JP6186389B2 - ケーブル外被把持部材及び光ファイバ接続ユニット - Google Patents

ケーブル外被把持部材及び光ファイバ接続ユニット Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの引き留めに利用可能なケーブル外被把持部材及びこれを含む光ファイバ接続ユニットに関する。
光ファイバケーブルとしては、光ファイバと一対の抗張力体とが合成樹脂製の断面矩形の外被に埋め込まれた構造のファイバ埋め込み形ケーブル(例えば光ドロップケーブルなど)がある。
ファイバ埋め込み形ケーブルには、このケーブルの端末に固定した外被把持部材(引留用固定部材)を引き留める構造を有する光ファイバ接続ユニット(光コネクタ)が用いられる(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、ファイバ埋め込み形ケーブルには、断面サイズが異なる複数の種類がある。複数種類のファイバ埋め込み形ケーブルに外被把持部材を用いる場合は、適切なケーブル引き留め力を確保する観点で、ケーブル断面サイズ毎に専用の外被把持部材を用意することが多い。
国際公開第2013/129485号
しかしながら、ケーブル断面サイズ毎に専用の外被把持部材を用意することは、管理の手間の増大およびコスト高の原因となる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、互いに断面サイズが異なる複数種類の光ファイバケーブルのそれぞれについて高い引き留め力を容易に確保でき、かつコスト抑制が可能なケーブル外被把持部材及び光ファイバ接続ユニットを提供することを目的とする。
本発明は、底壁部と、前記底壁部上に互いに間隔をあけて立設された一対の側壁部とを有し、前記一対の側壁部の間の溝部は、その一端部に形成されて第1光ファイバケーブルの外被当該第1光ファイバケーブルの光ファイバを他端部に向けて嵌め込む第1ケーブル溝と、前記溝部の他端部に形成されて前記第1光ファイバケーブルに比べて断面サイズが小さい第2光ファイバケーブルの外被当該第2光ファイバケーブルの光ファイバを一端部に向けて嵌め込む第2ケーブル溝と、前記第1ケーブル溝と前記第2ケーブル溝との間に、前記第1光ファイバケーブル又は前記第2光ファイバケーブルの光ファイバが収容されるファイバ収容溝とを有し、前記第2ケーブル溝の幅が、前記第1ケーブル溝よりも小さいケーブル外被把持部材を提供する。
前記底壁部には、前記第1ケーブル溝の底面から窪む第1凹部と、前記第2ケーブル溝の底面から窪む第2凹部とが形成されることが好ましい。
前記第1凹部及び前記第2凹部の内面が、前記第1ケーブル溝及び第2ケーブル溝の底面から前記第1凹部及び前記第2凹部の深さ方向に向かうにしたがって、前記第1凹部及び前記第2凹部の幅方向内側に傾斜する傾斜内面を有することが好ましい。
本発明は、光ファイバ接続器を有する接続ユニット本体と、光ファイバケーブルの端末を引き留める引き留め部とを備え、前記光ファイバ接続器は、前記光ファイバ接続器に一方の側から挿入された光ファイバと、前記光ファイバケーブルの端末から引き出されて前記光ファイバ接続器の他方の側から挿入された挿入光ファイバとを突き合わせ接続させ、前記引き留め部は、前記ケーブル外被把持部材と、前記ケーブル外被把持部材を収納する引留用ハウジングとを有する光ファイバ接続ユニットを提供する。
本発明の光ファイバ接続ユニットは、前記接続ユニット本体がフェルールを有し、前記光ファイバが前記フェルールに内挿固定された内光ファイバである構成としてよい。
前記引留用ハウジングは、これに収納された前記ケーブル外被把持部材の前記一対の側壁部の配列方向外側に配されて前記一対の側壁部の外方変位を規制する一対の側板部を有することが好ましい。
本発明によれば、溝部の一端部に形成されて第1光ファイバケーブルを嵌め込む第1ケーブル溝と、溝部の他端部に形成されて第2光ファイバケーブルを嵌め込む第2ケーブル溝を有するので、ケーブル溝のそれぞれに、第1及び第2の光ファイバケーブルに合わせた幅寸法等の設計が可能である。したがって、第1及び第2光ファイバケーブルのそれぞれについて、高いケーブル引き留め力を容易に確保できる。
さらに、2種類の光ファイバケーブルに対応できるため、ケーブル断面サイズ毎に専用の外被把持部材を用意する場合に比べ、コストを低く抑えることができる。
(A)本発明の外被把持部材の一実施形態を用いた光コネクタの側面図である。(B)(A)の光コネクタの分解斜視図である。 (A)図1の光コネクタの外被把持部材の斜視図である。(B)(A)の外被把持部材を一端側(第1ケーブル溝側)から見た図である。(C)(A)の外被把持部材を他端側(第2ケーブル溝側)から見た図である。 (A)外被把持部材の第1ケーブル溝に第1光ファイバケーブルを導入した光コネクタを示す平面図である。(B)(A)の光コネクタの側断面図である。 (A)図1の光コネクタの平断面図であり、図3(B)のA1−A1断面矢視図である。(B)図1の光コネクタの後面図である。 (A)外被把持部材の第2ケーブル溝に第2光ファイバケーブルを導入した光コネクタを示す平面図である。(B)(A)の光コネクタの側断面図である。 外被把持部材の他の例を示す斜視図である。 (A)図1の光コネクタに適用可能な第1光ファイバケーブルの一例の断面図である。(B)図1の光コネクタに適用可能な第2光ファイバケーブルの一例の断面図である。 本発明の外被把持部材を用いた他の光ファイバ接続ユニットの側面図である。
