発明の詳細な説明
本明細書に記載の技術は、米国政府の支援を受けてなされたものではない。
〔クロスレファレンス〕
本願は、2012年1月26日に出願された米国仮出願第61/591,102号に対する優先権の利益を主張する。本明細書において、当該仮出願の全てが、全ての目的において参照により援用される。
〔共同研究契約に関する陳述〕
特許請求の範囲に記載の発明の有効出願日において、またはそれ以前において有効であった共同研究契約の1以上の関係者によって、または1以上の関係者を代理して、開示された主題は発展され、特許請求の範囲に記載の発明はなされた。
特許請求の範囲に記載の発明は、上記共同研究契約の範囲内にて取り組まれた活動の結果としてなされた。
そして、特許請求の範囲に記載の発明の特許出願は、共同研究契約の関係者の名前を開示しているか、または開示するように補正されている。
〔導入〕
本明細書において、脊髄性筋萎縮症を治療するための化合物、当該化合物から得られる組成物、および、それらの使用が提供される。
〔背景〕
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、最も広い意味において、筋衰弱および筋萎縮を引き起こす、脊髄および脳幹における進行性の運動ニューロンの喪失によって特徴付けられる遺伝性および後天性の中枢神経系(CNS)疾患の総称を表す。SMAのもっとも一般的な形態は、生存運動ニューロン(SMN)遺伝子における変異によって引き起こされ、幼児から大人まで影響する広い範囲の重症度を示す(Crawford and Pardo, Neurobiol. Dis., 1996, 3:97)。
乳児SMAは、この神経変性障害の最も深刻な形態である。症状としては、筋衰弱、筋肉の緊張低下、弱々しい泣き方、跛行または突然倒れる傾向、哺乳困難または嚥下困難、肺または喉における分泌物の蓄積、摂食困難、および、呼吸器感染症に対する感受性の増加が挙げられる。足は腕よりも弱い傾向があり、頭を上げるまたは起き上がる等の発達における重大な出来事に到達できない。一般的に、症状が早く現れるほど寿命が短くなる。運動ニューロン細胞が劣化した場合、症状はその後まもなく現れる。当該疾患の重症型は、致命的であり、いずれの形態の治療法も知られていない。SMAの原因は、直接的には運動ニューロン細胞の劣化の割合およびその結果の衰弱の重症度に関連している。SMAの重症型を示す幼児は、呼吸をサポートする筋肉の衰弱により、しばしば呼吸器疾患で死ぬ。より軽症型のSMAを示す子供は、特に軽症型の範囲内でより重症である場合、幅広い医療支援を必要とし得るものの、より長生きする。SMAの障害の臨床的範囲は、以下の5つのグループに分類される。
(a)0型SMA(子宮内SMA)は、当該疾患の最も深刻な形態であり、生まれる前に始まる。通常、0型SMAの最初の症状は、妊娠30〜36週の間に初めに見られる胎児の動きの減少である。生まれた後、新生児はほとんど動かず、嚥下および呼吸が困難である。
(b)1型SMA(乳児SMAまたはウェルドニッヒ・ホフマン病)は、典型的には0〜6か月の間に症状が現れる。この型のSMAもまた非常に重症である。患者は全く座ることができず、人工呼吸器のサポートがなければ最初の2年以内に通常死ぬ。
(c)2型SMA(中間SMA)は、発症年齢が7〜18か月である。患者は支えられなくても座る能力を得ることができるが、人の手を借りずに立ったり歩いたりすることは全くできない。このグループの予後は、呼吸器の障害の程度に大きく依存する。
(d)3型SMA(若年性SMAまたはクーゲルベルグ・ヴェランダ―病)は一般的に18か月後に診断される。3型SMAの個体は、病気の経過においてある時期は独立して歩くことができるが、しばしば青年または大人になってからは車いすに束縛される。
(e)4型SMA(成人発症SMA)。衰弱が通常、青年期後期に、舌、手または足において始まり、その後、体の他の領域に進行する。成人発症SMAの経過はより遅く、推定寿命に影響はほとんどないか、または全くない。
SMN遺伝子は、連鎖解析によって染色体5qの複合領域にマッピングされている。ヒトにおいて、当該領域は、およそ50万塩基対(500kb)の逆位重複を含み、その結果、SMN遺伝子のほぼ同一のコピーが2つもたらされる。SMAは、両方の染色体において当該遺伝子のテロメアのコピー(SMN1)の不活性な変異または欠失の結果、SMN1遺伝子の機能が失われることにより引き起こされる。しかしながら、全ての患者は当該遺伝子のセントロメアのコピー(SMN2)を保持しており、SMA患者におけるSMN2遺伝子のコピー数は一般的に疾患の重症度と逆の相関を有している;すなわち、重症度が低いSMAを示す患者は、より多くのSMN2のコピーを有する。それにもかかわらず、エクソン7におけるCからTへの翻訳のサイレント変異によって引き起こされるエクソン7の選択的スプライシングのため、SMN2はSMN1の機能の喪失を完全に補うことはできない。結果として、SMN2から産生された転写産物の大部分は、エクソン7を失っており(SMN2Δ7)、機能が低下し、急速に分解される短縮されたSmnタンパク質をコードする。
Smnタンパク質は、RNAのプロセシングおよび代謝において役割を果たすと考えられており、snRNPと呼ばれる特定のクラスのRNA−タンパク質複合体の集合を媒介するという、よく特徴付けられた機能を有する。Smnは運動ニューロンにおいて他の機能を有するかもしれないが、運動ニューロンの選択的な変性の防止における役割は十分に確立されていない。
多くの場合、SMAは、遺伝子テストにより決定される、SMN1遺伝子におけるエクソン7の全てのコピーが存在しないことによって、臨床的症状に基づいて診断される。しかしながら、およそ5%のケースにおいて、SMAは、SMN1遺伝子全体の欠失以外、またはSMN1遺伝子のエクソン7全体の欠失以外の変異によって引き起こされており、既知のものもあれば、まだ定義されていないものもある。いくつかのケースにおいて、SMN1遺伝子テストが実現不可能であるか、SMN1遺伝子配列が何の異常も示さない場合、筋電図検査(EMG)または筋生検等の他の試験が示され得る。
SMA患者に対する現在の医療的ケアは、呼吸管理、栄養療法およびリハビリテーションを含む支持療法に限定されている;当該疾患の根本的な原因に対処するための薬剤は知られていない。SMAの現在の治療法は、慢性的な運動単位の喪失による副次的効果の予防および管理からなる。1型SMAにおける主要な管理上の問題は、このケースの大部分における主な死因である呼吸器系疾患の予防および早期治療である。SMAに苦しむ一部の幼児は成長して大人になるが、1型SMAを示す幼児は、2年未満の推定寿命である。
SMAにおいていくつかのマウスモデルが開発されている。特にSMNΔ7モデル(Le et al., Hum. Mol. Genet., 2005, 14:845)は、SMN2遺伝子と、SMN2Δ7cDNAのいくつかのコピーとを両方有しており、1型SMAの表現型の特徴の多くを再現している。SMNΔ7モデルは、SMN2の発現の研究、並びに運動機能および生存の評価の両方に使用され得る。C/Cアレルマウスモデル(Jackson Laboratory 系統番号008714)は、SMN2全長(SMN2FL)mRNAおよびSmnタンパク質の両方のレベルが低下したマウスを用いて、重症度の低いSMA疾患モデルを提供する。C/Cアレルマウス表現型は、SMN2遺伝子、および、選択的スプライシングを受けるハイブリッドmSmn1−SMN2遺伝子を有するが、明らかな筋衰弱は有さない。C/Cアレルマウスモデルは、SMN2の発現の研究に使用される。
SMAの遺伝的根拠および病態生理学的研究の理解が改善された結果、治療のためのいくつかの戦略が探求されているが、臨床ではまだ成功が実証されていない。
ウイルス送達ベクターを使用したSMN1の遺伝子置換、および、分化したSMN1+/+幹細胞を使用した細胞の置換は、SMAの動物モデルにおいて効果が実証されている。安全性および免疫反応の決定、ならびに、これらの方法がヒトに適用される前に新生児の段階での治療の開始の要件に取り組むためには、さらなる研究が必要である。
培養細胞におけるSMN2の選択的スプライシングの修正はまた、治療剤としての合成核酸を使用することにより達成されている:(i)SMN2プレmRNAにおける配列因子をターゲットとし、スプライシング反応の結果を全長SMN2mRNAの生成へとシフトさせるアンチセンスオリゴヌクレオチド(Passini et al., Sci. Transl. Med., 2011, 3:72ra18;および Hua et al., Nature, 2011, 478:123)、および(ii)スプライシングにおいて変異断片を置換する完全な機能性RNA配列を提供し、全長SMN1mRNAを生成するトランススプライシングRNA分子(Coady and Lorson, J Neurosci., 2010, 30:126)。
探究中の他の方法としては、Smnレベルを増加させる、残りのSmnの機能を増強する、またはSmnの喪失を補う薬剤を探すことが挙げられる。アミノグリコシドは、異常な終止コドンを翻訳において読み通すことを促進することによって、SMN2Δ7mRNAから産生された安定したSmnタンパク質の発現を促進することが示されているが、中枢神経系への浸透が乏しく、繰り返し投与した場合毒性を有する。アクラルビシン等の化学療法薬は、細胞培養物においてSmnタンパク質を増加させることが示されている;しかしながら、当該薬剤の毒性プロファイルが、SMA患者における長期的使用を妨げている。SMAの治療のため臨床研究中のいくつかの薬剤は、SMN2遺伝子から転写されるRNAの全量を増加させることを意図して、ヒストン脱アセチル化酵素(「HDAC」)阻害剤(例えば、ブチラート、バルプロ酸、およびヒドロキシウレア)、およびmRNAスタビライザー(Repligen製のmRNAデキャッピング阻害剤RG3039)等の転写活性化因子を含んでいる。しかしながら、HDAC阻害剤またはmRNAスタビライザーの使用は、SMAの根本的な原因に対処しておらず、その結果、ヒトにおける潜在的な安全の問題とともに、転写および遺伝子発現の全体的な増加をもたらし得る。
他の方法において、オレソキシム等の神経保護剤が研究のために選択されている。当該戦略は、SMAの治療のために機能的なSmnを産生の増加を目的としたものではないが、代わりにSmn欠損型運動ニューロンを神経変性から保護するために検討されている。
SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMNのエクソン7の挿入を増加する化合物を同定するために設計されたシステム、ならびにそれによって同定された特定のベンゾオキサゾール化合物およびベンズイソオキサゾール化合物が国際出願番号PCT/US2009/003238(出願日:2009年5月27日、国際公開番号WO2009/151546および米国公開番号US2011/0086833として公開されている)に記載されている。SMN2Δ7mRNAから安定化されたSmnタンパク質を産生する化合物を同定するために設計されたシステム、および、それによって同定された特定のイソインドリノン化合物が、国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236および米国公開番号US2011/0172284として公開されている)に記載されている。上述の文献のそれぞれは、全ての目的のためにその全体が本明細書において援用される。
本明細書において参照される全ての他の文献は、あたかも完全に本明細書において説明されたかのように、参照によって本願に援用される。
SMAの遺伝的な根拠および病態生理学的研究の理解は前進しているにもかかわらず、最も悲惨な幼児期の神経系疾患の一つである脊髄性筋萎縮症の経過を変化させる化合物を同定する必要が残っている。
〔概要〕
一局面において、本明細書では、式(I)の化合物、
または、当該化合物の一形態が提供される。上記w1、w2、w3、w4、w5およびw6は本明細書において定義されている通りである。一実施形態において、本明細書では、式(I)の化合物または当該化合物の一形態、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、脊髄性筋萎縮症(SMA)を治療するための、式(I)の化合物もしくは当該化合物の一形態、またはそれらの薬学的組成物が提供される。
SMAは、SMN1遺伝子の欠失または変異により、SMN欠損運動ニューロンの選択的変性がもたらされることによって引き起こされる。ヒト被験体はSMN2遺伝子のいくつかのコピーを保持しているものの、SMN2から発現された少量の機能性Smnタンパク質は、SMN1遺伝子から発現されているSmnの喪失を十分に補っていない。本明細書に記載される上記化合物、その組成物およびそれらの利用は、部分的には、式(I)の化合物がSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を増加させるという出願人による発見に基づいている。当該ミニ遺伝子は、SMN2転写産物の大部分におけるエクソン7のスキッピングをもたらすSMN2のエクソン7の選択的スプライシング反応を再現する。そのため、式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る。出願人はまた、式(I)の化合物がSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を増加させることを見出した。そのため、式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る。
特定の実施形態において、本明細書では、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。さらに別の実施形態において、本明細書では、SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子のそれぞれから転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7およびSMN2のエクソン7の挿入を調節するために使用され得る式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。
別の局面において、本明細書では、SMAを治療するための式(I)の化合物または当該化合物の一形態が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、治療を必要としているヒト被験体においてSMAを治療するための方法であって、当該被験体へ式(I)の化合物または当該化合物の一形態の有効量を投与する工程を含んでいる方法が提供される。式(I)の化合物または当該化合物の一形態は、好ましくは、薬学的組成物中にてヒト被験体へ投与される。別の特定の実施形態において、本明細書では、式(I)の化合物の使用であって、当該化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する使用を提供する。理論によって制限されることなく、式(I)の化合物は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進し、且つ、SMN2遺伝子から産生されるSmnタンパク質のレベルを増加させ、それゆえに、治療を必要としているヒト被験体においてSMAを治療するために使用され得る。
別の局面において、本明細書では、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)、ならびに当該プライマーおよび/またはプローブの使用が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13を含む単離されたヌクレオチド配列が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、実質的に配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13からなる単離されたヌクレオチド配列が提供される。別の特定の実施形態において、本明細書では、配列番号1、2、3、7、8、9、10、11、12または13からなる単離されたヌクレオチド配列が提供される。
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含まないmRNAの量は、本明細書に開示されているように、SMAのバイオマーカーとして使用され得る。一実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、本明細書に開示されているように、化合物を用いて患者を治療するためのバイオマーカーとして使用され得る。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含まないmRNAの量と同様に、本明細書に開示されているように、化合物を用いて患者を治療するためのバイオマーカーとして使用され得る。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
これらの実施形態に従えば、後述のSMNプライマーおよび/またはSMNプローブは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、または含まないmRNAの量を評価および/または定量するために、PCR(例えばqPCR)、ローリングサークル増幅法およびRT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)等のアッセイにおいて使用され得る。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
特定の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN2遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
別の実施形態において、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)は、化合物(例えば、式(I)の化合物または当該化合物の一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット等のアッセイ(例えば、生物学的実施例にて後述するアッセイ)において使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。別の特定の実施形態において、上記患者はSMA患者ではない。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、PCR、エンドポイントRT−PCR、qPCRまたはローリングサークル増幅法のために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、PCR、エンドポイントRT−PCR、qPCRまたはローリングサークル増幅法のために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)本明細書または国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)もしくは米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN2ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)および/または本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の実施形態において、本明細書では、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するための方法が提供される。当該方法は、(a)国際出願番号PCT/US2009/004625(出願日:2009年8月13日、国際公開番号WO2010/019236として公開されている)または米国公開番号US2011/0172284に記載のSMN1ミニ遺伝子から転写されたmRNAを、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の存在下にて、例えばRT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロットのために適用可能な成分とともに、本明細書に記載のプライマー(例えば、配列番号1および/または2)および/または本明細書に記載のプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;および、(b)上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を含んでいる。ここで、(1)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量が増加している場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進することを示し、(2)上記化合物の非存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、上記化合物の存在下における、上記ミニ遺伝子から転写され、SMN1のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化がない場合または実質的に変化がない場合は、化合物が、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進しないことを示している。
別の局面において、本明細書では、生物学的実施例にて後述するプライマーおよび/またはプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13、および/もしくは、配列番号2、9もしくは12等のSMNプライマー、ならびに/または、配列番号3もしくは10等のSMNプローブ)を含んでいるキット、および、その利用が提供される。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトの模式図であり、2つの選択的にスプライシングされたmRNA転写産物を生成する:エクソン7を含んでいる全長mRNAおよびエクソン7を含んでいないΔ7mRNA。核の残基48の後にSMN2−Aのエクソン7へと挿入されたアデニンヌクレオチドは、文字「A」によって表される。あるいは、当該ヌクレオチドはシトシンまたはチミンであり得る。核の残基48の後への1つのヌクレオチド(A、CまたはT)の挿入に起因して、全長mRNAは、SMNオープンリーディングフレームにおいて終止コドンを含まず、一方、Δ7mRNAは、エクソン8において「終止」との記載によって示された終止コドンを有する。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:
1−70:5’UTR(deg);
71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);80−190:エクソン6;
191−5959:イントロン6;
5960−6014:エクソン7およびアデニンヌクレオチド「A」挿入(6008位)
6015−6458:イントロン7;
6459−6481:エクソン8の一部;
6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、
8147−8266:3’UTR(deg)。
ミニ遺伝子のSMN1版を生成するために、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトのエクソン7の6番目のヌクレオチド(チミン残基)が、部位特異的突然変異誘発法を用いてシトシンへと変異させられた。従って、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトと同様に、SMN1ミニ遺伝子コンストラクトは、エクソン7の核の残基48の後に挿入された単一のアデニン残基を有する。SMN1ミニ遺伝子コンストラクトは、SMN1−Aと称される。同様に、SMN1ミニ遺伝子コンストラクトにおいて、エクソン7の核の残基48の後に挿入されたヌクレオチドは、二者択一的にシトシンまたはチミンから選択されてもよい。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物65(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物69(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物65(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物65(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物65(図6a)を用いて1日あたり2回(BID)、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図7は、生物学的実施例6にて参照され、10mg/kgの化合物65(図7)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、RT−PCRを用いて増幅された。PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物65(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物65(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物69(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物65(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物65(図11a、n=5)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図11b、n=4)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳、脊髄、筋肉及び肝臓組織中のSmnタンパク質の発現の増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物65を用いて1日あたり1回(QD)、7日間にわたって処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳、図12a;脊髄、図12b;および筋肉、図12c)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物65(図13a)を用いて出生後(PND)140日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物629(図13b)を用いてPND76日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図14は、生物学的実施例14にて参照され、化合物65(図14a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図14b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの立ち直り反射の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65(図15a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図15b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65を用いてPND144日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデル(図16a)、および、化合物69を用いてPND80日およびPND83日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの脳および筋肉組織中のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加をそれぞれ示している。
図17は、生物学的実施例16にて参照され、化合物65(図17a)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図17b)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞における、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子FLmRNAの増加、および、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子Δ7mRNAの減少を示している。全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAはそれぞれ、RT−PCRを用いて増幅され、その結果得られたPCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
〔詳細な説明〕
本明細書では、式(I)の化合物、
または、その一形態が提供される。
ここで、w1は、C−RbまたはNであり、
w2およびw6は、C−R1またはC−R2であり、
w3、w4およびw5は、C−RaまたはNであり、
w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2であり、かつ、
ここで、残りのw1、w3、w4およびw5のうちの任意の1つ、2つまたは3つは、同時にNであってもよく、
R1は、C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、
ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR3置換基、および、1つの追加の任意のR4置換基によって、任意に置換されており、
あるいは、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、3つ、または4つのR3置換基によって任意に置換されており、
R2は、アリール、アリール−アミノ、アリール−アミノ−カルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アミノであり、
ここで、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR6置換基、および、1つの追加の任意のR7置換基によって、任意に置換されており、
Raは、各場合において独立して、水素、ハロゲン、またはC1−8アルキルから選択されており、
Rbは、水素、ハロゲン、C1−8アルキル、またはC1−8アルコキシであり、
R3は、各場合において独立して、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル]2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、または(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択され、
R4は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル、C3−14シクロアルキル−アミノ、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル、アリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、C3−14シクロアルキル、アリール、およびヘテロシクリルの各場合は、1つ、2つ、または3つのR5置換基によって任意に置換されており、
R5は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、
R6は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、かつ、
R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
〔実施形態〕
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w3はC−Raであり、w4はNであり、w5はC−Raであり、かつ、w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w3はNであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はNであり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はNであり、かつ、w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R1であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R2であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R1であり、w3はC−Raであり、w4はNであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R2であり、w3はC−Raであり、w4はNであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R1であり、w3はNであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R2であり、w3はNであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はNであり、w2はC−R1であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はNであり、w2はC−R2であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はC−Raであり、かつ、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R1であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はNであり、かつ、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はC−Rbであり、w2はC−R2であり、w3はC−Raであり、w4はC−Raであり、w5はNであり、かつ、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w1はC−Rbである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w1はNである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w6がC−R2であるという条件にて、w2はC−R1である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w6がC−R1であるという条件にて、w2はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w2がC−R2であるという条件にて、w6はC−R1である。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w2がC−R1であるという条件にて、w6はC−R2である。
式(I)の化合物の一実施形態において、w3はC−Raである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w3はNである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w4はC−Raである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w4はNである。
式(I)の化合物の一実施形態において、w5はC−Raである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、w5はNである。
式(I)の化合物の一実施形態において、
R1は、C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施例において、
R1は、アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(2H)−オン、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル,(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプチル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプチル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノニル、または6,9−ジアザスピロ[4.5]デシルから選択されるヘテロシクリルであり、ここで、ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、アゼチジン−1−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−5−イル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−5−イル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6(2H)−オン、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、(1R、5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−イル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エン−3−イル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]オクタ−2−イル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナ−4−イル、アザスピロ[3.3]ヘプタ−2−イル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタ−2−イル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナ−7−イル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノナ−8−イル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナ−2−イルまたは6,9−ジアザスピロ[4.5]デカ−9−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル、(3aS,6aS)−1−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル、(3aR、6aR)−1−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−(2−ヒドロキシエチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−(プロパン−2−イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(3aR,6aS)−5−エチルヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−イル、(4aR,7aR)−1−メチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−1−エチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aR,7aR)−1−(2−ヒドロキシエチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−1−メチルオクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(4aS,7aS)−1−(2−ヒドロキシエチル)オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−イル、(7R,8aS)−7−ヒドロキシヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aS)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(8aR)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル、(1R,5S,6s)−6−(ジメチルアミノ)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル、(1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1R,5S)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル、(1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルまたは(1S,4S)−5−エチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルから選択される置換されたヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリルまたはピロリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、モルホリン−4−イル−メチル、モルホリン−4−イル−エチル、モルホリン−4−イル−プロピル、ピペリジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−メチル、ピペラジン−1−イル−エチル、ピペラジン−1−イル−プロピル、ピペラジン−1−イル−ブチル、イミダゾール−1−イル−メチル、イミダゾール−1−イル−エチル、イミダゾール−1−イル−プロピル、イミダゾール−1−イル−ブチル、ピロリジン−1−イル−メチル、ピロリジン−1−イル−エチル、ピロリジン−1−イル−プロピルまたはピロリジン−1−イル−ブチルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモルホリニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、ピロリジン−2−イル−メトキシ、ピロリジン−2−イル−エトキシ、ピロリジン−1−イル−メトキシ、ピロリジン−1−イル−エトキシ、ピペリジン−1−イル−メトキシ、ピペリジン−1−イル−エトキシ、モルホリン−4−イル−メトキシまたはモルホリン−4−イル−エトキシから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルコキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−アミノであり、上記ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニルまたは(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、アゼチジン−3−イル−アミノ、ピロリジン−3−イル−アミノ、ピペリジン−4−イル−アミノ、9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノ、(3−エキソ)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノまたは(1R,5S)−9−メチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナ−3−イル−アミノから選択されるヘテロシクリル−アミノであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、(ピロリジン−3−イル)(メチル)アミノまたは(ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノから選択される(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、3−(テトラヒドロフラン−3−イル−アミノ)プロピルから選択されるヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルは、テトラヒドロフラニル、チエニルまたはピリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、3−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]プロピル、3−[(チオフェニル−3−イルメチル)アミノ]プロピル、3−[(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]プロピルまたは3−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]プロピルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−オキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、ピロリジン−3−イル−オキシまたはピペリジン−4−イル−オキシから選択されるヘテロシクリル−オキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−カルボニルであり、上記ヘテロシクリルは、ピペラジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、ピペラジン−1−イル−カルボニルから選択されるヘテロシクリル−カルボニルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシであり、上記ヘテロシクリルは、ピペラジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、ピペラジン−1−イル−カルボニル−オキシから選択されるヘテロシクリル−カルボニル−オキシであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、3−(ベンジルアミノ)プロピルから選択されるアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記アリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、ピリジン−4−イルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリール−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールは、1H−イミダゾリルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、1H−イミダゾール−1−イル−メチルから選択されるヘテロアリール−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、(ピリジン−3−イルメチル)(メチル)アミノから選択される(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R1は、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールは、チエニルまたはピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R1は、チエン−3−イル−メチル−アミノ−プロピル、ピリジン−2−イル−メチル−アミノ−プロピル、ピリジン−3−イル−メチル−アミノ−プロピルまたはピリジン−4−イル−メチル−アミノ−プロピルから選択されるヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキルであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR3およびR4置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノまたは(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択される。