JP6186776B2 - 後処理装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
このための装置として、画像形成装置の用紙排出部に連設されたシート綴じ処理装置が用いられる。
上述した装置の一つとして、纏めて積層されている用紙群を挟持押圧可能な歯形部材を用いて用紙群に歯形等の凹凸状の深絞りを行うことで用紙同士の綴じ処理を行う綴じ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
後処理に供される用紙の枚数や厚さが厚い場合にはモータで駆動された穿孔用パンチあるいは綴じ具の動作が途中でロックしてしまい、用紙束の全てを穿孔できないままとなることや用紙を綴じ具が噛み込んだままとなることがある。
従来、上述した事故への対応として、駆動源と駆動源を用いた各種処理工程の終了を検知する検知手段を備え、所定時間内での処理終了状態の判別結果において終了しない場合に駆動源を初期位置に復帰させる構成が提案されている(例えば、特許文献2)。
駆動源を初期位置、いわゆる、ホームポジションに戻す理由は、駆動源の正転時に綴じ処理などの後処理を行う場合、異常時に正転を行うと益々異常状態が進行するのを防止するために、逆転させて初期位置に戻すことにある。
後処理作業の各工程実行時に上述した原因によって所定時間内に作業が終了しない場合には、特許文献2に開示されているように強制的に駆動源を初期位置に復帰させてしまうと、次のような新たな問題が生じる。
つまり、所定時間内での後処理終了が検出できない場合でも、本来、例えば、綴じ動作を再度実施すれば綴じ作業が完了する場合があるにもかかわらずその作業が中断されてしまう。
このような不具合は、用紙の種別による駆動源への負荷増大などと違って、用紙自体への後処理が可能であるのに、上述した突発的な要因で作業が中断されてしまうことが原因する。
このため、1ジョブ実行時での綴じ処理などの後処理が中断されてしまうと、後続の用紙がジャムを起こす虞がある。
まず、本実施形態の特徴を説明する前に、本実施形態の後処理装置およびこれを用いる画像形成システムについて図示実施例に基づき説明する。
用紙後処理装置201は、綴じ装置が画像形成装置101からの用紙搬送路内に設けられた、所謂、搬送路綴じ装置である。図1(A)は、画像形成装置101の搬送路内に設置された態様を、図1(B)は搬送路外に設置された態様をそれぞれ示す。この用紙後処理装置201は、搬送路内で用紙を重ね合わせ整合する整合機能と、整合された用紙束を搬送路内で綴じる綴じ機能とを備えている。
図1(A)の態様は画像形成装置101の胴内で後処理することから胴内処理装置とも呼ばれている。
図1(A)に示す構成では、画像形成後の用紙が画像形成装置101の胴内に排紙され、図1(B)に示す構成では、画像形成後の用紙が画像形成装置101の外部に排紙されるようにそれぞれ排紙部が設けられる。
同図において、用紙後処理装置201は、用紙搬送路240に沿って入口側から入口センサ202、入口ローラ203、分岐爪204、深絞り機構に相当する綴じ具210及び排紙ローラ205を備えている。
入口センサ202は、画像形成装置101の排紙ローラ102から排紙され、用紙後処理装置201に搬入された用紙の先端、後端及び用紙の有無を検知する。入口センサ202としては、例えば反射型の光センサが使用される。なお、反射型の光センサに代えて透過型の光センサを使用することもできる。
入口ローラ203は、用紙後処理装置201の入口に位置し、画像形成装置101の排紙ローラ102によって排紙される用紙を受け取り、深絞りを行う綴じ位置内に搬入する機能を有する。また、後述するが、停止、回転、搬送量を制御可能な駆動源(駆動モータ)と、この駆動源を制御する制御部400(図19参照)も備えている。入口ローラ203は対となるローラとのニップに画像形成装置101側から搬送されてきた用紙の先端部を突き当て、スキュー補正も行う。
図3において、分岐爪204は用紙後端を分岐路241に導くために設けられている。この場合には、用紙後端が分岐爪204を越えた後、分岐爪204は図示時計回り方向に回転し、用紙を搬入方向と逆の方向に搬送する。これにより、用紙後端側は分岐路241側に導かれる。分岐爪204は後述するが、ソレノイドによって駆動され、揺動動作を行う。
