JP6193355B2 - 針付き外筒の製造方法及び針付き外筒 - Google Patents

針付き外筒の製造方法及び針付き外筒 Download PDF

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Description

本発明は、予め注射器の針管が、注射器外筒の先端に直接接合されている針付き外筒およびその製造方法に関する。
インシュリン投与やワクチン投与などに用いる容量の小さい注射器においては、予め注射器の針管が注射器外筒の先端に直接接合されている針付き外筒が用いられることがある。このような針付き外筒の製造方法としては、接着剤などにより針管を外筒の先端に接合する方法や、インサート成形により針管を外筒の先端部に接合する方法の他に、針管を外筒に熱溶着する方法が知られている(特許文献1参照)。また、針管と外筒との間に筒状の接合部材を介在させて、接合部材を外筒に対して圧入してこれらの三つの部材を組み立てる方法が知られている(特許文献2参照)
特開2005−342100号公報 特開2004−154210号公報
このような接合部材を用いる場合、接合部材と外筒との熱溶着方法として、先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部を有する接合部材と、この接合部材のテーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒を用いて、外筒に対して接合部材をその後端側方向に加圧しながら、テーパー部とテーパー状内腔とを熱溶着することが好ましい。そして、この熱溶着工程では、接合部材と外筒の接触面のすべてを熱融着する必要はなく、環状に熱融着された部分が形成されればよい。よって、接合部材と当接する外筒の一部が軟化点以上に加熱されずに接合部材と熱溶着がされない非熱溶着部を持つものとなる。
また、熱溶着工程において、接合部材の全体が一定以上に加熱されると外筒のテーパー状内腔には挿入されていない接合部材の先端側の部位までもが軟化して、テーパー状内腔の開口部の内径よりも大きな外径に変形してしまうおそれがある。このような変形が生ずると、変形部分がテーパー状内腔内に進入することができなくなる。このため、テーパー部とテーパー状内腔の表面同士を圧着させながら熱溶着をさせることが困難となり、接合部材と外筒との溶着の確実性を向上させることが困難となる。このため、接合部材の中間部など先端寄りを除いた部分において確実に熱溶着可能となるように十分に加熱し、一方、接合部材の先端側の部位は軟化しないように、加熱範囲を制限することが望ましい。このような事情もあり、接合部材と当接する部分の外筒には、当接するものの非熱溶着部となる部分を有するものとなる。そして、針付き外筒の製造後において、当接部でありかつ非熱溶着部となっている部分に、クラックが生ずるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、針管と、先端から後端まで貫通し、かつ針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒とからなる針付き外筒の製造方法及びその製造方法により製造した針付き外筒について、クラックの発生を抑止できる針付き外筒の製造方法及びその製造方法により製造した針付き外筒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
針管と、先端から後端まで貫通し、かつ前記針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、前記接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒とからなる針付き外筒の製造方法であって、前記針付き外筒の製造方法は、前記針管が前記針挿入孔に挿入もしくは挿入固定された前記接合部材を前記外筒の前記先端接続部に挿入した状態で、前記外筒の形成材料の軟化点以下の温度に加熱する予備加熱工程と、前記予備加熱工程後に、押圧部材により前記接合部材の先端部を前記接合部材の後端方向に4N〜30Nの加圧力で押圧しながら、前記接合部材を前記外筒の前記先端接続部に熱溶着させる接合部材溶着工程を行うことを特徴とする針付き外筒の製造方法。
