JP2021047718A - 媒体処理装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を向上する。【解決手段】一時保留部20は、円筒状でなり回転軸35を中心に回転するドラム34と、巻取方向R1の端部側がドラム側テープ固定部50においてドラム34に固定され、巻取方向R1とは逆回転方向側である巻戻方向R2側へ向かって、収納すべき紙幣と共にドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられるテープ38と、ドラム側テープ固定部50に対し巻戻方向R2側に設けられ、ドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられて巻取方向R1側のドラム側テープ固定部50へ向かうテープ38を、巻戻方向R2側へ折り返すテープ引張係止部54とを設ける。【選択図】図7

Description

本発明は媒体処理装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別し記番号を読み取る鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
一時保留部としては、例えば回転する円筒状のドラムと長いテープとを有し、テープの一端をドラムの外周面におけるテープ固定部においてドラムに固定しテープと紙幣とを重ねてドラムに巻き付けることにより、紙幣を収納するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そのような一時保留部には、テープ固定部においてドラムの凹部にテープを挟み込むようにテープクリップを圧入するものがある。
特開2016−95700号公報
そのような一時保留部においては、ドラムが巻戻方向へ回転しドラムの外側に巻回されるテープの巻き取り枚数が少なくなってきた際に、テープが巻戻方向へ引っ張られると、テープがテープクリップを押し上げてしまいドラムの凹部からテープクリップが外れ、ドラムからテープが外れてしまう可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を向上し得る媒体処理装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、円筒状でなり回転軸を中心に回転するテープ回転巻付部材と、巻取方向の端部側がテープ固定部においてテープ回転巻付部材に固定され、巻取方向とは逆回転方向側である巻戻方向側へ向かって、収納すべき媒体と共にテープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられるテープと、テープ固定部に対し巻戻方向側に設けられ、テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられて巻取方向側のテープ固定部へ向かうテープを、巻戻方向側へ折り返す係止部とを設けるようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける接客部と、円筒状でなり回転軸を中心に回転するテープ回転巻付部材と、巻取方向の端部側がテープ固定部においてテープ回転巻付部材に固定され、巻取方向とは逆回転方向側である巻戻方向側へ向かって、収納すべき媒体と共にテープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられるテープと、テープ固定部に対し巻戻方向側に設けられ、テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられて巻取方向側のテープ固定部へ向かうテープを、巻戻方向側へ折り返す係止部とを設けるようにした。
本発明では、テープが巻戻方向へ引っ張られた際に、テープが巻取方向から巻戻方向へ折り返される係止部において、テープが引っ張られる力を受けることができ、テープが巻戻方向へ引っ張られる力をテープ固定部に直接伝達させないようにできる。
本発明によれば、信頼性を向上し得る媒体処理装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 一時保留部の構成を示す左側面図である。 リールの構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるドラムの構成(1)を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるドラムの構成(2)を示す斜視図である。 第1の実施の形態によるドラムの構成(3)を示し、図6におけるX−X矢視断面図である。 第2の実施の形態によるドラムの構成を示す断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
媒体処理装置としての紙幣入出金機10は、図2に示すように、紙幣制御部12が各部(紙幣入出金部16、搬送部24、鑑別部18、一時保留部20、紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22)を統括制御する。
