JP2019142642A - 岸壁クレーン - Google Patents

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慎一 吉浦
Shinichi Yoshiura
慎一 吉浦
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【課題】免震装置を大型化させることなく摺動距離を拡大できる岸壁クレーンを提供する。【解決手段】上フランジと下フランジ8との間に積層ゴム9を配置された免震装置6において、上フランジまたは下フランジ8の一方に延在方向を横行方向xとするレール11を設置して、他方に横行方向xを面方向とするレール11の側面11bと接触可能に構成される複数の接触部材を設置して、レール11の側面11bに接触部材を接触させることで上下方向を中心軸とする免震装置6の回転を阻止する。【選択図】図3

Description

本発明は、免震装置を備える岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法に関し、詳しくは免震装置を大型化させることなく摺動距離を拡大できる岸壁クレーンおよびこの岸壁クレーンの制御方法に関するものである。
免震装置を備える岸壁クレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の岸壁クレーンは、上フランジと下フランジとを連結するリンク部材を有する免震装置を備えていた。免震装置はこのリンク部材により免震装置の摺動方向を横行方向に限定するとともに、上下方向を軸方向とする免震装置の回転を阻止していた。リンク部材には長穴が形成されていて、この長穴の長さに応じて免震装置が水平方向に変位する長さ(以下、摺動距離ということがある)が制限されていた。
この免震装置を大規模地震に対応させるためには、長穴を長くして免震装置の摺動距離を拡大する必要がある。長穴を長くする場合には、これに応じてリンク部材の上下方向の長さを延長する必要があった。リンク部材の延長にともない免震装置の上下方向の厚みが厚くなる不具合が発生していた。
免震装置の厚みが大きくなると、岸壁クレーンの構造体の設計等を全体的に見直す必要があり、コストが増大する不具合があった。
特開2011−102194号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は免震装置を大型化させることなく摺動距離を拡大できる岸壁クレーンを提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の岸壁クレーンは、上フランジと下フランジとの間に配置される積層ゴムを有する免震装置を備える岸壁クレーンにおいて、前記免震装置が、前記上フランジまたは前記下フランジの一方に設置されて前記岸壁クレーンの走行方向を直角に横断する横行方向に沿って延設されるレールと、他方に設置されて前記横行方向を面方向とする前記レールの側面と接触可能に構成される複数の接触部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、レールと接触部材とにより免震装置の摺動方向を横行方向に限定するとともに、上下方向を軸方向とする免震装置の回転を阻止することができる。長穴を有するリンク部材を免震装置に設置することが不要となる。そのため地震発生時に上フランジに対する下フランジの摺動距離が、リンク部材の長さ等の影響を受けることがない。免震装置を大型化させることなく摺動距離を大きくするには有利である。
本発明の岸壁クレーンを例示する説明図である。 図1の岸壁クレーンの免震装置を拡大して例示する説明図である。 図2の免震装置のAA断面を例示する説明図である。 図3の免震装置のBB断面を例示する説明図である。 図4のリンク部材およびその周辺の部品を分解した状態で例示する説明図である。 図4の免震装置の地震発生時の状態を例示する説明図である。 図3の免震装置の変形例を例示する説明図である。 図3の免震装置の変形例を例示する説明図である。 図3の免震装置のCC矢視を例示する説明図である。
以下、本発明の岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの制御方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。なお、図中では岸壁クレーンの走行方向を矢印y、この走行方向yを直角に横断する横行方向を矢印x、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明の岸壁クレーン1は、一対の海側脚2aと一対の陸側脚2bと複数の水平部材からなる脚構造体2と、この脚構造体2に支持されていて横行方向xに延設されるガーダ3およびブーム4と、脚構造体2の下方に配置される複数の走行装置5とを備えている。また岸壁クレーン1は、脚構造体2と走行装置5との間に配置される免震装置6を備えている。
