JP6187289B2 - 媒体処理装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は媒体処理装置及び媒体取引装置に関し、例えば顧客により紙幣等の媒体を投入させて所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するものが広く普及している。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する紙幣カセットとを有するものが提案されている。
この現金自動預払機は、入金取引において、顧客が紙幣入出金口に紙幣を投入すると、投入された紙幣を鑑別部で鑑別し、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部へ収納する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口へ戻して顧客に返却する。続いて現金自動預払機は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に収納している紙幣を繰り出してその金種を鑑別部により再鑑別し、鑑別された金種に応じて各紙幣カセットへ収納する。
一時保留部としては、例えば回転する円筒状のドラムと、当該ドラムの周側面に一端が固定された長いテープと、このテープが巻回されるリールと、テープを所望の走行経路に沿って走行させる複数のローラ等とを有するものがある。この一時保留部は、ドラムの周側面にテープと共に紙幣を巻き付けることで当該紙幣を収納し、また当該周側面から紙幣を引き剥がして繰り出すようになっている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図14及び図15に示すように、従来の一時保留部615は、リール631から引き出されたテープ632をローラ33により前方へ走行させ第1ローラ34により後方へ折り返してドラム21の周側面21Sに向けて進行させ、当該周側面21Sの周囲を約3/4周ほど周回させてから一度引き離し、第2ローラ37により折り返して再び周側面21Sに向けて進行させ、最終的に当該周側面に巻き付けている。因みにこの一時保留部615では、紙幣BLの短辺を進行方向及び周回方向として、搬送すると共に周側面21Sに巻き付けている。
この一時保留部615は、紙幣BLを収納する際、ドラム21を所定方向に回転させながら、テープ632のうち第1ローラ34により折り返されてドラム21の周側面21Sに向かう第1搬送部分632Aと、第2ローラ37により折り返されて再び周側面21Sに向かう第2搬送部分632Bとの間に紙幣BLを挟んで搬送する。その後一時保留部615は、この主テープ32により紙幣BLをドラム21の周側面21Sに押さえ付けるようにして順次巻き付けていく。
特開2009−146240号公報(第1図)
しかしながら、かかる構成の一時保留部615では、ドラム21の周側面21Sに対し紙幣BLにおける長手方向の中央付近のみを主テープ32によって押さえ付けている。このため一時保留部615では、ドラム21の周側面21Sに巻き付けた紙幣BLにおける長辺方向の両端部分を、当該周側面21Sから浮き上がらせる可能性がある。この場合、一時保留部615では、周側面21Sから浮き上がった両端部分がドラム21の回転に伴って当該一時保留部615内の他の部分に当接することにより、周側面21Sに対する紙幣BLの巻付状態の悪化やこれに伴う繰出時における搬送不良等を招くおそれ、或いは当該紙幣BLの破損や詰まりを生じるおそれ等がある。
また一時保留部615では、図15に示したように、主テープ32が第2ローラ37によりドラム21の周側面21Sから一時的に引き離されている引離範囲E1において、紙幣BLを周側面21Sに押さえ付けることができない。このため一時保留部615では、特に紙幣BLにおける短辺の長さが比較的短い場合に、主テープ32により当該紙幣BLを全く押さえ付けられずに周側面21Sから落下させてしまうおそれある。
このように従来の一時保留部615では、ドラム21の周側面21Sに対し紙幣BLを必ずしも安定的に巻き付けることができないおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ドラムの周側面に紙葉状の媒体を安定的に巻き付け得る媒体処理装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、回転可能に構成され、紙葉状の媒体を周側面に巻き付けるドラムと、長手方向の一端が周側面に固定され、ドラムの回転に伴い当該周側面との間に媒体を挟んで巻き付ける主テープと、主テープを巻き取る主リールと、主リールから引き出された主テープをドラムから離れた箇所において折り返し、当該主テープを周側面に近接させる第1ローラと、第1ローラにより折り返され周側面に沿って走行した主テープを当該周側面から引き離すと共に再度当該周側面に向けて折り返し、当該主テープにおける当該折り返された部分と第1ローラにより折り返された部分との間に媒体を挟んで媒体を周側面との間で搬送させる第2ローラと、長手方向の一端が周側面における主テープと重ならない箇所に固定され、少なくとも主テープが第2ローラにより周側面から引き離された範囲において媒体を当該周側面に巻き付けておく補助テープと、補助テープを巻き取る補助リールとを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、取引すべき紙葉状の媒体を外部から取り込む取込部と、媒体を搬送する搬送部と、回転可能に構成され搬送部により搬送された媒体を周側面に巻き付けるドラムと、長手方向の一端が周側面に固定され、ドラムの回転に伴い当該周側面との間に媒体を挟んで巻き付ける主テープと、主テープを巻き取る主リールと、主リールから引き出された主テープをドラムから離れた箇所において折り返し、当該主テープを周側面に近接させる第1ローラと、第1ローラにより折り返され周側面に沿って走行した主テープを当該周側面から引き離すと共に再度当該周側面に向けて折り返し、当該主テープにおける当該折り返された部分と第1ローラにより折り返された部分との間に媒体を挟んで媒体を周側面との間で搬送させる第2ローラと、長手方向の一端が周側面における主テープと重ならない箇所に固定され、少なくとも主テープが第2ローラにより周側面から引き離された範囲において媒体を当該周側面に巻き付けておく補助テープと、補助テープを巻き取る補助リールとを設けるようにした。
本発明では、主テープにより媒体をドラムの周側面に巻き付けた後、引離範囲において主テープがドラムの周側面から一度引き離されて媒体を当該周側面に押さえ付け得なくなったときに、補助テープにより当該媒体を当該ドラムに押さえ付け、巻き付けた状態を維持することができる。