紙幣制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14(図1)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。記憶部14は、鑑別部18が紙幣を鑑別した鑑別結果及び紙幣の記番号の識別結果等を取引情報と合わせて記憶する。
紙幣入出金機10の内部には、上側に紙幣入出金部16と、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18と、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20とが設けられている。
紙幣入出金部16は、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。また紙幣入出金部16は、搬送部24へ繰り出す紙幣と、入金不可紙幣として紙幣入出金部16へ戻された紙幣とを分別して保持する。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向が搬送方向に沿う状態で搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、該鑑別部18の後側と一時保留部20及び紙幣入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と紙幣入出金部16、紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22とを接続している。搬送部24の分岐点にはセレクタ(図示せず)が設けられており、紙幣制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから、紙幣毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された紙幣識別情報である記番号を読み取り識別する。このとき鑑別部18は、識別した字を識別結果として紙幣制御部12へ通知する。これに応じて紙幣制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入金時に顧客が紙幣入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された入金可能紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する。一方、入金不可と鑑別された入金不可紙幣は紙幣入出金部16へ排出される。また一時保留部20は、出金時において鑑別部18で出金不可能と鑑別された出金不可紙幣を、出金可能な紙幣が出金されるまで一時的に保留し、その後該出金不可紙幣をリジェクト庫28へ排出する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣収納庫26と、鑑別部18において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽造券と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納するリジェクト庫28と、取引時に顧客が紙幣入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ庫22とが設けられている。紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22は、紙幣入出金機10に設けられたスロットに着脱自在に構成されている。紙幣収納庫26は、収納繰出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給する。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び紙幣制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され、さらに紙幣入出金部16に紙幣が投入されると、投入された紙幣を紙幣入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された入金リジェクト紙幣については紙幣入出金部16へ戻して、シャッタを開くことで顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣を鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、収納に適さないと判定された紙幣については、リジェクト庫28へ搬送する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された出金可能紙幣については紙幣入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された出金リジェクト紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。そして要求金額分の紙幣が紙幣入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより紙幣入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している出金リジェクト紙幣をリジェクト庫28へと搬送して保管する。
