JP5820411B2 - ケーブル外被把持部材 - Google Patents
ケーブル外被把持部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5820411B2 JP5820411B2 JP2013040125A JP2013040125A JP5820411B2 JP 5820411 B2 JP5820411 B2 JP 5820411B2 JP 2013040125 A JP2013040125 A JP 2013040125A JP 2013040125 A JP2013040125 A JP 2013040125A JP 5820411 B2 JP5820411 B2 JP 5820411B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- groove
- main body
- optical fiber
- gripping member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 186
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 claims description 127
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 18
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 15
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 6
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 3
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Description
光ドロップケーブル及び光インドアケーブルとしては、光ファイバと一対の抗張力体とが合成樹脂製の断面矩形の外被に埋め込まれた構造の光ファイバケーブル(以下、ファイバ埋め込み形ケーブルとも言う)が多用されている。
従来、2.0×3.1mmサイズの光ドロップケーブル、1.6×2.0mmサイズの細径光インドアケーブルの引き留めに外被把持部材を用いる場合は、適切なケーブル引き留め力を確保する観点で、ケーブル断面サイズ毎に専用の外被把持部材を用意することが通常である。
これに鑑みて、例えば、把持部材本体の両側壁部の互いに対向する把持爪の頂点間の間隔を、互いに断面サイズが異なる2種類のファイバ埋め込み形ケーブルの外被への把持爪の食い込みを実現可能に設定した構成の外被把持部材が提案されている(例えば、特許文献1の請求項1、図3〜図5等に開示される外被把持部材)。
しかし、この外被把持部材は、断面サイズが大きい方のケーブルの把持部材本体への押し込み作業性に鑑みて、断面サイズが小さい方のケーブルの引き留め力を高めることが容易でなかった。すなわち、この外被把持部材は、断面サイズが小さい方のケーブルの引き留め力を高めるべく、把持部材本体の互いに対向する把持爪頂点間の間隔を小さく設定すると、断面サイズが大きい方のケーブルの外被に対する把持爪の食い込みが深くなる。例えば、把持爪頂点間の間隔を特許文献1記載の1.20±0.05mmよりも小さくした場合は、2.0×3.1mmサイズの光ドロップケーブルの把持部材本体への押し込みに要する力が増大して、押し込み作業性に影響を与える可能性がある。
第1の発明は、底壁部の左右に側壁部が設けられた把持部材本体と、この把持部材本体にヒンジ部を介して開閉可能に設けられた蓋片とを有し、前記把持部材本体の両側壁部間には、第1光ファイバケーブルが嵌め込まれる第1ケーブル溝と、この第1ケーブル溝の片端から該第1ケーブル溝に比べて狭幅に延在形成され、前記第1光ファイバケーブルに比べて断面サイズが小さい第2光ファイバケーブルが嵌め込まれる第2ケーブル溝とが、溝幅中央を互いに一致させて確保され、前記把持部材本体の両側壁部内面には、三角形断面で第1、第2ケーブル溝の深さ方向に沿って延在する複数の把持爪が対向して形成され、前記把持部材本体の底壁部内面及び前記蓋片の前記把持部材本体に閉じたときに把持部材本体底壁部内面に対面される内面側に、前記第1ケーブル溝に収容された前記第1光ファイバケーブルの外被に食い込ませる第1突起爪と、前記第2ケーブル溝に収容された前記第2光ファイバケーブルの外被に食い込ませる第2突起爪とが形成され、前記第2ケーブル溝は前記第1ケーブル溝に比べて溝深さを浅く形成され、前記把持部材本体底壁部内面は前記第1ケーブル溝の溝底に位置する第1溝底面と、前記第2ケーブル溝の溝底に前記第1溝底面に平行に形成された第2溝底面とを有し、第1、第2溝底面に平行、かつ、互いに対向する前記第1突起爪の頂点間の中央を通る仮想平面が、互いに対向する前記第2突起爪の頂点間の中央を通るケーブル外被把持部材を提供する。
