JP6235561B2 - 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法 - Google Patents

注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6235561B2
JP6235561B2 JP2015507710A JP2015507710A JP6235561B2 JP 6235561 B2 JP6235561 B2 JP 6235561B2 JP 2015507710 A JP2015507710 A JP 2015507710A JP 2015507710 A JP2015507710 A JP 2015507710A JP 6235561 B2 JP6235561 B2 JP 6235561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection needle
syringe
needle
joint
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015507710A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014155481A1 (ja
Inventor
昌史 竹本
昌史 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Publication of JPWO2014155481A1 publication Critical patent/JPWO2014155481A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6235561B2 publication Critical patent/JP6235561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/329Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles characterised by features of the needle shaft
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/34Constructions for connecting the needle, e.g. to syringe nozzle or needle hub
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/34Constructions for connecting the needle, e.g. to syringe nozzle or needle hub
    • A61M5/343Connection of needle cannula to needle hub, or directly to syringe nozzle without a needle hub
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2207/00Methods of manufacture, assembly or production

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、注射針が外筒に直接接合されている注射針付シリンジに関するものである。
注射針付シリンジは、樹脂製の外筒の筒先へ予め注射針が接合されているものである。注射針付シリンジは、薬液を予め収容したプレフィルドシリンジや、少量を投与するマイクロシリンジに用いられる。特許文献1に、金属製の注射針が樹脂製の外筒に接合された注射針付シリンジの製造方法が記載されている。樹脂製の外筒は、射出成形によって成型される。このとき注射針は、射出成形金型の外筒の筒先部分が成型されるキャビティ内に、その接合部を突き出して固定されている。そのため注射針の接合外周面は、溶融した熱可塑性樹脂がキャビティに注入されることにより、樹脂に覆われる。注射針は、この樹脂が冷却固化時に収縮し、注射針を締め付ける応力が発生することによって、外筒に接合される。この製造方法によれば、注射針と外筒との接合に、接着剤を用いる必要がないので、接着剤によって外筒内の薬液が汚染される恐れが無く、安全であり、安定した品質のものを量産できる。
国際公開第2008/139982号
注射針付シリンジのような医療用器具は、清浄でなければならないため、製造された後にオートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理が施される。オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理は、温度負荷を伴う。この温度負荷は、外筒を形成している樹脂の流動性を増大させて、注射針の締め付け応力を緩和させ、注射針と外筒との接合強度を低下させる。このため、特許文献1に記載の注射針付シリンジは、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理により、注射針と外筒との接合強度が大きく低下し、意図せずに注射針が外筒から脱落したり、穿刺時に注射針が外筒内に押し込まれたりする恐れがあった。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理が施されて、外筒を形成している樹脂の流動性が増し、注射針の締め付け応力が緩和しても、注射針と外筒との接合強度の大きな低下を生じさせず、注射針が外筒に確りと接合された注射針付シリンジを提供することを目的とする。
