JP6185753B2 - テンション装置、綾取機、引通し機、および複数の経糸を張った状態にする方法 - Google Patents

テンション装置、綾取機、引通し機、および複数の経糸を張った状態にする方法 Download PDF

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Description

本発明は、テンション装置(Spannvorrichtung)、綾取機(Fadenkreuzeinlesemaschine)、引通し機(Einziehmaschine)、および複数の経糸を張った状態にする方法に関する。
例えば平坦なプラスチック糸(Kunststofffaeden、合成物質糸)のような経糸を織り込んで繊維材料にすることがますます多く行われている。そのような方法で製造された繊維材料は、例えば、食料品、特に野菜などの収容もしくは保管、貯蔵および/または輸送などに用いられる。高い強度および耐磨耗性の繊維材料または布地(ウェブ)が必要とされるあらゆる分野、例えば農業の分野で、より広い範囲の適用例または適用分野がある。平坦なプラスチック糸は、例えばポリプロピレンから製造される。経糸(Kettfaeden)すなわち平坦なプラスチック糸を織って繊維材料にするために、通常は経糸ビーム(Kettbaum、warp beam、整経ビーム、ワープ・ビーム)に巻き取られている経糸またはワープ糸が、織機に供給され、織りの期間において区分的または断片的に経糸ビームから巻き出されまたは巻き戻される(abgewickel:解舒される)。
織物の技術分野では、殆ど巻き出された経糸ビームの経糸(経糸群の端縁尾部、織物終端部の経糸列(abgewebte Kette))を、新しい経糸ビーム(新しいワープ)の経糸と結び合せる方法が知られている。そのために従来技術において、結び合せもしくは糸結またはノッティング・フレームを設ける方法が知られており、この方法の場合、織物の終端縁部に達した経糸層(abgewebte Kettfadenschicht)と新しい経糸の層を、織機で、互いに定められた位置または状態で跨るように2つの方向へ引っ張り平坦化する。そのために、結合せフレームには、新しい側の端部経糸列(先頭部)および/または古い側の端部経糸列(尾部)を平たくまたは平面状にぴんと張った状態にするためのテンション装置が設けられている。その後、結合せフレームに取り付けられている糸結器または糸継器が、2つの層の経糸を結びまたは継ぐ。
新しい経糸層を張った状態にする作業は、織機から離れて行うことができ、また織る作業からも独立しており、従って、織機の停止時間は、古い経糸層と新しい経糸層を互いに実際に結びまたは継ぐのに要する時間によって実質的に決まる。そのような形で新しい経糸層を準備すれば、織機の停止時間は短縮できる。
結ぶ作業のために、既に新しい経糸層の経糸が張られた状態になって平坦化されている結合せフレームが、その織機に導入され通される。古い経糸層の経糸が、同様に張った状態にされて平坦化される。新旧両方の経糸層の経糸が、互いに所定の位置で2つの方向に引っ張られて平坦化された後で、糸結器または糸継器によって両者が互いに結ばれまたは継がれる。その後、結び合せまたは糸継フレームが織機から外され、新しい経糸層で織る作業が再開され継続される。古い経糸層に新しい経糸層を結びまたは継ぐ上述の作業が進行する間に、織機では、経糸が巻き出された古い経糸ビームが新しい経糸ビームと交換される。
上述のように、新しい経糸層は、結合せフレーム内でテンション装置によって平坦に張られた状態になる。同じ作業が、織機の古い経糸層についても行われる。織物技術では、新しい経糸層および/または古い経糸層の経糸が支持手段(サポート)上に載置されまたは拡げられ、例えばテンション・ビーム(Spannbaum:引張ビーム)のようなテンションナ(Spanner:引張器)上に案内されることが知られている。そのテンション・ビームの表面には、弾性的なまたは可撓性の(柔軟な)半径方向の剛毛(Borsten:ブリストル、ブラシ)が取り付けられている。このテンション・ビームが、新しい経糸の各端部に向けてまたは巻き出す(巻きを戻す)方向へ回転させると、個々の経糸は、テンション・ビームによって、個々の剛毛の間に引き込まれ、同時に張られた状態になる。
欧州特許出願公開第0590120号(A1) 米国特許第3423808号(A) 独国特許出願公開第1535203号(A1)
しかし、従来技術の方法では、剛毛が嵌め込まれたテンション・ビームが連続的に回転されても、経糸および特に前述の平坦なプラスチック糸は、その非常に限られた程度にしか張った状態にできず、この点が欠点である。テンション・ビームが最大の1回転をしても、通常の細い糸状の経糸の場合のように、平坦なプラスチック経糸を張った状態にするのはまったく不可能である。特に平坦なプラスチック経糸が密になっている場合、即ち平坦なプラスチック経糸が、テンション・ビームの上に幾重にも重なり合っている場合には、テンション・ビームを複数回回転させても、全ての平坦なプラスチック経糸を確実に張った状態にすることはできない。平坦なプラスチック経糸の大部分は、張りが不充分であるために支持手段の間で垂れ下がり、その結果、その経糸層の平坦なプラスチック経糸を別の経糸層の平坦なプラスチック経糸に結んで継ぐための、確実な分離が行えなくなる。