[1−3.一時保留部の構成]
図3に示すように一時保留部20は、フレーム30に各部品が取り付けられた構成となっている。因みに図3は、一時保留部20の左側面図を模式的に表したものであり、説明の都合上、モータやギヤ等といった一部の部品を省略している。
一時保留部20のフレーム30内における中央付近には、円筒状のドラム34が設けられている。ドラム34は、紙幣が搬送される搬送方向に直交する搬送幅方向である左右方向に沿った回転軸35を中心に図示しないモータにより巻取方向R1及び巻戻方向R2へ回転し得るように取り付けられると共に、図示しないモータからの駆動力が伝達される。
また一時保留部20内には、左右のほぼ中央に、1系統のテープ走行系36が設けられている。このテープ走行系36では、1本のテープ38を走行させる。テープ38は、薄いフィルム状に形成されており、長手方向の長さが十分に長く、短手方向の長さ(すなわちテープ幅)が紙幣BLの長辺よりも十分に短くなっている。
図4に示すようにリール40は円筒形状の糸巻き状に構成されており、ドラム34の下側に、該ドラム34の回転軸35と平行な回転軸41を中心に回転するように設けられている。このリール40には、テープ38の一端であるテープ終端部38t(テープエンドとも呼ぶ)が周側面における左右方向のほぼ中央部におけるリール側テープ固定部62において固定された上で、該テープ38が巻回されている。リール40は、テープ38を巻き取る方向へ図示しないトルクリミッタにより付勢されており、該テープ38に対し常に所定の張力を持たせている。
ドラム34(図3)の前側には、プーリ44が設けられている。プーリ44は、円筒状に形成されると共にドラム34の回転軸35と平行なシャフト45に挿通されており、該シャフト45を中心に自在に回転し得る。
リール40に巻回されたテープ38は、該リール40から前上方へ引き出され、プーリ44を介して後方向へ折り返されるよう引き回されてから、その先端である図5に示すテープ始端部38s(テープスタートとも呼ぶ)がドラム34のドラム周側面34Sにおける左右方向の中央部におけるドラム側テープ固定部50において固定されている。
かかる構成により一時保留部20は、紙幣を収納する紙幣収納動作時において、ドラム34を巻取方向R1へ回転させると、それに連動してリール40がリール巻戻方向Rroへ回転してテープ38はテープ移動方向T1へ移動することにより、ドラム34のドラム周側面34Sにテープ38を重ねるようにして巻き付けていく。このとき一時保留部20は、ドラム34のドラム周側面34Sに重ねるように巻き付けられるテープ38の内側と外側との間で紙幣BLを挟み、該テープ38と共に該紙幣BLをドラム34のドラム周側面34Sに巻き付ける。一方、一時保留部20は、紙幣を外部へ放出する紙幣放出動作時において、リール40をリール巻取方向Rruへ回転させると、それに連動してドラム34が巻戻方向R2へ回転してドラム周側面34Sからテープ38が引き剥され、テープ38はテープ移動方向T2へ移動し、リール40の周側面にテープ38を重ねるようにして巻き付けていく。
[1−4.ドラムの構成]
図6及び図7に示すようにドラム34は、樹脂成形により形成されており、図7に示すように、横断面が円形状であり所定の厚さを有しドラム34の外周部を形成するドラム外周部34oを中心に形成されており、該ドラム外周部34oの外周面であるドラム周側面34Sにテープ38を巻き付ける。なお図6は、テープ38が巻き付いていないドラム34を示している。またドラム側テープ固定部50は、テープ固定凹部51及びテープクリップ52により構成されている。テープ固定凹部51は、ドラム周側面34Sからドラム34の内周側へ凹むように形成されている。テープクリップ52は、テープ固定凹部51との間にテープ38を挟み込むように、ドラム34の外周側から内周側に向かってテープ固定凹部51に圧入されることにより、テープ38のテープ始端部38sよりもやや巻戻方向R2側をテープ固定凹部51に固定する。一時保留部20は、テープ38を両面テープ等でドラム34に貼り付けたり接着剤で接着したりすることなく、テープ固定凹部51にテープクリップ52で圧入することにより、ドラム34に対するテープ38の固定力を保ちつつ、固定力と製造容易性及びメンテナンス性とを両立させている。
[1−5.テープ引張係止部の構成]
ドラム34におけるドラム側テープ固定部50に対し巻戻方向R2側に隣接する箇所には、テープ引張係止部54が形成されている。このテープ引張係止部54は、互いに左右方向が同じ位置においてほぼ同様の形状で構成された3箇所の孔部である第1孔部56A、第2孔部56B及び第3孔部56Cにより構成されている。以下では第1孔部56A、第2孔部56B及び第3孔部56Cをまとめて孔部56とも呼ぶ。
第1孔部56Aは、ドラム側テープ固定部50に対し巻戻方向R2側に隣接する箇所に配されており、ドラム34の回転方向であるドラム回転方向に沿う方向よりも搬送幅方向に沿う方向の長さの方が長い長方形状であり、ドラム外周部34oの外周側と内周側とを貫通している。また第1孔部56Aにおける搬送幅方向の幅は、テープ38の搬送幅方向の幅よりも僅かに広く形成されており、該第1孔部56Aを介しドラム外周部34oの外周側と内周側とでテープ38を通過させる。
