JP2006280158A - 多相モータの偏心測定方法およびその装置 - Google Patents

多相モータの偏心測定方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無とその偏心方向及び偏心量を測定できる多相モータの偏心測定方法およびその装置を提供すること。
【解決手段】本発明の多相モータの偏心測定方法は,奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータ(ここでは,Y結線型の3相モータである供試モータ10)を対象とする多相モータの偏心測定方法であって,供試モータ10を駆動モータ12によって回転させるとともにその際の1つのコイル相(例えばU相)における相内循環電流を電流センサ11によって測定し,測定された相内循環電流の振幅により,供試モータ10におけるロータまたはステータの偏心を推定するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は,多相モータの偏心状態を測定するための多相モータの偏心測定方法およびその装置に関する。さらに詳細には,例えば,Y結線型3相モータ等の奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータの偏心測定方法およびその装置に関するものである。
従来,モータの異常検出は一般に,回転させたときの異常音あるいは機械的振動を検出することによって行われていた。しかし,人間の感覚に頼る検査は不確実であり,また,音による検出は外部の騒音等の外的要因に左右されやすい。そこで,マイクロホン等によって音を検出し,周波数分析することによる異常検出の技術が提案されている(例えば,特許文献1参照。)。
これに対し,多相モータを欠相状態で回転させ,欠相コイル間に発生する誘導電圧を周波数解析して異常を判定する検査方法も提案されている(例えば,特許文献2参照。)。この文献に記載の方法によれば,例えば,2相バイポーラ駆動のPM型ステッピングモータの一相のみに駆動パルスを印加し,他相に発生する誘導電圧を検出して解析する。これにより,ロータとステータとの接触等の外乱要因を判断できるとされている。
特開平2−298825号公報 特開平5−196702号公報
しかしながら,前記した特許文献2に記載の方法を,中性点を有するY結線型の3相モータに適用するためには,駆動用の1相に駆動電圧を印加するために,中性点から中性線を外部に引き出す必要がある。また,その駆動用の1相による外乱も無視できない。さらに,特許文献1,2の検出方法で使用されている周波数分析を行うためのFFT装置等は高価なものであり,より簡易な検査方法が望まれていた。
さらに,異常の有無のみでなく,その異常がステータの偏心によるものであるのか,ロータの偏心によるものであるのかの判別や,偏心方向及び偏心量をも検出できる測定方法が望まれていた。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無とその偏心方向及び偏心量を測定できる多相モータの偏心測定方法およびその装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の多相モータの偏心測定方法は,奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定方法であって,対象モータを外力で回転させるとともにその際の1つのコイル相における相内循環電流を測定し,測定された相内循環電流の振幅により,対象モータにおけるロータまたはステータの偏心を推定するものである。
本発明の多相モータの偏心測定方法によれば,対象モータが外力によって回転されるので,ロータまたはステータの偏心があった場合,エアギャップが周期的に変化する。この変化によって発生した相内循環電流を測定することにより,偏心の有無が推定できる。従って,周波数分析を行う必要はなく,FFT装置等の高価な装置を使用しない簡易な方法となっている。
さらに本発明では,相内循環電流を測定するコイル相の外部取り出し端子を開放状態として電流測定を行うことが望ましい。
このようにすれば,外部の要因による電流が発生することはない。従って,相内循環電流のみを測定することができる。
また,本発明の多相モータの偏心測定方法は,奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定方法であって,対象モータを外力で回転させるとともにその際の1つのコイル相におけるコイル列間電圧を測定し,測定されたコイル列間電圧の振幅により,対象モータにおけるロータまたはステータの偏心を推定するものであってもよい。