第2の発明は、前記把持爪のうち前記第1ケーブル溝両側の互いに対向する第1把持爪は、第2ケーブル溝両側の互いに対向する側壁部内面の仮想延長から、第1ケーブル溝の溝幅中央側へ突出している第1の発明のケーブル外被把持部材を提供する。
第3の発明は、前記第1ケーブル溝は、断面サイズが幅2.0mm×高さ3.1mmの矩形断面の前記第1光ファイバケーブルをその幅方向を溝幅方向に揃えて嵌め込み可能、前記第2ケーブル溝は、断面サイズが幅1.6mm×高さ2.0mmの矩形断面の前記第2光ファイバケーブルをその幅方向を溝幅方向に揃えて嵌め込み可能に構成され、前記把持部材本体と前記蓋片とは、前記第1光ファイバケーブルを前記第1ケーブル溝に嵌め込んだ状態、あるいは前記第2光ファイバケーブルを前記第2ケーブル溝に嵌め込んだ状態にて、前記蓋片を前記把持部材本体に閉じて、前記第1光ファイバケーブルあるいは前記第2光ファイバケーブルを収容する矩形筒状体を構成可能であり、互いに対向する前記第1把持爪の稜線間距離が1.5±0.1mm、第2ケーブル溝を介して互いに対向する側壁部内面間の距離が1.7±0.15mm、前記把持爪のうち前記第2ケーブル溝両側の互いに対向する第2把持爪の稜線間距離が1.15±0.05mmである第2の発明のケーブル外被把持部材を提供する。
第4の発明は、互いに対向する前記第1突起爪は、前記蓋片に突設されている蓋側第1突起爪の蓋片内面からの突出寸法が把持部材本体に突設されている本体側第1突起爪の前記第1溝底面からの突出寸法に比べて大きく、互いに対向する前記第2突起爪は、蓋片に突設されている蓋側第2突起爪の蓋片内面からの突出寸法が把持部材本体に突設されている本体側第2突起爪の前記第2溝底面からの突出寸法に比べて大きい第1〜3のいずれか1つの発明のケーブル外被把持部材を提供する。
第5の発明は、前記第1溝底面と前記第2溝底面との間に、第1光ファイバケーブルの端面を当接可能な段差を有する第1〜4のいずれか1つの発明のケーブル外被把持部材を提供する。
第6の発明は、互いに対向する前記第1突起爪の頂点間距離は、互いに対向する前記第2突起爪の頂点間距離に比べて大きい第1〜5のいずれか1つの発明のケーブル外被把持部材を提供する。
なお、前記ケーブル外被把持部材10について、図1〜図3、図5、図6において上側を上、下側を下として説明する。図4においては、紙面手前側が上、紙面奥側が下である。
前記ヒンジ部11は、具体的には、外被把持部材10の把持部材本体20と蓋片40の境界部を、変形容易な薄肉にした薄肉ヒンジ部である。
蓋片40は、把持部材本体20に対して手動で回転させることができる。
一対の側壁部22、23は、底壁部21の左右両側から底壁部21の片面側(上面側)に底壁部21に垂直に突出している。また、一対の側壁部22、23は、底壁部21の左右両側の底壁部21長手方向に沿って延在する端縁に沿って延在形成されている。一対の側壁部22、23は、底壁部21長手方向全長にわたって形成されている。
図1〜図3において、底壁部21の左右方向は、ケーブル嵌合溝24を介して互いに離隔して設けられている一対の側壁部22、23の間隔方向に一致している。
把持部材本体20の一対の側壁部22、23のうち、薄肉ヒンジ部11を介して蓋片40と繋がっているもの(図1〜図3では、符号22の側壁部)を、以下、第1側壁部22、他方を、以下、第2側壁部23とも言う。
薄肉ヒンジ部11は、第1側壁部22の底壁部21とは反対側の突端と蓋片40との間に設けられている。
なお、外被把持部材10はプラスチック製の一体成形品に限定されず、例えば、把持部材本体20に対して別体の蓋片40を有する構成も採用可能である。ヒンジ部11としては、蓋片40を把持部材本体20に対して、把持部材本体20長手方向に沿う軸線を中心に手動回転可能に連結するものであれば良く、薄肉ヒンジ部に限定されない。把持部材本体20に対して別体の蓋片40を有する構成において、ヒンジ部11としては、例えば、第1側壁部22及び蓋片40の一方又は両方と一体あるいは別体の回転軸などであっても良い。
蓋片40は、薄肉ヒンジ部11を中心に、把持部材本体20に対して回転可能である。蓋片40は、薄肉ヒンジ部11を中心とする回転によって、例えば、把持部材本体20に対する開状態から閉状態へと切り換えることができる。
