JP5935512B2 - 媒体処理装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体処理装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する金種カセットとを有するものが提案されている。
この現金自動預払機は、入金取引において、顧客が紙幣入出金口に紙幣を投入すると、投入された紙幣を鑑別部で鑑別し、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部で保留する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口へ戻して顧客に返却する。続いて現金自動預払機は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に保留した紙幣の金種を鑑別部により再鑑別し、鑑別された金種に応じて各金種カセットへ収納する。
一時保留部としては、例えば回転する円筒状のドラムと、対向する1組の長いテープとを有し、各テープの一端をドラムの周側面に重ねるように固定したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば図9に示すように、従来の一時保留部115は、図の左側に設けられた上側リール32から上側テープ34を引き出して図の右方向へ進行させた後、これを上側テーププーリ137により折り返して図の左方向へ進行させると共に、下側リール41から下側テープ43を引き出して下側テーププーリ158等により折り返して図の左方向へ進行させる。
一時保留部115に対し紙幣を出し入れする紙幣入出部154は、紙幣が搬送される搬送路153と、当該搬送路153の上面を構成する搬送アッパガイド151と、搬送路153の下面を構成する搬送ロアガイド152とからなり、図示せぬフレーム構造に動かぬよう固定されている。
搬送アッパガイド151には、搬送ローラ160及び166と、上側テーププーリ137とが設けられている。搬送ロアガイド152には、搬送ローラ160及び166とそれぞれ対向して配置された搬送ローラ156及び157と、下側テーププーリ158とが設けられている。
そして一時保留部115は、図の右側から搬送されてくる紙幣BLを搬送路153に沿って搬送して上側テープ34及び下側テープ43の間に挟持し、円筒形状のドラム31に順次巻き付けることにより、一時保留部115内に紙幣BLを収納する。
また一時保留部115は、上側テープ34及び下側テープ43を上側リール32及び下側リール41にそれぞれ巻き取りながら、ドラム31を収納時とは反対方向に回転させることにより、収納している紙幣BLを放出する。
図9は、設計上最も少ない数量の紙幣BLがドラム31に巻き付けられ、当該ドラム31の見かけ上の外径が最小となっている最薄状態を示している。
このような一時保留部115においてドラム31は、多数の紙幣がBL順次巻き付けられるに連れて、見かけ上の外径が増加していく。
図10は、設計上最も多い数量の紙幣BLがドラム31に巻き付けられ、当該ドラム31の見かけ上の外径が最大となっている最厚状態を示している。
特開2010−1123公報
ドラム31は、紙幣BLが巻き付けられることにより外径が大径化し、固定された搬送ロアガイド152に近づいていく。よって一時保留部115は、ドラム31が当該搬送ロアガイド152に接触しない外径までしか紙幣BLを巻き付けることができないため、少数枚の紙幣BLしか収納できなかった。
またドラム31に紙幣BLを巻き付けていき外径が大きくなるに従い、下側テープ43がドラム31に巻き付く際の水平方向(前後方向)に対する角度である巻付角度RTが増加していく。
このため、ほぼ水平方向(前後方向)に沿って構成された搬送路153の角度と巻付角度RTとが合わなくなっていき、搬送路153からドラム31への紙幣BLの受け渡しが困難になるため、一時保留部115は、下側テープ43の巻付角度RTの変動が少ない少数枚の紙幣BLしか収納できなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、多数の媒体を収納でき使い勝手を高め得る媒体処理装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される紙葉状の媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、入出部において媒体が搬送される搬送路を挟んで対向する可動アッパガイドと可動ロアガイドとから構成され、入出部近傍を一端とし他端がドラム近傍まで伸び、媒体の入出部からドラムまでの搬送をガイドすると共にドラムの外径に追従して可動アッパガイドと可動ロアガイドとが一体的に回動する可動ガイドとを設けるようにした。
これにより本発明の媒体処理装置は、ドラムの見かけ上の外径が増加した場合であっても、ドラムに媒体を巻き付ける空間を確保できる。
また本発明の媒体取引装置においては、紙葉状の媒体に関する取引を受け付ける受付部と、受付部により受け付けた媒体を搬送する搬送部と、円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される紙葉状の媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、入出部において媒体が搬送される搬送路を挟んで対向する可動アッパガイドと可動ロアガイドとから構成され、入出部近傍を一端とし他端がドラム近傍まで伸び、媒体の入出部からドラムまでの搬送をガイドすると共にドラムの外径に追従して可動アッパガイドと可動ロアガイドとが一体的に回動する可動ガイドとを設けるようにした。
これにより本発明の媒体取引装置は、ドラムの見かけ上の外径が増加した場合であっても、ドラムに媒体を巻き付ける空間を確保できる。