図2に例示するように免震装置6は、脚構造体2に固定される上フランジ7と、走行装置5に固定される下フランジ8と、この上フランジ7と下フランジ8との間に配置される積層ゴム9とを備えている。
図2および図3に例示するように免震装置6は、上フランジ7と下フランジ8との間に配置されるガイド機構10を備えている。この実施形態では走行方向yにおいて積層ゴム9の両側となる位置にそれぞれ配置される一対のガイド機構10を免震装置6は備えている。ガイド機構10は、上フランジ7の側に固定されるレール11と、下フランジ8の側に固定される垂直ローラ12とを備えている。
レール11は、横行方向xに延設されていて、走行方向yにおいて積層ゴム9の両側となる位置にそれぞれ配置されている。レール11の下端には走行方向yの両側に突出する底板部11aが配置されている。
垂直ローラ12は、回転軸の軸方向が走行方向yと平行であり、走行方向yにおいてレール11の両側となる位置にそれぞれ配置されている。つまり一対の垂直ローラ12は、その間にレール11を挟み込む状態で配置されている。垂直ローラ12の周面の下端となる部分が、レール11の底板部11aの上面と接触可能に構成されている。この実施形態では図3に例示するように一つのレール11に対して、横行方向xに間隔をあけて二対の垂直ローラ12が配置されている。
図2に例示するようにガイド機構10は、レール11の底板部11aの上方に垂直ローラ12が配置される構成を有している。そのため下フランジ8に対して上フランジ7が浮き上がろうとすると、レール11の底板部11aが垂直ローラ12に接触する。浮き上ろうとする底板部11aが垂直ローラ12により抑え込まれる状態となるので、ガイド機構10は上フランジ7の浮き上りを防止することができる。
図3に例示するようにガイド機構10は、横行方向xに延設されるレール11の走行方向yの両側に垂直ローラ12が配置される構成を有している。そのため免震装置6の摺動
方向は横行方向xのみに限定される。
ガイド機構10は、レール11の走行方向yの両側に近接配置される接触部材13を備えている。この接触部材13は下フランジ8の側に固定されている。また接触部材13はレール11の側面11bと接触可能に構成されている。本明細書においてレール11の側面とは、レール11の面の内その面方向が横行方向xおよび上下方向zと平行となるレール11の面を言う。
この実施形態ではレール11の側面11bの一方側に二つの第一の接触部材13aが配置されている。この二つの第一の接触部材13aは、横行方向xに間隔をあけて配置されている。レール11の側面11bの他方側には二つの第二の接触部材13bが配置されている。この二つの第二の接触部材13bは二つの第一の接触部材13aとそれぞれ対向する位置に配置されている。つまり第一の接触部材13aとこれに対向配置される第二の接触部材13bとの間にレール11が挟まれる状態で配置されている。
接触部材13は例えば上下方向zを回転軸の軸方向とする水平ローラで構成することができる。この水平ローラはその周面がレール11の側面11bと接触可能に構成されている。
横行方向xに間隔をあけて二対の水平ローラが配置されているため、上下方向zを中心軸としてレール11が回転しようとした際にこの回転を水平ローラにより阻止することができる。つまりレール11が横行方向x以外の方向に移動しようとしたとき、水平ローラはレール11の側面11bと接触してこの移動を阻止することができる。下フランジ8に対して上フランジ7が上下方向zを中心軸として回転して、免震装置6が捻れる不具合を回避するには有利である。
また水平ローラは上下方向zを中心軸として回転しつつレール11の側面11bと接触することができる。レール11との接触抵抗が小さくなるので、レール11の摩耗等の劣化を抑制するには有利である。
接触部材13は上記の構成に限定されない。接触部材13は、レール11の横行方向x以外の移動を阻止できる構成であればよい。例えばナイロンなど潤滑性の高い材料で構成した固定片などで接触部材13を構成してもよい。潤滑性の高い材料で構成する接触部材13は、レール11の横行方向xへの摺動を妨げることなく、上下方向zを中心軸とする不用意な回転を阻止することができる。
免震装置6は、横行方向xを軸方向とする油圧シリンダ14を備えている。油圧シリンダ14の一端は上フランジ7の側に連結され、他端は下フランジ8の側に連結されている。地震が発生して上フランジ7に対して下フランジ8が横行方向xに摺動したとき、油圧シリンダ14はこの上フランジ7と下フランジ8の相対移動を減衰させる機能を有している。
免震装置6は、横行方向xにおいて積層ゴム9の一方側に配置されるリンク部材15を備えている。