引通し(Einziehen)または綾取(Fadenkreuzeinlesen、leasing)作業を行う場合、その複数の経糸を均一に張った状態にして互いに分離できるようにする必要がある。平坦なプラスチック経糸用の剛毛が使用される場合にも、同様の欠点がある。
本発明の目的は、従来技術の上述の問題を解決することである。
発明の概要
本発明では、その課題が、フレームと、経糸層(Kettfadenschicht:ワープ層)における複数の経糸(Kettfaeden)を局所的または部分的に(その一部を)フレームに固定する構造のクランプ装置(Klemmvorrichtung)と、フレームに対して相対的に動かされる(当該テンショナを動かす)ことによって複数の経糸を張った状態にするテンショナ(Spanner)と、を備えるテンション装置、によって解決される。そのテンショナには、その表面に沿って、そのテンショナの縦方向または長手方向に、複数の経糸と接触可能な複数の貫通(係止)ピンが取り付けられており、また、そのテンショナの表面とは反対側の方向(表面から離れる方向)を向く貫通ピンの先端部が、そのテンショナの表面の垂線(法線)方向に対して或る角度で傾斜し(ausgerichtet:方向付けられ、整列され、調整され)、さらに、経糸と接触させられるその貫通ピンの先端部がクランプ装置とは反対側の(から離れる)方向を向いている。
本発明による構造のテンション装置の利点は、複数の経糸、特に平坦なプラスチック経糸を、確実に張った状態にできるという優れた性能を有する点にある。ここで、テンショナの表面に縦方向または長手方向に沿って取り付けられた複数の貫通ピンは、非常に容易かつ確実に全ての経糸を貫通しまたは突き刺すようになっている。テンショナを移動または回転させることによって、全ての経糸を確実に突き刺すことにより、従来技術に比べて、全ての経糸をより均一に張った状態(経糸の張力)にすることができる。これによって(経糸間の)分離の結果または性能が改善され、経糸の結び合せ(Verknuepfung、knotting:ノッティング)または糸継(joint)、綾取(Fadenkreuzeinlesung、leasing:リーシング、インタレース)、または引通し(Einziehen)のような作業も確実に実行できる。経糸を確実に突き刺すために、補助手段として、テンショナの表面とは反対側の方向を向いた貫通ピンの先端部が、テンショナの表面の垂線方向に対して、経糸を張る動きの方向に、或る角度で傾斜または屈曲している。貫通ピンの先端部を、テンショナの表面とは反対側の方向に向ける別の利点として、特に、経糸を張るための方向にテンション・ビームを回している間でも、また張られた状態の経糸を固定するための方向とは反対の方向にテンション・ビームを回している間でも、貫通ピンによって既に突き刺された経糸は貫通ピンから緩んで外れまたは解けることがない、という点がある。古い(前の)経糸層と新しい(後の)経糸層の各経糸を結ぶために、テンショナによってその双方の経糸層を同時に張った状態にすることができる。そのテンショナは、その表面に貫通ピンが取り付けられた平坦な部材または要素として形成することができ、また、その平坦な部材は、経糸を張った状態にするため、直線的に、特に縦方向または長手方向、即ち経糸の端部の方向へ、クランプ装置に対して相対的に動かすことができる。また、テンショナは、円柱状に、特にテンション・ビームとして形成することができ、その表面に貫通ピンが取り付けられるようにすることができる。経糸を張った状態にするために、そのテンショナは容易に回転できる。
貫通ピンの本数は、各経糸が少なくとも1度はまたは1箇所で貫通ピンの1つによって突き刺されまたは貫通されるように選択される。この場合、個々の経糸は、2本以上の貫通ピンによって複数回突き刺されまたは貫通されるようにすることもできる。貫通ピンが経糸を貫通する際の補助手段となる機械的な補助具、例えば発泡体材料製のローラのような、弾性的な表面を有するローラなどを設けることも可能である。このローラに、力が加えられて、下に貫通ピンが当たるように横たわる経糸の表面の部分領域の上にそのローラが転がされ加重される。その結果、経糸は、容易かつ確実に貫通ピンによって貫通されまたは突き刺されるようにすることができる。その力は、実質的に貫通ピンの方向に加えられる。全ての経糸が少なくとも1度はまたは1箇所で貫通ピンによって貫通された後、テンショナはフレームに対して相対的に動かされる。すると、各経糸に張力がかかって、経糸はクランプ装置とは反対側の方向へ引っ張られる。張力を付与するプロセスの前に、テンショナの上流の位置で経糸を固定することによって、経糸はその位置とテンショナの間の部分領域で均一かつ確実に張られた状態になる。経糸ビームは、その回転において(について)、経糸を固定するように(回転させて)テンション(引張)フレームで固定できる。
