JP6189909B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、加湿機能を有する空気調和システムに関する。
従来の空調機器として、冷房機能および暖房機能に加えて加湿機能を備えたものがある(例えば、特許文献1および2)。特許文献1に記載された空調機器は、空調ユニットおよび加湿ユニットが一体化された形状とされ、空気調和の対象空間である部屋の上部に設置して使用される。また、特許文献2に記載された空調システムは、加湿、冷暖房、換気などを行う各種機器を備え、温度、湿度などの検出結果、活動量、着衣量などから算出した快適度と快適範囲との比較結果に応じて各機器のオンオフ制御を行う。
特開2001−82773号公報 特開平2−242037号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空調機器は、空調ユニットおよび加湿ユニットを部屋の上部に設置して使用することを想定しているため、部屋の下部で活動または就寝している使用者を加湿するのが困難であり、効率的に加湿するのが難しいという問題があった。特許文献2に記載の空調システムにおいても加湿を行う機器を部屋の上部に設置することを前提としているため、同様の問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、空気調和の対象空間に存在している使用者に対して効率的に加湿を行うことが可能な空気調和システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気調和システムは、冷房動作および暖房動作を実行可能な冷暖房ユニットと、加湿動作または送風動作を実行可能な加湿ユニットとを備える。冷暖房ユニットおよび加湿ユニットが別筐体であり、冷暖房ユニットおよび加湿ユニットは相互に連携して動作するための通信部をそれぞれ備える。また、加湿ユニットは、空気調和の対象空間の温度に基づいて加湿動作および送風動作のいずれか一方を実行する。
本発明にかかる空気調和システムによれば、使用者に対して効率的に加湿することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかる空気調和システムの構成例を示す図 実施の形態にかかる空気調和システムの使用例を示す図 人が睡眠を開始してから起床するまでの睡眠状態の変化の一例を示す図 空気調和システムの動作例を示すフローチャート 温度および湿度と不快指数との関係の一例を示す図 温度および湿度と不快指数との関係の他の例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる空気調和システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気調和システムの構成例を示す図である。
図1に示したように、本実施の形態にかかる空気調和システム100は、寝室200に設置され、冷房および暖房を行う冷暖房ユニット1と、加湿を行う加湿ユニット2とを備えている。冷暖房ユニット1と加湿ユニット2は別構成であり、冷暖房ユニット1としての機能を実現する電子回路および各種部品等と加湿ユニット2としての機能を実現する電子回路および各種部品等とが異なる筐体にそれぞれ収容されている。また、冷暖房ユニット1と加湿ユニット2とは相互に通信可能に構成されている。冷暖房ユニット1と加湿ユニット2が別構成であるため、冷暖房ユニット1を寝室200の上部に配置し、加湿ユニット2を加湿対象の使用者の近くに配置するなど、各ユニット、特に加湿ユニット2の柔軟な配置が可能となる。また、冷暖房ユニット1と加湿ユニット2とが相互に通信して各種データを共有可能であるため、これらのユニットが連携して動作することが可能となる。
冷暖房ユニット1は、冷暖房ユニット1が設置された部屋である寝室200の冷房および暖房を行う空調部11と、寝室200の温度および湿度を検出する温湿度センサ12と、寝室200の床、壁、寝室200に存在している人などの表面温度を検出する表面温度センサ13と、空調部11を制御して冷房動作または暖房動作を実行させる制御部14と、各種データを加湿ユニット2との間で送受信する通信部17とを備える。制御部14は、冷房動作または暖房動作のための演算処理を行う演算部15と、記憶部16とを備える。この冷暖房ユニット1は、例えば、室内機と室外機とにより構成されたセパレート型の空気調和機器が該当するが、セパレート型に限定するものではなく、一体型の空気調和機器であっても構わない。
空調部11は、例えば、圧縮機、熱交換器、インバータなどにより構成されたヒートポンプ装置である。温湿度センサ12は温度センサおよび湿度センサにより構成されている。表面温度センサ13は赤外線センサにより実現可能である。
