JPH04352855A - 糸引き通し方法及び糸引き通し方法用の糸供給装置 - Google Patents

糸引き通し方法及び糸引き通し方法用の糸供給装置

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JPH04352855A
JPH04352855A JP12366491A JP12366491A JPH04352855A JP H04352855 A JPH04352855 A JP H04352855A JP 12366491 A JP12366491 A JP 12366491A JP 12366491 A JP12366491 A JP 12366491A JP H04352855 A JPH04352855 A JP H04352855A
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JP
Japan
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thread
standard
reed
yarn
threading
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Application number
JP12366491A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Okuda
奥田 徹郎
Kunio Takahashi
高橋 國夫
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布織り準備工程において
布織りに実際使用する糸すなわち仕掛り糸をヘルド、ド
ロッパ及び筬(以下ヘルド等と呼ぶ)の孔に通す糸引き
通し方法及びその方法に使用するための糸供給装置に関
し、更に詳細には、糸通しの簡単な標準糸を使ってヘル
ド等に糸通しすことによって仕掛り糸の糸通しの自動化
を可能にする糸引き通し方法及びその方法に使用する糸
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】布織りの準備工程としてヘルド等にその
布織りに実際使用する糸(以下仕掛り糸)を引き通す作
業がある。このような糸引き通し作業は、織るべき布の
種類により異なる多種類の仕掛り糸を多数巻いたビーム
(以下仕掛りビーム)からそれらの仕掛り糸を引き出し
て各糸をヘルド等の孔に引き通すものである。
【0003】ところで、織るべき布の種類の違いにより
仕掛り糸の種類も異なり、仕掛り糸の種類によってはそ
の性質、太さ等によりヘルド等の孔への糸の引き通しが
行いにくいにもかかわらず、従来においては、常に仕掛
り糸を直接ヘルド等に引き通していたため、引き通し時
間、糸張り時間、綾取りの検査修正時間が著しく変動し
、作業の自動化の妨げになっている。
【0004】更に、糸引き通し方法を実施するために従
来行われている糸の自動供給方法では、例えば、本出願
人による特願平1−278824号に記載されているよ
うに、仕掛りビームを自動糸張り装置にセットして、そ
の自動糸張り装置により多数の糸を平面状に張るように
しているが、糸張り装置による糸張り作業の前に行われ
るべき仕掛りビームの糸への綾取り作業をその糸張り装
置へのセット位置で行うことができないため、別個の位
置で綾取り装置により綾取りを行った後、その仕掛りビ
ームをその自動糸張り装置の位置まで移動させてセット
しなければならず、一連の作業が煩雑になる問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する一つの課題は、布織り用の仕掛り糸をヘルド、ドロ
ッパ及び筬の少なくとも一つに引き通す方法において、
糸張り、糸通しが容易な標準糸を用いてヘルド等に糸を
引き通した後、その標準糸に仕掛り糸を繋いでその仕掛
り糸をヘルド等に引き通すことによって、糸引き通し作
業の自動化を可能にすることである。本発明が解決しよ
うとする他の課題は、ヘルド等への糸の引き通しに使用
する糸供給装置において、糸張り装置へのビームのセッ
ト位置に特殊筬を設けることによってその位置での綾取
り作業を可能にして糸の供給作業の能率化を図ることで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の一つの発明は、布
織り準備工程において布織りに使用する仕掛り糸をヘル
ド、ドロッパ及び筬の少なくとも一つに引き通す方法に
おいて、糸張り、糸通しが容易な標準糸を該標準糸が巻