図1は、本発明の針付き外筒の正面図である。 図2は、本発明の針付き外筒の平面図である。 図3は、図2の針付き外筒のA−A線断面図である。 図4は、本発明の針付き外筒の要部拡大縦断面図である。 図5は、外筒の縦断面図である。 図6は、接合部材の拡大正面図である。 図7は、図6の接合部材の平面図である。 図8は、図6の接合部材の縦断面図である。 図9は、本発明の針付き外筒の分解斜視図である。 図10は、キャップを取り付けた状態の本発明の針付き外筒の正面図である。 図11は、図10の針付き外筒のB−B線断面図である。 図12は、本発明の針付き外筒の製造方法における予備加熱工程を説明するための説明図である。 図13は、本発明の針付き外筒の製造方法における接合部材溶着工程を説明するための説明図である。 図14は、本発明の他の実施形態の針付き外筒の製造方法における予備加熱工程を説明するための説明図である。 図15は、本発明の針付き外筒の製造方法における他の実施形態の接合部材についての溶着工程を説明するための説明図である。
以下、本発明の針付き外筒について、図面に示した実施の形態を用いて説明する。
本発明の針付き外筒1は、針管3と、先端から後端まで貫通し、かつ針管3が挿入される針挿入孔42と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部47とを有する接合部材4と、接合部材4のテーパー部47を受入可能なテーパー状内腔26を有する先端接続部22を備える外筒部材2とからなる。
そして、接合部材4は、外筒部材2の先端接続部22の内腔26に挿入され、かつ先端接続部22の先端より所定長後端側となる位置に形成された熱溶着部45により先端接続部22に固定されている。
さらに、先端接続部22は、熱溶着部45より先端側となる部位に、非熱溶着部でありかつ接合部材4と当接する当接部46を有する。当接部46は、残留歪を持ちかつクラックを持たないものとなっている。
本発明の針付き外筒は、針先を皮膚の表面より穿刺し、生体に薬剤を注入するために用いるものである。
この実施例の針付き外筒1は、図1から図4に示すように、針管3と、この針管3が接合される接合部材4と、接合部材4が接合される外筒部材2とを備えている。また、この針付き外筒1には、図10及び図11に示すようにキャップ6が装着される。
図1、図3及び図9に示すように、針管3は、ISOの医療用針管の基準(ISO9626:1991/Amd.1:2001(E))で27〜30G(外径:φ0.41〜0.31mm)のものを使用する。
針管3の軸方向の一端には、生体に穿刺される針先32が形成されている。針先32は刃面を備えた鋭角に形成されている。針管3は、その針先32が接合部材4の後述する先端側筒部(先端部)43から突出し、針先32の反対側の針管3の後端33が接合部材4の後述するテーパー部47から突出して外筒部材2の後述する先端接続部22内に配置される長さに構成されている。
針管3の中間部31は、接合部材4の後述する針挿入孔42に挿入される。この針管3における少なくとも中間部31の表面は、ブラスト処理等により粗面表面となっている。これにより、針管3と接合部材4とを熱溶着によって接合したときに、針管3の粗面表面が有する凹凸に軟化した樹脂が入り込むことにより、針管3と接合部材4との接合強度を上げることができる。また、針管3の粗面表面が有する凹凸に軟化した樹脂が入り込むことで液密性を向上させることができる。
針管3の材料としては、例えば、ステンレス鋼が好ましい。しかし、これに限定されるものではなく、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金その他の金属を用いることができる。また、針管3は、ストレート針だけでなく、少なくとも一部がテーパー状となっているテーパー針を用いることができる。針管3の断面形状は、円形だけでなく、三角形等の多角形としても良い。針管3における針先32側の表面には、例えばシリコーン樹脂やフッ素系樹脂等からなるコーティング剤を施しても良い。
次に、接合部材4について説明する。図6から図8に示すように、接合部材4は、先端側筒部(先端部)43と、先端側筒部43よりも外径が小さく、かつ先端側筒部43よりも長い後端側筒部41から構成されている。先端側筒部43は、外径がほぼ均一な円筒状に形成されている。後端側筒部41の外面は、接合部材4の後端側に向かって連続的に外径が縮径するテーパー状に形成されたテーパー部47となっている。テーパー部47の径方向断面は円形に形成されている。特に、本実施の形態では、ほぼ真円形状に形成されている。後述するように、このテーパー部47と、外筒部材2の先端接続部22のテーパー状内腔26のテーパー形態とは、ほぼ同じものとなっている。よって、テーパー部47がテーパー状内腔26に挿入された際に、テーパー部47が、テーパー状内腔26と、ほぼ全表面において当接可能な形状に形成されている。また、テーパー状内腔26とはテーパー嵌合可能な形状に形成されている。
