JP4009278B2 - サンダー - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリートの表面研削等に用いられる手持式のサンダーに関するものである。
コンクリートの表面研削等に用いられる手持式のサンダーの一従来例として特許文献1に記載されたものが挙げられる。この従来例は、片面側に研削刃物を形成した円板刃物をコンクリート面等の研削対象物の表面に押圧して使用するタイプのものであり、その主要な構成は、円板刃物の駆動源を有する本体部と、この本体部に取り付けられ、円板刃物及びこの円板刃物を覆う防塵カバーを有する研削装置部と、研削装置部に接続され、防塵カバー内の塵を吸引して該防塵カバーの外部へ排出する排塵手段を有した排塵装置部とからなる。
具体的には、前記したサンダーは、防塵カバーがねじ止め等により本体部の下部に取り付けられ、駆動源に接続された出力軸が防塵カバー内に突出して、円板刃物が防塵カバー内においてこの出力軸に着脱自在に取り付けられる構造となっている。防塵カバーの開口縁部には可撓性を有するブラシが取り付けられており、円板刃物の刃先が研削対象物の表面にあてがわれた際には、前記ブラシを介して防塵カバーが研削部位を閉塞する態様となり、これにより切削粉が周囲に飛散することなく前記排塵手段によって所定の集塵袋等に排出される。これらの部材の中で本体部と円板刃物は汎用性のある部材であるため、既製品として様々な形状仕様のものが存する。一方、防塵カバーについては他の工具等への汎用性が然程きかないため、サンダー専用の部材として設計される場合が多い。
特開2000−210866号公報(第1−2頁、図1−2)
前記した構造からなるサンダーでは、製品の管理性や経済性等の観点から、一設計の防塵カバーにて複数仕様の本体部や円板刃物に対応できる構成が望ましい。言い換えると、同じ構成として製造されたサンダーであっても、各メーカーにより微妙に形状が異なるため、他社メーカーの本体部、円板刃物などを組み合わせても使用できることが望ましい。しかし、従来のサンダーでは、駆動源の出力軸の長さ寸法が異なる場合や円板刃物の高さ寸法(駆動源の出力軸の軸方向に沿う寸法)が異なる場合、つまり円板刃物の刃先と防塵カバーの開口縁部との高さの関係が異なってくるような場合、その高さ調整に容易には対応できないという問題があった。
このような場合、出力軸周りに高さ調整用のスペーサを介在させるなどの方法が考えられるが、この方法では円板刃物の取り付け周りの構造が複雑となりやすく、その分の占有スペースも必要となる。また、例えば高さの異なる円板刃物を変更するたびにスペーサもそれに合わせて変更する等の作業が必要となるので、研削作業の効率が低下するおそれがある。
本発明は以上のような問題を解決するために創案されたものであり、一設計の防塵カバーにて複数仕様の本体部や円板刃物に対応するに当り、駆動源の出力軸の軸方向に関する高さが異なる場合であっても容易に対応可能となるサンダーを提供することを目的としている。また、防塵カバーの内部において、出力軸には、排塵手段へ動力を伝達するための平型ベルトが掛け回されたプーリと、円板刃物の高さ位置を調整するためのアジャスタリングとが取り付けられた構造において、プーリの製造工程の簡略化を図ることを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、駆動源を有する本体部と、前記駆動源に接続される出力軸に円板刃物を着脱自在に取り付ける取り付け手段と、前記円板刃物及び前記取り付け手段を覆い、研削対象物側に臨んで開口縁部が形成された防塵カバーとを有して、前記本体部に取り付けられる研削装置部と、前記研削装置部に接続され、前記防塵カバー内の粉塵を吸引して該防塵カバーの外部へ排出する排塵手段を有した排塵装置部と、を備えた手持式のサンダーであって、前記防塵カバーの内部において、前記出力軸には、前記排塵手段へ動力を伝達するための平型ベルトが掛け回されたプーリと、前記円板刃物の高さ位置を調整するためのアジャスタリングとが取り付けられ、前記アジャスタリングを前記プーリよりも大径とし、当該アジャスタリングの大径分を前記平型ベルトに対する脱落防止用の鍔部として機能させる構成のサンダーとした。