かれた標準ビームから引き出してヘルド、ドロッパ及び
筬の少なくとも一つに引き通した後その糸を所定の長さ
で切断し、切断後の標準糸による種糸の端部に該仕掛り
糸を接続し、該標準糸をヘルド、ドロッパ及び筬の少な
くとも一つから引き抜くことによって該仕掛り糸を該ヘ
ルド、ドロッパ及び筬の少なくとも一つに通すように構
成されている。本願の他の発明は、布織り準備工程にお
いて布織りに使用する仕掛り糸をヘルド、ドロッパ及び
筬の少なくとも一つに引き通すために使用する糸供給装
置において、糸張り、糸通しが容易な多数の標準糸が巻
かれた標準ビームと、前記標準ビームに隣接して設けら
れ、該標準ビームから引き出された標準糸が通されて隣
接する糸間の横方向の間隔を調整しかつ前記標準糸を上
下動する特殊筬と、該標準ビームに隣接して設けられて
いて標準ビームから引き出された標準糸を平面状に並べ
て糸張りを行う糸張り装置と、を備えて構成されている
。本願の更に別の発明は、布織り準備工程において平面
状に並べられた多数の糸の先端部で綾取りを行う方法に
おいて、前記多数の糸が巻かれたビームから引き出され
た該糸を、隣接する糸間の横方向の間隔を調整できかつ
前記糸を上下動できる特殊筬に引き通し、該糸の先端部
を同一平面状に揃えて保持した状態で該特殊筬により該
標準糸を一本置きに上下させて、その間に該糸の間にあ
や紐を通すように構成されいる。
【0007】
【作用】上記構成において、標準ビームから引き出され
た多数の標準糸は特種筬の筬目に通された後引出しブラ
シに引っ掛けられてその引出しブラシの移動によりその
ビームから更に長く引き出す。その後櫛及び揃えブラシ
とが可動体の移動によりアームの長手方向に1往復又は
それ以上移動し、櫛で糸を梳かしかつ揃えブラシで揃え
、把持バーで糸を押さえる。糸の梳かし及び揃えが完了
すると、アームが回動してクランプバーとクランプ部材
とが協働して糸を把持し、糸の引き通しのための糸の供
給が完了する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1[A]及び[B]において、本発明の
糸引き通し方法の基本原理が示されている。図1[A]
において、100は糸張り装置1と綾取り機構110と
を備えた糸供給装置、130は糸引き通し装置、aは糸
張り、糸通しが容易な多数(例えば12,000本)の
標準糸sが巻かれた標準ビームである。また、図1[B
]において、150は市販のタイング装置、bは実際の
布織りで使用する多種類、多数の糸すなわち仕掛り糸t
が巻かれた仕掛りビームである。
【0009】図2及び図3において、本実施例の糸張り
装置1の全体が概略的に示されている。この糸張り装置
1は、台10に隔てて鉛直に取り付けられた一対の支柱
11の上部に差し渡された一対のガイドロッド12に支
持された一対の取付け部材13の各々に回動可能に取り
付けられたアーム2を備えている。
【0010】各アーム2の互いに向かい合う面(以下内
側面)には図4に示されるように、そのアーム2の伸長
方向に沿って伸びるガイドロッド21が取り付けられ、
反対側の面(以下外側面)には図5に示されるように、
そのアーム2の伸長方向に伸びる別のガイドロッド22
が取る付けられている。両ガイドロッド21及び22は
、図6に示されるように、アームの横断面の上下方向に
位置がずらされていて、一方のガイドロッド21には糸
揃え機構3のスライダ31が移動可能に支持され、他方
のガイドロッド22には糸引出し機構4のスライダ41
が移動可能に支持されている。なお、両アーム2の構造
及びそのアームに取り付けられている糸揃え機構3及び
糸引出し機構4の構造は同じであるので、以下では一方
のアームについて説明する。
【0011】スライダ31には糸揃え機構3の揃えブラ
シ  32の一端が回転可能に取り付けられかつ櫛33
の一端が固定されている。揃えブラシ32にはスライダ
31に近接してピニオン34が固定され、そのピニオン
はガイドロッド21に沿って伸びかつアームに固定され
たラック35とかみ合っている。アーム2の内側面には
一対の歯付きベルト車36及び36’が回転可能に取り
付けられ、それらのベルト車36及び36’には歯付き
ベルト37が掛けられている。ベルト車36はモータ3
8により駆動されるようになっている。歯付きベルト3
7はスライダ31に固定されている。したがって、歯付
きベルト37が往復移動することによってスライダ31
もガイドロッド31に沿って往復移動する。そして、揃
えブラシ32はラック35とピニオン34の作用により
標準糸をしごく方向に回転する。揃えブラシ32は両ア