接合部材4は、針管3が挿入される針挿入孔42を有している。針挿入孔42の内径は、針管3の外径より0.02〜0.14mm程度大きく設けられており、好ましくは0.02〜0.11mm程度大きく設けられている。上記した27〜30Gの針管3を用いる場合、この針挿入孔42の内径を0.43〜0.45mmとすることにより、針管3との隙間を上記のように設定することができる。以上のように定めることにより、接合後の針管3の接合強度を確保し、また、接合後の針管3が所定以上に傾くことを防止することができる。また、接合部材4外表面から針挿入孔42までの厚みは0.38〜0.48mmに設けられている。このような接合部材4とすることにより、針管3の接合強度を確保し、接合後の針管3が所定以上に傾くことを防止しながら、単一の接合部材4を用いて、27〜30Gの針管3のそれぞれを用いて針付き外筒1を製造することができる。
また、図8に示すように、針挿入孔42の先端側部分(先端側筒部43の内部)は、他の部分に比べて拡径した拡径部44となっている。さらに、拡径部44の先端(開口端)より、若干基端側となる部分には、なだらかに突出する環状リブ48が形成されている。環状リブ48の頂点の前後は、なだらかな傾斜面となっている。そして、環状リブ48の後端側には、環状リブ48の後端と連続し、縮径するテーパー部49が設けられている。
接合部材4および後述する外筒部材2の形成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。その中でも、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)のような樹脂を用いることが好ましい。接合部材4および外筒部材2の形成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であることが好ましい。
次に、外筒部材2について説明する。 図5に示すように、外筒部材2は、薬剤が充填される外筒本体21と、接合部材4が接合される先端接続部22を備えている。外筒本体21は、内部収納部を有する略円筒形に形成されている。外筒本体21の軸方向の後端側にはフランジ23が形成されている。
先端接続部22は、外筒本体21に連続するテーパー嵌合部24と、テーパー嵌合部24に連続する先端側嵌合部25から構成されている。テーパー嵌合部24の外形は、径方向の断面が略十字状に形成、すなわち軸方向に延びる4つのリブが設けられている。テーパー嵌合部24内には、先端側に向かって連続的に拡開し、前述した接合部材4のテーパー部47を受け入れてテーパー嵌合可能なテーパー状内腔26が形成されている。テーパー状内腔26の径方向断面は円形に形成されており、特に、この実施例の外筒では、ほぼ真円形状に形成されている。また、テーパー嵌合部24のリブがない部分の厚みは、0.8〜1.1mmが好ましく、0.9〜1.05mmが好ましい。
そして、このテーパー状内腔26とテーパー部47のテーパー形態とは、ほぼ同じものとなっている。また、先端側嵌合部25内には、テーパー状内腔26に連通する円柱状の先端側嵌合孔28が形成されている。先端側嵌合孔28はテーパー状内腔26よりも大径に形成されている。これらテーパー状内腔26及び接合部材4のテーパー部47のテーパーの角度は、特に限定されないが、1〜3度が好ましい。図4に示すように、先端側嵌合孔28は接合部材4の先端側筒部43とほぼ同径とされており、先端側筒部43を嵌合して収容可能に設けられている。
本実施の形態では、外筒本体21の形状を略円筒状に形成した例を説明したが、外筒本体21の形状は、中空の四角柱状や六角柱状であっても良い。
外筒部材2の材料は、使用する接合部材4の形成材料と相溶性を有する材料を選択することが好ましい。
特に、後述するように、外筒部材2の先端接続部22と接合部材4は熱溶着によって接合される。このため、外筒部材2の材料と接合部材4の材料とは実質的に同一の材料であることが好ましい。これにより、先端接続部22と接合部材4との良好な接合性を得ることができ、先端接続部22と接合部材4を強固に固定することができる。また、先端接続部22と接合部材4との溶着部分を目立ち難くすることができるため、針付き外筒1の美観を向上させることができる。
このような針管3、接合部材4及び外筒部材2は、後述する製造方法よって図1から図4に示すように溶着されて針付き外筒1を構成している。ここで、図4に示すように、接合部材4は、外筒部材2の先端接続部22の先端より所定長後端側となる位置に形成される熱溶着部45において、先端接続部22内のテーパー状内腔26内に溶着して固定されている。そして、本発明の外筒では、熱溶着部45およびその付近に、気泡を含有しないものとなっている。このため、気泡に起因する脆弱部を持たない。
そして、この熱溶着部45よりも先端側の部位において、先端接続部22は、接合部材4とは熱溶着されていない非熱溶着部であるとともに接合部材4と当接する当接部46を有している。このように、非熱溶着部である当接部46を有するのは、後述するように、接合部材4の先端寄りの部位が軟化して変形しないように、接合部材4のテーパー部47寄りの部位のみを加熱して溶着するためである。
