JP2018004086A - 暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は室内の空気環境を調整する装置に関するものであって、使用者が暖房装置から「足元が暖かい」という感覚を長時間反復して、実感できることを目的にしたものである。【解決手段】居室を暖める暖房装置であって、天井9付近温度が床面3付近温度より高い場合には、前記送風機10を運転し、風向制御部12により吹出し空気を天井9方向に送風運転し、天井9付近温度が床面3付近温度より低い場合には、床面3付近温度が前記上限温度に達した場合に暖房用熱源11と前記送風機10を停止し、天井9付近温度が床面3付近温度に達した場合に前記送風機10を運転し、風向制御部12により吹出し空気を天井9方向に送風運転し続け、床面3付近温度が下限温度より低くなった場合に、暖房用熱源11と送風機10を運転し、風向制御部12により吹出し空気を床面3方向に送風運転すると判断する構成にした。【選択図】図4
Description
本発明は、室内の温度環境を調整する装置に関するものである。
暖房装置においては、室内を長く同じ温度環境に維持することを目的にしたものが一般的である。
例えば、特許文献1によれば、室内空気を上部から吸込み、下部から吹き出すという構成をとることにより、室内温度分布を均一な温度分布を長い時間維持し、特に足元を温めるようにするものであった。
しかしながら、一定の環境を保った室内に長時間滞在すると、使用者は温熱環境に順応してしまうので、「足元が暖かい」と長時間感じ続けることは難しかった。
そこで、本発明は、長時間同じ部屋にいる場合であっても、「足元が暖かい」という実感を反復して得られ、且つ、常に快適な環境を提供するものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、居室内の空気を吸い込むための吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記居室に吹き出す吹出口と、前記吸込口から前記吹出口に向けて空気流を発生させる送風機と、前記吸込口から前記吹出口の間に備えた空気の温度を高めるための暖房用熱源と、前記居室の天井付近の温度をセンシングする天井付近温度センサーと、前記居室の床面付近の温度をセンシングする床面付近温度センサーと、使用者が操作して前記目標を定める操作部と、吹出空気の風向を制御する風向制御部と、前記目標と前記天井付近温度センサーの信号と前記床面付近温度センサーの信号に基づき、前記送風機と前記暖房用熱源と前記風向制御部とをコントロールする制御部を備え、前記制御部には、前記天井付近温度センサーと、前記床面付近温度センサーと、前記操作部からの信号を取得できる取得手段と、前記取得手段の信号から前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部の動作を判断する処理手段と、前記処理手段の信号に基づき前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部へ動作を指示する指示手段とを備え、前記処理手段は、前記目標から上限温度と下限温度を設定し、天井付近温度が床面付近温度より高い場合には、前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し、天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に前記暖房用熱源と前記送風機を停止し、天井付近温度が床面付近温度に達した場合に前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し続け、床面付近温度が下限温度より低くなった場合に、前記暖房用熱源と前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転すると判断するという構成を有するものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、処理手段は、目標から上限温度と下限温度を設定し、天井付近温度が床面付近温度より高い場合には、送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し、天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に暖房用熱源と送風機を停止し、天井付近温度が床面付近温度に達した場合に送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し続け、床面付近温度が下限温度より低くなった場合に、暖房用熱源と送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転すると判断するという構成にした。