本発明によれば、ドラムの見かけ上の外径が増加した場合であっても、ドラムに媒体を巻き付ける空間を確保できる。かくして本発明は、多数の媒体を収納でき使い勝手を高め得る媒体処理装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動預払機の構成における前面、左側面及び上面を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 一時保留部の外観構成における前面、左側面及び上面を示す斜視図である。 一時保留部の内部構成における前面、左側面及び上面を示す斜視図である。 最薄状態における一時保留部の内部構成における左側面図である。 最厚状態における一時保留部の内部構成における左側面図である。 最薄状態における紙幣入出部の拡大左側面図である。 最厚状態における紙幣入出部の拡大左側面図である。 最薄状態における従来の一時保留部の内部構成における左側面図である。 最厚状態における従来の一時保留部の内部構成における左側面図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<1.実施の形態>
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられるようになされている。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになされている。
また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部9Aを有しており、この記憶部9Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
因みに筐体2は、前面側やその後面側等の一部の側面が開閉可能な扉により構成されている。すなわち筐体2は、顧客との間で現金に関する取引を行う取引動作時には、図1に示したように各扉を閉塞することにより、紙幣入出金機10内に収納している紙幣を保護する。一方筐体2は、作業者等が保守作業を行う保守作業時には、必要に応じて各扉を開放することにより、内部の各部に対する作業を容易に行わせ得るようになされている。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み合わされた構成となっている。また紙幣入出金機10の各部分は、紙幣制御部11により制御されるようになされている。
紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理等、種々の処理を行うようになされている。
また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部11A(図1)を有しており、この記憶部11Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
紙幣制御部11は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5のシャッタを開いて入出金部12内へ紙幣を投入させる。
入出金部12は、紙幣が投入されると、入出金口5のシャッタを閉じてから紙幣を1枚ずつ取り出し、搬送部13へ受け渡す。搬送部13は、長方形の紙葉状に構成された紙幣を短辺方向に沿って進行させ、鑑別部14へ搬送する。
鑑別部14は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11へ通知する。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
このとき搬送部13は、鑑別部14において正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部15へ搬送する等して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別されたリジェクト紙幣を入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
その後紙幣制御部11は、操作表示部6を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部15に保留している紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送してその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。
そして紙幣制御部11は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでない紙幣として搬送部13によりリジェクト庫16へ搬送して収納させ、損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣として搬送部13により鑑別部14に搬送し、当該鑑別部14により再び紙幣を鑑別する。
搬送部13は、鑑別部14において正常紙幣と鑑別された紙幣を、その金種に応じた紙幣カセット17に収納させる一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を回収庫18に搬送する。
[1−2.一時保留部の構成]
図3に外観を示すように、一時保留部15は、一時保留部筐体30に各部品が取り付けられた構成となっている。
一時保留部筐体30は、現金自動預払機1内に設置された際に前面(図1)側となる前側及びその反対の後側、当該前面側に対峙した顧客から見て左及び右となる左側及び右側、並びに下側といった外周の大部分を隔壁とすることにより、当該隔壁に囲まれた内部空間30Aを形成している。その一方で一時保留部筐体30は、外周のうち上側の隔壁が省略されてなる開放部30Bを介して外部から当該内部空間30Aへアクセスできるようになされている。
また一時保留部筐体30の前側面には、内部空間30A内への紙幣BLの出入り口となる紙幣入出孔30Cが穿設されている。