本発明によれば、引離範囲において主テープがドラムの周側面から一度引き離されるときに、補助テープにより当該媒体を当該ドラムに押さえ付けることができる。かくして本発明は、ドラムの周側面に紙葉状の媒体を安定的に巻き付け得る媒体処理装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態における各テープの走行経路を示す略線図である。 他の方式による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 他の方式による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態における各テープの走行経路を示す略線図である。 他の実施の形態における各テープの走行経路を示す略線図である。 他の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 他の実施の形態による一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 従来の一時保留部の構成を示す略線的斜視図である。 従来の一時保留部の構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣BLが排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、紙幣BLに関する種々の処理を行う複数の部分が内部に組み込まれている。また紙幣入出金機10の各部分は、紙幣制御部11により制御される。
紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理等、種々の処理を行う。また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
紙幣制御部11は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5のシャッタを開いて入出金部12内へ紙幣を投入させる。入出金部12は、収容器12Aに紙幣が投入されると、入出金口5のシャッタを閉じて当該収容器12Aから紙幣を1枚ずつ取り出し、搬送部13へ受け渡す。搬送部13は、長方形の紙葉状に構成された紙幣を短辺方向に沿って進行させ、鑑別部14へ搬送する。
鑑別部14は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11へ通知する。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。このとき搬送部13は、鑑別部14において正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部15へ搬送する等して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別されたリジェクト紙幣を入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
その後紙幣制御部11は、操作表示部6を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部15に保留している紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送してその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。そして紙幣制御部11は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでない紙幣として搬送部13によりリジェクトカセット16へ搬送して収納させ、損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣として搬送部13により搬送させ、その金種に応じた紙幣カセット17に収納させる。
因みに紙幣制御部11は、顧客により入金取引を取り消す指示を受け付けた場合、一時保留部15に保留している全ての紙幣BLを順次繰り出し、搬送部13により入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
このように紙幣入出金機10は、入金取引において顧客から入金された紙幣を一時保留部15へ搬送して一時的に保留した後、当該一時保留部15からこの紙幣を繰り出し、紙幣カセット17等へ搬送して収納させるようになっている。
[1−2.一時保留部の構成]
図3(A)に示すように、一時保留部15は、フレーム20(図中一点鎖線で示す)により外側が覆われており、その内部に各部品が取り付けられた構成となっている。因みに図3(A)は、一時保留部15の左側面図を模式的に表しており、説明の都合上、一部の部品を透過させ、若しくは省略している。
[1−2−1.ドラム及びガイドの構成]
フレーム20内の中央付近には、中心軸を左右方向に向けた円筒状のドラム21が設けられている。ドラム21は、図示しないモータからの駆動力が伝達されることにより、左右方向に沿った回転軸21Xを回転中心として、巻取方向R1又は巻戻方向R2へ回転する。因みに回転軸21Xは、図示しない支持部材によりフレーム20に対し回転可能に支持されている。
またドラム21は、後述するように、その周側面21Sに紙幣BLが巻き付けられると、図3(B)に示すように巻付層21Wが形成される。このときドラム21は、紙幣BLが巻き付いていない状態(図3(A))と比較して、見かけ上の半径が拡大されており、いわば周側面21Sがより外方に位置することになる。
フレーム20の前側面には、紙幣BLを挿通させるための挿通孔20Hが穿設されている。この挿通孔20Hの後方には、紙幣BLを上下からそれぞれ案内する上側ガイド23及び下側ガイド24が設けられている。
上側ガイド23は、その下面がほぼ平坦且つほぼ水平に形成され、フレーム20に固定されている。下側ガイド24は、その上面がほぼ平坦且つほぼ水平に形成されており、上側ガイド23の下面と間に例えば5[mm]程度の隙間を形成するようにして、フレーム20に固定されている。かかる構成により一時保留部15は、上側ガイド23及び下側ガイド24の隙間に沿って紙幣BLを前後方向へ案内することができる。因みに上側ガイド23及び下側ガイド24は、何れも透明な樹脂材料によって構成されることにより、紙幣BLや後述する主テープ32等の視認性が高められている。
また下側ガイド24の後方には、ドラム21のほぼ真下に位置するように可動ガイド25が設けられている。媒体ガイドとしての可動ガイド25は、透明な樹脂材料が成型されてなり、その前半部分において、上面が下側ガイド24の上面を延長したような平坦な平面状に形成されている。また可動ガイド25は、その後半部分において、全体として後方へ進むに連れて上昇するように傾斜しており、その上面が下に凸となるような、すなわちドラム21の周側面21Sと対応するように凹んだ湾曲面を形成している。因みに可動ガイド25は、後半部分が比較的長く形成されており、その後端部分がドラム21の回転軸21Xよりも僅かに低い位置にまで達している。
可動ガイド25の上面におけるドラム21のほぼ真下となる箇所には、ドラム当接ローラ26が設けられている。ドラム当接ローラ26は、中心軸を左右方向に向けた小さな円柱状でなり、この中心軸を回転中心として自在に回転し得るように、可動ガイド25に支持されている。またドラム当接ローラ26は、上側の一部分が可動ガイド25の上方に露出する一方、残りの部分が当該可動ガイド25の内部に埋め込まれている。
さらに可動ガイド25は、その前端部分において、下側ガイド24の後端部分に対し回動軸24Xを介して回動可能に支持されている。また可動ガイド25は、トーションスプリングでなるばね27により上方向に向けて、すなわちドラム21の周側面21Sに向けて付勢されている。
