JP6186247B2 - 液体容器装着用ポンプ - Google Patents

液体容器装着用ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6186247B2
JP6186247B2 JP2013227757A JP2013227757A JP6186247B2 JP 6186247 B2 JP6186247 B2 JP 6186247B2 JP 2013227757 A JP2013227757 A JP 2013227757A JP 2013227757 A JP2013227757 A JP 2013227757A JP 6186247 B2 JP6186247 B2 JP 6186247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
check valve
cylinder
liquid
valve seat
stem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013227757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015085991A (ja
Inventor
桑原 和仁
和仁 桑原
後藤 孝之
孝之 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2013227757A priority Critical patent/JP6186247B2/ja
Publication of JP2015085991A publication Critical patent/JP2015085991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6186247B2 publication Critical patent/JP6186247B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

本発明は、液体容器装着用ポンプに関する。
この種ポンプとして、液体容器の口頸部内へ装着したシリンダと、シリンダ内へ、吐出ヘッドと連結したステムの下部を上方付勢状態で挿入し、かつステム下部の周りを囲む環状ピストンを有する作動部材と、シリンダの下部からステム下部内へ突入する縦棒状のポペット弁体とで構成されるものが知られている(特許文献1)。ポペット弁体の下端部は、シリンダ下端部に設けた環状の第1弁座との間で第1逆止弁を形成する。また上記環状ピストンは、ステムの下部の周りに周設した環状の第2弁座との間に第2逆止弁を形成する。この第2逆止弁と連通させて、ステムの一部には通液孔を設けている。
そして作動部材を押し下げると、まず第2逆止弁が開いてシリンダ内の液体が第2逆止弁及び通液孔を経由してステム内に入り、吐出ヘッドより外部へ吐出される。次に作動部材の押し下げを開放すると、作動部材が上昇することで第2逆止弁が閉じ、この作動部材との摩擦力でポペット弁体も少し上昇して第1逆止弁が開く。これにより容器体内の液体が下がる。このとき、ポペット弁体の上昇幅は相対的に作動部材の上昇幅に比べて小さいので、ステムの内部が負圧化し、ノズル内の液体がステム側へ吸い戻される(同文献の。これによりノズルの液切れがよくなる。
特開2010−259985
特許文献1のポンプは、ステム内をポペット弁体が上下方向に動くことでノズル側から液体を吸い戻すこと(バックサックション)を可能としているが、その作用を実現するためにポペット弁を採用している。そのため作動部材を押し下げるときに、ポペット弁体とステムとの摩擦力の分だけ操作に余分の力が必要である。
本発明の第1の目的は、バックサックション機能を有する液体容器用ポンプであって、操作に余分な力を必要とせず、使い勝手がよいものを提案することである。
本発明の第2の目的は、上記機能を有する液体容器用ポンプであって、比較的簡易な構成で的確にバックサックションを実現できるものを提案することである。
第1の手段は、
周壁部10の下端側に吸込み口mを有し、この吸込み口mの周りに第1逆止弁座23を形成したシリンダBと、
上記周壁部10下部内に配置され、上記第1逆止弁座23とともに第1逆止弁V1を形成する第1逆止弁体38を有する逆止弁部材Dと、
シリンダBに対して上方付勢状態で上下動可能に装着した作動部材Eと、を具備し、