本発明を適用する注射針付シリンジは、先端に筒先と、基端に開口と、それらの間に薬液が充填される内空が設けられた胴部とを有し、樹脂で成形された筒状の外筒と、前記筒先内に固定された接合部と、前記筒先より先端側に突出した針先とを有し、前記外筒の前記内空と外部とを連通させている金属製の注射針と、を備え、前記注射針が、インサート成形又は熱溶着により前記筒先内に固定された注射針付シリンジであって、前記接合部の外周面は、前記樹脂で密着されて覆われている接合外周面であり、前記接合外周面上で、面積が少なくとも1mmの領域に、平均表面粗さが少なくとも0.2μmの凹凸部が設けられ、前記樹脂が前記凹凸部の各凹凸を密着して覆っていることによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定され、前記接合外周面が前記注射針の軸方向で前記外周面の中程にのみ前記凹凸部を有することによって、前記接合外周面は、前記凹凸部よりも基端側及び先端側において前記凹凸部を有さずに前記樹脂で密着されて覆われており、前記注射針が前記筒先内に固定された状態の前記外筒に、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理が施されているものである。
注射針付シリンジは、前記凹凸部が、ブラスト加工によって形成されたものであることが好ましい。
注射針付シリンジは、前記凹凸部が、前記注射針の周方向で等間隔に複数形成されていてもよい。
注射針付シリンジは、前記注射針の基端部に、前記凹凸部が設けられていないことが好ましい。
注射針付シリンジは、前記注射針の軸方向における前記接合部の長さが、最大で10mmとすることが好ましい。
注射針付シリンジは、前記筒先に着脱自在に取り付けられ、前記針先を封止するキャップを備えていてもよい。
注射針付シリンジは、前記内空に充填された薬液と、前記胴部内に液密で摺動可能に挿入されたガスケットとを、備えていることが好ましい。
注射針付シリンジの製造方法は、先端に筒先と、基端に開口と、それらの間に薬液が充填される内空が設けられた胴部とを有し、樹脂で成形された筒状の外筒と、前記筒先内に固定された接合部と、前記筒先より先端側に突出した針先とを有し、前記接合部の外周面は、前記樹脂で密着されて覆われている接合外周面であり、前記外筒の前記内空と外部とを連通させている金属製の注射針と、を備えた注射針付シリンジを製造する方法であって、前記接合外周面上で、面積が少なくとも1mmの領域に、平均表面粗さが少なくとも0.2μmの凹凸部を形成する工程と、前記外筒を前記樹脂で成形する際に、前記凹凸部の各凹凸部に前記樹脂が密着して覆うことによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定されるように、前記注射針を前記外筒にインサート成形する工程又は、前記外筒を前記樹脂で成形した後に、前記凹凸部の各凹凸部に前記樹脂が密着して覆うことによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定されるように、前記注射針を前記外筒に熱溶着する工程と、前記外筒にオートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理を施す工程と、を有し、
前記凹凸部を形成する工程において、前記注射針の軸方向で前記接合外周面の中程にのみ前記凹凸部を形成し、前記注射針を前記外筒にインサート成形する工程又は前記注射針を前記外筒に熱溶着する工程において、前記接合外周面が前記凹凸部よりも基端側及び先端側において前記凹凸部を有さずに前記樹脂で密着されて覆われるものである。
注射針付シリンジの製造方法は、前記凹凸部を形成する工程が、ブラスト加工による工程であることが好ましい。
注射針付シリンジの製造方法は、前記ブラスト加工が、前記注射針の周方向で等間隔な複数方向から投射材を投射するものであることが好ましい。
本発明の注射針付シリンジは、注射針の接合部の外周面上で、面積が少なくとも1mm以上の領域に、平均表面粗さが少なくとも0.2μmである凹凸部が、形成されたものである。この凹凸部の各凹凸は、外筒の樹脂が凹部に流れ込んでいることによって、外筒の樹脂に密着して覆われている。これにより、注射針と外筒との間に強いアンカー効果が発現する。それらアンカー効果によって、外筒と注射針との接合強度が向上する。このため、外筒に施されたオートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理により筒先に接合された注射針を締め付ける応力が緩和されても、それを上回る強いアンカー効果によって、この注射針付シリンジは、注射針と外筒との接合強度が低下しないものである。
本発明を適用する注射針付シリンジの一形態を示す断面図である。 本発明を適用する注射針付シリンジに用いられる注射針が有する凹凸部の模式部分拡大断面図である。 本発明を適用する注射針付シリンジに用いられる注射針の別な例を示す正面図である。 注射針付シリンジの注射針に形成された凹凸の平均表面粗さと、注射針の接合強度との相関を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明の注射針付シリンジの一形態の断面図を図1に示す。注射針付シリンジ1は、樹脂製の外筒2と、その筒先21に固定された金属製の注射針3と、外筒2の内空22に挿入されたガスケット4と、筒先21とガスケット4との間の内空22に充填された薬液5と、注射針3の針先3aを封止するキャップ6と、を有するプレフィルドシリンジである。
外筒2は、胴部23の先端に形成された筒先21と、胴部23の基端に開口25と、この周縁に形成されたフランジ24とを有している。筒先21は、胴部23よりも縮径し、先端から注射針3の針先3aが突き出している。注射針3は、太さが34〜25G(外径約0.18〜0.53mm)である。
注射針3は、筒先21を貫通しており、外筒2の内外を連通させている。注射針3は、外筒2に直接接合されていることにより、固定されている。注射針3と外筒2との接合箇所が、接合部30である。接合部30の外周面は、外筒2を成型している樹脂で、密着されて覆われている接合外周面31である。注射針3は、接合外周面31の略中程の一部に、微細な凹凸部32を有している。