ーム間で伸びる長い丸棒の外周からワイヤが半径方向に
伸びる構造である。櫛33は取り扱う標準糸の太さに応
じた幅を有する複数の溝が形成された公知の構造の櫛で
よく下に向けて取り付けられている。
【0013】スライダ41には糸引出し機構4の引出し
ブラシ42の一端が固定されている。アーム2の外側面
にも歯付きベルト車46及び46’が回転可能に取り付
けられ、それらのベルト車46及び46’には歯付きベ
ルト47が掛けられている。ベルト車46はモータ48
により駆動されるようになている。したがって、歯付き
ベルト47を往復移動することによってスライダ41が
ガイドロッド22に沿って往復移動する。この引出しブ
ラシ42は標準糸の先端近くを引っ掛けてモータ48と
標準ビームaの公知の構造の回動機構9の駆動モータ9
1との協働で自身の移動により標準糸を標準ビームaか
ら引き出すだけであるから、アーム間で伸びる長い断面
角型の棒の両面から多数のワイヤを突出させた公知のも
のでよい。
【0014】アーム2の長手方向に隔てられた2箇所で
アーム間に指し渡されて固定されているはり25の各々
にはクランプ装置5、5’の一対のクランプシリンダ5
1が取り付けられ、そのクランプシリンダにはアーム2
に直角の方向に伸びるクランプバー52が取り付けられ
ている。これにより、クランプシリンダ51を動作させ
ることによりクランプバー52をアームの伸長方向にほ
ぼ直角の方向に移動できる。支柱11には一対のクラン
プ部材55が支柱の伸長方向に隔てて固定されている。 このクランプ部材55はクランプバー52と平行に伸び
ていて、それらの取り付け位置はアーム2の回動中心O
からの距離がその回動中心から対応するクランプバー5
2までの距離と同じになるようになっている。クランプ
部材55はクランプバー52を受ける凹部56を限定し
ていて、アーム2が図3で真下に向く状態に回動された
とき、その凹部56がクランプバー52と整合する。図
7に詳細に示されるように、各クランプ部材の凹部56
内にはそのほぼ全長に亙って伸びる押えバー57が配置
されている。この押えバー57はクランプ部材に螺合さ
れたねじ軸58をモータ59により回転することにより
その凹部内に入ったクランプバー52に接近又は離間す
るように移動できる。
【0015】一対のアーム2にその回動中心Oに近い位
置で取り付けられたはり26は両端がアームより外側に
突出して伸び、その両突出端には図8に示されるように
、糸把持機構6のシリンダ61がそれぞれ取り付けられ
ている。このシリンダ61はストロークが比較的短くて
、そのピストンロッド62には同じストロークの短かい
シリンダ63が取り付けられている。シリンダ63のピ
ストンロッド64の先端には軸受け部材が取り付けられ
、その軸受け部材にははり26に沿って伸びる把持バー
65が回転可能に支持されている。この把持バーは断面
が十字型になっていて、揃え機構3の櫛33が図3で上
方に移動しその端部が図9に示されるように把持バーに
当たった状態で更に移動するとき約90°回動するよう
になっている。
【0016】7はアームに取り付けられたはり27に取
り付けられていて張られた糸の張力を検出する公知の構
造の張力センサであって、その検出信号により装置を起
動、停止できるようになっている。
【0017】なお、アームの回動運動は取付け部材13
に取り付けられたスイングモータ81を含む回動機構8
により回動されるようになっている。この回動機構はア
ーム回動中心Oにある支持軸をスイングモータで回動す
るだけの公知の構造でよいので詳細な説明は省略する。 また、標準ビームaは、端部のフランジがそれぞれ回動
機構9の一対のローラ92、93の上に乗せられ、一方
のローラ92が駆動モータ91により回転されることに
よって回転するようになっている。これは前述のように
公知の構造である。
【0018】上記構成の糸張り装置1の動作において、
まず、アーム2は図2で実線で示す位置Xで停止してい
る。そして糸揃え機構3及び糸引出し機構4のスライダ
31及び41がアームの一端(図3で下端)近くに移動
されているため、揃えブラシ32及び櫛33は下位置L
にまた糸引出しブラシ42も下位置L’で待機している
。また糸把持機構6の二つのシリンダ61及び63はピ
ストンロッドが最も突出させた状態で停止している。 したがって、把持バー65ははり26から最も離れた位
置Fにあり、アームと把持バーとの間を引出しブラシ4
2が通り抜けて上方に移動できるようになっている。ア
ームがこの位置にあるとき、標準ビームaから引き出し
た多数の標準糸sを人手により引出しブラシ42に引っ