第2孔部56Bは、第1孔部56Aに対し所定間隔を空けて巻戻方向R2側に配されており、ドラム回転方向に沿う方向よりも搬送幅方向に沿う方向の長さの方が長い長方形状であり、ドラム外周部34oの外周側と内周側とを貫通している。
第3孔部56Cは、第2孔部56Bに対し所定間隔を空けて巻戻方向R2側に配されており、ドラム回転方向に沿う方向よりも搬送幅方向に沿う方向の長さの方が長い長方形状であり、ドラム外周部34oの外周側と内周側とを貫通している。
これによりテープ引張係止部54には、第1孔部56Aと第2孔部56Bとの間に、ドラム外周部34oの一部分である第1係止部58Aが形成されていると共に、第2孔部56Bと第3孔部56Cとの間に、ドラム外周部34oの一部分である第2係止部58Bが形成されている。以下では、第1係止部58A及び第2係止部58Bをまとめて係止部58とも呼ぶ。第1係止部58Aと第2係止部58Bとは、互いにほぼ同様の形状であり、搬送幅方向の幅は、テープ38の搬送幅方向の幅よりも僅かに広く形成されており、第1係止部58A及び第2係止部58Bにテープ38を係止させ得る。
ここで、第1係止部58Aにおける巻取方向R1側の端部を、第1係止部巻取方向側端部58AR1とも呼ぶ。また第2係止部58Bにおける巻戻方向R2側の端部を、第2係止部巻戻方向側端部58BR2とも呼ぶ。さらにドラム外周部34oにおける、第2孔部56Bを挟んで第2係止部巻戻方向側端部58BR2と対向する箇所を、ドラム外周部第1端部34o1とも呼ぶ。さらにドラム外周部34oにおける、第1孔部56Aを挟んで第1係止部巻取方向側端部58AR1と対向する箇所を、ドラム外周部第2端部34o2とも呼ぶ。
テープ38は、ドラム側テープ固定部50から巻戻方向R2へ向かい、第1孔部56A、第1係止部58A、第2孔部56B及び第2係止部58Bにおけるドラム34の外周側を通過し、ドラム外周部34oの外周側から第3孔部56Cを通過し内周側へ第2係止部58Bに巻き付くように引き回され、テープ38の進行方向が180[°]反転するよう折り返される。続いてテープ38は、巻取方向R1へ向かい、ドラム外周部34oの内周側から第2孔部56Bを通過し外周側へ移動する。続いてテープ38は、巻取方向R1へ向かい、ドラム外周部34oの外周側から第1孔部56Aを通過し第1係止部58Aに巻き付くように引き回され、テープ38の進行方向が180[°]反転するよう折り返される。続いてテープ38は、巻戻方向R2へ向かい、第1係止部58A、第2孔部56B及び第2係止部58Bにおけるドラム34の内周側を通過し、ドラム外周部34oの内周側から第3孔部56Cを通過し外周側へ移動してから、巻戻方向R2へ向かい、それ以降は通常通り巻戻方向R2へ向かって複数周分ドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられる。
このようにテープ38は、リール40(図3)から前上方へ引き出され、プーリ44を介して後方向へ折り返されるよう引き回され巻取方向R1へ向かってから、ドラム側テープ固定部50に到達するまでの間に、全体として8の字になるような箇所が形成されており、第1係止部巻取方向側端部58AR1に巻き付き、進行方向である巻取方向R1とは逆回転方向の巻戻方向R2へ折り返されてから、第2係止部巻戻方向側端部58BR2に巻き付き、再び巻取方向R1へ向かうように這わされている。
またドラム外周部34oにおけるドラム外周部第2端部34o2からは、ドラム34の内周側に向かって、直線形状のリブ60が立設している。このリブ60における巻戻方向R2側には、平面形状のリブ面60Sが形成されている。
また、ドラム外周部第1端部34o1における巻取方向R1側の端部と、第2係止部巻戻方向側端部58BR2における巻戻方向R2側の端部とを通る直線を直線Lとする。このドラム34は、直線Lとリブ面60Sとが成す角度のうち、ドラム34の内周側の角度である誘導角度Θが、90[°]未満、すなわち鋭角となるように、第3孔部56Cにおけるドラム34の回転方向の長さとリブ60との形状とが設定されている。このため一時保留部20は、ドラム34の第3孔部56Cを介しドラム外周部34oの外周側から内周側へテープ38が挿入され該テープ38の先端がリブ面60Sに当接した際に、テープ38の先端を第1孔部56Aの方向へ向けてガイドすることができる。これにより一時保留部20は、一時保留部20の組立時や保守時等において作業者に対しドラム34の係止部58にテープ38を巻き付けさせやすくできる。
[1−6.効果等]
以上の構成において一時保留部20は、ドラム34におけるドラム側テープ固定部50に対し、紙幣放出動作時においてテープ38がドラム34のドラム周側面34Sから引き剥がされる側である巻戻方向R2側に隣接するように、テープ引張係止部54を形成するようにした。また一時保留部20は、巻取方向R1へ向かうテープ38を、第1係止部巻取方向側端部58AR1に巻き付かせて該第1係止部巻取方向側端部58AR1でテープ38を係止し、巻戻方向R2へ折り返してから、第2係止部巻戻方向側端部58BR2に巻き付かせ、再び巻取方向R1へ向かわせ、ドラム側テープ固定部50においてドラム34に固定するようにした。