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R3は、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノまたは(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R3は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、トリハロ−プロピルまたはジハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、ヒドロキシ−メチル、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R3は、ヒドロキシ−メチル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R3は、メトキシ−カルボニル−アミノ、エトキシ−カルボニル−アミノ、プロポキシ−カルボニル−アミノ、イソプロポキシ−カルボニル−アミノまたはtert−ブトキシ−カルボニル−アミノから選択されるC1−8アルコキシ−カルボニル−アミノである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択されるC3−14シクロアルキルであり、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択されるC3−8シクロアルキルであり、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキルであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、C3−8シクロアルキル−C1−8アルキルであり、上記C3−8シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、C3−14シクロアルキル−アミノであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、C3−8シクロアルキル−アミノであり、上記C3−8シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択され、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニルまたはアリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキルであり、上記アリールの各場合は、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、アリール−C1−8アルキルまたはアリール−C1−8アルコキシ−カルボニルであり、上記アリールの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニルまたはモルホリニルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、オキセタン−3−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、1,3−ジオキサン−5−イルまたはモルホリン−4−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R4は、ヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、ピロリジニルまたはピペリジニルから選択され、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R4は、ピロリジン−1−イル−C1−8アルキルまたはピペリジン−1−イル−C1−8アルキルから選択されるヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR5置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノまたはC1−8アルキル−チオから選択される。上記ハロゲンおよびハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R5は、ヒドロキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R5は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R5は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、フェニルから選択されるアリールであり、上記アリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、アリール−アミノであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、フェニル−アミノから選択されるアリール−アミノであり、上記アリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、アリール−アミノ−カルボニルであり、上記アリールは、フェニルから選択され、上記アリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、フェニル−アミノ−カルボニルから選択されるアリール−アミノ−カルボニルであり、上記アリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,3−ベンゾジオキソリルまたは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルまたは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルから選択されるヘテロシクリルであり、上記ヘテロシクリルの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、チエニル、1H−ピラゾリル、1H−イミダゾリル、1,3−チアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、1H−インドリル、2H−インドリル、1H−インダゾリル、2H−インダゾリル、インドリジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、1H−ベンズイミダゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,3−ベンゾオキサゾリル、9H−プリニル、フロ[3,2−b]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、フロ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[1,2−a]ピリミジニル、ピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾリル、[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジニルまたはキノキサリニルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、チエン−2−イル、チエン−3−イル、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1H−イミダゾール−1−イル、1H−イミダゾール−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、ピリミジン−4−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル、1H−インドール−5−イル、1H−インドール−6−イル、1H−インダゾール−5−イル、2H−インダゾール−5−イル、インドリジン−2−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−5−イル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、1H−ベンズイミダゾール−2−イル、1H−ベンズイミダゾール−6−イル、1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、1,3−ベンズオキサゾール−5−イル、1,3−ベンズオキサゾール−6−イル、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、9H−プリン−8−イル、フロ[3,2−b]ピリジン−2−イル、フロ[3,2−c]ピリジン−2−イル、フロ[2,3−c]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、チエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−4−イル、ピロロ[1,2−a]ピリミジン−7−イル、ピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、ピロロ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−イル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル、[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルまたはキノキサリン−2−イルから選択されるヘテロアリールであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、4−メチルチエン−2−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル、1−フェニル−1H−イミダゾール−4−イル、2−メチル−1−(ピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル、4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル、4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、3−フルオロピリジン−4−イル、6−フルオロピリジン−2−イル、2−クロロピリジン−4−イル、4−クロロピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−2−イル、6−メチルピリジン−3−イル、2−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル、4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、4−メトキシピリジン−3−イル、6−メトキシピリジン−2−イル、2−エトキシピリジン−3−イル、6−エトキシピリジン−2−イル、6−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−2−イル、6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル、6−(メチルスルファニル)ピリジン−2−イル、6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−2−イル、6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−2−イル、2−メチルピリミジン−4−イル、2−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−イル、2−シクロプロピルピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−インドール−3−イル、2−メチル−2H−インダゾール−5−イル、2−メチル−1−ベンゾフラン−5−イル、1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、4−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル、4−フルオロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、5−フルオロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−クロロ−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−ヨード−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、2−メチル−1,3−ベンズオキサゾール−6−イル、4−メチル−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、7−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル、4−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、7−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、5−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルフロ[3,2−c]ピリジン−2−イル、5,7−ジメチルフロ[2,3−c]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、2,4−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−イル、1−メチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、3−メチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、1,3−ジメチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル、2−メチルピロロ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、4,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、2−クロロイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、3−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−エチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イル、6−シアノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−カルボニトリルとも呼ばれる)、6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6,8−ジフルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−エチル−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−フルオロ−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−フルオロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−クロロ−6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、6−メチル−8−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、8−シクロプロピルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2,3−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、8−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、8−フルオロ−2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、6−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、2−メチル−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル、6−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6−クロロ−8−メチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、6−メチル−8−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、8−(メチルスルファニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル、2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、3−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イルまたは2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−6−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R2は、ヘテロアリール−アミノであり、上記ヘテロアリールは、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R2は、ピリジン−2−イル−アミノ、ピリジン−3−イル−アミノまたはピリミジン−2−イル−アミノから選択されるヘテロアリール−アミノであり、上記ヘテロアリールの各場合は、任意にR6およびR7置換基によって置換されている。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノまたはC1−8アルキル−チオから選択され、上記ハロゲンおよびハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R6は、エチル、プロピル、イソプロピルまたはtert−ブチルから選択されるC1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、エテニル、アリルまたはブタ−1,3−ジエニルから選択されるC2−8アルケニルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R6は、エテニルまたはアリルから選択されるC2−8アルケニルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、トリハロ−メチル、ジハロ−メチル、ハロ−メチル、トリハロ−エチル、ジハロ−エチル、ハロ−エチル、トリハロ−プロピル、ジハロ−プロピルまたはハロ−プロピルから選択されるハロ−C1−8アルキルであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、ヒドロキシ−メチル、ヒドロキシ−エチル、ヒドロキシ−プロピル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R6は、ヒドロキシ−メチル、ジヒドロキシ−プロピル、ヒドロキシ−ブチルまたはジヒドロキシ−ブチルから選択されるヒドロキシ−C1−8アルキルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシから選択されるC1−8アルコキシである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R6は、トリハロ−メトキシ、ジハロ−メトキシ、ハロ−メトキシ、トリハロ−エトキシ、ジハロ−エトキシ、ハロ−エトキシ、トリハロ−プロポキシ、ジハロ−プロポキシまたはハロ−プロポキシから選択されるハロ−C1−8アルコキシであり、上記ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり、上記C3−14シクロアルキルは、シクロプロピルまたはシクロブトキシから選択され、上記アリールは、フェニルから選択され、上記ヘテロシクリルは、オキセタニル、ピロリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルから選択され、上記ヘテロアリールは、チエニルまたはピリジニルから選択される。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、C3−14シクロアルキルまたはC3−14シクロアルキル−オキシであり、上記C3−14シクロアルキルの各場合は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択される。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、C3−8シクロアルキルまたはC3−8シクロアルキル−オキシであり、上記C3−8シクロアルキルの各場合は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルから選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、フェニルから選択されるアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、オキセタニル、ピロリジニルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジニルから選択されるヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、オキセタン−3−イル、ピロリジン−1−イルまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イルから選択されるヘテロシクリルである。
式(I)の化合物の一実施形態において、R7は、チエニルまたはピリジニルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、ピリジニルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、チエン−2−イルまたはピリジン−2−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の別の実施形態において、R7は、ピリジン−2−イルから選択されるヘテロアリールである。
式(I)の化合物の一実施形態において、当該化合物は、式(Ia)、
またはその一形態から選択される。
式(Ia)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、式(Ia1)もしくは式(Ia2)、
またはその一形態から選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、当該化合物は、式(II)、式(III)、式(IV)もしくは式(V)、
またはその一形態から選択される。
式(II)、式(III)、式(IV)および式(V)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、それぞれ式(IIa)、式(IIIa)、式(IVa)および式(Va)、
またはその一形態から選択される。
式(IIa)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、式(IIa1)もしくは式(IIa2)、
またはその一形態から選択される。
式(IIIa)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、式(IIIa1)もしくは式(IIIa2)、
またはその一形態から選択される。
式(IVa)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、式(IVa1)もしくは式(IVa2)、
またはその一形態から選択される。
式(Va)の化合物の別の実施形態において、当該化合物は、式(Va1)もしくは式(Va2)、
またはその一形態から選択される。
式(I)の化合物の一実施形態において、上記化合物は、以下からなる群:
またはその一形態から選択される。
〔用語〕
上記及び本明細書の記載全体を通して使用される化学用語は、特に定義されない限り、当業者によって、以下に示す意味を有するものとして理解される。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル」は、一般的に、直鎖または分枝鎖配置中に1個から8個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を指し、メチル、エチル、n−プロピル(プロピルまたはプロパニルとも称される)、イソプロピル、n−ブチル(ブチルまたはブタニルとも称される)、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル(ペンチルまたはペンタニルとも称される)、n−ヘキシル(ヘキシルまたはヘキサニルとも称される)、n−ヘプチル(ヘプチルまたはヘプタニルとも称される)、n−オクチル等を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C1−8アルキルは、C1−6アルキル、C1−4アルキル等を含むが、これらに限定されるものではない。C1−8アルキル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C2−8アルケニル」は、一般に、直鎖または分枝鎖配置中に2個から8個の炭素原子、及び1個以上の炭素−炭素二重結合を有する、部分的に不飽和な炭化水素基を指し、エテニル(ビニルとも称される)、アリル、プロペニル等を含むが、これらには限定されない。いくつかの実施形態では、C2−8アルケニルは、C2−6アルケニル、C2−4アルケニル等を含むが、これらに限定されるものではない。C2−8アルケニル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C2−8アルキニル」は、一般に、直鎖または分枝鎖配置中に2から8個の炭素原子、及び1個以上の炭素−炭素三重結合を有する、部分的に不飽和の炭化水素基を指し、エチニル、プロピニル、ブチニル等を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C2−8アルキニルは、C2−6アルキニル、C2−4アルキニル等を含むが、これらに限定されるものではない。C2−8アルキニル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ」は、一般に、式:−O−C1−8アルキルで表わされる直鎖または分枝鎖配置中に1個から8個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を意味し、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ等を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C1−8アルコキシは、C1−6アルコキシ、C1−4アルコキシ等を含むが、これらに限定されるものではない。C1−8アルコキシ基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル」は、一般的に、飽和または部分的に不飽和の単環式、二環式または多環式炭化水素基を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1H−インダニル、インデニル、テトラヒドロ−ナフタレニル等を含むが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、C3−14シクロアルキルは、C3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルキル、C3−10シクロアルキル等を含むが、これらに限定されるものではない。C3−14シクロアルキル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「アリール」は、一般に、単環式、二環式または多環式芳香族炭素原子の環構造の基を指し、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、アズレニル、フェナントレニル等を含むが、これらに限定されるものではない。アリール基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載される置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール」は、一般的に、単環式、二環式、または多環式芳香族炭素原子の環構造の基であり、構造的安定性が認められる場合に、1またはそれを上回る数の炭素原子の環メンバーが、O、S、またはN原子のような1以上のヘテロ原子で置換されたものを指し、フラニル(フリルとも称される)、チエニル(チオフェニルとも称される)、ピロリル、2H−ピロリル、3H−ピロリル、ピラゾリル、1H−ピラゾリル、イミダゾリル、1H−イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、1,3−チアゾリル、トリアゾリル(例えば、1H−1,2,3−トリアゾリル等)、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル等)、チアジアゾリル、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等)、ピリジニル(ピリジルとも称される)、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、1H−インドリル、インダゾリル、1H−インダゾリル、2H−インダゾリル、インドリジニル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニルとも称される)、ベンゾイミダゾリル、1H−ベンゾイミダゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,3−ベンゾキサゾリル(1,3−ベンゾオキサゾリルとも称される)、プリニル、9H−プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3−ジアジニル、1,2−ジアジニル、1,2−ジアゾリル、1,4−ジアザナフタレニル、アクリジニル、フロ[3,2−b]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、フロ[2,3−c]ピリジニル、6H−チエノ[2,3−b]ピロリル、チエノ[3,2−c]ピリジニル、チエノ[2,3−d]ピリミジニル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニル、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニル、ピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピラジニル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジニル等を含むが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリール基は、利用可能な原子価が認められている場合、本明細書に記載するように、炭素原子または窒素原子の環メンバーが置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル」は、一般的に、飽和または部分的に不飽和の、単環式、二環式、または多環式炭素原子の環構造の基であり、構造的安定性が認められる場合に、1つそれを上回る数の炭素原子の環メンバーがO、S、またはN原子のようなヘテロ原子で置換されたものを指し、オキシラニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、トリアゾリニル、トリアゾリジニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、テトラゾリニル、テトラゾリジニル、ピラニル、ジヒドロ−2H−ピラニル、チオピラニル、1,3−ジオキサニル、1,2,5,6−テトラヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,4−ジアゼパニル、1,3−ベンゾジオキソリル(ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルとも称される)、1,4−ベンゾジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニルとも称される)、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aS,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−(2H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aS)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、(3aR,6aR)−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−(1H)−イル、オクタヒドロ−5H−ピロロ[3,2−c]ピリジニル、オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aR,7aR)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、(4aS,7aS)−オクタヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(7R,8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aS)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、(8aR)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(1H)−イル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−(2H)−オン、オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、(1R,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、(1R,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−2−エニル、9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、(1R,5S)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクチル、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、(1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクチル、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプチル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプチル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノニル、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノニル、2,7−ジアザスピロ[4.4]ノニル、または6,9−ジアザスピロ[4.5]デシル等を含むが、これらには限定されない。ヘテロシクリル基は、利用可能な原子価が認められる場合、本明細書に記載するように、炭素原子または窒素原子の環メンバーが置換基種によって任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−O−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−カルボニル」は、式:−C(O)−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−カルボニル−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−C(O)−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ」は、式:−NH−C(O)−O−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル]2−アミノ」は、式:−N[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2]2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)2]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−NH−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−N(C1−8アルキル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−カルボニル」は、式:−C(0)−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−カルボニル−アミノ」は、式:−NH−C(O)−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C1−8アルキル−チオ」は、式:−S−C1−8アルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C2−8アルケニル」は、式:−C2−8アルケニル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH2)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH2)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アミノ−C2−8アルキニル」は、式:−C2−8アルキニル−NH2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル」は、式:−C(O)−O−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−アリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−アリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−アリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−アリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−アミノ」は、式:−NH−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−アミノ−カルボニル」は、式:−C(O)−NH−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「アリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−SO2−アリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ベンゾキシ−カルボニル」は、式:−C(O)O−CH2−フェニルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−アミノ」は、式:−NH−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「C3−14シクロアルキル−オキシ」は、式:−O−C3−14シクロアルキルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ」または「ハロゲン」は、一般に、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨード、を含むハロゲン原子基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上のハロゲン原子によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上のハロゲン原子によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ハロ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ハロで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ハロ)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ハロ)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ヘテロアリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロアリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−ヘテロアリール)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロアリール)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロアリール−アミノ」は、式:−NH−ヘテロアリールで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−アミノ」は、式:−NH−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(ヘテロシクリル)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−カルボニル」は、式:−C(O)−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ」は、式:−O−C(O)−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヘテロシクリル−オキシ」は、式:−O−ヘテロシクリルで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ」は、式:−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−O−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指し、ここで、C1−8アルキルは、利用可能な原子価が認められている場合、部分的にまたは完全に1以上の水酸基によって置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル」は、式:−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ」は、式:−O−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OHで表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−NH−C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル−OH)2]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ」は、式:−NH−C1−8アルキル−N(C1−8アルキル,C1−8アルキル−OH)で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ」は、式:−N(C1−8アルキル)[C1−8アルキル−N(C1−8アルキル)(C1−8アルキル−OH)]で表わされる基を指す。
