JP2011144044A - 走行式クレーンの免震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナクレーンやアンローダなどのように、脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおいて、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる、走行式クレーンの免震構造を提供する。
【解決手段】クレーン本体10と走行装置12の間に下部免震装置30Bが配置されているとともに、脚部11が、縦部材21と水平部材22によって門型に構成された上部脚部11aと、縦部材23と水平部材24によって門型に構成された下部脚部11bに分割されていて、その上部脚部11aと下部脚部11bの間に上部免震装置30Aが配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテナクレーンやアンローダなどのように、脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおける免震構造に関するものである。
コンテナクレーンやアンローダなどの走行式クレーン1(1X)は、その一例を図16、図17に示すように、4本の脚部11を備えて門形に構成されたクレーン本体10と、そのクレーン本体10をレール19に沿って走行させるための車輪13を備えた走行装置12とを有している。
従来、このようなコンテナクレーンやアンローダなどの走行式クレーンにおける免震を考える場合、クレーン本体と走行装置の間に免震装置を介在させる方法(例えば、特許文献1)が考えられている。
また、クレーン本体を下部本体と上部本体に分割し、その下部本体と上部本体とを免震装置を介して接続する方法(例えば、特許文献2)や、クレーン本体の構造斜材を相対移動可能にして構造を柔軟にした免震構造(例えば、特許文献3)も提案されている。
特開2004−210546号公報 特開2002−302377号公報 特開2003−012275号公報 特開2005−314021号公報
近年、港湾法の改正によって、想定地震波に長周期地震動成分が加味されるようになった。
これに対して、特許文献1に記載されたような免震構造では、走行式クレーンの固有周期が約4秒付近となる場合、その固有周期と長周期の卓越周期が一致してしまい、長周期地震動成分に対する免震効果が得られないという問題点がある。
しかも、特許文献1に記載された免震構造は、免震装置がクレーン本体と走行装置の間に装備されているため、走行装置がレール支点で支持されていることから、レール直角方向(レールの延設方向に直交する水平方向、すなわち、走行装置の走行方向に直交する水平方向)の免震に関しては、免震装置のストロークが構造上制限され、長周期地震動における大きな変位に免震装置の変位が追従しない。
また、特許文献2、3に記載されているように、クレーン構造自体の剛性を変化させる免震技術でも、上記と同様な構造体の固有周期を有することから、長周期地震動成分に対する免震効果が得られないという問題点がある。
なお、特許文献1に記載されたような免震構造において、免震装置の復元要素(ばね)を柔らかくすれば、長周期の卓越周期から走行式クレーンの固有周期を外すことができ、長周期地震動成分に対する免震効果が得られるが、その場合、免震装置の変位ストロークが大きくなり、構造体全体を支持しながら偏芯を大きくとることの制約があるため、実現が困難である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、コンテナクレーンやアンローダなどのように、脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおいて、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる、走行式クレーンの免震構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおける免震構造であって、
前記クレーン本体と前記走行装置の間に、前記レールの延設方向に直交する水平方向に動作する下部免震装置が配置されているとともに、前記脚部が上部脚部と下部脚部に分割されていて、その上部脚部と下部脚部の間に、前記レールの延設方向に直交する水平方向に動作する上部免震装置が配置されており、前記上部免震装置と前記下部免震装置は、それぞれスライド機構と復元要素と減衰要素によって構成されていることを特徴とする走行式クレーンの免震構造。
[2]前記上部免震装置のストロークが前記下部免震装置のストロークよりも大きいことを特徴とする前記[1]に記載の走行式クレーンの免震構造。