なお、ソレノイドに代えてモータとすることもできる。分岐爪204は図示反時計回り方向に駆動され、回転したとき、分岐路241の搬送面に用紙あるいは用紙束を押圧することが可能である。これにより分岐爪204は用紙あるいは用紙束を分岐路241で固定することができる。
排紙ローラ205のシフトは、図2に示すシフト機構205Mによって行われる。
シフト機構205Mは、シフトリンク206、シフトカム207、シフトカムスタッド208及びシフトホームポジションセンサ209からなる。
シフトカム207はシフトカムスタッド208を有し、回転をする円盤状の部品である。この部品の回転によってシフトカムスタッド208を介しシフトリンク長穴部207aに移動可能に挿入された排紙ローラ205を用紙搬送方向と直交する方向(以下、「用紙の幅方向」とも称する。)に移動させる。
この移動が所謂シフトである。シフトカムスタッド208はシフトリンク長穴部207aと連動し、シフトカム207の回転運動を排紙ローラ205の軸方向の直動運動に変換する機能を有する。
シフトホームポジションセンサ209はシフトリンク206の位置を検出し、シフトホームポジションセンサ209で検出した位置をホームポジションとし、このホームポジションを基準にシフトカム207の回転制御を実行する。この制御は、前記制御部400によって実行される。
綴じ具210は、用紙束PBを綴じる機構で、所謂ステープラと称されるものである。本実施形態では一対の歯型261で挟み込み、加圧することによって用紙を変形させ、用紙の繊維を絡めて綴じる機能を備えたもので、この種の綴じは圧着綴じとも称される。
いずれにしてもサプライ消章を抑制し、あるいはリサイクルし易くし、そのままシュレッダーにかけられるなどのことから省資源に大きく貢献する。そのため、用紙後処理装置、所謂フィニッシヤにおいても、金属針を使わず、圧着綴じのように用紙単体で綴じ処理が可能なステープラの搭載が望まれている。圧着綴じを行うハンドステープラとしては、例えば実公昭36−13206号公報(参考文献1)に開示された綴じ具が公知である。また、切り曲げてさらに穴に通して綴じるハンドステープラとしては、例えば実公昭37−7208号公報(参考文献2)に開示された綴じ具が公知である。
ガイドレール230は、綴じ具210がホームポジションから用紙後処理装置201の搬送路240の用紙搬送方向に直交する全幅を移動可能なように設置されている。
なお、綴じ具210は図示しない駆動モータを含む移動機構によってガイドレール230に沿って移動する。その移動の際、綴じ具210と用紙Pあるいは用紙束PBが干渉しないように、綴じ具210の綴じ具ホームポジションセンサ221側には用紙の通過スペースが形成されている。
分岐路241は用紙のスイッチバックにより後端側から搬入される搬送路であり、搬送240から分岐している。分岐路241は用紙を重ね合わせて整合するために設けられ、集積手段として機能する。突き当て面242は、分岐路241の末端に設けられ、用紙後端を突き当て整合する基準面である。
歯型261は、本実施形態では一対の凹凸が噛み合うような形状の加圧扶持材であり、用紙束を挟み込んで加圧することにより、前記圧着綴じ機能を有する。
図4において分岐爪204は、用紙の搬送経路を搬送路240と分岐路241のいずれかに切り換えるために支軸204bに関して予め設定された角度範囲で揺動可能に設けられている。分岐爪204は図中の右側より受け入れた用紙が抵抗なく下流側に搬送できる位置、すなわち図4の位置がホームポジションとなっており、スプリング251により常時図示反時計回り方向に弾性的に加圧されている。
搬送経路の切り換えは、分岐ソレノイド250をONすると、分岐爪204は図5において矢印R1方向に回転し、搬送路240を閉鎖し分岐路241を開放することにより、分岐路241に用紙を導くことができる。
歯型261は上下対となり噛み合う形状の加圧部材である。この歯型261は複数に組み合わせたリンク群263の作動端に位置し、動作端である加圧レバー262の加圧及び加圧解除動作によって接離する。
回転位置は偏心力ム266の回転軸266aとカム表面との距離を規定し、この距離に基づいて加圧レバー262の押圧量が決まる。