かかる構成のサンダーによれば、プーリにおいては鍔部の無い単純な円筒形状の部材で済むので、例えばプーリが削り出し加工の金属製部材として構成されている場合には、段付き加工の必要もなくなり、製造工程の簡略化が図れる。
また、本発明は、前記防塵カバーの開口縁部周りにおいて、研削対象物に接する接触縁部が、研削対象物から受ける押圧反力に応じて自動的に前記出力軸の軸方向に沿って移動自在となる調整機構を設けた。
かかる構成のサンダーによれば、調整機構が、防塵カバー側と円板刃物側との高さの差を自動的に吸収することとなるので、一設計の防塵カバーにて複数仕様の本体部や円板刃物に対応でき、別途に用意したスペーサをその都度付け変える等の作業も不要となる。
また、本発明は、前記調整機構として、前記接触縁部を有して前記出力軸の軸方向に沿って移動可能な接地部材と、該接地部材を常に研削対象物側に向けて付勢する付勢手段とを備える構成とし、前記接地部材は、前記付勢手段による付勢力と前記押圧反力との大小関係により往復移動する構成とした。
かかる構成のサンダーによれば、簡易な構造の調整機構となるので、組み付けが容易で経済的なサンダーを構築できる。
また、本発明は、前記排塵装置部の一部が前記本体部の側部に隣接して配置された構造であって、前記本体部と前記防塵カバーとの間に、前記排塵装置部の一部と前記本体部との干渉を防止するためのスペーサを設ける構成とした。
かかる構成のサンダーによれば、本体部と排塵装置部の一部との高さ位置を互いにずらすことができ、両者の干渉を防止できる。通常の研削作業においては、防塵カバーに対して本体部を付け替えることは殆ど無いので、当該スペーサを設ける構造としても研削作業の効率に然程影響はない。
本発明によれば、プーリにおいては鍔部の無い単純な円筒形状の部材で済むので、例えばプーリが削り出し加工の金属製部材として構成されている場合には、段付き加工の必要もなくなり、製造工程の簡略化が図れる。
また、調整機構にて、防塵カバー側と円板刃物側との高さの差を自動的に吸収できる。したがって、一設計の防塵カバーにて複数仕様の本体部や円板刃物に対応でき、別途に用意したスペーサをその都度付け変える等の作業も不要となる。
図1は本発明のサンダーの外観斜視図(一部については破断して内部構造を示す)、図2は同分解斜視図である。また、図3は図1におけるA−A断面の側面図であり、主に本体部と研削装置部に関する説明図、図4は図1におけるB方向から見た側断面説明図であり、主に排塵装置部に関する説明図である。
図1において、手持式のサンダーAは、本体部1と、この本体部1の一端側の下方に取り付けられる研削装置部2と、研削装置部2に接続され、本体部1の側部に隣接して配置される排塵装置部3と、を備えている。本体部1の前記一端側の側部(排塵装置部3が位置する側部とは反対の側部)には作業者が把持する取っ手4が取り付けられている。排塵装置部3は排塵筒体5を有しており、この排塵筒体5は、図示しない排塵袋などへ接続される。本体部1は、研削装置部2の駆動源としての電動モータ6と、この電動モータ6に接続された出力軸7(図2)とを有する。
「研削装置部2の説明」
図2や図3に示すように、研削装置部2は、前記電動モータ6に接続された出力軸7に円板刃物8を着脱自在に取り付ける取り付け手段9と、円板刃物8及び取り付け手段9を覆い、コンクリート面等の研削対象物(図示せず)側に臨んで開口縁部10aが形成された防塵カバー10と、を備えている。円板刃物8は下端縁周りが平板状となった略円錐台形状を呈した部材であり、その下端縁の底面には研削刃8bが設けられている。研削刃8bは超硬合金材、砥石、ダイヤモンドホイール等からなる。また、円板刃物8の頂上部の中央には、出力軸7への取り付け用としての取り付け孔8aが形成されている。円板刃物8の形状は特に限定されるものではなく、例えば全体として平板状のものでも差し支えない。
