JP5484821B2 - 検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハの外周端に形成された異形状部を検出する検出方法に関するものである。
半導体デバイス製造工程においては、ICやLSI等のデバイスが表面に形成されたウェーハは、個々のチップに分割される前に裏面が研削・研磨され、所定の厚さに加工される。例えば特許文献1には、チャックテーブルが4個配設されたインデックステーブルを備え、このインデックステーブル上で研磨領域に位置付けられた2個のチャックテーブルに保持されたウェーハを同時に研磨可能な研磨装置が開示されている。
ところで、ウェーハは、外形が略円形形状を有し、その外周端には、通常結晶方位を示すオリエンテーションフラットやノッチ等の異形状部が形成されている。この異形状部は、例えば外周端の一部がウェーハの径方向に切り欠かれた切欠部であり、前述のようなウェーハを研削・研磨するための装置には、この異形状部を検出する機能を備えたものも知られている。
ここで、異形状部を検出する従来の手法を簡単に説明すると、先ず、ウェーハを回転ステージ上に載置する。次に、回転ステージ上でウェーハを回転させながらウェーハの外周端を撮像し、得られた撮像データをもとにウェーハの中心(ウェーハの円弧部を含む円の中心)を算出する。そして、ウェーハの中心を回転ステージの回転軸と一致させた後、再度回転ステージ上でウェーハを回転させながら外周端を撮像することによって、異形状部の位置を検出する。詳細には、ウェーハの外周端は円弧部が大半を占めるため、外周端が円弧部を含む円の円周上から大きく外れた箇所を検出して異形状部の位置とする。
特開平10−086048号公報
しかしながら、上記した異形状部を検出するための従来の手法では、異形状部を検出するのに先立ってウェーハの中心を回転ステージの回転軸と一致させる必要がある。このため、ウェーハの中心を算出するためと、異形状部を検出するための少なくとも2度ウェーハの外周端を撮像しなければならず、異形状部の検出に要する時間が長いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みて為されたものであり、ウェーハの外周端に形成された異形状部の位置を迅速に検出することができる検出方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる検出方法は、外周端が円弧部と異形状部とから構成されるウェーハを回転ステージ上に載置し、前記ウェーハの外周端の一部を撮像カメラの撮像範囲内に位置付ける載置工程と、前記回転ステージが停止回転角度として予め定められる所定の回転角度において停止した状態で前記撮像カメラによって前記撮像範囲を撮像し、前記撮像範囲内に位置付けられた前記停止回転角度における前記ウェーハの外周端の位置を撮像データとして取得する撮像データ取得工程と、前記回転ステージを次の停止回転角度まで回転させながら前記撮像カメラによって前記撮像範囲を動画的に連続的に撮像し、前記停止回転角度間の前記回転ステージの回転に伴って前記撮像範囲を通過する前記ウェーハの外周端の位置変化を実測データとして連続的に取得する実測データ取得工程と、前記回転ステージの回転を終了するか否かを判定する回転判定工程と、前記回転判定工程で前記回転ステージの回転を終了すると判定するまでの間、前記撮像データ取得工程、前記実測データ取得工程および前記回転判定工程を繰り返し行わせる繰り返し制御工程と、前記撮像データとして取得した前記停止回転角度における外周端の位置の中から前記円弧部上の位置を選択する円弧部位置選択工程と、前記円弧部位置選択工程で選択された前記円弧部上の位置をもとに、前記円弧部を含む円の円周全周の位置が前記撮像範囲に位置付けられたときの前記撮像範囲内における位置変化を前記回転ステージの回転角度毎に表した基準データを作成する基準データ作成工程と、前記実測データとして取得した前記ウェーハの外周端の位置変化を前記基準データと比較して前記異形状部の位置を検出する異形状部検出工程と、を含み、前記異形状部検出工程は、前記実測データとして取得した前記ウェーハの外周端の位置変化と前記基準データとの回転角度毎の差分値を算出し、該差分値が予め定められた所定の閾値を超えている回転角度範囲において前記撮像範囲に位置付けられる外周端の位置を前記異形状部の位置として検出することを特徴とする。
また、本発明にかかる検出方法は、上記発明において、前記円弧部位置選択工程で選択された前記円弧部上の位置をもとに、前記円弧部を含む円の中心を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかる検出方法は、上記発明において、前記円弧部位置選択工程は、前記撮像データを、少なくとも3つを1組とした複数組に組分けし、組毎の撮像データの外周端の位置によって定まる円の中心を仮中心として算出する仮中心算出工程を含み、前記複数組毎に算出した各仮中心を比較して他の仮中心から最も大きく外れた仮中心から順に所定数を除外し、該除外した仮中心を算出するのに用いた組を除く各組の撮像データの外周端の位置を前記円弧部上の位置として選択し、前記所定数は、前記異形状部の大きさおよび前記停止回転角度間の角度間隔をもとに予め設定されることを特徴とする。
本発明によれば、回転ステージを停止回転角度で停止させつつ断続的に回転させながら、回転ステージの停止回転角度での停止時において撮像カメラの撮像範囲内に位置付けられたウェーハの外周端の位置を撮像データとして取得するとともに、停止回転角度間の回転ステージの回転時において撮像カメラの撮像範囲を通過するウェーハの外周端の位置変化を実測データとして取得することができる。そして、撮像データである停止回転角度における外周端の位置の中から円弧部上の位置を選択し、選択した円弧部上の位置をもとに円弧部を含む円の円周全周の位置が撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージの回転角度毎に表した基準データを作成することができる。そして、実測データであるウェーハの外周端の位置変化を基準データと比較することによって異形状部の位置を検出することができる。これによれば、ウェーハの外周端を少なくとも1度撮像することで異形状部の位置を検出することができるので、処理時間を短縮でき、ウェーハの外周端に形成された異形状部の位置を迅速に検出することができる。
図1は、研削装置が研削対象とするウェーハの裏面側を示す斜視図である。 図2は、研削装置の構成例を示す斜視図である。 図3は、研削装置を構成する保持手段の構成を説明する斜視図である。 図4は、研削装置を構成する位置合わせ手段の周辺を拡大して示す斜視図である。 図5は、位置合わせ手段の構成を説明する側面図である。 図6は、研削装置の動作手順を示すフローチャートである。 図7は、載置工程を模式的に示す位置合わせ手段の側面図である。 図8は、載置工程を模式的に示す位置合わせ手段の他の側面図である。 図9は、撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程を説明する説明図である。 図10は、円算出工程を説明する説明図である。 図11は、円算出工程を説明する他の説明図である。 図12は、円算出工程を説明する他の説明図である。 図13は、基準データの一例を示す図である。 図14は、異形状部検出工程を説明する説明図である。 図15は、ウェーハの中心位置合わせを模式的に示す位置合わせ手段の側面図である。 図16は、方向位置合わせの変形例を説明する説明図である。 図17は、方向位置合わせ以降のウェーハ保持工程の変形例を説明する説明図である。 図18は、研削工程の変形例を説明する説明図である。 図19は、変形例の研削装置で研削加工されたウェーハの裏面側を示す斜視図である。 図20は、異形状部の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の検出方法、ウェーハ搬入方法および検出装置を実施するための形態について図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明の検出方法、ウェーハ搬入方法および検出装置を適用した研削装置を例示する。