このとき、外被把持部材10の把持部材本体20及び蓋片40は矩形筒状体12を構成する。
図3実線に示すように、把持部材本体20に対して開状態の蓋片40は、一対の側壁部22、23の突端部から離隔してケーブル嵌合溝24を開放する。
蓋片40の係合突片41は、蓋片本体41の内面21a側に、蓋片本体41から該蓋片本体41に垂直に突出する板状に形成されている。
蓋片40は、係合突片41を把持部材本体20の係合突起23pに係合させていないときに、把持部材本体20に対して手動回転可能である。蓋片40は、係合突片41を把持部材本体20の係合突起23pに係合した状態においては、把持部材本体20に対する回転が規制される。
第1ケーブル溝241及び第2ケーブル溝242は、把持部材本体20にその長手方向に沿って延在形成されている。
第1ケーブル溝241の第2ケーブル溝242と連通している前端とは反対の後端は、把持部材本体20の後端に開口している。
光ファイバ53としては例えば光ファイバ素線が採用される。但し、光ファイバ53は光ファイバ心線も採用可能である。光ファイバ53は、光ファイバ素線、光ファイバ心線といった、裸光ファイバ53a(図1参照)の外周に樹脂被覆材53bが被着された構成の被覆光ファイバを採用できる。
図1、図4に示すように、光ファイバケーブル50は、外被55端末から、外被55を除去して露出させた光ファイバ53を延出させた状態でケーブル嵌合溝24に嵌め込む。
第2ケーブル溝242は、図6(b)に示すように、第1光ファイバケーブル51に比べて断面サイズが小さい第2光ファイバケーブル52を嵌め込み可能に形成されている。
図6(a)に示すように、第1光ファイバケーブル51は、断面サイズが幅2.0mm×高さ3.1mmの矩形断面の光ファイバケーブルである。図6(b)に示すように、第2光ファイバケーブル52は、断面サイズが幅1.6mm×高さ2.0mmの矩形断面の光ファイバケーブルである。
把持部材本体20の両側壁部22、23の第2ケーブル溝242を介して互いに対面する内面22b、23bには、三角形断面で第2ケーブル溝242の深さ方向に沿って延在する把持爪26(以下、第2把持爪とも言う)が突設されている。両側壁部内面22b、23bの第2把持爪26は、第2ケーブル溝242の溝幅中央部を介して互いに対向させて、両側壁部内面22b、23bの第2ケーブル溝242延在方向複数箇所に形成されている。
図2、図4に示すように、把持部材本体20の第1内側面22a、23aは互いに平行に形成されている。図4に示すように、第2内側面22b、23bは、互いに平行、かつ第1内側面22a、23aに平行に形成されている。
また、第1、第2ケーブル溝241、242は、溝幅中央を互いに一致、すなわち互いに対向する第1内側面22a、23a間の中央と、互いに対向する第2内側面22b、23b間の中央とを互いに一致させて形成されている。
各第1把持爪25の把持爪本体25aの第1内側面22a、23aからの突出寸法は互いに同じに揃えられている。第1ケーブル溝241溝幅方向に互いに対向する第1把持爪25の把持爪本体25aの稜線25bは互いに平行に延在している。
テーパ状上端部25cは、把持爪本体25a上端から上方へ行くにしたがって第1内側面22a、23aからの突出寸法が縮小するテーパ状に形成されている。このテーパ状上端部25cは、把持部材本体20の第1ケーブル溝241へのその上方からの第1光ファイバケーブル51の押し込みを円滑かつ容易にするものである。
図4に示すように、把持部材本体20の平面視において、第2ケーブル溝242溝幅方向に互いに対向する第2把持爪26の把持爪本体26aの稜線26b間の中央は、互いに対向する第1把持爪25の把持爪本体25aの稜線25b間の中央を通り第1ケーブル溝241溝幅方向に垂直な仮想垂直面S1内に位置する。
第1内側面22a、23a間の離隔距離(第1ケーブル溝241の溝幅W1)は、第1光ファイバケーブル51の幅寸法に比べて若干大きく設定されている。また、第1ケーブル溝241溝幅方向に互いに対向する第1把持爪25の稜線25b(把持爪本体25aの稜線)間の離隔距離は、第1光ファイバケーブル51の幅寸法に比べて若干小さく設定されている。
把持部材本体20の第2内側面22b、23b間の離隔距離(第2ケーブル溝242の溝幅W2)は、第2光ファイバケーブル52の幅寸法に比べて若干大きく設定されている。また、第2ケーブル溝242溝幅方向に互いに対向する第2把持爪26の稜線26b(把持爪本体26aの稜線)間の離隔距離は、第2光ファイバケーブル52の幅寸法に比べて若干小さく設定されている。