[3]地震動が所定のレベルに達した時に前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようにするためのトリガ装置が配置されていることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の走行式クレーンの免震構造。
[4]前記トリガ装置は、地震動が所定のレベルに達した時に、前記上部免震装置および前記下部免震装置に発生する慣性力により自ら破断することによって、前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようになっていることを特徴とする前記[3]に記載の走行式クレーンの免震構造。
[5]前記トリガ装置は、油圧シリンダを備えており、地震動による慣性力をセンサにより検知し、地震動が所定のレベルに達した時に、前記油圧シリンダのロックを解除して、前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようになっていることを特徴とする前記[3]に記載の走行式クレーンの免震構造。
[6]前記トリガ装置は、油圧シリンダを備えており、緊急地震速報や地震計などの地震情報に基づいて、地震動が所定のレベルに達した時に、前記油圧シリンダのロックを解除することを特徴とする前記[3]に記載の走行式クレーンの免震構造。
[7]前記上部免震装置と前記下部免震装置のそれぞれのばね要素と並列に油圧シリンダや電動シリンダなどの力発生装置を配置し、能動的に振動を制御することを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれかに記載の走行式クレーンの免震構造。
本発明では、コンテナクレーンやアンローダなどのように、脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおいて、クレーン本体と走行装置の間に下部免震装置が配置されているとともに、前記脚部が上部脚部と下部脚部に分割されていて、その上部脚部と下部脚部の間に上部免震装置が配置されているので、全体の固有周期の調整が可能となり、所要の免震性能を持たせることができることから、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる。
本発明の実施形態1における走行式クレーン(コンテナクレーン)を示す図である。 本発明の実施形態1における下部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態1における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態1における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態1におけるトリガ装置を示す図である。 本発明の実施形態2における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態2における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態2における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態2における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態2におけるトリガ装置を示す図である。 本発明の実施形態2におけるトリガ装置を示す図である。 本発明の実施形態3における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態3における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態3における上部免震装置を示す図である。 本発明の実施形態4における上部免震装置と下部免震装置を示す図である。 走行式クレーン(コンテナクレーン)を示す図である。 走行式クレーン(コンテナクレーン)を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは、走行式クレーンとしてコンテナクレーンを例にして述べる。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1におけるコンテナクレーン1(1A)の基本的な構成を示す全体図である。
この実施形態1におけるコンテナクレーン1Aは、4本の脚部11を備えて門形に構成されたクレーン本体10と、そのクレーン本体10をレール19に沿って走行させるための車輪13を備えた走行装置12とを有している。
そして、免震構造として、クレーン本体10と走行装置12の間に下部免震装置30Bが配置されているとともに、脚部11が、縦部材21と水平部材22によって門型に構成された上部脚部11aと、縦部材23と水平部材24によって門型に構成された下部脚部11bに分割されていて、その上部脚部11aと下部脚部11bの間に上部免震装置30Aが配置されている。