先ず、本実施の形態で例示する研削装置が研削対象とするウェーハについて説明する。図1は、研削装置が研削対象とするウェーハ20の裏面21側を示す斜視図である。図1に示すように、ウェーハ20は外形が略円形形状に形成され、大半を占める円弧部22と、この円弧部22の端部を直線で結んだ異形状部の一例であるオリエンテーションフラット23とを有する。このウェーハ20の表面側には、図1中に破線で示すように縦横に区画された複数のデバイス24が全面的に形成される。研削装置は、このウェーハ20の表面側を所定の保持面上に保持した状態で裏面21側を研削加工する。なお、オリエンテーションフラット23は、ウェーハ20の結晶方位を示している。
ここで、例えばウェーハ20を50μm以下の薄さに研削加工する場合、ウェーハ20が反り易くなる。このため、研削装置による研削加工は、ウェーハ20と略一致する外形形状の保持面によって、ウェーハ20が反らないようにその表面全域を吸着保持した状態で行われる。このような保持面によってウェーハ20の表面全域を吸着保持するためには、オリエンテーションフラット23の位置を検出し、このオリエンテーションフラット23の位置が対応する保持面内の位置(例えば後述する異形状部保持位置)と合う向きでウェーハ20を保持面上に搬入する必要がある。そこで、本実施の形態の研削装置は、ウェーハ20の表面側を保持面上に搬入し、裏面21を研削加工する前にオリエンテーションフラット23の位置を検出する。
なお、ウェーハの具体例としては、特に限定されないが、例えば、シリコンウェーハやGaAs等の半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al23)系の無機材料基板、板状金属や樹脂等の延性材料、さらには、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:total thickness variation:ウェーハの被研削面である裏面21を基準面として厚み方向に測定した高さのウェーハ全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料が挙げられる。
つぎに、研削装置について説明する。図2は、本実施の形態の研削装置1の構成例を示す斜視図である。また、図3は、研削装置1を構成する保持手段6aの構成を説明する斜視図である。また、図4は、研削装置1を構成する位置合わせ手段9の周辺を拡大して示す斜視図であり、図5は、位置合わせ手段9の構成を説明する側面図である。
研削装置1は、図2に示すように、例えば、ハウジング2と、2つの研削手段3,4と、ターンテーブル5上に設置された例えば3つの保持手段6a〜6cと、カセット7,8と、位置合わせ手段9と、搬入手段10と、搬出手段11と、洗浄手段12と、搬出入手段13と、データ取得手段、円弧部位置選択手段、基準データ作成手段および異形状部検出手段としての制御手段19とを主に備えている。
研削手段3は、保持手段6bの保持面6sに直交する回転軸3aの下端に着脱自在に装着された研削砥石3bを有する研削ホイール3cをモータ3dによって回転させながら保持面6s上に表面側が吸着保持されるウェーハ20の裏面(上面)21に押圧することによって、ウェーハ20の裏面21に対して所定の研削加工(例えば、粗研削)を施す。研削手段4も同様に、保持手段6cの保持面6sに直交する回転軸4aの下端に着脱自在に装着された研削砥石4bを有する研削ホイール4cをモータ4dによって回転させながら保持面6s上に表面側が吸着保持されるウェーハ20の裏面21に押圧することによって、ウェーハ20の裏面21に対して所定の研削加工(例えば、仕上げ研削)を施す。
これら研削手段3,4は、それぞれ昇降送り手段15,16により昇降送り可能に設けられ、研削砥石3b,4bを有する研削ホイール3c,4cを保持手段6b,6cの保持面6s上に表面側が吸着保持されるウェーハ20の裏面21に対して研削送り可能に構成されている。これらの昇降送り手段15,16は、ハウジング2の上面に設けられた可動ブロック17,18に搭載されている。可動ブロック17,18は、研削ホイール3c,4cが保持手段6b,6c付近の位置でターンテーブル5の半径方向に進退移動するように、図示しない移動機構によってハウジング2に対して可動的に設けられている。
ターンテーブル5上の3つの保持手段6a〜6cは、例えば120度の位相角で等間隔に配設されている。これら保持手段6a〜6cは、上面に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、平坦に形成された保持面6sを有する。また、これら保持手段6a〜6cは、研削加工時には、不図示の回転駆動機構によって水平面内で回転駆動される。
ターンテーブル5は、ハウジング2の上面に水平面内で回転可能に設けられ、適宜タイミングで回転駆動される。そして、ターンテーブル5は、この回転によって、3つの保持手段6a〜6cを研削手段3による研削位置(図1中の保持手段6bの位置)、研削手段4による研削位置(図1中の保持手段6cの位置)および搬入搬出位置(図1中の保持手段6aの位置)に順次移動させる。
ここで、ターンテーブル5上の保持手段6a〜6cの構成について、図3を参照して説明する。図3は、搬入搬出位置に位置する保持手段6aとともに、後述する搬入手段10によって保持手段6aの保持面6s上に搬入されるウェーハ20を示している。なお、ここでは保持手段6aについて説明するが、保持手段6b,6cも同様に構成される。
図3に示すように、保持手段6aは、吸着保持部61を備え、この吸着保持部61の上面が保持面6sの中央部分を構成している。上記したように、本実施の形態の研削装置1が研削対象とするウェーハ20の外周端は、大半を占める円弧部22とこの円弧部22の端部を直線で結んだオリエンテーションフラット23とで構成されている。一方、吸着保持部61の上面は、ウェーハ20の外形と略一致する外形形状を有しており、オリエンテーションフラット23が置かれる異形状部保持位置611が形成されている。
詳細は後述するが、ウェーハ20は、このように構成される保持手段6aの保持面6s上に、オリエンテーションフラット23が吸着保持部61上の異形状部保持位置611に置かれる向きで裏面21を上にして搬入手段10によって搬入され、吸着保持部61上に載置されるようになっている。そして、吸着保持部61は、このようにして保持面6s上に搬入され、吸着保持部61上に載置されたウェーハ20の表面全域を真空吸着して保持する。例えば、吸着保持部61はポーラスセラミックス等から構成され、不図示の吸引機構によって上面に載置されたウェーハ20の表面全域を吸着保持する。
図2に戻り、カセット7,8は、複数のスロットを有するウエーハ用の収容器である。一方のカセット7は、研削加工前のウェーハ20を収容し、他方のカセット8は、研削加工後のウェーハ20を収容する。
位置合わせ手段9は、回転吸着手段91と、補助吸着手段92と、撮像カメラ93とからなる。回転吸着手段91は、搬出入手段13によってカセット7から取り出されてこの回転吸着手段91の回転ステージ911上に載置されたウェーハ20の中心(円弧部22を含む円の中心;以下、この中心を「Wo」と表記する。)を算出し、オリエンテーションフラット23の位置を検出するために用いられ、ウェーハ20の中心位置合わせおよび方向位置合わせを行う。この位置合わせ手段9は、制御手段19と協働し、検出装置として機能する。
