JP5696488B2 - 研削用集塵カバー及び動力工具 - Google Patents

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本発明は研削用集塵カバー及び研削用集塵カバーを備えた動力工具に関する。
ディスクグラインダ等の研削を行う動力工具において、側面にチップ等を有する研削刃が被研削面を研削した際に発生する切り屑、粉塵等を集塵するために、研削刃周辺に集塵カバーが設けられている。この集塵カバーの被研削面と対向する縁部には、特許文献1に示されるように、被研削面と当接するブラシが設けられている。
実開昭55−103143号公報
研削刃で研削をする場合にはブラシが被研削面と当接した状態で、ディスクグラインダを前後左右に移動させて作業を行う。この時に被研削面に突起、例えばコンクリートに含まれる粗骨材が露出している時には、ブラシが突起により寄れて、突起部分に隙間が開く場合があり、切り屑等がこの隙間から外部に漏れるおそれがあった。よって本発明は、粉塵漏れを抑制した研削用集塵カバー及び研削用集塵カバーを備えた動力工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、回転駆動されて被加工面を研削する研削刃周りに配置され、該被加工面と対向する一端が開口する環状の周壁部と、該周壁部の他端側に位置して該周壁部と共に該研削刃が収容される収容空間を画成し、該研削刃を回転駆動する動力工具に装着される端壁部と、布体であって環状に構成され該周壁部に設けられる布体リングと、を備え、該布体リングは、該周壁部に沿い、一端側が該周壁部の開口位置から該被加工面側へと向けて突出するように、他端側で該周壁部の開口に装着されている研削用集塵カバーを提供する。
このような構成によると、被研削面と当接する布体リングが一体に構成されるため、布体リングが被研削面上の突起と当接したとしても、寄れたりして隙間が構成されることは防がれ、粉塵漏れを抑制することができる。また、所謂ブラシ等と比較して製造原価を低減することができ、集塵カバーを安価に提供することが可能であると共に、布体リングの交換に掛かるコストを抑制することができる。
上記構成の研削用集塵カバーにおいて、該収容空間内の粉塵を、該収容空間外に排出する排出機構を備えることが好ましい。このような構成によると収容空間内に粉塵が貯留されることが抑制される。
また該布体リングは、帯状の布体の両端をそれぞれ突き合わせて構成され、該布体リングの突き合わせ部分は、該収容空間と該排出機構と排出通路との接続部付近に配置されていることが好ましい。
このような構成によると、簡易に布体リングを作成することができる。また突き合わせ部分には隙間が生じる可能性があるが、この位置を周方向における収容空間の圧力が最も低下する、即ち吸引効率が優れる収容空間と排出機構の排出通路との接続部付近に配置することにより、隙間から粉塵等が外部に漏れることを極力防止することができる。
また環状に構成されて該布体リングを環状に保持すると共に該周壁部に装着される台座部を更に有し、該布体リングは、該台座部を介して該周壁部に装着されることが好ましい。
このような構成によると、予め布体リングが取り付けられた台座部を周壁部に装着できるので、容易に布体リングを周壁部に装着することができる。また台座部で布体リングの剛性を保つことができるため、被研削面と布体リングが接触して布体リングに負荷が係ったとしても、確実にリング形状を保つことができる。
また、該台座部は、該台座部を該被加工面側へ付勢する弾性体を介して該周壁部に装着されることが好ましい。
このような構成によると、弾性体の負勢力によって被加工面に布体リングが追従し、隙間が形成されることを抑制できるため、集塵性能を向上させることができる。
また該台座部には、該環状の周方向に沿うと共に該被加工面側へ向けて開口する一連の溝部が形成され、該布体リングは、該他端側が該溝部に挿入されて該台座部に固定されることが好ましい。
このような構成によると、布体リングの台座部への装着・固定を容易に行うことができる。
該台座部には、該溝部内に配置されて該溝部内に挿入された該布体リングの該他端側に掛け止められる掛止部が設けられていてもよい。
このような構成によると、より確実に布体リングを台座部へと固定することができる。
また該台座部と該周壁部とのいずれか一方には、該一端から該他端に向かう方向と交差する方向であっていずれか他方に向けて突出する凸部が設けられ、該台座部と該周壁部とのいずれか他方には、該凸部が挿入される凹部が形成され、該凸部と該凹部とが係合して該台座部が外周壁部に装着されることが好ましい。
このような構成によると、確実かつ簡易に台座部を周壁部へと固定することができる。