また、第1、第2ケーブル溝241、242に押し込んで第2ケーブル溝242に嵌め込んだ第2光ファイバケーブル52は、第1ケーブル溝241に引き通され、第1ケーブル溝241後端から把持部材本体20後方へ延出した状態となる。
把持部材本体20としては、互いに対向する第1把持爪25の頂部(稜線25b付近)が、第2光ファイバケーブル52の外被55に弱い押圧力を以て両側から当接するように、各第1把持爪25の把持部材本体20の両側壁部22、23からの突出寸法を設定した構成を好適に採用できる。既述のように、互いに対向する第1把持爪25の稜線25b間距離を1.5±0.1mmに設定した構成であれば、各第1把持爪25の頂部は、ケーブル嵌合溝24に押し込んだ1.6mm×2.0mmの断面サイズの第2光ファイバケーブル51の外被55に弱い押圧力を以て当接する。各第1把持爪25は、第1ケーブル溝241溝幅方向における第2光ファイバケーブル52の所定位置への安定支持に有効に寄与する。稜線25b間距離1.5±0.1mmで互いに対向する第1把持爪25は、把持部材本体20に対する幅寸法1.6mmの第2光ファイバケーブル52の引き留め力向上には殆ど機能しない。
なお、この把持部材本体20にあっては、第2把持爪26のみならず、第1把持爪25をも、第2光ファイバケーブル52の引き留め力確保に機能させることも可能である。
なお、図4に例示した把持部材本体20の第1、第2把持爪25、26は、それぞれ、その稜線25b、26bに垂直な断面の稜線25b、26bを頂点とする開き角を70±15度の範囲に設定してある。
把持部材本体20の底壁部内面21aは第1ケーブル溝241の溝底に位置する第1溝底面21bと、第2ケーブル溝242の溝底に第1溝底面21bに平行に形成された第2溝底面21cとを有している。第2溝底面21cは、第1溝底面21bに比べて把持部材本体前側に位置している。
把持部材本体20の第1内側面22aは第1溝底面21bに垂直、第2内側面23aは第2溝底面21cに垂直に形成されている。
また、第2突起爪29、49のうち、把持部材本体20の底壁部21に突設された第2突起爪29を、以下、本体側第2突起爪、蓋片本体41に突設された第2突起爪49を、以下、蓋側第2突起爪とも言う。
図2〜図5に示すように、図示例の外被把持部材10において、本体側第1突起爪28は把持部材本体20の第1底壁部211に突設され、本体側第2突起爪29は把持部材本体20の第2底壁部212に突設されている。
図示例の把持部材本体20において、溝底第1凹部21dは、第1底壁部211の第1ケーブル溝241延在方向に沿って延在する溝状に形成されている。本体側第1突起爪28は、溝状の溝底第1凹部21dの延在方向に互いに離隔する2箇所に形成されている。
図示例の把持部材本体20において、溝底第2凹部21eは、第2底壁部212に第2ケーブル溝242延在方向に沿って延在する溝状に形成されている。本体側第2突起爪29は、第2底壁部212の溝状の溝底第2凹部21eの延在方向に互いに離隔する2箇所に形成されている。
また、溝底第2凹部21eは、その底面から複数の本体側第2突起爪29が突出する溝状に限定されない。把持部材本体20としては、複数の本体側第2突起爪29が、その個々に対応して形成された溝底第2凹部21eの底面から突出する構成も採用可能である。
また、把持部材本体としては、溝底第1凹部21d及び/又は溝底第2凹部21eを有しておらず、本体側第1突起爪28が第1溝底面21bから直接突出する構成、及び/又は本体側第2突起爪29が第2溝底面21cから直接突出する構成も採用可能である。
蓋片40において、蓋側第1突起爪48は、矩形筒状体12を構成したときに本体側第1突起爪28に対向する位置に形成されている。
蓋片40において、蓋側第2突起爪49は、矩形筒状体12を構成したときに本体側第2突起爪29に対向する位置に形成されている。
また、蓋片40としては、蓋凹部41bを形成せず、蓋側第1突起爪48及び/又は蓋側第2突起爪49が、蓋片内面41aから直接突出する構成も採用可能である。
なお、第1突起爪28、48及び第2突起爪29、49は、円錐状に限定されず、例えば多角錐状等の錐形状(テーパ状)のものを採用できる。
仮想平面S2は、互いに対向する第1把持爪25の把持爪本体25aの稜線25b間の中央を通り第1ケーブル溝241溝幅方向に垂直な既述の仮想垂直面S1(図4参照)に垂直である。また、この仮想平面S2は、把持部材本体20の第1溝底面21b及び第2溝底面21cに平行である。