回転吸着手段91は、図4および図5に示すように、ウェーハ20表面の中央部付近を部分的に吸着する第1の吸着面911aを含む回転ステージ911と、第1の吸着面911aに対する垂直軸を回転軸912として回転ステージ911を回転させる吸着面回転駆動部913と、ガイド溝914に従い第1の吸着面911aの面方向に沿って回転ステージ911を所定の方向(ガイド溝914の形成方向)に直線的に進退移動させる吸着面進退駆動部915とを有する。なお、吸着面回転駆動部913は不図示のエンコーダによって回転ステージ911の回転角度を検出しており、回転ステージ911を任意の角度毎に回転駆動可能な構成となっている。
補助吸着手段92は、回転ステージ911の移動方向に合わせた所定位置に離間配置されたもので、ウェーハ20表面の第1の吸着面911aが吸着する中央部付近とは異なる箇所を吸着する第2の吸着面921aを含む補助吸着ステージ921を有する。第2の吸着面921aは、第1の吸着面911aと同一高さに設定されている。
撮像カメラ93は、前述の回転ステージ911の移動方向に合わせた所定位置において補助吸着手段92の上方に下向きに配置されたもので、回転ステージ911上に吸着保持されたウェーハ20の外周端の一部を撮像してその位置情報を取得するためのものである。この撮像カメラ93は、例えばCCDラインセンサで構成され、図4に示すように、取得データ記憶手段931と接続されている。取得データ記憶手段931は、後述するように撮像カメラ93によって撮像される撮像データおよび実測データを一時的に記憶しておくためのメモリである。この取得データ記憶手段931に記憶された撮像データおよび実測データは制御手段19によって読み出され、ウェーハ20の中心Woを算出してオリエンテーションフラット23の位置を検出するために用いられる。
搬入手段10は、図4に示すように、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行う支軸101と、この支軸101の上端に一端側が配設された搬送アーム部102とを備え、搬送アーム部102の他端側にウェーハ20を吸着保持する吸着パッド103が配設されて構成される。搬送アーム部102は、一端が支軸101に連結された第1アーム102aと、一端が第1アーム102aの他端に連結され、第1アーム102aの他端から第1アーム102aの長軸方向に沿って伸縮自在な第2アーム102bとで構成され、第2アーム102bの他端に吸着パッド103が取り付けられている。この搬入手段10は、搬送アーム部102の回動によって吸着パッド103が位置合わせ手段9上方と搬入搬出位置に位置する保持手段6a上方との間で移動する。そして、吸着パッド103によって位置合わせ手段9で位置合わせされた研削加工前のウェーハ20の裏面21を吸着保持し、搬入搬出位置に位置する保持手段6aの保持面6s上に搬入する。また、この搬入手段10は、第1アーム102aに対して第2アーム102bが伸縮することで、吸着パッド103が第1アーム102aの長軸方向に沿って伸縮移動可能な構成となっている。
図2に戻り、搬出手段11は、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行う支軸111と、この支軸111の上端に一端連結された搬送アーム112とを備え、搬送アーム112の他端にウェーハ20を吸着保持する吸着パッド113が取り付けられて構成される。この搬出手段11は、搬入搬出位置に位置する保持手段6a上の研削加工後のウェーハ20の裏面21を吸着保持し、洗浄手段12に搬出する。
洗浄手段12は、研削加工後のウェーハ20を洗浄し、研削加工された裏面21に付着している研削屑等のコンタミネーションを除去する。
搬出入手段13は、例えばU字型ハンド13aを備えるロボットピックであり、U字型ハンド13aによってウェーハ20を吸着保持して搬送する。具体的には、搬出入手段13は、研削加工前のウェーハ20をカセット7から位置合わせ手段9へ搬出して回転ステージ911上に載置するとともに、研削加工後のウェーハ20を洗浄手段12からカセット8へ搬入する。
制御手段19は、マイクロコンピュータ等で構成され、研削装置1を構成する各部の動作を制御して研削装置1を統括的に制御する。本実施の形態では、制御手段19は、撮像カメラ93によって撮像されて取得データ記憶手段931に記憶された撮像データおよび実測データを読み出して用い、回転ステージ911上に載置された研削加工前のウェーハ20の中心Woを算出してオリエンテーションフラット23の位置を検出するための処理を行う。
つぎに、研削装置1の動作について図6〜図15を参照して説明する。ここで、図6は、本実施の形態における研削装置1の動作手順を示すフローチャートである。研削装置1は、図6のステップS1〜ステップS15までの各工程を行うことで検出方法を実施する。また、研削装置1は、図6のステップS1〜ステップS17までの各工程を行うことでウェーハ搬入方法を実施する。なお、以下説明する研削装置1の動作は、制御手段19が装置各部を制御することで実現される。
図6に示すように、本実施の形態の研削装置1は先ず、載置工程として、研削加工前のウェーハ20を位置合わせ手段9の回転ステージ911上に載置し、ウェーハ20の外周端の一部を撮像カメラ93の撮像範囲に位置付ける(ステップS1)。
図7および図8は、載置工程を模式的に示す位置合わせ手段9の側面図である。この載置工程では、先ず、制御手段19の制御のもと、搬出入手段13がU字型ハンド13aによって研削加工前のウェーハ20をカセット7から取り出して位置合わせ手段9に搬出し、図7に示すように、ウェーハ20を回転ステージ911上に載置する。このとき、ウェーハ20は、裏面21が上側となるように回転ステージ911上に載置される。続いて、制御手段19は、回転ステージ911を駆動し、第1の吸着面911aによってウェーハ20表面を吸着保持させる。なお、ウェーハ20の中心Woは、回転ステージ911の略中央に位置していればよく、回転軸912とずれていてもよい。
その後、制御手段19は、吸着面進退駆動部915を駆動し、回転ステージ911をガイド溝914に沿って図8中に矢印A1で示すように撮像カメラ93側に移動させる。これによって、回転ステージ911上に吸着保持されているウェーハ20の外周端の一部が補助吸着手段92の上方、すなわち撮像カメラ93の下方に位置し、ウェーハ20の外周端の一部が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられる。
以上の載置工程に続いて、研削装置1は、撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程を繰り返し行い、回転ステージ911を所定角度毎に断続的に回転させながら撮像カメラ93によってその撮像範囲を撮像し、撮像データおよび実測データを取得していく。
具体的には、図6に示すように、制御手段19は先ず、撮像データ取得工程として、回転ステージ911の回転を停止させた状態で撮像カメラ93によって撮像範囲を撮像し、撮像データを取得する(ステップS3)。取得した撮像データは取得データ記憶手段931に出力され、撮像順に格納される。
続いて、制御手段19は、実測データ取得工程として、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911を所定角度回転させるとともに、このように回転ステージ911を所定角度回転させる制御と並行して撮像カメラ93によって撮像範囲を動画的に連続撮像し、実測データを取得する(ステップS5)。取得した撮像データは取得データ記憶手段931に出力され、撮像順に格納される。
