JP6195559B2 - 塗膜形成方法 - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2012年4月13日に出願された、日本国特許出願第2012−092156号明細書(その開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。本発明は、ハイライト(正反射光近傍)からシェード(斜め方向)に明度が大きく変化し、ハイライトからシェードまで彩度が高く、柔らかな質感の塗色を形成可能な塗膜形成方法に関するものである。
艶消し意匠は、柔らかな視覚と落ち着いた質感を呈するものとして、二輪自動車外装材、自動車内装部品等の工業製品において人気が高まっている。特に観察角度によって明度が変化する艶消しメタリック塗色は、艶消し意匠の中でも高級感が感じられるものとして、注目度が高い塗色のひとつである。
観察角度によって明度が変化する塗色において、艶調整された意匠を得る方法として、特許文献1には、光輝性金属粉顔料を含有するメタリック塗膜層の上に、つや消しクリヤー塗膜層を形成して得られるつや消し塗膜が記載されている。この方法によれば、金属感がある艶消し塗膜が得られるが、彩度が不十分である問題点があった。
特開平4−317774号公報
本発明の目的は、ハイライト(正反射光近傍)からシェード(斜め方向)に明度が大きく変化し、ハイライトからシェードまで彩度が高く、柔らかな質感の塗色を形成可能な塗膜形成方法を提供することである。
本発明は、以下の項を提供する:
1.被塗物に、鱗片状アルミニウム顔料を含むメタリックベース塗膜を形成し、メタリックベース塗膜上に着色顔料及び艶調整剤を含むカラークリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法であって、
カラークリヤー塗膜に含まれる着色顔料が透明性顔料であり、
該透明性顔料が、着色材として該透明性顔料のみを、ビヒクル形成成分である樹脂固形分100質量部に対して1質量部含む塗料を膜厚100μmとなるように塗装した塗膜の、ヘイズ値が0.1〜10.0の範囲内であるような顔料である、
塗膜形成方法。
2.カラークリヤー塗膜における艶調整剤が、微粉シリカ(含水ニ酸化ケイ素)、ポリエチレン粉末、樹脂ビーズ、及びセラミックビーズからなる群より選択される1種以上である1項に記載の塗膜形成方法。
3.カラークリヤー塗膜が、着色顔料を含む第1クリヤー塗膜上に艶調整剤を含む第2クリヤー塗膜が積層した2層の塗膜として形成されたものである1項のいずれか1項に記載の塗膜形成方法。
4.メタリックベース塗膜及び第1クリヤー塗膜がそれぞれビヒクル形成成分である少なくとも一種の樹脂を含み、かつメタリックベース塗膜に含まれるビヒクル形成成分である樹脂及び第1クリヤー塗膜に含まれるビヒクル形成成分である樹脂の少なくとも一部が同一である3項に記載の塗膜形成方法。
本発明によれば、ハイライト(正反射光近傍)からシェード(斜め方向)に明度が大きく変化し、ハイライトからシェードまで彩度が高く、柔らかな質感の塗色を形成可能な塗膜形成方法を得ることができる。
本発明の塗膜形成方法においては、被塗物に、後述するメタリックベース塗膜及びカラークリヤー塗膜が積層している。
被塗物としては、鉄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム等の金属、これらを含む合金、及びこれらの金属によるメッキまたは蒸着が施された成型物、ならびに、ガラス、プラスチック、発泡体などによる成型物等を挙げることができる。これら素材は、適宜、脱脂処理、表面処理等を行なって被塗物とすることができる。さらに、上記素材に下塗り塗膜、中塗り塗膜等を形成させて被塗物とすることもでき、これらのものが特に好ましい。
上記下塗り塗膜とは、素材表面を隠蔽したり、素材に防食性及び防錆性などを付与するために形成されるものであり、下塗り塗料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。この下塗り塗料は特に限定されるものではなく、例えば、電着塗料、溶剤型プライマー等を挙げることができる。
また、上記中塗り塗膜とは、素材表面、下塗り塗膜等を隠蔽したり、付着性、耐チッピング性などを付与するために形成されるものであり、素材表面、下塗り塗膜等の上に、中塗り塗料を塗装し、乾燥、硬化することによって得ることができる。中塗り塗料種は、特に限定されるものではなく、既知のものを使用でき、例えば、熱硬化性樹脂組成物及び着色顔料を必須成分とする有機溶剤系又は水系の中塗り塗料を好ましく使用できる。
特に被塗物として、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を形成させる場合においては、下塗り塗膜あるいは中塗り塗膜を加熱し、架橋硬化後に後述するメタリックベース塗料を塗装することができる。あるいは、下塗り塗膜及び/又は中塗り塗膜が未硬化の状態で、メタリックベース塗料を塗装することもできる。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗膜は、メタリックベース塗料を塗装して得られるものである。メタリックベース塗料は、被塗物の表面を隠蔽し、ハイライト(正反射光近傍)からシェード(斜め方向)に明度を変化せしめ、複層塗膜の明度を高くすることを目的として、鱗片状アルミニウム顔料を含有する。