因みに一時保留部筐体30の左側及び右側の隔壁内には、図示しないモータから後述するドラムやローラ等へ駆動力を伝達するためのギヤ等が内蔵されている。また一時保留部筐体30の左側面には、保守作業の際にドラムやローラ等を手動で回転させるための操作ノブ30Dが設けられている。
[1−2−1.ドラム及びテープ走行系の構成]
図4は、一時保留部15のうち一時保留部筐体30を省略し、当該一時保留部筐体30に取り付けられた各部品を表した斜視図である。図5は、図4の一時保留部15を左側から見た側面図である。
また図5は、設計上最も少ない数量の紙幣がドラム31に巻き付けられ、当該ドラム31の見かけ上の外径が最小となっている最薄状態を示し、図6は、設計上最も多い数量の紙幣がドラム31に巻き付けられ、当該ドラム31の見かけ上の外径が最大となっている最厚状態を示している。
図4及び図5に示すように、ドラム31は、円筒状に構成されており、一時保留部筐体30の内部空間30A(図3)内において、左右方向に沿った回転軸31Xを中心に巻取方向R1又は繰出方向R2へ回転し得るように取り付けられている。
また一時保留部15には、互いにほぼ同様に構成されたテープ走行系が左右それぞれに1系統ずつ設けられている。各テープ走行系では、上側テープ及び下側テープの2本のテープを走行させるようになされている。
上側リール32は、糸巻き状に構成されており、ドラム31の上側、すなわち開放部30B(図3)側における後方寄り且つ左寄りの箇所に、ドラム31の回転軸31Xと平行な回転軸32Xを中心に回転するように設けられている。この上側リール32には、テープとしての上側テープ34が巻き付けられている。
上側リール33は、上側リール32と同様に構成されており、当該上側リール32とほぼ左右対称となる後方寄り且つ右寄りの箇所に、当該上側リール32と共通の回転軸32Xを中心に回転するように設けられている。この上側リール33には、テープとしての上側テープ35が巻き付けられている。
上側テープ34及び35は、いずれも薄いフィルム状の樹脂でなり、そのテープ幅が紙幣BL(図3)の長辺よりも十分に短くなっている。また上側テープ34及び35は、長手方向に十分な長さを有している。
上側リール32及び33から見てドラム31よりも前側、すなわち紙幣入出孔30C(図3)側には、ドラム31の回転軸31Xと平行なプーリシャフト36に挿通された上側テーププーリ37及び38がそれぞれ設けられている。
上側テーププーリ37及び38は、いずれも円筒状に構成され、その内径がプーリシャフト36の外径よりも僅かに大きく構成されているため、プーリシャフト36を回転軸として自在に回転することができる。
また上側テーププーリ37及び38は、それぞれ左右方向の長さが上側テープ34及び35のテープ幅よりも長く、且つ上側リール32及び33とそれぞれ対応するよう、プーリシャフト36上における左右方向の位置が定められている。
上側リール32及び33からそれぞれ引き出された上側テープ34及び35は、それぞれ開放部30B(図3)を横切るように前方向へ掛け渡された後、上側テーププーリ37及び38を介して引き回されることによりそれぞれ後方向へ折り返される。
さらに上側テープ34及び35は、後述する可動アッパガイド51に設けられた所定のローラによりそれぞれドラム31に押し当てられており、その先端部が当該ドラム31に固定されている。
また上側リール32及び33は、図示しないテンションスプリングにより、上側テープ34及び35を巻き取る方向である巻取方向S1へそれぞれ付勢されている。これにより一時保留部15は、上側テープ34及び35に対し常に所定の張力を持たせるようになされている。
因みに一時保留部15では、敢えて上側リール32及び33をドラム31よりも後方寄りの位置に設けた上で、当該上側リール32及び33と上側テーププーリ37及び38との間で上側テープ34及び35を前方へ走行させ、当該上側テーププーリ37及び38によって当該上側テープ34及び35を後方へ折り返している。
これにより一時保留部15は、上側リール32及び33と現金自動預払機1内における他の機構等との干渉を回避できる。
下側リール41は、上側リール32と同様の糸巻き状に構成されており、当該上側リール32の下方、すなわちドラム31の下側における後方寄り且つ左寄りの箇所に、ドラム31の回転軸31Xと平行な回転軸41Xを中心に回転し得るように設けられている。
この下側リール41には、上側テープ34と同様に構成された下側テープ43が巻き付けられている。因みに下側リール41における下側テープ43の巻付方向は、上側リール32における上側テープ34の巻付方向とは反対となっている。
下側リール42は、下側リール41と同様に構成されており、当該下側リール41とほぼ左右対称となる後方寄り且つ右寄りの箇所に、当該下側リール41と共通の回転軸41Xを中心に回転するように設けられている。この下側リール42には、下側テープ43と同様の下側テープ44が巻き付けられている。
下側リール41及び42の前方には、ドラム31の回転軸31Xと平行な回転軸45Xを中心に回転する下側テーププーリ45及び46がそれぞれ設けられている。
下側テーププーリ45及び46は、上側テーププーリ37及び38と同様、いずれも円筒状に構成されており、左右方向の長さが下側テープ43及び44のテープ幅よりも長く、且つ左右方向に関し下側リール41及び42とそれぞれ対応する位置に設けられている。
下側リール41及び42から引き出された下側テープ43及び44は、それぞれ前方向へ渡された後、下側テーププーリ45及び46を介して引き回されることにより、それぞれ上方向へ向かう。さらに下側テープ43及び44は、後述する可動ロアガイド52に設けられた所定の下側テーププーリ58を介して後方向へ向かうと共にドラム31に押し当てられており、その先端部が当該ドラム31に固定されている。
因みに一時保留部15は、下側リール41及び42についても、上側リール32及び33の場合と同様にドラム31よりも後方寄りの位置に設けたことにより、現金自動預払機1内の他の機構等との干渉を回避するようになされている。