本明細書において使用される場合、用語「置換基」は、結合する原子が利用可能な原子価または共有原子価を超えないという条件で、指定された原子上の1または複数の水素原子を置き換えながら、指定された原子位置で結合されたコア分子の原子において位置的な変更が可能なことを意味し、置換の結果として安定な化合物がもたらされる。したがって、置換基及び/または変更の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ認められる。また、本明細書で記載または示すような不十分であると思われる原子価レベルを有する任意の炭素ならびにヘテロ原子は、記載または示した原子価を満たすために十分な数の水素原子を有することが前提であることに留意されたい。
本明細書の目的のために、式(I)の化合物について1以上の置換基の変更が、式(I)の化合物に組み込まれた機能性を包含する場合に、開示された化合物内の任意の位置に出現する各機能は、独立して選択することができ、必要に応じて、独立して及び/または任意に置換されている。
本明細書において使用される場合、用語「独立して選択され」または「それぞれ選択され」は、コア分子の構造において複数結合できる置換基のリストでの機能的な変更を指すものであり、各出現における置換のパターンは他の出現におけるパターンとは無関係である。さらに、本明細書で提供される化合物について、コア構造に一般的な置換基を使用することは、特定の属の範囲内に含まれる種の置換基による一般的な置換基の置き換えを包含するものと理解され、例えば、アリールは、独立して、フェニルまたはナフタレニル(ナフチルとも称される)等で置き換えてもよく、得られた化合物は、本明細書に記載される化合物の範囲内に含まれるものとなる。
本明細書において使用される場合、「…アリール、アリール−C1−8アルキル、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、アリール、及びヘテロシクリルの各場合には、1つまたは2つの置換基で任意に置換されており…」のような言い回しに使われる、用語「各場合」は、アリール及びヘテロシクリルの環の各々における、並びに、アリール−C1−8アルキル及びヘテロシクリル−C1−8アルキルのアリール部分及びヘテロシクリル部分における、任意の独立した置換を含むことを意図するものである。
本明細書において使用される場合、用語「任意に置換され」は、特定の置換基の変更、グループ、基、または部分が、属の適用範囲を表しており、そして、コア分子に結合する指定の原子における1以上の水素原子を置換するために、必要に応じて独立して選択できることを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「安定的な化合物」または「安定的な構造」は、反応混合物およびその組成から有用な純度にて単離されて有効な治療剤になるために十分に頑強である化合物を意味する。
本明細書において提供される化合物の名前は、ACD Labsにより提供されているACD Labs Index Nameソフトウェアおよび/またはCambridgeSoft(登録商標)により提供されているChemDraw Ultraソフトウェアを用いて得られた。本明細書において開示される化合物の名前が、描かれた構造と矛盾する場合は、示された化合物を定義する名前の使用よりも、示された構造が優先されるだろう。本明細書において定義される置換基の命名法は、それらの由来となる化学名とは少し異なるかもしれない。当業者は、置換基の定義が、化学名において見出される基を含むことを意図していることを認識するだろう。
用語「SMN」は、本明細書において他に特定されない限り、ヒトSMN1遺伝子、DNAもしくはRNA、および/またはヒトSMN2遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。特定の実施形態において、用語「SMN1」は、ヒトSMN1遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。別の特定の実施形態において、用語「SMN2」は、ヒトSMN2遺伝子、DNAもしくはRNAを指す。
ヒトSMN1およびSMN2遺伝子に対する核酸配列が当該分野において知られている。ヒトSMN1の核酸配列については、例えばGenBankアクセッション番号DQ894095、NM_000344、NM_022874、およびBC062723を参照されたい。ヒトSMN2の核酸配列については、例えばNM_022875、NM_022876、NM_022877、NM_017411、DQ894734 (Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen), Carlsbad, Calif.)、BC000908、BC070242、CR595484、CR598529、CR609539、U21914、およびBC015308を参照されたい。
SMN1遺伝子は、ヒト第5染色体のフォワードストランド上の約70,220,768ヌクレオチドから約70,249,769ヌクレオチドに見出され得る。ヒト第5染色体上のSMN1のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のおよその位置は、以下の通りである:
70,241,893から70,242,003 エクソン6;
70,242,004から70,247,767 イントロン6;
70,247,768から70,247,821 エクソン7;
70,247,822から70,248,265 イントロン7;および、
70,248,266から70,248,839 エクソン8。
SMN2遺伝子は、ヒト第5染色体のフォワードストランド上の約69,345,350ヌクレオチドから約69,374,349ヌクレオチドに見出され得る。
ヒト第5染色体上のSMN2のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のおよその位置は、以下の通りである:
69,366,468から69,366,578 エクソン6;
69,366,579から69,372,347 イントロン6;
69,372,348から69,372,401 エクソン7;
69,372,402から69,372,845 イントロン7;および、
69,372,846から69,373,419 エクソン8。
特定の実施形態において、SMN1のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7に対して上述のように示されたヌクレオチド配列は、本明細書に記載のSMN1ミニ遺伝子核酸コンストラクトにおいて使用される。他の特定の実施形態において、本明細書において提供される実施例中のSMN2のエクソン6、7および8、ならびにイントロン6および7のヌクレオチド配列は、本明細書に記載のSMN2ミニ遺伝子核酸コンストラクトにおいて使用される。
用語「Smn」または「Smnタンパク質」は、本明細書において他に特定されない限り、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子のエクソン1〜7によってコードされるアミノ酸残基を含んでいるヒトSmnタンパク質を指す。特定の実施形態において、Smnタンパク質は、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて安定的および機能的である。別の特定の実施形態において、Smnタンパク質は、ヒトSMN1遺伝子および/またはヒトSMN2遺伝子によってコードされる全長タンパク質である。別の特定の実施形態において、Smnタンパク質は、GenBankアクセッション番号NP_000335、AAC50473.1、AAA66242.1、またはNP_059107にて見出されるアミノ酸配列を有する。
本明細書において使用される場合、用語「SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する」および類似の用語は、本明細書において他に特定されない限り、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおける、SMN2遺伝子から転写された成熟したmRNAへの、SMN2のエクソン7の完全な無傷の、切断されていない配列の挿入(すなわち、全長SMN2mRNAの産生をもたらす)を指し、例えば、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、レベルが増加したSmnタンパク質がSMN2遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、発現が増加した安定的かつ機能的なSmnタンパク質がSMN2遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、ミニ遺伝子によってコードされる融合タンパク質の発現がin vitroおよび/またはin vivoにおいて増加すること;または、Smnタンパク質を必要とする被験体(例えば、SMAの動物モデルまたはヒト被験体またはSMA患者)においてSMN2遺伝子から産生されたSmnタンパク質の発現が増加することを指す。
本明細書において使用される場合、用語「SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する」および類似の用語は、本明細書において他に特定されない限り、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおける、SMN1遺伝子から転写された成熟したmRNAへの、SMN1のエクソン7の完全な無傷の、切断されていない配列の挿入(すなわち、全長SMN1mRNAの産生をもたらす)を指し、例えば、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、レベルが増加したSmnタンパク質がSMN1遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、in vitroおよび/またはin vivoにおいて、発現が増加した安定的かつ機能的なSmnタンパク質がSMN1遺伝子から産生されること;または、当業者に公知の方法によって評価された場合に、ミニ遺伝子によってコードされる融合タンパク質の発現がin vitroおよび/またはin vivoにおいて増加すること;または、Smnタンパク質を必要とする被験体(例えば、SMAの動物モデルまたはヒト被験体)においてSMN1遺伝子から産生されたSmnタンパク質の発現が増加することを指す。
本明細書において使用される場合、mRNAの量の文脈における用語「実質的な変化」は、mRNAの量が、統計的に有意な量(例えば、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001、0.0005、0.0001、0.00005または0.00001から選択される値未満のp値)にて変化しないことを意味する。
本明細書において使用される場合、用語「被験体」および「患者」は、感覚および随意運動する力を有し、生存のために酸素および有機的な食物を必要する動物または任意の生物を指すために同義的に使用される。限定されない例としては、ヒト、ウマ、ブタ、ウシ、ラット、マウス、イヌおよびネコの種のメンバーが挙げられる。いくつかの実施形態において、被験体は、哺乳類または温血の脊椎動物である。特定の実施形態において、被験体は、非ヒトの動物である。特定の実施形態において、被験体は、ヒトである。特定の一実施形態において、被験体は、ヒトSMA患者である。
本明細書において使用される場合、用語「高齢のヒト」は、65歳以上のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの成人」は、18歳以上のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの子供」は、1〜18歳のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの幼児」は、新生児〜1歳のヒトを指す。
本明細書において使用される場合、用語「ヒトの小児」は、1〜3歳のヒトを指す。
〔化合物の形態〕
本明細書において使用される場合、用語「式(Ia)の化合物」、「式(Ia1)の化合物」、「式(Ia2)の化合物」、「式(II)の化合物」、「式(IIa)の化合物」、「式(IIa1)の化合物」、「式(IIa2)の化合物」、「式(III)の化合物」、「式(IIIa)の化合物」、「式(IIIa1)の化合物」、「式(IIIa2)の化合物」、「式(IV)の化合物」、「式(IVa)の化合物」、「式(IVa1)の化合物」、「式(IVa2)の化合物」、「式(V)の化合物」、「式(Va)の化合物」、「式(Va1)の化合物」および「式(Va2)の化合物」は、式(I)の化合物の亜属またはその一形態を指し、本明細書において定義される。
式(I)の化合物の種々の亜属について実施形態を繰り返すよりも、特定の実施形態においては、用語「式(I)の化合物またはその一形態」が、式(Ia)の化合物またはその一形態、式(Ia1)の化合物またはその一形態、式(Ia2)の化合物またはその一形態、式(II)の化合物またはその一形態、式(IIa)の化合物またはその一形態、式(IIa1)の化合物またはその一形態、式(IIa2)の化合物またはその一形態、式(III)の化合物またはその一形態、式(IIIa)の化合物またはその一形態、式(IIIa1)の化合物またはその一形態、式(IIIa2)の化合物またはその一形態、式(IV)の化合物またはその一形態、式(IVa)の化合物またはその一形態、式(IVa1)の化合物またはその一形態、式(IVa2)の化合物またはその一形態、「式(V)の化合物またはその一形態」、「式(Va)の化合物またはその一形態」、「式(Va1)の化合物またはその一形態」および「式(Va2)の化合物またはその一形態」のそれぞれまたはそれらの組み合わせのいずれかを包括的に指すために使用される。
従って、「式(I)の化合物」に対する実施形態および参照は、式(Ia)の化合物、式(Ia1)の化合物、式(Ia2)の化合物、式(II)の化合物、式(IIa)の化合物、式(IIa1)の化合物、式(IIa2)の化合物、式(III)の化合物、式(IIIa)の化合物、式(IIIa1)の化合物、式(IIIa2)の化合物、式(IV)の化合物、式(IVa)の化合物、式(IVa1)の化合物、式(IVa2)の化合物、式(V)の化合物、式(Va)の化合物、式(Va1)の化合物および式(Va2)の化合物を含むことを意図している。
本明細書において使用される場合、用語「形態」は、式(I)の化合物の遊離酸、遊離塩基、塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される式(I)の化合物を意味する。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離酸、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離塩基、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体から選択される。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の遊離酸、遊離塩基、または塩である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物のアイソトポログである。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体またはジアステレオマーである。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、式(I)の化合物の互変異性体である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物の形態は、薬学的に許容可能な形態である。
本明細書に記載の特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、使用のために単離される。
本明細書において使用される場合、用語「単離された」は、本明細書に記載の、または当業者によく知られた単離または精製方法(例えば、クロマトグラフィー、再結晶等)に従って、本明細書に記載の、または当業者によく知られた標準的分析技術によって特徴付けられるために十分な純度にて、合成法(例えば、反応混合物から)もしくは天然の供給源またはそれらの組み合わせから単離および/または精製された後の式(I)の化合物またはその一形態の物理的状態を意味する。
本明細書において使用される場合、用語「保護された」は、式(I)の化合物上の官能基が、当該化合物が反応に供された場合に、保護された部位において、好ましくない副反応を防ぐように修正された形態であることを意味する。適切な保護基は、例えば、当業者によって、および、T. W. Greene et al, Protective Groups in Organic Synthesis(1991), Wiley, New York等の標準的な教科書を参照することによって、認識されるだろう。
式(I)の化合物またはその一形態のプロドラッグはまた、本明細書において検討される。
本明細書において使用される場合、用語「プロドラッグ」は、式(I)の化合物上の官能基が、in vivoにおいて変換されて、活性な、またはより活性な式(I)の化合物またはその一形態が生産される形態(例えば、活性または不活性な薬物の前駆体として作用する)であることを意味する。当該変換は、血液、肝臓ならびに/または他の器官および組織における加水分解および/または代謝等の様々な機構によって(例えば、代謝的および/または非代謝的な化学的プロセスによって)起こり得る。プロドラッグの使用についての議論は、V.J.. Stella, et. al., “Biotechnology: Pharmaceutical Aspects, Prodrugs: Challenges and Rewards,”American Association of Pharmaceutical Scientists and Springer Press, 2007によって提供されている。
一実施例において、式(I)の化合物またはその一形態がカルボン酸の官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、上記酸性基の水素原子がアルキル等の官能基と置き換わることによって形成されたエステルを含み得る。別の実施例において、式(I)の化合物またはその一形態がアルコールの官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、上記アルコール基の水素原子がアルキルまたは置換されたカルボニル等の官能基と置き換わることによって形成され得る。別の実施例において、式(I)の化合物またはその一形態がアミンの官能基を含んでいる場合、プロドラッグは、1つ以上のアミンの水素原子がアルキルまたは置換されたカルボニル等の官能基と置き換わることによって形成され得る。別の実施例において、式(I)の化合物またはその一形態が水素置換基を含んでいる場合、プロドラッグは、1つ以上の水素原子がアルキル置換基と置き換わることによって形成され得る。
式(I)の化合物またはその一形態の薬学的に許容可能なプロドラッグは、以下の1つ以上の基によって置換された化合物を包含する:カルボン酸エステル、スルホン酸エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、一リン酸エステル、二リン酸エステルもしくは三リン酸エステル、または適切な場合、アルキル置換基。本明細書に記載されているように、プロドラッグとして使用するための式(I)の化合物またはその一形態を提供するために、上記置換基の1つ以上が使用され得ることが当業者によって理解される。
式(I)の化合物は、本明細書の記載の範囲内に含まれることを意図した塩を形成し得る。本明細書において式(I)の化合物を参照することは、他に示されない限り、その塩を参照することを含むことが理解される。本明細書において使用される場合、用語「塩」は、無機酸および/または有機酸によって形成された酸性塩、ならびに、無機塩基および/または有機塩基によって形成された塩基性塩を意味する。さらに、式(I)の化合物が、塩基性部分(例えば、限定されないが、ピリジンまたはイミダゾール)および酸性部分(例えば、限定されないが、カルボン酸)の両方を含む場合、両性イオン(分子内塩)が形成され得、本明細書において使用される用語「塩」に含まれる。
本明細書において使用される場合、用語「薬学的に許容可能な塩」は、他の塩も有用ではあるけれども、哺乳類における使用において安全且つ効果的(例えば、毒性が無く、生理学的に許容可能である)であり、生物学的活性を有する、本明細書に記載の化合物の塩を意味する。式(I)の化合物の塩は、例えば、式(I)の化合物を、ある量(例えば、等量または化学量論量)の酸または塩基と、当該塩が沈殿するような溶媒または後に凍結乾燥される水性溶媒中にて反応させることによって形成され得る。
薬学的に許容可能な塩は、本明細書に記載の化合物中に存在する酸性基または塩基性基の1つ以上の塩を含む。酸付加塩の実施形態としては、限定されないが、酢酸塩、酸性リン酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、塩化物、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、ゲンチシン酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、二塩化水素化物、ヨウ化水素酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、糖酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩としても知られる)、トリフルオロ酢酸塩等が挙げられる。酸付加塩の1以上の実施形態としては、塩化物、塩酸塩、二塩化水素化物、三塩化水素化物、臭化水素酸塩、酢酸塩、二酢酸塩またはトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。さらに特定の実施形態としては、塩化物、塩酸塩、二塩化水素化物、臭化水素酸塩またはトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。
さらに、塩基性の薬学的化合物から薬学的に有用な塩を形成するために、一般的に適切であると考えられている酸は、例えば、P. Stahl et al, Camille G. (eds.) Handbook of Pharmaceutical Salts. Properties, Selection and Use. (2002) Zurich: Wiley-VCH; S. Berge et al, Journal of Pharmaceutical Sciences (1977) 66(1) 1-19; P. Gould, International J. of Pharmaceutics (1986) 33, 201-217; Anderson et al, The Practice of Medicinal Chemistry (1996), Academic Press, New York;および The Orange Book (食品医薬局, Washington, D.C. のウェブサイト)によって議論されている。
適切な塩基性塩としては、限定されないが、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、亜鉛塩およびジエタノールアミン塩が挙げられる。本明細書に記載の特定の化合物は、また、有機塩基(例えば、限定されないが、ジシクロヘキシルアミン、tert−ブチルアミン等の有機アミン)とともに、および、様々なアミノ酸(例えば、限定されないが、アルギニン、リジン等)とともに、薬学的に許容可能な塩を形成し得る。塩基性の窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチルおよびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチルおよびジブチル硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリルおよびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(ベンジルおよびフェネチル臭化物)およびその他の薬剤によって四級化され得る。
上記の全ての酸性塩および塩基性塩は、本明細書に記載の範囲内の薬学的に許容可能な塩を意図しており、全ての酸性塩および塩基性塩は、本明細書に記載の目的において対応する化合物の遊離型と同等であると考えられる。
式(I)の化合物またはその一形態は、さらに互変異性型として存在し得る。当該互変異性型の全ては、本明細書の一部として考慮される。
式(I)の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含んでいてもよく、それゆえ、異なる立体異性型として存在し得る。本明細書は、式(I)の化合物の全ての立体異性型およびその混合物を含むことを意図し、ラセミ混合物も含む。
本明細書に記載の式(I)の化合物は、1つ以上のキラル中心を含んでいてもよく、例えば、ラセミ混合物(R/S)、または実質的に純粋な鏡像異性体およびジアステレオマーとして存在し得る。化合物はまた、実質的に純粋な(R)鏡像異性体または(S)鏡像異性体として存在し得る(1つのキラル中心が存在する場合)。一実施形態において、本明細書に記載の式(I)の化合物は、(S)異性体であり、実質的に(S)異性体のみを含んでいる鏡像異性体的に純粋な組成物として存在し得る。別の実施形態において、本明細書に記載の式(I)の化合物は、(R)異性体であり、実質的に(R)異性体のみを含んでいる鏡像異性体的に純粋な組成物として存在し得る。当業者が認識するように、2つ以上のキラル中心が存在する場合、本明細書に記載の式(I)の化合物は、IUPACの命名法における推奨に定義されている通り、(R,R)異性体、(R,S)異性体、(S,R)異性体または(S,S)異性体として記載される部分を含み得る。
本明細書において使用される場合、用語「実質的に純粋」は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて、実質的に単一の異性体からなる化合物を指す。
一局面において、式(I)の化合物は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて存在する実質的に純粋な(S)鏡像異性体である。
一局面において、式(I)の化合物は、90%を上回る量もしくは90%と等しい量、92%を上回る量もしくは92%と等しい量、95%を上回る量もしくは95%と等しい量、98%を上回る量もしくは98%と等しい量、99%を上回る量もしくは99%と等しい量、または100%と等しい量にて存在する実質的に純粋な(R)鏡像異性体である。
本明細書において使用される場合、用語「ラセミ体」は、「鏡像異性体的に純粋」ではない異性型の任意の混合物であり、限定されないが、例えば約50/50、約60/40、約70/30、約80/20、約85/15または約90/10の割合の混合物を含む。
さらに、本明細書は、全ての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を有している場合、シス型およびトランス型の両方、ならびにそれらの混合物が、本明細書の記載の範囲内に包含される。
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶等の当業者によく知られた方法によって、その物理化学的な差異に基づき、個々のジアステレオマーへと分離され得る。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムまたは当業者に公知の他のクロマトグラフィー法の使用によって分離され得る。
鏡像異性体はまた、適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャーの酸塩化物等のキラル補助基)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物へと変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体へと変換すること(例えば加水分解すること)により、分離され得る。また、式(I)の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば置換されたビアリール)であってもよく、本明細書の一部として考慮される。
種々の置換基上の不斉炭素に起因して存在し得る、本化合物(本化合物の塩、溶媒和物、エステル、ならびにプロドラッグおよび変換されたプロドラッグを含む)の全ての立体異性型(例えば、幾何異性体、光学異性体、位置異性体等)は、鏡像異性型(不斉炭素が無くても存在し得る)、回転異性型、アトロプ異性体、ジアステレオマー型および位置異性型を含み、本明細書の範囲内にて考慮される。例えば、式(I)の化合物が二重結合または縮合環を有している場合、シス型およびトランス型の両方、ならびにそれらの混合物が、本明細書の記載の範囲内に包含される。また、例えば、当該化合物の全てのケト−エノール型およびイミン−エナミン型の互変異性型は、本明細書に含まれる。本明細書に記載の式(I)の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含まなくてもよく、上述のようにラセミ混合物として存在してもよい。
用語「塩」、「プロドラッグ」および「変換されたプロドラッグ」の使用は、当該化合物の考慮される全てのアイソトポログ、立体異性体、ラセミ体または互変異性体の塩、プロドラッグおよび変換されたプロドラッグに対しても同様に適用されることを意図している。
用語「アイソトポログ」は、1つ以上の原子が、通常天然において見られる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子に置き換えられているという事実を除けば、本明細書に記載の物と同一である、同位体標識化合物を指す。本明細書に記載の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が挙げられ、例えば、H2、H3、C13、C14、N15、O18、O17、P31、P32、S35、F18、Cl35およびCl36であり、それぞれは、本明細書の範囲内である。
本明細書に記載の特定の同位体標識化合物(例えば、H3およびC14によって標識された化合物)は、化合物および/または基質の組織内分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化(すなわち、H3)した同位体および炭素14(すなわち、C14)同位体は、調製および検出が容易であるため、特に好ましい。さらに、重水素等のより重い同位体による置換(すなわち、重水素による標識)は、より高い代謝的な安定性から、特定の治療的な利点を提供し得(例えば、in vivoにおける半減期の増加または用量の要件の減少)、それゆえ、いくつかの状況においてはより好ましい。式(I)の同位体標識化合物は、一般的に、非同位体標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いることによって、当業者に公知の方法を用いて調製され得る。
上記化合物が重水素によって標識されている場合、分子の重水素化された原子における水素に対する重水素の割合は、天然における水素に対する重水素の割合を実質的に超える。
本明細書に記載の実施形態は、式(I)の化合物のアイソトポログの形態を含んでもよく、ここで、アイソトポログは式(I)の化合物の1つ以上の原子のメンバーにおいて、1つ以上の水素の代わりに1つ以上の重水素原子によって置換されている。
本明細書に記載の実施形態は、式(I)の化合物およびその一形態を含んでもよく、炭素原子は、任意に重水素と置換されている1〜3つの水素原子を有していてもよい。
本明細書に記載の1つ以上の化合物は、薬学的に許容可能な溶媒(例えば、水、エタノール等)に溶媒和していない形態で存在してもよいし、溶媒和している形態で存在してもよく、本明細書における記載は、溶媒和した形態および溶媒和していない形態の両方を包含することを意図している。
本明細書において使用される場合、用語「溶媒和物」は、本明細書に記載の化合物と1つ以上の溶媒分子との物理的なつながりを意味する。当該物理的なつながりは、様々な程度のイオン結合および共有結合を包含し、水素結合を含む。特定の例において、溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれた場合に、単離することができる。本明細書において使用される場合、「溶媒和物」は、液相の溶媒和物および分離できる溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の限定されない例としては、エタノラート、メタノラート等が挙げられる。
本明細書に記載の1つ以上の化合物は、任意に溶媒和物へと変換されてもよい。溶媒和物の調製は、一般的に知られている。典型的な限定されない方法は、周辺温度より高い温度にて、化合物を所望の量の所望の溶媒(有機溶媒、もしくは水、またはそれらの混合物)中に溶解させる工程と、標準的な方法によって単離される結晶を形成するために十分な速度で溶液を冷却する工程とを含んでいる。例えば、赤外分光光度法等の分析技術は、溶媒和物(または水和物)として、結晶中に溶媒(または水)が存在することを示す。
本明細書において使用される場合、用語「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物を意味する。
式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグの多形結晶型および無定形型は、さらに本明細書に記載の化合物の範囲内に含まれることを意図している。
〔化合物の使用〕
SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する、式(I)の化合物またはその一形態が、本明細書に記載されている。式(I)のそのような化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイを用いて、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進すると示されている(後の生物学的実施例の項を参照)。したがって、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入にとっての促進因子としての有用性を有している。
SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態が、本明細書に記載されている。式(I)のそのような化合物またはその一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の、例えばSMN1ミニ遺伝子アッセイを用いた、挿入を促進し得る。したがって、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入の促進因子としての有用性を有し得る。
一局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitroおよび/またはin vivoにおいて(例えば非ヒトの動物またはヒトにおいて)、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト由来であるか、またはヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はヒトSMA患者由来であるか、またはヒトSMA患者内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者由来であるか、またはヒトSMA患者内部にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。別の実施形態において、ヒト細胞は、SMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitroおよび/またはin vivoにおいて(例えば非ヒトの動物またはヒトにおいて)、式(I)の化合物または形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト由来であるか、またはヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はヒトSMA患者由来であるか、SMA患者内にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者由来であるか、ヒトSMA患者内にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN1ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。当該SMN1ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。ヒト細胞は、in vitroおよび/またはin vivoにおいて(例えば非ヒトの動物またはヒトにおいて)、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト由来であるか、またはヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はヒトSMA患者由来であるか、ヒトSMA患者内にある。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。ヒト細胞は、in vitroおよび/またはin vivoにおいて(例えば非ヒトの動物またはヒトにおいて)、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト由来であるか、またはヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はヒトSMA患者由来であるか、ヒトSMA患者内にある。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を調節する方法である。当該方法は、SMN2ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMN2ミニ遺伝子の発現を促進する式(I)の化合物またはその一形態をSMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN2ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。別の実施形態において、ミニ遺伝子は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子である。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMN1ミニ遺伝子の発現を調節する式(I)の化合物またはその一形態を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該SMN1ミニ遺伝子は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されている。一実施形態において、ミニ遺伝子は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子である。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1およびSMN2遺伝子から転写されたRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を促進する方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、式(I)の化合物またはその一形態と接触させる工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物と接触させる工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、ヒト細胞を、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する、式(I)の化合物と接触させる工程を包含している。ヒト細胞は、in vitroおよび/またはin vivoにおいて(例えば非ヒトの動物またはヒトにおいて)、式(I)の化合物またはその一形態と接触させられ得る。特定の実施形態において、ヒト細胞はヒト由来であるか、またはヒト内部にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞はヒトSMA患者由来であるか、ヒトSMA患者内にある。特定の別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者由来であるか、ヒトSMA患者内にあり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。別の実施形態において、ヒト細胞は、ヒトSMA患者からのヒト細胞である。特定の実施形態において、ヒト細胞は、細胞株(例えば、GM03813、GM00232、GM09677、および/またはGM23240(Coriell Instituteから入手可能である))から得られている。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMAに関する非ヒト動物モデルに式(I)の化合物またはその一形態を投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該mRNAは、例えば細胞を用いたアッセイまたは無細胞アッセイ(例えば、後述の生物学的実施例に記載されている)において、転写される。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、Smnタンパク質の量を増加させる方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物を、SMAに関する非ヒト動物モデルに投与する工程を包含している。当該mRNAは、例えば細胞を用いたアッセイまたは無細胞アッセイにおいて、転写される。
一実施形態において、式(I)の化合物は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書、または本明細書に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物は、国際公開第2009/151546号、または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書の実施例に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物は、後述の生物学的実施例1に記載されているミニ遺伝子の発現を促進する。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の転写を促進する医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進し、それによってそれを必要とするヒト被験体におけるSmnタンパク質の発現を増加させる医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進し、これによって、それを必要とするヒト被験体におけるSmnタンパク質の発現を増加させる医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されているように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体は、ヒトSMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイにおいて、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1およびSMN2のエクソン7の挿入を、それを必要とするヒト被験体において促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によってそれらの全体が本明細書に援用される国際公開第2009/151546号または米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報の実施例を参照)において、SMN1遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、ヒト被験体はヒトSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体はヒトSMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子における不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与することを包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を、ヒト被験体に投与することを包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物において、ヒト被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。