鱗片状アルミニウム顔料は、一般にアルミニウムをボールミル又はアトライターミル中で粉砕媒液の存在下、粉砕助剤を用いて粉砕、摩砕して製造される。粉砕助剤としては、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸のほか、脂肪族アミン、脂肪族アミド、脂肪族アルコールが使用される。粉砕媒液としてはミネラルスピリットなどの脂肪族系炭化水素が使用される。
鱗片状アルミニウム顔料は、粉砕助剤の種類によって、リーフィングタイプとノンリーフィングタイプに大別することができる。リーフィングタイプは、塗料組成物に配合すると塗装して得られた塗膜の表面に配列(リーフィング)し、金属感の強い仕上がりが得られ、熱反射作用を有し、防錆力を発揮するものであるため、タンク・ダクト・配管類、屋上ルーフィング等の工場設備、各種建築材料などに利用されることが多い。本発明の方法に用いるメタリックベース塗料において、リーフィングタイプの鱗片状アルミニウム顔料を使用可能であるが、このタイプの鱗片状アルミニウム顔料を使用した場合には、その配合量にもよるが、塗膜形成過程において、粉砕助剤の表面張力の効果によって、メタリックベース塗膜表面に配向するため、複層塗膜のハイライトにおける明度が高くなりすぎる可能性があるため、注意が必要である。この点から、ノンリーフィングタイプの鱗片状アルミニウム顔料を使用することが好ましい。
上記鱗片状アルミニウム顔料の大きさは、平均粒子径が5〜30μmの範囲内のものを使用することが、塗装された塗膜の仕上がり性、ハイライトの明度、ハイライトからシェードへの明度変化の点から好ましく、より好ましくは平均粒子径が7〜18μmの範囲内のものである。厚さは0.01〜1.0μmの範囲内のものを使用することが好ましく、特に好ましくは0.02〜0.5μmの範囲内のものである。ここでいう平均粒子径は、マイクロトラック粒度分布測定装置 MT3300(商品名、日機装社製)を用いてレーザー回折散乱法によって測定した体積基準粒度分布のメジアン径を意味する。厚さは、該鱗片状アルミニウム顔料を含む塗膜断面を顕微鏡にて観察して厚さを画像処理ソフトを使用して測定し、100個以上の測定値の平均値として定義するものとする。
平均粒子径が、前記上限値を越えると、複層塗膜において、鱗片状アルミニウム顔料による粒子感が生じてしまう場合があり、下限値未満では、ハイライトからシェードへの明度変化が小さくなりすぎる場合がある。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗料における鱗片状アルミニウム顔料としては、ビヒクル形成成分中に該鱗片状アルミニウム顔料のみを着色材として含む塗料を塗装した場合に、得られる塗膜のIV値が100〜550、より好ましくは160〜350の範囲内となるようなものを使用することが、複層塗膜におけるハイライトの明度を高くする点から好ましい。本明細書において、鱗片状アルミニウム顔料のIV値は、以下に示す方法で測定された数値として定義するものとする。アクリックNo.1000クリヤー(商品名、関西ペイント社製、ニトロセルロース変性アクリルクリヤー塗料)に対して、その樹脂固形分100質量部に基づいて、鱗片状アルミニウム顔料を固形分として15質量部となるように配合し、塗装に適正な粘度となるように専用シンナーで希釈して攪拌混合する。得られた塗料をドクターブレードを使用して、予めグレー(N−5)の塗膜を形成した塗板上に、硬化塗膜として膜厚が15μmとなるように塗装する。3分間室温にて放置した後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて得られた塗膜を、MA−68II(商品名、x−Rite社製、多角度分光光度計)を使用して、45度の角度から照射した光を正反射光から15度の角度にて受光した分光反射率に基づくXYZ表色系におけるY値を求め、IV値とする。XYZ表色系とは、CIE表色系の基礎となっているもので、色度図を使用してYxyの3つの値で表す。Yが反射率で明度に対応し、xyが色度である。
また、鱗片状アルミニウム顔料の含有量は、塗装して得られる塗膜の仕上がり性、ハイライトにおける明度、ハイライトからシェードへの明度変化の点から、塗料中の樹脂固形分100質量部に対して、合計で1〜25質量部の範囲内が好ましく、より好ましくは3〜20質量部の範囲内、特に好ましくは5〜18質量部の範囲内である。
