JP6193377B2 - 電動機システムおよび磁気軸受システム - Google Patents

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Description

本発明は、電動機システムおよび磁気軸受システムに関する。
近年、研削スピンドルなどの工作機械、フライホイール、ターボ分子ポンプ等の高速回転体を支持する軸受として、磁気軸受が実用化されている。磁気軸受は、磁気浮上による非接触支持を行うため、従来の接触支持を行う軸受(例えば、転がり軸受)と比較して、高速回転化、オイル・メンテナンスフリー、メカロス(機械損失)低減等を実現することができる。また、軸受に磁気軸受を用いた電動機より軽量な装置で回転子の磁気浮上を実現するため、電動機と磁気軸受との機能を併せ持つベアリングレスモータの検討も広く行われている。
従来の磁気軸受やベアリングレスモータは、磁気浮上する回転子(ロータ)の軸位置制御のために、回転子の回転軸の偏心量(固定子(ステータ)中心軸位置からの回転子回転軸位置の変位)を非接触型の変位センサ(例えば、渦電流式変位センサ)で検出している。このため、従来の磁気軸受やベアリングレスモータは、接触支持を行う軸受と比較して、装置が大型化すること、軸長が長くなること、変位センサのコストが高いこと、などが問題となる。よって、磁気軸受やベアリングレスモータは、変位センサレス化することが望ましい。
変位センサレス化の検討の1つとして、特許文献1(特開平11−142104号公報)が開示されている。特許文献1には、変位(偏心量)と相互インダクタンスとの関係に着目したベアリングレスモータの半径方向ロータ位置推定装置が開示されている。特許文献1のベアリングレスモータの半径方向ロータ位置推定装置は、偏心によりギャップ内の起磁力分布が変化することを利用し、半径方向位置制御巻線から三相誘起電圧を検知し、この値からロータの半径方向位置(α軸上の変位αおよびβ軸上の変位β、即ち、偏心量と偏心方向)を推定する。
特開平11−142104号公報
但し、特許文献1のように偏心量と相互インダクタンスとの比例関係を適用することができるのは、各相の固定子巻線が直列に接続されている場合である。一方、各相の固定子巻線が並列に接続され並列回路を構成している場合、回転子の回転軸の偏心による電位差を打ち消すように、並列回路に循環電流が発生することから、特許文献1に開示されたロータの半径方向位置(偏心量と偏心方向)の推定方法を適用することができないという課題がある。
また、特許文献1に開示されたロータの半径方向位置(偏心量と偏心方向)の推定方法では、三相誘起電圧を検知するため、低速回転領域では差分をとりにくく誤差が大きくなるおそれがあるという課題がある。
そこで、本発明は、好適に偏心量、偏心方向を検出可能な電動機システムおよび磁気軸受システムを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る電動機システムは、固定子および磁気浮上して非接触支持される回転子を有し、各相が少なくとも2並列以上のコイルで構成される電動機と、前記各相のうち少なくとも2つの相について、前記コイルに流れる循環電流を検出する循環電流検出手段と、前記循環電流検出手段で検出された前記循環電流に基づいて、前記回転子の偏心量および偏心方向を推定する偏心推定手段と、前記各相に電流又は電圧を入力する制御器と、を備え、該制御器は、前記循環電流が小さくなるように電流又は電圧を入力し、前記偏心推定手段は、前記循環電流が、偏心前の前記回転子と前記固定子のギャップと、偏心後の前記回転子と前記固定子のギャップに応じた値となることに基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、前記循環電流検出手段で検出された循環電流値と、前記電動機のインピーダンスとの積に基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、前記コイルとして第1コイルと第2コイルを備え、前記第1コイルと前記第2コイルで閉回路が形成され、前記閉回路のインピーダンスをZ 1_2 とし、前記閉回路の循環電流をI cir とし、前記第1コイルの機械的角度をθ t,1 とし、前記第2コイルの機械的角度をθ t,2 とし、偏心していない状態のギャップ幅をδとし、係数ακとし、前記回転子の回転軸方向を法線とするX−Y平面における偏心(x,y)として、前記偏心推定手段は、
Figure 0006193377
に基づいて、前記循環電流I cir から、前記偏心量および前記偏心方向である前記偏心(x,y)を推定することを特徴とする。