このようなものであっても,相内循環電流の測定によるものと同様に,対象モータにおけるロータまたはステータの偏心を推定することができる。
さらに本発明では,測定された相内循環電流またはコイル列間電圧の振幅があらかじめ定めた第1の閾値以上である場合にロータまたはステータの偏心があると判断し,測定された相内循環電流またはコイル列間電圧のピーク値の変動幅があらかじめ定めた第2の閾値以上である場合にロータの偏心があると判断することが望ましい。
一般に,ステータ偏心がある場合には,相内循環電流またはコイル列間電圧の振幅が大きくなる。また,ロータ偏心がある場合には,相内循環電流またはコイル列間電圧のピーク値が変動する。そこで,このようにすれば,ステータ偏心とロータ偏心とを区別して判断することができる。
さらに本発明では,すべてのコイル相について相内循環電流またはコイル列間電圧を測定することが望ましい。
このようにすれば,各相の配置のずれを利用できるので,偏心の方向を判断できる。
さらに本発明では,測定された各コイル相の相内循環電流またはコイル列間電圧をそれぞれのコイル相の相対角度によりベクトル化し,各コイル相のベクトル化されたデータを交差座標系に投影し,投影して得られたデータの投影成分ごとの和を取ることによってステータ偏心のベクトル量を算出し,各コイル相のベクトル化されたデータのベクトル和を取り,そのベクトル和を交差座標系に投影することによってロータ偏心のベクトル量を算出することが望ましい。
ステータ偏心とロータ偏心とは,その方向と大きさを有するベクトルとして捉えることができる。そこで,相内循環電流またはコイル列間電圧をそれぞれのコイル相の相対角度によりベクトル化すれば,それらを合成することで各偏心を推定できる。ここで,ステータ偏心は,モータの回転によらず,各コイルのエアギャップが一定であるので,先に投影成分を算出することにより容易に演算できる。ロータ偏心は,モータの回転によって変動するので,ベクトル和を先に取ることが望ましい。従って,このようにすれば,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無とその偏心方向及び偏心量を容易に測定できる。
また,本発明は,奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定装置であって,対象モータを外力で回転させたときの各コイル相における相内循環電流またはコイル列間電圧の測定値を受けそれぞれのコイル相の相対角度によりベクトル化するベクトル化部と,ベクトル化された各コイル相のデータを交差座標系に投影する第1投影部と,第1投影部で投影して得られたデータの投影成分ごとの和を取る第1ベクトル和部と,ベクトル化された各コイル相のデータのベクトル和を取る第2ベクトル和部と,第2ベクトル和部で得られたベクトルデータを交差座標系に投影する第2投影部とを有する多相モータの偏心測定装置にも及ぶ。
本発明の多相モータの偏心測定方法およびその装置によれば,高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無とその偏心方向及び偏心量を測定できる。
「第1の形態」
以下,本発明を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,Y結線型の3相モータについて,ステータ偏心やロータ偏心等の異常判定を行うための偏心測定方法に本発明を適用したものである。
本形態の偏心測定方法を実施するには,図1に示すように,検査対象である供試モータ10に対し,電流センサ11と駆動モータ12とを取りつける。電流センサ11は,ここではU相の端子近傍に設けている。また,供試モータ10の各端子は開放状態とし,供試モータ10の出力軸は駆動モータ12の出力軸に連結する。駆動モータ12は,供試モータ10とは別の一般的なモータであり,定速回転できるものであればよい。なお,電流センサ11の取りつけられる箇所は,V相やW相の端子近傍としてもよい。これは,各相がいずれも同一のステータコアに取りつけられているため,ステータまたはロータが偏心していれば,どの相においても検出できるからである。
この偏心測定方法によって検査を行う場合には,図1のように連結した状態で駆動モータ12を一定速度で回転させる。そして,電流センサ11に流れる電流値を検出する。その検出された電流が相内循環電流であり,そのピーク値を所定値と比較する。所定値を越える電流が流れている場合には,所定量以上の偏心があると推定できる。以下に,検出の例を示す。