また該布体リングには、糸が縫い込まれていてもよい。また該布体リングは、同一種若しくは異種の複数の布体が積層されて構成されていてもよい。これらのような構成によると、布体リングの強度や柔軟性を所望の特性にすることができる。
また上記課題を解決するために本発明は、ハウジングと、該ハウジングに内蔵される出力部と、該出力部から動力が伝達されて軸周りに回転駆動されると共に研削刃が装着される出力軸部と、を有し、該ハウジングには、該出力軸部周りに配置されるカバー装着部が規定され、該カバー装着部には、請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の研削用集塵カバーが装着されている動力工具を提供する。
本発明の研削用集塵カバー及び研削用集塵カバーによれば、の粉塵漏れを抑制することができる。
本実施の形態に係る研削用集塵カバーを動力工具に装着した状態での断面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーを動力工具に装着した状態での下面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーを動力工具に装着した状態での周壁部における凹部を示す部分側面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーのリング部を示す分解斜視図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーのリング部を示す断面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーを動力工具に装着した状態で作業を行った際の被研削面と布体リングとの関係を示す(a)部分側面図、(b)部分平面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーのリング部の第一の変形例であって(a)部分底面図、(b)図7(a)のVII−VII線に沿った断面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーのリング部の第二の変形例であって(a)部分底面図、(b)図8(a)のVIII−VIII線に沿った断面図。 本実施の形態に係る研削用集塵カバーのリング部の第3の変形例に係る部分側面図。
以下、本発明の実施の形態に係る研削用集塵カバー及び研削用集塵カバーを装着した動力工具について、図1乃至図6に基づき説明する。図1に示されるディスクグラインダ1は、被研削面であるコンクリート表面Cに対して研削刃9で研削作業を行う工具であり、研削刃9周りに集塵カバー10が装着されて構成されている。ディスクグラインダ1は、ハウジング2を外殻とし、ハウジング2内に、回転力を出力する出力部である図示せぬモータと、図示せぬモータからの回転力が伝達される図示せぬギア機構と、ギア機構に接続されると共に研削刃9が同軸一体回転するように装着される出力軸部2Aとを有している。
出力軸部2Aには、研削刃9の回転中心を決める座となるワッシャ2Bとねじ止めされるナット2Cが装着されており、ワッシャ2Bと、ナット2Cにより研削刃9は出力軸部2Aに同軸一体回転するように固定されている。またハウジング2において、出力軸部2A周りには、集塵カバー10が装着されるカバー装着部2Dが設けられている。
研削刃9は、中央が開口した円板状を成しており、円板の一側面に複数のチップ9Aが設けられている。研削刃9を出力軸部2Aに装着するには、中央の開口部に出力軸部2Aを貫通させ、円板の中心軸が出力軸部2Aの回転軸と同軸になり、チップ9Aが反ハウジング2側に位置するように配置して、ナット2Cを締め込むことにより、出力軸部2Aに研削刃9を固定する。以下の説明において、出力軸部2Aの回転軸方向であって研削刃9からハウジング2に向かう方向を上側として上下方向を規定し、上下方向と直交すると共にハウジング2が延出される方向を前後方向と規定する。また前後方向においては、ハウジング2において出力軸部2Aが装着されている側を前側と規定する。
集塵カバー10は、枠体20と、ファン30と、リング部40とから主に構成されている。枠体20は樹脂製であり、研削刃9周りに配置され被研削面であるコンクリート表面Cと対向する下端が開口する円環状の周壁部21と、周壁部21の上端側に位置し周壁部21と一体である端壁部22と、から主に構成されており、枠体20内部に、主に周壁部21と端壁部22とで区画される収容空間20aが形成されている。
周壁部21には、筒内において上下方向において略中央部分に、収容空間20aを上下に二分するリブ部23が設けられており、リブ部23の中央には、研削刃9の外径より僅かに小径の孔23aが形成されている。収容空間20aにおいて、このリブ部23で仕切られた上方の空間をファン30が収容される上部空間20bと定義し、下方の空間を研削刃9が収容される下部空間20cと定義する。また周壁部21において下端部分を下端縁21Aと規定する。
