JP6194734B2 - 放熱器及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放熱器及びその製造方法に関する。
従来、例えばヒートシンク、ヒートコンダクター、ヒートスプレッダーなどの放熱器としては、例えばアルミニウムや銅などの金属シート、あるいは、グラファイトシートなどが用いられている。また、グラファイトシートと金属シートとを貼り付けたものもある。
特開2002−329987号公報
しかしながら、従来の放熱器では、十分な放熱性が得られなかった。例えば、金属シートを用いたものでは、良好な熱伝導性は得られるものの、十分な放熱性は得られなかった。また、例えば、グラファイトシートを用いたものでは、良好な熱伝導性及び熱拡散性は得られるものの、十分な放熱性は得られなかった。
そこで、良好な熱伝導性及び熱拡散性を得ながら、十分な放熱性が得られるようにしたい。
本放熱器は、グラファイトシートと、金属層と、最表面に設けられ、グラファイトシート又は金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層とを備え、金属層は、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートによって構成され、金属シートは、突起部の先端の針状部分がグラファイトシートに刺さった状態でグラファイトシートに接着剤で接着されていることを要件とする。
本放熱器の製造方法は、グラファイトシートと金属層とを熱的に接続する工程と、グラファイトシート又は金属層に熱的に接続されるように、グラファイトシート又は金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層を設ける工程とを含み、グラファイトシートと金属層とを熱的に接続する工程において、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートを、突起部の先端の針状部分がグラファイトシートに刺さった状態でグラファイトシートに接着剤で接着することによって、グラファイトシートと金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを要件とする。
したがって、本放熱器及びその製造方法によれば、良好な熱伝導性及び熱拡散性を得ながら、十分な放熱性が得られるという利点がある。
本実施形態にかかる放熱器の構成を示す模式的断面図である。 本実施形態の変形例にかかる放熱器の構成を示す模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる放熱器に含まれる金属シートの構成を示す模式図であって、(A)はその断面図であり、(B)はその平面図である。 本実施形態にかかる放熱器に含まれる金属シートの他の構成例を示す模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかる放熱器の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)〜(D)は、本実施形態にかかる放熱器の製造方法を説明するための模式的断面図である。 (A)、(B)は、本実施例及び比較例の放熱器のヒータ温度約36℃で加熱した時の開放電圧を測定した結果を示す図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる放熱器及びその製造方法について、図1〜図7を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる放熱器は、発熱部品(例えばCPU、LSIチップ、熱電素子などの電子部品)からの熱を放熱させる放熱部品であって、発熱部品の温度を低下させるために、発熱部品に接合して用いられる。
本放熱器は、図1に示すように、グラファイトシート1と、金属層2と、最表面に設けられ、グラファイトシート1又は金属層2よりも高い熱放射率を有する放熱層3とを備える。
本実施形態では、金属層2は、グラファイトシート1の表側及び裏側の一方の側(ここでは表側;図1中、上側)に設けられている。また、放熱層3は、金属層2のグラファイトシート1が設けられている側の反対側(図1中、上側)に設けられている。
この場合、放熱器4は、グラファイトシート1、金属層2、放熱層3が、下から順に積層された構造を有するものとなる。つまり、放熱器4は、グラファイトシート1、金属層2及び放熱層3が、互いに層状に重なり合って一体となった構造を有するものとなる。そして、グラファイトシート1の側(ここではグラファイトシート1の裏側;図1中、下側)が発熱部品に接合されることになる。この場合、グラファイトシート1の裏側(図1中、下側)が発熱部品に接合される側となる。そして、放熱器4の発熱部品に接合させる側の反対側の最表面に放熱層3が設けられることになる。つまり、放熱器4を発熱部品に接合した状態で最表面(即ち、放熱器4の表面のうち発熱部品との接合面の反対側の表面)に放熱層3が露出することになる。なお、このように構成された放熱器4は、シート状になるため、シート状放熱器、シート状放熱部品、放熱性シート、又は、熱伝導・放熱シートともいう。なお、シート状とはシート状及びフィルム状を含むものとする。