上部免震装置30Aと下部免震装置30Bは、それぞれスライド機構と復元要素(ばね要素)と減衰要素によって構成されていて、レール直角方向(レール19の延設方向に直交する水平方向)に動作するようになっている。
ここで、下部免震装置30Bは、クレーン本体10と走行装置12の間に配置されているため、レール直角方向に関してはストロークが構造上制限され、長周期地震動における大きな変位に追従しにくいので、上部免震装置30Aのストロークが下部免震装置30Bのストロークよりも大きいことが好ましい。
そして、地震動が所定のレベルに達した時に上部免震装置30Aと下部免震装置30Bが作動するように、トリガ装置が配置されている。
図2は、この実施形態1における下部免震装置30Bを示す図である。
図2に示すように、この実施形態1における下部免震装置30Bは積層ゴム31による免震装置30Gである。ちなみに、積層ゴム31は、水平方向の地震動に対して、スライド機構と復元要素(ばね要素)と減衰要素を兼ね備えている。
一方、図3、図4は、この実施形態1における上部免震装置30Aを示す図である。図3はレール直角方向から見た図であり、図4はレール延設方向から見た図である。
図3、図4に示すように、この実施形態1における上部免震装置30Aは、積層ゴム31とダンパー32とガイド機構33によって構成された免震装置30Pである。ここで、ガイド機構33は、上部脚部11aに取り付けられた上ガイド部材33aと下部脚部11bに取り付けられた下ガイド部材33bとが互いにレール直角方向に摺動するようになっている。
これにより、この免震装置30Pは、垂直方向の荷重を積層ゴム31で支持し、水平方向の地震動に対して、ガイド機構33と積層ゴム31がスライド機構となり、積層ゴム31が復元要素(ばね要素)となり、ダンパー32と積層ゴム31が減衰要素となっている。
なお、上部免震装置30A(免震装置30P)に対するトリガ装置として、図5に示すように、上ガイド部材33aと下ガイド部材33bとの間にシアピン35が設置されており、上部免震装置30Aに発生する慣性力によりシアピン35が自ら破断することによって、上部免震装置30Aが作動するようになっている。
上記のようにして、この実施形態1においては、上部免震装置30Aと下部免震装置30Bの上下2個の免震装置を有することによって、全体の免震ストロークをかせぎ、さらに復元要素(ばね要素)が上下2重になることによる更なる全体免震周期の長周期化が図られる。また、上部免震装置30Aを上部脚部11aと下部脚部11bの間に設けることにより、下部免震装置30Bに比べてストロークを大きくとる構造が可能になっている。
すなわち、この実施形態1においては、全体の固有周期の調整が可能となり、所要の免震性能を持たせることができることから、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる。
なお、下部免震装置30Bを配置せずに上部免震装置30Aのみを配置した場合では、レール直角方向の脚部11に作用する地震荷重により縦部材23と水平部材24の接合部に生じるモーメント荷重が低減され難い。このため下部脚部11bの補強が必要となり、結果として、全体の重量増となり、岸壁側への負担が大きくなる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2におけるコンテナクレーンの基本的な構成は、上記の実施形態1におけるコンテナクレーンと同じである。その上で、実施形態2においては、上部免震装置30Aが実施形態1と異なっている。
図6〜図9は、この実施形態2における上部免震装置30Aを示す図である。図6はレール直角方向から見た図であり、図7は図6におけるA−A矢視図、図8は図6におけるB−B矢視図、図9は図6におけるC−C矢視図である。
図6〜図9に示すように、この実施形態2における上部免震装置30Aは、上端部が上部脚部11aの縦部材21に連結ピン29で連結しているとともに、下端部が下部脚部11bの水平部材24に接続しており、ダンパー41とばね42と移動機構43によって構成された免震装置30Qである。
ここで、移動機構43は、図6、図7に示すように、縦部材21の下方に連結ピン29で連結された支持部材40の下部に取り付けられた車輪44が、水平部材24の上面にレール19に直交する方向に延設されたレール45上を移動するようになっている。その際に、支持部材40の両側部に取り付けられた一対のアーム46が、水平部材24の両側面にそれぞれ取り付けられたガイド部材47を抱え込むようにしてレール45の延設方向に移動するようになっており、これによって、レール45の延設方向と直交する水平方向の地震動等で車輪44がレール45から外れることを防止している。なお、ここでは、アーム46はリニアガイド48を介してガイド部材47に沿って移動するようになっているが、リニアガイド48に替えて、滑り材やローラであってもよい。