まず,この偏心測定方法による検査の対象となる供試モータ10の例について説明する。この供試モータ10は,図2と図3に示すように,永久磁石を有するロータ13とその外周側に設けられるステータ14とを有している。ステータ14は,図2に示すように,中性点NとUVWの3相を有するY結線型の3相モータである。そのうち,例えばU相のみについてそのコイル配置を模式的に図示すると,図3に示すように,計8個のコイルを有している。各コイルは,等間隔にステータコアに取りつけられている。また,この供試モータ10のロータ13としては,図3に示すように,N極とS極とがそれぞれ交互に4つずつ設けられているものを使用している。
そして,ステータ14のU相の各コイルは,図3に示すように,中性点Nから反時計回りに,コイル1〜4,電流センサ11,U相端子,コイル5〜8,中性点Nの順に接続されている。すなわち,電流センサ11は,開放されているU相端子の近傍に接続されている。以下では,図3に示すように,U相端子と中性点Nとを境目として8個のコイルを4個ずつ2つの組に分け,コイル1〜4を合わせてコイル組U1と呼び,コイル5〜8を合わせてコイル組U2と呼ぶ。
ここで,図3に示したのは,ステータが図中左下方向へやや偏心している状態の例であり,コイル3の位置でエアギャップが最も小さく,コイル7の位置でエアギャップが最も大きくなっている。ステータ偏心のみの場合では,各コイル位置とエアギャップの位置との関係は,供試モータ10の出力軸を回転させても変化しない。そのため,駆動モータ12によって供試モータ10の出力軸を回転させることにより,各コイルに発生する誘起電圧分布は,図4に矢印の太さで示すように,常にコイル3で大きく,コイル7で小さくなる。従って,図中矢印Aで示す方向の相内循環電流が発生する。この相内循環電流が電流センサ11によって検出される。
次に,図3のようにステータが偏心していると想定した場合の,この相内循環電流の大きさについてシミュレートした結果を説明する。この場合の各コイルに発生する誘起電圧分布は,およそ図5と図6に示すようになる。この図では,8個のコイルのうちコイル組U1の各コイルにおける分布を図5に,コイル組U2の分布を図6に示した。図5,図6において,V1はコイル1,V2はコイル2,…,V8はコイル8のそれぞれの誘起電圧の変化を示している。またここでは,機械角で360度分の範囲についての波形を示している。この供試モータ10では,ロータ13がNS各4極ずつの構成であるので,機械角と電気角との関係は,電気角=機械角×4である。そのため,これらの図の範囲は電気角0〜1440度となっている。
図5と図6から分かるように,V1,V2,V5,V6がほぼ同じ誘起電圧値であり,これに対して,V3,V4はそのピーク電圧値が大きく,V7,V8は小さい。これらをコイル組U1,U2ごとにまとめると,図7に示すようになる。すなわち,コイル組U1とコイル組U2との間には,図7中の「U1−U2間」グラフに示すような周期的な電圧差が発生する。この電圧変化によってU相の相内循環電流が流れ,電流センサ11では,図8に示すような波形の電流が検出されることになる。このように,電気角360度ごとに同一波形の電流が周期的に発生した場合,ステータ偏心であると判断できる。また,このとき,図8の波形の振幅は,ステータ偏心量を反映したものとなっている。
一方,ロータが偏心していると想定した場合では,ロータが首振り回転することとなるため,各コイル位置でのエアギャップは周期的に変化する。そのため,図9と図10に示すように,各コイル1〜8の誘起電圧はやや不規則な変化をする。これらをコイル組U1,U2ごとにまとめると,図11に示すようになる。すなわち,コイル組U1とコイル組U2との間には,図11中の「U1−U2間」グラフに示すような誘起電圧の変化が発生する。この電圧変化によってU相の相内循環電流が流れ,電流センサ11では,図12に示すような波形の電流が検出されることになる。このように機械角360°について周期的に発生する相内循環電流の大きな変化がある場合は,ロータ偏心であると判断できる。また,このとき,図12の波形のピーク値の変動幅は,ロータ偏心量を反映したものとなっている。
また,ステータとロータとがともに偏心していると想定した場合は,各コイル位置でのエアギャップはさらに複雑に変化する。そのため,図13と図14に示すように,各コイル1〜8の誘起電圧は不規則な変化をする。これらをコイル組U1,U2ごとにまとめると,図15に示すようになり,コイル組U1とコイル組U2との間には,図15中の「U1−U2間」グラフに示すような誘起電圧の変化が発生する。この電圧変化の結果,電流センサ11では,図16に示すような波形の電流が検出されることになる。