防塵カバー10は、環状の開口縁部10aから鉛直状に立ち上がる周壁部10bと、この周壁部10bの上縁から円錐傾斜面状に傾斜して形成される天板部10cと、この天板部10cの中央周りから同周縁近傍の一部にかけて部分的に上方へ突設され、後に詳述する第1動力伝達部16Aを内蔵する突設部10dと、を有している。これら周壁部10b、天板部10c、突設部10dは一例として、アルミニウム合金の鋳造等により一体に成型されて防塵カバー10を構成するものである。
天板部10cの中央周りにおける突設部10dの上面には挿通孔10eが形成されており、防塵カバー10が図示しないボルト等により本体部1の下部に取り付けられた際、前記出力軸7がこの挿通孔10eを介して防塵カバー10の内部に臨む。出力軸7は雄ねじ加工されていて、この雄ねじ部にナット11を介して前記第1動力伝達部16Aを構成するプーリ17が固設されている。
次いで、前記取り付け手段9について主に図3を参照して説明すると、取り付け手段9はアジャスタリング12と締結部材13とを備えている。アジャスタリング12は、上下に貫通する貫通孔12aが形成され、円板刃物8の高さ位置の調整機能を担う部材であり、前記プーリ17の下端にあてがわれる。締結部材13は、アジャスタリング12の貫通孔12aに下側から挿通され、上端面に雌ねじが形成された筒胴部13aと、この筒胴部13aの下端に形成されるボルト頭部13bとからなる部材である。円板刃物8を出力軸7に取り付ける手順の一例としては、先ずアジャスタリング12の上端面をプーリ17の下縁にあてがい、アジャスタリング12の下端面には、前記した取り付け孔8aが貫通孔12aと重なるようにして円板刃物8をあてがう。そして、取り付け孔8aの下方から締結部材13の筒胴部13aを挿通させ、前記雌ねじを出力軸7の雄ねじに螺合させて、ボルト頭部13bを所定の工具で締め付ける。これにより、円板刃物8はアジャスタリング12の下端面と締結部材13のボルト頭部13bとによって挟持される態様として出力軸7に固定される。
「排塵装置部3の説明」
図2及び図4に示すように、防塵カバー10の天板部10cには排塵孔10fが形成されており、排塵装置部3はこの排塵孔10fに臨むようにして、図示しないボルト等により防塵カバー10に取り付けられる。図4に示すように、排塵装置部3は、排塵孔10fに臨む通風孔5aが形成され、防塵カバー10に固定される排塵筒体5と、この排塵筒体5に内蔵され、排塵孔10fの直上に位置するファン14とを有する。このファン14が防塵カバー10内の粉塵を吸引して防塵カバー10の外部へ排出する排塵手段を構成し、ファン14が回転することで、防塵カバー10内の粉塵が排塵孔10f及び通風孔5aを介して排塵筒体5へと吸引され、前記したように排塵筒体5に接続した図示しない排塵袋へと排出される。ファン14はその回転軸14aの部位にて軸受15を介して排塵筒体5に回転自在に支持されている。
ここで、防塵カバー10内では例えば数mm程度以上のコンクリート片等が発生する場合も考えられ、これが排塵筒体5に吸い込まれると、ファン14に当たって大きな騒音を発したり、場合によっては排塵筒体5の内面とファン14との間に挟まってファン14の回転を止めるおそれもある。そこで、排塵孔10f又は通風孔5aの少なくとも一方に防塵網を設ける構成とすれば、このような排塵装置部3側への大きな塵の流入を防ぐことができる。本実施形態では、図6に示すように、排塵孔10fに格子網状の防塵網10kを取り付けている(他図では図示せず)。防塵網10kの材質はアルミニウム合金、鉄等である。防塵網10kの網目の大きさに関しては、小さくし過ぎると、本来の排塵機能を損うおそれがあり、また目詰まりも起き易くなる。本実施形態では、網目の大きさの一例として、排塵筒体5の内面とファン14との間に挟まってファン14の回転を止めるおそれのある大きさの塵の流入を防止する程度としてあり、3mm角前後の網目の大きさとしている。また、場合によっては、防塵網10kを取り付ける構成に替えて、排塵孔10f自体又は通風孔5a自体を、防塵網10kの網目と同等の機能を有するような複数の小孔から構成するようにしても良い。