このため可動ガイド25は、ドラム21の周側面21S対する紙幣BLの巻付量が変化したとしても、ばね27の作用によって回動軸24Xを中心に回動することにより、例えば図3(A)及び図3(B)に示すように、常にドラム当接ローラ26をドラム21の周側面21Sに当接させることができる。換言すれば、回動軸24X及びばね27は、可動ガイド25の位置や傾きを変動させる変動部として機能することができる。この結果、可動ガイド25は、その後端部分における上面を、周側面21Sに対し僅かに引き離した位置に保つことができる。
[1−2−2.主テープの走行系及びその走行経路]
一方、ドラム21の後下側における左右方向のほぼ中央には、主リール31が設けられている。主リール31は、回転軸31Xを左右方向に向けた糸巻状に形成されており、その左右方向の長さがドラム21と比較して十分に短く形成されている。また主リール31は、図示しないモータからの駆動力や外部から加えられた力が伝達されることにより、回転軸31Xを回転中心として、引出方向S1又は巻取方向S2へ回転する。因みに回転軸31Xは、図示しない支持部材によりフレーム20に対し回転可能に支持されている。
主リール31には、主テープ32が巻き取られている。主テープ32は、例えば比較的柔らかい樹脂材料でなり、細長く薄いフィルム状に形成されている。主テープ32の幅(左右方向の長さ)は、主リール31の幅よりも僅かに短く、ドラム21における左右方向の長さよりも十分に短くなっている。この主テープ32の一端は、主リール31の周側面に固定されている。
主リール31の前下方には、フレーム20により回転可能に支持されたローラ33が配置されている。このローラ33の前方上寄りであって、可動ガイド25の下側となる箇所には、当該可動ガイド25により回転可能に支持された第1ローラ34が配置されている。ローラ33及び第1ローラ34は、何れも中心軸を左右方向に向けた円柱状に形成されており、その左右方向の長さがドラム21と比較して十分に短く形成されている。
第1ローラ34の後上方であってドラム当接ローラ26よりも前方には、可動ガイド25により回転可能に支持されたフィードローラ35が設けられている。近接部としてのフィードローラ35は、ドラム当接ローラ26と同様、中心軸を左右方向に向けた小さな円柱状でなり、可動ガイド25により回転可能に支持されている。このフィードローラ35は、ドラム当接ローラ26と同様、上側の一部分が可動ガイド25の上方に露出する一方、残りの部分が当該可動ガイド25の内部に埋め込まれるように配置されている。
因みにフィードローラ35の前方には、可動ガイド25を上下方向に貫通すると共に当該フィードローラ35の上側面ないし前側面を露出させるような孔部が穿設されている。この孔部における左右方向の長さは、主テープ32の幅よりも長く(広く)なっている。
一方、上側ガイド23内には、当該上側ガイド23により回転可能に支持された第2ローラ37が設けられている。第2ローラ37は、第1ローラ34と同様、中心軸を左右方向に向けた円柱状に形成されている。因みに上側ガイド23内における第2ローラ37の周囲には、左右方向に関し主テープ32の長さよりも広い空間が形成されている。この空間は、第2ローラ37の上方及び後方において上側ガイド23の外側の空間と連接されており、当該上側ガイド23の上側及び後側を貫通する孔部ともなっている。
因みにドラム当接ローラ26、ローラ33、第1ローラ34、フィードローラ35及び第2ローラ37における左右方向の長さは、何れも主テープ32における左右方向の長さ(すなわちテープ幅)よりも僅かに長くなっている。
この一時保留部15において、主リール31に巻き取られている主テープ32は、主リール31の周側面における前側から下方へ向けて引き出され、当該一時保留部15内を所定の走行経路に沿って引き回された後、ドラム21の周側面21Sに到達する。
具体的に主テープ32は、主リール31から引き出されると、図3(A)及び(B)に破線で示すように、まずローラ33の周側面上に位置する点P1において前上方へ向かうように進行方向が切り替えられ、次に第1ローラ34の周側面上に位置する点P2において上後方へ向かうように折り返される。続いて主テープ32は、フィードローラ35の前上側面に位置する点P3において後方へ向けられ、ドラム当接ローラ26の上側に位置する点P4においてドラム21の周側面21Sに押し付けられ、当該周側面21Sに当接する。
その後主テープ32は、周側面21Sに沿ってドラム21の後側を半周して上端に達した後、図4に模式的な斜視図を示すように、前方へ1/8周ないし1/4周程度進行した点P5で当該周側面21Sから一度引き離され、前下方の第2ローラ37へ向かう。さらに主テープ32は、第2ローラ37の周側面上に位置する点P6において後方へ折り返され、点P7においてフィードローラ35によりやや屈曲され、点P8においてドラム当接ローラ26により周側面21Sに押し付けられて再び当接し、最終的に当該ドラム21に巻き取られる。因みに主テープ32の先端は、ドラム21の周側面21Sにおける左右方向の中央付近に固定されている。
一時保留部15では、ドラム21を巻取方向R1(図3(A))へ回転させると、当該ドラム21により主テープ32を引っ張りながら、上述した走行経路に沿って走行させ、最終的に当該主テープ32を周側面21Sに巻き取っていく。また一時保留部15は、主リール31を巻取方向S2(図3(A))へ回転させると共にドラム21を巻戻方向R2へ回転させることにより、ドラム21の周側面21Sから主テープ32を引き剥がし、上述した走行経路を反対方向に進行させて、最終的に当該主テープ32を主リール31に巻き取っていく。このため主テープ32は、走行経路上の何れの箇所においても、張力が作用している。
また説明の都合上、以下では主リール31、主テープ32、ローラ33、第1ローラ34、フィードローラ35、ドラム当接ローラ26及び第2ローラ37をまとめて主テープ走行系30と呼ぶ。図4にその一部を示したように、主テープ走行系30の各部品は、何れも一時保留部15における左右方向のほぼ中央に配置されている。
[1−2−3.補助テープの構成及びその走行経路]
かかる構成に加えて、図3(A)及び(B)に示したように、ドラム21の後上側、すなわち主リール31の上側における左右の2箇所には、それぞれ補助リール41が設けられている。補助リール41は、主リール31と同様、回転軸41Xを左右方向に向けた糸巻状に形成されており、その左右方向の長さがドラム21と比較して十分に短く形成されている。また補助リール41は、やはり主リール31と同様、図示しないモータからの駆動力が伝達されることにより、回転軸41Xを回転中心として、引出方向S1又は巻取方向S2へ回転する。因みに回転軸41Xは、図示しない支持部材によりフレーム20に対し回転可能に支持されている。
各補助リール41には、補助テープ42がそれぞれ巻き取られている。補助テープ42は、主テープ32と同様、比較的柔らかい樹脂材料でなり、細長く薄いフィルム状に形成されている。補助テープ42の幅は、補助リール41の幅よりも僅かに短く、ドラム21における左右方向の長さよりも十分に短くなっている。各補助テープ42の一端は、各補助リール41の周側面にそれぞれ固定されている。