この作動部材Eは、
下端部をシリンダB内に上方付勢状態で上下動可能に挿入しており、その下端部を、下端開口の外筒部41、及び、この外筒部41の上側から外筒部41の下端より下方へ垂下した内筒部40で形成し、この内筒部に通液孔45を設けたステムE1と、
ステムE1の上端部に付設された、ノズル74付きの吐出ヘッドE4と、
上記内筒部40の下端から側外方へ突出した環状の第2逆止弁座51と、
この第2逆止弁座51と上記外筒部41との間に挿入され、上記シリンダB内面を摺動する環状ピストンE3と、を含み、
環状ピストンE3の下部と第2逆止弁座51とで第2逆止弁V2を形成し、シリンダB内部の空間のうち第1逆止弁V1と第2逆止弁V2との間の部分をポンプ室Rとして、
作動部材Eの下降によるポンプ室R内の高圧化で、第1逆止弁V1が閉じるとともに第2逆止弁V2が開いて、シリンダB内の液体が第2逆止弁V2及び通液孔45を経由して吐出ヘッドE4外方へ吐出される動作と、作動部材Eの上昇によるポンプ室R内の負圧化で第2逆止弁V2が閉じるとともに第1逆止弁V1が開いて容器体内の液体が第1逆止弁V1を経由してシリンダB内へ吸い上げられる動作とが可能に構成し、
さらに作動部材Eが上昇を開始する際に、環状ピストンE3が第2逆止弁座51に着座する迄の間のポンプ室R内の負圧化により、上記通液孔45を介してステムE1側の液体を吸い戻すように構成した液体容器装着用ポンプにおいて、
上記内筒部40の上下方向の少なくとも一部を、上端に比べて下端が小径になる筒部に形成し、この一部に上記通液孔45を開口した。
本手段は、図1に示す液体容器装着用ポンプにおいて、ポンプ室Rから液体を吐出する動作(図3参照)と容器体側から液体を吸い上げる動作(図5参照)との間でステム側から液体を吸い戻す、バックサックション動作(図4参照)をするように構成することを提案する。本発明のバックサックションは、通常の使用状態の作動部材Eのストロークの範囲で作動部材Eが下限位置まで押し下げられ、再び原位置へ戻る過程のうちの始めの段階(環状ピストンE3が第2逆止弁座から離れた位置から再び着座するまでの間)で生ずる。この段階では未だ第1逆止弁V1は未だ閉じられたままであることが好適であり、これにより効果的にバックサックションがかかる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記逆止弁部材Dは、シリンダBの周壁部10内面に嵌着した嵌合筒部33を有し、この嵌合筒部33から内方突出した複数の弾性片37によって上記第1逆止弁体38を第1逆止弁座23から上方へ離脱可能に支持しており、
上記作動部材Eが上昇を開始する際に上記環状ピストンE3が第2逆止弁座51に着座する迄の間の液体容器装着用ポンプ室R内の負圧によって、第1逆止弁体38が第1逆止弁座23から離脱しないように上記弾性片37全体の弾性力の大きさを設定した、
本手段では、前述の如く第1逆止弁体38が弁座に着座する迄の間にポンプ室の負圧により第1逆止弁が開弁しないことを構成要件としている。そのことを確実にするために図1に示す嵌合筒部33から内方突出した複数の弾性片37で支持された第1逆止弁体38で第1逆止弁座23を閉塞している。弾性片37の太さや材質の仕様を適当に選択することでバックサックションに好適な設計を実現できる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
前記上下方向の少なくとも一部を下端小径のテーパ状部40aとした。
本手段は、バックサックション作用の際の液体の通り道を兼ねる通液孔45として好適な形態を提案する。すなわち、本手段の通液孔45は図2に示す下端小径のテーパ状部40aに開口されており、通液孔を通って第2逆止弁V2側へ吸い戻されるときの流体(図4)の流線が緩やかになるようにしている。流体抵抗を低減することで、効果的なバックサックション作用が期待できる。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
上記作動部材Eは、ステムE1とは別体であるピストンガイドE2を具備し、
このピストンガイドE2は、上記内筒部40の下端に嵌着可能な嵌着基部50から上記第2逆止弁座51を延出してなる。
本手段では、内筒部40の下端から環状の第2逆止弁座51を突出した基本構成において、内筒部40の一部を下端小径のテーパ状部40aとしたものを、金型で容易に成形できるように提案している。