なお、放熱器4の積層構造は限られるものではなく、金属層2が、グラファイトシート1の表側及び裏側の一方の側に設けられており、放熱層3が、グラファイトシート1の表側及び裏側の他方の側に設けられていても良い。例えば、図2に示すように、グラファイトシート1の裏側(図2中、下側)に金属層2を設け、グラファイトシート1の表側(図2中、上側)に放熱層3を設けても良い。この場合、金属層2、グラファイトシート1、放熱層3が、下から順に積層された構造になる。そして、金属層2の側(ここでは金属層2の裏側;図2中、下側)が発熱部品に接合されることになる。この場合、金属層2の裏側(図2中、下側)が発熱部品に接合される側となる。また、放熱器4の積層構造には、少なくとも1層の金属層2、及び、少なくとも1枚のグラファイトシート1が含まれていれば良い。例えば、金属層2とグラファイトシート1とを交互に積層させても良い。この場合も、放熱器4の発熱部品に接合させる側の反対側の最表面に放熱層3が設けられるようにする。
ここで、グラファイトシート1は、シート状のグラファイトであり、大きな面積のものを容易に作ることができるとともに、極めて高い熱伝導性(熱伝導率)を持ち、柔軟性に富んでいるものである。このグラファイトシート1としては、熱拡散性に優れた圧延体を用いることが好ましい。なお、グラファイトシート1を構成するグラファイトは、炭素質材料、軽量耐熱材料、高強度材料であり、炭素原子が6角形の網の目状に結合したものであり、高い熱伝導性を有するものであるため、放熱・伝熱材料として適している。このグラファイトシート1は熱拡散層として機能する。このようなグラファイトシート1を備えるため、良好な熱伝導性及び熱拡散性を有する放熱器を実現することができる。
金属層2は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)などの熱伝導性に優れた金属からなる。この金属層2は熱伝導層として機能する。このような金属層2を備えるため、良好な熱伝導性を有する放熱器を実現することができる。
ここでは、金属層2は、図3(A)、図3(B)に示すように、複数の突起部2Aを有する金属シート2X(例えばアルミニウム、銅、銀などの熱伝導性に優れた金属をシート状にしたもの)によって構成され、この金属シート2Xが、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにグラファイトシート1に接着剤5で接着されている[例えば図6(D)参照]。この場合、複数の突起部2Aの間の領域で接着剤5がグラファイトシート1に接して、グラファイトシート1と金属シート2Xとが接着剤5で接着されることになる[例えば図6(D)参照]。これにより、金属シート2Xとグラファイトシート1とを確実に接着しながら、金属シート2Xとグラファイトシート1とが直接接するようにすることで、熱抵抗を低く抑えることが可能となる。なお、金属シート2Xは、金属シート、金属フィルム及び金属箔を含むものとする。また、突起部2Aを柱状突起部ともいう。また、接着剤5としては、例えば、熱伝導性に優れた、シリカフィラーなどの無機材料からなるフィラーを混合した接着剤を用いるのが好ましい。これにより、熱抵抗を低く抑えることが可能となる。なお、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにグラファイトシート1に接着剤5で接着した場合[例えば図6(D)参照]には、例えば全体の約2〜約3%程度の一部の突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接しないで、これらの間に接着剤5が入り込む場合がある。但し、突起部を有しない金属シートを接着剤でグラファイトシートに接着する場合と比較すれば、熱抵抗を低く抑えることが可能である。
なお、これに限られるものではなく、例えば図4に示すように、金属層2が、先端に針状部分2Bを有する複数の突起部2Aを有する金属シート2Xによって構成され、この金属シート2Xが、突起部2Aの先端の針状部分2Bがグラファイトシート1に刺さった状態でグラファイトシート1に接着剤5で接着されているものとしても良い。これにより、全ての突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接しており、これらの間に接着剤5が入り込まないようにすることができる。これにより、より熱抵抗を低く抑えることが可能となる。また、金属層2は、グラファイトシート1上に形成された金属膜であっても良い。この場合、金属膜は、例えばスパッタ又は蒸着によって形成すれば良い。つまり、金属膜は、真空装置を用いて形成すれば良い。また、金属層2は、金属シートによって構成され、この金属シートが、グラファイトシートにはんだ接合されていても良い。また、金属層2は、金属シートによって構成され、この金属シートが、グラファイトシート1に両面テープで貼り付けられていても良い。
放熱層3は、グラファイトシート1を構成するグラファイト又は金属層2を構成する金属よりも高い熱放射率を有する材料からなる。つまり、放熱層3は、グラファイトシート1を構成するグラファイト又は金属層2を構成する金属よりも高い放熱性を有する材料(放熱材料)からなる。なお、放熱層3を熱放射層ともいう。