メタリックベース塗料には、複層塗膜の色相を微調整することを目的として、着色顔料を配合することができる。該着色顔料としては、特に制限されるものではないが、具体的には、例えば、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属キレートアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インダンスロン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、インジゴ系顔料等の有機顔料;カーボンブラック顔料等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種もしくはそれ以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、メタリックベース塗料に着色顔料を配合せしめる場合、その配合量は、複層塗膜の明度等の観点から、塗料組成物中の樹脂固形分100質量部に対し固形分として、通常0.01〜15質量部、特に0.05〜10質量部の範囲内であることが好ましい。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗料及び後述するカラークリヤー塗料において配合せしめる着色顔料は、粉体として塗料中に配合することができるが、着色顔料を樹脂組成物の一部と混合分散して予め顔料分散体を調製し、これを残りの樹脂成分、他の成分等と共に混合することにより塗料化することもできる。顔料分散体の調製にあたっては、必要に応じて、消泡剤、分散剤、表面調整剤等の慣用の塗料添加剤を使用することができる。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗料は、通常、ビヒクルとして、樹脂成分を含有することができる。樹脂成分としては、具体的には、水酸基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂を、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤と併用したものが挙げられ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散して使用される。
さらに、本発明の方法に用いるメタリックベース塗料には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、レオロジーコントロール剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗料は、前述の成分を混合分散せしめることによって調製される。塗装時の固形分含有率を、塗料組成物に基づいて、12〜60質量%、好ましくは15〜50質量%に、また、20℃における粘度を17〜23秒/フォ−ドカップ#3に調整しておくことが好ましい。
本発明の方法に用いるメタリックベース塗料は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて5〜30μmの範囲内とするのが、塗膜の平滑性の点から好ましい。通常、所定の膜厚となるように塗装した後に、加熱し、乾燥硬化せしめた後に後述するカラークリヤー塗料を塗装することができるが、未硬化の状態でカラークリヤー塗料を塗装することができる。本発明の方法に用いるメタリックベース塗料によるメタリックベース塗膜それ自体は、メタリックベース塗料が焼き付け乾燥型の場合、通常、約50〜約150℃の温度で架橋硬化させることができ、常温乾燥型又は強制乾燥型の場合には、常温乾燥〜約80℃の温度で架橋硬化させることができる。
本発明の塗膜形成方法においては、上記メタリックベース塗料を塗装して得られた塗膜上に、カラークリヤー塗膜を積層する。
本発明の塗膜形成方法において、カラークリヤー塗膜は、着色顔料及び艶調整剤を含むカラークリヤー塗料を塗装することによって得られる1層の塗膜として形成することができるが、着色顔料を含む第1クリヤー塗膜上に艶調整剤を含む第2クリヤー塗膜が積層した2層の塗膜として形成することもでき、2層の塗膜として形成した方が、複層塗膜の彩度を高くする点から好ましい。
まず、1層の塗膜として形成する方法について説明する。1層の塗膜として形成する場合には、上記メタリックベース塗膜上にカラークリヤー塗料を塗装する。
カラークリヤー塗料は、複層塗膜の色調を調整し、彩度を高めることを目的として、着色顔料を含有する。着色顔料としては、具体的には、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属キレートアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インダンスロン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、インジゴ系顔料等の有機顔料;カーボンブラック顔料等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種もしくはそれ以上を組み合わせて使用することができる。
カラークリヤー塗料における着色顔料としては、複層塗膜の彩度を高くする点から、透明性が高く、一次粒子径が小さい透明性顔料を使用する。該着色顔料の一次粒子径としては、10〜250nmのものが透明性、着色力の点から好ましく、特に好ましくは、一次粒子径が20〜200nmのものである。本発明における透明性顔料としては、着色材及びビヒクル形成生成分である樹脂を含む塗料であって、着色材として該透明性顔料のみを、樹脂固形分100質量部に対して1質量部含む塗料を調製し、当該塗料を膜厚100μmとなるように塗装して塗膜を形成した場合に、当該塗膜のヘイズ値が0.1〜10.0の範囲内となるような顔料を使用することが、複層塗膜の彩度の点から好ましい。より好ましくは0.1〜7.5の範囲内、特に好ましくは0.1〜5の範囲内、さらに好ましくは0.1〜3の範囲内である。