以下、本発明のケーブル外被把持部材(以下、単に外被把持部材ともいう)の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1(A)は、本発明の一実施形態である外被把持部材20を有する光コネクタ100(光ファイバ接続ユニット)の側面図である。図1(B)は、光コネクタ100の分解斜視図である。
図1(A)および図1(B)に示すように、光コネクタ100は、コネクタ本体10(接続ユニット本体)と、コネクタ本体10の後側において光ファイバケーブル70の端末を引き留める引き留め部40とを備えている。光コネクタ100は、例えば、現場組立形の光コネクタである。
コネクタ本体10は、本体ハウジング11と、本体ハウジング11に収容されたクランプ部付きフェルール60とを備えている。
クランプ部付きフェルール60は、光ファイバ62(内蔵光ファイバ62)を内挿固定したフェルール61と、クランプ部63(光ファイバ接続器)とを有する。内蔵光ファイバ62は、フェルール61から後側に突出している。
コネクタ本体10内には、光ファイバケーブル70の端末から引き出された光ファイバ73(挿入光ファイバ)が挿入され、クランプ部63内において内蔵光ファイバ62と突き合わせ接続される。符号Pは光ファイバ73と内蔵光ファイバ62との接続部である。
以下、クランプ部付きフェルール60のフェルール61の先端方向(図1(A)における左方)を前方と呼び、その逆方向を後方と呼ぶことがある。
引き留め部40は、光ファイバケーブル70の端末を把持し固定する外被把持部材20と、外被把持部材20を収納する引留用ハウジング41とを有する。
引留用ハウジング41は、コネクタ本体10に挿入されるストップリング部42と、ストップリング部42から後側に延出する角筒形の把持部材受け部43とを有する。
把持部材受け部43は、前後方向に延びる細長板状の底板部43aと、底板部43aの両側縁に立設された一対の側板部43b,43bと、側板部43b,43bの上端間に設けられた天板部43cとを備えた断面矩形の筒状とされている。
把持部材受け部43は、底板部43a、一対の側板部43b、43b及び天板部43cで囲まれた内部空間44に、外被把持部材20を収納可能である。把持部材受け部43は、後端側の開口である挿入口45を通して外被把持部材20を収納および取出し可能である。
図1(B)および図4(A)に示すように、一対の側板部43b、43bには、それぞれ矩形の開口部47,47が形成されている。開口部47,47の前縁47a,47aには、後側に延出するラッチ48,48が形成されている。ラッチ48,48は、開口部47,47の前縁47a,47aから後側に延出する細長板状のラッチ本体49,49と、ラッチ本体49,49の延出方向の先端部に設けられた係止爪部50,50とを有する。
側板部43b、43bは、外被把持部材20の側壁部22、23の外側面側(側壁部22、23の配列方向外側)に配される。
ラッチ本体49,49は把持部材受け部43の幅方向(一対の側板部43b、43bの配列方向)に弾性的に曲げ変形可能である。係止爪部50,50は、側板部43b、43bの内面43b1,43b1より内方に突出して形成されている。係止爪部50は、外被把持部材20の係止凹部28の一端縁28aに係止可能である。係止爪部50は、係止凹部28の一端縁28aに係止することによって把持部材受け部43に収納された外被把持部材20の後方移動を規制することができる。
係止爪部50の前面50aは、前方に向く面であり、係止凹部28の一端縁28aと係止する係止面である。係止爪部50の前面50aは、例えば、前方に行くほど突出高さを増す傾斜面であってもよいし、ラッチ本体49の内面に垂直な面であってもよい。係止爪部50の後面50bは、例えば、後方に行くほど突出高さを減じる傾斜面であってよい。
把持部材受け部43の前部には、内部空間44に面して、その後端から前側へ向かってテーパ状に窪むテーパ状凹所43dが形成されている。テーパ状凹所43dの前端部には、光ファイバ73をコネクタ本体10内に導くためのファイバ導入孔42aの後端が開口している。テーパ状凹所43dは、光ファイバ73の先端を導いてファイバ導入孔42aへの挿入を円滑にする。
図1(B)および図4(B)に示すように、天板部43cの後部の下面43c1(内面)には、内部空間44に収納された外被把持部材20に把持された光ファイバケーブル70の端末を押圧する押圧部46が下方に突出して形成されている。
押圧部46の突出高さは、例えば、光ファイバケーブル70の端末を把持した外被把持部材20が内部空間44に挿入された状態で、光ファイバケーブル70の上面に対して十分な押圧力が加えられ、光ファイバケーブル70を底板部43aとの間に挟み込んで強固に固定できるように設定されることが好ましい。