例えば、金属層2を構成する金属としてアルミニウムを用いる場合、その熱放射率は、機械加工面のままでは約0.04〜約0.06であり、研磨面では約0.05である。また、金属層2を構成する金属として銅を用いる場合、その熱放射率は、機械加工面のままでは、約0.07である。このため、金属層のみで放熱器を構成する場合、その表面からの放熱はほとんどない。また、グラファイトシートは、熱拡散性に優れており、例えばCPUの冷却などに使用されるものの、その熱放射率は約0.3〜約0.5程度である。このため、グラファイトシートのみで放熱器を構成する場合、十分な放熱は期待できない。そこで、グラファイトシート1を構成するグラファイト又は金属層2を構成する金属よりも高い熱放射率を有する材料を用いた放熱層3を最表面に設けることで、十分な放熱性が得られるようになる。例えば、グラファイトシート1を構成するグラファイト又は金属層2を構成する金属よりも高い熱放射率を有する材料としては、約0.6以上の熱放射率を有する材料を用いれば良い。特に、約0.8以上の熱放射率を有する材料(例えばセラミックス、アルミニウムの表面にアルマイト処理を施して形成されたアルマイト(例えば熱放射率約0.8)など)を用いるのが好ましい。より好ましくは、約0.9以上の熱放射率を有する材料(例えばセラミックス、樹脂(プラスチック)、アルミニウムの表面にアルマイト処理を施して形成された黒色アルマイト(例えば熱放射率約0.95)など)を用いる。特に、例えば黒色アルマイト、セラミックス、樹脂などを用いるのが最も好ましく、より高い熱放射率を有するものとすることができる。
また、放熱層3は、グラファイトシート1上又は金属層2上に形成された放熱膜(薄膜)であることが好ましい。例えば図1に示すような積層構造を有する放熱器4の場合、放熱膜は金属層2上に形成される。また、例えば図2に示すような積層構造を有する放熱器4の場合、放熱膜はグラファイトシート1上に形成される。
特に、この放熱膜は、グラファイトシート1上又は金属層2上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって形成されたものであることが好ましい。なお、放熱塗料を、放熱性塗料又は放熱性を有した塗料ともいう。ここで、放熱膜を構成する材料である放熱塗料は、例えば樹脂から成るベース材料(ベース樹脂)に高熱放射性材料から成るフィラーを混合(混入)したものである。例えば、ベース樹脂としては、エマルジョン、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、及びフッ素樹脂、エポキシ樹脂などが用いられる。また、高熱放射性材料から成るフィラーとしては、例えば、セラミックス粉末(例えば窒化アルミニウム粉末など)、カーボンなどが用いられる。このような放熱塗料は、約0.95〜約0.99という高い熱放射率を有する。
このほか、金属層2をアルミニウムシート(又はアルミ箔)によって構成する場合、放熱膜は、アルミニウムシートの表面にアルマイト処理を施して形成された酸化アルミニウム膜(陽極酸化膜)であっても良い。つまり、その表面に放熱性を付与した金属層を用いても良い。例えばアルミニウムは、機械加工面又は研磨面では熱放射率が約0.04〜約0.06である。これに対し、その表面にアルマイト処理を施して形成された酸化アルミニウムの熱放射率はアルマイトで約0.8、黒色アルマイトで約0.95であるため、アルミニウムシートの表面にアルマイト処理を施して酸化アルミニウム膜を形成することで、十分な放熱性を得ることができる。この場合、放熱層3は金属層2上に形成された放熱膜であることになる。但し、上述のようにグラファイトシート1に金属層2(金属シート又は金属膜)を設けたもの(伝熱シート)は柔軟性を有するが、酸化アルミニウムは固い材料であるため、放熱膜を酸化アルミニウム膜とした場合には、放熱器が柔軟性に乏しいものとなる。このため、例えば予め発熱部品(発熱体)の形状に沿って放熱器を成形することになるなど、使い勝手が悪くなる。また、凹凸が大きいなど複雑な形状の発熱部品には適切に設置できないことになる。これに対し、上述のように、放熱膜を、放熱塗料によって形成されたものとすることで、柔軟性を損なわないようにすることができ、柔軟性を有する放熱器を実現することが可能となる。このような柔軟性を有する放熱器は、発熱部品が複雑な形状の場合もその形状に沿って貼り付けることができ、高い放熱性を実現することが可能である。この場合、柔軟性を有し、かつ、良好な熱伝導性及び熱拡散性を得ながら、十分な放熱性が得られる放熱器を実現することが可能となる。
なお、放熱層3は放熱膜に限られるものではなく、放熱層3は、放熱シートによって構成され、この放熱シートがグラファイトシート1又は金属層2に接着剤で接着されるか又は両面テープで貼り付けられていても良い。ここで、放熱シートとしては、グラファイトシート1を構成するグラファイト又は金属層2を構成する金属よりも高い熱放射率を有する材料からなる放熱シートを用いれば良い。このような放熱シートとしては、例えばプラスチックシート(例えば熱放射率約0.6〜約0.95;例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂からなる)、放熱塗料をシート状に成形したものなどがある。なお、プラスチックシートは、プラスチックシート及びプラスチックフィルムを含むものとする。また、プラスチックシートを樹脂シートともいう。また、接着剤としては、例えば、熱伝導性に優れた、シリカフィラーなどの無機材料からなるフィラーを混合した接着剤を用いるのが好ましい。これにより、熱抵抗を低く抑えることが可能となる。