なお、防塵カバー10には図2等に示すように適宜に吸気孔10gが形成されている。この吸気孔10gは、ファン14(図4)によって防塵カバー10の内部が負圧となって、防塵カバー10が研削対象物の表面に吸いつく現象を防止するための孔であり、空気がこの吸気孔10gを介して防塵カバー10内に流入することで、防塵カバー10内における過大な負圧の発生が抑制される。
「動力伝達手段16の説明」
本実施形態は、ファン14の回転駆動源として出力軸7の回転力を利用した態様となっており、以下、出力軸7からファン14の回転軸14aへ至る動力伝達手段16について説明する。図3に示すように、動力伝達手段16は、防塵カバー10の内部、具体的には突設部10dの内部において配置される第1動力伝達部16Aと、図4に示すように、防塵カバー10の外部上方に配置される第2動力伝達部16Bとを有した構成からなる。この両動力伝達部は、平型ベルト用プーリと平型ベルトとを組み合わせた機構からなる。
先ず第1動力伝達部16Aについて説明すると、図3に示すように、出力軸7にはナット11を介してプーリ17が固設されている。符号18は、防塵カバー10の突設部10dの上面に取り付けられる軸受部材を示し、この軸受部材18に、鉛直状に配置された伝達軸19が軸受20を介して回転可能に支持されている。伝達軸19の下部は突設部10dの内部に臨み、その下端にはプーリ21が固設されており、このプーリ21と前記出力軸7側のプーリ17との間に平型ベルトである無端ベルト22が掛け回されている。
ここで、プーリ17の下端面に接触することとなるアジャスタリング12の上端面の径は、プーリ17の径よりも大径として設定されている。これにより、当該大径分はプーリ17において無端ベルト22に対する脱落防止用の鍔部として機能する。このように、出力軸7に、排塵手段(ファン14(図4))へ動力を伝達するための平型ベルト(無端ベルト22)が掛け回されたプーリ17と、円板刃物8の高さ位置を調整するためのアジャスタリング12とが取り付けられる構造において、前記アジャスタリング12の大径分を無端ベルト22に対する脱落防止用の鍔部として機能させる構成すれば、プーリ17においては鍔部の無い単純な円筒形状の部材で済むことになる。これにより、例えばプーリ17が削り出し加工の金属製部材として構成されている場合には、段付き加工の必要もなくなり、製造工程の簡略化が図れる。
次いで図4に示すように、第2動力伝達部16Bにおいては、伝達軸19の上端にプーリ23が固設されており、このプーリ23と、前記したファン14の回転軸14aの上端に固設したプーリ24との間に平型ベルトである無端ベルト25が掛け回された構成となっている。以上により、出力軸7の回転力は、プーリ17(図3)、無端ベルト22、プーリ21、伝達軸19、プーリ23、無端ベルト25、プーリ24の経路でファン14の回転軸14aに伝達される。このように、排塵手段であるファン14の回転動力として出力軸7の回転力を利用するに当り、その動力伝達の手段としてプーリ及び無端ベルトを用いる構成とすれば、簡易な構造の動力伝達手段16となり、経済的なサンダーとなる。
なお、符号26は第2動力伝達部16B周りを掩蔽するカバーであり、ねじ27により前記軸受部材18に着脱自在に取り付けられる。また、図3や図5(防塵カバー10の開口側から見た第1動力伝達部16A周りの外観説明図である)に示すように、防塵カバー10の内部には、突設部10dに内嵌して第1動力伝達部16A回りを掩蔽するように、インナカバー28がねじ29により着脱自在に取り付けられている。このインナカバー28は、プーリ17、21や無端ベルト22への粉塵の付着を防止する機能を担う。前記アジャスタリング12はインナカバー28に形成された挿通孔28a(図5)を介して出力軸7に取り付けられ、その際、アジャスタリング12の外周面と挿通孔28aとの間にはその隙間を閉塞するべく環状のシール部材30が介設される。