補助リール41の上端から前方へ向けて引き出された補助テープ42は、ドラム21の上端近傍の点Q1において当該ドラム21の周側面21Sに当接し、当該点Q1からそのまま当該ドラム21に巻き取られていく。このとき補助テープ42は、点Q1を通過した後、主テープ32における点P5及び点P8の左右に位置する点Q2及び点Q3を順次通過していく。
因みに2本の補助テープ42は、その先端がドラム21の周側面21Sにおける主テープ32の左右に離れた箇所にそれぞれ固定されている。このため各補助テープ42は、図4に示したように、主テープ32の左右両側であって当該主テープ32と重ならない位置において、ドラム21の周側面21Sに巻き取られる。
なお説明の都合上、以下では補助リール41及び補助テープ42を補助テープ走行系40と呼ぶ。補助テープ走行系40の各部品は、主テープ走行系30の各部品に対し、左右方向に重ならない位置にそれぞれ配置されている。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による一時保留部15は、左右方向の中央に主テープ走行系30を配置し、ドラム21の周側面21Sにおける左右の中央部分に主テープ32を巻き付けるようにした。また一時保留部15は、主テープ走行系30に対し左右それぞれにやや離れた箇所に2系統の補助テープ走行系40を配置し、ドラム21の周側面21Sにおける左右両側に補助テープ42を巻き付けるようにした。
ここで、一時保留部15における主テープ32及び補助テープ42の走行経路は、模式化及び一部簡略化することにより、図5のように表すことができる。この図5では、主テープ32の走行経路を破線で示すと共に、補助テープ42の走行経路を実線で表している。因みに図5では、説明の都合上、各テープの間隔を広げ、或いは位置を意図的にずらして表しており、また一時保留部15における一部の部品を省略している。
図5において、主テープ32は、第1ローラ34上の点P2において折り返されてから点P4においてドラム21の周側面21Sに当接するまでの部分(以下これを第1搬送部分32Aと呼ぶ)と、第2ローラ37上の点P6において折り返されてから点P8においてドラム21の周側面21Sに当接するまでの部分(以下これを第2搬送部分32Bと呼ぶ)とを対向させている。
第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bは、第1ローラ34及び第2ローラ37が互いに離れた位置にあるため、前端において互いに離れている。その一方で第1搬送部分32Aは、後端においてドラム当接ローラ26によりドラム21の周側面21Sに押し付けられるため、上側に位置する第2搬送部分32Bに対し押し付けられた状態となる。
さらに第1搬送部分32Aは、フィードローラ35により、前後方向の中央付近となる点P3において上方へ持ち上げられ、第2搬送部分32Bを点P7において押し上げた状態となる。このため第1搬送部分32Aは、その後半部分(すなわち点P3から点P4までの部分)を第2搬送部分32Bの後半部分(すなわち点P7から点P8までの部分)に押し付け、極めて近接させた状態若しくは当接させた状態となる。
かかる構成により一時保留部15では、上側ガイド23及び下側ガイド24の隙間に沿って紙幣BLが後方へ搬送されてきた場合、ドラム21を巻取方向R1へ回転させて主テープ32を走行させることにより、当該紙幣BLを第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bの後半部分において上下から挟持し、後方へ搬送することができる。続いて一時保留部15は、ドラム21の回転に伴い、紙幣BL及び当該紙幣BLを上下から挟持している2周分の主テープ32を、この挟持した状態のまま周側面21Sに巻き付けていくことができる。
換言すれば、一時保留部15の主テープ走行系30は、主テープ32をドラム21の周側面21Sに当接させて一部周回させた後、当該周側面21Sから一度引き離して再度当接させるようにした。これにより一時保留部15は、紙幣BLを周側面21Sに巻き付ける際、主テープ32のうち紙幣BLの内周側及び外周側にそれぞれ隣接して巻き付く部分を、直前の搬送段階から当接させ、この当接した状態を維持したまま巻き付けることができる。このため一時保留部15は、紙幣BLをドラム21の周側面21Sに巻き付ける直前に、当該紙幣BLを他の部品等との間で受け渡す必要がなく、受け渡しに伴う詰まり等の発生を回避することができる。
このとき可動ガイド25(図3)は、周側面21Sに対する紙幣BLの巻付量に拘わらず、ドラム当接ローラ26を周側面21Sに当接させ、これによりその上面を主テープ32の走行経路に沿うように位置させている。このため一時保留部15は、主テープ32の第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bにより挟持している紙幣BL又は周側面21Sに巻き付けられている紙幣BLを、可動ガイド25の上面により案内でき、当該紙幣BLの折れ曲がりや周側面21Sからの捲れ等を防止できる。
またドラム当接ローラ26は、ドラム21の周側面21Sや当該周側面21Sに巻き付けられた紙幣BLに当接することなく、主テープ32における第1搬送部分32Aの後端付近に当接する。すなわち一時保留部15は、搬送中若しくは周側面21Sに巻き付けられて回転している紙幣BLをドラム当接ローラ26に直接当接させることがないため、当該紙幣BLがドラム当接ローラ26に引っかかることによる紙幣BLの破損や詰まりの発生を原理的に排除することができる。
次に、補助テープ42に着目する。補助テープ42は、ドラム21の周側面21Sにおける上端近傍の点Q1において、当該周側面21Sに巻き付き、紙幣BLを左右それぞれの端部近傍において当該周側面21Sに押し付ける。これにより一時保留部15は、紙幣BLにおける左右の両端部分を周側面21Sに押さえ付けることで、紙幣BLの両端部分が当該周側面21Sから浮き上がることを確実に防止できる。
ところで主テープ32は、上述したように、点P5から点P8までの範囲(以下これを引離範囲E1と呼ぶ)において、周側面21Sから一時的に離れるために紙幣BLを周側面21Sに押し付けることができない。特に紙幣BLにおける周回方向の長さ、すなわち短辺の長さが比較的短い場合、引離範囲E1において主テープ32により周側面21Sに押さえ付けられる範囲が狭くなり位置ずれを生じるおそれや、若しくは全く押さえ付けられなくなり周側面21Sから剥がされてしまうおそれがあった。
これに対し補助テープ42は、この引離範囲E1に対応する点Q2から点Q3までの部分(以下これを第1補助部分42Aと呼ぶ)において、周側面21Sに巻き付いた状態を維持しているため、紙幣BLにおける短辺の長さに拘わらず、継続して周側面21Sに押さえ付けることができる。
また一時保留部15は、補助テープ42を点Q1において紙幣BLの外周側に当接させると、当該補助テープ42を当該紙幣BLに当接させた状態を保ったまま、周側面21Sに巻き付けていく。このため一時保留部15は、引離範囲E1において仮にローラ等により紙幣BLを周側面21Sに押し付けた場合に生じ得る、紙幣BLがこのローラ等に引っかかることによる巻付状態の悪化、或いは紙幣BLの詰まりや破損の発生等を回避できる。