掛ける。この引っ掛け作業が完了した後糸引出し機構4
のモータ48が動作し歯付きベルト47を動かし、引出
しブラシ42を位置H’まで上昇させ、標準糸を標準ビ
ームaから引き出す。引出しブラシはこの位置で停止し
ている。
【0019】次に、回動機構8が動作して張力センサ7
の検出信号があるまでアーム2を図3で時計回り方向に
僅かに回動させ位置Yにする。このときアーム2の上方
にある引出しブラシ42はアームと共にアームの回動中
心Oを中心に時計回り方向に移動するが回動中心に近い
ためその移動距離が僅かであるのに対して、アームの下
端近くにある揃えブラシ32及び櫛33の移動距離は大
きい。このため、標準糸sは櫛33の溝内に入りかつ揃
えブラシと係合する。また、把持機構6の両方のシリン
ダ61、63のピストンロッドが引っ込んで把持バー6
5は後位置Rに移動する。この状態で糸揃え機構3のモ
ータ38を動作させて揃えブラシ32及び櫛33をアー
ムの上方(図3で)に移動させる。揃えブラシ32及び
櫛33が移動途中で把持機構6の把持バー65の位置に
くると、揃えブラシはその位置をそのまま通過するが櫛
33が図9に示されるように把持バー65に当たってそ
の把持バーを約90°回動させる。把持バーは回動した
後も引き続き糸に接触して糸を押さえる。このようにし
て多数の糸の揃え及び梳かし動作を行うが、シリンダ6
3を動作させて把持バー64を位置Mにした後アームを
反時計回り方向に回動させて位置Xにし揃えブラシ32
及び櫛33をアームの下端位置に戻しておく。一回の操
作で糸の揃え及び梳かしが完全に行えない場合には再度
前述と同じようにして標準糸sの揃え及び梳かし動作を
行う。この操作は必要に応じて何度繰り返してもよい。
【0020】糸が十分に揃えられた後、回動機構8、9
が協働して糸張力検出機構7の検出信号で制御されなが
らアーム2は時計回り方向に更に回動され、図3で真下
に向く位置Zにされる。アームがこの位置になって停止
すると、クランプ装置5、5’のクランプシリンダ51
が動作してクランプバー  52をクランプ部材55の
凹部56内に押し込む。すると糸sはクランプバー52
とクランプ部材  55との間に挟まれて保持され、更
に押えバー57がモータ59により動かされて押えバー
とクランプバーとで糸をしっかりと固定され、糸の供給
が完了する。
【0021】綾取り機構110は、図1、図2及び図1
0に示されるように、糸張り装置1における標準ビーム
aのセット位置に隣接して配置されている。その綾取り
機構110は標準ビームaの両端部に配置固定されたフ
レーム111と、そのフレーム111には標準ビームの
全長に亙ってその標準ビームと平行に配置されかつ両端
が公知の方法、例えば、案内軸112によってフレーム
111に関してビームの半径方向に移動可能に支持され
た筬ガイド113と、筬ガイド113に案内されたアコ
ーデオン式の特殊筬120とを有している。筬ガイド1
13の各端部にはフレーム111に回転自在に支持され
たねじ軸114が螺合され、そのねじ軸114はモータ
115により回転されるようになっている。したがって
、モータ115を回転することによって筬ガイド113
をビームの半径方向内外に移動させることができる。
【0022】特殊筬120は、図11に示されるように
、複数の短い筬部分121をアコーデオン式に蝶番によ
って折り畳み可能に直列に接続して構成されていてる公
知の構造のものに、筬目122一つ置きに一対のストッ
パ部材123を離して嵌合固定して作られている。そし
て各筬部分121はその中央部が筬ガイドによりその筬
ガイドに関して長手方向に移動可能にかつ回動可能に支
持されている。そして特殊筬の一端の筬部分を筬ガイド
113に関して固定しかつ他端の筬部分を筬ガイドに関
して公知の方法で移動することによってアコーデオン式
に伸びたり折れ曲がったりするようになっている。各筬
目122には標準糸sが人手又は筬通し機により通され
る。この場合、一対のストッパ部材123が嵌合固定さ
れている筬目にはストッパ部材の間で通される。なお、
アコーデオン式に伸縮する筬自体は上述のように公知の
構造であるから、その構造の詳細な説明は省略する。
【0023】上記綾取り機構110において、筬ガイド
113が中間位置にあるとき、図12[A]に示される
ように全ての標準糸sは筬目122のほぼ中間の位置に
ある。特殊筬120の筬目に通された糸の先端をそろえ
て固定した状態で筬ガイド113をモータ115により
駆動して図1[A]でV方向に移動すると、ストッパ部
材123の嵌合固定されていない筬目内にある標準糸は