本発明において、上記ヘイズ値は、平滑なPTFE板に塗装し、硬化、剥離した塗膜を濁度計COH−300A(商品名、日本電色工業社製)にて測定した拡散光線透過率(DF)及び平行光線透過率(PT)から、次式によって計算された数値として定義するものとする。式:ヘイズ値=100*DF/(DF+PT)
本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料における着色顔料の配合量は、複層塗膜の彩度、ハイライトとシェードの明度差の点から、塗料中の樹脂固形分100質量部に対し0.01〜5質量部の範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.02〜4質量部、特に好ましくは0.03〜3質量部の範囲内であることが好ましい。
カラークリヤー塗料は、さらに艶調整剤を含有する、艶調整剤とは、塗膜中に塗膜のビヒクル成分と異なる屈折率を持つ粒子成分として存在することにより、入射光を適度に乱射させ、塗膜の艶を調製する効果を奏するものである。一般には、微粉シリカ(含水ニ酸化ケイ素)、ポリエチレン粉末、樹脂ビーズ、セラミックビーズあるいはこれらをプレ分散した分散液等が用いられる。これらのうちで、微粉シリカ、微粉シリカをプレ分散した分散液、セラミックビーズが好ましく、特に好ましくは微粉シリカであるが、限定されるものではなく、求める質感に応じて、艶調整剤を1種又は2種以上を選択して使用することができる。
上記艶調整剤の好ましい配合量は、カラークリヤー塗料中の樹脂固形分100質量部に対して、1〜50質量部である。1質量部未満では、塗膜に透明感が発現し、複層塗膜を形成したときに所望の質感が得られず、50質量部を超えると塗膜外観が低下する恐れがある。より好ましくは5〜30質量部であり、特に好ましくは5〜30質量部である。
本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料は、通常、ビヒクルとして、樹脂成分を含有することができる。樹脂成分としては、具体的には、水酸基などの架橋性官能基を有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂を、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂)、ポリイソシアネ−ト化合物(ブロック体も含む)などの架橋剤と併用したものが挙げられ、これらは有機溶剤及び/又は水などの溶媒に溶解または分散して使用される。
さらに、本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、レオロジーコントロール剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。前述のように本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料においては着色顔料としてヘイズ値が上記範囲にある透明性顔料を用いるが、本発明の効果が得られる限りにおいて、上記着色顔料だけでなく、極微量の透明性でない顔料をカラークリヤー塗料に配合してもよい。
本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料は、前述の成分を混合分散せしめることによって調製される。塗装時の固形分含有率を、塗料組成物に基づいて、12〜60質量%、好ましくは15〜50質量%に、また、20℃における粘度を17〜23秒/フォ−ドカップ#3に調整しておくことが好ましい。
本発明の方法に用いるカラークリヤー塗料は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて5〜30μmの範囲内とするのが、塗膜の平滑性の点から好ましい。カラークリヤー塗料が焼き付け乾燥型の場合、通常、約50〜約150℃の温度で架橋硬化させることができ、常温乾燥型又は強制乾燥型の場合には、常温乾燥〜約80℃の温度で架橋硬化させることができる。
次にカラークリヤー塗膜を2層の塗膜として形成する方法について説明する。2層の塗膜として形成する場合、上記メタリックベース塗膜上に、着色顔料を含む第1クリヤー塗料を塗装し、得られた塗膜上に第2クリヤー塗料を塗装して、第1クリヤー塗膜と第2クリヤー塗膜が積層した塗膜を形成する。
第1クリヤー塗料は、上記カラークリヤー塗料に含有するものとして説明した着色顔料及びビヒクルとして、樹脂成分を含有する。樹脂成分としては、前記カラークリヤー塗料において使用できる樹脂を同様に使用することができる。
本発明の第2クリヤー塗料における樹脂成分としては、前記メタリックベース塗料に使用する樹脂成分と一部又は全部を同一のものとすることが、第1クリヤー塗料における着色顔料の分散安定性の点から好ましい。
第1クリヤー塗料における着色顔料の配合量は、複層塗膜の彩度、ハイライトとシェードの明度差の点から、塗料中の樹脂固形分100質量部に対し0.01〜5質量部の範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.02〜4質量部、特に好ましくは0.03〜3質量部の範囲内であることが好ましい。