ところで、図4と対応する図6に示すように、従来の一時保留部60として、2本のテープ61及び62を設け、この2本のテープ61及び62により紙幣BLを両面から挟み込み、この挟み込んだ状態を維持したままドラム21の周側面21Sに紙幣BLを巻き付けるものが知られている。
しかしながらこの一時保留部60では、周側面21Sに紙幣BLを1周巻き付けるごとに2本のテープ61及び62を重ねて巻き付けており、いわば紙幣BLを1周巻き付ける度に2周分のテープを重ねて巻き付けることになる。このため一時保留部60では、特に多数の紙幣BLを巻き付けた際にドラム21の見かけ上の半径が極めて大きくなり、フレーム20(図3)内に比較的大きな空間を用意しておく必要があった。
これに対し本実施の形態による一時保留部15(図3〜図5)では、周側面21Sに紙幣BLを1周巻き付ける度に主テープ32を他のテープと重ねることなく1周分のみ巻き付ければ良く、且つ補助テープ42を当該主テープ32と重ならない位置に1周分のみ巻き付けている。このため一時保留部15は、従来の一時保留部60と比較して、多数の紙幣BLを巻き付けた際のドラム21における見かけ上の半径を比較的小さく抑えることができ、フレーム20(図3)内に用意すべき空間も小さく抑えることができる。
一方、一時保留部15は、紙幣BLを繰り出す際、主リール31を巻取方向S2へ回転させると共にドラム21を巻戻方向R2へ回転させることにより(図3(A))、主テープ32を巻付時とは反対の方向に走行させ、ドラム21の周側面21Sに巻き付けた紙幣BLを順次引き剥がしていく。
ここで一時保留部15は、周側面21Sから紙幣BLを引き剥がす際に、主テープ32のうち紙幣BLの内周側及び外周側にそれぞれ重なっていた部分を、この重なった状態のまま、すなわち当該紙幣BLの両面を主テープ32の第1搬送部分32A及び第2搬送部分32B(図5)により挟んだまま、前方へ搬送することができる。このため一時保留部15は、紙幣BLをドラム21の周側面21Sから引き剥がすためのスクレーパ等を用いる必要がなく、また引き剥がした直後に紙幣BLを他の搬送機構等に受け渡す必要も無いため、紙幣BLの詰まりや破損のような障害の発生を回避することができる。
また一時保留部15では、補助テープ42が点Q1に到達した時点において主テープ32により当該紙幣BLを周側面21Sに押し付けた状態を維持したまま、当該補助テープ42のみを周側面21Sから引き剥がす。すなわち一時保留部15は、点P5及びP8において、補助テープ42に阻害されること無く、紙幣BL及び主テープ32を周側面21Sから円滑に引き剥がすことができる。
このとき一時保留部15は、最外層の紙幣BLを主テープ32の第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bにより挟んで周側面21Sから引き離そうとする一方、その内周側に巻き付けられている紙幣BLを補助テープ42の第1補助部分42Aにより周側面21Sに巻き付けている。このため一時保留部15は、静電気等の作用により紙幣BL同士の間に引力が作用していたとしても、最外層の紙幣BLを内周側の紙幣BLから良好に分離することができる。
ところで、図4と対応する図7に示すように、従来の一時保留部70として、主テープ71及び補助テープ72を左右方向に重ならないように配置した上で、当該主テープ71及び補助テープ72により紙幣BLを上下方向に挟持して搬送するものも提案されている。しかしながらこの一時保留部70では、特に左右方向(すなわち長手方向)の長さが異なる複数種類の紙幣BLを取り扱う場合において、左右方向に短い紙幣BLを挟持することができず、搬送中に落下させるおそれがある。
これに対し本実施の形態による一時保留部15は、左右方向の中央に配置した主テープ32により紙幣BLを上下から挟持して搬送しているため、左右方向の長さが短い紙幣BLであっても、安定して搬送することができる。
さらに一時保留部15は、フィードローラ35により主テープ32のうち第1搬送部分32A(図5)を上側の第2搬送部分32Bに押し付けている。このため一時保留部15では、主テープ32の第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bの間隔を狭めることができ、紙幣BLを安定的に挟持して搬送することができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による一時保留部15は、ドラム21の周側面21Sにおける左右方向のほぼ中央に主テープ32を巻き付け、第2ローラ37により一度引き離すことにより第2搬送部分32Bを形成して、これと第1搬送部分32Aとの間に紙幣BLを挟持して搬送し、そのまま巻き付けるようにした。これに加えて一時保留部15では、主テープ32がドラム21の周側面21Sに巻き付けられてから引き離されるまでの間に、その左右両側に補助テープ42を巻き付けるようにした。これにより一時保留部15は、主テープ32がドラム21の周側面21Sから引き離される引離範囲E1において、補助テープ42の第1補助部分42Aにより紙幣BLを当該周側面21Sに押さえ付けることができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態による現金自動預払機101(図1)は、第1の実施の形態による現金自動預払機1と比較して、紙幣入出金機10に代わる紙幣入出金機110を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。紙幣入出金機110(図2)は、第1の実施の形態による紙幣入出金機10と比較して、一時保留部15に代わる一時保留部115を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2−1.一時保留部の構成]
一時保留部115は、図3(A)及び(B)とそれぞれ対応する図8(A)及び(B)に示すように、フレーム20と対応するフレーム120の内部に各部品が取り付けられた構成となっている。
フレーム120内には、第1の実施の形態と同様のドラム21、上側ガイド23及び下側ガイド24に加えて、可動ガイド25に代わる可動ガイド125が設けられている。可動ガイド125は、可動ガイド25と比較して、前半部分が同様に構成される一方、後半部分が短く形成されている。また一時保留部115には、第1の実施の形態と同様の主テープ走行系30、すなわち主リール31、主テープ32、ローラ33、第1ローラ34、フィードローラ35、ドラム当接ローラ26及び第2ローラ37が設けられている。
その一方で一時保留部115には、第1の実施の形態における補助テープ走行系40に代えて、主テープ走行系30の左右それぞれに補助テープ走行系140が設けられている。この補助テープ走行系140は、第1の実施の形態と同様の補助テープ42に加えて、補助リール41に代わる補助リール141、ローラ143及びローラ144により構成されている。
補助リール141は、補助リール41と同様の糸巻き状に形成されており、その回転軸141Xが主リール31の回転軸31Xの延長線上に位置し、且つ当該回転軸31Xと連続する1本の軸として構成されている。この補助リール141には、補助テープ42が主リール31に対する主テープ32の巻取方向と同じ方向に巻き取られている。ローラ143及び144は、それぞれドラム21の下方におけるローラ33及び34の左右に配置されており、それぞれ自在に回転し得るようになっている。