次に、本実施形態の外被把持部材20について、図2〜図5を参照して詳しく説明する。図2(A)は外被把持部材20の斜視図である。図2(B)は外被把持部材20を後述する溝部24の一端側(第1ケーブル溝24A側)から見た図である。図2(C)は、外被把持部材20を後述する溝部24の他端側(第2ケーブル溝24B側)から見た図である。図3(A)は第1ケーブル溝24Aに後述する第1光ファイバケーブル71の端末を嵌め込んだ光コネクタ100を示す平面図である。図3(B)は第1光ファイバケーブル71を取り付けた光コネクタ100の側断面図である。図4(A)は第1光ファイバケーブル71を取り付けた光コネクタ100の平断面図である。図4(B)は第1光ファイバケーブル71を取り付けた光コネクタ100の後面図である。図5(A)は第2ケーブル溝24Bに後述する第2光ファイバケーブル72の端末を嵌め込んだ光コネクタ100を示す平面図である。図5(B)は第2光ファイバケーブル72を取り付けた光コネクタ100の側断面図である。
以下の説明においては、図2(A)〜(C)に示すXYZ座標系を参照することがある。詳しくは、外被把持部材20の溝部24の長手方向をX方向とする。溝部24の幅方向(X方向に直交する方向)をY方向とする。溝部24の深さ方向に平行する方向(X方向及びY方向と直交する方向)をZ方向とする。また、Z方向を上下方向とも呼ぶことがある。底壁部21に対して側壁部22、23が立設される側を上側とする。ただし、ここで呼ぶ上下は、外被把持部材20の使用時の向きを限定しない。
図2(A)に示すように、外被把持部材20は、底壁部21と、底壁部21上に互いに間隔をあけて立設される一対の側壁部22、23とを有する。外被把持部材20は、例えばプラスチック製の一体成形品である。
底壁部21は、例えば平面視長方形の板状に形成される。
各側壁部22、23は、底壁部21の上面側に、底壁部21に対して垂直に、上方(Z方向)に突出して形成されている。一対の側壁部22、23は、それぞれ底壁部21の一方および他方の側縁に沿って、底壁部21の全長にわたって形成されている。
一対の側壁部22、23の間には、溝部24が画成される。溝部24の長手方向(X方向)の両端は開放(開口)されている。
溝部24は、その長手方向の一端部に形成されて第1光ファイバケーブル71を嵌め込む第1ケーブル溝24Aと、溝部24の長手方向の他端部に形成されて第2光ファイバケーブル72を嵌め込む第2ケーブル溝24Bと、を有する。
第2ケーブル溝24Bの溝幅W2は、第1ケーブル溝24Aの溝幅W1よりも小さい。第1ケーブル溝24A及び第2ケーブル溝24Bの溝幅中央は、互いに一致する。
第1ケーブル溝24A及び第2ケーブル溝24Bは、それぞれ底壁部21の長さの半分に満たない長さとすることができる。図2(A)等に示す第1ケーブル溝24Aおよび第2ケーブル溝24Bの長さは、例えば外被把持部材20の全長の約3分の1程度である。そのため、第1ケーブル溝24Aと第2ケーブル溝24Bとは互いに接続されておらず、中央領域20Aを介して底壁部21の長手方向に隔てられて形成されている。
光ファイバケーブル70は、図7(A)及び図7(B)に示すように、光ファイバ73と一対の抗張力体74、74とが合成樹脂製の断面矩形の外被75に埋め込まれた構造とされている。光ファイバケーブル70としては、光ドロップケーブル等が挙げられる。
光ファイバ73としては、例えば光ファイバ素線、光ファイバ心線などがある。光ファイバ73は、裸光ファイバ73aの外周に樹脂被覆材73bが被着された構成(図1(B)参照)の被覆光ファイバを採用できる。
光ファイバケーブル70としては、図7(A)に示す第1光ファイバケーブル71と、図7(B)に示す第2光ファイバケーブル72とがある。
第2光ファイバケーブル72は、第1光ファイバケーブル71に比べて断面サイズが小さい。この図に示す第2光ファイバケーブル72の幅は第1光ファイバケーブル71の幅より小さく、高さは第1光ファイバケーブル71の高さより小さい。図7(A)及び図7(B)において、幅とは断面の短手方向、すなわち左右方向の寸法である。高さとは断面の長手方向、すなわち上下方向の寸法である。
以下の説明では、光ファイバケーブル70(71,72)の端末と、この端末に固定した外被把持部材20とを併せて把持部材付きケーブル端末76と呼ぶことがある。
図1(B)および図3(A)に示すように、第1ケーブル溝24Aは、外被75を含む第1光ファイバケーブル71の端末を嵌め込むことができる。第1ケーブル溝24Aには、第1光ファイバケーブル71が、その幅方向(図7(A)の左右方向)を溝幅方向に向けた姿勢で嵌め込み可能である。
図5(A)に示すように、第2ケーブル溝24Bは、外被75を含む第2光ファイバケーブル72の端末を嵌め込むことができる。第2ケーブル溝24Bには、第2光ファイバケーブル72が、幅方向(図7(B)の左右方向)を溝幅方向に向けた姿勢で嵌め込み可能である。
図2(A)に示すように、第1ケーブル溝24Aの一対の内側面をなす側壁部22、23の内面22a、23aには、それぞれ第1ケーブル溝24Aの深さ方向に延在する把持爪25,25(以下、第1把持爪25とも呼ぶ)が突設されている。第1把持爪25は、例えば突出方向に徐々に幅が狭くなる断面略三角形の突条である。
第1把持爪25,25は、第1ケーブル溝24A(溝部24)の長手方向に互いに間隔をあけて複数配列されている。第1把持爪25,25は、第1ケーブル溝24Aを介して互いに対向する位置に配されている。
第2ケーブル溝24Bの一対の内側面をなす側壁部22、23の内面22b、23bには、それぞれ第2ケーブル溝24Bの深さ方向に延在する把持爪26,26(以下、第2把持爪26ともいう)が突設されている。第2把持爪26は、例えば突出方向に徐々に幅が狭くなる断面略三角形の突条である。