カムホームポジションセンサ267が偏心力ム266の被検知対象であるフィラー266bを検知した位置がホームポジションである。図6に示すように、偏心力ム266の回転位置がホームポジションにあるとき、歯型261は開いた状態となっている。この状態では、綴じ処理は不能であり、用紙束の受け入れが可能な状態である。
その後、駆動モータ265が逆回転し、カムホームポジションセンサ267の検知情報で停止する。これにより、上下の歯型261は図6の状態に戻り、用紙束を移動させることが可能な状態となる。また、レバー262はバネ性を有しており、過負荷が加わったときは撓むことで過負荷を逃がすようになっている。
これに対して後述のマニュアル綴じとは、画像形成装置201若しくは別途印字出力された用紙を用紙後処理装置201の綴じ具210で綴じるものである。マニュアル綴じは画像形成装置201の排紙から−連の動作で綴じるものでないので、オフライン綴じに含まれる。
この場合、入口ローラ203はレジストローラとしても機能する。すなわち、1枚目の用紙Plが用紙後処理装置201に搬入され、用紙先端を入口センサ202が検知すると、用紙先端が入口ローラ203のニップに突き当たる。
そして、一定量の摸みを生じさせる距離だけ画像形成装置101の排紙ローラ102によって用紙Plは搬送される。前記距離搬送された後、入口ローラ203の回転が開始される。これにより用紙Plのスキュー補正が行われる。図9(A)及び(B)はこのときの状態を示す。
この用紙後端の突き当てにより用紙後端は突き当て面242を基準に揃えられる。用紙Plが揃えられると、排紙ローラ205は停止する。このとき、排紙ローラ205は用紙Plが突き当て面242に突き当たるとスリップし、搬送力が付与されないようになっている。すなわち、用紙Plがスイッチバックして突き当て面242に突き当たり、用紙後端が突き当て面242を基準に揃えられると、それ以上、搬送されて用紙が座屈しないように設定されている。
図12の状態から2枚目の用紙P2、さらに3枚目以降の用紙P3,・・・,Pnが搬送されてきたときも、図10及び図11に示した動作を実行する。これにより、順次、画像形成装置101から搬送されてくる用紙を予め設定した位置に移動させて重ね合わせ、整合状態の用紙束PBを搬送路240内にスタック(集積)する。
同図において最終紙Pnを整合状態の用紙束PBとして動作完了したら、排紙ローラ205を一定量搬送方向に回転させ停止する。この動作で用紙後端を突き当て面242に突き当てたときに発生した境みを解消させる。その後、分岐爪204を図示矢印R5方向に回転させ、接触面204cを分岐路241から離間させることにより用紙束PBへの加圧力を開放する。これにより用紙束PBは分岐爪204による拘束力が解除され、排紙ローラ205による搬送が可能となる。
図14の状態から排紙ローラ205を搬送方向に回転させ、綴じ具210の歯型261の位置と用紙束PBの綴じ位置が一致する距離分用紙束PBを搬送し、その位置で停止させる。これにより用紙束PBの搬送方向の加工位置が歯型261の搬送方向の位置と合致する。そして、綴じ具210を綴じ具210の歯型261の位置と用紙の加工位置が一致する距離分だけ図示矢印D3方向に移動させ、停止する。これにより用紙束PBの幅方向の加工位置が歯型261の位置と搬送方向及び幅方向で合致することになる。このとき、分岐爪204は図示矢印R6方向に回転し、用紙受け入れ状態に復帰する。その後、綴じ具駆動モータ265をONし、歯型261によって用紙束PBを加圧し、絞ることによって圧着綴じを行う。なお、本実施形態では、圧着綴じを行う綴じ具210を使用した例を例示しているが、半抜き加工、切曲げ、切り曲げてさらに穴に通すなどの綴じ方の綴じ具を使用しても良いことは言うまでもない。
図15に示したようにして綴じられた用紙束PBは、排紙ローラ205の回転により排出される。用紙束PBが排出され後、シフトカム207を矢印R7方向に回転させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これと並行して綴じ具201を図示矢印D4方向に移動させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これにより、一部(一冊)の用紙束PBの整合動作を綴じ動作が完了する。次の部がある場合には、図8から図16の動作を繰り返し、同様にして圧着綴じされた一部の用紙束PBを作成する。