また、本発明に係る磁気軸受システムは、固定子および磁気浮上して非接触支持される回転子を有し、各相が少なくとも2並列以上のコイルで構成される磁気軸受と、前記各相のうち少なくとも2つの相について、前記コイルに流れる循環電流を検出する循環電流検出手段と、前記循環電流検出手段で検出された前記循環電流に基づいて、前記回転子の偏心量および偏心方向を推定する偏心推定手段と、前記各相に電流又は電圧を入力する制御器と、を備え、該制御器は、前記循環電流が小さくなるように電流又は電圧を入力し、前記偏心推定手段は、前記循環電流が、偏心前の前記回転子と前記固定子のギャップと、偏心後の前記回転子と前記固定子のギャップに応じた値となることに基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、前記偏心推定手段は、 前記循環電流検出手段で検出された循環電流値と、前記電動機のインピーダンスとの積に基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、前記コイルとして第1コイルと第2コイルを備え、前記第1コイルと前記第2コイルで閉回路が形成され、前記閉回路のインピーダンスをZ 1_2 とし、前記閉回路の循環電流をI cir とし、前記第1コイルの機械的角度をθ t,1 とし、前記第2コイルの機械的角度をθ t,2 とし、偏心していない状態のギャップ幅をδとし、係数ακとし、前記回転子の回転軸方向を法線とするX−Y平面における偏心(x,y)として、前記偏心推定手段は、
Figure 0006193377
に基づいて、前記循環電流I cir から、前記偏心量および前記偏心方向である前記偏心(x,y)を推定することを特徴とする。
本発明によれば、好適に偏心量、偏心方向を検出可能な電動機システムおよび磁気軸受システムを提供することができる。これにより、高価な変位センサ(例えば、渦電流式変位センサ)を用いなくとも、好適に偏心量、偏心方向を検出することができるので、回転子(ロータ)の軸位置制御を低コストで実現することができる。
第1実施形態に係る電動機システムの構成ブロック図である。 第1実施形態に係る電動機システムの回路構成図である。 電動機の軸方向断面図である。 偏心時における電動機の軸方向断面図である。 回転子の回転軸の偏心とギャップ幅との関係を示す図である。 第1実施形態に係る電動機システムの電動機(中性点結線)の各コイルに流れる電流を説明する回路図である。 第2実施形態に係る電動機システムの回路構成図である。 第2実施形態に係る電動機システムの電動機(中性点未結線)の各コイルに流れる電流を説明する回路図である。 第3実施形態に係る電動機システムの回路構成図である。 第3実施形態における電流センサの取り付け方を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪第1実施形態≫
<電動機システム>
第1実施形態に係るに電動機システムSについて、図1から図5を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る電動機システムSの構成ブロック図である。
図1に示すように、電動機システムSは、電動機(磁気浮上支持装置)1と、制御器11と、電流センサ21と、を備えている。
電動機(磁気浮上支持装置)1は、回転子6(後述する図3A,3B参照)を磁気浮上させて非接触支持するベアリングレスモータを構成する。
なお、第1実施形態に係るに電動機システムSは、電動機(磁気浮上支持装置)1として回転子6を磁気浮上させて非接触支持するベアリングレスモータを用い、回転子6の軸位置制御を行う電動機システムSとして説明するが、磁気浮上支持装置はベアリングレスモータに限られるものではなく、磁気軸受を用いてもよい。即ち、回転子を磁気浮上させて非接触支持する磁気軸受(磁気浮上支持装置)1について、回転子6の軸位置制御を行う磁気軸受システムSに適用してもよい。
制御器11は電動機1と接続され、電動機1の回転子6の軸位置制御のため、制御器11から電動機1に電流もしくは電圧を入力する。一方で、電動機1の巻線(後述する図2のコイルU1,U2,W1,W2、図3A,3Bの固定子巻線5)に流れる電流を電流センサ21(後述する図2の電流センサ21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )により検出し、この値を制御器11へフィードバックする。そして、制御器11は、測定した電流値からコイル(巻線)に流れる循環電流を求めるとともに、回転子6の偏心量、偏心方向を求め、電動機1に前記の循環電流を低減するように電流もしくは電圧を入力することにより、電動機1の回転子6の軸位置制御を行うようになっている。
図2は、第1実施形態に係る電動機システムSの回路構成図である。なお、電動機(磁気浮上支持装置)1がベアリングレスモータの場合、回転子6(後述する図3A,3B参照)の軸位置制御用巻線の回路と、回転子6を回転させるための回転用巻線の回路と、を備えるが、図2には、回転子6の軸位置制御用巻線の回路を示す。