周壁部21において上部空間20bを画成する壁には、排気ダクト24が設けられており、排気ダクト24には粉塵等を集塵する集塵袋25が接続されている。排気ダクト24には、内部に上部空間20bと連通する排気通路24aが形成されており、この排気通路24aが集塵袋25内の空間に連通している。また排気ダクト24は、図2に示されるように、上部空間20bに対して排気通路24aが、上部空間20bの最外周位置であって周壁部21の接線方向と一致し、かつ研削刃9の回転方向における接線方向の下流側に位置するように配置されている。
周壁部21において下部空間20cを画成する壁には、前後位置及び前後方向と略直交する左右位置にそれぞれ同一形状を成す凹部21aが計四箇所形成されている。凹部21aは、図3に示されるように、周壁部21の下端縁21Aに開口する第一凹部21bと、第一凹部21bに隣接して配置され上端と下端とが閉止されている第二凹部21cと、第一凹部21bの上端及び第二凹部21cの上端を接続する接続通路21dとから構成されている。また第二凹部21cにおいては、上端縁21Bと下端縁21Cとがそれぞれ規定されている。
図1に示されるように、リブ部23には、下方に向けて突出する複数のバネ23Aが配置されている。このバネ23Aは、リング部40とリブ部23との間に介在しており、リブ部23に対してリング部40を下方に向けて付勢している。
端壁部22は、枠体20において上側に位置しており、周壁部21と共に収容空間20a(上部空間20b)を画成している。端壁部22の中央には、開口22aを画成し、開口22a内でカバー装着部2Dに接続されるハウジング接続部22Aが設けられている。
ファン30は、遠心ファンであり、上部空間20b内に収容されており、集塵カバー10がハウジング2に装着された状態で、出力軸部2Aに同軸一体回転するように構成されている。ファン30が出力軸部2Aと同軸一体回転することにより、収容空間20a内において、孔23aから流入し、排気通路24aから流出する気流が発生する。この気流の発生により、収容空間20a内を外気より負圧にすることができる。このファン30及びファン30が収容される上部空間20bを画成する枠体20の構成から、排出機構が規定される。
リング部40は、台座部41と、布体リング42とから主に構成されている。台座部41は樹脂製であり、外径が周壁部21の内径より僅かに小径の円環状を成しており、図4に示されるように、外周位置に、それぞれ同形状を成し凹部21a内に挿入可能な凸部41Aが前後左右位置にそれぞれ設けられている。リング部40において、コンクリート表面Cと対向する下面41Bには、リング部40の周方向に沿うと共にコンクリート表面C側へ向けて開口する一連の溝部41aが形成されている。この溝部41aの幅は、布体リング42を構成する布体の布厚より若干小さくなるように構成されている。また図1、図5に示されるように、リング部40の上面には、バネ23Aと係合する係合部41Cが設けられている。
布体リング42は、図4に示されるように、フェルト製の帯状に成形された布体をその両端が突き合わせられると共に、布体の布厚が半径方向幅となるように環状にして構成され、図5に示されるように、上端部分が溝部41aに圧入されて台座部41に装着されている。上述のように、布体リング42の布厚より溝部41aの溝幅の方が小さいため、溝部41aに布体リング42を装着することにより、布体リング42が台座部41に固定される。溝部41aに布体リング42を装着するのみであるため、布体リング42の台座部41への装着・固定を容易にすることができる。また、布体リング42はブラシ等に比べて安価に製造することが可能であるため、布体リング42の交換における作業者の負担を低減することができる。
収容空間20a内の空気はファン30により、孔23aから吸入され、ファン30の外周から排気通路24aへと排出されるため、この近傍が周方向において最も圧力が低下する。布体リング42が台座部41に固定された状態においては、布体リング42の突き合わせ部分が、収容空間20aにおいてファン30による吸引効率が最も優れる箇所、即ち図2で示される排気通路24aが収容空間20a内に開口する箇所の周辺に位置するようにする。突き合わせ部分は、特に縫い合わせたりしていないため、僅かな隙間が発生することがあるが、このように吸引効率が優れる位置に突き合わせ部分を配置することにより、突き合わせ部分から粉塵等が外部に排出されることが抑制される。また布体リング42の幅(台座部41に装着された状態で上下方向の距離)は、リング部40が周壁部21に装着された状態で、研削刃9の下面より下側に突出するように構成されている。