そして、本発明の外筒では、当接部46は、残留歪を持ちかつクラックを持たないものとなっている。そして、非熱溶着部であるとともに接合部材4と当接する当接部46を有し、かつ、当接部46が、残留歪を持ちかつクラックを持たないものは、後述する針付き外筒の製造方法により製造することができる。
さらに、当接部46は、残留歪に起因する複屈折測定における位相差を持ち、かつ、複屈折測定における800nmを越える位相差の発生度数は、800nm未満の位相差の発生度数の1/10以下であることが好ましい。また、表現を変えると、当接部46における外筒の垂直方向断面の所定面積部分における位相差が800nm以上の面積が10%以下であることが好ましい。
ここで「位相差」とは、当接部46の部位における先端接続部22の径方向からの入射光に対する単位厚さあたりの面内複屈折位相差を用いる。位相差は、二次元複屈折計測装置で計測されるリタデーション(複屈折位相差)特性Reのデータと、軸(進相軸,遅相軸)角度の面分布データの2種類の特性データを用いることにより求められる。位相差(面内位相差)は、市販の位相差測定装置(例えば、フォトニックラティス社製「WPA−100、王子計測機器社製「KOBRA−21ADH」)あるいはセナルモン法を用いて測定できる。
複屈折測定における800nmを越える位相差の発生度数が、800nm未満の位相差の発生度数の1/10以下であるものであれば、当接部46は、在留歪を有するものの大きく歪む部分(例えば、クラック、後発的なクラック発生の要因となる部分)を持たないものとなる。
特に、当接部46は、複屈折測定における900nmを越える位相差の発生がないものであることが好ましい。表現を変えると、当接部46における外筒の垂直方向断面の所定面積部分における位相差が900nm以上の面積が実質的に0であることが好ましい。さらに、当接部46は、100nm〜500nmの範囲内に複屈折測定における位相差の発生度数ピークを有していることが好ましい。
次に、本発明の針付き外筒1を用いたシリンジ10について説明する。
図10に示すように、シリンジ10は、上述した針付き外筒2と、外筒2の先端部(針部)に装着されたキャップ6と、外筒2内に収納され、かつ外筒内を摺動可能なガスケット5と、ガスケット5に装着されたプランジャー7とを備える。プランジャー7は、本体部71と本体部71の先端に形成されたガスケット装着部と、基端部に設けられた押圧部73とを備える。また、ガスケットは、プランジャ6のガスケット装着部72を受入、かつ係合するプランジャ装着部を備えている。
そして、キャップ6は、円筒状に形成され、軸方向の基部61側が開口し、軸方向の先端が閉じている。このキャップ6は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性部材から形成される。 キャップ6は、針管3の針先32及び外筒部材2の先端接続部22を覆うように外筒部材2の先端接続部22に取り付けられる。そして、図11に示すように、針管3側及び先端接続部22は、キャップ6の内腔部62内に挿入される。
なお、キャップ6の内腔部62の内径は、先端接続部22の先端側嵌合部25の外径とほぼ等しく形成されているか、または先端側嵌合部25よりも若干小さく形成されている。よって、キャップ6を先端接続部22に取り付けると、先端側嵌合部25の外周面がキャップ6の内周面に密着する。したがって、接合部材4から突出する針管3を覆う空間は、先端側嵌合部25とキャップ6の内周面によって密閉される。このように構成することにより、針先32に菌が付着することを防止することができる。また、同時に、針先保持部63が針先32を保持する。
キャップ6の内周面は、その弾性力によって先端接続部22における先端側嵌合部25とテーパー嵌合部24との境界におけるくびれ部を締め付ける。このように、キャップ6の内周面と先端接続部22のくびれ部が係合し、搬送時にキャップ6が先端接続部22から外れることを防止することができる。
次に、針付き外筒1の製造方法について説明する。
本発明の針付き外筒の製造方法は、上述したような非熱溶着部であるとともに接合部材4と当接する当接部46を有し、かつ、当接部46が、残留歪を持ちかつクラックを持たない針付き外筒の製造方法である。
本発明の針付き外筒の製造方法は、針管3が針挿入孔42に挿入もしくは挿入固定された接合部材4を外筒部材2の先端接続部22に挿入した状態で、外筒部材2の形成材料の軟化点以下の温度に加熱する予備加熱工程と、予備加熱工程後に、押圧部材17により接合部材4の先端部を接合部材4の後端方向に4N〜30Nの加圧力で押圧しながら、接合部材4を外筒部材2の先端接続部22に熱溶着させる接合部材溶着工程とを行うものである。