第2把持爪26,26は、第2ケーブル溝24B(溝部24)の長手方向に互いに間隔をあけて複数配列されている。第2把持爪26,26は、第2ケーブル溝24Bを介して互いに対向する位置に配されている。
以下の説明では、第1ケーブル溝24Aを介して互いに対面する内面22a、23aを第1内側面22a、23aとも呼び、第2ケーブル溝24Bを介して互いに対面する内面22b、23bを第2内側面22b、23bとも呼ぶことがある。
第1内側面22a、23aは互いに平行している。第2内側面22b、23bは、互いに平行し、かつ第1内側面22a、23aに平行している。
第1ケーブル溝24A及び第2ケーブル溝24Bの溝幅中央は、互いに一致している。詳しくは、互いに対向する第1ケーブル溝24Aの第1内側面22a、23a間の中央と、互いに対向する第2ケーブル溝24Bの第2内側面22b、23b間の中央とが、互いに一致している。
第1把持爪25は、第1内側面22a、23aからの突出寸法が一定である主部25aと、主部25aのうち第1ケーブル溝24Aの上端部に形成されたテーパ状上端部25cとを有する。
複数の第1把持爪25の主部25aの突出寸法は互いに同じである。第1ケーブル溝24Aの溝幅方向(Y方向)に互いに対向する第1把持爪25の主部25aの稜線25bは互いに平行である。
テーパ状上端部25cは、上方(第1ケーブル溝24Aの開口側)に向かって徐々に突出高さを減じるテーパ状とされている。テーパ状上端部25cは、上方から第1ケーブル溝24Aへの第1光ファイバケーブル71の押し込みを円滑かつ容易にする。
以下の説明では、互いに対向する第1把持爪25の主部25aの稜線25b間の中央を通り、第1ケーブル溝24Aの溝幅方向に垂直な面を仮想垂直面S1(図3(A)参照)と呼ぶことがある。
図2(A)に示すように、第2把持爪26は、第2内側面22b、23bからの突出寸法が一定である主部26aと、主部26aのうち第2ケーブル溝24Bの上端部に形成されたテーパ状上端部26cとを有する。
複数の第2把持爪26の主部26aの突出寸法は互いに同じである。第2ケーブル溝24Bの溝幅方向に互いに対向する第2把持爪26の主部26aの稜線26bは互いに平行である。
テーパ状上端部26cは、上方(第2ケーブル溝24Bの開口側)に向かって徐々に突出高さを減じるテーパ状とされている。テーパ状上端部26cは、上方から第2ケーブル溝24Bへの第2光ファイバケーブル72の押し込みを円滑かつ容易にする。
第2ケーブル溝24Bの溝幅方向に互いに対向する第2把持爪26の主部26aの稜線26b間の中央は、仮想垂直面S1(図3(A)参照)内に位置する。
第1ケーブル溝24Aの第1内側面22a、23a間の離隔距離(第1ケーブル溝24Aの溝幅W1)は、第1光ファイバケーブル71の幅寸法に対して同等または若干大きく設定されている。また、第1ケーブル溝24Aの溝幅方向に互いに対向する第1把持爪25の稜線25b間の離隔距離は、第1光ファイバケーブル71の幅寸法に対して若干小さく設定されている。
第1ケーブル溝24Aに押し込んだ第1光ファイバケーブル71の外被75には、その両側から第1把持爪25(詳しくは主部25a)が食い込む。第1光ファイバケーブル71は、第1把持爪25によって両側から把持されることで外被把持部材20に固定される。第1把持爪25は、第1光ファイバケーブル71の外被把持部材20に対するケーブル引き留め力の確保、すなわち、第1光ファイバケーブル71の外被把持部材20に対する後側(溝部24の一端側)への移動抵抗力の確保に有効に寄与する。
第2ケーブル溝24Bの第2内側面22b、23b間の離隔距離(第2ケーブル溝24Bの溝幅W2)は、第2光ファイバケーブル72の幅寸法に対して同等または若干大きく設定されている。また、第2ケーブル溝24Bの溝幅方向に互いに対向する第2把持爪26の稜線26b間の離隔距離は、第2光ファイバケーブル72の幅寸法に対して若干小さく設定されている。
第2ケーブル溝24Bに押し込んだ第2光ファイバケーブル72の外被75には、その両側から第2把持爪26(詳しくは主部26a)が食い込む。第2光ファイバケーブル72は、第2把持爪26によって両側から把持されることで外被把持部材20に固定される。第2把持爪26は、第2光ファイバケーブル72の外被把持部材20に対するケーブル引き留め力の確保、すなわち、第2光ファイバケーブル72の外被把持部材20に対する後側(溝部24の他端側)への移動抵抗力の確保に有効に寄与する。
側壁部22、23には、第1ケーブル溝24Aと第2ケーブル溝24Bとを識別しやすくするため、側壁部22、23のいずれかの位置に、位置表示マーク29を形成することができる。図2(A)等に示す外被把持部材20では、側壁部22の上端面のうち第2ケーブル溝24Bに相当する領域に、位置表示マーク29が形成されている。
位置表示マーク29は、例えば、側壁部22の上端面に形成された凹部としてもよいし、印刷等により形成されてもよい。
図3(A)に示すように、外被把持部材20を第1光ファイバケーブル71の端末に取り付ける場合には、外被把持部材20は第1ケーブル溝24Aを後方に向けた姿勢となるため、位置表示マーク29は外被把持部材20の前部に位置する。
