JP6920879B2 - ワイヤカバーおよびコネクタ - Google Patents
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特許文献1では、電線の配索方向が、コネクタの挿抜方向と直交する方向に設定されている。ワイヤカバーの本体から配索方向に突出した結束部に向けて、コネクタハウジングの電線挿通孔からワイヤカバーの内側に延びている電線のいずれも、湾曲した状態に撓む。
各電線は、ハウジング7や防水用のシール部材により拘束されるとともに、結束部8Aにおいて拘束される。
ところが、その配索方向によれば、ワイヤカバーの内側で、結束部に向けて十分に撓んでいる電線ばかりでなく、結束部の近くで、電線挿通孔から結束部の内側まで直線的に延びている電線が存在する。
図1〜図3に示すコネクタ1は、複数の電線2(図3)を備えた多極の雌コネクタである。コネクタ1は、図示しない相手コネクタ(雄コネクタ)と挿抜方向D1に沿って嵌合される。
ワイヤカバー3、ハウジング5およびレバー6はいずれも、絶縁性の樹脂材料を用いて射出成形により形成されている。
ハウジング5の後端部には、電線2に個別に対応する電線挿通孔52が形成されている。電線挿通孔52は、ハウジング5を挿抜方向D1に沿って貫通している。電線挿通孔52は、一括電線シールの貫通孔およびハウジング5の貫通孔と共に、コンタクト11および電線2が挿入されるキャビティを構成している。一括電線シールの貫通孔の内周のシール部が電線2の外周部に密着する。
軸301は、ワイヤカバー3のカバー部30の側壁の両側からそれぞれ突出している。それらの軸301にレバー6が軸支されている。このレバー6のピニオンギア61がスライダ65の図示しないラックと噛み合い、スライダ65の図示しないカム溝に、相手コネクタのカム突起が係合する。
ワイヤカバー3は、複数の電線2(図3に二点鎖線で示す)を覆うカバー部30と、複数の電線2を結束して電線束20をなす結束部35とを備えている。
結束部35は、カバー部30における長さ方向D2の一端側(D2a)に位置している。
カバー本体31および蓋32は、図4に示すように、別体に構成されている。
カバー部30の側壁には、レバー6(図1)を操作開始位置に係止する係止突起302が形成されている。
図2(b)に示すように、結束部35は、挿抜方向D1に対して傾斜するように、カバー本体31(図2(a))から斜め上方に向けて突出している。
結束部35の軸線方向に沿って、電線2の配索方向D4が設定されている。電線2が結束部35から引き出される方向のことを電線2の配索方向と言うものとする。
図5に一点鎖線で示す円Cは、電線2と接触する結束部35の内周部35Aの形状を含む仮想の円形に相当し、電線束20の設計上の外形にも相当する。円Cの直径は電線束20の直径に相当する。
ここで、電線挿通孔52から結束部35の内側までの距離が、複数の電線2のそれぞれについて相違する。
一方、引き出された電線挿通孔52が結束部35に近いため、その電線挿通孔52から結束部35の内側までの距離が他の電線2についての同様の距離よりも短い電線21もまた、カバー部30の内部に備えられた干渉突起36と干渉することで、撓んでいる。撓んだ電線21は、電線束20の一端側D2aへと延びている。
電線21は、必ずしも特定の1本の電線2には限らない。電線21は、電線挿通孔52から結束部35の内側までの距離が電線束20の中で最短である特定の電線2に加え、その電線2に長さ方向D2あるいは幅方向D3において隣接する電線2を含んでいてもよい。その場合、電線21は複数の電線2を代表する。
基部320の内側には、剛性確保のため複数の突条321Bが挿抜方向D1に沿って形成されている。
これらの下部係合梁(325等)と上部係合梁323,324のいずれも、幅方向D3に間隔をおいて基部320に形成されている。一対の下部係合梁(325等)間の寸法は、上部係合梁323,324間の寸法よりも広い。
上部係合梁323は、カバー本体31の側壁313に形成された被係合部313Bに係合される。上部係合梁324も同様である。
より具体的に、干渉突起36は、基部320の上端部の内側の所定範囲に亘り、基部320の面外方向に突出している。
干渉突起36は、基部320の上端縁321Cに沿って所定の長さで延びている。干渉突起36は、上端縁321Cから基部320の内側に連続し、電線束20に向けて次第に突出している。干渉突起36の少なくとも先端部361は、滑らかな曲面状に形成されている。蓋32の成形上、干渉突起36は、図3に示すように中空であり、断面略C字状に形成されている。
本実施形態によれば、干渉突起36により電線21が撓んでいるため、ワイヤカバー3の内側の拘束されていない電線21の区間の長さが干渉突起36のない場合と比べて長い。そうすると、拘束されていない区間の電線21の可動域や、当該区間の電線21に許容される伸びが増加する。そのため、電線21の変位により、電線21の引っ張られる向きへの変位を吸収でき、電線21の振れも抑止することができる。
上記のハウジングアセンブリにおいてハウジング5およびシール部材に連続して形成された複数のキャビティにそれぞれ、コンタクト11およびコンタクト11に接続された電線2を挿入すると、ハウジング5に形成されている電線挿通孔52から後方へと電線2が引き出される。
カバー本体31に蓋32が取り付けられると、蓋32の内側の干渉突起36が電線21に干渉するため、電線21が湾曲した状態に撓む。撓んでいる分、電線21の電線挿通孔52から結束部35の内側までの直線距離に対して、電線挿通孔52から結束部35の内側まで電線21が延びている長さが長くなる。