ここで下側テープ43は、その先端がドラム31の周側面における左寄りの箇所に固定されている。また上側テープ34は、その先端がドラム31の外周面において当該下側テープ43の外周側に重なるように固定されている。
また下側テープ44は、その先端がドラム31の周側面における右寄りの箇所、すなわち下側テープ43とほぼ左右対称となる箇所に固定されている。また上側テープ35は、その先端がドラム31の外周面において当該下側テープ44の外周側に重なるように固定されている。
かかる構成により一時保留部15は、ドラム31を巻取方向R1へ回転させると、その周側面に下側テープ43及び上側テープ34を重ねると共に下側テープ44及び上側テープ35を重ねるようにして巻き付けていく。
このとき一時保留部15は、下側テープ43及び44と上側テープ34及び35との間に紙幣BLを挟み、当該下側テープ43及び44並びに上側テープ34及び35と共に当該紙幣BLをドラム31の周側面に巻き付ける。
[1−2−2.可動ガイドの構成]
可動ガイド50は、上側の可動アッパガイド51及び下側の可動ロアガイド52により構成されている。
可動アッパガイド51と可動ロアガイド52との間には、紙幣BLの厚さよりも充分に広い隙間が設けられており、この隙間から当該可動アッパガイド51の下面及び当該可動ロアガイド52の上面に沿って紙幣BLを搬送するための搬送路53が形成されている。
一時保留部15の前方下部には、紙幣BLの下面をガイドする可動ロアガイド52及び後述する後側搬送ガイドと、紙幣BLの上面をガイドする可動アッパガイド51及び後述する前側搬送ガイドとにより、紙幣入出孔30Cを介し当該一時保留部15内に対し紙幣BLを収納又は放出する紙幣入出部54が形成されている。
可動ロアガイド52は、左右側面視において滴状又は楔状に形成されている。可動ロアガイド52の前側下方には、図4に示すように、左右方向に所定の幅を有するロアガイド爪70が、左右方向に一定間隔を空けて、下方に向かって複数個突設している。
また可動ロアガイド52の前側下方には、左右方向に貫通する回動孔55が穿設されている。一方、一時保留部筐体30(図3)における左右の内側面には、前側の上方に回動孔55と対応する左右方向に沿った回動軸(図示せず)が設けられている。
また可動ロアガイド52の前側から上側に渡る湾曲した斜面には、当該斜面から前側ないし上側を露出させるように搬送ローラ56及び57が設けられている。搬送ローラ56及び57は、それぞれ円筒状に構成されると共に左右方向に沿った回転軸(図示せず)に貫通されており、図示しない駆動機構を介して駆動力が当該回転軸に伝達されることにより、当該回転軸と共に双方向へ回転し得るようになされている。また搬送ローラ56は、回動孔55の中心を中心軸とするよう配置されている。
可動ロアガイド52は、一時保留部筐体30の回動軸を回動孔55に挿通させるよう取り付けられると、この回動軸及び回動孔55を中心として(すなわち搬送ローラ56の中心軸を中心として)、一時保留部筐体30に対し内方向T1又は外方向T2(図5)へ回動することができる。
可動ロアガイド52における上方には、円筒状の下側テーププーリ58が左右方向に沿った回転軸(図示せず)を中心に回転し得るよう設けられている。この下側テーププーリ58は、上方向へ向かう下側テープ43及び44をそれぞれ後方向へ折り返し、搬送路53に沿って、すなわち可動アッパガイド51の下面に沿って、それぞれ進行させる。
このため可動ガイド50は、前側から紙幣BLが搬送路53へ挿入された場合、回転する搬送ローラ56及び57により当該紙幣BLを搬送路53に沿って後方向へ順次送り出し、下側テーププーリ58の後側を後方向へ走行する下側テープ43及び44によりさらに後方向へ進行させるようになされている。
可動アッパガイド51は、可動ロアガイド52に固定されたフレーム61と一体化し、ドラム31及び可動ロアガイド52の上側を覆っている。
可動アッパガイド51は、フレーム61によって前方及び左右を囲まれるように設けられており(図4)、全体として、一時保留部筐体30(図3)の上側に形成された開放部30Bにおいてドラム31を上側から覆うような、湾曲した板状に形成されている。
すなわち可動アッパガイド51は、おおむねドラム31の前側部分から可動ロアガイド52の後側部分までの範囲を覆う中央部分において、その下面がほぼ平面状に形成されている。また可動アッパガイド51は、ドラム31の後側を覆う後側部分において、当該ドラム31の外周形状に対応するように、その下面が後方へ進むに連れて下方へ垂れ下がる形状となっている。さらに可動アッパガイド51は、可動ロアガイド52の前側部分と対向する前側部分において、当該可動ロアガイド52の上面形状に合わせるように、その下面が前方へ進むにつれて下方へ垂れ下がる形状となっている。
因みに可動アッパガイド51には、上側テープ34及び35を挿通させるための挿通孔等が適宜設けられている。
可動アッパガイド51の前側下方には、図4に示すように、左右方向に所定の幅を有するアッパガイド爪72が、左右方向に一定間隔を空けて、下方に向かって複数個突設している。
可動アッパガイド51(図5)の前方下部には、後側を露出させ搬送ローラ56と対向するように搬送ローラ60が設けられている。搬送ローラ60は、円筒状に構成されると共に一時保留部筐体30に固定され左右方向に沿った回転軸(図示せず)に貫通されており、図示しない駆動機構を介して駆動力が当該回転軸に伝達されることにより、当該回転軸と共に双方向へ回転し得るようになされている。
また可動アッパガイド51における中央部分には、下側を露出させるように搬送ローラ66及びローラ68が設けられている。搬送ローラ66及びローラ68は、それぞれ円筒状に構成されると共に左右方向に沿った回転軸(図示せず)に貫通されており、双方向へ回転し得るようになされている。