図2に、凹凸部32の模式部分拡大断面図を示す。凹凸部32は、凹部32aと凸部32bとによって形成されている。凹凸部32は、ブラスト加工によって形成された粗面であって、幅Mを有する一定の範囲で、接合外周面31の一部を取り巻いて形成されている。凹凸部32は、外筒2を形成する樹脂が、各凹部32a、各凸部32bを密着して覆っていることにより、注射針3と外筒2との間にアンカー効果を発現させている。注射針3と外筒2との接合強度は、このアンカー効果により、凹凸部32が形成されていない場合に比較して、格段に向上する。特に、凹凸部32は、接合部30の外周面(接合外周面31)上で、面積が1mm以上の領域に、その平均表面粗さが0.2μm以上となるように、形成されていることが好ましい。
外筒2が射出成形によって成型される際、溶融した樹脂は、金型のキャビティ内を流れ、凹凸部32の凹部32aに流れ込む。樹脂は、この状態で冷却されて硬化すると、各凹部32a、各凸部32bに引っ掛かり、アンカー効果を発現させる。特に、凹凸部32は、接合外周面31上で、面積が1mm以上の領域に、その平均表面粗さを0.2μm以上として形成されていると、注射針3と外筒2とが各凹部32a、各凸部32bで噛み合う結果、それらの間に、より強いアンカー効果が得られる。オートクレーブでの高圧水蒸気滅菌又はエチレンオキサイドガス滅菌による注射針付シリンジ1の滅菌処理で、温度負荷の下、注射針3を締め付ける応力の緩和が進んだとしても、この強いアンカー効果により注射針3と外筒2との接合強度が、大きく低下しない。このため、注射針3を皮膚に穿刺する際に注射針3が外筒2内に押し込まれたり、注射針3を皮膚から引き抜く際に注射針3が外筒2から抜け落ちたりすることがない。
注射針3と外筒2との接合強度は、凹凸部32の平均表面粗さと相関関係を有している。凹凸部32の平均表面粗さが大きいほど凹部32aと凸部32bとの高低差は、大きくなる。これにより、アンカー効果が大きくなって、注射針3と外筒2との接合強度が向上する。外筒2にオートクレーブ又はエチレンオキサイドガス滅菌処理を施しても、キャップ6の取り外しや注射針3の穿刺・引抜きの際に、注射針3と外筒2との間に十分な接合強度を保持するのに、凹凸部32の平均表面粗さは、少なくとも0.2μmであることを要する。なお、凹凸部32の平均表面粗さは、最大で、注射針3の肉厚の半分以下とすることが好ましい。これにより、接合部30の接合外周面31上に凹凸部32を形成する際に、注射針3の内周面で変形することがない。
また、注射針3と外筒2との接合強度は、凹凸部32が形成される接合外周面31の面積と相関関係を有している。凹凸部32が形成される接合部30の面積が大きいほど、凹部32a・凸部32bの数が増える。その結果アンカー効果が増大し、注射針3と外筒2との接合強度が向上する。この接合強度は、外筒2にオートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理を施しても、大きく低下しない十分なものであることを要する。このため、外筒2と注射針3との間に十分な接合強度を得るのに、接合部30の接合外周面31上で凹凸部32が形成されている領域の面積は、少なくとも1mmであることを要する。この領域は、最大で接合部30の接合外周面31全面であってもよい。
凹凸部32の幅Mは、例えば注射針3の太さが34G(外径約0.18mm)の場合、凹凸部32が形成される領域の面積を1mm以上にするのに、少なくとも1.8mmであることを要する。凹凸部32が形成されている領域の面積が1mmよりも小さいと、アンカー効果が不足する。
オートクレーブ滅菌の場合は121〜125℃、エチレンオキサイドガス滅菌の場合は40〜70℃の温度負荷が注射針付シリンジ1にかかる。このような温度負荷で外筒2の樹脂が多少軟化し、注射針3を締め付ける応力が緩和されても、このような面積と平均表面粗さとが十分である凹凸部32によって、凹凸部32に外筒2の樹脂が噛み合い引掛かったままとなる。そのため、注射針付シリンジ1は、滅菌前後又は滅菌中に、注射針3と外筒2との間に十分な接合強度を保っているから、注射針3が外筒2から容易に抜け落ちることがない。
また、接合外周面31がこの凹凸部32で十分なアンカー効果を発現するので、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理後も注射針3と外筒2との十分な接合強度を得るために、接合外周面31の面積を殊更広く確保する必要がない。そのため、注射針3の軸方向における接合部30の長さLを短縮することができるので、これに合わせて筒先21の長さを短縮することができる。具体的には、注射針3の軸方向における接合部30の長さLを、10mm以下とすることができる。このように、注射針付シリンジ1は、注射針3が凹凸部32を有することによって、注射針3及び筒先21を短縮して小型化できる。これにより、使用する原材料の減量及び射出成型金型の簡素化ができるので、コストを抑え安価に製造することができる。また、注射針3内に残留して無駄になる薬液を、極めて少量にすることができる。
ガスケット4は、ゴムやエラストマー等の弾性体であって、胴部23の内壁と気密に密着しており、胴部23内に摺動可能に挿入されている。ガスケット4は、基端に取付穴4aが設けられている。この取付穴4aにプランジャー(不図示)が螺合して取り付けられる。プランジャーは、ガスケット4を押して、筒先21へ摺動させるものである。ガスケット4は、この摺動に応じて、薬液5を、針先3a・注射針3から排出させるものである。
キャップ6は、ゴムやエラストマー等の弾性体であって、注射針3が針先3aからまっすぐに刺通されることにより、筒先21と注射針3とを覆っている。キャップ6は、内空22に収容された薬液5が、針先3aから漏洩することを防止しつつ、注射針3を曲げや汚染から保護している。キャップ6は、注射針3が刺通されているので、注射針3の先端側外周面を締め付けている。キャップ6を引張って取り外す際、注射針3は、この締め付けによって、キャップ6とともに引張られるが、凹凸部32が形成されてアンカー効果を発現していることによって接合強度が向上しているので、外筒2から抜けない。