このため一時保留部20は、ドラム34にテープ38がほぼ巻かれておらずテープクリップ52が露出している状態においてテープ38に対し巻戻方向R2へ強く力が加わった際に、その力を第1係止部巻取方向側端部58AR1で受けることができる。これにより一時保留部20は、テープ38が巻戻方向R2へ引っ張られる力をドラム側テープ固定部50に直接伝達させないようにできる。
かくして一時保留部20は、テープクリップ52が露出している状態において、保守員がテープ38を巻戻方向R2へ強く引っ張る作業ミスや、一時保留部20内部の各種センサの故障によりモータが暴走し巻取方向R1へのドラム34の回転が発生し、テープ38が巻戻方向R2へ強く引っ張られても、強く張られたテープ38によりテープ固定凹部51からテープクリップ52が外れてしまい、ドラム34からテープ38が外れてしまうことを防止できる。
以上はドラム34におけるテープ引張係止部54について説明したが、リール40(図4)におけるリール側テープ固定部62よりもリール巻戻方向Rro側においても、ドラム34におけるテープ引張係止部54と同様のテープ引張係止部54が形成されている。これにより一時保留部20は、リール40においてドラム側テープ固定部50と同様に構成されたリール側テープ固定部62のテープクリップが露出している状態において、保守員がテープ38をリール巻戻方向Rroへ強く引っ張る作業ミスや、一時保留部20内部の各種センサの故障によりモータが暴走しリール巻取方向Rruへのリール40の回転が発生し、テープ38がリール巻戻方向Rroへ強く引っ張られても、強く張られたテープ38によりリール40のテープ固定凹部からテープクリップが外れてしまい、リール40からテープ38が外れてしまうことを防止できる。
以上の構成によれば一時保留部20は、円筒状でなり回転軸35を中心に回転するドラム34と、巻取方向R1の端部側がドラム側テープ固定部50においてドラム34に固定され、巻取方向R1とは逆回転方向側である巻戻方向R2側へ向かって、収納すべき媒体としての紙幣と共にドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられるテープ38と、ドラム側テープ固定部50に対し巻戻方向R2側に設けられ、ドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられて巻取方向R1側のドラム側テープ固定部50へ向かうテープ38を、巻戻方向R2側へ折り返すテープ引張係止部54とを設けるようにした。
これにより一時保留部20は、ドラム34に関し、テープ38が巻戻方向R2へ引っ張られた際に、テープ38が巻取方向R1から巻戻方向R2へ折り返される第1係止部58Aにおいて、テープ38が引っ張られる力を受けることができ、テープ38が巻戻方向R2へ引っ張られる力をドラム側テープ固定部50に直接伝達させないようにできる。
また一時保留部20は、円筒状でなり回転軸41を中心に回転するリール40と、リール巻取方向Rruの端部側がリール側テープ固定部62においてリール40に固定され、リール巻取方向Rruとは逆回転方向側であるリール巻戻方向Rro側へ向かって、収納すべき紙幣と共にリール40の周側面に巻き付けられるテープ38と、リール側テープ固定部62に対しリール巻戻方向Rro側に設けられ、リール40の周側面に巻き付けられてリール巻取方向Rru側のリール側テープ固定部へ向かうテープ38を、リール巻戻方向Rro側へ折り返すテープ引張係止部54とを設けるようにした。
これにより一時保留部20は、リール40に関し、テープ38がリール巻戻方向Rroへ引っ張られた際に、テープ38がリール巻取方向Rruからリール巻戻方向Rroへ折り返される第1係止部58Aにおいて、テープ38が引っ張られる力を受けることができ、テープ38がリール巻戻方向Rroへ引っ張られる力をリール側テープ固定部62に直接伝達させないようにできる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、一時保留部120が一時保留部20と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.一時保留部の構成]
図3に示すように一時保留部120は、一時保留部20と比べて、それぞれドラム134がドラム34と、リール140がリール40と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。図7と対応する部材に同一符号を付した図8に示すように、ドラム134はドラム34と比較して、テープ引張係止部154がテープ引張係止部54と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−3.ドラムの構成]
図8に示すように、テープ引張係止部154は、互いに左右方向が同じ位置において形成された1箇所の孔部156と、係止シャフト70とにより構成されている。
孔部156は、ドラム側テープ固定部50に対し巻戻方向R2側に隣接する箇所に配されており、ドラム回転方向に沿う方向よりも搬送幅方向に沿う方向の長さの方が長い長方形状であり、ドラム外周部34oの外周側と内周側とを貫通している。また孔部156における搬送幅方向の幅は、テープ38の搬送幅方向の幅よりも僅かに広く形成されており、該孔部156を介しドラム外周部34oの外周側と内周側とでテープ38を通過させる。