さらに、第1クリヤー塗料には、必要に応じて、水あるいは有機溶剤等の溶媒、分散剤、沈降防止剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、表面調整剤、レオロジーコントロール剤等の各種添加剤、体質顔料などを適宜配合することができる。
本発明の第1クリヤー塗料は、前述の成分を混合分散せしめることによって調製される。塗装時の固形分含有率を、塗料組成物に基づいて、12〜60質量%、好ましくは15〜50質量%に、また、20℃における粘度を17〜23秒/フォ−ドカップ#3に調整しておくことが好ましい。
本発明の第1クリヤー塗料は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて好ましくは5〜40μm、より好ましくは5〜35μmの範囲内とするのが、塗膜の平滑性の点から好ましい。第1クリヤー塗料が焼き付け乾燥型の場合、通常、約50〜約150℃の温度で架橋硬化させることができ、常温乾燥型又は強制乾燥型の場合には、常温乾燥〜約80℃の温度で架橋硬化させることができる。本発明の第1クリヤー塗料は、通常、所定の膜厚となるように塗装した後に、加熱し、乾燥硬化せしめた後に後述する第2クリヤー塗料を塗装することができるが、未硬化の状態で第2クリヤー塗料を塗装することができる。
本発明方法における第2クリヤー塗料は、艶調整剤を必須成分として含有し、さらにビヒクルとして、樹脂成分を含有する。艶調整剤及び樹脂成分としては、前記カラークリヤー塗料において使用できるものを同様に使用することができる。
第2クリヤー塗料における艶調整剤の好ましい配合量は、第2クリヤー塗料中の樹脂固形分100質量部に対して、1〜50質量部である。1質量部未満では、塗膜に透明感が発現し、複層塗膜を形成したときに所望の質感が得られず、50質量部を超えると塗膜外観が低下する恐れがある。より好ましくは5〜30質量部であり、特に好ましくは5〜30質量部である。
さらに、第2クリヤー塗料には、必要に応じて、水、有機溶剤等の溶媒、顔料分散剤、沈降防止剤、レオロジーコントロール剤、硬化触媒、消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤、体質顔料等を適宜配合することができる。
本発明における第2クリヤー塗料は、静電塗装、エアスプレー、エアレススプレーなどの方法で塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜に基づいて15〜70μmの範囲内とするのが好ましい。第2クリヤー塗料の塗膜それ自体は、焼き付け乾燥型の場合、通常、約50〜約150℃の温度で架橋硬化させることができ、常温乾燥型又は強制乾燥型の場合には、常温乾燥〜約80℃の温度で架橋硬化させることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、「部」及び「%」はいずれも質量基準によるものである。また、本願実施例中、PHRとは、樹脂固形分100質量部に対する、所定成分の配合割合(質量部)を示す。
(製造例1)水酸基含有アクリル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート50部を仕込み、撹拌混合し、135℃に昇温した。次いで下記のモノマー/重合開始剤の混合物を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10部、2,2‘−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.6部からなる混合物を同温度に保持した1時間30分かけて滴下し、さらに2時間熟成した。次にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを減圧下で留去し、水酸基価54mgKOH/g、数平均分子量20,000、樹脂固形分65質量%の水酸基含有アクリル樹脂を得た。ここで数平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
モノマー/重合開始剤の混合物:
メチルメタクリレ−ト38部、エチルアクリレ−ト17部、n−ブチルアクリレ−ト17部、ヒドロキシエチルメタクリレ−ト7部、ラウリルメタクリレ−ト20部及びアクリル酸1部及び2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)2部からなる混合物。
1)被塗物
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロン9400HB」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネ−ト化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
得られた電着塗面に、中塗り塗料「ルーガベーク中塗りグレー」(商品名:関西ペイント株式会社製、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系、有機溶剤型)をエアスプレーにて硬化塗膜に基づいて膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分加熱して架橋硬化させて、中塗り塗膜を形成した塗板を被塗物とした。
2)塗装
(実施例1〜3、比較例1,2)