図4および図5に例示するようにリンク部材15は上フランジ7と下フランジ8との間に配置されていて、上部を上フランジ7の側に連結されて下部を下フランジ8の側に連結されている。免震装置6は、上フランジ7から下方に向かって突設される一対の上壁部材16と、この一対の上壁部材16の間に配置されて走行方向yを軸方向とする上軸17とを備えている。また免震装置6は、下フランジ8から上方に向かって突設される一対の下
壁部材18と、この一対の下壁部材18の間に配置されて走行方向yを軸方向とする下軸19とを備えている。図4では積層ゴム9の奥に配置されるガイド機構10を説明のため省略している。またリンク部材15の一部を破線で示している。
図5に例示するようにリンク部材15は、上フランジ7と下フランジ8との間に配置されていて、面方向が横行方向xおよび上下方向zと平行となる板状部材で構成されている。リンク部材15は、上軸17を挿通される上穴20と下軸19を挿通される下穴21とを備えている。リンク部材15は、一対の上壁部材16と一対の下壁部材18とにそれぞれ間に挟まれる状態で配置されている。
下穴21は、下方に向かって開口する開口部21aを有している。本明細書においてリンク部材15の下方とは、図4に例示する通常時のリンク部材15の姿勢における上下方向をリンク部材15の上下方向として、その下方となる方向を言う。リンク部材15の上下方向は、リンク部材15の上穴20と下穴21とを結ぶ直線の延在方向とも言える。
下穴21は、下軸19を横行方向xの両側から挟み込みとともに上方を覆う状態に配置されている。そのため下軸19の横行方向xへの移動は下穴21により拘束される。一方で下方の開口部21aに向かう下軸19の移動は、下穴21により拘束されない。
リンク部材15は、上下方向zにおける略中間部分から横行方向xに向かって突出する膨出部15aを有している。膨出部15aは横行方向xに突状に突出している。この膨出部15aには、リンク部材15を走行方向yに沿って貫通する貫通孔15bが形成されている。この貫通孔15bはせん断ピン22を挿入可能に形成されている。
上壁部材16には、このせん断ピン22を保持する保持部23が形成されている。この実施形態では保持部23は、一対の上壁部材16にそれぞれ形成されていてせん断ピン22を下方から支持する一対の受け部23aと、この受け部23aと分離可能に構成されていてせん断ピン22を上方から押える構成を有する蓋部23bとを有している。リンク部材15の貫通孔15bと、せん断ピン22と、上壁部材16の保持部23とを総称して固定機構24ということがある。リンク部材15は固定機構24により上軸17を中心とする回転が拘束される。リンク部材15の回転の拘束にともない下軸19の横行方向xの移動が拘束されるため、上フランジ7に対して下フランジ8が固定される状態となる。
保持部23は上壁部材16に形成される構成に限定されない。保持部23を下壁部材18に形成してもよく、上フランジ7または下フランジ8に形成してもよい。
図4に例示するように通常時は、リンク部材15の下穴21に下軸19が挿通される状態となる。またリンク部材15の貫通孔15bにせん断ピン22が挿入され、このせん断ピン22の両端部の近傍は上壁部材16の保持部23により保持される状態となる。
岸壁クレーン1の荷役作業や走行にともなう振動により、上軸17および下軸19を中心に回転しようとする力がリンク部材15に発生する。つまり走行方向yを中心軸方向とする回転力が、リンク部材15に発生する。この回転力は、保持部23により保持されるせん断ピン22により支持される。そのためリンク部材15は回転せず固定される状態となる。
リンク部材15を回転しない固定状態とすることで、下穴21に対して下軸19が横行方向xに移動することを防止できる。上フランジ7に対して下フランジ8が横行方向xに相対移動しないので、免震装置6が固定される状態となる。つまり免震装置6の摺動はせん断ピン22により固定される状態となる。
地震発生時に横行方向xに比較的大きな振動が発生すると、せん断ピン22が破断する。せん断ピン22の破断にともないリンク部材15が上軸17を中心に傾動可能な状態となる。つまり免震装置6の固定が解除され、摺動可能な状態となる。免震装置6は横行方向xに延設されるレール11と、このレール11の走行方向yにおける両側の側面11bを挟み込む接触部材13とを備えているので、横行方向xのみに沿って摺動可能な状態となる。
図6に例示するように免震装置6が横行方向xに大きく摺動すると、リンク部材15が上軸17を中心に傾く。さらに摺動距離が大きくなると、下穴21の開口部21aから下軸19が分離する。下軸19がその軸方向に直交する方向に移動することにより、開口部21aを経由して下穴21の外に移動して、下軸19と下穴21とが分離する。リンク部材15が下フランジ8から分離した状態となるため、免震装置6はリンク部材15の長さ等の影響を受けることなく横行方向xに摺動することができる。免震装置6はレール11と接触部材13とを備えているので、上フランジ7と下フランジ8とを連結しているリンク部材15が分離したとしても、免震装置6の摺動方向を横行方向xのみに維持することができる。