傾斜角度またはねじれ角(Steigungswinkel)は、好ましくはそれぞれの貫通ピンに沿って部位に応じて変化する。それによって、経糸は張られた状態にあり、クランプのためにテンション装置が逆方向に回転される場合でも、貫通ピンと経糸の間の係合状態が改善される。それによって、経糸は、貫通ピンから外れまたは解けることがない。
それぞれの貫通ピンの先端部の、垂直方向に対する傾斜角は、好ましくは90°〜170°、より好ましくは165°である。貫通ピンが取り付けられている表面に対する垂線と、それぞれの貫通ピンの先端部との間に形成されるこの傾斜角によって、貫通ピンと経糸の間に、特に確実に係合が形成できる。経糸を貫通させるのに最も適した貫通ピンの傾斜角は165°であることが判明した。この角度の場合、傾斜した貫通ピンは、テンショナを動かすことにより、例えばテンション・ビームを回転させることによって、自動的に経糸の材料中に入り込み、その材料中を貫通する。このような構造の貫通ピンを採用することにより、実質的に補助手段を用いなくても、貫通ピンによって経糸が完全に貫通されるようにすることができる。また、貫通ピンから経糸が外れまたは解けないようにされる。
テンショナの表面とは反対側の(から離れる)方向を向く貫通ピンの先端部は、好ましくは、鋭利なまたは先鋭化された形状である。貫通ピンの先端部が鋭利な形状であるので、個々の経糸は、迅速かつ確実に貫通ピンによって貫通されまたは突き刺される。
テンショナの横方向から見て、複数(多数)の貫通ピンが一列に前後して配置されることが好ましい。貫通ピンを前後に複数(多数)冗長に配置するという構造によって、常に各経糸が貫通ピンの少なくとも1つによって確実に貫通されまたは突き刺される。“横方向”という用語は、縦方向または長手方向と直交する方向を意味する。
特に、テンショナの縦方向または長手方向から見た場合、各一列で前後して設置された複数(多数)列の貫通ピンが、交互にもしくは交代的に(順に)または循環的に互いの位置関係を変えまたはずらすように配置されている。その実施形態では、例えば、それぞれ一列に前後して、即ちテンショナの横方向に配置された2本乃至6本の貫通ピンで1列の貫通ピンを構成し、そのような列が配置される。そのように構成された貫通ピンの列が並列配置され、即ちテンショナの縦方向または長手方向に、互いに相対的に位置を変えながら平行に並べられる。こうした構造によって、全ての経糸は、複数(多数)の貫通ピンによって確実に掴持もしくは係止されおよび突き刺される。
テンショナの縦方向または長手方向で見た場合の隣接する貫通ピン相互間の間隔は、好ましくは0.5〜1.0mm、より好ましくは0.7mmである。隣接する貫通ピン間の間隔を0.5〜1.0mmの範囲にすると、全ての経糸が、貫通ピンによって確実に掴持もしくは係止されおよび突き刺されることが判明した。互いに隣接する貫通ピン間の間隔は、使用される経糸の幅に応じて変更することができる。その場合、互いに隣接する貫通ピン間の間隔は、経糸の幅もしくは太さ(厚さ)または直径に応じて変更でき、経糸の幅もしくは太さまたは直径の増大とともに、それに合わせて貫通ピン間の間隔も大きくすることができる。
テンショナの横方向で見た場合の、互いに隣接する貫通ピン間の間隔は、好ましくは1.5〜2.3mm、より好ましくは1.9mmである。このような構造によって、テンショナしたがってテンション装置を過度に大型化しなくても、経糸層を横方向において複数(多数)の貫通ピンと接触させることができる。
テンショナは、好ましくは、フレームに対して相対的に回転できるよう保持された円柱状または円筒状のテンション・ビーム(Spannbaum:引張ビーム、張力付与ビーム)として形成される。それによって、テンション・ビームを回転させるだけで、経糸は張った状態にすることができる。
また、テンション装置には、好ましくは、複数の溝部または凹部を有する櫛部または櫛状部材が取り付けられており、この櫛部の複数の溝部は、テンショナの縦方向に並べて配置されまたは整列させられ、テンショナの上部で固定できる。ここで、櫛部は、その櫛部の各溝部を通して複数(多数)の経糸を案内できることによって複数(多数)の経糸を平行に配置するよう構造化されている。この形態の構造では、複数(多数)の経糸は、櫛部の溝部を通ることによって平行化され、それと同時に、表面上に均一に分布するよう分散配置される。さらに、経糸は、テンショナ上に櫛部を取り付けることによって加重を受け、従って、全体的に、テンショナの貫通ピン上により確実かつ不動に(固定的に)載置される。その結果、経糸は、貫通ピンによって係合され突き刺される。さらに、経糸が貫通ピンから外れまたは解けることが効果的に防止される。