特定の実施形態において、ヒト被験体はヒトSMA患者である。特定の別の実施形態において、ヒト被験体は、ヒトSMA患者であり、SMAは、両染色体上のSMN1遺伝子のテロメアのコピーにおける不活化型の変異または欠失によって引き起こされている。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体においてSmnタンパク質の発現を促進する医薬の調製のための式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の局面において、本明細書に示されているのは、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を被験体に投与する工程を包含している、脊髄性筋萎縮症(SMA)を治療する方法である。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、式(I)の化合物またはその一形態の有効量を被験体に投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、式(I)の化合物もしくはその一形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤もしくは希釈剤を含んでいる薬学的組成物を被験体に投与する工程を包含している。一実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量を被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物もしくはその一形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤もしくは希釈剤を含んでいる薬学的組成物をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療する方法である。当該方法は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する式(I)の化合物またはその一形態の有効量、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤、または希釈剤を含んでいる薬学的組成物、をヒト被験体に投与する工程を包含している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
別の実施形態において、本明細書に示されているのは、それを必要とするヒト被験体のSMAを治療するための医薬の製造における、式(I)の化合物またはその一形態の使用である。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、参照によって本明細書に援用される国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/0086833号明細書に記載されているアッセイ(例えば、これらの公報における実施例を参照)、または本明細書に記載されているアッセイ(例えば、後述の生物学的実施例を参照)において決定されるように、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進する。特定の実施形態において、上記化合物は式(I)の化合物またはその一形態である。
本明細書に示されている使用または方法の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、1つ以上の付加的な薬剤と組み合わせて使用される。式(I)の化合物またはその一形態は、付加的な薬剤を、被験体に投与する工程または細胞と接触させる工程の前、同時または後に、当該被験体に投与されるか、または当該細胞と接触させられ得る。式(I)の化合物もしくはその一形態および付加的な薬剤は、単一の組成物、または異なる組成物において、ヒト被験体に投与されるか、または細胞と接触させられ得る。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMN1の遺伝子置換(例えばウイルス性の送達ベクターを用いた)と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN1+/+幹細胞および/またはSMN2+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN1+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、分化したSMN2+/+幹細胞を用いた細胞置換と組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、アクラルビシンと組み合わせて使用される。特定の別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、転写活性化因子(例えば、ヒストン脱アセチラーゼ(「HDAC」)阻害剤(例えば、酪酸エステル、バルプロ酸およびヒドロキシ尿素)、およびmRNA安定化剤(例えばRepligenから提供されているmRNA脱キャップ化阻害剤RG3039))と組み合わせて使用される。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、補助的な療法(呼吸器の介護、栄養学的な介護または社会復帰介護が挙げられる)と組み合わせた式(I)の化合物またはその一形態の使用である。
一実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、治療効果および/または有益な効果を有している。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、(i)〜(xiii)の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)SMAの重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(ii)SMAの発症を遅延させる;(iii)SMAの進展を抑制する;(iv)被験体の入院加療を減少させる;(v)被験体のための入院期間を短縮する;(vi)被験体の生存率を向上させる;(vii)被験体の生活の質を向上させる;(viii)SMAと関連する症状の数を減少させる;(ix)症状の重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(x)SMAと関連する症状の持続期間を短縮する;(xi)SMAと関連する症状の再発を防止する;(xii)SMAの症状の進行もしくは発症を抑制する;および/または(xiii)SMAと関連する症状の進展を抑制する。
SMAの症状としては、筋力衰弱、弱い筋緊張、弱い泣き声、弱い咳、跛行もしくは低緊張の傾向、吸引困難もしくは嚥下困難、呼吸困難、肺もしくは喉における分泌物の蓄積、汗まみれの手をともなった握りこぶし、舌の震え/振動、横たわっているときにさえ一方にしばしば傾く頭部、腕より弱くなる傾向にある脚、しばしば「カエル脚」の位置を取る脚、摂食の困難さ、呼吸器系感染症に対する高い罹患率、腸/膀胱の脆弱さ、通常より低い体重、支持なしに座れないこと、歩行障害、這い進むことの障害、ならびに前角細胞の消失と関連する低血圧、反射消失および先天性の多重拘縮(関節拘縮)が挙げられる。
特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、以下の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)筋力低下の抑制;(ii)筋力の向上;(iii)筋萎縮の抑制;(iv)運動機能の低下の抑制;(v)運動ニューロンの増加;(vii)運動ニューロンの減少の抑制;(viii)SMN欠損の運動ニューロンの、変性からの保護;(ix)運動機能の向上;(x)肺機能の向上;および/または(xi)肺機能の低下の抑制。
別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児またはヒトの小児が姿勢正しく座る機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで起立する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで歩行する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで走行する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで呼吸する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで睡眠中に向きを変える機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態を(単独にか、または付加的な薬剤と組み合わせて)用いてSMAを治療することは、ヒトの幼児、ヒトの小児、ヒトの子供またはヒトの成人が補助なしで嚥下する機能的な能力をもたらすか、または当該能力の維持を補助する。
特定の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)、およびSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、式(I)の化合物またはその一形態が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを決定するために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットまたはサザンブロット)に使用される。いくつかの実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、8、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)、およびSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、式(I)の化合物またはその一形態に対する患者の応答をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットもしくはサザンブロット、または後述されているような薬学的キットもしくはアッセイキット)に使用される。
特定の実施形態では、式(I)の化合物、
または、その一形態は、本明細書に記載の方法に従って使用され、ここで、
w1は、C−RbまたはNであり、
w2およびw6は、C−R1またはC−R2であり、
w3、w4およびw5は、C−RaまたはNであり、
w2がC−R1である場合にw6はC−R2であるという条件、またはw2がC−R2である場合にw6はC−R1であるという条件にて、w2およびw6の一方はC−R1かつ他方はC−R2であり、かつ、
ここで、残りのw1、w3、w4およびw5のうちの任意の1つ、2つまたは3つは、同時にNであってもよく、
R1は、C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、アミノ−C2−8アルケニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルケニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルケニル、アミノ−C2−8アルキニル、C1−8アルキル−アミノ−C2−8アルキニル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C2−8アルキニル、ハロ−C1−8アルキル−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ハロ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルコキシ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルコキシ、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、[(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルコキシ、ヘテロシクリル−アミノ、(ヘテロシクリル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロシクリル−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロシクリル−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル−オキシ、ヘテロシクリル−カルボニル、ヘテロシクリル−カルボニル−オキシ、アリール−C1−8アルキル−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、アリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、(アリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−8アルキル、ヘテロアリール−C1−8アルコキシ、ヘテロアリール−アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、ヘテロアリール−C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(ヘテロアリール−C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、または(ヘテロアリール−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ−C1−8アルキルであり、
ここで、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR3置換基、および、1つの追加の任意のR4置換基によって、任意に置換されており、
あるいは、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、3つ、または4つのR3置換基によって任意に置換されており、
R2は、アリール、アリール−アミノ、アリール−アミノ−カルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アミノであり、
ここで、アリール、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールの各場合は、1つ、2つ、または3つのR6置換基、および、1つの追加の任意のR7置換基によって、任意に置換されており、
Raは、各場合において独立して、水素、ハロゲン、またはC1−8アルキルから選択されており、
Rbは、水素、ハロゲン、C1−8アルキル、またはC1−8アルコキシであり、
R3は、各場合において独立して、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−カルボニル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ−カルボニル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、アミノ−C1−8アルキル、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル、アミノ−C1−8アルキル−アミノ、C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル−アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル]2−アミノ、(C1−8アルキル−アミノ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、[(C1−8アルキル)2−アミノ−C1−8アルキル](C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、(C1−8アルコキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノ、C1−8アルキル−カルボニル−アミノ、C1−8アルコキシ−カルボニル−アミノ、ヒドロキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル−アミノ、(ヒドロキシ−C1−8アルキル)2−アミノ、または(ヒドロキシ−C1−8アルキル)(C1−8アルキル)アミノから選択され、
R4は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−C1−8アルキル、C3−14シクロアルキル−アミノ、アリール−C1−8アルキル、アリール−C1−8アルコキシ−カルボニル、アリール−スルホニルオキシ−C1−8アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−C1−8アルキルであり、ここで、C3−14シクロアルキル、アリール、およびヘテロシクリルの各場合は、1つ、2つ、または3つのR5置換基によって任意に置換されており、
R5は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、ハロ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、
R6は、各場合において独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、ハロ−C1−8アルキル、ヒドロキシ−C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ハロ−C1−8アルコキシ、C1−8アルコキシ−C1−8アルキル、アミノ、C1−8アルキル−アミノ、(C1−8アルキル)2−アミノ、またはC1−8アルキル−チオから選択され、かつ、
R7は、C3−14シクロアルキル、C3−14シクロアルキル−オキシ、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
本明細書に記載の使用の一実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ia)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(Ia)の化合物は、式(Ia1)もしくは式(Ia2)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の一実施形態において、式(I)の化合物は、式(II)、式(III)、式(IV)もしくは式(V)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(II)、式(III)、式(IV)および式(V)の化合物は、それぞれ式(IIa)、式(IIIa)、式(IVa)および式(Va)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(IIa)の化合物は、式(IIa1)もしくは式(IIa2)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(IIIa)の化合物は、式(IIIa1)もしくは式(IIIa2)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(IVa)の化合物は、式(IVa1)もしくは式(IVa2)、
またはその一形態から選択される化合物である。
本明細書に記載の使用の別の実施形態において、式(Va)の化合物は、式(Va1)もしくは式(Va2)、
またはその一形態から選択される化合物である。
〔患者の集団〕
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMAに罹患している被験体に投与される。別の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMAの傾向のある被験体またはSMAにかかり易い被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、両染色体上にあるSMN1遺伝子における不活性型の変異または欠失によって引き起こされているSMAを有しているヒト被験体に投与される。当該ヒト被験体はヒトSMA患者である。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。特定の実施形態において、上記ヒト被験体は、当該被験体がSMN1遺伝子の機能喪失を生じる両染色体におけるSMN1遺伝子のテロメアコピーにおける不活性型の変異または欠失を有しているか否かを決定するために、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の投与前に遺伝子型の特定を受ける。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、0型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、1型SMAを有している被験体に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、2型SMAを有している被験体に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、3型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、4型SMAを有している被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の促進された挿入から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、増強されたSmnタンパク質発現から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。
一実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、約0〜約6ヶ月齢、約6〜約12ヶ月齢、約6〜約18ヶ月齢、約18〜約36ヶ月齢、約1〜約5歳、約5〜約10歳、約10〜約15歳、約15〜約20歳、約20〜約25歳、約25〜約30歳、約30〜約35歳、約35〜約40歳、約40〜約45歳、約45〜約50歳、約50〜約55歳、約55〜約60歳、約60〜約65歳、約65〜約70歳、約70〜約75歳、約75〜約80歳、約80〜約85歳、約85〜約90歳、約90〜約95歳または約95〜約100歳の範囲の年齢を有しているヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの幼児に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの小児に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの子供に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、ヒトの成人に投与される。さらなる他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、高齢のヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の予防有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の治療有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の有効量は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の予防有効量は、SMAの進行を予防するために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物の治療有効量は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMAを罹患している被験体に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態は、SMAの傾向のある被験体またはSMAにかかり易い被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、両染色体上にあるSMN1遺伝子における不活性型の変異または欠失によって引き起こされているSMAを有しているヒト被験体に投与される。当該ヒト被験体はヒトSMA患者である。当該変異または欠失は、SMN1遺伝子の機能喪失を生じる。特定の実施形態において、上記ヒト被験体は、当該被験体がSMN1遺伝子の機能喪失を生じる両染色体におけるSMN1遺伝子のテロメアコピーにおける不活性型の変異または欠失を有しているか否かを決定するために、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の投与前に遺伝子型の特定を受ける。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、0型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、1型SMAを有している被験体に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、2型SMAを有している被験体に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、3型SMAを有している被験体に投与される。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、4型SMAを有している被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の促進された挿入から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、増強されたSmnタンパク質発現から利益を受けるか、または当該利益を受け得る被験体に投与される。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、約0〜約6ヶ月齢、約6〜約12ヶ月齢、約6〜約18ヶ月齢、約18〜約36ヶ月齢、約1〜約5歳、約5〜約10歳、約10〜約15歳、約15〜約20歳、約20〜約25歳、約25〜約30歳、約30〜約35歳、約35〜約40歳、約40〜約45歳、約45〜約50歳、約50〜約55歳、約55〜約60歳、約60〜約65歳、約65〜約70歳、約70〜約75歳、約75〜約80歳、約80〜約85歳、約85〜約90歳、約90〜約95歳または約95〜約100歳の範囲の年齢を有しているヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの幼児に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの小児に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの子供に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、ヒトの成人に投与される。さらなる他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、高齢のヒトに投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の予防有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の治療有効量は、SMAにかかるリスクのある患者におけるSMAの発症を予防するために、患者に投与される。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の有効量は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の予防有効量は、SMAの進行を予防するために、SMA患者に投与される。他の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその医薬の治療有効量は、SMAを治療するためにか、または寛解させるために、SMA患者に投与される。
〔投与の様式〕
患者に投与される場合に、式(I)の化合物またはその一形態は、薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を必要に応じて含んでいる組成物の成分として好ましく投与される。上記組成物は、経口的に投与され得るか、または任意の他の好都合な投与経路(例えば、注入またはボーラス注入、上皮もしくは皮膚粘膜の内層(例えば、口腔粘膜、直腸および腸管粘膜)を介した吸収)によって投与され得、かつ生物学的に活性な別の薬剤とともに投与され得る。投与は、全身性または局所性であり得る。種々の送達系が、公知(例えば、リポソーム、微小粒子、マイクロカプセル、カプセルにおける封入)であり、上記化合物を投与するために使用される。
投与の方法としては、非経口、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、鼻腔内、脳内、膣内、経皮、直腸的、吸入、または局所的(特に耳、鼻、眼または皮膚)が挙げられるが、これらに限定されない。投与の様式は施術者の判断に任される。多くの場合、投与の結果、化合物は血流へと放出されるだろう。特定の実施形態において、化合物は経口的に投与される。
〔投与量および剤形〕
式(I)の化合物またはその一形態の、SMAの治療に有効な量は、例えば投与の経路、SMAの型、被験体の身体全体の健康状態、被験体の民族性、被験体の年齢、被験体の体重、SMAの治療食、SMAの期間およびSMAの重症度に依存し、医師の判断、およびそれぞれの患者もしくは被験体の状況にしたがって決定されるべきである。
特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物もしくは医薬の投与との関連において、「有効量」、「予防有効量」または「治療有効量」は、治療効果および/または有益な効果を有している、式(I)の化合物の量を指す。特定の実施形態において、式(I)の化合物もしくはその一形態、またはその薬学的組成物もしくは医薬の投与との関連において、「有効量」、「予防有効量」または「治療有効量」は、以下(i)〜(xiii)の作用の1つまたは2つ以上を生じる:(i)SMAの重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(ii)SMAの発症を遅延させる;(iii)SMAの進展を抑制する;(iv)被験体の入院加療を減少させる;(v)患者のための入院期間を短縮する;(vi)患者の生存率を向上させる;(vii)患者の生活の質を向上させる;(viii)SMAと関連する症状の数を減少させる;(ix)SMAと関連する症状の重症度を下げるか、もしくは寛解させる;(x)SMAと関連する症状の持続期間を短縮する;(xi)SMAと関連する症状の再発を防止する;(xii)SMAの症状の進行もしくは発症を抑制する;および/または(xiii)SMAと関連する症状の進展を抑制する。特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、SMN2のmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を促進させるために有効な量である。当該mRNAは、SMN2遺伝子から転写されており、SMN2から産生されるSmnタンパク質のレベルを向上させ、したがって、式(I)の化合物またはその一形態を必要とする被験体において所望される有利な作用を生じさせる。いくつかの実施形態において、所望の作用は、(1)SMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入;または(2)SMN2遺伝子から産生されたSmnタンパク質のレベルを分析することまたは定量化することによって決定され得る。式(I)の化合物またはその一形態の有効量の非限定的な例は、本明細書に記載されている。
例えば、有効量は、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療するために求められる量、またはそれを必要とするヒト被験体におけるSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を促進するために求められる量、またはそれを必要とするヒト被験体におけるSMN2遺伝子から産生されるSmnタンパク質のレベルを上昇させるために求められる量であり得る。特定の実施形態において、ヒト被験体はSMA患者である。
一般的に、有効量は、約1kg〜約200kgの範囲に体重を有している患者または被験体にとって、約0.001mg/kg/日〜約500mg/kg/日の範囲にある。典型的な成人の被験体は、約70〜100kgの範囲に体重の中央値を有していると予測される。
本明細書の範囲内において、それを必要とするヒト被験体におけるSMAを治療するための医薬の製造、薬学的キットの作製、または方法における使用にとっての、式(I)の化合物またはその一形態の有効量は、約0.001mg〜約35000mgの範囲にある量を包含していると意図されている。特定の実施形態において、上記ヒト被験体はSMA患者である。
本明細書に記載されている組成物は、当該技術において公知の任意の薬物送達経路を介した被験体に対する投与のために、調剤されている。非限定的な例としては、投与の経口経路、眼球経路、直腸経路、口腔経路、局所経路、経鼻経路、点眼経路、皮下経路、筋肉内経路、静脈内(ボーラスおよび輸液)経路、脳内経路、経皮経路、および肺経路が挙げられる。
〔薬学的組成物〕
本明細書に記載されている実施形態は、薬学的組成物における式(I)の化合物またはその一形態の使用を包含している。特定の実施形態において、本明細書に記載されているのは、薬学的組成物における式(I)の化合物またはその一形態の、それを必要としているヒト被験体におけるSMAを治療するための使用である。当該使用は、薬学的に許容可能な賦形剤をともなっている混合物における式(I)の化合物またはその一形態の有効量を投与することを包含している。特定の実施形態において、上記ヒト被験体はSMA患者である。
式(I)の化合物またはその一形態は、当該化合物またはその一形態、ならびに任意の担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる組成物の形態であり得る。本明細書に示されている他の実施形態は、式(I)の化合物またはその一形態、ならびに薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学的組成物を包含している。特定の実施形態において、上記薬学的組成物は、脊椎動物および/またはヒトにおける投与に好適である。本明細書に示されている上記薬学的組成物は、当該組成物が被験体に投与されることを可能にする任意の形態にあり得る。
特定の実施形態において、かつこれに関連して、「薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤」という用語は、動物およびより詳細にはヒトにおける使用に関して、連邦政府もしくは州政府の監督官庁によって認可されているか、または米国薬局方もしくは一般的に認識されている他の薬局方に挙げられている担体、賦形剤または希釈剤を意味する。「担体」という用語は、治療剤がともに投与される希釈剤、アジュバント(例えば、フロイントアジュバント(完全および不完全))、賦形剤、または媒体を指す。そのような薬学的な担体は、無菌の液体(例えば、水および油(石油、動物、植物または合成由来の油(例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油およびゴマ油など)が挙げられる))であり得る。水は、静脈内に投与される薬学的組成物にとって特定の担体である。また、生理食塩水、ブドウ糖の水溶液およびグリセロールの水溶液は、注入可能な溶液のために特に、液体担体として採用され得る。
典型的な組成物および剤形は1つ以上の賦形剤を含んでいる。好適な賦形剤は、製薬学の当業者にとって周知であり、好適な賦形剤の非限定的な例としては、でんぷん、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、白亜、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、グリセロールモノステアレート、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、およびエタノール等が挙げられる。特定の賦形剤が薬学的組成物または剤形への組込みに適しているか否かは、当該技術において周知の種々の要因(剤形が患者に投与される方法および剤形における特定の活性成分が挙げられるが、これらに限定されない)に依存する。本明細書にさらに示されているのは、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態を含んでいる無水の薬学的組成物および剤形である。組成物および単回の剤形は、溶液剤もしくはシロップ剤(必要に応じて調味剤をともなっている)、懸濁剤(必要に応じて調味剤をともなっている)、乳剤、錠剤(例えば、チュアブル錠)、丸薬、カプセル剤、顆粒剤、粉剤(再構成のために必要に応じて)、および風味によってマスクした製剤もしくは徐放製剤などの形態を取り得る。
経口投与に好適な本明細書に示されている薬学的組成物は、分離している剤形(これらに限定されないが、例えば、錠剤、カプレット、カプセル剤、顆粒剤、散剤および流動物)として提供され得る。そのような剤形は、あらかじめ決められた量の活性成分を含んでおり、当業者に周知の製薬学の方法によって調製され得る。
本明細書に示されている経口剤形に使用され得る賦形剤の例としては、結合剤、充填剤、崩壊剤および滑剤が挙げられるが、これらに限定されない。
〔バイオマーカー〕
特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、SMAにとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、SMAにとってのバイオマーカーとして使用される。他の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療されるSMA患者にとってのバイオマーカーとして使用される。他の実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療されるSMA患者にとってのバイオマーカーとして使用される。いくつかの実施形態において、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の変化、ならびにSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する変化は、化合物(例えば、本明細書に開示されている化合物)を用いて治療される患者にとってのバイオマーカーとして使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の投与後における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の増加、ならびにSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する減少は、当該化合物がSMAを治療するために有効であり得ることを示している。特定の別の実施形態において、化合物(例えば、本明細書に開示されている式(I)の化合物)の投与後における、SMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量の減少、およびSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量の対応する増加は、当該化合物がSMAを治療するために有効ではないことを示している。これらの実施形態によれば、以下に記載されているSMNプライマーおよび/またはSMNプローブは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるか、もしくは当該エクソン7を含んでいないmRNAの量を評価するか、および/または定量化するためのアッセイ(例えば、PCR(例えばqPCR)およびRT−PCR(例えば、RT−qPCRまたはエンドポイントRT−PCR))に使用され得る。
一実施形態において、本明細書に示されているのは、ヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するためのSMNプライマーおよび/またはSMNプローブ(例えば、配列番号1、7、8、11または13のヌクレオチド配列を有しているフォワードプライマー;および/または配列番号9または12のヌクレオチド配列を有しているリバースプライマー;および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))である。これらのプライマーは、例えばRT−PCR(例えば、本明細書に記載されているか、または当業者にとって公知のような、RT−PCR、エンドポイントRT−PCR、および/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、またはローリングサークル増幅法における、プライマーとして使用され得、かつハイブリダイゼーションアッセイ(例えば、ノザンブロットアッセイおよび/またはサザンブロットアッセイ)におけるプローブとして使用され得る。本明細書における生物学的実施例に利用されているように、エンドポイントRT−PCRは、特定の回数の増幅サイクルにわたって(または出発物質が使い果たされるまで)実施され、続いて、例えばゲル電気泳動分離、蛍光色素を用いた染色および蛍光の定量化等を利用した、DNA産物のそれぞれの定量化が実施される、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応である。
配列番号1は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の22〜40ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいるDNAまたはRNAとハイブリダイズし、配列番号2は、ホタルルシフェラーゼのコーディング配列の4〜26ヌクレオチドと対応するヌクレオチドを含んでいるDNAまたはRNAとハイブリダイズし;配列番号7は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の32〜54ヌクレオチドならびにSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜4ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えばDNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号8は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の87〜111ヌクレオチドならびにSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜3ヌクレオチドの順に、対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号9は、SMN1および/またはSMN2のエクソン8の39〜62ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAまたはRNAのアンチセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号11は、SMN1および/またはSMN2のエクソン6の43〜63ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号12は、SMN1および/またはSMN2のエクソン8の51〜73ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAまたはRNAのアンチセンス鎖)とハイブリダイズし、かつ配列番号13は、SMN1および/またはSMN2のエクソン6の22〜46ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズする。
したがって、配列番号9、11、12および/または13に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するための増幅反応に使用され得、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる。一方で、下流のリバースプライマー(例えば、配列番号9または12)とあわせて、配列番号8に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7を欠いているヒトのSMN1および/またはSMN2によってコードされている核酸を増幅するために使用され得、下流のリバースプライマー(例えば、配列番号9または12)とあわせて、配列番号1または7に対応するオリゴヌクレオチドは、ヒトのSMN1および/またはヒトのSMN2をコードしている核酸またはヒトのSMN1および/またはヒトのSMN2によってコードされている核酸を増幅するために使用され得、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる。
配列番号3は、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の50〜54ヌクレオチド、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン8の1〜21ヌクレオチドの順に、対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズし、配列番号10は、ヒトのSMN1および/またはSMN2のエクソン8の7〜36ヌクレオチドに対応するヌクレオチドを含んでいる核酸配列(例えば、DNAのセンス鎖)とハイブリダイズする。配列番号3は、本明細書に記載されているか、または国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/008633号明細書(参照によってそれらの全体が本明細書に援用される)に記載されている、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでおり、かつミニ遺伝子から転写されたmRNAを検出するため、ならびにヒトのSMN1および/またはSMN2から転写されており、かつSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAを検出するためのプローブとして有用である。さらに、配列番号10は、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるか、または含んでいない、ミニ遺伝子から転写されたmRNAを検出するため、ならびに本明細書に記載されているか、または国際公開第2009/151546号もしくは米国特許出願公開第2011/008633号明細書(参照によってそれらの全体が本明細書に援用される)に記載されているような、ヒトのSMN1および/またはSMN2から転写されたmRNAを検出するためのプローブとして有用である。