制御部14を構成している演算部15は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。演算部15が行う演算処理としては、温湿度センサ12による検出値と表面温度センサ13による検出値とに基づいて空調部11に与える制御データを生成する処理などがある。
制御部14を構成している記憶部16は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどである。記憶部16は、温湿度センサ12で検出された温度および湿度、表面温度センサ13で検出された表面温度、寝室200の温度目標値などを記憶する。また、記憶部16は、演算部15が各種演算処理を行う際の作業用メモリとしても使用される。
通信部17は通信装置などにより構成され、温湿度センサ12による検出値、表面温度センサ13による検出値、制御部14の演算部15による演算結果などの各種データを制御部14から受け取って加湿ユニット2へ送信するとともに、加湿ユニット2から各種データを受信して受信データを制御部14に引き渡す。
加湿ユニット2は、加湿ユニット2が設置された部屋である寝室200に対して加湿を行う加湿部21と、寝室200の温度および湿度を検出する温湿度センサ22と、空気調和の対象空間すなわち寝室200に存在している人の活動状態を検出する活動状態検出部23と、加湿部21を制御して加湿動作を実行させる制御部24と、各種データを冷暖房ユニット1との間で送受信する通信部27とを備える。制御部24は、加湿動作のための演算処理を行う演算部25と、記憶部26とを備える。
加湿部21は、水を加熱するためのヒーターなどの加熱手段、水を加熱して生成された水蒸気であるスチームを所望の方向へ送るための風を生成する送風機などの送風手段などにより構成されている。温湿度センサ22は上述した温湿度センサ12と同様のものである。活動状態検出部23は、寝室200に存在している人が睡眠状態か否かを検出し、睡眠状態を検出した場合には、さらに、睡眠の深さを検出するものとする。活動状態検出部23は、赤外線センサ、電波センサなどを利用して実現することができ、これらのセンサで体動を検知することにより、人が睡眠状態か否かの判定、眠りの深さの判定を行う。
制御部24を構成している演算部25および記憶部26は、上述した制御部14を構成している演算部15および記憶部16と同様のものである。演算部25が行う演算処理としては、温湿度センサ22による検出値および活動状態検出部23による検出結果に基づいて加湿部21に与える制御データを生成する処理などがある。記憶部26は、温湿度センサ22で検出された温度および湿度、活動状態検出部23による検出結果などを記憶する。また、記憶部26は、演算部25が各種演算処理を行う際の作業用メモリとしても使用される。
通信部27は通信装置などにより構成され、温湿度センサ22による検出値、活動状態検出部23による検出結果、制御部24の演算部25による演算結果などの各種データを冷暖房ユニット1へ送信するとともに、冷暖房ユニット1から各種データを受信して受信データを制御部24に引き渡す。
加湿ユニット2は、加湿部21を構成している加熱手段を停止させ、送風機などである送風手段のみを動作させて送風動作のみを行うことが可能なものとする。
このように、空気調和システム100は、冷房機能および暖房機能を有する冷暖房ユニット1と、加湿機能および送風機能を有する加湿ユニット2とが寝室200などの空気調和の対象空間に設置され、各ユニットで得られたデータを各ユニットの通信部17および27が相互に送受信する。すなわち、空気調和システム100は、冷暖房ユニット1と加湿ユニット2とがデータを共有し、冷暖房ユニット1および加湿ユニット2が連動して運転するシステムである。通信部17および27は、有線通信によりデータを送受信してもよいし無線通信によりデータを送受信してもよい。無線通信によりデータを送受信する場合、冷暖房ユニット1と加湿ユニット2の間の配線が不要となり冷暖房ユニット1および加湿ユニット2を設置する際の作業が容易となる。また、設置位置の変更が容易となり利便性が向上する。図1に示した構成例では冷暖房ユニット1と加湿ユニット2とが直接通信する場合を想定しているが、無線LAN(Local Area Network)などのネットワーク経由で通信する構成としても構わない。
次に、冷暖房ユニット1および加湿ユニット2の設置位置の例について説明する。図2は、空気調和システム100の使用例を示す図であり、空気調和システム100を寝室200で使用する場合の冷暖房ユニット1および加湿ユニット2の設置位置の例を示している。