このような放熱層3を備えるため、グラファイトシートのみで放熱器を構成する場合、金属層のみで放熱器を構成する場合、又は、グラファイトシート及び金属層で放熱器を構成する場合と比較して、十分な放熱性を有する放熱器を実現することができる。これにより、放熱器において、その表面からの放熱性を改善して、発熱部品からの熱を効果的に奪い、発熱部品の温度を効果的に下げることが可能となる。
次に、本実施形態にかかる放熱器の製造方法について、図5、図6を参照しながら説明する。
まず、グラファイトシート1と金属層2とを熱的に接続する。
例えば、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにグラファイトシート1に接着剤5で接着することによって、グラファイトシート1と金属シート2Xによって構成される金属層2とを熱的に接続すれば良い[例えば図6(D)参照]。特に、先端に針状部分2Bを有する複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端の針状部分2Bがグラファイトシート1に刺さった状態でグラファイトシート1に接着剤5で接着することによって、グラファイトシート1と金属シート2Xによって構成される金属層2とを熱的に接続するのが好ましい[例えば図4参照]。また、例えば、グラファイトシート1上に金属膜を形成することによって、グラファイトシート1と金属膜によって構成される金属層2とを熱的に接続しても良い。また、例えば、金属シートをグラファイトシート1にはんだ接合することによって、グラファイトシート1と金属シートによって構成される金属層2とを熱的に接続しても良い。また、例えば、金属シートをグラファイトシート1に両面テープで貼り付けることによって、グラファイトシート1と金属シートによって構成される金属層2とを熱的に接続しても良い。
次に、グラファイトシート1又は金属層2に熱的に接続されるように、グラファイトシート1又は金属層2よりも高い熱放射率を有する放熱層3を設ける。
例えば、グラファイトシート1上又は金属層2上に放熱膜を形成することによって、放熱膜によって構成される放熱層3を設ければ良い。この放熱膜は、グラファイトシート1上又は金属層2上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって形成するのが好ましい。また、例えば、グラファイトシート1又は金属層2に放熱シートを接着剤で接着することによって、放熱シートによって構成される放熱層3を設けても良い。
なお、ここでは、グラファイトシート1と金属層2とを熱的に接続した後に、放熱層3を設けるようにしているが、これに限られるものではなく、グラファイトシート1又は金属層2に放熱層3を設けた後に、グラファイトシート1と金属層2とを熱的に接続しても良い。
以下、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xをグラファイトシート1に接着剤5で接着し、金属シート2X上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって放熱膜(放熱層3)を形成して、図1に示す積層構造を有する放熱器4を製造する場合を例に挙げて説明する。
まず、図5(A)、図5(B)、図6(A)〜図6(C)に示すように、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにグラファイトシート1に接着剤5で接着する。このようにして、グラファイトシート1と金属シート2Xとを熱的に接続する。
このようにしているのは、一般に接着剤は熱伝導率の低い樹脂が主成分となることが多いため、接着剤で接着した場合、熱抵抗が高くなってしまうからである。つまり、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを用い、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにしながら、複数の突起部2Aの間の領域で接着剤5がグラファイトシート1に接して、グラファイトシート1と金属シート2とが接着剤5で接着されるようにしている。これにより、金属シート2Xとグラファイトシート1とを接着剤5で確実に接着しながら、熱抵抗を低く抑えることが可能となる。
具体的には、以下のようにして、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにグラファイトシート1に接着剤5で接着すれば良い。
まず、図5(A)に示すように、金型10(シート形成用金型)に複数の突起部2Aを有する金属シート2Xを配置し、その上にグラファイトシート1を配置する。このとき、金属シート2Xの突起部2Aの先端にグラファイトシート1が接するように、金属シート2X及びグラファイトシート1を金型10に配置する。特に、金属シート2X及びグラファイトシート1を、例えばシリコーンゴムのような、耐熱性があり、かつ、低弾性材料からなるシート材11(例えばゴムシート;ここではシリコーンゴムシート)で挟み込んだ状態で金型10に配置するのが好ましい。この場合、金属シート2Xと金型10との間及びグラファイトシート1と金型10との間にシート材11が配置されることになる。これにより、金属シート2Xの突起部2Aの先端が確実にグラファイトシート1に接するようにすることができ、また、グラファイトシート1及び金属シート2Xと金型10との間に接着剤5(接着樹脂)が入り込むのを防止することができる。
