JP6189243B2 - 免震装置 - Google Patents

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本発明は、台風の襲来時に、台風の風荷重によって免震装置の免震機能が作動しないように固定する免震装置に関する。
コンテナ船のコンテナを荷役する際に使用するコンテナクレーンの下部構造体(例えば、走行装置)と上部構造体(例えば、クレーン本体)との間に介在し、上部構造体を地震から保護する免震装置として、ゴム板と鋼板とを交互に積層した積層ゴム、滑りを用いた滑り支承、或いは、ころの転がりを用いた転がり支承などがある。
何れの免震装置も、地震の振動方向である水平方向に対して剛性を低くして、上部構造体の水平方向の固有振動周期を、地震の水平振動の周期よりも長くして、地震による上部構造体の振動を抑制するようにしている。
ところが、水平剛性の低い免震装置は、小さい水平方向の力でも応答するため、これに免震支持される上部構造体は、少しの風圧が加わっても水平方向に揺らされる。それ故、風圧による横揺れで免震装置に具備されているせん断ピンに地震時の数倍(例えば、約1.5〜2.0倍)の荷重が加わり破断する。
従来は、気象情報に基づいて台風が襲来する前に、地震用のせん断ピンを台風用のせん断ピンに交換していたが、地震用のせん断ピンは、コンテナの荷役作業に支障がないようにタイトに装着されているため、1本の交換に約2時間以上費やすことがある。通常、1台のコンテナクレーンにせん断ピンが4本(4脚分)設けられているため、合計8時間以上(約1日)かかることになる。
他方、特許文献1には、基礎と戸建住宅との間に免震装置(積層ゴム)を介在する一方、強風対策として、戸建住宅の揺れを一時的に固定する固定装置を基礎の部分に設置することが記載されている。この固定装置は、台風の襲来時に、基礎側に設置した円柱状のピストンを戸建住宅側に設置したフックに引っ掛けて戸建住宅側にスライドさせるようになっているが、構造が複雑で、部品数が多いなどの問題がある。
また、特許文献2に記載されている滑り支承方式の免震装置は、運搬・輸送時、あるいは台風襲来時に、第1滑り支承材を支持する第1フランジと、第2滑り支承材を支持する第2フランジとをアイボルトによって固定するようにしている。この免震装置の場合は、第1、第2滑り支承材の間の間隔が狭いため、短いアイボルトで足りるが、滑り支承材の代わりに積層ゴムを使用する場合は、アイボルトの長さが長くなることから、従来と同じ太さのアイボルトを使用する場合には、アイボルトの使用本数を増やす必要がある。
特開2000−154669号公報 特開2003−41801号公報
本発明は、これらの問題を解消するために成されたものであり、台風の襲来時に、地震用のせん断ピンを台風用のせん断ピンと交換する必要がない免震装置を提供することにある。更に、従来の固定装置よりも構造が簡単で、かつ、部品数の少ない免震装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の免震装置は、下部構造体と上部構造体の間に配置される免震手段と、この免震手段のスライド方向を規制するスライド規制手段と、地震発生時に前記免震手段の拘束を解放するせん断ピンと、前記スライド方向に沿って延設されていて前記上部構造体の浮上りを防止する浮上り防止手段を有する免震装置において、前記浮上り防止手段の前記スライド方向の両端に台風襲来時に前記浮上り防止手段を固定する固定手段を設置することを特徴とする
本発明は、下部構造体と上部構造体の間に、免震手段と、該免震手段のスライド方向を規制するスライド規制手段と、地震発生時に前記免震手段の拘束を解放するせん断ピンと、前記上部構造体の浮上りを防止する浮上り防止手段を有する免震装置において、前記浮上り防止手段の前方及び後方に台風襲来時に前記浮上り防止手段を固定する固定手段を設置するので、台風が襲来する前に、浮上りを防止手段を前方及び後方の二方向から挟んで固定することができる。
このため、台風襲来時に、免震装置におけるせん断ピンの破断を防ぐことができる。また、台風襲来前に行っていた地震用せん断ピンと台風用せん断ピンとのピン交換作業が不必要になり、台風襲来前の作業が簡単になる。
更に、固定手段によってコンテナクレーンの脚部構造体を走行装置に固定することになり、走行装置に設けたブラケットの孔と、免震装置に設けたレバーの孔とを正確に位置合わせすることができるので、地震後に新しいせん断ピンを上記の孔に挿入する作業が容易になり、迅速に復旧することができる。
本発明に係る免震装置の一部断面を含む平面図である。 図1のA−A矢視図である。 図2のB−B断面図である。 固定プレート(固定材)の斜視図である。 図2の矢印D部の拡大図である。 図2の矢印E部の拡大図である。 本発明に係るコンテナクレーンの正面図である。 台風襲来時における固定プレート(固定材)搭載図である。 図8のH−H矢視図である。 図8のI−I断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図7に示すように、コンテナ船(図示せず)のコンテナを荷役する際に使用するコンテナクレーン1は、岸壁Gに敷設された走行レール(図示せず)上を走行する(紙面を貫通する方向)。コンテナクレーン1は、クレーン本体2と、クレーン本体2の四隅に設けた4台の走行装置3より構成されている。クレーン本体2は、2本の海脚と2本の陸脚からなる脚部構造体4の上端にガーダ5を水平に設け、更に、その海側端にブーム6を俯仰自在に取り付けている。ガーダ5とブーム6は、頂点鉄構7、バックステー8及びフォアステー12によって補強されている。
ガーダ5上に搭載されたトロリー9は、ガーダ5及びブーム6に敷設された横行レール(図示せず)に沿って横行し、トロリー9に設けたスプレッダ(吊り具)10によってコンテナCの荷役を行う。