また、ばね42は、図6、図8に示すように、一端が支持部材40の下面に固定され、他端が水平部材24の上面に固定されている。
同様に、ダンパー41は、図6、図9に示すように、一端が支持部材40の下面に固定され、他端が水平部材24の上面に固定されている。
これにより、この免震装置30Qは、垂直方向の荷重を水平部材40と車輪44とレール45で支持し、水平方向の地震動に対して、走行機構43がスライド機構となり、ばね42が復元要素(ばね要素)となり、ダンパー41が減衰要素となっている。
なお、上部免震装置30A(免震装置30Q)に対するトリガ装置として、特許文献4に記載のトリガ装置が用いられている。
すなわち、図10、図11に示すように、上部脚部11aの縦部材21と下部脚部11bの水平部材24の間を接続する油圧シリンダ機構72を備えており、地震動によるピストン74の差動で生じるシリンダ73内の油圧上昇を圧力センサにより検知し、シリンダ73内の油圧上昇が所定のレベルに達した時に、油圧シリンダ機構72のロック(油圧回路や電磁ブレーキ等)を解除して、上部免震装置30A(免震装置30Q)が作動するようになっている。
なお、上記において、緊急地震速報や地震計などの地震情報に基づいて、地震動が所定のレベルに達した時に、油圧シリンダ機構72のロック(油圧回路や電磁ブレーキ等)を解除するようにしてもよい。
このようにして、この実施形態2においても、全体の固有周期の調整が可能となり、所要の免震性能を持たせることができることから、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる。
[実施形態3]
本発明の実施形態3におけるコンテナクレーンの基本的な構成は、上記の実施形態1、2におけるコンテナクレーンと同じである。その上で、実施形態3においては、上部免震装置30Aが実施形態1、2と異なっている。
図12、図13は、この実施形態3における上部免震装置30Aを示す図である。図12はレール直角方向から見た図であり、図13は図12におけるA−A矢視図である。
この実施形態3における上部免震装置30Aは、積層ゴムを用いた免震装置であるが、免震装置のストロークを大きくするために、背の高い積層ゴムを用いると不安定になるので、通常の高さの積層ゴムを上下2段に重ねて用いるようにしたものである。
すなわち、図12、図13に示すように、この実施形態3における上部免震装置30Aは、上端部が上部脚部11aの縦部材21に連結ピン29と球面軸受28で連結しているとともに、下端部が下部脚部11bの水平部材24に接続しており、上段積層ゴム52a、下段積層ゴム52bと、上段ガイドローラ53a、下段ガイドローラ53bと、ダンパー55によって構成された免震装置30Rである。
ここで、上段積層ゴム52aは、縦部材21の下方に連結ピン29と球面軸受28で連結された支持部材50の下面と、縦部材21と水平部材24の中間に位置する中間部材51の上面との間に配置され、下段積層ゴム52bは、中間部材51の下面と水平部材24の上面との間に配置されている。
そして、上段積層ゴム52aがレール直角方向に変位する際の案内として、中間部材51の上面をレール直角方向に移動する上段ガイドローラ53aが支持部材50の下面に取り付けられ、下段積層ゴム52bがレール直角方向に変位する際の案内として、水平部材24の上面をレール直角方向に移動する下段ガイドローラ53bが中間部材51の下面に取り付けられている。なお、図12中の59aは上段ガイドローラ53aのストッパー(上段ストッパー)であり、59bは下段ガイドローラ53bのストッパー(下段ストッパー)である。
また、ダンパー55は、一端が支持部材50に固定され、他端が水平部材24側に固定されている。
これにより、この免震装置30Rは、垂直方向の荷重を支持部材50、上段積層ゴム52a、中間部材51、下段積層ゴム52bで支持し、水平方向の地震動に対して、上段積層ゴム52aと上段ガイドローラ53aと下段積層ゴム52bと下段ガイドローラ53bがスライド機構となり、上段積層ゴム52aと下段積層ゴム52bが復元要素(ばね要素)となり、ダンパー55と上段積層ゴム52aと下段積層ゴム52bが減衰要素となっている。
そして、地震動が所定のレベルに達した時に、トリガ装置(例えば、図10、図11に示したトリガ装置)の起動によって、上部免震装置30A(免震装置30R)が作動するようになっている。
図14は、上部免震装置30A(免震装置30R)が作動した状態を示しており、上段積層ゴム52aがレール直角方向にδ1変位し、下段積層ゴム52bがレール直角方向にδ2変位している。これによって、レール直角方向にδ1+δ2の変位を得ることができる。
このようにして、この実施形態3においても、全体の固有周期の調整が可能となり、所要の免震性能を持たせることができることから、地震波に対して長周期地震動成分も含めて的確に免震性能を発揮することができる。