薬液5は、内空22で、筒先21とガスケット4とに挟まれて収容されている。胴部23に液密に挿入されたガスケット4と、針先3aを封止するキャップ6とによって、薬液5は、注射針付シリンジ1の輸送時や保管時に汚染されたり、漏洩したりしない。なお、薬液5の一部は、注射針3内に収容されていてもよい。
注射針付シリンジ1は、次のようにして製造される。先ず、注射針3の接合外周面31上で、面積が1mm以上の領域に、ブラスト加工によって、凹凸部32を形成する工程を行う。ブラスト加工によれば、投射材や投射条件によって、微細な凹凸を簡易に形成することができる。ブラスト加工の際、注射針3の接合部30のうち、凹凸部32を形成しない箇所を、ゴムシート等によるマスキングで保護する。注射針3をブラスト装置に挿入した後、露出した箇所に、注射針3の軸を中心に回転させながら、投射材をノズル先端から所定時間投射して凹凸部32を形成する。投射材は、鋳鉄・アルミニウム・亜鉛等の金属系、アルミナ・炭化ケイ素・シリカ等のセラミック系、ナイロン・ポリカーボネート等の樹脂系、ドライアイス、ガラスビーズを選択することができる。投射材の平均粒径は、20〜250μmが適している。また投射材を投射するための噴射エア圧を、0.1〜10MPaとし、投射時間を2〜30秒とする。例えば、太さ27Gのステンレス製注射針3の場合、投射材に平均粒径70μmのシリカアルミナを選択し、噴射エア圧約3.5MPaで10秒加工して凹凸部32を形成することにより、その平均表面粗さが約2μmとなる。
また、中でも平均粒径の小さな投射材を用いてブラスト加工することにより、凹凸部32の平均表面粗さを0.2μmとしてもよい。平均表面粗さが0.2μmである凹凸部32は、平均表面粗さが数μmであるものに比較して、凹凸の数がはるかに多いので、十分なアンカー効果が得られる。それにより、注射針3と外筒2との間に十分な接合強度が得られる。
次いで、注射針3を、外筒2の射出成形によるインサート成形によって外筒2に接合する工程を行う。この際、外筒2の外形を形取る雌型金型と外筒の内空22を形成する雄型金型であるコアピンとの射出成形金型を用いて、外筒2が成形される。先ず、凹凸部32が形成された注射針3を、射出成形金型に固定する。このとき、筒先21を成形する雌型金型のキャビティ内に、凹凸部32が留まるようにする。また、注射針3の基端部33を、コアピンの先端に設けた保持孔に挿入して、注射針3を固定する。次に、外筒2を成型する医療用の熱可塑性樹脂製ペレットを、射出成形機に投入し、高温で溶融する。溶融した樹脂を、金型のキャビティ内に高圧で注入することによって、外筒2を成型する。溶融した樹脂は、キャビティ内に留まっている注射針3の凹凸部32の各凹部32a、各凸部32bを密着して覆い、冷却されて硬化する。これにより、注射針3と外筒2との間にアンカー効果が発現し、強い接合強度が得られる。なお、基端部33の外周面にマスキングをして、凹凸部32を形成しないことが好ましい。これにより、射出成形金型のコアピンの保持孔に注射針3の基端を確実に保持することができる。
筒先21の分だけ凹んだキャップ6に注射針3をまっすぐ刺通して、キャップ6を筒先21に取り付ける。これの複数本を収納可能な外筒収納容器(不図示)に懸け吊って収納する。外筒収納容器の開口部に保護膜を貼付し、開口部を封止する。注射針付シリンジ1がこの外筒収納容器に収納された状態で、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理を施し、外筒収納容器ごと荷造りして薬液を充填する工場へと搬送する。
薬液を充填する工場のクリーンルーム内で、外筒収納容器の保護膜を剥がし、薬剤充填装置(不図示)の所定位置に外筒収納容器を載置する。開口25に薬液供給ノズルを挿し込んで薬液5を内空22に、所定量充填する。次いで開口25からガスケット4を挿入することにより、薬液5を内空22に収容する。このようにプレフィルドシリンジである注射針付シリンジ1を製造する。
注射針付シリンジ1は、以下のように使用される。注射針付シリンジ1は、外筒収納容器から取り出され、個別に滅菌された包装袋内に収納され、密封されて出荷される。注射針付シリンジ1は、病院等に搬送されて、薬液5が患者に投与される直前に包装袋から取り出される。ガスケット4の取付穴4aにプランジャー(不図示)が螺合して取り付けられ、キャップ6が取り外される。注射針3が患者の皮膚に穿刺され、プランジャーの基端が押されることに伴って、薬液5がガスケット4によって押し出されて注射針付シリンジ1から排出されて患者に投与される。なお、注射針付シリンジ1は、プランジャーが取り付けられて出荷されてもよい。その後、注射針付シリンジ1は、ガスケット4、プランジャーとともに、感染性医療廃棄物として所定の手順に従って廃棄される。
注射針付シリンジ1は、上記のプレフィルドシリンジの他、外筒2及び注射針3のみを有し、薬液5を充填可能なプレフィラブルシリンジ又はこのプレフィラブルシリンジにキャップ6が取り付けられているものでもよい。
図1に、凹凸部32が、ブラスト加工によって形成された例を示したが、凹凸部32は、筒先21を形成している樹脂が、凹部32aに流れ込んで各凹部32a、各凸部32bと引っ掛かるように形成されていればよい。凹凸部32は、図1にブラスト加工によって形成された粗面の例を示したが、他に例えば、図3(a)に示す横筋の単目鑢、(b)に示す縦筋の単目鑢、(c)に示す複目鑢、(d)に示す波目鑢、(e)に示す鬼目鑢としてもよい。また、凹凸部32は、同図(f)に示すように、注射針3の周方向で等間隔に複数形成されていてもよい。これらは、鑢型の押し付けによる転写に応じて凹凸部32を形取る塑性加工によって形成することができる。凹凸部32は、その他に、凹部32aを研削によって形成する研削加工、凹部32aをエッチング剤やイオンビーム等によって形成するエッチング加工により形成することができる。