従って,本形態の偏心測定方法によれば,電流センサ11の検出結果からU相の相内循環電流の変化が把握できる。そして,上記のシミュレートの逆の手順をたどって,U1−U2間の誘起電圧の変化が推測できるので,ステータ偏心やロータ偏心の有無が判断できる。なお,電流センサ11は,一般には,測定時のみ取りつけておき,検査終了後には取り外すとよい。このようにすれば,この測定のために余分なコストがかからない。またあるいは,取りつけたまま出荷することとすれば,例えば定期点検時等に再検査することができ,経年変化等によるモータ異常を測定することもできる。
以上詳細に説明したように,第1の形態の偏心測定方法によれば,駆動モータ12によって供試モータ11の出力軸が無負荷状態で回転される。このとき,ステータ偏心やロータ偏心等の異常があれば,ステータ・ロータ間のエアギャップが変化するので,誘起電圧分布が不均一となり,相内循環電流が発生する。この偏心測定方法では,端子近傍に電流センサ11が設けられているので,この相内循環電流が検出される。この検出された相内循環電流の電流値や波形から,偏心の程度と偏心しているのがステータであるかロータであるかが判断されるので,周波数分析を行う必要はない。従って,FFT装置等の高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無を測定できる測定方法となっている。
「第2の形態」
以下,本発明を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,Y結線型の3相モータについて,ステータ偏心やロータ偏心等の異常判定を行うための偏心測定方法に本発明を適用したものである。
本形態の偏心測定方法では,図17に示すように,供試モータ20に第1の形態の電流センサ11に代えて電圧センサ21を有している。本形態では,U相端子の間に電圧センサ21が配置される。このようにすれば,電圧センサ21によってコイル組U1,U2間の誘起電圧が検出される。従って,その電圧波形から,ステータ偏心やロータ偏心等の異常が検出される。センサの配置されるのがU相に限らず,V相やW相でもよいことは第1の形態と同様である。
本形態の測定方法では,電圧センサ21によって誘起電圧の変化が測定される。すなわち,ステータ偏心時には図7の「U1−U2間」に相当する波形が得られる。また,ロータ偏心時には図11の「U1−U2間」に相当する波形が,ステータ偏心+ロータ偏心時には図15の「U1−U2間」に相当する波形が,それぞれ検出される。従って,第1の形態と同様に,この波形の振幅とピーク値の変動幅によって,ステータ偏心やロータ偏心の有無が判断できる。
以上説明したように,第2の形態の偏心測定方法によっても,第1の形態と同様に,FFT装置等の高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無を測定できる測定方法となっている。
「第3の形態」
以下,本発明を具体化した第3の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,第1の形態に比較して,電流センサをUVW各相にそれぞれ1つずつ設けたものである。
本形態の供試モータ30には,図18と図19に示すように,U相端子近傍に電流センサ31u,V相端子近傍に電流センサ31v,W相端子近傍に電流センサ31wがそれぞれ取付けられている。さらに,この供試モータ30の回転角を検出する角度センサ32も有している。この角度センサ32は,モータの回転制御のために,従来より取りつけられているものでよい。また,本形態では偏心測定装置として,各電流センサ31u,31v,31wの出力と角度センサ32の検出角θmとを受けて,偏心角や偏心量を算出するための演算部33を有している。
第1の形態では,ステータをU相端子と中性点Nとで分け,コイル組U1とコイル組U2とのいずれの側に偏心しているかを判定することができる。これに対し,本形態では,UVW相のそれぞれに流れる相内循環電流を検出する。従って,3相のそれぞれに対し,各相の端子と中性点Nとで分けたいずれの側に偏心しているかを判定することができる。さらに,3相の端子や対応する中性点Nの配置が互いにずれて取りつけられているので,各相の配置とその相内循環電流とから,モータ全体としての偏心方向及び偏心量が把握できるのである。