その後、結束部35から引き出される複数の電線2と結束部35とにバンド37を装着すると、コネクタ1の組み立てが完了する。
また、干渉突起36の電線2に接触する部分は曲面状に形成されているため、干渉突起36により電線2に与える負荷が小さい。
それに対して、本実施形態のように配索方向D4が斜め上方に設定されていると、結束部35の内周部35Aに関する円C(図5)をハウジング5へと投影したときの範囲の大部分が、ハウジング5の外形(コネクタ1の外形)の範囲内に収まる。そのため、本実施形態の配索方向D4によれば、ワイヤカバー3を含めたコネクタ1全体の小型化を図ることができるので、図6に示すコネクタと比べて狭い設置スペースにも適用することができる。
上記のように電線2の配索方向が挿抜方向D1と平行に設定されている場合にも、干渉突起36により電線21を撓ませることで断線を抑止することができる。つまり、干渉突起36により、配索方向D4の自由度が向上する。
上記実施形態のワイヤカバー3は、蓋32に干渉突起36を備えているが、必要な干渉突起をカバー本体31の内側に備えることもできる。なお、必要な干渉突起36の位置によっては、ワイヤカバー3のカバー部30に蓋32は必ずしも必要ではない。
本発明のコネクタは、レバー6やスライダ等の倍力機構を備えていなくてもよい。また、本発明のコネクタが、一括電線シールを備えた防水コネクタである必要はない。
2 電線
21 電線(短電線)
22 電線
3 ワイヤカバー
5 ハウジング(保持ハウジング)
6 レバー
11 コンタクト
20 電線束
30 カバー部
31 カバー本体
31A 開口
31S 内部空間
32 蓋
35 結束部
35A 内周部
36 干渉突起
37 バンド
51 後端面
52 電線挿通孔(引出し位置)
53 側壁
61 ピニオンギア
62 軸孔
65 スライダ
301 軸
302 係止突起
311,312 係合部
313,314 側壁
313A,313B 被係合部
320 基部
321A 下端部
321B 突条
321C 上端縁
321D 外側の面
323,324 上部係合梁
325 下部係合梁
351 溝
361 先端部
501 被係合部
C 円
D1 挿抜方向
D2 長さ方向
D2a 一端側
D3 幅方向
D4 配索方向
Claims (7)
- コネクタに備わる複数の電線を覆うカバー部と、
前記複数の電線を結束して電線束をなす結束部と、を備え、
前記カバー部には、前記複数の電線のうちの一部の前記電線にのみ干渉する干渉突起が備わり、
前記コネクタのハウジングにおける前記電線の引出し位置から前記結束部の内側までの距離が、他の前記電線に関する前記距離よりも短い前記電線のことを短電線と言うとき、前記干渉突起は、前記短電線に干渉して撓ませる、
ことを特徴とするワイヤカバー。 - 前記電線と接触する前記結束部の内周部の形状を含むように仮想の円を設定すると、
前記円を投影した範囲内に、前記干渉突起の一部が含まれる、
請求項1に記載のワイヤカバー。 - 前記カバー部は、
前記結束部を有し、前記複数の電線を覆うカバー本体と、
前記カバー本体の側方に位置する開口を塞ぐ蓋と、を備える、
請求項1または2に記載のワイヤカバー。 - 前記干渉突起は、前記蓋に備わる、
請求項3に記載のワイヤカバー。 - 前記干渉突起は、前記結束部の近傍に位置する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のワイヤカバー。 - 前記干渉突起の先端部は、干渉する前記短電線に向けて次第に突出するように曲面状に形成されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載のワイヤカバー。 - 複数のコンタクトと、
前記複数のコンタクトを保持する保持ハウジングと、
前記複数のコンタクトに個別に対応する複数の電線と、
前記複数の電線を覆う請求項1から6のいずれか一項に記載のワイヤカバーと、を備える、
ことを特徴とするコネクタ。
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JP2017093615A JP6920879B2 (ja) | 2017-05-10 | 2017-05-10 | ワイヤカバーおよびコネクタ |
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JP2017093615A JP6920879B2 (ja) | 2017-05-10 | 2017-05-10 | ワイヤカバーおよびコネクタ |
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JP6920879B2 true JP6920879B2 (ja) | 2021-08-18 |
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Family Applications (1)
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2017
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JP2018190638A (ja) | 2018-11-29 |
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