これにより、操作部で目標を定めると、天井付近温度センサーと床面付近温度センサーの入力値とともに取得手段に入力され、処理手段が目標から上限温度と下限温度を設定され、天井付近温度と床面付近温度との関係から動作を判定し、指示手段を介して、暖房熱源と送風機と風向制御部に動作させることとなる。
このような構成をとることで、特に、断続的に下限温度と上限温度を行き来して、床面付近温度に時間的な変化を与えることで、使用者が温度を知覚しやすくなり、長い時間同じ部屋に滞在していても反復して「足元が暖かい」と、実感することができる暖房装置を提供することができる。
本発明の請求項1に係る暖房装置は、居室内の空気を吸い込むための吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記居室に吹き出す吹出口と、前記吸込口から前記吹出口に向けて空気流を発生させる送風機と、前記吸込口から前記吹出口の間に備えた空気の温度を高めるための暖房用熱源と、前記居室の天井付近の温度をセンシングする天井付近温度センサーと、前記居室の床面付近の温度をセンシングする床面付近温度センサーと、使用者が操作して前記目標を定める操作部と、吹出空気の風向を制御する風向制御部と、前記目標と前記天井付近温度センサーの信号と前記床面付近温度センサーの信号に基づき、前記送風機と前記暖房用熱源と前記風向制御部とをコントロールする制御部を備え、前記制御部には、前記天井付近温度センサーと、前記床面付近温度センサーと、前記操作部からの信号を取得できる取得手段と、前記取得手段の信号から前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部の動作を判断する処理手段と、前記処理手段の信号に基づき前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部へ動作を指示する指示手段とを備え、前記処理手段は、前記目標から上限温度と下限温度を設定し、天井付近温度が床面付近温度より高い場合には、前記送風機を運転させ、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転させ、天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に前記暖房用熱源と前記送風機を停止させ、天井付近温度が床面付近温度に達した場合に前記送風機を運転させ、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転させ続け、床面付近温度が下限温度より低くなった場合に、前記暖房用熱源と前記送風機を運転させ前記風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転させるという構成を有する。
これにより、操作部で目標を定めると、処理手段は、目標から上限温度と下限温度を設定し、天井付近温度センサーと床面付近温度センサーの入力値を取得し、天井付近温度が床面付近温度より高い場合には、送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し、天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に暖房用熱源と送風機を停止し、天井付近温度が床面付近温度に達した場合に送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し続け、床面付近温度が下限温度より低くなった場合に、暖房用熱源と送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転すると判断し、指示手段を介して、暖房熱源と送風機と風向制御部に動作させることとなる。
このようにすることで、天井付近温度が床面付近温度より高い場合は、送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転することで、天井付近の空気と床面付近の空気が攪拌されるため、頭付近が暑く、足付近が寒いといった不快な上下温度差を無くすことができる。更に、比較的低い温度の床面付近の空気と混ぜることで、天井付近温度を予め下げることができ、暖房運転時の頭寒足熱の状態を作りやすい状態にしておくことができる。
また、天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に暖房用熱源と送風機を停止するので、床面付近温度が極端に上がり過ぎることがなく、使用者は快適に過ごすことできる。