本発明の針付き外筒1を製造するには、図9に示すように、針管3、接合部材4及び外筒部材2をそれぞれ用意する。針管3は、例えば、平板状金属のプレス加工又は中空パイプのスウェージング加工により、所望の管状体として形成する。接合部材4及び外筒部材2は、射出成形により形成する。このように、接合部材4と、外筒部材2を別々に成形することで、金型の小型化及び簡単化を図ることができる。
次に、これらの針管3、接合部材4及び外筒部材2を嵌合する嵌合工程を行う。この嵌合工程では、外筒部材2における先端接続部22のテーパー状内腔26及び先端側嵌合孔28内に接合部材4を挿入する。接合部材4を先端接続部22内の後端まで押し込むと、接合部材4の後端側筒部41及びテーパー部47が、先端接続部22のテーパー状内腔26に嵌合するとともに、接合部材4の先端側筒部43が外筒部材2側の先端接続部22の先端側嵌合部25に嵌合する。次いで針管3の挿入工程を行う。この挿入工程では、接合部材4の針挿入孔42に針管3を挿入して、外筒部材2に対して嵌合された接合部材4に対して針管3を組み付ける。なお、接合部材4と外筒部材2とを嵌合する嵌合工程の後に針管3を接合部材4に挿入するのではなく、接合部材4と外筒部材2との嵌合工程の前に、予め接合部材4に針管3を挿入固定することとしても良い。
なお、図12に示すように、本実施の形態では針支持部材12を用いて、針管3が接合部材4及び外筒部材2に対して位置決めされる。針支持部材12は、外筒本体21の内部収納部内に配置され、上端には針管3の基端33を支持する支持突起13を有している。針支持部材12は、支持突起13が先端接続部22のテーパー状内腔26に挿入される位置となるように配置されている。したがって、支持突起13に支持された針管3の基端33は、先端接続部22内に配置され、針管3が外筒本体21の内部収納部内に突出しないように構成されている。よって、外筒部材2内のデッドボリュームを減らすことができ、外筒部材2内に残存する薬剤の量を少なくすることができる。
また、上記した実施の形態では、針管3を接合部材4と別体として、接合部材4を先端接続部22に嵌合した後に接合部材4に挿入することとし、針支持部材12等により針管3の位置決めもしているが、これに限られず、上記した嵌合工程に先立って、針管3と接合部材4とをインサート成形により予め一体に成形しておくこととしても良い。これにより、接着部材溶着工程における針管3の位置決めを不要とすることができる。
次に、予備加熱工程を行う。予備加熱工程は、外筒部材2の形成材料の軟化点以下の温度に加熱することが好ましい。特に、外筒部材2の形成材料のガラス転移点付近以上で、かつ軟化点以下の温度に加熱することが好ましい。具体的には、環状ポリオレフィン(COP)を形成材料とする外筒部材2を用いる場合には、110℃〜150℃の加熱範囲内となるように上記した挿入工程後の針付き外筒1を加熱することが好ましい。
加熱手段としては、図12に示すように、外筒部材2を挟んで対向して配置される2基のハロゲンヒーター11を用いることが好ましい。ハロゲンヒーター11を用いることにより、上記した外筒部材2の当接部46に対して局所的な加熱が容易となる。また、深さ方向への到達速度を早めることができる。上記した針付き外筒1の例に対しては、上記した加熱範囲まで加熱するためには100W(12V)×2秒(S)と短い時間での予備加熱工程が可能である。予備加熱工程は針付き外筒1をその軸回りに回転させることにより、外筒部材2の先端接続部22周りを均一に加熱できる。なお、本実施の形態では当接部46を対象にして予備加熱工程を行っているが、クラックが生ずるおそれのある他の部位を対象として予備加熱工程を行うことでも良い。また、先端接続部22の全体を対象として予備加熱工程を行ってもよい。
また、加熱手段は、上記したハロゲンヒーター11に限られず、カーボンヒーター、熱風などの手段を用いても良い。例えば針付き外筒1をブース内に治めて熱風で加熱する場合、例えば上記と同じ構成の針付き外筒1においては、ブース内において290℃×6秒(S)の加熱を行うことにより、110℃〜150℃に加熱する。
次いで、上記した予備加熱工程後に、接合部材溶着工程を行う。図13に示すように、接合部材溶着工程は、押圧部材17により、接合部材4の先端側筒部(先端部)43を接合部材4の後端方向に4N〜30Nの加圧力で押圧しながら、接合部材4を外筒部材2の先端接続部に熱溶着させることにより行われる。
押圧部材17は、針管3を収容する収容孔19を有するとともに接合部材4の先端側筒部43を押圧する押圧部18を有している。この押圧部18によって接合部材4に圧力を加えると、接合部材溶着工程においてテーパー部47の外周面とテーパー状内腔26の内周面が密着した状態を維持することができ、接合部材4と外筒部材2の先端接続部22との接合強度を向上させることができる。