搬送ローラ66は、所定の付勢手段によりその回転軸が下方向へ付勢されている。このため搬送ローラ66は、搬送路53を搬送されてくる紙幣BLを可動ロアガイド52の搬送ローラ57に押し付けることができ、当該搬送ローラ57の駆動力を当該紙幣BLへ効率良く伝達させることができる。
ローラ68は、前後方向に関してドラム31のほぼ真上となり左右方向に関して上側リール32及び33と対応する箇所に設けられており、その下面において上側テープ34及び35と当接している。
このためローラ68は、下側テープ43及び44の上面に載せられて搬送路53を前側から搬送されてくる紙幣BLの上側に上側テープ34及び35を当接させて走行させることができる。
すなわちローラ68は、上側テープ34及び35と下側テープ43及び44との間に紙幣BLを挟ませ、さらにこれらを後方へ進行させると共にドラム31の周側面に押し付ける。
また、搬送ローラ66及び57が紙幣BLを挟持する位置である挟持位置P1と、ローラ68が紙幣BLをドラム31に押し付ける位置である当接位置P2との距離は、紙幣入出金機10において取り扱われる紙幣BLのうち、搬送方向に沿った短辺方向の長さが最も短い紙幣(以下これを最小サイズ紙幣とも呼ぶ)の短辺方向の長さ以下の距離で構成されている。
最薄状態における一時保留部15(図5)の紙幣入出部54の拡大図を図7に示すように、可動ロアガイド52の下方には、一時保留部筐体30(図3)に動かぬよう固定された後側搬送ガイド63が設けられている。因みに図7においてフレーム61は図示せず省略する。
後側搬送ガイド63の前方上端には、左右方向にロアガイド爪70とほぼ同様の幅を有する爪部が、左右方向にロアガイド爪70とほぼ同様の間隔を空けて、上方に向かって複数個突設している。
このためロアガイド爪70と後側搬送ガイド63の爪部とは互いに遊嵌しつつ噛合した状態となっている。これにより可動ロアガイド52の前方下端は、後側搬送ガイド63の前側面よりも後方に位置している。
可動アッパガイド51の下方には、一時保留部筐体30に動かぬよう固定された前側搬送ガイド62が設けられている。
前側搬送ガイド62の後方上端には、左右方向にアッパガイド爪72とほぼ同様の幅を有する爪部が、左右方向にアッパガイド爪72とほぼ同様の間隔を空けて、上方に向かって複数個突設している。
このためアッパガイド爪72と前側搬送ガイド62の爪部とは互いに遊嵌しつつ噛合した状態となっている。これにより可動アッパガイド51の前方下端は、前側搬送ガイド62の後側面よりも前方に位置している。
このように紙幣入出部54においては、ロアガイド爪70及び後側搬送ガイド63を噛合した状態とすると共に、アッパガイド爪72及び前側搬送ガイド6を噛合した状態とした。
このため一時保留部15は、可動ロアガイド52及び可動アッパガイド51の下端を搬送路53に突出させてしまい紙幣BLの搬送を妨げてしまうことなく、当該紙幣BLを円滑に搬送することができる。
因みに図4、図5及び図6において前側搬送ガイド62及び後側搬送ガイド63は図示せず省略している。
ここで、可動ロアガイド52(図7)のロアガイド爪70が後側搬送ガイド63と噛合する部分である後側噛合部65形状は、左右側面視において搬送ローラ56の中心である回動中心部RCを中心とする円弧形状となっている。
また可動アッパガイド51のアッパガイド爪72が前側搬送ガイド62と噛合する部分である前側噛合部64の形状は、左右側面視において回動中心部RCを中心とする円弧形状となっている。
可動ロアガイド52及び可動アッパガイド51に挟まれて構成され、可動ガイド50に合わせて回動する可動搬送路48は、回動中心部RCの前側における前側噛合部64及び後側噛合部65に挟まれる箇所から上方へ伸び、徐々に後方へ湾曲している。
また前側搬送ガイド62及び後側搬送ガイド63に挟まれて回動せぬよう形成された固定搬送路49は、回動中心部RCの前方下側から前側噛合部64及び後側噛合部65に向かって伸びている。
このように可動ガイド50(図5)は、一時保留部筐体30の紙幣入出孔30Cを介して挿入された紙幣BLを、可動搬送路48及び固定搬送路49から成る搬送路53に沿って搬送し、上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44により当該紙幣BLを上下から挟んだ状態で、ドラム31の周側面近傍まで到達させるようになされている。
ところで可動ガイド50は、上述した搬送ローラ56の回動中心部RCを回動中心として内方向T1又は外方向T2へ回動し得るようになされているが、重力により下方向へ向かう力、すなわち内方向T1へ向かう力が作用する。
このため可動ガイド50は、ローラ68をドラム31に巻かれた上側テープ34及び35に当接させ、押し付けることになる。
これにより可動ガイド50は、ドラム31が巻取方向R1へ回転する際に、上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44により挟持された紙幣BLを、長辺方向に(すなわち左右方向に)伸ばしながら当該ドラム31の周側面に押し付けるようガイドすることができる。
ここでドラム31は、多数の紙幣BLが順次巻き付けられていくに連れて、図6に示すように見かけ上の外径が増加していく。これに応じて可動ガイド50は、可動アッパガイド51がドラム31により上方向へ徐々に持ち上げられることになり、搬送ローラ56の回動中心部RCを中心に外方向T2へ回動することになる。
すなわち可動ガイド50は、ドラム31の外径に関わらず、ローラ68をドラム31に常に当接させることができ、紙幣BLの搬送方向及び搬送先を当該ドラム31の外周面に追従させることができる。
また可動ガイド50は、回動中心部RCよりも後方であるドラム31側に重心が位置するように構成されている。
このため可動ガイド50は、最薄状態から最厚状態へ変化する際も、安定してドラム31の上に当接して載り続けることができる。
また、最薄状態から最厚状態まで変化する際に、搬送ローラ66、57及びローラ68の位置関係は変化せず常に一定となっている。