図2に示すように、電動機(磁気浮上支持装置)1は、U相(図2の符号U)、V相(図2の符号V)、W相(図2の符号W)の3相交流で駆動し、各相に2個あるコイル(U相のコイルU1,U2、V相のコイルV1,V2、W相のコイルW1,W2)が同相同士で並列接続され、並列回路を構成している。また、6個のコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2は中性点10で結線されている。
電流センサ21(図1参照)は、図2に示すように、コイルU1の電流を検出する電流センサ21U1 と、コイルU2の電流を検出する電流センサ21U2 と、コイルW1の電流を検出する電流センサ21W1 と、コイルW2の電流を検出する電流センサ21W2 と、を有している。電流センサ21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 は、検出した電流値を制御器11にフィードバックする。
制御器11は、循環電流検出部12と、偏心量・偏心方向推定部13と、軸位置制御部14と、を備えている。
循環電流検出部(循環電流検出手段)12は、電流センサ21U1 で検出した電流IU1 と、電流センサ21U2 で検出した電流IU2 と、に基づいて、U相の循環電流ICIR_U を検出(演算)する。また、電流センサ21W1 で検出した電流IW1 と、電流センサ21W2 で検出した電流IW2 と、に基づいて、W相の循環電流ICIR_W を検出(演算)する。なお、循環電流検出部12の循環電流を求める方法については、後述する。
偏心量・偏心方向推定部(偏心推定手段)13は、循環電流検出部12で検出したU相の循環電流ICIR_U およびW相の循環電流ICIR_W に基づいて、回転子6(後述する図3A,3B参照)の回転軸の偏心量・偏心方向を推定(演算)する。このように、電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )、制御器11の循環電流検出部12、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13は、回転子6の回転軸の偏心量・偏心方向を検出する回転子偏心検出装置を構成する。なお、偏心量・偏心方向推定部13の偏心量・偏心方向を推定(演算)する方法については、後述する。
軸位置制御部14は、偏心量・偏心方向推定部13で推定した偏心量・偏心方向に基づいて、偏心量が小さくなるように、換言すれば、循環電流ICIR_U および循環電流ICIR_Wが小さくなるように、U相、V相、W相に電流もしくは電圧を入力して、電動機1の回転子6の軸位置制御を行う。
なお、第1実施形態に係るに電動機システムSは、回転子6の軸位置制御用巻線の電流を検出するように、電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )を設けるものとして説明するが、これに限られるものではない。回転子6を回転させるための回転用巻線について、各相に2個あるコイルが同相同士で並列接続され、並列回路を構成している場合には、電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )を回転子6の回転用巻線の電流を検出するように設けてもよい。このように構成しても、回転子偏心検出装置(電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )、制御器11の循環電流検出部12、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13)は、同様に、回転子6の回転軸の偏心量・偏心方向を検出することができる。なお、この場合、制御器11の軸位置制御部14は、偏心量・偏心方向推定部13で推定した偏心量・偏心方向に基づいて、偏心量が小さくなるように、回転子6の軸位置制御用巻線のU相、V相、W相に電流もしくは電圧を入力し、電動機1の回転子6の軸位置制御を行う。
さらに、電動機システムSの電動機が、モータ(ベアリングレスモータでない)と、2つの磁気軸受で構成される場合、モータの回転子を回転させるための巻線(回転用巻線)が、各相に2個あるコイルが同相同士で並列接続され、並列回路を構成している場合には、電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )をモータの巻線(回転用巻線)の電流を検出するように設けてもよい。このように構成しても、回転子偏心検出装置(電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )、制御器11の循環電流検出部12、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13)は、同様に、回転子6の回転軸の偏心量・偏心方向を検出することができる。なお、この場合、制御器11の軸位置制御部14は、偏心量・偏心方向推定部13で推定した偏心量・偏心方向に基づいて、2つの磁気軸受を制御して、電動機の回転子の軸位置制御を行う。
<電動機>