本実施の形態では、半導体レーザー照射装置20を用いて熱溶着を生じさせる。半導体レーザー照射装置20は、接合部材4におけるテーパー部47と外筒部材2のテーパー状内腔26との熱溶着部45にレーザーを照射する。これにより、針管3が発熱して、接合部材4が加熱される。そして、接合部材4が軟化して針管3及び外筒部材2の先端接続部22に付着する。その結果、接合部材4と針管3、及び接合部材4と外筒部材2の先端接続部22が熱溶着により接合され、針付き外筒1が製造される。なお、接合部材4の後端側筒部41が軟化して、テーパー状内腔26の開口の内径よりも大きな外径に変形してしまわないようにして、押圧部材17によりテーパー部47とテーパー状内腔26の表面同士を密着させることができるようにするために、接合部材4の後端寄りの熱溶着部45の所定範囲のみが溶融するように半導体レーザー照射装置の照射範囲を定める。このとき、レーザーは、テーパー嵌合部24のリブとリブの間の肉薄部へ照射する。
また、熱溶着部45は、任意の位置に設定でき、それにより針管の柔軟性(撓み)を制御することができる。例えば、針管を撓み易くすることでキンク(折れ)の発生を防ぐ場合には、熱融着部45をテーパー嵌合部24の中間付近から基端付近または接合部材4の中間付近から基端付近に設けることが好ましく、撓みを嫌う場合には、熱融着部45をテーパ嵌合部24の中間付近から先端付近または接合部材4の中間付近から先端付近に設けることが好ましい。
なお、接合部材4の厚みを0.38〜0.48mm、外筒のテーパ嵌合部24のリブがない部分の厚みを0.8〜1.1mmにした場合は、半導体レーザー照射装置20の出力を5〜20Wに設定し、レーザーの照射時間を1.5〜2.0秒(S)に設定することが好ましい。また、光学系については、焦点径をφ3.0〜3.5mmに設定することが好ましい。上記の条件は、接合部材の材料として環状ポリオレフィン(COP)を適用した場合であるが、発泡、樹脂焼け、変形が生じないように、使用する樹脂の特性に合わせて、適切な樹脂温度になるような条件を設定する必要がある。本実施の形態では、半導体レーザー照射装置20を用いて、接合部材4と針管3、及び接合部材4と外筒部材2を接合するため、接着剤を用いずに針管3を外筒部材2に固定することができる。
また、本実施の形態では、接合部材4を押圧部材17によって外筒部材2の軸方向に押圧しながら熱溶着を行うため、接合部材4と外筒部材2の先端接続部22との間に間隙が生じない。これにより、接合部材4を加熱したときに接合部材4に発泡が生じることがない。よって、接合部分4の透明性を確保して美観が損なわないようにすると共に、接合部材4と針管3、及び接合部材4と外筒部材2の先端接続部22とを強固に接合することができる。 また、外筒部材2の射出成形時に、外筒部材2に針管3を直接インサート成形する場合と比べて、射出成形品がはるかに小さいため、成形装置を小型化することができ、設備のコストダウンを図ることができる。
次に、上記した針付き外筒1の製造方法において、接合部材4への押圧部材17による加圧力を変化させた場合の、当接部46における位相差の差異についての比較実験について説明する。上記した構成の針付き外筒1について、接合部材溶着工程における接合部材4への押圧部材17による加圧力を30N(例1)及び10N(例2)とした針付き外筒1について当接部46の位相差を測定した。また、比較例として、加圧力を100Nとした針付き外筒の当接部についても位相差を測定した。位相差の測定については、上記したものと同様の測定方法を採用した。その結果、加圧力を30Nとした例1については、当接部46の位相差は800nm以上の面積が10%弱であった。また、加圧力を10Nとした例2については、当接部46の位相差は800nm以上の面積がほぼ無かった。また、加圧力を100Nとした比較例については、位相差が800nm以上の面積が約30%であった。
上記した実施の形態では、針管3の挿入工程において、外筒部材2とは別体の針支持部材12を用いて針管3の位置決めを行ったが、針管3の位置決めは、上記とは別の構成によって行っても良い。図14に示す別の実施の形態のように、例えば、外筒部材2の先端接続部22内に形成された針止め部27に当接させることで針管3の位置決めを行っても良い。針止め部27は、テーパー状内腔26の内面から突出するリング状の突部として形成されている。この針止め部27の中心部にある連通孔27aは、外筒本体21の内部収納部と先端接続部22のテーパー状内腔26及び先端側嵌合孔28とを連通する。したがって、針止め部27に当接して位置決めされた針管3の針孔は、連通孔27aを介して外筒本体21の内部収納部と連通する。これにより、針管3は、接合部材4及び外筒部材2に対して位置決めされ、針管3の後端33が先端接続部22内に配置され、針管3の後端33は、外筒本体21の内部収納部内に配置されない。よって、外筒部材2内のデッドボリュームを減らすことができ、外筒部材2内に残存する薬剤の量を少なくすることができる。