さらに、テンション装置には、好ましくは、クランプ装置とテンショナの間に、経糸に対してテンショナの方向の力を作用させまたは加えるように構造化された少なくとも1つの加重装置が設置される。このような構造によって、経糸は、重力によって、例えば加重装置によって加重されて、各貫通ピンの先端部上に加圧される。それによって、さらに、既に突き刺されている経糸が貫通ピンから外れまたは解けることが防止される。
テンショナは、好ましくは、それぞれの経糸の端部とクランプ装置の間に設置される。このような構造によって、貫通ピンは経糸の廃棄物になる側を突き刺すこととなる。それによって、経糸に関する廃棄物材料の量が可能な限り大幅に削減される。
テンション装置は、結合せ(ノッティング、結び)のために使用できることが好ましく、2つの経糸層が2つの平面上にあることが好ましく、各平面に少なくとも1つのクランプ装置が設置され、少なくとも1つのテンショナが使用されることが好ましい。その結果、テンション装置は、2つの経糸層の経糸を2つの平面上に確実に張った状態にするように形成される。
1つの層において張られた経糸は、別の1つの層の張られた他の経糸と結ぶまたは継ぐことができ、または、綾取(Fadenkreuz、leasing:リーシング、インタレース)を行ったり、またはヘルド(Lamellen、healds、heddles、へドル、綜絖)またはドロップ・ワイヤ(Litzen、drop wires、ドロッパ)に引通される(eingezogen、drawn-in)ようにすることができる。
上述の課題は、請求項1〜9のいずれかに記載のテンション装置を備えた綾取機で解決される。
また、上述の課題は、請求項1〜9のいずれかに記載のテンション装置を備えた引通し機で解決される。
また、上述の課題は、さらに、テンション装置において複数(多数)の経糸を張る方法によって解決される。
この方法は、(a)経糸層の複数(多数)の経糸を、少なくとも1つのクランプ装置およびテンショナ上に載置する工程と;(b)前記複数(多数)の経糸を前記クランプ装置で固定する工程と;(c)前記テンショナの複数(多数)の貫通ピンで、複数(多数)の経糸を突き刺す工程と;(d)前記複数(多数)の貫通ピンを前記クランプ装置とは反対側の方向に動かすような方向へ前記テンショナを動かして、前記クランプ装置と前記テンショナの間において前記複数(多数)の経糸を張った状態にする工程と;(e)前記張った状態にある経糸を固定する工程と、を含んでいる。
前記テンショナは、好ましくは、テンション・ビームとして形成される。また、前記工程(d)には、さらに前記テンション・ビームを回転させて前記複数(多数)の経糸を張った状態にすることが含まれる。
前記工程(c)は、好ましくは、さらに、前記テンショナの貫通ピンに対して前記複数(多数)の経糸を押圧して、前記複数(多数)の経糸が前記複数(多数)の貫通ピンによって突き刺されるようにすることが含まれる。
図1a〜1fは、複数の経糸を張った状態にする方法の概略的な手順を示している。 . 図2は、経糸が伸びる方向と直交する方向に切断した、経糸および貫通ピンの概略図である。 図3は、テンショナの横方向から見た貫通ピンの概略図である。 図4は、テンショナ上の貫通ピンの配置を示す概略図である。
次に、実施形態を参照して本発明を詳しく説明する。
図1a〜1fは、複数の経糸、特にプラスチック製の平坦な経糸を張った状態にしまたは張力を与える方法の概略的な手順を示している。フレーム11およびテンショナまたはテンション器12を含むテンション装置(Spannvorrichtung:引張装置、張力装置)10の概略図が示されており、テンション装置10が、テンショナ12の縦方向または長手方向と直交する方向で(縦方向Lが図2および4に示されている)表されている。テンショナ12の縦方向は、経糸30が延伸する方向と実質的に直交する方向である。テンショナ12は、フレーム11上に保持されまたは取り付けられており、この例では、そのフレーム11に対して相対的に、縦方向Lと平行な軸を中心として回転可能な形態で取り付けられたテンション・ビームとして設計され形成されている。テンショナ12の表面には、1つまたは複数の係合ストリップ(Ineingriffnahmestreifen、engagement strip:係合バンド)14が取り付けられている。各係合ストリップ14には、多数の固い貫通型の留めピンまたは貫通ピン(Durchgriffsstiften:係止ピン)16が取り付けられている。ここで言う“固い”(starr)という概念によって、貫通ピンの材料特性、即ち、少なくとも1本の経糸を貫通するまたは突き通すのに充分な特性が定められている。この貫通ピン16は、例えば鉄鋼などで形成される。係合ストリップ14は、テンショナ12の表面にわたって、変位可能または交換可能に取り付けることができる。