ここで、図5(B)に示すように、上下の金型を合わせ、これらを圧着させた状態で、真空脱気するのが好ましい。
次に、図6(A)に示すように、上下の金型を合わせた状態で、加熱して低粘度化した接着剤5となる樹脂材料を流し込み、冷却後、図6(B)に示すように、金型10から取り出す。そして、図6(C)に示すように、シート材11を取り除く。これにより、金属シート2Xの突起部2Aの先端がグラファイトシート1に接するようにしながら、複数の突起部2Aの間の領域で接着剤5がグラファイトシート1に接して、グラファイトシート1と金属シート2Xとが接着剤5で接着されることになる。これにより、金属シート2Xとグラファイトシート1とを確実に接着しながら、金属シート2Xとグラファイトシート1とが直接接するようにすることで、熱抵抗を低く抑えることが可能となる。
なお、異種材料であるグラファイトシート1と金属シート2Xとを接着剤5で接着する場合、熱抵抗が高くなりやすいため、例えば、熱伝導性に優れた、シリカフィラーなどの無機材料からなるフィラーを混合した接着剤を用いるのが好ましい。
次に、図6(D)に示すように、金属シート2X上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって放熱膜(放熱層3)を形成する。このようにして、金属シート2Xに熱的に接続されるように、グラファイトシート1又は金属シート2Xよりも高い熱放射率を有する放熱層3を設ける。
例えば、金属シート2X上に、塗布、ディップ又は吹き付けによって、放熱塗料を成膜し、自然乾燥又は加熱硬化させることによって放熱層3としての放熱膜を形成すれば良い。ここで、加熱硬化させる場合、放熱塗料のベース樹脂の硬化温度や溶媒の沸点によってどの程度の温度に加熱するかは異なるが、例えばベース樹脂がエポキシ樹脂の場合、約100〜約200℃の温度に加熱すれば良い。
なお、ここでは、複数の突起部2Aを有する金属シート2Xをグラファイトシート1に接着剤5で接着する場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、さらに確実にグラファイトシート1と金属シート2Xとを熱的に接続するために、先端に針状部分2Bを有する複数の突起部2A(ここでは先端の表面上に針状突起部を有する柱状突起部)を有する金属シート2Xを、突起部2Aの先端の針状部分2Bがグラファイトシート1に刺さった状態でグラファイトシート1に接着剤5で接着するようにしても良い[例えば図4参照]。これにより、金属シート2Xとグラファイトシート1との間への接着剤5となる樹脂材料の侵入を確実に防ぐことができ、グラファイトシート1と金属シート2Xとを確実に熱的に接続することが可能となる。ここで、針状部分2B(針状突起部)の高さは、グラファイトシート1の厚さ以下とすることで、グラファイトシート1を突き破ることを防ぐことができる。また、接着剤5を用いないでグラファイトシート1と金属層2とを熱的に接続しても良い。例えば、グラファイトシート1の片面に例えばスパッタ又は蒸着等で金属膜を形成することで、グラファイトシート1と金属層2としての金属膜とを熱的に接続しても良い。ここで、金属層2を厚くしたい場合には、さらに、例えばめっきで所望の厚さの金属膜を形成すれば良い。この方法が最も熱抵抗を低くすることができる。また、例えば、グラファイトシート1と金属シートとをはんだ接合しても良い。この場合、グラファイトにははんだが付かないため、グラファイトシート1の金属シートを接合する側の面に、例えばCuやAuなどのはんだと合金形成可能な金属をスパッタ又は蒸着等で形成しておくことになる。また、例えば、金属シートとグラファイトシート1とを両面テープで貼り合わせても良い。
また、ここでは、金属シート2X上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって放熱層3としての放熱膜を形成する場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではない。例えば、グラファイトシート上に放熱塗料を成膜し、乾燥又は硬化させることによって放熱膜を形成しても良い。また、例えば、放熱シートをグラファイトシート又は金属層に接着剤で接着するか又は両面テープで貼り付けても良い。
したがって、本実施形態にかかる放熱器及びその製造方法によれば、良好な熱伝導性及び熱拡散性を得ながら、十分な放熱性が得られるという利点がある。
例えば、以下の実施例で説明するように、グラファイトシートのみで放熱器を構成する場合、グラファイトシート及び金属シートで放熱器を構成する場合、グラファイトシート及び放熱塗料で放熱器を構成する場合、金属シート及び放熱塗料で放熱器を構成する場合と比較して、十分な放熱性を有する放熱器を実現することができた。
本実施例では、放熱器4を構成するグラファイトシート1は、パナソニック社製の厚さ約100μmのPGSグラファイトシートを用いた。金属層2としては、厚さ約50μmのAlシート又は厚さ約40μmのCuシートを用いた。また、放熱層3を形成するための放熱塗料としては、ペルノックス社製のPELCOOL H-7020を用いた。そして、グラファイトシートとAlシート又はCuシートとの貼り合わせは、厚さ約10μmのアクリル系両面テープを用いた。また、PELCOOL H-7020は、スプレー塗布後、オーブンに入れて約160℃で約20分乾燥させた。乾燥後の膜厚は約20〜約40μmであった。また、シート表面積は約100mmとした。このようにして、グラファイトシート、厚さ約50μmのAlシート、放熱塗料によって形成された放熱層を順に積層させた構造を有する放熱器(GS+Al(50μm)+放熱塗料)、及び、グラファイトシート、厚さ約40μmのCuシート、放熱塗料によって形成された放熱層を順に積層させた構造を有する放熱器(GS+Cu(40μm)+放熱塗料)を作製した。