上記被塗物に、製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、表1に示す比率で着色材を含むベース塗料を調製して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈した固形分約25%の有機溶剤型塗料(ベース塗料)を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として15μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表1に示す比率で含むカラークリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
(実施例4〜11、比較例3,4)
上記被塗物に、製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、表2に示す比率で着色材を含むベース塗料を調製して攪拌混合し、塗装に適正な粘度に希釈した固形分約25%の有機溶剤型塗料(ベース塗料)を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として15μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表2に示す比率で含む第1クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として10μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表2に示す比率で含む第2クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
(実施例12,13)
第1クリヤー塗料として、製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂75部、ユーバン28−60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)25部からなる樹脂成分100部(固形分)あたり、表2に示す比率で着色材を含む第1クリヤー塗料を使用する以外は、実施例4〜11と同様にして試験板を得た。
Figure 0006195559
Figure 0006195559
(意匠性の評価)
得られた試験板を以下の要領にて評価し、結果を表1及び表2に示した。
作成した試験板を、人工太陽灯(セリック社製、色温度6500K)で照明し、試験板の照明に対する角度を変えて観察して、以下に示すA、B、Cについて評価し、結果を表1及び表2に示した。評価は、色彩開発に3年以上従事するデザイナー2名と技術者3名の計5名が行ない、平均点を採用した。
A:ハイライトの輝度
B:ハイライトの彩度
C:深み感(ハイライトからシェードに明度変化し、シェードでは彩度が高い)
いずれも、4段階の評価とした。数字が大きいほうがハイライトの輝度が高いこと、ハイライトの彩度が高いこと、深み感が強いことを示す。
製造例2:アクリル樹脂エマルションの製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器に脱イオン水130質量部、アクアロンKH−10(商品名、界面活性剤、第一工業製薬社製)0.52質量部を仕込み、窒素気流中で撹拌混合し、80℃に昇温した。次いで下記のモノマー乳化物(1)のうちの全量の1%量及び6%過硫酸アンモニウム水溶液5.3質量部とを反応容器内に導入し80℃で15分間保持した。その後、残りのモノマー乳化物(1)を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、下記のモノマー乳化物(2)を1時間かけて滴下し、1時間熟成した後、5%ジメチルエタノールアミン水溶液40質量部を反応容器に徐々に加えながら30℃まで冷却し、100メッシュのナイロンクロスで濾過しながら排出し、平均粒子径100nm(サブミクロン粒度分布測定装置「COULTER N4型」(ベックマン・コールター社製)を用いて、脱イオン水で希釈し20℃で測定した。)、固形分濃度30%のアクリル樹脂エマルションを得た。得られたアクリル樹脂は、酸価が33mgKOH/g、水酸基価が25mgKOH/gであった。
モノマー乳化物(1):脱イオン水42質量部、アクアロンKH−10 0.72質量部、メチレンビスアクリルアミド2.1質量部、スチレン2.8質量部、メチルメタクリレート16.1質量部、エチルアクリレート28質量部及びn−ブチルアクリレート21質量部を混合攪拌して得られたモノマー乳化物(1)。
モノマー乳化物(2):脱イオン水18質量部、アクアロンKH−10 0.31質量部、過硫酸アンモニウム0.03質量部、メタクリル酸5.1質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5.1質量部、スチレン3質量部、メチルメタクリレート6質量部、エチルアクリレート1.8質量部及びn−ブチルアクリレート9質量部を混合攪拌して得られたモノマー乳化物(2)。