テンション装置10には、さらに、第1のクランプ装置18および第2のクランプ装置20を含むクランプ装置も設けられている。第1のクランプ装置18には、フレーム11上に固定された第1のクランプ・レール(横棒部)22と、第1のクランプ・バー(棒状部)24とが含まれている。一方、第2のクランプ装置20には、フレーム11上に固定された第2のクランプ・レール26と、第2のクランプ・バー28とが含まれている(図1fを参照)。第1のクランプ装置18、第2のクランプ装置20、およびテンショナ12の表面の上に、多数の経糸30から成る経糸層が載置される(図2の経糸層35を参照)。個々の経糸30は、フレーム11上に支持されている経糸ビーム31から、図示されている矢印の方向Pへ引っ張られて第1のクランプ装置18、第2のクランプ装置20、およびテンショナ12へ、この順に進み、第1のクランプ装置、第2のクランプ装置、テンショナの縦方向に対して実質的に垂直な方向に、巻き出(巻きが戻)される。
また、テンショナ12には櫛部または櫛状部材32も取り付けられており、その櫛部は、係合ストリップ14と平行に配置され、また取り外せるようにもなっている。櫛部32には、複数の溝部または凹部が設けられており、櫛部32がテンショナ12上に固定される前の段階では、多数の経糸30は、この溝部を通過することにより実質的に均一に分離または分割される。櫛部32の複数の溝部は、図示されていない櫛部の複数の歯部または先鋭端によって分離または分割されている。櫛32は、多数の経糸30を、平行にし、テンショナ12の方向へ押し付ける機能を有する。
次に、経糸30の張り方の手順を、図1a〜1fを用いて説明する。先ず、図1aのように、経糸30を或る程度の長さだけ徐々に経糸ビーム31から引き出し(巻き出し)、同時に支持手段としても機能するクランプ・レール22、26上へ、そしてさらにテンショナ12上にも載置し設定する。この場合、経糸30は手動で矢印Pの方向へ引っ張られる。
経糸ビーム31の付近に設置されている第1のクランプ装置18は、支持手段としての機能のほかに、広げられて平坦になった経糸30を、張った状態にする前に、局所的または部分的に固定する機能も有する。そのために、第1のクランプ・バー24は、第1のクランプ・レール22の、対応する形状に形成された溝部または凹所に挿入される。第1のクランプ・レール22に挿入された第1のクランプ・バー24は、回転させることによって、第1のクランプ・レール22にロックまたは固定することができる。その結果、広げられて平坦になった経糸30は、第1のクランプ・レール22と第1のクランプ・バー24の間に確実に挟まれ固定される。
図示された例の場合、経糸30を貫通ピン16に確実に係合状態(in Eingriff)にするため、経糸30は加重装置34で押さえ付けられる。加重装置34は、第1のクランプ装置18とテンショナ12の間に設置される。このようにして実質的に一様にまたは均一に拡げられ平坦化された経糸30は、櫛部32がテンショナ12の嵌入部または凹所(Aufnahme)に差し込まれると、櫛部32の溝部と互いに係合し噛み合う。その結果、多数の経糸30は、実質的に均一に分布するよう分散配置され、櫛部32の各溝部の間を通る。
このような準備が行われた後で、貫通ピン16と経糸30が互いに接近するよう、テンショナ12は或る程度の角度または距離だけ徐々に回転方向Rへ回転される(図1bを参照)。図示された例では、テンショナ12の回転方向Rは時計の針の回転方向と同じである。図では、巻き出す(戻す)方向へ経糸に張力を手動で加える場合の経糸30の状態がそれぞれ太い実線で示されている。一方、そのような張力がかかっていない経糸30の状態は、それぞれ破線で示されている。張力がかかっていない場合、経糸30は、その少なくとも第1のクランプ・レール22と第2クランプ・レール26の間の部分または領域において、垂れ下がる。このような場合には、前述のように、多数の経糸30を、結合せ(Knuepfen:ノッティング)もしくは糸継(joint)、引通しまたは綾取を行うために、分離または分割する、といったことは不可能であろう。
図1cには、或る程度または或る角度だけ、回転方向Rの方向へ回転した状態にあるテンショナ12が示されており、この状態の場合、係合ストリップ14の貫通ピン16は、経糸30と直接接触する。図示した例では、係合ストリップ14の貫通ピン16は、時計の12時の位置に来ている。図示のように、経糸30は、その重量がほとんどないので、貫通ピン16の先端部に留まっている。手動で経糸30に力が加えられると、多数のまたは全ての経糸30が、貫通ピン16によって突き刺される。
図1dは、未だ突き刺されていない経糸30が、貫通ピン16によってどのようにして突き刺されるかを例示した概略図である。この例の場合、弾性的表面を有するローラ36が、貫通ピン16に沿って、または係合ストリップ14に沿って、経糸30および貫通ピン16全体の上に案内され転がされる。その場合、経糸30には力が加わり、この力は、実質的にテンショナ12の表面の方向に向いており、また経糸30を貫通ピン16に押し付けまたは加圧する作用も果たす。この力は、貫通ピン16がローラ36の弾性材料に突き刺さるのに充分な大きさの力である。そのため、貫通ピン16は経糸30に突き刺さり、場合によっては経糸30を突き抜ける。このような単純な補助手段を用いるだけで、全ての経糸30は、貫通ピン16と確実に係合し噛み合い、結果的にテンショナ12とも確実に係合し噛み合う。