この一時保留部115において、補助テープ42は、主テープ32と同様、補助リール141の周側面における前側から下方へ向けて引き出され、当該一時保留部115内を引き回された後、ドラム21に巻き付けられる。
具体的に補助テープ42は、図8(A)及び(B)に実線で示すように、まずローラ143の周側面上に位置する点Q11において前方上寄りへ向かうように進行方向が切り替えられ、次にローラ144の周側面上に位置する点Q12において後上方へ向かうように折り返される。その後補助テープ42は、点Q13において周側面21Sに当接してドラム21に巻き付けられ、当該ドラム21の後側を約半周してから、第1の実施の形態と同様に点Q1、Q2及びQ3を順次通過するようになっている。
[2−2.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による一時保留部115は、第1の実施の形態と同様、左右方向の中央に主テープ走行系30を配置し、ドラム21の周側面21Sにおける左右の中央部分に主テープ32を巻き付けるようにした。また一時保留部115は、主テープ走行系30に対し左右にやや離れた箇所に、第1の実施の形態とは異なる補助テープ走行系140をそれぞれ配置し、ドラム21の周側面21Sにおける左右両側に補助テープ42を巻き付けるようにした。
ここで、一時保留部115における主テープ32及び補助テープ42の走行経路は、模式化及び一部簡略化することにより、図5と対応する図9のように表すことができる。この図9では、主テープ32の走行経路を破線で示すと共に、補助テープ42の走行経路を実線で表している。
図9において、主テープ32は、第1の実施の形態と同様の走行経路を通っており、第1搬送部分32Aの点P3から点P4までの部分と第2搬送部分32Bの点P7から点P8までの部分とを互いに対向させている。このため一時保留部115は、第1の実施の形態と同様に、主テープ32により、紙幣BLを搬送してドラム21の周側面21Sに巻き付け、また当該紙幣BLを周側面21Sから引き剥がして搬送することができる。
一方、補助テープ42は、ドラム21の周側面21Sにおける下端よりもやや後方の点Q13において、当該周側面21Sに巻き付き、紙幣BLを左右それぞれの端部近傍において当該周側面21Sに押し付ける。このため一時保留部115は、補助テープ42により紙幣BLにおける左右の両端部分を周側面21Sに押さえ付け、当該周側面21Sから浮き上がることを確実に防止できる。
具体的に補助テープ42は、第1の実施の形態における補助テープ42(図5)と同様、引離範囲E1に対応する点Q2から点Q3までの部分(すなわち第1補助部分42A)において、周側面21Sに巻き付いた状態を維持し、紙幣BLを継続して周側面21Sに押し付けることができる。
これに加えて一時保留部115では、主テープ32が周側面21Sに巻き付き始める点P4の近傍における後側に、補助テープ42が当該周側面21Sに巻き付き始める点Q13を位置させている。換言すれば、第2の実施の形態では、補助テープ42を周側面21Sに巻き付け始める箇所を、第1の実施の形態における点Q1から約半周分先行させた点Q13としており、当該補助テープ42のうち点Q13から点Q1までの部分(以下これを第2補助部分42Bと呼ぶ)においても紙幣BLをドラム21の周側面21Sに押し付けている。
このため一時保留部115では、主テープ32の第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bにより紙幣BLを周側面21Sの近傍まで搬送した後、当該周側面21Sに巻き付き始めた直後から、補助テープ42の第2補助部分42Bにより、紙幣BLにおける左右両端の近傍を周側面21Sに押し付けることができる。
これにより一時保留部115では、紙幣BLを左右の中央部分のみにおいて主テープ32によりドラム21の周側面21Sに押し付ける区間、すなわち紙幣BLにおける左右両端の近傍が押さえ付けられずに浮き上がるおそれがある区間を極めて短く抑え、当該紙幣BLを周側面21Sに安定的に巻き付けることができる。
これに伴い一時保留部115(図8)では、第1の実施の形態による一時保留部15(図3)において必要であった可動ガイド25の後半部分が殆ど不要となる。このため一時保留部115の可動ガイド125は、この後半部分を省略することで、第1の実施の形態よりも小型化及び軽量化することができる。
また一時保留部115では、可動ガイド25の後端がドラム21の周側面21Sに近接する部分において、最外周に巻き付けられている紙幣BLを、主テープ32に加えて補助テープ42の第2補助部分42Bにより当該周側面21Sに押さえ付けている。このため一時保留部115では、特に紙幣BLを繰り出すべくドラム21を巻戻方向R2へ回転させる際に、周側面21Sに巻き付けられた最外周の紙幣BLが浮き上がった場合に生じ得る、当該紙幣BLが可動ガイド25の後端に衝突することによる破損等の発生を回避することができる。
さらに一時保留部115では、補助リール141を主リール31の左右に配置し、回転軸31Xの延長線上に回転軸141Xを配置した。これにより一時保留部115では、ドラム21の後側上部であって主リール31及び補助リール141の上側部分の空間を空けることができ、フレーム120の容積を削減して小型化することができる。さらに一時保留部115では、左右方向に長い1本の回転軸を回転軸31X及び回転軸141Xとして機能させるため、第1の実施の形態と比較して部品点数の削減や構造の簡略化を図ることもできる。
その他の点においても、第2の実施の形態による一時保留部115は、第1の実施の形態による一時保留部15と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による一時保留部115は、ドラム21の周側面21Sにおける左右方向のほぼ中央に主テープ32を巻き付け、第2ローラ37により一度引き離すことにより第2搬送部分32Bを形成して、これと第1搬送部分32Aとの間に紙幣BLを挟持して搬送し、そのまま巻き付けるようにした。これに加えて一時保留部115では、主テープ32がドラム21の周側面21Sに巻き付けられた直後から、その左右両側に補助テープ42を巻き付けるようにした。これにより一時保留部115は、紙幣BLが周側面21Sに巻き付けられた直後からその左右両端部分を補助テープ42の第2補助部分42Bにより抑えることができ、且つ引離範囲E1において第1補助部分42Aにより紙幣BLを周側面21Sに押さえ付けることができる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、ドラム21の周側面21Sに対し補助テープ42を巻き付け始める巻付開始点を、第1の実施の形態ではドラム21の上端近傍である点Q1とし(図5)、第2の実施の形態ではドラム21の下端近傍である点Q13とする場合について述べた(図9)。