特定の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、化合物(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否かを確認するために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。
別の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号2、9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
別の実施形態において、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブ(例えば、SMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11もしくは13および/または配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10))は、化合物(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、アッセイ(例えば、RT−PCR、RT−qPCR、エンドポイントRT−PCR、PCR、qPCR、ローリングサークル増幅法および適用可能な場合ノザンブロットまたはサザンブロット)(例えば、生物学的実施例に後述されているアッセイ)に使用される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
患者からのサンプル(例えば、血液サンプル、PBMCサンプル、または組織サンプル(例えば、皮膚組織サンプルまたは筋肉組織サンプル))は、当業者に公知の手法を用いて入手され得、生物学的実施例に後述されているプライマーおよび/またはプローブは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量(例えば、SMN2遺伝子から転写されたSMN2のエクソン7を含むmRNAの量)を決定するために、アッセイ(例えば、PCR、RT−PCR、RT−qPCR、qPCR、エンドポイントRT−PCR、ローリングサークル増幅法、ノザンブロットおよびサザンブロット)に使用され得る。患者由来のサンプルは、患者から得られた後に、当業者にとって公知の手法を用いて処理されているか、および/または操作されているサンプルを指す。例えば、患者からのサンプルは、例えばRNAを抽出するために、当業者にとって公知の手法を用いて処理され得る。患者からのサンプルは、例えばRNAを抽出するために、処理され得、当該RNAはcDNAを生成するために逆転写される。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
ヒトのSMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されており、SMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されており、SMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、および、適用可能な場合、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。
ヒトのSMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されており、SMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子およびSMN2遺伝子から転写されており、SMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)、ローリングサークル増幅法、または、ノザンブロットもしくはサザンブロットの、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、適用可能な場合に、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されたmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
ヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにヒトのSMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量は、例えばSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいるSMN1およびSMN2のmRNAならびにSMN1およびSMN2のエクソン7を含んでいないSMN1およびSMN2のmRNAから生成されたRNA断片またはDNA断片のサイズによって、互いに区別され得る。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する方法である。当該方法は、(a)患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)または患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/または本明細書に記載されているSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。特定の実施形態において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。特定の実施形態において、上記患者はSMA患者である。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与すること;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、SMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、SMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、またはPCR(例えば、qPCR)に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の別の実施形態において、本明細書に記載されているのは、化合物に対するSMA患者の応答を評価する方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量と、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量とを検出する工程を包含している。(c)において、(1)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、SMN1および/または患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)(i)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないこと、ならびに(ii)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後に評価される。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されている化合物)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号1、7、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号3または10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量の増加は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいる、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与されたSMA患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するために処理されている血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;ならびに(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(a)において、上記サンプルは、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を投与された患者から得られているか、または当該患者由来である。(b)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプル)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の別の実施形態において、本明細書に示されているのは、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法である。当該方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程;(b)上記患者から得られたか、または上記患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)を、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法に、適用可能な構成要素と一緒に、以下に記載されているフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号8、11または13)および/または本明細書に記載されているリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)と接触させる工程;(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程を包含している。(c)において、(1)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量の減少は、患者が化合物に対して応答性であること、および化合物が患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し;(2)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、化合物の投与前、もしくは一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同種の組織サンプルからの)におけるmRNAの量に対する、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されており、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいない、患者のサンプルにおけるmRNAの量に変化のないことまたは実質的に変化のないことは、患者が化合物に対して応答性ではないこと、および化合物が患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。特定の実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月またはより後にモニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施態様では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
ある特定の実施形態では、本明細書において、化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答性をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、ここで記述する式(I)の化合物またはその一形態)を投与されたSMA患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれを上回る服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
別の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
ある特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、SMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、式(I)の化合物またはここで記述するその一形態)を投与されたSMA患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されS SMN1および/またはMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
別の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、SMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
ある特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)またはSMA患者由来のサンプル(例えば、RNAを抽出するように処理されてなる、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、ここで上記サンプルは化合物(例えば、ここで記述する式(I)の化合物またはその一形態)を投与されたSMA患者からか当該患者由来のものである、および、(b)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
別の特定の実施形態では、化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングする方法が供される。化合物に対するSMA患者の応答をモニタリングするこの方法は、(a)SMA患者に化合物を投与する工程、(b)当該患者から得たか当該患者由来のサンプル(例えば、血液サンプルまたは組織サンプル)と、以下に記述したフォワードSMNプライマー(例えば、配列番号11または13)および/またはここに記述したリバースSMNプライマー(例えば、配列番号9または12)および/またはSMNプローブ(例えば、配列番号10)とを、例えばRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えば、qPCR)またはローリングサークル増幅法のための適用可能な構成要素とともに、接触させる工程、および、(c)SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、および、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量を検出する工程、を含んでなり、ここで、(1)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、増加していること、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、減少していることが、当該患者が当該化合物に対して応答性であることを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益であり得るか有益であるか、および/または、治療的価値を有することを示し、および、(2)(i)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないこと、および、(ii)当該患者のサンプルにおける、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量が、当該化合物の投与前または一回服用量をある所定回分投与する前、またはある所定のより早い日付より前の患者からの類似のサンプル(例えば、同じタイプの組織サンプルからの)における、SMN1遺伝子および/またはSMN2遺伝子から転写されSMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量に対して、変化がないか実質的な変化がないことが、当該患者が当該化合物に対して応答性でないことを示し、および、当該化合物が当該患者に対して有益でなく、および/または、治療的価値を有しないことを示す。ある所定の実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の投与の後、1時間、2時間、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、1日、2日、3日、4日、5日、7日、14日、28日、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、またはより後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1回分、2回分、3回分、4回分、5回分、6回分、7回分、8回分、9回分、10回分、11回分、12回分、13回分、14回分、15回分、16回分、17回分、18回分、19回分、20回分、21回分、22回分、23回分、24回分、25回分またはそれ以上の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。幾つかの実施形態では、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)を、1−5回分、5−10回分、10−15回分、15−20回分、20−30回分、30−40回分、40−50回分、または50−100回分の服用量(ドーズ)、投与の後に、モニタリングされる。いくつかの実施形態において、患者の応答は、化合物(例えば、本明細書に記載されているような式(I)の化合物またはその一形態)の継続的な投与の間または後に、数日間、数週間、数ヶ月間または数年間にわたってモニタリングされる。
特定の実施形態において、患者におけるSMAは、両方の染色体上のSMN1遺伝子における、SMN1遺伝子の機能喪失をもたらす、不活性の変異又は欠失により引き起こされる。
〔キット〕
一局面において、本明細書に提供されるのは、1つ以上の容器内の本明細書に記載されているSMNプライマーまたはSMNプローブと、使用のための指示書とを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットである。一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、容器内に、1つ以上のSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9および/または12)および/または1つ以上のフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11および/または13)および使用のための指示書を含んでいる。別の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に、1つのSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9または12)、1つのフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11または13)および使用のための指示書を含んでいる。
一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、分離した容器において、一容器内の1つのSMNリバースプライマー(例えば、配列番号2、9または12)、別のの容器内に、もう1つのフォワードプライマー(配列番号1、7、8、11または13)および使用のための指示書を含んでいる。
特定の実施形態において、PCR(例えばqPCR)、RT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)またはローリングサークル増幅法に必要とされる適用可能な構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩等)が当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要な構成要素が、当該キットに包含される。当該プライマーを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットは、(i)治療薬(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されるmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するか否か評価するため、(ii)SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量およびSMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量をモニタリングするため、および/または(iii)治療薬(例えば式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、PCRおよびRT‐PCRに用いられ得る。他の実施形態において、被験体はヒト被験体である。他の実施形態において、ヒト被験体はヒト患者である。特定の他の実施形態において、ヒト患者はヒトSMA患者である。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号2において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、本願明細書に記載されるものか、その全体が参照によって本明細書に援用される、国際公開第2009/151546号または米国特許出願明細書第2011/0086833号に記載されているもの等の、ヒトSMN1ミニ遺伝子またはヒトSMN2ミニ遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、またはローリングサークル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号7において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
別の特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号8において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するための、RT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号7において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、および他の容器内に配列番号8において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に、配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号11において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号11において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性の、ヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号13において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号13において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、他の容器内に配列番号9において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
特定の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に配列番号1において見いだされる配列を有するフォワードプライマーを含んでおり、および他の容器内に配列番号12において見いだされる配列を有するリバースプライマーを含んでいる。特定の実施形態において、これらのプライマーは、内在性のヒトSMN1およびヒトSMN2遺伝子によってコードされるヌクレオチド配列を増幅するためのRT−PCR(例えば、エンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)、PCR(例えばqPCR)、ローリングサイクル増幅法において用いられる。他の実施形態において、これらのプライマーは例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)においてプローブとして用いられる。
他の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に本願明細書に記載されているSMNプローブ(例えば配列番号3または配列番号10)を含んでいる。他の実施形態において、プローブは、例えばハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノザンブロット等)に用いられる。特定の実施形態において、プローブは、RT−qPCRまたはqPCRに用いられる。特定の実施形態において、PCR(例えばqPCR)、RT−PCR(例えばエンドポイントRT−PCRおよび/またはRT−qPCR)またはローリングサークル増幅法に必要とされる適用可能な構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩、プライマー等)が当該キットに包含される。いくつかの実施形態において、ハイブリダイゼーションに必要とされる構成要素が当該キットに包含される。
一実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、一容器内に1つのSMNリバースプライマー(例えば配列番号2、9または12)を含んでおり、他の容器内に1つのSMNフォワードプライマー(例えば配列番号1、7、8、11または13)を含んでおり、他の容器内に1つのSMNプローブ(例えば配列番号3または10)を含んでおり、使用のための指示書を含んでいる。別の実施形態において、薬学的キットまたはアッセイキットは、1つ以上のSMNリバースプライマー(例えば配列番号2、9および/または12)、他の容器内に1つ以上のSMNフォワードプライマー(例えば配列番号1、7、8、11および/または13)、他の一容器内に1つ以上のSMNプローブ(例えば配列番号3および/または10)、および使用のための指示書を含んでいる。
特定の実施形態において、PCR、RT−PCRまたはローリングサークル増幅法に必要とされる構成要素(例えば、ポリメラーゼ、デオキシヌクレオシド、トリリン酸塩等)が当該キットに包含される。当該プローブおよび/またはプライマーを含んでいる薬学的キットまたはアッセイキットは、例えば、(i)治療薬(例えば、式(I)の化合物またはその一形態)が、SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写されるmRNAへのSMN1および/またはSMN2のエクソン7の挿入を促進するかどうかを評価するため、(ii)SMN1および/またはSMN2遺伝子から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいるmRNAの量、ならびにSMN1および/またはSMN2から転写され、SMN1および/またはSMN2のエクソン7を含んでいないmRNAの量をモニタリングするため、ならびに/または(iii)治療薬(例えば式(I)の化合物またはその一形態)に対する患者の応答をモニタリングするために、PCRおよびRT−PCRにおいて用いられ得る。他の実施形態において、被験体はヒト被験体である。他の実施形態において、ヒト被験体はヒト患者である。特定の他の実施形態において、ヒト患者はヒトSMA患者である。
別の局面において、本明細書に提供されるのは、一容器内に式(I)の化合物またはその一形態、および当該化合物またはその一形態の使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。特定の実施形態において本明細書に提供されるのは、式(I)の化合物またはその一形態および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学組成物、ならびに使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。別の特定の実施形態において本明細書に提供されるのは、有効量の式(I)の化合物またはその一形態および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでいる薬学組成物、ならびに使用のための指示書を含んでいる薬学的キットである。一実施形態において、使用のための指示書は、下記:式(I)の化合物またはその一形態の、患者への、投与量、投与の経路、投与の頻度、および投与の副作用のうちの1つ、2つまたはそれ以上を説明している。他の実施形態において、被験体はヒト被験体である。他の実施形態において、ヒト被験体はヒト患者である。特定の他の実施形態において、ヒト患者はヒトSMA患者である。
〔一般的な合成方法〕
本明細書に開示されているように、本明細書に記載されている、式(I)の化合物またはその一形態を調製するための一般的な方法は、標準的な公知の合成方法論を介して利用可能である。出発物質の多くは市販されているか、市販されていない場合は、当業者に知られている技術を用いて以下に記載されている経路を用いて調製され得る。本明細書に提供される合成スキームは複数の合成段階を包含しており、それぞれはそれ自身で自立しており、先行するまたは続く段階を有するか、先行するまたは続く段階を有することなしに実行され得る。言い換えると、本明細書に提供される合成スキームのそれぞれの単独での反応段階が意図されている。
<スキームA>
R2が単環式または二環式のアリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームAにおいて記載されているように調製され得る。
化合物A1(Xは、当業者に知られている技術を用いて適切な出発物質と化合物A1、化合物A3または化合物A4とを反応させることによって複数のR1官能基の置換を提供するために用いられ得る、様々な反応基を示しており、Lは、ハロゲンまたはトリフルオロメチルスルホニルオキシ等の脱離基である)は、適切な金属触媒、または2つの異なる適切な金属触媒の組み合わせ(ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物およびヨウ化銅(I)等)の存在下にて、塩基、無機または有機のうちの少なくとも1つと同等の物(トリエチルアミン等)とともに、有機溶媒(アセトニトリル等)中にて、化合物A2と反応し、薗頭カップリング反応を経て、化合物A3を生じる。当該反応は、周辺温度または高温下で実施され得る。任意に、当該反応は、高温下にてマイクロ波放射を用いて実施されてもよい。化合物A3は、有機溶媒(トルエンまたはエチルアルコール等)を用いて、または用いずに、周辺温度または高温下にて、ルイス酸(トリフルオロ酢酸またはp−トルエンスルホン酸等)と反応し、環化を経て、化合物A4を生じる。
<スキームB>
R2が単環式または二環式のアリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームBにおいて記載されているように調製され得る。
化合物A1は、適切な金属触媒、または2つの異なる適切な金属触媒の組み合わせ(ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物およびヨウ化銅(I)等)の存在下にて、塩基、無機または有機のうちの少なくとも1つと同等の物(トリエチルアミン等)とともに、有機溶媒(アセトニトリル等)中にて、トリメチルシリルアセチレンと反応し、薗頭カップリング反応を生じる。当該反応は、周辺温度または高温下で実施され得る。任意に、当該反応は、高温下にてマイクロ波放射を用いて実施されてもよい。得られたトリメチルシリルアセチレン中間体は、メタノール中にて無機塩基(炭酸カリウム等)を用いて処理され、化合物B1を生じる。化合物B1は、スキームAに記載の条件を用いて化合物B2と反応し、薗頭カップリング反応を経て、化合物A3を生じる。化合物A3は、その後、スキームAに記載の酸を用いて処理されることによって化合物A4へと変換されてもよい。
<スキームC>
R2が単環式または二環式のヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームCにおいて記載されているように調製され得る。
化合物C1(Xは、当業者に知られている技術を用いて適切な出発物質と化合物C1、化合物C2、化合物C3、化合物C4または化合物C6とを反応させることによって複数のR1官能基の置換を提供するために用いられ得る、様々な反応基を示しており、Lは、ハロゲンまたはトリフルオロメチルスルホニルオキシ等の脱離基である)は、有機溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド等)中にて、適切なパラジウム触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等)、適切な金属共触媒(例えば、塩化亜鉛等)および有機塩基(トリエチルアミン等)の存在下、約50〜約150℃の範囲の高温にてブタ−3−イン−2−オールと反応し、薗頭カップリング反応の後に環化を経て、化合物C2を生じる。化合物C2は、適切な溶媒(ジクロロメタン等)中で、周辺温度または高温にて、適切な酸化剤(二酸化マンガン等)と反応し、化合物C3を生じる。化合物C3のα−メチル基は、好適かつ選択的な臭素化剤(Br2またはNBS等)と反応し、化合物C4を生じる。化合物C4は、化合物C5と反応し(用語「Het」は、アミジン様部分(限定されないが、2−アミノピリジン、2−アミノピリミジン、2−アミノピラジン、3−アミノピリダジン、2−アミノチアゾール、4−アミノチアゾール、4−アミノピリミジン等)を含有する任意に置換されたヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造を指す)、化合物C6を生じる。
<スキームD>
R2が単環式または二環式のヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造である式(I)の化合物は、以下のスキームDにおいて記載されているように調製され得る。
化合物C4(Xは、当業者に知られている技術を用いて適切な出発物質と化合物C4または化合物D2とを反応させることによって複数のR1官能基の置換を提供するために用いられ得る、様々な反応基を示している)は、スキームCに記載されたように調製され、適切な有機溶媒(アセトニトリル等)中にて、有機塩基(トリエチルアミン等)の存在下で、化合物D1と反応し(用語「Het」は、ケチミン様部分(限定されないが、2−メチルピリジン、2−メチルピリミジン、2−メチルピラジン、3−メチルピリダジン、2−メチルチアゾール、4−メチルチアゾール、4−メチルピリミジン等)を含有する任意に置換されたヘテロシクリルまたはヘテロアリールの環構造を指す)、タンデムアルキル化脱水環化反応を経て化合物D2を生じる。
〔特定の合成例〕
より詳細に説明し、理解を助けるため、以下の限定されない実施例が、本明細書に記載されており、これらの範囲を特に限定するものとして解釈されない化合物の範囲を十分に説明するために提供されている。当業者が確認し得る範囲の、現在公知であり得るか、今後開発され得る、本明細書に記載されている化合物のそのような変種は、本明細書に記載されている化合物および以下に権利要求されている化合物の範囲に包含されると考えられる。これらの実施例は特定の化合物の調製を説明している。当業者は、これらの実施例に記載されている技術は、当業者によって記載されたものとしての、およびそれらの実施のために構成された好ましい形態としての合成の実施において十分に機能する技術を示していると理解するであろう。しかし、当業者は、本開示の権利において、開示されている特定の方法において多くの変更がなされ得、本記載の真意および範囲から逸脱することなく類似のまたは同様の結果をさらに得ることができることを理解するものであると認識されるべきである。
包含される化合物の下記の実施例におけるもの以外に、逆を意図されていなければ、成分の量、反応条件、実験データ、ならびに明細書および特許請求の範囲において用いられているそれらを表現している全ての数は「約」という用語によって変更されると理解される。したがって、すべての当該数は、反応によって、または種々の実験条件の結果として得られると考えられる所望の特性にまさに依存し得る概算を示している。したがって、実験の再現性の予測された範囲において、結果として得られるデータに関連して、「約」という用語は、平均からの標準偏差によって異なり得る、示されたデータに対する範囲を指している。同様に、示された実験結果に対し、重要な図の欠如なしに、得られるデータは一貫して本データに切り上げまたは切り捨てされ得る。少なくとも、および本願特許請求の範囲についての同等物の教義の適用に限定される試みとしてではなく、それぞれの数値のパラメータは、重要な桁数および当業者によって用いられる丸め技術に照らして解釈すべきである。
本記載の広い範囲に説明されている数値範囲およびパラメータは概算であるが、以下に説明されている実施例に述べられている数値は可能な限り正確に報告されている。しかし、任意の数値は、それぞれの試験測定において見いだされる標準偏差から必然的に得られる特定の誤差を本質的に含んでいる。
〔化合物の実施例〕
上記および本明細書を通して用いられているように、以下の略語は、他に示唆されていなければ、以下の意味に用いられる。
〔実施例1〕
Cpd1の調製
ステップA:ジクロロメタン(200mL)中に市販のtert−ブチル4−(3−(エトキシカルボニル)−フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(13.4g、40.0mmol)を溶解させた溶液に、室温にて穏やかに撹拌しながら、N−ブロモスクシニミド(8.5g,48mmol)を少量ずつ添加した。添加後、この混合物を室温にて0.5時間撹拌した。試料のLC/MS分析により、出発物質が完全に消失したことが明らかになった。この混合物を、飽和Na2CO3溶液(100mL)を用いて処理し、15分間撹拌した。有機層を分離し、NaSO4上で乾燥させた。溶媒を除去した後、ヘキサン中の0〜50%酢酸エチルの勾配を用いて、残渣をシリカゲルカラム上でクロマトグラフにかけた。無色の油物として臭化物の中間体(14.2g、86%)が得られた。MS m/z 412.4 [M+H]+, 414.4 [M+2H]+ 。
ステップB:250mLの丸底フラスコに、PdCl2(PhCN)2(0.51g、1.33mmol)、PBu3HBF4(0.77g、2.66mmol)およびCuI(0.20g、1.06mmol)を充填し、アルゴンを用いて3回パージした後、ジオキサン(30mL)およびジイソプロピルアミン(5.6mL、4.03g、40.0mmol)を添加した。この混合物を室温にて30分間撹拌し、その後、ステップAで得られた臭化物の中間体(11.0g、26.6mmol)およびTMS−アセチレン(4.51mL、3.13g、32.0mmol)を加えた。その後、この反応物を室温にて6日間撹拌した。試料のLC/MS分析により、95%を上回る変換率が達成されたことがが明らかになった。沈殿物を濾過によって除去し、酢酸エチルを用いて洗浄した。濾液を化合させ、揮発物をロトバップ(rotovap)上で除去した。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の0〜70%酢酸エチル)、茶色の油物としてTMSアルキン中間体(8.73g、76%)を得た。MS m/z 431.4 [M+H]+。
ステップC:ステップBで得られたTMSアルキン中間体(3.10g、7.21mmol)、K2CO3(1.49g、10.8mmol)およびMeOH(40mL)の混合物を氷水槽中にて撹拌した。LC/MSによって、2時間以内に完全な変換が達成されたことが明らかになった。その後、NH4Cl(20mL)および酢酸エチル(200mL)の飽和溶液を添加し、有機層を分離した。酢酸エチル(3×30mL)を用いて水層を抽出し、化合した有機物をロトバップ上で蒸発させて乾燥させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の0〜10%酢酸エチル)、茶色の油物としてアルキン中間体(1.65g、64%)を得た。MS m/z 359.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3-d) δ ppm 7.51 (1H, d, J=8.51 Hz), 7.44 (1H, d, J=2.84 Hz), 6.97 - 7.03 (1H, m), 4.41 (2H, q, J=7.15 Hz), 3.57 - 3.64 (4H, m), 3.21 - 3.27 (5H, m), 1.49 (9H, s), 1.41 (3H, t, J=7.09 Hz)。
ステップD:ステップCで得られたアルキン中間体(1.10g、3.1mmol)、2−ヨードピリジン(0.69g、3.38mmol)、PdCl2(PhCN)2(0.11g、0.15mmol)およびCuI(0.03g、0.15mmol)の混合物に、アルゴン下にて、アセトニトリル(6.0mL)およびトリエチルアミン(0.62g、6.14mmol)を添加した。この混合物を50℃にて4時間撹拌した。揮発物をロトバップ上で除去し、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の0〜70%酢酸エチル)、茶色の油物としてカップリング産物(tert−ブチル4−(3−(エトキシカルボニル)−4−(ピリジン−2−イルエチニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート)(1.2g、87%)を得た。MS m/z 436.4 [M+H]+。
ステップE:エタノール(6.0mL)中に、ステップDで得られた化合物(0.59g、1.4mmol)およびp−トルエンスルホン酸(0.05g、0.27mmol)を混合した混合物に、マイクロ波反応装置中にて180℃、3時間、マイクロ波を放射した。その後、この混合物を、水(20mL)を用いて希釈し、Na2CO3を用いてpH8まで塩基性にした。沈殿物を集め、水を用いて洗浄し、乾燥させた。この固体をジクロロメタン(10mL)中に溶解し、TFA(2mL)を用いて室温にて0.5時間処理し、その後、Na2CO3を用いてpH8〜9まで塩基性にした。ジクロロメタン層を分離し、追加のジクロロメタン(3×5mL)を用いて水層を抽出した。化合したジクロロメタン溶液をNaSO4上で乾燥させ、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中のMeOH、0〜30%)、黄色の固体として表題の化合物(0.071g、17%)を得た。融点179〜181℃;MS m/z 308.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.64 - 8.69 (1H, m), 7.95 (1H, td, J=7.80, 1.73 Hz), 7.85 (1H, dt, J=7.96, 1.06 Hz), 7.68 - 7.74 (2H, m), 7.57 (1H, dd, J=8.83, 2.84 Hz), 7.51 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.42 (1H, ddd, J=7.57, 4.73, 1.26 Hz), 3.21 - 3.26 (4H, m), 2.84 - 2.89 (4H, m)。
〔実施例2〕
Cpd2の調製
ステップA:ジオキサン(100mL)中に、実施例1のステップAに記載したように調製したtert−ブチル4−(4−ブロモ−3−(エトキシカルボニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(13.4g、40.0mmol)、CuI(0.52g、2.75mmol)、NaI(16.44g、109.6mmol)およびN1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.87mL、5.5mmol)を溶解させた溶液を、110℃、アルゴン下にて18時間撹拌した。固体を濾過によって除去し、濾液をロトバップ上で濃縮し、乾燥させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜30%)、茶色の油物としてヨウ化物の中間体(26.2g、102%)を得た。MS m/z 461.2 [M+H]+ 。
ステップB:実施例1のステップDに記載した薗頭カップリング処理を行うことによって、上述のステップAにて調製したヨウ化物および3−エチニル−チオフェンから、tert−ブチル4−(3−(エトキシカルボニル)−4−(チオフェン−3−イルエチニル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートを調製した(87%)。MS m/z 441.2 [M+H]+。
ステップC:ステップBにて調製した化合物(192mg、0.44mmol)を、TFA(1.0mL)を用いて100℃で6時間撹拌した。冷却後、混合物を、水(5mL)を用いて希釈し、NaHCO3を用いて中和した。沈殿物を収集し、水、ジクロロメタンおよびアセトンを用いて洗浄し、茶色の粉末として表題の化合物(47mg、34%)を得た。融点240℃(decomp.);MS m/z 313.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 (1H, dd, J=2.99, 1.42 Hz), 7.71 (1H, dd, J=5.04, 2.84 Hz), 7.54 - 7.65 (4H, m), 7.27 (1H, s), 3.45 - 3.53 (4H, m), 3.20 - 3.28 (4H, m).
