(図7を参照)を調整しないでワークWの研磨を繰り返し、研磨材9が摩耗して小径になると、フード7における粉塵飛散方向の下端部がワークWに干渉してしまう。
そこで、制御部5は、さらに位置制御部3の各関節のモータを制御して、フード7における粉塵飛散方向の下端部とワークWの表面との隙間Tが予め設定された距離以下となり、且つフード7の下端部とワークWの表面との非接触状態が維持されるように、研磨部2、ひいてはフード7の位置(姿勢)制御を行う。
つまり、本実施の形態の制御部5は、図7乃至図9に示すように、位置制御部3の各関節のモータを制御して、研磨材9が大径状態から小径状態に摩耗して当該研磨材9の摩耗量が増加するに従って、フード7の傾斜角度θが小さくなるように、研磨部2を前方に回転させる。
これにより、ワークWの研磨作業中に当該ワークWへの損傷を抑制しつつ、粉塵を良好に集塵することができる。ちなみに、フード7における粉塵飛散方向の下端部とワークWの表面との隙間Tが予め設定された距離以下となり、且つフード7の下端部とワークWの表面との非接触状態が維持されるように、フード7を姿勢制御する場合、例えばフード7における粉塵飛散方向の下端部に測距センサを設け、当該測距センサの検出信号に基づいて、研磨部2の姿勢を制御すればよい。
次に、本実施の形態の研磨装置1の制御方法を説明する。ここで、本実施の形態では、研磨材9の研磨量を検出部で検出するため、先ず、本実施の形態で用いられる検出部について説明する。
図10は、本実施の形態の研磨装置における検出部を示す図であり、(a)は検出部における研磨材の摩耗量を検出する前の状態を示し、(b)は検出部における研磨材の摩耗量を検出中の状態を示す。なお、以下の検出部の説明は、図10の形態を基準として説明する。
本実施の検出部14は、図10(a)及び図10(b)に示すように、押し込み部15、遮蔽板16、支柱17、復帰部材18、検出部本体19及び筐体20を備えている。押し込み部15は、上面が略水平に配置された板状部材であり、当該上面に研磨材9が押し当てられる。
遮蔽板16は、押し込み部15の下面から検出部14の下方に向かって突出している。そして、遮蔽板16の主面(向かい合う最も広い面)は、検出部14の左右方向に配置されている。
支柱17は、筐体20から複数本、立設されており、各々が筐体20に対して検出部14の上下方向に摺動可能とされている。そして、複数本の支柱17は、押し込み部15を支持している。
復帰部材18は、押し込まれて検出部14の下方に変位した押し込み部15を原位置に復帰させる。復帰部材18は、例えばコイルバネなどの弾性部材であって、上端部が押し込み部15の下面に連結され、下端部が筐体20の上面に連結されている。
検出部本体19は、投光部19a及び受光部19bを備えている。投光部19aは、検出部14の上下方向に所定の幅寸法を有する検出光を受光部19bに向かって出射する。
受光部19bは、検出光を受光し、受光量を示す信号を制御部5に出力する。そして、受光部19bは、押し込み部15が検出部14の下方に変位した際に遮蔽板16が投光部19aと受光部19bとの間に配置されるように、検出部14の左右方向で投光部19aと対向配置されている。
このような検出部14を用いて研磨材9の摩耗量を検出する場合、位置制御部3の手先位置を予め定められた基準座標に配置して研磨材9で押し込み部15を検出部14の下方に押し込む。これにより、遮蔽板16が検出部14の下方に変位し、投光部19aから出射された検出光は遮蔽板16で部分的に遮られて受光部19bで受光される。そして、受光部19bは、受光量を示す信号を制御部5に出力する。
次に、当該研磨材9による所定の研磨が終了すると、再び、位置制御部3の手先位置を予め定められた基準座標に配置して研磨材9で押し込み部15を検出部14の下方に押し込む。これにより、同様に遮蔽板16が検出部14の下方に変位し、投光部19aから出射された検出光は遮蔽板16で部分的に遮られて受光部19bで受光される。そして、受光部19bは、受光量を示す信号を制御部5に出力する。
このとき、研磨材9の摩耗に応じて当該研磨材9の半径が減少し、この減少分だけ押し込み部15の押し込み量が減少して遮蔽板16で遮られる検出光が減少する。そのため、制御部5は、このような検出光の減少(受光量の減少)に基づいて研磨材9の摩耗量を導き出す。
話を戻して研磨装置1の制御方法を説明する。先ず、制御部5は、図7に示すように、位置制御部3の各関節のモータ及び駆動装置10のモータを制御して、フード7の後方下端部がワークWの表面に近付くように研磨部2を研磨装置1の後方に回転させ、フード7の後方下端部とワークWの表面との隙間Tを予め設定された距離とし、研磨材9をワークWに接触させて研磨装置1の前方に移動させ、ワークWの第1の研磨を実行する。
次に、制御部5は、第1の研磨が終了すると、研磨材9の研磨量を導く出すために、位置制御部3の各関節のモータを制御して、研磨材9で検出部14の押し込み部15を押し込み、検出部14から出力された受光量を示す信号に基づいて研磨材9の摩耗量を導き出す。
制御部5は、次にワークWの第2の研磨を実行するべく、位置制御部3の各関節のモータ及び駆動装置10のモータを制御して、フード7の後方下端部とワークWの表面との隙間Tを再び予め設定された距離とし、研磨材9をワークWに接触させて研磨装置1の前方に移動させ、ワークWの第2の研磨を実行する。
詳細には、研磨材9は摩耗して大径状態に比べて小径状態になっているので、制御部5は、位置制御部3の各関節のモータを制御して、図8に示すように、第1の研磨でのフード7の傾斜角度θに対して第2の研磨では当該傾斜角度θが小さくなるように研磨部2を研磨装置1の前方に回転させると共に、研磨材9の摩耗量に応じて当該研磨材9を研磨装置1の下方に移動させる。
このとき、制御部5は、以下の<式1>によってフード7の傾斜角度θを導き出し、導き出した傾斜角度θを実現するべく、位置制御部3の各関節のモータを制御する。ここで、<式1>では、研磨部2の前方への回転方向を正方向とする。
<式1> θ=θ0+α×A
但し、θ0は新品の研磨材9を用いてワークWを研磨する際のフード7の傾斜角度、αは係数、Aは新品の研磨材9に対する現状の研磨材9の磨耗量
そして、上述のように第2の研磨で用いる研磨材9は第1の研磨で用いた研磨材9に対して摩耗しているので、第1の研磨時に比べて、研磨材9を研磨装置1の下方に移動させないとワークWの表面に当該研磨材9を接触させることができない。
ここで、図11は、研磨部の回転に伴う研磨材の浮き上がりを説明する図である。図12は新品の研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置と摩耗した研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置とを比較した図であり、(a)は新品の研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置を示し、(b)は摩耗した研磨材を用いてワークを研磨する際の位置制御部の手先位置を示す。なお、図11及び図12(a)、図12(b)では、ワークWに対する研磨材9の位置を明確に示すためにフード7を省略して示している。
図11に示すように、研磨部2の回転中心O1が固定されている場合(本実施の形態では、直線L2と研磨材9の下部とが交わる点)、研磨材9の磨耗量に応じて、当該回転中心O1を中心にワード7の傾斜角度θが小さくするように研磨部2を前方に回転させると、位置制御部3の手先位置が研磨装置1の上方に変位してしまい、単純に研磨材9の磨耗量と等しい距離だけ当該研磨材9を下方に移動させるだけでは、研磨材9がワークWから浮いてしまう。そのため、研磨部2の前方への回転量に応じて、位置制御部3の手先位置の下方への移動量を補正する必要がある。
そこで、本実施の形態の制御部5は、以下の<式2>によって位置制御部3の手先における研磨装置1の上下方向の位置Zを導き出し、導き出した位置制御部3の手先における研磨装置1の上下方向の位置Zを実現するべく、位置制御部3の各関節のモータを制御する。ここで、<式2>では、研磨部2の下方への移動方向を正方向とする。
<式2> Z=Z0+A+β×(α×A)
但し、Z0は新品の研磨材9における研磨装置1の上下方向の位置、βは係数
このように、研磨部2の前方への回転に従って、補正量であるβ×(α×A)を大きくして、研磨材9のワークWに対する浮き上がりを抑制する。結果としては、摩耗した研磨材9でワークWを研磨する場合、図12(b)に示すように、新品の研磨材9で研磨を行う図12(a)での位置制御部3の手先位置に比べて、位置制御部3の手先位置が研磨材9の摩耗量分だけ研磨装置1の下方に変位した状態でワークWの研磨が実行される。そのため、研磨材9の下端部がワークWの表面高さHに維持されながらワークWの研磨が実行される。ここで、Z1は位置制御部3の手先から研磨材9の回転軸9aまでの距離、dは研磨材9の半径である。なお、係数であるα及びβは、実験やシミュレーションなどによって予め設定することができる。
そして、制御部5は、第2の研磨が終了すると、再び研磨材9の研磨量を導き出し、導き出した研磨材9の研磨量に基づいて、ワークWの第3の研磨を実行するべく、位置制御部3の各モータを制御して、図9に示すように、第2の研磨でのフード7の傾斜角度θに対して第3の研磨では当該傾斜角度θがさらに小さくなるように研磨部2を前方に回転させて、フード7の後方下端部とワークWの表面との隙間Tを再び予め設定された距離とする。そして、制御部5は、位置制御部3の各モータ及び駆動装置10のモータを制御して、研磨材9の摩耗量に応じて当該研磨材9を研磨装置1の下方に移動させ、研磨材9をワークWに接触させて研磨装置1の前方に移動させ、ワークWの第3の研磨を実行する。
このような研磨装置1及び研磨装置1の制御方法は、上述のように研磨作業によって研磨材9の磨耗量が増加しても、フード7における粉塵飛散方向の下端部とワークWの表面との隙間Tが予め設定された距離以下となり、且つフード7の下端部とワークWの表面との非接触状態が維持されるように、フード7の姿勢を制御するので、集塵機能を維持しつつ、フード7のワークWへの接触を抑制することができる。そのため、本実施の形態の研磨装置1及び研磨装置1の制御方法は、ワークWを研磨する際の当該ワークWへの損傷を抑制することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態の研磨部は、研磨材9がワークWの表面の凸部に倣うことができる構成とされている。ここで、図13は、本実施の形態の研磨部周辺を示す正面図である。なお、実施の形態1と共通の要素には共通の符号を用いて説明する。
本実施の形態の研磨部30は、図13に示すように、駆動装置10及び当該駆動装置10に連結された研磨材9が研磨装置1の上下方向に回転可能に固定冶具8に設けられている。
詳細には、駆動装置10は、例えば固定冶具8から研磨装置1の下方に突出する支持プレート8aで研磨装置1の前後方向から挟まれるように配置されており、当該支持プレート8aから研磨装置1の前後方向に延在する回転軸8bによって回転可能に支持されている。
そして、駆動装置10は、モータや減速器などが格納された本体部10bから第1のアーム部10cが研磨装置1の左右方向に突出しており、当該第1のアーム部10cにベアリング10dを介して出力軸10aが支持されている。この出力軸10aの先端部に研磨材9が連結されている。
このような駆動装置10は、復帰機構31によって研磨装置1の上下方向に回転した状態から略水平状態に復帰する。復帰機構31は、コイルバネなどの弾性部材31aの上端部が固定冶具8に連結され、弾性部材31aの下端部が第2のアーム部31bを介して本体部10bに連結された構成である。
これにより、ワークWの表面に凸部があっても、駆動装置10、ひいては研磨材9が研磨装置1の上方に回転して当該凸部を吸収し、ワークWを良好に研磨することができる。しかも、復帰機構31によって研磨材9が研磨装置1の上方に回転した際に当該研磨材9を適度な圧力でワークWに接触させることができると共に、研磨材9が凸部を通過し終えると、研磨材9を研磨装置1の下方に回転させて当該研磨材9のワークWへの接触状態を維持することができる。
ちなみに、研磨材9が研磨装置1の上下方向に回転しても当該研磨材9がフード7に干渉しないように、フード7内に十分な空間が確保されている。
<実施の形態3>
本実施の形態の研磨部は、集塵力が向上する構成とされている。ここで、図14は、本実施の形態の研磨部周辺を示す側面図である。なお、実施の形態1と共通の要素には共通の符号を用いて説明する。
本実施の形態の研磨部40は、図14に示すように、フード7内に集塵部41を絞る絞り部42が設けられている。絞り部42は、板状部材であって、集塵口7aに対して傾斜するようにフード7内に設けられている。これにより、絞り部42と集塵ホース13の内周面との間で入口41a側に向かうに従って絞られた集塵部41が形成されている。その結果、集塵部41の入口41a近傍の流速が上昇し、集塵力を向上させることができる。
<実施の形態4>
実施の形態1乃至3の研磨部において、図14に示すように、研磨材9によるワークWの研磨部位周辺を囲む囲み部51がフード7に設けられていることが好ましい。
本実施の形態の囲み部51は、研磨による火花が付着しても燃え難く、且つワークWに接触しても当該ワークWに傷が付かないようにワークWより柔らかい、所謂防火衣や防火シート、樹脂製のシートなどで構成されている。このような囲み部51は、フード7の下端部に沿って設けられており、フード7と共にワークWの研磨部位周辺を囲む。
これにより、ワークWの研磨時の粉塵の飛散を抑制し、且つ飛散した粉塵が囲み部51に接触して飛散速度が落ちて集塵し易くなる。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施の形態では、研磨部2の回転中心O1を固定したが、研磨部2の回転角度及び研磨材9の摩耗量に基づいて研磨材9の下端部を導き出し、導き出した研磨材9の下端部を研磨部2の回転中心O1としてもよい。
上記実施の形態では、フード7と研磨材9とを一体的に位置制御される構成であるが、個別に位置制御される構成でもよい。
上記実施の形態の研磨装置の制御方法は、ソフトウェア資源を用いて実施してもよい。
1 研磨装置
2 研磨部
3 位置制御部
4 集塵機
5 制御部
6 研磨機
7 フード、7a 集塵口
8 固定冶具、8a 支持プレート、8b 回転軸
9 研磨材、9a 回転軸
10 駆動装置、10a 出力軸、10b 本体部、10c アーム部、10d ベアリング
12 固定冶具
13 集塵ホース
14 検出部
15 押し込み部
16 遮蔽板
17 支柱
18 復帰部材
19 検出部本体、19a 投光部、19b 受光部
20 筐体
30 研磨部
31 復帰機構、31a 弾性部材、31b アーム部
40 研磨部
41 集塵部、41a 入口
42 絞り部
O1 研磨部の回転中心
T フードとワークとの隙間
W ワーク
θ フードの傾斜角度

Claims (4)

  1. ワークに接して回転する研磨材と、前記研磨材を覆う集塵機能付きフードと、を備える研磨装置であって、
    前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部と前記ワークとの隙間が予め設定された距離以下になり、且つ前記下端部と前記ワークとの非接触状態を維持するように、前記集塵機能付きフードの位置を制御する位置制御部と、
    前記研磨材の摩耗量を検出する検出部と、
    を備え
    前記位置制御部は、前記研磨材が大径状態から小径状態に摩耗して当該研磨材の摩耗量が増加するに従って、前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部が前記ワークに対して近付くように当該集塵機能付きフードを傾斜させた状態から前記集塵機能付きフードの傾斜を小さくする研磨装置。
  2. 前記集塵機能付きフードの集塵部における粉塵の入口側に向かって当該集塵部を絞る絞り部を備える請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記研磨材による前記ワークの研磨部位周辺を前記集塵機能付きフードと共に囲むように当該集塵機能付きフードに設けられ、且つ前記ワークより柔らかい材料で構成された囲み部を備える請求項1又は2に記載の研磨装置。
  4. ワークに接して回転する研磨材と、前記研磨材を覆う集塵機能付きフードと、を備える研磨装置の制御方法であって、
    前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部と前記ワークとの隙間が予め設定された距離以下になり、且つ前記下端部と前記ワークとの非接触状態を維持するように、前記集塵機能付きフードの位置を制御し、
    前記集塵機能付きフードの位置を制御する際には、前記研磨材が大径状態から小径状態に摩耗して当該研磨材の摩耗量が増加するに従って、前記集塵機能付きフードにおける前記研磨材でのワークの研磨による粉塵飛散方向の下端部が前記ワークに対して近付くように当該集塵機能付きフードを傾斜させた状態から前記集塵機能付きフードの傾斜を小さくする研磨装置の制御方法。
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