図17において用紙処理装置300には、金属針による綴じ処理が可能なステープラ301を備えた処理トレイ部302が内部に設けられている。
処理トレイ部302には、画像形成装置101から排出された用紙あるいは針無し綴じ処理装置において綴じ処理された用紙束が移動できる搬送路303が設けられている。搬送路303には、搬送ローラ対304〜307が配置されている。
用紙処理装置300に導入された用紙は、搬送ローラ304,305により挟持搬送され、搬送路途中に位置する搬送路切換爪309を、自重により図中、下方に押し下げて通過し、処理トレイ部302に至る。
サイドフェンス312は、用紙束の搬送が行われるたびに端縁揃えを行うようになっており、この動作は、搬送路303内に配置されている通過センサS2からの信号によって開始される。なお、用紙処理装置300における用紙導入側の搬送路に配置されている通過センサS1は、各搬送ローラの駆動開始のために用いられる。
放出ベルト313は、矢印Cで示す方向に移動可能であり、その一部に設けられている放出爪313Aによって処理トレイ部302綴じ処理後の用紙束を矢印Dで示す方向に移動させ、排出ローラ314および従動ローラ315を介して放出トレイ316に排出する。
排出ローラ314と協働する従動ローラ315は揺動可能なアーム315Aの揺動端に支持されて用紙束の厚さの変化に拘わらず、用紙束あるいは用紙の挟持搬送が行えるようになっている。
加圧絞りによる針無し綴じ処理が行われない用紙束を対象とする搬送経路は、前述した構成において端縁を揃えられた状態で用紙束を放出できる経路とされている。
図18(A)において、用紙処理装置300に導入される用紙束Sは、搬送ローラ304〜307が図示矢印方向に回転すると、搬送路303における処理トレイ部302の前方の位置に先端が到達する。この位置決めは、通過センサS2の検知を基準として各搬送ローラの回転量が設定される。
これら各ローラの逆転と同時に搬送路切換爪309によって導入方向と逆方向に移動する用紙束Sが分岐路308に導入される。
分岐路308に導入される用紙束Sはその移動方向後端が通過センサS2によって検知されるまで移動して停止する。
次段の用紙束S’における移動方向先端が通過センサS2により検知されると、図18(D)に示すように、搬送ローラ306,307および反転ローラ310が用紙束S,S’の導入方向に回転を変化される。
これにより、分岐路308内に位置していた用紙束Sと次段の用紙束S’とが重ね合わされて処理トレイ部302に向け搬送され、処理トレイ部302において綴じ処理が施される。
本実施形態の特徴は、前述したように、後処理工程実行時に異常が生じた場合の状態を判別し、本来、綴じ処理を継続しても良い状態と判断した場合には、綴じ処理をリトライすることを特徴としている。
これにより、本来綴じ処理を継続しても良い場合には、綴じ処理を続行し、現段階でのジョブの次のジョブで対象となるジョブの用紙が搬送された際にジャムを引き起こすのを防止できるようになっている。
同図において制御部400は、画像形成装置の制御部(図示されず)と通信可能に接続されたCPU400Aを主要部に備えている。
CPU400Aには、図示しないインターフェースを介して入力側には、操作パネル402,綴じ具駆動モータ404に対する駆動電流を検出する電流検出回路部403,綴じ具駆動モータホームセンサ405が接続されている。また、図示しないが、ホームポジションを検知する対象として、図2において説明したシフト処理を実行する際に用いられるシフトホームポジションセンサ209も接続されている。
操作パネル402は、紙種、厚さおよび綴じ枚数などを入力できる操作部に相当し、本実施形態では、画像形成装置401側の操作パネルが用いられる。なお図19では、便宜上、制御部400のCPU400A側に接続されている状態が示されている。