〔実施例3〕
Cpd3の調製
ステップA:実施例1のステップCに記載した化学反応を用いて調製したtert−ブチル4−(3−(エトキシカルボニル)−4−エチニルフェニル)−ピペラジン−1−カルボキシレート(3.58g、10.0mmol)、3,4−ジメトキシブロモベンゼン(2.60g、12.0mmol)、CuI(0.095g、0.5mmol)、PdCl2(Ph3P)2(0.35g、0.5mmol)、Et3N(2.8mL、2.02g、20.0mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)の混合物に、マイクロ波反応装置中、アルゴン下、120℃にて0.5時間、マイクロ波を放射した。その後、混合物を冷却し、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜70%)、アルキン中間体を茶色の油物として得て、その後再びクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、0〜10%)、LC/MS分析において均一な無色の油物を得た。MS m/z 495.2 [M+H]+。
ステップB:ステップAにて得られたアルキン中間体を、トリフルオロ酢酸(10.0mL)を用いて、室温にて1時間処理した。溶液を、水(50mL)を用いて希釈し、NaHCO3を用いてpH8〜9まで中和した。黄色の沈殿物を収集し、水を用いて洗浄し、乾燥させて表題の化合物(1.26g、全部で34%、2段階)を得た。融点142〜143℃;MS m/z 367.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.52 - 7.59 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=1.58 Hz), 7.42 (1H, dd, J=8.51, 2.21 Hz), 7.38 (1H, d, J=2.21 Hz), 7.32 (1H, s), 7.08 (1H, d, J=8.83 Hz), 3.86 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.15 - 3.22 (4H, m), 2.82 - 2.89 (4H, m)。
〔実施例4〕
Cpd31の調製
ステップA:メチル2−ブロモ−5−フルオロベンゾエート(699mg、3.0mmol)、1−エチニル−4−メトキシベンゼン(475mg、3.6mmol)、CuI(28.5mg、0.15mmol)、PdCl2(Ph3P)2(105mg、0.15mmol)、Et3N(0.83mL、606mg、6.0mmol)およびアセトニトリル(3.0mL)の混合物に、マイクロ波反応装置中、アルゴン下、120℃にて0.5時間、マイクロ波を放射した。その後、混合物を冷却し、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜10%)、アルキン中間体を茶色の油物として得て、次のステップに直接用いた。MS m/z 285.1 [M+H]+。
ステップB:ステップAにて得られたアルキン中間体を、トリフルオロ酢酸(6.0mL)を用いて、100℃にて1時間処理した。揮発物を真空下にて除去し、残渣を水を用いて処理し、NaHCO3を用いて中和した。沈殿物を収集し、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン)、イソクマリン中間体(581mg、72%、2段階)を得た。MS m/z 271.1 [M+H]+。
ステップC:NMP(1.0mL)中に、ステップBにて得られた化合物(108mg、0.4mmol)および(S)−2−メチルピペラジン(120mg、1.2mmol)を混合した混合物を、180℃にて24時間撹拌した。冷却後、混合物をシリカゲルカラムへと充填し、クロマトグラフにかけ(ジクロロメタン中のMeOH、0〜20%)、黄色の粉末として表題の化合物(14mg、17%)を得た。融点:129〜131℃;MS m/z 351.3 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.80 (2H, d, J=9.14 Hz), 7.51 - 7.59 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=2.21 Hz), 7.26 (1H, s), 7.06 (2H, d, J=8.83 Hz), 3.82 (3H, s), 3.64 - 3.73 (2H, m), 2.97 - 3.03 (1H, m), 2.76 - 2.85 (2H, m), 2.61 - 2.70 (1H, m), 2.31 (1H, t, J=11.03 Hz), 1.06 (3H, d, J=6.31 Hz)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例4に従って調製されてもよい。
〔実施例5〕
Cpd30の調製
ステップA:メチル5−ブロモ−2−ヨードベンゼン(18.4g、54.0mmol)、TMSアセチレン(8.5mL、5.88g、60.0mmol)、CuI(0.51g、2.7mmol)、PdCl2(Ph3P)2(1.9g、2.7mmol)、Et3N(15.0mL、10.9g、108.0mmol)およびアセトニトリル(100mL)の混合物を、アルゴン下、室温にて4時間撹拌した。真空にて揮発物を除去した後、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜20%)、無色の油物としてTMSアルキン中間体(15.7g、94%)を得た。
ステップB:ステップAにて得られたアルキン中間体(9.33g、30.0mmol)を、(S)−2−メチルピペラジン(3.60g、36.0mmol)、Pd2dba3(0.27g、0.6mmol)、JohnPhos(0.18g、0.6mmol)およびCs2CO3(13.7g、42.0mmol)と混合した。反応系を、アルゴンを用いて3回パージし、溶媒DME(60mL)を添加した。その後、懸濁物を80℃にて4時間撹拌した。反応混合物の試料のLC/MS分析により、出発物質である臭化物が完全に消費されたことが明らかになった。溶媒をロトバップ上で除去し、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、0〜50%)、茶色の油物として(S)−メチル5−(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾエート(7.56g、79%)を得た。MS m/z 331.1 [M+H]+。
ステップC:ステップBにて得られた化合物(7.56g、22.9mmol)を、ジ−tert−ブチルジカーボネート(7.5g、34.4mmol)およびジクロロメタン(100mL)中のDMAPのいくつかの結晶を用いて処理した。室温にて2時間撹拌した後、反応混合物の試料のLC/MS分析により、出発物質が完全に消失したことが明らかになった。溶媒をロトバップ上で除去し、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、0〜10%)、無色の油物として(S)−tert−ブチル4−(3−(メトキシカルボニル)−4−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(6.49g、66%)を得た。MS m/z 431.1 [M+H]+。
ステップD:ステップCにて得られた化合物(6.49g、15.1mmol)を、MeOH(40mL)中でK2CO3(炭酸カリウム)(3.12g、22.6mmol)を用いて、氷水槽中にて2時間処理した。揮発物をロトバップ上で除去し、残渣を、飽和NH4Cl(100mL)を用いて処理し、酢酸エチル(3×150mL)を用いて抽出した。その後、化合した抽出物を濃縮して乾燥させ、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜80%)、淡褐色の油物として(S)−tert−ブチル4−(4−エチニル−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(5.39g、100%)を得た。MS m/z 359.3 [M+H]+。
ステップE:ステップDにて調製した中間体である(S)−tert−ブチル4−(4−エチニル−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(716mg、2.0mmol)、4−ヨード−1,2−ジメトキシベンゼン(634mg、2.4mmol)、CuI(19.0mg、0.1mmol)、PdCl2(Ph3P)2(70mg、0.1mmol)、Et3N(0.56mL、202mg、4.0mmol)およびアセトニトリル(2.0mL)の混合物に、マイクロ波反応装置中、アルゴン下、120℃にて20分、マイクロ波を放射した。その後、混合物を冷却し、2回クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜50%、その後はジクロロメタン中の酢酸エチル、7.5%)、黄色の油物としてアルキン中間体(367mg、37%)を得た。MS m/z 495.3 [M+H]+。
ステップF:ステップEにて得られた化合物(367mg、0.74mmol)を、TFA(5.0mL)を用いて、室温にて2時間処理した。反応混合物の試料のLC/MS分析により、完全な変換が達成されたことが示された。これを、水(40mL)を用いて希釈し、NaHCO3を用いて中和し、ジクロロメタン(3×20mL)を用いて抽出した。化合した抽出物を乾燥させて、蒸発させ、乾燥させた。黄色の残渣を、エチルエーテルを用いて粉砕し、乾燥させた。表題の化合物が黄色の粉末として得られた(228mg、81%)。融点:155〜157℃;MS m/z 381.5 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ ppm 7.51 - 7.58 (2H, m), 7.46 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.42 (1H, dd, J=8.51, 1.89 Hz), 7.38 (1H, d, J=1.89 Hz), 7.32 (1H, s), 7.07 (1H, d, J=8.83 Hz), 3.86 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.64 - 3.71 (2H, m), 2.96 - 3.02 (1H, m), 2.75 - 2.84 (2H, m), 2.65 (1H, m, J=3.15 Hz), 2.30 (1H, dd, J=11.35, 10.40 Hz), 1.05 (3H, d, J=6.31 Hz)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例5に従って調製されてもよい。
〔実施例6〕
Cpd65の調製
ステップA:5−フルオロ−2−ヨード安息香酸(9.04g、34.0mmol)、ブタ−3−イン−2−オール(5,7mL、5.46g、78.0mmol)、ZnCl2(4.62g、34.0mmol)、Pd(Ph3P)4(1.96g、1.7mmol)、Et3N(14.2mL、10.3g、102.0mmol)およびDMF(50mL)の混合物を、アルゴン下、100℃にて2時間撹拌した。真空下にて揮発物を除去した後、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜50%)、茶色の油物として中間体である7−フルオロ−3−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イソクロメン−1−オン(5.93g、84%)を得た。MS m/z 209.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3-d): δ ppm 7.91 - 7.96 (1H, m), 7.43 - 7.47 (2H, m), 6.55 - 6.59 (1H, m), 4.67 (1H, q, J=6.52 Hz), 1.57 (3H, d, J=6.62 Hz)。
ステップB:ステップAにて得られた中間体(5.93g、28.5mmol)をジクロロメタン(50mL)中に溶解し、MnO2(24.8g、285mmol)を用いて室温にて48時間処理した。溶媒をロトバップ上で除去し、残渣をジクロロメタン(500mL)中に懸濁し、0.5時間撹拌した。混合物を濾過し、固体を、ジクロロメタン(4×100mL)を用いて完全に洗浄した。化合した濾液をロトバップ上で蒸発させて乾燥させ、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、0〜20%)、白色の針状物としてケトン中間体(3.88g、66%)を得た。MS m/z 207.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, CDCl3-d): δ ppm 8.01 - 8.06 (1H, m), 7.68 (1H, dd, J=8.51, 5.04 Hz), 7.51 - 7.57 (1H, m), 7.40 (1H, d, J=0.63 Hz), 2.59 (3H, s)。
ステップC:ステップBにて得られたケトン中間体(2.63g、12.8mmol)をクロロホルム(30mL)に溶解し、臭素(0.72mL、2.25g、14.0mmol)を用いて処理した。混合物を室温にて1時間撹拌し、その後、ヘキサン(150mL)を添加し、混合物を15分間撹拌した。濾過によって沈殿物を収集し、ヘキサンを用いて洗浄し、水を加え、乾燥させた。濾液を、NaHCO3を用いて洗浄し、濃縮させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、0〜5%)、追加のブロモケトン中間体(全体で3.48g、96%)を得た。MS m/z 283.0 [M-H]-, 285.0 [M-H]-; 1H NMR (500 MHz, CDCl3-d): δ ppm 8.05 (1H, dd, J=8.20, 2.84 Hz), 7.72 (1H, dd, J=8.51, 5.04 Hz), 7.54 - 7.60 (1H, m), 7.52 (1H, s), 4.47 (2H, s)。
ステップD:ステップCにて得られたブロモケトン中間体(1.43g、5.0mmol)を、密閉されたチューブ内で3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(0.67g、5.5mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)と混合した。混合物を100℃にて一晩撹拌し、室温まで冷却した。酢酸エチル(20mL)を添加し、沈殿物を収集し、酢酸エチルを用いて洗浄し、その後、乾燥させ、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−フルオロ−1H−イソクロメン−1−オン臭化水素酸塩(1.81g、93%)を得た。MS m/z 310.3 [M+H]+。
ステップE:NMP(2.0mL)中で、ステップDにて得られた化合物(390mg、1.0mmol)およびN−メチルピペラジン(300mg、3.0mmol)を混合した混合物をアルゴン下、180℃にて24時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムに充填した。ジクロロメタン中のMeOH(0〜30%)を用いてフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)を実施し、黄色の粉末として表題の化合物(223mg、57%)を得た。融点:240〜241℃;MS m/z 390.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.34 (1H, s), 8.24 - 8.27 (1H, m), 7.70 (1H, d, J=8.83 Hz), 7.57 (1H, dd, J=8.83, 2.52 Hz), 7.50 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.42 (1H, s), 3.26 - 3.31 (4H, m), 2.74 (3H, s), 2.45 - 2.49 (4H, m), 2.38 (3H, d, J=0.95 Hz), 2.24 (3H, s)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例6に従って調製されてもよい。
〔実施例7〕
Cpd33の調製
ステップA:実施例6のステップCにて得られたブロモケトン中間体(285mg、1.0mmol)を、密閉されたチューブ内で2−アミノチアゾール(110mg、1.1mmol)およびアセトニトリル(4.0mL)と混合した。混合物を100℃にて0.5時間撹拌し、室温まで冷却した。酢酸エチル(10mL)を添加し、濾過によって沈殿物を収集した。沈殿物を酢酸エチルを用いて洗浄し、乾燥させ、LC/MS分析において均一な、中間体である2−アミノ−3−(2−(7−フルオロ−1−オキソ−1H−イソクロメン−3−イル)−2−オキソエチル)チアゾール−3−イウムブロミド(355mg、92%)を得た。MS m/z 305.0 M+。
ステップB:NMP(1.0mL)中にステップAにて得られた化合物(193mg、0.5mmol)を混合した混合物を、反応混合物の試料のLC/MS分析によって全ての出発物質が環化の中間体へと変換されたことが示されるまで、180℃にて1時間撹拌した。MS m/z 287.0 [M+H]+。混合物を室温まで冷却し、アルゴン下にてN−メチルピペラジン(150mg、1.5mmol)を添加した。その後、得られた混合物を180℃にて24時間撹拌した。冷却後、混合物をシリカゲルカラムに充填し、ジクロロメタン中のMeOH(0〜30%)を用いて表題の化合物(32mg、17%)を黄色の粉末として溶出させた。融点:236〜238℃;MS m/z 367.2 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.12 (1H, s), 7.93 (1H, d, J=4.41 Hz), 7.52 - 7.63 (2H, m), 7.48 (1H, s), 7.32 (1H, d, J=4.41 Hz), 7.17 (1H, s), 3.23 - 3.30 (4H, m), 2.43 - 2.49 (4H, m), 2.23 (3H, s)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例7に従って調製されてもよい。
〔実施例8〕
Cpd61の調製
ステップA:実施例6のステップDに記載の処理に従い、市販の3−クロロ−2−アミノピリジンから、中間体である3−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−1H−イソクロメン−1−オン臭化水素酸塩(244mg、62%)を得た。MS m/z 315.1 [M+H]+。
ステップB:実施例6のステップEに記載の処理に従い、3−(8−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−7−フルオロ−1H−イソクロメン−1−オン臭化水素酸塩(99mg、0.25mmol)およびN−メチルピペラジン(86mg、0.75mmol)から、黄色の粉末として表題の化合物(19mg、19%)を得た。融点:240℃(分解);MS m/z 395.0 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.57 (1H, dd, J=6.94, 0.95 Hz), 8.46 (1H, s), 7.72 (1H, d, J=8.83 Hz), 7.58 (1H, s), 7.52 (1H, dd, J=7.25, 0.95 Hz), 7.51 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.44 (1H, s), 6.95 (1H, dd, J=7.41, 6.78 Hz), 3.28 - 3.31 (4H, m), 2.47 (4H, m), 2.24 (3H, s)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例8に従って調製されてもよい。
〔実施例9〕
Cpd66の調製
実施例6の処理に従って調製された(S)−3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−(3−メチルピペラジン−1−イル)−1H−イソクロメン−1−オン(78mg、0.2mmol)をジクロロエタン(1.0mL)中に懸濁し、その後、ホルムアルデヒド(0.4mL、37%、4.9mmol)およびNaBH(OAc)3(85mg、0.4mmol)を添加した。混合物を室温にて1時間撹拌し、その後、ジクロロメタン(5.0mL)を用いて希釈し、NaHCO3を用いて中和した。ジクロロメタン層を分離し、水層を、ジクロロメタン(3×2.0mL)を用いて抽出した。抽出物を化合させ、Na2SO4上で乾燥させ、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中のMeOH、0〜20%)、黄白色の粉末として表題の化合物(55mg、68%)を得た。融点:255〜256℃;MS m/z 404.1 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.33 (1H, s), 8.23 - 8.26 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.83 Hz), 7.56 (1H, dd, J=8.83, 2.52 Hz), 7.48 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.40 (1H, s), 3.65 - 3.76 (2H, m), 2.82 - 2.91 (2H, m), 2.73 (3H, s), 2.37 (3H, d, J=0.95 Hz), 2.21 - 2.28 (4H, m), 2.09 - 2.19 (1H, m), 1.08 (3H, d, J=6.31 Hz)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例9に従って調製されてもよい。
〔実施例10〕
Cpd76の調製
実施例6のステップCにて得られたブロモケトン中間体(855mg、3.0mmol)を、密閉されたチューブ内で、2,3,5−トリメチルピラジン(402mg、3.3mmol)およびアセトニトリル(10.0mL)と混合した。混合物を80℃にて4時間撹拌し、室温まで冷却し、その後、トリエチルアミン(1.3mL、9.0mmol)を添加した。室温にて0.5時間撹拌した後、混合物を60℃にて一晩撹拌した。溶媒をロトバップ上で除去し、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ジクロロメタン中の酢酸エチル、30%)、中間体である3−(1,3−ジメチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−7−フルオロ−1H−イソクロメン−1−オン(782mg、85%)を得た。MS m/z 309.3 [M+H]+。
ステップB:実施例6のステップEに記載の処理に従い、3−(1,3−ジメチルピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル)−7−フルオロ−1H−イソクロメン−1−オン(77mg、0.25mmol)およびN−メチルピペラジン(75mg、0.75mmol)から、黄色の粉末として表題の化合物(44mg、45%)を得た。融点:219〜221℃;MS m/z 389.5 [M+H]+; 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.03 (1H, d, J=1.58 Hz), 7.97 (1H, d, J=0.63 Hz), 7.56 (1H, d, J=2.84 Hz), 7.47 - 7.53 (2H, m), 7.22 (1H, s), 7.16 - 7.19 (1H, m), 3.24 - 3.30 (4H, m), 2.57 (3H, s), 2.45 - 2.49 (4H, m), 2.28 (3H, d, J=0.95 Hz), 2.24 (3H, s)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例10に従って調製されてもよい。
〔実施例11〕
Cpd85の調製
実施例6にて得られたCpd65(188mg、0.5mmol)を、密閉されたチューブ内で、1−ブロモ−2−エトキシエタン(104mg、0.75mmol)、K2CO3(172mg、1.25mmol)およびDMF(1.0mL)と混合した。混合物を、60℃にて一晩撹拌し、室温まで冷却し、シリカゲル上でクロマトグラフにかけ(ジクロロメタン中のメタノール、0〜20%)、黄色の粉末として表題の化合物(100mg、46%)を得た。融点:192〜194℃;MS m/z 434.3 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.36 (1H, s), 8.25 - 8.29 (1H, m), 7.71 (1H, d, J=8.83 Hz), 7.57 (1H, dd, J=8.83, 2.52 Hz), 7.50 (1H, d, J=2.52 Hz), 7.43 (1H, s), 3.48 (2H, t, J=5.83 Hz), 3.27 - 3.31 (4H, m), 3.26 (3H, s), 2.74 (3H, s), 2.56 - 2.62 (4H, m), 2.54 (2H, t, J=5.83 Hz), 2.38 (3H, d, J=0.95 Hz)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例11に従って調製されてもよい。
〔実施例12〕
Cpd88の調製
第1部、ステップA:DMF(267mL)中に2,6−ジメチルピラジン(108g、1.0mol)を溶解させて氷/H2O槽中で冷却した溶液に、激しく撹拌しながら、塩化スルフリル(270mL、3.3mol)を添加した。添加の速度を制御し、反応温度を40〜60℃の間で2時間維持した。添加後、冷却槽を除去し、混合物をさらに0.5時間撹拌した。試料のLC/MS分析により、5%未満の出発物質が残っていることが示された。その後、反応混合物を、氷/水槽中で冷却し、35℃以下の温度に維持しながら、10MのNaOH(1L)を用いて慎重にクエンチし、その後pH6になるまでNa2CO3(固体)を添加した。水(800mL)の添加後、混合物を蒸留した。蒸留液を収集し、有機物を分離した。エチルエーテル(100mL×3)を用いて水層を抽出し、エーテル抽出物を上述の分離した有機物と化合させた。化合した抽出物を、水(30mL×3)を用いて洗浄し、その後、食塩水に漬け、Na2SO4上で乾燥させた。抽出物を濃縮した後、残渣を蒸留し、およその沸点が154mmHgにて127℃である無色の液体として生成物(99.1g、69%)を収集した。1H NMR (500 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 8.05 (1H, s), 2.61 (3H, d, J=0.63 Hz), 2.50 (3H, s)。
第1部、ステップB:上述のように調製した2−クロロ−3,5−ジメチルピラジン(28.5g、0.2mol)、CuO(0.8g、0.01mol)および濃縮したNH3水溶液(28〜30%、150mL)の混合物を、密閉された圧力容器内で、150℃にて3日間、撹拌した。冷却後、混合物を濃縮して乾燥させ、残渣を、酢酸エチル(500mL)を用いて処理し、その後15分間撹拌し、濾過した。出発物質が濾液中に検出されなくなるまで、沈殿物を、追加の酢酸エチル(約1.5L)を用いて洗浄した。濾液を化合して濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上でクロマトグラフにかけ(MeOH/CH2Cl2、0〜10%)、黄色/茶色がかった固体(20.7g、84%)を得た。1H NMR (500 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 7.68 (1H, s), 2.46 (3H, s), 2.42 (3H, d, J=0.63 Hz)。
第2部、ステップA:5−ブロモ−2−ヨード安息香酸(12.6g、38.5mmol)、ブタ−3−イン−2−オール(3.1mL、2.96g、42.4mmol)、ZnCl2(5.2g、38.5mmol)、Pd(Ph3P)4(2.32g、1.9mmol)、Et3N(16.0mL、11.7g、115.5mmol)およびDMF(80mL)の混合物を、アルゴン下、80℃にて2時間撹拌した。真空下にて揮発物を除去した後、残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、ヘキサン中の酢酸エチル、0〜100%)、茶色の油物として中間体である7−ブロモ−3−(1−ヒドロキシエチル)−1H−イソクロメン−1−オン(7.5g、72%)を得た。1H NMR (500 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm8.38-8.45 (1H, m), 7.81 (1H, dd, J=8.35, 2.05 Hz), 7.32 (1H, d, J=8.51 Hz), 6.52-6.59 (1H, m), 4.66 (1H, qd, J=6.52, 0.95 Hz), 1.54-1.60 (3H, m)。
第2部、ステップB:第2部、ステップAにて得られた中間体(7.5g、27.7mmol)をジクロロメタン(100mL)中に溶解し、MnO2(48.0g、554mmol)を用いて室温にて20時間処理した。固体を濾過し、ジクロロメタン(4×200mL)を用いて完全に洗浄した。化合した濾液をロトバップ上で蒸発させて乾燥させ、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、酢酸エチル/CH2Cl2、0〜20%)、白色の針状物として生成物(4.5g、61%)を得た。1H NMR (500 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 8.51 (1H, dd, J=2.84, 0.63 Hz), 7.92 (1H, dd, J=8.35, 2.05 Hz), 7.53 (1H, d, J=8.51 Hz), 7.36 (1H, s), 2.59 (3H, s)。
第2部、ステップC:第2部、ステップBにて得られた中間体(23.0g、86.0mmol)をクロロホルム(400mL)に溶解し、臭素(4.64mL、14.5g、90.3mmol)を用いて処理した。混合物を室温にて2時間撹拌し、その後、ヘキサン(1000mL)を添加し、得られた混合物を15分間撹拌した。濾過によって沈殿物を収集し、ヘキサンを用いて洗浄し、その後に水を加え、乾燥させた。濾液を、NaHCO3を用いて洗浄し、濃縮させた。残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、酢酸エチル/CH2Cl2、0〜5%)、追加の中間体(全体で27.0g、91%)を得た。1H NMR (500 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 8.48 - 8.56 (1H, m), 7.94 (1H, dd, J=8.35, 2.05 Hz), 7.56 (1H, d, J=8.20 Hz), 7.48 (1H, s), 4.46 (2H, s)。
第2部、ステップD:第2部、ステップCにて得られた中間体(4.84g、14.0mmol)を、密閉されたチューブ内で、第1部にて得られた3,5−ジメチルピラジン−2−アミン(1.81g、14.7mmol)およびアセトニトリル(30mL)と混合した。混合物を100℃にて一晩撹拌し、室温まで冷却した。酢酸エチル(60mL)を添加し、沈殿物を収集し、その後、酢酸エチルを用いて洗浄し、乾燥させ、3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−ブロモ−1H−イソクロメン−1−オン臭化水素酸塩(5.04g、80%)を得た。MS m/z 370.2, 372.2 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm8.50-8.54 (1H, m), 8.34 (1H, s), 8.21 (1H, d, J=1.89 Hz), 8.02 (1H, dd, J=8.35, 2.05 Hz), 7.80 (1H, d, J=8.51 Hz), 7.51-7.57 (1H, m), 2.79 (3H, s), 2.41 (3H, d, J=0.95 Hz)。
第2部、ステップE:第2部、ステップDにて得られた3−(6,8−ジメチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−7−ブロモ−1H−イソクロメン−1−オン臭化水素酸塩(1.13g、2.5mmol)を、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.55g、5.0mmol)、Pd2dba3(0.12g、0.013mmol)、KF(0.87g、15.0mmol)、t−Bu3PHBF4(0.087g、0.3mmol)およびTHF(10.0mL)と混合した。アルゴンブランケット下で、反応混合物を60℃にて一晩撹拌した。冷却後、混合物を、CH2Cl2(10mL)を用いて希釈し、濾過した。沈殿物を、CH2Cl2(10mL)を用いて洗浄し、濾液を化合し、蒸発させた。残渣を、CH2Cl2(55mL)中の10%TFAを用いて、室温にて2時間処理した。揮発物を除去し、残渣を、NaHCO3を用いて中和した。乾燥するまで蒸発させた後、残渣をCH2Cl2中の10%MeOHに懸濁させ、濾過した。濾液をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、MeOH/CH2Cl2、0〜20%)、白色の粉末として表題の化合物(0.92g、99%)を得た。融点:266℃(dec.);MS m/z 373.2 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.45 (1H, s), 8.27-8.30 (1H, m), 8.18 (1H, d, J=1.00 Hz), 8.04 (1H, dd, J=1.00 Hz), 7.88 (1H, d, J=8.51 Hz), 7.56 (1H, s), 6.41-6.49 (1H, m), 3.80-3.87 (2H, m), 3.38 (2H, t, J=6.15 Hz), 2.76-2.81 (2H, m), 2.75 (3H, s), 2.39 (3H, d, J=0.95 Hz)。
下記の表1に示されているように、本明細書に記載の追加の化合物が、適切な出発物質、試薬および反応条件を置換することによって実施例12に従って調製されてもよい。
〔実施例13〕
Cpd96の調製
実施例12にて得られたCpd88(37.2mg、0.1mmol)を、10%Pd/C(8.0mg)およびEtOH(1.0mL)と混合し、室温にて一晩、水素風船を用いて水素化した。混合物を、CH2Cl2(2.0mL)を用いて希釈し、セライト上で濾過した。濾液を収集し、クロマトグラフにかけ(シリカゲル、CH2Cl2中の0〜20%MeOH)、白色の粉末として表題の化合物(21.0mg、56%)を得た。融点:218〜220℃;MS m/z 375.2 [M+H]+. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.43 (1H, s), 8.29 (1H, d, J=0.63 Hz), 8.02 (1H, d, J=1.58 Hz), 7.85 (1H, d, J=8.20 Hz), 7.76 (1H, dd, J=8.20, 1.89 Hz), 7.54 (1H, s), 3.38-3.47 (2H, m), 2.96-3.10 (3H, m), 2.76 (3H, s), 2.40 (3H, d, J=0.95 Hz), 1.97-2.08 (2H, m), 1.76-1.92 (2H, m)。
表1は、適切な出発物質、試薬、および反応条件に置き換えることによって、示された実施例の手順に従って調製することが可能な化学式(I)の化合物の遊離塩基形態の単離された化合物を示している。化学式(I)の化合物の遊離塩基形態から、任意の塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマーまたは互変異性体を調製することも想定され、これらも本明細書の技術範囲に含まれる。化合物の遊離塩基形態が塩形態から単離されていない場合においても、当業者は当該化合物の遊離塩基形態を調製および単離する所望の反応を実施し得るであろう。