また、天井付近温度が床面付近温度に達した場合に送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し続けるため、天井付近温度が極端に床面付近温度よりも上がることが無く、頭付近が暑く、足付近が寒いといった不快な上下温度差を感じずに、室内の温度を下げ続けることが出来る。更に、床面付近の空気と混ぜることで、天井付近温度も床面付近温度と同様に自然に低下させることができ、暖房運転時の頭寒足熱の状態を作りやすい状態にしておくことができる。
また、床面付近温度が下がり、下限温度に達した場合に、暖房用熱源と送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転するので、床面付近温度を優先的に高くすることができるので、天井付近温度よりも床面付近温度が高い状態で、且つ、充分な温度差を作ることができ、足元が暖かいという実感を得ることができる。
つまり、暖房運転開始前に、必ず天井付近温度が床面付近温度よりも高い場合に、天井付近空気と床面付近空気の攪拌をする工程を入れて天井付近温度を下げ、その後の暖房運転時は床面付近温度を優先的に高めるため、天井付近温度よりも床面付近温度が高い状態で、且つ、充分な温度差を作ることができ、「足元が暖かい」と、実感することができる。
また、断続的に下限温度と上限温度を行き来して、床面付近温度に時間的な変化を与えることで、使用者が温度を知覚しやすくなり、長い時間同じ部屋に滞在していても反復して「足元が暖かい」と、実感することができる。
また、請求項2に係わる暖房装置は、前記目標は、上限温度と下限温度で設定するものである。
これにより、使用者の嗜好や個人差を反映した設定することができる。
また、請求項3に係わる暖房装置は、前記空気環境調整装置の本体は、空気の湿度を高めるための加湿装置を前記吸込口から前記吹出口の風路内に備え、前記送風機と前記暖房用熱源と前記風向制御部に加えて加湿装置をコントロールする制御部を備え、前記処理手段は前記加湿装置の動作を判断し、前記処理手段の信号に基づき指示手段は前記加湿装置の動作を指示し、前記処理手段は前記暖房用熱源を運転すると判断した場合に、前記加湿装置を同時に運転するものである。
これにより、吹出し空気の湿度を高めることができるので、暖房運転時に使用者が乾燥を感じにくくすることができる。また、使用者の皮膚表面からの汗の気化を抑えられるため、気化熱による体温の低下を軽減し、より暖かく感じることが出来る。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、図1から図5にて説明する。
以下、図1から図5にて説明する。
図1に示すように、この暖房装置1は、居室2内の温度環境を調整する装置であり、使用者Usが居室2内の温度を目標として操作を行なうことで、暖房装置1を設置した居室2の温度環境を調整し、使用者Usに「足元が暖かい」という感覚を実感しやすく提供するものである。使用者Usは、長時間、居室2内に居ると温度の変化に気づきにくくなり、「足元が暖かい」と実感しにくくなるので、特にそのような場合に有益なものと考える。
本実施の形態1では、暖房装置1の本体は、箱体で形成し、床面3に設置している。暖房装置1の本体には、暖房装置1を操作する操作部4が取り付けられている。操作部4は、例えば、設定温度の表示があり、ボタン操作することで使用者Usの望む温度を目標に設定ができる。
暖房装置1の本体は、居室2内に開口した吸込口5と、吸込口5から吸い込んだ空気を居室2に吹き出す吹出口6と、吹出口6に隣接して備えた床面付近温度センサー7と、暖房装置1の上面に備えた天井付近温度センサー8とを備えている。
床面付近温度センサー7は、居室2内の床面3付近の温度をセンシングするものである。また、天井付近温度センサー8は天井9付近の温度をセンシングするものである。
図2に示すように、暖房装置1の本体内には、吸込口5から吹出口6へ向けて空気流を発生させる送風機10と、吸込口5から吹出口6までの間の風路内に配置して空気の温度を上昇させるための暖房用熱源11と、吹出口6から吹き出す空気の風向を制御する風向制御部12と、操作部4で使用者Usが設定した目標に基づいて送風機10と暖房用熱源11と風向制御部12をコントロールする制御部13とを備えている。
図3に示すように、制御部13には、少なくとも、取得手段14と、処理手段15と、指示手段16とを備えている。
取得手段14は、床面付近温度センサー7の検知信号と、天井付近温度センサー8の検知信号と、操作部4からの目標指令との信号を取得するものである。
処理手段15は、取得手段14の信号から上限温度と下限温度を算出するものである。
指示手段16は、処理手段15の信号に基づき、送風機10と暖房用熱源11と風向制御部12へ動作を指示するものである。
上記構成において、使用者Usが居室2の空気について、暖房運転したい場合に、例えば、操作部4において、操作ボタンで設定温度を上下に調整することになる。