さらに可動ガイド50は、ドラム31の外径に関わらず一時保留部筐体30(図3)の開放部30Bをドラム31の上方から覆い、内部空間30Aと外部とを遮蔽し続けることができる。
最厚状態における一時保留部15(図6)の紙幣入出部54の拡大図を図8に示す。因みに図8においては図7と同様にフレーム61を図示せず省略する。
上述したように、後側噛合部65及び前側噛合部64の形状は、回動中心部RCを中心とする円弧形状となっている。
このため、可動ガイド50が回動中心部RCを中心として回動するときに可動搬送路48が固定搬送路49からずれていってしまうことがない。
これにより一時保留部15は、可動ガイド50が回動して最薄状態から最厚状態へ変化した際も、可動ロアガイド52及び可動アッパガイド51の下端が搬送路53に出て紙幣BLの搬送を妨げてしまうことがないようにすることができる。
すなわち一時保留部15は、可動ガイド50が回動した際も、固定搬送路49と可動搬送路48とを繋げ続けることができ、紙幣BLを円滑に搬送させることができる。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、現金自動預払機1の一時保留部15は、ドラム31の外周面に当接するローラ68を有する可動アッパガイド51と、当該可動アッパガイド51と一体化した可動ロアガイド52とを、搬送ローラ56の回動中心部RCを中心として、当該ドラム31の外径に追従させて回動させるようにした。
このため一時保留部15は、最薄状態から最厚状態に変化する際、上側テープ34及び35と下側テープ43及び44の水平方向に対する巻付角度RTが徐々に大きくなるよう変化するが、当該巻付角度RTの変化に、可動搬送路48の向きを追従させることができる。
これと共に一時保留部15は、可動アッパガイド51及び可動ロアガイド52の後側をドラム31から離隔する方向である上方に移動させていくことができる。
これにより一時保留部15は、ドラム31の見かけ上の外径が増加した場合であっても、当該ドラム31に紙幣BLを巻き付ける空間を確保できるため、多数の紙幣BLをドラム31に巻き付け、収納することができる。
また一時保留部15は、最厚状態におけるドラム31の見かけ上の外径よりも離隔した位置にある搬送ローラ56の回動中心部RCを中心として、可動ガイド50を回動するようにした。
これにより一時保留部15は、搬送ローラ56よりもドラム31に近接した位置に配置された、例えば搬送ローラ57の中心軸を中心として可動ガイド50を回動させる場合と比べて、より多くの紙幣BLをドラム31に巻き付けることができる。
また一時保留部15は、可動ガイド50に固定され下側テープ43及び44を折り返す下側テーププーリ58を、当該可動ガイド50と共にドラム31の外径に追従させて移動させるようにした。
これにより一時保留部15は、ドラム31の見かけ上の外径が増加した場合であっても、可動ガイド50と共に下側テーププーリ58をドラム31から退避させるように移動させることができる。
さらに一時保留部15は、挟持位置P1と当接位置P2との距離を、最小サイズ紙幣の短辺方向の長さ以下の距離で構成し、可動ガイド50が回動した場合においても搬送ローラ66、57及びローラ68の位置関係は変化せず常に一定とするようにした。
これにより一時保留部15は、ドラム31の見かけ上の外径が変化した際も、常に搬送ローラ57及び66により紙幣BLを挟持して搬送し、ローラ68によりドラム31に押し付け紙幣BLを安定的に巻き取ることができる。
さらに一時保留部15は、可動アッパガイド51からローラ68を下側に露出するように設け、上側テープ34及び35と当接させるようにした。
これにより一時保留部15は、可動アッパガイド51の下面に直接紙幣BLが強く接触することにより当該可動アッパガイド51に紙幣BLが引っかかってしまうことを回避すると共に、ローラ68自身が回転することにより、当該ローラ68の摩耗を抑えることができる。
以上の構成によれば、一時保留部15は、円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から紙幣入出部54を介し供給される紙幣BLを上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44と重ねて周側面に巻き付けるドラム31と、紙幣入出部54近傍を一端とし他端がドラム31近傍まで伸び、紙幣BLの紙幣入出部54からドラム31までの搬送をガイドすると共にドラム31の外径に追従して回動する可動ガイド50とを設けるようにした。
これにより一時保留部15は、ドラム31の見かけ上の外径が増加した場合であっても、当該ドラム31に紙幣BLを巻き付ける空間を確保できるため、多数の紙幣BLをドラム31に巻き付けることができる。
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、可動アッパガイド51からローラ68を下側に露出するように設け、上側テープ34及び35と当接させるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば可動アッパガイド51から半球形状の突起を下側に向かって突出するよう設け、当該突起を上側テープ34及び35に当接させるようにしても良い。但し突起の場合、当該突起が上側テープ34及び35と擦れて摩耗していく。このためローラ68のように回転可能なローラであれば、当該ローラの摩耗を抑え、使用に伴う劣化を抑えることができる。
また上述した実施の形態においては、紙幣BLを短辺方向に沿って搬送する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紙幣BLを長辺方向に沿って搬送しても良い。
その場合、挟持位置P1と当接位置P2との距離は、紙幣入出金機10において取り扱われる紙幣BLのうち、搬送方向に沿った長辺方向の長さが最も短い紙幣BLの長辺方向の長さ以下の距離で構成することが望ましい。