これに対し、図5(A)に示すように、外被把持部材20を第2光ファイバケーブル72の端末に取り付ける場合には、外被把持部材20は第2ケーブル溝24Bを後方に向けた姿勢となるため、位置表示マーク29は外被把持部材20の後部に位置する。
このように、位置表示マーク29によって、目視により外被把持部材20の姿勢を容易に把握できるため、ケーブル溝24A,24Bの取り違えによる外被把持部材20の光ファイバケーブル70(71,72)の端末への取り付け操作の誤りを防ぐことができる。
図2(A)に示すように、溝部24をなす底壁部21の内面21aは、第1ケーブル溝24Aの溝底をなす第1溝底面21b(底面)と、第2ケーブル溝24Bの溝底をなす第2溝底面21c(底面)とを有する。
図2(B)及び図2(C)に示すように、第2ケーブル溝24Bの第2溝底面21cは、第1ケーブル溝24Aの第1溝底面21bよりも高く位置する。すなわち、第2ケーブル溝24Bは、第1ケーブル溝24Aに比べて浅く形成されている。第2溝底面21cは第1溝底面21bに平行に形成されている。
第1溝底面21bは第1内側面22a、23aに垂直であることが好ましい。第2溝底面21cは第2内側面22b、23bに垂直であることが好ましい。
図2(A)に示すように、底壁部21は、第1ケーブル溝24Aを構成する第1底壁部21Aと、第2ケーブル溝24Bを構成する第2底壁部21Bとを有する。
第1底壁部21Aには、第1溝底面21bから窪む第1凹部21dが形成されている。第1凹部21dは、第1ケーブル溝24Aの溝幅方向の中央を含む位置に形成され、溝部24の長手方向に延在している。第1凹部21dは、第1ケーブル溝24Aのほぼ全長にわたって形成されている。本実施形態の第1凹部21dは、底壁部21の厚さ方向(Z方向)に貫通すると共に、溝部24の長手方向の一端に対応する底壁部21の一端21hに開口する第1スリット21dである。
第1スリット21dは、図5(B)に示すように、第2ケーブル溝24Bに嵌め込まれた第2光ファイバケーブル72の端末から引き出された光ファイバ73(挿入光ファイバ)が撓み変形した際に、その撓み部77Bの少なくとも一部を収容可能とするように形成される。
図2(A)に示すように、第1スリット21d(第1凹部21d)の内面は、第1ケーブル溝24Aの第1溝底面21bから第1スリット21dの深さ方向に向かうにしたがって、第1スリット21dの幅方向内側に傾斜する第1傾斜内面21fを有する。第1傾斜内面21fは、光ファイバ73の撓み部77B(図5(B)参照)をスムーズに第1スリット21d内に案内する。第1傾斜内面21fは、第1スリット21dの内面うち少なくとも第1溝底面21b側の部位に形成されればよいが、例えば第1スリット21dの内面全体に形成されてもよい。
第2底壁部21Bには、第2溝底面21cから窪む第2凹部21eが形成されている。第2凹部21eは、第2ケーブル溝24Bの溝幅方向の中央を含む位置に形成され、溝部24の長手方向に延在している。第2凹部21eは、第2ケーブル溝24Bのほぼ全長にわたって形成されている。本実施形態の第2凹部21eは、底壁部21の厚さ方向(Z方向)に貫通すると共に、溝部24の長手方向の他端に対応する底壁部21の他端21iに開口する第2スリット21eである。
第2スリット21eは、図3(B)に示すように、第1ケーブル溝24Aに嵌め込まれた第1光ファイバケーブル71の端末から引き出された光ファイバ73(挿入光ファイバ)が撓み変形した際に、その撓み部77Aの少なくとも一部を収容可能となるように形成される。
図2(A)に示すように、第2スリット21e(第1凹部21d)の内面は、第2ケーブル溝24Bの第2溝底面21cから第2スリット21eの深さ方向に向かうにしたがって、第2スリット21eの幅方向内側に傾斜する第2傾斜内面21gを有する。第2傾斜内面21gは、光ファイバ73の撓み部77A(図3(B)参照)をスムーズに第2スリット21e内に案内する。第2傾斜内面21gは、第2スリット21eの内面うち少なくとも第2溝底面21c側の部位に形成されればよいが、例えば第2スリット21eの内面全体に形成されてもよい。
外被把持部材20では、底壁部21に第1スリット21d、第2スリット21eが形成されているため、ケーブル溝24A,24Bにおいて、側壁部22、23の長手方向(X方向)の端部が互いに離間するような弾性変形が容易となる。そのため、ケーブル溝24A,24Bへの光ファイバケーブル71,72の嵌め込みが容易となる。
例えば、第1光ファイバケーブル71の端末を第1ケーブル溝24Aに嵌め込む際には、側壁部22、23の手前側(溝部24の一端側)の端部が互いに離間するように側壁部22、23を弾性的に変形させることによって、第1ケーブル溝24Aへの第1光ファイバケーブル71の嵌め込みが容易となる。
また、外被把持部材20では、第1底壁部21A及び第2底壁部21Bに、それぞれ第1スリット21d、第2スリット21eが形成されているため、側壁部22、23の全体が中央領域20Aを支点として傾動するような変形が可能である。例えば、側壁部22、23は、手前側の端部が互いに離間するとともに、奥側の端部が互いに接近するような側壁部22、23の傾動が可能である。よって、前述の側壁部22、23の端部が互いに離間するような変形が容易となる。