このような所望の温度を目標として操作をすると、目標の指令としての信号が操作部4から制御部13へ前記信号が送られる。制御部13は、前記目標の指令としての信号(以下、目標の信号とする)を取得し、同時に床面付近温度センサー7および天井付近温度センサー8から居室2内の空気の状態を取得する。続いて、制御部13は、上限温度と下限温度を目標の信号から取得し、前記上限温度と前記下限温度に基づいて送風機10と、暖房用熱源11と、風向制御部12を作動させる。
本実施の形態の暖房用熱源11は、例えばヒーターであり、居室2の温度を高めることができる。送風機10が作動すると、吸込口5から居室2内の空気が吸込まれ、前記空気は暖房用熱源によって加温され、吹出口6から居室2内へ吹き出される。
制御部13は、所定の時間間隔で、床面付近温度センサー7と天井付近温度センサー8から居室2内の床面3付近の温度と、天井9付近の温度を取得し、把握することで、その時点での床面3付近の温度と、天井9付近の温度との大小関係と、床上限温度と上限温度と下限温度との関係から、指令内容を設定する。
以下、図4を参照しながら、処理手段15による制御内容を説明する。
処理手段15は、図に示すように12のステップを備えている。
まず、処理手段15が有する図4のステップ1、ステップ4、ステップ7、ステップ10について説明する。ステップ1、ステップ4、ステップ7、ステップ10は、使用者Usが操作部4から「運転終了指令」という信号を送信した際に(a)のように運転終了するものである。
次に、運転終了指令がない場合において、処理手段15が有するステップ2、ステップ3、ステップ5、ステップ6、ステップ8、ステップ9、ステップ11、ステップ12について説明する。
例えば、操作部4から、「上限温度23℃」「下限温度17℃」という目標の信号を取得手段14が受信すると、床面付近温度センサー7の信号と天井付近温度センサー8の信号とともに、処理手段15に前記目標の信号が送信される。
処理手段15は、取得手段14から得た床面付近温度センサー7の信号と、天井付近温度センサー8の信号とを参照し、それらの信号から、床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも高いかを判定する(ステップ2)。
床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも高くない場合(Noの場合)、処理手段15は暖房用熱源11を停止させ、送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を天井9方向に送風し、サーキュレーター運転し、図4の(b)からステップ1へ戻る(ステップ3)。
床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも高い場合(Yesの場合)、処理手段15は暖房用熱源11と送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を床面3方向に送風し、暖房運転する(ステップ5)。
次に、処理手段15は、取得手段14から得た上限温度の目標の信号と、床面付近温度センサー7の信号とを参照し、それらの信号から、床面3付近の温度が上限温度よりも高いかを判定する(ステップ6)。
床面3付近の温度が上限温度よりも高くない場合(Noの場合)、図4のように(c)からステップ4へ戻る。
床面3付近の温度が上限温度よりも高い場合(Yesの場合)、処理手段15は暖房用熱源11と、送風機10を停止する(ステップ8)。
次に、処理手段15は、取得手段14から得た床面付近温度センサー7の信号と、天井付近温度センサー8の信号とを参照し、それらの信号から、床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも低いかを判定する(ステップ9)。
床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも低くない場合(Noの場合)、図4のように(d)からステップ7へ戻る。
床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも低い場合(Yesの場合)、処理手段15は暖房用熱源11を停止させ、送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を天井9方向に送風し、サーキュレーター運転する(ステップ11)。
次に、処理手段15は、取得手段14から得た下限温度の目標の信号と、床面付近温度センサー7の信号とを参照し、それらの信号から、床面3付近の温度が下限温度に達したかを判定する(ステップ12)。
床面3付近の温度が下限温度より高い場合(Noの場合)、図4のように(e)からステップ10へ戻る。
床面3付近の温度が下限温度に達した場合(Yesの場合)、図4のように(f)からステップ2へ戻る。