第1の手段に係る発明によれば、液体吐出動作と液体吸込み動作との間において環状ピストンE3が着座する迄の液体容器装着用ポンプ室R内の負圧化により通液孔45を介してステムE1側の液体を吸い戻すバックサックションを実現したから、例えばノズル74の液垂れを防止でき、またポペット弁の昇降により負圧化する方法に比べてポペット弁とステムとの摩擦により動作が重たくなることがない。
また第1の手段又は第3の手段に係る発明によれば、内筒部40の上下方向の少なくとも一部を、上端に比べて下端が小径になる筒部、或いは下端小径のテーパ状部40aに形成し、この一部に上記通液孔45を開口したから、通液孔45を介して吸い戻す液体の流体抵抗を小さくすることができ、バックサックション作用が発揮され易い。
第2の手段に係る発明によれば、逆止弁部材Dの弾性片37の弾性力の大きさにより、第2逆止弁V2が第2逆止弁座51に着座する迄の間に第1逆止弁V1が開かないようにしたから、上記バックサックション作用を確実にする設計することが容易である。
第4の手段に係る発明によれば、第2逆止弁座51を含むピストンガイドE2と、テーパ状部40a付きの内筒部40を含むステムE1とを別体として形成したから、金型での成形が容易である。
本発明の第1実施形態に係るポンプの縦断面図である。 図1のポンプの要部(Yで表す円で囲む部分)の拡大図である。 図1のポンプの液体吐出動作の説明図である。 図1のポンプのバックサックション動作の説明図である。 図1のポンプの液体吸い上げ動作の説明図である。
以下、本発明の形態を、図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明のポンプの第1実施例を示す。ポンプ1は、装着キャップAと、シリンダBと、補助キャップCと、逆止弁部材Dと、作動部材Eと、を備えている。尚、説明の便宜上、図1の左方を前部、右方を後部、手前を右部、奥方を左部として説明する。
装着キャップAは、ポンプ1を容器体100に固定するためのもので、容器体100の口頸部101外周に嵌合させる周壁部10の上端よりフランジ状の頂壁11を延設している。
シリンダBは、口頸部101上にパッキンpを介して載置するフランジ20を周壁部21の外周上部より突設し、周壁部21の下端縁より中央を開口した底壁部22を延設し、底壁部22の中央開口周縁より筒状の第1逆止弁座23を立設している。周壁部21は、下端部の第1周壁部21aと、第1周壁部21a上端より段差を介して拡径した第2周壁部21bと、第2周壁部21b上端より段部を介して更に拡径した第3周壁部21cと、第3周壁部21c上端より段部を介して更に拡径した第4周壁部21dとで構成しており、第2周壁部21bの上部には外気導入孔24を穿設している。また、底壁部22下面中央部に吸込み口mを開口して、この吸込み口よりパイプ嵌合筒部25を一体に垂設し、パイプ嵌合筒部25に吸上用のパイプ26の上端を嵌着し、その下端を容器体100内下端部に垂下させている。
なお、本明細書では、上記シリンダBのうち後述の第1逆止弁V1及び第2逆止弁V2の間にある部分をポンプ室Rというものとする。
補助キャップCは、シリンダBの上端部に嵌着したもので、シリンダBの周壁部21の外周上端部に、上方への抜け出しを防止して嵌合させた外嵌合筒部と、周壁部21の内周上端部に、回動を防止して嵌合させた内嵌合筒部とを頂板で連結した装着基部30を有し、装着基部30の頂板内周縁部分より螺筒31を起立している。
逆止弁部材Dは、シリンダB内下端部には装着している。逆止弁部材Dは、シリンダBの周壁部21内周下端部に嵌着した嵌合筒部33の上端よりフランジ部34を延設し、該フランジ部34を介して台座35を立設している。嵌合筒部33外面はシリンダBの周壁部21内周に突設したアンダーカットに圧接係止されている。また、嵌合筒部33の上半部には、周方向複数の液体通路を開通するとよい。また、嵌合筒部33の内周より周方向複数の弾性片37を突設し、各弾性片37を介して、第1逆止弁座23上に圧接する第1逆止弁体38を支持しており、この第1逆止弁体38と第1逆止弁座23とで第1逆止弁V1を形成している。
本発明においては、上記弾性片37は、吐出ヘッドE4を補助キャップCに螺合させた場合を除く通常の使用状態の範囲で、作動部材をストロークの下限位置まで押し下げた後、当該押し下げの開放により後述の環状ピストンE3が第2逆止弁座51に着座するまでの間に、ポンプ室R内の負圧化により第1逆止弁体38が第1逆止弁座23から離脱しないように形成する。これにより、上記ポンプ室R内の負圧を、液体をノズル側から吸い戻すバックサクション作用に効果的に利用できる。