しかしながら本発明はこれに限らず、巻付開始点を例えば点Q1よりも前方若しくは後方、或いは点Q13よりも後方ないし上方等、種々の箇所としても良い。この場合、巻付開始点を少なくとも主テープ32が周側面21Sから離れる前、すなわち点P5よりも上側とすることにより、引離範囲E1において補助テープ42により紙幣BLを周側面21Sに押さえ付けることができる。さらにこの場合、巻付開始点を少なくとも紙幣BLが周側面21Sに巻き付いた後、すなわち点P4及び点P8よりも後側ないし上側とすることにより、紙幣BLを繰り出す際に搬送の妨げとならずに済む。
また上述した第1の実施の形態においては、主テープ32の第1搬送部分32Aよりも下側にフィードローラ35を配置し、当該フィードローラ35により当該第1搬送部分32Aを第2搬送部分32Bに押し付けて紙幣BLを挟持させる場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主テープ32の第2搬送部分32Bよりも上側にフィードローラ35を配置し、当該フィードローラ35により当該第2搬送部分32Bを第1搬送部分32Aに押し付けて紙幣BLを挟持しても良い。さらには、例えば図5と対応する図10に示す一時保留部215のように、フィードローラ35を省略すると共に第1ローラ34及び第2ローラ37を互いに近接して配置することにより第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bを互いに近接若しくは当接させ、当該第1搬送部分32A及び第2搬送部分32Bの少なくとも一部分により紙幣BLを挟持しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、一時保留部15における左右のほぼ中央部分に1系統の主テープ走行系30を設け、その左右両側に補助テープ走行系40を1系統ずつ設ける場合について述べた(図4)。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図4と対応する図10に示すように、一時保留部315において左右の中央近傍に2系統の主テープ走行系30を並べて設け、その左右両側に補助テープ走行系40を1系統ずつ設けるようにしてもよい。また、図4と対応する図11に示すように、一時保留部415において2系統の主テープ走行系30と3系統の補助テープ走行系40とを左右方向に交互に並べるように設けても良い。さらには、図4と対応する図12に示すように、一時保留部515において左右の両端近傍に2系統の主テープ走行系30をそれぞれ設け、その間に1系統の補助テープ走行系40を設けるようにしても良い。要は、1系統以上の主テープ走行系30と1系統以上の補助テープ走行系40とを合計3系統以上左右方向に並べて設けるようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、主リール31における主テープ32の巻取方向と補助リール141における補助テープ42の巻取方向とを揃える場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、主リール31における主テープ32巻取方向と補助リール141における補助テープ42の巻取方向とを互いに反対としても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、主リール31及び2個の補助リール141をそれぞれ独立したリールとして構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば主リール31及び2個の補助リール141に代えて、中心軸を左右方向に向けた長い円筒状の1個の共通リールを設け、その周側面に1本の主テープ32及び2本の補助テープ42を何れも巻き取るようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、主テープ32及び補助テープ42のテープ幅を同等とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、主テープ32及び補助テープ42のテープ幅を相違させても良い。例えば、主テープ32のテープ幅を広げることにより、搬送時に紙幣BLを挟持する力を強めて安定性を高めることが可能となる。この場合、ドラム21の周側面21Sに巻き付けた際に、互いに重ならなければ良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣BLの長辺を左右方向に向け、短辺を走行方向若しくは周回方向として、当該紙幣BLを搬送し、またドラム21の周側面21Sに巻き付ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣BLの短辺を左右方向に向け、長辺を走行方向若しくは周回方向として、当該紙幣BLを搬送し、またドラム21の周側面21Sに巻き付けるようにしても良い。この場合、紙幣BLにおける短辺の長さに応じて、主テープ32及び補助テープ42の幅を最適化すれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、主テープ32を介してドラム当接ローラ26をドラム21の周側面21Sに当接させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば可動ガイド25に対するドラム当接ローラ26の取付位置を左右方向に変更することにより、ドラム当接ローラ26を周側面21Sや巻き付けられている紙幣BLに直接当接させるようにしても良い。また、第2の実施の形態において、補助テープ42を介してドラム当接ローラ26をドラム21の周側面21Sに当接させるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ばね27をトーションスプリングにより構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、ばね27に代えて、各種スプリングや各種弾性体等、可動ガイド25をドラム21の周側面21Sに付勢し得る種々の部材を用いても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、下側ガイド24に対し回動軸24Xを中心として可動ガイド25を回動させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば下側ガイド24及び可動ガイド25を一体化した下側可動ガイドをフレーム20により回動可能に支持し、さらにこの下側可動ガイドに追従して、若しくは当該下側ガイドと一体に、隙間を維持するようにして上側ガイド23を回動させるようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上側ガイド23、下側ガイド24及び可動ガイド25の各ガイドを何れも透明な樹脂材料により構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、各ガイドの一部又は全部を不透明な樹脂材料や金属等の種々の材料により構成しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、顧客との間で媒体としての紙幣BLに関する取引処理を行う現金自動預払機1の紙幣入出金機10において、顧客から入金された紙幣BLを一時的に保留する一時保留部15に