これより図5を参照しながら、実際の運転例を説明する。図5に示すように、一般に運転開始前は天井付近温度のほうが床面付近温度よりも高い。
図5の(ア)の時点は使用者Usが操作部4から目標の信号を送信したときである。この時点では、床面3付近の温度が天井9付近の温度よりも高くないため、処理手段15は、ステップ3へ進み、暖房用熱源11を停止させ、送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を天井9方向に送風し、サーキュレーター運転する。このサーキュレーター運転は、床面3付近の温度が天井9付近の温度に達するまで継続することとなる。
次に、床面3付近の温度が天井9付近の温度に達すると、図5の(イ)の時点では、処理手段15は、運転終了指令がないので、ステップ5へ進み、暖房用熱源11と送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を床面3方向に送風し、暖房運転を開始する。この暖房運転は、床面3付近の温度が上限温度に達するまで継続する。
次に、床面3付近の温度が上限温度に達すると、図5の(ウ)の時点では、床面3付近の温度が上限温度に達したため、処理手段15は、ステップ8に進み、暖房用熱源11と、送風機10を停止する。停止は床面3付近の温度が天井9付近の温度に達するまで継続する。
次に、床面3付近の温度が上限温度に達すると、図5の(ウ)の時点では、床面3付近の温度が上限温度に達したため、処理手段15は、ステップ8に進み、暖房用熱源11と、送風機10を停止する。停止は床面3付近の温度が天井9付近の温度に達するまで継続する。
次に、床面3付近の温度が天井9付近の温度に達すると、図5の(エ)の時点では、床面3付近の温度が天井9付近の温度と同等に達したため、処理手段15は暖房用熱源11を停止した状態で、送風機10を運転させ、風向制御部12により吹き出し空気を天井9方向に送風し、サーキュレーター運転する。このサーキュレーター運転は、床面3付近の温度が下限温度に達するまで、継続する。
次に、床面3付近の温度が下限温度に達すると、図5の(イ‘)の時点では、床面3付近の温度が下限温度に達したため、再び、(イ)の時点と同様の動作を実施する。図5では再度、同様に運転を繰り返している。
このような運転を実施することで、(ア)から(イ)の区間のように、天井付近温度が床面付近温度より高い場合は、送風機を運転し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転することで、天井付近の空気と床面付近の空気が攪拌されるため、頭付近が暑く、足付近が寒いといった不快な上下温度差を無くすことができる。
更に、(イ)のときのように、比較的温度の低い床面付近の空気と混ぜることで、天井付近温度を予め下げることができ、暖房運転時の頭寒足熱の状態を作りやすい状態にしておくことができる。
また、(イ’)のときにおいても同様に、暖房運転開始前に、天井付近温度が床面付近温度よりも高い場合に、天井付近の空気と床面付近の空気の攪拌をする工程を入れて天井付近温度を下げる運転をするので、引き続き暖房運転する際に、頭寒足熱の状態を作りやすい状態にしておくことができる。
更に(イ)から(ウ)の区間のように、暖房運転時は床面付近温度を優先的に高めるため、天井付近温度よりも床面付近温度が高い状態で、且つ、充分な温度差を作ることができ、「足元が暖かい」と、実感することができる。
また、(ウ)のときのように、床面付近温度が前記上限温度に達した場合に暖房用熱源と送風機を停止するので、床面付近温度が極端に上がり過ぎることがなく、使用者は快適に過ごすことできる。
更に、(ウ)から(エ)の区間のように、天井付近温度よりも床面付近温度が高い区間は、送風機を停止するので、天井付近の空気と床面付近の空気の送風による混合が抑えられ、より長い時間、天井付近温度よりも床面付近温度が高い状態を保つことが出来、「足元が暖かい」という心理量を長く実感させることができる。
また、(エ)から(イ’)の区間のように、温度を下限温度に近づける際に天井付近温度が床面付近温度に達した場合には、送風機の運転を開始し、風向制御部により吹出し空気を天井方向に向けて送風運転を継続させるため、天井付近温度が極端に床面付近温度よりも上がることが無く、頭付近が暑く、足付近が寒いといった不快な上下温度差を感じずに、自然に室内の温度を下げ続けることが出来る。更に、床面付近の空気と混ぜることで、天井付近温度も床面付近温度と同様に自然に低下させることができ、暖房運転時の頭寒足熱の状態を作りやすい状態にしておくことができる。