上記コンテナクレーン1は、図7に示すように、脚部構造体(上部構造体)4と、脚部構造体4の四隅に配置した走行装置(下部構造体)3との間にそれぞれ免震装置20を設けている。
この免震装置20は、図1に示すように、ゴム板と鋼板とを交互に積層した積層ゴム(免震手段)21と、免震手段21の前後に配置した2基のスライド方向を規制するスライド規制手段22,22と、免震手段21を拘束するせん断ピン23と、免震手段21の左右に配した一対の浮上り防止手段30,30より構成されている。
前記せん断ピン23は、予め設定された所定のせん断力を持つピンであり、スライド規制手段22の連結リンク24に設けたレバー29の孔と、走行装置(下部構造体)3に設けたブラケット19の孔に差し込まれている。
上記のように、免震手段21の左右両側に配置されている浮上り防止手段30は、図3に示すように、脚部構造体4の下端部14に設けた断面T字状のT形レール31と、走行装置3(下部構造体)の上端部13に設けた前後2組のガイド手段34より構成され、脚部構造体4の浮き上がりを防止するようになっている。
浮上り防止手段30におけるT形レール31は、図1に示すように、免震装置20のスライド方向Sと平行になるように配置され、前記ガイド手段34は、それぞれT形レール31と係合するようになっている。
ガイド手段34は、図3に示すように、左右一対のローラー支持体35と、各ローラー支持体35に回転自在に支持されたガイドローラー36より構成されている。ガイドローラー36は、それぞれ、T形レール31の左右に張り出したレール部32,32の上方に位置し、T形レール41のスライド運動をガイドするようになっている。
本発明は、図1に示すように、浮上り防止手段30の前方及び後方にそれぞれ固定手段40を設け、台風襲来時に浮上り防止手段30を固定するようにしている。
固定手段40は、左右一対の固定材搭載部41と、この2つの固定材搭載部41,41と前記浮上り防止手段30との間の隙間Jに挿入する細長い1本の固定プレート(固定材)42(図4参照)より構成されている。
上記固定材搭載部41は、図5及び図6に示すように、L字形の溝43と締付けボルト44とを備えている。この締付けボルト44は、浮上り防止手段30のスライド方向Sと平行になるように固定材搭載部41に螺着されている。
上記固定材搭載部41は、図2に示すように、走行装置3の上端部13上に設置されている。その際、左右の固定材搭載部41,41は、T形レール31のスライドを妨げないように、スライド領域(ハッチングの部分)Qの外方で、かつ、スライド領域Qの両サイドに接近するように設置されている。
上記固定プレート42は、図4に示すように、厚板状又は短冊状を成し、その長さLは左右の2つの固定材搭載部41,41の間に掛け渡すことができる長さを有し、その横幅WはT形レール31と固定材搭載部41のL字形の溝43の隙間Jにほぼ匹敵する横幅を有し、その板厚TはT形レール31のレール部32の板厚にほぼ匹敵する板厚を有している。
また、上記固定プレート42は、ほぼ10kg程度の重量を有し、取っ手(図示せず)が付いている。そして、通常(台風襲来時以外)は、脚部構造体(上部構造体)4上の所定の場所に格納されている。
なお、図1中、符号50は、クレーン本体2(脚部構造体4)の地震時の揺れを減衰させる手段を示している。
さて、台風が襲来すると分かった時点で、図8に示すように、左右一対の固定材搭載部41と浮上り防止手段30のT形レール31との間の隙間Jに固定プレート42を搭載する。
次いで、固定材搭載部41に螺着されている締付けボルト44を締め付けて固定プレート42の真横を浮上り防止手段30のT形レール31の端面に押し付ける(図8及び図9参照)。それ故、浮上り防止手段30のT形レール31が前方及び後方の2つの固定プレート42,42によって挟持され、固定される。
換言すれば、クレーン本体2が前方及び後方の2つの固定プレート42,42によって固定されるため、免震装置20におけるせん断ピン23の破断を防ぐことができる。
台風が通過した後、前方及び後方の固定手段40よりそれぞれ固定プレート42を取り除くと、浮上り防止手段30の固定が解除され、地震の発生に対応できるようになる。取り除いた2つの固定プレート42,42は、脚部構造体(上部構造体)4上の所定の場所に格納する。
以上の説明では、固定手段40をコンテナクレーン1に適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、戸建住宅等の台風対策に適用することもできる。
3下部構造体
4上部構造体
21免震手段
22スライド規制手段
23せん断ピン
30浮上り防止手段
40固定手段

Claims (4)

  1. 下部構造体と上部構造体の間に配置される免震手段と、この免震手段のスライド方向を規制するスライド規制手段と、地震発生時に前記免震手段の拘束を解放するせん断ピンと、前記スライド方向に沿って延設されていて前記上部構造体の浮上りを防止する浮上り防止手段を有する免震装置において、
    前記浮上り防止手段の前記スライド方向の両端に台風襲来時に前記浮上り防止手段を固定する固定手段を設置することを特徴とする免震装置。
  2. 前記固定手段、前記下部構造体に設置される固定材搭載部と、台風来襲時に前記固定材搭載部と前記浮上り防止手段との間の隙間に搭載される固定材とを有する請求項1記載の免震装置。
  3. 記固定材搭載部が前記固定材を搭載するL字形の溝と、前記固定材を前記浮上り防止手段に押し付ける締付ボルトを有する請求項2に記載の免震装置。
  4. 前記固定手段が前記スライド方向を直角に横断する方向に並べて配置される二つの前記固定材搭載部を有していて、前記固定材が二つの前記固定材搭載部の間に架け渡せる長さを有する求項2または3に記載の免震装置。
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