ここで,本形態で使用する供試モータ30について説明する。この供試モータ30は,図20に示すように,基本的には第1の形態で用いた供試モータ10と同様であり,永久磁石を有するロータ13とその外周側に設けられるステータ34とを有するものである。また,ロータ13は,4つのN極とS極とを有し,ステータ34の各相が,それぞれ計8個のコイル群を有している点も同様である。
本形態では,偏心角を算出するために各コイルの配置が重要である。ここでは,図20に示すように,供試モータ30として,各相のコイルが均等に配置されたステータ34を有するものとする。図中各コイル内に示した数字は,そのコイルの番号である。また,方向の表し方として,この図のようにU相のコイル1が右側に配置された状態を初期位置とし,U相のコイル1の中央方向を角θ=0°,ここから左回りに角の+方向とした。また,U相端子から−60°の位置にV相端子が,U相端子から−120°の位置にW相端子がそれぞれ配置されているものとした。各相の中性点Nは,それぞれ端子から180°の位置に配置される。
次に,この構成の供試モータ30を検査対象とする演算部33の構成を説明する。演算部33には,図21に示すように,各電流センサ31u,31v,31wによる検出結果である電流Iu,Iv,Iwと角度センサ32の検出角θmとが入力される。ここで,検出角θmは機械角である。演算部33では,これらの入力を受けて,ステータ偏心の偏心角θsと偏心量As及びロータ偏心の偏心角θrと偏心量Arとを算出する。なお,図中に現れている各角度等の数値は,上記のステータ34の構成に基づくものであり,ステータ34の構成が異なるモータでは,それぞれ適切に変更させればよい。
ここでは,各相に関する偏心量と偏心方向とをベクトルの大きさと方向として捉え,各相のベクトルを合成することによって全体の偏心量と偏心方向とを求める。そこでまず,供試モータ30の平面視である図20に,θ=0方向をX軸とした直交座標であるX−Y座標を設定し,この座標上で全体の偏心量と偏心方向とを表現することにする。ここで,図21中の符号44〜49は,ステータ偏心に関する演算部分であり,符号51〜54はロータ偏心に関する演算部分である。また,符号41〜43は共通部分である。
演算部33では,まず,機械角θmを電気角θeに変換する。ここでは,ロータ13の磁極数が4なので,θe=θm×4である。次に,2相変換部41において3相交流を2相交流に変換する。例えば,界磁の作る磁束の方向にd軸を採り,回転座標系のd−q座標に変換する。さらに,位相シフト部42において,V相を60°,W相を120°それぞれ進めることにより,各相の位相を合わせる。さらに,データ抽出部43において,機械角360°分(1回転分)のデータを抽出する。
次に,ステータ偏心に関する部分について説明する。既に説明したように,ステータ偏心による偏心方向は,供試モータ30の出力軸の回転角にかかわらず,一定方向である。従って,先にX軸とY軸の成分ベクトルに分解することができる。そこで,データ抽出部43の結果を投影部44において,X−Y座標軸の方向にそれぞれ投影して各成分ベクトルを求める。
例えば,U相ではU相端子と中性点N(U相)とで分けたコイル組U1の中心位置はコイル2と3との中間であり,コイル組U2の中心位置はコイル6と7との中間である。つまり,U相のベクトルの方向はコイル2と3の中間に向かう90°×3/4=67.5°の方向である。そこで,U相のベクトルIduのX軸成分ベクトルの大きさは,Idu×cos(67.5°)で求めることができる。また,Y軸成分ベクトルの大きさは,Idu×sin(67.5°)となる。V相,W相についても同様に求められる。
次に,各相のX軸成分ベクトルの和を,ベクトル和演算部45において求める。ここではあらかじめ方向を揃えているので,大きさの和を求めることになる。この和は供試モータ30の回転に応じて変化するものであるので,平均化部46で平均値を求める。また,Y軸成分については,ベクトル和演算部47において各相のY軸成分ベクトルのベクトル和を求め,さらに平均化部48で平均をとる。最後に,このようにして得られたX軸成分ベクトルとY軸成分ベクトルとをベクトル合成部49において合成すると,ステータ偏心の偏心角θsと偏心量Asが得られる。