そして、制御手段19は、回転判定工程として、回転ステージ911の回転を終了するか否かを判定する。本実施の形態では、制御手段19は、回転ステージ911を1周回転させたか否か(ウェーハ20を1周回転させたか否か)を判定し、1周回転させた場合に回転ステージ911の回転を終了すると判定する(ステップS7)。そして、制御手段19は、繰り返し制御工程として、ステップS7の判定結果をもとにステップS3〜ステップS7の撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程を繰り返し行わせる。具体的には、制御手段19は、回転判定工程で回転ステージ911を1周回転させたと判定するまでの間(ステップS9:No)、ステップS3に戻って撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程の各工程を繰り返し行わせる。回転ステージ911の回転角度が360度となり、回転ステージ911を1周回転させた場合には(ステップS9:Yes)、ステップS11の円算出工程に移行する。
図9は、撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程を説明する説明図であり、図9中に一点鎖線で示す撮像カメラ93の撮像範囲Ecに対して載置工程で位置付けられたウェーハ20を示している。ここで、撮像カメラ93は、上記したように例えばCCDラインセンサであり、その検出方向(すなわち撮像範囲Ec)は、回転ステージ911上に載置されたウェーハ20の図9中に破線で示す円弧部22を含む円の接線方向と略直交するように、例えば回転ステージ911の進退移動方向(ガイド溝914の形成方向)に沿って配置される。そして、この撮像カメラ93は、撮像範囲Ecに位置付けられたウェーハ20の外周端の位置(CCDラインセンサの座標)を検出して出力する。したがって、撮像データ取得工程、実測データ取得工程および回転判定工程では、回転ステージ911を断続的に回転させながら撮像範囲Ecを撮像することによって、外周端が撮像範囲Ecに位置付けられたときの位置(座標)がウェーハ20の全周に亘って検出され、撮像データおよび実測データとして取得される。
本実施の形態では、回転ステージ911は、図9に示すように、24度間隔の回転角度を停止回転角度とし、この24度間隔で停止しつつ回転軸912を軸中心として断続的に回転する。そして、ウェーハ20の初期位置の回転角度(0度)を基準とし、24度毎の回転ステージ911の停止時において各回転角度における外周端の位置を撮像データとして取得する。また、これと並行し、この24度毎の各回転角度間の回転ステージ911の回転時において、回転に伴って撮像範囲Ecを通過する外周端の位置変化を実測データとして連続的に取得する。
なお、回転ステージ911を停止させずに回転させたままで撮像カメラ93によってウェーハ20の外周端を撮像し、前述の24度毎の外周端の位置を取得する場合、研削装置1は次のように動作する。すなわち、吸着面回転駆動部913の不図示のエンコーダが24度毎の回転角度を検出した際に検出信号を制御手段19に通知する。一方で制御手段19は、エンコーダから検出信号が入力された時点で撮像カメラ93が取り込んだ位置(座標)を該当する回転角度における外周端の位置として取得する。ここで、この検出信号の通知時における制御手段19の処理負荷によって、エンコーダから検出信号が出力されてから制御手段19がこれを受信するまでに遅延が生じる場合がある。そして、この遅延によって、24度毎の各回転角度における外周端の位置と撮像カメラ93から取り込まれた外周端の位置とにズレが生じる場合があるが、この遅延は、エンコーダが検出信号を通知したときの制御手段19の処理負荷に起因するものであるため、事前に想定して補正するのは難しい。そこで、本実施の形態では、回転ステージ911を連続的に1周回転させるのではなく、24度毎の各回転角度で停止させながら回転ステージ911を断続的に回転させ、この24度毎の各回転角度において外周端の位置を適正に取得できるようにしている。
以上の撮像データ取得工程、実測データ取得工程および取得終了判断工程に続いて、研削装置1は、図6に示すように、円算出工程を行い、ウェーハ20の中心Woを算出する(ステップS11)。図10〜図12は、円算出工程を説明する説明図であり、ウェーハ20の平面図を示している。また、各図10〜図12中において、ウェーハ20の円弧部22を含む円を破線で示している。
円算出工程では、制御手段19は、撮像データ取得工程において回転ステージ911を停止させた状態で取得した撮像データを取得データ記憶手段931から読み出して用いる。本実施の形態では、図10に示すように、24度毎の各回転角度における撮像データである15点P1〜P15の外周端の位置が撮像データとして取得されており、これら15点P1〜P15の外周端の位置を用いてウェーハ20の中心Woを算出する。具体的には、制御手段19は先ず、仮中心算出工程に相当する処理として、この15点P1〜P15の120度毎の3点を1組とし、各組の3点によって定まる円の中心(仮中心)をそれぞれ算出する処理を行う。例えば、96度、216度および336度の各回転角度における3点P5,P10,P15の組に着目すると、ここでの処理によって、これら3点P5,P10,P15によって定まる図11中に一点鎖線で示す円の仮中心O1が算出される。この処理をその他の各組についても同様に行い、図12に示すように5組それぞれの仮中心O1〜O5を算出する。
その後、制御手段19は、円弧部位置選択工程に相当する処理として、算出した5組の仮中心をもとに撮像データである5組15点の外周端の位置の中から円弧部22上の位置を選択する。そして、ここで選択した円弧部22上の位置をもとにウェーハ20の中心Woを算出する。先ず、算出した5組の仮中心のうち、その位置が大きく外れているものはオリエンテーションフラット23上の点を含んで算出されたものと考えられるので除外する。例えば、図11に示した組の3点P5,P10,P15は、オリエンテーションフラット23上の点P15を含む。このようなオリエンテーションフラット23上の点を含む組の円の仮中心は、オリエンテーションフラット23を含まない組の円の仮中心から大きく外れる。そこで、本実施の形態では、例えば算出した5組の各仮中心を比較し、他の仮中心から最も大きく外れた仮中心から順に2組の仮中心を除外する。具体的には、図12に示すように、算出した5組の仮中心O1〜O5のうち、3組の仮中心O2,O3,O4に対して大きく外れた2組の仮中心O1,O5を除外する。これによって、残った仮中心O2,O3,O4を算出するのに用いた3組9点の外周端の位置が円弧部22上の位置として選択される。
なお、ここでは、除外する仮中心を2組としたが、この数は、適宜設定できる。すなわち、研削対象とするウェーハにおけるオリエンテーションフラット等の異形状部の大きさおよび撮像データを取得する停止回転角度間の角度間隔(ここでは24度毎)からオリエンテーションフラット23上の位置が含まれる組の数が想定できるので、少なくともその数分の組を除外すればよい。また、回転ステージ911の回転軸912と載置工程で回転ステージ911上に載置されるウェーハ20の中心Woとのズレ量の最大値を事前に想定して設定しておき、このズレ量の最大値を加味してオリエンテーションフラット23上の位置が含まれる組の数を想定するようにしてもよい。
そして、選択した円弧部22上の位置をもとに、具体的には、残った3組の仮中心O2,O3,O4を用い、これらの重心を算出してウェーハ20の中心Woとする。実際には、画像処理の精度や回転ステージ911の回転精度等によってオリエンテーションフラット23を含まない3組の円の仮中心O2,O3,O4にズレが生じるが、このように3組の仮中心O2,O3,O4の重心をウェーハ20の中心Woとすることで、中心誤差を低減できる。