作動部材Eは、シリンダBに対して上方付勢状態で上下動可能に組み付けしたもので、ステムE1と、ピストンガイドE2と、環状ピストンE3と、吐出ヘッドE4と、外気導入孔開閉部材E5とを備えている。
ステムE1は、上端に吐出ヘッドE4を嵌着して、下端部をシリンダB内に上方付勢状態で上下動可能に挿入し、下端部に相対的な上下動が可能に環状ピストンE3を装着した筒状をなし、シリンダB内の液を吐出ヘッドE4内に導入する導管の役割を果たす。
なお、本明細書において「相対的な上下動」とは、ステム及び環状ピストンがともに上昇するが、ステム及び環状ピストンの一方の上昇幅に対して他方の上昇幅が大きいために一方を基準として他方がより高い位置に移動すること、並びに、ステム及び環状ピストンがともに下降するが、ステム及び環状ピストンの一方の下降幅に対して他方の下降幅が大きいために一方を基準として他方がより低い位置に移動すことをいうものとする。
ステムE1は、下端部を、下面開口の内筒部40及び外筒部41で構成するとともに、その内筒部40を外筒部41よりも下方へ長く設け、内筒部40の下部に後述するピストンガイドE2を嵌着している。内筒部40は外筒部41の下端よりも下へ延びている。尚、本例では内筒部40を中空に形成しているが、内筒部40の少なくとも下端部は中実であっても良く、また、内筒部40は円形であっても多角形であっても良い。
第1実施例のステムE1は、筒状のステム本体部42の下端部より、外向きのフランジ部43を介して外筒部41を、内向きのフランジ部44を介して内筒部40を、それぞれ垂設している。更に、内筒部40の内面には第1係止リブ48を付設している。
上記内筒部40の上半部は、下端が内方へテーパ状に窄まるテーパ状部40aに、内筒部40の下半部は、垂直筒状部40bにそれぞれ形成している。垂直筒状部40bは、後述のピストンガイドE2への嵌合部である
上記内筒部40のテーパ状部40aには、通液孔45を開口する。この通液孔45は、液体吐出動作時の液体通路とバックサックション動作時の液体通路とを兼ねており、下方小径のテーパ状部40aに設けることでバックサックション動作時の液体の流れが円滑になるように形成している。図示例のように上記内向きのフランジ部44からテーパ状部40aの下端部に至る縦長な通液孔45を形成するとより好適である。また図示例では、当該通液孔を、対向位置に一対穿設しているが、これに限らず、一箇所であっても三箇所以上であっても良い。
また、外筒部41は、ステム本体部42の下端部より外方へ傾斜下降する外向きのフランジ部43を介して垂設している。
ピストンガイドE2は、上記ステムE1の内筒部40に取り付けられ、ステムE1の後述の環状ピストンE3が動く範囲を規制する部材である。ピストンガイドE2は、図2に示す如く、ステムE1に嵌着させるための嵌着基部50と第2逆止弁座51とを有する。
上記嵌着基部50は、嵌着筒部50aと、この嵌着筒部50aの下面を閉塞する底板50bと、この底板50bの中央部から起立する棒状突起50cとで形成している。図示例の棒状突起50cは中実であるが、例えば中空筒状に形成しても構わない。そして嵌着筒部50aと棒状突起50cとの間に形成される環状溝部g内に上記内筒部40を嵌合させている。上記棒状突起50cの外面には、上記第1係止リブ48と係止する第2係止リブ54を付設し、これら両係止リブにより内筒部40を嵌着基部50に抜け止めする係止手段を構成している。もっとも係止手段の構造は適宜変更することができる。
上記第2逆止弁座51は、嵌着筒部50aの外周より外筒部41下方位置に至るように突設している。図示の第2逆止弁座51は、嵌着筒部50aの外周より一体に突設し、基端部が外方へ下り外周部が水平状をなし、外周縁部に起立壁を立設している。また、本実施例では、第2逆止弁座51の下面周縁部より下方に案内筒部52を一体に垂設し、案内筒部52の外周に周方向複数の案内突起53を突設している。上記第2逆止弁座51下面と逆止弁部材Dのフランジ部34との間にコイルスプリングsを介在させて、ステムE1を、ひいては作動部材Eを常時上方に付勢させている。