次に、第1実施形態に係るに電動機システムSの電動機(磁気浮上支持装置、ベアリングレスモータ)1について、図3Aを用いて更に説明する。図3Aは、電動機1の軸方向断面図である。
図3Aに示すように、電動機1は、固定子鉄心3、ティース4および固定子巻線5を有する固定子2と、固定子2の内周側に配置され、回転子鉄心7および永久磁石8を有する回転子6と、を備えている。磁気浮上する回転子6は、固定子2と回転子6との間のギャップ9を介して、固定子2に非接触支持されている。
固定子2は、周方向60°ごとにティース4が放射状に配置されており、ティース4に固定子巻線5が巻回されて、コイル(図2のコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2)が形成されている。なお、固定子巻線5は、3相の巻線がU相、V相、W相の順に周方向に配置されており、各相は2つのコイルがあるため、U1、V1、W1、U2、V2、W2の順で周方向に配置されている。
<循環電流と偏心との関係>
第1実施形態に係るに電動機システムSの回転子偏心検出装置(電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )、制御器11の循環電流検出部12、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13)は、検出した循環電流から偏心量および偏心方向を推定する。この循環電流から偏心量、偏心方向を推定する基本原理について、図2から図5を用いて説明する。図3Bは、偏心時における電動機1の軸方向断面図である。図4は、回転子6の回転軸の偏心とギャップ幅との関係を示す図である。図5は、第1実施形態に係る電動機システムSの電動機1(中性点結線)の各コイルに流れる電流を説明する回路図である。なお、以下の説明において、各コイル(固定子巻線5)のインピーダンスの差は製作時の誤差によって多少は発生するものの僅少であることから、インピーダンスの差は0と仮定して説明する。ちなみに、回転子6が偏心していない状態であれば同相のコイル(固定子巻線5)に誘起される電圧は同等となることから循環電流は発生しない。
[循環電流の検出]
まず、図5に示すように、制御器11(図2参照)から電動機1のU相、V相、W相に電流IU 、IV 、IW が入力される。各コイル(固定子巻線5)のインピーダンスに大きな差がない限り、これらの電流はほぼ2等分され各コイル(固定子巻線5)に電流が流れる。コイルU1を流れる電流をIU1 、コイルU2を流れる電流をIU2 、コイルV1を流れる電流をIV1 、コイルV2を流れる電流をIV2 、コイルW1を流れる電流をIW1 、コイルW2を流れる電流をIW2 として、インピーダンスの差を0としていることから、偏心していない場合、IU1 =IU2 ,IV1 =IV2 ,IW1 =IW2 の関係となる。
一方、偏心が発生した場合、並列回路を構成する同相コイル間に電位差ΔEが発生し、これを打ち消すため並列回路の閉ループ内に循環電流が発生して、IU1 ≠IU2 ,IV1 ≠IV2 ,IW1 ≠IW2 の関係となる。ここで、U相の並列回路(コイルU1、コイルU2で構成される回路)の循環電流をICIR,U とすれば、IU1 =IU /2+ICIR,U ,IU2 =IU /2−ICIR,U の関係となるから、コイルU1を流れる電流IU1 およびコイルU2を流れる電流IU2 からU相の循環電流をICIR,U を求めることができる。V相、W相についても同様である。即ち、U相の循環電流をICIR,U 、V相の循環電流ICIR,V 、W相の循環電流ICIR,W は、
CIR,U =(IU1 −IU2 )/2 ・・・(1a)
CIR,V =(IV1 −IV2 )/2 ・・・(1b)
CIR,W =(IW1 −IW2 )/2 ・・・(1c)
の関係が成立する。
このように、制御器11の循環電流検出部12は、電流センサ21U1 ,21U2 で検出した電流と式(1a)からU相の循環電流をICIR,U を求めることができる。また、制御器11の循環電流検出部12は、電流センサ21W1 ,21W2 で検出した電流と式(1c)からW相の循環電流をICIR,W を求めることができる。
[偏心と循環電流との関係]
次に、偏心発生時の各コイルの電位差ΔEについて説明する。
鉄の透磁率を∞と仮定した場合、磁石の残留磁束密度をBr、リコイル透磁率をμm 、磁石厚をhm、ギャップ幅δとすると、ギャップ9の磁束密度Bδ は、
δ =Br*hm/(δ*μm +hm) ・・・(2a)
となる。
ここで、δ<hmである場合、定数κとして、
δ =κ/δ ・・・(2b)
とみなすことができる。なお、以下の説明において、δ<hmが成り立つ場合について説明するが、δ≧hmが成り立つ場合にも、式(2a)から同様に関係式を求めることができ、本実施形態と同様の効果が得られる。
ここで、ギャップ9の磁束密度Bδ はピーク値であり、ギャップ9の磁束密度Bδ の基本波成分をティース4の幅で周方向積分した値がティース4に鎖交する磁束φとなる。そして、磁束φの時間微分が各コイルに発生する誘導起電力Eとなる。即ち、