従来は免震装置6の摺動距離を大きくするために、リンク部材を比較的長く形成して長穴をより長くする必要があった。本発明では免震装置6の摺動距離は、リンク部材15の長さ等の影響を受けない。そのため免震装置6の摺動距離を大きくするには有利である。またリンク部材15を比較的短く構成することが可能となるため、免震装置6の上下方向zの厚みを比較的薄く構成するには有利である。つまり薄型でかつ摺動距離の大きい免震装置6を提供することが可能となる。
地震動の方向によっては上下方向zを中心軸とする回転力が免震装置6に発生する。また図3に例示するように免震装置6の摺動を減衰させるための油圧シリンダ14の抵抗によっても、免震装置6に回転力が発生することがある。
免震装置6はレール11の側面11bに接触可能な接触部材13を備えているため、この回転力を支持できる。つまり免震装置6が回転することにより積層ゴム9が破断したり、上下方向zを中心軸として岸壁クレーン1が全体としてねじれる不具合の発生を抑制することができる。
地震が収まった後は、上フランジ7と下フランジ8との相対位置を、図4に例示する通常時の位置である初期位置に戻す。下穴21の開口部21aから下軸19を挿入させつつ上フランジ7等を初期位置に移動させる。このとき下軸19を下壁部材18から取り外して、下穴21を所定の位置に配置した後に、下軸19を下壁部材18および下穴21に挿入してもよい。その後、受け部23aから蓋部23bを取り外して、リンク部材15の貫通孔15bに新しいせん断ピン22を挿入する。リンク部材15からはみ出したせん断ピン22の下方を受け部23aで支持して、蓋部23bを受け部23aに固定する。以上で免震装置6の復旧作業が完了する。
受け部23aから蓋部23bを分離できる構成により、リンク部材15の貫通孔15bと受け部23aとの精密な位置合わせが不要となる。免震装置6の復旧時に新しいせん断ピン22を配置する作業の作業性を向上することができる。
本発明は保持部23を上壁部材16に形成される貫通孔とする構成を除外するものではない。この場合新しいせん断ピン22を挿入する復旧作業時には、上壁部材16に形成される貫通孔とリンク部材15の貫通孔15bとの精密な位置合わせが必要となる。
上軸17または下軸19を中心とするリンク部材15の回転を通常時に拘束する固定機構24は、せん断ピン22を利用する構成に限定されない。固定機構24は、リンク部材15の傾動を通常時に固定して、地震発生時にこの固定を解除する構成を有していればよい。
例えばリンク部材15を走行方向yにおける側方から把持するクランプで固定機構24を構成してもよい。地震発生時にはこのクランプがリンク部材15から離間する方向に移動してリンク部材15の固定を解除する。例えば図7に例示するリンク部材15の下穴21と下軸19との間に配置されて、下軸19に対してリンク部材15を固定する充填部材で固定機構24を構成してもよい。地震発生時にこの充填部材が除去されたりまたは変形すること等により、リンク部材15の固定を解除する。
レール11に対する接触部材13の配置位置は上記に限定されない。例えば図7に例示するように三つの接触部材13でレール11に発生する回転力を支持する構成にしてもよい。この実施形態では免震装置6は、レール11の側面11bの一方側に二つの第一の接触部材13aが配置されている。この二つの第一の接触部材13aは、横行方向xに間隔をあけて配置されている。レール11の側面11bの他方側には一つの第二の接触部材13bが配置される。この第二の接触部材13bは、横行方向xにおいて二つの第一の接触部材13aの間となる位置に配置されている。
この構成によればレール11とこのレール11の側面11bに近接配置される接触部材13とにより、上下方向zを中心軸とする免震装置6の回転力の発生を抑制することができる。図3に例示する実施形態と比べて接触部材13の数を減らすことができるので、免震装置6の製造コストを抑制するには有利である。ただし上下方向zを中心軸とする免震装置6の回転を阻止する際の安定性および拘束力は図3に例示する実施形態の方が優れている。
図8に例示するように二つのレール11に対してそれぞれ接触部材13を近接配置する構成にしてもよい。この実施形態では一方のレール11において、側面11bの一方側に二つの第一の接触部材13aが配置されている。この二つの第一の接触部材13aは、横行方向xに間隔をあけて配置されている。また他方のレール11において、側面11bの一方側に二つの第二の接触部材13bが配置されている。この二つの第二の接触部材13bは、横行方向xに間隔をあけて配置されている。第一の接触部材13aおよび第二の接触部材13bは、二つのレール11の外側となる位置にそれぞれ配置されている。