第1ケーブル溝24Aの最奥面27Aは、第1ケーブル溝24Aと、第1ケーブル溝24Aより幅が狭いファイバ収容溝30(後述)との段差によって形成された面である。最奥面27Aは、第1ケーブル溝24Aに嵌め込む第1光ファイバケーブル71の端面(特に外被75の端面)を当接させる面である。最奥面27Aは、外被把持部材20の長手方向における第1光ファイバケーブル71の外被把持部材20に対する位置決めに利用できる。
第2ケーブル溝24Bの最奥面27Bは、第2ケーブル溝24Bと、第2ケーブル溝24Bより幅が狭いファイバ収容溝30(後述)との段差によって形成された面である。最奥面27Bは、第2ケーブル溝24Bに嵌め込む第2光ファイバケーブル72の端面(特に外被75の端面)を当接させることによって、外被把持部材20の長手方向における第2光ファイバケーブル72の外被把持部材20に対する位置決めに利用できる。
外被把持部材20の溝部24は、第1ケーブル溝24Aと第2ケーブル溝24Bとの間に、第1光ファイバケーブル71または第2光ファイバケーブル72の光ファイバ73が収容されるファイバ収容溝30を有する。
ファイバ収容溝30は、底壁部21の長手方向に延びて形成され、第1ケーブル溝24Aと第2ケーブル溝24Bとを連通させている。ファイバ収容溝30は、第1ケーブル溝24Aおよび第2ケーブル溝24Bより幅狭に形成されている。
ファイバ収容溝30は、上方に開放された導入部30aと、導入部30aより幅が狭い主溝部30bとを有する。主溝部30bは、導入部30aの底部から下方に向かって形成されている。
ファイバ収容溝30の深さは、少なくともケーブル溝24A,24Bに光ファイバケーブル70(71,72)を嵌め込んだ状態で光ファイバケーブル70から引き出される光ファイバ73または裸光ファイバ73aが収容されるように設定されればよい。ファイバ収容溝30の深さは、例えば図2(B)に示すように、第1ケーブル溝24Aの深さとほぼ同じとしてもよいが、これに限ることはない。
図2(A)に示すように、外被把持部材20の幅方向外側に向く側壁部22、23の外面のうち側壁部22、23の長手方向の略中央には、係止凹部28,28が形成されている。係止凹部28,28は、側壁部22,23の上面及び下面に開口する。すなわち、係止凹部28,28は、側壁部22,23の全高さ方向にわたって形成されている。
図4(A)に示すように、係止凹部28は側壁部22、23の外面から外被把持部材20の幅方向内側に窪む一定深さの凹部であり、引留用ハウジング41のラッチ48の係止爪部50に係止する。
係止凹部28のうち第2ケーブル溝24B側に位置する一端縁28aは、第1光ファイバケーブル71に取り付けられた外被把持部材20が引留用ハウジング41に収納された状態で、ラッチ48の係止爪部50の前面50aに係止可能である。一端縁28aは、例えば、係止凹部28の深さ方向に向うにしたがって前方に傾斜する傾斜面であってもよいし、係止凹部28の深さ方向に平行する面(側底面28cに垂直な面)であってもよい。
係止凹部28のうち第1ケーブル溝24A側に位置する他端縁28bは、第2光ファイバケーブル72に取り付けられた外被把持部材20(図5(A)参照)が引留用ハウジング41に収納された状態で、ラッチ48の係止爪部50の前面50aに係止可能である。他端縁28bは、例えば、一端縁28aと同様の傾斜面や係止凹部28の深さ方向に平行する面であってよい。
なお、図示例では、把持部材受け部43に形成された凸部である係止爪部50(係止部)が、外被把持部材20の係止凹部28に係止する構造を採用したが、逆に、外被把持部材20に形成された凸部が把持部材受け部43に形成された凹部に係止する構造を採用してもよい。
外被把持部材20は、2つの使用形態をとることができる。第1の使用形態は、図3(A)及び図3(B)に示すように、外被把持部材20によって第1光ファイバケーブル71を把持し固定する形態であり、第2の使用形態は、図5(A)及び図5(B)に示すように、外被把持部材20によって第2光ファイバケーブル72を把持し固定する形態である。
以下、各使用形態について説明する。
[第1の使用形態]
第1の使用形態では、第1光ファイバケーブル71(図7(A)参照)の端末に光コネクタ100を取り付ける。
図1(A)および図1(B)に示すように、光コネクタ100のクランプ部付きフェルール60のクランプ部63の一対の素子の間に介挿片(図示略)を介挿した工具付き光コネクタを用意する。
図3(A)および図3(B)に示すように、第1光ファイバケーブル71の端末を第1ケーブル溝24Aに嵌め込むことで、外被把持部材20を第1光ファイバケーブル71の端末に取り付ける。光ファイバ73は、ファイバ収容溝30内を通り、第2ケーブル溝24Bを経てさらに前方に延出する。これにより、把持部材付きケーブル端末76を得る。
図1(B)に示すように、把持部材付きケーブル端末76を、挿入口45から把持部材受け部43内に挿入する。この際、外被把持部材20が、ラッチ48の係止爪部50の後面50b(図4(A)参照)に当接してラッチ48が外側方に押し広げられる。
図4(A)に示すように、外被把持部材20をさらに前方移動させると、外被把持部材20の全体が把持部材受け部43に収納されるとともに、係止爪部50が係止凹部28に達し、ラッチ48の弾性的な反発力によって係止爪部50が係止凹部28に挿入されて一端縁28aに係止する。