発熱部品は、Micropelt社製の熱電素子MPG-D751とし、放熱器のグラファイトシート面と熱電素子の放熱面側の基板とを放熱グリースを介して貼り付けた。そして、熱電素子の熱源と接する側の基板とヒータ(熱源)とをグリースを介して接着し、ヒータ温度約36℃で加熱した時の開放電圧を測定した。なお、熱電素子では、熱源に接する面と放熱器に接する面との温度差に比例した開放電圧が得られるため、この開放電圧(Voc)の値によって、温度差、即ち、放熱量を数値化することができる。
なお、ここでは、比較のために、グラファイトシートのみ(GSのみ)、グラファイトシートに厚さ約50μmのAlシートを貼り付けたもの(GS+Al(50μm))、グラファイトシートに放熱塗料によって形成された放熱層を設けたもの(GS+放熱塗料)、厚さ約50μmのAlシートに放熱塗料によって形成された放熱層を設けたもの(Al(50μm)+放熱塗料)、厚さ約40μmのCuシートに放熱塗料によって形成された放熱層を設けたもの(Cu(40μm)+放熱塗料)についても、同様に、開放電圧を測定した。
その結果、図7(A)、図7(B)に示すように、GS+Al(50μm)+放熱塗料、及び、GS+Cu(40μm)+放熱塗料は、比較例のもの(即ち、GSのみ、GS+Al(50μm)、GS+放熱塗料、Al(50μm)+放熱塗料、Cu(40μm)+放熱塗料)に対して、大きな開放電圧が得られ、十分な放熱性を有する放熱器を実現できることがわかった。例えば、GSのみ及びGS+Al(50μm)に対して2倍程度、Al(50μm)+放熱塗料及びCu(40μm)+放熱塗料に対して3倍程度の開放電圧、即ち、放熱量(放熱効果;冷却効果)が得られることがわかった。
また、放熱器の積層構造を変えて、厚さ約50μmのAlシート、グラファイトシート、放熱塗料によって形成された放熱層を順に積層させた構造を有する放熱器(Al(50μm)+GS+放熱塗料)を作製し、この放熱器のAlシート面と発熱部品としてのMicropelt社製の熱電素子MPG-D751の放熱面側の基板とを放熱グリースを介して貼り付けて、同様に、開放電圧を測定した。この結果、開放電圧として約0.20Vが得られ、GS+Al(50μm)+放熱塗料よりもやや低いものの、比較例のものよりも大きな開放電圧、即ち、放熱量が得られることがわかった。
また、両面テープに変えて、グラファイトシートと複数の突起部を有するAlシートとを、突起部の先端がグラファイトシートに接するように接着剤で接着し、そのほかは上述の実施例と同様に作製した放熱器についても、同様に、開放電圧を測定した。ここでは、全体厚さ約100μmのAlシートを用いた。この約100μmの厚さのうち、約50μmは突起部(突起状形成物)である。また、突起部は、縦約500μm×横約500μmのサイズで、約1mmピッチで形成されている。また、グラファイトシートとしては株式会社カネカ社製の厚さ約40μmのグラフィニティを用いた。そして、金型にAlシートとグラファイトシートを入れて、両者を押し当て、Alシートの突起部の先端とグラファイトシートとを完全に隙間なく密着させた後、その隙間に約110℃に加熱して液状化したエポキシ樹脂を注入し、成形した。冷却後、約180℃で約1時間加熱硬化させた。これにより、エポキシ樹脂は更に収縮し、Alシートの突起部とグラファイトシートは、突起部の周囲のエポキシ樹脂で強く固定された。また、放熱塗料としては、合同インキ株式会社社製のユニクール(水系タイプ)を用い、Alシートの表面にスプレー塗布(塗装)後、オーブンに入れて約100℃で約10分乾燥させた。乾燥後の膜厚は約20μmであった。この結果、両面テープを用いた上述の実施例のものよりもやや高い開放電圧(例えば約1.2倍)、即ち、放熱量が得られた。
また、両面テープに変えて、グラファイトシートと、先端に針状部分を有する複数の突起部を有するAlシートとを、突起部の先端の針状部分がグラファイトシートに刺さった状態で接着剤で接着し、そのほかは上述の実施例と同様に作製した放熱器についても、同様に、開放電圧を測定した。ここでは、全体厚さ約100μmのAlシートを用いた。この約100μmの厚さのうち、約50μmは突起部(突起状形成物)である。この突起部は、約1mmピッチで形成されている。また、突起部の高さ約50μmのうち、約30μmは、縦約500μm×横約500μmの四角柱で、残りの約20μmは、縦約500μm×横約500μmの底面積の四角すいであるものを用いた。この結果、両面テープを用いた上述の実施例のものよりもやや高い開放電圧(例えば約1.2倍〜約1.25倍)、即ち、放熱量が得られた。
また、両面テープに変えて、グラファイトシートとCuシートとをはんだ接合し、そのほかは上述の実施例と同様に作製した放熱器についても、同様に、開放電圧を測定した。ここでは、厚さ約40μmのCuシートの表面にSnAgCuのクリームはんだを約500μmメッシュのスクリーン印刷で印刷した。また、グラファイトシートの片面にスパッタで厚さ約0.5μmのCu膜を形成し、このCu膜の表面とCuシートの表面に形成したはんだ印刷面とを真空ラミネータで貼り合わせ、約230℃で加熱してはんだを溶融させ、グラファイトシートとCuシートをはんだ接合した。この結果、開放電圧として0.24Vが得られ、両面テープを用いた上述の実施例のものよりもやや高い開放電圧、即ち、放熱量が得られた。