制御部400の出力側には、綴じ具駆動モータ404への駆動電流を設定するモータドライバー404A、図2において説明したシフト機構での排紙ローラの駆動モータのドライバが接続されている。なお、図2に示したシフト機構に用いられる駆動モータは、図19において「各ステッピングモータ」と表示されたものの一つとして、単独の表示はしてない。
図20は、綴じ具駆動モータホームセンサ405によるホームポジション検知機構の構成を説明するための模式図である。
図20において、用紙後処理装置201(図1参照)は上部に綴じ部201Aを備え、綴じ部201Aを駆動源として用いられる綴じ具駆動モータによって上下方向に往復動させて凹凸状に圧着綴じ処理を行う。
綴じ部201Aの位置は、綴じ処理開始時の位置に相当しており、この位置を検出することにより綴じ具駆動モータが初期位置(ホームポジション)に復帰していることを判別できる。綴じ処理開始時の位置検出には図20において符号210で示す位置検知部に設けられて前述した綴じ具駆動モータホームセンサ405が用いられる。
フィラー211の動作によってホームセンサ405の検出状態を変化させ、綴じ部201がホーム位置にあるかを検出する。
フィラー211は回転板からなり、円周部に一部突出した部分(以下、被検知部と称す。)211aが形成されている。これにより、回転板が回転する際に、前記被検知部211aを検出することができる。本実施形態では、被検知部211aをホームセンサ405が検出した所定の範囲の位置(図20(A)に示す位置)がホームポジションである。
なお、フィラー211は綴じ具駆動モータの回転機構に同期し、また、綴じ部201Aは、綴じ具駆動モータの回転運動を往復動運動に変換されて駆動される。
フィラー211の回転位置と綴じ部201Aの往復直線運動の位置は1対1に対応するように設定され、フィラー 211がホームセンサ212の位置にあるとき、位置検出部210では綴じ装置200の綴じ部201がホーム位置に復帰していると検出する。
針綴じ動作後、綴じ部 201は上昇方向に移動し、駆動部202はホーム位置への復帰を位置検出手段210が検出するまで動作を継続し、ホーム位置への復帰を検出したら動作を停止する。異常発生や、ジャム処理用ドア・カバー(図示なし)のオープンなどによる動作の中断がない限りは、綴じ手段200の駆動部202は正転方向への駆動のみを行う。
綴じ処理中に動作を中断した後で正転動作を行うと、圧着動作が進行することで用紙の破断や駆動源への負荷増加により綴じ具の破損原因となる。
そこで、逆転動作によってホーム位置への復帰を行う必要がある。
綴じ動作完了前に動作を中断した場合、綴じ部201A及びフィラー211は、ホーム位置から正転方向に動作し停止した状態であるため、逆転方向に動作させれば、必ずホーム位置に向かうことになる。
ここで述べたような構成の綴じ具では、ホーム位置から綴じ具駆動モータを逆転方向に動作させると正常な圧着綴じ動作が行えず、綴じ具を破損する可能性があるため、ホーム位置から逆転動作させる。
(1)綴じ処理中に前記駆動源の異常が検出された場合、前駆駆動源を逆転駆動し、逆転処理が正常に終了した場合には再度、前記駆動源を正転させて綴じ処理をリトライする。
(2)綴じ処理を検出し、検出時間が所定時間でない場合に駆動源に用いられる綴じ駆動モータ404を逆転させてホームポジションに移動させる復帰時間を検出する。復帰時間が所定時間内である場合には、一旦、上記駆動モータ404を停止した後、正転させて、綴じ処理をリトライさせる。
(3)綴じ処理を検出し、検出時間が所定時間でない場合に上記駆動モータ404を逆転させてホームポジションに移動させる復帰時間を検出する。
このとき、シフト機構での排紙ローラを駆動して用紙を綴じ処理位置から退避させ、前記駆動源の復帰時間が所定時間内である場合に、前記対比された用紙を綴じ処理位置に復帰させる。
(4)リトライによる綴じ処理が終了した後の次ジョブ開始時に操作部に用いられる操作作パネル402において使用者に用紙の確認を促す。
(5)リトライによる綴じ処理が終了した後の次ジョブ開始時に上記操作パネル402において使用者に前回の綴じ処理条件を継続するかどうかの確認を促す。
(6)リトライ時の綴じ処理時間検出結果において該検出時間が所定時間内でない場合、リトライ回数が所定回数以上と判断した場合に駆動源不良と判断してそれ以降のリトライを停止する。
図21は、(1)、(2)に挙げた処理を説明するためのフローチャートである。