これによって、外被把持部材20が把持部材受け部43に固定される。この外被把持部材20の位置を収納位置と呼ぶ。
図4(B)に示すように、収納位置において、一対の側板部43b、43bは一対の側壁部22、23の外面側にあり、一対の側壁部22、23の外方変位を規制する。
そのため、光ファイバケーブル70(第1光ファイバケーブル71)に引き抜き方向の力が加えられることで側壁部22、23が拡幅方向に変位しようとしても側壁部22、23が側板部43b、43bに当接する。これにより、図2(B)に2点鎖線で示すような側壁部22、23の拡幅方向の変位を阻止することができる。したがって、光ファイバケーブル70が外被把持部材20から引き抜かれることを抑制または防止できる。
図1(A)及び図4(A)に示すように、光ファイバケーブル70の端末から突出する光ファイバ73は、ファイバ導入孔42aからクランプ部付きフェルール60のクランプ部63内に挿入され、光ファイバ73の裸光ファイバ73aが内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続される。
図3(B)に示すように、外被把持部材20が収納位置に達すると、把持部材受け部43内で光ファイバ73が撓み変形する。符号77Aは撓み部である。これによって、光ファイバ73には十分な突き当て力が与えられる。
第2底壁部21Bには第2スリット21eが形成されているため、撓み部77Aが大きい場合に撓み部77Aは第2スリット21eに導入される。そのため、撓み部77Aは第2底壁部21Bには当接せず、光ファイバ73の撓み変形が規制されることはない。よって、光ファイバ73の光学特性への悪影響を回避できる。
図1(A)に示すように、光ファイバ73が内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続された後に、クランプ部63から介挿片(図示略)を抜き去る。これによって、クランプ部63の一対の素子が閉じ、内蔵光ファイバ62と光ファイバ73とが突き合わせ接続された状態で把持固定される。そのため、クランプ部63の内蔵光ファイバ62に対する光ファイバ73(裸光ファイバ73a)の突き合わせ接続状態を安定に保つことができる。
以上により、第1光ファイバケーブル71の端末への光コネクタ100の取り付けが完了する。
[第2の使用形態]
第2の使用形態では、第2光ファイバケーブル72(図7(B)参照)の端末に光コネクタ100を取り付ける。
図5(A)及び図5(B)に示すように、第2光ファイバケーブル72の端末を第2ケーブル溝24Bに嵌め込むことで、外被把持部材20を第2光ファイバケーブル72の端末に取り付け、把持部材付きケーブル端末76を得る。
把持部材付きケーブル端末76を、挿入口45から把持部材受け部43内に挿入すると、第1の使用状態の場合と同様に、外被把持部材20が把持部材受け部43に収納されるとともに、係止爪部50が係止凹部28の他端縁28bに係止する。これによって、外被把持部材20が把持部材受け部43に固定される。
この際、クランプ部63において、光ファイバ73の裸光ファイバ73aが内蔵光ファイバ62に突き合わせ接続される。
図5(B)に示すように、外被把持部材20が収納位置に達すると、把持部材受け部43内で光ファイバ73が撓み変形する。符号77Bは撓み部である。
第1底壁部21Aには第1スリット21dが形成されているため、撓み部77Bが大きい場合に撓み部77Bは第1スリット21dに導入される。そのため、撓み部77Bは第1底壁部21Aには当接せず、光ファイバ73の撓み変形が規制されることはない。よって、光ファイバ73の光学特性への悪影響を回避できる。
その後、クランプ部63から介挿片(図示略)を抜き去ることによって、クランプ部63の一対の素子が閉じ、内蔵光ファイバ62と光ファイバ73とが突き合わせ接続された状態で把持固定される(図1(A)参照)。
以上により、第2光ファイバケーブル72の端末への光コネクタ100の取り付けが完了する。
以上説明したように、外被把持部材20は、溝部24の一端部に形成されて第1光ファイバケーブル71を嵌め込む第1ケーブル溝24Aと、溝部24の他端部に形成されて第2光ファイバケーブル72を嵌め込む第2ケーブル溝24Bとを有する。
このため、ケーブル溝24A,24Bのそれぞれに、第1及び第2の光ファイバケーブル71,72に合わせた幅寸法等の設計が可能である。したがって、第1及び第2光ファイバケーブル71,72のそれぞれについて、高いケーブル引き留め力を容易に確保できる。
さらに、外被把持部材20は、2種類の光ファイバケーブル71,72に対応できるため、ケーブル断面サイズ毎に専用の外被把持部材を用意する場合に比べ、コストを低く抑えることができる。
また、第1ケーブル溝24Aと第2ケーブル溝24Bとが、溝部24の異なる端部に形成されるため、各種類の光ファイバケーブル71,72をケーブル溝24A,24Bに対して嵌め込む位置を容易に把握できる。したがって、誤ったケーブル溝に光ファイバケーブル71,72を固定してしまう事態を抑制できる。
本実施形態では、図1(A)に示すように、外被把持部材20を光コネクタ100に適用したが、本発明の外被把持部材の適用先は、光コネクタに限らない。例えば、図1(A)に示すクランプ部63に代えて、メカニカルスプライスなどの光ファイバ接続器を用いてもよい。