また、本発明は、図2及び図3に示すように、防塵カバー10の開口縁部10a周りにおいて、研削対象物に接する接触縁部(本実施形態ではブラシ32の下端を指す)が、研削対象物から受ける押圧反力に応じて自動的に出力軸7の軸方向に移動自在となる調整機構31を設けたことを主な特徴とする。
図6は図2に示す調整機構31の拡大説明図、図7は調整機構31の側断面作用説明図である。本実施形態における調整機構31は、防塵カバー10の開口縁部10aに沿って形成され、ブラシ32を有して出力軸7(図7)の軸方向に移動可能な接地部材(以降、ブラシホルダ33という)と、このブラシホルダ33を常に研削対象物側に向けて付勢する付勢手段34とを備えている。本実施形態では防塵カバー10の開口縁部10aは真円の縁部として形成されているので、ブラシホルダ33もこれに合わせて真円のリング形状を呈している。ブラシホルダ33は合成樹脂材等により形成される。
ブラシホルダ33の下縁にはブラシ32が設けられている。このブラシ32は、研削作業時に作業者がサンダーをコンクリート面等に押し付けた際、研削による粉塵が外部に飛散しないようにシールする機能を担うとともに、コンクリート面に対してサンダー自体の動きを滑らかにする機能をも担うものである。
ブラシホルダ33は、防塵カバー10の周壁部10bに沿って形成される鉛直状のガイド壁部33aを有しており、このガイド壁部33aを介してブラシホルダ33は防塵カバー10の周壁部10bにガイドされて出力軸7(図7)の軸方向に沿ってスライド移動する。このような構造においては、ブラシホルダ33を防塵カバー10の周壁部10bの内側に内嵌させる場合と外側に外嵌させる場合とが考えられるが、前者の場合には研削時に生じる防塵カバー内の粉塵が周壁部10bとガイド壁部33aとの隙間(摺動部)に侵入しやすくなり、場合によっては詰まりが生じてブラシホルダ33がスムースにスライド移動できなくなるおそれがある。これに対して後者の場合には、前記隙間(摺動部)が防塵カバー10の外側に位置するので、前者の場合に比して粉塵の侵入を低減させることができる。図6や図7はこの後者の構造を示したものである。
ガイド壁部33aの内周面側における下部周縁には段壁部33bが環状に形成されており、この段壁部33bの上面が防塵カバー10の開口縁部10aに当接することで、ブラシホルダ33の、防塵カバー10の上部側への移動が規制される。段壁部33bには、ブラシホルダ33の中心に向かって局部的に突部33cが突設されている。この突部33cはブラシホルダ33の円周方向に適宜な間隔をもって複数、本実施形態では等間隔で4箇所に配設されており、それぞれには、上側に向けて開口した凹状のばね収容部33dが形成されている。一方、防塵カバー10の周壁部10bの内面においては、前記突部33cに対応した位置に突部10hが形成されており、それぞれに、下側に向けて開口した凹状のばね収容部10iが形成されている。
本実施形態の付勢手段34は圧縮コイルばね35を用いた構成となっており、圧縮コイルばね35は、その下端側がばね収容部33dに内嵌して支持されるとともに、その上端側がばね収容部10iに内嵌して支持される。次いで、防塵カバー10に対してブラシホルダ33を保持するための保持機構36について説明すると、ブラシホルダ33のガイド壁部33aには上下方向、つまり出力軸7(図7)の軸方向に長手となる長孔のガイド孔33eが、円周方向に適宜な間隔で複数形成されている(図6では等間隔で3箇所に形成した場合を示す)。
そして、防塵カバー10の周壁部10bにおいて、前記ガイド孔33eに対応する位置には雌ねじ孔10jが形成されている。ブラシホルダ33は、そのガイド孔33eが雌ねじ孔10jと重なるようにして周壁部10bの外側に嵌められ、周壁部10bの内周面側から雌ねじ孔10jに螺合させた雄ねじ37の先端側がガイド孔33e内に位置することで、防塵カバー10に対して脱落することなく保持される。つまり、雄ねじ37はガイド孔33eに係合して防塵カバー10の脱落を防止する係合ピンの役割を果たす。また、ガイド孔33e及び雄ねじ37は、防塵カバー10に対するブラシホルダ33のスライド移動をガイドする機能と、円周方向に関する移動規制の機能も担う。