図2では、冷暖房ユニット1を寝室200の上部に配置し、加湿ユニット2を寝室200の下部、具体的には寝具30に近い位置、すなわち就寝者に近い場所に配置した場合の例を示している。加湿ユニット2は、図1では記載を省略しているスチーム吹出し口9および送風吹出し口10を備えており、図2に示した例ではスチーム吹出し口9から吹出されるスチームおよび送風吹出し口10から吹出される風が就寝者の頭部側から足元側に向かうように配置されている。
睡眠時、横になるのは寝室200の下部だが、加湿ユニット2には、床と水平方向にスチームを吹出すスチーム吹出し口9および送風吹出し口10が備えられているので、スチームは部屋の上方に向かうことなく、スポット的に、すなわち、就寝者の周りを直接加湿したり、送風したりすることができる。スポット的ではなく部屋全体を加湿するタイプの加湿機の場合、すなわち、部屋の上部など加湿対象の人から離れた場所に配置して使用する加湿機でも人に対して加湿を行い肌の乾燥防止などの効果を得ることはできるが、直接加湿する方式の方が、素早く、少ない水量で人への加湿を効率的に行うことができる。また、壁面や窓への結露を抑制することができる。また、加湿機能を備えた空調機器もあるが、冷暖房を行うユニットと加湿を行うユニットとが一体に構成され、部屋の上部に設置されるのが一般的である。このような加湿機能を備えた空気調和機を使用する場合、部屋の下部の温度および湿度は空調機器の設置位置の温度および湿度とは異なる場合があること、部屋の下部を加湿するには強い気流が必要となることから、睡眠時の使用にはふさわしくない。なお、加湿機の方式としては、スチームを吐出する方式の他に、フィルターを使用した気化式、超音波素子を利用した超音波式などがあるが、気化式では風が強く、超音波式では加湿機周辺が濡れてしまったりするので、睡眠時の使用にはふさわしくない。すなわち、気化式、超音波式の加湿機は、人の近くに配置した場合、風などが快適な睡眠の妨げになる恐れがある。
活動状態検出部23は、加湿ユニット2に設けられるとしたが、独立した機器としてもよい。その場合、活動状態検出部23は、体動などを検知するためのセンサに加え、制御部、通信部などを備え、冷暖房ユニット1、加湿ユニット2と相互に通信が可能な構成とする。また、活動状態検出部23は赤外線センサ、電波センサを用いて人の動きを測定する構成に限定されない。その他の構成としては、カメラで撮像した画像の解析など、非接触で人の動きを測定するものがある。また、寝具30に設置した加速度センサで人の動きを測定するものがある。加速度センサを有する携帯電話、タブレット機器とこれらにダウンロードできる、測定用のアプリケーションソフトウェアとを組み合わせて活動状態検出部23を実現してもよい。また、冷暖房ユニット1の表面温度センサ13による測定結果を取得し、取得した測定結果を解析して人の動きの有無を判別するようにしてもよい。
またHEMS(Home Energy Management System)のような制御装置(図示せず)を家に設置した場合には、制御装置が冷暖房ユニット1および加湿ユニット2と相互に通信し、制御を行ってもよい。
ここで、睡眠状態について説明する。図3は、人が睡眠を開始してから起床するまでの睡眠状態の変化の一例を示す図である。図3では、睡眠の深さを示す睡眠深度と、睡眠と関係が深いとされる体内の深部体温(体の中心部の温度(直腸温度))の変化と、体動との関係を示している。破線が深部体温の大まかな変化を示している。体動を示す縦線の高さは体動の大きさを示し、高い縦線は大きな体動を示す。
図3に示したように、人が睡眠を開始してから次に目覚めるまでの間には、睡眠深度1、2、3、4の順に睡眠が深くなるように移行し、その後、睡眠深度3、2、1、REM睡眠へと移行するという睡眠サイクルが通常約90分周期で繰り返される。睡眠前半は眠りが深く、気流や温湿度など外的な刺激に鈍感だが、後半は眠りが浅くなり、睡眠深度3、4になることがあまりなくなり、外的な刺激に反応しやすくなる。なお、睡眠が深いほど体動が少なくなるため、体動の頻度から睡眠状態を推定することができる。
例えば、体動を検出した時刻を記憶しておき、過去の一定時間に発生した体動の合計回数と睡眠状態を判別するためのしきい値とを比較し、比較結果から睡眠状態を推定する。体動を検出する時間幅、すなわち体動を検出してから次に体動を検出するまでの時間をしきい値と比較し、比較結果から睡眠状態を推定してもよい。その他の方法で睡眠状態を推定しても構わない。
人の睡眠中の深部体温は、入眠時から徐々に低下し、最低体温になった後はゆるやかに上昇し、活動の準備に入る。
次に、本実施の形態にかかる空気調和システムの動作について説明する。ここでは、図4から図6を用いて寝室での睡眠時の制御を説明する。図4は空気調和システムの動作例を示すフローチャート、図5は温度および湿度と不快指数との関係の一例を示す図、図6は温度および湿度と不快指数との関係の他の例を示す図である。