E=αBδ =κα/δ ・・・(3)
となる。また、誘導起電力Eは、ギャップ9の磁束密度Bδ と周波数fに比例する。
図4に示すように、偏心していない状態のギャップ幅をδとし、偏心(x,y)が発生した場合(破線で示す)における、ある角度θに位置するティース4に対抗するギャップ幅δnewは、
δnew =δ−(x×cos(θt )+y×sin(θt )) ・・・(4)
となる。なお、x、yは偏心座標、θt はティース4の中心の機械的な角度となる。この時θはティース4の中心角度とすることが望ましいが、多少誤差があってもよいものとする。
偏心が発生した場合の角度θt に位置するティース4のコイル(固定子巻線5)に誘起される電圧Eは、偏心前のギャップ幅δと偏心後のギャップ幅δnew の値に応じて変化し、
δ/δnew ・・・(5)
の比で変化する。即ち、偏心前と比べると、δnew >δでは誘導起電力Eが小さくなり、δnew <δでは誘導起電力Eが大きくなる。
ある同相のコイル1とコイル2が並列回路(閉ループ)を構成し、コイル1とコイル2の機械的角度をθt,1 ,θt,2 とした時、偏心発生時の電位差ΔEは、式(3)および式(4)より、式(6)となる。
Figure 0006193377
また、前述したように、偏心が発生して、コイル1とコイル2の間に電位差ΔEが発生し、これを打ち消すため並列回路(閉ループ)内に循環電流Icir が発生した場合、閉ループのインピーダンスをZ1_2 とすると、
ΔE=Icir 1_2 ・・・(7)
となる。
式(6)および式(7)より、偏心(x,y)と、循環電流Icir との関係は、式(8)となる。
Figure 0006193377
次に、図3Bに示す、回転子6がコイルU1の方向(X軸正方向)に偏心量δeで偏心が発生している場合を例に、偏心と循環電流との関係を更に説明する。図3Bにおいて、X−Y座標系では偏心(δe,0)となる。
コイルU1方向に回転子6が偏心した場合、コイルU1,V1,W2方向のギャップは偏心前(図3A参照)よりも狭くなり、コイルU2,V2,W1方向のギャップは偏心前(図3A参照)よりも広くなる。具体的には、ティース4は、周方向に60°間隔に配置されていることから機械的角度θt が定まり、式(4)より、偏心(δe,0)が発生した状態のギャップ幅δnew を求めることができる。
コイルU1(θt = 0°)方向のギャップ幅:(δ−δe)
コイルU2(θt =180°)方向のギャップ幅:(δ+δe)
コイルV1(θt = 60°)方向のギャップ幅:(δ−δe/2)
コイルV2(θt =240°)方向のギャップ幅:(δ+δe/2)
コイルW1(θt =120°)方向のギャップ幅:(δ+δe/2)
コイルW2(θt =300°)方向のギャップ幅:(δ−δe/2)
コイルU1,コイルU2間の電位差ΔEU 、コイルV1,コイルV2間の電位差ΔEV 、および、コイルW1,コイルW2間の電位差ΔEW は、式(5)より求めることができる。
ΔEU =EU1 −EU2 =ακ(1/(δ−δe)−1/(δ+δe))
ΔEV =EV1 −EV2 =ακ(1/(δ−δe/2)−1/(δ+δe/2))
ΔEW =EW1 −EW2 =ακ(1/(δ+δe/2)−1/(δ−δe/2))
ここで、各同相のコイルが並列回路を構成している場合、この電位差ΔEU ,ΔEV ,ΔEW を打ち消すように循環電流をICIR,U ,ICIR,V ,ICIR,W が発生する。基本波角周波数をω、1コイルの抵抗をR、1コイルのインダクタンスをLとすると、オームの法則より、循環電流ICIR は式(9)で表わされる。
Figure 0006193377
実際の各コイルの位相を反映させると、循環電流は、
CIR,U ×cos(ωt )=ΔEU /(2R+2jωL)
CIR,V ×cos(ωt−3/2×π)=ΔEV /(2R+2jωL)
CIR,W ×cos(ωt−4/2×π)=ΔEW /(2R+2jωL)
となり、cos(ωt)、即ち、回転子6の周方向位置と電位差の関数になる。そして、前述の電位差ΔEU ,ΔEV ,ΔEW を代入すると、以下の式(10a)〜式(10c)が得られる。
Figure 0006193377
ここで、式(1a)〜式(1c)に示すように、循環電流をICIR,U ,ICIR,V ,ICIR,W は、電流センサで検出した電流値から求められる値であり、既知の値である。また、電動機1がベアリングレスモータ等の場合、回転子6の周方向位置、即ち、電動機1の電気角は既知の値である。また、偏心していない状態のギャップ幅δ、抵抗R、インダクタンスLも既知の値である。このように、式(10a)〜式(10c)の未知数は偏心量δe、即ち、偏心(δe、0)のみである。
したがって、少なくとも2つの循環電流を検出することにより、偏心(x、y)、即ち、偏心量と偏心方向を求めることができる。なお、cos(ωt)が未知である場合、3か所の循環電流を検出することで偏心量と偏心方向を求めることができる。