把持部材本体20の第1溝底面21bと蓋片内面41aとの間の離隔距離(第1ケーブル溝251の溝深さH1)は、第1光ファイバケーブル51の高さ寸法よりも若干大きく設定される。把持部材本体20の第2溝底面21cと蓋片内面41aとの間の離隔距離(第2ケーブル溝252の溝深さH2)は、第1ケーブル溝251の溝深さH1に比べて小さく、かつ第2光ファイバケーブル52の高さ寸法よりも若干大きく設定される。
第1ケーブル溝241を介して互いに対向する第1突起爪28、48の頂点間距離は、第2ケーブル溝242を介して互いに対向する前第2突起爪29、49の頂点間距離に比べて大きい。
また、蓋側第2突起爪49の蓋片本体41の内面41aからの突出寸法は、本体側第2突起爪29の把持部材本体20の第2溝底面21bからの突出寸法に比べて大きい。
このファイバ収容溝31には、把持部材本体20のケーブル嵌合溝24に嵌め込んだ光ファイバケーブル50の外被55先端から突出させた光ファイバ53が収容される。
図3〜図5に示すように、把持部材本体20は、ファイバ収容溝31と第2ケーブル溝242との間に、段差272(段差面)を有する。この段差272は、第2ケーブル溝242に嵌め込む第2光ファイバケーブル52の外被55端面を当接させて、把持部材本体20長手方向における第2光ファイバケーブル52の把持部材本体20に対する位置決めに利用できる。
外被把持部材10の把持部材本体20は、断面サイズが互いに異なる2種類の光ファイバケーブル51、52に対応して、溝幅が互いに異なる第1、第2ケーブル溝241、242と、対向する稜線間距離が互いに異なる第1、第2把持爪25、26とが形成された構成となっている。この把持部材本体20の構成は、ケーブル嵌合溝への光ファイバケーブル50の押し込み抵抗を、例えば特許文献1に記載の従来構成の外被把持部材の両側壁部間へのケーブル押し込みに比べて、低く抑えることに有利である。
例えば,第1把持爪、第2把持爪、第1突起爪、第2突起爪の数は、図示例に限定されず、適宜、変更可能である。
Claims (6)
- 底壁部の左右に側壁部が設けられた把持部材本体と、この把持部材本体にヒンジ部を介して開閉可能に設けられた蓋片とを有し、
前記把持部材本体の両側壁部間には、第1光ファイバケーブルが嵌め込まれる第1ケーブル溝と、この第1ケーブル溝の片端から該第1ケーブル溝に比べて狭幅に延在形成され、前記第1光ファイバケーブルに比べて断面サイズが小さい第2光ファイバケーブルが嵌め込まれる第2ケーブル溝とが、溝幅中央を互いに一致させて確保され、
前記把持部材本体の両側壁部内面には、三角形断面で第1、第2ケーブル溝の深さ方向に沿って延在する複数の把持爪が対向して形成され、
前記把持部材本体の底壁部内面及び前記蓋片の前記把持部材本体に閉じたときに把持部材本体底壁部内面に対面される内面側に、前記第1ケーブル溝に収容された前記第1光ファイバケーブルの外被に食い込ませる第1突起爪と、前記第2ケーブル溝に収容された前記第2光ファイバケーブルの外被に食い込ませる第2突起爪とが形成され、
前記第2ケーブル溝は前記第1ケーブル溝に比べて溝深さを浅く形成され、前記把持部材本体底壁部内面は前記第1ケーブル溝の溝底に位置する第1溝底面と、前記第2ケーブル溝の溝底に前記第1溝底面に平行に形成された第2溝底面とを有し、第1、第2溝底面に平行、かつ、互いに対向する前記第1突起爪の頂点間の中央を通る仮想平面が、互いに対向する前記第2突起爪の頂点間の中央を通るケーブル外被把持部材。 - 前記把持爪のうち前記第1ケーブル溝両側の互いに対向する第1把持爪は、第2ケーブル溝両側の互いに対向する側壁部内面の仮想延長から、第1ケーブル溝の溝幅中央側へ突出している請求項1に記載のケーブル外被把持部材。
- 前記第1ケーブル溝は、断面サイズが幅2.0mm×高さ3.1mmの矩形断面の前記第1光ファイバケーブルをその幅方向を溝幅方向に揃えて嵌め込み可能、前記第2ケーブル溝は、断面サイズが幅1.6mm×高さ2.0mmの矩形断面の前記第2光ファイバケーブルをその幅方向を溝幅方向に揃えて嵌め込み可能に構成され、
前記把持部材本体と前記蓋片とは、前記第1光ファイバケーブルを前記第1ケーブル溝に嵌め込んだ状態、あるいは前記第2光ファイバケーブルを前記第2ケーブル溝に嵌め込んだ状態にて、前記蓋片を前記把持部材本体に閉じて、前記第1光ファイバケーブルあるいは前記第2光ファイバケーブルを収容する矩形筒状体を構成可能であり、