空気調和システムは、睡眠を開始する使用者から運転指示を受けると運転を開始する(ステップS1)。ここでは、睡眠時の使用を想定した運転モードである快眠制御運転の開始を使用者から指示されたものとする。快眠制御運転が指示された場合、冷暖房ユニット1が冷房運転、加湿ユニット2が加湿運転または送風運転を開始する。加湿ユニット2が加湿運転と送風運転のどちらを実行するかは室温および湿度の少なくとも一方に基づいて決定してもよいし予め決められ運転、例えば送風運転を実行するようにしてもよい。
なお、快眠制御運転の場合、冷暖房ユニット1は、睡眠初期に設定温度を下げて入眠を促進する、すなわち、実際の設定温度より室温が下がるよう強めに冷房を行い、入眠を促進する。
快眠制御運転を開始後、冷暖房ユニット1の温湿度センサ12が室内の温度および湿度を検知する(ステップS2)。次に、冷暖房ユニット1の表面温度センサ13が、人の皮膚温を検知する(ステップS3)。人は発熱体のため皮膚温は室温よりも高く、表面温度センサ13は皮膚温を特定することが可能である。また、皮膚温から人の位置を推定することが可能である。皮膚温の検知結果は空調部11が冷気の吹出し方向を使用者に向ける制御などで使用する。
次に、冷暖房ユニット1の制御部14が、温湿度センサ12で検知された温度および湿度に基づいて不快指数を算出し、不快指数に基づいて運転種別を選択する(ステップS4)。すなわち、不快指数が予め設定されているしきい値未満か否かを確認し、確認結果に対応する運転種別を選択する。
ここで、不快指数は夏の蒸し暑さを数量的に表した指数であり、1957年にアメリカ合衆国で考案されたものである。不快指数の求め方には何通りかあるが、代表的なものとして次式(1)が知られている。式(1)において、Tdは気温である乾球温度(℃)、Hは湿度(%)である。
不快指数D1
=0.81Td+0.01H(0.99Td−14.3)+46.3 …(1)
図5および図6に示したように、不快指数が75を超えると暑さを感じるようになる。また、同じ温度の場合、湿度が上がるにつれ、不快指数が高くなる。そのため、ステップS4において、制御部14は、不快指数が75未満の場合(ステップS4:Yes)、加湿運転を行うことに決定し、加湿運転を行うよう加湿ユニット2の制御部24に指示する。この指示を受けた加湿ユニット2の制御部24は、加湿部21を制御して加湿運転を実行させる(ステップS5)。一方、不快指数が75以上の場合(ステップS4:No)、制御部14は送風運転を行うことに決定し、送風運転を行うよう加湿ユニット2の制御部24に指示する。この指示を受けた加湿ユニット2の制御部24は、加湿部21を制御して送風運転を実行させる(ステップS6)。加湿ユニット2の制御部24は、上記のステップS3で検出された皮膚温に基づいて使用者の位置を推定し、スチームの吹出し方向および送風方向が使用者の推定位置に向くように制御してもよい。冷暖房ユニット1の制御部14が使用者の位置を推定し、推定結果を加湿ユニット2の制御部24に通知するようにしてもよい。
次に、加湿ユニット2の制御部24が、運転を開始してから、すなわちステップS1を実行してから一定時間が経過したか否かを確認する(ステップS7)。一定時間は、使用者が睡眠を開始するまでの所要時間を考慮して決定した時間とし、例えば1時間とすることが考えられるがこれに限定するものではない。一定時間が経過していない場合(ステップS7:No)、制御部24は、ステップS2を実行するよう、冷暖房ユニット1の制御部14に指示し、この指示を受けた制御部14は、ステップS2からS4を再度実行する。運転を開始してから一定時間が経過した場合(ステップS7:Yes)、制御部24は、使用者が起床したか否かを確認する(ステップS8)。制御部24は、活動状態検出部23の検出結果から、使用者が起床したか否かを判定する。制御部24は、使用者が起床した場合(ステップS8:Yes)、加湿ユニット2の運転を停止させる(ステップS9)。制御部24は、使用者が起床していない場合(ステップS8:No)、ステップS2を実行するよう、冷暖房ユニット1の制御部14に指示し、この指示を受けた制御部14は、ステップS2からS4を再度実行する。
上記のステップS7では、一定時間が経過したか否かを判別するのではなく、使用者が一旦睡眠状態となったか否かを判別するようにしてもよい。この場合、制御部24は、運転を開始してから使用者が睡眠状態となったことを最初に検知するまでの間は、ステップS8に移行せずにステップS2を実行するよう制御部14に指示する。制御部24は、ステップS7で使用者が睡眠状態となったことを検出した場合、ステップS8を実行し、以後はステップS5またはS6を実行後、ステップS7に続いてステップS8を必ず実行する。