さらに上述した実施の形態においては、一時保留部筐体30の上側に開放部30Bを設けると共に可動ガイド50をドラム31よりも上側に配置し、重力の作用により可動ガイド50をドラム31の外周面に押し付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、一時保留部筐体30の前側、後ろ側や下側に開放部30Bを設け、当該開放部30Bを覆うように可動ガイド50をドラム31の前側、後ろ側や下側に配置し、ばね等の付勢手段の作用により可動ガイド50ドラム31の外周面に押し付けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、一時保留部15により上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44の間に紙幣BLを挟持した状態で、当該紙幣BLをドラム31の外周面に巻き付けるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、一時保留部15から下側テープ43及び44及びこれに関連する機構を省略しても良い。この場合、例えば上側テープ34及び35の紙幣BLと当接する面に粘着性を持たせ、この粘着性により紙幣BLを上側テープ34及び35に貼り付けて仮止めした状態で、上側テープ34及び35を紙幣BLの外周側に重ねるようにしてドラム31の外周面に巻き付けるようにすれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、一時保留部15に上側テープ34及び35並びに下側テープ4及び4のように、上側テープ及び下側テープの組み合わせでなるテープ走行系を左右に2組設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、一時保留部15にテープ走行系を1組又は3組以上設けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金自動預払機1において取引中に入金された紙幣を一時的に保留する一時保留部15に本発明を適用する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣の鑑別や計数のみを行う装置等、紙幣BLを上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44の間に挟みドラム31に巻き付けて一時的に保留する種々の装置に適用するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、金融機関等において顧客との間で現金に関する取引を行う現金自動預払機1の一時保留部15において、媒体としての紙幣BLを保留するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関等において職員が現金に関する各種処理を行うための出納システムに組み込まれる一時保留部に適用するようにしても良く、或いは商品券や金券、入場券等のような紙葉状の媒体を保留する種々の装置に適用するようにしても良い。この場合、媒体の大きさや形状に応じて上側テープ34及び35並びに下側テープ43及び44のテープ幅や数等を適宜定めれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、ドラムとしてのドラム31と、可動ガイドとしての可動ガイド50とによって、媒体処理装置としての一時保留部15を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるドラムと、可動ガイドとによって媒体処理装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、受付部としての接客部3と、搬送部としての搬送部13と、ドラムとしてのドラム31と、可動ガイドとしての可動ガイド50とによって媒体取引装置としての現金自動預払機1を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる受付部と、搬送部と、ドラムと、可動ガイドとによって媒体取引装置を構成するようにしても良い。
本発明は、投入された紙幣等の紙状の媒体をテープと共にドラムに巻き付けて一時的に保留する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動預払機、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、9A……記憶部、10……紙幣入出金機、11……紙幣制御部、11A……記憶部、12……入出金部、13……搬送部、14……鑑別部、15、115……一時保留部、16……リジェクト庫、17……紙幣カセット、18……回収庫、30……一時保留部筐体、30A……内部空間、30B……開放部、30C……紙幣入出孔、31……ドラム、32、33……上側リール、34、35……上側テープ、36……プーリシャフト、37、38、137……上側テーププーリ、41、42……下側リール、43、44……下側テープ、48……可動搬送路、49……固定搬送路、50……可動ガイド、51、151……可動アッパガイド、52、152……可動ロアガイド、53、153……搬送路、54、154……紙幣入出部、55……回動孔、56、156……搬送ローラ、57、157……搬送ローラ、58、158……下側テーププーリ、60……搬送ローラ、61……フレーム、62……前側搬送ガイド、63……後側搬送ガイド、64……前側噛合部、65……後側噛合部、66……搬送ローラ、68……ローラ、70……ロアガイド爪、72……アッパガイド爪、RC……回動中心部、BL……紙幣。

Claims (14)

  1. 円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される紙葉状の媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、