また、上記した実施の形態の接合部材溶着工程の半導体レーザー照射装置20に限らず、他の溶着手段を用いても良い。例えば図15に示すさらに別の実施の形態のように、高周波誘導加熱装置16を用いて熱溶着を生じさせても良い。高周波誘導加熱装置16は、ワークコイル15と、このワークコイル15に交流電流を流す電源16aとを備えている。電源16aからワークコイル15へ交流電流を流すと、ワークコイル15の周りに磁界が発生して、針管3に渦電流が発生する。これにより、針管3が発熱して、接合部材4が加熱される。そして、接合部材4が軟化して針管3及び外筒部材2の先端接続部22に付着する。その結果、接合部材4と針管3、及び接合部材4と外筒部材2の先端接続部22が熱溶着により接合され、針付き外筒1が製造される。
また、上記した実施の形態では、外筒部材2と接合部材とは実質的に同一の材料としたが、これに代えて、外筒部材2と接合部材4との材料を、溶融時に相溶性を有する熱可塑性樹脂とすることとしても良い。相溶性を有するとは、熱力学的な相互溶解性が良好であることを示すものであり、言い換えれば、硬化後両者間において分離しないことを示すものである。
本発明の針付き外筒の製造方法は、以下のものである。
(1) 針管と、先端から後端まで貫通し、かつ前記針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、前記接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒部材とからなる針付き外筒の製造方法であって、前記針付き外筒の製造方法は、前記針管が前記針挿入孔に挿入もしくは挿入固定された前記接合部材を前記外筒部材の前記先端接続部に挿入した状態で、前記外筒部材の形成材料の軟化点以下の温度に加熱する予備加熱工程と、前記予備加熱工程後に、押圧部材により前記接合部材の先端部を前記接合部材の後端方向に4N〜30Nの加圧力で押圧しながら、前記接合部材を前記外筒部材の前記先端接続部に熱溶着させる接合部材溶着工程とを行う針付き外筒の製造方法。
本発明の方法では、上記の予備加熱工程を行い、かつ、接合部材溶着工程における接合部材の押圧力を低いものとすることにより、外筒部材にクラックの発生のない針付き外筒を容易かつ確実に製造することができる。
そして、本発明の実施形態としては、以下のものであってもよい。
(2) 前記予備加熱工程における加熱は、前記外筒部材の形成材料のガラス転移点付近以上かつ前記軟化点以下にて行うものである上記(1)に記載の針付き外筒の製造方法。
(3) 前記予備加熱工程における加熱は、110℃〜150℃の温度で行うものである上記(1)または(2)に記載の針付き外筒の製造方法。
(4) 前記接合部材のテーパー部におけるテーパー形態と前記外筒部材の前記先端接続部のテーパー状内腔のテーパー形態は、ほぼ同じものとなっている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
(5) 前記接合部材のテーパー部の径方向断面が円形であり、前記外筒部材の前記先端接続部のテーパー状内腔の径方向断面も円形である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
(6) 前記接合部材の形成材料と前記外筒部材の形成材料は、溶融時に相溶性を有する熱可塑性樹脂である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
(7) 前記接合部材及び前記外筒部材の形成材料は、同じ熱可塑性樹脂もしくは相溶性を有する同系列の熱可塑性樹脂である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
(8) 前記接合部材及び前記外筒部材の形成材料は、環状ポリオレフィンである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
また、本発明の針付き外筒は、以下のものである。
(9) 針管と、先端から後端まで貫通し、かつ前記針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、前記接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒部材とからなる針付き外筒であって、前記接合部材は、前記外筒部材の前記先端接続部の前記内腔に挿入され、かつ、前記先端接続部の先端より所定長後端側となる位置に形成された熱溶着部により前記先端接続部に固定されており、さらに、前記先端接続部は、前記熱溶着部より先端側となる部位に、非熱溶着部でありかつ前記接合部材と当接する当接部を有し、前記当接部は、残留歪を持ちかつクラックを持たないものとなっている針付き外筒。