また、(イ’)のときのように、床面付近温度が下がり、下限温度に達した場合に、暖房用熱源と送風機の運転を開始し、風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転するので、床面付近温度を優先的に高くすることができるので、天井付近温度よりも床面付近温度が高い状態で、且つ、充分な温度差を作ることができ、足元が暖かいという実感を得ることができる。
さらに、(イ)から(イ’)の区間のような運転を図5のように反復して実施することで、断続的に下限温度と上限温度を行き来して、床面付近温度に時間的な変化を与えることができ、長い時間同じ部屋に滞在していても、使用者が温度を知覚しやすくなり、反復して「足元が暖かい」と、実感することができる。
尚、(イ)から(エ)区間や、(エ)から(イ’)の区間の継続時間については、人の体温への生理的順応と、心理的な反応の観点から適切に設ける必要がある。一般的な温熱環境の被験者実験において、一定の温熱状態の中で、人体が生理的に定常状態になるまでには30分から1時間以上かかるとされ、生理的に定常状態になると、温熱に対する心理的な反応(暖かい等)は生じにくくなる。一方で、環境の温度が変化すると、数分以内に知覚できる。このようなことから、(イ)から(エ)区間のような床付近温度のほうが天井付近温度によりも高い状況であっても、最大でも30分から1時間程度に留めることで、生理的な定常状態に至らないようにし、心理的な反応が生じやすい状況を継続できる。同様に(エ)から(イ’)の区間のような状況においても、最大でも30分から1時間程度に留めることが望ましい。
(実施の形態2)
以下、図6から図8にて、実施の形態2の説明をする。
以下、図6から図8にて、実施の形態2の説明をする。
図6に示すように、この暖房装置1は、吸込口5ら吹出口6の風路内に空気の湿度を高めるための加湿装置17を備えている。
また、図7に示すように、制御部13は、実施の形態1に加えて、加湿装置17をコントロールし、処理手段15は加湿装置17の動作を判断し、処理手段15の信号に基づき指示手段16は加湿装置17の動作を指示する。
また、図8に示すように、処理手段15は暖房用熱源11を運転させると同時に、加湿装置17を運転させるものである。
その他の運転においては、実施の形態1と同様である。尚、暖房装置1は、床置き型に限定するものではなく、壁掛け型や、吸込口壁に埋め込むものでもよい。
また、操作部4は、本体に設置するものに限定するものではなく、リモコンやスマートフォン等の端末から、無線で制御部に信号を送るものであってもよい。
また、吸込口5の位置は、図の位置に限定するものではないが、ショートサーキット防止の観点から、吹出口との位置関については同じ面に面していないほうがよく、更に、吹出口とは十分に離れていることが望ましい。但し、吸込口と吹出口を同方向に設ける場合は十分な距離を確保し、吸込口と吹出口を近くに設ける場合はルーバー等で吸込む風向を制御する等の対策をすることで、吹出し空気と吸込み空気でショートサーキットしないようにしてもよい。
尚、吹出口6の位置は、図の位置に限定するものではないが、暖房時に床面付近に確実に送風する構成が望ましい。但し、別途ルーバー等を設ける方法や、吹出し空気の風速を高める等の方法で、吹出し空気を十分に床面方向へ制御してもよい。
また、床面付近温度センサー7と天井付近温度センサー8の設置位置は、図の位置に限定するものではなく、適切に測定ができれば位置を変更してもよい。また、本体に必ずしも配置する必要は無く、独立して設置できるようにしてもよい。
また、暖房用熱源11は、ヒーターや燃焼バーナー、冷媒や温水を用いた熱交換器等を介することで空気を暖めるものであってもよい。
また、風向制御部12は、ルーバーで風向を制御するものであっても良いし、別途機構を設けてダンパーで風路を切替えることで吹出し空気の風向を変えるようなものであってもよい。
また、加湿装置17は、水を入れたタンク等からトレイに水を給水し、吸水した加湿フィルタの間隙を暖房用熱源11によって暖められた空気流が通過することで、加湿する装置であってもよい。その他、超音波加湿機、スチーム式加湿機等であってもよく、空気を加湿できでればよい。
人の快適性に関する発明であるため、一般住宅向けのみならず、病院や老人介護施設などの公共の施設や、工場や倉庫などの産業用の建物などの人が滞在すると考えられる空間への活用も期待される。
1 暖房装置
2 居室
3 床面
4 操作部
5 吸込口
6 吹出口
7 床面付近温度センサー
8 天井付近温度センサー
9 天井
10 送風機
11 暖房用熱源
12 風向制御部
13 制御部
14 取得手段
15 処理手段
16 指示手段
17 加湿装置
Us 使用者
2 居室
3 床面
4 操作部
5 吸込口
6 吹出口
7 床面付近温度センサー
8 天井付近温度センサー
9 天井
10 送風機
11 暖房用熱源
12 風向制御部
13 制御部
14 取得手段
15 処理手段
16 指示手段
17 加湿装置
Us 使用者