布体リング42が台座部41に装着・固定された状態で、リング部40を周壁部21に装着する。リング部40を周壁部21に装着するには、先ず凸部41Aを、第一凹部21bの下端縁21Aの開口から挿入する。次にリング部40を枠体20に対して上方に押し上げた状態で、凸部41Aを第一凹部21bから接続通路21dを介して第二凹部21c内に配置するように、リング部40を枠体20に対して周回りに回転させる。この状態でリング部40を押し上げるのを止めることにより、バネ23Aの付勢力によってリング部40は下側へと移動し、凸部41Aが下端縁21Cと当接する位置まで移動する。凸部41Aが第二凹部21c内に位置することにより、リング部40が周壁部21から外れることが抑制される。このように凹部21aと凸部41Aにより装着可能とすることによって、確実かつ簡易に台座部41を周壁部21へと固定することができる。また凸部41Aは第二凹部21c内で上端縁21Bから下端縁21Cまでの間で移動可能であるため、リング部40はバネ23Aに付勢された状態で枠体20に対して上下動することができる。
上記構成の集塵カバー10を装着したディスクグラインダ1で作業を行う場合には、研削刃9のチップ9Aが設けられた下面をコンクリート表面Cと当接するように、ディスクグラインダ1を保持する。この時に布体リング42の下端が研削刃9のチップ9Aより突出するので、研削刃9でコンクリート表面Cを研削する際に、バネ23Aの付勢力によって常に適切な押圧力で布体リング42をコンクリート表面Cに押し付けることができ、布体リング42とコンクリート表面Cとの間に隙間が形成されることが抑制される。この状態で図示せぬモータを駆動して研削刃9を矢印A方向に回転させ、ディスクグラインダ1を前後左右に移動させる。この時に、図6(a)(b)に示されるように、コンクリート表面Cに粗骨材等の突起Cbが有ったとしても、布体リング42は、突き合わせ部分を除いて一連に構成されているため、布体リング42の突起Cbと接触する箇所に隙間が形成されることは抑制され、粉塵等の収容空間20a内からの漏洩が抑制される。
上記構成の集塵カバー10では、予め布体リング42が取り付けられた台座部41を周壁部21に装着できるので、容易に布体リング42を周壁部21に装着することができる。また台座部41で布体リング42の剛性を保つことができるため、コンクリート表面Cと布体リング42が接触して布体リング42に負荷が作用したとしても、確実にリング形状を保つことができる。また布体リング42は台座部41の溝部に挿入されて固定されるため、布体リングの台座部への装着・固定を容易に行うことができ、研削により布体リング42の高さが磨耗により減少したとしても、作業者が容易に交換することができるため、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明による研削用集塵カバー及び動力工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。例えば図7(a)(b)に示されるように、溝部41aを画成する側面にそれぞれ布体リング42に掛け止められる掛止部141Aを設けてもよい。この掛止部141Aを設けることにより、布体リング42が溝部41aから抜けて脱落するのを抑制することができ、より確実に布体リング42を台座部41へと固定することができる。
また布体リング42は、上述したフェルト等の不織布等に限らず、織られた布から構成してもよい。また図8(a)(b)に示されるように、複数の布を半径方向に積層して、布体リング142を構成してもよい。また図9に示されるように、布体リング242において、溝部41aから突出している箇所に、糸242Aを縫い込んでもよい。これらのような構成によると、布体リングの強度や柔軟性を所望の特性にすることができる。
また、動力工具としては本実施の形態ではディスクグラインダを想定したが、これに限らず研削刃が装着でき、研削用集塵カバーが装着できる動力工具であるならば、その動力工具の種類は限定しない。また動力も電動モータに限定せず、圧縮空気を用いる動力工具にも適用可能である。
1:ディスクグラインダ 2:ハウジング 2A:出力軸部 2B:ワッシャ
2C:ナット 2D:カバー装着部 9:研削刃 9A:チップ 10:集塵カバー
20:枠体 20a:収容空間 20b:上部空間 20c:下部空間 21:周壁部
21A:下端縁 21B:上端縁 21C:下端縁 21a:凹部 21b:第一凹部
21c:第二凹部 21d:接続通路 22:端壁部 22A:ハウジング接続部
22a:開口 23:リブ部 23A:バネ 23a:孔 24:排気ダクト
24a:排気通路 25:集塵袋 30:ファン 40:リング部 41:台座部