[実施形態4]
上記の実施形態1〜3においては、上部免震装置30Aと下部免震装置30Bの上下2個の免震装置を有することによって、長周期化および免震層の変位が充分とれるようになるが、それでも地震波によっては、下部免震装置30Bの変位が構造上の制限を超える場合がある。
このため、この実施形態4におけるコンテナクレーンでは、基本的な構成は実施形態1〜3と同様にした上で、図15に示すように、上部免震装置30Aと下部免震装置30Bのそれぞれのばね要素と並列に油圧シリンダや電動シリンダなどの力発生装置(アクチュエータ)を配置し、上部免震装置30Aと下部免震装置30Bの加速度や変位をセンサにて検出して、上部免震装置30Aと下部免震装置30Bの変位を能動的に制御することで、下部免震装置30Bの変位を構造上の制限内に抑えている。
なお、一般的に変位を制限すると加速度が大きくなるというトレードオフの関係にあるが、制御系のパラメータを適切にすることにより、2つの目的関数(加速度、変位)を満足するような制御則を与えることが可能である。
1 走行式クレーン
1A 走行式クレーン
1X 走行式クレーン
10 クレーン本体
11 脚部
11a 上部脚部
11b 下部脚部
12 走行装置
13 車輪
19 レール
21 縦部材
22 水平部材
23 縦部材
24 水平部材
28 球面軸受
29 連結ピン
30A 上部免震装置
30B 下部免震装置
30G 免震装置
30P 免震装置
30Q 免震装置
30R 免震装置
31 積層ゴム
32 ダンパー
33 ガイド部材
33a 上ガイド部材
33b 下ガイド部材
35 シアピン
40 支持部材
41 ダンパー
42 ばね
43 走行機構
44 車輪
45 レール
46 アーム
47 ガイド部材
48 リニアガイド
50 支持部材
51 中間部材
52a 上段積層ゴム
52b 下段積層ゴム
53a 上段ガイドローラ
53b 下段ガイドローラ
55 ダンパー
59a 上段ストッパー
59b 下段ストッパー
72 油圧シリンダ機構
73 シリンダ
74 ピストン

Claims (7)

  1. 脚部を備えて門形に構成されたクレーン本体とそのクレーン本体をレールに沿って走行させるための車輪を備えた走行装置とを有する走行式クレーンにおける免震構造であって、
    前記クレーン本体と前記走行装置の間に、前記レールの延設方向に直交する水平方向に動作する下部免震装置が配置されているとともに、前記脚部が上部脚部と下部脚部に分割されていて、その上部脚部と下部脚部の間に、前記レールの延設方向に直交する水平方向に動作する上部免震装置が配置されており、前記上部免震装置と前記下部免震装置は、それぞれスライド機構と復元要素と減衰要素によって構成されていることを特徴とする走行式クレーンの免震構造。
  2. 前記上部免震装置のストロークが前記下部免震装置のストロークよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の走行式クレーンの免震構造。
  3. 地震動が所定のレベルに達した時に前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようにするためのトリガ装置が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の走行式クレーンの免震構造。
  4. 前記トリガ装置は、地震動が所定のレベルに達した時に、前記上部免震装置および前記下部免震装置に発生する慣性力により自ら破断することによって、前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の走行式クレーンの免震構造。
  5. 前記トリガ装置は、油圧シリンダを備えており、地震動による慣性力をセンサにより検知し、地震動が所定のレベルに達した時に、前記油圧シリンダのロックを解除して、前記上部免震装置と前記下部免震装置が作動するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の走行式クレーンの免震構造。
  6. 前記トリガ装置は、油圧シリンダを備えており、緊急地震速報や地震計などの地震情報に基づいて、地震動が所定のレベルに達した時に、前記油圧シリンダのロックを解除することを特徴とする請求項3に記載の走行式クレーンの免震構造。
  7. 前記上部免震装置と前記下部免震装置のそれぞれのばね要素と並列に油圧シリンダや電動シリンダなどの力発生装置を配置し、能動的に振動を制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の走行式クレーンの免震構造。
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