製造例3:ポリエステル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、攪拌装置、還流冷却器及び水分離器を備えた反応容器に、トリメチロールプロパン109質量部、1,6−ヘキサンジオール141質量部、ヘキサヒドロ無水フタル酸126質量部及びアジピン酸120質量部を仕込み、160℃から230℃に達するまでの時間を3時間となるように昇温させた後、230℃で4時間縮合反応させた。次いで、得られた縮合反応生成物にカルボキシル基を付加するために、さらに無水トリメリット酸38.3質量部を加え、170℃で30分間反応させた後、2−エチル−1−ヘキサノールで希釈し、固形分濃度70%であるポリエステル樹脂溶液を得た。得られたポリエステル樹脂は、酸価が46mgKOH/g、水酸基価が150mgKOH/g、重量平均分子量が6,400であった。ここで重量平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
製造例4:リン酸基含有樹脂溶液の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にメトキシプロパノール27.5部及びイソブタノール27.5部の混合溶剤を入れ、110℃に加熱した後、110℃に保持しつつ、スチレン25部、n−ブチルメタクリレート27.5部、分岐高級アルキルアクリレート(商品名「イソステアリルアクリレート」、大阪有機化学工業社製)20部、4−ヒドロキシブチルアクリレート7.5部、下記リン酸基含有重合性モノマー15部、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート12.5部、イソブタノール10部及びtert−ブチルパーオキシオクタノエート4部からなる混合物121.5部を4時間かけて上記混合溶剤に滴下し、さらにtert−ブチルパーオキシオクタノエート0.5部とイソプロパノール20部とからなる混合物を1時間滴下した。その後、1時間攪拌熟成して固形分50%のリン酸基含有樹脂溶液を得た。リン酸基含有樹脂は、酸価が83mgKOH/g、水酸基価が29mgKOH/g、重量平均分子量が10,000であった。
リン酸基含有重合性モノマー:温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にモノブチルリン酸57.5部及びイソブタノール41部を入れ、90℃に昇温させた。その後、グリシジルメタクリレート42.5部を2時間かけて滴下した後、さらに1時間攪拌熟成した。次いで、イソプロパノ−ル59部を加えて、固形分50%のリン酸基含有重合性モノマー溶液を得た。得られたモノマーの酸価は285mgKOH/gであった。
製造例5:着色顔料分散体1の調製
撹拌混合容器に、ポリエステル樹脂溶液25.7部(固形分18部)、PERRIND MAROON179−229 6436(商品名、PigmentRed 179 DICサンケミカル社製)18部、「SOLSPERSE 12000」(商品名、LUBRISOL社製、フタロシアニン系顔料分散剤)1.4部及び脱イオン水61.3部を入れ、均一に混合し、更に、2−(ジメチルアミノ)エタノールを添加して、pH7.5に調整した。得られた混合物を225ml容の樹脂性のビンに入れ、1.5mm径のジルコニアビーズ130部を投入して密栓し、振とう型ペイントコンディショナーを使用して120分分散した。分散後100メッシュの金網濾過を行なってジルコニアビーズを除去して、着色顔料分散体1を得た。
製造例6:高濃度アルミニウム顔料液の調製
ステンレス製ビーカー内において、アルミニウムペーストGX−30A(商品名、鱗片状アルミニウム顔料、平均粒子径17μm、アルミニウム含有量74%)13.5部(固形分10部)、製造例4で得られたリン酸基含有樹脂溶液8部(固形分4部)、2−エチル−1−ヘキサノール(20℃において100gの水に溶解する質量:0.1g)38.5部、及び2−(ジメチルアミノ)エタノール0.5部を均一に混合して、高濃度アルミニウム顔料液を得た。
製造例7:水性ベース塗料
製造例2で得られたアクリル樹脂エマルション100部、製造例3で得られたポリエステル樹脂溶液57.1部、製造例6で得られた高濃度アルミニウム顔料液を60.5部及びサイメル325(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、メラミン樹脂、固形分80%)37.5部を均一に混合し、さらに、プライマルASE−60(商品名、ロームアンドハース社製、ポリアクリル酸系増粘剤)、2−(ジメチルアミノ)エタノール及び脱イオン水を加えてpH8.0、塗料固形分25%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度40秒の水性塗料組成物を調製した。尚、後述する実施例14で調整した塗料組成物における色材の比率は、実施例2のベース塗料と同一である。
製造例8:水性第1クリヤー塗料
製造例2で得られたアクリル樹脂エマルション100部、製造例3で得られたポリエステル樹脂溶液56.1部、製造例5で得られた顔料分散体を5.9部及びサイメル325(商品名、日本サイテックインダストリーズ社製、メラミン樹脂、固形分80%)37.5部を均一に混合し、さらに、プライマルASE−60(商品名、ロームアンドハース社製、ポリアクリル酸系増粘剤)、2−(ジメチルアミノ)エタノール及び脱イオン水を加えてpH8.0、塗料固形分25%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度40秒の水性塗料組成物を調製した。