なお、凹凸部32は、これらの加工の中でも、ブラスト加工により形成することが好ましい。ブラスト加工は、針先3aを傷つけることなく、凹凸部32を形成することができる。また、また、ブラスト加工によれば、凹凸部32を形成する際に注射針3の内周面の変形を伴わないため、薬液5を投与する際の注入抵抗を上昇させることがない。さらに、ブラスト加工は、薬液5に影響を与える可能性のある化学薬品を使用しないので、残留した化学薬品による薬液5への汚染がない。
図1で、ブラスト加工の際、注射針3を回転させた例を示したが、注射針3を回転させることなくその周方向で等間隔な複数方向から投射材を投射してもよい。それにより凹凸部32は、あたかも図3(f)のように、注射針3の周方向で等間隔に複数形成される。これにより、注射針3に対して注射針3の軸方向の引張り又は押込みの力が働いた場合でも、注射針3の周方向の片側にのみ応力が集中せず、注射針3の接合部30と外筒2の筒先21との間の接合が破断しない。このような注射針3の周方向で等間隔に複数の凹凸部32を形成した場合と同様に、図1に示す注射針3の周方向で連続的に凹凸部32を形成した場合も、凹部32a及び凸部32bは、注射針3における幅Mの範囲の周方向で、無数に形成されている。
凹凸部32は、注射針3の接合外周面31の一部に設けられた例を示したが、接合外周面31の全体に形成されていてもよい。
図1において、注射針3を、外筒2に接合する工程として、外筒2の射出成形によるインサート成形によって接合する工程を挙げたが、注射針3は、外筒2に熱溶着する工程によって接合されていてもよい。予め射出成形等によって、外筒2を成型する。筒先21は、先端が開口し、注射針3の外径よりもごくわずかに大きい径で貫通しており、外筒2の内外を連通させている。注射針3を、凹凸部32のすべてが筒先21の内壁面に対向する所定の位置まで、その基端から筒先21の開口に挿入する。次いで、注射針3の外周面と対向している筒先21の内壁面にレーザー又は高周波を照射し、筒先21の内壁面を溶融させることによって、注射針3と外筒2とを接合する。この熱溶着によれば、注射針3を固定する構造の金型が不要であるので、安価に注射針付シリンジ1を製造することができる。なお、筒先21と注射針3との液密性を向上させるために、筒先21と注射針3との間に、筒形状で樹脂製の接合部材(不図示)を設けてもよい。この場合、接合部材に注射針3を挿入し、これを筒先21に圧入しながら熱溶着する。
外筒2の材料は、耐薬品性、耐熱性、ガス・菌バリア性、生体への安全性、透明性等の観点から選択される。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのようなポリオレフィン樹脂;ポリスチレン;ポリカーボネート;ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル;ポリアミドが用いられる。特に、内部に収容された薬液を外側から目視にて確認できるように透明であり、かつ薬液との相互作用が少ない樹脂である環状オレフィンホモポリマー又は環状オレフィンコポリマーを用いることが好ましい。それらは成型によって形成される。その成形法は、射出成形法、ブロー成形法、熱成形法等を用いることができ、なかでも射出成形法が好ましい。
注射針3の材料は、インサート成形又は熱溶着が可能な材料であって、耐薬品性、耐熱性、ガス・菌バリア性、生体への安全性等の観点から選択される。例えばステンレス及びニッケルフリーステンレスを挙げることができるが、成形が比較的容易で安価なステンレスが好ましい。
キャップ6及びガスケット4及びの材料は、耐薬品性、耐熱性、ガス・菌バリア性、生体への安全性、気密性の観点から選択される。例えばオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系又はスチレン系の熱可塑性エラストマーや、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのようなゴム材料が用いられる。
注射針付シリンジ1が、プレフィルドシリンジを構成する場合、外筒2内に収容される薬液5は、例えばインフルエンザ、破傷風、肺炎球菌、ポリオ、日本脳炎、風疹、麻疹、黄熱、ヒブ、肝炎、水痘、狂犬病、ロタウィルス、おたふくかぜ、子宮頸がん予防、MQ、DT及びDPT等に対するワクチンのような生物医薬が挙げられる。ワクチン以外では、例えばインスリン製剤、ブドウ糖等の糖液注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、造影剤、ステロイド剤、タンパク質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、抗生物質、抗がん剤、ヘパリンカルシウム、麻酔薬及び抗体医薬等が挙げられる。
以下、本発明を適用する注射針付シリンジを試作した例を示す。
(実施例)
本発明を適用する実施例のサンプルとして、外径0.41mm、内径0.28mm、長さ22mmのステンレス製注射針(27G)を、用いた。この注射針3の基端から注射針3の軸方向で長さ9mmまでの領域の外周面にサンドブラスト加工を行うことによって、凹凸部32を形成した。次いで、この凹凸部32の表面粗さを、注射針3の軸方向で9mmに渡って表面粗さ計(オリンパス社製、製品名OLS4000)によって測定し、平均表面粗さRaを求めた。この注射針3を洗浄した後、射出成形金型に固定した。環状ポリオレフィン樹脂のペレットを、射出成形機に投入して高温で溶融し、この金型のキャビティ内に高圧注入することにより、注射針3が外筒2に接合されて固定された注射針付シリンジ1を作製した。なお、注射針3の基端部33は、1mmだけ雌型金型のキャビティ外に突出してコアピンに保持されるので、接合部30に含まれない。このため、注射針3が外筒2と接合する接合部30につき、注射針3の軸方向における長さLは、凹凸部32が形成されている軸方向の幅Mよりも短い8mmであった。すなわち、凹凸部32が形成されている接合外周面31の面積は、10.3mmであった。