環状ピストンE3は、筒状の内部摺動部60と、筒状の外部摺動部61とを、それぞれの対向する上下中間部を連結部62で連結した断面H状をなす環状に形成されている。内部摺動部60は第2逆止弁座51とで第2逆止弁V2を構成するもので、ステムE1の内筒部40と離間位置を上下動するとともに、上端部を外筒部41内周に摺動可能に嵌合させている。また、外部摺動部61はシリンダB内周に摺動可能に嵌合させている。従って、環状ピストンE3は内部摺動部60の下端部が第2逆止弁座51に圧接する位置から、連結部62の上面が外筒部41下面に当接する位置までの間を、ステムE1に対して相対的な上下動が可能に装着されている。
吐出ヘッドE4は、ステムE1の内周上端部に下端部を嵌合させた縦筒70を頂板71裏面より垂設し、頂板71の周縁部から外周壁部72を垂設し、外周壁部72内方の頂板71裏面より内周壁部73を垂下している。また、縦筒70の上端部に基端を開口したノズル74を前方へ突設し、その先端に吐出口75を開口している。また、内周壁部73の内面に螺条を設けており、図3に示す如く、不使用時に作動部材Eを押し下げて内周壁部73を補助キャップCの螺筒31に螺合可能に構成しており、作動部材Eの押し下げ状態での係止を可能に構成している。
外気導入孔開閉部材E5は、ステムE1の外周上部に、ステムE1に対して相対的な上下動が可能に装着している。外気導入孔開閉部材E5は、ステムE1外周に上端部を、外気の導入が可能な程度の隙間をあけて摺動可能に嵌合させた基筒部80を備えており、ステムE1と基筒部80との隙間からの液の浸入を極力防止できる構造となっている。また、基筒部80の下端より、外気導入孔24を開閉する開閉筒部81を突設している。そして、使用時の作動部材Eが最上昇位置にある場合には、図1に示す如く、開閉筒部81が外気導入孔24上方位置にある。このとき外気導入孔24は環状ピストンE3により閉塞されている。また液の吐出のために作動部材Eを押し下げた際にも、開閉筒部81が外気導入孔24上方にある。尚、液の吐出のための作動部材Eの押し下げ位置では、縦筒70上部の下向き段部76が基筒部80の上面を押圧しない。また、図3にある如く、作動部材Eの押し下げ係止時には開閉筒部81が外気導入孔24を閉塞する如く構成している。
上記ポンプ1は、図1の状態から、吐出ヘッドE4をコイルスプリングsの弾性力に抗して押し下げると(図3参照)、ポンプ室R内の液が加圧され、液圧で押し上げられた環状ピストンE3がステムE1に対して相対的に上昇して第2逆止弁V2が開き、加圧液が第2逆止弁V2、通液孔45を介してステムE1内に導入され、次いでノズル74の吐出口75より外部に吐出される。
吐出ヘッドE4の押圧を解除すると、コイルスプリングsが作動部材EのピストンガイドE2の下面を押し上げる。これにより作動部材Eが上昇するが、ピストンガイドE2とステムE1と吐出ヘッドE4とが一体的に上昇するのに対して、環状ピストンE3は外筒部41との摩擦力により引き上げられる。従って環状ピストンE3の上昇幅はピストンガイドE2の上昇幅より小さく、その結果として環状ピストンE3とピストンガイドE2とが接近し、そしてピストンガイドE2の第2逆止弁座51に環状ピストンE3の内部摺動部60の下端部が当接することで、第2逆止弁V2が閉じることになる。
このように環状ピストンE3が第2逆止弁座51から離れた位置から当該弁座に着座するまでの間には、ある程度の時間が存在し、その間にポンプ室R内には負圧が発生しているため、ステムE1内部の液体が通液孔45を介して第2逆止弁V2側へ吸い戻され(図4参照)、ノズル74内の液体がステムE1側へ吸引される。これにより、ノズル74の液切れが良好となる。
作動部材Eは第2逆止弁座51への環状ピストンE3の着座後も上昇し続け、ポンプ室R内の負圧は環状ピストンE3の着座前に比べて強くなる。この負圧の強さが弾性片37全体の弾性力を超えると、第1逆止弁V1が開き、容器体内の液体が吸上げ用のパイプ26、第1逆止弁V1を順次通過して、ポンプ室R内に入る。
1…ポンプ
A…装着キャップ
10…周壁部、11…頂壁
B…シリンダ
20…フランジ、21…周壁部、21a…第1周壁部、21b…第2周壁部、
21c…第3周壁部、21d…第4周壁部、22…底壁部、23…第1逆止弁座、
24…外気導入孔、25…パイプ嵌合筒部、
26…吸上用のパイプ
C…補助キャップ
30…装着基部、31…螺筒
D…逆止弁部材
33…嵌合筒部、34…フランジ部、35…台座、37…弾性片、
38…第1逆止弁体
E…作動部材
E1…ステム
40…内筒部、40a…テーパ状部、40b…垂直筒状部、41…外筒部、