なお、ステップS9では加湿ユニット2の運転のみを停止するようにしたが冷暖房ユニット1の運転も停止させるようにして構わない。また、説明を簡単化するため、使用者が起床した場合に運転を停止することとしたが、運転停止の操作が行われた場合、運転停止のタイマが設定され、このタイマが満了した場合、あらかじめ指定された運転停止時間となった場合、など、その他の運転停止条件を満たした場合にも運転を停止させる。上記ステップS4、すなわち、不快指数の算出および運転種別の選択を冷暖房ユニット1の制御部14が行うこととしたが加湿ユニット2の制御部24が行うようにしてもよい。この場合、制御部24は、温湿度センサ22で検知された温度および湿度を使用して不快指数を算出してもよい。温湿度センサ22で検知された温度および湿度を使用する場合、使用者により近い位置における温度および湿度を使用して不快指数を算出するので、使用者の実際の感覚に近い不快指数を算出できる。加湿ユニット2の温湿度センサ22が検出した温度および湿度を通信部27が冷暖房ユニット1へ通知し、通知された温度および湿度に基づいて冷暖房ユニット1の制御部14が不快指数の算出および運転種別の選択を行うようにしてもよい。
また、上記説明では、加湿運転と送風運転の切り替えを不快指数が75未満か否かで行うこととしたが、切り替えの判定で使用するしきい値を使用者の好みに応じて変えられるようにしてもよい。たとえば、「寒がりモード」、夏の紫外線ダメージ対策用の「夏の保湿モード」などを選択できるようにして、これらのモードでは不快指数が80未満の場合に加湿運転、80以上の場合に送風運転を行うようにする。また、「暑がりモード」を選択できるようにして、このモードでは不快指数が70未満の場合に加湿運転、70以上の場合に送風運転を行うようにする。
上述したように、快眠制御運転は睡眠初期に設定温度を下げることで、入眠を促進するので、湿度は上昇するが、寝室内には、気流が発生し、体感温度としては下がり、不快指数も低下する。湿度が上昇していても、乾燥感を感じる人がいるので、不快指数で判定することによる加湿は有効である。
また、本実施の形態では不快指数を使用して運転種別を選択することとしたが、送風運転と加湿運転の切り替えを温度で判定してもよい。温度が高くなるに従って不快指数も高くなるので、温度が予め決められたしきい値以上の場合には送風運転を選択し、しきい値未満の場合には加湿運転を選択する。たとえば、温度が28度以上の場合は送風運転を行い、温度が28度未満の場合には加湿運転を行うなどとしてもよい。これにより、演算を単純にすることができる。
また、冷暖房ユニット1の制御部14は、加湿ユニット2の活動状態検出部23の検出結果に応じて、すなわち使用者の睡眠の状態に応じて、送風運転と加湿運転との切り替え判定に使用するしきい値を変更してもよい。眠りが深い状態では刺激に鈍感であるため、眠りが浅い状態よりも高いしきい値を使用して不快指数が上昇するのを許容する。例えば、眠りが深い状態と眠りが浅い状態とで同じ温度を検出したとき、眠りが深い状態ではしっかり加湿をすることで、肌、髪の保湿を行い、冷房による乾燥を抑制する。一方、眠りが浅い状態では加湿による温熱感の上昇を抑えるために送風運転に切り替える。なお、眠りが浅い状態では気流や音についても敏感になるため、弱運転で送風を行うようにするとよい。
以上のように、本実施の形態にかかる空気調和システムは、別構成の冷暖房ユニット1および加湿ユニット2、すなわち筐体が異なる冷暖房ユニット1および加湿ユニット2を備え、冷暖房ユニット1および加湿ユニット2は制御動作に必要な各種情報を送受信して共有するための通信機能を有し、使用者が睡眠状態または睡眠を開始しようとしている状態の場合、加湿ユニット2は、不快指数に応じて加湿運転と送風運転とを切り替えることとした。冷暖房ユニット1および加湿ユニット2が別構成でありかつ通信機能を有するため、加湿ユニット2を加湿対象の使用者に近い位置に配置することができ、使用者に対して効率的に加湿することができる。また、不快指数に応じて運転を切り替える、具体的には、不快指数が高い場合には不快指数が上昇して寝苦しさが増すことがないよう、加湿運転から送風運転に切り替えるので、睡眠を妨げることなく加湿を行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 冷暖房ユニット、2 加湿ユニット、9 スチーム吹出し口、10 送風吹出し口、11 空調部、12,22 温湿度センサ、13 表面温度センサ、14,24 制御部、15,25 演算部、16,26 記憶部、17,27 通信部、30 寝具、100 空気調和システム、200 寝室。

Claims (6)

  1. 冷房動作および暖房動作を実行可能な冷暖房ユニットと、
    加湿動作または送風動作を実行可能な加湿ユニットと、
    を備え、