また、インピーダンスはほぼ周波数に比例し、各コイルに誘起される電圧も周波数に比例する。そのため、式(8)からもわかるとおり、循環電流は周波数依存性がほとんどないといえる。そのため、低速回転領域でも高精度に偏心量と偏心方向を推定することが可能となる。
このように、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13は、循環電流検出部12で求めたU相の循環電流をICIR,U と、W相の循環電流をICIR,W と、式(8)の関係から、偏心(x,y)即ち、偏心量と偏心方向を求めることができる。そして、制御器11の軸位置制御部14は、偏心量・偏心方向推定部13で求めた偏心量と偏心方向に基づいて、電動機1の回転子6の軸位置制御を行うので、低速回転領域でも高精度に軸位置制御を行うことができる。
以上のように、第1実施形態に係るに電動機システム(磁気軸受システム)Sは、電流センサを用いて偏心量と偏心方向を求め、軸位置制御を行うことができる。変位センサ(例えば、渦電流式変位センサ)に比べ、電流センサは安価で、センサを取り付けるためのスペースも小さいことから、従来の変位センサを用いた軸位置制御を行う電動機システム(磁気軸受システム)と比較して、低コスト・省スペースの電動機システム(磁気軸受システム)Sとすることができる。また、従来の半径方向ロータ位置推定装置(特許文献1)と比較して、第1実施形態に係るに電動機システム(磁気軸受システム)Sは、低速回転領域でも高精度に偏心量と偏心方向を求め、軸位置制御を行うことができる。
≪第2実施形態≫
次に第2実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)SAについて、図6および図7を用いて説明する。図6は、第2実施形態に係る電動機システムSAの回路構成図である。図7は、第2実施形態に係る電動機システムSAの電動機1A(中性点未結線)の各コイルに流れる電流を説明する回路図である。
第1実施形態に係る電動機システムSの電動機1は、図2および図5に示すように、中性点10で結線される電動機1であるのに対し、第2実施形態に係る電動機システムSAの電動機1Aは、図6および図7に示すように、中性点で結線されない電動機である点で異なっている。即ち、第1実施形態に係る電動機システムSの電動機1は、6個のコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2が中性点10で結線されているのに対し、第2実施形態に係る電動機システムSの電動機1Aは、コイルU1,V1,W1が結線点10aで結線され、コイルU2,V2,W2が結線点10bで結線されている点で異なっている。その他の構成は、同様であり、説明を省略する。
このような中性点未結線の電動機1Aの場合、図7に示すように、循環電流は、他相にまたがって発生する。即ち、U相とV相にまたがる循環電流ICIR,UV と、V相とW相にまたがる循環電流ICIR,VW と、W相とU相にまたがる循環電流ICIR,WU と、が発生する。
このように、循環電流の経路は複雑になるものの、コイルU1に発生する循環電流Icir,U1 と、コイルU2に発生する循環電流Icir,U2 とは、Icir,U1 =ICIR,UV −ICIR,WU =−Icir,U2 となる。同様に、コイルV1に発生する循環電流Icir,V1 と、コイルV2に発生する循環電流Icir,V2 とは、Icir,V1 =−Icir,V2 となり、コイルW1に発生する循環電流Icir,W1 と、コイルW2に発生する循環電流Icir,W2 とは、Icir,W1 =−Icir,W2 となる。
したがって、第1実施形態に係る電動機システムSの電流センサ21と同様に、コイルU1,U2に電流センサ21U1 ,21U2を設け、循環電流検出部12で循環電流Icir,U1 =(IU1 −IU2 )/2を求めることができる。また、コイルW1,W2に電流センサ21W1 ,21W2を設け、循環電流検出部12で循環電流Icir,W1 =(IW1 −IW2 )/2を求めることができる。そして、制御器11の偏心量・偏心方向推定部13は、第1実施形態と同様な原理で、循環電流Icir,U1 ,Icir,W1 から偏心量と偏心方向を求めることができる。
≪第3実施形態≫
次に、第3実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)SBについて、図8および図9を用いて説明する。図8は、第3実施形態に係る電動機システムSBの回路構成図である。図9は、第3実施形態における電流センサ22U の取り付け方を示す斜視図である。
図8に示すように、第3実施形態に係る電動機システムSBは、第1実施形態に係る電動機システムSの電流センサ21(21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 )にかえて、電流トランス22U,22Wを備える点で異なっている。その他の構成は、同様であり、説明を省略する。