42…ステム本体部、43…外向きのフランジ部、44…内向きのフランジ部、
45…通液孔 48…第1係止リブ
E2…ピストンガイド
50…嵌着基部、50a…嵌着筒部、50b…底板、50c…棒状突起、
51…第2逆止弁座、52…案内筒部、53…案内突起、54…第2係止リブ
E3…環状ピストン
60…内部摺動部、61…外部摺動部、62…連結部
E4…吐出ヘッド
70…縦筒、71…頂板、72…外周壁部、73…内周壁部、74…ノズル、75…吐出口、76…下向き段部
E5…外気導入孔開閉部材
80…基筒部、81…開閉筒部
V1…第1逆止弁
V2…第2逆止弁
g…環状溝部 m…吸込み口
p…パッキン R…ポンプ室
s…コイルスプリング
100…容器体
101…口頸部

Claims (4)

  1. 周壁部(10)の下端側に吸込み口(m)を有し、この吸込み口(m)の周りに第1逆止弁座(23)を形成したシリンダ(B)と、
    上記周壁部(10)下部内に配置され、上記第1逆止弁座(23)とともに第1逆止弁(V1)を形成する第1逆止弁体(38)を有する逆止弁部材(D)と、
    シリンダ(B)に対して上方付勢状態で上下動可能に装着した作動部材(E)と、を具備し、
    この作動部材(E)は、
    下端部をシリンダ(B)内に上方付勢状態で上下動可能に挿入しており、その下端部を、下端開口の外筒部(41)、及び、この外筒部(41)の上側から外筒部(41)の下端より下方へ垂下した内筒部(40)で形成し、この内筒部に通液孔(45)を設けたステム(E1)と、
    ステム(E1)の上端部に付設された、ノズル(74)付きの吐出ヘッド(E4)と、
    上記内筒部(40)の下端から側外方へ突出した環状の第2逆止弁座(51)と、
    この第2逆止弁座(51)と上記外筒部(41)との間に挿入され、上記シリンダ(B)内面を摺動する環状ピストン(E3)と、を含み、
    環状ピストン(E3)の下部と第2逆止弁座(51)とで第2逆止弁(V2)を形成し、シリンダ(B)内部の空間のうち第1逆止弁(V1)と第2逆止弁(V2)との間の部分をポンプ室(R)として、
    作動部材(E)の下降によるポンプ室(R)内の高圧化で、第1逆止弁(V1)が閉じるとともに第2逆止弁(V2)が開いて、シリンダ(B)内の液体が第2逆止弁(V2)及び通液孔(45)を経由して吐出ヘッド(E4)外方へ吐出される動作と、作動部材(E)の上昇によるポンプ室(R)内の負圧化で第2逆止弁(V2)が閉じるとともに第1逆止弁(V1)が開いて容器体内の液体が第1逆止弁(V1)を経由してシリンダ(B)内へ吸い上げられる動作とが可能に構成し、
    さらに作動部材(E)が上昇を開始する際に、環状ピストン(E3)が第2逆止弁座(51)に着座する迄の間のポンプ室(R)内の負圧化により、上記通液孔(45)を介してステム(E1)側の液体を吸い戻すように構成した液体容器装着用ポンプにおいて、
    上記内筒部(40)の上下方向の少なくとも一部を、上端に比べて下端が小径になる筒部に形成し、この一部に上記通液孔(45)を開口したことを特徴とする液体容器装着用ポンプ。
  2. 上記逆止弁部材(D)は、シリンダ(B)の周壁部(10)内面に嵌着した嵌合筒部(33)を有し、この嵌合筒部(33)から内方突出した複数の弾性片(37)によって上記第1逆止弁体(38)を第1逆止弁座(23)から上方へ離脱可能に支持しており、
    上記作動部材(E)が上昇を開始する際に上記環状ピストン(E3)が第2逆止弁座(51)に着座する迄の間の液体容器装着用ポンプ室(R)内の負圧によって、第1逆止弁体(38)が第1逆止弁座(23)から離脱しないように上記弾性片(37)全体の弾性力の大きさを設定したことを特徴とする、請求項1記載の液体容器装着用ポンプ。
  3. 前記上下方向の少なくとも一部を下端小径のテーパ状部(40a)としたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の液体容器装着用ポンプ。
  4. 上記作動部材(E)は、ステム(E1)とは別体であるピストンガイド(E2)を具備し、
    このピストンガイド(E2)は、上記内筒部(40)の下端に嵌着可能な嵌着基部(50)から上記第2逆止弁座(51)を延出してなることを特徴とする、請求項3に記載の液体容器装着用ポンプ。