(比較例)
本発明を適用しない比較例として、サンドブラスト加工を行っていない注射針を用意した。実施例と異なる点は、サンドブラスト加工を行っていない点のみである。その他の点は、実施例と同様であって、表面粗さを測定し、平均表面粗さを求めた後、射出成形によって注射針付シリンジを作製した。
(引張試験)
実施例及び比較例のサンプルについて、引張試験機(島津製作所社製、製品名AGS−H)を用いて引張試験を行った。外筒のフランジが下側、針先が上側となるように、注射針付シリンジを、引張試験機に固定し、注射針の先端側をエアチャックによって把持した。50mm/分の引張速度にて針が引き抜けるまで引張り、このときの最大抵抗値を接合強度として求めた。図4に、横軸に平均表面粗さRa(μm)を、縦軸に接合強度(N)としてプロットしたグラフを示す。実施例のサンプルの接合強度は、Ra=約1μmのサンプルが、約110Nを示し、Ra=1.5〜2.0μmのサンプルが、約120〜150Nを示した。これに対し、比較例としたRa=0μmのサンプルの接合強度は、約40Nであった。サンドブラスト加工を行って、凹凸部32を形成した実施例の注射針付シリンジ1の接合強度は、これを行っていない比較例よりも、高かった。
(オートクレーブ滅菌処理)
実施例及び比較例のサンプルについて、温度121℃、時間20分の条件でオートクレーブ滅菌処理を行った。その後上記の引張試験を行い、実施例のサンプルと比較例のサンプルとを比較した。結果を表1に示す。表1中、接合強度80N以上を○、接合強度40〜80Nを△、接合強度40N以下を×とする3段階で評価した。
Figure 0006235561
表1から分かるように、注射針に平均表面粗さが0.2μm以上の凹凸部を有する実施例の注射針付シリンジは、オートクレーブ滅菌処理の前後で接合強度の高い状態を保つ。一方、凹凸部の無い比較例の注射針付シリンジの接合強度は、オートクレーブ滅菌処理前でも十分でなく、処理後に、著しく低下した。このように実施例と比較例との差は、顕著であった。
本発明の注射針付シリンジは、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理を行った後に、外筒内に予め薬液が収容されるプレフィルドシリンジや、用時に注射液を吸入するシリンジとして使用され、患者等へ注射による薬液投与に用いられる。
1:注射針付シリンジ 2:外筒 3:注射針 3a:針先 4:ガスケット 4a:取付穴 5:薬液 6:キャップ 21:筒先 22:内空 23:胴部 24:フランジ 25:開口 30:接合部 31:接合外周面 32:凹凸部 32a:凹部 32b:凸部 33:基端部 L:長さ M:幅

Claims (10)

  1. 先端に筒先と、基端に開口と、それらの間に薬液が充填される内空が設けられた胴部とを有し、樹脂で成形された筒状の外筒と、
    前記筒先内に固定された接合部と、前記筒先より先端側に突出した針先とを有し、前記外筒の前記内空と外部とを連通させている金属製の注射針と、
    を備え、前記注射針が、インサート成形又は熱溶着により前記筒先内に固定された注射針付シリンジであって、
    前記接合部の外周面は、前記樹脂で密着されて覆われている接合外周面であり、
    前記接合外周面上で、面積が少なくとも1mmの領域に、平均表面粗さが少なくとも0.2μmの凹凸部が設けられ、前記樹脂が前記凹凸部の各凹凸を密着して覆っていることによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定され、
    前記接合外周面が前記注射針の軸方向で前記接合外周面の中程にのみ前記凹凸部を有することによって、前記接合外周面は、前記凹凸部よりも基端側及び先端側において前記凹凸部を有さずに前記樹脂で密着されて覆われており、
    前記注射針が前記筒先内に固定された状態の前記外筒に、オートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理が施されていることを特徴とする注射針付シリンジ。
  2. 前記凹凸部が、ブラスト加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の注射針付シリンジ。
  3. 前記凹凸部が、前記注射針の周方向で等間隔に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注射針付シリンジ。
  4. 前記注射針の基端部に、前記凹凸部が設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の注射針付シリンジ。
  5. 前記注射針の軸方向における前記接合部の長さが、最大で10mmとすることを特徴とする請求項1に記載の注射針付シリンジ。
  6. 前記筒先に着脱自在に取り付けられ、前記針先を封止するキャップを備えていることを特徴とする請求項1に記載の注射針付シリンジ。
  7. 前記内空に充填された薬液と、前記胴部内に液密で摺動可能に挿入されたガスケットとを、備えていることを特徴とする請求項6に記載の注射針付シリンジ。
  8. 先端に筒先と、基端に開口と、それらの間に薬液が充填される内空が設けられた胴部とを有し、樹脂で成形された筒状の外筒と、
    前記筒先内に固定された接合部と、前記筒先より先端側に突出した針先とを有し、前記接合部の外周面は、前記樹脂で密着されて覆われている接合外周面であり、前記外筒の前記内空と外部とを連通させている金属製の注射針と、
    を備えた注射針付シリンジを製造する方法であって、
    前記接合外周面上で、面積が少なくとも1mmの領域に、平均表面粗さが少なくとも0.2μmの凹凸部を形成する工程と、