    前記加湿ユニットは、使用者が睡眠状態か否かを検出し、前記使用者が睡眠状態の場合には睡眠の深さを判定する活動状態検出部、を備え、
    前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットが別筐体であり、かつ前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットは相互に連携して動作するための通信部をそれぞれ備え、
    前記加湿ユニットは、空気調和の対象空間の温度がしきい値未満の場合に前記加湿動作を実行し、前記温度が前記しきい値以上の場合に前記送風動作を実行し、運転を開始してから一定時間が経過した後に前記使用者が起床したことを前記活動状態検出部が検出した場合、または、前記使用者が一旦睡眠状態となったことおよび起床したことを前記活動状態検出部が検出した場合、運転を停止する、
    空気調和システム。
  2. 冷房動作および暖房動作を実行可能な冷暖房ユニットと、
    加湿動作または送風動作を実行可能な加湿ユニットと、
    を備え、
    前記加湿ユニットは、使用者が睡眠状態か否かを検出し、前記使用者が睡眠状態の場合には睡眠の深さを判定する活動状態検出部、を備え、
    前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットが別筐体であり、かつ前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットは相互に連携して動作するための通信部をそれぞれ備え、
    前記加湿ユニットは、空気調和の対象空間の温度がしきい値未満の場合に前記加湿動作を実行し、前記温度が前記しきい値以上の場合に前記送風動作を実行し、前記使用者の睡眠が深くなると、前記加湿動作および前記送風動作のどちらを実行するかの判定に用いる前記しきい値を高い値に切り替え、前記使用者の睡眠が浅くなると前記しきい値を低い値に切り替える、
    空気調和システム。
  3. 冷房動作および暖房動作を実行可能な冷暖房ユニットと、
    加湿動作または送風動作を実行可能な加湿ユニットと、
    を備え、
    前記加湿ユニットは、使用者が睡眠状態か否かを検出し、前記使用者が睡眠状態の場合には睡眠の深さを判定する活動状態検出部、を備え、
    前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットが別筐体であり、かつ前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットは相互に連携して動作するための通信部をそれぞれ備え、
    前記加湿ユニットは、空気調和の対象空間の温度および前記空気調和の対象空間の湿度に基づいて算出された不快指数がしきい値未満の場合に前記加湿動作を実行し、前記温度が前記しきい値以上の場合に前記送風動作を実行し、運転を開始してから一定時間が経過した後に前記使用者が起床したことを前記活動状態検出部が検出した場合、または、前記使用者が一旦睡眠状態となったことおよび起床したことを前記活動状態検出部が検出した場合、運転を停止する、
    空気調和システム。
  4. 冷房動作および暖房動作を実行可能な冷暖房ユニットと、
    加湿動作または送風動作を実行可能な加湿ユニットと、
    を備え、
    前記加湿ユニットは、使用者が睡眠状態か否かを検出し、前記使用者が睡眠状態の場合には睡眠の深さを判定する活動状態検出部、を備え、
    前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットが別筐体であり、かつ前記冷暖房ユニットおよび前記加湿ユニットは相互に連携して動作するための通信部をそれぞれ備え、
    前記加湿ユニットは、空気調和の対象空間の温度および前記空気調和の対象空間の湿度に基づいて算出された不快指数がしきい値未満の場合に前記加湿動作を実行し、前記温度が前記しきい値以上の場合に前記送風動作を実行し、前記使用者の睡眠が深くなると、前記加湿動作および前記送風動作のどちらを実行するかの判定に用いる前記しきい値を高い値に切り替え、前記使用者の睡眠が浅くなると前記しきい値を低い値に切り替える、
    空気調和システム。
  5. 前記しきい値を使用者が変更可能な構成である、
    請求項1から4のいずれか一つに記載の空気調和システム。
  6. 前記加湿ユニットは、睡眠時の使用を想定した運転モードが選択された場合に、前記温度に基づいて前記加湿動作および前記送風動作のいずれか一方を実行する、
    請求項1から5のいずれか一つに記載の空気調和システム。
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