、図12[B]に示されるように筬目の下端の位置にな
るのに対してストッパ部材の嵌合固定されている筬目で
はそのストッパにより筬目のほぼ中央に配置されるため
、ストッパ部材のある筬目内の標準糸と隣のストッパ部
材のない筬目内の標準糸との間には図で上下方向の位置
ずれが生ずる。したがって、この状態で特殊筬120の
出口側で上下に隔てられた糸の間に先端にニードルが付
けられたあや紐を人手により簡単に通すことが可能であ
る。次に、筬ガイド113をモータ115により前述と
逆方向に駆動して標準ビームaの半径方向内側に移動す
ると、ストッパ部材123の嵌合固定されていない筬目
内にある標準糸は、図12[C]に示されるように筬目
の上端の位置になるのに対してストッパ部材の嵌合固定
されている筬目ではそのストッパにより筬目のほぼ中央
に配置されるため、ストッパ部材のある筬目内の標準糸
と隣のストッパ部材のない筬目内の標準糸との間には図
で上下方向の位置ずれが生ずる。したがって、この状態
で特殊筬120の出口側で上下に隔てられた糸の間に前
述と同様にあや紐を人手により簡単に通すことが可能で
ある。このようにして、綾取り作業を簡単に行うことが
できる。
【0024】次に、本発明による糸の供給方法及び糸の
引き通し方法を上記装置と関連して説明する。前述のよ
うに標準ビームaから引き出された各標準糸sの先端は
まず人手によりガイドバー125を介して特殊筬120
の筬目122に通される。その標準糸の先端は図1[A
]の位置Aにおいてチャック140によってまとめて保
持される。このチャック140は平面状に並べられた標
準糸sの幅方向(標準ビームの軸方向)に伸びる一対の
磁石付きの押え板で構成され、人手で開閉操作される。 このようにして標準糸sの先端が保持された後、前述の
ように綾取り機構の筬ガイド113が図1[A]で矢印
U、Vの方向に上下に動かされて隣接する標準糸s間に
図12[B]及び[C]に示されるように隙間をつくっ
て、その間にあや紐が前述のように通されて綾取り作業
が完了する。なお、150はタイング装置用のチャック
である。
【0025】綾取り作業が完了すると、標準糸の先端は
前述の糸張り装置の動作で説明したように、人手により
引出しブラシ42に引っ掛けて固定してからチャック1
40が外される。その後糸張り装置が動作して、標準糸
sは支柱11に平行にかつ平面状に並べられてクランプ
装置5、5’によって保持される。そして標準糸の先端
近傍の位置(図1[A]で位置B)であって綾取りされ
た部分で、一本ずつ分離されながら切断される。かかる
分離切断動作は、公知の構造のリーチング機構又は本出
願人による特願平1−278823号「糸分離装置」等
により自動的に行われる。
【0026】その後、分離切断された標準糸sは糸供給
装置に隣接して設けられた公知の構造又は本出願人によ
る実願平1−119081号等による糸引き通し装置に
より順次ドロッパd及びヘルドhの孔及び筬oの筬目に
通される。標準ビームaに巻かれた全ての標準糸がそれ
ぞれのドロッパd、ヘルドh及び筬oに通されると、図
1の位置Aで平面状に並べられた全ての標準糸が人手に
より操作される前述のチャックにより保持され、位置C
で標準糸の伸長方向に直角の方向に沿って例えば立ちバ
サミによって切断される。
【0027】全ての標準糸sが切断されると(このよう
にヘルド等に通されかつ切断された状態の糸を種糸とい
う)、多数の種糸はドロッパ、ヘルド及び筬と共に図1
[B]に示されるようにタイング装置150の位置に送
られてその装置に仕掛りビームbから引き出された多数
の仕掛り糸tと共にセットされる。タイング装置自体は
従来から仕掛り糸同士の接続に使用されていた公知の構
造のもので良いからその詳細な説明は省略する。セット
が完了すると、そのタイング装置によって種糸s’の端
部と仕掛り糸tの端部とがそれぞれ一本ずつ自動的に結
ばれ、接続されていく。その後種糸s’の反対端(仕掛
り糸tと接続されていない方の端部)を引っ張れば仕掛
り糸tはドロッパd及びヘルドhの孔及び筬oの筬目に
簡単に通される。
【0028】次に別の仕掛り糸をヘルド等に通したいと
きは前述と同様の一連の動作を行ってまず標準糸をヘル
ド等に通してその標準糸からなる種糸に別の仕掛り糸を
接続すればよい。ただ、次のの標準糸の先端部における
綾取り作業は、前記糸張り装置により前の標準糸が支柱
11に平行に張られてクランプ装置5、5’によって保
持されたとき綾取り機構110を動作させて行えば、人
手によりチャックを動作させて標準糸の先端部を保持す
る作業は省略される。