本発明の針付き外筒は、上記の当接部を有することにより、熱溶着部における確実な溶着を確保するとともに、当接部における脆弱部の形成もなく、有用に使用することができる。
そして、本発明の針付き外筒の実施形態としては、以下のものであってもよい。
(10) 前記外筒は、上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法により製造されたものである上記(9)に記載の針付き外筒。
(11) 前記当接部は、前記残留歪に起因する複屈折測定における位相差を持ち、かつ、複屈折測定における800nmを越える位相差の発生度数は、800nm未満の位相差の発生度数の1/10以下である上記(9)または(10)に記載の針付き外筒。
(12) 前記当接部は、複屈折測定における900nmを越える位相差の発生がない上記(9)ないし(11)のいずれかに記載の針付き外筒。
(13) 前記当接部は、100nm〜500nmの範囲内に複屈折測定における位相差の発生度数ピークを有している上記(9)ないし(12)のいずれかに記載の針付き外筒。

Claims (11)

  1. 針管と、先端から後端まで貫通し、かつ前記針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、前記接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒部材とからなる針付き外筒の製造方法であって、
    前記針付き外筒の製造方法は、前記針管が前記針挿入孔に挿入もしくは挿入固定された前記接合部材を前記外筒部材の前記先端接続部に挿入した状態で、前記外筒部材の形成材料の軟化点以下の温度に加熱する予備加熱工程と、前記予備加熱工程後に、押圧部材により前記接合部材の先端部を前記接合部材の後端方向に4N〜30Nの加圧力で押圧しながら、前記接合部材を前記外筒部材の前記先端接続部に熱溶着させる接合部材溶着工程とを行うことを特徴とする針付き外筒の製造方法。
  2. 前記予備加熱工程における加熱は、前記外筒部材の形成材料のガラス転移点付近以上かつ前記軟化点以下にて行うものである請求項1に記載の針付き外筒の製造方法。
  3. 前記予備加熱工程における加熱は、110℃〜150℃の温度で行うものである請求項1または2に記載の針付き外筒の製造方法。
  4. 前記接合部材の形成材料と前記外筒部材の形成材料は、溶融時に相溶性を有する熱可塑性樹脂である請求項1ないし3のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
  5. 前記接合部材及び前記外筒部材の形成材料は、同じ熱可塑性樹脂もしくは相溶性を有する同系列の熱可塑性樹脂である請求項1ないし4のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法。
  6. 前記接合部材及び前記外筒部材の形成材料は、環状ポリオレフィンである請求項5に記載の針付き外筒の製造方法。
  7. 針管と、先端から後端まで貫通し、かつ前記針管が挿入される針挿入孔と先端側から後端側に向かって外径が縮径するテーパー部とを有する接合部材と、前記接合部材の前記テーパー部を受入可能なテーパー状内腔を有する先端接続部を備える外筒部材とからなる針付き外筒であって、
    前記接合部材は、前記外筒部材の前記先端接続部の前記内腔に挿入され、かつ、前記先端接続部の先端より所定長後端側となる位置に形成された熱溶着部により前記先端接続部に固定されており、さらに、前記先端接続部は、前記熱溶着部より先端側となる部位に、非熱溶着部でありかつ前記接合部材と当接する当接部を有し、前記当接部は、残留歪を持ちかつクラックを持たないものとなっていることを特徴とする針付き外筒。
  8. 前記外筒は、前記請求項1ないし6のいずれかに記載の針付き外筒の製造方法により製造されたものである請求項に記載の針付き外筒。
  9. 前記当接部は、前記残留歪に起因する複屈折測定における位相差を持ち、かつ、複屈折測定における800nmを越える位相差の発生度数は、800nm未満の位相差の発生度数の1/10以下である請求項7または8に記載の針付き外筒。
  10. 前記当接部は、複屈折測定における900nmを越える位相差の発生がない請求項7ないし9のいずれかに記載の針付き外筒。
  11. 前記当接部は、100nm〜500nmの範囲内に複屈折測定における位相差の発生度数ピークを有している請求項7ないし10のいずれかに記載の針付き外筒。
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