JP2013227757A 2013-10-31 2013-10-31 液体容器装着用ポンプ Active JP6186247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227757A JP6186247B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 液体容器装着用ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227757A JP6186247B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 液体容器装着用ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015085991A JP2015085991A (ja) 2015-05-07
JP6186247B2 true JP6186247B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=53049199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227757A Active JP6186247B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 液体容器装着用ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6186247B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021181334A (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 株式会社テクノバランス 液垂れ防止付きディスペンサー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3100911B2 (ja) * 1995-12-15 2000-10-23 キャニヨン株式会社 プッシュタイプディスペンサ−
JPH10323590A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd ポンプディスペンサ
JP5334111B2 (ja) * 2009-04-30 2013-11-06 株式会社吉野工業所 押下げヘッド及び吐出ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015085991A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5733752B2 (ja) ポンプ装置
JP6199699B2 (ja) 液体容器装着用ポンプ
JP2012115748A (ja) ポンプ
JP6186247B2 (ja) 液体容器装着用ポンプ
JP6385223B2 (ja) ポンプディスペンサ
JP2011072884A (ja) 液状物吐出ポンプ
JP6147174B2 (ja) 液体容器装着用ポンプ
JP6076175B2 (ja) ポンプ
JP6170411B2 (ja) 液体容器装着用ポンプ
JP5674150B2 (ja) ポンプユニット並びに正倒立両用噴霧装置
JP5541739B2 (ja) 液体噴出器
JP2012158360A (ja) 液体噴出器
JP6429265B2 (ja) 液体容器用吐出ポンプ
JP6076176B2 (ja) ポンプ
JP2016069052A (ja) ポンプ操作及び圧搾操作可能な液体吐出容器
JP6076190B2 (ja) ポンプ
JP3812718B2 (ja) 縦型ポンプの押下げヘッド
JP5777219B2 (ja) 泡吐出器
JP6008449B2 (ja) ディスペンサー
JP2010235201A (ja) 吐出容器
JP5943374B2 (ja) 泡吐出器
JP5472918B2 (ja) 正倒立噴出可能な液体噴出器
JP5366151B2 (ja) ポンプ
JP2013028372A (ja) スプレー容器
JP2013227063A (ja) 泡吐出器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6186247

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150