この構成によれば二つのレール11と複数の接触部材13とにより、上下方向zを中心軸とする免震装置6の回転を阻止することができる。第一の接触部材13aおよび第二の接触部材13bは、二つのレール11の内側となる位置にそれぞれ配置されてもよい。
図9に例示するように上フランジ7の下面に設置される上ストッパー25と、下フランジ8の上面に設置される下ストッパー26とを免震装置6が備える構成にしてもよい。この実施形態では下フランジ8の横行方向xにおける両端近傍にそれぞれ下ストッパー26が配置されていて、横行方向xにおいてこの一対の下ストッパー26の間となる位置に一対の上ストッパー25が配置されている。上ストッパー25とこの上ストッパー25に対応する下ストッパー26とは対向配置されている。
下フランジ8に対して上フランジ7が横行方向xに摺動する際に、上フランジ7に固定されている上ストッパー25と、これに対応する下ストッパー26とが接触する。免震装置6の摺動距離が所定の大きさ以上となることを防止できる。
つまり上ストッパー25と下ストッパー26とを配置する構成により、免震装置6の摺動距離を規制することができる。免震装置6が所定の大きさ以上に摺動して、積層ゴム9の破断等の事故が発生することを抑制するには有利である。
上ストッパー25と下ストッパー26とは、上フランジ7と下フランジ8との間の空間に配置されるため、免震装置6の上下方向zの厚みが厚くなることを防止できる。薄型の免震装置6を製造するには有利である。また上ストッパー25と下ストッパー26とは横行方向xにおける設置位置の変更により、免震装置6の摺動距離の最大値を容易に変更することができる。
上ストッパー25および下ストッパー26の構成は上記に限らず、上フランジ7に対する下フランジ8の摺動距離を規制できる構成であればよい。上ストッパー25と下ストッパー26とが横行方向xに間隔をあけて配置されていて、所定の大きさ以上に免震装置6が摺動したときに接触して摺動を停止させる構成を有していればよい。例えば免震装置6の横行方向xにおける両端近傍に上ストッパー25を配置して、横行方向xにおいてこの一対の上ストッパー25の間となる位置に一対の下ストッパー26を配置する構成にしてもよい。例えば上ストッパー25をレール11の側面11bに配置して、この上ストッパー25が水平ローラなどの接触部材13と接触することで免震装置6の摺動距離の最大値を制限する構成にしてもよい。本発明において上ストッパー25および下ストッパー26は必須の構成要件ではない。
1 岸壁クレーン
2 脚構造体
2a 海側脚
2b 陸側脚
3 ガーダ
4 ブーム
5 走行装置
6 免震装置
7 上フランジ
8 下フランジ
9 積層ゴム
10 ガイド機構
11 レール
11a 底板部
11b 側面
12 垂直ローラ
13 接触部材
13a 第一の接触部材
13b 第二の接触部材
14 油圧シリンダ
15 リンク部材
15a 膨出部
15b 貫通孔
16 上壁部材
17 上軸
18 下壁部材
19 下軸
20 上穴
20a 開口部
21 下穴
21a 開口部
22 せん断ピン
23 保持部
23a 受け部
23b 蓋部
24 固定機構
25 上ストッパー
26 下ストッパー

Claims (5)

  1. 上フランジと下フランジとの間に配置される積層ゴムを有する免震装置を備える岸壁クレーンにおいて、
    前記免震装置が、前記上フランジまたは前記下フランジの一方に設置されて前記岸壁クレーンの走行方向を直角に横断する横行方向に沿って延設されるレールと、他方に設置されて前記横行方向を面方向とする前記レールの側面と接触可能に構成される複数の接触部材とを備えることを特徴とする岸壁クレーン。
  2. 前記接触部材が、上下方向を回転軸の軸方向とする水平ローラで構成される請求項1に記載の岸壁クレーン。
  3. 前記接触部材が、前記レールの前記側面の一方側に前記横行方向に間隔をあけて配置される二つの第一の接触部材と、前記レールの前記側面の他方側で前記横行方向において二つの前記第一の接触部材の間となる位置に配置される一つの第二の接触部材とを備える請求項1または2に記載の岸壁クレーン。
  4. 前記接触部材が、前記レールの前記側面の一方側に前記横行方向に間隔をあけて配置される二つの第一の接触部材と、前記レールの前記側面の他方側で二つの前記第一の接触部材とそれぞれ対向する位置に配置される二つの第二の接触部材とを備える請求項1または2に記載の岸壁クレーン。
  5. 前記上フランジの下面に設置される上ストッパーと、前記下フランジの上面に設置される下ストッパーとを備えていて、
    前記上ストッパーと前記下ストッパーとは、前記横行方向に間隔をあけて配置されていて、前記免震装置が所定の大きさ以上に摺動する際に互いに接触して前記免震装置の摺動を規制する構成を有する請求項1〜4のいずれかに記載の岸壁クレーン。
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