以上の円算出工程に続いて、研削装置1は、図6に示すように、基準データ作成工程を行い、撮像データを用いてオリエンテーションフラット23の位置を検出する際の基準とする基準データを作成する(ステップS13)。基準データ作成工程では、制御手段19は、円算出工程で円弧部22上の位置として選択した外周端の位置(図12の仮中心O2,O3,O4を算出するのに用いた3組9点の外周端の位置)を用いて基準データを作成する。
先ず、3組の組毎にその3点の外周端の位置をもとにsin関数を算出し、組毎の3点によって定まる円の円周上の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージ911の回転角度毎に表したサインカーブを作成する。そして、3組それぞれについて作成したサインカーブを平均化し、基準データとする。図13は、横軸を回転ステージ911の回転角度、縦軸を撮像カメラ93の撮像範囲内における位置として基準データの一例をグラフ化した図である。前述のように、基準データは、円算出工程でオリエンテーションフラット23を含まない組として選択した3組の各組の3点によって定まるsin関数のサインカーブを平均化したものである。したがって、この基準データは、ウェーハ20がオリエンテーションフラット23を含まない円形形状で形成されていた場合の外周端の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化、すなわち円弧部22を含む円の円周全周の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージ911の回転角度毎に表したものに相当する。
なお、ここでは、3組の組毎にサインカーブを作成して平均化し、基準データを作成することとした。これに対し、3組の円をもとに、ウェーハ20の中心Woとして求めた仮中心O2,O3,O4(図12を参照)の重心を中心とする円を円弧部22を含む円として特定するようにしてもよい。そして、特定した円の円周上の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージ911の回転角度毎に表したサインカーブを作成し、基準データとしてもよい。
以上の基準データ作成工程に続いて、研削装置1は、図6に示すように、異形状部検出工程を行い、回転ステージ911上のウェーハ20のオリエンテーションフラット23の位置を検出する(ステップS15)。異形状部検出工程では、制御手段19は、撮像データ取得工程において回転ステージ911を停止させた状態で取得した撮像データおよび実測データ取得工程において回転ステージ911を回転させながら取得した実測データを取得データ記憶手段931から読み出して用いる。そして、制御手段19は、基準データ作成工程で作成した基準データと、24度毎の回転角度間の外周端の位置変化である実測データとを比較することによってオリエンテーションフラット23の位置を検出する。
図14は、異形状部検出工程を説明する説明図であり、横軸を回転ステージ911の回転角度とし、縦軸を図14中に向かって左側に示す撮像カメラ93の撮像範囲内における位置として、本実施の形態を適用して実際に取得した撮像データをもとに作成した基準データのグラフG31を実線で示し、撮像データおよび実測データを回転角度毎に表したグラフG33を一点鎖線で示している。すなわち、グラフG33は、24度毎の各回転角度における外周端の位置である撮像データと、この24度毎の回転角度間の外周端の位置変化である実測データとをグラフ化したものである。さらに、図14では、横軸を共通(回転ステージ911の回転角度)とし、縦軸を図14に向かって右側に示す差分値として、基準データと撮像データおよび実測データとの回転角度毎の差分値を表したグラフG35を二点鎖線で示している。
上記したように、基準データは、円弧部22を含む円の円周全周の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージ911の回転角度毎に表したものに相当する。一方、実測データは、前述の通りエンコーダと制御手段19との通信(検出信号の送受信)時においてデータ取得に遅延が生じる場合があるため、必ずしも基準データと値が一致しない。しかし、実測データのうち、オリエンテーションフラット23上を撮像して得た値は基準データとの差が大きいため、実測データを基準データと比較することによって、これらの差が大きい部分に対応する回転角度範囲がオリエンテーションフラット23の位置として特定できる。
具体的には、制御手段19は、図14中に二点鎖線でグラフG35として示すように、基準データと実測データとの差分値を回転角度毎に算出する。そして、算出した差分値が、図14の左側に示す縦軸の差分値の目盛り“0”に対して予め設定される所定の閾値Thを超えている回転角度範囲を、オリエンテーションフラット23の位置として検出する。図14では、回転角度範囲L3がオリエンテーションフラット23の位置として検出される。
なお、このようにして得た回転角度範囲L3をもとに、再度回転ステージ911を回転させてこの回転角度範囲L3における外周端の位置を撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けて撮像し、円弧部22の詳細な端部位置(詳細なオリエンテーションフラット23の位置)を撮像カメラ93の撮像によって検出するようにしてもよい。
以上の異形状部検出工程に続いて、研削装置1は、図6に示すように、ウェーハ保持工程を行ってウェーハ20表面を保持手段6aの保持面6s上で吸着保持し(ステップS17)、その後研削工程を行って保持面6s上のウェーハ20の裏面21を研削加工する(ステップS19)。
ウェーハ保持工程では、先ず、位置合わせ工程として、位置合わせ手段9においてウェーハ20の中心位置合わせを行う。図15は、ウェーハ20の中心位置合わせを模式的に示す位置合わせ手段9の側面図である。この中心位置合わせでは、制御手段19は先ず、円算出工程で算出したウェーハ20の中心Woと回転ステージ911の回転軸912とを結ぶ直線と、回転ステージ911の進退移動方向(ガイド溝914の形成方向)とが平行になるように、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911を回転させる。これにより、回転軸912に対するウェーハ20の中心Woのズレ方向が回転ステージ911の進退移動方向と一致するようにウェーハ20の姿勢が修正される。
続いて、制御手段19は、補助吸着ステージ921を駆動してウェーハ20の一部を第2の吸着面921aによって吸着保持させるとともに、第1の吸着面911aによるウェーハ20の吸着を解除させる。これにより、回転ステージ911は、ウェーハ20に対して相対移動可能な状態となる。そして、制御手段19は、吸着面進退駆動部915を駆動し、図15中に矢印A4で示すように、回転軸912に対するウェーハ20の中心Woのズレ量分だけ回転ステージ911をガイド溝914に沿って移動させることで、ウェーハ20の中心Woに回転軸912を一致させる。これにより、ウェーハ20の中心位置合わせが行われる。以上のようにして中心位置合わせを終了した後、制御手段19は、回転ステージ911を駆動してウェーハ20を第1の吸着面911aによって吸着保持させるとともに、第2の吸着面921aによるウェーハ20の吸着を解除させる。
続いて、位置合わせ手段9においてウェーハ20の方向位置合わせを行う。この方向位置合わせでは、制御手段19は、吸着面回転駆動部913を駆動し、異形状部検出工程で検出したオリエンテーションフラット23の位置と予め設定される所定位置とのズレ量分だけ回転ステージ911を回転させる。これにより、ウェーハ20の向きが予め設定される搬入向きに修正され、ウェーハ20の方向位置合わせが行われる。