互いに対向する前記第1把持爪の稜線間距離が1.5±0.1mm、第2ケーブル溝を介して互いに対向する側壁部内面間の距離が1.7±0.15mm、前記把持爪のうち前記第2ケーブル溝両側の互いに対向する第2把持爪の稜線間距離が1.15±0.05mmである請求項2に記載のケーブル外被把持部材。 - 互いに対向する前記第1突起爪は、前記蓋片に突設されている蓋側第1突起爪の蓋片内面からの突出寸法が把持部材本体に突設されている本体側第1突起爪の前記第1溝底面からの突出寸法に比べて大きく、互いに対向する前記第2突起爪は、蓋片に突設されている蓋側第2突起爪の蓋片内面からの突出寸法が把持部材本体に突設されている本体側第2突起爪の前記第2溝底面からの突出寸法に比べて大きい請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブル外被把持部材。
- 前記第1溝底面と前記第2溝底面との間に、第1光ファイバケーブルの端面を当接可能な段差を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル外被把持部材。
- 互いに対向する前記第1突起爪の頂点間距離は、互いに対向する前記第2突起爪の頂点間距離に比べて大きい請求項1〜5のいずれか1項に記載のケーブル外被把持部材。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013040125A JP5820411B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ケーブル外被把持部材 |
CA2901986A CA2901986C (en) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | Optical fiber splicing tool and optical fiber splicing method |
MYPI2015702799A MY179110A (en) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | Optical fiber splicing tool and optical fiber splicing method |
CN201480009669.5A CN105008972B (zh) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | 光纤连接工具以及光纤的连接方法 |
US14/770,334 US10139568B2 (en) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | Optical fiber splicing tool and optical fiber splicing method |
PCT/JP2014/055159 WO2014133157A1 (ja) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | 光ファイバ接続工具及び光ファイバの接続方法 |
EP14757196.2A EP2963466A4 (en) | 2013-02-28 | 2014-02-28 | OPTICAL FIBER BINDING TOOL AND PROCESS FOR PRODUCING OPTICAL FIBER |
TW103107003A TWI506320B (zh) | 2013-02-28 | 2014-03-03 | 光纖連接工具及光纖連接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013040125A JP5820411B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ケーブル外被把持部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014167586A JP2014167586A (ja) | 2014-09-11 |
JP5820411B2 true JP5820411B2 (ja) | 2015-11-24 |
Family
ID=51617297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013040125A Active JP5820411B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | ケーブル外被把持部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5820411B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6186389B2 (ja) * | 2015-04-14 | 2017-08-23 | 株式会社フジクラ | ケーブル外被把持部材及び光ファイバ接続ユニット |