用語「Cpd」は化合物の番号を表し、用語「Ex」は「実施例番号」(*は、化合物に対応する実施例が上で記載されていることを示す)を表し、用語「M.P.」は「融点(℃)」を表し、用語「MS」は「質量分析計ピークm/z M+、[M+H]+、[M+2H]+、[M−H]−または[M−2H]−」を表し、用語「D」は「分解/分解された」を表し、用語「DR」は「分解範囲」を表し、用語「S」は「軟化」を表し、用語「ND」は「未決定」を表し、用語「NI」は「未単離」を表す。
(表1)
あるいは、その塩、アイソトポログ、立体異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、または互変異性体である。
〔生物学的実施例〕
より詳細に説明して本明細書の理解を助けるために、下記の非限定的な生物学的実施例を提供する。この生物学的実施例は、本明細書の技術範囲をより完全に示すためのものであり、当該技術範囲を特別に限定するものとして解釈するべきではない。本明細書の、今や理解された、または後に開発される変形は、当業者が確かめることができる範囲内にあり得、本明細書およびその後の特許請求の範囲の技術範囲に含まれると考えられる。これらの実施例は、本明細書に記載されたある化合物の、in vitroおよび/またはin vivoにおける試験を示し、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進することによって、SMA治療に対する該化合物の有用性を実証する。式(I)の化合物は、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへのSMN2のエクソン7の挿入を促進し、SMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルを増加させるため、治療を必要とするヒト被験体におけるSMAの治療に利用され得る。
〔実施例1〕
SMN2ミニ遺伝子コンストラクト
ミニ遺伝子コンストラクトの調製
エクソン6の5’末端(ATAATTCCCCC)(配列番号14)から開始し、かつエクソン8(CAGCAC)(配列番号15)の核酸残基23で終結する、SMN2遺伝子の領域に対応するDNAを、次のプライマーを用いてPCRによって増幅した。
フォワードプライマー:5’−CGCGGATCCATAATTCCCCCACCACCTC−3’(配列番号16)
リバースプライマー:5’−CGCGGATCCGTGCTGCTCTATGCCAGCA−3’(配列番号17)
各プライマーの5’末端は、エクソン6の5’末端(GGATCC)(配列番号18)およびエクソン8の第23番目のヌクレオチドの後の3’末端の両方に、BamHI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を加えるように設計された。BamHI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を利用して、米国特許公開公報US2005/0048549に開示されたように改良された、本来のpcDNA3.1/Hygroベクターの誘導体に、PCR断片をクローニングした。
HindIII部位と、3’DEG UTRおよび5’DEG UTRを含むBamHI制限部位とを用いて、新規のUTRが、改良されたベクターに加えられた。
5’DEG UTR:
5’−TAGCTTCTTACCCGTACTCCACCGTTGGCAGCACGATCGCACGTCCCACGTGAACCATTGGTAAACCCTG−3’(配列番号19)は、BamHI制限部位の上流の開始コドンと共に、改良されたpcDNA3.1/Hygroベクターにクローニングされ、
3’DEG UTR:
5’−ATCGAAAGTACAGGACTAGCCTTCCTAGCAACCGCGGGCTGGGAGTCTGAGACATCACTCAAGATATATGCTCGGTAACGTATGCTCTAGCCATCTAACTATTCCCTATGTCTTATAGGG−3’(配列番号20)は、NotI制限エンドヌクレアーゼ認識部位およびXhoI制限エンドヌクレアーゼ認識部位を用いて、NotI制限部位のすぐ下流の終止コドンと共に、改良されたpcDNA3.1/Hygroベクターにクローニングされた。さらに、開始コドンを欠失したホタルのルシフェラーゼ遺伝子を、BamHIおよびNotI制限部位を用いて、該ベクターにクローニングした。
結果として得られたミニ遺伝子は、5’から3’の順に、5’DEG UTR、開始コドン、BamHI制限部位を形成する6つの追加のヌクレオチド、エクソン6の核酸残基、SMN2のイントロン6の核酸残基、SMN2のエクソン7の核酸残基、SMN2のイントロン7の核酸残基、およびSMN2のエクソン8の最初の23核酸残基、BamHI制限部位を形成する追加の6ヌクレオチド、および開始コドンを欠失したホタルのルシフェラーゼ遺伝子を含んでいる。
部位特異的変異誘発によって、1つのアデニン残基を、SMN2のエクソン7のヌクレオチド48の後に挿入した。このミニ遺伝子コンストラクトをSMN2−Aと表す。
エクソン6からエクソン8およびそれらの間に介在するイントロンを含むミニ遺伝子由来のSMN2転写産物は、それらの内在性のmRNA前駆体のスプライシングを繰り返す(Lorson et al, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 1999, 96(11), 6307)。ルシフェラーゼレポーター遺伝子が後続する、エクソン6からエクソン8およびそれらの間に介在するイントロンを含むSMN2−選択的スプライシングレポーターコンストラクトを生成した。このコンストラクトの顕著な特徴は、ルシフェラーゼ遺伝子の開始コドンの欠失、エクソン7の核酸48の後へのヌクレオチドの挿入によるエクソン7の終止コドン(SMNタンパク質をコードしているオープンリーディングフレーム内)の不活性化、およびエクソン6のすぐ上流への開始コドン(ATG)の追加、である。1つのアデニン(SMN2−A)は、エクソン7の核酸残基48の後に挿入された。
SMN2ミニ遺伝子は、エクソン7がmRNA内に存在する場合は、ルシフェラーゼレポーターがエクソン6のすぐ上流のATG開始コドンとインフレーム(in frame)であり、SMN2のエクソン7がmRNA前駆体のスプライシングの間に削除される場合は、ルシフェラーゼレポーターがエクソン6のすぐ上流のATG開始コドンとアウトオブフレーム(out of frame)であるように設計された。さらに、エクソン7が無い場合、エクソン6のすぐ上流のATG開始コドンから開始するオープンリーディングフレームは、SMNのエクソン8の断片の終止コドンを含んでいる。このように、SMN2遺伝子から転写されたmRNAへの、SMN2のエクソン7の挿入を増加させる化合物の存在下では、エクソン7を含むより多くの転写産物、およびより機能的なレポーターが生産される。当該記載の概略図を図1に示す。
SMN2−Aコンストラクトからのミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を図2aに示す。ミニ遺伝子SMN2−Aサブ配列の図は、図2bに示す。
〔実施例2〕
培養細胞におけるSMN2ミニ遺伝子mRNAスプライシングRT−qPCRアッセイ
安定的に上記ミニ遺伝子によりトランスフェクトされ、かつ試験化合物によって処理された、HEK293H細胞株における、SMN2エクソン7を含む全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−PCR)に基づくアッセイを用いた。
(材料)
(プロトコル)上述のSMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトによって安定的にトランスフェクトされたHEK293H細胞(10000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の200μLの細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM、200μg/mLハイグロマイシン添加)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を、細胞を含む各ウェルに添加して、プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。各試験化合物濃度につき、2反復の試料を調製した。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
全長SMN2−Aミニ遺伝子およびGAPDHmRNAを、表3に示す、以下のプライマーおよびプローブを用いて定量した。プライマーSMNフォワードA(配列番号1)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド40)とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースA(配列番号2)はホタルのルシフェラーゼのコード配列のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、SMNプローブA(配列番号3)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド50〜ヌクレオチド54)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド21)とハイブリダイズする。これらの3つのオリゴヌクレオチドの組み合わせは、SMN1またはSMN2ミニ遺伝子のみを検出(RT−PCR)するものであり、内在性のSMN1またはSMN2遺伝子は検出しない。
(表3)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ;2Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen)から市販されている。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。GAPDHプライマーは、最終濃度0.2μM、プローブは最終濃度0.15μMで使用した。
SMN2−ミニ遺伝子GAPDHミックス(15μL全量)は、7.5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.75μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、4.0075μLの水、2μLの10倍希釈細胞溶解物、0.06μLのSMNフォワードプライマー(100μM)、0.06μLのSMNリバースプライマー(100μM)、および0.225μLのSMNプローブ(100μM)を混合して調製した。
PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応混合物は、SMN2−Aミニ遺伝子およびGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)を含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
2つのSMNスプライシング産物は、SMN2ミニ遺伝子から生産される。第1のスプライシング産物はエクソン7を含み、全長SMN2のmRNAに対応しており、本明細書において用語「SMN2ミニ遺伝子FL」を用いて示される。第2のスプライシング産物はエクソン7を欠失しており、本明細書において用語「SMN2ミニ遺伝子Δ7」を用いて示される。
媒体コントロールで処理された細胞と比較したSMN2ミニ遺伝子FLmRNAの増加は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8に記載)から決定した。増幅効率(E)は、SMN2ミニ遺伝子FLおよびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2ミニ遺伝子FLおよびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2ミニ遺伝子FLの量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2ミニ遺伝子FLmRNAのレベルを決定するために、試験化合物を用いて処理された試料からの正規化されたSMN2ミニ遺伝子FLの量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2ミニ遺伝子FLの量で除算した。
(結果)図3に示すように、化合物65を用いて処理された細胞(図3a)および化合物69を用いて処理された細胞(図3b)では、低濃度において、SMN2ミニ遺伝子FLmRNAが増加した。未処理の細胞に比べて、この2つの試験化合物は、エクソン7の挿入を完全に復元させた。
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例2の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、全長SMN2mRNAの生産のEC1.5xを表4に示す。用語「全長SMN2mRNAの生産のEC1.5x」は、媒体を用いて処理された細胞における全長SMN2mRNAの量と比較して、全長SMN2mRNAの量を1.5倍のレベルにまで増加させる効果を有する試験化合物の濃度として定義される。全長SMN2mRNAの生産のEC1.5xが3μMより高く30μM以下である場合は1つ星(*)によって表し、EC1.5xが1μMより高く3μM以下である場合は2つ星(**)によって表し、EC1.5xが0.3μMより高く1μM以下である場合は3つ星(***)によって表し、EC1.5xが0.1μMより高く0.3μM以下である場合は4つ星(****)によって表し、EC1.5xが0.1μM以下である場合は5つ星(*****)によって表している。
(表4)
〔実施例3〕
培養細胞における内在性SMN2mRNA RT−qPCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、SMN2遺伝子を含む初代細胞および培養細胞株における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−PCR)に基づくアッセイを用いた。
(材料)
(プロトコル)GM03813SMA患者細胞(5000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の200μLの細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を各試験ウェルに添加し、1μLのDMSOを各コントロールウェルに添加した。プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
SMN2−特異的スプライシング産物およびGAPDHmRNAは、表5に示す以下のプライマーおよびプローブを用いて同定した。プライマーSMN FLフォワードB(配列番号7)はエクソン7のヌクレオチド配列(ヌクレオチド32〜ヌクレオチド54)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド4)とハイブリダイズし、プライマーSMNΔ7フォワードB(配列番号8)はエクソン6のヌクレオチド配列(ヌクレオチド87〜ヌクレオチド111)およびエクソン8(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド3)とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースB(配列番号9)はエクソン8のヌクレオチド配列(ヌクレオチド39〜ヌクレオチド62)とハイブリダイズし、プローブSMNプローブB(配列番号10)はエクソン8のヌクレオチド配列(ヌクレオチド7〜ヌクレオチド36)とハイブリダイズする。これらのプライマーおよびプローブは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列にハイブリダイズする。実施例3で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−qPCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみを定量することができる。
(表5)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ;2Life Technologies, Inc. (以前のInvitrogen)から市販されている。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。GAPDHプライマーは、最終濃度0.1μM、プローブは最終濃度0.075μMで使用した。One−Step RT−PCTキットを、Real−Time PCR Mixとして使用した。
SMN−GAPDHミックス(10μL全量)は、5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.25μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、1.755μLの水、2.5μLの細胞溶解物、0.04μLのSMN FLまたはSMN Δ7フォワードプライマー(100μM)、0.04μLのSMNリバースプライマー(100μM)、および0.015μLのプローブ(100μM)を混合して調製した。
PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応混合物は、SMN2FLおよびGAPDH、またはSMN2Δ7およびGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)を含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
内在性のSMN2遺伝子は2つの選択的スプライシングされたmRNAを生じさせる。全長SMN2mRNAはエクソン7を含み、本明細書において用語「SMN2FL」を用いて示される。短縮されたmRNAはエクソン7を含まず、本明細書において用語「SMNΔ7」を用いて示される。
媒体コントロールで処理された細胞と比較した、SMN2FLの増加およびSMNΔ7mRNAの減少は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8に記載されている)から決定した。増幅効率(E)は、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2FLおよびSMN2Δ7mRNAのレベルを決定するために、試験化合物を用いて処理された試料からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量でそれぞれ除算した。
(結果)図4に示すように、化合物65の濃度を増加させて処理された細胞(図4a)および化合物69の濃度を増加させて処理された細胞(図4b)は、媒体を用いて処理された細胞よりも、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例4〕
培養細胞における内在性SMN2mRNAエンドポイント半定量RT−PCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、SMN2遺伝子を含む初代細胞および培養細胞株における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを可視化し、定量するために、エンドポイント逆転写PCRスプライシングアッセイを用いた。
(材料)
(プロトコル)GM03813SMA患者細胞(5000細胞/ウェル)を96ウェル平底プレート中の200μLの細胞培養培地(10%FBSを加えたDMEM)に接種して、一様な単層の細胞を形成する、細胞の適切な分散が得られるように、このプレートをすぐに回旋攪拌した。細胞を少なくとも4〜6時間接着させた。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を各試験ウェルに添加し、1μLのDMSOを各コントロールウェルに添加した。プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で24時間インキュベートした。細胞は、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
SMN FLおよびΔ7mRNAは、表6に示す以下のプライマーを用いて同定した。これらのプライマーは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列である、エクソン6中のヌクレオチド配列(SMNフォワードC、配列番号11)(ヌクレオチド43〜ヌクレオチド63)およびエクソン8中のヌクレオチド配列(SMNリバースC、配列番号12)(ヌクレオチド51〜ヌクレオチド73)とハイブリダイズする。実施例4で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−PCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみの可視化および定量を行うことができる。
(表6)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマー。
cDNAを合成するために、5μLの細胞溶解物、4μLの5x iScript反応ミックス、1μLの逆転写酵素、および10μLの水を混合し、25℃で5分間、その後、42℃で30分間、さらにその後に、85℃で5分間インキュベートした。cDNA溶液は−20℃で保存した。
エンドポイントPCRを行うために、5μLのcDNA、0.2μLのフォワードプライマー(100μM)、0.2μLのリバースプライマー(100μM)、および22.5μLのポリメラーゼスーパーミックスを96ウェルセミスカートPCRプレート中で混合した。PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:94℃(2分間);ステップ2:94℃(30秒間);ステップ3:55℃(30秒間);ステップ4:68℃(1分間);そして、ステップ2〜ステップ4を合計33サイクル繰り返して、その後、4℃に保った。
各PCR試料10μLを2%アガロースE−ゲルを用いて電気泳動的に分離して、二本鎖DNA(dsDNA)染色試薬(例えば、臭化エチジウム)を用いて14分間染色し、ゲル画像装置を用いて可視化した。
(結果)図5に示すように、化合物65の濃度を増加させて処理された細胞(図5a)および化合物69の濃度を増加させて処理された細胞(図5b)は、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例5〕
動物組織における、SMN2mRNA RT−qPCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、マウスからの組織において、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、逆転写−定量PCR(RT−qPCR)に基づくアッセイを用いた。
(材料)
(プロトコル)C/CアレルSMAマウスは、0.5%HPMCおよび0.1%Tween−80に再懸濁した試験化合物で10日間、1日に2回(BID)の経口胃管栄養法によって処理した。組織サンプルを収集して、RNA精製のために急速凍結した。
QIAzol Lysis Reagent中で組織サンプル(20−40mg)を、1つのステンレス鋼ビーズを用いて、TissueLyser II内において20Hzで2分間破砕した。クロロホルムを添加した後に、ホモジネートを遠心分離によって水相および有機相に分離した。上側の水相に分離されたRNAを抽出し、適当な結合条件を得るためにエタノールを添加した。試料はその後、全RNAが膜に結合する、RNeasy
Mini KitのRNeasyスピンカラムに供した。RNAは、リボヌクレアーゼを含まない水に溶出して、−20℃で保存し、7900HTサーマルサイクラ―にてTaqMan RT−qPCRを用いて分析した。全RNAを10倍に希釈して、2.5μLの希釈した試料をTaqMan RT−qPCR混合物に加えた。
SMN2スプライシング産物は、表7に示す以下のプライマーおよびプローブを用いて同定した。プライマーSMN FLフォワードB(配列番号7)はエクソン7および8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プライマーSMNΔ7フォワードB(配列番号8)はエクソン6および8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースB(配列番号9)はエクソン8のヌクレオチド配列とハイブリダイズし、プローブSMNプローブB(配列番号10)はエクソン8のヌクレオチド配列とハイブリダイズする。これらのプライマーおよびプローブは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列にハイブリダイズする。実施例5で用いたSMA患者細胞はSMN2遺伝子しか含んでいないため、RT−qPCRによって、SMN2全長およびΔ7mRNAのみを定量することができる。
(表7)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマーおよびプローブ。
SMNフォワードプライマーおよびリバースプライマーは、最終濃度0.4μMで使用した。SMNプローブは、最終濃度0.15μMで使用した。SMN−GAPDHミックス(10μL全量)は、5μLの2xRT−PCRバッファー、0.4μLの25xRT−PCR酵素ミックス、0.5μLの20xGAPDHプライマー−プローブミックス、1.505μLの水、2.5μLのRNA溶液、0.04μLのフォワードプライマー(100μM)、0.04μLのリバースプライマー(100μM)、および0.015μLのSMNプローブ(100μM)を混合して調製した。
各PCRサイクルは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:48℃(15分間);ステップ2:95℃(10分間);ステップ3:95℃(15秒間);ステップ4:60℃(1分間);そして、ステップ3とステップ4とを合計40サイクル繰り返した。
各反応混合物は、SMN2FLおよびmGAPDH、またはSMN2Δ7およびmGAPDHのプライマー/プローブセット(マルチプレックス設計)のいずれかを含み、2つの転写産物のレベルを同時に定量することを可能としている。
媒体コントロールで処理された動物の組織と比較した、SMN2FLの増加およびSMNΔ7mRNAの減少は、改良されたΔΔCt法を用いたリアルタイムPCTデータ(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8に記載されている)から決定した。増幅効率(E)は、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの増幅曲線の傾きから個別に算出した。そして、SMN2FL、SMN2Δ7、およびGAPDHの量は、(1+E)−Ctとして算出した。ここで、Ctは各アンプリコンについての閾値である。SMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、GAPDHの量に対して正規化した。媒体コントロールと比較したSMN2FLおよびSMN2Δ7mRNAのレベルを決定するために、試験化合物を用いて処理された試料からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量は、媒体を用いて処理された細胞からの正規化されたSMN2FLおよびSMN2Δ7の量でそれぞれ除算した。
(結果)図6に示すように、化合物65を用いて処理された動物の組織(図6a)および化合物69を用いて処理された動物の組織(図6b)は、媒体を用いて処理された動物の組織よりも、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例6〕
動物組織における、内在性SMN2mRNAエンドポイント半定量RT−PCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理されたマウスの組織における、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルを定量するために、エンドポイント逆転写PCRスプライシングアッセイを用いた。
(材料)
(プロトコル)C/C−アレルSMAマウスは、0.5%HPMCおよび0.1%Tween−80中の試験化合物で10日間、BIDの経口胃管栄養法によって処理した。組織サンプルを収集して、RNA精製のために急速凍結した。
QIAzol Lysis Reagent中で組織サンプル(20−40mg)を、1つのステンレス鋼ビーズを用いて、TissueLyser II内において20Hzで2分間破砕した。クロロホルムを添加した後に、ホモジネートを遠心分離によって水相および有機相に分離した。上側の水相に分離されたRNAを抽出し、適当な結合条件を得るためにエタノールを添加した。試料はその後、全RNAが膜に結合する、RNeasy
Mini KitのRNeasyスピンカラムに供した。RNAは、リボヌクレアーゼを含まない水に溶出して、−20℃で保存した。
SMN2スプライシング産物は、表8に示す以下のプライマーを用いて同定した。これらのプライマーは、ヒトSMN1およびSMN2mRNAに共通のヌクレオチド配列である、エクソン6中のヌクレオチド配列(SMNフォワードD、配列番号13)(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド46)およびエクソン8中のヌクレオチド配列(SMNリバースC、配列番号12)とハイブリダイズする。
(表8)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマー。
cDNAを合成するために、1μLのRNA溶液(25−50ng)、4μLの5x iScript反応ミックス、1μLの逆転写酵素、および10μLの水を混合し、25℃で5分間、その後、42℃で30分間、さらにその後に、85℃で5分間インキュベートした。cDNA溶液は−20℃で保存した。
エンドポイントPCRを行うために、5μLのcDNA、0.2μLのフォワードプライマー(100μM)、0.2μLのリバースプライマー(100μM)、および22.5μLのポリメラーゼスーパーミックスを96ウェルセミスカートPCRプレート中で混合した。PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:94℃(2分間);ステップ2:94℃(30秒間);ステップ3:55℃(30秒間);ステップ4:68℃(1分間);そして、ステップ2〜ステップ4を合計33サイクル繰り返して、その後、4℃に保った。
各PCR試料10μLを2%アガロースE−ゲルを用いて電気泳動的に分離して、dsDNA染色試薬(例えば、臭化エチジウム)を用いて14分間染色し、ゲル画像装置を用いて可視化した。
(結果)図7に示すように、化合物65の濃度を増加させて処理されたマウスの組織は、より多くのSMN2FLmRNAおよびより少ないSMNΔ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN2の選択的スプライシングの修正を示唆している。
〔実施例7〕
培養細胞におけるSmnタンパク質アッセイ
試験化合物で処理された、SMA患者線維芽細胞における、Smnタンパク質のレベルを定量するために、SMN HTRF(時間分解蛍光測定法)アッセイを行った。このアッセイの結果は、図9に示す。
(材料)
(プロトコル)細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養した。細胞をトリプシン消化し、計数し、DMEM−10%FBS中に25000細胞/mLの濃度となるように再懸濁した。細胞懸濁液を、96ウェルマイクロタイタープレートの1ウェルあたり5000細胞となるように接種し、3〜5時間培養した。コントロールシグナルを得るために、96ウェルプレートのうち3つのウェルには細胞を接種しなかった。これにより、これらのウェルをブランクコントロールウェルとして利用した。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。1μLの試験化合物の溶液を、細胞を含む各試験ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で48時間培養した。各試験化合物濃度につき、3反復の試料を準備した。48時間後、上清をウェルから除去して、25μLのRIPA溶解バッファー(プロテアーゼ阻害剤を含む)をウェルに加え、室温で1時間振とうしながらインキュベートした。25μLの希釈液を加え、その後、35μLの得られた可溶化液を、各ウェルに5μLの抗体溶液(SMN再構成バッファーで抗SMN d2および抗SMNクリプテートを1:100希釈)が含まれる384ウェルプレートに移した。溶液をウェル内の底に移動させるために、このプレートを1分間遠心し、その後、室温で一晩インキュベートした。プレートの各ウェルの665nmおよび620nmにおける蛍光は、EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin−Elmer)により測定した。
620nmにおけるシグナルによって665nmにおけるシグナルを除算することにより、正規化された蛍光シグナルを、各サンプル、ブランクおよび媒体コントロールウェルについて算出した。シグナルの正規化によって、可溶化液のマトリックス効果によって生じ得る蛍光消光を考慮した。各サンプルウェルに対するΔF値(Smnタンパク質の量の%の値として測定)は、各サンプルウェルの正規化された蛍光からブランクコントロールウェルの正規化された平均蛍光を引き算し、この差分をブランクコントロールウェルの正規化された平均蛍光で除算し、得られた値に100を乗じることにより算出した。各サンプルウェルについて得られたΔF値は、試験化合物を処理されたサンプルからのSmnタンパク質の量を表している。各サンプルウェルのΔF値は、媒体コントロールウェルのΔF値で除算して、媒体コントロールに対するSmnタンパク質の量の増幅倍率を算出した。
(結果)図8に示すように、化合物65を用いて処理されたSMA1型患者の線維芽細胞(図8a)および化合物69を用いて処理されたSMA1型患者の線維芽細胞(図8b)では、SMN HTRFアッセイによって測定されたように、Smnタンパク質発現において用量依存的増加が見られた。
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例7の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、Smnタンパク質の発現のEC1.5xを表9に示す。用語「Smnタンパク質の発現のEC1.5x」は、DMSO媒体コントロールから生産される量と比較して、SMA患者の線維芽細胞において1.5倍のSmnタンパク質を生産させる効果を有する試験化合物の濃度として定義される。Smnタンパク質の発現のEC1.5xが3μMより高く10μM以下である場合は1つ星(*)によって表し、EC1.5xが1μMより高く3μM以下である場合は2つ星(**)によって表し、EC1.5xが0.3μMより高く1μM以下である場合は3つ星(***)によって表し、EC1.5xが0.3μM以下である場合は4つ星(****)によって表している。
(表9)
本明細書で開示された化学式(I)の化合物またはその一形態について、生物学的実施例7の手順に従って各試験化合物に対して生成された7点濃度データから得た、Smnタンパク質の増加倍率を表10に示す。最大増加倍率が1.2以下である場合は1つ星(*)によって表し、増加倍率が1.2より高く1.35以下である場合は2つ星(**)によって表し、増加倍率が1.35より高く1.5以下である場合は3つ星(***)によって表し、増加倍率が1.5より高く1.65以下である場合は4つ星(****)によって表し、増加倍率が1.65より高い場合は5つ星(*****)によって表している。
(表10)
〔実施例8〕
Gemカウント(Smn依存性核スペックルカウント)アッセイ
Smnタンパク質のレベルは、蛍光標識された抗Smn抗体で細胞を染色した際に生成される核内フォーカス(gemとしても知られる)の量と直接相関している(Liu and Dreyfuss, EMBO J., 1996, 15:3555)。Gemは多タンパク質複合体であり、それはSmnタンパク質によって核形成され、gemカウントアッセイは、細胞内のSmnのレベルを評価するために利用される。本明細書に記載のように、gemカウントアッセイは、試験化合物で処理された、SMA患者線維芽細胞における、Smnタンパク質のレベルを定量するために用いられる。
(材料)