次に,ロータ偏心に関する部分について説明する。ロータ偏心による偏心方向は,供試モータ30の出力軸の回転角に応じて変化(回転)する。そのため,ロータ偏心では,先に分解することができないので,データ抽出部43から得られたデータに対し,まずベクトル和演算部51でベクトル和を求める。そして次に,投影部52においてX−Y座標軸へ投影して成分ベクトルを求める。このとき,データ抽出部43の結果はU相に位相を合わせてあるので,U相と出力軸の機械角θmとの差(θm−67.5°)の方向へ投影すればよい。さらに,それぞれの成分ベクトルを平均化部53で平均し,ベクトル合成部54で合成すると,ロータ偏心の偏心角θrと偏心量Arとが得られる。
この結果から,ステータ偏心とロータ偏心とは,次のように読み取ることができる。ステータ偏心の偏心方向は,図20における角θs方向にエアギャップ最小となる位置があることを示す。また,ステータ偏心の偏心量は,Asに所定の係数を乗じて求めることができる。また,ロータ偏心の偏心方向は,図20に示すように,ロータをθ=0の位置に配置した時,角θr方向にエアギャップ最小となる位置があることを示す。また,ロータ偏心の偏心量は,Arに所定の係数を乗じて求めることができる。このように,演算部33によれば,各相のコイルの配置のずれを利用して,ステータ偏心とロータ偏心との偏心方向と偏心量とをそれぞれ求めることができる。
次に,この演算部33での演算をシミュレートした結果を示す。まずステータ34の内径がφ200mm,ロータ13の外径がφ198mmで,これらのエアギャップのノミナル値が1mmの供試モータ30が,ステータ偏心0.1mm,偏心位相45°,ロータ偏心0で組付けられたと想定する。このステータ偏心の状態は,図20のステータ34において,U相のコイル2の位置において,エアギャップが最小であり,0.9mmとなっていることを示す。
この場合,U相の各コイルに発生する誘起電圧分布は,第1の形態と同様であり,およそ図5と図6に示すようになる。そして,U1−U2間の循環電流である電流センサ31uの出力電流Iuは,およそ図8に示すようになる。V相及びW相に発生する誘起電圧分布や循環電流もほぼ同様の形状であるが,配置の違いから位相と振幅は異なる。これらから,各電流センサ31u,31v,31wの出力電流Iu,Iv,Iwを重ねて示すと,図22に示すように互いにずれた波形となる。
これらのデータに対し,2相変換部41,位相シフト部42,データ抽出部43においてそれぞれデータ変換を行うと,各相の変換後電流Idu,Idv,Idwは,図23に示すように重ねられる。さらに,ベクトル和演算部45,平均化部46,ベクトル和演算部47,平均化部48,ベクトル合成部49の各処理を行うと,図24に示すようにベクトルTsが求められる。このTsの方向がステータ偏心の偏心角θsに,大きさが偏心量Asにそれぞれ対応する。
次に,ロータ偏心についてシミュレートした結果を示す。上記と同様の供試モータ30が,ステータ偏心0,ロータ偏心0.05mm,偏心位相−30°で組み付けられたと想定する。第1の形態と同様に,各相の電流センサ31u,31v,31wでは,図12に示すような波形の電流が検出されることになる。各電流センサ31u,31v,31wの出力電流Iu,Iv,Iwを重ねて示すと,図25に示すように互いにずれた波形となる。
これらのデータに対し,2相変換部41,位相シフト部42,データ抽出部43においてそれぞれデータ変換を行うと,各相の変換後電流Idu,Idv,Idwは,図26に示すように重ねられる。ここでは,ロータ偏心のみであり,ステータ偏心のように各相による差はないので,1本に重なった波形となる。さらに,ベクトル和演算部51,投影部52,平均化部53,ベクトル合成部54の各処理を行うと,図27に示すようにベクトルTrが求められる。このTrの方向がロータ偏心の偏心角θrに,大きさが偏心量Arにそれぞれ対応する。
次に,ステータ偏心とロータ偏心とがともにある場合についてシミュレートした結果を示す。上記の2例のようなステータ偏心とロータ偏心とがともにあると想定した場合,各相の電流センサ31u,31v,31wでは,図16に示すような波形の電流が検出されることになる。各電流センサ31u,31v,31wの出力電流Iu,Iv,Iwを重ねて示すと,図28に示すような複雑な波形となる。さらに,データ抽出部43まで処理すると,図29に示すように重ねられる。さらに,演算部33の処理がすべて終了すると,図30に示すようにベクトルTs,ベクトルTrが得られる。
以上説明したように,第3の形態の偏心測定方法によれば,第1の形態と同様に,FFT装置等の高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無を測定できる。さらには,3相それぞれの循環電流を検出するとともに,それらの配置からステータ偏心やロータ偏心をベクトルとして算出することができるので,各偏心方向及び偏心量を得ることもできる。