CN107430248B (zh) * | 2015-04-14 | 2019-06-11 | 株式会社藤仓 | 缆线外皮把持部件、光纤连接单元、光纤连接单元套件以及外皮把持部件拆卸工具 |
JP6072125B2 (ja) * | 2015-04-14 | 2017-02-01 | 株式会社フジクラ | 外被把持部材取り外し工具および光ファイバ接続ユニットキット |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4724091B2 (ja) * | 2006-10-26 | 2011-07-13 | 株式会社サンコーシヤ | 通信ケーブル用クロージャ |
CN103765266A (zh) * | 2011-08-09 | 2014-04-30 | 株式会社藤仓 | 机械接头单元、机械接头用连接工具以及光纤连接施工方法 |
-
2013
- 2013-02-28 JP JP2013040125A patent/JP5820411B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014167586A (ja) | 2014-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004288545A (ja) | コネクタ用プロテクタ | |
US9592776B2 (en) | Protector and wire with protector | |
JP4329752B2 (ja) | ワイヤハーネス用クランプ | |
JP5820411B2 (ja) | ケーブル外被把持部材 | |
JP2003173843A (ja) | 電線保持機構を備えた電気コネクタ | |
US10615536B2 (en) | Electric cable cover and connector | |
JP2010166750A (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ | |
JP6899812B2 (ja) | 連結具、及び、ワイヤハーネス | |
JP6145726B2 (ja) | 配線器具用取付枠、ハンドル、及びスイッチ装置 | |
JP5260472B2 (ja) | 外被把持型光コネクタ用の外被把持部材 | |
JP5148983B2 (ja) | 配線・配管材の保護カバー | |
WO2016167325A1 (ja) | ケーブル外被把持部材、光ファイバ接続ユニット、光ファイバ接続ユニットキット、及び外被把持部材取り外し工具 | |
JP2013090527A (ja) | ワイヤハーネス及び電線保護具 | |
US9293290B2 (en) | Spare-fuse holding structure | |
JP2007192932A (ja) | 光ケーブルの保持構造 | |
JP6445769B2 (ja) | ケーブル把持構造体及び光ファイバコネクタ | |
JP7224988B2 (ja) | 光ケーブル用トレイ、把持具、及び光ケーブル用クロージャ | |
JP7152701B2 (ja) | ケーブルガイドおよびワイヤハーネス装置 | |
JP6186389B2 (ja) | ケーブル外被把持部材及び光ファイバ接続ユニット | |
JP6466314B2 (ja) | プロテクタ付ワイヤーハーネス | |
JP6920879B2 (ja) | ワイヤカバーおよびコネクタ | |
JP2013008561A (ja) | コネクタカバー | |
JP4995160B2 (ja) | 光ファイバーケーブル保持具 | |
JP7231481B2 (ja) | ワイヤーハーネス保持具 | |
JP2005026048A (ja) | 電線カバー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150728 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150915 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151002 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5820411 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |