JP6109010B2 - 研削装置 - Google Patents

研削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6109010B2
JP6109010B2 JP2013168652A JP2013168652A JP6109010B2 JP 6109010 B2 JP6109010 B2 JP 6109010B2 JP 2013168652 A JP2013168652 A JP 2013168652A JP 2013168652 A JP2013168652 A JP 2013168652A JP 6109010 B2 JP6109010 B2 JP 6109010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
holding surface
grinding
chuck table
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013168652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015037140A (ja
Inventor
信 前嶋
信 前嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2013168652A priority Critical patent/JP6109010B2/ja
Publication of JP2015037140A publication Critical patent/JP2015037140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6109010B2 publication Critical patent/JP6109010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ウェーハを研削する研削装置に関し、特に、チャックテーブルの保持面に付着した異物を除去する異物除去機構を備えた研削装置に関する。
ウェーハを研削によって薄く加工すると、剛性は大幅に低下し、後工程での取り扱いが難しくなる。そのため、ウェーハの中央のみを研削して外周縁の厚みを維持することで、研削後の剛性を確保して扱いやすさを向上させたウェーハの加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような加工方法において、研削に使用される研削ホイールの回転軸を、ウェーハの被研削面に直交させると、ウェーハに研削痕が残り易くなる。そこで、研削ホイールの回転軸を僅かに傾けると共に、この傾きに応じた形状のチャックテーブルにウェーハを吸引保持させることで、研削痕を残り難くしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−19461号公報 特開2008−60470号公報
ところで、上述のようなチャックテーブルにおいて、ウェーハと当接する保持面には、研削屑等の異物が付着してしまうことがある。異物が付着したチャックテーブルにウェーハを吸引保持させると、異物による凹凸が被研削面に現れウェーハを平坦に研削できなくなる。そのため、研削の前後には、オイルストーン(油砥石)等の研磨工具を備える異物除去機構で保持面を研磨し、異物を除去している。
しかしながら、上述したチャックテーブルの中央には、上方に突出した頂点(凸部)が形成されており、保持面は平坦でない。よって、上述した異物除去機構で保持面を研磨すると、頂点の摩耗によって保持面の形状が変化し、所望する形状にウェーハを研削できなくなる恐れがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェーハを保持するチャックテーブルの保持面の形状の変化を確認できる研削装置を提供することである。
本発明によれば、表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウェーハの、該デバイス領域に対応する裏面側の領域を所定厚さ研削し、該外周余剰領域に対応する裏面に環状補強部を形成する研削装置であって、該ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削砥石が環状に配設された研削ホイールが回転可能に支持され、該チャックテーブルの該保持面に保持された該ウェーハの裏面側を研削して該環状補強部を形成する研削手段と、該チャックテーブルの該保持面に研摩工具を当接させて異物を除去する異物除去手段と、該チャックテーブルの該保持面の高さを確認する高さ確認手段と、を備え、該チャックテーブルの該保持面は、回転中心を頂点とする傾斜を有する略円錐形状に形成されており、該高さ確認手段は、該保持面の略円錐形状の頂点付近の高さを検出する検出手段と、該検出手段で検出した高さの初期値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された初期値となる高さと該検出手段で検出した高さとの差が所定量を超えるか否かを判定する比較判定手段と、を備えることを特徴とする研削装置が提供される。
本発明において、前記検出手段は、撮像手段であり、焦点位置を基準に前記保持面の略円錐形状の頂点付近の高さを検出することが好ましい。
また、本発明において、前記検出手段は、接触式センサであることが好ましい。
また、本発明において、前記検出手段は、レーザー光線を利用する非接触式センサであることが好ましい。
本発明の研削装置は、保持面の略円錐形状の頂点付近の高さを検出する検出手段と、検出手段で検出した高さの初期値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された初期値となる高さと検出手段で検出した高さとの差が所定量を超えるか否かを判定する比較判定手段と、を含む高さ確認手段を備えている。
そのため、保持面の形状の変化に起因する頂点付近の高さの変化を検出できる。すなわち、本発明によれば、異物除去手段の研磨等で生じる保持面の形状の変化を、頂点付近の高さの変化に基づいて確認できる。
本実施の形態に係る研削装置の構成例を模式的に示す図である。 図2(A)は、本実施の形態の研削装置で研削されるウェーハの構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、研削後のウェーハの構成例を模式的に示す斜視図である。 検出機構の構成例を模式的に示す一部断面側面図である。 検出工程により取得される保持面の高さプロファイルの例を示す図である。 検出機構の変形例を模式的に示す一部断面側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る研削装置の構成例を模式的に示す図である。図2(A)は、本実施の形態の研削装置で研削されるウェーハの構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、研削後のウェーハの構成例を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、研削装置2は、各構成を支持する基台4を備えている。基台4の上面前端側には、開口4aが形成されており、この開口4a内には、加工対象のウェーハ11(図2参照)を搬送する搬送機構6が設けられている。また、開口4aの前方の領域には、ウェーハ11を収容可能なカセット8a,8bが載置されている。
図2(A)に示すように、ウェーハ11は、例えば、円盤状の半導体ウェーハであり、表面11aは、中央のデバイス領域13と、デバイス領域13を囲む外周余剰領域15とに分けられている。
デバイス領域13は、格子状に配列されたストリート(分割予定ライン)17でさらに複数の領域に区画されており、各領域にはIC等のデバイス19が形成されている。ウェーハ11の外周面11cは面取り加工されており、断面形状は円弧状である。
本実施の形態に係る研削装置2は、このウェーハ11の裏面11b側を研削して薄く加工する。ただし、研削装置2は、裏面11b側のデバイス領域13に対応する領域のみを研削し、外周余剰領域15に相当する領域は研削しない。
これにより、外周余剰領域15に対応する領域には、図2(B)に示すように、厚みの維持された環状補強部21が形成される。この環状補強部21によってウェーハ11の剛性は確保されるので、研削後のウェーハ11を容易に取り扱うことができる。
研削装置2において、カセット8aが載置される載置領域及び開口4aの後方には、仮置きされたウェーハ11の位置合わせを行う位置合わせ機構10が設けられている。例えば、位置合わせ機構10は、カセット8aから搬送機構6で搬送され、位置合わせ機構10に載置されたウェーハ11を位置合わせする。なお、ウェーハ11は、裏面11b側を上方に位置付けるように位置合わせ機構10に載置される。
位置合わせ機構10と隣接する位置には、ウェーハ11を吸引保持した状態で旋回する搬入機構12が配置されている。この搬入機構12は、位置合わせ機構10において位置合わせされたウェーハ11の裏面11b側を吸引し、ウェーハ11を後方に搬送する。
搬入機構12の後方には、開口4bが形成されている。この開口4b内には、X軸移動テーブル14、X軸移動テーブル14をX軸方向(前後方向)に移動させるX軸移動機構(不図示)、及びX軸移動機構を覆う防水カバー16が設けられている。
X軸移動機構は、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール(不図示)を備えており、X軸ガイドレールには、X軸移動テーブル14がスライド可能に設置されている。X軸移動テーブル14の下面側には、ナット(不図示)が固定されており、このナットには、X軸ガイドレールと平行なX軸ボールネジ(不図示)が螺合されている。
X軸ボールネジの一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールネジを回転させることで、X軸移動テーブル14はX軸ガイドレールに沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル14上には、ウェーハ11を吸引保持するチャックテーブル18が設けられている。チャックテーブル18は、モータ等の回転駆動機構(不図示)と連結されており、鉛直方向(Z軸方向)に延びる回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル18は、上述のX軸移動機構によりX軸方向に移動する。
チャックテーブル18の上面は、ウェーハ11を吸引保持する保持面18aとなっている。この保持面18aは、チャックテーブル18の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)と接続されている。搬入機構12で搬入されたウェーハ11は、保持面18aに作用する吸引源の負圧で表面11a側を吸引される。
また、保持面18aは、チャックテーブル18の回転軸(回転中心)と対応する位置に頂点18bを有し、外周縁に向けてなだらかに傾斜している(図3〜図5参照)。この傾斜は、後述する研削ホイール36の回転軸の傾きに対応している。このように、チャックテーブル18が、研削ホイール36の回転軸の傾きに対応した略円錐形状に形成されることで、ウェーハ11の裏面11b側を平坦に研削できる。
なお、図3〜図5では、説明の便宜上、保持面18aの形状を誇張して示しているが、保持面18aの高低差は、例えば、チャックテーブル18の直径が200mmの場合で10μm程度である。
開口4bの後方には、上方に伸びる支持柱20が設けられている。支持柱20の前面には、Z軸移動機構22を介してZ軸移動テーブル24が設けられている。Z軸移動機構22は、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール26を備えており、Z軸ガイドレール26には、Z軸移動テーブル24がスライド可能に設置されている。
Z軸移動テーブル24の後面側(裏面側)には、ナット(不図示)が固定されており、このナットには、Z軸ガイドレール26と平行なZ軸ボールネジ28が螺合されている。Z軸ボールネジ28の一端部には、Z軸パルスモータ30が連結されている。Z軸パルスモータ30でZ軸ボールネジ28を回転させることで、Z軸移動テーブル24はZ軸ガイドレール26に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動テーブル24の前面(表面)には、チャックテーブル18に吸引保持されたウェーハ11を研削する研削機構(研削手段)32が設けられている。研削機構32は、Z軸移動テーブル24に固定されたスピンドルハウジング34を備えている。スピンドルハウジング34には、スピンドル(不図示)が回転可能に支持されている。このスピンドルの回転軸は、Z軸方向に対して僅かに傾いている。
スピンドルの下端側には、研削ホイール36が装着されている。研削ホイール36は、アルミニウム、ステンレス等の金属材料で形成された円筒状のホイール基台と、ホイール基台の下面において環状に配置された複数の研削砥石とを含む。
この研削ホイール36は、ウェーハ11より小径に構成されており、ウェーハ11の裏面11b側のデバイス領域13に対応する領域のみを研削して、外周余剰領域15に相当する領域に環状補強部21を形成する(図2(B)参照)。上述のように、スピンドルの回転軸は、Z軸方向に対して僅かに傾いているので、研削ホイール36は、Z軸方向に対して僅かに傾いた状態で回転する。
搬入機構12で搬入されたウェーハ11がチャックテーブル18に吸引保持されると、チャックテーブル18は後方に移動し、ウェーハ11を研削機構32の下方に位置付ける。その後、チャックテーブル18及び研削ホイール36を回転させると共に、Z軸移動機構22で研削機構32を下降させ、研削ホイール36をウェーハ11の裏面11bに接触させることで、ウェーハ11は研削される。
搬入機構12と隣接する位置には、研削後のウェーハ11を吸引保持した状態で旋回する搬出機構38が設けられている。開口4aの後方において、搬出機構38と近接する位置には、搬出機構38で搬出されたウェーハ11を洗浄する洗浄機構40が配置されている。洗浄機構40で洗浄されたウェーハ11は、搬送機構6で搬送され、カセット8bに収容される。
搬入機構12及び搬出機構38の後方、且つ研削機構32の前方には、チャックテーブル18の保持面18aに付着した研削屑等の異物を除去する異物除去機構(異物除去手段)42が配置されている。この異物除去機構42は、開口4bを跨ぐ支持部44を備えている。
支持部44の前面(表面)上部には、昇降機構46を介して移動テーブル48が設けられている。昇降機構46は、Z軸方向に平行なガイドレール50を備えており、ガイドレール50には、移動テーブル48がスライド可能に設置されている。
移動テーブル48の後面側(裏面側)には、ナット(不図示)が固定されており、このナットには、ガイドレール50と平行なボールネジ(不図示)が螺合されている。ボールネジの一端部には、パルスモータ52が連結されている。パルスモータ52でボールネジを回転させることで、移動テーブル48はガイドレール50に沿って昇降する。
移動テーブル48の内部には、スピンドル(不図示)が回転可能に支持されている。スピンドルの下端側には、チャックテーブル18の保持面18aを研磨する研磨工具54が装着されている。研磨工具54は、ビトリファイド等でなるオイルストーン(油砥石)を用いて円盤状に形成されている。
例えば、研削後のウェーハ11が搬出機構38で搬出されると、チャックテーブル18は、X軸移動機構によって異物除去機構42の下方に位置付けられる。すなわち、チャックテーブル18は、保持面18aが上方に露出した状態で研磨工具54の下方に位置付けられる。
その後、チャックテーブル18及び研磨工具54を回転させると共に、昇降機構46で研磨工具54を下降させ、チャックテーブル18の保持面18aに接触させる。これにより、チャックテーブル18の保持面18aは研磨され、保持面18aに付着した研削屑等の異物が除去される。
搬入機構12及び搬出機構38の後方、且つ異物除去機構42の前方には、チャックテーブル18の保持面18a(頂点18b)の高さを検出可能な検出機構(検出手段)56が配置されている。
図3は、検出機構56の構成例を模式的に示す一部断面側面図である。図3に示すように、検出機構56は、チャックテーブル18の中央へと向かってY軸方向に延びる支持アーム58と、支持アーム58を基台4に連結する連結機構60とを備えている。
支持アーム58の先端側において、頂点18bと対応する位置には、カメラ(撮像手段)62が設けられている。カメラ62の水平方向における検出範囲は、例えば、直径20mm程度であり、高さ方向における検出分解能は、例えば、0.2μm程度である。ただし、カメラ62の性能は、これに限定されない。
このように構成された検出機構56には、制御装置64が接続されている。制御装置64は、記憶装置(記憶手段)66及び比較判定装置(比較判定手段)68を含み、検出機構56の検出結果に基づいて研削装置2を制御する。
記憶装置66は、検出機構56で検出された保持面18aの頂点18b付近の高さの初期値を記憶する。ここで、高さの初期値とは、例えば、異物除去機構42による研磨を一度も実施されたことがないチャックテーブル18の頂点18b付近の高さ等をいう。
比較判定装置68は、検出機構56で検出された保持面18aの頂点18b付近の高さを、記憶装置66に記憶された初期値となる高さと比較して、チャックテーブル18の保持面18aの形状の変化を判定する。
これら、検出機構56、記憶装置66、比較判定装置68によって、チャックテーブル18の保持面18aの高さを確認して形状の変化を判定する高さ確認装置(高さ確認手段)が構成されている。
次に、上記高さ確認装置を用いて実施される保持面18aの高さ確認工程(形状判定工程)について説明する。この高さ確認工程は、例えば、上述した異物除去機構42で保持面18aに付着する異物を除去した後に実施され、検出工程、及び比較判定工程を含む。
なお、高さ確認工程に先立って、異物除去機構42による研磨を一度も実施されたことがないチャックテーブル18の頂点18b付近の高さを検出機構56で検出し、高さの初期値として記憶装置66に記憶させておく。この初期値検出工程は、後述する検出工程と同様の手順で実施できる。
高さ確認工程においては、まず、検出機構56で保持面18aの頂点18b付近の高さを検出する検出工程を実施する。具体的には、チャックテーブル18を検出機構56の下方に位置付け、保持面18aにカメラ62の焦点を合わせる。例えば、チャックテーブル18と検出機構56とを相対移動させながら、この焦点の高さ位置の変化を検出することで、頂点18b付近を含む保持面18aの高さプロファイルを取得できる。
図4は、検出工程により取得される保持面18aの高さプロファイルの例を示す図である。例えば、異物除去機構42による長時間の研磨を経ていないチャックテーブル18に対して検出工程を実施すると、図4(A)に示すように、適正な形状の保持面18aの高さプロファイルが得られる。
一方、例えば、異物除去機構42による長時間の研磨を経たチャックテーブル18に対して検出工程を実施すると、図4(B)に示すように、頂点18bを除去された保持面18aの高さプロファイルが得られる。検出機構56で検出された保持面18aの高さプロファイルは、制御装置64へと送られる。
制御装置64は、検出機構56で検出された保持面18aの高さプロファイルに基づいて、頂点18b付近の高さを算出する。具体的には、例えば、高さプロファイルの最高点の座標値から最低点の座標値を引き、頂点18b付近の高さとする。ただし、頂点18b付近の高さの算出方法は、これに限定されない。
なお、この検出工程は、チャックテーブル18と検出機構56との位置関係を固定した状態で実施されても良い。この場合、カメラ62の焦点を頂点18b付近に合わせた後に、焦点の高さ位置を検出することで、頂点18b付近の高さを検出できる。
検出工程の後には、検出された保持面18aの頂点18b付近の高さを初期値と比較して、チャックテーブル18の保持面18aの変形の有無を判定する比較判定工程を実施する。比較判定工程においては、まず、記憶装置66から高さの初期値を読み出す。
図4(B)に示すように、チャックテーブル18の保持面18aの変形が大きくなると、高さの初期値と、検出された頂点18b付近の高さとの差Δhも大きくなる。そこで、比較判定装置68は、記憶装置66に記憶された初期値としての高さ、及び検出機構56で検出された高さに基づいて差Δhを算出し、この差Δhが閾値となる所定量を超えたか否かを判定する。閾値となる所定量は、例えば、0.8μm程度に設定されるが、この値は任意に変更可能である。
差Δhが所定量を超えるのは、チャックテーブル18の保持面18aが大きく変形されている場合である。よって、比較判定装置68において、差Δhが所定量を超えたと判定された場合、制御装置64は、チャックテーブル18の保持面18aが大きく変形されている旨をユーザに報知する。以上により、高さ確認工程が終了する。
上述のように、チャックテーブル18の保持面18aが大きく変形されるのは、異物除去機構42による長時間の研磨が実施された場合である。よって、上述の高さ確認工程は、異物除去機構42の稼働時間(研磨時間)を基準に実施される。具体的には、例えば、異物除去機構42の稼働時間を基準に、所定の周期で(所定の時間毎に)高さ確認工程を実施することが好ましい。
高さ確認工程の後には、上述の報知に基づいて各種処理を実施できる。例えば、研削装置2による研削を一時的に中断し、チャックテーブル18の形状を整えるセルフグラインドを実施する。これにより、チャックテーブル18の表面18aは適正な形状に復元され、研削後のウェーハ11の厚みばらつきを防止できる。
なお、高さ確認工程の後の各種処理は自動化されても良い。例えば、研削の中断、セルフグラインド等の処理を、比較判定装置68の判定結果に基づき制御装置64に制御させても良い。
以上のように、本実施の形態に係る研削装置2は、保持面18aの略円錐形状の頂点18b付近の高さを検出する検出機構(検出手段)56と、検出機構56で検出した高さの初期値を記憶する記憶装置(記憶手段)66と、記憶装置66に記憶された初期値となる高さと検出機構56で検出した高さとの差が所定量を超えるか否かを判定する比較判定装置(比較判定手段)68と、を含む高さ確認装置(高さ確認手段)を備えている。
そのため、保持面18aの形状の変化に起因する頂点18b付近の高さの変化を検出できる。すなわち、本実施の形態に係る研削装置2によれば、異物除去機構(異物除去手段)42の研磨等で生じる保持面18aの形状の変化を、頂点18b付近の高さの変化に基づいて確認できる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態では、焦点の高さ位置を基準に頂点18b付近の高さを検出するカメラ(撮像手段)62を備えた検出機構(検出手段)56を例示しているが、本発明の研削装置が備える検出機構(検出手段)は、これに限定されない。
図5は、検出機構の変形例を模式的に示す一部断面側面図である。図5に示すように、検出機構(検出手段)70は、チャックテーブル18の中央へと向かってY軸方向に延びる支持アーム72と、支持アーム72を基台4に連結する連結機構74とを備えている。
支持アーム72の先端側において、頂点18bと対応する位置には、接触式センサ76が設けられている。この接触式センサ76は、支持アーム72に固定されたシリンダケース78と、シリンダケース78に対して上下に移動するピストンロッド80とを備えている。ピストンロッド80の下端には、チャックテーブル18の保持面18aと接触する接触パッド82が設けられている。
このような検出機構70においても、検出機構56と同様に、頂点18b付近の高さを検出できる。なお、接触式センサ76に代えて、例えば、レーザー光線を利用する非接触式センサを備えた検出機構(検出手段)等を適用しても良い。
また、上記実施の形態では、オイルストーンを用いて形成された研磨工具54を例示しているが、本発明の研削装置が備える研磨工具はこれに限定されない。例えば、セラミック等の材料で研磨工具を構成しても良い。
また、上記実施の形態では、異物除去機構42の稼働時間(研磨時間)を基準に高さ確認工程を実施しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、異物除去機構42による異物の除去回数(累積回数等)等を、高さ確認工程を実施する基準として用いても良い。この場合、例えば、異物除去機構42による異物の除去回数を基準に、所定の回数毎に高さ確認工程を実施することが好ましい。もちろん、異物を除去する度毎に、高さ確認工程を実施しても良い。
また、チャックテーブル18の保持面18aに付着した異物の除去は、任意のタイミングで実施されれば良い。すなわち、チャックテーブル18の保持面18aが露出されている任意のタイミングにおいて、異物の除去を実施できる。また、例えば、研削機構32の稼働時間や、ウェーハ11の研削枚数等を基準に異物の除去を実施しても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 研削装置
4 基台
4a,4b 開口
6 搬送機構
8a,8b カセット
10 位置合わせ機構
12 搬入機構
14 X軸移動テーブル
16 防水カバー
18 チャックテーブル
18a 保持面
18b 頂点
20 支持柱
22 Z軸移動機構
24 Z軸移動テーブル
26 Z軸ガイドレール
28 Z軸ボールネジ
30 Z軸パルスモータ
32 研削機構(研削手段)
34 スピンドルハウジング
36 研削ホイール
38 搬出機構
40 洗浄機構
42 異物除去機構(異物除去手段)
44 支持部
46 昇降機構
48 移動テーブル
50 ガイドレール
52 パルスモータ
54 研磨工具
56,70 検出機構(検出手段)
58,72 支持アーム
60,74 連結機構
62 カメラ(撮像手段)
64 制御装置
66 記憶装置(記憶手段)
68 比較判定装置(比較判定手段)
76 接触式センサ
78 シリンダケース
80 ピストンロッド
82 接触パッド
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
11c 外周面
13 デバイス領域
15 外周余剰領域
17 分割予定ライン(ストリート)
19 デバイス
21 環状補強部

Claims (4)

  1. 表面に複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウェーハの、該デバイス領域に対応する裏面側の領域を所定厚さ研削し、該外周余剰領域に対応する裏面に環状補強部を形成する研削装置であって、
    該ウェーハを保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    研削砥石が環状に配設された研削ホイールが回転可能に支持され、該チャックテーブルの該保持面に保持された該ウェーハの裏面側を研削して該環状補強部を形成する研削手段と、
    該チャックテーブルの該保持面に研摩工具を当接させて異物を除去する異物除去手段と、
    該チャックテーブルの該保持面の高さを確認する高さ確認手段と、を備え、
    該チャックテーブルの該保持面は、回転中心を頂点とする傾斜を有する略円錐形状に形成されており、
    該高さ確認手段は、該保持面の略円錐形状の頂点付近の高さを検出する検出手段と、該検出手段で検出した高さの初期値を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された初期値となる高さと該検出手段で検出した高さとの差が所定量を超えるか否かを判定する比較判定手段と、を備えることを特徴とする研削装置。
  2. 前記検出手段は、撮像手段であり、焦点位置を基準に前記保持面の略円錐形状の頂点付近の高さを検出することを特徴とする請求項1記載の研削装置。
  3. 前記検出手段は、接触式センサであることを特徴とする請求項1記載の研削装置。
  4. 前記検出手段は、レーザー光線を利用する非接触式センサであることを特徴とする請求項1記載の研削装置。
JP2013168652A 2013-08-14 2013-08-14 研削装置 Active JP6109010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013168652A JP6109010B2 (ja) 2013-08-14 2013-08-14 研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013168652A JP6109010B2 (ja) 2013-08-14 2013-08-14 研削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015037140A JP2015037140A (ja) 2015-02-23
JP6109010B2 true JP6109010B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=52687502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013168652A Active JP6109010B2 (ja) 2013-08-14 2013-08-14 研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6109010B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10953513B2 (en) * 2015-08-14 2021-03-23 M Cubed Technologies, Inc. Method for deterministic finishing of a chuck surface
JP6622610B2 (ja) * 2016-02-09 2019-12-18 株式会社ディスコ 研削装置
JP6831253B2 (ja) * 2017-01-27 2021-02-17 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP7181028B2 (ja) * 2018-09-03 2022-11-30 株式会社ディスコ 加工装置のメンテナンス方法および加工装置
JP7128070B2 (ja) * 2018-09-25 2022-08-30 株式会社ディスコ 研削装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282492A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Disco Abrasive Syst Ltd 半導体ウエーハのための加工機及び複数台の加工機を備えた加工システム
JP2008264913A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Disco Abrasive Syst Ltd 研削加工装置
JP5261125B2 (ja) * 2008-10-10 2013-08-14 株式会社ディスコ チャックテーブルの原点高さ位置検出方法
JP5917850B2 (ja) * 2011-08-01 2016-05-18 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015037140A (ja) 2015-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6109010B2 (ja) 研削装置
JP2010186863A (ja) 位置合わせ機構、加工装置および位置合わせ方法
JP2009123790A (ja) 研削装置
JP5484821B2 (ja) 検出方法
CN105489523B (zh) 晶片检查方法和晶片检查装置
KR102570853B1 (ko) 기판 이면 연마 부재의 드레싱 장치 및 드레싱 방법
KR20160026691A (ko) 웨이퍼 검사 방법 및 연삭 연마 장치
KR102607483B1 (ko) 기판 처리 시스템, 기판 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체
JP5215159B2 (ja) 位置合わせ機構、研削装置、位置合わせ方法および研削方法
US20200130124A1 (en) Grinding apparatus, grinding method and computer-readable recording medium
JP5436876B2 (ja) 研削方法
JP2009061511A (ja) ウエーハの研削方法及び研削装置
JP2022173213A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
TWI814960B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP2013004726A (ja) 板状物の加工方法
JP6099960B2 (ja) ウェーハの面取り加工方法およびウェーハの面取り装置
JP2013193156A (ja) 研削装置、及び、研削方法
JP5588748B2 (ja) 研削装置
JP2018062052A (ja) 切削方法及び切削装置
JP2010137349A (ja) ウェーハ用チャックテーブルおよびウェーハ処理装置
JP2011143516A (ja) 加工装置
JP6444277B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2018187688A (ja) 加工装置
JP2015026728A (ja) 研削装置
JP5654365B2 (ja) 研削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160620

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6109010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250