図9に示すように、コイルU1の巻線5aと、コイルU2の巻線5bとが、電流方向が互いに逆向きとなるように電流トランス22Uの測定部に挿入されている。これにより、電流トランス22U は、コイルU1の電流IU1 と、コイルU2の電流IU2 の差分電流(IU1 −IU2 )を検出する。そして、循環電流検出部12は、式(1a)より、U相の循環電流をICIR,U を求める。W相についても同様である。
このように、第3実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)SBによれば、センサ数を4つから2つに減らすことができる。また、第1実施形態に係る電動機システムSの場合、回転子6の重量が増加するほどコイルを流れる電流値も大きくなるので、電流センサ21も測定レンジが大きく、高額・大型な電流センサを用いる必要がある。これに対し、第3実施形態に係る電動機システムSBの場合、差分電流(IU1 −IU2 )を検出するため、電流トランス22U ,22W も測定レンジが小さく、安価・小型なものを用いることができる。なお、カレントトランスファー方式の電流トランス22U ,22W を用いるものとして説明したが、電流センサの挿入孔内の電流から磁界強度を求め、電流値を求める方式の電流センサであれば、他の方式の電流センサを用いてもよい。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)S,SA,SBは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)S,SA,SBは、変位センサレスの電動機システム(磁気軸受システム)であるものとして説明したが、これに限られるものではない。本実施形態に係る電動機システム(磁気軸受システム)S,SA,SBが備える回転子偏心検出装置と、従来の変位センサやサーチコイルなどを用いた測定方法と併用してもよい。これにより、更に高精度な計測が可能となる。また、異なる方式により偏心量を計測することから、安全性も向上する。
図2等に示すように、電動機1の各相のコイルは、2つのコイルが並列に配置されるものとして説明したが、これに限られるものではなく、3つ以上のコイルが並列に配置されていてもよい。この場合でも、各閉ループ内において、式(7)の関係を求めることで、循環電流から偏心量と偏心方向を推定することができる。また、3相の電動機1として説明したが、これに限られるものではなく、2相でも6相でもそれ以外の相でもよい。
図3Aでは、内転型の回転子6を備える電動機1として説明したが、これに限られるものではなく、同様の構成を有する外転型の回転子を備える電動機にも適用可能である。また、回転子6の極数は、4極として図示しているが、これに限られるものではなく、2極でもよいし、6極以上としてもよい。また、電動機1は、ギャップ磁束が径方向に透過するラジアルギャップ型として説明したが、これに限られるものではなく、ギャップ磁束が軸方向に透過するアキシャルギャップ型にも適用可能である。また、電動機1は永久磁石同期機としたが、固定子2側の固定子巻線5の結線を2並列以上とし、循環電流が発生する構成であれば、誘導機、巻線同期機、SRモータ等にも適用可能である。また、固定子2は、2:3の集中巻形状としたが、これに限られるものではなく、分布巻や、2:3以外の集中巻にも適用できる。また、固定子鉄心3及び回転子鉄心7は軸方向に積み重ねた積層鋼板で構成してもよいし、圧粉磁心などで構成してもよいし、アモルファス金属などで構成してもよい。
また、偏心(x、y)とΔEの関係は式(6)として説明したが、偏心量が小さい場合には偏心量とΔEが比例関係であるとしてもよい。
S,SA,SB 電動機システム(磁気軸受システム)
1 電動機(磁気浮上支持装置、ベアリングレスモータ、磁気軸受)
2 固定子
3 固定子鉄心
4 ティース
5 固定子巻線
6 回転子
7 回転子鉄心
8 永久磁石
9 ギャップ
10 中性点
10a,10b 接続点
11 制御器
12 循環電流検出部(循環電流検出手段)
13 偏心量・偏心方向推定部(偏心推定手段)
14 軸位置制御部
21,21U1 ,21U2 ,21W1 ,21W2 電流センサ(循環電流検出手段)
22U ,22W 電流トランス(循環電流検出手段、差分電流検出手段)
U U相
V V相
W W相
U1,U2,V1,V2,W1,W2 コイル

Claims (7)

  1. 固定子および磁気浮上して非接触支持される回転子を有し、各相が少なくとも2並列以上のコイルで構成される電動機と、
    前記各相のうち少なくとも2つの相について、前記コイルに流れる循環電流を検出する循環電流検出手段と、
    前記循環電流検出手段で検出された前記循環電流に基づいて、前記回転子の偏心量および偏心方向を推定する偏心推定手段と、