以下、図7を参照して調整機構31の作用について説明する。図7では便宜上、防塵カバー10の左側に調整機構31、右側に保持機構36を図示している。先ず図7(a)は研削作業前の状態を示しており、ブラシホルダ33は圧縮コイルバね35の付勢力により下方向に付勢され、したがって、防塵カバー10から下方向に離間するように位置している。このときのブラシホルダ33の位置決めは、雄ねじ37がガイド孔33eの上端部に当接することでなされる。
防塵カバー10の内部において、円板刃物8の研削刃8bはブラシ32の下端よりも上方に位置しており、図7(a)では研削刃8bの刃先がブラシホルダ33の下縁と略同一の高さに位置した場合を示している。このような場合、従来のサンダーでは、ブラシ32の下端と研削刃8bの刃先との高さ距離が離れ過ぎているので、そのままでの研削作業は実質的に不可能である。そして、たとえアジャスタリング12と円板刃物8との間に高さ調整用のスペーサを介在させたり、またはアジャスタリング12自体をスペーサとして、別途高さの異なるアジャスタリング12を設計する等の方法を採ったとしても、高さの異なる円板刃物8を付け変えるたびにスペーサもそれに合わせて付け変える等の作業が必要になることは既述した通りである。
これに対して本発明によれば、図7(b)に示すように、研削作業時にブラシ32をコンクリート面等に押し付けると、コンクリート面から受ける押圧反力が圧縮コイルばね35の付勢力よりも大きくなっていくので、ブラシ32(ブラシホルダ33)がその押圧反力に応じて上方向にスライド移動する。すなわち、ブラシ32の下端(請求項における接触縁部に相当)がコンクリート面から受ける押圧反力に応じて自動的に出力軸7の軸方向に沿って移動し、結果として円板刃物8の研削刃8bと同一の高さに位置する。これにより、研削刃8bによる研削が可能となり、粉塵はブラシ32の介在により防塵カバー10の外部に飛散することがない。なお、この図7(b)の状態は圧縮コイルばね35の付勢力と押圧反力とが互いに同じ値となった状態であり、作業者がサンダーを持ち上げると、圧縮コイルばね35の付勢力が押圧反力よりも大きくなっていくので、ブラシホルダ33は下方向に移動する。
また、図7では防塵カバー10の周壁部10bとブラシホルダ33のガイド壁部33aとが互いに密接された状態として示しているが、実際には、両者間には若干の逃げ用の隙間が形成されており、そのためブラシホルダ33は僅かながらもこの隙間分だけ防塵カバー10に対して傾くことが可能となっている。そして、圧縮コイルばね35は前記したように円周方向に複数設けられているので、サンダーをコンクリート面に対し傾けて押圧したような場合には、このブラシホルダ33が、この傾きに追従するように傾斜する。したがって、コンクリート面と防塵カバー10との間に隙間が形成されることがなく、粉塵が外部に飛散することがない。
以上のように、防塵カバー10の開口縁部10a周りにおいて、コンクリート面等の研削対象物に接する接触縁部(ブラシ32の下端)が、研削対象物から受ける押圧反力に応じて自動的に出力軸7の軸方向に沿って移動自在となる調整機構31を設ける構成とすれば、出力軸7の長さ寸法が異なる本体部1(図1)や高さ寸法の異なる円板刃物8に対して、一設計の防塵カバー10にて取り付けの対応が可能となる。そして、調整機構31が、ブラシ32側(つまり防塵カバー10側)と円板刃物8側との高さの差を自動的に吸収することとなるので、スペーサをその都度付け変える等の作業も不要となる。
また、調整機構31として、ブラシ32を有して出力軸7の軸方向に沿って移動可能な接地部材(ブラシホルダ33)と、この接地部材(ブラシホルダ33)を常に研削対象物側に向けて付勢する付勢手段34とを備え、接地部材(ブラシホルダ33)が付勢手段34による付勢力と前記押圧反力との大小関係により往復移動する構成とすれば、簡易な構造の調整機構31を構築できる。なお、付勢手段34としては、圧縮コイルばね35の他、例えば弾性力を有する蛇腹構造等を用いることもできる。
