JP2015046294A - 電線固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電線を曲げるようなテンションが掛かったとき、電線を固定する電線固定部の破損等を極力防止できる電線固定構造を提供する。【解決手段】ハウジング2に基端31が固定され、先端32が自由端とされた電線固定部3と、ハウジング2内から導き出される複数本の電線4を集束して電線固定部3に固定する結束バンド5と、電線固定部3と電線4とを覆うコルゲートチューブ6とを有し、電線固定部3の基端31側が屈曲して屈曲部33が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、ハウジング内から導き出される電線を電線固定部に固定する電線固定構造に関する。
従来より、ハウジング内から導き出される電線を電線固定部に固定する電線固定構造が提案されている (例えば、特許文献1参照)。このような電線固定構造を適用した従来のコネクタが図8〜図11に示されている。このコネクタ100は、図8及び図9に示すように、複数の端子収容室102が設けられたハウジング101と、このハウジング101に回動自在に装着されたレバー103とを備えている。各端子収容室102には、電線120に接続された端子150が収容される。又、ハウジング101には、基端111が固定され、先端112が自由端とされた片持ち梁状の電線固定部110が設けられている。この電線固定部110には、ハウジング101内から導き出される複数の電線120が結束バンド130で固定されている。電線固定部110で固定された電線120の箇所は、コルゲートチューブ140によって覆われている。
次に、コネクタ100の組み付け手順を説明する。先ず、ハウジング101の各端子収容室102に端子150を収容する。次に、ハウジング101内から導き出される各電線120を図10の矢印方向に折り曲げ、結束バンド130によって電線固定部110に固定する。最後に、図11に示すように、電線固定部110と電線120を覆うようにコルゲートチューブ140を装着すれば完了する。
しかしながら、前記従来例では、図8(a)のA1矢印やA2矢印で示すように、電線固定部110に固定された電線120を曲げるようなテンションが掛かると、電線120より電線固定部110に曲げ力が伝達されて電線固定部110が撓み変形する。電線固定部110が撓み変形すると、その基端111に最大曲げ応力が作用する。そのため、過度の荷重が電線固定部110に作用すると、基端111で破損する恐れがあり、過度の荷重によっても電線固定部110が極力破損しないようにしたいという要請がある。
そこで、未発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、電線を曲げるようなテンションが掛かるとき、電線を固定する電線固定部の破損等を極力防止できる電線固定構造を提供することを目的とする。
本発明は、ハウジングに基端が固定され、先端が自由端とされた電線固定部を有し、前記ハウジング内から導き出される電線を前記電線固定部に固定して所望の方向に配索する電線固定構造であって、前記電線固定部の基端側が屈曲して屈曲部が形成されたことを特徴とする電線固定構造である。
前記電線固定部と前記電線固定部に固定された前記電線とを覆う保護チューブを有し、前記ハウジングには、前記電線固定部の撓み変形に対して、前記保護チューブのチューブ基端の振れを規制するチューブ突き当て部が設けられたものを含む。前記電線固定部は、前記ハウジングの壁部の角で、且つ、前記壁部の直交方向に突出され、前記チューブ突き当て部は、前記ハウジングの前記壁部と、前記電線固定部を挟む位置より前記壁部に沿って突出された一対の突壁であるものを含む。
本発明によれば、電線固定部に固定した電線を曲げるようなテンションが作用すると、電線より電線固定部に曲げ力が伝達されて電線固定部が撓み変形するが、電線固定部の基端側には屈曲部が形成されているため、電線固定部の実質撓み寸法がストレート形状に較べて長くなり、電線固定部の基端に作用する最大応力が軽減される。これによって、電線を固定する電線固定部の破損等を極力防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、コネクタAの電線固定箇所に本発明の電線固定構造1が適用されている。以下、説明する。
コネクタAは、複数の端子収容部21を有するハウジング2を有する。各端子収容室21には、端子7がそれぞれ装着されている。端子7には、電線4が接続されている。各電線4は、ハウジング2の後端面より外部に導き出されている。外部に導き出された複数の電線4は、電線固定構造によって集束され、且つ、所望の方向に配策される。
電線固定構造1は、ハウジング2に基端31が固定され、先端32が自由端とされた板状の電線固定部3と、ハウジング2内から導き出される複数本の電線4を集束して電線固定部3に固定する結束バンド5と、電線固定部3と電線固定部3に固定された電線4とを覆う保護チューブであるコルゲートチューブ6と、コルゲートチューブ6の基端を突き当てるチューブ突き当て部22とを有する。
電線固定部3は、基端31側に屈曲部33に形成されているが、屈曲部33より先端側は壁部23に直交する方向に延びている。屈曲部33は、単一の円弧状に形成されている。電線固定部3は、ハウジング2の壁部23の角より、壁部22の直交方向(図1(a)の右方向)に突出している。電線固定部3は板状であり、厚み寸法が比較的小さく、且つ、厚み寸法より幅寸法がかなり大きい。電線固定部3の裏面には、突出方向に沿って三条のリブ3a(図2に示す)が突設されている。電線固定部3は、このような形態であるため、電線固定部3の厚み方向(図1(a)の上下方向)に撓み変形が可能であるが、幅方向にはほとんど撓み変形しない。
チューブ突き当て部22は、ハウジング2の電線固定部3側の壁部23と、電線固定部3を挟む位置より壁部23に沿って突出された一対の突壁24とから構成されている。壁部23には、図1(b)に示すように、コルゲートチューブ6のチューブ基端61の振れ規制領域B1が形成され、同様に、各突壁24にも、コルゲートチューブ6のチューブ基端61の振れ規制領域B2、B3が形成されている。