(プロトコル)細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養した。その後、細胞をトリプシン消化し、計数し、DMEM−10%FBS中に100000細胞/mLの濃度となるように再懸濁した。2mLの細胞懸濁液を、滅菌カバースリップ付きの6ウェル細胞培養プレートに接種し、3〜5時間培養した。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。10μLの試験化合物の溶液を、細胞を含む各試験ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で48時間培養した。各試験化合物濃度につき、2反復の試料を準備した。最終濃度0.5%のDMSOを含む細胞をコントロールとして用いた。
細胞培養培地をカバースリップ付きのウェルから吸引し、冷PBSで3回軽く洗浄した。パラホルムアルデヒド中に細胞がある間、室温で20分間インキュベートして、細胞を固定化した。細胞を冷PBSで2回洗浄し、その後、細胞を透過させるために、0.05%TritonX−100を含むPBS中にて細胞を室温で5分間インキュベートした。固定化された細胞を冷PBSで3回洗浄した後、それらの細胞を10%FBSで1時間ブロッキングした。ブロッキングバッファー中に1:1000となるように希釈した60μLの一次抗体を添加して、その混合物を室温で1時間インキュベートした。細胞をPBSで3回洗浄し、ブロッキングバッファー中に1:5000となるように希釈した60μLの二次抗体を添加し、その混合物を室温で1時間インキュベートした。カバースリップを封入材の助けを借りてスライドの上に固定して、一晩乾燥させた。カバースリップの側面にマニキュアを塗り、そのスライドを遮光して保存した。免疫蛍光の検出および計数には、63xPlan−Apochromat(NA=1.4対物)を備えるZeiss
Axovert 135を用いた。gemの数を150以上の核について計数し、%活性をDMSOおよび10nMのボルテゾミブをコントロールとして用いて算出した。各試験化合物に対して、固有の蛍光を有する試験化合物を同定するために、すべての波長で調べた。
(結果)図9に示すように、化合物65を用いて処理されたSMA1型患者の細胞(図9a)および化合物69を用いて処理されたSMA1型患者の細胞(図9b)は、DMSOで処理された細胞に比べて、より多くのgemを累進的に含んでいる。
〔実施例9〕
ヒト運動ニューロンにおけるSmnタンパク質アッセイ
試験化合物で処理されたヒト運動ニューロンにおける、Smnタンパク質のレベルを定量するために、Smn免疫蛍光共焦点顕微鏡分析を行った。
(プロトコル)SMA iPS細胞由来のヒト運動ニューロン(Ebert et al., Nature, 2009, 457:2770;およびRubin et al., BMC Biology, 2011, 9:42)を、さまざまな濃度の試験化合物を用いて72時間処理した。細胞核内のSmnタンパク質のレベルは、Makhortova et al., Nature Chemical Biology, 2011, 7:544に記載されているように、Smn免疫染色および共焦点蛍光顕微鏡分析を用いて定量した。化合物を用いて処理された試料におけるSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理された試料におけるSmnタンパク質のレベルに対して正規化され、その化合物濃度の関数としてプロットされた。
(結果)図10に示すように、化合物65の濃度を増加させて72時間処理されたヒト運動ニューロン(図10a)および化合物69の濃度を増加させて72時間処理されたヒト運動ニューロン(図10b)は、核内により多くのSmnタンパク質を、累進的に含んでいる。
〔実施例10〕
動物細胞におけるSmnタンパク質アッセイ
ヒトSMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルの増加を決定するために、このSmnタンパク質アッセイでは、DMSO媒体を用いて処理されたマウスの組織と、試験化合物を用いて処理されたマウスの組織とを比較した。
(材料)
(プロトコル)セーフロックチューブ内の組織試料を計量し、その重量と体積との比に基づいて、プロテアーゼ阻害剤カクテルを含むRIPAバッファーを各タイプの組織に対して添加した:脳(50mg/mL)、筋肉(50mg/mL)、および脊髄(25mg/mL)。
組織は、ビーズ破砕法によってTissurLyzerを用いて破砕した。5mmステンレス鋼ビーズを試料に加え、TissurLyzer内において30Hzで5分間、激しく振とうした。サンプルを微量遠心器により14000xgで20分間遠心して、ホモジネートをPCRプレートに移した。HTRFのために、ホモジネートを、RIPAバッファーを用いて約1mg/mLに希釈し、BCAタンパク質アッセイによる総タンパク質定量のために、ホモジネートを、RIPAバッファーを用いて約0.5mg/mLに希釈した。SMN HTRFアッセイのために、35μLの組織ホモジネートを、5μLの抗体溶液(再構成バッファーで抗SMN d2および抗SMNクリプテートを1:100希釈)を含んでいる384ウェルプレートに移した。コントロールシグナルを得るために、プレートのうち3つのウェルにはRIPA溶解バッファーのみを入れ、これらをブランクコントロールウェルとして利用した。溶液をウェル内の底に移動させるために、このプレートを1分間遠心し、その後、室温で一晩インキュベートした。プレートの各ウェルの665nmおよび620nmにおける蛍光は、EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin−Elmer)により測定した。組織ホモジネート中の総タンパク質は、BCAアッセイを用い、製造業者のプロトコルに従って測定した。
620nmにおけるシグナルによって665nmにおけるシグナルを除算することにより、正規化された蛍光シグナルを、各サンプル、ブランクおよび媒体コントロールウェルについて算出した。シグナルの正規化によって、組織ホモジネートのマトリックス効果によって生じ得る蛍光消光を考慮した。各組織サンプルウェルに対するΔF値(Smnタンパク質の量の%の値として測定)は、各サンプルウェルの正規化された蛍光からブランクコントロールウェルの正規化された平均蛍光を引き算し、この差分をブランクコントロールウェルの正規化された平均蛍光で除算し、得られた値に100を乗じることにより算出した。各組織サンプルウェルについて得られたΔF値を、その組織サンプルについての総タンパク質量(BCAアッセイによって決定された)によって除算した。媒体コントロールに対する、各組織サンプルについてのSmnタンパク質の量の変化は、試験化合物存在下での組織サンプルのΔF値および媒体コントロールシグナルの平均ΔF値の差分を、媒体コントロールシグナルの平均ΔF値によって除算し、パーセントとして算出した。
〔実施例11〕
成体C/CアレルSMAマウスの組織におけるSmnタンパク質のアッセイ
成体C/CアレルSMAマウスにおけるSmnタンパク質のアッセイに用いる組織を、実施例10に記載されたように準備した。このアッセイは、試験化合物で10日間処理されたC/CアレルSMAマウスにおいて、SMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルの増加が見られるか否かを調べる。
(材料)
(プロトコル)C/CアレルSMAマウスは、10mg/kgの試験化合物または媒体を10日間、BIDにて、経口投与(0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)中)した。コントロールとして、年齢が一致するヘテロ接合マウスに媒体を投与した。実施例10に従って、タンパク質レベルの分析のための組織を収集した。
(結果)図11に示すように、総タンパク質で正規化されたSmnレベルは、媒体群に比べて、化合物65(図11a)および化合物69(図11b)で処理された成体C/CアレルSMAマウスの脳、脊髄、筋肉および肝臓の組織において、増加していた。
〔実施例12〕
新生仔Δ7SMAマウスの組織におけるSmnタンパク質
試験化合物で処理されることでSMN2遺伝子から生産されるSmnタンパク質のレベルが向上するか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの組織におけるSmnタンパク質のアッセイを行った。
(材料)
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスには、生後(PND)3日〜9日、1日に1回(QD)、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、腹腔内投与(IP)した。実施例10に従って、タンパク質レベルの分析のための組織を収集した。
(結果)図12に示すように、総タンパク質で正規化されたSmnレベルは、示された用量の化合物65で7日間QDにて処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの脳(図12a)、脊髄(図12b)および筋肉(図12c)の組織において、用量依存的に増加していた。
〔実施例13〕
新生仔Δ7SMAマウスの体重
試験化合物で処理されることで体重が改善されるか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの体重変化を調べた。
(材料)
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスには、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、PND3日からQDにて腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画が、IP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のBIDの経口投与に切り替えられるまで続けた。試験化合物または媒体によって処理されたSMAΔ7マウス、および年齢が一致するヘテロ接合マウスの体重を毎日記録した。
(結果)図13に示すように、PND3〜23日までIP QDにより投与され、その後、PND25日以降実験の終了まで、BID経口投与された、化合物65で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの体重(図13a)、および、化合物69で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの体重(図13b)は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて改善されていた。
〔実施例14〕
新生仔Δ7SMAマウスにおける立ち直り反射
試験化合物で処理されることで立ち直り反射が改善されるか否かを調べるために、新生仔SMAマウスの立ち直り反射における機能的変化を調べた。
(材料)
SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスには、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、PND3日からQDにて、腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画がIP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)の、BIDの経口投与に切り替えられるまで続けた。立ち直り反射時間は、仰向けに寝かされた状態の後に、マウスがひっくり返って足で立つまでに要する時間として測定した。立ち直り反射は各マウスにつき、各測定の間隔を5分おいて、5回測定(各試行について最大時間を30秒に設定)した。試験化合物または媒体を用いて処理されたSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスおよび年齢が一致するヘテロ接合マウスの立ち直り反射時間は、PND10、14、および18に測定し、図に記入した。
(結果)図14に示すように、PND3日からIP QDにより投与された、化合物65で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの立ち直り反射(図15a)、および、化合物69で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの立ち直り反射(図15b)は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて改善されていた。化合物で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの立ち直り反射時間は、PND18日には、同年齢のヘテロ接合マウスのそれと同等であった。
〔実施例15〕
新生仔Δ7SMAマウスの生存
試験化合物で処理されることで生存が改善されるか否かを調べるために、マウスの生存数の変化をずっと調べた。
(材料)
(プロトコル)SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスには、試験化合物または媒体(100%DMSO)を、PND3日からQDにて腹腔内投与(IP)した。この腹腔内投与(IP)は、その投薬計画が、IP用の用量より3.16倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のBIDの経口投与に切り替えられるまで続けられ、その後、IP用の用量より6.23倍高い用量を含む、0.1%Tween−80添加0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のQDの経口投与に切り替えられた。各群の生き残ったマウスの数を毎日記録し、総マウス数に対するパーセントとして図に記入した。実施例10に記載されたように、Smnタンパク質レベルの測定のためにSMAΔ7および年齢が一致したヘテロ接合マウスの組織を収集し、処理した。組織において測定された、総タンパク質で正規化されたSmnタンパク質レベルは、年齢が一致するヘテロ接合マウス組織におけるそれに対するパーセント(ヘテロ接合マウスのセットのレベルを100%とする)として図に記入した。ヘテロ接合マウス組織におけるSmnタンパク質のレベルに対して、試験化合物で処理されたマウス組織のSmnタンパク質のレベルは、グラフ中の各バーの上部のパーセント値として表している。
(結果)図15に示すように、PND3〜23日までIP QDにより投与され、その後、PND25日以降実験の終了まで、BID経口投与された、化合物65で処理された新生仔のSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの生存(図15a)、および化合物69で処理された新生仔SMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウスの生存(図15b)は、媒体を用いて処理されたマウスに比べて改善されていた。図16に示すように、PND144日まで化合物65を投与した後のSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウス(図16a)、並びに、PND3日からPND80日および83日まで化合物69を投与した後のSMAΔ7ホモ接合ノックアウトマウス(図16b)の脳および筋肉の組織におけるSmnタンパク質のレベルを測定し、媒体で処理された年齢が一致するヘテロ接合マウスに対する比をグラフに示した。
〔実施例16〕
培養細胞における、ヒトSMN1ミニ遺伝子mRNAエンドポイント半定量RT−PCRスプライシングアッセイ
試験化合物で処理された、ヒトSMN1ミニ遺伝子コンストラクトを発現する初代細胞および培養細胞株における、ヒトSMN1ミニ遺伝子の全長mRNAおよびΔ7mRNAのレベルを可視化し、定量するために、RT−PCRアッセイを用いた。
(材料)
SMN1ミニ遺伝子コンストラクト
ミニ遺伝子コンストラクトの調製
生物学的実施例1に記載のSMN2ミニ遺伝子コンストラクトの調製の手順を用いて、部位特異的突然変異誘発法により、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトのエクソン7の6番目のヌクレオチド(チミン残基)をシトシンへと変異させることによって、ミニ遺伝子のSMN1版を生成した。従って、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトと同様に、SMN1ミニ遺伝子コンストラクトは、エクソン7の核残基48の後に挿入された1つのアデニンを有する。SMN1ミニ遺伝子コンストラクトは、SMN1−Aと称される。
(プロトコル)96ウェルプレート中の、各ウェルあたり15ngのSMN1−Aミニ遺伝子レポータープラスミドと、FuGENE−6試薬を用いて、HEK293H細胞(10000細胞/ウェル/199μL)をトランスフェクトさせた。トランスフェクションに続けて、細胞を24時間インキュベートした。7点濃度曲線を生成するために、試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続的に希釈した。試験化合物の溶液(1μL、200xDMSO溶液)を、細胞を含む各ウェルに添加した。各コントロールウェルには、1μLのDMSOを添加した。プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO2、100%相対的湿度)内で7時間インキュベートした。細胞を、その後、Cells−To−Ct溶解バッファーに溶解し、溶解物を−80℃で保存した。
SMN1遺伝子から2つのスプライシングされたSMNmRNAを生成した。用語「SMN1ミニ遺伝子FL」は、エクソン7を含んでいる第1のスプライシング産物を指し、全長SMN1mRNAに対応している。用語「SMN1ミニ遺伝子Δ7」は、エクソン7を欠失している第2のスプライシング産物を指す。
SMNミニ遺伝子FLおよびΔ7のmRNAを、表11のプライマーを用いて増幅した。プライマーSMNフォワードC(配列番号11)はエクソン6のヌクレオチド配列(ヌクレオチド43〜ヌクレオチド63)とハイブリダイズし、プライマーSMNリバースA(配列番号2)はホタルのルシフェラーゼのコード配列のヌクレオチド配列とハイブリダイズする。これらの2つのオリゴヌクレオチドの組み合わせは、SMN1またはSMN2ミニ遺伝子のみを検出(RT−PCR)するものであり、内在性のSMN1またはSMN2遺伝子を検出しない。実施例16で用いたSMA患者細胞はヒトSMN1遺伝子しかトランスフェクションされていないため、RT−PCRによって、SMN1ミニ遺伝子全長およびSMN1ミニ遺伝子Δ7のmRNAのみを可視化および定量することができる。
(表11)
1PTC Therapeutics, Inc.によって設計されたプライマー。
cDNAを合成するために、5μLの細胞溶解物、4μLの5x iScript反応ミックス、1μLの逆転写酵素、および10μLの水を混合し、25℃で5分間、その後、42℃で30分間、さらにその後に、85℃で5分間インキュベートした。cDNA溶液は−20℃で保存した。
エンドポイントPCRを行うために、5μLのcDNA、0.2μLのフォワードプライマー(100μM)、0.2μLのリバースプライマー(100μM)、および22.5μLのポリメラーゼスーパーミックスを96ウェルセミスカートPCRプレート中で混合した。PCRは、示された時間、以下の温度で実施し:ステップ1:94℃(2分間);ステップ2:94℃(30秒間);ステップ3:55℃(30秒間);ステップ4:68℃(1分間);そして、ステップ2〜ステップ4を合計33サイクル繰り返して、その後、4℃に保った。
各PCR試料10μLを2%アガロースE−ゲルを用いて電気泳動的に分離して、二本dsDNA染色試薬(例えば、臭化エチジウム)を用いて14分間染色し、ゲル画像装置を用いて可視化した。
(結果)図17に示すように、化合物65の濃度を増加させて処理された細胞(図17a)および化合物69の濃度を増加させて処理された細胞(図17b)は、より多くのSMN1ミニ遺伝子FLmRNAおよびより少ないSMN1ミニ遺伝子Δ7mRNAを累進的に含んでおり、SMN1の選択的スプライシングの修正を示唆している。
本明細書において引用された文献が、特別にかつ個別に参照することによって組み込まれるものとして示されているか否かにかかわらず、本明細書で言及されているすべての文献は、あたかも各個別の参照が完全に行われた場合と同程度に、任意のかつすべての目的のために、参照することによって本出願に組み込まれる。
ある態様については上記で詳細に記載されたが、通常の技術を有する当業者であれば、ここに開示されたことから離れることなく、その態様の多くの改良が可能であることを明確に理解するであろう。そのような全ての改良は、本明細書に記載されたものとして特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
図1は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトの模式図であり、2つの選択的にスプライシングされたmRNA転写産物を生成する:エクソン7を含んでいる全長mRNAおよびエクソン7を含んでいないΔ7mRNA。核の残基48の後にSMN2−Aのエクソン7へと挿入されたアデニンヌクレオチドは、文字「A」によって表される。あるいは、当該ヌクレオチドはシトシンまたはチミンであり得る。核の残基48の後への1つのヌクレオチド(A、CまたはT)の挿入に起因して、全長mRNAは、SMNオープンリーディングフレームにおいて終止コドンを含まず、一方、Δ7mRNAは、エクソン8において「終止」との記載によって示された終止コドンを有する。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:1−70:5’UTR(deg);71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);80−190:エクソン6;191−5959:イントロン6;5960−6014:エクソン7およびアデニンヌクレオチド「A」挿入(6008位)6015−6458:イントロン7;6459−6481:エクソン8の一部;6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、8147−8266:3’UTR(deg)。
図2は、生物学的実施例1にて参照され、SMN2−Aミニ遺伝子コンストラクトに由来するミニ遺伝子のDNA配列(配列番号21)を提供する(図2a)。図2bに示されているように、以下のサブ配列が見出される:1−70:5’UTR(deg);71−79:エクソン6:開始コドンおよびBamHIサイト(atgggatcc);80−190:エクソン6;191−5959:イントロン6;5960−6014:エクソン7およびアデニンヌクレオチド「A」挿入(6008位)6015−6458:イントロン7;6459−6481:エクソン8の一部;6482−8146:BamHIサイト(5’側の配列)、コドン2によって開始されるルシフェラーゼをコードする配列(開始コドンを有していない)、NotIサイト(3’側の配列)、TAA終止コドン;および、8147−8266:3’UTR(deg)。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物65(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物69(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図3は、生物学的実施例2にて参照され、化合物65(図3a)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞および化合物69(図3b)の濃度を上昇させながら24時間処理した細胞における、SMN2ミニ遺伝子の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、逆転写定量PCR(RT−qPCR)を用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2ミニ遺伝子mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物65(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図4は、生物学的実施例3にて参照され、化合物65(図4a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図4b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−qPCRを用いて定量された。化合物を用いて処理したサンプル中の全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物65(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図5は、生物学的実施例4にて参照され、化合物65(図5a)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図5b)の濃度を上昇させながら24時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞における、SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、逆転写−エンドポイントPCR(RT−PCR)を用いて増幅され、PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物65(図6a)を用いて1日あたり2回(BID)、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図6は、生物学的実施例5にて参照され、10mg/kgの化合物65(図6a)を用いて1日あたり2回(BID)、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図6b)を用いて1日あたり2回、10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAのレベルは、RT−PCRを用いて定量され、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量を合わせて1とし、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAの量の割合を計算した。
図7は、生物学的実施例6にて参照され、10mg/kgの化合物65(図7)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳および筋肉組織中の(SMN2遺伝子およびハイブリッドマウスSmn1−SMN2遺伝子の両方における)SMN2の選択的スプライシングの修正を示している。全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAは、RT−PCRを用いて増幅された。PCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN2mRNAおよびΔ7SMN2mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物65(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図8は、生物学的実施例7にて参照され、化合物65(図8a)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図8b)を用いて48時間処理したSMA1型ヒト線維芽細胞における、Smnタンパク質の発現の、投与量に依存した増加を示している。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物65(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物69(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図9は、生物学的実施例8にて参照され、化合物65(図9a)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞および化合物69(図9b)を用いて48時間処理したSMA1型患者の線維芽細胞における、核スペックル数(gems)の増加を示している。スペックルは、蛍光顕微鏡を用いて計数した。化合物を用いて処理したサンプル中のスペックルの数は、媒体を用いて処理したサンプル中のスペックルの数に対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物65(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図10は、生物学的実施例9にて参照され、化合物65(図10a)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞および化合物69(図10b)を用いて72時間処理した1型SMA患者の線維芽細胞から生成されたiPS細胞から生成された運動ニューロンにおける、Smnタンパク質の発現の増加(黒い丸)を示している。Smnタンパク質のレベルは、Smn免疫染色法および共焦点蛍光顕微鏡を用いて定量した。化合物を用いて処理したサンプル中のSmnタンパク質のレベルは、媒体を用いて処理したサンプル中のレベルに対して正規化され、化合物の濃度の関数としてプロットされた。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物65(図11a、n=5)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図11b、n=4)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳、脊髄、筋肉及び肝臓組織中のSmnタンパク質の発現の増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図11は、生物学的実施例11にて参照され、10mg/kgの化合物65(図11a、n=5)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルおよび化合物69(図11b、n=4)を用いてBID10日間にわたって処理した結果もたらされたC/CアレルSMAマウスモデルの脳、脊髄、筋肉及び肝臓組織中のSmnタンパク質の発現の増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物65を用いて1日あたり1回(QD)、7日間にわたって処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳、図12a;脊髄、図12b;および筋肉、図12c)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物65を用いて1日あたり1回(QD)、7日間にわたって処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳、図12a;脊髄、図12b;および筋肉、図12c)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図12は、生物学的実施例12にて参照され、指定の投与量の化合物65を用いて1日あたり1回(QD)、7日間にわたって処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの組織中(脳、図12a;脊髄、図12b;および筋肉、図12c)のSmnタンパク質の発現における、投与量に依存した増加を示している。ここで各図中の3つの星(***)は、ANOVAにおいてp<0.001であることを示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物65(図13a)を用いて出生後(PND)140日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物629(図13b)を用いてPND76日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図13は、生物学的実施例13にて参照され、化合物65(図13a)を用いて出生後(PND)140日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物629(図13b)を用いてPND76日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの体重の差異を示している。
図14は、生物学的実施例14にて参照され、化合物65(図14a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図14b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの立ち直り反射の改善を示している。
図14は、生物学的実施例14にて参照され、化合物65(図14a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図14b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの立ち直り反射の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65(図15a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図15b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図15は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65(図15a)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルおよび化合物69(図15b)を用いて処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの生存率の改善を示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65を用いてPND144日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデル(図16a)、および、化合物69を用いてPND80日およびPND83日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの脳および筋肉組織中のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加をそれぞれ示している。
図16は、生物学的実施例15にて参照され、化合物65を用いてPND144日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデル(図16a)、および、化合物69を用いてPND80日およびPND83日まで処理した結果もたらされた新生仔Δ7SMAマウスモデルの脳および筋肉組織中のSmnタンパク質の発現における、媒体を用いて処理した、年齢が一致したヘテロ接合のマウスと比較した増加をそれぞれ示している。
図17は、生物学的実施例16にて参照され、化合物65(図17a)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図17b)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞における、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子FLmRNAの増加、および、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子Δ7mRNAの減少を示している。全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAはそれぞれ、RT−PCRを用いて増幅され、その結果得られたPCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。
図17は、生物学的実施例16にて参照され、化合物65(図17a)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞および化合物69(図17b)を用いて7時間にわたって処理したSMN1型ヒト線維芽細胞における、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子FLmRNAの増加、および、投与量に依存したSMN1ミニ遺伝子Δ7mRNAの減少を示している。全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAはそれぞれ、RT−PCRを用いて増幅され、その結果得られたPCR産物はアガロースゲル電気泳動を用いて分離された。上側のバンドおよび下側のバンドはそれぞれ、全長SMN1ミニ遺伝子mRNAおよびΔ7SMN1ミニ遺伝子mRNAに対応している。各バンドの強度は、サンプル中に存在するRNAの量に比例している。