【0029】
【効  果】本発明によれば次のような効果を奏するこ
とが可能である。 (1)糸張り及び糸引き通しが簡単な標準糸でヘルド等
に糸張り、糸引き通しができるのでこれらの作業を高速
かつ確実に行うことが可能である。 (2)標準糸からなる種糸で糸引き通しができるので事
前に段取りを行え、融通性がよくなる。 (3)標準ビームを糸張り装置にセットしたままにして
置けるので、糸張り及びヘルド等への糸引き通し後にビ
ームを移動する必要がなく、作業上の危険性を少なくで
きる。 (4)綾取り作業を一度に行えるので仕掛り時間を省略
できる。 (5)標準糸で行うので複雑な構造の糸供給装置が不要
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】本発明の糸張り装置の斜視図であって、図面を
簡略化するためアームに取り付けられた種々の機構を省
略して示す図である。
【図3】図2の線IIーIIに沿って見た糸張り装置の
断面図である。
【図4】アームの内側の面を示す拡大斜視図である。
【図5】アームの外側の面を示す拡大斜視図である。
【図6】図3の線VIーVIIに沿って見た拡大断面図
である。
【図7】クランプ装置の詳細を示す拡大断面図である。
【図8】図3の線VIIIーVIIIに沿って見た拡大
図である。
【図9】把持バーと櫛との関係を示す図である。
【図10】図3の線XーXに沿って見た拡大断面図であ
って、綾取り機構の一方の端部を示す図である。
【図11】特殊筬の一部を示す拡大斜視図である。
【図12】特殊筬の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1  糸張り装置                 
     2  アーム3  糸揃え機構      
                4  糸引出し機構 5、5’  クランプ装置             
 7  張力センサ8  回動機構         
               100  糸供給装置 110  綾取り機構               
   130  糸引き通し装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  布織り準備工程において布織りに使用
    する仕掛り糸をヘルド、ドロッパ及び筬の少なくとも一
    つに引き通す方法において、糸張り、糸通しが容易な標
    準糸を該標準糸が巻かれた標準ビームから引き出してヘ
    ルド、ドロッパ及び筬の少なくとも一つに引き通した後
    その糸を所定の長さで切断し、切断後の標準糸による種
    糸の端部に該仕掛り糸を接続し、該標準糸をヘルド、ド
    ロッパ及び筬の少なくとも一つから引き抜くことによっ
    て該仕掛り糸を該ヘルド、ドロッパ及び筬の少なくとも
    一つに通すことを特徴とする糸引き通し方法。
  2. 【請求項2】  前記標準ビームから引き出された標準
    糸を、隣接する糸間の横方向の間隔を調整できかつ前記
    標準糸を上下動できる特殊筬に引き通し、該特殊筬によ
    り該標準糸を一本置きに上下させて綾取りを行い、その
    後前記ヘルド、ドロッパ及び筬の少なくとも一つへの標
    準糸の前記引き通しを行うことを特徴とする請求項1に
    記載の糸引き通し方法。
  3. 【請求項3】  布織り準備工程において布織りに使用
    する仕掛り糸をヘルド、ドロッパ及び筬の少なくとも一
    つに引き通すために使用する糸供給装置において、糸張
    り、糸通しが容易な多数の標準糸が巻かれた標準ビーム
    と、前記標準ビームに隣接して設けられ、該標準ビーム
    から引き出された標準糸が通されて隣接する糸間の横方
    向の間隔を調整しかつ前記標準糸を上下動する特殊筬と
    、該標準ビームに隣接して設けられていて標準ビームか
    ら引き出された標準糸を平面状に並べて糸張りを行う糸
    張り装置と、を備えたことを特徴とする糸引き通し用の
    糸供給装置。
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JP2013234416A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Staubli Sargans Ag テンション装置、綾取機、引通し機、および複数の経糸を張った状態にする方法
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