    前記外筒を前記樹脂で成形する際に、前記凹凸部の各凹凸部に前記樹脂が密着して覆うことによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定されるように、前記注射針を前記外筒にインサート成形する工程又は、前記外筒を前記樹脂で成形した後に、前記凹凸部の各凹凸部に前記樹脂が密着して覆うことによって、前記接合部が前記筒先内に確実に固定されるように、前記注射針を前記外筒に熱溶着する工程と、
    前記外筒にオートクレーブ又はエチレンオキサイドガスによる滅菌処理を施す工程と、
    を有し、
    前記凹凸部を形成する工程において、前記注射針の軸方向で前記接合外周面の中程にのみ前記凹凸部を形成し、
    前記注射針を前記外筒にインサート成形する工程又は前記注射針を前記外筒に熱溶着する工程において、前記接合外周面が前記凹凸部よりも基端側及び先端側において前記凹凸部を有さずに前記樹脂で密着されて覆われることを特徴とする注射針付シリンジの製造方法。
  9. 前記凹凸部を形成する工程が、ブラスト加工による工程であることを特徴とする請求項8に記載の注射針付シリンジの製造方法。
  10. 前記ブラスト加工が、前記注射針の周方向で等間隔な複数方向から投射材を投射するものであることを特徴とする請求項9に記載の注射針付シリンジの製造方法。
JP2015507710A 2013-03-25 2013-03-25 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法 Active JP6235561B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/058542 WO2014155481A1 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017207019A Division JP2018012025A (ja) 2017-10-26 2017-10-26 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014155481A1 JPWO2014155481A1 (ja) 2017-02-16
JP6235561B2 true JP6235561B2 (ja) 2017-11-22

Family

ID=51622575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015507710A Active JP6235561B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20160082199A1 (ja)
EP (1) EP2979717B1 (ja)
JP (1) JP6235561B2 (ja)
CN (1) CN105073168A (ja)
WO (1) WO2014155481A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016163642A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 大成化工株式会社 針付きバレル及びこれを備えたシリンジ
EP3257535A1 (en) 2016-06-17 2017-12-20 Terumo Europe NV Needle assembly and syringe containing the same
DE102016121414A1 (de) * 2016-11-09 2018-05-09 Arges Gmbh Verfahren zur Bearbeitung einer Nadel
KR200487150Y1 (ko) * 2018-01-23 2018-08-13 코박메드 주식회사 니들의 결합력이 우수한 캐뉼라
WO2019172234A1 (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 ダイセルポリマー株式会社 金属細管の製造方法
WO2019201821A1 (en) * 2018-04-18 2019-10-24 Krui Ab Syringe
JP7428487B2 (ja) * 2019-07-29 2024-02-06 テルモ株式会社 採血キット及び採血キットの製造方法
JP7542177B2 (ja) 2020-08-13 2024-08-30 株式会社トップ 針付きシリンジの製造方法
DE102021003299A1 (de) 2021-06-25 2022-12-29 Daniel Gruber Verfahren zur Herstellung einer Hohlnadel
DE102021212963A1 (de) 2021-11-18 2023-05-25 B. Braun Melsungen Aktiengesellschaft Kanüle und Verfahren zur Herstellung einer solchen Kanüle
CN115970025B (zh) * 2023-02-03 2024-07-23 太原市农业综合行政执法队 一种畜牧兽医用医疗车

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2551414A (en) * 1947-11-24 1951-05-01 Lilly Co Eli Syringe
US3186408A (en) * 1961-12-29 1965-06-01 Becton Dickinson Co Hypodermic needle mounting
US3782383A (en) * 1973-03-06 1974-01-01 Vicra Sterile Inc Winged infusion holding device with thermoplastic elastomeric body