次に、コネクタAの組み付け手順を説明する。先ず、図3に示すように、ハウジング2の各端子収容室21に端子7を収容する。次に、図4に示すように、ハウジング2内から導き出される各電線4を図10の矢印方向に折り曲げて一対の突壁24の間より挿入することで電線4を電線固定部3に沿って配索する。次に、複数の電線4を集束し、結束バンド5によって電線固定部3に固定する。次に、図6に示すように、電線固定部3及び各電線4をコルゲートチューブ6に挿通して、そのチューブ基端61をハウジング2の壁部23と一対の突壁24とに当接させる。最終的に、結束バンドやハーネステープ(図示せず)によりコルゲートチューブ6をハウジング2と電線4に固定すれば完了する。
図1の矢印A1,A2にて示すように、電線4を曲げるようなテンションが作用すると、電線4より電線固定部3に曲げ力が伝達されて電線固定部3が厚み方向に撓み変形するが、電線固定部3の基端31側には屈曲部33が形成されているため、電線固定部3の実質撓み寸法がストレート形状に較べて長くなり、電線固定部3の基端31に作用する最大応力が軽減される。
また、電線4を曲げるようなテンションが作用すると、電線4より電線固定部3及びコルゲートチューブ6に曲げ力が伝達されて電線固定部3と共にコルゲートチューブ6も撓み変形するが、この撓み変形に際してコルゲートチューブ6はそのチューブ基端61がチューブ突き当て部22の振れ規制領域B1〜B3によって位置保持されて撓み変形するため、 電線4からの曲げ力に電線固定部3と共にコルゲートチューブ6も撓み変形によっても対抗する。例えば、電線4を図1(a)の矢印A1で示す方向に曲げるようなテンションが作用すると、チューブ基端61が壁部23の振れ規制領域B1により位置保持された状態でコルゲートチューブ6も撓み変形するため、電線4からの曲げ力をコルゲートチューブ6も受け、コルゲートチューブ6の図1(a)の矢印A1で示す方向への振れが規制される。また、電線4を図1(a)の矢印A2で示す方向に曲げるようなテンションが作用すると、チューブ基端61が一対の突壁24の振れ規制領域B2、B3により位置保持された状態でコルゲートチューブ6も撓み変形するため、電線4からの曲げ力をコルゲートチューブ6も受け、コルゲートチューブ6の図1(a)の矢印A2で示す方向への振れが規制される。
以上説明したように、電線固定部3には、電線固定部3の基端31側が屈曲して屈曲部33が形成されているので、電線固定部3に固定された電線4を曲げるようなテンションが作用した場合、上記した理由によって、電線固定部3の基端31に作用する最大応力が軽減され、電線4を固定する電線固定部3の破損等を極力防止できる。
また、電線4を曲げるようなテンションが作用した場合、電線4からの曲げ力に電線固定部3と共にコルゲートチューブ6も撓み変形によっても対抗するので、電線固定部3の曲げ変形を小さくでき、電線固定部3の基端31に作用する最大応力を更に軽減でき、電線固定部3の破損等を更に有効に防止できる。また、電線固定部3の曲げ変形を小さくできることによって、電線4の過剰変形による悪影響も防止できる。
更に、ハウジング2内から引き出された電線4を一対の突壁24の間より挿入することで電線4を電線固定部3に沿って配索できるため、電線4の電線固定部3への固定作業を容易としつつ電線固定部3の破損等を極力防止できる。
なお、上記実施形態では、結束バンド5を電線4と電線固定部3に巻き掛けることにより各電線4を集束して電線固定部3に固定する場合を例示したが、図7に示すように、電線固定部3に結束バンド5を挿通する挿通孔34を設けて、結束バンド5を挿通孔34に挿通し、電線4を集束して電線固定部3に固定しても良い。
また、上記実施形態では、結束バンド5により電線4を電線固定部3に固定する場合を例示したが、結束バンド5の代わりに、ハーネステープを用いても良い。
1 電線固定構造
2 ハウジング
3 電線固定部
4 電線
6 コルゲートチューブ(保護チューブ)
22 チューブ突き当て部
23 壁部
24 突壁
31 基端
32 先端
33 屈曲部
61 チューブ基端
2 ハウジング
3 電線固定部
4 電線
6 コルゲートチューブ(保護チューブ)
22 チューブ突き当て部
23 壁部
24 突壁
31 基端
32 先端
33 屈曲部
61 チューブ基端
Claims (3)
- ハウジングに基端が固定され、先端が自由端とされた電線固定部を有し、
前記ハウジング内から導き出される電線を前記電線固定部に固定して所望の方向に配索する電線固定構造であって、
前記電線固定部の基端側が屈曲して屈曲部が形成されたことを特徴とする電線固定構造。 - 請求項1記載の電線固定構造であって、
前記電線固定部と前記電線固定部に固定された前記電線とを覆う保護チューブを有し、
前記ハウジングには、前記電線固定部の撓み変形に対して、前記保護チューブのチューブ基端の振れを規制するチューブ突き当て部が設けられたことを特徴とする電線固定構造。 - 請求項2記載の電線固定構造であって、
前記電線固定部は、前記ハウジングの壁部の角で、且つ、前記壁部の直交方向に突出され、
前記チューブ突き当て部は、前記ハウジングの前記壁部と、前記電線固定部を挟む位置より前記壁部に沿って突出された一対の突壁であることを特徴とする電線固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013176683A JP2015046294A (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | 電線固定構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2018190638A (ja) * | 2017-05-10 | 2018-11-29 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | ワイヤカバーおよびコネクタ |
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-
2013
- 2013-08-28 JP JP2013176683A patent/JP2015046294A/ja not_active Abandoned
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