    上記入出部において上記媒体が搬送される搬送路を挟んで対向する可動アッパガイドと可動ロアガイドとから構成され、上記入出部近傍を一端とし他端が上記ドラム近傍まで伸び、上記媒体の上記入出部から上記ドラムまでの搬送をガイドすると共に上記ドラムの外径に追従して上記可動アッパガイドと上記可動ロアガイドとが一体的に回動する可動ガイドと
    を有する媒体処理装置。
  2. 上記可動ガイドは、上記媒体が最も多く巻き付いた状態の上記ドラムの周側面よりも当該ドラムから離隔し位置し上記可動アッパガイドと上記可動ロアガイドとの共通の中心軸である回動中心軸を中心として回動する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 上記可動ガイドにおいて上記ドラムと対向する箇所には、上記ドラムの周側面と接する接触部が設けられている
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  4. 上記接触部は、円筒状でなり回転可能なローラである
    請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 円筒状でなり上記可動ガイドに取り付けられ上記媒体を搬送する搬送ローラが当該媒体に接触する位置と、上記接触部が上記ドラムの周側面と接触する位置との間隔は、上記媒体の搬送方向の長さ以下である
    請求項3に記載の媒体処理装置。
  6. 上記可動ガイドは、上記ドラムの外径に追従して、上記テープが上記ドラムに巻き付く角度とほぼ同様の角度へ回動する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 上記ドラムに一端が固定された上記テープの走行方向を変えるよう上記可動ガイドに取り付けられ、当該ドラムに上記媒体が最も多く巻き付いた際に当該ドラムの周側面よりも当該ドラムから離隔した位置に移動するプーリ
    をさらに有する請求項6に記載の媒体処理装置。
  8. 上記可動ガイドは、上記媒体が最も多く巻き付いた状態の上記ドラムの周側面よりも当該ドラムから離隔した位置の回動中心軸を中心として回動し、
    上記入出部において上記媒体が搬送される搬送路は、上記回動中心軸を中心とした円弧形状に湾曲している
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  9. 上記搬送路を挟んで対向して固定された第1搬送ガイド及び第2搬送ガイド
    をさらに有し、
    上記第1搬送ガイドと上記可動アッパガイドとは互いに噛み合うように構成され、上記第2搬送ガイドと上記可動ロアガイドとは互いに噛み合うように構成された
    請求項に記載の媒体処理装置。
  10. 上記搬送路を挟んで対向して固定された第1搬送ガイド及び第2搬送ガイド
    をさらに有し、
    上記第1搬送ガイドと上記可動アッパガイドとは互いに噛み合うように構成され、上記第2搬送ガイドと上記可動ロアガイドとは互いに噛み合うように構成され、上記第1搬送ガイドと上記可動アッパガイドとが噛み合う箇所と、上記第2搬送ガイドと上記可動ロアガイドとが噛み合う箇所とは、上記回動中心軸を中心とした円弧形状である
    請求項に記載の媒体処理装置。
  11. 円筒状でなり上記入出部近傍において互いの回動中心軸が上記ドラムの回動中心軸とほぼ一直線上に並ぶように上記可動ガイドに取り付けられ回動することにより上記媒体を搬送する一対の搬送ローラ
    をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。
  12. 円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される紙葉状の媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、
    上記入出部近傍を一端とし他端が上記ドラム近傍まで伸び、上記媒体の上記入出部から上記ドラムまでの搬送をガイドすると共に上記ドラムの外径に追従して回動する可動ガイドと、
    上記ドラムに一端が固定された上記テープの走行方向を変えるよう上記可動ガイドに取り付けられ、当該ドラムに上記媒体が最も多く巻き付いた際に当該ドラムの周側面よりも当該ドラムから離隔した位置に移動するプーリと
    を有する媒体処理装置。
  13. 円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される紙葉状の媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、
    上記入出部近傍を一端とし他端が上記ドラム近傍まで伸び、上記媒体の上記入出部から上記ドラムまでの搬送をガイドすると共に、上記ドラムの外径に追従して、上記媒体が最も多く巻き付いた状態の上記ドラムの周側面よりも当該ドラムから離隔した位置の回動中心軸を中心として回動する可動ガイドと、
    を有し、
    上記入出部において上記媒体が搬送される搬送路は、上記回動中心軸を中心とした円弧形状に湾曲している
    媒体処理装置。
  14. 紙葉状の媒体に関する取引を受け付ける受付部と、
    上記受付部により受け付けた上記媒体を搬送する搬送部と、
    円筒状でなり回転可能に設けられると共に、外部から入出部を介し供給される上記媒体をテープと重ねて周側面に巻き付けるドラムと、
    上記入出部において上記媒体が搬送される搬送路を挟んで対向する可動アッパガイドと可動ロアガイドとから構成され、上記入出部近傍を一端とし他端が上記ドラム近傍まで伸び、上記媒体の上記入出部から上記ドラムまでの搬送をガイドすると共に上記ドラムの外径に追従して上記可動アッパガイドと上記可動ロアガイドとが一体的に回動する可動ガイドと
    を有する媒体取引装置。
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