図1eは、時計の針と同じ回転方向Rへさらに回転した状態または位置にあるテンショナ12を示している。この場合、加重装置34は外されている。経糸30は、それぞれ少なくとも貫通ピン16に突き刺されており、また、第1のクランプ装置18によって保持されているので、経糸30の各部分、即ち第1のクランプ装置18と、テンショナ12の貫通ピン16との間にある部分は、テンショナ12の運動、およびそれに伴う貫通ピン16の運動によって、第1のクランプ装置18から逆の離れる方向に引っ張られる。そのため、図からも分かるように、経糸30は、第1のクランプ装置18と第2のクランプ装置20の間の部分または領域が垂れ下がることがない。このような張力がかかった状態では、各経糸30、特に平坦な各プラスチック経糸に複数の細長い切れ目またはスリットが生じ、その結果、全ての経糸30が均一に引っ張られる。
図1fは、テンショナ12が小さい角度だけ反時計周りの方向ZRへ回されて、その張力が或る程度減じられた状態が示されている。テンショナ12の回転方向に貫通ピン16の向きを合わせる場合の利点は、テンショナ12を逆方向に回し張力を緩和または減少させた場合でも、経糸30が貫通ピン16と確実に係合し噛み合った状態を維持できる点にある。そのため、経糸30が貫通ピン16から外れまたは解けることを防止できる。
減じられたまたは僅かな張力を均一に与えることにより、張られた状態の経糸30を、第1のクランプ装置18から離れた位置にある第2のクランプ装置20によって固定することができる。経糸を固定するために、第2のクランプ・バー28は、対応する形状に成形された第2クランプ・レール26の溝部または凹所に挿入される。このように第2のクランプ・バーを挿入すると、経糸30にはさらに張力が加わる。経糸30は、その第1のクランプ装置18と第2のクランプ装置20の間の部分または領域が、張力がかかり確実かつ均一に張られた状態になり、その状態のまま後続の分離作業に進むことができる。経糸30を固定する別の方法として、経糸ビーム31をフレーム11に対して回転しないように固定する方法もある。その場合には、第1のクランプ装置18を設ける必要がなく、経糸30が張られた状態になる前の段階では、経糸ビーム31の固定装置(Befestigungsvorrichtung)が、経糸30用の第1のクランプ装置として機能する。経糸30に張力を付与して固定する別の方法として、テンショナ12を、縦方向またはフレーム11に対して回転しない形態で固定するといった方法もある。この場合には、第2のクランプ装置20を設ける必要はない。テンショナ12の固定装置は、張られた状態になった経糸30用のクランプ装置として機能し、また、テンショナ12を固定することよって、張られた状態の経糸30を固定する、第1のクランプ装置から離れた固定手段として機能する。
そのテンショナが平坦な部材(エレメント、要素)として形成されている場合、経糸30は、経糸ビーム31から引き出されて、テンショナ12の貫通ピン16の上に直接載置されて、第1のクランプ装置18内に固定される。経糸30が、場合によっては1つのローラ36で(と共に)貫通ピン16に突き刺されたとき、そのテンショナは、第1のクランプ装置18から離れてそのテンショナの横方向(図3および4のような横方向Qの方向)および経糸30の末端の方向へ直線的に移動され、その結果、経糸30は均一に張られた状態になる。その後、張られた状態の経糸30が第2のクランプ装置20において固定できるように(固定されると)、平坦なテンショナは元の方向へ移動される。櫛部32および加重装置34は、平坦なテンショナと共に使用することができる。
結合せもしくは糸継ぎ、綾取、引通しなどの作業前または作業中に、第2のクランプ装置20とテンショナ12の間、または第1のクランプ装置18と第2のクランプ装置20の間の領域で、経糸30は、経糸の縦方向の整列方向と直交する横方向に切断してもよい。多数の経糸30の、この切断した箇所とそれぞれの端部の間の部分は、処分または廃棄することができる。従って、いわゆる廃棄物側のその部分は不要となるので、経糸30に貫通ピンが突き刺され穿孔されてもその後の加工工程にはまったく影響がない。
図2は、経糸層35における複数の経糸30および複数の貫通ピン16を、経糸30の延伸方向と直交する横方向に切断した場合の概略的な断面図である。この図から分かるように、各貫通ピン16の先端部は鋭利になっている。従って、貫通ピン16は容易に経糸30を貫通しまたは突き刺すのに適している。従来技術とは対照的に、本発明によれば、経糸30はブラシ用の複数の剛毛の間に押し付ける必要がなく、鋭利な先端を有する貫通ピン16によって突き刺される。複数の貫通ピン16はテンショナ12の縦方向Lに沿って取り付けられており、その場合、貫通ピンの配置密度は、個々の経糸が少なくとも1つの貫通ピンによって突き刺されるような密度である。このようにして、経糸層35の全ての経糸30を確実に張ることができるようになっている。