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば各種金券や証券等、或いは入場券や乗車券のような種々の紙葉状の媒体を取り扱う種々の装置において、テープと共に当該媒体をドラムに巻き付けて一時的に保留する種々の一時保留部に本発明を適用しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ドラムとしてのドラム21と、主テープとしての主テープ32と、主リールとしての主リール31と、第1ローラとしての第1ローラ34と、第2ローラとしての第2ローラ37と、補助テープとしての補助テープ42と、補助リールとしての補助リール41とによって媒体処理装置としての一時保留部15を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるドラムと、主テープと、主リールと、第1ローラと、第2ローラと、補助テープと、補助リールとによって媒体処理装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、取込部としての入出金口5及び入出金部12と、搬送部としての搬送部13と、ドラムとしてのドラム21と、主テープとしての主テープ32と、主リールとしての主リール31と、第1ローラとしての第1ローラ34と、第2ローラとしての第2ローラ37と、補助テープとしての補助テープ42と、補助リールとしての補助リール41とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる取込部と、搬送部と、ドラムと、主テープと、主リールと、第1ローラと、第2ローラと、補助テープと、補助リールとによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、紙葉状の媒体をドラムに巻き付けて一時的に保留する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動預払機、10、110……紙幣入出金機、11……紙幣制御部、12……入出金部、13……搬送部、15、115……一時保留部、20、120……フレーム、21……ドラム、21S……周側面、21X、31X、41X、141X……回転軸、25、125……可動ガイド、26……ドラム当接ローラ、27……ばね、30……主テープ走行系、31……主リール、32……主テープ、32A……第1搬送部分、32B……第2搬送部分、34……第1ローラ、35……フィードローラ、37……第2ローラ、40、140……補助テープ走行系、41、141……補助リール、42……補助テープ、42A……第1補助部分、42B……第2補助部分、BL……紙幣、E1……引離範囲。

Claims (8)

  1. 回転可能に構成され、紙葉状の媒体を周側面に巻き付けるドラムと、
    長手方向の一端が前記周側面に固定され、前記ドラムの回転に伴い当該周側面との間に前記媒体を挟んで巻き付ける主テープと、
    前記主テープを巻き取る主リールと、
    前記主リールから引き出された前記主テープを前記ドラムから離れた箇所において折り返し、当該主テープを前記周側面に近接させる第1ローラと、
    前記第1ローラにより折り返され前記周側面に沿って走行した前記主テープを当該周側面から引き離すと共に再度当該周側面に向けて折り返し、当該主テープにおける当該折り返された部分と前記第1ローラにより折り返された部分との間に前記媒体を挟んで前記媒体を前記周側面との間で搬送させる第2ローラと、
    長手方向の一端が前記周側面における前記主テープと重ならない箇所に固定され、少なくとも前記主テープが前記第2ローラにより前記周側面から引き離された引離範囲において前記媒体を当該周側面に巻き付けておく補助テープと、
    前記補助テープを巻き取る補助リールと
    を具えることを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記補助テープは、前記主テープの前記第1ローラにより折り返された部分が前記周側面に巻き付いてから前記第2ローラにより前記周側面から引き離されるまでの範囲における少なくとも一部分において、前記主テープと共に前記媒体を前記周側面に巻き付ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記補助リールは、その回転軸が前記主リールの回転軸の延長線上に位置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記主リール及び前記補助リールは、前記主テープ及び前記補助テープをそれぞれ巻き取る際に、前記回転軸に対し同一方向に回転する
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 前記主テープのうち前記第1ローラにおいて折り返され前記周側面に到達するまでの第1搬送部分と、当該主テープのうち前記第2ローラにおいて折り返され前記周側面に到達するまでの第2搬送部分とを近接させる近接部
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  6. 前記ドラムの前記周側面と対向し、前記媒体を当該周側面又は前記主テープの走行経路に沿って進行させるよう案内する媒体ガイドと、
    前記周側面に対する前記媒体の巻付量に応じて前記媒体ガイドを変動させる変動部と、
    前記媒体ガイドに設けられ、前記主テープを介して前記周側面に当接するドラム当接ローラと
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 前記補助テープは、前記ドラムの回転軸に沿った方向に関し前記主テープを両側から挟む2以上の箇所にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
  8. 取引すべき紙葉状の媒体を外部から取り込む取込部と、
    前記媒体を搬送する搬送部と、
    回転可能に構成され前記搬送部により搬送された前記媒体を周側面に巻き付けるドラムと、
    長手方向の一端が前記周側面に固定され、前記ドラムの回転に伴い当該周側面との間に前記媒体を挟んで巻き付ける主テープと、
    前記主テープを巻き取る主リールと、
    前記主リールから引き出された前記主テープを前記ドラムから離れた箇所において折り返し、当該主テープを前記周側面に近接させる第1ローラと、
    前記第1ローラにより折り返され前記周側面に沿って走行した前記主テープを当該周側面から引き離すと共に再度当該周側面に向けて折り返し、当該主テープにおける当該折り返された部分と前記第1ローラにより折り返された部分との間に前記媒体を挟んで前記媒体を前記周側面との間で搬送させる第2ローラと、
    長手方向の一端が前記周側面における前記主テープと重ならない箇所に固定され、少なくとも前記主テープが前記第2ローラにより前記周側面から引き離された範囲において前記媒体を当該周側面に巻き付けておく補助テープと、
    前記補助テープを巻き取る補助リールと
    を具えることを特徴とする媒体取引装置。
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