「第4の形態」
以下,本発明を具体化した第4の形態について,簡単に説明する。本形態は,第2の形態に比較して,電圧センサをUVW各相にそれぞれ1つずつ設けたものである。
本形態の偏心測定方法では,図17に示したような電圧センサを,UVWの各相の端子にそれぞれ有している。また,第3の形態と同様に,角度センサ32,演算部33を有している。このようにすれば,各電圧センサによって,各相のコイル1〜4とコイル5〜8との間の誘起電圧Vu,Vv,Vwが検出される。
さらに本形態では,図21と同様の演算部33において,各相の相内循環電流Iu,Iv,Iwに代えて各相の誘起電圧Vu,Vv,Vwが入力される。演算部33の構成は第3の形態と同様であり,As,θs,Ar,θrがそれぞれ求められる。ただし,電圧は電流に対して90°位相が進んでいるため,2相変換部41ではq軸成分を出力させる。また,ステータ偏心やロータ偏心の偏心量をもとめるために,As,Arに乗じる所定の係数は,第3の形態とはやや異なるものとなる。偏心角θs,θrは,第3の形態と同様に,そのままで偏心角として利用できる。
以上説明したように,第4の形態の偏心測定方法によっても,第3の形態と同様に,FFT装置等の高価な装置を使用しない簡易な方法で,ステータやロータの偏心等のモータ組み付け異常の有無と,それらの偏心方向及び偏心量を検出できる。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,供試モータ10,20,30,40の構成は上記のものに限らない。例えば,ロータの極数,各1相分のコイルの数,各相の相対配置等が異なるモータを検査する場合には,演算部の各パラメータを適宜変更すればよい。
また例えば,演算部33中のベクトル和演算部45と平均化部46とは逆の順序としてもよい。また,ベクトル和演算部47と平均化部48とは逆の順序としてもよい。
第1の形態に係るモータ検査装置による検査状態の概略構成図である。 第1の形態に係る検査対象モータの概略構成を示す説明図である。 第1の形態に係る検査対象モータの概略構成を示す説明図である。 検査対象モータの誘起電圧分布を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心時のコイル1〜4の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心時のコイル5〜8の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心時の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心時の循環電流の変化を示す説明図である。 検査対象モータのロータ偏心時のコイル1〜4の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのロータ偏心時のコイル5〜8の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのロータ偏心時の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのロータ偏心時の循環電流の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心+ロータ偏心時のコイル1〜4の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心+ロータ偏心時のコイル5〜8の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心+ロータ偏心時の誘起電圧の変化を示す説明図である。 検査対象モータのステータ偏心+ロータ偏心時の循環電流の変化を示す説明図である。 第2の形態に係る検査対象モータの概略構成を示す説明図である。 第3の形態に係るモータ検査装置による検査状態の概略構成図である。 第3の形態に係る検査対象モータの概略構成を示す説明図である。 検査対象モータのコイル配置の例を示す説明図である。 第3の形態に係るモータ検査装置の演算装置を示す概略構成図である。 ステータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ステータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ステータ偏心時の偏心方向及び偏心量の算出結果を示す説明図である。 ロータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ロータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ロータ偏心時の偏心方向及び偏心量の算出結果を示す説明図である。 ステータ偏心+ロータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ステータ偏心+ロータ偏心時の各相の循環電流の変化を示す説明図である。 ステータ偏心+ロータ偏心時の偏心方向及び偏心量の算出結果を示す説明図である。
符号の説明
10,20,30,40 供試モータ
11,31u,31v,31w 電流センサ
12 駆動モータ
21 電圧センサ
33 演算部
41 2相変換部
44 投影部
45 ベクトル和演算部
51 ベクトル和演算部
52 投影部

Claims (7)

  1. 奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定方法において,
    対象モータを外力で回転させるとともにその際の1つのコイル相における相内循環電流を測定し,
    測定された相内循環電流の振幅により,対象モータにおけるロータまたはステータの偏心を推定することを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  2. 請求項1に記載の多相モータの偏心測定方法において,
    相内循環電流を測定するコイル相の外部取り出し端子を開放状態として電流測定を行うことを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  3. 奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定方法において,
    対象モータを外力で回転させるとともにその際の1つのコイル相におけるコイル列間電圧を測定し,
    測定されたコイル列間電圧の振幅により,対象モータにおけるロータまたはステータの偏心を推定することを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の多相モータの偏心測定方法において,
    測定された相内循環電流またはコイル列間電圧の振幅があらかじめ定めた第1の閾値以上である場合にロータまたはステータの偏心があると判断し,
    測定された相内循環電流またはコイル列間電圧のピーク値の変動幅があらかじめ定めた第2の閾値以上である場合にロータの偏心があると判断することを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の多相モータの偏心測定方法において,
    すべてのコイル相について相内循環電流またはコイル列間電圧を測定することを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  6. 請求項5に記載の多相モータの偏心測定方法において,
    測定された各コイル相の相内循環電流またはコイル列間電圧をそれぞれのコイル相の相対角度によりベクトル化し,
    各コイル相のベクトル化されたデータを交差座標系に投影し,投影して得られたデータの投影成分ごとの和を取ることによってステータ偏心のベクトル量を算出し,
    各コイル相のベクトル化されたデータのベクトル和を取り,そのベクトル和を交差座標系に投影することによってロータ偏心のベクトル量を算出することを特徴とする多相モータの偏心測定方法。
  7. 奇数個のコイル相を有し各コイル相が並列で対等のコイル列を有する多相モータを対象とする多相モータの偏心測定装置において,
    対象モータを外力で回転させたときの各コイル相における相内循環電流またはコイル列間電圧の測定値を受けそれぞれのコイル相の相対角度によりベクトル化するベクトル化部と,
    ベクトル化された各コイル相のデータを交差座標系に投影する第1投影部と,
    前記第1投影部で投影して得られたデータの投影成分ごとの和を取る第1ベクトル和部と,
    ベクトル化された各コイル相のデータのベクトル和を取る第2ベクトル和部と,
    前記第2ベクトル和部で得られたベクトルデータを交差座標系に投影する第2投影部とを有することを特徴とする多相モータの偏心測定装置。
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