図2において、貫通ピン16は、テンショナ12の表面に対して垂直な向きに整列しており、またテンショナ12の表面から先端に向かって均一に細くなる形状(テーパ状)になっている。貫通ピン16の基部の直径、即ち、テンショナ12に取り付けられている係合ストリップ14との連結点(ジョイント)における直径は、0.3mmである。このような構造の貫通ピン16であれば、多層構造の経糸であっても、経糸を確実に貫通し突き刺すことができる。
図3は、複数の貫通ピン16を備えた、平坦な係合ストリップ14の詳細な概略図である。この場合、その貫通ピン16はテンショナ12(図1および2のテンショナ12と同様)の表面から或る程度の長さまで、そのテンショナの表面に対して垂直に延伸しているが、その途中から、即ち垂直に延伸する部分が終了する地点から、傾斜または屈曲している。この場合、貫通ピン16の先端は、テンショナ12の表面に対して垂直な方向Nに対して、テンショナの予め定められた直線運動または回転運動の方向、即ち、経糸を引っ張るような方向を向く。この構造の利点として、貫通ピン16は、テンショナの運動または回転運動だけで経糸の材料に突き刺さり、経糸の材料が貫通ピンとの接触部位で構造的に破壊され、結果的に貫通ピンは経糸を貫通する。このような構造の場合、上述のような、ローラなどで経糸にテンショナの方向へ力を加える(図1dを参照)といった作業を無くすことができる。この構造のもう1つの利点として、経糸を張る張力を作り出し、その後、張力を緩めまたは減じると、すぐに、経糸を貫通ピン16から確実に外せる点がある。
貫通ピン16の傾斜角(屈曲角)は、各貫通ピン16に沿ってその各部位によって異なる。図3では、貫通ピン16は、直線的な部分16Aが、テンショナ12の表面から垂直方向Nに直線的に延伸し、次いで、直線的な部分16Bが、垂線Nに対して角度αだけ傾斜または屈曲しており、そのため、貫通ピン16が経糸(経糸30、図1および2を参照)に接触する際には、貫通ピン16の、テンショナの表面とは反対側の先端部は、クランプ装置(クランプ装置18、図1a〜1fを参照)から離れる方向(とは反対の方向)を向く。任意の特定の貫通ピン16の端部における角度α、即ち、垂線方向Nと特定の貫通ピン16の先端部16Cにおける正接(tangent:接線)との間に形成され、テンショナの表面の方向を向いている角度αは、90°〜170°、好ましくは120°〜170°であり、さらに好ましくは165°の角度である。貫通ピン16が湾曲している場合、傾斜角は、貫通ピン16に沿って、即ちテンショナ12の表面から先端部16Cまで、常に変化しまたは徐々に変化する。
図4は、テンショナ12の表面上の貫通ストリップ14上の複数の貫通ピン16の配置を示した概略図である。この例では、テンショナ12の横方向Qから見ると、多数の貫通ピン16が前後して配置されているのが分かる。図示の例では、2つの貫通ピンが前後して取り付けられている。一列に前後して取り付けられる貫通ピンの本数は、1つのエリア内で2〜6本の範囲にすることができる。一列に前後するように取り付けられる貫通ピンの本数を多くすれば、それだけ全ての経糸(図示せず)を、掴持もしくは係止し(ergriffen)または突き刺す可能性も高くなる。また、各一列に前後するように取り付けられる複数列の貫通ピンは、各列でそれぞれ交互にもしくは交代的(順に)にまたは循環的に位置を変えまたはずらして配置される。
図示の例では、各列が前後に取り付けられる複数の貫通ピンからなる形態で、列の貫通ピンが並列配置され、即ちテンショナ12の縦方向Lに互いに位置を変えまたはずらして配置される。このようにグループ化された配置が、テンショナ12の縦方向Lに沿って繰り返される。貫通ピン16のグループの配置を交互もしくは交代的(順に)または循環的に変化されまたはずらせば、テンショナ12が移動または回転する際に、少ない資源で、常に全ての経糸を確実に掴持もしくは係止しおよび突き刺すことができ、その結果、引き続きテンショナ12が移動または回転する場合でも確実に張った状態にすることができる。図からも分かるように、貫通ピン16の断面は円形にすることができる。代替形態として、貫通ピン16の断面を長方形にすることも可能である(例えば、スチール・バンド製の場合)。それによって、経糸に縦方向または長手方向の切れ目またはスリットが入るといった事態が発生する可能性または確率を低減することができる。
以上の本発明による実施形態の説明は単なる例示であって、本発明の要点(骨子)から逸脱しない範囲内での変形も本発明の範囲に含まれることを意図している。このような変形は本発明の精神および範囲から離れたものであると解釈されるべきではない。

Claims (14)

  1. フレーム(11)と、