US5385561A (en) * 1994-01-18 1995-01-31 Bard International, Inc. Apparatus and method for injecting a viscous material into the tissue of a patient
DE4438360C2 (de) * 1994-10-27 1999-05-20 Schott Glas Vorfüllbare partikelarme, sterile Einmalspritze für die Injektion von Präparaten und Verfahren zu ihrer Herstellung
AU6500501A (en) * 2000-05-26 2001-12-11 Medical Safety Products Inc Improved needle design and manufacturing method for medical applications
JP2003052819A (ja) * 2001-08-10 2003-02-25 Seikagaku Kogyo Co Ltd 薬剤充填注射器包装物およびその滅菌または殺菌方法
US6830564B2 (en) * 2002-01-24 2004-12-14 Robin Scott Gray Syringe and method of using
EP2140896A4 (en) 2007-04-26 2013-11-13 Daikyo Seiko Ltd SYRINGE BODY WITH INJECTION NEEDLE, SYRINGE WITH INJECTION NEEDLE, SYRINGE FOR MOLDING SYRINGE BODY WITH INJECTION NEEDLE AND METHOD FOR MOLDING SYRINGE BODY WITH INJECTION NEEDLE
US20090171285A1 (en) * 2008-01-02 2009-07-02 Sheei-Jin Wang Safety syringe, syringe plunger processing system and method
US8721603B2 (en) * 2008-01-15 2014-05-13 West Pharmaceutical Services, Inc. Syringe with co-molded hub and cannula
CN103037982A (zh) * 2010-06-29 2013-04-10 Csp技术公司 具有集成针头的注射器
JP5912300B2 (ja) * 2011-06-07 2016-04-27 大成化工株式会社 針付きバレル及びプレフィルドシリンジ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2979717B1 (en) 2020-08-12
EP2979717A4 (en) 2016-12-07
JPWO2014155481A1 (ja) 2017-02-16
CN105073168A (zh) 2015-11-18
EP2979717A1 (en) 2016-02-03
US20160082199A1 (en) 2016-03-24
WO2014155481A1 (ja) 2014-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6235561B2 (ja) 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法
US11219722B2 (en) Needle-equipped outer tube
KR101647163B1 (ko) 주사기
US20090124966A1 (en) Ampoule usable as a syringe and a syringe unit comprising the ampoule
JP2012106763A (ja) プラスチック製キャップおよびその製造方法
JP6193355B2 (ja) 針付き外筒の製造方法及び針付き外筒
WO2015033951A1 (ja) シリンジ用外筒及び射出成形用金型
EP2620172A1 (en) Method of assembling medicament injection device
JP2018012025A (ja) 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法
JP6914913B2 (ja) 薬液投与器具、薬液投与器具の使用方法及び薬液投与器具の製造方法
US20210008285A1 (en) Syringe, syringe assembly, and manufacturing method of syringe
US11590287B2 (en) Needle-equipped outer cylinder and method for manufacturing the same
JP2023551026A (ja) フィルタ針
KR20090007179U (ko) 넌 피브이씨 재질의 수액백용 포트
JP2018015427A (ja) 針付シリンジの製造方法および針付シリンジ
JP6521449B2 (ja) 栓体付き薬液容器の製造方法
JP6564766B2 (ja) 医療用容器
JP2008023145A (ja) シリンジ用キャップを備えた注射針用キャップ
JPH04117636U (ja) 輸液用容器
KR20100136858A (ko) 주사바늘 일체형 약액 캡슐
JPH09294808A (ja) 注射剤の充填方法
JPWO2015146458A1 (ja) 医療用容器、フィルム溶着方法及び容器製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6235561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250