また、両面テープを用いてグラファイトシートとCuシートとを貼り合わせるのに変えて、グラファイトシートの表面にCu膜を形成し、そのほかは上述の実施例と同様に作製した放熱器についても、同様に、開放電圧を測定した。ここでは、グラファイトシートの片面にスパッタでCu膜を厚さ約1000Å形成し、このCu膜をめっきシード層として、CuめっきによってCuめっき膜を厚さ約20μm形成した。この結果、Cu膜は薄かったが、両面テープを用いてグラファイトシートとCuシートとを貼り合わせ上述の実施例のものと同程度の開放電圧、即ち、放熱量が得られた。
また、放熱塗料を塗布するのに変えて、放熱塗料をシート状に成形した放熱シートを、両面テープで、厚さ約50μmのAlシートに貼り付け、そのほかは上述の実施例と同様に作製した放熱器についても、同様に、開放電圧を測定した。ここでは、放熱塗料としてのペルノックス社製のPELCOOL H-7020をシート状に成形した放熱シート(厚さ約40μm〜約50μm)を、厚さ約10μmの両面テープで、厚さ約50μmのAlシートに貼り付けた。この結果、開放電圧として0.22Vが得られ、放熱塗料を塗布した上述の実施例のものとほぼ同じ開放電圧、即ち、放熱量が得られた。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
グラファイトシートと、
金属層と、
最表面に設けられ、前記グラファイトシート又は前記金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層とを備えることを特徴とする放熱器。
(付記2)
前記金属層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の一方の側に設けられており、
前記放熱層は、前記金属層の前記グラファイトシートが設けられている側の反対側に設けられていることを特徴とする、付記1に記載の放熱器。
(付記3)
前記金属層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の一方の側に設けられており、
前記放熱層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の他方の側に設けられていることを特徴とする、付記1に記載の放熱器。
(付記4)
前記放熱層は、前記グラファイトシート上又は前記金属層上に形成された放熱膜であることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記5)
前記放熱層は、放熱シートによって構成され、
前記放熱シートは前記グラファイトシート又は前記金属層に接着剤で接着するか又は両面テープで貼り付けられていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記6)
前記金属層は、複数の突起部を有する金属シートによって構成され、
前記金属シートは、前記突起部の先端が前記グラファイトシートに接するように前記グラファイトシートに接着剤で接着されていることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記7)
前記金属層は、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートによって構成され、
前記金属シートは、前記突起部の先端の針状部分が前記グラファイトシートに刺さった状態で前記グラファイトシートに接着剤で接着されていることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記8)
前記金属層は、前記グラファイトシート上に形成された金属膜であることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記9)
前記金属層は、金属シートによって構成され、
前記金属シートは、前記グラファイトシートにはんだ接合されていることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記10)
前記金属層は、金属シートによって構成され、
前記金属シートは、前記グラファイトシートに両面テープで貼り付けられていることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の放熱器。
(付記11)
グラファイトシートと金属層とを熱的に接続し、
前記グラファイトシート又は前記金属層に熱的に接続されるように、前記グラファイトシート又は前記金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層を設けることを特徴とする放熱器の製造方法。
(付記12)
前記放熱層を設ける工程において、前記グラファイトシート上又は前記金属層上に放熱膜を形成することによって、前記放熱膜によって構成される前記放熱層を設けることを特徴とする、付記11に記載の放熱器の製造方法。
(付記13)
前記放熱膜は、前記グラファイトシート上又は前記金属層上に放熱塗料を塗布し、乾燥又は硬化させることによって形成することを特徴とする、付記12に記載の放熱器の製造方法。