さて、図1に示すように、本実施形態のサンダーAでは、排塵装置部3の一部となる排塵筒体5が本体部1の側部に隣接して配置されており、特にファン14(図1では図示せず)が内蔵される部位は防塵カバー10の上部に位置するので本体部1と干渉しやすい。そこで、図2に示すように、本体部1と防塵カバー10との間に、本体部1と排塵筒体5との干渉を防止するためのスペーサ38を設ける構成とすれば、本体部1と排塵筒体5との高さ位置を互いにずらすことができ、両者の干渉を防止できる。なお、防塵カバー10に対する円板刃物8の付け替えの場合に比べ、通常の研削作業においては、防塵カバー10に対して本体部1を付け替えることは殆ど無い。したがって、当該スペーサ38を設ける構造としても研削作業の効率に然程影響を与えるものではない。
以上、本発明について好適な実施形態を説明したが、各構成要素に関するレイアウトや形状、個数等については図面に記載したものに限定されるものではない。特に調整機構における付勢手段については、圧縮コイルばねの他、板ばね、ヒンジばね、ゴム材等が適用可能である。
本発明のサンダーの外観斜視図(一部については破断して内部構造を示す)である。 本発明のサンダーの分解斜視図である。 図1におけるA−A断面の側面図であり、主に本体部と研削装置部に関する説明図である。 図1におけるB方向から見た側断面説明図であり、主に排塵装置部に関する説明図である。 防塵カバーの開口側から見た第1動力伝達部周りの外観説明図である。 図2に示す調整機構の拡大説明図である。 調整機構の側断面作用説明図である。
符号の説明
A サンダー
1 本体部
2 研削装置部
3 排塵装置部
6 電動モータ(駆動源)
7 出力軸
8 円板刃物
9 取り付け手段
10 防塵カバー
10a 開口縁部
12 アジャスタリング
16 動力伝達手段
16A 第1動力伝達部
16B 第2動力伝達部
31 調整機構
32 ブラシ(接触縁部)
33 ブラシホルダ(接地部材)
34 付勢手段
35 圧縮コイルばね

Claims (4)

  1. 駆動源を有する本体部と、
    前記駆動源に接続される出力軸に円板刃物を着脱自在に取り付ける取り付け手段と、前記円板刃物及び前記取り付け手段を覆い、研削対象物側に臨んで開口縁部が形成された防塵カバーとを有して、前記本体部に取り付けられる研削装置部と、
    前記研削装置部に接続され、前記防塵カバー内の粉塵を吸引して該防塵カバーの外部へ排出する排塵手段を有した排塵装置部と、
    を備えた手持式のサンダーであって、
    前記防塵カバーの内部において、前記出力軸には、前記排塵手段へ動力を伝達するための平型ベルトが掛け回されたプーリと、前記円板刃物の高さ位置を調整するためのアジャスタリングとが取り付けられ、
    前記アジャスタリングを前記プーリよりも大径とし、当該アジャスタリングの大径分を前記平型ベルトに対する脱落防止用の鍔部として機能させる構成としたことを特徴とするサンダー。
  2. 前記防塵カバーの開口縁部周りにおいて、研削対象物に接する接触縁部が、研削対象物から受ける押圧反力に応じて自動的に前記出力軸の軸方向に沿って移動自在となる調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサンダー。
  3. 前記調整機構は、前記接触縁部を有して前記出力軸の軸方向に沿って移動可能な接地部材と、該接地部材を常に研削対象物側に向けて付勢する付勢手段とを備え、
    前記接地部材は、前記付勢手段による付勢力と前記押圧反力との大小関係により往復移動する構成からなる請求項2に記載のサンダー。
  4. 前記排塵装置部の一部が前記本体部の側部に隣接して配置された構造であって、
    前記本体部と前記防塵カバーとの間に、前記排塵装置部の一部と前記本体部との干渉を防止するためのスペーサを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のサンダー。
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