ここで、ターンテーブル5上の保持手段6a〜6cは、ウェーハ20の搬入前、搬入搬出位置においてオリエンテーションフラット23が置かれる吸着保持部61上の異形状部保持位置611が所定位置に位置するように、適宜不図示の回転駆動機構によって回転駆動されるようになっている。そして、前述のウェーハ20の搬入向きは、搬入手段10が方向位置合わせ後のウェーハ20を搬入搬出位置の保持手段6aの保持面6sに搬入した際にそのオリエンテーションフラット23の位置が吸着保持部61上の異形状部保持位置611に合うような向きとして予め設定される。
そして、制御手段19は、第1の吸着面911aによるウェーハ20の吸着を解除させるとともに、中心位置合わせおよび方向位置合わせされた回転ステージ911上のウェーハ20の裏面21を搬入手段10の吸着パッド103によって上方から吸着保持する。このとき、吸着パッド103は、回転軸912上に中心位置合わせされたウェーハ20の中心Woを吸着保持する。そして、ウェーハ20を搬入搬出位置に位置する保持手段6aの保持面6s上に搬入して表面側を吸着保持させる。これによって、ウェーハ20は、そのオリエンテーションフラット23の位置が吸着保持部61上の異形状部保持位置611と合う向きで保持面6s上に搬入される。
その後の研削工程では、制御手段19の制御のもと、先ず、ウェーハ保持工程で上記したように保持面6s上にウェーハ20表面を吸着保持した搬入搬出位置の保持手段6aが、ターンテーブル5の回転とともに研削手段3による研削位置に移動する。そして、ウェーハ20の裏面21を研削砥石3bによる研削加工に供する。具体的には、研削砥石3bを回転駆動するとともに、昇降送り手段15によってウェーハ20に対して下降させて研削送りすることでウェーハ20の裏面21を研削加工する。なお、これと同時に、保持手段6bの保持面6s上で研削手段3による研削位置での研削加工を終えたウェーハ20が研削手段4による研削位置に移動し、ウェーハ20の裏面21を研削砥石4bによる研削加工に供する。そしてこの間に、搬入手段10が、次のウェーハ20を搬入搬出位置に移動した保持手段6cの保持面6s上に搬入して表面側を吸着保持させる。
続いて、研削手段3による研削加工を終えると、保持手段6aは、ターンテーブル5の回転とともに研削手段4による研削位置に移動し、ウェーハ20の裏面21を研削砥石4bによる研削加工に供する。なお、これと同時に保持手段6cの保持面6s上に搬入されて表面側が吸着保持された次のウェーハ20が研削手段3による研削位置に移動し、ウェーハ20の裏面21を研削砥石3bによる研削加工に供する。そしてこの間に、保持手段6bの保持面6s上で研削手段4による研削加工を終えたウェーハ20が搬入搬出位置に移動する。
ここで、研削手段3および研削手段4による研削加工を終えた搬入搬出位置のウェーハ20は、搬出手段11の吸着パッド113により裏面21側が吸着保持されて洗浄手段12に搬出される。洗浄手段12に搬出されたウェーハ20は、洗浄手段12にて裏面21が洗浄された後、搬出入手段13のU字型ハンド13aによって把持されてカセット8に搬出され、カセット8内に収容される。また、上記の研削加工後のウェーハ20の搬出の後、搬入手段10が次のウェーハ20を保持手段6bの保持面6s上に搬入して表面側を吸着保持させる。
その後、研削手段4による研削加工を終えた保持手段6aは、ターンテーブル5の回転とともに搬入搬出位置に移動する。なお、これと同時に、保持手段6cの保持面6s上で研削手段3による研削位置での研削加工を終えたウェーハ20が研削手段4による研削位置に移動し、ウェーハ20の裏面21を研削砥石4bによる研削加工に供する。また、保持手段6bに搬入されて表面側が吸着保持されたウェーハ20が研削手段3による研削位置に移動し、ウェーハ20の裏面21を研削砥石3bによる研削加工に供する。以上の動作が、カセット7に収容された各ウェーハ20に対して繰り返される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ウェーハ20を載置した回転ステージ911を所定角度毎に断続的に回転させながら撮像カメラ93によってその撮像範囲を撮像し、撮像データおよび実測データを取得することができる。具体的には、所定角度毎の各回転角度における回転ステージ911の停止時において撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられた外周端の位置を撮像データとして取得するとともに、所定角度毎の各回転角度間の回転ステージ911の回転時においてこの回転に伴って撮像カメラ93の撮像範囲を通過する外周端の位置変化を実測データとして取得することができる。そしてその後、撮像データである所定角度毎の回転角度における外周端の位置の中から円弧部22上の位置を選択することによって円弧部22を含む円の中心を算出し、このように撮像データの中から円弧部22上の位置として選択した外周端の位置をもとにsin関数を算出して基準データを作成することができる。この基準データは、円弧部22を含む円の円周全周の位置が撮像カメラ93の撮像範囲に位置付けられたときの撮像範囲内における位置変化を回転ステージ911の回転角度毎に表したサインカーブであり、実測データとして取得したウェーハ20の外周端の位置変化を作成した基準データと比較することによって異形状部の位置を検出することができる。
これによれば、従来の手法のように、オリエンテーションフラット23等の異形状部の位置を検出するのに先立ってウェーハ20の中心を回転ステージの回転軸と一致させる必要がない。したがって、ウェーハ20の外周端の撮像は回転ステージ911を断続的に回転させながら1度行えばよいため、オリエンテーションフラット23の位置を検出するのに要する時間を短縮できる。これによれば、ウェーハ20の外周端に形成されたオリエンテーションフラット23の位置を迅速に検出することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
(変形例1)
例えば、上記した実施の形態では、位置合わせ手段9においてウェーハ20の中心位置合わせを行い、方向位置合わせを行うこととした。これに対し、次のように動作する構成としてもよい。すなわち先ず、制御手段19が、円算出工程で算出したウェーハ20の中心Woと回転ステージ911の回転軸912とを結ぶ直線と、搬入手段10の吸着パッド103が位置合わせ手段9上方に移動した際の第2アーム102bの伸縮移動方向(第1アーム102aの長軸方向)とが平行になるように、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911を回転させる。これにより、回転軸912に対するウェーハ20の中心Woのズレ方向が吸着パッド103の伸縮移動方向と一致するようにウェーハ20の姿勢が修正される。
一方で、制御手段19は、搬入搬出位置に位置した保持手段6aを不図示の回転駆動機構によって適宜回転駆動し、オリエンテーションフラット23が置かれる吸着保持部61上の異形状部保持位置611を異形状部検出工程で検出したオリエンテーションフラット23の位置に応じて移動させる。すなわち、回転ステージ911上のウェーハ20を搬入搬出位置の保持手段6aの保持面6sに搬入した際にそのオリエンテーションフラット23の位置と一致するように、吸着保持部61上の異形状部保持位置611を移動させる。
また、これと並行し、制御手段19は、第1の吸着面911aによるウェーハ20の吸着を解除させるとともに、搬入手段10の搬送アーム部102を回動させて位置合わせ手段9上に吸着パッド103を移動させる。その後、制御手段19は、回転軸912に対するウェーハ20の中心Woのズレ量分だけ第2アーム102bを伸縮させて吸着パッド103を伸縮移動方向に沿って移動させ、回転ステージ911上のウェーハ20の裏面21を吸着パッド103によって上方から吸着保持する。これによって、ウェーハ20の中心Woが吸着パッド103によって吸着保持される。そして、ウェーハ20を搬入搬出位置に位置する保持手段6aの保持面6s上に搬入して表面側を吸着保持させる。