    前記各相に電流又は電圧を入力する制御器と、を備え、
    該制御器は、前記循環電流が小さくなるように電流又は電圧を入力し、
    前記偏心推定手段は、
    前記循環電流が、偏心前の前記回転子と前記固定子のギャップと、偏心後の前記回転子と前記固定子のギャップに応じた値となることに基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、
    前記循環電流検出手段で検出された循環電流値と、前記電動機のインピーダンスとの積に基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、
    前記コイルとして第1コイルと第2コイルを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルで閉回路が形成され、
    前記閉回路のインピーダンスをZ 1_2 とし、
    前記閉回路の循環電流をI cir とし、
    前記第1コイルの機械的角度をθ t,1 とし、
    前記第2コイルの機械的角度をθ t,2 とし、
    偏心していない状態のギャップ幅をδとし、
    係数ακとし、
    前記回転子の回転軸方向を法線とするX−Y平面における偏心(x,y)として、
    前記偏心推定手段は、
    Figure 0006193377
    に基づいて、前記循環電流I cir から、前記偏心量および前記偏心方向である前記偏心(x,y)を推定する
    ことを特徴とする電動機システム。
  2. 前記相の少なくとも1つについて、並列接続を構成するのは2つのコイルであることを特徴とする請求項1に記載の電動機システム。
  3. 並列接続を構成するのが2つのコイルである相について、該2つのコイルは、機械的角度で略180°離れている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動機システム。
  4. 前記コイルとして第1コイルと該第1コイルと並列に配置される第2コイルを備え、
    前記循環電流検出手段は、
    前記第1コイルを流れる電流と、前記第2コイルを流れる電流との差である差分電流を検出する差分電流検出手段を有し、
    前記差分電流に基づいて、前記循環電流を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機システム。
  5. 前記回転子の前記偏心量および前記偏心方向を検出する他のセンサを更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機システム。
  6. 前記電動機は、ベアリングレスモータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機システム。
  7. 固定子および磁気浮上して非接触支持される回転子を有し、各相が少なくとも2並列以上のコイルで構成される磁気軸受と、
    前記各相のうち少なくとも2つの相について、前記コイルに流れる循環電流を検出する循環電流検出手段と、
    前記循環電流検出手段で検出された前記循環電流に基づいて、前記回転子の偏心量および偏心方向を推定する偏心推定手段と、
    前記各相に電流又は電圧を入力する制御器と、を備え、
    該制御器は、前記循環電流が小さくなるように電流又は電圧を入力し、
    前記偏心推定手段は、
    前記循環電流が、偏心前の前記回転子と前記固定子のギャップと、偏心後の前記回転子と前記固定子のギャップに応じた値となることに基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、
    前記偏心推定手段は、
    前記循環電流検出手段で検出された循環電流値と、前記電動機のインピーダンスとの積に基づいて、前記偏心量および前記偏心方向を推定し、
    前記コイルとして第1コイルと第2コイルを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルで閉回路が形成され、
    前記閉回路のインピーダンスをZ 1_2 とし、
    前記閉回路の循環電流をI cir とし、
    前記第1コイルの機械的角度をθ t,1 とし、
    前記第2コイルの機械的角度をθ t,2 とし、
    偏心していない状態のギャップ幅をδとし、
    係数ακとし、
    前記回転子の回転軸方向を法線とするX−Y平面における偏心(x,y)として、
    前記偏心推定手段は、
    Figure 0006193377
    に基づいて、前記循環電流I cir から、前記偏心量および前記偏心方向である前記偏心(x,y)を推定する
    ことを特徴とする磁気軸受システム。
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