図21において、綴じ具の駆動開始時に、タイマーカウント400Bがスタートされる(ST1)。タイマー部400Bによって綴じ具駆動モータの駆動時間が計測を開始される。
次にモータドライバー404Aに駆動制御信号が入力され、綴じ具駆動モータ404が駆動される(ST2)。
タイマー部400Bによる検出時間が所定時間内であるかどうかが判別される(ST3)。この判別は、綴じ駆動モータ404が綴じ具駆動モータホームセンサ405により検出される時間を対象としている。
所定時間内に電流検出回路部403およびモータドライバー404AからのFLG信号からの異常を検出せずに、綴じ具駆動モータ404が綴じ具駆動モータホームセンサ405にて検出された場合には、綴じ具駆動が終了される(ST4)。この場合にはモータドライバー404Aに停止制御信号が入力されて綴じ具駆動が終了される。
電流検出回路部403および、モータドライバー404AからのFLG信号により異常を検出した場合は、モータドライバー404Aに停止制御信号が入力され、綴じ具駆動モータ404が停止される(ST5)。
次にタイマーカウントをスタートし(ST6)、綴じ具駆動モータ404を逆回転駆動し、その駆動時間の計測を開始する(ST7)。
次にモータドライバー404Aに逆回転方向の駆動制御信号が入力され、綴じ具駆動モータ404を逆回転駆動する。
逆回転駆動時間がタイマー部403により計測され、その結果に応じて次の処理が実行される(ST8)。
所定時間内に綴じ具駆動モータ404が綴じ具駆動モータホームセンサ405にて検出されなかった場合や、電流検出回路部及び、モータドライバー404AからのFLG信号からの異常を検出した場合には、綴じ具駆動モータ404を停止する。つまり、モータドライバー404Aに停止制御信号が入力されて綴じ具駆動モータが停止され、この状態が異常終了とされる(ST9’)。
所定時間内に電流検出回路部403および、モータドライバー404AからのFLG信号からの異常を検出せずに、綴じ具駆動モータ404が綴じ具駆動モータホームセンサ405にて検出された場合には、次の処理が実行される。
つまり、モータドライバー404Aに停止制御信号が入力され、綴じ具駆動が停止される。
リトライとは、本来、綴じ処理を続行できる状態でありながら、突発的なノイズなどによる検出時間の誤検知などが原因して検出時間が所定時間内でないと判断された場合に再度、正規の綴じ処理を続行させる処理である。
ステップST11においてリトライフラグがゼロであれば、リトライフラグを1とし、本フローの綴じ具駆動フローに戻り、リトライを実施する(ST11)。リトライフラグが「0」でなかった場合は、そのまま異常終了とする。リトライフラグは、綴じ具駆動フロー時に「0」に初期化される。
図22においては、図21に示したステップST12までの処理に加えて、用紙を綴じ処理位置から一時的に退避させる手順が加えられている。
図22に示したステップST11の処理においてリトライフラグが「0」の場合にはリトライフラグを1とし(ST11)、用紙束を一時的に退避させる(ST12)。この場合の退避位置は、綴じ具を駆動した際に、綴じられない位置が望ましい。
図22において、綴じ具の駆動チェック(ST13)は、綴じ具駆動モータ404を、用紙束の無い状態で、空打ち駆動する。
この時に、所定時間内に電流検出回路部403や、FLG信号による異常検知が発生せずに、綴じ具駆動ホームセンサ405にて検知できる位置まで駆動できた場合は、綴じ具は正常と判断し、一時的に退避していた用紙束を綴じ位置まで戻す(ST14,ST15)。以降は図21で説明した再度、綴じ具駆動を行うリトライフローと同様である。
綴じ具の駆動チェック時に所定時間内に駆動が終了しない、あるいは電流検出回路部や、FLG信号による異常検知が発生した場合は、綴じ具に異常が発生していると確定し、異常終了とするST9)。
図23においては、ステップST11,12でのリトライフラグが判別される(ST20)。
リトライフラグが「0」の場合には、正常状態での終了となる。
一方ステップST20においてリトライフラグが「0」でない場合には、画像形成装置401側の操作パネル402において、図23(B)に示すような内容を用いて用紙確認が促される(ST21)。