係止シャフト70は、孔部156と左右方向が同一の箇所において、ドラム外周部34oよりも内周側における孔部156よりも巻取方向R1に配されており、搬送幅方向の長さがテープ38の搬送幅方向の幅よりも長く左右方向に沿って延設された、例えば円筒形状の棒状部材である。
テープ38は、ドラム側テープ固定部50から巻戻方向R2へ向かい、ドラム外周部34oの外周側から孔部56を通過し内周側へ入り込み、係止シャフト70に巻き付くように引き回され、テープ38の進行方向が180[°]反転するよう折り返される。続いてテープ38は、巻戻方向R2へ向かい、ドラム外周部34oの内周側から孔部56を通過し外周側へ移動する。続いてテープ38は、巻戻方向R2へ向かい、それ以降は通常通り巻戻方向R2へ向かって複数周分ドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられる。
このようにテープ38は、リール140(図3)から前上方へ引き出され、プーリ44を介して後方向へ折り返されるよう引き回され巻取方向R1へ向かってから、ドラム側テープ固定部50に到達するまでの間に、係止シャフト70に巻き付き、巻戻方向R2へ折り返されてから、再び巻取方向R1へ向かっている。
以上の構成において一時保留部120は、ドラム134におけるドラム側テープ固定部50に対し、紙幣放出動作時においてテープ38がドラム134のドラム周側面34Sから引き剥がされる側である巻戻方向R2に隣接するように、テープ引張係止部154を形成するようにした。また一時保留部120は、巻取方向R1へ向かうテープ38を、係止シャフト70に巻き付かせてテープ38を係止し、巻戻方向R2へ折り返してから再び巻取方向R1へ向かわせ、ドラム側テープ固定部50においてドラム134に固定するようにした。
このため一時保留部120は、ドラム134にテープ38がほぼ巻かれておらずテープクリップ52が露出している状態においてテープ38に対し巻戻方向R2へ強く力が加わった際に、その力を係止シャフト70で受けることができる。これにより一時保留部120は、テープ38が巻戻方向R2へ引っ張られる力をドラム側テープ固定部50に直接伝達させないようにできる。
かくして一時保留部120は、テープクリップ52が露出している状態において、保守員がテープ38を巻戻方向R2へ強く引っ張る作業ミスや、一時保留部120内部の各種センサの故障によりモータが暴走し巻取方向R1へのドラム134の回転が発生し、テープ38が巻戻方向R2へ強く引っ張られても、強く張られたテープ38によりテープ固定凹部51からテープクリップ52が外れてしまい、ドラム134からテープ38が外れてしまうことを防止できる。
以上はドラム134におけるテープ引張係止部154について説明したが、リール140(図4)におけるリール側テープ固定部62よりもリール巻戻方向Rro側においても、ドラム134におけるテープ引張係止部154と同様のテープ引張係止部154が形成されている。これにより一時保留部120は、リール140においてドラム側テープ固定部50と同様に構成されたリール側テープ固定部62のテープクリップが露出している状態において、保守員がテープ38をリール巻戻方向Rroへ強く引っ張る作業ミスや、一時保留部120内部の各種センサの故障によりモータが暴走しリール巻取方向Rruへのリール140の回転が発生し、テープ38がリール巻戻方向Rroへ強く引っ張られても、強く張られたテープ38によりリール140のテープ固定凹部からテープクリップが外れてしまい、リール140からテープ38が外れてしまうことを防止できる。
その他第2の実施の形態による一時保留部120は、第1の実施の形態による一時保留部20とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、ドラム34に1箇所のテープ引張係止部54を形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ドラム34の回転方向に沿って隣接するように2箇所以上の任意の個数のテープ引張係止部54を形成しても良い。その場合、隣接するテープ引張係止部54同士においては、適宜孔部を共有しても良い。リール40についても同様である。
また、ドラム34における上述したテープ38の引き回し方以外にも、例えば下記のようなテープ38の引き回し方でも良い。すなわちテープ38は、ドラム側テープ固定部50から巻戻方向R2へ向かい、ドラム外周部34oの外周側から第1孔部56Aを通過し内周側へ向かい、第1係止部58A、第2孔部56B及び第2係止部58Bにおけるドラム34の内周側を通過し、ドラム外周部34oの内周側から第3孔部56Cを通過し第2係止部58Bに巻き付くように引き回され、テープ38の進行方向が180[°]反転するよう折り返され、巻取方向R1へ向かう。