変形例1の構成においても、上記した実施の形態と同様に、オリエンテーションフラット23の位置が吸着保持部61上の異形状部保持位置611と合う向きでウェーハ20を保持面6s上に搬入し、吸着保持部61によって吸着保持させることができる。また、変形例1によれば、位置合わせ手段9において図15に示して説明したウェーハ20の中心位置合わせを行う必要がなく、ウェーハ20を保持手段6aの保持面6s上に搬入するのに要する時間を短縮できる。
(変形例2)
また、上記した実施の形態では、オリエンテーションフラット23の位置を検出することによって外形形状がウェーハ20と略一致する保持面上にウェーハ20を搬入する場合を例示したが、オリエンテーションフラット23等の異形状部の位置を検出する必要がある場合としてはこの他にも、例えば次のような場合が挙げられる。すなわち、研削装置1によってウェーハ20を例えば50μm以下等のように薄く研削加工する場合、ウェーハ20が破損し易くなるため、取り扱いが困難である。このような問題を解決するため、外縁部を補強部として残すように裏面21を被研削面として研削加工し、ウェーハ20の裏面21側に研削による凹部とこの凹部を囲むリング状の凸部とを形成する場合がある。具体的には、図1に示したように、製品化に有効なデバイス24を有する表面側の領域(デバイス領域)に対応する裏面21を研削し、このデバイス領域を囲む外側の領域(余剰領域)に対応する裏面21にリング状の補強部を形成する場合がある。しかしながら、ウェーハ20のように外周端にオリエンテーションフラット23が存在する場合、ウェーハ20の中心Woを基準として外縁部を残す研削を行い、リング状の凸部を補強部として形成しようとすると、オリエンテーションフラット23の部分で補強部が途切れしまったり、補強部が細くなってしまったりする。このような事態を防止し、補強部を均等に形成するために加工中心を算出する場合も、オリエンテーションフラット23の位置を検出する必要がある。
ここで、変形例2の研削装置は、上記した実施の形態の研削装置1と同様の構成で実現でき、ウェーハ保持工程と研削工程とが上記した実施の形態と異なる。以下、上記した実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、変形例2におけるウェーハ保持工程および研削工程について説明する。図16は、変形例2における方向位置合わせを説明する説明図である。また、図17は、変形例2における方向位置合わせ以降のウェーハ保持工程を説明する説明図である。また、図18は、変形例2における研削工程を説明する説明図である。
先ず、変形例2におけるウェーハ保持工程について説明する。変形例2のウェーハ保持工程では、制御手段19は先ず、図15を参照して説明したのと同様にして位置合わせ手段9においてウェーハ20の中心位置合わせを行う。
続いて、位置合わせ手段9においてウェーハ20の方向位置合わせを行う。変形例2の方向位置合わせでは、制御手段19は、吸着面回転駆動部913を駆動し、回転ステージ911を回転させることで、図16中に示す回転ステージ911の進退移動方向に対してオリエンテーションフラット23が直角となるようにする。なお、このようにして方向位置合わせすることで、ウェーハ20の中心Woを通り、且つオリエンテーションフラット23と直交する中心直線Mとオリエンテーションフラット23との交点Nが、図16中に一点鎖線で示す撮像カメラ93の撮像範囲Ecに位置付けられる。
そして、制御手段19は、この状態で撮像カメラ93によって撮像範囲Ecを撮像し、中心直線Mとオリエンテーションフラット23との交点Nの位置(座標)を検出する。さらに、制御手段19は、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911を180度回転させる。続いて、制御手段19は、撮像カメラ93によって撮像範囲Ecを撮像し、中心直線Mと円弧部22との交点Pの位置(座標)を検出する。そして、制御手段19は、交点Nと交点Pとの間の中央点の位置(座標)を加工中心Wpoとして算出する。またこのとき、制御手段19は、ウェーハ20の中心Woに対する加工中心Wpoのズレ量Δを算出しておく。その後、制御手段19は、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911をさらに180度回転させることで、ウェーハ20を図16に示す元の位置に戻す。
もっとも、ウェーハ20の形状(円弧部22を含む円の半径、この円の中心とオリエンテーションフラット23との距離等)が既知の場合もある。このような場合には、これら既知の情報をもとに加工中心Wpoやズレ量Δを算出するようにしてもよく、上記のように交点N,Pの位置を撮像カメラ93で撮像し、検出する処理を行わない構成としてもよい。あるいは、上記した実施の形態で図12を参照して説明したように、円算出工程においてウェーハ20の中心Woを求めるのに用いた仮中心O2,O3,O4をそれぞれ中心とする3組の円をもとに、各仮中心O2,O3,O4の重心(ウェーハ20の中心Wo)を中心とする円を円弧部22を含む円として特定することもできる。このような場合も、特定した円と検出したオリエンテーションフラット23の位置とから交点N,Pの位置を算出できる。以上のように、交点N,Pの位置を撮像カメラ93の撮像によって検出する処理は適宜省略できる。
続いて、制御手段19は、中心位置合わせによって回転ステージ911の回転軸912と一致しているウェーハ20の中心Woと加工中心Wpoとを結ぶ直線(オリエンテーションフラット23の直交方向)と、搬入手段10の吸着パッド103が位置合わせ手段9上方に移動した際の第2アーム102bの伸縮移動方向とが平行になるように、吸着面回転駆動部913を駆動して回転ステージ911を回転させる。これにより、ウェーハ20の中心Woに対する加工中心Wpoのズレ方向が吸着パッド103の伸縮移動方向と一致するようにウェーハ20が方向位置合わせされる。
その後、制御手段19は、第1の吸着面911aによるウェーハ20の吸着を解除させる。また、制御手段19の制御のもと、搬入手段10が、搬送アーム部102を回動させて位置合わせ手段9上に吸着パッド103を移動させる。そして、中心位置合わせおよび方向位置合わせされた回転ステージ911上のウェーハ20の裏面21を搬入手段10の吸着パッド103によって上方から吸着保持する。このとき、吸着パッド103は、回転軸912上に中心位置合わせされたウェーハ20の中心Woを吸着保持する。そして、搬入手段10は、図17中に破線で示すように、そのままウェーハ20の中心Woが保持手段6aの回転中心6oに一致する状態で保持手段6aの保持面6s上に搬入する。
そしてその後、搬入手段10は、制御手段19の制御のもと、ウェーハ20の中心Woに対する加工中心Wpoのズレ量Δ分だけ第2アーム102bを伸縮させて吸着パッド103を伸縮移動方向に沿って移動させ、図17中に実線で示すように、加工中心Wpoを回転中心6oに一致させる。この状態で、保持手段6aの保持面6s上にウェーハ20を載置し、不図示の吸着保持部によって吸着保持させる。ここで、変形例2の保持手段6a〜6cは、上記した実施の形態で図3に示した上面の外形形状がウェーハ20の外形と略一致する構成の吸着保持部61にかえて、その上面全域または一部が保持面6sの全域または一部を形成するように構成された吸着保持部を備えている。