実施例14
被塗物に、製造例7で得られた水性ベース塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として15μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約5分静置し、熱風循環式乾燥炉内を使用して、80°×10分間加熱し、その後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表3に示す比率で含むカラークリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。前述の(意匠性の評価)に従い、試験板の評価を行った。
Figure 0006195559
実施例15
上記被塗物に、製造例7で得られた水性ベース塗料を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として15μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約5分静置し、風循環式乾燥炉内を使用して、80°×10分間加熱し、その後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表4に示す比率で含む第1クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として10μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表4に示す比率で含む第2クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。
実施例16
上記被塗物に、製造例7で得られた水性ベース塗料を、エアスプレーを用いて、硬化塗膜として15μmとなるように塗装し、塗装後、室温約20℃の実験室に約5分静置し、熱風循環式乾燥炉内を使用して、80°×10分間加熱し、その後に、製造例8で得られた水性第1クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として10μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて5分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、80°×10分間加熱し、クリヤー塗料(ルーガベーククリヤー、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)の樹脂成分100質量部に対して、着色材を表4に示す比率で含む第2クリヤー塗料をエアスプレーを用いて、硬化塗膜として30μmとなるように塗装した。塗装後、室温にて15分間放置した後に、熱風循環式乾燥炉内を使用して、140℃で30分間加熱し、複層塗膜を同時に乾燥硬化せしめて試験板を得た。前述の(意匠性の評価)に従い、試験板の評価を行った。
Figure 0006195559
本発明の塗膜形成方法は、各種工業製品、特に自動車外板に適用できる。

Claims (4)

  1. 被塗物に、鱗片状アルミニウム顔料を含むメタリックベース塗膜を形成し、メタリックベース塗膜上かつ最上層に着色顔料及び艶消剤を含むカラークリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法であって、
    カラークリヤー塗膜に含まれる着色顔料が透明性顔料であり、
    該透明性顔料が、着色材として該透明性顔料のみを、ビヒクル形成成分である樹脂固形分100質量部に対して1質量部含む塗料を膜厚100μmとなるように塗装した塗膜のヘイズ値が0.1〜10.0の範囲内であるような顔料である、
    塗膜形成方法。
  2. カラークリヤー塗膜における艶消剤が、微粉シリカ、ポリエチレン粉末、樹脂ビーズ、及びセラミックビーズからなる群より選択される1種以上である請求項1に記載の塗膜形成方法。
  3. 被塗物に、鱗片状アルミニウム顔料を含むメタリックベース塗膜を形成し、メタリックベース塗膜上かつ最上層にカラークリヤー塗膜を形成する塗膜形成方法であって、
    カラークリヤー塗膜が、着色顔料を含む第1クリヤー塗膜上に艶消剤を含む第2クリヤー塗膜が積層した2層の塗膜として形成されたものであり、
    第1クリヤー塗膜に含まれる着色顔料が透明性顔料であり、
    該透明性顔料が、着色材として該透明性顔料のみを、ビヒクル形成成分である樹脂固形分100質量部に対して1質量部含む塗料を膜厚100μmとなるように塗装した塗膜のヘイズ値が0.1〜10.0の範囲内であるような顔料である塗膜形成方法。
  4. メタリックベース塗膜及び第1クリヤー塗膜がそれぞれビヒクル形成成分である少なくとも一種の樹脂を含み、かつメタリックベース塗膜に含まれるビヒクル形成成分である樹脂及び第1クリヤー塗膜に含まれるビヒクル形成成分である樹脂の少なくとも一部が同一である請求項3に記載の塗膜形成方法。
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