続いてテープ38は、ドラム外周部34oの外周側から第2孔部56Bを通過し内周側へ移動し、巻取方向R1へ向かい、ドラム外周部34oの内周側から第1孔部56Aを通過しドラム外周部34oの第1係止部58Aに巻き付くように引き回され、進行方向が180[°]反転するよう折り返され、巻戻方向R2へ向かい、第1係止部58A、第2孔部56B及び第2係止部58Bにおけるドラム34の外周側を通過し、それ以降は通常通り巻戻方向R2へ向かって複数周分ドラム34のドラム周側面34Sに巻き付けられる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ドラム側テープ固定部50においてドラム34の外周側から内周側に向かってテープ固定凹部51にテープ38を固定するために、リール40から巻取方向R1へ向かうテープ38を、まずドラム外周部34oの外周側から内周側へ第3孔部56Cを通過させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、ドラム側テープ固定部50においてドラム34の内周側から外周側に向かってテープ固定凹部にテープを固定する構成の場合、ドラム外周部34oの外周側と内周側とのテープ38の這わせ方を反転させれば良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、ドラム外周部34oよりも内周側における孔部56よりも巻取方向R1側に係止シャフト70を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、ドラム外周部34oよりも内周側における孔部56よりも巻戻方向R2側に係止シャフト70を設けても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ドラム34及びリール40の両方にテープ引張係止部54を形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、少なくともドラム34又はリール40の何れか一方にテープ引張係止部54を形成すれば良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、1枚のテープ38をドラム34に巻き付ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、ドラム34の上側に、第2テープの一端が周側面に固定された上で巻回された第2リールを設け、第2テープとテープ38との間に紙幣BLを挟み、該第2テープ及びテープ38と共に該紙幣BLをドラム34の周側面に巻き付けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、一時保留部20に1系統のテープ走行系36を設ける、すなわちドラム34の左右方向の中央部に1本のテープ38を巻回する場合について述べた。本発明はこれに限らず、対応する個数のプーリを追加し2系統又は3系統以上のテープ走行系を設けることにより、左右方向に並んで複数本のテープを巻回し、ドラム34に対する紙幣BLの巻付をより安定化させるようにしても良い。その場合、全てのテープ38に対応するようにテープ引張係止部54を形成すれば良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を取引する現金自動取引装置1及び101において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債券、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を取り扱う種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引又は出金取引の何れか一方のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、接客部としての接客部3と、テープ回転巻付部材としてのドラム34及びリール40と、テープとしてのテープ38と、係止部としての第1係止部58Aとによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる接客部と、テープ回転巻付部材と、係止部とによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、投入された紙幣等の紙状の媒体をテープと共にドラムに巻き付けて一時的に保留する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110……紙幣入出金機、12……紙幣制御部、14……記憶部、16……紙幣入出金部、18……鑑別部、20、120……一時保留部、22……取忘れ回収庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、30……フレーム、34、134……ドラム、34o……ドラム外周部、34S……ドラム周側面、35……回転軸、36……テープ走行系、38……テープ、38s……テープ始端部、40、140……リール、41……回転軸、50……ドラム側テープ固定部、51……テープ固定凹部、52……テープクリップ、54、154……テープ引張係止部、56A……第1孔部、56B……第2孔部、56C……第3孔部、56、156……孔部、58A……第1係止部、58B……第2係止部、58……係止部、58AR1……第1係止部巻取方向側端部、58BR2……第2係止部巻戻方向側端部、34o1……ドラム外周部第1端部、34o2……ドラム外周部第2端部、60……リブ、60S……リブ面、62……リール側テープ固定部、70……係止シャフト、L……直線、Θ……誘導角度、R1……巻取方向、R2……巻戻方向、Rro……リール巻戻方向、Rru……リール巻取方向、BL……紙幣。