図8に示す光ファイバ接続ユニット110は、メカニカルスプライス83(光ファイバ接続器)を有する接続ユニット本体80と、引き留め部40とを備えている。メカニカルスプライス83は、一方側から挿入された光ファイバ82と、他方側から挿入された光ファイバ73とを突き合わせ接続することができる。
本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図2(A)等に示す外被把持部材20は、底壁部21にスリット21d,21eが形成されているが、本発明の外被把持部材は、スリット21d,21eが形成されていなくてもよい。
図6は、スリット21d,21eが形成されていない例である外被把持部材120を示す図である。外被把持部材120は、底壁部21にスリット21d,21eが形成されていない点で、図2(A)等に示す外被把持部材20と異なる。
図2(A)等に示す外被把持部材20では、第1ケーブル溝24Aおよび第2ケーブル溝24Bは、それぞれ溝部24の長手方向にわたって一定の幅とされているが、本発明では、第1ケーブル溝と第2ケーブル溝のうち一方または両方を、第1溝領域と、第1溝領域より幅が小さい第2溝領域とを溝部24の一端或いは他端から溝部24の長手方向に順に配列した2段階構造としてもよい。
第1溝領域は、幅が比較的大きい光ファイバケーブルが嵌合可能であり、第2溝領域は、幅が比較的小さい光ファイバケーブルが嵌合可能である。
第1ケーブル溝と第2ケーブル溝のうち一方または両方が前記2つの溝領域を有することによって、同一の引留用固定部材が把持できるケーブルの種類をさらに増やすことができる。なお、1つのケーブル溝に形成される溝領域の数は3以上であってもよい。
10…コネクタ本体(接続ユニット本体)、20,120…外被把持部材(ケーブル外被把持部材)、21…底壁部、21d…第1スリット(第1凹部)、21b…第1溝底面(底面)、21e…第2スリット(第2凹部)、21c…第2溝底面(底面)、21f…第1傾斜内面、21g…第2傾斜内面、21A…第1底壁部、21h…底壁部の一端、21i…底壁部の他端、21B…第2底壁部、22,23…側壁部、24…溝部、24A…第1ケーブル溝、24B…第2ケーブル溝、25…第1把持爪、26…第2把持爪、30…ファイバ収容溝、40…引き留め部、41…引留用ハウジング、43b、43b…側板部、61…フェルール、62…内蔵光ファイバ、63…クランプ部(光ファイバ接続器)、70…光ファイバケーブル、71…第1光ファイバケーブル、72…第2光ファイバケーブル、73…光ファイバ(挿入光ファイバ)、80…接続ユニット本体、82…光ファイバ、83…メカニカルスプライス(光ファイバ接続器)、100…光コネクタ(光ファイバ接続ユニット)、110…光ファイバ接続ユニット。

Claims (6)

  1. 底壁部と、前記底壁部上に互いに間隔をあけて立設された一対の側壁部とを有し、
    前記一対の側壁部の間の溝部は、その一端部に形成されて第1光ファイバケーブルの外被当該第1光ファイバケーブルの光ファイバを他端部に向けて嵌め込む第1ケーブル溝と、前記溝部の他端部に形成されて前記第1光ファイバケーブルに比べて断面サイズが小さい第2光ファイバケーブルの外被当該第2光ファイバケーブルの光ファイバを一端部に向けて嵌め込む第2ケーブル溝と、前記第1ケーブル溝と前記第2ケーブル溝との間に、前記第1光ファイバケーブル又は前記第2光ファイバケーブルの光ファイバが収容されるファイバ収容溝とを有し、
    前記第2ケーブル溝の幅が、前記第1ケーブル溝よりも小さいケーブル外被把持部材。
  2. 前記底壁部には、前記第1ケーブル溝の底面から窪む第1凹部と、前記第2ケーブル溝の底面から窪む第2凹部とが形成される請求項1に記載のケーブル外被把持部材。
  3. 前記第1凹部及び前記第2凹部の内面が、前記第1ケーブル溝及び第2ケーブル溝の底面から前記第1凹部及び前記第2凹部の深さ方向に向かうにしたがって、前記第1凹部及び前記第2凹部の幅方向内側に傾斜する傾斜内面を有する請求項2に記載のケーブル外被把持部材。
  4. 光ファイバ接続器を有する接続ユニット本体と、光ファイバケーブルの端末を引き留める引き留め部とを備え、
    前記光ファイバ接続器は、前記光ファイバ接続器に一方の側から挿入された光ファイバと、前記光ファイバケーブルの端末から引き出されて前記光ファイバ接続器の他方の側から挿入された挿入光ファイバとを突き合わせ接続させ、
    前記引き留め部は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケーブル外被把持部材と、前記ケーブル外被把持部材を収納する引留用ハウジングとを有する光ファイバ接続ユニット。
  5. 前記接続ユニット本体が、フェルールを有し、
    前記光ファイバが、前記フェルールに内挿固定された内光ファイバである請求項4に記載の光ファイバ接続ユニット。
  6. 前記引留用ハウジングは、これに収納された前記ケーブル外被把持部材の前記一対の側壁部の配列方向外側に配されて前記一対の側壁部の外方変位を規制する一対の側板部を有する請求項4又は請求項5に記載の光ファイバ接続ユニット。
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