    経糸層(35)における複数の経糸(30)を部分的に前記フレーム(11)に固定するよう構成されたクランプ装置(18)と、
    前記フレーム(11)に対して相対的に動かされることによって前記複数の経糸(30)を張った状態にするためのテンショナ(12)と、
    を備えるテンション装置であって、
    前記テンショナ(12)には、その表面に沿って、前記テンショナ(12)の縦方向(L)複数の貫通ピン(16)が取り付けられており、前記複数の貫通ピン(16)の先端部(16C)は前記複数の経糸(30)と接触可能であり、
    前記テンショナ(12)の前記表面とは反対側の方向を向く前記複数の貫通ピン(16)の前記先端部(16C)が、前記テンショナ(12)の前記表面の垂線方向(N)に対して或る角度で傾斜し、
    前記複数の経糸(30)と接触させられる前記複数の貫通ピン(16)の前記先端部(16C)鋭利な形状であり、前記クランプ装置(18)とは反対側の方向を向いている、
    テンション装置(10)。
  2. 傾斜角がそれぞれの貫通ピン(16)に沿って変化する、請求項1に記載のテンション装置(10)。
  3. それぞれの貫通ピン(16)の先端部の、前記垂線方向(N)に対する角度(α)が、90°〜170°、好ましくは165°である、請求項1または2に記載のテンション装置(10)。
  4. 前記テンショナ(12)の横方向(Q)で見て、複数の貫通ピン(16)が一列に前後するように配置されている、請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  5. 前記テンショナの縦方向(L)にそれぞれ間隔を空けて配置される隣接する貫通ピン(16)間の距離は、0.5〜1.0mm、好ましくは0.7mmである、請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  6. 前記テンショナ(12)が、前記フレーム(11)に対して相対的に回転できるよう保持された円柱状のテンション・ビーム(12)として形成されている、請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  7. 前記テンショナ(12)の縦方向(L)に整列した複数の溝部を有し前記テンショナ(12)の上部で固定できる櫛状部材(32)が設けられ、
    前記櫛状部材(32)は、前記櫛状部材(32)の複数の溝部を通って案内され得る複数の経糸(30)を平行にするよう構成され、および/または、
    前記櫛状部材(32)は、前記テンショナ(12)の方向の力を前記複数の経糸(30)に作用させるよう構成される、
    請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  8. 前記テンショナ(12)が、それぞれの経糸(3)の端部と前記クランプ装置(18)の間に配置される、請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  9. 前記テンション装置(10)は糸結に使用でき、前記テンション装置において2つの経糸層が2つの平面に配置され、各平面に少なくとも1つのクランプ装置が設けられ、少なくとも1つのテンショナ(12)が使用されることを特徴とする、請求項1乃至のいずれかに記載のテンション装置(10)。
  10. 請求項1〜にいずれかに記載のテンション装置(10)を備える綾取機。
  11. 請求項1〜にいずれかに記載のテンション装置(10)を備える引通し機。
  12. 複数の経糸(30)をテンション装置(10)に張る方法であって、
    (a)経糸層(35)の複数の経糸(30)を、少なくとも1つのクランプ装置(18)およびテンショナ(12)上に配置する工程と、
    (b)前記複数の経糸(30)を前記クランプ装置(18)で固定する工程と、
    (c)前記テンショナ(12)の複数の貫通ピン(16)で、前記複数の経糸(30)を突き刺す工程と、
    (d)前記複数の貫通ピン(16)を前記クランプ装置(18)とは反対側の方向に動かして、前記クランプ装置(18)と前記テンショナ(12)の間において前記複数の経糸(30)を張った状態にする工程と、
    (e)った状態にある前記複数の経糸(30)を固定する工程と、
    を含む方法。
  13. 前記テンショナ(12)がテンション・ビーム(12)として形成され、前記工程(d)には、前記がテンション・ビーム(12)を回転させて前記複数の経糸(30)を張った状態にすることが含まれる、請求項1に記載の方法。
  14. 前記工程(c)には、さらに、前記テンショナ(12)の前記複数の貫通ピン(16)に対して前記複数の経糸(30)を押圧して、前記複数の経糸(30)が前記複数の貫通ピン(16)によって突き刺されるようにすることが含まれる、請求項1または1に記載の方法。
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