Claims (11)

  1. 円筒状でなり回転軸を中心に回転するテープ回転巻付部材と、
    巻取方向の端部側がテープ固定部において前記テープ回転巻付部材に固定され、前記巻取方向とは逆回転方向側である巻戻方向側へ向かって、収納すべき媒体と共に前記テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられるテープと、
    前記テープ固定部に対し前記巻戻方向側に設けられ、前記テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられて前記巻取方向側の前記テープ固定部へ向かう前記テープを、前記巻戻方向側へ折り返す係止部と
    を有する媒体処理装置。
  2. 前記テープ回転巻付部材は、
    前記テープ回転巻付部材の前記周側面に穿設された第1孔部と、
    前記巻取方向に直交する搬送幅方向に関し前記第1孔部と同じ位置に配され、前記第1孔部よりも前記巻戻方向側において前記テープ回転巻付部材の前記周側面に穿設され、前記テープを通過させる第2孔部と、
    前記搬送幅方向に関し前記第2孔部と同じ位置に配され、前記第2孔部よりも前記巻戻方向側において前記テープ回転巻付部材の前記周側面に穿設され、前記テープを通過させる第3孔部と
    をさらに有し、
    前記係止部は、前記第1孔部と前記第2孔部との間に形成されている
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記テープは、前記テープ固定部から前記巻戻方向へ向かって前記第3孔部を通過して前記周側面の外周側から内周側へ移動し、前記第2孔部を通過して前記周側面の内周側から外周側へ移動し、前記第1孔部を通過して前記周側面の外周側から内周側へ移動し、前記第3孔部を通過して前記周側面の内周側から外周側へ移動し、前記巻戻方向へ向かう
    請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 前記テープ回転巻付部材の前記周側面において前記第1孔部を挟んで前記係止部と対向する箇所からは、前記テープ回転巻付部材の内周側へ向かってリブが突出している
    請求項2に記載の媒体処理装置。
  5. 前記テープ回転巻付部材は、
    前記第2孔部と前記第3孔部との間において第2係止部が形成されており、
    前記テープ回転巻付部材の前記周側面において前記第3孔部を挟んで前記第2係止部と対向する箇所における前記巻取方向側の端部と、前記第2係止部における前記巻戻方向側の端部とを通る直線と、前記リブにおける前記巻戻方向側の面とが成す角度のうち、前記テープ回転巻付部材の内周側の角度が、鋭角である
    請求項4に記載の媒体処理装置。
  6. 前記テープ回転巻付部材は、
    前記テープ回転巻付部材の前記周側面に穿設された孔部をさらに有し、
    前記係止部は、前記周側面よりも前記テープ回転巻付部材の内周側に配され、
    前記テープは、前記孔部を介し前記周側面の外周側から内周側へ進行してから前記係止部に巻き付けられて、前記孔部を介し前記周側面の内周側から外周側へ移動し、前記テープ固定部へ向かう
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 円筒状でなり回転軸を中心に回転するドラムと、
    前記テープが予め巻き付けられ、前記ドラムの回転に伴って該テープが引き出されるリールと
    を有し、
    前記テープ回転巻付部材は、前記ドラム又は前記リールの少なくとも何れか一方である
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  8. 前記テープ回転巻付部材は、前記ドラムである
    請求項7に記載の媒体処理装置。
  9. 前記テープ回転巻付部材は、前記リールである
    請求項7に記載の媒体処理装置。
  10. 前記テープ回転巻付部材は、前記ドラム及び前記リールである
    請求項7に記載の媒体処理装置。
  11. 媒体に関する取引を受け付ける接客部と、
    円筒状でなり回転軸を中心に回転するテープ回転巻付部材と、
    巻取方向の端部側がテープ固定部において前記テープ回転巻付部材に固定され、前記巻取方向とは逆回転方向側である巻戻方向側へ向かって、収納すべき前記媒体と共に前記テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられるテープと、
    前記テープ固定部に対し前記巻戻方向側に設けられ、前記テープ回転巻付部材の周側面に巻き付けられて前記巻取方向側の前記テープ固定部へ向かう前記テープを、前記巻戻方向側へ折り返す係止部と
    を有する媒体取引装置。
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