なお、オリエンテーションフラット23の方向位置合わせを行った後、中心位置合わせの場合と同様にして吸着面進退駆動部115を駆動し、加工中心Wpoを回転軸112と一致させる構成としてもよい。そしてその後、搬入手段10が吸着パッド103によって加工中心Wpoを吸着保持し、この加工中心Wpoが回転中心6oと一致するように保持手段6aの保持面6s上にウェーハ20を搬入する構成としてもよい。あるいは、位置合わせ手段9上で吸着パッド103によってウェーハ20を吸着する際、ウェーハ20の中心Woに対する加工中心Wpoのズレ量Δ分第2アーム102bを伸縮させて吸着パッド103を伸縮移動方向に沿って移動させる構成とし、吸着パッド103によって加工中心Wpoを吸着保持する構成としてもよい。そして、この加工中心Wpoが回転中心6oと一致するように保持手段6aの保持面6s上にウェーハ20を搬入する構成としてもよい。
以上のように搬入搬出位置の保持手段6aの保持面6s上にウェーハ20を搬入・吸着保持したならば、研削工程に移る。変形例2の研削工程では、ターンテーブル5を120度回転させることで、保持手段6aを保持手段6bの位置に位置付け、加工中心Wpoを中心としてウェーハ20を回転させるとともに、研削手段3の研削砥石3bを回転させてウェーハ20の裏面21側から中央を凹状に加工する。すなわち、可動ブロック17を進退させることで、図18に示すように、余剰領域の裏面21側を所定寸法分だけ残すように研削砥石3bの外周側端部をウェーハ20に対して位置付けるとともに、高速回転している研削砥石3bを昇降送り手段15によりウェーハ20に対して下降させて研削送りすることで裏面21側から所定厚さ分を研削加工する。これにより、ウェーハ20の裏面21側からウェーハ20の外縁部を残して研削し、ウェーハ20の裏面21側に研削による凹部211とこの凹部211を囲むリング状の補強部213とを形成する研削工程が実行される。保持手段6cの位置での研削手段4の研削砥石4bによる研削についても同様である。なお、変形例2では、研削砥石3b(研削ホイール3c)および研削砥石4b(研削ホイール4c)は、その回転軌跡の最外周の直径がデバイス領域の半径より大きくデバイス領域の直径より小さくなるように形成されている。
図19は、変形例2の研削装置で研削加工されたウェーハ20の裏面21側を示す斜視図である。図19に示すように、変形例2によれば、ウェーハ20の裏面21のうち、デバイス領域に対応する領域のみが研削加工され、裏面21に凹部211が形成されるとともに、余剰領域に対応する外周部分には、研削加工前と同等の厚さを有するリング状の補強部213が残存する。この補強部213は、研削加工終了後の搬出手段11等による保持部分となる。
この変形例2によれば、オリエンテーションフラット23の位置を検出してリング状の補強部213が均等に形成されるようにウェーハ20の加工中心Wpoを求め、裏面21側を研削加工することが可能となる。
(その他の変形例)
また、上記した実施の形態では、回転判定工程として回転ステージ911を1周回転させたか否かを判定する場合について説明したが、必ずしも回転ステージ911を1周回転させる必要はない。例えば、オリエンテーションフラット23等の異形状部の位置を検出するのに最低限必要な回転ステージ911の回転量を設定しておき、この回転量分回転ステージ911を回転させる構成としてもよい。ここで、異形状部の位置を検出するのに最低限必要な回転ステージ911の回転量は、異形状部の大きさや上記したズレ量の最大値、回転ステージ911上に載置される際の異形状部の大まかな位置等をもとに予め設定することができる。
また、上記した実施の形態では、結晶方位を示す異形状部としてオリエンテーションフラット23について説明したが、異形状部の形状は特に限定されるものではない。図20は、異形状部の他の例を示す斜視図であり、ノッチ23aが形成されたウェーハ20aを示している。本発明は、例えば図20に示すように、大半を占める円弧部22aとノッチ23aとを有するウェーハ20aについても同様に適用できる。
以上のように、本発明の検出方法、ウェーハ搬入方法および検出装置は、ウェーハの外周端に形成された異形状部の位置を迅速に検出するのに適している。
1 研削装置
3,4 研削手段
5 ターンテーブル
6a,6b,6c 保持手段
9 位置合わせ手段
91 回転吸着手段
911 回転ステージ
911a 第1の吸着面
912 回転軸
913 吸着面回転駆動部
915 吸着面進退駆動部
92 補助吸着手段
921 補助吸着ステージ
921a 第2の吸着面
93 撮像カメラ
931 取得データ記憶手段
10 搬入手段
11 搬出手段
12 洗浄手段
13 搬出入手段
19 制御手段
20 ウェーハ
22 円弧部
23 オリエンテーションフラット

Claims (3)

  1. 外周端が円弧部と異形状部とから構成されるウェーハを回転ステージ上に載置し、前記ウェーハの外周端の一部を撮像カメラの撮像範囲内に位置付ける載置工程と、
    前記回転ステージが停止回転角度として予め定められる所定の回転角度において停止した状態で前記撮像カメラによって前記撮像範囲を撮像し、前記撮像範囲内に位置付けられた前記停止回転角度における前記ウェーハの外周端の位置を撮像データとして取得する撮像データ取得工程と、
    前記回転ステージを次の停止回転角度まで回転させながら前記撮像カメラによって前記撮像範囲を動画的に連続的に撮像し、前記停止回転角度間の前記回転ステージの回転に伴って前記撮像範囲を通過する前記ウェーハの外周端の位置変化を実測データとして連続的に取得する実測データ取得工程と、
    前記回転ステージの回転を終了するか否かを判定する回転判定工程と、
    前記回転判定工程で前記回転ステージの回転を終了すると判定するまでの間、前記撮像データ取得工程、前記実測データ取得工程および前記回転判定工程を繰り返し行わせる繰り返し制御工程と、
    前記撮像データとして取得した前記停止回転角度における外周端の位置の中から前記円弧部上の位置を選択する円弧部位置選択工程と、
    前記円弧部位置選択工程で選択された前記円弧部上の位置をもとに、前記円弧部を含む円の円周全周の位置が前記撮像範囲に位置付けられたときの前記撮像範囲内における位置変化を前記回転ステージの回転角度毎に表した基準データを作成する基準データ作成工程と、
    前記実測データとして取得した前記ウェーハの外周端の位置変化を前記基準データと比較して前記異形状部の位置を検出する異形状部検出工程と、
    を含み、
    前記異形状部検出工程は、前記実測データとして取得した前記ウェーハの外周端の位置変化と前記基準データとの回転角度毎の差分値を算出し、該差分値が予め定められた所定の閾値を超えている回転角度範囲において前記撮像範囲に位置付けられる外周端の位置を前記異形状部の位置として検出することを特徴とする検出方法。
  2. 前記円弧部位置選択工程で選択された前記円弧部上の位置をもとに、前記円弧部を含む円の中心を算出することを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
  3. 前記円弧部位置選択工程は、
    前記撮像データを、少なくとも3つを1組とした複数組に組分けし、組毎の撮像データの外周端の位置によって定まる円の中心を仮中心として算出する仮中心算出工程を含み、
    前記複数組毎に算出した各仮中心を比較して他の仮中心から最も大きく外れた仮中心から順に所定数を除外し、該除外した仮中心を算出するのに用いた組を除く各組の撮像データの外周端の位置を前記円弧部上の位置として選択し、
    前記所定数は、前記異形状部の大きさおよび前記停止回転角度間の角度間隔をもとに予め設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の検出方法。
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