ユーザは、操作パネル402上で警報された用紙確認の結果を入力する。
操作パネル404からの用紙確認結果において、用紙種に問題がないと判別した場合には次用紙束処理に移行する(ST23)。一方、用紙種に問題がある場合には、現段階でのジョブを終了する。
図24には、図23においてステップST21に示した内容が異なっている。つまり、リトライフラグの判別後(ST20)、ユーザに対して綴じ処理の継続判断を通知する(ST25)。継続判断の通知は、図24(B)に示すように、継続可否の確認通知という形で操作パネル402に表示される。
ユーザからの通知において継続内容が判別され(ST26)、継続するよう指示がある場合には、次用紙束を対象とした綴じ処理が実行される(ST27)。また、継続内容の判別において、継続しない場合には現段階でのジョブで終了する。
図25には、リトライフラグの判別後(ST20)、現段階のジョブ実行時でのリトライ回数が判別される(ST30)。この判別は、所定回数rに対する現段階でのジョブ実行時でのリトライ回数が比較される。
リトライ回数判別において、所定回数r未満である場合には、リトライを許可してリトライフローに従う処理が実行される。
リトライ回数が所定回数r以上である場合には、リトライフローに移行しないで異常終了する。
201 用紙後処理装置
209 シフトホームポジションセンサ
213 挟持部材
215 台座
265 綴じ駆動モータ
261a 固定歯形
261b 可動歯形
400 制御部
400A CPU
400B タイマー部
402 操作パネル
405 綴じ具駆動モータホームポジションセンサ
403 電流検出回路
404 綴じ具駆動モータ
Claims (6)
- 複数重ねられた用紙を対象として正逆転可能な駆動源を用いて用紙束の一部を凹凸状に加圧変形させて綴じ処理を行う後処理装置であって、
前記駆動源の正逆転による綴じ処理時間を検出するタイマーおよび少なくとも用紙の厚さ綴じ枚数を入力可能な操作部が入力側に接続され、出力側には、前記駆動源および前記用紙のシフト移動用駆動部が接続されている制御部を備え、
前記制御部は、綴じ処理中に前記駆動源の異常が検出された場合、前記駆動源を逆転駆動し、逆転処理が正常に終了した場合には再度、前記駆動源を正転させて綴じ処理をリトライし、
前記制御部は、前記綴じ処理時間を検出し、検出時間が所定時間でない場合に前記駆動源を逆転させてホームポジションに移動させる復帰時間を検出するとともに、該駆動源の逆転時に前記シフト移動用駆動部を駆動して前記用紙を綴じ処理位置から退避させ、前記駆動源の復帰時間が所定時間内である場合に、前記退避された用紙を綴じ処理位置に復帰させて、綴じ処理をリトライすることを特徴とする後処理装置。 - 前記制御部は、前記復帰時間が所定時間内である場合には、一旦、駆動源を停止した後、前記駆動源を正転させて、綴じ処理をリトライさせることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
- 前記制御部は、前記リトライによる綴じ処理が終了した後の次ジョブ開始時に前記操作部において使用者に用紙の確認を促すことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
- 前記制御部は、前記リトライによる綴じ処理が終了した後の次ジョブ開始時に前記操作部において使用者に前回の綴じ処理条件を継続するかどうかの確認を促すことを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
- 前記制御部は、前記リトライ時の綴じ処理時間検出結果において該検出時間が所定時間内でない場合、リトライ回数が所定回数以上と判断した場合に駆動源不良と判断してそれ以降のリトライを停止することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載の後処理装置。
- 請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載の後処理装置を用いることを特徴とする画像形成システム。
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