41A:凸部 41B:下面 41C:係合部 41a:溝部 42:布体リング
141A:掛止部 142:布体リング 242:布体リング 242A:糸
C:コンクリート表面 Cb:突起

Claims (11)

  1. 回転駆動されて被加工面を研削する研削刃周りに配置され、該被加工面と対向する一端が開口する環状の周壁部と、
    該周壁部の他端側に位置して該周壁部と共に該研削刃が収容される収容空間を画成し、該研削刃を回転駆動する動力工具に装着される端壁部と、
    環状に構成されて該周壁部の開口端に装着される台座部と、
    布体であって環状に構成された布体リングと、
    を備え、
    該布体リングは、該周壁部に沿い、一端側が該周壁部の開口位置から該被加工面側へと向けて突出するように、他端側が該台座部に装着され
    該台座部と該周壁部とのうちの一方には、該周壁部の該一端から該他端に向かう方向と交差する方向に、他方に向けて突出する凸部が設けられ、
    該台座部と該周壁部とのうちの他方には、該凸部が挿入される凹部が形成され、
    該凹部に該凸部を挿入してから該台座部を該周壁部に対して円周方向に回動させると、該凸部と該凹部とが係合して該台座部が該周壁部に装着されることを特徴とする研削用集塵カバー。
  2. 該収容空間内の粉塵を、該収容空間外に排出する排出機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の研削用集塵カバー。
  3. 該布体リングは、帯状の布体の両端をそれぞれ突き合わせて構成され、該布体リングの突き合わせ部分は、該収容空間と該排出機構の排出通路との接続部付近に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の研削用集塵カバー。
  4. 該台座部は、該台座部を該被加工面側へ付勢する弾性体を介して該周壁部に装着されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の研削用集塵カバー。
  5. 該台座部を該弾性体の付勢に抗して該周壁部の該円周方向とは反対の円周方向に回動させると、該凸部と該凹部との係合が解除されることを特徴とする請求項4に記載の研削用集塵カバー。
  6. 該台座部には、該環状の周方向に沿うと共に該被加工面側へ向けて開口する一連の溝部が形成され、該布体リングは、該他端側が該溝部に挿入されて該台座部に固定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の研削用集塵カバー。
  7. 該台座部には、該溝部内に配置されて該溝部内に挿入された該布体リングの該他端側に掛け止められる掛止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の研削用集塵カバー。
  8. 該布体リングには、糸が縫い込まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一に記載の研削用集塵カバー。
  9. 該布体リングは、同一種若しくは異種の複数の布体が積層されて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一に記載の研削用集塵カバー。
  10. ハウジングと、
    該ハウジングに内蔵される出力部と、
    該出力部から動力が伝達されて軸周りに回転駆動されると共に研削刃が装着される出力軸部と、を有し、
    該ハウジングには、該出力軸部周りに配置されるカバー装着部が規定され、
    該カバー装着部には、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載の研削用集塵カバーが装着されていることを特徴とする動力工具。
  11. 回転駆動されて被加工面を研削する研削刃周りに配置され、該被加工面と対向する一端が開口する環状の周壁部と、
    該周壁部の他端側に位置して該周壁部と共に該研削刃が収容される収容空間を画成し、
    該研削刃を回転駆動する動力工具に装着される端壁部と、
    該収容空間内の粉塵を、該収容空間外に排出する排出機構と、
    布体であって環状に構成され該周壁部に設けられる布体リングと、を備え、
    該布体リングは、該周壁部に沿い、一端側が該周壁部の開口位置から該被加工面側へと向けて突出するように、他端側で該周壁部の開口に装着されると共に、帯状の布体の両端をそれぞれ突き合わせて構成され、該布体リングの突き合わせ部分は、該収容空間と該排出機構の排出通路との接続部付近に配置されていることを特徴とする研削用集塵カバー。
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