(付記14)
前記放熱層を設ける工程において、前記グラファイトシート又は前記金属層に放熱シートを接着剤で接着するか又は両面テープで貼り付けることによって、前記放熱シートによって構成される前記放熱層を設けることを特徴とする、付記11に記載の放熱器の製造方法。
(付記15)
前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、複数の突起部を有する金属シートを、前記突起部の先端が前記グラファイトシートに接するように前記グラファイトシートに接着剤で接着することによって、前記グラファイトシートと前記金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の放熱器の製造方法。
(付記16)
前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートを、前記突起部の先端の針状部分が前記グラファイトシートに刺さった状態で前記グラファイトシートに接着剤で接着することによって、前記グラファイトシートと前記金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の放熱器の製造方法。
(付記17)
前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、前記グラファイトシート上に金属膜を形成することによって、前記グラファイトシートと前記金属膜によって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の放熱器の製造方法。
(付記18)
前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、金属シートを前記グラファイトシートにはんだ接合することによって、前記グラファイトシートと前記金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の放熱器の製造方法。
(付記19)
前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、金属シートを前記グラファイトシートに両面テープで貼り付けることによって、前記グラファイトシートと前記金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載の放熱器の製造方法。
1 グラファイトシート
2 金属層
2X 金属シート
2A 突起部
2B 針状部分
3 放熱層
4 放熱器
5 接着剤
10 金型
11 シート材

Claims (6)

  1. グラファイトシートと、
    金属層と、
    最表面に設けられ、前記グラファイトシート又は前記金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層とを備え
    前記金属層は、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートによって構成され、
    前記金属シートは、前記突起部の先端の針状部分が前記グラファイトシートに刺さった状態で前記グラファイトシートに接着剤で接着されていることを特徴とする放熱器。
  2. 前記金属層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の一方の側に設けられており、
    前記放熱層は、前記金属層の前記グラファイトシートが設けられている側の反対側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の放熱器。
  3. 前記金属層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の一方の側に設けられており、
    前記放熱層は、前記グラファイトシートの表側及び裏側の他方の側に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の放熱器。
  4. 前記放熱層は、前記グラファイトシート上又は前記金属層上に形成された放熱膜であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の放熱器。
  5. 前記放熱層は、放熱シートによって構成され、
    前記放熱シートは前記グラファイトシート又は前記金属層に接着剤で接着するか又は両面テープで貼り付けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の放熱器
  6. グラファイトシートと金属層とを熱的に接続する工程と
    前記グラファイトシート又は前記金属層に熱的に接続されるように、前記グラファイトシート又は前記金属層よりも高い熱放射率を有する放熱層を設ける工程とを含み、
    前記グラファイトシートと前記金属層とを熱的に接続する工程において、先端に針状部分を有する複数の突起部を有する金属シートを、前記突起部の先端の針状部分が前記グラファイトシートに刺さった状態で前記グラファイトシートに接着剤で接着することによって、前記グラファイトシートと前記金属シートによって構成される前記金属層とを熱的に接続することを特徴とする放熱器の製造方法
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