Claims (3)
- 居室内の空気を吸い込むための吸込口と、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記居室に吹き出す吹出口と、前記吸込口から前記吹出口に向けて空気流を発生させる送風機と、前記吸込口から前記吹出口の間に備えた空気の温度を高めるための暖房用熱源と、前記居室の天井付近の温度をセンシングする天井付近温度センサーと、前記居室の床面付近の温度をセンシングする床面付近温度センサーと、使用者が操作して前記目標を定める操作部と、吹出空気の風向を制御する風向制御部と、
前記目標と前記天井付近温度センサーの信号と前記床面付近温度センサーの信号に基づき、前記送風機と前記暖房用熱源と前記風向制御部とをコントロールする制御部を備え、
前記制御部には、前記天井付近温度センサーと、前記床面付近温度センサーと、前記操作部からの信号を取得できる取得手段と、前記取得手段の信号から前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部の動作を判断する処理手段と、前記処理手段の信号に基づき前記送風機と暖房用熱源と前記風向制御部へ動作を指示する指示手段とを備え、
前記処理手段は、前記目標から上限温度と下限温度を設定し、
天井付近温度が床面付近温度より高い場合には、前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し、
天井付近温度が床面付近温度より低い場合には、
床面付近温度が前記上限温度に達した場合に前記暖房用熱源と前記送風機を停止し、
天井付近温度が床面付近温度に達した場合に前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を天井方向に送風運転し続け、
床面付近温度が下限温度より低くなった場合に、前記暖房用熱源と前記送風機を運転し、前記風向制御部により吹出し空気を床面方向に送風運転すると判断することを特徴とする暖房装置。 - 前記目標は、上限温度と下限温度で設定することを特徴とする請求項1に記載の暖房装置。
- 前記空気環境調整装置の本体は、前記吸込口から前記吹出口の風路内に空気の湿度を高めるための加湿装置を備え、
前記制御部は記加湿装置をコントロールし、前記処理手段は前記加湿装置の動作を判断し、前記処理手段の信号に基づき指示手段は前記加湿装置の動作を指示し、
前記処理手段は前記暖房用熱源を運転すると判断した場合に、前記加湿装置を同時に運転する判断をすることを特徴とする請求項1または2に記載の暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126187A JP2018004086A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016126187A JP2018004086A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 暖房装置 |
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JP2018004086A true JP2018004086A (ja) | 2018-01-11 |
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ID=60946152
Family Applications (1)
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JP2016126187A Pending JP2018004086A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 暖房装置 |
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JP (1) | JP2018004086A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109323400A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-02-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器及其控制方法和装置 |
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2016
- 2016-06-27 JP JP2016126187A patent/JP2018004086A/ja active Pending
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